F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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7月から始まった2020年シーズン、ドライバーをはじめチーム関係者や運営の方々、そして我々ファンも転戦連戦お疲れ様でした。このタイミングを使い、2回に分けて2020年シーズンを振り返っています。今回は「決勝編」と題して各データをまとめましたのでご覧下さい。

《優勝者》
 第1戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 第2戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第3戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第4戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第5戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 第6戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第7戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第8戦 ガスリー    (アルファタウリ・H)
 第9戦 ハミルトン   (メルセデス・M)

前半9戦の優勝者一覧です。予選は見事なまでの「メルセデス祭り」ですので決勝もそうなっちゃうのかなと思いきや「全戦優勝」は避けられた形となりました。優勝の内訳はハミルトンが6勝で勝率は66.7%。ほか第1戦オーストリアGPのボッタス、第5戦の70周年記念GPはフェルスタッペン、そして大波乱で運の要素が強い第8戦イタリアGPで初優勝を挙げたアルファタウリのガスリーが1勝と、勝率はそれぞれ11.1%。3人を束ねてもハミルトン1人に敵いません。メルセデスの速さは予想できたけど、まさかここまでハミルトンに偏るとは。スポーツにあまり運やタラレバを言ってはいけないけど、ハミルトンは第4戦イギリスGPのタイヤバーストを逃げ切るという強運も持ち合わせていました。何かと記録更新の可能性を秘める今シーズンも相変わらず手強いし、堅実ですね。ちなみにパワーユニット別に優勝をみるとメルセデス系が7勝の77.8%、ホンダ系が2勝の22.2%となり、ルノー系とフェラーリ系2社の優勝はありません。

《決勝平均順位》
予選と同様の色遣いで決勝順位を平均化してグラフにしています。毎年毎回恒例のヤツですので、算定方法はご承知頂いているかと思いますが、決勝リタイヤは自爆やもらい事故関係無く「20位扱い」としていますので、印象よりも低めの値を示す場合もあります。たださすがに2戦欠場を強いられたレーシングポイントのペレスを「2戦リタイヤ」とするのは可哀想なので7戦の平均値としましたが、代走ヒュルケンベルグの第4戦イギリスGPの「スタートできず」は申し訳ないのですがリタイヤとしました。恨むならmiyabikunではなくチームを恨んで下さい(笑)まずはドライバー単位です。image
予選で平均1.22位を叩き出したハミルトンは2.11位に順位を落としています。ポールポジションからは1位を保たない以外は順位が下がる、こればかりはキングとはいえ仕方が無い。7位に沈んだ第8戦イタリアGPが荒れなければ、もう少し高い位置をいっていた可能性はありました。ところがこれよりも2位につけるボッタスの方はそうも言っていられません。予選は平均2位ちょうどだったものが、決勝で3.56位に下がる。これはすなわち「決勝で順位を落とす=ライバルよりポイントを稼げない」ことを意味します。もちろんココでの最大のライバルといえば、ほかでも無いチームメイトのハミルトンです。つまりこんな内容でレースを続けていても、永久にチャンピオンにはなれません。ボッタスも充分に速いドライバーですし、自身は頑張っているのでしょうが、もっと頑張らないとなれない。同じ時代、同じチームにハミルトンがいたのは運が悪かったとしか言えませんね。
平均順位3位は優勝や表彰台を重ねるフェルスタッペンでも、フェラーリに移籍を決めたサインツ先輩でもなく、後輩の最年少ノリスくんでした。早くも念願の表彰台を獲得し、予選の速さもさることながら、決勝も果敢に上位を獲ってきます。前半9戦でリタイヤは無く、第3戦ハンガリーGPの13位完走以外は全て入賞圏内に入れてきます。ちょっと不思議な結果になったのは平均8.11位に終わったフェルスタッペンでしょうか。あれだけ安定した予選3番手と全ての順位の表彰台に登壇しているのに、アルボンに負けています。これは9戦中3レースでリタイヤをかましてしまい「miyabikun式算出法」のイタズラによるものです。表彰台かリタイヤかの白黒はっきりした内容だと不利に働きます。リタイヤはフェルスタッペン起因というよりかはアクシデントがほとんどなため、本人としてもやり切れない気持ちになるでしょう。
平均順位結果全体を眺めると、ボッタスまでが表彰台確実範囲。9.11位で8番目につけるストロールまでが入賞確実圏内。他それ以下という分類ができます。10.78位のサインツから12位ちょうどのベッテルあたりが混戦で、残り2枠の入賞を取り合う感じとなっています。フェラーリ2人は揃いも揃ってこの集団に呑み込まれてしまいました。ルノーのオコンやアルファタウリ2人はいつでも入賞を狙ってきますので、今シーズンのフェラーリはそのあたりがガチのライバルと言えます。image
続いてチーム単位の平均順位になります。予選編と同様にシーズンのパワーバランス、コンストラクターズ順位に直結してくる指標となります。予選編以上にメルセデスが鉄壁の表彰台確実圏内に鎮座し、2番手チームのレッドブルと大きな差を築いています。本来であればこの間にフェラーリが入り込むのが近年の流れであったのですが、今シーズンはそれがなく、レーシングポイントやマクラーレン、ルノーといった中団チームにシェアする形となりました。レッドブルも実のところそれらライバルに迫られていますので、安泰とは言い難い位置です。マクラーレンの堅調は昨シーズンからも感じ取れていましたので大した驚きではありません。しかし「メルセデスのコピー」と揶揄されたレーシングポイントは「周囲の予想を裏切らない」速さで予選のみならず決勝でも切れ味と粘りのある走りをみせてくれています。中でもストロールが非常に成長し「下手クソなお坊ちゃま」から脱却して第8戦イタリアGPで二度目の表彰台に登壇しています。
どうしても目がいく「フェラーリの行方」は上から7番目、下から4番目で一応「ワークスチームの意地」はみせています。ただフェラーリにとって最重要GPとされるイタリアGPとムジェロでのトスカーナGPではリタイヤもあってハースやアルファロメオの後塵を拝するレースをしてしまっています。予選ではセットアップが決まらず速さが無いため中団に沈み、決勝は中団スタートが仇となってアクシデントに巻き込まれたり追い抜きが困難と、近年稀にみる不作のシーズンであることが早い段階から露呈されました。

《決勝走行周回数》
予選は「一発の速さ」があればいいし、決勝に向けていいスタート位置を得ることが目的。決勝は速さはさることながら、いかにライバルとの位置関係や戦略を駆使して規定された周回数をこなす「賢さと安定感」が求められます。スポンサーからの支援を受けてF1は成り立っているので、例え遅くてもパワーが無くても走ってナンボ。こちらもドライバー別からみていきましょう。
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この前半9戦は全てを完走すると538周となります。メルセデス2台だけが優勝しようが表彰台圏外になろうが全完走を果たしています。周回遅れもありません。急遽銀のカラーリングが黒になってもメルセデスはメルセデスですね。メルセデスに次いだのは決勝最終盤まで攻めの走りをして一つでも前で入賞を目指すノリスが2周足らずの536周でした。第3戦ハンガリーGPの13位、第6戦スペインGPの10位入賞がそれぞれ1周遅れとなっています。この後みるドライバーズランキングでも先輩サインツの上をいっていますし、この若手、将来が本当に楽しみです。
ほか、上位には予選でチームメイトとの開きがあるだとかパッシングがアグレッシブ過ぎだとかもう一度降格させるぞ、なんて叩かれがちなレッドブルのアルボンが消化率99.1%の533周。戦闘力はまるで無いクソ遅マシンと自らの老体にムチを打ちつつ健闘するアルファロメオのライコネンが消化率95.7%の515周。あといつもどこを走っているのかよくわからないけど、デカいネタは相方に比べたら控えめ、ポイントもお決まりの控えめハースのグロージャンも何気に511周走破しています。
近年はマシントラブルによるリタイヤはだいぶ少なくなりました。しかし今シーズンはタイヤバーストにスタートや再スタート直後の接触が多く、セーフティカーの出番も多い印象です。セーフティカーが出れば、長いレース中に拡がる隊列やタイム差もリセットされるため、入賞は逃しても周回遅れは免れるケースが出てきます。よって、その状況下でも周回をこなせないドライバーは「そのセーフティカーを呼ぶきっかけやそれに巻き込まれた者」や「スタート直後やレース序盤で大クラッシュした者」になります。繰り返しになりますが、中団スタートになれば、スタート直後の混乱に巻き込まれがちですし、無理なパッシングを仕掛ければ、自らの位置や寿命を早めてしまうこともありますから、予選でいかに前でスタートできるか、また抜き辛いマシンで抜き辛いサーキットやコーナーで抜けるタイミングを見計らうことができるかが現代F1の必須要求です。image
チーム別の周回数になります。各チーム2人でエントリーしていますから、周回数は倍です。メルセデスは当然チーム単位でも満点で2位のマクラーレンに対して100周引き離しています。こんなこと言っちゃいけないんだけど、速さも強さも距離も全てにおいてメルセデスが他との次元が違い過ぎて逆に目立ちます。メルセデスが仮にいなければ、もう少し見応えや盛り上がりのあるカテゴリーになると思うのですが、、これがスポーツだしメルセデスが頑張っている賜物ですから、間違えたことは全くしていませんね。それにしても、一時期は最大のライバルと言われたフェラーリが消化率77.2%の831周のビリですからね。レースの3/4程度しか走れないし、その上遅いでは後半戦もお先真っ暗です。ただフェラーリ様はF1における最重要チームですから、こんな順位や仕事量であっても、これらライバル達よりも分配金はたんまり貰えます。これがミスターF1ことフェラーリなのです。

《ファステストラップ獲得者》
 第1戦 ノリス     (マクラーレン・R)71/71周
 第2戦 サインツ    (マクラーレン・R)68/71周
 第3戦 ハミルトン   (メルセデス・M)70/70周
 第4戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)52/52周
 第5戦 ハミルトン   (メルセデス・M)43/52周
 第6戦 ボッタス    (メルセデス・M)66/66周
 第7戦 リカルド    (ルノー・R)  44/44周
 第8戦 ハミルトン   (メルセデス・M)34/53周
 第9戦 ハミルトン   (メルセデス・M)58/59周

パソコンやタブレットでご覧頂いている方は違和感が無いかもしれませんが、スマートフォンからご覧になる方は変に改行されて見辛いかもしれません。ごめんなさい。こうなる理由は今回に限らず「フェルスタッペンの名が長いから」(笑)ファーストネームの「マックス」にすれば解決するのですが、ファーストネームはmiyabikunこのブログで基本的に使いません。 文中ではキングだクソガキだおっちゃんだのと変なあだ名をつけたり、一時期変則的に「フェルスタ」と略したこともありましたが、ダサいので止めました。miyabikunの変なこだわり。
入賞圏内フィニッシュで1ポイント得られるシステムとなる2年目。今までもこの制度には異論と不満を述べてきたわけですが、今シーズンも取り組み方としては変わりませんね。特にメルセデスあたりがレースに余裕が出ると、遊び半分で狙い出すところが何とも気に食わない(笑)タイミングもガソリンが軽く、レースに決着がつきつつある最終盤で記録されるのがセオリーになっています。
メルセデス以外の獲得者をみると、序盤のレッドブルリンクでの二連戦ではマクラーレンの2人、第4戦イギリスGPではフェルスタッペン、第7戦ベルギーGPはルノーのリカルドが最終周でマークしました。ルノーはストレートが長いパワーサーキットにおいて速さをみせてきました。リカルドはチームに「来シーズンの復調」なる餞別を渡していけるのか。

《決勝チーム内対決》
予選と同じく、決勝も「チーム内対決」させてみましょう。決勝は予選には無い「リタイヤ」が存在するため、チームの両ドライバーがリタイヤした場合は「イーブン」の判定でグラフ中央にその数を示すようにしました。
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チーム内格差が出たのはメルセデス、ルノー、アルファロメオが7対2。レッドブル、マクラーレン、レーシングポイント、ウィリアムズが6対3となりました。メルセデスはさっき散々ディスったし、ルノーの勝者リカルドは来シーズン移籍してしまうのでいいとして、アルファロメオは一言言っておきましょう。観戦記でも口癖の如く繰り返し書いてきましたが、ジョビナッツィはとにかく「下手クソ」です。マシンが遅いとかまだ経験が浅いとか、相方がライコネンでは厳しいとかではなく、単に下手クソ。以上!(笑)ルノーのオコンも久々の本戦走行となりましたが、前回はもう少し攻めと粘りのある走りができていました。来シーズンは後輩としてアロンソが加入します。かなり手強いチームメイトですので、今のうちにリカルドのいいところを沢山盗んでおきましょう。
特筆すべきはレーシングポイントのストロールの9戦6勝が光ります。途中ペレスが離脱してベテランの代走ヒュルケンベルグとの対決をものともせず、チームの飛躍にしっかり貢献していますね。速いマシンは乗っていて楽しいと思います。来シーズンはオコン同様に手強い後輩の加入が決まりました。チーム内に味方も多いし、活躍する同世代の中に混ざってより成長しましょう。

《ポイントランキング》
最後はF1最大の目的であるポイントランキングです。まだ前半9戦しか終えていないのに、早くもある程度チャンピオン候補者が絞られてきています。今回のドライバーズランキンググラフはトップ3人と4位以下の2段階に分けて作成しました。トップ3人はメルセデスの2人とフェルスタッペンです。ハミルトンが9戦で獲得したポイントは190であり、仮に後半戦であと倍獲得するとするとしたら380ポイントになります。優勝とファステストラップポイントを加算した26ポイントを残り8戦で稼げるのは208ポイント、ということは、チャンピオン争いはこの3人しか挑戦権が残されていないと考えていいと思います。
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第1戦で優勝したボッタスがランキングトップに座ったのは第2戦終了までで、第3戦以降はハンガリーGPで優勝したハミルトンがトップに立ち、さらに優勝を重ねています。ボッタスは第4戦イギリスGPで入賞圏外の11位で終えた以降はフェルスタッペンに抜かれ、前半戦終盤のイタリア二連戦で単独の2位に落ち着きました。フェルスタッペンは第1戦のリタイヤでダッシュにつまずき、2位3位に甘んじたレースが続いた時点でハミルトンとの差が付いてしまい、さらにはイタリア二連戦のリタイヤがかなりの痛手となりました。やる気充分のフェルスタッペンとは裏腹にマシンがついてこないというもどかしさのまま、後半戦の巻き返しに期待が寄せられます。かなり苦しい状態ではあるものの、微かにチャンピオン獲得のチャンスはまだ残っています。image
こちらのグラフは色遣いが複雑で見難いと思います。ごめんなさい。4位以下は「メルセデス以外の残り一枠の表彰台」をかけて熾烈なランキング争いを繰り広げていますね。こちらのグラフは煩雑なため「優勝」「ファステストラップ」の記載は止めました。このグループのトップを走るのはマクラーレンのノリスで65ポイント。ただし第9戦トスカーナGPでようやく初表彰台を獲得したレッドブルのアルボンがハイペースで追い上げてきました。さらには同じく表彰台登壇のストロールがペレス先輩を上回る戦績で侮れません。ライコネンはトスカーナGPでようやく今シーズンようやく初ポイントを獲得したことで、現時点のノーポイントはウィリアムズの2人とハースのグロージャンの3人となっています。グロージャンは走行距離は上位でも、未だ「エンジンがかからず」ですね。image
コンストラクターズポイントグラフは一枚にまとめました。メルセデスはグラフの傾きを変えることなく、ライバル達とは別の次元でひた走っています。レッドブルの行く末はマシンの信頼性と「アルボンの頑張り」にかかっています。今の調子のままが続くとピンクやオレンジに食われてしまう、なんて可能性もゼロではありません。

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予選編に比べて決勝編はボリュームも多く、最後の方は尻すぼみな感じになってしまいましたが、2回に分けて何とか第10戦ロシアGPが始まる前にシーズン前半9戦を振り返ってみました。今後もヨーロッパを主体にロシア、ドイツ、三たびのイタリア、そして中東エリアへと転戦していきます。大筋の勢力図に変化は無いでしょうが、もう何回か番狂わせのGPがあるかもしれませんね。

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今シーズンは全17戦で争われることが決まったため、先日の第9戦トスカーナGPがシーズンのちょうど折り返しとなります。次戦第10戦ロシアGPまで一週空きますので、このタイミングで前半レースを振り返りたいと思います。今回は予選編です。

《ポールポジション獲得者》9/21追記
 第1戦 ボッタス (メルセデス・M)
 第2戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第3戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第4戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第5戦 ボッタス (メルセデス・M)
 第6戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第7戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第8戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第9戦 ハミルトン(メルセデス・M)

記事アップ時は記載するまでもないかなと省略していましたが、一応シーズンの振り返りには残した方がいいと思い立ち、追記しました。
前半9戦のポールポジションは全てメルセデスによるものです。予選はメルセデスだけのためにあるわけではない、と声を大にして言いたいのですが、速いので仕方がありません。第8戦イタリアGPから「予選モード禁止」(決勝も同じエンジンモードを使用しなければならない)が導入されたものの、臆することなく最速神話は覆りませんでした。惜しいのが無かったわけではないけど、メルセデスが確実に獲ってきました。内訳はハミルトンが7つ、ボッタスが2つであり、この後出てくる「チーム内対決」の結果にそのまま直結しています。ポールを獲ったモン勝ち。明瞭!

《予選最速タイムと各チームの差》
いつものまとめ回と同様に、予選後に毎回速報版の「最速タイムと各チームの差」を0.001秒単位で整理しグラフ化したものになります。各チームのカラーリングもmiyabikunの独断と偏見で選んでいます。メルセデスについてはシルバーとエメラルドグリーンで定着していたものを今シーズンは急遽ブラックに変更してきました。メルセデスが「一番ブラック」ではあるのですが、ブラックはいつものハースに譲り、今までのまま同じエメラルドグリーンを使いましたので結果的に昨年と色は変えていません。
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各GPのポールタイム(一部予選最速タイム)を基点とし、遅れ具合をプロット。それをチーム単位で結んでいます。同じサーキットを使ったGPが2箇所ありつつも、ウェットコンディションであったり、タイヤコンパウンドに違いがあったこともあり、イイ感じにデコボコした波形となりました。最速タイム=メルセデスのため、単純に「メルセデスとの差」としてみることができます。
昨年のシーズン1/3まとめ(2019/6/17掲載)と比較してみると、行われるGPに違いはあれど、絶対的テールエンダーの地位にいた水色のウィリアムズが今シーズン前半は「完全なる」テールエンダーではなくなりました。レッドブルリンクでの第2戦シュタイアーマルクGPの1.811秒遅れから第8戦イタリアGPの2.7秒遅れの0.9秒間におさまるタイムを刻めています。先日8/25に「一年でどれだけ速くなったか」と題し、同一サーキットでの割合比較をしており、そちらの方が分かりやすいのですが、昨年3.0〜4.5秒遅れが当たり前であったシーズン序盤と比べて劇的な飛躍をみせていることがわかります。特にエースのラッセルはチームメイトに一度も負けることなく、Q2に進出し続ける頑張りをみせていますよね。シーズン前半のテールエンダーはワインレッドのアルファロメオや黒のハースにバトンタッチされました。グラフ全体を眺めていくと、最速無敵のメルセデスに続く2番手は完全にレッドブル(というよりフェルスタッペン)が定着しましたね。結局前半9戦全てでメルセデスが最速を獲ったわけですが、雨の第2戦Q2はトップタイムのハミルトンまで0.113秒差まで詰め寄りました。一方で昨年の2番手チームはというと、確か紅色の、、ライバルに呑み込まれて、何番手か分からないくらい混戦のタイム差をつけられるまで離されています。特に昨年最速を誇ったベルギー、イタリアの両パワーサーキットにおけるタイム差は大きく、ベルギーGPはハース、アルファロメオ共々ライバルに大きく引き離されました。
今シーズンの大飛躍といえば、前評判通りのレーシングポイントでしょう。テクニカルなハンガリーと70周年記念GPでメルセデスから0.9秒落ちとはいえ二番時計をマークしました。ひとえに「メルセデスからの恩恵」と合わせて、ストロールの成長と代走ヒュルケンベルグの活躍を評価したいですね。他、昨シーズンに引き続きマクラーレンの安定感と速さをウリとするルノーについてもフェラーリを食う走りができています。
本来タイム差は「サーキットの全長や特性」に左右されるため、比較はナンセンスです。そこで最速タイムを100%とした割合に換算し、グラフ化してみました。image
あまり見た目上タイムグラフと変わり映え無く、順位こそ変わりませんが、こんな見栄えになります。第8戦イタリアGPから「予選モード禁止」となりました。そこで参考までにタイム差、割合共に目立たない程度に薄緑色で強調しています。エンジンメーカーで差が出るのかなと思ったのですが、これらグラフからその様子はうかがえませんでした。兎にも角にも、メルセデスはライバルから頭一つ出た最速であったということを知らしめられます。《予選平均順位》次はドライバー別の予選平均順位です。レーシンポイントのペレスはイギリス二連戦で欠場していますので参戦した7戦の平均を、代走のヒュルケンベルグは2戦の平均となり若干アンフェアではありますが、ペナルティ降格前の予選順位を平均化して低い順に並べるとこうなります。image
参考までにQ1落ちに相当する15位とQ2落ちに相当する10位破線を入れてみました。ハミルトンは9戦中ポールポジション7回、2番手2回(1回は5番手降格スタート)の好成績で唯一の1位台となっています。相方ボッタスはポールポジション2回を獲得して平均は2位ちょうどということで、予選は完全にメルセデスが制しました。昨年序盤はフェラーリにもポールポジションがあったため、ここまで高い水準には達していませんでしたので、まさに敵無し状態。3番手が多かったフェルスタッペンは何とかそのまま3位台を死守する形で、これも大方予想通りかと思います。
問題はそれより下。メルセデスとフェルスタッペンが上位を占めたこともあり、第2グループに位置するレーシングポイント、マクラーレン、ルノーらドライバー8人が7位台から8位台中盤までで大混戦となっています。ここまでがQ3進出常連クラスです。特にレーシングポイントとマクラーレンはいい勝負をしてくれていましたね。ペレスと大差がつくと思われたストロールも第3戦ハンガリーGPに3番手を獲得して非常に頑張りました。
その次のオコンからクビアトの4人(もしくはラッセルも含めた5人)のグループはQ2クラスです。平均8.44位のルクレールに対して、ベッテルの今シーズン前半戦はいいところを全く見せることができず、腐りに腐り切った平均11.56位に沈んでいます。マシンの不出来もさることながら、ベッテル自身の「やる気、意気込み」も感じられなかったように思います。Q2にちょこちょこ顔を覗かせたウィリアムズのラッセルは平均15.67位となりました。昨シーズン1/3期は平均18.71位だったことから考えれば、喜ばしい内容ですね。
アルファロメオのライコネンを先頭とした下位5人はQ1敗退常連でシーズン前半を終えています。新人のラティフィを除く4人は見事にフェラーリパワーユニット使用車です。フェラーリは平均にすると一つ前のグループに踏みとどまったものの、ベッテルは第8戦イタリアGPでライコネンに、第9戦トスカーナGPはライコネンとハース2台に上回れているわけですから「ワークスだから」といって安心していられる状況でもありませんね。まあベッテルについては先述の「やる気」の点で後押しとなる何かが欠けていそうですが。
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コンストラクター別の平均順位になります。いわばこれが「速さ」という点の勢力図と言っていい気がします。メルセデスが完全な一人旅、ドライバー2人のポールポジション争奪戦となっており、レッドブルもチーム単位でみればレーシングポイントやマクラーレンに詰め寄られている状況です。これはアルボンがフェルスタッペンから離されて、レーシングポイントとマクラーレンに先行されているためです。毎度ながら決勝ではアグレッシブな走りをみせるアルボンですが、予選時点で格差が付き過ぎです。予選をフェルスタッペンに近い位置で終えることができるようになれば、アルボンはもっと表彰台登壇が楽になるはずです。
フェラーリの前半戦はルノーとアルファタウリに挟まれた平均順位10位ちょうどの6番手チームに終わりました。残念だけど今シーズンは完全な不発。早期なドライバーラインナップ確定と合わせて、気持ちは来シーズン以降の飛躍に向けて準備をし始めていい気がします。
下位の3チームも実に拮抗しています。この後またチーム内対決で明らかにしていますが、テールエンダーから脱したウィリアムズはラッセルの健闘をラティフィで帳消しにする形でハースに負けてしまいました。ラティフィは新人とはいえ9戦を経験し、F1マシンや予選に慣れてきたはずですから、シーズン後半でハースやアルファロメオに上回る走りができる可能性を秘めています。アルファロメオのシーズン序盤こそジョビナッツィが先行する予選が続いたものの、高速連戦に入れば結局ライコネンに上回られ、チーム順位は最下位に転落しました。チャンピオン経験者をもってしても、大苦戦を強いられています。

《予選チーム内対決》
予選まとめの最後は「チーム内バトル」です。左手のファーストドライバー、右手のセカンドドライバーの分けはmiyabikunの独断で決めさせて頂きました。ペナルティ降格を無視、順位がはっきり表れるため、引き分けはありません。
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チーム内格差が大きかったのはレッドブルとウィリアムズが9対0、ルノーが8対1、メルセデスとフェラーリとアルファタウリが7対2となっています。まず9対0についてウィリアムズはともかくレッドブルはちょっといただけませんね。単に順位上負けているだけならばまだしも、先程みたようにフェルスタッペンとアルボンの予選に開きがあることがマズい。コンストラクターズランキングは単独の2位につけてはいますが、マクラーレンはダブルでポイントを得るポテンシャルを兼ね備えていますので、レッドブルにありがちな「一台リタイヤ」をやらかした日にはシーズン終了時に痛い思いをしかねません。メルセデスの7対2についてはポールポジションか2位かの差の勝敗ではあるものの、一昔前のF1であれば問題になるものではなく、決勝のレースペースやピット戦略でリカバーできる話。でも現代のF1は違います。ましてや前にハミルトンが立てば、ボッタスにはやり返すポテンシャルがありません。ボッタスがハミルトンを打ち負かすには「予選から常に前に立つこと」が絶対条件です。
逆にチーム内で拮抗しているのはマクラーレンやアルファロメオ、ハースの3チームが5対4となっています。面白い点として「平均順位も拮抗している」こと。マクラーレンは来シーズンにフェラーリへの移籍を決めたサインツに食らい付く若手ノリスの健闘が光ります。決勝については後日改めてみていく予定としていますが、ノリスは開幕戦で初の表彰台も獲得し、ドライバーズランキングについてはサインツをも上回る4位につけています。観ていて非常に面白いチームに成長しています。またいよいよ最年長もココまでかという印象で始まったアルファロメオのライコネンも、9戦終えてジョビナッツィに勝ち越しています。本来はこんな位置で争っていていいドライバーではないのですが、年齢は10歳以上離れています。最高峰カテゴリーの過酷な状況下で若手に屈することなく戦う姿には同世代として頭が下がります。ハースは、、何にしても「仲良し」ですね(笑)よく似た2人で予選、決勝関わらず今シーズンもネタをしっかりとぶち込んでくるあたりが憎めません。

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全てのドライバー、チームの細かな分析には至りませんが、ひとまず予選に的を絞って整理してみました。次回は決勝についてみていきたいと思います。

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ウィリアムズはフェラーリやマクラーレンと共に長きにわたりF1を支えてきたプライベートチームです。また日本との関わりも深く、様々な日本企業ともタッグを組んできました。近年はレッドブルグループと運命を共にする第四期ホンダですが、今回は第二期の名車。といってもマクラーレンではありません、もっと先輩1985年のウィリアムズFW10が今回の主役です。

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《設計》
 パトリック・ヘッド

《外見》
第二期ホンダとのタッグはこれよりも2年前の1983年に端を発します。S・ヨハンソン一人で戦うスピリットに供給していたホンダは最終戦南アフリカGPからウィリアムズにスイッチ。翌84年シーズンは名門ウィリアムズに2台体制でフル参戦を果たし、ダラス市街地での第9戦アメリカGPではK・ロズベルグによる第二期初優勝を飾っています。フル参戦2年目のFW10にも継続して同じRA164Eを搭載してスタートすることとなりました。
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外見をみていくと、まずノーズコーンが前作FW09に比べて低く、紺のカラーリングも相まってシャープに仕上げられました。コクピット後方のエンジンカバー付近にみられた凸上部も無くなり、カヌーを上下にひっくり返したかののような美しくスマートなフォルムとなっています。同じエンジンが載っているのにこんな違いがあるのは、実は前作FW09はフォード・コスワースを搭載する予定で設計されていた名残があり、このFW10からようやく完全にホンダエンジン搭載に合わせた仕様に変更したためです。パワーに定評のあるホンダはさらに信頼性を向上させるため、ターボチャージャーの位置を変更し、サイドポンツーン内の整流化にも成功しています。やはりエンジン(パワーユニット)の形や大きさはマシンコンセプトを決定したりシャシーを作り込む上で重要なファクターになるわけです。
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目に見えていない点の大きな違いとしては、このマシンからウィリアムズもサスペンションの一部を除いて「カーボンファイバー製」で構成されるようになったこと。カーボンといえばアルミフレームに比べて丈夫で軽いことが特徴です。マクラーレンをはじめライバルはより前からカーボン素材をふんだんに使ったマシンを手掛けていましたが、ウィリアムズはこのFW10からの導入となりました。
サスペンションも一新され、フロントはプルロッドからプッシュロッドに変更。またリヤはライバルよりも早くトップロッカーアーム、ロワウィッシュボーンからなるサスペンションを導入しました。のちにプルロッドへの変更が施されてしまいますが、初登場からかなり「攻めの姿勢」でライバルに勝負を挑んでいきます。

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カラーリングも特徴的ですね。この年から3年で11億円近いスポンサーマネーで日本を代表するカメラメーカー「キヤノン」が加わり、ウィリアムズの後押しをすることとなります。miyabikunも今年一眼レフカメラをキヤノンに切り替えて今シーズンの日本GPに乗り込む予定でしたが、残念ながらそれは実らず。もう一年練習に充てます(笑)上部は黄色、下部の白を分断するかのように、ノーズコーンから後方に向かって真っ直ぐ斜めにタスキがかる紺の帯は前衛的でカッコいいです。

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《シャシー》
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:540kg
 燃料タンク容量:199ℓ
 ブレーキキャリパー:AP
 ブレーキディスク・パッド:SEP
             (カーボン・インダストリー)
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ    プルロッド(のちに採用)
 ホイール:フォンドメタル
 タイヤ:グッドイヤー

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《エンジン》
 ホンダRA164E,RA165E
  V型6気筒・バンク角80度
  IHI製ツインターボ
 排気量:1,496cc(RA164E)
     1,498cc(RA165E)
 エンジン最高回転数: - rpm(非公開)
 最大馬力:669馬力以上(RA164E推定)
      881馬力以上(RA165E推定)
 スパークプラグ:NGK
 燃料・潤滑油:モービル

シーズン当初は前年に使用したRA164Eを搭載して挑むも、高回転時の異常燃焼(ノッキング)により、ピストンやシリンダーが変形を起こしてエンジンを壊すトラブルが続きます。ホンダはバイク発祥のメーカーということもあって、今までは「ショートストローク」により高回転を実現してきました。そこで第5戦カナダGPからピストンのボア(ピストンの内径)を8mm小径化させ、替わりにストローク(行程)を8mm長くさせたいわゆる「ロングストローク」化改良を行ったRA165Eを導入して対応することとしました。

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《ドライバー》
 No.5 ナイジェル・マンセル(全戦)
 No.6 ケケ・ロズベルグ  (全戦)

80年台前半のウィリアムズといえば、82年シーズンにわずか1勝でチャンピオンとなったロズベルグが代表格ですね。チームメイトにはラフィに代わってロータスでならしたマンセルを起用。荒ぶるドライビングでインパクト抜群の「髭男爵」の2人がラウダとプロストを擁するマクラーレン崩しにかかります。

《戦績》
 71ポイント コンストラクター3位
 (1位4回、2位3回、3位1回、4位2回ほか)
 ポールポジション3回

1985年シーズンは全16戦で争われ、そのうちの1/4にあたる4勝を挙げるなど、前年の1勝からホンダはフル参戦2年目にしてなかなか飛躍しました。2人の内訳は先輩ロズベルグが2回の優勝と2位2回、3位1回の合計5回の表彰台。マンセルも優勝2回、2位1回の合計3回の表彰台を獲得するも、それ以上に連続リタイヤも多いという「白黒はっきりした」戦績となりました。

革新的なリヤサスペンションをもって臨んだ開幕戦ブラジルGPはロズベルグが2番手、マンセル5番手で予選を終え、決勝は両者リタイヤという幸先がよくない形となりました。
その後しばらく表彰台に手が届かない入賞止まりのマンセルに対して、ロズベルグは第3戦サンマリノGPまで3戦連続のリタイヤが続いて、チャンピオンのマクラーレンはおろかフェラーリやロータスにも遅れをとる暗雲が立ち込めます。
その状況を抜け出すべくホンダは先述の第5戦カナダGPより新スペックエンジンRA165Eを導入。一度トラブルにより周回遅れ手前の後方までロズベルグはかなり速いラップを重ねて猛追し、それをみたロータスのセナがホンダエンジンに憧れを抱いたというのは有名な話です。
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6/23に行われた第6戦デトロイト市街地でのアメリカ東GPにおいて市街地レースを得意とするロズベルグがシーズン初優勝を挙げ、その4日後に息子のニコが誕生と、ようやくチームにもいい流れが舞い込みます。相方マンセルもシーズン後半戦に調子が上向きとなり、第13戦ベルギーGPで2位、そして続く第14戦の地元イギリスのブランズハッチでのヨーロッパGPでは当時最遅となる72戦目にして初優勝を挙げました。このレースから革新的なロッカーアームのリヤサスペンションをプルロッドに切り替えたことによりギヤボックスの小型化が図られ、エンジンカバーも低く改良されました。第15戦の南アフリカGPでマンセルが連勝、ロズベルグ2位のダブル表彰台を獲得。残念ながらコンストラクターズランキングはマクラーレン、フェラーリに及ばない3位で終わりましたが、チームにとっては前年の6位からの浮上のシーズンとなりました。

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1980年にジョーンズとフォードエンジンでダブルチャンピオンを獲得。81年はドライバーズチャンピオンは逃したもののコンストラクターズチャンピオンを防衛。混戦の82年はロズベルグによるドライバーチャンピオンを獲得したことで一躍トップチームに仲間入りしたプライベーターのウィリアムズ。一時期はブラバムやフェラーリ、マクラーレンといった古豪にいなされつつも、新たにホンダエンジンとキヤノンというジャパンパワーを得て再びトップの座への返り咲きを図るといった時代もありました。近年のウィリアムズは往年の輝きは無く、チーム名こそ残ったものの残念ながら「ウィリアムズ家」はF1から身を引く形を採ることになりました。どこで判断を間違えたか、あの時か、それともこれかと色々憶測してしまうこともいくつかありますが、今シーズンはようやくテールエンダーから脱しつつあります。若手のドライバーも健闘していますから、長年のF1を支えてきたフランク・ウィリアムズ氏が存命の間に恩返ししてもらえたらいいなと願うばかりです。
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公式発表から少し時間が経ってしまいましたが、2020年シーズンの最終戦までのスケジュールが明らかになりましたね。もうご存知の方がほとんどだと思いますが、ようやくレースの無い週で落ち着きますので、このタイミングで決定したカレンダーを今一度確認しておこうと思います。

《2020年シーズンF1カレンダー 完全版》
 第1戦  オーストリアGP               7/5   開催済
  レッドブルリンク
 第2戦  シュタイアーマルクGP    7/12 開催済
  レッドブルリンク
 第3戦  ハンガリーGP                  7/19 開催済
  ハンガロリンク

 第4戦  イギリスGP                      8/2   開催済
  シルバーストン
 第5戦  F1 70周年記念GP             8/9   開催済
  シルバーストン
 第6戦  スペインGP                       8/16 開催済
  カタロニア

 第7戦  ベルギーGP                       8/30 開催済
  スパ・フランコルシャン
 第8戦  イタリアGP                       9/6   開催済
  モンツァ
 第9戦  トスカーナGP                   9/13 開催済
  ムジェロ
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 第10戦ロシアGP                          9/27
  ソチ・オリンピックパーク

 第11戦アイフェルGP                   10/11 → 7年振り
  ニュルブルクリンク

 第12戦ポルトガルGP                   10/25 → 初開催
  アルガルヴェ国際
 第13戦エミリア・ロマーニャGP 11/1   → 14年振り
  エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)

 第14戦トルコGP                          11/15 → 9年振り
  イスタンブールパーク

 第15戦バーレーンGP                   11/29
  バーレーン国際
 第16戦サクヒールGP                   12/6
  バーレーン国際(アウタートラック)
 最終戦アブダビGP                       12/13
  ヤス・マリーナ

既に行われたGPについてもしつこく掲載しています(笑)結局のところ今シーズンは全17戦で構成されましたね。当初の全22戦の予定から5つ減ってしまったわけですが、一時期の「行えるかどうか、、」なんて言っていた頃を考えると、無理矢理ながら何とか形になったのではないかなと思います。現在、第9戦トスカーナGPを終えて、ちょうどシーズンの折り返し地点ということになります。
第14戦は久々のGPとなるトルコGPが復活開催と相なりました。イスタンブールパークは復活の呼び声高いサーキットの一つですし、今からmiyabikunも待ち遠しい!第15,16戦はバーレーン国際サーキットでの二連戦、そして最終戦はヤス・マリーナでのアブダビGPフィックスで日付は何と12月中旬に及びます。また暗闇のチェッカーの瞬間に花火がドッカン上がってオーラスを迎えるんですね。今の調子でシーズンが進行していくと、今回追加された終盤のレースを前にドライバーズ、コンストラクターズの両チャンピオンは決まってしまっているんだろうなぁ。
今回追加された終盤の開催地について、前回と同様にサーキット概要をまとめてみました。

《シーズン終盤に追加されたサーキット》
トルコGP
 イスタンブールパーク
    所在地    :イスタンブール県イスタンブール
   開業    :2005年
   一周距離  :5.388km
 コーナー数:14箇所
    高低差    : - m
 最速ラップ:1分24秒770(2005年決勝)
  F1GP開催 :7回
 DRS箇所数:未発表

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ベテランのF1ファンならお馴染みのティルケサーキットが再びF1に帰ってきます。待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。アゼルバイジャンと同様にアジアなのかヨーロッパなのか、はたまた中東の血も混ざるど真ん中にあるトルコです。観光地としても名高いトルコのF1開催は比較的近年にあたる2005年から2011年の7シーズンで採用されました。特徴はブラジルのホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)に代表される少数派の反時計回り(左回り)サーキットであり、レイアウト中盤に控える「ターン8」と呼ばれる複合左回りコーナーが高難易度であることで有名ですね。
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2020年現役ドライバーは初代ウィナーであるライコネンを筆頭に、ハミルトン、ベッテル、ペレスの4人はF1での走行を経験しています。冒頭に挙げた最速ラップ1分24秒770は2005年のモントーヤによる決勝ファステストラップであり、予選最速は最終年2011年に当時レッドブルだったベッテルが1分25秒049で走破しています。予選より決勝ファステストラップの方が速いなんて珍しいですよね。9年振りのF1マシンでどれだけ進化があるのか楽しみです。

サクヒール(サヒール)GP
 バーレーン国際(アウタートラック)
    所在地    :南部県サクヒール(サヒール)
   開業    :2004年
   一周距離  :3.543km
 コーナー数:11箇所
    高低差    : - m
 最速ラップ:F1走行無し
  F1GP開催 :アウタートラックでは無し
 DRS箇所数:未発表

今シーズン3箇所目となる「二週連続の同一サーキット開催」となるバーレーン国際サーキット。しかし2回目はGP名だけでなく、サーキットレイアウトも変えての開催です。GP名はサーキットのある地「サクヒール(サヒール)」となります。近代サーキットは様々なレイアウトが採れるので面白いと思います。サーキット監修はイスタンブールパークと同じ、ヘルマン・ティルケ氏。
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いつものバーレーンGPのレイアウトを黒線とし、サクヒールGPのレイアウトを赤線で結んでいます。中間セクターがショートカットされ「富士山」に代表される鐘状火山のようなシルエットになりました。一周はバーレーンGPの5.411kmに対して、たったの3.543kmとモナコGP並みの長さになります。レース全長を「300km+1周」とすると、コレを86周もするの?!コレ、面白いのかなぁ。オーバルでないだけマシだけど、鋭角コーナーがかなり少ないし、パッシングポイントはメインストレート先のターン1だけになっちゃうんじゃない?!F1がやれなくなるよりかはマシなのかな。もはや贅沢は言えませんね。

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これで2020年の戦いの舞台が出揃いました。あとは異例の無観客および人数制限が設けられた環境、そして12月中旬にまで忙しく圧縮されたレースをこなすのみ。引き続き熱戦に期待しましょう!

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ぱっと見「過去の名車シリーズ」とか「過去のレースシリーズ」みたいな入り方ですよね。一応今回は決勝観戦記です。タイヤに違和感があるけど、このマシンは懐かしい。歴代のフェラーリの中でも最強クラスのマシンです。今と同様にシーズンがつまらなくなるくらい、めちゃくちゃ強かったよなぁ。乗っていた方は元気なのでしょうか。
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今回も時系列でダラダラ書くのは不適切と感じたため、ご覧になっていない方には伝わり難いかもしれませんが、レースの出来事をピンポイントに絞って振り返りたいと思います。

《二度あることは三度ある。三度目の正直》
初開催となるムジェロサーキットはかねて「高速度レイアウトであり、追い抜きも困難である」予想が立てられていましたね。その分スタートの位置、スタートダッシュは重要とされ、少しでもライバルをかわしておくことがレース攻略のカギでもありました。
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他を引き離すメルセデスのフロントロウで迎えた1回目、本来の「レースのスタート」です。
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ポールスタートのハミルトンが珍しく出遅れて、一瞬3番手スタートのフェルスタッペンに並ばれる。結果的には逆転したわけですが、波乱は中団にありました。
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ターン2でストロールに触れたサインツはバランスを崩して、後ろから追うベッテルのフロントウィングを踏み抜き破壊。
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その後ろでは前戦の覇者ガスリーがライコネンとグロージャンの「元ロータスコンビ」に挟まれ行き場を無くして上に飛び、
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ライコネンはレッドブルに追突してグラベルに追いやる。
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えっ、ところでどうしてこんなところにフェルスタッペン?!
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紅のメルセデスによるセーフティカーに6周もご厄介になります。
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7周目のローリングスタート。上位は順調な加速をみせますが、後方が何やら散らかっている様子。
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こりゃ「わや」だ。スクラップになったマシンがあらゆる方向を向いちゃっていますね。当然コントロールライン上で散らかってしまったので、モンツァに引き続き、ムジェロでも赤旗中断になります。そういえばモンツァもマグヌッセンが絡んでいましたね。今回のハースにしては「小ネタ」で済まない大ごとになってしまいました。散らかり過ぎているので、この後再度取り上げて検証してみたいと思います。
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赤旗を経た10周目はスタンディングスタートが採られます。1周目は失敗をかましたハミルトンはブレーキがバキバキに仕上がっていますね。一方でボッタスはおとなしい。
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スタート!ハミルトンはボッタスの背後に隠れ
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ターン1でスッとアウトに振り、ボッタスを容易くかわす。ボッタスまたやらかした。どちらにせよ、トップがメルセデスからメルセデスに、ハミルトンはスタート順にすんなりと戻ったということ。抜くのに手を焼きそうなムジェロですからね、これで勝負あったかな。
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もう終わりかなと目が半分棒になりかけた終盤の43周目。連続3位を狙うストロールが眠気も吹き飛ぶ一発!
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こちらもド派手にいったなぁ。身体は無事そうだけど、表彰台から一気にリタイヤに転落。そりゃあ目も染みるでしょう。
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47周目のスタンディングスタート。3回もスタートが観られるレースも珍しいぞ!トップのハミルトンは危なげなくダッシュを決め、
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もう一台の「黒」は3位に繰り上がった黄色いリカルドにやられています。3回中2回の失敗。二度あることは三度あるって?!これじゃあ何レースあっても勝てないって。通常は1回キリのスタートが今回はスタンディングで3回、ローリングで1回も行われたのはなかなか異例の出来事でした。

《スタート抜群、その後すこぶる悪し》
再スタートの回でだいぶ時間を費やしてしまいましたが、この動きもまたムジェロでの初レースで目につきましたよね。初めに少し触れた「フェルスタッペンの位置」
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1周目のスタートは確かにハミルトンに一度並びかけて好スタートをみせてくれました。
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しかし中間加速が伸びない、というか群衆に呑まれていく。これ、レコノサンスラップ前にチェックしていた不具合なのか!?
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結果的に大混雑の中団特有の被害を受けて、敢えなくリタイヤに終わりました。フェルスタッペンの問題ではなく、マシン側の都合です。非常にもったいない。
ならば予選で「最低ライン」を突破したアルボンに託すしかないわけですが、こちらはこちらで思わしくない。スタートで「あの」ルクレールにかわされています。
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おまけに多重クラッシュ明けの再スタートではレーシングポイント2台とリカルドに先行を許して4番手から7番手まで後退。結果的にはストロールの離脱もあって初表彰台を獲得する運びにはなったものの、レッドブルの蹴り出しの悪さが露呈してしまいました。

《ルール通りやろう!》
F1がスポーツであることを語る以上、レギュレーションやルールを守って成立します。他カテゴリーに比べ、F1における「再スタート直後のクラッシュ」はそうそう起きるものではありません。ただ今回は一気に4台を失うクラッシュが起きてしまいました。「お咎め無し」の裁定が出たため、敢えて犯人探しが目的ではありません。ただ、明らかにルールに反する動きをした者がいた結果起きていますから「今後の教訓、認識」という意味でおさらいしておきます。
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確かにセーフティカーのライトが消灯するタイミングがギリギリ過ぎたり、それをみてペースを決めた当時トップを走るボッタスの遅さなど物議もある中、一番問題だったのはこの一連の動きでしたね。ローリングスタートの規則は「コントロールラインを通過してから追い抜きを開始できる」とあります。
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ところが14位のジョビナッツィがコントロールライン手前で急加速を始め、
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前方12位でスロー走行していたマグヌッセンに追突。13位ラティフィや15位サインツと絡んで多重クラッシュに至りました。これは初開催だとか抜き辛いとかのムジェロのせいではなく、この件は「モラル」の問題。
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大きな怪我が無かったのが幸いではあるものの、レースが仕切り直しになり、多数のリタイヤを生み出すレースは何とも後味も悪いです。もちろんドライバーだけでなく、運営側も際どいルールは見直さなければならないという危機を感じたのではないでしょうか。

《メモリアルレースで今回もフルボッコ!》
トスカーナGPは先日のイタリアGPより重みのある「メモリアルGP」だったことは、GPタイトルやイベントからも重々伝わってきます。批判の多いフェラーリも予選はルクレールが「今できる最大限」を出し切り、好位置からのスタートを獲得しました。
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荒れたレース中、一時期は3位まで浮上して選ばれしファン達の見守る目の前で表彰台に登壇できる位置を走行していました。しかし残念なことにレースが始まると16周目のストロールに始まり
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19周目はリカルド
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20周目はアルボン、21周目にペレスとわずか5周で一気に7位まで順位を落とす。予選も精一杯なら決勝も精一杯。数限られたファンの前で見るに痛々しい状況を晒すこととなりました。近年で最も不調はドライバーを一人入れ替えるくらいでは到底賄えないところまできています。

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《決勝結果》
 1 ハミルトン(メルセデス・M)
 2 ボッタス (メルセデス・M)
 3 アルボン (レッドブル・H)

れっきとしたレースなのに、ネガティブな要素ばかり目がいく残念な初開催となってしまいました。そんな中でも救いなのは、何度も何度もチャレンジしては阻まれ続けたアルボン念願の初表彰台が叶ったことでしょうか。近年は決まり切った優勝やポールポジションが続きつつも、確実に若手が表彰台に登壇し始めています。マンネリの中のフレッシュな結末は大歓迎ですね!

《ファステストラップ》
 ハミルトン (メルセデス・M) 1分18秒833
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 リカルド  (ルノー・R)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ラッセル  (ウィリアムズ・M)

嬉しい初表彰台、アルボンおめでとう!でも残念だけど今回のmiyabikunそこではない。持ち上げつつ、一気に落とす(笑)陰ながら奮起するラッセルの成長を楽しみにしているファンも多いかと思います。頑なに守る「予選におけるチームメイトからの完勝」さらには決勝でどうにか入賞を目指す姿は、レース中盤から優勝争いそっちのけで見守ってきました。バタバタとリタイヤするライバルの助けもあって、10位走行を続けていましたが、終盤でペナルティを抱えるライコネンに及ばず、今回も11位完走に終わりました。そろそろ彼も報われていい頃。立て続く同期の大成に追いつく日はそう遠くないとmiyabikunは信じています。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 ムジェロでのF1

レイアウトや立地など、miyabikunは嫌いではありません。ただ、高速で難易度の高いサーキットではありましたが、噂通り幅員は狭く、追い抜きもターン1の飛び込み以外はハラハラして見ていられませんでした。全てがサーキットのせいではないにしても、予定外の開催、初開催、メモリアルなどの重荷を背負うことになったムジェロは現代のF1マシンには不適格なサーキットだったんだなというのが印象に強く残ります。
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先日のモンツァもそうですが、10年近く前にフィレンツェにも立ち寄ったことがあります。生で見たことのあるこの風景がF1中継での中に映し出されるとは想像もしていませんでした。miyabikun個人的には懐かしく感じつつも、残念ながら「今年に限って」ということとなるでしょう。

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《第9戦トスカーナGPのポイント》
・ムジェロは現代F1規格ではない
・ローリングスタートのルールを守ろう
・レッドブルはスタートの加速が悪過ぎる
・アルボン、初表彰台おめでとう!

結果だけ見ちゃうとなんて事無いメンバーに落ち着いていますが、前戦モンツァに引き続き、今回も荒れました。晴れていたのに本当に長かった。ある程度想定内だったけど、重かった。

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