F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:GP

グラフは少し見飽きましたね。目を休めましょう。12月中旬まで及んだ2020年シーズンが終わって早3週間経ちます。そろそろレースを観たくなりませんか?!まだいいって?!(笑)昨年の「過去のレース」は中止や延期になったGPにも合わせて「なんちゃってGP」をこのブログ内で強引に突き進めてきたわけですが、実はその時に載せようかどうかすごく迷って、結局諦めてストックしていたレースがいくつかありました。その中の一つであるジャカレパグアで行われた1983年ブラジルGPを取り扱おうと思います。近年はシーズン終盤に盛り込まれるブラジルGPをどこに差し込むか悩みつつ、隙間を縫って9月中旬に1982年ブラジルGPをねじ込みました。それもピンとこない時期ではありましたが、よりによってこの時期のブラジルGPってのも違和感がありますよね。でもこの年のブラジルGPはあながち遠からずです。なぜならこのレースは開幕戦にあたる3/13に行われたということで、約2ヶ月程度先の話だからです。それにしても1月中旬は早過ぎか(笑)
今から38年も前となる1983年シーズンのレースは今回初採用となります。一見地味にも感じる方は多いかもしれませんが、これがなかなか面白いシーズンとなっています。それを助長させた一つの要因がこれです。
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フェラーリ126C2B
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ウィリアムズFW08C
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ルノーRE30Cと現代も参戦する各チームでマシン自体のディテールも実に多彩です。でもこれ、シャシー名からも分かるように枝番が付けられた前年1982年型の改良車ばかりなのです。どうしてこんな事態に陥ったのかというと、かの有名なグラウンドエフェクトカー廃止(フラットボトム規定)がシーズン開幕3ヶ月前の12月に急遽決まり、予め開発をしていた各チームの各マシンは対応に間に合わず強引にレギュレーションに合わせ込む必要があったからです。近年もマシンレギュレーション変更が数年前から決められ、発表されている通り、これら大幅変更はある程度早い段階から告知しないと、いくら莫大な資金と腕利きが集まるF1カテゴリーであっても対応し切れません。ほとんどのチームがやっつけの改良型で開幕戦を迎える中で、間に合わせてきたチームとマシンがあります。
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以前「名車シリーズ」でも振り返ったブラバムBT52です。空力の鬼才と呼ばれたゴードン・マーレーはライバルと同条件下において、予定していたBT51導入や改良を諦め、レギュレーションに適合する新車をしっかり開幕戦に合わせ込んできました。この辺ができるかできないかでシーズンの戦い方が変わってきます。さすが老舗のブラバム。

前段にだいぶ時間を費やしてしまいましたが、予選は前年にたった1勝でチャンピオンを獲得したN・ロズベルグの父、K・ロズベルグが連覇を目指して好発進のポールポジションを獲得。見た目もチャンピオンの風格を感じさせますが、こう見えてこの当時34歳です。今でいうハミルトンとベッテルの間くらいにあたります。もっというと、これは今から38年前ということで、後にチャンピオンを獲得する息子ニコはまだ生まれていません。2番手はターボを武器に「予選番長」と化するルノーの若手プロスト、3番手に「前年の悪夢」の払拭に挑むフェラーリのタンベイ、4番手は新車に乗るピケが獲得しています。

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《予選結果》
 1 K・ロズベルグ(ウィリアムズ・Fo・GY)
 2 A・プロスト (ルノー・R・MI)
 3 P・タンベイ (フェラーリ・F・GY)
 ※GYはグッドイヤー、MIはミシュラン
  Foはフォード

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スタートでポールポジションのロズベルグは早くも逃げ体制。3番手タンベイは出遅れ、4番手ピケに先行されています。
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途中給油を念頭に軽いマシンで追うピケはプロストをかわして早い段階で2位に浮上してきました。

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ブラバム同様に途中給油の軽タンクで逃げるロズベルグはタイヤを傷め、7周目にピケが隙をついてトップに立ちます。
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軽タンク走行は経験豊かなブラバムが一枚上手か。

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傷むタイヤで27周を耐えたチャンピオンのロズベルグがピットインして予定通りの給油作業に入ります。給油ホースの角度に注目下さい。ドライバーの真後ろに真上から垂直にノズルを挿す形でどうも給油し辛そう、なんて見ていると恐れていたことが、、IMG_5567
発火!
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消火器が向けられ、ロズベルグは堪らずマシンから飛び降りる。レース中の途中給油って、当時の技術からするとかなり高度かつ危険行為です。IMG_5570
レースを諦めたかと思いきや、火は消し止められ「ピットクルーの手を借り」て9位で復帰していきます。たった1勝でもチャンピオンはチャンピオン。簡単にレースを諦めるわけにはいきません。
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軽タンク戦法を得意とするトップのピケの給油作業。こちらの給油は真上からではなく、ノズルが挿し易い横向きです。給油も配慮した設計がなされているBT52はやはり優秀。

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当時のルノーは決勝になるとグズグズしてしまっています。ピケに抜かれ、パトレーゼにも抜かれ、予選9番手のマクラーレンのラウダにまで抜かれる始末。速さだけではレースに勝てない。
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さらには一度燃えた後に復活を果たしたカーナンバー1のロズベルグにまで抜かれてしまいます。ロズベルグは一度9位まで落ちたのに、再び表彰台圏内まで戻ってきました。すごい追い上げだ。
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そのロズベルグはラウダもかわして2位浮上。軽タンク逃げ逃げ途中給油の効果てきめんですね。ただトップのピケまでは距離があるか。
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予選4番手。でも新車を用意して戦略大当たりのピケが余裕の優勝。前年もトップチェッカーを受けながらマシン違反で失格となったため、これが母国初優勝となりました。IMG_5578
2位は猛追のロズベルグ、賢いラウダがいつものしれっと3位となり表彰式を迎えますが、この年もこのままでは終わりませんでした。
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最終結果はこちら。

《決勝結果》
  1 N・ピケ   (ブラバム・B・MI)
失格 K・ロズベルグ(ウィリアムズ・Fo・GY)
  3 N・ラウダ  (マクラーレン・Fo・MI)
 ※BはBMW

思い出して下さい。先程のロズベルグのピットアウトは自力ではなくピットクルーの手を借り押しがけで復帰しています。あの行為が違反の対象となり、前年に引き続き2年連続のブラジルGP失格の裁定が下りました。チャンピオンのロズベルグはちょっと恥ずかしい。通常であれば4位フィニッシュしたウィリアムズのラフィが3位昇格といきたいところでしたが、結局それは行われず、F1で異例の「2位の存在しないレース」に終わっています。
一方で82年は幻の優勝、83年にようやく母国初優勝を飾ったピケは86年も優勝したことが讃えられ、88年にジャカレパグアは「ネルソン・ピケ」という名に改称されることとなりました。存命現役のドライバーがサーキットに名付けられるのは異例です。しかし残念ながら90年からブラジルGPは改修を受けたインテルラゴス(ホセ・カルロス・パーチェ)に移されF1で使用されなくなり、2016年に開催されたリオ五輪のメイン会場に選定されたことにより、今では跡形も無く解体されています。また1973年から開催されてきたブラジルGPの名称も今シーズンから「サンパウロGP」に改称されて消滅することが決定しました。

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せっかく久々にアブダビGPでメルセデス以外のポールシッター誕生なのに、無観客(観客は一部のV.I.P.のみ?)だと、心なしか寂しく感じます。チャンピオンは決まってしまいましたが、このレースでドライバーズ、コンストラクターズとも最終準備が決定しますから、決して気を抜けません。IMG_7677
スタートタイヤ一覧になります。Q2敗退以降はミディアムタイヤとハードタイヤを選択する者もいてバラエティに富んでいます。レッドブル、レーシングポイント、フェラーリやルノーはチーム内でタイヤチョイスを変えてきました。数珠繋ぎになりがちなアブダビGPで変化をもたらしてくれれば、レースは少し面白くなりますね。

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フェルスタッペンのスタートはまずボッタスを警戒
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続いてアウト側のハミルトンも警戒と右へ左へウロつきつつ、無事にターン1を制します。アブダビGPはまずココを押さえることが重要。
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ズラズラズラーっと一列に連なっちゃいますもんね。今シーズン限りでF1を降りると思われるマグヌッセンが唯一3位分浮上しているものの、中団以下でパラパラと入れ替わるくらいでやはりヤスマリはおとなしめ。
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10周目に動きがありましたね。前戦サクヒールGPで遅れ馳せながら悲願の優勝を挙げたペレス が息絶える。
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まさかこんなオチでひとまずF1キャリアを終えることになるとは。。毎度クドいですが、絶賛就活中!
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マシンが路肩側に止まっているのに、初めはヴァーチャルセーフティカーでした。明らかにセーフティカーでもよさげな位置なのに、後から切り替わるあたりが判断力の悪さを感じます。この判断が時としてレース内容を左右しますから、来シーズンはしっかり判断してほしいものですね。IMG_7688
フェルスタッペンをはじめ、大半のマシンがタイヤ交換を行う中、上位ではルノーのリカルドやフェラーリ2台がステイアウトの策を採ります。確かに序盤の早いタイミングではありますが、ライバルの多くは1回ピットで乗り切ろうっていうのに、大丈夫?!IMG_7689
順位は上がるけど、前にも後ろにもタイヤ交換を終えた者ばかりだよ?!どう戦うつもりでしょうか。
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ルクレールは来シーズンのチームメイトにあっさり抜かれている。今シーズンは何かと近い位置で争う2人ですね。抜いたサインツは来シーズン抜かれたマシンに乗るわけです。複雑な心境だろうなぁ。

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ヤス・マリーナは鋭角なシケインを挟んで2本のストレートがあります。1本目のストレートでDRSを使って前に出ても
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弓形の2本目でDRSを使われて逆転され、結果「無かったこと」になっちゃう。シケインでミスを誘うか、ちょっとエグめなブロックラインとかで閉めちゃうしかない。
あと、こんなのもあります。
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1本目で追尾されつつもシケインで要所を押さえて前に出さず。でもIMG_7699
2本目でしつこくリベンジに遭い
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やられる。動きの少ないレースでちょっと時間があったのでクローズアップしてみました(笑)どちらもフェラーリというのが何とも恥ずかしい。。

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そんなルクレールはストロールにやられ、ガスリーにもオコンにまでやられて、タイヤゲージがボディカラーと同じく真っ赤っか。幸運にも恵まれず堪らず23周目に苦しい苦しいピットインへ。
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結果はこう。ルクレールは最終戦に最後尾に落ちる辱めを受けています。カワイソウ。。IMG_7704
フェラーリ勢と同様にステイアウトを採ったハードタイヤスタートのリカルドはレースの7割以上にあたる40周まで耐え抜き
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マクラーレン2台にかわされた7位で復帰。紅いチームより被害は最小限で食い止めました。
ファイナルラップ1周前の54周目の順位増減はこちら。IMG_7709
いつもよりかは地味目ですよね。奇策のリカルドは結果的にマイナス4と光りましたね。一方で元相方のクビアトはプラス4と予選の好位置を活かせず、来シーズンのシート獲得で黄色信号が灯ります。

というわけで、フェラーリばかりいじり倒して優勝争いはスタート以外ほとんど触れず、花火ドーン!
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フェルスタッペンのポールトゥウィンで異例中の異例の2020年シーズンの完全閉幕となりました。

《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ボッタス    (メルセデス・M)
 3 ハミルトン   (メルセデス・M)

《ファステストラップ》
 リカルド(ルノー・R)1分40秒926

《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・H)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・H)

レースとして決して面白味のあるものではありませんでしたが、無事にフェルスタッペンがポールトゥウィンを果たし、メルセデスが近年ほしいままにしてきたアブダビGPを撃破しました。それも2位のボッタスと16秒も差を付けての圧勝です。最近のフェルスタッペンはフラストレーションの溜まるレースが続いていましたから、今回の優勝は実に爽快だったと思います。この勢いで来シーズンも幸先いいスタートを切ってくれることを祈りたいですね。でも毎年開幕戦ではこれがリセットされちゃうんだよなぁ(笑)メルセデスが素晴らしいのは分かったから、そろそろライバルがその出鼻を挫いてほしいと願います。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 フェラーリ・F

まだ今年を総括するには早いものの、今シーズンのフェラーリを象徴するかのようなレース運びとなりましたね。1回ピットが王道と考えられる中で、フェラーリは何故あのタイミングでステイアウトを選んだのでしょうか。一瞬でも「見かけの上位」を見てみたかったのでしょうか。アブダビGPは例年マッタリ気味なレースとなるのに、もう一度くらいセーフティカーがあるとでも踏んだのでしょうか。ベッテルこそストロールからの猛攻にしばらく耐え、粘りに粘って予選順位プラス1でしたが、ルクレールはバカスカ抜かれて、結局入賞のチャンスを逃しています。ルクレールはトラックリミット違反で警告があったものの、あの抜かれ様は見ていても可哀想でした。ピットストップの迅速さもないし、チームはドライバー達に試練でも与えたかったのでしょうか。miyabikunはF1の素人ですが、あれほどの戦略や取り組み方が理解できません。

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《最終戦アブダビGPのポイント》
・アブダビGPらしいレース内容と結果
・表彰台争いをほとんど観ること無く
・フェラーリはドライバーに試練を与える
・F1関係者の方々、一年間お疲れ様でした!

一時期は開催すら危ぶまれたF1も何とか継ぎ接ぎ手を変え品を変え、全17戦という形で閉幕を迎えました。二週連続同一サーキットをはじめ、新規サーキットや復活サーキット、また史上初となる無観客レース。ドライバーの方では最多勝利者にチャンピオン連覇、最多出走者誕生と今後も永遠と語り継がれるであろうシーズンを我々は目の当たりにしました。今後も資金繰りやカーボンニュートラルの時代に向かうなど、新たな課題や問題は続きつつも、F1が無事に開催され、我々ファンを魅了するレースが繰り広げられることを祈りたいですね。

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F1関係者、さらには全世界のF1ファンの皆さん。一年間お疲れ様でした。miyabikunはこれからいそいそとシーズン振り返りの準備に入ります。

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アブダビGPの夕暮れはシーズンの夕暮れでもあります。激動の一年となった2020年シーズンも夜更けと共に終息します。
今回はペナルティ降格がいつもより多めにあるため、ドライバーそれぞれで取り組み方に違いがあります。ただ一つ言えることはほとんどがカメラの向こうから見つめるファンのためにも、チームやスポンサーのためにも、そして自身のランキングのためにも精一杯予選と決勝を戦い抜き、悔い無きシーズンを終えられることです。
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先週行われたサクヒールGPを欠場することとなった2020年チャンピオンは最終戦にしっかり戻っていらっしゃいました。夢の中は前戦限りです。
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はいはい、わかりましたよとラッセルは元サヤに戻り、ウィリアムズでポイントゲットを狙います。

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同じ舞台に立つF1マシンで最上位のマシンと下位のチームでどれほどの差があるものなんでしょうか。miyabikunは普段用途に分けて2台の車を乗り分けているのですが、確かに足回りの硬さや速度の伸び、ブレーキの深さなど当然ながら差を感じますが、所詮は一般車ですから目的地まで同じ時間で辿り着こうと思えばできます(一般道路で差が生まれること自体が問題)我々一般人にはあまり想像できませんね。どんな感覚なんでしょう。片目つぶって走る感じ?!タイヤの空気圧を落としてもっさりした感じ?!間違い無くそんなレベルの差では無いんでしょうね。
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Q1の1本目はハース2台に先行を許す形に。先週までは敵でも無かったのにね。
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病み上がりのキングがまず暫定トップのアルボンを上回り1分35秒台でトップに立ちますが、
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ターン20出口外側のトラックリミットを派手に超えてタイムが取り消されています。
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こうなればチャンスとボッタスが存在感を見せつける。上位はやはりメルセデスか。
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前戦初優勝、そしてこのレースが今の時点で一区切りとなるレーシングポイントのペレスがいつも通りメルセデスに食らいついていきます。ペレスはパワーユニット交換ペナルティが決まっているため、残念ながら後方スタートとなります。
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ラッセルの2本目。せめてハース2台には勝ちたいが、アルファロメオには及ばず。大丈夫、観ている皆が真の実力は知っているから。
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Q1のデッドラインはライコネンでなくジョビナッツィでした。このあたりから早くも先日行った予想とだいぶズレが生じて、答え合わせが怖くなってきた(笑)

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Q2の多くは予想通りミディアムタイヤ装着で挑むドライバーが多い中、アルファタウリ2台やマクラーレンのサインツ、アルファロメオのジョビナッツィは1本目からソフトタイヤをチョイスしています。
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先に出発したハミルトンはQ1トップ通過のタイム上回り、続くボッタスはそのらQ1タイムから0.001秒だけ上回ってきました。
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ノリスはサインツと異なるソフトタイヤながらメルセデスに続く暫定3番手へ。いつも通り元気元気!それにしてもヘルメットがド派手だな。
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アルボンはQ1ハミルトンと同じ位置で
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そしてリカルドは最終ターン21でトラックリミット違反をとられて、1本目はノーカウント。
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後方スタートが決定しているペレスはタイムアタックするのかな?!
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結局タイヤの皮剥き程度でピットに戻ってここまで。一応Q2に出走しているから、完全なるビリは免れています。
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タイムを取り消されたリカルドはオコンにも負けて11番手以下が確定。
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そして同じくタイムを取り消されたアルボンはフェルスタッペンに次ぐ「必須条項」4番手を獲得して、ルノー2台をQ2敗退に追い込みました。
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フェラーリでの予選が最後となるベッテルもここまで。今回は13位で最近5戦の予選成績をみても安定したQ2止まりを徹底しているかのよう。
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Q3開始と共に空もいい感じに暗くなってきました。ボッタスがQ2のハミルトンを上回って暫定トップに立つと、
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フェルスタッペンがそのメルセデス2台に割って入ってきます。どうにかして片方一台だけでもフロントロウから引きずり下ろしたい。
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最終アタック。ハミルトンはボッタスを0.083秒上回り暫定ポールへ。IMG_7648
負けじとボッタスはそのハミルトンを0.061秒上回って是が非でもポールポジションは渡さない所存。
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ところがフェルスタッペンの最終アタックはそのボッタスよりも0.025秒速いタイムを叩き出し、2台もろとも上回って久々のポールポジション獲得。よしよし、よくやった!
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《予選結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H) 1分35秒246
 2 ボッタス    (メルセデス・M) 1分35秒271
 3 ハミルトン   (メルセデス・M) 1分35秒332

フェルスタッペンのポールポジションはまだ3回目なんですよね。優勝は早かったけど、ポールポジションはキャリアからみれば遅咲き。メルセデス有利とされるアブダビGPで僅差ながらよく競り勝ったと思います。あとは決勝スタート、そしてターン1さえ押さえてしまえば、優勝は確実です。ただちょっと不安なのが今シーズンはフェルスタッペンというよりレッドブルのマシンが絶えてしまう事。こればかりはフェルスタッペンとはいえどうしようもできません。無いことを祈りましょう。

《先日の予選予想との答え合わせ》
11番手オコン。3回見返しましたが、11番手オコン、ただ一人です。最低ですね。。オコンのことではありません、miyabikunの予想が、です。Q1の途中あたりの中団はいい感じできていたのですが、後半戦の「予想の」デグラデーションが酷かった。オコンの当たりはほぼまぐれ。ペレスはやっぱり走りませんよね。クビアトもよく頑張りました。そして何より、フロントロウの厚い壁をフェルスタッペンが破ってくれたことは嬉しい結果です。いいのいいの、こんな予想はぶち壊してくれて。レースさえ楽しめれば(笑)

《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》 
 メルセデス(ボッタス)は0.03秒落ち
 マクラーレン(ノリス)が0.3秒落ち
 レッドブル(アルボン)も0.3秒落ち
 フェラーリ(ルクレール)は0.6秒落ち※
 アルファタウリ(クビアト)が0.7秒落ち
 レーシングポイント(ストロール)は0.8秒落ち
 ルノー(オコン)が1.1秒落ち
 アルファロメオ(ジョビナッツィ)は1.8秒落ち※
 ハース(マグヌッセン)が2.6秒落ち
 ウィリアムズ(ラッセル)は2.8秒落ち
 ※最速タイムから算出

今回はトップ3が僅差となり、またルノーまでの中団が1秒程度の差と拮抗する形となりました。残念だったのがQ3に進出し9番手で終えたフェラーリのルクレールで、Q3がQ1で記録した最速タイム1分35秒881であれば7番手に浮上していました。前戦サクヒールGPの1周目で自滅かつ間接的にフェルスタッペンにも被害を与えた接触により、今回の決勝は3グリッド降格ペナルティが下るため、一つでも前のグリッドを確保したいところでした。ドライバーズランキング5位はかなり厳しいかも。。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》 
 フェルスタッペン(レッドブル・H)

今回は文句無しのフェルスタッペンですね。あれだけシーズンを席巻してきたメルセデス勢を僅差で追いやり、先日のストロールに続いてポールポジションを奪取したのは素晴らしいこと。トルコGPで初ポールを獲得したストロールもメルセデスエンジン搭載車ですから、今シーズンで唯一「メルセデス勢以外のポールシッター」ということになります。やっぱりストップ・ザ・ハミルトン、ストップ・ザ・メルセデスが可能な最有力はフェルスタッペンになるんでしょうね。アブダビGPは近年、ポールポジションからの優勝が続いていますから、勢いこのままにポールトゥウィンといきましょう!ポールトゥウィンはレース展開としては退屈の代表格ですが、今回に限り許す!どうにかしてメルセデス以外の優勝者を見たいです。
ちなみにフェルスタッペンがポールポジションを獲得しなかった場合の次点はノリスくんでした。先輩サインツを上回り、レッドブルの一角を切り崩しての4番手は高評価していいと思います。先輩はこのレースを最後にトップチームに異動してしまいますが、マクラーレンも随分と競争力を戻しました。下手に移籍を考えなくても、マクラーレンからも優勝は充分狙えるし、チャンピオンだって狙えなくない。来シーズンは最強メルセデスを搭載するわけですから、まだ若く先を急ぐ必要もない。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 該当無し

この予選の「ワースト」は該当者無しとしました。ちょこちょこトラックリミット違反でタイムを取り消されるもったいない方々もいましたが、まあ最終戦ですし、予選も決勝も大荒れしないのがアブダビGP。

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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 ボッタス    (メルセデス・M)

先程も書いたように、優勝はそのままフェルスタッペンに獲ってもらうとして、あれ、2位と3位が入れ替わっている。申し訳ないけど今シーズンのボッタスに期待が出来ない。ターン1でガブりとキングに捕まっている様が今から想像できてしまう。せっかくポールポジションだと思ったのにね、せっかくサクヒールGPではエースの気分を味わえたのにね。帰ってきちゃっちゃあ仕方がない。今年の悔しさたっぷりを来シーズンへのバネに頑張ってもらいましょう。

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開催すら危ぶまれた2020年のシーズンもいよいよあと一つとなる最終戦を迎えました。よくここまでたどり着けましたよね。開催できそうな国やサーキットを厳選し、時には二週連続開催、また時には三連戦、さらに初サーキットまで盛り込んで、どうにか全17戦のシーズンで乗り切りました。無事にチャンピオンも決まりましたし、初ポールや初優勝も生み出しました。色んな意味で歴史に残るシーズンになりましたね。そんな今シーズンもお決まりのアブダビGPで完結します。バーレーンGPで負傷したハースのグロージャンは不出走のままF1から離れることが決まり、またサクヒールGPでCOVID-19の陽性の判定が出て欠場したハミルトンがこちらも「残念ながら」出走することになりました。来シーズンは無事にカレンダー通りに行われることを祈りつつ、最終戦をしかと見届けましょう。
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《アブダビGPの基本情報》
 ヤス・マリーナサーキット
  全長           :5.554m×55周=計305.470km
  開催回数 :12回目
  コーナー数:21箇所
  高低差       :10.7m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《アブダビGPの個人的印象》
 ・ゲームの中の世界みたい
 ・ここって雨降るの?!
 ・なかなか勝てないフェラーリ第二のお膝元
 ・ピットアウトレーンが事故りそうで怖い

近年のF1の大トリとして定着する中東近代サーキットですね。ヘルマン・ティルケ監修のクローズドサーキットで様々な要素を盛り込みつつ安全性もしっかり確保したレイアウトと設備でありますが、セクター2に2本設置されたDRS作動可能なストレートはパッシングポイントではあるものの、間に挟んだシケインの存在がまた絶妙で「抜いた後、抜き返されてプラマイゼロ」みたいな状況を生んでしまいます。せっかくレイアウトのパーツパーツはいいモノを持っているのに、上手く活かせずダラダラっとしたレースになりがちです。大抵がこの頃までにチャンピオン争いは終結してしまっているし、これが終わればお休みだと、週末のサラリーマンの如くイマイチ力が入っていない感じにもみえちゃう(笑)レース終了と共にドライバーやチームスタッフを労うかのような花火が夜空に広がりますね。今シーズンは特に詰め込み詰め込みで忙しい一年(半年)でしたから、最後の最後は脱力感がいつも以上にたっぷり出そう。

《過去5年のポールポジション》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分34秒779
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
    1分34秒794
 2017年 ボッタス (メルセデス)
    1分36秒231
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
    1分38秒755
 2015年 ロズベルグ(メルセデス)
    1分40秒237

《ポールポジションレコードタイム》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分34秒779

《現役ポールポジション獲得者と回数》

(★はその年のチャンピオン)
 5回 ハミルトン(2009,12,16,18★,19★)
 2回 ベッテル (2010★,11★)
 1回 ボッタス (2017)

近年6年のポールシッターはメルセデスから輩出しています。現役ではベッテルが2回獲得しているものの、常勝レッドブル時代のものであり、フェラーリは過去11回で一度も獲れていません。鋭角ターン7の先には遊園地があるのに、残念な結果です。アブダビの人達はフェラーリの活躍に期待しているはず。そのチャンスは来年以降に持ち越しかな。

《過去5年の優勝者》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
 2017年 ボッタス (メルセデス)
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
 2015年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 5回 ハミルトン(2011,14★,16,18★,19★)
 3回 ベッテル (2009,10★,13★)
 1回 ライコネン(2012)
   ボッタス (2017)

優勝もポールポジションと同様に近年6年はメルセデスが制しています。6年の前となるベッテルの3回はレッドブル時代ですし、2012年のライコネンはロータスでのF1復帰初優勝でした。 6年前、つまり現パワーユニットに入ってからはメルセデスの独壇場というわけです。もっと言うと、その6年はポールシッターがそのまま優勝ということで「ポールポジションを獲ってしまえば、あとはレースコントロールできてしまう」というゲンナリレースが続いています。今シーズンもパワーユニットの基本は変わりませんので、つまり自ずとそういう予想が立ってしまいますね。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 
2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ベッテル (フェラーリ)
 2017年 ボッタス (メルセデス)
 2016年 ベッテル (フェラーリ)
 2015年 ハミルトン(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 4回 ベッテル (2009,12★,16,18)
 3回 ハミルトン(2010,15★,19★)
 1回 リカルド (2014)
   ボッタス (2014)

レースコントロールできるということは、レースペースは「トップに委ねられている」ということにもなります。以前ありましたね、チャンピオンが獲れないと決まったのなら、無茶苦茶にしてやる!ってのが。あれはレースに勝っても勝負、スポーツとしては負けの行為です。今シーズンは最終ラップまで気合を入れて、清々しいフィナーレを迎えてほしいですね。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

アブダビGPは柔らかい側の3種が使用されます。柔らかろうが硬かろうが、速いところは速いし遅いところは遅いわけで(笑)んーもう、キング戻ってきちゃったしなぁチクショウ。。もう少ししっかり静養したらいいのに。。ブツブツ言いつつ、今シーズン最後の予想といきましょう!

《アブダビGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.フィッティパルディ(ハース)
 19.ラティフィ    (ウィリアムズ)
 18.マグヌッセン   (ハース)
 17.ラッセル     (ウィリアムズ)
 16.ジョビナッツィ  (アルファロメオ)
〜Q2〜
 15.ライコネン    (アルファロメオ)
 14.ベッテル     (フェラーリ)
 13.ガスリー     (アルファタウリ)
 12.クビアト     (アルファタウリ)
 11.オコン      (ルノー)
〜Q3〜
 10.リカルド     (ルノー)
   9.ストロール    (レーシングポイント)
   8.ペレス      (レーシングポイント)
   7.サインツ     (マクラーレン)
   6.ノリス      (マクラーレン)
   5.ルクレール    (フェラーリ)
   4.アルボン     (レッドブル)
   3.フェルスタッペン (レッドブル)
   2.ハミルトン    (メルセデス)
  P.P.ボッタス     (メルセデス)

きっと余力はあることでしょうが、病み上がりのハミルトンを控えめにし、躍起になっているボッタスを先頭にしてみました。ただーし!今までの定理を覆すように「ポールポジション=優勝」というわけにはいかず、という決勝予想まで今のうちから立ててしまいます(笑)来シーズンも乗ることが決まっていますから、来年頑張ろう。
3番手まではいつも通りとしても、このあたりから今時点では不透明です。前戦初優勝を挙げてようやく結果を出す事に成功したペレスは決勝でのパワーユニット交換ペナルティが決まっているため、今のところの最終F1予選をどのように出てくるかわかりません。F1ファンとしては毎度ながら「手を抜く予選」は考えたくないししてほしくないため、一応マシンとドライバーのポテンシャルから考えてQ3には真面目に進出してきてくれることを祈りたいです。またドライバーズならびにコンストラクターズランキングを決める大切なレースであることも考えて、サクヒールGPで冴えなかったマクラーレンを上位に戻し、それに押し出される形でアルファタウリの2人にはQ2止まりとさせて頂きました。今のアルファタウリは予選よりも決勝の粘り強さがありますから、それに期待を込めます。
下位はそこそこ走れたライコネンを上げて、他はちょっとわかりません。ラッセルは一週前のマシンからまた現実に戻される形となり「同じエンジンでも速さの違い」をモロに感じるでしょうね。最後にベッテルはこちらも鉄板な位置付け14番手として、決勝もそのくらいの順位でフェラーリとのラストレースを迎えそうな気がします。本当は最後の最後くらいはルクレールに勝つ走りで、綺麗にフェラーリ6年の締めくくりをしてもらえたらいいなと思います。

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時代と共にポールポジションのタイムの変化をみるこの企画もこのヤス・マリーナにて最終回となります。律儀に中止GPのデータやおまけのサーキットを加えて行ってきたため、かなりの数をこなせたと思います。アブダビGP自体はまだ歴史が浅いから、データ採りとしては少し弱いでしょうか。みていきましょう。

IMG_7588
《ヤス・マリーナの基本情報》
    全長   :5.554km(2009〜)
 コーナー数:21箇所(2009〜)
   開催回数  :11回

ヤス島と呼ばれる島の南側に縦長で新設されたクローズドサーキットです。マリーナという名の通り、モナコのようなヨットハーバー、フェラーリ直営の遊園地に高級ホテルと観光名所になっていますが、島自体はまだ未開発の土地も多く、周辺は正直殺風景です。他のサーキットとの大きな違いとしては、サーキットの目と鼻の先に国際空港があるため、トランスポートや来場が楽な点でしょうか。逆方向に向かうと砂漠の中をさまようことになります。
開催初年の2009年から決勝レースは夕方にスタートし、終了は完全に夜という「ナイト(トワイライト)レース」が行われてきました。ご近所のバーレーンGPと同じですね。トラックは多くの投光器やイルミネーションに囲まれて、レース終了と共に花火が打ち上がる演出は中東レースのお決まりとなっています。サーキットレイアウトはココもヘルマン・ティルケが監修。長いストレートと中高速、直角コーナーからなり、コーナーは一部バンク角が逆に設置されていたり、立地の都合上ピットアウトレーンが本線トラックをアンダーパスするのも特徴的です。

《ヤス・マリーナの予選P.P.タイム変遷》
 09 5.554km 1分40秒948 100% ハミルトン
 10 5.554km 1分39秒394   98.5% ベッテル
 11 5.554km 1分38秒481   97.6% ベッテル
 12 5.554km 1分40秒630   99.7% ハミルトン
 13 5.554km 1分39秒957   99.0% ウェバー
 14 5.554km 1分40秒480   99.5% Nロズベルグ
 15 5.554km 1分40秒237   99.3% Nロズベルグ
 16 5.554km 1分38秒755   97.8% ハミルトン
 17 5.554km 1分36秒231   95.3% ボッタス
 18 5.554km 1分34秒794   93.9% ハミルトン
 19 5.554km 1分34秒779   93.9% ハミルトン

IMG_7583
09年から昨年19年の11年間ですので時代も新しく、記憶にあるものがほとんどですね。中間くらいの位置に大型レギュレーション変更の2014年を挟んでいるわけですが、これが意外にもあまり違和感無く1分40秒台を推移していますね。ポールポジションを獲得した所属チームをみていくと、初年09年はブラウンGPが薄れかけた頃のマクラーレン、10年から13年の4年間は一部ハミルトンが獲得するもののベッテルとウェバーのレッドブル最強時代、現パワーユニットに切り替わった14年からはロズベルグ、ハミルトン、ボッタスのお馴染みメルセデス組と「その時代の最速マシン」が獲得しています。シーズン終盤、最終戦ということもあり、ある程度成熟したマシンがヤス・マリーナを制しているという事になるのでしょうか。
もう少しタイムを掘り下げていくと、09年にハミルトンが記録した1分40秒948から2年連続で更新され、11年のベッテルは1分38秒481で2.5秒短縮しています。ところが翌12年にブロウン・ディフューザーが禁止されるとタイムが再び1分40秒630と2.2秒近く遅くなってしまっています。コーナリング時に大きなダウンフォースを得られるといわれたブロウン・ディフューザーの有無は大きな損失だったことがうかがえます。現パワーユニットに切り替わっても先程書いたようにタイム的には大きな差は無く推移していますが、16年は11年の最速タイムに接近し、17年にタイヤとウィングの幅広化がされるとタイムは急激に短縮に向かい、17年は対09年比較で4.7秒、最速となる昨年19年は6.1秒も速くなっています。11年と12年、最速の19年のセクター毎のタイムを比較してみます。

・広いトラックを流れるように走るセクター1
 11ベッテル  12ハミルトン 19ハミルトン
  17秒408   17秒627   16秒903
・長いストレート2本のセクター2
 11ベッテル  12ハミルトン 19ハミルトン
  41秒857   42秒620   40秒561
・ヨットを横目にカクカクのセクター3
 11ベッテル  12ハミルトン 19ハミルトン
  38秒933   40秒349   37秒235
● 1周ポールポジションタイム※
 11ベッテル  12ハミルトン 19ハミルトン
  1分38秒481  1分40秒630 1分34秒779

※セクター最速タイムを記載しているため、
 各セクターの合算とポールタイムに差があります

12年と19年を比較すると、全セクターで19年が速くなっており、中でもセクター3で3秒以上速いことに驚かされますね。ダウンフォースを単に削られた時代はタイムが遅くなり、タイヤやウィングを大きくしてグリップやダウンフォースを大きく受けられるようになるとタイムが速くなるという実に「素直な結果」となっていることがわかります。IMG_7586

ヤス・マリーナも開催された11年でサーキット全長に変更がありませんので、単純なタイム比較が可能です。これでタイム向上の様子は完結できるのですが、まだ尺が足りないので今回も一応平均速度換算を行ってみました。

《ヤス・マリーナの予選P.P.平均速度変遷》
 09 5.554km 198.1km/h 100% ハミルトン
 10 5.554km 201.2km/h 101.6% ベッテル
 11 5.554km 203.0km/h 102.5% ベッテル
 12 5.554km 198.7km/h 100.3% ハミルトン
 13 5.554km 200.0km/h 101.0% ウェバー
 14 5.554km 199.0km/h 100.5% Nロズベルグ
 15 5.554km 199.5km/h 100.7% Nロズベルグ
 16 5.554km 202.5km/h 102.2% ハミルトン
 17 5.554km 207.8km/h 104.9% ボッタス
 18 5.554km 210.9km/h 106.5% ハミルトン
 19 5.554km 211.0km/h 106.5% ハミルトン

IMG_7582
割合はタイムと相反する形となるため実に単純です。ヤス・マリーナ一周の平均速度は200km/h台から近年10km/h以上向上しています。平均としてみれば意外にもハンガロリンクと近いような速度域に相当します。長いストレートで速度を稼ぎつつもやはり最終セクター3に続く中低速コーナーによってその速度は打ち消されてしまうんですね。起伏も比較的小さく一見市街地サーキットのような雰囲気にみえて、完全なクローズドであり煌びやかな演出が映える近代サーキットのヤス・マリーナ。近年はチャンピオン争いが決定後に行われることもあり、どちらかといえば肩の力を抜きながら見過ごしてしまうレースっぽいイメージが強いですが、サーキット単体でみれば、まあまあバランスの取れたレイアウトなっているのではないかなと思います。


これまで現役サーキットをはじめ、非開催でもどうにかこじつけて多くのサーキットのポールポジションタイムを比較検証してきました。今後はこれらデータを使い「予選でみるF1最速シーズン」みたいな検証に繋げられたらいいなと考えています。今年はもう残り少なく、あまり時間も無いため、年明けシーズン前の暇そうな時間にでもまとめた結果をお伝えできたらと思います。

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