F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:F1

こちらもドライバーラインナップ同様に可能な限り引っ張って、もうここで一度書いてしまおうと決断した話題「2021年F1カレンダー」です。昨年暫定版を経て、一応正式版として公になりましたが、早々に開幕戦オーストラリアGPがシーズン終盤に移動するわ中国GPが「延期」としてカレンダーから外れるわで、まだまだ変更や延期、最悪「中止」もあり得る状況です。敢えて「暫定」という言葉を付して、現時点で組まれるカレンダーをみてみましょう。

《2021年F1(暫定)カレンダー》日付は現地時間
 開幕戦バーレーンGP(3月28日)
  バーレーン国際

 第2戦エミリア・ロマーニャGP※(4月18日)
  エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)

 第3戦 〜未定〜 (5月2日)
  〜サーキット未定〜
 第4戦スペインGP(5月9日)
  カタロニア

 第5戦モナコGP(5月23日)
  モンテカルロ市街地

 第6戦アゼルバイジャンGP(6月6日)
  バクー市街地
 第7戦カナダGP(6月13日)
  ジル・ヴィルヌーブ

 第8戦フランスGP(6月27日)
  ポールリカール
 第9戦オーストリアGP(7月4日)
  レッドブルリンク

 第10戦イギリスGP(7月18日)
  シルバーストン

 第11戦ハンガリーGP(8月1日)
  ハンガロリンク
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 第12戦ベルギーGP(8月29日)
  スパ・フランコルシャン
 第13戦オランダGP(9月5日)
  ザントフォールト
 第14戦イタリアGP(9月12日)
  モンツァ

 第15戦ロシアGP(9月26日)
  ソチ・オリンピックパーク
 第16戦シンガポールGP(10月3日)
  マリーナ・ベイ市街地
 第17戦日本GP(10月10日)
  鈴鹿

 第18戦アメリカGP(10月24日)
  サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)
 第19戦メキシコシティGP(10月31日)
  エルマノス・ロドリゲス

 第20戦サンパウロGP(11月14日)
  ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)
 第21戦オーストラリアGP(11月21日)
  アルバートパーク

 第22戦サウジアラビアGP(12月5日)
  ジェッダ市街地
 最終戦アブダビGP(12月12日)
  ヤス・マリーナ

※第2戦の正式名称は
「メイドイン・イタリー・アンド・エミリア・ロマーニャGP」

2/3現在で予定されている全23戦に及ぶ2021年F1カレンダーになります。。23戦。。この期に及んでまた過密かつ多数の予定を組んできましたね。ファンとしては1戦でも多く白熱したチャンピオン争いをみられた方がいいに越したことはありませんが、例のあのウイルスさんがまだ世界中を飛び交っているというのに、本当に大丈夫なのでしょうか。我々東洋の一ファンからすれば、決定して無事に開催されるのを黙って観戦するしかないのですが、、


上記カレンダーには例の如く「間隔」を設けて連戦を表現しています。まず冒頭にも書いたように、例年開幕戦の位置付けで行われるオセアニア地方のオーストラリアGPは早々に秋口への移動を志願し、アメリカ大陸戦の後、終盤の中東戦との間に位置する第21戦に変更になりました。また昨年の騒動の発端、と言うと怒られそうですが、毎年春先に組まれる上海での中国GPも延期を表明し、カレンダーからは外れて、代わってイモラでのエミリア・ロマーニャGPが引き続き採用されています。延期とはいうものの、ご覧のようにサマーブレイクを除いた期間はびっしりと予定が組まれており、差し込むにしても至難の業ですね。強いて言えば、地域から考えると第17戦日本GPの翌週あたりしか隙間がありません。


また昨年からカレンダーには加わりつつもCOVID-19と合わせて「政治的理由」により開催中止とされたハノイ市街地でのベトナムGPについては当初からカレンダーには組み込まれず、第3戦は代替案も無く「未定」のまま空いています。せっかくコントロールタワーまで新設したのに今の時点で未定ではこの先も残念ながら見込めませんね。

中国、ベトナムがカレンダーから外れると、アジア地区で予定されているのは秋口のシンガポールGPと現時点で契約満了となる鈴鹿での日本GP、あとほぼアジアほぼヨーロッパのロシアGPの3つに減ります。昨年は結局ロシアGP以外の2GPは中止となりました。特に日本は「東京オリンピック」の開催すら頭を抱えていますし、まだ半年以上先とはいえ、ちょっと怪しい雰囲気になってきました。来シーズン以降も契約があれば「まあ仕方がないか」とやり過ごせなくもないけど、このまま「今後F1はアジア以外で、、」なんて言われた日にはたまったモンじゃありません。

昨年は春に設定された復活を待ちわびるオランダGPは初秋の9月に移動され、アジアラウンドを終えるとこちらも恐る恐るのアメリカ大陸戦へ。今シーズンからメキシコGPは「メキシコシティGP」そしてブラジルGPは「サンパウロGP」に改称される予定となっています。メキシコシティGPについては当初は昨年から改称される予定でしたが一年ずれ込み、ブラジルGPは今後予定されているリオ・デ・ジャネイロでのF1に使用権が移ったため、インテルラゴスでのF1は苦肉の策としてサンパウロGPとなりました。しかし先日リオ・デ・ジャネイロはF1誘致を諦めたため、来シーズン以降はどうなるかわかりません。
そして不透明な箇所がもう一つ、第22戦には中東の大国サウジアラビアでF1が初開催されることが決まりました。近年噂がチラホラあったところで、このご時世に追加されています。現時点ではまだ詳細が明らかになっていませんが、わかる範囲で簡単にこの後ご紹介したいと思います。

《初開催サーキット》
 サウジアラビアGP(ジェッダ市街地)
    所在地  :マッカ州ジェッダ(ジッダ)
  市域人口:400万人(国内第2位)
  標準時差:UTC+3:00(日本から-6:00)
    F1開催  :2021〜(初開催)
  一周距離:現時点で非公開

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縦長の平行四辺形みたいな形のサウジアラビアの西側、画像の左側の紅海に面した街です。英語表記では「ジェッダ」と呼ばれ、現地の呼び名は「ジッダ」と呼ばれているため、2通りの呼び方があります。この市街地を使って、サーキットが設営される予定です。実はこのサウジアラビアGPはいわば「仮の姿」での暫定開催です。本番は首都のリヤドにヘルマン・ティルケ監修によるクローズドサーキットを新設して行うこととしています。IMG_8066
地名が小さくて申し訳ないです。画像左下に先程のジェッダがあり、中央のオレンジの流れに囲まれた黄色い真ん中あたりに首都リヤドがあります。これらのオレンジや黄色は言うまでもなく砂漠です。参考までに画像右側のペルシャ湾沿いに中東F1では大先輩にあたるバーレーンやアブダビが見えます。こんな感じの位置関係。
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いくつかイメージ画像が出回っており、目にすることができますが、この縦長のジェッダのどこかを使って中東の先輩達と同様にナイトレースが繰り広げられる予定となっています。IMG_8062
見た目はアブダビGPやシンガポールGPのような雰囲気ですね。なぜ近年中東でのF1が増え、このご時世にサウジアラビアGPなのかというと、F1中継を観ていれば必ず目にする看板「aramco」あれは正式には「サウジアラムコ」というサウジアラビアの石油会社の広告です。自動車業界とは切っても切れない石油業界、我々もF1や街で目にする昭和シェル石油もサウジアラムコの傘下です。やっぱりお金持ち。石油のことなら我が国におまかせ!といったところでしょうか。ちなみにそんなサウジアラビアGPとて特例の「レース中の再給油」はできませんし、石油はれっきとした化石燃料ですから「カーボンなにがし」の概念には反してしまうわけで、、(笑)IMG_7552

兎にも角にも、今シーズンも目標は最多を貫く形で全23戦で現状は組まれています。第3戦の未定をはじめ、まだまだ一筋縄にはいかなそうな2021年シーズンとなりそうですが、少しでも安全で快適で盛り上がるシーズンになることを願っています。

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この1月末まで全てのドライバーの正式契約が揃うのを待ったのですが、あと1人がなかなか決まりませんね。もう待ち切れないので「2021年のドライバーラインナップ」をここでやっちゃおうと思います。

《チーム名改称、パワーユニット変更》
昨シーズンの「アルファタウリ」と同様に今シーズンも2チームのチーム名変更があります。

 レーシングポイント → アストンマーティン
 ルノー → アルピーヌ

まずアストンマーティンの方はストロールの父、ローレンス・ストロールがイギリスのアストンマーティンの株式を取得したことにより改称されます。アストンマーティンは映画「007シリーズ」のボンドカーで名を馳せた会社であり、高級かつ流麗なフォルムをなすスポーツモデルを長きに渡り製造、販売し、miyabikunの憧れるメーカーの一つです。過去には自社製エンジンを搭載したF1参戦歴がありますが成績はパッとせず、今回も自動車メーカー名を背負うわけではありますが、いわゆる「ワークス」ではなく、ご存知の通り引き続きメルセデスのパワーユニットを搭載して参戦となります。実際の市販車「ヴァンテージ」はメルセデスAMGのエンジンを搭載して成り立っています。また、近年はレッドブルのスポンサーとして各所にロゴが描かれていましたが、こちらは今シーズンから無くなります。
ルノーはアルピーヌという名前に変わります。ルノーはフランスの大企業ですので、ご覧頂いている方の中にも愛用されている方はいらっしゃると思いますが、アルピーヌは聞き慣れないという方も多いと思います。アルピーヌのルノーと同様のフランスの自動車メーカーであり、元々は別会社でした。1973年にルノーに買収されたルノーの子会社です。ルノーの市販ラインナップと同じく、歴代で比較的ライトウェイトのスポーツモデルを取り扱っており、車種の多くが頭文字に「A」を採用しています。アルピーヌブランドとして初のF1参戦のシャシー名もそれを踏襲するようです。
パワーユニットについては、一昨年の時点でマクラーレンがルノーからメルセデス製を採用する報道がありました。近年の黄金期を築いた「マクラーレン・メルセデス」がまた復活します。古くはフォード、ポルシェ、ホンダ、プジョーやメルセデス、そしてルノーと数多くのエンジンメーカーを採用してきたマクラーレン。あと載せてないのはフェラーリくらいか。

《ドライバー移籍状況》
 ◉ アロンソ → アルピーヌ → リカルド
   リカルド → マクラーレン → サインツ
   サインツ → フェラーリ → ベッテル
   ベッテル → アストンマーティン → ペレス
   ペレス → レッドブル → アルボン ●

 ◯ 角田裕毅 → アルファタウリ → クビアト ●

 ◯ マゼピン → ハース → グロージャン ●
 ◯ シューマッハ → ハース → マグヌッセン ●

 ◯は新規参戦、◉は復帰参戦、●はシート喪失

これらは決定の時系列というよりかは「相関関係」を示したものです。それは3つの系統に分類されます。まず一つ目のグループからみていくと、発端はフェラーリのベッテルの離脱から始まり、その空くシートにマクラーレンのエースとしてチームの底上げに大いに貢献したサインツが後任に選ばれました。そこのマクラーレンの空いたシートにはルノー(現 アルピーヌ)のリカルドが移籍し、その空きシートには2年の浪人を経たアロンソが2年振りに復帰します。
ベッテル起用により行き場を無くしたペレスは一時期F1シート喪失と思われたものの、戦績に不満を述べていたレッドブルのアルボンをレギュラーからリザーブに降格させ、昨シーズンの活躍を評価された(それ以外の理由もあるのか)ペレスをレッドブル塾生以外からの抜擢となりました。併せてレッドブルグループであるアルファタウリは戦績にムラのあるクビアトを再び放出、そこで念願の角田くんを初起用の運びとなりました。
一方で成績伸び悩むハースは表彰台登壇歴もあるベテランのグロージャンとマグヌッセンとの契約に終止符を打ち、潤沢な資金を提げるロシア人ドライバーのマゼピンとフェラーリ育成で昨年のF2チャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子ミックを昇格と、新人2人を起用するに至りました。
一昨年2019年は近年稀にみる大幅ドライバー異動があり、逆に昨年2020年は新人1人、復帰1人と小規模なものでした。当初今年2021年シーズンからはマシンレギュレーションの大幅変更が予定されていましたが、そちらの変更はごく一部に止まり、その分ドライバーは予想以上に動いた印象です。ベテラン2人から新人2人に心機一転を図ったハースは果たしてどうなるか?!

《2021年新規、復帰ドライバー》
今シーズンは全くの新規ドライバーが3人、皆がよく知る「若手扱い」ドライバー1人が加わります。モータースポーツファンであれば今までのキャリアなどは既に認知、チェック済みのことと思いますが、各チームのドライバーラインナップをみる前に簡単に4人をご紹介します。

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 ◯ ニキータ・マゼピン(ロシア)
  1999年3月2日生まれ
  2020年F2ランキング5位
  ハースより初参戦

長らくF1ロシア代表を務めたクビアトと入れ替わる形でもっと若いマゼピンがピンで混ざります。前評判はあまりよくないようですが、ピンポイントでしか彼の走りをみていないし、先入観で決めつけてしまうのもよくないので、現時点でmiyabikunはどうこうは言いません。レース中の走りで判断していこうと思います。ストロール同様に裕福な環境で育ち、下位カテゴリーをそれなりに経験して昇格を果たしました。直近はF2でランキング5位でした。この後出てくる新人2人は1位と3位なのに、2位と4位を飛び越えての昇格だなんて、どこか不思議。オトナの事情かな。ただちゃんとスーパーライセンスは取得している、はず。

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 ◯ ミック・シューマッハ(ドイツ)
  1999年3月22日生まれ
  2020年F2ランキング1位
  ハースより初参戦

言わずと知れたあのF1レジェンド、ミハエル・シューマッハの御子息です。顔の輪郭や後ろ姿は父親譲りですが、顔のパーツは母親似でしょうか。性格も謙虚で温厚そう。イニシャル表記にすると「M・シューマッハ」となるので、90年代から2000年代に観戦していたファンとしてドキッとします。父親が偉大だからF1のシートをコネで得られたというわけではなく、F3や昨年のF2でしっかりチャンピオンを獲得して着実にステップアップしてきています。印象としては一発の速さというよりかは堅実な完走と入賞を可能とするタイプかなと思っています。名前が偉大だから、楽だった面と辛かった面も多かったと思いますが、F1は父親が数々の記録と記憶を残した最上位カテゴリーです。全世界が見守る厳しい環境の中、今後も厳しい目で評価されますから、彼自身の持ち味とセンスで新たな記録や記憶に残る走りを期待したいですね。

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 ◯ 角田裕毅(日本)
  2000年5月11日生まれ
  2020年F2ランキング3位
  アルファタウリより初参戦

ホンダファン、そして日本のファンが長年夢みていた久々の日本代表ドライバーですね。神奈川県相模原市出身で今シーズン参戦するドライバーで最も若い、2000年生まれの現在20歳です。以前に日本の格闘家に角田信朗という選手がいました。「角田選手」と本や文字だけで角田とみるとそれに引っ張られて「かくた」や「かどた」と読みそうになりますが「つのだ」くんです。レッドブルグループのアルファタウリからの参戦となるため「ブルのツノ」と覚えれば間違いは減りそう。ホンダの育成からヨーロッパに渡り、短期間でステップアップをこなした逸材です。今シーズン限りでホンダはF1から撤退してしまいますが、このデビューイヤーでしっかりと存在感と結果を残し、ホンダがなくてもれっきとしたF1ドライバーとして君臨してくれる走りをみせてほしいと思います。

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 ◉ フェルナンド・アロンソ(スペイン)
  1981年7月29日生まれ
  2005,06年F1ランキング1位
  2018年F1ランキング11位
  リカルド移籍に伴い、アルピーヌより復帰

この方は特に説明の必要はありませんね。みんなよく知る2005,06年のF1チャンピオンが2年振りに戻ってきます。以前引退に際し特集を組み、はなむけの言葉を綴ったはずなんですが、まさか40歳を前に古巣のルノーに復帰してくるとは予想もしていませんでした。今回は「若手ドライバー」という体で復帰参戦となります(笑)ルノーといえばアロンソ、アロンソといえばルノー。速さとやる気は折り紙付き。最新のF1、相性の良い古巣からどこまで上位に食らいつくことができるのか、お手並み拝見といきましょう。

《2021年ドライバーラインナップ》
 メルセデス F1 W12 EQ Performance?
      44 ルイス・ハミルトン(イギリス)※ 
      77 ヴァルテリ・ボッタス(フィンランド)

 レッドブル・ホンダ RB16B
      33 マックス・フェルスタッペン(オランダ)
      11 セルジオ・ペレス(メキシコ)

 マクラーレン・メルセデス MCL35M
  4 ランド・ノリス(イギリス)
  3 ダニエル・リカルド(オーストラリア)

 アストンマーティン・メルセデス AMR21
      18 ランス・ストロール(カナダ)
  5 セバスチャン・ベッテル(ドイツ)

 アルピーヌ・ルノー A521?
      31 エステバン・オコン(フランス)
      14 フェルナンド・アロンソ(スペイン)◉

 フェラーリ SF21?
      16 シャルル・ルクレール(モナコ)
      55 カルロス・サインツ(スペイン)

 アルファタウリ・ホンダ AT02
      10 ピエール・ガスリー(フランス)
      22 角田裕毅(日本)◯

 アルファロメオ・フェラーリ C41
   7 キミ・ライコネン(フィンランド)
      99 アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)

 ハース・フェラーリ VF-21
   9 ニキータ・マゼピン(ロシア)◯ 
      47 ミック・シューマッハ(ドイツ)◯

 ウィリアムズ・メルセデス FW43B
      63 ジョージ・ラッセル(イギリス)
   6 ニコラス・ラティフィ(カナダ)

 ※1/31現在、まだ正式に参戦が決まっていません

昨年2020年シーズンのコンストラクターズランキング順に2人のドライバーのカーナンバーをはじめ出身国、そしてチームは予定されるシャシー名を暫定的に記載しました。現在は全て末尾に「?」を付けています。毎度のことながら、新車発表時に正式に名前が決まりましたら修正していきたいと思います。ドライバー順についてはキャリアや戦績順に記載することも考えましたが、今回はひとまず「チーム所属が先」のドライバーを上位としました。新車発表時、またシーズンが始まった際のまとめの時は順位を入れ替える可能性もありますのでご了承下さい。
今回全くドライバー変更が行われなかったチームは上位からメルセデス、アルファロメオ、ウィリアムズの3チームであり、他7チームは何らかのドライバー変更を伴います。また先程書いたように、一部はチーム名の改称とパワーユニットサプライヤーに変更があります。
肝心なメルセデスは今のところボッタスのみが決まっており、長らくもたつくハミルトンも十中八九継続されるはずですので、結果変更無しに落ち着きそう。逆にこんな時期まで引っ張った末、もしハミルトンと契約せず「電撃引退」となったとしたら、それはそれで問題で「乗せるに相応しいドライバー」がいません。無理言ってラッセルを呼び戻すか、昨シーズン「予選屋から便利屋」と路線変更して重宝したヒュルケンベルグ、またはリザーブのドライバーを急遽昇格させる必要が出てきます。ハミルトンはもしかしたら1993年序盤のセナがやっていたような「1戦ずつの契約」みたいな形を採ったりして(笑)
レッドブル、アルファタウリの2チームについては各チーム1人のドライバーを変更して「ラストホンダ」で戦い抜きます。ラストなんて、本当は言いたくないけど、撤退までは時々刻々と近付いていますから、今年は「最後の秘蔵っ子」を大切に、悔い無きファイナルシーズンを迎えてほしいですね。
コンストラクターズランキング順に並べると、昨年を6位で終えたフェラーリの存在感や威厳がだいぶ小さくなります。2007年シーズン以来の「ドライバーズチャンピオン経験者無し」の中堅ドライバーで立て直しを図ります。
実力者とはいえ、F1新人2人を起用したハースは大丈夫なのでしょうか。近年リザーブとしてチームを支え、昨年はグロージャンの欠場により本戦デビューを果たしたP・フィッティパルディとしなくて大丈夫なのだろうか、、。ドライバーは経験以外にも「重要なもの」が必要と言われればそれまでですが。

《2021年ドライバーのキャリアバー》
最後はこちらも毎年恒例としているドライバーの生年やデビュー年、チャンピオン獲得年、F1正ドライバーから一時期離れていたシーズンなどを表現したキャリアバーなるグラフを作成しました。海外には当てはまらない言い方にはなりますが、我々日本人がとっつきやすいよう、年は日本式の元号も付記しました。
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見方や記号の意味はおおよそ察しがつくと思いますが、白抜きはF1正ドライバーでない年、グレーが代走を伴うドライバー年、赤塗りがチャンピオン獲得年です。
最年長のライコネンを筆頭にアロンソが復帰しましたのでまた少しだけ高齢社会が復活しました。とはいえ、昭和生まれのドライバーはだいぶ減りましたね。辛うじて70年代生まれはライコネン1人。アロンソ、ハミルトン、ベッテルまでが昭和生まれの80年代となり、以降はギリギリ80年代でも元号は平成のリカルドとボッタス、唯一の90年生まれのペレスあまりまでがF1でいうベテランクラス。以降はmiyabikunの感覚論にはなりますが、サインツ、フェルスタッペン、オコン(実はジョビナッツィも?)ルクレールあたりがF1中堅の位置付け。そしてラッセルやノリスを筆頭としたF13年目以降が若手という感じでしょうか。角田くんは今シーズンのラインナップでは最も若年者です。
このグラフを作り、毎年話してしまっていますが、角田くんは2000年5月生まれですから、最年長41歳のライコネンからみればちょうど倍半分。F1史に例えると「ハッキネンVSシューマッハ」が3回チャンピオン獲得をかけたバトルの真っ最中の頃に生まれています。その年の日本GPはmiyabikunも大学生やりながら鈴鹿で生観戦していたと考えるとだいぶ若いし、自分も歳をとったなと再認識させられます。これからのF1はこのような若い世代が中心になって盛り上げていく時代になったのですね。心強いような、でもどこか自身の老いをまざまざと感じるようでやや複雑な心境になったりします(笑)

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F1ドライバーの19/20が確定し、残り1/20の方もおそらく決まり、上記ラインナップで行われることでしょう。まだCOVID-19による未確定な部分や制約が大きく影響することと思いますが、F1の72回目のシーズン、ホンダパワーユニット最終年がどのように盛り上がるのか、開幕まで楽しみですね。

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ごめんなさい、今回も昨年やり残してしまった話題です。ドライバー・オブ・ザ・デイは我々ファンによる全世界からの視聴者投票により決まりますが、時として「本当にこのドライバーが今日イチか?!」という異論や疑問にぶち当たります。皆さんも選定結果に首を傾げることがあるんじゃないでしょうか。そこでmiyabikunは独自に決勝レースだけでなく予選においてもドライバー・オブ・ザ・デイを選んできました。それらを集計し、シーズンチャンピオンとはまた異なる2020年「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」を決め、栄光を讃えたいと思います。

まずはおさらいも兼ねて、昨年末にもまとめた本家ドライバー・オブ・ザ・デイを振り返っておきます(昨年末のまとめで一部カウントに誤りがありましたので、こちらと併せて修正しています)

《2020年ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 第1戦  オーストリアGP    ノリス
 第2戦  シュタイアーマルクGP ペレス
 第3戦  ハンガリーGP     フェルスタッペン
 第4戦  イギリスGP      ハミルトン
 第5戦  F1 70周年記念GP   フェルスタッペン
 第6戦  スペインGP      ベッテル
 第7戦  ベルギーGP      ガスリー
 第8戦  イタリアGP      ガスリー
 第9戦  トスカーナGP     リカルド
 第10戦ロシアGP       フェルスタッペン
 第11戦アイフェルGP     ヒュルケンベルグ
 第12戦ポルトガルGP     ペレス
 第13戦エミリア・ロマーニャGP ライコネン
 第14戦トルコGP       ベッテル
 第15戦バーレーンGP     グロージャン
 第16戦サクヒールGP     ラッセル
 最終戦アブダビGP      フェルスタッペン

《2020年ドライバー・オブ・ザ・デイ獲得回数》
 1 フェルスタッペン 4回
 2 ペレス     2回
  ベッテル    2回
  ガスリー    2回
 5 ヒュルケンベルグ 1回
  ハミルトン   1回
  アルボン    1回
  リカルド    1回
  ライコネン   1回
  グロージャン  1回
  ラッセル    1回

各決勝レースから一人選出されますので、合計は17回(延べ17人)となります。最多はレッドブルのフェルスタッペンによる4回。続いてレーシングポイントのペレス、フェラーリのベッテル、そしてアルファタウリのガスリーの3人が2回ずつで、他1回が7人の合計11人が受賞しています。2020年シーズンで活躍した面々が名を連ねており、この集計だけ素直に数えればドライバー・オブ・ザ・イヤーはフェルスタッペンということになります。しかしファンの方には大変申し訳ないのですが、確かにフェルスタッペンは頑張っていたし、優勝も挙げたし惜しいレース、ドライバー起因でないリタイヤやアクシデントはあったにせよ、チャンピオン争い関係無く2020年で光っていたドライバーだったかと考えるとmiyabikun少々違和感があります。ドライバー・オブ・ザ・デイの判定はあくまでファンによる投票ですから当然好みで偏るものだし、あまり考えたくないけど「操作」ができないわけでもありません。そういうモヤモヤもあって、miyabikunは独自に選定するようになりました。一昨年シーズンから決勝レースのみならず予選でもそれを行うようにしましたので、ひとまず昨シーズンの予選、決勝で選んだ面々をザッとご確認下さい。

《miyabikunのドライバー・オブ・ザ・デイ予選編》
 第1戦  オーストリアGP    ノリス
 第2戦  シュタイアーマルクGP ラッセル
 第3戦  ハンガリーGP     ストロール
 第4戦  イギリスGP      ストロール
 第5戦  F1 70周年記念GP   ヒュルケンベルグ
 第6戦  スペインGP      ライコネン
 第7戦  ベルギーGP      ハミルトン
 第8戦  イタリアGP      サインツ
 第9戦  トスカーナGP     ルクレール
 第10戦ロシアGP       フェルスタッペン
 第11戦アイフェルGP     ジョビナッツィ
 第12戦ポルトガルGP     ハミルトン
 第13戦エミリア・ロマーニャGP ガスリー
 第14戦トルコGP       ストロール
 第15戦バーレーンGP     ハミルトン
 第16戦サクヒールGP     ルクレール
 最終戦アブダビGP      フェルスタッペン

《miyabikunのドライバー・オブ・ザ・デイ決勝編》
 第1戦  オーストリアGP    ノリス
 第2戦  シュタイアーマルクGP ペレス
 第3戦  ハンガリーGP     フェルスタッペン
 第4戦  イギリスGP      ハミルトン
 第5戦  F1 70周年記念GP   フェルスタッペン
 第6戦  スペインGP      ベッテル
 第7戦  ベルギーGP      ガスリー
 第8戦  イタリアGP      サインツ
 第9戦  トスカーナGP     ラッセル
 第10戦ロシアGP       ペレス
 第11戦アイフェルGP     ペレス
 第12戦ポルトガルGP     ハミルトン
 第13戦エミリア・ロマーニャGP ライコネン
 第14戦トルコGP       ハミルトン
 第15戦バーレーンGP     ペレス
 第16戦サクヒールGP     ペレス
 最終戦アブダビGP      フェルスタッペン

《miyabikunのドライバー・オブ・ザ・デイ獲得回数》
 1 ハミルトン    6回
 2 フェルスタッペン 5回
  ペレス      5回
 4 ストロール    3回
 5 ガスリー     2回
  サインツ     2回
  ノリス      2回
  ライコネン    2回
  ラッセル     2回
  ルクレール    2回
  11 ジョビナッツィ   1回
  ヒュルケンベルグ 1回
  ベッテル     1回

予選17回、決勝レース17回ですので、こちらの回数の合計は倍数の34回(延べ34人)になります。獲得回数最多は予選で3回、決勝で3回の合計6回となったチャンピオンのハミルトンという結果となりました。ハミルトンは頭二つ三つ多い優勝回数をはじめ、欠場を除けば全周回走破などチャンピオンに相応しい結果を残しましたので当然の結果ともいえます。が、しかし!miyabikunのドライバー・オブ・ザ・イヤー選定は単に回数だけでは決めません!一昨年末も同様にドライバー・オブ・ザ・イヤーを選定する際「予選受賞者に1ポイント、決勝受賞者は2ポイント付与」し、その合計で決定していました。というわけで、ハミルトンへのトロフィーは一度返還頂き、上記ルールに基づいて再集計してみます。
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《miyabikunのドライバー・オブ・ザ・イヤー》
 1 ペレス     10pts
 2 ハミルトン    9pts
 3 フェルスタッペン 8pts
 4 ストロール    3pts
  ガスリー     3pts
  サインツ     3pts
  ノリス      3pts
  ライコネン    3pts
  ラッセル     3pts
  10 ルクレール    2pts
  ベッテル     2pts
  12 ジョビナッツィ  1pt
  ヒュルケンベルグ 1pt

予選の合計は17ポイント、決勝は倍数の合計34ポイントとなり、総合計は51ポイントということになります。ポイント制で集計すると、予選では一度も選ばれず、決勝で5回選ばれたペレスが10ポイントを稼ぐことになり、栄えある2020年シーズンのドライバー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。ハミルトン一色にならない結果にちょっぴり安心しました(笑)
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ペレスは昨シーズンのレース後に散々名前を挙げてきた印象があります。予選順位は三強(ドライバー)の影を潜める形ではありましたが、決勝では毎戦粘りある走りをみせ、久々の表彰台登壇に加え、歴代最遅初優勝を挙げました。ペレスにおいてはシーズン中のCOVID-19陽性により序盤2戦の欠場を強いられ、さらにシーズン中盤には来シーズン(2021年)のシートを失うという出来事もありました。それもあってか、第10戦ロシアGP以降の上位フィニッシュ連発と奮起し、絶望的と思われたシート獲得に繋がったのも印象的でしたね。キャリア初期は「所詮はペイドライバーのくせに荒っぽく生意気な」なんて評価が多く、優勝もないままキャリアを終えるのではないかとも思われていましたが、2011年デビューのキャリア10年目が今までで最も輝いていたと思います。31歳のいわばベテランの領域でのレッドブル移籍となりますが「タイヤの扱いが優しい」という武器で今シーズン以降もさらなるキャリアアップを果たしてもらいたいと思っています。

遅れ馳せながら2020年シーズンのドライバー・オブ・ザ・イヤーが決定したわけですが、昨シーズンから確か「ザ・ワースト」なんてコーナーも組んでいましたね。悪い方の人を改めてクローズアップするものもどうかと思いますが、一応毎戦やっていたので、一応整理しておきましょう。

《miyabikun の選ぶ「ザ・ワースト」予選編》
 第1戦  オーストリアGP    ベッテル
 第2戦  シュタイアーマルクGP ジョビナッツィ
 第3戦  ハンガリーGP     レッドブル
 第4戦  イギリスGP      ベッテル
 第5戦  F1 70周年記念GP   ベッテル
 第6戦  スペインGP      アルボン
 第7戦  ベルギーGP      フェラーリ
 第8戦  イタリアGP      予選方式
 第9戦  トスカーナGP     オコン
 第10戦ロシアGP       ベッテル
 第11戦アイフェルGP     (該当なし)
 第12戦ポルトガルGP     ルノー
 第13戦エミリア・ロマーニャGP トラックリミット
 第14戦トルコGP       フェラーリ
 第15戦バーレーンGP     ストロール
 第16戦サクヒールGP     (該当なし)
 最終戦アブダビGP      (該当なし)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」決勝編》
 第1戦  オーストリアGP    ベッテル
 第2戦  シュタイアーマルクGP ルクレール
 第3戦  ハンガリーGP     ボッタス
 第4戦  イギリスGP      グロージャン
 第5戦  F1 70周年記念GP    マグヌッセン
 第6戦  スペインGP      ボッタス
 第7戦  ベルギーGP      ジョビナッツィ
 第8戦  イタリアGP      ボッタス
 第9戦  トスカーナGP     ムジェロでのF1
 第10戦ロシアGP       ボラード
 第11戦アイフェルGP     ボッタス
 第12戦ポルトガルGP     ストロール
 第13戦エミリア・ロマーニャGP アルボン
 第14戦トルコGP       ストロール
 第15戦バーレーンGP     横切るマーシャル
 第16戦サクヒールGP     メルセデス
 最終戦アブダビGP      フェラーリ

《miyabikunの「ザ・ワースト」回数上位》
 1 ベッテル    5回
 2 ボッタス    4回
 3 ストロール   3回
  フェラーリ   3回
  (該当なし)  3回
 6 アルボン    2回
  ジョビナッツィ 2回

ザ・ワーストについてはドライバーのみならずチームであったりサーキット、関係者など多岐にわたった選定をしており、必ず一つ選ぶというわけでもなく「該当なし」という奥の手も用意してありました。わざわざ揚げ足をとったり犯人探しをするためのF1観戦ではありませんしね。上位回数だけ挙げると、完全にとっ散らかっていたとしか表現できないベッテルが最多の5回。2位(という表現が正しいのかどうか)はどうもチャンピオンをお獲りになる気が無いボッタスが4回となっています。他はチームとして最多選出となったフェラーリやとにかくぶつかるはみ出るで今シーズンのシートからもはみ出たアルボン、miyabikunのよきお友達ジョビナッツィとまあまあ選ばれちゃいそうだよなという名前が続きます。
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ベッテルね。。お世辞とかひいきとかではなく速いのは誰しもが知ってるのよ。でも近年はとにかく散らかってるし、レース中の短気が目立つよ。今シーズンは目の上のたんこぶも無くなったろうし、モヤモヤしているものは一切排除して装いも新たに、スッキリとした気持ちでアストンマーティンで暴れましょうよ。君には「母国のパワー」がついている!
最後は先程のドライバー・オブ・ザ・イヤー同様に予選、決勝にそれぞれのポイントを付与して「シーズンのワースト」を僭越ながら決めさせて頂きます。

《miyabikunの「ザ・ワースト」ポイント上位》
 1 ボッタス    8pts
 2 ベッテル    6pts
 3 ストロール   5pts
 4 フェラーリ   4pts
 5 アルボン    3pts
  ジョビナッツィ 3pts
  (該当なし)  3pts

ポイント制にするとボッタスがベッテルを上回ってきました。そりゃそうだよ、何回やらかしたんだあのスタートにターン1のグズグズさ。ポールポジションはシーズン3割弱にあたる5回獲得しているのに、優勝は2回ですからそこだけでみても勝ち損じはわかります。あとは並ばれた時に堪えられず、譲っちゃうん。お先どうぞってか。もったいない。チャンピオンにはなりたくないって、むしろ演じてるかのように見えちゃいます。今シーズンも乗るんだよね。ラストチャンスと思った方がいいぞ。そのシートに座りたいドライバーは沢山いるぞ。
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近年は毎回ボッタスやベッテルの話になるとついついアツくなって、叱咤激励で終わってしまい、何の話だったかわからなくなっちゃいますね(笑)今回は「2020年シーズンで誰が一番輝き、誰が一番恥ずかしかったか」をmiyabikunの独断と偏見で選ばせて頂きました。
2021年に入ってからもちょこちょこ続いた2020年に関する話題、これでようやく終わったと思いま、、あっ一番ボリュームのある分析を忘れていました。このままやり過ごしてしまいたかったけど、miyabikun自ら立てた企画だし、答えが出ないのは気持ち悪い。。何かはご想像下さい。昨年ところどころ差し込んでいたアレです。やります。シーズン開幕、いや新車発表の前までには。。

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現在のエンジンレギュレーションが取り入れられてから早8年目のシーズンに入ろうとしています。ご存知の通り、数々のライバル達の一歩も二歩も前を走るメルセデスが近年7年を完膚無きまでに支配する時代が続いています。物事には必ず始まりがあり、終わりがあるわけですが、この2021年シーズンにおいてもまだその勢いを緩める様子が容易に想像できません。今回はその最強時代のきっかけになったと言っても過言ではない、前エンジンレギュレーション時代のマシンである2013年型メルセデスF1 W04をフォーカスしてみます。

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《設計》
 パディ・ロウ
 ボブ・ベル
 アンディ・コーウェル
 アルド・コスタ
 ジェフ・ウィリス

メルセデスはこの年から長く重要なポジションに座っていたノルベルト・ハウグに代わり、ウィリアムズからトト・ヴォルフを招き入れ、技術陣も2011年にヒスパニアからウィリス、前年2012年にフェラーリからコスタを集めるなど翌シーズンに迎える「大型レギュレーション変更」に対抗すべく段階的な技術強化を行いました。
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《外見》
前作W03と比べると、全体的にシャープさよりもふくよかになったような印象を受けます。メルセデスは2010年の復帰時から歴代で最高速重視のマシンで仕立て上げられてきました。そうなると弱点となるのはダウンフォースが不足するという点です。
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フロントウィングはW03の時にもみられた翼端部に取り付くフィンだけではなく、ノーズ下のステーに向かうフィンも踏襲しています。フロントウィングは元々「マシンのフロントタイヤへダウンフォースを与える」ことを目的として装着されています。ところが近年はF1マシンがオープンホイールであるが故の悩み「フロントタイヤへの空力的影響をいかに減らすか」もこのフロントウィングに課された重要な役割となっています。このメルセデスによらず、このあたりの時代から特に複雑怪奇なフィンや機構を取り入れるようになりました。フロントの足回りは油圧でライドハイトを制御するシステムを取り入れ、前後だけでなく左右を含めた4輪への姿勢を整え、バランスよくダウンフォースを伝達、グリップ向上に努めました。
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リヤに目をやると、前作W03よりもリヤエンドを下に向けるようなディテールとなりました。この時代のライバルもこぞって導入したコアンダエキゾーストを使って、課題となっていたリヤへのダウンフォース増加を期待しています。
目に見えないところの工夫としては、フェラーリ系やルノー系が先に導入した「キャビティリゾネーター」をメルセデス系も遅れ馳せながらこのシーズンから導入してきました。空洞共振器とも呼ばれるこれは「空洞の部屋に振動を与えてエネルギーを増幅する」デバイスで、エキゾーストマニホールドに装着するものです。エネルギーの増幅は形や装着、エンジンの回転数により異なるものの、ブレーキング時のエネルギーロスを補完することを目的としました。
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カラーリングは今と変わらずのライトシルバーを基本に、ブラックのアクセントが使われています。昨シーズンは急遽ブラック一色に染められましたが、メルセデスといえばこのシルバーがしっくりときます。スポンサーは今も引き続くペトロナスと一時期日本にも参入があったカナダの携帯電話メーカーであるブラックベリーがメインです。

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《シャシー》
 全長:5,094mm
 全幅:1,800mm
 全高:   950mm
 最低車体重量: - kg
 燃料タンク容量: - ℓ
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ    プルロッド
 ホイール:アドバンティ
 タイヤ:ピレリ

《エンジン》
 メルセデス・ベンツ FO108F
  V型8気筒・バンク角90度
 排気量:2,400cc
 エンジン最高回転数:18,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力(非公開)
 スパークプラグ: - 
 燃料・潤滑油:ペトロナス

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《ドライバー》
 No.9   ニコ・ロズベルグ (全戦)
 No.10 ルイス・ハミルトン(全戦)

前年に二度目の引退(完全引退)となったF1レジェンド、M・シューマッハ。ロズベルグがエースとして堂々の昇格を果たす中、そのシューマッハの後任として、マクラーレンの秘蔵っ子と呼ばれたチャンピオン経験者ハミルトンを招き入れた初年となりました。ハミルトンの移籍は前年途中から非常勤会長に就任したラウダの声掛けも大きく影響したと言われていますね。ハミルトンは当時どちらかといえばマクラーレンからみれば「格下」と目されたまだ日の浅いメルセデスへの移籍となり、軽く騒動になりましたよね。同世代で幼き頃にチームメイトでもありライバルとしてしのぎを削った2人が並び、3年にも渡ってF1を席巻する「無敵艦隊」レッドブル打破に向かいます。

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《戦績》
 360ポイント コンストラクター2位
 (1位3回、2位1回、3位5回、4位6回ほか)
 ポールポジション8回

若返りを図って挑む開幕前オーストラリアGP予選はチームの先輩ロズベルグがフェラーリ2人の後塵に拝する6番手で終えるも、新加入のハミルトンはレッドブルに続く3番手、ポールのベッテルの0.7秒落ちのところに迫ることに成功。決勝は6位まで順位を落としますが、さすがチャンピオン経験者という走りをみせました。第2戦マレーシアGPはハミルトンが4番手スタートから見事3位表彰台を獲得し、シーズン表彰台に登壇。第3戦中国GPは予選でハミルトンが鉄壁のレッドブル2台を上回ることに成功、移籍初のポールポジションから3位フィニッシュを果たし、先輩ロズベルグを凌駕していきます。この結果に黙っちゃいられないロズベルグは第4戦バーレーンGPから第5戦スペインGP、第6戦モナコGPで3戦連続のポールポジションから、モナコGPではポールトゥウィンを挙げてハミルトン優位を阻みます。またチームとしても第4戦、第5戦はハミルトンと共にフロントロウスタートを得るなど、徐々に「予選から逃げ切る」レッドブル包囲網を攻略するかのような位置に並ぶことに成功しています。第10戦ハンガリーGPまでのシーズン前半はロズベルグが3ポールの2勝、ハミルトンが4ポール1勝となり、実に力強い結果を積み重ねました。
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ところがサマーブレイク明けのシーズン後半戦はハミルトンに第11戦ベルギーGPで5回目のポールポジションを獲得するも、ベッテルやフェラーリのアロンソに先行を許し3位。以降はロズベルグは2位1回、3位1回。ハミルトンは3位1回となるなど両者表彰台は獲得できても「その中央」に立つことが出来ず失速。フェラーリを僅差で上回るコンストラクターズ2位に浮上しますが、レッドブルに大差をつけられる形でチャンピオンを逃しました。ドライバーズランキングはハミルトンが189ポイントの4位、ロズベルグは終盤2戦欠場したロータスのライコネンを間に挟んだ171ポイントの6位に終わります。IMG_8020
4連覇をかけたレッドブルを捕まえるところまでいった要因の一つに「ドライバー体制の入れ替え」が功を奏したところが挙げられます。レジェンドとはいえ40代前半となったシューマッハから、チャンピオン獲得からしばらく遠ざかったものの20代後半のハミルトンはマクラーレンで様々な苦難と戦い、鍛錬されたこと。ロズベルグとしても気心知れた同世代とのタッグで互いに切磋琢磨できたことと思います。またチームの首脳陣や技術者も強化され、ハミルトンが好みとしていたブレーキへの的確な改良もマシンへの適応性の面で有利に働きました。しかしこのマシンでも歴代のお決まりのように「リヤタイヤに厳しい特性」は改善できぬままシーズン終盤に早々と開発を終了。翌2014年シーズンの「大幅レギュレーション変更」にシフトしていくこととなりました。

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現パワーユニットでのレギュレーション下において、メルセデス以外からのドライバーズチャンピオンおよびコンストラクターズチャンピオンは輩出していません。一見「このパワーユニットになってからメルセデスが化けた」とみられがちですが、実は前年にあたるこのW04の時代からもドライバーをはじめチーム首脳陣強化、ドライバーの得意とするセッティングに近付けるなど、結果的に完膚なきまでのレッドブル4連覇の裏で着々とチャンピオン奪取を狙っていたことがうかがえます。ライバル達はこのシーズンでメルセデスがその後大化けし、脅威となることを薄々勘づいていたのかもしれません。

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シーズン開幕までまだ時間があります。昨年に予定された2021年F1カレンダーに早速変更が入るなど、まだまだ最終系が見えない状態ではありますが、無事3月に開幕することを楽しみにして「今シーズンに超えられそうな記録」をみておきたいと思います。
昨シーズンは異例の開幕遅延や中止GPをはじめ最多記録や初記録、さらには最遅記録更新など、数々の印象的なレースや出来事がありましたね。今シーズンの記録更新をみていく前に、現在のメジャーどころの記録を確認しておきましょう。

《優勝回数》
 95勝 L・ハミルトン
《表彰台登壇数》
 165回 L・ハミルトン
《決勝参戦数》
 329戦 K・ライコネン
《入賞回数》
 229回 L・ハミルトン
《完走回数》
 267戦 K・ライコネン
《ポールポジション獲得回数》
 98回 L・ハミルトン

F1の予選、決勝を代表する各ジャンルの最多記録になります。ハミルトンにライコネンと現役のドライバーの名前ばかりが名を連ねていますが、これは現役最多ではなく「F1歴代最多」の記録です。昔とはシーズンレース数やドライバーの参戦年数などだいぶ差はあるものの、この2人がF1界の記録を総ナメしているというわけです。昨年も似たような時期に「塗り替えられそうな記録集」と題していくつかの記録更新に期待していましたが、優勝回数、表彰台登壇数、参戦数、入賞回数、完走回数が無事更新されて今に至ります。あと最多系は何が残っているんでしょうね。昨シーズンよりはだいぶ対象は減りますが、全く無いわけではない。以下に示します。

《ドライバーズチャンピオン獲得回数》
 7回 M・シューマッハ
 7回 L・ハミルトン
《ハットトリック回数》
 22回 M・シューマッハ
 18回 L・ハミルトン(-5回)

細かく見ていけばまだいくつか出てくるのでしょうが、有名でかつ「いいイメージ」のある最多記録はこの2つくらいかなと思います。
ドライバーズチャンピオンについては、F1ファンなら誰でも知り、その更新があるのか無いのか注目している記録ですよね。今まで届くことはないと思われたM・シューマッハの7回にハミルトンがいよいよ並びました。シューマッハは2連続+5連続の7回。対するハミルトンは1回+2連続+4連続の7回と若干のプロセス差はあるものの、正直言ってノリにノッています。何せ鉄壁のメルセデスの後ろ盾がありますもんね。今までは強いチーム、ドライバーが続くとレギュレーションを変更して勢力図に変化がみられたりするもので、当初はこの2021年シーズンからは新たなマシンレギュレーションを取り入れる予定でしたが、昨年のCOVID-19による影響もあり、採用は先送りになりました。となると、勢力図の大変革はあまり期待できません。。嬉しい方もいれば失望している関係者やファンなど様々いらっしゃることでしょう。何事も無ければ、、黙っていてもイケちゃうんじゃないかな。ちなみにmiyabikunはダメとは言わない、でもやる前から「クソぅ」てな感じです。
あとは昨年から唯一変わらず残っているものである通称「ハットトリック」と呼ばれるヤツ。1GPにおいて予選ポールポジション、決勝優勝、そして決勝ファステストラップの3種を獲ってしまう「完封試合」ですね。特に何か受賞する記録ではなく、単に「こりゃすげぇや」で終わるものではありますが、これをされたレースは文句のつけようもありませんね。昨年のシーズン開幕前のハミルトンは15回と最多更新まで8回足らずという状態でしたが、シーズンで3回を記録し、残りあと5回でシューマッハの持つ22回を上回ることになります。あれだけ勝ちに勝ちまくるハミルトンもこの記録はまだ18回なんですね。正直もっと多いと思っていました。1回獲るだけでも大したものだって?!(笑)

今シーズンは最多記録更新が減ってしまったので物足りません。。なので、今回もコレをチェックしておきましょう。頑張れ若者よ「最年少記録更新」です。

《最年少優勝》    ※更新不可能
 18歳 M・フェルスタッペン
《最年少表彰台登壇》 ※更新不可能
 18歳 M・フェルスタッペン
《最年少ポールポジション獲得》
 21歳 S・ベッテル
  - - - - - - - - - - - - - - - - -
 権利があるのは、、
 20歳 角田裕毅(8月上旬まで)
《最年少ドライバーズチャンピオン獲得》
 23歳 S・ベッテル
  - - - - - - - - - - - - - - - - -
 権利があるのは、、
 22歳 L・ストロール (2021年まで)
 21歳 N・マゼピン  (2022年まで)
 21歳 M・シューマッハ(2022年まで)
 21歳 L・ノリス   (2022年まで)
 20歳 角田裕毅   (2022年まで)

最年少優勝、最年少表彰台、最年少ポールポジションとついでに最年少ドライバーズチャンピオンの4記録を挙げてみました。先程の最多はオジサンの部類のライコネンとハミルトンの2人が総ナメしていましたが、こちらはフェルスタッペンとベッテル2人の出番となります。こうしてみると、フェルスタッペンのすごさを改めて実感しますね。フェルスタッペンの登場前はベッテルが完全総ナメ状態でしたが、今や多くがフェルスタッペンによって塗り替えられてしまっています。ただし、4つのうちの2つ、優勝と表彰台についてはご覧の通り「10代のうちの獲得」となっているため、現在のスーパーライセンス発給条件からすると、今後全く不可能とはいかなくてもかなり敷居が高くなってしまいました。おそらくその2つは条件が変わらない限り、更新はなさそう。
最年少系で更新ができなくもない状態にあるのがポールポジションとドライバーズチャンピオンの2つです。ポールは今シーズンのレギュラードライバー最年少となるアルファタウリの角田くんのみが有しています。ただこれも条件があって、現在保有するベッテルは「21歳と72日」で獲得しているため、2000年5月11日で21歳を迎える角田くんは「8月中旬のレースまで」に獲得しないと更新はできません。もちろん無理ではありませんので期待しましょう!ドライバーズチャンピオンとなると対象が5人にまで増えます。レーシングポイント改めアストンマーティンとなるストロールが今シーズンいっぱい、他4人が来シーズン2022年シーズンまで可能となります。ん、M・シューマッハ?!FullSizeRender
「ビックリした?!僕だよ、ミックだよ」
イニシャル表記にするとドキッとしますよね。N・ピケ同様に過去のレースや記録系のまとめをするときの表記法を考えなきゃですね。

以上、メジャーどころで記録更新の可能性があるいくつかをみてきました。でも「そもそも論」になるんですが、ハミルトンって今現在も実はまだ今シーズンも乗り続けるか決まっていないんですよね。IMG_7141
まあでも乗るか。これでF1電撃引退とかになると、先程の話は全て無かったことになります。まあでも、間違い無く、乗るよね(笑)

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