2019年シーズンのマシン絡みではもう一つ「ドライタイヤの種類と表現の簡略化」という新たな試みが始まりますね。ようやくというか、まだまだ整理の余地はありそうな気がしないでもないですが、先日ピレリから発表されたその方策を今一度確認してみます。
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《タイヤコンパウンド一覧》
        2018年シーズン                  2019年シーズン
    スーパーハード(橙)           →廃止
    ハード(水色)                     →コンパウンド1
    ミディアム(白)                  →コンパウンド2
    ソフト(黄色)                     →コンパウンド3
    スーパーソフト(赤)           →廃止
    ウルトラソフト(紫)          →コンパウンド4
    ハイパーソフト(桃色)       →コンパウンド5

    インターミディエイト(緑)→変更なし
    ウェット(青)                     →変更なし

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虹色になぞらえた7種類もあったドライタイヤから、全く使用されることのなかったスーパーハードと一時期まで「最も柔らかいタイヤ」として使用されてきたスーパーソフトを廃止し、最終戦アブダビGP直後の合同タイヤテストでは5種類に減らしてきました。さらに名前の差が難解過ぎて理解に苦しむ「なんちゃらソフト」の呼び名も止め、硬い側のコンパウンドからナンバリングしていくことにしたようです。うーん、確かに「2番目に硬いタイヤ(旧 ミディアム)」「4番目に硬いタイヤ(旧 ウルトラソフト)」といった形で等級みたいに識別できるのは明瞭でいいかもしれません。そこは理解。
ただーし、今回のタイヤ案はコレだけでは済まなかった!さっきの新コンパウンドに肝心な「色分け」が載せていませんでしたね。そこ、重要です!我々視聴者はピットインした時のタイヤウォーマーというベールが剥がされた瞬間に「コンパウンドを識別」して、各車の戦略やタイヤの硬さを読んだわけです。それなのに、その色分けは各サーキットで

    ・硬いコンパウンド       =白
    ・中間コンパウンド       =黄色
    ・柔らかいコンパウンド=赤

の3色で塗られるとのこと。各レースは3種類のドライタイヤを持ち込むわけですから、その「柔らかい」はハイパーな柔らかさなのか、ウルトラな柔らかさなのかは、事前に「このレースの柔らかいは、何番目のコンパウンドなのか」覚えておかなければならないということ。ちなみに12/24現在、開幕戦オーストラリアGPから第4戦アゼルバイジャンGPまでの使用タイヤは公表されており、以下のようになっています。

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    開幕戦 オーストラリアGP   :C2,C3,C4
    第2戦  バーレーンGP           :C1,C2,C3
    第3戦  中国GP                     :C2,C3,C4
    第4戦  アゼルバイジャンGP:C2,C3,C4

そんなー、観戦してアツくなっているおっちゃん(miyabikunの方)はそんなのとても瞬時に思い出せないよ!少し種類は減らしたとはいえ、それならば何でドライタイヤを3種類に集約してくるなかったんだ!皆さんはこのタイヤ変更をどう思われますか?!個人的にはまだ中途半端で難解な気がします。最近は日本の高速道路や鉄道もユニバーサルデザインっぽくナンバリングしていくことを始めていますが、タイヤもその類?miyabikunはC1,C2,C3なんて聞くと、首都圏を走る各環状線しか思い浮かばん。。
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前にも似たようなことを書きました。あくまでmiyabikun個人の意見ですが、コスト縮減、エコロジー、供給一社独占の状態ならば、細やかにタイヤを作り分けるのではなく、いっそのことドライタイヤは3種類でいいのではないかなと思います。例えば

    ・硬いコンパウンド       =    ミディアム    =白
    ・中間コンパウンド       =       ソフト       =黄色
    ・柔らかいコンパウンド=ウルトラソフト=赤

などと決め込んで、ピレリはそれらを相当数ガンガン作って各サーキットに持ち込むだけでもスッキリしませんか?また「予選10番手まではQ2タイヤでスタート、11番手以下は自由選択が不公平で萎える!」というならば、昔のように

    ・予選専用コンパウンド=ハイパーソフト=紫

も追加した4種類を製造。決勝は全車自由な種類の新品を選べるものとし、ダミーグリッドで明らかになる。としてもいいと思いますがいかがでしょうか。予選の「Q2労わり走行やQ2でワザと敗退する」なんてのも防げるんじゃないかなと思います。予選はフルパワーでスタート位置を決めてもらおうじゃありませんか!と、東洋のしがない一ファンが叫んだところでレギュレーションが覆る訳はありませんが。。
幸いなのは雨用タイヤは変更無し。今までと同じ2種類のままです。川仕様W1、ダダ濡れW2、ちょい濡れW3、お湿りW4とか北陸新幹線専用W7とかではないことはCopyです(笑)

これらタイヤの識別、開幕戦フリー走行や予選、決勝でどのように文字情報をくれるのか、ちょっと楽しみです。

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最後に皆さんMerry Christmas!