久し振りのレースが行われるポール・リカールです。最近「ポール」という言葉をやたら使っていることに気付きました。ブログの文面のほとんどをスマートフォンで作成している訳で、「ほ」と打つといま現在の予測変換の上位5つは「ポール・リカール」「ポール」「ポールポジション」「ホンダ」「本当に」となってしまっています。ポール・リカールは今だけだろうけど、F1ネタを書けば当然ポールポジションは最重要単語の一つです。miyabikunのパソコンやスマートフォンはF1用語が上に並ぶ。

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《フランスGPの基本情報》
   ポール・リカールサーキット
      全長:5.861km×53周=計310.633km
      コーナー数:15箇所
      高低差       :30.4m
      DRS区間数:2箇所

《フランスGPの個人的印象》
   ・ライフル、シマシマのチカチカ
   ・ランオフエリアのほとんどが舗装面
   ・どこかのサーキットのどこかに似ているような
   ・風向きに注意!

前にも書きましたが、前回のポール・リカールは1990年まで遡り、miyabikunは当時10歳。ビデオでは散々繰り返して観ていますが、リアルタイムの記憶があまりありません。その後フランスGPはマニ・クールに舞台を移し、ポール・リカールはテストの地として裏方に回る時代を送ってきました。
特徴的な長い長いミストラルストレートが復活するも、中腹にはギュンギュン回したエンジンを落ち着かせるかの如くシケインを設けており、舗装面各所に短絡線を設置、様々なコースレイアウトを可能にして生まれ変わりました。個人的な印象は長いストレートに相対して比較的高速なコーナーが集中する区間があるなど、カナダのジル・ヴィルヌーブサーキット、バクー市街地サーキットなどを連想しました。小高い丘の先には地中海も近く風がマシンに試練を与え、久し振りのフランスGPを演出してくれそうです。

《過去のポールポジションタイム(参考)》
   1990年 マンセル          (フェラーリ)
               1分04秒402(一周3.813km)
   1985年 K・ロズベルグ(ウィリアムズ)   
               1分32秒462(一周5.810km)
   1983年 プロスト          (ルノー)   
               1分36秒672(一周5.810km)
   1982年 アルヌー         (ルノー)   
               1分34秒604(一周5.810km)
   1980年 ラフィー          (リジェ)   
               1分38秒880(一周5.810km)

《ポールポジションファステストタイム》
   1985年 K・ロズベルグ(ウィリアムズ)   
               1分32秒462(一周5.810km)

これらのタイムは最新の一つ前、ショートカットレイアウトの前のレコードです(一応最新となる1990年も載せましたが、こちらは全く参考になりません)このコーナーでは普段見かけないドライバーが名を連ねます。新鮮です。フランスGPは来シーズンも続く予定なので、以降は近代ドライバーが続いていきます(miyabikunが続けられれば、ですが)最速タイムは引退少し前のパパベルグが記録した1分32秒462となっています。1.5ℓV6ターボエンジンのホンダRA165Eでした。今は1.6ℓV6のハイブリッドターボ。総合的な出力差や回転数制限の違い、空力補助装置(DRS)もありませんので当然単純比較はできませんが、エンジン構成はほんのちょこっとだけ似ています。フリー走行1回目の時点でこのタイムはすでに上回ってきています。

《現役ポールポジション獲得者と回数》
(★はその年のチャンピオン)
   2回 アロンソ    (2004,05★)
   1回 ライコネン(2008)
   ※マニ・クールでのフランスGP

《過去5年の優勝者》
   2008年 マッサ                  (フェラーリ)
   2007年 ライコネン           (フェラーリ)
   2006年 M・シューマッハ(フェラーリ)
   2005年 アロンソ              (ルノー)
   2004年 M・シューマッハ(フェラーリ)
   ※マニ・クールでのフランスGP

《現役歴代優勝者 回数》
   1回 アロンソ   (2005★)
         ライコネン(2007★)
   ※マニ・クールでのフランスGP

現役でポール・リカールでのフランスGP出走者はいません。ただフランスGPとしてみたら最古参となる2001年デビューの2人がポールポジションならびに優勝を経験しています。同じフランス国内で先日行われた「ル・マン24時間レース」を制覇したアロンソではありますが、残念ですがF1勝利は2人ともだいぶご無沙汰してしまっています。日の浅いF1ファンの方はこの2人が優勝を積み重ねていた時期を知らない、という方も多くいるかもしれません。今は無線でぐちぐち言うおっちゃんと化している2人です(笑)

《使用されるタイヤコンパウンド》
   ウルトラソフトタイヤ(US)
   スーパーソフトタイヤ(SS)
   ソフトタイヤ              (S)

近年はタイヤテストでしか使用されていないため、サーキットの雰囲気とフリー走行からの想像でのみ予想を立ててみます。

《フランスGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.シロトキン           (ウィリアムズ)
 19.ストロール           (ウィリアムズ)
 18.エリクソン           (ザウバー)
 17.ルクレール           (ザウバー)
 16.ハートレイ           (トロ・ロッソ)
〜Q2〜
 15.バンドーン           (マクラーレン)
 14.ペレス                  (F・インディア)
 13.アロンソ              (マクラーレン)
 12.オコン                  (F・インディア)
 11.ガスリー              (トロ・ロッソ)
〜Q3〜
 10.マグヌッセン       (ハース)
   9.グロージャン       (ハース)
   8.サインツ              (ルノー)
   7.ヒュルケンベルグ(ルノー)
   6.ボッタス              (メルセデス)
   5.ライコネン           (フェラーリ)
   4.フェルスタッペン(レッドブル)
   3.ベッテル              (フェラーリ)
   2.リカルド              (レッドブル)
P.P.ハミルトン           (メルセデス)

ストレートが長いと一歩及ばぬルノーエンジン勢を下げたくなりますが、終盤セクションのような高速コーナーがあると張り付くように走るレッドブルがなかなか健闘してくるのではないでしょうか。ポールポジションから6位まで面々は不測の事態が起きなければ変わりません。物議となるルノーエンジンが良くなかったのかどうかは来シーズンハッキリすることでしょう。
フランス人勢をひいき目にしてみました。ワールドカップのフランス代表も決勝進出したばかり。国内開催のF1も沸きに沸いて活躍してくれることを祈っています。