今回は「お金」にまつわる話題です。miyabikunは通常このブログで時事ネタやニュースに関する考えや意見を書くタイプではないのですが、今朝チラッと「2021年ドライバーの収入」なんて記事を目にし、ちょっと面白そうだし、今準備していたネタはもう少し整理に時間がかかりそうなので珍しく食い付くことにしました。お金は老若男女、世界中の誰もが好きネ(笑)
ご覧になった方も多いと思います。オランダのF1MAXIMAAL.NLというメディアが2021年のF1ドライバーの収入について記事を書いています。ただ漠然とその数字だけを眺めているのも能が無いし、金額もはっきり言ってピンとこないので、少しわかりやすく対比できるようにグラフを使って視覚化し、さらに前にも行ったことがあるタラレバで冗談半分な試算をしてみました。まず記事になっているドライバー収入とそれをグラフに起こしたものをみていきます。
《2021年F1ドライバー別の収入》(副収入除く)
1 550,000万円 ハミルトン(1)★
2 400,000万円 フェルスタッペン(3)
3 180,000万円 アロンソ ◉★
4 170,000万円 リカルド(5)
5 160,000万円 ベッテル(13)★
6 100,000万円 ルクレール(8)
7 98,000万円 ボッタス(2)
8 55,000万円 ライコネン(16)★
55,000万円 サインツ(6)
10 31,000万円 ペレス(4)
31,000万円 オコン(12)
12 12,000万円 ノリス(9)
12,000万円 ガスリー(10)
12,000万円 ストロール(11)
15 6,000万円 ラッセル(18)
6,000万円 ラティフィ( - )
17 4,900万円 ジョビナッツィ(17)
4,900万円 シューマッハ ◯
19 3,100万円 角田裕毅 ◯
20 〜不明〜 マゼピン ◯
( )カッコ内は昨シーズンのポイントランク
◉は復帰参戦、◯は新規参戦
★はチャンピオン経験者
0がいっぱいで見辛いかもしれませんが、単位は「万円」で揃えています。よってハミルトンは55万円ではないのでご注意下さい(笑)ハミルトンを筆頭に12番目タイのノリス、ガスリー、ストロールまでが1億円ドライバーで、それ以下が我々も多少馴染みのある万単位のドライバーとなっています。マゼピンだけは調べがつかなかったのでしょうか。そもそもヤツはスーパーライセンス取得したんだろうな?!国籍は何で参戦するんでしょうか。まあ今回はいっか。
これをグラフにすると、より数字の違いが視覚的にわかります。スポンサーなどから得られる収入は別として、純粋にチームから支払われるで「あろう」収入はこんな感じとなっています。トップのハミルトンがようやく2021年シーズンの契約を単年55億円でサインしたということでしょうか。お金だけの問題ではないようですが、引っ張った割にはこのくらいなのか、というのが初めの印象でした。逆に2位はボッタス、ではなくレッドブルのフェルスタッペンの40億に驚きました。3位を大きく引き離しています。確かに昨年は唯一と言っていいほどメルセデスに食らい付くいい位置を走り、毎回面白いレースをみせてくれたし、将来を期待された若手の筆頭ではあるけど、ご存知の通りまだチャンピオンは獲得していませんからね。これで将来チャンピオンを獲得した暁にはどの位要求してくるんだろうと、ある意味興味があります。ただ注意したいのはこの調べは「オランダのメディア」である点です。盛っている可能性もなくはない。3位につけたのは2年振りにF1に戻ってきた若手アロンソで18億円となっています。わざわざ★マークを付けた意味はここにあって、ハミルトンやアロンソ以外のチャンピオン経験者であるベッテルやライコネンも比較的上位にランクインしていますね。チャンピオンを獲るとやはり箔が付きます。最盛期は高い位置にいた2人はこれでもだいぶリーズナブルな額にはなりました。元フェラーリのライコネンは新フェラーリのサインツと同等の5億5000万の価値ということか。
我らが日本の角田くんはよくわからんマゼピンを除くと最下位の3,100万円とのことです。この中に混ぜぴんすると可哀想なくらい安く感じてしまいますが、まだ20歳でこの額と考えれば高額です。20歳の頃のmiyabikunはこの1/50位しか収入はなかったもんなぁ。もうちょいあったかな。
《2021年F1チーム単位でみた収入》(副収入除く)
1 648,000万円 メルセデス(1)
2 431,000万円 レッドブル(2)
3 211,000万円 アルピーヌ(5)
4 182,000万円 マクラーレン(3)
5 172,000万円 アストンマーティン(4)
6 155,000万円 フェラーリ(6)
7 59,900万円 アルファロメオ(8)
8 15,100万円 アルファタウリ(7)
9 12,000万円 ウィリアムズ(10)
10 4,900万円 ハース(9)※
※マゼピンの収入は含まれません
( )カッコ内は昨シーズンのポイントランク
さっきのドライバー個人の収入をチーム(コンストラクター)単位にまとめてみました。ハースはマゼピンしていないため、破格に安くなってしまっています。またグラフは昨年のコンストラクターランキングで並べていますが、概ね獲得ポイントに近い位置関係となり、マクラーレンからフェラーリまでの4チームはここでも混戦していますね。
先程のドライバー単位のグラフと見比べると、チームメイト2人で大小がはっきり分かれています。例えばメルセデスはハミルトンだし、レッドブルはフェルスタッペン、アルピーヌはアロンソ、マクラーレンは新たに加わったリカルド、アストンマーティンはベッテルが高給取りとなって差が歴然としています。フェラーリはF1界屈指の名門チームではありますが、まだチャンピオン経験の無いルクレールと優勝の経験も無いサインツの若いコンビネーションにより、今までに比べるとトータルの収入は下がりました。裏を返せば、今シーズンはこの布陣で上位に復帰するようなことができれば、かなりコストパフォーマンスはいいということになりそうですね。
下位チームではアルファロメオの突出が目立ちます。言わずと知れたライコネンの存在が効いています。腐っても鯛、老いても人気者、という貴重な存在感が表れています。
ここまでが報道にあった各ドライバーの(想定)収入になります。この先はmiyabikunオリジナルの見解とタラレバを展開していきます。先程みた収入、我々が文句を付ける隙はありませんが、成績や貢献度以上の額であったり、逆に少ない印象を持つドライバーもいましたよね。そこで余計なお世話ではありますが、ひいきや情けは一切無し、前年成績による「妥当収入」を割り出してみたいと思います。
F1で成績といえば獲得ポイントに尽きます。まず昨年獲得したドライバーズポイントから「1ポイントあたりの収入を割り出してみます。算出方法は昨年の成績を元に残留や移籍、さらには契約が決まったという前提で、先程の収入を昨年のポイントで単純に割ります。
《昨年から割り出す「1ポイント」あたりの収入》
1 13,750万円 ライコネン(4pts)★
2 4,848万円 ベッテル(33pts)★
3 2,000万円 ラッセル(3pts)
4 1,869万円 フェルスタッペン(214pts)
5 1,585万円 ハミルトン(347pts)★
6 1,429万円 リカルド(119pts)
7 1,225万円 ジョビナッツィ(4pts)
8 1,020万円 ルクレール(98pts)
9 524万円 サインツ(105pts)
10 500万円 オコン(62pts)
11 439万円 ボッタス(223pts)
12 248万円 ペレス(125pts)
13 160万円 ガスリー(75pts)
160万円 ストロール(75pts)
15 124万円 ノリス(97pts)
16 0万円 ラティフィ(0pts)
1ポイント平均は1,867.6万円
( )カッコ内は昨シーズンの獲得ポイント
グラフの並びが様々変わって見辛く申し訳ないのですが、こちらは昨年のドライバーズポイントランキングに並べました。グラフにすると、恐ろしい見栄えになります。
一際そびえるワインレッドの帯。ライコネンの獲得ポイントは16位の4ポイントでした。55,000万円を4で割ると1ポイントは13,750万円の価値となりました。こりゃ高い。。。歴代最多、41歳のライコネンは毎年去就に関して「いい意味で」賑わせてくれています。戦績もさることながら、この年齢まで現役のトップドライバーでいる時点でレジェンド級ではありますが、1ポイントあたりの収入もかなりのレジェンド級ですね。次ぐ2番手の仲良き弟ベッテルも4,848万円と高額です。正直言って、昨年のベッテルに1ポイント4,848万円は高過ぎる。先特に昨年はそんな大した成績ではない(笑)
あれだけ様々な記録や額において飛び出ているハミルトンもポイントで均してしまうと1ポイント1,585万円、フェルスタッペンは1,869万円と似たり寄ったりな感じで落ち着きます(とはいえ両者の差は284万円もありますが)ちょっと可哀想なのはランキング2位のボッタスやランキング4位だったペレスでしょうか。ボッタスはあんな感じでしたのでもっと頑張れという言い方もできますが、ペレスはちょっと安過ぎる。ノリスやストロールら若手と比べても低い水準になってしまいますね。
平均すると1ポイントは1,867万円となりました。こうしてみると貰い過ぎ、貰えなさ過ぎがよくわかります。この平均値を再び昨年獲得したポイントに掛け合わせて「妥当収入」を算出してみましょう。
《1ポイントの価値から割り出した妥当収入》
1 648,058万円 ハミルトン(347pts) ★
2 416,475万円 ボッタス(223pts)
3 399,667万円 フェルスタッペン(214pts)
4 233,450万円 ペレス(125pts)
5 222,245万円 リカルド(119pts)
6 196,098万円 サインツ(105pts)
7 183,025万円 ルクレール(98pts)
8 181,157万円 ノリス(97pts)
9 140,070万円 ガスリー(75pts)
10 140,070万円 ストロール(75pts)
11 115,791万円 オコン(62pts)
12 61,631万円 ベッテル(33pts) ★
13 7,470万円 ライコネン(4pts) ★
7,470万円 ジョビナッツィ(4pts)
15 5,603万円 ラッセル(3pts)
16 0万円 ラティフィ(0pts)
当然ながらポイントランキング順に並べれば、収入もその順列に並びます。55億円男のハミルトンはさらに増額され、65億円に達しました。miyabikun余計なことしちゃったかな?!55億は破格に高い収入ではありますが、昨年の際立った戦績だけで評価すれば、まだまだ高くしてもいいということになるのでしょうか。また40億は貰い過ぎじゃないかと思われたフェルスタッペンですが、算出すると極めて近しい額になっています。妥当とみるかまだ高いとみるかは各々の見方や考え方によりそうですね。可哀想組と言ったボッタスやペレスもかなり跳ね上がりました。miyabikunわかった、ボッタスのイマイチ頑張り切れないのはもしかしたら「ココ」だったのか?!こうしてあげれば、ハミルトンとやり合えるようになるんじゃないか?!(笑)サインツは昨年の活躍を考えると「エース」ルクレールを僅差で上回り、マクラーレンのノリスも飛躍的に収入が上がって肉薄してきます。1億円超えは8人からベッテルまでの12人に増えました(ただしこの試算は今シーズンから参戦するアロンソ様は含んでいません)ただ増える者がいれば当然減る者も出てきます。1ポイントあたりにすると「非常に効率のいい」仕事、チーム側が言えば「高くつくのが玉に瑕」のライコネン、ベッテルがかなり減俸になってしまいました。ベッテルの6億はともかく、ライコネンに7,470万円と提示したら、果たして乗ってくれるのだろうか。。F1ドライブは「趣味」だから、熱意があれば平気かな?!
「んーまぁ」
ですよね、さすがにダメすよね(笑)これからお金が何かとかかるお年頃ですし、14年前とはいえ今のところの「フェラーリ最後のチャンピオン」ですもんね。後半はmiyabikunなりの「お遊び」をしてしまいましたが、前年ポイントで評価するのも悪くはないと思います、よ(笑)
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