2022年シーズンも中東での二連戦を終え、次戦まで一週の休みと南半球のオーストラリアに舞台を移します。皆さんのシーズン序盤の印象はいかがでしょうか。予想通り?!それとも意外な幕開けでしたか?!様々な印象と期待、失意がおありかと思います。まだまだシーズンの勢力図を決めるには早い時期かもしれませんが、今回はこの二戦の印象と少しだけ明らかになった勢力図をみていきたいと思います。
《合同テストを終えての何となくの勢力図予想》
miyabikunは開幕前にバタバタと2回の合同テストの雰囲気から勢力図予想を立てていました。
1 フェラーリ・F
2 レッドブル・RBPTH
3 メルセデス・M
4 マクラーレン・M
5 アルファタウリ・RBPTH
6 アストンマーティン・M
7 アルピーヌ・F
8 ウィリアムズ・M
9 ハース・F
10 アルファロメオ・F
振り返るのも恥ずかしいですが、何の数的根拠もひいきも無く、勘にたよってこのような予想を立てていました。まあ当たっているチームもあれば、大変失礼な位置付けにしてしまい大外れしてしまったチームもあります。まさか開幕戦の予選段階で「真のポテンシャル」がああ出ると思いませんでした。意外だったと思う方も多かったのではないでしょうか。
《第2戦までを終えた段階の各チームの印象》
先日行われた開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPを終え、チーム毎に個人的に感じた印象を前年コンストラクター順に綴ってみます。
〈メルセデス・M〉
昨年だけでなく、近年の絶対王者であるメルセデスは今シーズン乗っけから不調です。ポールポジションだけでなく優勝も程遠く、表彰台登壇も危うい状況にあることに、違和感と心配を感じます。このチームがこういう状況にならないと、他チームの下剋上も成り立たないわけですから、F1全体の活性化という意味では必要なことでしょうか。バーレーン合同テストでお披露目となった「極薄サイドポンツーン」も思いの外威力を発揮できていませんし、何よりハミルトンがとても苦戦しているというのが、マシンの不完全さを象徴しています。
〈レッドブル・RBPTH〉
今シーズンはドライバーズチャンピオンのみならずコンストラクターズチャンピオンも狙っていきたいレッドブルはとにかく「最高速自慢のマシン」といったところでしょうか。先日振り返ったバーレーンGP予選の最高速度からも分かるように、ストレート要素の高いセクターやサーキットでは強みとなっています。ただ開幕戦ではマシンの信頼性の無さが露呈され、ドライバー2人はノーポイントでのスタートとなり、メルセデスが衰退しているにも関わらず、2戦を終えた時点でトップの半分の3位に止まっています。
〈フェラーリ・F〉
一昨年の暗黒期から昨年は復調の兆しをみせたフェラーリは合同テストからの好調そのままに、今シーズンの序盤2戦を安定した形で終えています。1ポールポジションに1勝、さらには2戦の表彰台登壇率は100%を誇ります。ドライバー2人は実に堅実に予選、決勝を戦い抜き、今やコンストラクターズポイントは堂々のトップです。ようやく来たか、フェラーリの春。マシンは特にコーナリング時のロスも少なく、最高速が光るレッドブルに唯一対抗できるチームとなっています。
〈マクラーレン・M〉
フェラーリとともに名門復活が期待されるマクラーレンの序盤は正直期待外れで、予選、決勝とも大苦戦を強いられています。今やチームのエースの座につくノリスは昨年までの速さが無く、予選の段階で中団に埋もれる状態であり、リカルドはQ3進出の気配も感じられません。このままでいくと、せっかく安定の四強まで上り詰めた地位も一気に陥落するのではないかという予想しかできない状態にあります。
〈アルピーヌ・R〉
アルピーヌのマシンもレッドブル同様に速度面ではかなり向上したように思えます。上位チームまではまだ距離があるものの、もがくメルセデスの背後に忍び寄る位置にいます。ドライバー2人も実に接近した位置で予選、決勝を終え、先日のサウジアラビアGPでみられたような「チーム内対決」に繋がるシーンが必然的に生まれています。ベテランのアロンソにすがり、追い抜かんばかりの中堅オコンは今が腕の見せどころといったところでしょうか。
〈アルファタウリ・RBPTH〉
レッドブルと同じく「自社製のカスタムエンジン」で臨むアルファタウリは予選こそガスリーの健闘がみられますが、なにぶん信頼性の乏しさが足かせとなり、いまいちマシンやドライバーの評価がし難い状態となりました。きっと信頼性が高ければ、中団上位も夢ではないでしょうし、F1で2年目となる角田くんの成長もしっかり見届けてあげられるのでしょうが「不出走」なんてレースがあるとなかなかそれも確認できません。
〈アストンマーティン・M〉
未だにエースドライバーであるベッテルの現場復帰が無いまま2戦を過ごしてしまいましたが、アストンマーティンも昨年以上の不調を感じています。ベッテルが戻ってくればもう少しマシなのか、ストロールでは荷が重いのか定かではありませんが、予選、決勝とも存在感がまるでありません。せめてQ1を突破できないと、いよいよ迫る「テールエンダー」心配です。
〈ウィリアムズ・M〉
アルボンを迎え入れて再出発を図るウィリアムズも昨年ほどのインパクトがないまま2戦を過ごしてしまっています。ライバルやウォールへのインパクトばかりで、こちらもやや下降線。メルセデスパワーユニット勢全体に言えることですが、ライバルに比べて軒並み調子を落としています。ラッセルに代わったアルボンにチームの牽引を任せたいところなのに、今までの下位が好調に転じると、やはり位置付けは下位に止まらざるを得ないです。
〈アルファロメオ・F〉
ドライバー総入れ替えで心機一転を図るアルファロメオは意外にも(なんて言ったら失礼ですが)好調な滑り出しを果たしています。万年サブから急遽エースを仰せつかったボッタスは予選から速さをみせ、決勝もしっかりと中団でレースできていますし、今シーズン唯一の新人である周くんもなかなか健闘しています。アルファロメオのマシンで不安なのは「スタート直後のもたつき」でしょうか。スタート直後はかなり高い確率で順位を落としています。そこを打破できれば、中団勢の上位につける可能性も高く秘めていると思います。
〈ハース・F〉
開幕前からバタバタと騒がしかったハースはmiyabikun今のところ一番の飛躍を感じています。最下位でしたから、あとは上がるしかないわけですが、急遽復帰を果たしたマグヌッセンが強くなって戻ってきたような錯覚に陥っています。元々勝負強く速さのあるドライバーではあったのですが、マグヌッセンの復帰は効果的でした。マグヌッセンのみならずシューマッハも予選では好走できていますし、やはりハースのみならず他チームも「ベテランと若手の組み合わせ」は重要なんだなと再認識させられました。
各チーム一言ずつではありますが、この2戦を終えての雑感となります。これらを踏まえて「シーズン序盤2戦を終えた段階での勢力図」を立て直したいと思います。
《2022年2戦を終えた段階の個人的勢力予想》
勢力図をみるにあたり、最も単純明快なのがドライバー、チームとも「ポイントの獲得状況」からの判断です。しかしながらポイントは入賞しないと付与されないものですし、予選一発の速さや決勝で入賞圏外となった場合は評価し難いものとなってしまいます。こういう場合を考え、このブログでは今まで「予選、決勝の平均順位でランキングする」という独自の評価法を用いてきました。ただたった2戦を終えた段階でのその評価はやや荒いし、miyabikunまた悪い癖であるグラフを書いてしまいそうになるので(笑)今回はそれともまた違う評価法でドライバー、チームの順位付けを試してみようと思いました。それは「予選、決勝の順位そのものを加点方式にしてみよう」というものになります。
予選はご存知の通り嫌でもポールポジションから20番手まで順位が振られます。また決勝も完走すれば順位がつきますし、何らかの理由によってリタイヤした場合は「ドライビングテクニックやマシンの信頼性が足りていない」と判断して、今まで通り「20位扱い」とカウントします。開幕戦の予選、決勝、第2戦の予選と決勝順位をそれぞれドライバーやチーム毎に加算していけば「優れている者の和は小さく、劣る者の和は大きい」と思い入れやひいき無しの結果が全てで評価できます。以下でどんな結果になるのかご覧頂きます。
〈2戦終了時ドライバー別パワーランキング〉
1 6pts ルクレール (1位)
2 11pts サインツ (2位)
3 24pts ラッセル (4位)
4 26pts フェルスタッペン(3位)
5 27pts ペレス (7位)
6 29pts オコン (6位)
7 31pts マグヌッセン (8位)
8 34pts ハミルトン (5位)
9 40pts ボッタス (9位)
10 44pts アロンソ (13位)
11 46pts ノリス (10位)
12 47pts ガスリー (11位)
13 49pts 周冠宇 (14位)
14 57pts シューマッハ ( - 位)
15 58pts アルボン ( - 位)
16 59pts ストロール ( - 位)
17 64pts 角田裕毅 (11位)
64pts リカルド ( - 位)
64pts ヒュルケンベルグ( - 位)
20 75pts ラティフィ ( - 位)
※最低ポイントは1+1+1+1=4pts
( )は実際のドライバーズランキング
こちらが今回初の試み「パワーランキング」ドライバー編です。パワーなんて言うから数字の多い方が優れて見えちゃうけど、miyabikunの意図は逆です。
1位はポール1回、2番手1回、優勝1回、2位1回の合計6ポイント(に止めた)フェラーリのルクレールという結果。これはこの2戦だけの結果だけみれば納得ですね。今一番勢いがあり、安定しているドライバーですね。2位は優勝こそありませんがこちらも安定の内容のサインツとフェラーリのワンツーでした。このランキングで少し意外なのは優勝を1回挙げたフェルスタッペンが表彰台無しのラッセルに負けています。これがこの集計方法で厳しい「(順位の付かない)リタイヤは20位扱い」のところ。いつもの平均順位算定でも同じ取り扱いになるので、そこは変わらずです。マシントラブルにせよクラッシュによるリタイヤにせよ、ドライバー如何によらず何かに落ち度があるためで評価を下げざるを得ません。下位の方にも実際は4ポイントを得ている角田くんがいます。これも同様の考えによります。角田くん自身に落ち度はなくても、予選と決勝でリタイヤ20位扱いとなると、順位は低くなっちゃう。miyabikun憎くてフェルスタッペンや角田くんを下げているわけではないので、ファンの方々は怒らないでネ!
参考までにカッコ書きで実際のランキングも記しています。一部不条理な順位付けになってしまっている方もいますが、まあまあいいところついているのではないかと思いました。
〈2戦終了時チーム別パワーランキング〉
1 17pts フェラーリ・F (1位)
2 53pts レッドブル・RBPTH (3位)
3 58pts メルセデス・M (2位)
4 73pts アルピーヌ・R (4位)
5 88pts ハース・F (5位)
6 89pts アルファロメオ・F (6位)
7 110pts マクラーレン・M (8位)
8 111pts アルファタウリ・RBPTH(7位)
9 123pts アストンマーティン・M (9位)
10 133pts ウィリアムズ・M (10位)
※最低ポイントは1+2+1+2+1+2+1+2=12pts
( )は実際のコンストラクターズランキング
最後はチーム(コンストラクター)単位のランキングになります。単純にドライバー2人を足し合わせたものになります。
フェラーリが頭一つ出た1位は満場一致な結果だと思います。そのフェラーリに唯一対抗する走りができているレッドブルは開幕戦のダブルリタイヤが響き、低迷が続くメルセデスと僅差という判定となりました。この結果もクレームが来ちゃうかもしれませんが、実際のコンストラクターズポイントも2位はレッドブルではなくメルセデスなんですよね。リタイヤはやはり不安要素と考えてしまいます。
中団はアルピーヌを筆頭にハースとアルファロメオが僅差で迫っています。1回のリタイヤで簡単にこの順位がひっくり返ってしまいそうですね。アルファタウリはマクラーレンと僅差の位置付け。下位はいずれもメルセデスパワーユニットを搭載するアストンマーティンとウィリアムズとなりました。ざっとみると、この順位付けもある程度的は得ている結果になったんじゃないかと思います。
これからは高速化改良を施したオーストラリアGPのアルバートパーク、エミリア・ロマーニャGPのエンツォ・フェラーリ(イモラ)と続きます。この先まだ長いですから、前半戦を終えた頃にはまたガラリと順位付けが変わっているかもしれません。いずれにしても大波乱なシーズンになりそうですね。今回はグラフ無しでお送りしました(笑)
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《合同テストを終えての何となくの勢力図予想》
miyabikunは開幕前にバタバタと2回の合同テストの雰囲気から勢力図予想を立てていました。
1 フェラーリ・F
2 レッドブル・RBPTH
3 メルセデス・M
4 マクラーレン・M
5 アルファタウリ・RBPTH
6 アストンマーティン・M
7 アルピーヌ・F
8 ウィリアムズ・M
9 ハース・F
10 アルファロメオ・F
振り返るのも恥ずかしいですが、何の数的根拠もひいきも無く、勘にたよってこのような予想を立てていました。まあ当たっているチームもあれば、大変失礼な位置付けにしてしまい大外れしてしまったチームもあります。まさか開幕戦の予選段階で「真のポテンシャル」がああ出ると思いませんでした。意外だったと思う方も多かったのではないでしょうか。
《第2戦までを終えた段階の各チームの印象》
先日行われた開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPを終え、チーム毎に個人的に感じた印象を前年コンストラクター順に綴ってみます。
〈メルセデス・M〉
昨年だけでなく、近年の絶対王者であるメルセデスは今シーズン乗っけから不調です。ポールポジションだけでなく優勝も程遠く、表彰台登壇も危うい状況にあることに、違和感と心配を感じます。このチームがこういう状況にならないと、他チームの下剋上も成り立たないわけですから、F1全体の活性化という意味では必要なことでしょうか。バーレーン合同テストでお披露目となった「極薄サイドポンツーン」も思いの外威力を発揮できていませんし、何よりハミルトンがとても苦戦しているというのが、マシンの不完全さを象徴しています。
〈レッドブル・RBPTH〉
今シーズンはドライバーズチャンピオンのみならずコンストラクターズチャンピオンも狙っていきたいレッドブルはとにかく「最高速自慢のマシン」といったところでしょうか。先日振り返ったバーレーンGP予選の最高速度からも分かるように、ストレート要素の高いセクターやサーキットでは強みとなっています。ただ開幕戦ではマシンの信頼性の無さが露呈され、ドライバー2人はノーポイントでのスタートとなり、メルセデスが衰退しているにも関わらず、2戦を終えた時点でトップの半分の3位に止まっています。
〈フェラーリ・F〉
一昨年の暗黒期から昨年は復調の兆しをみせたフェラーリは合同テストからの好調そのままに、今シーズンの序盤2戦を安定した形で終えています。1ポールポジションに1勝、さらには2戦の表彰台登壇率は100%を誇ります。ドライバー2人は実に堅実に予選、決勝を戦い抜き、今やコンストラクターズポイントは堂々のトップです。ようやく来たか、フェラーリの春。マシンは特にコーナリング時のロスも少なく、最高速が光るレッドブルに唯一対抗できるチームとなっています。
〈マクラーレン・M〉
フェラーリとともに名門復活が期待されるマクラーレンの序盤は正直期待外れで、予選、決勝とも大苦戦を強いられています。今やチームのエースの座につくノリスは昨年までの速さが無く、予選の段階で中団に埋もれる状態であり、リカルドはQ3進出の気配も感じられません。このままでいくと、せっかく安定の四強まで上り詰めた地位も一気に陥落するのではないかという予想しかできない状態にあります。
〈アルピーヌ・R〉
アルピーヌのマシンもレッドブル同様に速度面ではかなり向上したように思えます。上位チームまではまだ距離があるものの、もがくメルセデスの背後に忍び寄る位置にいます。ドライバー2人も実に接近した位置で予選、決勝を終え、先日のサウジアラビアGPでみられたような「チーム内対決」に繋がるシーンが必然的に生まれています。ベテランのアロンソにすがり、追い抜かんばかりの中堅オコンは今が腕の見せどころといったところでしょうか。
〈アルファタウリ・RBPTH〉
レッドブルと同じく「自社製のカスタムエンジン」で臨むアルファタウリは予選こそガスリーの健闘がみられますが、なにぶん信頼性の乏しさが足かせとなり、いまいちマシンやドライバーの評価がし難い状態となりました。きっと信頼性が高ければ、中団上位も夢ではないでしょうし、F1で2年目となる角田くんの成長もしっかり見届けてあげられるのでしょうが「不出走」なんてレースがあるとなかなかそれも確認できません。
〈アストンマーティン・M〉
未だにエースドライバーであるベッテルの現場復帰が無いまま2戦を過ごしてしまいましたが、アストンマーティンも昨年以上の不調を感じています。ベッテルが戻ってくればもう少しマシなのか、ストロールでは荷が重いのか定かではありませんが、予選、決勝とも存在感がまるでありません。せめてQ1を突破できないと、いよいよ迫る「テールエンダー」心配です。
〈ウィリアムズ・M〉
アルボンを迎え入れて再出発を図るウィリアムズも昨年ほどのインパクトがないまま2戦を過ごしてしまっています。ライバルやウォールへのインパクトばかりで、こちらもやや下降線。メルセデスパワーユニット勢全体に言えることですが、ライバルに比べて軒並み調子を落としています。ラッセルに代わったアルボンにチームの牽引を任せたいところなのに、今までの下位が好調に転じると、やはり位置付けは下位に止まらざるを得ないです。
〈アルファロメオ・F〉
ドライバー総入れ替えで心機一転を図るアルファロメオは意外にも(なんて言ったら失礼ですが)好調な滑り出しを果たしています。万年サブから急遽エースを仰せつかったボッタスは予選から速さをみせ、決勝もしっかりと中団でレースできていますし、今シーズン唯一の新人である周くんもなかなか健闘しています。アルファロメオのマシンで不安なのは「スタート直後のもたつき」でしょうか。スタート直後はかなり高い確率で順位を落としています。そこを打破できれば、中団勢の上位につける可能性も高く秘めていると思います。
〈ハース・F〉
開幕前からバタバタと騒がしかったハースはmiyabikun今のところ一番の飛躍を感じています。最下位でしたから、あとは上がるしかないわけですが、急遽復帰を果たしたマグヌッセンが強くなって戻ってきたような錯覚に陥っています。元々勝負強く速さのあるドライバーではあったのですが、マグヌッセンの復帰は効果的でした。マグヌッセンのみならずシューマッハも予選では好走できていますし、やはりハースのみならず他チームも「ベテランと若手の組み合わせ」は重要なんだなと再認識させられました。
各チーム一言ずつではありますが、この2戦を終えての雑感となります。これらを踏まえて「シーズン序盤2戦を終えた段階での勢力図」を立て直したいと思います。
《2022年2戦を終えた段階の個人的勢力予想》
勢力図をみるにあたり、最も単純明快なのがドライバー、チームとも「ポイントの獲得状況」からの判断です。しかしながらポイントは入賞しないと付与されないものですし、予選一発の速さや決勝で入賞圏外となった場合は評価し難いものとなってしまいます。こういう場合を考え、このブログでは今まで「予選、決勝の平均順位でランキングする」という独自の評価法を用いてきました。ただたった2戦を終えた段階でのその評価はやや荒いし、miyabikunまた悪い癖であるグラフを書いてしまいそうになるので(笑)今回はそれともまた違う評価法でドライバー、チームの順位付けを試してみようと思いました。それは「予選、決勝の順位そのものを加点方式にしてみよう」というものになります。
予選はご存知の通り嫌でもポールポジションから20番手まで順位が振られます。また決勝も完走すれば順位がつきますし、何らかの理由によってリタイヤした場合は「ドライビングテクニックやマシンの信頼性が足りていない」と判断して、今まで通り「20位扱い」とカウントします。開幕戦の予選、決勝、第2戦の予選と決勝順位をそれぞれドライバーやチーム毎に加算していけば「優れている者の和は小さく、劣る者の和は大きい」と思い入れやひいき無しの結果が全てで評価できます。以下でどんな結果になるのかご覧頂きます。
〈2戦終了時ドライバー別パワーランキング〉
1 6pts ルクレール (1位)
2 11pts サインツ (2位)
3 24pts ラッセル (4位)
4 26pts フェルスタッペン(3位)
5 27pts ペレス (7位)
6 29pts オコン (6位)
7 31pts マグヌッセン (8位)
8 34pts ハミルトン (5位)
9 40pts ボッタス (9位)
10 44pts アロンソ (13位)
11 46pts ノリス (10位)
12 47pts ガスリー (11位)
13 49pts 周冠宇 (14位)
14 57pts シューマッハ ( - 位)
15 58pts アルボン ( - 位)
16 59pts ストロール ( - 位)
17 64pts 角田裕毅 (11位)
64pts リカルド ( - 位)
64pts ヒュルケンベルグ( - 位)
20 75pts ラティフィ ( - 位)
※最低ポイントは1+1+1+1=4pts
( )は実際のドライバーズランキング
こちらが今回初の試み「パワーランキング」ドライバー編です。パワーなんて言うから数字の多い方が優れて見えちゃうけど、miyabikunの意図は逆です。
1位はポール1回、2番手1回、優勝1回、2位1回の合計6ポイント(に止めた)フェラーリのルクレールという結果。これはこの2戦だけの結果だけみれば納得ですね。今一番勢いがあり、安定しているドライバーですね。2位は優勝こそありませんがこちらも安定の内容のサインツとフェラーリのワンツーでした。このランキングで少し意外なのは優勝を1回挙げたフェルスタッペンが表彰台無しのラッセルに負けています。これがこの集計方法で厳しい「(順位の付かない)リタイヤは20位扱い」のところ。いつもの平均順位算定でも同じ取り扱いになるので、そこは変わらずです。マシントラブルにせよクラッシュによるリタイヤにせよ、ドライバー如何によらず何かに落ち度があるためで評価を下げざるを得ません。下位の方にも実際は4ポイントを得ている角田くんがいます。これも同様の考えによります。角田くん自身に落ち度はなくても、予選と決勝でリタイヤ20位扱いとなると、順位は低くなっちゃう。miyabikun憎くてフェルスタッペンや角田くんを下げているわけではないので、ファンの方々は怒らないでネ!
参考までにカッコ書きで実際のランキングも記しています。一部不条理な順位付けになってしまっている方もいますが、まあまあいいところついているのではないかと思いました。
〈2戦終了時チーム別パワーランキング〉
1 17pts フェラーリ・F (1位)
2 53pts レッドブル・RBPTH (3位)
3 58pts メルセデス・M (2位)
4 73pts アルピーヌ・R (4位)
5 88pts ハース・F (5位)
6 89pts アルファロメオ・F (6位)
7 110pts マクラーレン・M (8位)
8 111pts アルファタウリ・RBPTH(7位)
9 123pts アストンマーティン・M (9位)
10 133pts ウィリアムズ・M (10位)
※最低ポイントは1+2+1+2+1+2+1+2=12pts
( )は実際のコンストラクターズランキング
最後はチーム(コンストラクター)単位のランキングになります。単純にドライバー2人を足し合わせたものになります。
フェラーリが頭一つ出た1位は満場一致な結果だと思います。そのフェラーリに唯一対抗する走りができているレッドブルは開幕戦のダブルリタイヤが響き、低迷が続くメルセデスと僅差という判定となりました。この結果もクレームが来ちゃうかもしれませんが、実際のコンストラクターズポイントも2位はレッドブルではなくメルセデスなんですよね。リタイヤはやはり不安要素と考えてしまいます。
中団はアルピーヌを筆頭にハースとアルファロメオが僅差で迫っています。1回のリタイヤで簡単にこの順位がひっくり返ってしまいそうですね。アルファタウリはマクラーレンと僅差の位置付け。下位はいずれもメルセデスパワーユニットを搭載するアストンマーティンとウィリアムズとなりました。ざっとみると、この順位付けもある程度的は得ている結果になったんじゃないかと思います。
これからは高速化改良を施したオーストラリアGPのアルバートパーク、エミリア・ロマーニャGPのエンツォ・フェラーリ(イモラ)と続きます。この先まだ長いですから、前半戦を終えた頃にはまたガラリと順位付けが変わっているかもしれません。いずれにしても大波乱なシーズンになりそうですね。今回はグラフ無しでお送りしました(笑)
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