F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:歴代

COTA編って、、あのCOTAでしょう、サーキット・オブ・ジ・アメリカズはイギリスではなくアメリカでは、、その通り、正解です。今週末もイギリスのシルバーストンでの二連戦目なわけですが、先週「シルバーストン編」はやってしまいましたので、他にどこをやるかと考えていました。実は「リンク、リンク、一つ挟んでまたリンク」なんてフレーズを言いたくてドイツのニュルブルクリンクを予定しておりましたが、先日ニュルブルクリンクでの「アイフェルGP」開催が決定したためそれが出来なくなってしまったのです。それならばこのまま待っていても今シーズン行われないことが決まったサーキットをやっちゃおう、ということでイギリスからは程遠いアメリカGPをここに差し込みました。もう一度お知らせしておくと、今週末のF1はアメリカではなく、シルバーストンでの「F1 70周年記念GP」です。間違えてオースティンに行かないよう気を付けてくださいね!(笑)

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《サーキット・オブ・ジ・アメリカズの基本情報》
    全長     :5.513km(2012〜)
 コーナー数:20箇所
   開催回数  :8回

サーキット名そのまま、アメリカのテキサス州オースティン市に所在する現アメリカGPの舞台です。アメリカはこれまでいくつものサーキットや市街地を使ってアメリカGPが行われては止めてを繰り返す国ではありますが、またアメリカにF1の市場を求めるべく、2010年末に建設が着工、2012年の開幕前に何とか間に合わせたという新設サーキット。施設はF1規格そのものを採用するなど、F1以外のモータースポーツが盛んな国アメリカでまさに「F1を呼ぶために造られた」サーキットということです。監修は皆さんよくご存知のヘルマン・ティルケ先生。
特徴的なのは近代的な新設サーキットでありつつも起伏に富んだレイアウトで、そのレイアウトは「F1で採用される名物コーナーを随所に取り入れている」という点です。スタート直後に立ちはだかる急坂や複合コーナーに連続S字、長めなストレートの後の鋭角コーナーなど、パッシングポイントも多く、ファンやドライバーからも比較的人気のサーキットに仕立て上げられました。当初は今とは逆の右回り(時計回り)を予定していたこともあって、一部引用した区間とは逆になるコーナーもありますが、現在は「アメリカGPの顔」として8年採用されています。

《サーキット・オブ・ジ・アメリカズの予選P.P.タイム変遷》
 12 5.513km 1分35秒657 100%    ベッテル
 13 5.513km 1分36秒338 100.7% ベッテル
 14 5.513km 1分36秒067 100.4% Nロズベルグ
 15 5.513km 1分56秒824 122.1% Nロズベルグ
 16 5.513km 1分34秒999   99.3% ハミルトン
 17 5.513km 1分33秒108   97.3% ハミルトン
 18 5.513km 1分32秒237   96.4% ハミルトン
 19 5.513km 1分32秒029   96.2% ボッタス

開設からまだ日が浅いこともあって幸いにもサーキットレイアウト変更はありません(細かな変更はあるかもしれない)よってシンプル歴代のタイム比較と相対でみていくこととします。
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初年2012年はまだまだイケイケなレッドブルのチャンベッテルが記念すべき初ポールポジションを獲得しました。当時はアブダビGPの後の第19戦11/17に設定されていたんですよね。2.4ℓV8NAのベッテルは当時マクラーレンにいた 2番手のハミルトンに0.1秒の差を付けた1分35秒657で走破しています。ただこのポールタイムは3つのセクターで最速だったわけではありません。坂を上りながら高速なS字を有するセクター1はハミルトンの方が0.1秒速いタイムでした。長い直線のセクター2はほぼニアリーイコールなタイムで、この年のベッテルは最終の比較的低速なセクター3が速く、ハミルトンから0.3秒も差を付けていました。やはり高速よりも中低速コーナーで本領を発揮するのがレッドブルのマシンといえるでしょうか。
現パワーユニットとなった2015年はハリケーンの到来により土曜の予選が行われず、翌日曜日の決勝前の午前に「Q2の結果」をもってポールポジションを決めました。よってニコベルグさんには申し訳ないのですが、グラフは振り切れさせて頂きました。
現時点のCOTA最速は昨年2019年のボッタスによる1分32秒029となっています。初年の2012年と比べると3.6秒も速くなり、3.8%短縮されました。8年経つとこんなにも向上するのですね。見た目はさほど速く見えないのだけれど、やっぱり今のマシンって早いんだなということがわかります。ただこのボッタスも3セクター全てが最速だったわけではなく、セクター1はフェラーリのルクレールに0.2秒負け、セクター3はレッドブルのフェルスタッペンに0.1秒負けているんです。全てのセクターを最速で繋げたとしたら1分31秒658と、0.371秒も速くなります。まあね、マシンも違うしドライバーによって得意不得意は当然ありますし、そうそう理想的なタイムなんぞ出せるものではない。miyabikunもゲームから痛い程それを知らしめられました。人間は完璧でない方が面白い。
今回は「平均速度比較」の必要が無くなりましたので、初代2012年のポールタイムと最新最速の2019年のタイムを比較してみましょう。

・上り坂の後は高速クネクネなセクター1
 12ベッテル  19ボッタス            12と19の差
  25秒919           24秒719              -1秒200
・ストレートを鋭角コーナーで挟んだセクター2
 12ベッテル  19ボッタス            12と19の差
  38秒009          36秒718               -1秒291
・偽「ターン8」とテクニカルなセクター3
 12ベッテル  19ボッタス            12と19の差
  31秒566          30秒553               -1秒013
●1周ポールポジションタイム※
 12ベッテル  19ボッタス            12と19の差
  1分35秒657     1分32秒029              -3秒628

 ※セクター最速タイムを記載しているため、
  各セクター合算とポールタイムに差があります

データ抽出の精密さに欠けており、今回は合算に狂いがあることをご了承下さい。あくまで参考程度の比較をしてみると、各セクター1秒ずつ速くなっており、トータルで3.6秒の短縮となっています。最も差がついたのは長い直線を2つの鋭角コーナーで挟んだセクター2の1秒291差でした。ウィングはワイドに、車重もだいぶ重くなった今日のF1マシン。やはりハイブリッドターボのパワーはコーナーの立ち上がりや直線の伸びに大きく恩恵をもたらす結果ということがわかりました。
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これでCOTAは終わるわけですが、やっぱり1サーキット8年では腹八分に達しませんよね。ならば今回ももう一箇所見ちゃいましょうか。他の身近なアメリカGPといえば、インディアナポリスですね。もう少しだけ「時を戻そう」

《インディアナポリス(アメリカGP)の基本情報》
    全長     :4.192km(2000〜)
 コーナー数:13箇所
   開催回数  :8回

インディアナポリスでのアメリカGPはまだそう昔ではない2000年から2007年までの開催と皆さんも大きく記憶にあると思います。インディアナポリスでのF1は1950年から1960年までの11年間で「インディアナポリスGP」俗にいうインディ500が行われていますが、サーキットレイアウトは別モノ、マシンも別物、ドライバーも別者ということで今回除外しました。
開業は1909年、アメリカのみならず世界を代表するモータースポーツの聖地ですね。特徴は近代のF1には珍しく強いバンク角(カント)を伴うオーバル区間を走行するということ。F1と同様にオープンホイールのモータースポーツ「インディカー」ではお馴染みなレイアウトですが、ヨーロッパ由来のF1にこの文化はありません。アメリカGPとして復活開催された際はこの区間は半分弱を使用し、他は「インフィールドセクション」と呼ばれるオーバルの内側に大小の中低速コーナーが設けられました。それでも終盤のターン11からコントロールライン先のターン1まで2km、20秒近いスロットル全開区間があり、タイヤへの負担も大きく、2005年にはミシュランタイヤを履くトヨタのR・シューマッハが大クラッシュを起こしたため、ミシュランタイヤ勢が決勝レースを全員ボイコットするという前代未聞の事件が起きたことも有名です。

《インディアナポリスの予選P.P.タイム変遷》
 00 4.192km 1分14秒266 100% Mシューマッハ
 01 4.192km 1分11秒708 96.6% Mシューマッハ
 02 4.192km 1分10秒790 95.3% Mシューマッハ
 03 4.192km 1分11秒670 96.5% ライコネン
 04 4.192km 1分10秒223 94.6% バリチェロ
 05 4.192km 1分10秒625 95.1% トゥルーリ ※
 06 4.192km 1分10秒832 95.4% Mシューマッハ
 07 4.192km 1分12秒331 97.4% ハミルトン

 ※2005年のトゥルーリは決勝に出走せず

今回の検証に不要な情報にはなりますが、※印の2005年にトゥルーリによって記録された「トヨタ初ポールポジション」は残念ながら決勝に出走されずとなりました(詳細は以前に「過去のレース」で取り扱いましたので参照下さい)
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インディアナポリスでのアメリカGPは8回行われ、全長は4.192kmなのでこちらもタイム比較のみとなります。有難や。初戦は2000年に復活を果たしたフェラーリのM・シューマッハが記録した1分14秒266です。他の年と比較すると頭一つ遅いタイムとなりますが、ドライコンディションでこのポールタイムはレースウィーク最速のタイムとなります。翌年2001年に同じM・シューマッハによって一気に2.556秒も短縮され、2002年もM・シューマッハが0.9秒縮めて3年連続でフェラーリ&ブリヂストンが獲りました。インディアナポリスでは悪夢の印象しかないミシュランは2003年に当時マクラーレンのライコネンによってようやくポールポジションを経験、そしてあの2005年のトヨタと8年間で2回のポールポジション獲得に止まりました。F1参戦前からインディアナポリスに馴染みのあるブリヂストンはミシュランよりも路面や負荷にも理解が深かったことがサーキット攻略に役立ったと言われていましたよね。
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インディアナポリス時代は2006年から2.4ℓV8エンジンに切り替わりました。ダウンサイジングして急激にタイムが落ちるものかと思いきや、実際のところそうでもない。差は0.207秒に止まっています。最終年となった2007年はデビューイヤーのハミルトンによる1分12秒331で6年前のタイムよりも遅くなってしまっていますが、予選前日のフリー走行1回目にマクラーレンの相方アロンソが1分11秒925で走行しているので、本当はもう少し速い、はず。この2007年からエンジン回転数が「19,000回転」に制限されました。長い全開時間を高回転で回せなくなったのはインディアナポリスにとっては影響の大きいレギュレーション変更となったのでしょうか。今後インディアナポリスでF1が開催される可能性は無さそうですが、現パワーユニットでフルアタックした場合はどのようなラップタイムになるのか、個人的に興味があります。何となくの予想ですが、大きなダウンフォースを生み出すマシンでは飛躍的なタイム向上にはならないんじゃないかと思います。
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後先が逆になりますが、今回は絵面が寂しいので最後に2つのサーキットレイアウトを貼り付けます。参考にして頂けば幸いです。

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一週間のしばしの休息を経て、今週から再び三週連続開催が始まります。今回はF1の始祖、イギリスGPの舞台を確立したシルバーストンサーキットですね。レイアウト変更てんこ盛りとなっておりますので、二週間の「監禁期間」かけてゆっくり理解していきましょう。

《シルバーストンの基本情報》
  全長  :4.649km(1950,51)
       4.711km(1952〜73)
       4.719km(1975〜85)
       4.778km(1987〜90)
       5.226km(1991〜93)
       5.057km(1994,95)
       5.072km(1996)
       5.141km(1997〜09)
       5.891km(2010〜)
 コーナー数:18箇所(2010〜)
   開催回数  :53回

イギリスGPは70年の歴史でこのシルバーストン以外にもエイントリーやブランズハッチと交互の開催となったため、F1開催回数は昨年19年まで53回となります。所在地は変わらずも歴史がある分、度重なるレイアウト変更を伴い現在に至ります。
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 ①1950,51年 4.649km 赤色(オリジナル)
 ②1952〜73年 4.711km 黄色(ウッドコート新設)
 ・1975〜85年 4.719km 
 ③1987〜90年 4.778km 緑色(ブリッジ新設)
 ④1991〜93年 5.226km 灰色(高速S字改良)
 ⑤1994,95年   5.057km 青色(アビー改良)
 ・1996年    5.072km
 ・1997〜09年 5.141km
 ⑥2010〜現在  5.891km 黒色(ブリッジ廃止)

以前作図したサーキットレイアウトでは全てを表現できていません。代表的な6レイアウトを描画しています。オリジナル(とはいっても、F1制定前から他の改良を経ています)は実にシンプルですね。平坦で広大な飛行場跡地に設営されたシルバーストンは経年とともに単純な直線要素からコーナーやシケインを増やし、テクニカルな要素を追加しています。中でも④の91年改修で「インフィールドセクション」が最終部分に設けられ、有名な「マゴッツ」「べケッツ」「チャペル」が高速S字に変貌を遂げた点、また現行⑥2010年改修によって「アリーナセクション」を設置したことで大幅に全長が延び、翌11年からコントロールラインも「クラブ〜アビー」間に変更されています。image

《シルバーストンの予選P.P.タイム変遷》
 50 4.649km 1分50秒800 ファリーナ
 51 4.649km 1分43秒400 ゴンザレス
 52 4.711km 1分50秒000 ファリーナ
 53 4.711km 1分48秒000 アスカリ
 54 4.711km 1分45秒000 ファンジオ
 55 
 56 4.711km 1分41秒000 モス
 57 
 58 4.711km 1分39秒400 モス
 59 
 60 4.711km 1分34秒600 Jブラバム
 61 
 62 
 63 4.711km 1分34秒400 クラーク
 64 
 65 4.711km 1分30秒800 クラーク
 66 
 67 4.711km 1分25秒300 クラーク
 68 
 69 4.711km 1分20秒800 リント
 70 
 71 4.711km 1分18秒100 レガッツォーニ
 72 
 73 4.711km 1分16秒300 ピーターソン
 74 
 75 4.719km 1分19秒360 プライス
 76 
 77 4.719km 1分18秒490 ハント
 78 
 79 4.719km 1分11秒880 ジョーンズ
 80 
 81 4.719km 1分11秒000 アルヌー
 82 
 83 4.719km 1分09秒462 アルヌー
 84 
 85 4.719km 1分05秒591 Kロズベルグ
 86 
 87 4.778km 1分07秒110 ピケ
 88 4.778km 1分10秒133 ベルガー
 89 4.778km 1分09秒099 セナ
 90 4.778km 1分07秒428 マンセル
 91 5.226km 1分20秒939 マンセル
 92 5.226km 1分18秒965 マンセル
 93 5.226km 1分19秒006 プロスト
 94 5.057km 1分24秒960 Dヒル
 95 5.057km 1分28秒124 Dヒル
 96 5.072km 1分26秒875 Dヒル
 97 5.141km 1分21秒598 Jヴィルヌーブ
 98 5.141km 1分23秒271 ハッキネン
 99 5.141km 1分24秒804 ハッキネン
 00 5.141km 1分25秒703 バリチェロ
 01 5.141km 1分20秒447 Mシューマッハ
 02 5.141km 1分18秒998 モントーヤ
 03 5.141km 1分21秒209 バリチェロ
 04 5.141km 1分18秒233 ライコネン
 05 5.141km 1分19秒905 アロンソ
 06 5.141km 1分20秒253 アロンソ
 07 5.141km 1分19秒997 ハミルトン
 08 5.141km 1分21秒049 コバライネン
 09 5.141km 1分19秒509 ベッテル
 10 5.891km 1分29秒615 ベッテル
 11 5.891km 1分30秒399 ウェバー
 12 5.891km 1分51秒746 アロンソ
 13 5.891km 1分29秒607 ハミルトン
 14 5.891km 1分35秒766 Nロズベルグ
 15 5.891km 1分32秒248 ハミルトン
 16 5.891km 1分29秒287 ハミルトン
 17 5.891km 1分26秒600 ハミルトン
 18 5.891km 1分25秒892 ハミルトン
 19 5.891km 1分25秒093 ボッタス

今回は未開催年を残して整理しました。イギリスGPは初年50年からこのコロナ禍に騒ぐ今シーズン20年まで絶え間無く行われる予定ですが、この空白の年が「シルバーストン以外でのイギリスGP」を示します。グラフで示すと実にカラフルな9色の色鉛筆のよう。
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まずは距離を無視した「ポールタイム変遷」ですが、50年ファリーナによる「F1の記念すべき初ポールポジション」1分50秒800から気持ちいいくらいタイム向上がみられますね。一周距離は91年まで徐々に延びているので、それ以上のマシン性能向上とドライバー習熟度も上がっているということがこれでもかと言わんばかりに伝わってきます。さすがに時代の異なる「53色の色鉛筆」ではわかりにくい、シルバーストン史上最短タイムの85年を起点に昨年までの期間に絞ることにしました。
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タイム的には85年にウィリアムズ時代のパパベルグが記録した1分05秒591が最も短い時間でポールポジションを獲得しています。最新19年のボッタスより20秒近く速いです。しかしそれは無理もありません。一周距離が1.1kmも違いますし、レイアウトを見ても分かるように、今よりだいぶ直線的な高速で結ばれている時代です。この対象だけみると、経年とともにタイムが向上しているかと思いきや、意外と横ばいですね。紫帯の時代も黄帯の時代もタイムが微減した頃に上手い具合でレイアウト変更が入ってきます。
タイムでみて「グラフのヤマが高くなっている年」に注目してみます。まず水色帯の95年、黄帯の00年についてはドライ環境です。さほど不利なマシンレギュレーションには思えなかっただけに、フェラーリのバリチェロによる00年の落ち込みはちょっと意外でした。近代のオレンジ帯で振り切れているアロンソの12年、1分51秒746は完全なウェット環境でした。アロンソ様が例の如く「無茶苦茶なワガママをやった」とかではありません(笑)この12年の金曜フリー走行、土曜予選は雨がちの環境が続き、日曜決勝がドライという恵まれない週末でした。決勝のファステストラップはロータスのライコネンによる1分34秒661ですので、そう問題としなくてよさそう。その少し後となる14年のニコベルグもタイムが落ち込んでいます。こちらは雨は止んでいたものの路面が濡れているというセミウェット状態で、ポール獲得のQ3よりQ2トップ通過のハミルトンが速く、1分34秒870となっています。この現パワーユニット元年である14年はシルバーストンに限らず、今までみてきたサーキットで軒並みタイムの落ち込みがみられました。当時はパワーユニットの完成度も低かったですよね。今ではだいぶ慣れたけど、エキゾーストノートもだいぶショボく感じて「これマジでF1かよ、、」ってな具合に凹みましたよね。

《シルバーストンの予選P.P.平均速度変遷》
 50 4.649km 151.1km/h 100% ファリーナ
 51 4.649km 161.9km/h 107.2% ゴンザレス
 52 4.711km 154.2km/h 102.1% ファリーナ
 53 4.711km 157.0km/h 104.0% アスカリ
 54 4.711km 161.5km/h 106.9% ファンジオ
 55 
 56 4.711km 167.9km/h 111.2% モス
 57 
 58 4.711km 170.6km/h 113.0% モス
 59 
 60 4.711km 179.3km/h 118.7% Jブラバム
 61 
 62 
 63 4.711km 179.7km/h 118.9% クラーク
 64 
 65 4.711km 186.8km/h 123.7% クラーク
 66 
 67 4.711km 198.8km/h 131.6% クラーク
 68 
 69 4.711km 209.9km/h 139.0% リント
 70 
 71 4.711km 217.2km/h 143.8% レガッツォーニ
 72 
 73 4.711km 222.3km/h 147.2% ピーターソン
 74 
 75 4.719km 214.1km/h 141.7% プライス
 76 
 77 4.719km 216.4km/h 143.3% ハント
 78 
 79 4.719km 236.3km/h 156.5% ジョーンズ
 80 
 81 4.719km 239.3km/h 158.4% アルヌー
 82 
 83 4.719km 244.6km/h 161.9% アルヌー
 84 
 85 4.719km 259.0km/h 171.5% Kロズベルグ
 86 
 87 4.778km 256.3km/h 169.7% ピケ
 88 4.778km 245.3km/h 162.4% ベルガー
 89 4.778km 248.9km/h 164.8% セナ
 90 4.778km 254.9km/h 168.8% マンセル
 91 5.226km 232.4km/h 153.9% マンセル
 92 5.226km 238.3km/h 157.7% マンセル
 93 5.226km 238.1km/h 157.6% プロスト
 94 5.057km 214.3km/h 141.9% Dヒル
 95 5.057km 206.6km/h 136.8% Dヒル
 96 5.072km 210.2km/h 139.1% Dヒル
 97 5.141km 226.8km/h 150.2% Jヴィルヌーブ
 98 5.141km 222.3km/h 147.1% ハッキネン
 99 5.141km 218.2km/h 145.5% ハッキネン
 00 5.141km 216.0km/h 143.0% バリチェロ
 01 5.141km 230.1km/h 152.3% Mシューマッハ
 02 5.141km 234.3km/h 155.1% モントーヤ
 03 5.141km 227.9km/h 150.9% バリチェロ
 04 5.141km 236.6km/h 156.6% ライコネン
 05 5.141km 231.6km/h 153.3% アロンソ
 06 5.141km 230.6km/h 152.7% アロンソ
 07 5.141km 231.4km/h 153.2% ハミルトン
 08 5.141km 228.4km/h 151.2% コバライネン
 09 5.141km 232.8km/h 154.1% ベッテル
 10 5.891km 236.7km/h 156.7% ベッテル
 11 5.891km 234.6km/h 155.3% ウェバー
 12 5.891km 189.8km/h 125.6% アロンソ
 13 5.891km 236.7km/h 156.7% ハミルトン
 14 5.891km 221.5km/h 146.6% Nロズベルグ
 15 5.891km 229.9km/h 152.2% ハミルトン
 16 5.891km 237.5km/h 157.2% ハミルトン
 17 5.891km 244.9km/h 162.1% ハミルトン
 18 5.891km 246.9km/h 163.5% ハミルトン
 19 5.891km 249.2km/h 165.0% ボッタス

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こんなにも距離が変わっていたら比較にならない。ということでシルバーストンも平均速度変換しています。また85年をサミットに、同じサーキットと思えないくらいの速度向上となっています。151.1km/hだった50年から35年の間に107.9km/h増、増加率171.5%に達しています。この時代のウィリアムズに搭載されたホンダRA165Eは有り余るパワーゆえに起こるピストンの変形を抑えた改良型で、当時のF1最強ターボエンジンでした。今のホンダは最強までまだ距離がありそうなので、引き続きまい進してほしいですね。
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先程と同様にその85年以降を拡大抽出しました。ターボエンジンの終焉を迎えた89年や90年もなかなか健闘していますね。その直後にあたる紫帯の「インフィールドセクション追加」が速度低下にモロに響いています。このあたりからパワーと速度一辺倒のサーキットから、テクニカルな要素が加わったことが表れています。一度210km/h台まで落ち込んだ速度は90年代終盤から10年代中盤まで、サーキットレイアウトは変わらずもマシン側の様々な変更を経験。また現パワーユニットになると「その向上のペース」も上げて昨年249.2km/h、165.0%にまで増加しました。このペースで順調にいけば、今シーズンは再び平均250km/h台に到達しそうですね。IMG_3989
ボッタス1分25秒093
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あっ。こちらの093はもう今年いないのね。。

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今シーズン3戦目、2サーキット目はまたまた「リンク」のつくクネクネのハンガロリンクです。先日のホッケンハイムリンクはレッドブルリンクとハンガロリンクを「リンク」させるために差し込んでいました(笑)今シーズン開催のサーキットではもうリンクできないから、他のサーキットでリンクさせなきゃだな。

《ハンガロリンクの基本情報》
    全長   :4.014km(1986〜88)
       3.968km(1989〜97)
       3.972km(1998,99)
       3.975km(2000〜02)
       4.381km(2003〜)
 コーナー数:14箇所(2003〜)
   開催回数  :34回

ハンガリーGPの歴史は古く、社会主義(共産主義)国として初めてとなる1986年からF1カレンダーに加わり、35年近く経つ今まで一貫して首都ブタペスト北東のハンガロリンクで行われています。日本でテレビ視聴が始まった頃から組み込まれているため、多くの方は毎年のように観てきたはずです。すごいのは86年から一度も欠かすことなく昨年19年、そしてこのコロナウイルス禍においても開催される予定となっています。サーキットレイアウトは大きく変わらず中低速コーナーを組み合わせた全長4km前後で構成され、平均速度はF1カレンダーで下位に位置します。それ故にF1の「2時間以内にレースを終える」というルールに触れてしまうため、当初のオリジナルレイアウトからコーナーを減らし、全長を短くする改良が施されてきました。
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 ・1986〜88年 4.014km 赤色 (オリジナル)
 ・1989〜97年 3.968km 青色(ターン3廃止)
 ・1998,99年  3.972km
 ・2000〜02年 3.975km
 ・2003〜現在 4.381km 黒色(ストレート延長)

軽微な変更がものが02年まで続き、03年からメインストレートを延長してターン1を鋭角に改良されたもので定着しています。

《ハンガロリンクの予選P.P.タイム変遷》
 86 4.014km 1分29秒450 セナ
 87 4.014km 1分28秒047 マンセル
 88 4.014km 1分27秒635 セナ
 89 3.968km 1分19秒726 パトレーゼ
 90 3.968km 1分17秒919 ブーツェン
 91 3.968km 1分16秒147 セナ
 92 3.968km 1分15秒476 パトレーゼ
 93 3.968km 1分14秒631 プロスト
 94 3.968km 1分18秒258 Mシューマッハ
 95 3.968km 1分16秒982 Dヒル
 96 3.968km 1分17秒129 Mシューマッハ
 97 3.968km 1分14秒672 Mシューマッハ
 98 3.972km 1分16秒973 ハッキネン
 99 3.972km 1分18秒156 ハッキネン
 00 3.975km 1分17秒514 Mシューマッハ
 01 3.975km 1分14秒059 Mシューマッハ
 02 3.975km 1分13秒333 バリチェロ
 03 4.381km 1分21秒688 アロンソ
 04 4.381km 1分19秒146 Mシューマッハ
 05 4.381km 1分19秒882 Mシューマッハ
 06 4.381km 1分19秒599 ライコネン
 07 4.381km 1分19秒781 ハミルトン
 08 4.381km 1分20秒899 ハミルトン
 09 4.381km 1分21秒569 アロンソ
 10 4.381km 1分18秒773 ベッテル
 11 4.381km 1分19秒815 ベッテル
 12 4.381km 1分20秒953 ハミルトン
 13 4.381km 1分19秒388 ハミルトン
 14 4.381km 1分22秒715 Nロズベルグ
 15 4.381km 1分20秒020 ハミルトン
 16 4.381km 1分19秒965 Nロズベルグ
 17 4.381km 1分16秒276 ベッテル
 18 4.381km 1分35秒658 ハミルトン
 19 4.381km 1分14秒572 Mフェルスタッペン
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単純なタイム比較です。一周全長を物語るように、オリジナルのグラフ紫帯4.014kmからコーナー数を減らしたことで10秒近くタイム短縮し、ストレートを延長し4.381kmとなった現行オレンジ帯でタイムが増加しています。ただ現行はオリジナルに比べて367m延びたにも関わらず、 1分20秒以下におさまっています。これがいわゆる「マシン向上の表れ」といえるでしょうか。その中でも一昨年18年はグラフが振り切れてしまっています。ポールポジションを計上するQ3は完全なウェット環境によるもので、ドライ環境であったQ1のタイムはフェラーリのベッテルによる1分16秒666でした。これであれば誤差範囲として勘定できそうです。
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最速タイムはグラフ黄帯にあたる02年、フェラーリのバリチェロによる1分13秒333。次点はその前年01年のM・シューマッハが記録した1分14秒059。3番目に昨年19年にようやくポールポジションを獲得したM・フェルスタッペンの1分14秒572となります。現代より大きな3.0ℓV10ノンターボ時代がハンガロリンクで最速なのは少し意外でした。今よりも高い回転数でぶん回していましたもんね。ハンガロリンクに限らず他のサーキットをみても、02年〜04,05年あたりは比較的速いラップを築けていました。ただ比較したい19年とは一周全長が異なりますので、いつもお決まりの「平均速度」に変換して白黒はっきりさせましょう。
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《ハンガロリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 86 4.014km 161.5km/h 100%   セナ
 87 4.014km 164.1km/h 101.6% マンセル
 88 4.014km 164.9km/h 102.1% セナ
 89 3.968km 179.2km/h 110.9% パトレーゼ
 90 3.968km 183.3km/h 113.5% ブーツェン
 91 3.968km 187.6km/h 116.1% セナ
 92 3.968km 189.3km/h 117.2% パトレーゼ
 93 3.968km 191.4km/h 118.5% プロスト
 94 3.968km 182.5km/h 113.0% Mシューマッハ
 95 3.968km 185.6km/h 114.9% Dヒル
 96 3.968km 185.2km/h 114.6% Mシューマッハ
 97 3.968km 191.3km/h 118.4% Mシューマッハ
 98 3.972km 185.8km/h 115.0% ハッキネン
 99 3.972km 183.0km/h 113.3% ハッキネン
 00 3.975km 184.6km/h 114.3% Mシューマッハ
 01 3.975km 193.2km/h 119.6% Mシューマッハ
 02 3.975km 195.1km/h 120.8% バリチェロ
 03 4.381km 193.1km/h 119.5% アロンソ

 04 4.381km 199.3km/h 123.4% Mシューマッハ
 05 4.381km 197.4km/h 122.2% Mシューマッハ
 06 4.381km 198.1km/h 122.7% ライコネン
 07 4.381km 197.7km/h 122.4% ハミルトン
 08 4.381km 195.0km/h 120.7% ハミルトン
 09 4.381km 193.4km/h 119.7% アロンソ
 10 4.381km 200.2km/h 123.9% ベッテル
 11 4.381km 197.6km/h 122.3% ベッテル
 12 4.381km 194.8km/h 120.6% ハミルトン
 13 4.381km 198.7km/h 123.0% ハミルトン
 14 4.381km 190.7km/h 118.0% Nロズベルグ
 15 4.381km 192.3km/h 119.0% ハミルトン
 16 4.381km 197.2km/h 122.1% Nロズベルグ
 17 4.381km 206.8km/h 128.0% ベッテル
 18 4.381km 164.9km/h 102.1% ハミルトン
 19 4.381km 211.5km/h 130.9% Mフェルスタッペン
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平均速度にすると、テッペンが多少滑らかになりましたね。時間経過とともに速度向上している様が見受けられます。が、上がり方が滑らかというか、89年から16年までで爆発的に上昇している、というわけではなさそう。ハンガロリンクはレイアウトからもわかるように、馬力向上や最高速度向上で攻略し辛いサーキットです。タイム短縮のカギを握るのは「コーナリングの通過速度」や「コーナー出口の立ち上がりの加速」です。そう考えると、紫帯にあたる80年代後半のパワーターボ時代は現代に比べると苦手とするサーキットなのかなと想像します。先程のタイム編で卓越していた02年は速度に変換すると195.1km/hと、200km/h以下になってしまいます。若かりしベッテルが飛躍した10年に200km/hの壁を突破。そして最速は昨年のフェルスタッペンが記録した平均211.5km/hとなっています。同じくトータルで1,000馬力近い出力で、エンジンサウンドは3.0ℓV10より小さくなれど、車重が増加しても、大きなウィングでコーナーを張り付くように走る現代の方が断然速いマシンであることがわかります。
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史上初のオーストリア2連戦、ということで今週末は同じレッドブルリンクで行われるシュタイアーマルクGPです。この前レッドブルリンクの予選タイム比較をしてしまったし、何やろうかなと考えたところ、この隙間にちょうどいいサーキットを見つけました。リンクはリンクでもドイツのホッケンハイムリンクはいかがでしょうか。ドイツは今シーズンないじゃん!おっしゃる通りです。母国チームの堅実さはお墨付きですが、母国ドライバーが散らかったまま出て来れないって?!そうなんですよね、母国GPがあってもああなっちゃうんですから、、って、暇つぶし、お口直し程度にご覧下さい。

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《ホッケンハイムリンクの基本情報》
    全長   :6.789km(1970,77〜81)
       6.797km(1982〜89)
       6.802km(1990,91)
       6.815km(1992,93)
       6.823km(1994〜99)
       6.825km(2000,01)
       4.574km(2003〜19)
 コーナー数:13箇所(2003〜19)
   開催回数  :37回(全時代を含む)

シュタイアーマルクは地名なんですが、どこかドイツっぽい香りしませんか?!語尾の「マルク」がその元になるでしょうか。レッドブルリンクの旧称「エステルライヒリンク」の「ライヒ」あたりもドイツっぽいでしょう。オーストリアの公用語はドイツ語です。だからまんざら遠いチョイスでもない、なんて言い聞かせてみる(笑)ホッケンハイムリンクは昨年2019年までF1ドイツGPを支えてきた古参サーキットの一つです。レイアウトは細々と変更を伴うものの、ざっくりとみれば2つに分類されます。
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 ・1970〜81年 6.789km 緑色 (オリジナル)
 ・1982〜89年 6.797km 青色(オストシケイン)
 ・1990,91年  6.802km 茶色(シケイン移動)
 ・1992,93年  6.815km 桃色(シケイン逆転)
 ・1994〜99年 6.823km
 ・2000,01年  6,825km 赤色(シケイン鋭角)
 ・2002〜現在 4.574km 黒色(森区間廃止)IMG_0869
このサーキットでクラークやデパイユといった名ドライバーが命を落としています。それをきっかけにシケインが生まれ、位置が度々変更になっています。ぺったんこなリヤウィングを装着した高速のマシンがうっそうとした森の中に向かって消え、またファンの待つスタンドに戻ってくる。ホッケンハイムといえばこの印象が強く残っています。近年はその名物であった区間が廃止され、短絡的なサーキットに変貌を遂げました。例のヘルマン・ティルケの仕業。いいか悪いか、好きか嫌いかは別として、なかなか近代的な雰囲気が漂っています。また、そのティルケデザインになってからも廃止されずに使用されている、いわゆる「スタジアムセクション」と呼ばれる区間は、先日も少し書いた通り鈴鹿サーキットのデザインに大きく関わったのがジョン・フーゲンホルツです。著名な2人のデザイナーによって語り継がれるのがこのホッケンハイムリンク、ということです。

《ホッケンハイムリンクの予選P.P.タイム変遷》
 70 6.789km 1分59秒500 イクス

 77 6.789km 1分53秒070 シェクター
 78 6.789km 1分51秒900 Mアンドレッティ
 79 6.789km 1分48秒480 ジャブイユ
 80 6.789km 1分45秒850 ジョーンズ
 81 6.789km 1分47秒500 プロスト
 82 6.797km 1分47秒947 ピローニ
 83 6.797km 1分49秒328 タンベイ
 84 6.797km 1分47秒012 プロスト
 86 6.797km 1分42秒013 Kロズベルグ
 87 6.797km 1分42秒616 マンセル
 88 6.797km 1分44秒596 セナ
 89 6.797km 1分42秒300 セナ
 90 6.802km 1分40秒198 セナ
 91 6.802km 1分37秒087 マンセル
 92 6.815km 1分37秒960 マンセル
 93 6.815km 1分38秒748 プロスト
 94 6.823km 1分43秒582 ベルガー
 95 6.823km 1分44秒385 Dヒル
 96 6.823km 1分43秒912 Dヒル
 97 6.823km 1分41秒873 ベルガー
 98 6.823km 1分41秒838 ハッキネン
 99 6.823km 1分42秒950 ハッキネン
 00 6,825km 1分45秒697 クルサード
 01 6,825km 1分38秒117 モントーヤ
 02 4.326km 1分14秒389 Mシューマッハ
 03 4.326km 1分15秒167 モントーヤ
 04 4.574km 1分13秒306 Mシューマッハ
 05 4.574km 1分14秒320 ライコネン
 06 4.574km 1分14秒070 ライコネン
 08 4.574km 1分15秒666 ハミルトン
 10 4.574km 1分13秒791 ベッテル
 12 4.574km 1分40秒621 アロンソ
 14 4.574km 1分16秒540 Nロズベルグ
 16 4.574km 1分14秒363 Nロズベルグ
 18 4.574km 1分11秒212 ベッテル
 19 4.574km 1分11秒767 ハミルトン

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いつも通り、タイムを並べてみます。大きく2種類のレイアウトに分けられるホッケンハイムは当然タイムも2つに分かれてきます。2001年と02年ですね。2012年に一つ「異端児」がありますが、それを無しにすれば同じサーキットなのにタイムがまるで違います。IMG_3756
前半の「象さん」時代はレイアウトは若干異なれど、距離にして7km弱のうちの10m無い程度の差なので、誤差のような範囲としてみていいのかなと思います。あれだけ緩やかなカーブ、ほぼ直線があればターボ系が有利か、なんて予想したものの、並べてみると意外と振るわず、最速はマンセルがチャンピオンを獲得する前年に記録した91年の1分37秒087。ウィリアムズが徐々にマクラーレンを食い始めた時期ですね。その後、ハイテクデバイスが取り上げられて、空力思想が強くなる末代90年代後半はタイムに変化がなく、ほぼ横ばいな感じ。一応ドライ環境です。最終年01年はガツンとタイム向上があります。最近ちょこちょこ話題に出る、マンセルと同じウィリアムズによるモントーヤの1分38秒117です。これは象さんレイアウトの歴代 3番目にあたるポールタイムとなっています。クドいですが01年のモントーヤは新人の風貌が全く無いF1ドライブ1年目。2番手はチームメイトのR・シューマッハでその差は0.019秒。 3番手はマクラーレンのハッキネンで0.694秒もの差となります。本当にこの時代のウィリアムズは速かった。
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近代「ハイヒール」時代はこうなります。唯一振り切れている12年はアロンソ様によるウェット路面です。よってそちらは除外させて頂きますと、18年19年は一段階速くなりますが、他は意外と出たり引っ込んだりして、まとまりがありません。06年以降はニュルブルクリンクとの隔年開催だったり、ドイツGP自体がやるのかやらないのかはっきりしない時代ではあったものの、それを考慮しても特徴が掴みにくい。困りましたね。見方を変えれば、何かわかるのかな?!

《ホッケンハイムリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 70 6.789km 204.5km/h 100%    イクス

 77 6.789km 216.2km/h 105.7% シェクター
 78 6.789km 218.4km/h 106.8%  Mアンドレッティ
 79 6.789km 225.3km/h 110.2% ジャブイユ
 80 6.789km 230.9km/h 112.9% ジョーンズ
 81 6.789km 227.4km/h 111.2% プロスト
 82 6.797km 226.7km/h 110.8% ピローニ
 83 6.797km 223.8km/h 109.4% タンベイ
 84 6.797km 228.7km/h 111.8% プロスト
 86 6.797km 239.9km/h 117.3%  Kロズベルグ
 87 6.797km 238.5km/h 116.6% マンセル
 88 6.797km 233.9km/h 114.4% セナ
 89 6.797km 239.2km/h 117.0% セナ
 90 6.802km 244.4km/h 119.5% セナ
 91 6.802km 252.2km/h 123.3% マンセル
 92 6.815km 250.4km/h 122.5% マンセル
 93 6.815km 248.5km/h 121.5% プロスト
 94 6.823km 237.1km/h 115.9% ベルガー
 95 6.823km 235.3km/h 115.1% Dヒル
 96 6.823km 236.4km/h 115.6% Dヒル
 97 6.823km 241.1km/h 117.9% ベルガー
 98 6.823km 241.2km/h 117.9% ハッキネン
 99 6.823km 238.6km/h 116.7% ハッキネン
 00 6,825km 232.5km/h 113.7% クルサード
 01 6,825km 250.4km/h 122.4% モントーヤ
 02 4.326km 221.4km/h 108.2% Mシューマッハ
 03 4.326km 219.1km/h 107.1% モントーヤ
 04 4.574km 224.6km/h 109.8% Mシューマッハ
 05 4.574km 221.6km/h 108.3% ライコネン
 06 4.574km 222.3km/h 108.7% ライコネン
 08 4.574km 217.6km/h 106.4% ハミルトン
 10 4.574km 223.1km/h 109.1% ベッテル
 12 4.574km 163.6km/h   80.0% アロンソ
 14 4.574km 215.1km/h 105.2% Nロズベルグ
 
16 4.574km 221.4km/h 108.3% Nロズベルグ
 18 4.574km 231.2km/h 113.1% ベッテル
 19 4.574km 229.4km/h 112.2% ハミルトン

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距離から割り出す平均速度と初年との割合です。一貫してみると、まあまあタイムグラフと同様に速い年は速く出ていますが、わかりやすくした割にはまだこれでもよくわからない感じ。ところどころ歯抜けになっているのは、ホッケンハイムリンク非開催の年です。12年は平均速度163.6km/h、初年との比較が2割減ということでグラフ上「無かったこと」みたいになってしまいました。ちゃんとアロンソ様がポールをお獲りになっているので、大丈夫です。果たして来年21年シーズンにドイツGPがあるのかはわからないけどー(笑)
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「象さん」時代の平均速度グラフです。中低速なスタジアムセクションがあるにも関わらず、平均して250km/h近くまで来るあたりはさすが高速ホッケンハイムといった感じです。タイムと同じく91年がサミットとなる252.2km/h。新人らしくない新人のモントーヤは歴代2位タイとなる250.4km/hをマークしています。速さのウィリアムズってなところ。92年も同じV型10気筒エンジンですが、排気量と供給メーカーが異なります。miyabikun個人的には3.5ℓV10より3.0ℓV10のサウンドの方が好き。 IMG_3954
掴み所のない「ハイヒール」時代はというと、やはり18年のベッテルが最速の231.2km/hでした。確かにあのラップは近年の冴えないベッテル中では会心のポールポジションだった記憶です。それだけに、あの雨の決勝は悔やまれます。
FullSizeRender
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そう、それね(笑)
現代のパワーユニットとなった14年はタイム、速度とも一度落ち込み、16年あたりから急激に向上する様は他のサーキットと似ていますが、結論としてはこのホッケンハイムリンクはマシンレギュレーションによる差や向上が思いの外感じにくいのかなというのが印象です。

ただよくわかったこと。先程の通期の平均速度グラフからもわかるように、旧レイアウトの速度は非常に高いです。近年の速度は80年代前半に近い速度域に止まります。90年代初頭のマシンは今からみれば30年近く古くても、あの森の高速区間で稼いでいた速度には敵いません。全く特性の違うサーキットに生まれ変わったのは明白です。

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ようやくこの企画が活きてくる!2020年シーズンが始まりますね!
改めまして、この企画は現サーキット各シーズンのポールポジションタイムを比較して、歴代のレギュレーション変更が与えたタイム変遷、マシンの進化がどう表れたかをみるもので、最終的には「最速シーズンはいつなのか」みたいなものを割り出せたらいいなと目論んでいます。今回は皆さんも期待大でお待ちかねのことでしょう、オーストリアGPのレッドブルリンク編になります。

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《レッドブルリンクの基本情報》
    全長  :5.911km(1970〜76)
       5.942km(1977〜87)
       4.319km(1997〜99)
       4.326km(2000〜03,14〜16)
       4.318km(2017〜)
 コーナー数:10箇所(2017〜)
   開催回数  :31回(全時代を含む)

近年2014年から「レッドブルリンク」という名に変更されているものの、サーキットを買収したいわば企業名が入っており「シュピールベルク」という地名を用いられることもあります。オーストリア国内で2箇所目の開催地でサーキット名称をカレンダー復活の度に変えつつ、F1の高速サーキットの一つとして君臨しています。
時代は大きく3つの時代に大別されます。まず70年代から80年代は「エステルライヒリンク」と呼ばれた時代で、今と同じ地を使いつつ今よりも長い一周全長で使用されました。9年程空白期間を経た第二弾はヘルマン・ティルケの手が入り「A1リンク」に変更されました。miyabikun世代的には一番馴染みのある呼び名です。いまだに「A1」と呼んでしまいます。そしてまた10年間空き現パワーユニット方式となった14年より「レッドブルリンク」に改称されています。大規模なレイアウト変更は一度キリであり、細かで把握している限りを下記に示します。
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 ・1970〜76年 5.911km 赤実線(オリジナル)
 ・1977〜87年 5.942km 赤破線(シケイン設置)
 ・1997〜99年 4.319km           (ショートコース)
 ・2000〜16年 4.326km
 ・2017〜現在  4.318km 黒実線(最終を狭小化)

ひと回り大きく、滑らかな三角形がエステルライヒリンク時代、小振りで刺々しいのがA1およびレッドブルリンクとなります。2000年に7mほど延長されていますが、どこだったっけなーと寝ずに考えましたが思い出せませんでした。ターン3「レムズ」の改良(後退)だったかな?!2017年にコーナー扱いを一つ増やして(手を加えていないほぼ直線扱いのターン2)現在のコーナー数は10です。最終コーナーを狭くややタイトにした関係で全長が変化したと記憶しています。初開催が70年と今から50年近く前なのに、開催回数が3つ合計で31回なのは、先述の空白期間があるためです。なのでまたそろそろお休みが10年程入ったりして(笑)今シーズンは先般の事情により前代未聞の「同じサーキットで二開催」という特別措置が施行されます。

《レッドブルリンクの予選P.P.タイム変遷》
 70 5.911km 1分39秒230 リント
 71 5.911km 1分37秒440 シフェール
 72 5.911km 1分35秒970 Eフィッティパルディ
 73 5.911km 1分34秒980 Eフィッティパルディ
 74 5.911km 1分35秒400 ラウダ
 75 5.911km 1分34秒850 ラウダ
 76 5.911km 1分35秒200 ハント
 77 5.942km 1分39秒320 ラウダ
 78 5.942km 1分37秒710 ピーターソン
 79 5.942km 1分34秒070 アルヌー
 80 5.942km 1分30秒270 アルヌー
 81 5.942km 1分32秒018 アルヌー
 82 5.942km 1分27秒612 ピケ
 83 5.942km 1分29秒871 タンベイ
 84 5.942km 1分26秒173 ピケ
 85 5.942km 1分25秒490 プロスト
 86 5.942km 1分23秒549 Tファビ
 87 5.942km 1分23秒357 ピケ

 97 4.319km 1分10秒304 Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 1分29秒598 フィジケラ
 99 4.319km 1分10秒954 ハッキネン
 00 4.326km 1分10秒410 ハッキネン
 01 4.326km 1分09秒562 Mシューマッハ
 02 4.326km 1分08秒082 バリチェロ
 03 4.326km 1分09秒150 Mシューマッハ

 14 4.326km 1分08秒759 マッサ
 15 4.326km 1分08秒455 ハミルトン
 16 4.326km 1分07秒922 ハミルトン
 17 4.318km 1分04秒251 ボッタス
 18 4.318km 1分03秒130 ボッタス
 19 4.318km 1分03秒003 ルクレール

純粋なポールポジションタイム一覧になります。細々と改良はあるものの、時代によってくっきり分かれている点はわかりやすいです。グラフを2つの時代で分けて作りました。
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エステルライヒリンク時代の最速はターン1にシケインを設けて延びた上の87年ピケの1分23秒357です。87年は過給圧に制限を設けた年ですが、ココはいつもより高地で気圧が薄いためターボの威力が絶大に効いてきます。
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A1リンクおよびレッドブルリンク時代の最速は昨年19年のルクレールです。2回目のポールポジションが今のレッドブルリンクのレコードホルダーとなっています。ん、何かしてたかって?!それはmiyabikunに聞いてはいけません。本人に聞いてみて下さい。きっと実力ですよ。
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レギュレーションやマシン規格が変わり、一度タイムが遅れている様子も見受けられますが、このサーキットも他との例外無く右肩下がりでタイム向上がみられています。各期間の中でも特に水色のターボ時代、そしてオレンジの現代のタイム短縮が目立ちます。黄緑色の帯、98年に一際遅いものがありますが、当時ベネトンの若手、フィジケラがパッとしなかったのではありません。雨ですね。さすがにそこまで遅いドライバーではありませんでした(笑)何せこれはポールポジションですから。先述のようにやはりココはターボが大活躍していることがよくわかります。さらなる過給圧制限のあった88年やターボが禁止となった89年あたりも比較してみたかったですね。今シーズン20年もターボ+モーターパワーですから、タイム向上が期待できます。いよいよ4.318kmで1分02秒台突入か?!

《レッドブルリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 70 5.911km 214.4km/h 100% リント
 71 5.911km 218.4km/h 101.8% シフェール
 72 5.911km 221.7km/h 103.4% Eフィッティパルディ
 73 5.911km 224.0km/h 104.5% Eフィッティパルディ
 74 5.911km 223.1km/h 104.0% ラウダ
 75 5.911km 224.4km/h 104.6% ラウダ
 76 5.911km 223.9km/h 104.4% ハント
 77 5.942km 215.4km/h 100.4% ラウダ
 78 5.942km 218.9km/h 102.1% ピーターソン
 79 5.942km 227.4km/h 106.0% アルヌー
 80 5.942km 237.0km/h 110.5% アルヌー
 81 5.942km 232.5km/h 108.4% アルヌー
 82 5.942km 244.2km/h 113.9% ピケ
 83 5.942km 238.0km/h 111.0% タンベイ
 84 5.942km 248.2km/h 115.8% ピケ
 85 5.942km 250.2km/h 116.7% プロスト
 86 5.942km 256.0km/h 119.4% Tファビ
 87 5.942km 256.6km/h 119.7% ピケ

 97 4.319km 221.2km/h 103.1% Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 173.5km/h   80.9% フィジケラ
 99 4.319km 219.1km/h 102.2% ハッキネン
 00 4.326km 221.2km/h 103.1% ハッキネン
 01 4.326km 223.9km/h 104.4% Mシューマッハ
 02 4.326km 228.7km/h 106.7% バリチェロ
 03 4.326km 225.2km/h 105.0% Mシューマッハ

 14 4.326km 226.5km/h 105.6% マッサ
 15 4.326km 227.5km/h 106.1% ハミルトン
 16 4.326km 229.3km/h 119.7% ハミルトン
 17 4.318km 241.9km/h 112.8% ボッタス
 18 4.318km 246.2km/h 114.8% ボッタス
 19 4.318km 246.7km/h 115.1% ルクレール

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平均速度グラフも2つの時代で分けたものから出します。グラウンドエフェクトカー登場から急激に速度を上げ、さらにターボ搭載で拍車がかかります。フラットボトムになろうがお構い無し!といった感じ。エステルライヒリンクはレイアウトからもわかるように、カーブで一周を形成しつつも非常に緩やかに滑らかな線形で構成されています。故に速度がとにかく高いです。初年の70年時点で214.4km/h、最終年87年では256.6km/hに到達します。最高速度ではなく、中低速コーナーの速度域も含めた「平均」です。最高速度で考えたらもっともっと高くなります。昨年19年の最高速度はマクラーレンのサインツが記録した332.3km/hでした。起伏ある山がちな田舎でこんな速度で走るのだから、そりゃ「危険」と言われるわけです。
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近代グループはこんな感じです。16年と17年では極めて若干の短縮があるにせよ、ほぼ誤差範囲の差。それでいて1年で12.6km/hも速度が高くなりました。ハミルトンがポールポジションを獲得した16年の予選はQ2で路面が濡れたため、タイム低下して1分07秒922となっています。ちなみに16年の最速はQ1でN・ロズベルグが記録した1分06秒516ですので、平均にすると234.1km/h相当です。こうなればもう少し上昇傾向が自然に繋がります。このグループの最高平均速度はタイムの通り19年の246.7km/hでした。ということは、通しでグラフを作ると、、
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87年が最速になります。現代のレッドブルリンクでも充分な高速度なのに、エステルライヒリンク時代はさらに速かったことになる。恐ろしや、、。そこらにいる雄牛もビックリだ。

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