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7年連続のダブルチャンピオンを獲得する(予定の)メルセデスです。71年の歴史を持つF1の約1割をそれも連続的に制してしまおうというのですから、近代の「ミスターF1チーム」と化しています。これがいいことなのかよくないのか、各々ご意見があるかと思いますが、それが現実です。一瞬弱みを見せたりもするのに、ライバル(特に赤いとこ)がそれを奪って流れを変えるに至っていません。不謹慎だけどコケてくれないかなぁ。何十年か先に「名車シリーズ」でイジってあげるからさ(笑)

《設計》
 ジェームス・アリソン
 ジョン・オーウェン
 ジェフ・ウィリス

《外見》
某自動車メーカーのパッケージ商品のような名前を今回から「EQ Performance」という、よりスペルの長いものに変えてきました。絶対的自信のあるパフォーマンスをみせてくることと思います。名前が長いと、改行するか略称にするかとか書き記すのに大変なんだから!(笑)今回は新車発表のタイミングなので真面目に書きました。
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合同テストでチラ見させ、昨シーズン序盤で導入してきたノーズコーン。ブレないですねー。これでいくんですね。ちょうどPIRELLIのロゴの辺りのくびれ、これが何ともね(笑)前方からあたる気流をフィンに導くとかなのかな。強いから文句は言えないんだけど、かといって模倣するところがあるわけもなく。ココの形状ってとても肝らしく、バランスに影響が出るため安に変えることができないと聞いたことがあります。ノーズは引き続きサスペンション取り付け部までスッと細身のタイプを採用していますね。
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昨シーズンのW10と比較してW11の「サイドポンツーン開口の小型化」にまず目がいきました。近年はココを上方かつ扁平の小型にするのがフェラーリ発祥で流行りました。W10は比較的大きく丸みを帯びていましたよね。開口手前を水平にはね出す2枚のポッドウィングがマシン外端で繋がっているわけですが、昔々のマシンはこんな感じの開口だったこと考えれば、現代はだいぶ小さくなったんだなと改めて感じます。気圧や土地も昔と変わらないのに、タイムは飛躍的に向上しているわけだから進化はしています。昔のデザイナーがみたら「冷却は大丈夫か?!」なんて疑うんでしょうね。
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側面からマシンをみると、PETRONASがカクっと折れ曲がって歪むくらいサイドが落とされています。昨年のスペインGPでメルセデスエンジン勢はココをシェイプアップしていました。それをさらに追い込んできたように見えます。丸みがあまり無いけどこの中に1,000馬力近いパワーユニットが載っていると思えないくらいの小ささですね。
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今シーズンからスポンサーとして「イネオス」が加わっています。え、イネオス?!イネオスって、、
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これを真っ先に思いついた方、日本人ですねーmiyabikunも御用達です。さてはホンダファンか?!(笑)いやいや、イネオスはこっち
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エアインテークやウィングの翼端板内側に描かれているコレですね。太ゴシックな「EOS」のあたりやOの雰囲気もエネオスのロゴを彷彿とさせますよね。イネオスはイギリスのオイルなどの化学系メーカーのようです。ペトロナスとはケンカしないんでしょうかね。業界までエネオスと遠からずとは、、とはいっても某チームの「ロゴ訴訟問題」にはならないのでご安心を。
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《シャシー》
F1 W11 EQ Performance
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:746kg(ドライバー含む)
 最大燃料重量:110kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 ホイール:OZ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ     プルロッド

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《エンジン》
メルセデスF1 M11 EQ Performance
 V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油:ペトロナス

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《ドライバー》
 No.44 ルイス・ハミルトン(イギリス)
 No.77 ヴァルテリ・ボッタス(フィンランド)

マシンだけが完璧というのなら、他のチームもチャンスが沢山あります。ただここはドライバーも超一級と一級品です。鬼に金棒状態が続く。どこまで意識しているのか定かではありませんが、ハミルトンにとってもチームにとっても、先日みたように今シーズンは新記録尽くめとなります。新時代を築いてほしいような、悲しいような、ファンとして複雑な心境にかられます。
ひと昔前のハミルトンなら揚げ足をとったりツッコミどころはいくつもありました。しかし今となればそれらも克服しつつあり「ハミルトン自身の体調不良かマシントラブル、他車からのアクシデント」でもない限り、確実に表彰台のいずれかにはもっていきます。それに言っていいか悩むけど、拍車をかけて「穏便でオトナな解釈」も有り難く頂戴してしまうわけだから、まさに完全無敵状態と化してます。ハミルトンを打ち破る側からみたら、かなりの努力や工夫で隙をつくしかありません。ハミルトンの場合は勝ち負けよりもその先の領域となる記録更新、合わせて「この人、来シーズンはどうするの?!」という点に注目が集まりそうですね。
ボッタスは速い。フィンランド人ならではの一発の速さは兼ね備えています。ただまだ完全体ではありません。どこかにオチを必ず入れてくる。学力テストの成績はいいのに解答用紙に自分の名前を書き忘れるとか、消しゴムを持ち忘れてそれをテスト中にようやく気付く、みたいな。おとなしく謙虚な様はこちらも歴代フィンランド人らしく憎めないですけど、F1の世界では「結果」が命。ライバルより優位な環境にあるのだし、チームが序盤は権利を平等に与えると言ってくれているなら、そのチャンスをモノにする以外何もありません。いつ完全体になるの?!今シーズンでしょ?狙ってますよ、あなたのシート(笑)
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マシンカラー、昨年のドイツみたいに白を混ぜてくれれば面白かったのに。

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