本当はGP開催前にやれたらよかったのですが、この企画を思い立ったのが、スペインGPの直前。そして優勝のチャンスであり、実際に優勝を挙げたモナコGP直前には事もあろうに未だ勝ち星のないフィンランド国歌を優先的に掲載してしまいました。勝者が限られた近年、そして今シーズンは早くも2回の表彰式と1回の開会式で奏でられたオーストラリア国歌をこのタイミングで取り上げます。うまくいけば、今シーズンであと2回くらいは聴けちゃうかもしれない?!
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《オーストラリア国歌》
    曲名:Advance Australia Fair
             (進め うるわしの オーストラリア)
    制定:1984年
    作詞:ピーター・ドッヅ・マコーミック
    作曲:ピーター・ドッヅ・マコーミック

    Australians all let us rejoice
    For we are young and free
    We've golden soil and wealth for toil
    Our home is girt by sea
    Our land abounds in nature's gifts
    Of beauty rich and rare
    In history's page let every stage
    Advance Australia Fair!
    In joyful strains then let us sing
    Advance Australia Fair!

    オーストラリアのみんなよ 喜ぼう
    我々は若くて自由だ
    苦労して手に入れた黄金の地と富
    海に囲まれた我が国に与えられた
    美しく豊富で貴重な自然の恵み
    歴史の中のページのあらゆる舞台に
    美しきオーストラリアよ 進め!
    喜びのメロディにのせて歌おう
    美しきオーストラリアよ 進め!

他に代表される歌がいくつかあり、1974年の国民投票で代表曲に選定されました。実際に原曲は5番まであるようですが、他は認知度は低く、古い時代の名残で国歌にありがちな差別的な表現があるなど今回は1番のみ記載しています。歌詞は比較的わかりやすいものでオーストラリアの特徴も表現し、私はいいなと思いますが、オーストラリア国民からは地味と言われているようです。

https://youtu.be/KTp8j0DkCNM

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《国歌を聴ける、聴けた機会など》
    現役ドライバー:リカルド
    OBドライバー:ブラバム一家、ジョーンズ、
                              ウェバーほか
    優勝者:1 14回 J・ブラバム        33.3%
                   2 12回 A・ジョーンズ   28.6%
                   3   9回 M・ウェバー      21.4%
                   4   7回 D・リカルド      16.7%
              合計 42回                          100.0%
    コンストラクター:無し
    開催国として:オーストラリアGP
                           (2018年は第1戦)
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オーストラリア人F1ドライバーは歴代で16人を数え、そのうち4人が優勝経験者と2人のチャンピオンを輩出しています。また、1985年から今シーズンまで欠かすことなく34年連続でアデレイド市街地とメルボルンのアルバートパークで行われるという、F1には無くてはならない国です。ご存知の通り、現役ではリカルドが1人で現在のF1を支え、表彰式では「独特な」表現と絶やさぬ笑顔で盛り上げてくれています。期待と実力充分なリカルドは今日現在で明確な来季以降が発表されていませんが、あと待たれるのは久々のチャンピオンの称号です。若手からベテランの領域に入って、今後まだまだこのオーストラリア国歌を多く表彰式で聴かせてくれることでしょう。
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