完全に名ばかりとなってしまった名門ウィリアムズ。チーム名とシャシー名が引き継がれているだけでもファンとしてありがたいですね。かつての名門ではなく新興チームと思い込んだとしても、今の立ち位置は致し方ないというファンはいないはずです。昨年のセカンドモデルの如く「Bタイプ」と名付けられたウィリアムズFW43Bになります。
《設計》
ダグ・マッキナーン
アダム・カーター
デイヴ・ロブソン
デイヴ・ウィーター
《外見》
当初の発表ではマシンを3Dで投影する意気込みを見せていましたが、直前になり取り止めになってしまいましたね。ちょっと見てみたかったけど、今の技術ならなぜ他のチームはやってこなかったのかという素朴な疑問を持ちました。
ウィリアムズのマシンを見るにあたり、かねて気にしていたのはカラーリングでした(本来はチーム独自の技術やライバルと対比すべきなのにね)ウィリアムズは歴代白や青系のラインを入れてくるのが一般的でした。今回のFW43Bは昨年型FW43の改良版ではありますが、色は同じくも全く装いを新たにしてきました。フロントウィングの低いフラップは紺、高いフラップは白としてノーズ上部のコクピット付近まで続きます。
フロントサスペンションが取り付くあたりから明るめのオレンジと水色を介して、鮮やかな青に切り替わります。エンジンカバーはサメのヒレのような水色と青のルーバー柄、そしてリヤエンドは先端部と同様の紺色に戻っていく。一言で言ってしまうと、統一感がないし、何が言いたいんだかよくわからん(笑)スポンサーの兼ね合い?いやスポンサーすら少ないからそれはないか?!
ノーズの先端の白が細くなっているため錯覚してしまいそうですが、他のメルセデス系3チームとは異なり、太めのノーズを継承する独自路線です。またフェラーリの時に触れたサスペンション上付近に取り付くフィンが「ウサギの耳」の向きが上に伸びるのではなく、L字形に横へ突き出してから上に向かう形をしています。これもウィリアムズ独自のディテールです。
今シーズンからメルセデスパワーユニットを使用するチームはメルセデスワークスを含め4チームとなりました。他3チームについては前日まで見てきており、このウィリアムズが最後となります。サイドポンツーン側部をみると、メルセデス系特有の下部への落ち込みはみられるものの、エンジンカバーのこぶは無いかわりに、全体的に上に持ち上がるようなカーブをなしています。こぶの無いマクラーレンともまた異なる造形です。ワークスとアストンマーティンはこの部分を余すことなくタイトに絞り込み、マクラーレンとこのウィリアムズはその対処をしなかった。ここの造形はリヤエンド、またリヤウィングに与える影響にも左右する重要な部分です。考え方の違いともとれますが、このあたりがもしかしたら「ワークスとの距離感、親密度」が表れているともいえるようにも思えます。
《シャシー》
FW43B
全長: - mm
全幅: - mm
全高: - mm
最低車体重量:752kg
最大燃料搭載量:110kg
ブレーキキャリパー:AP
ブレーキディスク・パッド: -
サスペンション:フロント プッシュロッド
リヤ プルロッド
ホイール:App Tech
タイヤ:ピレリ
《エンジン》
メルセデスAMG M12 E Performance
V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
排気量:1,600cc
最高回転数:15,000rpm(制限)
最大馬力: - 馬力
燃料・潤滑油: -
《ドライバー》
No.63 ジョージ・ラッセル(イギリス)
No.6 ニコラス・ラティフィ(カナダ)
ウィリアムズのドライバー2人も変更がありませんので、今のコンビネーションは2年目となります。
ウィリアムズでのラッセルは予選において完璧な仕事をこなしています。2年のF1キャリアでチームメイトに一度も負けた事がありません。特に昨年はチームメイトはおろか下位に並ぶフェラーリ系の2チームも食い、Q2進出を度々実現しました。低レベルな誉め言葉かもしれませんが、あのウィリアムズにおいてそれを可能にするのは期待値通りのラッセルのポテンシャルであるといえます。「ウィリアムズでの入賞」が待たれる中、決勝では惜しい思いをいくつもしました。必死にもがく姿、完璧と思えたキャラもふと気を抜いた瞬間に大失敗を起こしてしまうあたり、ラッセルはまだ若く「人間である瞬間」を垣間みれたように思いました。ラッセルの話題になると同じようなフォローを繰り返していますが、今のキャリアは決して無駄ではないこと、腐らずチャンスをうかがう気持ちは忘れてほしくありません。昨年もひょんなことで最強マシンの代役を買い「ハードが整えばここまでやれる」ということを絵に描いたように証明しました。今味わう悔しい気持ちや戦い方は将来必ず報われます。世界中のファンがラッセルのポテンシャルを理解し、ウィリアムズで奮闘する姿に注目しています。
昨シーズン唯一の新人、初めは単なる金持ちとしかみていなかったラティフィも蓋を開けてみれば奮闘したと思います。どうしても先述のラッセルをチームメイトにおいたチーム内対決では劣勢にみられがちですが、決勝レースにおいて11位の入賞圏外フィニッシュはラッセル1回に対してラティフィは3回と上回り、入賞に近い位置でした。ラッセル同様にマシンポテンシャルの関係でどうしても地味になりがちですし、ド派手なミスも無ければキラリと光る特徴も見出し難いですが、2年目となる今シーズンは3人の新人に対して「経験者」を思わせる走りを見せつけてほしいと思います。特に後に残す「アメリカ系ロシアチーム」はビッグネームの息子とラティフィ同様の金持ちの息子であり、決して戦闘力の高い車ではありませんものね。F1初ポイントを掴んでもらいましょう。
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《設計》
ダグ・マッキナーン
アダム・カーター
デイヴ・ロブソン
デイヴ・ウィーター
《外見》
当初の発表ではマシンを3Dで投影する意気込みを見せていましたが、直前になり取り止めになってしまいましたね。ちょっと見てみたかったけど、今の技術ならなぜ他のチームはやってこなかったのかという素朴な疑問を持ちました。
ウィリアムズのマシンを見るにあたり、かねて気にしていたのはカラーリングでした(本来はチーム独自の技術やライバルと対比すべきなのにね)ウィリアムズは歴代白や青系のラインを入れてくるのが一般的でした。今回のFW43Bは昨年型FW43の改良版ではありますが、色は同じくも全く装いを新たにしてきました。フロントウィングの低いフラップは紺、高いフラップは白としてノーズ上部のコクピット付近まで続きます。
フロントサスペンションが取り付くあたりから明るめのオレンジと水色を介して、鮮やかな青に切り替わります。エンジンカバーはサメのヒレのような水色と青のルーバー柄、そしてリヤエンドは先端部と同様の紺色に戻っていく。一言で言ってしまうと、統一感がないし、何が言いたいんだかよくわからん(笑)スポンサーの兼ね合い?いやスポンサーすら少ないからそれはないか?!
ノーズの先端の白が細くなっているため錯覚してしまいそうですが、他のメルセデス系3チームとは異なり、太めのノーズを継承する独自路線です。またフェラーリの時に触れたサスペンション上付近に取り付くフィンが「ウサギの耳」の向きが上に伸びるのではなく、L字形に横へ突き出してから上に向かう形をしています。これもウィリアムズ独自のディテールです。
今シーズンからメルセデスパワーユニットを使用するチームはメルセデスワークスを含め4チームとなりました。他3チームについては前日まで見てきており、このウィリアムズが最後となります。サイドポンツーン側部をみると、メルセデス系特有の下部への落ち込みはみられるものの、エンジンカバーのこぶは無いかわりに、全体的に上に持ち上がるようなカーブをなしています。こぶの無いマクラーレンともまた異なる造形です。ワークスとアストンマーティンはこの部分を余すことなくタイトに絞り込み、マクラーレンとこのウィリアムズはその対処をしなかった。ここの造形はリヤエンド、またリヤウィングに与える影響にも左右する重要な部分です。考え方の違いともとれますが、このあたりがもしかしたら「ワークスとの距離感、親密度」が表れているともいえるようにも思えます。
《シャシー》
FW43B
全長: - mm
全幅: - mm
全高: - mm
最低車体重量:752kg
最大燃料搭載量:110kg
ブレーキキャリパー:AP
ブレーキディスク・パッド: -
サスペンション:フロント プッシュロッド
リヤ プルロッド
ホイール:App Tech
タイヤ:ピレリ
《エンジン》
メルセデスAMG M12 E Performance
V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
排気量:1,600cc
最高回転数:15,000rpm(制限)
最大馬力: - 馬力
燃料・潤滑油: -
《ドライバー》
No.63 ジョージ・ラッセル(イギリス)
No.6 ニコラス・ラティフィ(カナダ)
ウィリアムズのドライバー2人も変更がありませんので、今のコンビネーションは2年目となります。
ウィリアムズでのラッセルは予選において完璧な仕事をこなしています。2年のF1キャリアでチームメイトに一度も負けた事がありません。特に昨年はチームメイトはおろか下位に並ぶフェラーリ系の2チームも食い、Q2進出を度々実現しました。低レベルな誉め言葉かもしれませんが、あのウィリアムズにおいてそれを可能にするのは期待値通りのラッセルのポテンシャルであるといえます。「ウィリアムズでの入賞」が待たれる中、決勝では惜しい思いをいくつもしました。必死にもがく姿、完璧と思えたキャラもふと気を抜いた瞬間に大失敗を起こしてしまうあたり、ラッセルはまだ若く「人間である瞬間」を垣間みれたように思いました。ラッセルの話題になると同じようなフォローを繰り返していますが、今のキャリアは決して無駄ではないこと、腐らずチャンスをうかがう気持ちは忘れてほしくありません。昨年もひょんなことで最強マシンの代役を買い「ハードが整えばここまでやれる」ということを絵に描いたように証明しました。今味わう悔しい気持ちや戦い方は将来必ず報われます。世界中のファンがラッセルのポテンシャルを理解し、ウィリアムズで奮闘する姿に注目しています。
昨シーズン唯一の新人、初めは単なる金持ちとしかみていなかったラティフィも蓋を開けてみれば奮闘したと思います。どうしても先述のラッセルをチームメイトにおいたチーム内対決では劣勢にみられがちですが、決勝レースにおいて11位の入賞圏外フィニッシュはラッセル1回に対してラティフィは3回と上回り、入賞に近い位置でした。ラッセル同様にマシンポテンシャルの関係でどうしても地味になりがちですし、ド派手なミスも無ければキラリと光る特徴も見出し難いですが、2年目となる今シーズンは3人の新人に対して「経験者」を思わせる走りを見せつけてほしいと思います。特に後に残す「アメリカ系ロシアチーム」はビッグネームの息子とラティフィ同様の金持ちの息子であり、決して戦闘力の高い車ではありませんものね。F1初ポイントを掴んでもらいましょう。
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