F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:降格ペナルティ

イタリアGPの行われるモンツァサーキットは1922年9月3日に開業し、今年で100周年を迎えます。地元フェラーリはマシンやレーシングスーツに特別色をあしらうとのこと。それは決して悪いことでも何でもないのですが、おたくはそれよりも戦うための戦略や立ち振る舞いをする方が、地元ファンを喜ばせることになると思うのですが、、フェラーリだし、まあいっか(笑)
IMG_1481
《イタリアGPの基本情報》
 モンツァサーキット
  全長           :5.793km×53周=計307.029km
  開催回数 :72回目
  コーナー数:11箇所
  高低差       :12.8m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :フェラーリ、アルファタウリ

《イタリアGP個人的印象》
 ・周りは緑、スタンドは真っ赤っか!
 ・昔よりはウィングがぺったんこでなくなった?
 ・ずっと直線か、ずっと右に曲がっているか
 ・伝統と速度はあるが、見どころは始めだけ?

F1カレンダー屈指の高速サーキットです。「高速=面白い」が成り立つかはわかりませんが、73年のF1の歴史において、カレンダーから外れたのは1980年のたった一度。「速い自動車レース=F1」の顔的存在でヨーロッパラウンドの終盤レースを担っています。

《過去5年のポールポジション》
 2021年 ボッタス (メルセデス)※
    1分19秒555
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分18秒887
 2019年 ルクレール(フェラーリ)
    1分19秒307
 2018年 ライコネン(フェラーリ)
    1分19秒119
 2017年 ハミルトン(メルセデス)
    1分35秒554
 ※2021年のポールポジションはフェルスタッペン

《ポールポジションレコードタイム》
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分18秒887(一周5.793km

《現役ポールポジション獲得者と回数》
  (★はその年のチャンピオン)
 7回 ハミルトン
  (2009,12,14★,15★,16,17★,20★)
 3回 ベッテル    (2008,11★,13★)
 2回 アロンソ    (2007,10)
 1回 ルクレール   (2019)
   フェルスタッペン(2021★)

記憶にもまだ新しい昨年2021年は「スプリント予選」が行われたため「1ラップのファステスト=ポールポジション」ではない結果となっています。そのため、ポールポジションはフェルスタッペンですが、予選1ラップは木曜日に記録したボッタスになります。
チームやドライバーは変われど、ポールポジションはやはりその年のパワーマシンやチームメイトやライバルのスリップストリームをうまく使った者がポールポジションを獲得しています。今シーズンのパワーマシン、ハイスピードマシンといえば、、

《過去5年の優勝者》
 2021年 リカルド (マクラーレン)
 2020年 ガスリー (アルファタウリ)
 2019年 ルクレール(フェラーリ)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
 2017年 ハミルトン(メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 5回 ハミルトン(2012,14★,15★,17★,18★)
 3回 ベッテル (2008,11★,13★)
 2回 アロンソ (2007,10)
 1回 ルクレール(2019)
   ガスリー (2020)
   リカルド (2021)

今年からF1をご覧になった方、驚かれないように。昨年の優勝者はリカルドです。それも今と同じマクラーレン時代に挙げたものになります。今やマシン自体が優勝から程遠く、チームメイトのノリスに対して大きく水を開けられたリカルドです。
昨年はトップ争いにある出来事があったため波乱を呼んだ形となりましたが、基本的には大きな順位変動が期待し難いサーキットですので、予選位置、スタート位置はかなり重要。今シーズンのマシンでのモンツァは初ですから、少しでもそのイメージや特性を払拭してくれるとレースは盛り上がるはずです。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2021年 リカルド (マクラーレン)
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
 2017年 リカルド (レッドブル)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 7回 ハミルトン
  (2011,13,14★,15★,18★,19★,20★)
 3回 アロンソ (2007,10,16)
 2回 リカルド (2017,21)

昨年のファステストラップもリカルドでした。今シーズンのファステストラップ獲得者は比較的バラけており、トップを走る者以外からもちらほら獲得者が現れています。ランキングトップのフェルスタッペンは大きな差を築いてしまっているため、獲られても痛くもかゆくもないでしょうが、それ以外の方は喉から手が出るほど1ポイントがほしいでしょうから「レース中の追い上げ」で頑張って獲得してほしいと思います。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C4)
 黄:ミディアム(C3)
 白:ハード  (C2)

このイタリアGPも多くの交換ペナルティによるグリッド降格者が明らかとなりました。miyabikunが聞く限りではフェルスタッペン、ペレス、サインツ、ハミルトン、ボッタス、角田の6人ですが、見落としている方はいますでしょうか。予選前の土曜フリー走行でさらに増えたりするのでしょうか。現時点で把握している限りでいつも通りの予選順位予想をしていきます(上記6人に加え、オコン、マグヌッセン、シューマッハの3人を追加して計9人を9/11修正)


《イタリアGPの個人的予選予想》

 〜Q1~
   20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
   19.ベッテル    (アストンマーティン)
   18.ストロール   (アストンマーティン)
   17.角田裕毅    (アルファタウリ)● 後
   16.マグヌッセン  (ハース)● +15
 〜Q2〜
   15.ボッタス    (アルファロメオ)● +15
   14.シューマッハ  (ハース)● +15
   13.アルボン    (ウィリアムズ)
   12.周冠宇     (アルファロメオ)
   11.ガスリー    (アルファタウリ)
 〜Q3〜
   10.リカルド    (マクラーレン)
  9.オコン     (アルピーヌ)● +5
  8.アロンソ    (アルピーヌ)
  7.ハミルトン   (メルセデス)● 後
  6.ペレス     (レッドブル)● +10
  5.ノリス     (マクラーレン)
  4.ラッセル    (メルセデス)
  3.サインツ    (フェラーリ)● 後
  2.ルクレール   (フェラーリ)
 P.P.フェルスタッペン(レッドブル)● +5
 
 ●はグリッド降格者とその加算順位(9/11修正)
 ※スターティンググリッドではありません

例えグリッド降格があろうが無かろうが、レッドブルが得意としているタイプのサーキットだと思います。よって予選のポールポジションはフェルスタッペンとし、スリップストリーム大作戦を行使しながら数少ないコーナーとシケイン立ち上がりでフェラーリがどうにか僅差に詰め寄る、という戦いを想像します。その後ろでは虎視眈々とメルセデス勢と一人頑張るマクラーレンのノリスが前を伺い、ペレスはまあまあいつものマイペース位置かなと。速さに自信のありそうなアルピーヌもQ3には揃って入ってくるでしょう(と思いたい。案外アルピーヌも期待はずれになることがある)
中団は予選で元気なアルファロメオの周やチーム期待の星アルボンがここぞとばかりチームメイトを出し抜き、周のチームメイトでペナルティ降格を抱えるボッタスはQ2進出の状況により走行取り止めの15番手狙い。
後方は最近チームメイトにやられがちで元気空回りのマグヌッセンを筆頭に、どうあがいても最後尾確定の角田くん、なかなか読み辛いアストンマーティンの2人とお決まりラティフィのラインナップとしました。

発煙筒はオレンジ以外ならいいわけではありません。赤もダメ!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

F1は一度ヨーロッパを離れてアメリカ大陸へ。毎年思うのですが、何故カナダだけ秋口のアメリカ大陸連戦と続けないのでしょうか。気候の問題かな。日本からはすれば時差大きな体力戦であり、F1にとっては燃費やブレーキに厳しい戦いとなります。IMG_0108
《カナダGPの基本情報》
 ジル・ヴィルヌーブサーキット
  全長:4.361km×70周=計305.270km
  開催回数 :41回目
  コーナー数:14箇所
  高低差       :5.3m
  DRS区間数:3箇所
  母国GP      :ストロール、ラティフィ

《カナダGPの個人的印象》
 ・スタート直後1、2コーナーは誰かがはみ出す
 ・燃費やブレーキに厳しいストップ&ゴー
 ・ウォールが近く、ラインの正確さが要る
 ・日本からの観戦も厳しく、忍耐と覚悟が要る

大都市に近いオアシス。オーストラリアGPのアルバートパークに並んでmiyabikunの行ってみたいお気に入りサーキットの一つです。前回の開催は3年も前となる2019年。アルファタウリの角田くんをはじめとした数名のドライバーがF1初走行を迎えます。世界を転戦する角田くんならば日本人の味わう時差の影響は皆無でしょうが、ドライバーは燃費やブレーキに加え、適切なライン採りも要求されます。特にセクター1はウォールまでの距離が近く、左右の切り返しもありますから、隙をみせれば行き場を無くしたり先輩ドライバーにズブリとさされてしまいます。

《過去5年のポールポジション》
 2019年 ベッテル (フェラーリ)
    1分10秒240
 2018年 ベッテル   (フェラーリ)
    1分10秒764
 2017年 ハミルトン(メルセデス)
    1分11秒459
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
    1分12秒812
 2015年 ハミルトン(メルセデス)
    1分14秒393

《ポールポジションレコードタイム》
 2019年 ベッテル (フェラーリ)
    1分10秒240

《現役ポールポジション獲得者と回数》
(★はその年のチャンピオン)
 6回 ハミルトン(2007,08,10,12,15★,16,17★)
 5回 ベッテル (2011★,12★,13★,18,19)
 1回 アロンソ (2006★)

最新のデータは2019年のため、過去5年とすれば2015年以降ということになります。近年2年のポールシッターはまだ元気のあった頃のベッテルであり、フェラーリが獲っています。それ以前の4年はメルセデス。現在トップをひた走るレッドブルは2013年のベッテルまで遡ることとなります。当時とはマシン特性はガラリと変わりましたので、新時代のレッドブルが「ベッテル臭」を覆すチャンスも秘めています。まあ、ココは荒れるし、いくら圧倒的な速さでポールをとっても決勝でアレならば、ねぇ(笑)

《過去5年の優勝者》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ベッテル    (フェラーリ)
 2017年 ハミルトン(メルセデス)
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
 2015年 ハミルトン(メルセデス)

《現役歴代優勝者 回数》
 7回 ハミルトン(2007,10,12,15★,16,17★,19★)
 2回 ベッテル (2013★,18)
 1回 アロンソ (2006★)
   リカルド (2014)

2年のブランクがありますから、優勝もハミルトンがやりたい放題の時期のまま時が止まっています。近年のレッドブルの勝利は2013年のベッテルと先日「過去のレース」で振り返った翌年14年のリカルドでトータル2勝。一方でフェラーリは「最後のチャンス」だったか2018年のベッテルによる1勝のみ。それ以外はほとんどメルセデス(というよりハミルトン)大得意とするハミルトンもさすがに今年は腰が痛いでしょうから、順当にいって前者2チームのどちらかになるでしょう。もちろん荒れレースからの初優勝は大歓迎です。勝てそうな2チームで初優勝が待たれるのは、、大丈夫かなぁ?!

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2019年 ボッタス    (メルセデス)
 2018年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2017年 ハミルトン           (メルセデス)
 2016年 ロズベルグ           (メルセデス)
 2015年 ライコネン           (フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 アロンソ    (2003,07)
 1回 ベッテル    (2012★)
   ハミルトン   (2017★)
   フェルスタッペン(2018)
   ボッタス    (2019)

ファステストラップについては、最多タイの4回を記録したライコネンがF1から引退したため、現役では最多2回、5人のドライバーが分け合っている形となります。今シーズン獲れそうな面々でまだ獲ったことが無い者もいますので、数を伸ばすよりかは新規追加される可能性もありそうですね。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

フリー走行3回目は日本時間の土曜ではなく、日曜の超早朝2時です。ちらほらパワーユニット交換ペナルティの情報があがってきていますが、いつもながら超早朝2時まではとてもじゃないけど待てませんので、2回目までの雰囲気とマシン特性からの勘で予選順位二十連単の予想をしていきます。

《カナダGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
  20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
  19.シューマッハ  (ハース)
  18.アルボン    (ウィリアムズ)
  17.角田裕毅    (アルファタウリ)
  16.周冠宇     (アルファロメオ)
 〜Q2〜
  15.マグヌッセン  (ハース)
  14.ボッタス    (アルファロメオ)
  13.ストロール   (アストンマーティン)
  12.オコン     (アルピーヌ)
  11.リカルド    (マクラーレン)
 〜Q3〜
  10.ノリス     (マクラーレン)
  9.ベッテル    (アストンマーティン)
  8.アロンソ    (アルピーヌ)
  7.ガスリー    (アルファタウリ)
  6.ハミルトン   (メルセデス)
  5.ラッセル    (メルセデス)
  4.ペレス     (レッドブル)
  3.サインツ    (フェラーリ)
  2.ルクレール   (フェラーリ)
  PP.
フェルスタッペン(レッドブル)

ルクレールがパワーユニット交換による10グリッド降格ですとー!今シーズンのポールはルクレール縛りで間違いはなさそうだし、ただちょっぴり余裕のあるフェルスタッペンが来るような気もする。どちらだろう。。今回は、、フェルスタッペンかな。このサーキットは追い抜きがし易い方ですし、ルクレールとしてはポールないしフロントロウのタイムで終えて、後退を最小限に抑えておきたいところ。ほか、上位には相変わらずやる気に満ち溢れたアロンソと普段には無いくらい
元気よさげなベッテルを連ねています。
そうだった、、角田くんもペナルティ降格アリだったんだ。。角田くんの場合は初のカナダGPですし、降格があろうと無かろうと、勉強かつフルパワーで臨んでもらいたいです。変にね、前の方にいたらドンガラガッシャンに巻き込まれる(引き起こす)かもしれないし、後ろの方から隙をうかがいつつ冷静に賢くいきましょう。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

昨年は急遽、予定外からの開催で助けにはなったものの、改修して間も無い舗装と雨により、ある意味「荒れたレース」となったトルコGP。あれから一年、再びカレンダーに復活して一回の延期を経ての開催となります。皆が固唾を呑んで待ち望んだ現代F1マシンによる名物コーナー「ターン8」通過がみられるかどうか。改良措置は行われたそうですが、気になるのはやはり天気でしょうか。
IMG_6989
《トルコGPの基本情報》
 イスタンブールパークサーキット
  全長           :5.338km×58周=計309.604km
  開催回数 :9回目
  コーナー数:14箇所
  高低差       :40.8m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《イスタンブールパークサーキットの個人的印象》
 ・ティルケデザインの最高傑作
 ・起伏に富んだ左回り近代サーキット
 ・ターン8よりターン12の飛び込みが見もの
 ・ヌルヌル舗装は改善されたか?!

2005年の初開催から2011年を最後に開催終了。そこから8年の時を経て復活した昨年は正直まともなレースが行えたと言い難い環境でしたね。元々カレンダーに組み込まれていた訳ではないし、このコロナ禍において「無理矢理ねじ込ませてもらった」と考えれば贅沢も言えませんが。
イスタンブールパークサーキットはヘルマン・ティルケ監修の左回り(反時計回り)の近代サーキットの一つです。今ではアゼルバイジャンGPのバクー市街地やアブダビGPのヤス・マリーナなど、左回りサーキットは増えつつありますが、それでも基本的には少数派に数えられます。名物の一つ、4つのエイペックスから構成される左の高速コーナー「ターン8」は正確なライン採りとリズミカルな通過を要求される難解コーナーであるものの、ダイナミックさが伝わってくるのは決勝レースよりも予選一発の速さが求められる時であり、決勝は終盤に控えるストレート末端に置かれた左ターン12とその先の13、14の方がパッシングの注目ポイントになりそうですね。昨年もココでのパッシングがありましたし、過去にもレッドブルによる同士討ちなんてことも起きています。いずれにせよ、今シーズンこそF1の全開走行とバトルに期待したいです。

《過去5年のポールポジション》
 2020年 ストロール(レーシングポイント)
    1分47秒765
 2011年 ベッテル (レッドブル)
    1分25秒049
 2010年 ウェバー (レッドブル)
    1分26秒295
 2009年 ベッテル (レッドブル)
    1分28秒316
 2008年 マッサ  (フェラーリ)
    1分27秒617

《ポールポジションレコードタイム》
 2011年 ベッテル(レッドブル)
    1分25秒049

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 2回 ベッテル (2009,10★)
 1回 ライコネン(2005)
   ストロール(2020)

ハミルトンいない、アロンソいない、フェルスタッペンもいない。でもストロールはいる!珍しい歴代のポールシッターですね。昨年のストロールはチームメイトのペレスと共に難しい環境下で上位に名を連ねました。異常な路面とはいえ、立派な記録ですね。今年あたりも確実に新たなメンバーが加わることなるでしょうが、天気が不安視されていますね。決勝はともかく予選は持ちこたえてガチの速さで走れるといいなぁ。

《過去5年の優勝者》
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
 2011年 ベッテル (レッドブル)
 2010年 ハミルトン(マクラーレン)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 マッサ  (フェラーリ)

《現役歴代優勝者と回数》
 2回 ハミルトン(2010,20★)
 1回 ライコネン(2005)
   ベッテル (2011★)

昨年のハミルトンは予選6番手に沈んでも、1回ピットストップでインターミディエイトを使い続けて見事に優勝と7回目のチャンピオンを獲得しました。スピンオフするマシンが多い中、跳ね上げられる路面の油をかぶってマシンは汚れつつも自らの手で栄冠を掴む姿はチャンピオン獲得に相応しいレース内容でしたね。ただ今年はまだその段階にはありません。異チームのフェルスタッペンと至近のバトルの真っ最中ですし、ハミルトンはパワーユニットの一部を交換したペナルティ降格が決まっています。そこから持ち直すようなことがあれば、今年もホンモノか。

《過去5年のファステストラップ獲得者》 
 2020年 ノリス  (マクラーレン)
 2011年 ウェバー (レッドブル)
 2010年 ペトロフ (ルノー)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 ライコネン(フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 ライコネン(2007★,08)
 1回 ノリス  (2020)

過去5年には懐かしい名前が多く並んでいます。現役ではライコネンとノリスの両極端な歳のドライバーがいます。この欄は「現役」で絞っていますので、今シーズンでライコネンの名は消えます。ノリスが回数を増やすか、新たなファステストラップ獲得者が生まれるのか。もっと言えば、そもそも来シーズン以降にトルコGPのカレンダー入りはあるのか、ですね。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C4)
 黄:ミディアム(C3)
 白:ハード  (C2)

昨年より一段階柔らかいコンパウンドが選ばれています。とはいえ、硬かろうが柔らかかろうが、あの路面が再現されてしまえばその持ち味も活かしきれません。体質改善と天気に全てがかかっています。

《トルコGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
  20.マゼピン    (ハース)
  19.シューマッハ  (ハース)
  18.角田裕毅    (アルファタウリ)
  17.ラティフィ   (ウィリアムズ)
  16.ライコネン   (アルファロメオ)
 〜Q2〜
  15.サインツ    (フェラーリ)
  14.ジョビナッツィ (アルファロメオ)
  13.ベッテル    (アストンマーティン)
  12.ストロール   (アストンマーティン)
  11.ラッセル    (ウィリアムズ)
 〜Q3〜
  10.リカルド    (マクラーレン)
    9.オコン     (アルピーヌ)
    8.アロンソ    (アルピーヌ)
    7.ガスリー    (アルファタウリ)
    6.ノリス     (マクラーレン)
    5.ルクレール   (フェラーリ)
    4.ペレス     (レッドブル)
    3.フェルスタッペン(レッドブル)
    2.ボッタス    (メルセデス)
 P.P.ハミルトン   (メルセデス)

予選を前にハミルトンはパワーユニットの一部を交換したことによる決勝10グリッド降格、フェラーリのサインツはパワーユニット全交換による最後尾スタートが決まっています。あまりしたくないけど、順位予想は先日の交換の時のドライバーのような「臨み方」も読まなければなりませんね。
ポールポジションは何だかんだでメルセデスによる争いになる気がします。フェルスタッペンも悪くないでしょうが、メルセデスの方が勢いがあり、ハミルトンとしても降格を考慮して被害は最小限に食い止めておきたいところです。もしこの形で終わるならば、決勝のポールポジションはボッタスになるわけで、スタート直後にポカさえしなければ、隊列を引っ張ることになると思います。
中団はマクラーレンよりフェラーリの方が元気がありそうですね。タイムロスに繋がる中低速の鋭角コーナーはフェラーリのマシンの方がマッチングしている気がします。ルールとはいえサインツの降格が非常にもったいないです。サインツは「Q1はちゃんと走るけど、Q2で店終い」としました。ほか、ノリス、ガスリーの予選屋さんに加えて、ここのところ中団を堅持するアルピーヌ勢もQ3進出確実と予想しました。
毎回迷うウィリアムズのラッセルと、全く読めないアルファタウリの角田くんはご覧のような位置に。ラッセルは非常に頑張ってはいるけど、ストレート要素よりコーナリングに重きを置くと、Q2最上位が精一杯かなと読みました。もちろん予想を上回る好成績は大歓迎です。角田くんは、、新人の中では最上位の18番手に置いています。もしかしたら来シーズンも開催される、かもしれないので、貴重な走行歴と経験を積んでおいてほしいですね。

 にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このGPを終えると、シーズンも1/5近くこなしたことになるんですよね。始まるまでは「いつ始まるか、まだか」なんて待ち遠しかったのに、始まると本当に早く進む。ヨーロッパを前に、F1序盤戦を締めくくるアゼルバイジャンGPです。
image
《アゼルバイジャンGPの基本情報》
   バクー市街地サーキット
      全長           :6.003km×51周=計306.153km
      コーナー数:20箇所
      高低差       :26.8m
      DRS区間数:2箇所
      母国GP      :該当なし

《アゼルバイジャンGPの個人的印象》
   ・バクーと聞くと都市というより生き物を連想
   ・街並みは起伏少なめ海なしモナコ?!
   ・速い!狭い!燃費は悪いがタイヤは保つ!
   ・コーナーで抜くな、直線で抜け!

アゼルバイジャンでのF1も4回目となりますので、どんな感じのロケーションで、どんなレースになるかは理解してきましたね。落ち着いた街並みと相反して「壁ドン」あり、過去には「マシンでドン」や「タイヤがパーン」なんてのもありました。荒れ荒れの超高速な市街地バトルです。miyabikun的には風景はいいし、以前行われたトルコのような異国情緒が共存するという地理的にも一味違うし、市街地になのにかっ飛ばせるという変わり種で面白いとは思うのですが、スムーズな路面がタイヤをいじめずに長持ちさせてしまうところがマイナス。市街地らしいパンピーさと下手くそはタイヤを使いこなせないくらいの難易度がほしいな。あっ、でもブレーキの取り扱いはナーバスです。ブレーキを休めている時間が長い割に、その直後にガツンと使わされますもんね。

《過去のポールポジション》
   2018年 ベッテル   (フェラーリ)
               1分41秒498
   2017年 ハミルトン(メルセデス)
               1分40秒593
   2016年 ロズベルグ(メルセデス)   
               1分42秒758

《ポールポジションレコードタイム》
   2017年 ハミルトン(メルセデス)
               1分40秒593

《現役ポールポジション獲得者と回数》
(★はその年のチャンピオン)
   1回 ハミルトン(2017★)
         ベッテル    (2018)

現役のポールシッターはいつもの2人のみ。アゼルバイジャンGPの歴史はまだ浅いですもんね。これから少しずつ築かれます。

《過去の優勝者》
   2018年 ハミルトン(メルセデス)
   2017年 リカルド    (レッドブル)
   2016年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
   1回 リカルド    (2017)
         ハミルトン(2018★)

優勝者も現役は2人が1回ずつ。ご覧の通り、ココは散らかる期待大なため、ポールポジション=優勝とは言えません。もしかしたら、ポールを獲ると、何かに取り憑かれてしまうのかもしれません。だって、誰とは言いませんがトップになって、もう優勝で決まりだろうって言ってる矢先にハマりましたもんね。誰とはmiyabikun言いませんよ?
IMG_8287

《過去のファステストラップ獲得者》
   2018年 ボッタス    (メルセデス)
   2017年 ベッテル    (フェラーリ)
   2016年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
   1回 ベッテル   (2017)
         ボッタス   (2018)

今シーズンから優勝しなくても「一番速く走った人」には1ポイントのご褒美がありますね。ただし、入賞圏内で完走した者に限る約束でしたね。だから昨年の例だと、お預けなわけです。
FullSizeRender

《使用されるタイヤコンパウンド》
   赤:ソフト  (C4)
   黄:ミディアム(C3)
   白:ハード  (C2)

タイヤは昨年より1段階硬めの設定です。予選を前に早速アルファロメオのジョビナッツィの交換ペナルティ降格が明らかになっています。ジョビナッツィか、あまり順位に悪影響は及ぼさ、、copy!あとレッドブルのガスリーが抜き打ち重量検査に気付かずスルーして、決勝は強制ピットレーンスタートか、やらかしたな。
フリー走行1回目でウィリアムズのラッセルがマンホールの蓋と接触して赤旗中断となりました。身体に怪我がなかったこと、予選や決勝でなかったことは幸いでしたね。マシンがイタい。予選は出られるのかな。

《アゼルバイジャンGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.ラッセル              (ウィリアムズ)
 19.クビカ                  (ウィリアムズ)
 18.ジョビナッツィ    (アルファロメオ)
 17.ストロール           (レーシングポイント)
 16.ペレス                  (レーシングポイント)
〜Q2〜
 15.ライコネン           (アルファロメオ)
 14.リカルド              (ルノー)
 13.ノリス                  (マクラーレン)
 12.サインツ              (マクラーレン)
 11.ガスリー               (レッドブル)
〜Q3〜
 10.ヒュルケンベルグ(ルノー)
   9.アルボン              (トロ・ロッソ)
   8.マグヌッセン       (ハース)
   7.グロージャン       (ハース)
   6.クビアト              (トロ・ロッソ)
   5.フェルスタッペン(レッドブル)
   4.ボッタス              (メルセデス)
   3.ハミルトン          (メルセデス)
   2.ルクレール          (フェラーリ)
P.P.ベッテル              (フェラーリ)

こんな感じにしてみました。毎度の事ながら、フリー走行はメルセデスよりフェラーリが一歩前に。本当はガスリーも下書き段階ではフェルスタッペンの後ろ、クビアトの前あたりを想定していたのですが、やらかしたため下げています。
今回はトロ・ロッソ2台が非常によさそう。ハースは読めませんが、もしかしたらフェラーリを除くフェラーリエンジン勢を凌駕してくることも大いに期待できますね!

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ