F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:第14戦

今回の決勝観戦記も勇ましいイタリア国歌に聴き惚れてしまい、だいぶゆるりとやってしまいました。申し訳ありません。。
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前にも何回か同じことを書いたことがありますが、開会式で歌われるイタリア国歌は毎年(特に)しっかり聴いています。常勝時代は聴き飽きたものですが、詩の意味は別としても元気が出る気がします。今この歌を聴けるのはイタリアGPの開会式かフェラーリ、アルファタウリが優勝を挙げた時に限られます。イタリアGPは年イチですが、フェラーリとアルファタウリから聴けるチャンスは22回でそれぞれ2人、毎レース1/5の確率です。が、今回その歌が表彰式で聴けることになるのでしょうか。この2人の腕(戦略には期待できん)にかかっています。

スタートタイヤ一覧です。
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大半17人が黄色いミディアムをチョイス。残る8番手ハミルトン、14番手ボッタス、19番手マグヌッセンの3人が逆ストラテジーとなる白いハードタイヤでのスタートを選んでいます。メンツが渋い。ボッタスとマグヌッセン率が高い気がします。ベテランが一攫千金を狙う。
まだフォーメーションラップ中にも関わらず、コクピットから何やら白い煙を上げたマシンがグリーンでストップ。白くぼやけたノーズコーンはアルファタウリ、カーナンバーは22って、、
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角田くんじゃん。。何だよ、決勝0周どころか、出たことにならない-1周リタイヤじゃないか。。スタートのジャンプアップ期待したのにーレーススタート前に既にゲンナリ。。

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1周目は
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比較的平和だったでしょうか。ド派手なのはありませんでしたね。
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6番スタートを切ったウィリアムズのアルボンはピアストリにその場を奪われて、マクラーレン2台にサンドウィッチにされています。
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そちらは2人がかりでも、高速モンツァなら1人でも充分立ち回れる。アルボンは6位を取り返す。

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止めてよそんな表示。もうなの?!早かれ遅かれ捕まるであろう予想のトップのサインツは5周目まで何とか持ち堪えています。
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6周目の第一シケイン、ゔーっ、ダメ、か
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耐えた。。これを毎周回やるのかい?!サインツ本人はもちろんのこと、タイヤも観ているコチラも保たんぞ。。

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15周目に入っても状況は変わらず。フェルスタッペンはサインツにピタリとつけてプレッシャーを与え続け、フェルスタッペンの後ろには少し離れて3位ルクレール、そのルクレールからさらに離れた位置にラッセルとペレスがみえます。いつもと比べたら、5位までのギャップは小さそう。
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サインツが第一シケイン進入でタイヤスモークを上げています。こりゃマズい。タイヤが限界かな。
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アウトからグランデで並びかけて
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第二シケインのロッジア手前でフェルスタッペンが一歩前に。
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出口で抜く。フェラーリは地元でのトップ快走は15周目、レースの3割弱が精一杯でした。思ったより、息が長かったかな、2位3位が守れれば上出来かな。
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こちらも感化されちゃったかな。スターティンググリッドからずっと変わらず5位を走行していたペレスがようやく動き出す。
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もう、決勝でこれをしたいばっかりに、予選はちゃんと走らないんだから。この、追い抜きフリーク!(笑)

18周目になると、フェルスタッペンとサインツの差は2.6秒まで開き、3位のルクレールが近く見えます。
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なるほど、あの逃げでタイヤが終わっちゃったのね。
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ペースがいいのは僅差ながらルクレールの方。
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フェルスタッペンとサインツの差はもっと大きい。さすがのルクレールでもフェルスタッペン討伐はできないでしょうが、後ろから来るペレスを考えて、何らかの対策を講じないと地元で紅っ恥をかくことになります。
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20周目にタイヤで苦しむ2位のサインツから入れ、チーム内直接対決は回避。5位のラッセルも続いています。
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ペレスが真後ろまで迫るルクレールはその翌周にピットのアナウンス。
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ルクレールはトップのフェルスタッペンとタイミング一緒。近そうに見えて遠い。最早関係無いけど。
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戻ればサインツがわずかに前でルクレールのオーバーカットはならず。そしてフェラーリの背後にピタリ、恐れていた「決勝レース全振り怪獣ペ◯ス」は翌22周目にハードタイヤに履き替えるも
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仲良く戯れる2台の後ろで復帰となり、2スティントへ。

このイタリアGPは先程のフェラーリをはじめ、レッドブルといいメルセデスといい、そしてマクラーレンもチームメイトがなかなか接近した位置関係でレースをしていました。一度ピットを終えた24周目のマクラーレンも
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なかなかバチバチしています。
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第一シケインでスモークが上がる。最近同じことばかり言ってしまっていますが、ノリス相手に食らいつく新人のピアストリはなかなかのもの。
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その同じ周回の先頭集団。逆ストラテジーのため未だノンストップ、暫定1位のハミルトンと既にフィニッシュするだけの状態で事実上1位のフェルスタッペンがテールトゥノーズに。バトルする必要はないのですが、前に誰かがいると抜きたくなる。ましてや、相手が相手だけに。
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ハラハラするわ。乗り上げちゃったりなんかして。当時はドロドロのバトルでしたが、今の「出来レース風」よりは刺激的でよかったかも。
また中盤をサクッと飛ばして、終盤の41周目。8位の1年生ピアストリに対し、7回チャンピオンのハミルトンが4ポイント獲得をかけてサイドバイサイドに持ち込む。
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ロッジアの進入でハミルトンはだいぶラインを閉めてピアストリに稽古をつけている模様。スペースあるか?!稽古っていうかさ、イジメみたいじゃないか。
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あーあ、ピアストリ怪我しちゃった。。ピアストリは完走こそしたものの入賞圏内からは陥落し、マシン修復直後の43周目にファステストラップも記録しますが、当然1ポイントも無し。逆にハミルトンには審議の後、5秒加算ペナルティを食らいますが、後ろとのギャップもあり、6位8ポイントをゲットしましたとさ。
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ていうか、いつの間にかルクレールはペレスに抜かれてるじゃん。さらにはサインツも怪しげだわ。。

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ぱっと見、この画だけみると、フェラーリが勝ったっぽく見える。黒もチラッといるから、ギリ表彰台に乗ったのかなと。

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《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ペレス     (レッドブル・HRB)
 3 サインツ     (フェラーリ・F)

焦らずじわりじわりとサインツを追い込み、ミスも呼び寄せたフェルスタッペンは2番スタートから10連勝、シーズン12勝目をマーク。ペレスはフェラーリ、メルセデスをいずれもトラックでパスしてレッドブルはワンツーフィニッシュを果たしています。サインツはルクレールとのバトルにも注目されつつ、何とか登壇を果たして、この順位はmiyabikunの予想通りとなりました。

《ファステストラップとそのタイミング》
 ピアストリ(マクラーレン・M) 1分25秒072
 43周目/51周
 入場圏外フィニッシュのためポイント付与無し
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 サインツ  (フェラーリ・F)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:18台(18台フィニッシュ)
 規定周回:16台
 規定周回は53周から2周減の51周となっています

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 サインツ(フェラーリ・F)

今回も迷いました。誰が一番よかったか。みんな頑張っているのは毎回のことながら、一番は誰だ?!ノリスやハミルトンと立ち回ったピアストリも一瞬よぎりましたが、やっぱり今回は本家本物同様にオマケ、サービスのサインツかな。
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この方も確かにカルロス・サインツで間違いは無いけど。。カルロス・サインツ違いだぞ。
miyabikun予選後に言いました。イタリアくらいはフェラーリに勝ってほしいけど、今シーズンは千歩譲っても、フェラーリに勝機が感じられません。運よく逃げ切り優勝はあり得ても、表彰台に乗れたら御の字かなと。サインツやフェラーリに対して失礼な言い方だと思いますが、今回の3位、4位は充分頑張ったかなと思います。メルセデスやマクラーレンがいなくて救われました。ドライバーズランキングは何気にサインツが上で5位、6位。コンストラクターズランキングはアストンマーティンをかわして3位に浮上しました。遅過ぎるリカバリー。ただ今のメルセデスならば、最終戦あたりで並べるカモしれない。カモですよ?!

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 ハミルトン(メルセデス・M)

こちらも選ぼうか悩みましたが、先程の「ベスト」よりは決め易かったかもしれません。今回久々に名指ししちゃうぞー、7回キング!!バトル中のことだから、接触は往々にしてありますが、アレはちょっとキタナくないか。三百戦錬磨のキングだぞ?!新人相手にもうちょい賢くイケたんじゃないか?!まあ謝罪とペナルティがあったから、赤の他人のmiyabikunからやいのやいの言われたかないだろうが、もうちょい模範となる走りやバトルを見せておくれ。もうちょいF1続けるならー。

《ドライバーズポイントランキング》
   1  → フェルスタッペン 364pts
   2  → ペレス      219pts(-145pts)
   3  → アロンソ     170pts  (-49pts)
   4  → ハミルトン    164pts    (-6pts)
   5   ↑  サインツ        117pts (-47pts)

《コンストラクターズポイントランキング》
   1  → レッドブル     583pts
   2  → メルセデス     273pts(-310pts)
   3   ↑  フェラーリ     228pts  (-45pts)
   4   ↓  アストンマーティン 217pts  (-11pts)
   5  → マクラーレン    114pts (-103pts)

何だよ、レッドブルとメルセデスのポイント差310って。もうひっくり返せないんだろうから、チャンピオンだけ先に選んじゃえばいいのに(笑)
先程も書いたように、ドライバーズはここに示せていないルクレールはラッセルとの同点から2ポイントリードの単独6位となり、コンストラクターズランキングはアストンマーティンとフェラーリが入れ替わりました。サインツも地味ながら現状の水準を続けられれば、最近浮き沈みのあるハミルトンを捉えられるかもしれません。

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JS「おー確かにワシじゃワシ!懐かしい。。」
現在存命の最古のF1チャンピオンになってしまいました。どうかこれからも長生き下さいね!

《第14戦イタリアGPのポイント》
・フェルスタッペンに敵無し。新たな世界へ。
・フェラーリは地元で精一杯背伸びして 3位限界
・キング、新人へのOJTはくれぐれもお手柔らかに
・「決勝未出走」は無線暴言以上に残念な結末

これで2023年度のF1ヨーロッパラウンドが閉幕。これよりたった2戦のアジアラウンド突入です。F1がかなり日本に近付きます。台風は要らないよ。

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今シーズンは予選一発の速さも無く鳴りを潜めるイタリアの名門。ここまでポールポジションは第4戦アゼルバイジャンGPのルクレールが1回(ベルギーGPは2番手からの繰り上げ)、優勝は無く表彰台登壇はルクレールによる3回に止まっています。このままコンストラクターズ4位で終わってしまうのか?!
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こちらはイタリア国旗を模した限定カラーで挑むアルファロメオ。アルファロメオ自体はフェラーリの起源でもあるイタリアの自動車メーカーですが、チームの実態はザウバーであるたむスイスのコンストラクターです。ややこしや。

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今回の予選は先日のハンガリーGPで初施行されたATA規定によるもので、各セッションでタイヤコンパウンドの装着義務があります。

《Q1》
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フェルスタッペンは1本目で1分22秒047を記録しますが、トラックリミット違反で取り消し。ウィリアムズのアルボンが1分22秒123てトップに立ちます。予想通り台頭してきますね。
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気を取り直してタイムアタックに臨んだフェルスタッペンは全セクター最速でトップへ。まだまだ余裕。
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下位をさまようアルファタウリの角田は残り7分で飛躍的にタイムを向上させて、暫定5番手に浮上。
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相方ローソンも続く。今回のアルファタウリは(予想以上に)戦えそうか。
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逆に心配なのはこの方々。アルピーヌの2人。残り2分でビリ争い。ガスリーは先日久々の表彰台に登壇したものの、存在感がだいぶ薄い。。
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Q1は心配されたアルピーヌ2人、アルファロメオの周、ハースのマグヌッセン、アストンマーティンのストロールが脱落。
Q1終了直後にこのようなインフォメーションが出されていましたね。FullSizeRender
「ルクレールとサインツが最大ラップタイムの指示に失敗している」
例のモンツァ名物「チンタラ走っちゃイカンよ」対策。これって審議になって後で処罰されるヤツか。早速やっちまったなフェラーリ。。

《Q2》
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フェルスタッペンがQ1トップタイムからミディアムタイヤ分、0.5秒分削ったタイムを記録してライバルを待ちます。
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ペレス、ノリスはフェルスタッペンに及ばず続きますが、またもやアルボンがフェルスタッペンに続いて2番時計。オイルでもかぶったのか、オンボードカメラ映像が「警察24時」ばりのモザイク加減のボケ。
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ここでようやくフェラーリが頭角を示してきます。まださっきのノートの裁定が出ていませんが、ルクレールが先、サインツは後でフェルスタッペンを挟み討ちにしていく。
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残り3分。ワッとみんなで最後の争奪戦に向かいます。
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アルボン先輩はおそらくQ2突破は確実そうだが、サージェントはどうだ。セクター2までは暫定10番手の角田に対してプラス表示。
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あーセクター3のロスがデカい。。サージェントは落ち。角田は命拾いか?!いや、角田の後ろからなかなかのペースでハミルトンが削っているから、、
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アルファタウリ残念!2台は11番手、12番手で敗退。ほか、ハースのヒュルケンベルグ、アルファロメオのボッタスとサージェントの5人がQ3進出なりませんでした。

《Q3》
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Q3の1本目はフェルスタッペンが先頭で、ペレスがそのすぐ後ろでスリップストリームの恩恵を受ける。
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うわ、ロッジアの出口でフェルスタッペンがタイヤを落とす。この周回のタイムは台無しか。
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そのフェルスタッペンは1分20秒631。後続のペレスは1分20秒921?!あれがあってフェルスタッペンの方が速かったの?!、、そうか。。
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フェラーリが来た!ルクレールの後に好調サインツが僅差で上回る。ノッてます。
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2本目はルクレール、フェルスタッペン、サインツの順でアタックに入っています。ただし、今回もフェルスタッペンはルクレールとはだいぶ離れた位置関係であり、スリップストリームを期待している感じではありません。
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こんなに離れています。フェルスタッペンに続くサインツは恩恵を受けられそう。
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ルクレールは1本目のサインツを僅差で上回っていく。
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お、フェルスタッペンのマイナスはルクレールほどではないぞ。ルクレールのポールはあるかも。
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サインツが自身のトップタイムのセクター2に対して-0.166秒削ってきたぞ。2人よりデカい!
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ルクレールが暫定トップとなる1分20秒361。
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フェルスタッペンがルクレールの-0.054秒でトップが入れ替わり。さあ残るはサインツだぞ。
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フェルスタッペンを-0.013秒上回り、1分20秒294で昨年の第19戦アメリカGP以来となる4回目のポールポジション獲得へ。
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《予選結果》
P.P.サインツ    (フェラーリ・F)   1分20秒294
 2.フェルスタッペン(レッドブル・HRB)1分20秒307
 3.ルクレール   (フェラーリ・F)   1分20秒361

最終アタックもスリップストリームの効果を活用しなかったフェルスタッペン、ルクレールに対し、サインツは上手く活用。非常に僅差のポールポジション争奪戦を制しました。予選についてはレッドブル対フェラーリは1対2の構図となっています。

《先日の予選予想との答え合わせ》
ポールのサインツ、2番手フェルスタッペン、5番手ペレス、8番手ハミルトン、10番手アロンソの5人正解。どうしても「5人」の壁がなかなか破れないという状況が続きますが、今回は「フェルスタッペン以外のポールシッターを当てられた」という点で満足です。
細かにみていくと、最近好調のマクラーレンの好調さは変わらずも、やや高めな期待をしてしまったこと。同じく元気なアルボンは予想以上に元気だったこと。逆にアルピーヌが2人揃って不調だったこと。さらにはいつもの悪い癖であるアルファタウリを低めに予想して大外しをしてしまいました。角田くんには謝罪すると共に、ローソンに対する今後の期待は高まりました。え、次は無いの?!リカルド次第?!

《Q3トップのサインツと各チームの差》
 レッドブル(フェルスタッペン)が0.013秒落ち
 フェラーリ(ルクレール)が0.067秒落ち
 メルセデス(ラッセル)が0.377秒落ち
 ウィリアムズ(アルボン)は0.466秒落ち
 マクラーレン(ピアストリ)は0.491秒落ち
 アストンマーティン(アロンソ)は1.123秒落ち
 アルファタウリ(角田)は1.300秒落ち※
 ハース(ヒュルケンベルグ)が1.482秒落ち※
 アルファロメオ(ボッタス)が1.646秒落ち※
 アルピーヌ(ガスリー)は2.251秒落ち※
 ※はQ1,Q2最速タイムから算出

とにかくトップ3、サインツ、フェルスタッペン、ルクレールの3人が僅差です。以降はメルセデス、ウィリアムズ、マクラーレンのメルセデスパワーユニット3チームが0.5秒以内に入っています。今回のATAによる予選は各セッションでタイヤコンパウンドが異なります。今シーズンに多いウェットコンディションとは訳が違いますが、全車横並びとなるQ1トップタイムと各チームのトップタイムの差を並べます。

〈Q1トップのフェルスタッペンと各チームの差〉
 ウィリアムズ(アルボン)は0.088秒落ち
 フェラーリ(ルクレール)が0.215秒落ち
 アルファタウリ(角田)は0.279秒落ち
 レッドブル(ペレス)が0.338秒落ち
 メルセデス(ハミルトン)が0.404秒落ち
 マクラーレン(ノリス)は0.422秒落ち
 アストンマーティン(アロンソ)は0.470秒落ち
 アルファロメオ(ボッタス)が0.676秒落ち
 ハース(ヒュルケンベルグ)が0.770秒落ち
 アルピーヌ(ガスリー)は0.972秒落ち
 ※Q1は全車ハードタイヤ(C3)の装着義務

これ、最近毎戦やるようになっているな。
2番手のウィリアムズ(アルボン)はC3ハードタイヤでトップのフェルスタッペンの0.088秒落ちまで迫りました。アルファタウリもQ1ではいい感じで来ていたのですが、C4ミディアムタイヤを履くQ2で2人とも離されてしまっています。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 サインツ(フェラーリ・F)

フリー走行が調子よかったものだから「これはイケるんじゃないか?!」とポール予想を立てたサインツ。見事その通りとなりました。名門フェラーリがポールポジションを獲ったくらいでドライバー・オブ・ザ・デイに選ぶのは失礼極まりないことですが、今年のフェラーリは残念ながらこれで上出来、限界です。サインツはルクレールと比べて顔は濃いけど走りは地味、華やかさに欠けます。しかしルクレールよりも安定はしており、ポイントランキングはルクレールより上位となる5位につけています。サインツの今シーズンの次なる目標は表彰台登壇となるでしょうか。もちろん優勝を狙ってほしいものだけど、確実な表彰台登壇を最低ラインとして決勝レースに期待しましょう。
次点は予想通り、いや予想以上の順位で予選を終えたウィリアムズのアルボン。3位はF1デビュー2戦目で角田に続く12番手で終えたアルファタウリのローソンでした。まだまだ若いのになかなか冷静。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 該当無し

ド派手にやらかしたり、セッションを止めちゃうようなものは無かったので、無しです。
決勝追い上げ主義ペレスのチームメイトから0.381秒遅れだったのはいつものこととして、アストンマーティンのストロールは今回とうとうビリ通過。単にアロンソとの実力差という一言で片付けられない状況だと思います。
あとこのアナウンス
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何だったの?!ただ脅してみただけ?!フェラーリだったから無かったことに?!意味無。。
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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ペレス      (レッドブル・HRB)
 3 サインツ    (フェラーリ・F)

サインツに対して誉めたばかりですが、決勝の優勝争い、表彰台ラインナップの個人的予想はこう考えます。サインツ、ごめんね。本人も覚悟はしているだろうけど、素直な予想してしまうとこうなっちゃう。サインツ(ないしルクレール)が表彰台に登壇できたら100%の出来。もし優勝となれば150%くらいの出来と言っても過言では無いくらい、今シーズンのフェラーリの決勝レースペースには不安と疑念を抱き、レッドブル(ほぼフェルスタッペンに対して)は非常に手強い。予選が相変わらずイマイチなペレスとて、フェラーリに追いついて討伐することは可能だと思います。真後ろにつかれDRSを開かれたら、防御する隙も与えられず瞬殺されてしまうんだろうなぁ。となれば、、1988年のマクラーレンが成し得なかった「シーズン全戦優勝」がまた近付き、フェルスタッペンはベッテルとタイで並ぶ「連勝記録」を更新するということになります。本音は(ここまで来たら全戦優勝をみてみたい気もするが)フェラーリとは言わない、どのチームであってもそれを食い止めてほしいし、ミスターF1の母国イタリアだけはフェラーリが勝利する姿に期待したいなあ。

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ヨーロッパラウンドの最終戦、このイタリアが終わればF1も夏から秋に入ります。何だかんだでここまで早かったですね。年々ヨーロッパのレースが減り、他地域での開催が増えたので尚更そう感じます。
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《イタリアGPの基本情報》
 モンツァサーキット
  全長           :5.793km×53周=計307.029km
  開催回数 :73回目
  コーナー数:11箇所
  高低差       :12.8m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :フェラーリ、アルファタウリ

《イタリアGP個人的印象》
 ・周りは緑、スタンドは真っ赤っか!
 ・昔よりはウィングがぺったんこでなくなった?
 ・ずっと直線か、ずっと右に曲がっているか
 ・伝統と速度はあるが、見どころは始めだけ?

昔も今も変わらず、F1屈指のハイスピードサーキットです。シケインはいくつかのあるものの、細かいことは考えず、予選から踏んで踏んで踏みまくって一つでも前のグリッドを得る。味方やライバルの背中を借りて、最後の最後に走りたい気持ちはあっても、渋滞に巻き込まれては元も子もありません。あざとさ抜きで正々堂々と立ち向かってほしいです。

《過去5年のポールポジション》
 2022年 ルクレール(フェラーリ)
    1分20秒161
 2021年 ボッタス (メルセデス)※
    1分19秒555
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分18秒887
 2019年 ルクレール(フェラーリ)
    1分19秒307
 2018年 ライコネン(フェラーリ)
    1分19秒119
 ※2021年のポールポジションはフェルスタッペン

《ポールポジションレコードタイム》
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分18秒887(一周5.793km

《現役ポールポジション獲得者と回数》
  (★はその年のチャンピオン)
 7回 ハミルトン
  (2009,12,14★,15★,16,17★,20★)
 2回 アロンソ    (2007,10)
   ルクレール   (2019,22)
 1回 フェルスタッペン(2021★)

現役ドライバーでは一人抜け出てしまっていますが、さすが地元の星フェラーリは「意地でも」このGPを獲りにきます。予選だけでも最速であれば日曜の決勝も盛り上がるのですが、今シーズンは特にその予選一発すら感じられず、かといって決勝追い上げ型でもなく。。果たしてティフォシ集まるのかな?!

《過去5年の優勝者》
 2022年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2021年 リカルド    (マクラーレン)
 2020年 ガスリー    (アルファタウリ)
 2019年 ルクレール   (フェラーリ)
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 5回 ハミルトン   (2012,14★,15★,17★,18★)
 2回 アロンソ    (2007,10)
 1回 ルクレール   (2019)
   ガスリー    (2020)
   リカルド    (2021)
   フェルスタッペン(2022★)

優勝も一人飛び抜けていることには変わり無く、古めの2回のアロンソ以下は近年の毎年代わる代わるとなっています。モンツァってクソ速い割には追い抜きはさほどし易いわけでもない。前に上手く出られた者勝ちの一面もあります。今シーズンは前に上手く出ようにも出られない状況がありつつ、新ウィナー誕生に期待したいところ。何せ過去には先日振り返った「思わぬ落とし穴で最強軍団が落とした」経緯もあります。レースは何があるか分かりませんぞ?!

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2022年 ペレス  (レッドブル)
 2021年 リカルド (マクラーレン)
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 7回 ハミルトン
  (2011,13,14★,15★,18★,19★,20★)
 3回 アロンソ (2007,10,16)
 2回 リカルド (2017,21)
 1回 ペレス  (2022)

《ファステストラップレコードタイム》
 2004年 バリチェロ(フェラーリ)
    1分21秒046(一周5.793km

今シーズンのこの予選予想コーナーから「ファステストラップレコード」を一口メモとして加えたのですが、今回は調べた時にビックリ!現行モンツァの決勝時最速タイムは、今から約20年前となる2004年のフェラーリF2004をドライブしたバリチェロの1分21秒046のまま。NAエンジンの3.0ℓV10はすごい。甲高い音になるまでぶん回していましたもんね。次点は翌05年に当時の瞬間最高速度を更新したマクラーレンMP4-20を駆ったライコネンによる1分21秒504。3番目にようやく近代2020年のメルセデス最強時代のハミルトンが記録した1分21秒779となっています。ただ現在のグラウンドエフェクトを用いたマシンは最高速の伸びという点にはやや欠け、ファステストラップも上記のポールタイムも落ち込んでいます。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

今回の予選はサマーブレイク前に行われた第11戦ハンガリーGPと同様のATAによるタイヤコンパウンド縛りがあります。Q1はハード(C3)、Q2がミディアム(C4)そしてQ3がソフト(C5)となり、天候や気温に大きな変化が無い限り、タイムは向上していくものとなります。
マシンによってはタイヤコンパウンドの違いで有利不利の差がどうしても生まれてしまうのでしょうが、皆同じルールの中で行いますので、それは言いっこ無し。速いところは速いし、遅いところは遅い。
予想に入ります。

《イタリアGPの個人的予選予想》

 〜Q1〜
   20.ローソン    (アルファタウリ)
   19.ボッタス    (アルファロメオ)
   18.角田裕毅    (アルファタウリ)
   17.周冠宇     (アルファロメオ)
   16.マグヌッセン  (ハース)
 〜Q2〜
   15.ストロール   (アストンマーティン)
   14.オコン     (アルピーヌ)
   13.ガスリー    (アルピーヌ)
   12.サージェント  (ウィリアムズ)
   11.ヒュルケンベルグ(ハース)
 〜Q3〜
   10.アロンソ    (アストンマーティン)
  9.アルボン    (ウィリアムズ)
  8.ハミルトン   (メルセデス)
  7.ラッセル    (メルセデス)
  6.ピアストリ   (マクラーレン)
  5.ペレス     (レッドブル)
  4.ルクレール   (フェラーリ)
  3.ノリス     (マクラーレン)
  2.フェルスタッペン(レッドブル)
 P.P. サインツ    (フェラーリ)

今回のポールポジション予想は当てにいくより願望を前に出したいと思います。
もういいよ、、すごいことなんだけど毎回同じ展開で正直飽きた。。誰でもいいからそろそろマジで流れ変えよう、予選だけでも。チームの地元だからってひいきしているわけではありませんが、フリー走行で上位につけ、仕上がっていると(勝手に)想像するフェラーリのサインツを最上位にしました。決勝はそうなったとしてもいい。第一シケインまでトップを走り、ティフォシを喜ばせよう!サインツを前にしたので、フェルスタッペンは自動的に2番手となります。今回はルクレールよりサインツ、フロントロウはこの2人になろうかと。ペレスよりノリス、アロンソよりややメルセデスが前とし、もちろんウィリアムズのアルボンもQ3組に交ざります。
中団もメンバーではありますが、今回はサージェントを上にもってきております!モンツァ仕様!Q3進出があるならココと予想していましたが、先日のオランダで進出しちゃったからなぁ。連続あるかな?!こちらの連続記録なら大歓迎!(あーそれは差別ー!)角田くんはどうなんでしょうか。Q2には何とか手がかかるところに来れると思いますが、ハースやアルファロメオ次第でQ1突破か敗退かというストーリーになりそう。間違っても渋滞には気を付けてね!あと避けられるものと避けられないものがあるけど、他車妨害ね。本当にもったいないから。

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誰だ?!サーキットレイアウトを模ったトロフィーが盗まれているぞ?!なあに、どうせ今シーズンが最後のベルギーGPよ、なんて。最近はこのような演出も増えましたよね。来シーズン以降の開催が危ぶまれるベルギーGPは何とかひとまず来年は行われることに決まりました。なので、そのトロフィーは速やかに返してね!人間が空を飛ぶ時代も近そう。

先日までグリッド降格者は6人とばかり思っていましたが、7人もいたのですね。参戦ドライバーの1/3が後退するってのもなかなかレアというかあり得ない話ですね。それで順位が思い切りシャッフルされるならば面白回になるのに、速いドライバーも何人かいますから、あまりいつもと変わり映えのない順位におさまったりして。
真夏開催にも関わらず、程よく涼しい今回のタイヤチョイスも多岐に渡りました。多数のドライバーが黄色いミディアムタイヤを選ぶ中、2番手改めポールポジションからスタートするサインツ、ポールポジション改め14番手に後退したフェルスタッペンと20番手でさらにペナルティ降格がありながらも13番手からスタートする不思議なボッタスの3人が赤のソフトタイヤをチョイス。予選を19番手で終えた角田くんは白のハードタイヤを選び、ピットレーンスタートとしています。
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フォーメーションラップ前にして、8番グリッドがポッカリ空いています。グリッドのガラガラポンの末の8番手って確か、、、
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アルファタウリのガスリーでした。どうやら電気系のトラブルが見つかりグリッドに就けず、ガレージに戻されています。角田くんと揃ってピットレーンスタートになるとは。。

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内側ポールのサインツはやや外に振ってマウント。2番手のペレスはターン1のエイペックスを獲るべく内向きに。こちらはこちらでランキング争いでバチバチ。
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ターン1はサインツが先頭で通過。ペレスはどこだ?!アロンソやメルセデス勢にまで呑み込まれた5位後退?!大失敗じゃん。
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ペレスはケメルストレートエンドでラッセルを捉えるも、その前の2台も何やら賑やかだぞ。
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あら珍しい。ハミルトンがマシンを止めて立ち尽くしています。何があったんだろう。
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ケメルストレートでアロンソを捉えるも、ハミルトンは外側に追いやられ、
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レ・コームでアウトから被せにいったハミルトンとアロンソがタイヤ同士で接触。アロンソはそのまま走行を続けるも、ハミルトンはマシンを大きく弾ませてマシンを傷め、走行を取り止める形となりました。今まで1周目で「弾き飛ばす」ことはあっても「弾き飛ばされてリタイヤ」するのは珍しいですね。1周目ということもあり、この件についてのお咎めは無し。
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2周目にはラティフィがオコンとのバトルで競り負けスピン
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それをアウト側に避けようとしたボッタスがグラベルにハマって出られなくなるというアクシデントが発生しています。ラティフィは体勢を整えてトラック復帰するも、ボッタスはここまで。決勝日8/28が33歳の誕生日だったボッタスには手痛いプレゼントとなってしまいました。
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この件によりセーフティカーが発動されますが、後方スタートのルクレールは早くもピットに向かっています。どうやらハミルトンの巻き散らかしたオイルや水をかぶった後続、フェルスタッペンの捨てバイザーがルクレールのブレーキダクトを塞ぎ、オーバーヒートを招いたためとのこと。本当かなぁ(笑)とにかく、早く順位を上げたい大事なシーンで予期せぬトラブルに陥ってしまっています。中団や後方スタートはこのようなアクシデントが付き物ですね。

5周目からレースが再開し、翌6周目の順位変動はこのようになりました。
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上位のハミルトン、中団のガスリーやラティフィが後方に下がった関係で多かれ少なかれ順位に変動があります。スパは晴れても雨でも荒れますね。ちなみにこの時点のフェルスタッペンは-8となる早くも6位、ルクレールは予期せぬピットにより+2の17位とレース序盤の段階で明暗が分かれています。

フェルスタッペンは7周目にベッテル、アロンソをかわして4位、8周目にラッセルをかわして 3位に浮上してきています。想定したよりもハイペースで、これはもしや表彰台登壇どころか優勝も可能な感じになってきたぞ。
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11周目にトップのサインツは逃げるようにピットへ向かい、ミディアムタイヤを装着して6位に下がれば、レッドブルのワンツー体制になります。こうなれば、、
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入れ替わる。レースの1/4を過ぎた段階でフェルスタッペンがトップに立ちます。
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ペレスは15周目にミディアムに履き替え2回ピット確定。追い上げてきたルクレールの前に戻って行く手を阻む。
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フェルスタッペンが翌16周目にミディアムを履く間、一度トップをサインツに明け渡しますが、
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18周目にあっさりかわして再びトップに。
その後21周目にサインツはペレスに
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レ・コームでやられて、レッドブルはレース半分にしてワンツー体制確立。終わったー、全然勝負になっていない。呆気無かった。。miyabikunはこの瞬間に正座から寝っ転がって頬杖をつき始めました。ここからは中団争いにでも注目しましょうか(笑)

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35周目に予選で悔しい思いをしたベッテルは急遽ピットレーンスタートを強いられて悔しいガスリーを追い立てています。
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勝負はケメルストレートになるか。ベッテルの背後には何だかもう一台がピタピタでついていっています。
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オコンか、これに似た光景を見たことがあるぞ。
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2000年のベルギーGP!懐かしい。。ベッテルはイン側のガスリーをかわしていますが、外側からオコンが攻め立てています。
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パワー勝負か?!両側から中央で先頭だったベッテルが力尽き、ルノーVSレッドブルパワートレインズ(ホンダ)の対決に!
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オコンが2人抜きを完遂。あの時はイン側のハッキネンが制したんですよね。全く同じ構図というわけではないけど、懐かしい。。

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そのバトルの後ろでは、予選で大健闘し既に一仕事を立派にやり遂げた感のあるウィリアムズのアルボンが突かれつつも10位をキープ。最近のウィリアムズ(アルボン)の入賞パターンになりつつありますが、どんな形でもいいんです。チェッカーフラッグまで耐え切って、1ポイントでも掴み取れれば。

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残り2周の43周目。5位が精一杯のルクレールは6位アロンソとのギャップをみて、ソフトタイヤでのファステストラップを狙いにいく算段。そうね、こちらも1ポイントでも多く持ち帰りたいよね。miyabikun思わず頬杖から正座に戻す(笑)
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やや、意外とギリじゃない?!思いの外接近した状態でオー・ルージュに向かっていきます。
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あらら、負けてるじゃん。。これじゃファステストラップどころか「5位をアロンソにプレゼントしただけ」になっちゃうじゃん(笑)この後ルクレールはアロンソをかわしたもののファステストラップは獲れず「余計なもの」をゲットしたのでした。
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FA「お前、結果俺に負けてるからね」
CL「ん?!」

《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ペレス     (レッドブル・RBH)
 3 サインツ    (フェラーリ・F)

サインツがもう少し逃げ耐えてくれるのかなと期待したのですが、フェラーリはレッドブルと比べてタイヤの劣化が早く、レース半分にして大敗北を喫してしまいました。
それにしても、今回のフェルスタッペンは冴えていましたね。いつも以上の仕上がり様。あの走りされては、サインツだろうとルクレールであろうと太刀打ちできません。もしフェルスタッペンにグリッド降格が無く、いつも通りの上位スタートだった場合、2位とどれだけの差になっていたのか想像するのも面白そうであり、恐ろしくもあります。

《ファステストラップとそのタイミング》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH) 1分49秒354
 32周目/44周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:18台(18台フィニッシュ)
 規定周回:15台

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)

先日行った表彰台予想の時点で、この勝ち方もある程度想像はできましたがmiyabikun「サインツが逃げ切ると思いたい」と推しました。ところがどっこい、予選であれだけの超速ラップを叩き出したフェルスタッペンには容易い容易い。見事な13人抜きを敢行、それもレース前半でやって退けました。思い起こせば前戦ハンガリーGPも中団から優勝を飾ったわけで、今のフェルスタッペンと高速サーキットの組み合わせでは敵無しです。一時代を築いたハミルトン&メルセデスを彷彿とさせます。そして先日も書きましたが、チャンピオンとなって以降、フェルスタッペンは実に落ち着き、スマートに勝利を重ねています。ヨーロッパラウンドはあと2戦、今シーズンは8戦残されてはいますが、この調子でこられたらフェラーリはおろかどのチームやドライバーにもチャンスが無いように感じてしまいます。完璧でした。
あとmiyabikunは予選に引き続きアルボンの行方も気にしていました。粘りに粘って10位入賞死守!頑張りは充分報われましたね。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 フェラーリ・F

敢えてこのチームを選ばないという考えが脳裏にはあったものの、最後の最後がジーンと心に響いてしまいました。ドライバーを名指ししません、チームとしました。案外タイヤが保たなかった、それも決していいことと言えませんが、気温や路面との相性もありますからそれは仕方無し。しかし最後のは余計だろ、どう考えたって。最終周直前にフリーストップを得たルクレールはフェルスタッペンから1ポイントでも奪ってやろうとソフトタイヤに履き替えるも、測り間違ったか後続のアロンソに先攻を許す。無事にパッシングできたらからいいものの、結局ファステストラップは獲れず、挙げ句の果てにはピットレーンの速度超過をしでかしており5秒のタイムペナルティをゲットしてしまいました。タラレバですが、ファステストラップを獲得していれば今回は11ポイント得られて、出せない(獲りにいかない)場合でも10ポイントでした。でも結果は6位の8ポイントというわけ。つまり「ピットインして単に2ポイント分をアロンソにプレゼント」しただけですから、これはもう笑うしかない。今回も完璧なフェルスタッペンの走りで勝ち目はありませんでしたが、このチームのこの調子では一生ダブルチャンピオンはおろかドライバーズチャンピオンも無理ですね。ある意味今回の潔い負けっぷりで今シーズンは割り切れた感じです。
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おいおいサインツよ、何を聞いているんだい(笑)

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《第14戦ベルギーGPのポイント》
・下位スタートからあの勝ち方されたら文句無し
・タイヤ保たず、挙げ句の果てに速度超過合わせ技
・アルボンは粘り粘って貴重な1ポイント死守!
・スパでのベルギーはひとまず来年も一安心
(一部前戦ハンガリーGPの使い回し)

この流れから今週末はオランダでしょう。オレンジ色の空に染まること間違い無し。たまには手を抜いてトントンにしてやってよ(笑)そんなことしたらスポーツではなくなってしまいますね。優れた者が勝ち、劣る者が負ける、それが勝負の世界。

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みんな大好きベルギーのスパは距離や線形こそ変わりませんが、ランオフエリアのグラベル化やスタンドを新たに設けてF1を迎え入れています。ファンやドライバーもココでの開催を多く望んでおり、表面的にはWin-Win。でもこの空模様に表れているかように現実はそう甘くない。せっかく手を加えたのですから、もう少しやらせろと、オー・ルージュ〜ラディオン間のペイントが煌々と主張しています。皆さんもよくご存知の通り、シーズン後半戦最初のココでは各チームで多くの交換ペナルティがあるため、見かけの順位と決勝のスターティンググリッドに違いが出てしまいます。

《Q1》
今回はグリッド降格者が多いですからね。予選の各セッションをどう臨むのか。チームメイトの力になり、またライバルの邪魔ができるのかの駆け引きなど複雑化してきます。
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スターティンググリッドではひとまずレッドブルとフェラーリの一台ずつが前から消える。チャンス!メルセデスはハミルトン、ラッセルの順で走り、ラッセルが1分46秒269でハミルトンの前に立つ。
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気になる「真の」ポールポジション争いの渦中にいるペレスはラッセルを大きく引き離す1分45秒377でメルセデスとの格の違いを見せつけています。今回はレッドブルよりフェラーリかなと予想していましたが、レッドブルもかなり仕上がっていますね。ただ、レッドブルが速過ぎるというよりかは、メルセデスが思ったほど速くない、という表現になりそう。
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フェラーリ勢はルクレールが先行し、ペレスには0.2秒足らず。サインツは逆に0.3秒削ってきました。ルクレールにはグリッド降格ペナルティがあり、頑張っても下がってしまいますが、それ以上にいつもの切れ味が足りない感じ。
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ルクレール同様にこの予選が何位でも後方スタートが決まっているフェルスタッペンは唯一の1分44秒台中盤に入れてきました。今日はママも来ているし、いつも以上に仕上がっています。
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金曜のフリー走行で珍しく好位置につけたアストンマーティンのストロールは暫定16番手。どうした?!miyabikunは上位予想してしまったぞ。頑張っておくれ!
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おお周くん来た!7番手。ボッタス先輩は後方に下がるから、その分も頑張らないと!
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こちらのアジアンはシケイン手前でオーバースピード。このアタックはノータイムとなり19番手フィニッシュです。
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こちらもアジア勢、ウィリアムズのアルボンは6番手!すごい!降格者をもしのぐいい順位でQ1突破は確実となります。
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Q1は0.002秒足らずのベッテル、ビリではないラティフィ、アニキどうしたマグヌッセン、ノンペナ最下位の角田と「計画的?」最下位のボッタスが脱落しています。角田くん、事実上の「F1初スパ」かもしれないけど、ガスリーを超えなくともくっついていけないようでは来シーズンのシートは危ないぞ。

《Q2》
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初めにアタックに入ったのはハミルトンでした。今回はスリップストリームの効果があまり無さそうな車間で後ろからさらに速いペースのラッセルとさらにさらにさらに速いペースでフェルスタッペンが忍び寄る。
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ハミルトンはまたもやラッセルに惜敗。フェルスタッペンはそのラッセルを1.5秒以上ちぎる 1分44秒723でラップしています。今日のフェルスタッペンは頭一つ抜け出てしまっているな。さすがのサインツも2番手ながら0.7秒も離され、
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サインツとの間にはペレスがフェルスタッペンに近しいタイムで割って入っています。今回の予選はフェラーリよりもレッドブルっぽいな。
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アルピーヌはオコンのペナルティ降格が決まっています。が、順位は今のところオコンが上。残り時間から考えると、アロンソ様をもう少し持ち上げておかないと全く意味の無い予選になってしまいます。
アルピーヌはセクター1で行うんですね。ケメルで引っ張って
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出口手前で避ける。よかったー避けてくれて(笑)
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ルクレールとノリスはかわすも、オコンはかわせず。アルピーヌはどうしてもアロンソの頑張りが目立ちますが、オコンも速いんですよね、
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おーQ1に引き続き、アルボンが10番手通過!Q3で仮に下位でも、グリッドはいい位置に浮上できそうだ!
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今のところ来シーズンの行き先不透明なマクラーレンのリカルドをはじめ、1人で戦うガスリー、周、ストロール、シューマッハが脱落。ストロールは何だかんだでいつもと似たような位置。
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グリッド降格が決まったノリスが通過し、降格の無いリカルドが脱落。。やっぱりこういうところなんだよな、差は。離脱は残念だけど、色んな意味でマクラーレンから離れて、別チームや新天地で再起した方が早そうだ。

《Q3》
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アルボンは張り切って一番初めにトラックイン。このアングルだと、鋭角ターン1の新設グラベルエリアがよく見えます。元々ココは市街地区間と専用区間の合流点の名残で長らくターマックだったんですよね。昔マンセルやライコネンがこのランオフエリアでジャンプアップしたものです。今シーズンからその裏技は使用禁止に。
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レッドブルはペレスが前でフェルスタッペンが後ろを走行しています。フェルスタッペンを使ってペレスを引っ張る気はないようですね。まあレッドブルはこの区間速いからあまり効果的でないか。
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ペレスは1分44秒462でこの日一番のラップタイムをマーク。
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フェルスタッペンは1分43秒台中盤?!とんでもない速さだな。1番グリッドにはならないけど、ポールポジションは確定しそう。
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ルクレールが何やら無線でごちゃごちゃやっていますが、サインツはひとまずペレスは上回り決勝1番グリッドにツバを付ける。
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フェルスタッペン同様にQ3の順位によらないルクレールは貴重な新品のソフトタイヤの「皮剥き」を行う迷アタックでサインツやペレスにも及ばない4番手。ルクレールも本調子でなさそうですが、チーム采配はいつも通りの調子。
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残り2分でフェルスタッペンはマシンを降りる。ポールは確実、ペレスを手伝う様子は無し。
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フェルスタッペンにはちょっと届かないでしょうが、ペレスの前を確実にしておきたいサインツも前にはルクレールの姿が無く、自力で獲れということか。
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ターン1を回ると、前にマシンが一台。ルクレールはココで登場か。スパのピットアウトレーンは独特ですから突然の登場に驚かされます。
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頼むよルクレール、引きつけるだけ引きつけて、サインツの前の壁を切り裂いておくれ!
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ぬわ、サインツは砂煙を上げる。姿が見えないと嫌な予感がよぎります。
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全セクター更新も無く、タイムもガタガタやん。決勝は1番グリッドからだけど、予選の主役は完全にフェルスタッペンのものに。ダメだこりゃ。
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《予選結果》
P.P.フェルスタッペン(レッドブル・RBH)1分43秒665
 2.サインツ    (フェラーリ・F)  1分44秒297
 3.ペレス     (レッドブル・RBH)1分44秒462

オランダGP無き時代はベルギーがフェルスタッペンの母国扱いでしたね。ママのいる前で超速ラップを決め、2位以下に大差付ける完璧なポールポジションを獲得。決勝はサインツ、ペレスがフロントロウに座ります。セカンドロウはアロンソ、ハミルトンのベテランチャンピオンコンビ、サードロウはウィリアムズで飛躍をしてきたラッセルとアルボンが占めます。

《先日の予選予想との答え合わせ》
正解者は10番手ノリス、12番手ガスリーの2人。仕方無いっちゃ甘え発言になりますが、普段でもなかなか当たらないのに、7人も降格になれば当たりっこない!(笑)
それにしても、ストロールの金曜フリー走行はなんだったんだ。。あとやっぱりmiyabikunは角田くんの予想に適していません。本意ではないけど、毎回最後尾予想にすれば、結果は上がるだけになるか?!(笑)

《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 フェラーリ(サインツ)が0.6秒落ち
 レッドブル(ペレス)は0.8秒落ち
 アルピーヌ(オコン)が1.5秒落ち
 メルセデス(ハミルトン)は1.8秒落ち※
 マクラーレン(ノリス)が1.9秒落ち※
 ウィリアムズ(アルボン)は2.0秒落ち※
 アルファタウリ(ガスリー)が2.2秒落ち※
 アルファロメオ(周)は2.4秒落ち※
 アストンマーティン(ストロール)が2.6秒落ち※
 ハース(シューマッハ)は2.7秒落ち※
 ※は最速タイム(Q1,Q2)から算出

フェルスタッペンが一人異次元でしたね。グリッド降格しちゃうけど、本気出せばこのくらいはイケるんだからね、と。このタイムで1番グリッドから出発されていたらどんなレースになってしまうのか、恐ろしい。。グリッド降格でちょうど釣り合うかもしれません。
ウィリアムズで健闘したアルボンの最速は実はQ3やQ2でも無く、Q1の1分45秒672でした。もしそのタイムでQ3を走破できれば、8位のラッセルを上回り、決勝は5番グリッドに値しました。

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ
 アルボン(ウィリアムズ・ M)

超速ラップを披露してくれたフェルスタッペンよりも、miyabikunの視線は完全にアルボンに向いていました。今回のドライバー・オブ・ザ・デイはアルボンの一択です。アルボンはこれまで予選よりもどちらかというと決勝で粘り強く戦い入賞する走りをみせてきました。今回は上位中団で多数のグリッド降格者が出ましたので、下位としては絶好のチャンスです。皆がそこを狙う中、アルボンはQ1からチームメイトを大きく引き離すラップタイムで上位に残り、Q3進出を果たしました。Q3では9番手に終わりますが、同じパワーユニットを搭載するマクラーレンを凌駕。上位3人が繰り下がるため、三列目の6番グリッドからスタートすることができます。比較的追い抜きし易いレイアウトに加え、決勝のレースペースに不安はありますが、ウィリアムズのエースとして着実にキャリアを積めているのは喜ばしい話題です。少数精鋭のアジア勢を引っ張っています。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 該当無し

該当無しとはしましたが、期待していたメルセデス勢が思いの外台頭しませんでした。ポーポシングはだいぶ減ったものの、やはり気温が低いとタイヤが上手く機能しないのでしょうか。フェラーリのルクレールに対する「貴重な新品ソフトタイヤの皮剥き」も謎ですし(謎というか、戦略や意図など全く無く、素で単に誤っただけか)ドライバーでは角田くんもちょっとガッカリでした。確かにF1でのスパは不慣れかもしれませんが、もうあまり遊んでいる余裕はないんだけどなぁ。チームやマシンは違えど、アルボンや周といったアジア勢の中でみても正直劣勢。また、マグヌッセンも今回はチャンスなのにもったいない。降格ありきのシューマッハがあのラップで走れているなら、せめてそれは上回っていてほしかったです。

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《決勝の表彰台予想!》
 1 サインツ    (フェラーリ・F)
 2 フェルスタッペン(レッドブル・RBH) 
 3 ペレス     (レッドブル・RBH)

理想と現実を絡めて予想してみました。スパは他のサーキットに比べるとパッシングポイントがあるため、下位からの上位フィニッシュは可能です。優勝争いかつ、下位から間違い無く浮上してくるフェルスタッペンとルクレールが気になります。トップは一抹の不安はありつつもサインツが逃げ切ってくれると「思いたい」です。またペレスも立場的にはサインツと勝負していますから、是が非でも優勝は狙っているはずです。しかしペレスにとっていいことなのか悪いことか、フェルスタッペンがハイペースで表彰台圏内までリカバーしてくることは簡単に想像できます。ペレスの後ろに接近すれば「指示」が下るでしょう。あと問題となってくるルクレールの方は当然浮上はしてくるものの、予選をみる限り「いつもの自信」があまり感じられません。前方に立ちはだかるメルセデスやアロンソに到達するのが精一杯かなと読んでいます。欲を言えばチャンピオン争いは昨年のように最終戦まで「クリーンなまま」続いてほしいですし、せめて日本GP開催までは生き残ってほしい。ただこの予選のフェルスタッペンの走り、フェラーリの戦略(選択)をみていると、そう長続きはしないであろうという予想がみえてしまいました。

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あ、何だー来てるんじゃん!地元だし走ってくれればいいのに。久々にみたけど相変わらずハンサムだ。

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