シーズンのまとめ、年内に到底間に合いませんでしたね。シーズン全体はおろか、後半戦のまとめすら書き終えることができませんでした。情け無し。。まとめ始めてはいたんですよ、後半戦の決勝編も同時進行でシーズン全体のデータ整理も夜な夜なちまちまと。ただいくらmiyabikunが頑張っていても暦は刻一刻と年末に向かっていきます。情け無いながらもそちらは一時中断いたしまして、年内最後の〆ということで、今回は毎年恒例行事「2024年F1の印象ベスト5」を書たいと思います。
《2024シーズンの個人的印象ベスト5》
5.秀逸な原石たち。スポットドライバーの活躍
レギュラードライバー変更が一切無いという異例なシーズン開幕を迎えながらも、シーズンが進むにつれていくつかのチームは様々な理由でドライバーのスイッチ、代走がありました。シーズン序盤はフェラーリのサインツの病欠に代わり、リザーブのベアマンが出走。ウィリアムズは成績不振のサージェントに代わってイタリアGPからコラピントを起用。ハースはマグヌッセンのペナルティポイントが累積12ポイントに達したため、アゼルバイジャンGPとサンパウロGPの2回でベアマンに代走を任せました。またレーシングブルズは理由は定かで無いもののベテランのリカルドに代わり、アメリカGPから昨年もシーズン中半を担ったローソンがステアリングを握り、アルピーヌはチーム離脱が決まっているオコンを最終戦に外し、来シーズンからドライブが決まっているドゥーハンを先行起用しました。ベアマンについては「フェラーリの顔」「ハースの顔」という近年では珍しい立ち位置で3回出走して、若年ながら大きなロスも無く見事に来シーズンのレギュラーシートを射止め、ローソンについてはご存知の通り「キャリア11戦ながら、チャンピオンの隣のシートを射止める」という偉業を(なぜか)達成しました。
F1の世界にも俗にいう「新人当たり年」という言葉が(半こじつけながら)あります。近いところでいえば2024年現在で全員が現役かつ表彰台登壇を果たす2019年デビューの3人(ラッセル、ノリス、アルボン)。ハミルトン、ベッテル、コバライネンら優勝経験者のみならずチャンピオンを2人も輩出した2007年。さらに遡るとアロンソ、ライコネン、モントーヤのデビューした2001年もなかなか強力ラインナップでした。今シーズンは全員がスポットドライバーであり、当たり年という言葉が適切ではないかもしれませんが、単に代走しただけではなく、ポイントを得たり予選上位につけるなど、そこそこインパクトのあるデビューを飾れた者もいました。半ば来シーズンの予行演習的なドライバーがほとんどとはいえ、最近のドライバーは適応力もよく、光るものを持っている者はすぐ様結果として表れるものだなと感心しました(もちろん、その限りでは無く「過大評価」に終わるケースもあり)

それらスポットドライバーの中で唯一、コラピントは来シーズンのレギュラーシートは得られないという現実はありつつも、メルセデスからは超大型新人の1人としてアントネッリが加わり、装いがだいぶ変わります。F1も新陳代謝、新たな若手の逸材を発掘していかなければ発展はありません。来シーズンの若手の台頭が今から待ち切れませんね。

4.チームメイト変更も動じず、円熟続ける角田
やっぱり日本のF1ファンである以上、角田くんの走りと活躍、去就には注目してしまいます。F1でキャリア4年目となる2024年は予選、決勝とも力強さや安定感が備わって、安心して観ることが出来た1年だったと思います。厳しいグループからの人事の目、チームメイトのチェンジに動揺すること無く予選でもしっかりチームメイトを凌駕し、アルピーヌやハースといった中団上位のライバル達に離されることなく好グリッドを得ることが出来ましたし、決勝も度々スタートダッシュを上手く決めて、レース戦略は良し悪しはありつつも角田起因のミスはだいぶ減ったように思います。シートも(一応)来シーズン2025年までは確保出来ましたので、いよいよ片山右京のもつ「日本人F1ドライバー最多出走」更新が目前に迫ります。

ただどうしても角田について回るのが「将来レッドブルのシートを得ることが出来るか」問題。この件についてはmiyabikun以前に個人的な意見を述べたことがありますが、あくまで個人的な意見を改めて書かせてもらうならば、miyabikunはレーシングブルズに残ろうが、レッドブルに移籍しようが、他チームに移籍しようがどちらでもいいです(笑)投げやりや適当なのではなく、要はF1ドライバーであれば、どのチームで走ろうとも応援するし、いい走りすれば誉めたいし、酷ければそれを指摘したり批判もします。前にも書きましたが、やはり角田くんは単に日本人ドライバーやレッドブル育成以前に「ホンダの子」という位置付けや印象を拭わないと、この先次のステップに進めないでしょう。正直、今の首脳陣であれば、レッドブル進級は難しい。何せあれだけのキャリアを踏んでも、後から来たライバルにサックリと先をいかれてしまう、そんな扱いですから。辛いし悔しいけど。かといってずっとレーシングブルズに居続ければいいのか、それも違う。2026年からホンダはアストンマーティンとタッグを組むことが決まり、そのひと枠を狙ったらどうかという意見もありますが、あのチームにそれを期待するのは現実的とも思いません。ならばレッドブルグループでもアストンマーティン・ホンダでもない「新たな就職先を目指して、速さと安定感を証明し『TSUNODAが欲しい』と言わしめる」しかないと思います。角田のバックにはホンダがいるわけでもないし、ホンダが角田をどこかにねじ込むのも違う、角田裕毅はれっきとした独立したF1ドライバーであるということを来シーズンは見据えて戦ってほしいと願っています。

3.ハミルトン起因の2025シートシャッフル
今シーズンのF1はドライバーズ、コンストラクターズの両チャンピオン争いはもちろんのこと、裏では早くも「2025年のレギュラーシート争い」も白熱していましたね。そのきっかけとなったのは言うまでも無く7回チャンピオンである「ハミルトンのフェラーリ移籍」でした。その発表があったのが2024年2月初頭、シーズン開幕前です。まだ2024シーズンが始まってもいないのに、もう2025年の話かい!今までも「F1ドライバー誰しもが憧れるフェラーリのシートを」と狙うレジェンドクラスドライバーは多くいましたが、まさかメルセデス系のハミルトンまでもが、、全く人騒がせな。。それにフェラーリのシートを外れるのはおそらくサインツ。いい迷惑だったことでしょう(フェラーリってチームは本来ルクレールやサインツなどの未完熟ドライバーがチャンピオンを狙うというよりかは、ハミルトンやアロンソ、フェルスタッペンなど「やり切った感のあるレジェンドクラスが名誉のため」に座るくらいがちょうどいいところもありますが)

ハミルトンが騒がせたことにより、当のサインツをはじめ、来たる2026年の大幅レギュレーション変更を見据えた移籍がバタバタと動き出しましたね。行き場の無いサインツは空きシートの中では多少将来性のありそうな(元)名門ウィリアムズに移籍を決め、他チームは振るわぬベテランを継続起用やシャッフルにかけるのではなく、リザーブドライバーや新人をレギュラードライバーに昇格させたため、新人は6人(ローソン、アントネッリ、ドゥーハン、ベアマン、ハジャー、ボルトレト)が加わり、一方でペレス、マグヌッセン、ボッタス、周、コラピントら5人がシートを喪失することとなりました。20人中1/4が入れ替わるのはなかなか大掛かりなシャッフル(移籍を含めるともっと大規模に)
来シーズンのレギュレーション変更はテクニカル、スポーティングとも大したものが無いため、今シーズンの延長線上にあります。しかしながら中団や下位に止まらず、上位でもドライバーシャッフル、新人がいるため、マシン差以上のアクシデントや番狂せも想定されます。いい意味で化学反応が起こることに期待したいです。

2.初勝利から久々王者へ。マクラーレン復活劇
F1歴代最多で行われたシーズンで一番刺激となった話題、近年のF1で「転換期」を感じたのは何といってもチャンピオン争い。中でもコンストラクターズチャンピオンがレッドブルからマクラーレンに変わったことは大きな出来事でした。
マクラーレンは古いファンならよくご存知の古豪のプライベートチームであり(今では市販車を製造販売するワークスの面もありますが)過去にはフィティパルディにはじまり、ハントやラウダ、セナにプロスト、ハッキネンや近年ではハミルトンなど多くの勝利とチャンピオンを輩出した名門です。一時期は「様々な要因」が重なり、落ちるところまで落ちてしまいましたが、近年は復調や体質改善を重ね、優勝やポールポジションを獲れるところに舞い戻り、今シーズンは2人の若いドライバーの初優勝を経てようやくチャンピオンに返り咲くことに成功しました。コンストラクターズチャンピオンは1998年のハッキネン、クルサードのコンビ以来、実に26年振りとなります。近年はあるチームがドライバーズ、コンストラクターズを両獲りするケースが長く続きましたので、新鮮でした。

勝因は「両ドライバーが健全な速さを持ち合わせていること」に尽きます。今シーズンの四強(レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン)のうち、レッドブル、メルセデス、フェラーリは優勝経験のあるドライバーで占められており、唯一優勝経験者が居なかったのがマクラーレンでした。ノリスは早かれ遅かれ優勝するであろう予想があったもののなかなか日の目を見ず、大型若手のピアストリとはいえまだキャリア2年目です。そこからマシンの開発、アップデートが上手くハマり、マイアミGPのノリスの初優勝を皮切りにピアストリも進化、ポールポジション、優勝、表彰台登壇を量産してレッドブルとフェルスタッペンを度々脅かしました。残念ながらドライバーズチャンピオン獲得はなりませんでしたが、来シーズンも同じラインナップで、より進化した状態で挑みます。
マクラーレンに感じたことを素人目で僭越ながら意見を言わせてもらうならば、やはり「勝ちへのこだわり」「(ドライバーズ)チャンピオン獲得への近道」がやや劣っていたように感じました。ドライバー2人は若く、速く、クリーンで汚れもありません。ただチームはまだ「鬼」になり切れておらず、ピットタイミングやスワッピングの指示などが他の強豪に比べると弱い。さすがにセーフティカーや赤旗中断の先読みは出来ませんが、ドライバーはもちろん、チームもこの1年で「チャンピオンを目指すこと」「チャンピオンになるためには」を切に感じたと思います。来シーズンはチャンピオンチームとして挑みます。ライバルは必ずその座を奪いに、マクラーレンとしては今シーズン獲り損ねたドライバーズチャンピオンを狙うでしょうから、もう一段強みを持った戦い方で挑んでほしいです。

1.不安定な体制から首位陥落。レッドブルの末路
ベスト5と言いつつ、最後はどちらかというと悪い方の話題が1位になりました。ファンの皆さん、申し訳ありません。レッドブルの「組織、考え方、人事」についてです。
ドライバーズは何とか最終戦を待たず、フェルスタッペンの4年連続4回目のチャンピオン獲得となりました。後半戦は近年のフェルスタッペンの走りとは程遠い、劣勢、防戦の戦いを強いられたわけで、前半戦の貯金と「フェルスタッペンの腕一本でどうにか」防衛出来たと言い切っていいと思います。フェルスタッペンは現在のF1で最強最速ドライバーであり、勝ちへのこだわり、勝負勘、タイヤの扱いなど、ライバルと比べても正直段違いに優れています。しかしそんなフェルスタッペンもシーズン中のバトル、今シーズンは対象がノリスとなりましたが、若かりしク◯ガキ時代の手グセを彷彿とさせる面が垣間見れるなど、チャンピオンとしての風格や威厳を疑うシーンが無かったわけではありません。

今回はそんなチャンピオンの話題やその相方の走り云々がどうというより、チームの考え方や体制、姿勢に疑問や不信感を抱きました。今シーズンの初めはチーム代表であるホーナーによるスキャンダルが話題となりました。そのスキャンダルについてはmiyabikun詳しくないので割愛しますが、その直後ニューウェイをはじめとしたチームの要職たちが次々と離脱し、それをトレースするかのようにチームの競争力低下とライバルの台頭もあり、マクラーレンやフェラーリに追いつかれ、追い越される事態を招きました。初めの件と次の件、そしてチーム不振の因果関係は定かで無いものの、本職で無い部分で騒ぎとなり、それが波及しているのであれば大問題です。歳もさほど遠くなく、今までは好意的に観てきたホーナーがカメラで捉えられる度に、どこか穿った目でみるようになってしまった点は少なからずありました。

チームのドライバーが全く機能せず、コンストラクターズチャンピオンを逃したという点は疑う余地もありませんが、それを早い段階で継続起用したのは「チーム」であり、チームが大切に大切にするフェルスタッペンのチャンピオン防衛やレースで苦労させた責任も大きいですし、グループチームのレーシングブルズの立場を間接的に引っ掻き回している事実もあります。ドライバーがレースやドライビングに集中したくても出来ませんし、変に思わせぶりなコメントをしてドライバーやファンの気持ちを揺さぶるのもよくありません(誰とは言わず、使う気が更々無いなら早いところリリースしちゃった方が有難いし、変に期待を持たせたりエサをぶら下げたりなど、弱い立場の人間を振り回さないでほしい)あの偉そうなおじいさんもちょっと喋り過ぎ(笑)
来シーズンのレッドブルは悪い意味で正念場だと思います。現時点の頼りの綱は「フェルスタッペンの腕一本」であり、ライバルは強力でチーム2人で束になってかかってきます。フェルスタッペンはローソンが育つまで1人で戦うことになるでしょうし、チーム内のゴタゴタで戦い難くなるのはフェルスタッペンにとっても可哀想。
最後は愚痴で終わってしまいましたが、細かいことはさておき、miyabikunが思う2024年のF1シーンで思ったことをざっと書き綴らせていただきました。

《2024シーズンの個人的キーワード》
最後はmiyabikun個人的な「2024年のF1を象徴するキーワード」を発表します。昨年2023年は「完全制覇」でした。2024年F1の個人的キーワードは、、
『政権交代』
この一言に集約しました。言うまでも無く最強レッドブル時代は半ば終焉が見え、マクラーレンやフェラーリの勢力が次世代F1のリーダーに名乗りを上げ始めました。現にコンストラクターズチャンピオンはマクラーレンに渡り、レッドブルは3位まで陥落しました。来年は是非「新ドライバーズチャンピオン誕生」に期待したいです。

当ブログもこれが今年最後のアップとなります。年々増えるGP開催数、特に今年は24戦+スプリント6戦あり、トータル30戦あったようなものです。書いている内容は形式的にしており、同じ視点、評価基準に揃えたのはmiyabikun自身が取り決めたものなので、誰に愚痴や文句も言えませんが、なかなかハードなものでした。リアルタイム観戦された方にはクドい内容、分かり切った内容だったかもしれませんが、観戦できなかった方やF1観始めで何があったかよくわからなかった方、将来的に振り返りたい時は要所を押さえて書いているので、多少なりとも役に立っているのでは無いかなと考えています。書き方や表現方法は今後考える必要があるものの「観戦して思った感想、個人的見解」は変な忖度無しに書けたかなと思いたいです。

来シーズンはチーム数、レース数、大幅マシンレギュレーション変更無く、ただ新たな若手ドライバーを多く加えて全24戦+スプリント6戦が行われます。今シーズン以上の白熱したレース、シーズンになればいいなと考えています。皆さんにとって、2024年のF1はいかがでしたでしょうか。最後になりますが、2024年も当ブログ「F1 えきぞーすとのーと」とmiyabikunにお付き合いいただき、ありがとうございました。よい年をお過ごし下さい。
miyabikun

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《2024シーズンの個人的印象ベスト5》

5.秀逸な原石たち。スポットドライバーの活躍
レギュラードライバー変更が一切無いという異例なシーズン開幕を迎えながらも、シーズンが進むにつれていくつかのチームは様々な理由でドライバーのスイッチ、代走がありました。シーズン序盤はフェラーリのサインツの病欠に代わり、リザーブのベアマンが出走。ウィリアムズは成績不振のサージェントに代わってイタリアGPからコラピントを起用。ハースはマグヌッセンのペナルティポイントが累積12ポイントに達したため、アゼルバイジャンGPとサンパウロGPの2回でベアマンに代走を任せました。またレーシングブルズは理由は定かで無いもののベテランのリカルドに代わり、アメリカGPから昨年もシーズン中半を担ったローソンがステアリングを握り、アルピーヌはチーム離脱が決まっているオコンを最終戦に外し、来シーズンからドライブが決まっているドゥーハンを先行起用しました。ベアマンについては「フェラーリの顔」「ハースの顔」という近年では珍しい立ち位置で3回出走して、若年ながら大きなロスも無く見事に来シーズンのレギュラーシートを射止め、ローソンについてはご存知の通り「キャリア11戦ながら、チャンピオンの隣のシートを射止める」という偉業を(なぜか)達成しました。
F1の世界にも俗にいう「新人当たり年」という言葉が(半こじつけながら)あります。近いところでいえば2024年現在で全員が現役かつ表彰台登壇を果たす2019年デビューの3人(ラッセル、ノリス、アルボン)。ハミルトン、ベッテル、コバライネンら優勝経験者のみならずチャンピオンを2人も輩出した2007年。さらに遡るとアロンソ、ライコネン、モントーヤのデビューした2001年もなかなか強力ラインナップでした。今シーズンは全員がスポットドライバーであり、当たり年という言葉が適切ではないかもしれませんが、単に代走しただけではなく、ポイントを得たり予選上位につけるなど、そこそこインパクトのあるデビューを飾れた者もいました。半ば来シーズンの予行演習的なドライバーがほとんどとはいえ、最近のドライバーは適応力もよく、光るものを持っている者はすぐ様結果として表れるものだなと感心しました(もちろん、その限りでは無く「過大評価」に終わるケースもあり)

それらスポットドライバーの中で唯一、コラピントは来シーズンのレギュラーシートは得られないという現実はありつつも、メルセデスからは超大型新人の1人としてアントネッリが加わり、装いがだいぶ変わります。F1も新陳代謝、新たな若手の逸材を発掘していかなければ発展はありません。来シーズンの若手の台頭が今から待ち切れませんね。

4.チームメイト変更も動じず、円熟続ける角田
やっぱり日本のF1ファンである以上、角田くんの走りと活躍、去就には注目してしまいます。F1でキャリア4年目となる2024年は予選、決勝とも力強さや安定感が備わって、安心して観ることが出来た1年だったと思います。厳しいグループからの人事の目、チームメイトのチェンジに動揺すること無く予選でもしっかりチームメイトを凌駕し、アルピーヌやハースといった中団上位のライバル達に離されることなく好グリッドを得ることが出来ましたし、決勝も度々スタートダッシュを上手く決めて、レース戦略は良し悪しはありつつも角田起因のミスはだいぶ減ったように思います。シートも(一応)来シーズン2025年までは確保出来ましたので、いよいよ片山右京のもつ「日本人F1ドライバー最多出走」更新が目前に迫ります。

ただどうしても角田について回るのが「将来レッドブルのシートを得ることが出来るか」問題。この件についてはmiyabikun以前に個人的な意見を述べたことがありますが、あくまで個人的な意見を改めて書かせてもらうならば、miyabikunはレーシングブルズに残ろうが、レッドブルに移籍しようが、他チームに移籍しようがどちらでもいいです(笑)投げやりや適当なのではなく、要はF1ドライバーであれば、どのチームで走ろうとも応援するし、いい走りすれば誉めたいし、酷ければそれを指摘したり批判もします。前にも書きましたが、やはり角田くんは単に日本人ドライバーやレッドブル育成以前に「ホンダの子」という位置付けや印象を拭わないと、この先次のステップに進めないでしょう。正直、今の首脳陣であれば、レッドブル進級は難しい。何せあれだけのキャリアを踏んでも、後から来たライバルにサックリと先をいかれてしまう、そんな扱いですから。辛いし悔しいけど。かといってずっとレーシングブルズに居続ければいいのか、それも違う。2026年からホンダはアストンマーティンとタッグを組むことが決まり、そのひと枠を狙ったらどうかという意見もありますが、あのチームにそれを期待するのは現実的とも思いません。ならばレッドブルグループでもアストンマーティン・ホンダでもない「新たな就職先を目指して、速さと安定感を証明し『TSUNODAが欲しい』と言わしめる」しかないと思います。角田のバックにはホンダがいるわけでもないし、ホンダが角田をどこかにねじ込むのも違う、角田裕毅はれっきとした独立したF1ドライバーであるということを来シーズンは見据えて戦ってほしいと願っています。

3.ハミルトン起因の2025シートシャッフル
今シーズンのF1はドライバーズ、コンストラクターズの両チャンピオン争いはもちろんのこと、裏では早くも「2025年のレギュラーシート争い」も白熱していましたね。そのきっかけとなったのは言うまでも無く7回チャンピオンである「ハミルトンのフェラーリ移籍」でした。その発表があったのが2024年2月初頭、シーズン開幕前です。まだ2024シーズンが始まってもいないのに、もう2025年の話かい!今までも「F1ドライバー誰しもが憧れるフェラーリのシートを」と狙うレジェンドクラスドライバーは多くいましたが、まさかメルセデス系のハミルトンまでもが、、全く人騒がせな。。それにフェラーリのシートを外れるのはおそらくサインツ。いい迷惑だったことでしょう(フェラーリってチームは本来ルクレールやサインツなどの未完熟ドライバーがチャンピオンを狙うというよりかは、ハミルトンやアロンソ、フェルスタッペンなど「やり切った感のあるレジェンドクラスが名誉のため」に座るくらいがちょうどいいところもありますが)

ハミルトンが騒がせたことにより、当のサインツをはじめ、来たる2026年の大幅レギュレーション変更を見据えた移籍がバタバタと動き出しましたね。行き場の無いサインツは空きシートの中では多少将来性のありそうな(元)名門ウィリアムズに移籍を決め、他チームは振るわぬベテランを継続起用やシャッフルにかけるのではなく、リザーブドライバーや新人をレギュラードライバーに昇格させたため、新人は6人(ローソン、アントネッリ、ドゥーハン、ベアマン、ハジャー、ボルトレト)が加わり、一方でペレス、マグヌッセン、ボッタス、周、コラピントら5人がシートを喪失することとなりました。20人中1/4が入れ替わるのはなかなか大掛かりなシャッフル(移籍を含めるともっと大規模に)
来シーズンのレギュレーション変更はテクニカル、スポーティングとも大したものが無いため、今シーズンの延長線上にあります。しかしながら中団や下位に止まらず、上位でもドライバーシャッフル、新人がいるため、マシン差以上のアクシデントや番狂せも想定されます。いい意味で化学反応が起こることに期待したいです。

2.初勝利から久々王者へ。マクラーレン復活劇
F1歴代最多で行われたシーズンで一番刺激となった話題、近年のF1で「転換期」を感じたのは何といってもチャンピオン争い。中でもコンストラクターズチャンピオンがレッドブルからマクラーレンに変わったことは大きな出来事でした。
マクラーレンは古いファンならよくご存知の古豪のプライベートチームであり(今では市販車を製造販売するワークスの面もありますが)過去にはフィティパルディにはじまり、ハントやラウダ、セナにプロスト、ハッキネンや近年ではハミルトンなど多くの勝利とチャンピオンを輩出した名門です。一時期は「様々な要因」が重なり、落ちるところまで落ちてしまいましたが、近年は復調や体質改善を重ね、優勝やポールポジションを獲れるところに舞い戻り、今シーズンは2人の若いドライバーの初優勝を経てようやくチャンピオンに返り咲くことに成功しました。コンストラクターズチャンピオンは1998年のハッキネン、クルサードのコンビ以来、実に26年振りとなります。近年はあるチームがドライバーズ、コンストラクターズを両獲りするケースが長く続きましたので、新鮮でした。

勝因は「両ドライバーが健全な速さを持ち合わせていること」に尽きます。今シーズンの四強(レッドブル、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン)のうち、レッドブル、メルセデス、フェラーリは優勝経験のあるドライバーで占められており、唯一優勝経験者が居なかったのがマクラーレンでした。ノリスは早かれ遅かれ優勝するであろう予想があったもののなかなか日の目を見ず、大型若手のピアストリとはいえまだキャリア2年目です。そこからマシンの開発、アップデートが上手くハマり、マイアミGPのノリスの初優勝を皮切りにピアストリも進化、ポールポジション、優勝、表彰台登壇を量産してレッドブルとフェルスタッペンを度々脅かしました。残念ながらドライバーズチャンピオン獲得はなりませんでしたが、来シーズンも同じラインナップで、より進化した状態で挑みます。
マクラーレンに感じたことを素人目で僭越ながら意見を言わせてもらうならば、やはり「勝ちへのこだわり」「(ドライバーズ)チャンピオン獲得への近道」がやや劣っていたように感じました。ドライバー2人は若く、速く、クリーンで汚れもありません。ただチームはまだ「鬼」になり切れておらず、ピットタイミングやスワッピングの指示などが他の強豪に比べると弱い。さすがにセーフティカーや赤旗中断の先読みは出来ませんが、ドライバーはもちろん、チームもこの1年で「チャンピオンを目指すこと」「チャンピオンになるためには」を切に感じたと思います。来シーズンはチャンピオンチームとして挑みます。ライバルは必ずその座を奪いに、マクラーレンとしては今シーズン獲り損ねたドライバーズチャンピオンを狙うでしょうから、もう一段強みを持った戦い方で挑んでほしいです。

1.不安定な体制から首位陥落。レッドブルの末路
ベスト5と言いつつ、最後はどちらかというと悪い方の話題が1位になりました。ファンの皆さん、申し訳ありません。レッドブルの「組織、考え方、人事」についてです。
ドライバーズは何とか最終戦を待たず、フェルスタッペンの4年連続4回目のチャンピオン獲得となりました。後半戦は近年のフェルスタッペンの走りとは程遠い、劣勢、防戦の戦いを強いられたわけで、前半戦の貯金と「フェルスタッペンの腕一本でどうにか」防衛出来たと言い切っていいと思います。フェルスタッペンは現在のF1で最強最速ドライバーであり、勝ちへのこだわり、勝負勘、タイヤの扱いなど、ライバルと比べても正直段違いに優れています。しかしそんなフェルスタッペンもシーズン中のバトル、今シーズンは対象がノリスとなりましたが、若かりしク◯ガキ時代の手グセを彷彿とさせる面が垣間見れるなど、チャンピオンとしての風格や威厳を疑うシーンが無かったわけではありません。

今回はそんなチャンピオンの話題やその相方の走り云々がどうというより、チームの考え方や体制、姿勢に疑問や不信感を抱きました。今シーズンの初めはチーム代表であるホーナーによるスキャンダルが話題となりました。そのスキャンダルについてはmiyabikun詳しくないので割愛しますが、その直後ニューウェイをはじめとしたチームの要職たちが次々と離脱し、それをトレースするかのようにチームの競争力低下とライバルの台頭もあり、マクラーレンやフェラーリに追いつかれ、追い越される事態を招きました。初めの件と次の件、そしてチーム不振の因果関係は定かで無いものの、本職で無い部分で騒ぎとなり、それが波及しているのであれば大問題です。歳もさほど遠くなく、今までは好意的に観てきたホーナーがカメラで捉えられる度に、どこか穿った目でみるようになってしまった点は少なからずありました。

チームのドライバーが全く機能せず、コンストラクターズチャンピオンを逃したという点は疑う余地もありませんが、それを早い段階で継続起用したのは「チーム」であり、チームが大切に大切にするフェルスタッペンのチャンピオン防衛やレースで苦労させた責任も大きいですし、グループチームのレーシングブルズの立場を間接的に引っ掻き回している事実もあります。ドライバーがレースやドライビングに集中したくても出来ませんし、変に思わせぶりなコメントをしてドライバーやファンの気持ちを揺さぶるのもよくありません(誰とは言わず、使う気が更々無いなら早いところリリースしちゃった方が有難いし、変に期待を持たせたりエサをぶら下げたりなど、弱い立場の人間を振り回さないでほしい)あの偉そうなおじいさんもちょっと喋り過ぎ(笑)
来シーズンのレッドブルは悪い意味で正念場だと思います。現時点の頼りの綱は「フェルスタッペンの腕一本」であり、ライバルは強力でチーム2人で束になってかかってきます。フェルスタッペンはローソンが育つまで1人で戦うことになるでしょうし、チーム内のゴタゴタで戦い難くなるのはフェルスタッペンにとっても可哀想。
最後は愚痴で終わってしまいましたが、細かいことはさておき、miyabikunが思う2024年のF1シーンで思ったことをざっと書き綴らせていただきました。

《2024シーズンの個人的キーワード》
最後はmiyabikun個人的な「2024年のF1を象徴するキーワード」を発表します。昨年2023年は「完全制覇」でした。2024年F1の個人的キーワードは、、
『政権交代』
この一言に集約しました。言うまでも無く最強レッドブル時代は半ば終焉が見え、マクラーレンやフェラーリの勢力が次世代F1のリーダーに名乗りを上げ始めました。現にコンストラクターズチャンピオンはマクラーレンに渡り、レッドブルは3位まで陥落しました。来年は是非「新ドライバーズチャンピオン誕生」に期待したいです。

当ブログもこれが今年最後のアップとなります。年々増えるGP開催数、特に今年は24戦+スプリント6戦あり、トータル30戦あったようなものです。書いている内容は形式的にしており、同じ視点、評価基準に揃えたのはmiyabikun自身が取り決めたものなので、誰に愚痴や文句も言えませんが、なかなかハードなものでした。リアルタイム観戦された方にはクドい内容、分かり切った内容だったかもしれませんが、観戦できなかった方やF1観始めで何があったかよくわからなかった方、将来的に振り返りたい時は要所を押さえて書いているので、多少なりとも役に立っているのでは無いかなと考えています。書き方や表現方法は今後考える必要があるものの「観戦して思った感想、個人的見解」は変な忖度無しに書けたかなと思いたいです。

来シーズンはチーム数、レース数、大幅マシンレギュレーション変更無く、ただ新たな若手ドライバーを多く加えて全24戦+スプリント6戦が行われます。今シーズン以上の白熱したレース、シーズンになればいいなと考えています。皆さんにとって、2024年のF1はいかがでしたでしょうか。最後になりますが、2024年も当ブログ「F1 えきぞーすとのーと」とmiyabikunにお付き合いいただき、ありがとうございました。よい年をお過ごし下さい。
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