F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:獲得数

何だかまた増え出しましたね、例のヤツが。ある程度想定内ではありましたが、このイタチごっこというか、数字に踊らされる周期。どうにかならんもんですかね。こんなんじゃまた今年もダメ、なんてことになっちゃうんでしょうか。今後マスクは下着などと同様に「装飾の一部」として定着することになるのでしょうが、いつまでこの生活が続くやら。

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年またぎでやってきた「数字でみるF1」今回こそ最終回にしたいと思います。まだまだmiyabikunには残された宿題が山積みだし、新たにやりたい企画やネタもあります。それらも新車発表前までには綺麗さっぱり終えて、新たな気持ちで来たる2022年シーズンを迎えたいです。今回は「各種ポイント」を中心にまとめています。

《ポイントランキング》
F1を勝ち抜くには一瞬の速さやキレのあるパッシングだけではダメ。最終的にはポイントを稼いでライバルよりも一つでも上のランクで終えることが重要です。まずは一番目をひく「ドライバーズポイント」についてみていきます。

〈ドライバー〉
 1 フェルスタッペン 395.5pts(3↑)
 2 ハミルトン    387.5pts(1↓)
 3 ボッタス     226pts   (2↓)
 4 ペレス      190pts   (4→)◉
 5 サインツ     164.5pts(6↑)◉
 6 ノリス      160pts   (9↑)
 7 ルクレール    159pts   (8↑)
 8 リカルド     115pts   (5↓)◉
 9 ガスリー     110pts   (10↑)
  10 アロンソ       81pts
  11 オコン         74pts  (12↑)
  12 ベッテル       43pts  (13↑)◉
  13 ストロール      34pts  (11↓)
  14 角田裕毅       32pts ◯
  15 ラッセル       16pts   (18↑)
  16 ライコネン      10pts   (16→)
  17 ラティフィ     7pts   (21↑)
  18 ジョビナッツィ   3pts   (17↓)
  19 シューマッハ    0pts ◯
  20 クビカ         0pts
  21 マゼピン      0pts ◯

( )は2020年ランキングとその昇降を示す
 ◯は新規参戦、◉は移籍参戦ドライバー

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言わずと知れた昨シーズンのランキングと獲得ポイントになります。ただ羅列するだけではつまらないので、一昨年2020年シーズンのランキングとそこからの昇降格と新規参戦、移籍参戦者にはそれぞれマーキングをしました。
まず一昨年との比較をみてみると、↑昇格した者はクビカを含めた21人中9人、↓降格となった者は5人、→全く順位が変わらなかったのが2人となっています。新規参戦と復帰参戦が4人いますが、クビカを除いて20人は変わらずも、8人ずつとならず↑が4人も多くなるのは面白いですね。昨シーズンはアルボン、クビアト、グロージャン、マグヌッセンの中堅どころ4人が離脱したので、その分なのかな。よくよく見ると、上位3人のメンバーは変わらずで、3位だったフェルスタッペンが1位になったため、そのまま2人が一つずつ順位を落としているだけなんですね。ちょっと変わったところでは4位のペレスは順位変わらずもチームが変わっての同順位であること。2020年まではフォースインディア(現アストンマーティン)で2021年はレッドブルからの参戦でいわゆる「移籍組」でした。移籍しても、派手さは少なかったにしても、さすがトップチームというだけあって、結果的に4位には踏み止まれました。あと5戦くらい余計にあったら、ヤバかったかもしれません(笑)ほか3人いる移籍組をみると、フェラーリのサインツとアストンマーティンのベッテルが1つずつ順位を上げ、マクラーレンに移籍したリカルドは3つ順位を落としています。不安視はされつつも結果的にはいつも通りというか、さほど違和感無く溶け込んでいるようにみえます。優勝こそあれど、リカルドのスロースタートはちょっと不作でした。
続いて、各グループ別のポイント獲得推移をグラフでみてみます。こちらはシーズン中や年末の「振り返る」でもさんざっぱら見たのでサラリといきます。
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チャンピオン争いはグラフからも熾烈さが伝わってきますね。どちらが極端に飛び抜けていたわけでもなく、何度も交わったり順位が入れ替わったりと観ている我々からも常に緊迫した状態が終始続きました。ポイント上位に立った時の数字を上に掲げているわけですが、そんな中フェルスタッペンが上回ったのは22戦中15戦、ハミルトンが上回っていたのは7戦とシーズンをざっと振り返るとフェルスタッペンが上位にいた回数が多く、どちらかといえば優位に進めていたことがわかります。途中はあんなことやこんなこと、終盤も怪しげなバトルはいくつもありましたが、2021年はフェルスタッペンがチャンピオンになった方が丸くおさまったことでしょう。ここまでシーズンを先行されても、ハミルトンは最終戦まで気が抜けない相手と考えただけで末恐ろしさが伝わってきます。
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次はランキング3位から11位までの9人を一気にみます。ココはココで激しい争いをしていましたね。先日も同じ様なことを書いたわけですが、シーズン序盤はマクラーレンのノリスが3位を走っており、フェルスタッペン世代の「新たな刺客」を予感させました。ただシーズンが進むにつれ、ペレスやボッタスが浮上する一方でノリスはややスタミナ切れ。最終盤で最大の敵フェラーリ勢に攻め立てられる形となりました。ただいくつか惜しいレースもありましたし、確実に株を上げ、今シーズンはより高い位置でバトルできることを証明できたと思います。
リカルド含め浮き沈みのあったマクラーレンに対して、フェラーリは安定したポイントを積み重ね、束となってノリス討伐ができたと思います。移籍組のサインツがルクレールを僅差で上回ったというのも意外なポイントでした。このグループでは地味目なアルピーヌもフェラーリ同様に「チームメイトを一番の敵」として後半戦の活躍が目立ちました。
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三つ目のグループは12位からポイント獲得のあった18位までの7人まとめています。グラフ作りに洒落っ気をだしたばかりに左上がゴチャついてしまいました。ただこうしたのは訳があって、12位に位置する緑破線のベッテルはシーズン序盤戦まではなかなか健闘していました。第6戦アゼルバイジャンGP終了時で前のグループにいるアルピーヌ2台やリカルドを上回る位置にいたんです。ところがその表彰台の後は低迷し、第11戦ハンガリーGPの「幻の表彰台」で完全に前のグループから離脱してしまいました。本来はこんな位置にいるべきドライバーではないのですが、それでも一昨年の「暗黒期」から抜け出してランキングを一つ上げられただけでも結果オーライか。ただ皮肉にも、前にいたチームも暗黒期を抜け出して、コンストラクターズランキング3位に復帰しているという(笑)
大きな期待を背負ってのデビューとなったアルファタウリの角田くんも幾多の叱咤激励を繰り返して最終戦で最高位4位を獲得。宿敵ストロールにあと一歩のところにつけました。何とか三弱全員を上回れたことだし「いい意味の自信」をつけられたはずですから、今シーズンは序盤から角の取れた賢い走りが期待できそうです。ライコネンの最後がこんな位置で終えるのも悲しいけど、昨シーズンまで走ってくれただけ感謝かな。できれば新レギュレーションのマシンでの走りを1シーズンでも見てみたかった。

〈ペナルティ〉
次のポイントは高ければ高いほどアカンやつ「ペナルティポイント」です。このポイントは累積12ポイントになると1戦退場を食らいます。しかし1年後にそのポイントは消滅しますので、お利口さんしていればいい訳です。運転免許と同じですね(笑)グラフ化しても面白いかと思いましたが、それは止めました。

 1 角田裕毅     8pts
 2 ペレス      7pts
  フェルスタッペン 7pts
 4 マゼピン     6pts
  ラティフィ    6pts
  ベッテル     6pts
 7 ボッタス     5pts
  ストロール    5pts
  ノリス      5pts
  10 ガスリー     3pts
  ジョビナッツィ  3pts ●
  12 アロンソ     2pts
  13 ライコネン    2pts ●
  14 ハミルトン    2pts
  15 オコン      1pt
  16 ラッセル     1pt
  17 ルクレール    0pts
  18 サインツ     0pts
  19 リカルド     0pts
  20 シューマッハ   0pts
  21 クビカ      0pts

 ●は昨シーズンでシートを喪失(引退)

ドライバーズとは打って変わって、同ポイントがズラズラいますが、この並びが実はミソで「上位の方が12ポイントに達するタイミングが近い」という意味合いを持たせています。同ポイントの中でも優劣がちゃんとある訳です(ただし、消失するのも先)参考までに昨シーズン限りでF1のシートを降りるアルファロメオの二人には●マークをつけています。ジョビナッツィについては今後リザーブを兼ねていますので、全く不要とは言い切れませんが、ライコネンにとっちゃどうでもいいポイントです。何なら度が過ぎた無線にもペナルティ付けて、11ポイントギリギリまで積み上げてみてほしかったな。
ううっ、こっちでチャンピオンになっちゃったのかい角田くん!12ポイントまであと4ポイントのところに位置しています。内訳は第2戦エミリア・ロマーニャGPで1ポイント、第8戦シュタイアーマルクGPで1ポイント、翌第9戦オーストリアGPで1ポイントを2回、第19戦サンパウロGPで2ポイント、そして第21戦サウジアラビアGPで2ポイントの計8ポインツとなっています。特にオーストリアGPのピット入口の白線またぎ二連発が悔やまれますね。ドライバーズ同様に今シーズンはこちらも学習してポイントゲット「しない」方向になるはずです。
スポット参戦のクビカはともかく、フェラーリの二人とリカルド、さらにはマシンをぶっ壊しまくったシューマッハも汚れなき0ポイントだったのは意外ですね。クリーンファイター、F1界のゲーリー・リネカーみたい(若い子は知らないかな。ちなみにF1ドライバーではないヨ)

〈コンストラクター〉
 1 メルセデス・M     613.5pts(1→)
 2 レッドブル・H     585.5pts(2→)
 3 フェラーリ・F     323.5pts(6↑)
 4 マクラーレン・M      275pts   (3↓)
 5 アルピーヌ・R     155pts   (5→)
 6 アルファタウリ・H   142pts   (7↑)
 7 アストンマーティン・M   77pts   (4↓)
 8 ウィリアムズ・M      23pts   (10↑)
 9 アルファロメオ・F    13pts   (8↓)
  10 ハース・F          0pts   (9↓)

ポイントの最後はこちらも重要「コンストラクターズ」です。ドライバーズ同様に一昨年のランキングも記載しています。グラフは下位以外は見易くバラけたため、一つに集約しました。ドライバーズポイントを集約しただけあって、よりくっきりと3つのグループに分かれましたね。
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一番驚いたのは6位を味わったフェラーリが思いの外早い段階で復調をみせ、厳しいと思われたマクラーレンを上回るランキング3位で終えたことでした。立て直しには数年を要するかと思いきや、2020年のことが何事もなかったかの様に順位だけは戻っています。予想以上にサインツが初年の早い段階から順応し機能したこと。また「駄馬」がかなり改善され、スピードを増したことが要因でしょうか。あとは、やっぱアレ?!(笑)
二番目に驚いたのは落ちるところまで落ちたウィリアムズがとうとうテールエンダーから脱出したことです。本当はね、名ばかりのウィリアムズになってからでなく、直系のクレア姐の時代に叶えてほしかったですね。まぐれとは言え、第12戦ベルギーGPでは表彰台にも登りましたし、巣立つラッセルだけでなくラティフィも結果を残せる様になりました。あとはこの勢いを絶やすこと無く、アルボン加入でさらなる飛躍あるのみです。
あとはシーズンをみていれば特に驚く順位ではない様に感じます。ドライバーズチャンピオンこそ獲得したレッドブルは「チームの総合力」でみれば、メルセデスにはまだ及びませんでしたし、マクラーレンは後半戦の失速、アストンマーティンは前半戦からの失速。ハースは開幕戦から我慢の一年の覚悟でした。今シーズンはドライバーも2年生になりますし、無礼講で集団の中で揉まれてほしいです。

《GP別ドライバー・オブ・ザ・デイ獲得者》
今回の最後はポイントとは無関係ながら毎戦ファン投票によって選出される「ドライバー・オブ・ザ・デイ」をレース毎に列挙していきます。

 開幕戦 バーレーンGP      ペレス
 第2戦  エミリア・ロマーニャGP ノリス
 第3戦  ポルトガルGP      ペレス
 第4戦  スペインGP       ハミルトン
 第5戦  モナコGP        ベッテル
 第6戦  アゼルバイジャンGP   ベッテル
 第7戦  フランスGP       フェルスタッペン
 第8戦  シュタイアーマルクGP  ルクレール
 第9戦  オーストリアGP     ノリス
 第10戦イギリスGP       ルクレール
 第11戦ハンガリーGP       アロンソ
 第12戦ベルギーGP       〜無し〜
 第13戦オランダGP       ペレス
 第14戦イタリアGP       リカルド
 第15戦ロシアGP        ノリス
 第16戦トルコGP        サインツ
 第17戦アメリカGP       フェルスタッペン
 第18戦メキシコシティGP    ペレス
 第19戦サンパウロGP      ハミルトン
 第20戦カタールGP      アロンソ
 第21戦サウジアラビアGP    フェルスタッペン
 最終戦 アブダビGP      ライコネン

レースを思い出すと「なるほど納得」と「何故に?!」という2つの感情が頭をよぎります。こればかりは個人個人の受け取り方、レースの見方、推しドラなど様々な要素が集結して選ばれているためなかなか断定するのは難しい、いわば「そうなんだね」と受け入れるしかないものです。特に記憶に新しい最終戦アブダビGPで選出されたライコネンは決勝レースのマシントラブルで一番初めにリタイヤしています。まあライコネンを惜しみ、これまでの功績を誉め称えたくなる気持ちは十二分にありますが、ライコネンじゃあありませんでしたね。かといって最終周でトップに立ち、チャンピオンを獲得したフェルスタッペンか、と問われたら、そんなこともない(笑)だからmiyabikunは僭越ながら毎戦独自に選んでいる次第です。こちらの集計を使って、後日miyabikunなりの「2021年のドライバー・オブ・ザ・イヤー」を選出するつもりです。期待せずお待ち下さい(笑)

《ドライバー・オブ・ザ・デイ獲得回数》全21回
 1 ペレス      4回
 2 ノリス      3回
  フェルスタッペン 3回
 4 ベッテル     2回
  ルクレール    2回
  ハミルトン    2回
  アロンソ     2回
 8 リカルド     1回
  サインツ     1回
  ライコネン    1回

そのドライバー・オブ・ザ・デイを回数でまとめると、この様になりました。最多は不選定のベルギーGPを除いた全21戦で4回獲得したレッドブルのペレスという結果となりました。確かにペレスはいい働きをしたレースがいくつもありましたが、シーズンで一番光っていたかといえば、うーん、どうだろう(笑)
興味深いのは実際にドライバーズチャンピオンを獲得したフェルスタッペンは3回獲得でノリスと同率の2位、そのフェルスタッペンと最終戦まで争ったハミルトンは2回獲得で4位タイという結果とです。やっぱり結果や本来の順位よりかは、レースの働きっぷりと推しドライバーの得票がモノを言う感じもしますね。

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以上が「数字でみるF1」2021年シーズンの全てとなります。この企画は感情よりも表れた数字でシーズンを評価するというものでした。皆さんの印象とそれはランキングはいかがでしたでしょうか。本来はここまでを2021年の間に終える予定でしたが、年明けのココまで引っ張ってしまいました。でも何とかこれを終えてようやく肩の荷が軽くなった様に感じます。まだ2022年シーズン開幕まで時間があります。この後はそれ以外の課題、宿題も片付けつつ、夏頃から温めてきた「新企画」を解放しちゃおうかななんて考えています。どうせmiyabikunの考えることなんてアレとかでしょう?!さあ、どうでしょう。アレでなくソレかもしれませんよ(笑)
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長々と4回に渡って2021年シーズンのまとめと振り返りにお付き合いいただきありがとうございました。

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サーキット1周最速の「ポールポジション」はあくまでスタート位置を決める序章に過ぎません。栄冠を勝ち取るにはこちらをコツコツ獲得しておきたい「優勝」編です。モタモタしていると1,001戦目になってしまいますので急ぎましょう!まずは世間でよく見かける「優勝回数」になります。

《歴代優勝数上位21人》
  1 91勝 M・シューマッハ ★
  2 75勝 L・ハミルトン ★ ◯
  3 52勝 S・ベッテル ★ ◯
  4 51勝 A・プロスト ★
  5 41勝 A・セナ ★
  6 32勝 F・アロンソ ★
  7 31勝 N・マンセル ★
  8 27勝 J・スチュワート ★
  9 25勝 J・クラーク ★
     25勝 N・ラウダ ★
11 24勝 J・M・ファンジオ ★
12 23勝 N・ピケ ★
     23勝 N・ロズベルグ ★
14 22勝 D・ヒル ★
15 21勝 K・ライコネン ★ ◯
16 20勝 M・ハッキネン ★
17 16勝 S・モス
18 15勝 J・バトン ★
19 14勝 J・ブラバム ★
     14勝 G・ヒル ★
     14勝 E・フィッティパルディ ★
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37   7勝 D・リカルド ◯
47   5勝 M・フェルスタッペン ◯
53   4勝 V・ボッタス ◯
76   1勝 R・クビカ ◯
    ★はチャンピオン獲得者、◯は2019年現役

ちょっと中途半端な足切りですが、上位21人分、14勝以上+現役になります。またこれ以下の内訳は13勝2人、12勝3人、11勝3人、10勝4人、9勝1人、8勝2人、7勝3人、6勝7人、5勝6人、4勝4人、3勝8人、2勝11人、1勝32人。ポールポジション獲得者より少し多め全107人の優勝者で1,003勝となります。え、1,003勝って、数が合わないじゃん。どういうこと?!実は1,000戦のうち、1レースで2人優勝扱いと記録されたレースが3戦あるんです。1951年第4戦フランスGPはファンジオとファジオーリの2人、56年第1戦アルゼンチンGPはファンジオとムッソが勝利を分け合っています。また57年第5戦イギリスGPはモスとブルックスが2人優勝となって、はみ出た3戦です。昔の時代なので詳しくは理解できていませんが、2人は同じマシンを使っていたため両者に優勝ポイントを与えています。まるで耐久レースみたい。今ではあり得ないルールですね。
ひとえに14勝以上といっても、いくつかのグループになっています。(上位の中の)下位は「無冠の帝王」モスがせき止めるように16勝に居座っています。周りはほとんどチャンピオン、モスはこれだけ勝てていたのにチャンピオンになれませんでした。次なる壁は「生けるF1ご意見番」スチュワートが20勝台の先頭をなしています。スチュワートの場合はマシンや成績の低下によらないF1引退だったこともあって、もう少し続けていたら、もう一つ上のグループに加わっていたのかもしれません。これより上はたかだか1勝2勝では上回れない、大きな差があるグループ、いわゆる「規格外」のスーパーレジェンドクラス達。ちょうどその中間付近にいる現役の一人がベッテル。同期同世代のハミルトンと大きく離れてしまいましたね。チャンピオンは複数回獲得しているし、この次元までくれば数だけの問題ではないのですが、最速マシンかと思われた今シーズンも3戦を終えて未だ未勝利です。方やハミルトンは既に2勝をあげて、遠く及ばないであろうと思われたM・シューマッハの91勝に手が届きそうな位置まで順調に突き進んでいますよね。
まだ上位には遠く及ばない若手現役優勝者は4人。リカルド7勝、フェルスタッペン5勝、ボッタス4勝、クビカ1勝となっています。現状を考慮すると数を確実に伸ばせそうなのはボッタスとフェルスタッペンの2人が現実的でしょうか。ここにルクレールが加わる日もそう遠くない?!

《ドライバー別優勝獲得GP数》
23GP L・ハミルトン ★ ◯
          アゼルバイジャン、アブダビ、アメリカ、
          イギリス、イタリア、オーストラリア、
          オーストリア、カナダ、シンガポール、
          スペイン、ドイツ、トルコ、バーレーン、
          ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ベルギー、マレーシア、メキシコ、モナコ、
          ロシア、中国、日本

22GP M・シューマッハ ★
          アメリカ、アルゼンチン、イギリス、
          イタリア、オーストラリア、オーストリア、
          カナダ、サンマリノ、スペイン、ドイツ、
          バーレーン、パシフィック、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、ベルギー、
          ポルトガル、マレーシア、モナコ、
          ヨーロッパ、中国、日本

21GP S・ベッテル ★ ◯
          アブダビ、アメリカ、イギリス、イタリア、
          インド、オーストラリア、カナダ、
          シンガポール、スペイン、ドイツ、トルコ、
          バーレーン、ハンガリー、ブラジル、
          ベルギー、マレーシア、モナコ、
          ヨーロッパ、韓国、中国、日本

18GP A・プロスト ★
          アメリカ、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、オーストリア、オランダ、
          カナダ、サンマリノ、スペイン、ドイツ、
          ブラジル、フランス、ベルギー、
          ポルトガル、メキシコ、モナコ、
          ヨーロッパ、南アフリカ

17GP A・セナ ★
          アメリカ、アメリカ東、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、カナダ、サンマリノ、
          スペイン、ドイツ、ハンガリー、ブラジル、
          ベルギー、ポルトガル、メキシコ、モナコ、
          ヨーロッパ、日本

17GP F・アロンソ ★
          イギリス、イタリア、オーストラリア、
          カナダ、サンマリノ、シンガポール、
          スペイン、ドイツ、バーレーン、ハンガリー、
          フランス、マレーシア、モナコ、
          ヨーロッパ、韓国、中国、日本

16GP N・マンセル ★
          イギリス、イタリア、オーストラリア、
          オーストリア、カナダ、サンマリノ、
          スペイン、ドイツ、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、ベルギー、
          ポルトガル、メキシコ、ヨーロッパ、
          南アフリカ

16GP N・ロズベルグ ★
          アブダビ、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、オーストリア、
          シンガポール、スペイン、ドイツ、
          バーレーン、ブラジル、メキシコ、
          モナコ、ヨーロッパ、ロシア、中国、日本

15GP K・ライコネン ★ ◯
          アブダビ、アメリカ、イギリス、
          オーストラリア、カナダ、スペイン、
          トルコ、ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ベルギー、マレーシア、モナコ、中国、
          日本

14GP N・ラウダ ★
          アメリカ、アメリカ西、イギリス、
          イタリア、オーストリア、オランダ、
          スウェーデン、スペイン、ドイツ、ブラジル、
          フランス、ベルギー、モナコ、南アフリカ

14GP N・ピケ ★
          アメリカ西、アメリカ東、アルゼンチン、
          イタリア、オーストラリア、オランダ、
          カナダ、サンマリノ、ドイツ、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、ヨーロッパ、日本

14GP D・ヒル ★
          アルゼンチン、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、カナダ、サンマリノ、
          スペイン、ドイツ、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、ベルギー、
          ポルトガル、日本

14GP M・ハッキネン ★
          アメリカ、イギリス、オーストラリア、
          オーストリア、カナダ、スペイン、ドイツ、
          ハンガリー、ブラジル、ベルギー、モナコ、
          ヨーロッパ、ルクセンブルク、日本

12GP J・スチュワート ★
          アメリカ、アルゼンチン、イギリス、
          イタリア、オランダ、カナダ、スペイン、
          ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、
          南アフリカ

12GP J・バトン ★
          オーストラリア、カナダ、スペイン、
          トルコ、バーレーン、ハンガリー、
          ブラジル、ベルギー、マレーシア、モナコ、
          中国、日本

10GP J・M・ファンジオ ★
          アルゼンチン、イギリス、イタリア、
          オランダ、スイス、スペイン、ドイツ、
          フランス、ベルギー、モナコ

10GP S・モス
          アメリカ、アルゼンチン、イギリス、
          イタリア、オランダ、ドイツ、ペスカーラ、
          ポルトガル、モナコ、モロッコ

  9GP J・クラーク ★
          アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、
          ドイツ、フランス、ベルギー、メキシコ、
          南アフリカ

  9GP J・ブラバム ★
          イギリス、オランダ、カナダ、ドイツ、
          フランス、ベルギー、ポルトガル、モナコ、
          南アフリカ

  9GP E・フィッティパルディ ★
          アメリカ、アルゼンチン、イギリス、
          イタリア、オーストリア、カナダ、スペイン、
          ブラジル、ベルギー

  8GP G・ヒル ★
          アメリカ、イタリア、オランダ、スペイン
          ドイツ、メキシコ、モナコ、南アフリカ

  7GP D・リカルド ◯
          アゼルバイジャン、カナダ、ハンガリー、
          ベルギー、マレーシア、モナコ、中国

  4GP V・ボッタス ◯
          アブダビ、オーストラリア、オーストリア、
          ロシア

  4GP M・フェルスタッペン ◯
          オーストリア、スペイン、マレーシア、
          メキシコ

  1GP R・クビカ ◯
          カナダ

先日のポールポジションと同様に「ドライバー基準」で優勝GPをまとめてみました。ポールポジションと同じ時期、同じ数行われているはずなのに優勝の方が少ない者、反対にポールポジションの方が少ない者など様々ですね。これは個人的な見解ですが、ポールポジションが多い者=ドライバー、マシンとも「速さがウリ」であり、優勝が多い者=タイヤ、燃料、天候などへの適応する「巧みさがウリ」という印象があります。どちらかだけが多いという偏ったトップドライバーはおらず、大抵がいつもよく聞くドライバーがどちらも占めてくるわけですが。またこちらもオールドドライバーが近代ドライバーより低い数で算出されてしまうのが、不公平で申し訳ない。。
まず「ハミルトン率」を見てみましょうか(なんだそりゃ)アイウエオ順に記載したので見つけ辛いかもしれませんが、オーストラリアでしょう、次はバーレーン、そして中国、アゼルバイジャン、、と最終はアブダビ。ありゃ23GP中、今シーズンの21GPの全てで勝っていやがる。このバケモンが。要は2019年開催+過去開催2つ(トルコ、マレーシア)=23GPというわけですね。では「ベッテル率」は?アゼルバイジャン(ヨーロッパGP時代を含む)とオーストリア、フランス、ロシアの4つ足らず。21GP獲っていても過去開催含めての21GPでした。ポールポジションと同じようにこちらもハミルトンを上回る可能性は秘めています。それにベッテルの面白い点は誰も手をつけられなかった「インド」を3回とも独り占めしていること。サーキットはまだあるけど、インドはもう復活しないと思うなぁ。モスのペスカーラGPやシューマッハのパシフィックGPも唯一の記録ですね。
現役の非チャンピオンのリカルドは7勝が全てが異なるGPでの優勝です。元相方のフェルスタッペンは何気に高速高地のメキシコがお得意の様子。あと1勝すれば早くも「メキシカンマイスター」に仲間入りします。このまま無事にメキシコGPが行われ続けるといいですね。年間1勝以上を保てるようになってきたので、今シーズンも優勝を期待してよろしいのでしょうか?!日本とオランダのファンは特に待ち望んでいることでしょう。
余談ですが、ハミルトンが以前所属したロン・デニス時代のマクラーレンは「優勝トロフィーはチームに奉納し、ドライバーにはレプリカが渡される」と言われていましたが、アレ今ではどうなっているんでしょうね。まあ、代表も変わったしマシンも変わっちゃったし、まだ先そうだから、いっか。

《1GP優勝数(5回以上)》
10GP M・シューマッハ ★
          8勝 フランスGP
          7勝 カナダGP
          7勝 サンマリノGP
          6勝 スペインGP
          6勝 ベルギーGP
          6勝 日本GP
          5勝 アメリカGP
          5勝 イタリアGP
          5勝 モナコGP
          5勝 ヨーロッパGP

  7GP L・ハミルトン ★ ◯
          6勝 アメリカGP
          6勝 カナダGP
          6勝 ハンガリーGP
          6勝 中国GP
          5勝 イギリスGP
          5勝 イタリアGP
          5勝 日本GP

  3GP A・プロスト ★
          6勝 ブラジルGP
          6勝 フランスGP
          5勝 イギリスGP

  2GP A・セナ ★
          6勝 モナコGP
          5勝 ベルギーGP

  1GP J・クラーク ★
          5勝 イギリスGP

  1GP G・ヒル ★
          5勝 モナコGP

2016年に「◯◯◯マイスターを探る」と題してGP(サーキット)単位で並べたものをドライバー単位に置き換えて、それを最新の1,000戦終了時点で再集計しました。
4回とすれば、ある人がバシバシ入ってくるのですが、敢えてこちらもポールポジションと同水準の5回以上のピックアップとしました。だからいないでしょう?!残念ながら(笑)なんて言うと、またあの「あんこう」のような口で困り顔されてしまう。
優勝回数がずば抜けている時点で驚きですが、5勝以上のGPが10もあるなんて言われると、同じ土俵で走るのも恐れ多いし、やる前から勝ち目がないだろうと白旗を挙げてしまいそう。それもフランスGPに至っては史上最多の8勝をマークしています。フランス国旗の縦縞三色が変わって、ベルギー国旗みたいになりそうな勢い。
G・ヒル、セナ、シューマッハは「モナコマイスター」として取りざたされていますね。ここで名を馳せるものはF1ドライバーとしても超一流の名誉を得ています。現在のドライバーはハミルトンとベッテルが2勝、ライコネンとリカルドが1勝となっています。次世代のモナコマイスターは誰が先に手にするのでしょうか。

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F1は今まで多くのドライバーを生み、ドラマを生み、記録を生んで我々F1ファンを魅了しました。人気の低迷や勝者の偏り、名門チームの衰退や開催困難なGPがあるなど、まだまだ問題や不安要素を抱えてはいますが、これから先もF1は進化し、永続してほしいと願っています。

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今までデータを取り扱うネタを度々やってきました。いつも悩むのが「新たなレースが行われたりシーズンが始まると、データが古くなる」点。F1が続いていく以上、新規参戦や途中離脱はドライバーによって異なるわけだし、全く条件が揃う時といえば「F1が終わる時」を待たなければなりません。それは困るしできないため、無理矢理「データは◯◯までとする」と期限を設けて整理してアップしてきました。ただ今回は2019年序盤ではありながら数少ないキリ番「1,000戦」を迎えました。このチャンスで近年偏りが著しいポールポジションについて、今まで取り扱わなかった視点でみてみようと思います。

《歴代ポールポジション獲得数上位20人》
  1 84回 L・ハミルトン ★ ◯
  2 68回 M・シューマッハ ★
  3 65回 A・セナ ★
  4 55回 S・ベッテル ★ ◯
  5 33回 J・クラーク ★
     33回 A・プロスト ★
  7 32回 N・マンセル ★
  8 30回 N・ロズベルグ ★
  9 29回 J・M・ファンジオ ★
10 26回 M・ハッキネン ★
11 24回 N・ラウダ ★
     24回 N・ピケ ★
13 22回 F・アロンソ ★
14 20回 D・ヒル ★
15 18回 M・アンドレッティ ★
     18回 R・アルヌー
     18回 K・ライコネン ★ ◯
18 17回 J・スチュワート ★
19 16回 S・モス
     16回 F・マッサ
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
37   7回 V・ボッタス ◯
54   3回 D・リカルド ◯
69   1回 R・クビカ ◯
       1回 N・ヒュルケンベルグ ◯
       1回 C・ルクレール ◯
   ★はチャンピオン獲得者、◯は2019年現役

以前2017年に「ポールポジション獲得者上位10人」をレース数とクロスさせてみたことがありました。今回はその幅を少し拡げて、現役ドライバーも含むこととしました。この手のデータ系になるとむやみにくっつけているmiyabikunお得意の獲得率、今回は止めました。分母はみんな揃って「1,000」であり、ハミルトンを例にすると84÷1,000=0.084=8.4%だから簡単。わざわざ割り出すまでもありません。
前回から数を増やしたものは上位ではハミルトンがセナとシューマッハを抜いて単独トップの84回、ベッテルもセナまであと10回で並ぶ数まで伸ばしてきました。
現役ではチャンピオン経験者3人のほか、F1の1,000戦目を見事に記録したボッタス、99人目のポールシッターに名乗りをあげたルクレールをはじめ、レッドブル時代のリカルド、今はビリでも昔はポール経験のあるクビカ、さすが予選王子ヒュルケンベルグと参戦20人中8人となっています。ポールポジション100人目は「あのガキ」が獲る最有力候補でしょうが、miyabikunは他のドライバーである方が面白くていいと思っています。

今回の企画はこれが目的ではありません。数を重ねることもすごいことなのですが、全世界を転戦するF1ドライバー、様々なGPでポールポジションを獲得することで「あらゆるコース特性で速さを見いだせる」ドライバーであることを証明できますね。上記25人が「何箇所のGPで獲得したか」を整理しました。
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《ドライバー別ポールポジション獲得GP数》
24GP L・ハミルトン ★ ◯
          アゼルバイジャン、アブダビ、アメリカ、
          イギリス、イタリア、オーストラリア、
          オーストリア、カナダ、シンガポール、
          スペイン、ドイツ、バーレーン、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、ベルギー、
          マレーシア、メキシコ、モナコ、ヨーロッパ、
          ロシア、韓国、中国、日本

23GP S・ベッテル ★ ◯
          アゼルバイジャン、アブダビ、アメリカ、
          イギリス、イタリア、インド、
          オーストラリア、カナダ、シンガポール、
          ドイツ、トルコ、バーレーン、ハンガリー、
          ブラジル、ベルギー、マレーシア、
          メキシコ、モナコ、ヨーロッパ、ロシア、
          韓国、中国、日本

20GP A・プロスト ★
          アメリカ、アメリカ東、イギリス、
          イタリア、オーストリア、オランダ、
          カナダ、サンマリノ、スイス、スペイン、
          ドイツ、ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ベルギー、ポルトガル、モナコ、
          ヨーロッパ、南アフリカ、日本

19GP A・セナ ★
          アメリカ、アメリカ東、イギリス、
          イタリア、オーストラリア、カナダ、
          サンマリノ、スペイン、ドイツ、
          パシフィック、ハンガリー、ブラジル、
          フランス、ベルギー、ポルトガル、
          メキシコ、モナコ、ヨーロッパ、日本

19GP M・シューマッハ ★
          アメリカ、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、オーストリア、カナダ、
          サンマリノ、スペイン、ドイツ、バーレーン、
          ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ベルギー、マレーシア、モナコ、
          ヨーロッパ、ルクセンブルク、日本

17GP N・マンセル ★
          アメリカ、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、カナダ、サンマリノ、
          スペイン、ドイツ、ハンガリー、ブラジル、
          フランス、ベルギー、ポルトガル、
          メキシコ、モナコ、南アフリカ、日本

17GP N・ロズベルグ ★
          アブダビ、アメリカ、イギリス、カナダ、
          シンガポール、スペイン、ドイツ、
          バーレーン、ハンガリー、ブラジル、
          ベルギー、メキシコ、モナコ、ヨーロッパ、
          ロシア、中国、日本

16GP N・ピケ ★
          アメリカ西、アメリカ東、アルゼンチン、
          イギリス、イタリア、オーストリア、
          オランダ、カナダ、サンマリノ、スペイン、
          ブラジル、ベルギー、ポルトガル、モナコ、
          ヨーロッパ、南アフリカ

14GP F・アロンソ ★
          イギリス、イタリア、カナダ、シンガポール、
          スペイン、ドイツ、バーレーン、ハンガリー、
          ブラジル、フランス、マレーシア、モナコ、
          ヨーロッパ、中国

13GP D・ヒル ★
          アルゼンチン、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、カナダ、スペイン、
          ドイツ、ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ポルトガル、モナコ、ヨーロッパ

13GP M・ハッキネン ★
          イギリス、イタリア、オーストラリア、
          オーストリア、サンマリノ、スペイン、
          ドイツ、ハンガリー、ブラジル、フランス、
          ベルギー、モナコ、ルクセンブルク

13GP K・ライコネン ★ ◯
          アメリカ、イギリス、イタリア、
          オーストラリア、サンマリノ、スペイン、
          ドイツ、トルコ、ハンガリー、フランス、
          ベルギー、モナコ、ヨーロッパ

12GP M・アンドレッティ ★
          アメリカ、アメリカ東、アルゼンチン、
          イタリア、オランダ、カナダ、スウェーデン、
          スペイン、ドイツ、フランス、ベルギー、日本

12GP N・ラウダ ★
          アメリカ、アメリカ西、イギリス、イタリア、
          オーストリア、オランダ、スペイン、ドイツ、
          フランス、ベルギー、モナコ、南アフリカ

11GP J・クラーク ★
          アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、
          カナダ、ドイツ、フランス、ベルギー、
          メキシコ、モナコ、南アフリカ

11GP F・マッサ
          オーストリア、シンガポール、スペイン、
          トルコ、バーレーン、ブラジル、フランス、
          マレーシア、モナコ、ヨーロッパ、日本

10GP J・M・ファンジオ ★
          アルゼンチン、イギリス、イタリア、
          オランダ、スイス、ドイツ、フランス、
          ペスカーラ、ベルギー、モナコ

10GP R・アルヌー
          アメリカ東、イギリス、イタリア、
          オーストリア、オランダ、カナダ、
          サンマリノ、フランス、モナコ、南アフリカ

  7GP J・スチュワート ★
          アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、
          ベルギー、モナコ、南アフリカ

  7GP S・モス
          アメリカ、アルゼンチン、イギリス、
          イタリア、オランダ、ポルトガル、モナコ

  6GP V・ボッタス ◯
          アブダビ、オーストリア、バーレーン、
          ブラジル、ロシア、中国

  2GP D・リカルド ◯
          メキシコ、モナコ

  1GP R・クビカ ◯
          バーレーン

  1GP N・ヒュルケンベルグ ◯
          ブラジル

  1GP C・ルクレール ◯
          バーレーン

分類はGP単位としているため、サーキット単位とすると、もう少し増えます。そちらも整理してはいるのですが、煩雑になるため割愛しました。この手の記録は開催数、開催GPの限られているオールドドライバーにとって、実績はあれど言うまでもなく不利です。
最も多くのGP予選を制したのはハミルトンの24GPでした。現役で唯一「2019年開催の全GPでポールポジションを獲得しているドライバー」です。ちなみにサーキット単位でみると、27サーキットを制しています。すごいですよね。得意不得意サーキット云々はなく、全てで速い。これが近年最強のメルセデスと融合しているわけですから、ライバルは一枚どころか二枚上手ぐらいで取り組まなければポールポジション獲得の道は開きません。裏を返せばハミルトンの場合、これ以上の記録はベトナムのハノイ市街地のような新設サーキット、オランダのザントフォールト復活開催などがないと更新できないということ。23GPで歴代2位のベッテルは現役18GPを制しています。残るはどこでしょうか?オーストリア、スペイン、フランスです。スペインのカタロニアは合同テストで超速ラップを叩き出しているはずなのに、予選で獲れないというのは意外ですね。またベッテルが獲っていてハミルトンが獲れなかったものもあります。トルコとインドの2つ。その差がこの1GP違いとなっています。もう手詰まりのハミルトンに対し、ベッテルは現役で3つ追加することができるため、上回る可能性を残しています。
スーパーレジェンドの3人、プロスト、セナ、M・シューマッハは仲良く1GPずつ並んでいます。シューマッハとセナはプロストに対してポールポジション数そのものは多いはずです。ただ獲得GP数はプロストの20GPが最も多くなる。それはなぜか、この後にも出てきますがシューマッハとセナは「同じGPで複数回獲得している」という特徴があるからです。プロスト目線でいけば「どのGP(サーキット)でもそつなく速い」ということになる。その辺りがプロストらしい「強み」でした。
マッサやアルヌーといった非チャンピオンクラスもこうしてみるとなかなか健闘しましたよね。マッサは本当に惜しいところまでいきました。人もよかった。その人のよさが「華」という面であと一押し足らずだったんでしょう。似たような苦労人のN・ロズベルグやバトンと異なる点。
現役の非チャンピオンはまだまだ伸び代たっぷりですね。中でもキングの隣に静かに座るボッタス、エースを虎視眈々と見つめるルクレールは期待できます。某「黄色いチーム」の2人は厳しいかなぁ。水色のチームの人はもっと、、。

《1GPポールポジション獲得数(5回以上)》
8GP L・ハミルトン ★ ◯
        8回 オーストラリアGP
        6回 イギリスGP
        6回 イタリアGP
        6回 カナダGP
        6回 ハンガリーGP
        6回 中国GP
        5回 ベルギーGP
        5回 マレーシアGP

6GP M・シューマッハ ★
        8回 日本GP
        7回 スペインGP
        7回 ハンガリーGP
        6回 カナダGP
        5回 サンマリノGP
        5回 マレーシアGP

5GP A・セナ ★
        8回 サンマリノGP
        6回 オーストラリアGP
        6回 ブラジルGP
        5回 イタリアGP
        5回 モナコGP

2GP J・M・ファンジオ ★
        5回 イタリアGP
        5回 フランスGP

1GP J・クラーク ★
        5回 イギリスGP

今回の最後は1GPで複数回ポールポジションを獲得したドライバーを整理しました。一つの線引きとして「同じGPで5回以上」でピックアップしました。そうすれば、数多いポールシッターも5人とかなり厳選されます。最も多いのは言わずとも知れたハミルトンの8GPで5回以上のポールポジションを獲得しています。先日の開幕戦オーストラリアGPで獲得したことにより、シューマッハの持つ日本GP8回、セナの持つサンマリノGPに並びました。オーストラリアのポールが多いということは「そのシーズンの初めでポールを獲る確率が高い」ともいえます。近年はハミルトンに始まり、ハミルトンがチャンピオンを獲っているという、まさに「ハミルトンによるF1」と化しています。他はまだ今シーズンで8回に到達するものはありませんが、イギリス、イタリア、カナダ、ハンガリーについては7回になるチャンスを持っており、それぞれ単独最多獲得数にもなり得ます。
ハミルトンの「一応ライバル」の方はこのコーナーでは見かけませんね。どうしちゃったのでしょうか。ベッテルはポール獲得数こそ多いものの、未だに1GPで5回獲得したものはありません。おまけでお伝えしておくと、カナダ4回、シンガポール4回、中国4回、日本4回と惜しい感じ。今は無きサーキットを含め、万遍なくポールを獲得しているベッテルです。
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おいおい、そんなシケった顔するなよー。頑張れよ!みんなまだ期待しているぞ。数じゃないよ、要は質だから(笑)

以上、1,000戦というキリのいいタイミングで「ポールポジションの上位獲得者とGP別獲得数」について整理してみました。ポールポジションはポイント付与はありませんし、必ずしも優勝に直結はしません。ただし、近年のF1において特に「優勝するに重要なファクター」となってきています。たった1周で決まる勝負、戦略にもよらない「サーキットを純粋に速く走る」というF1の醍醐味がこの「予選の1周」に濃縮されています。

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