F1はレギュレーション変更やマシンの出来、ドライバーの相性やフォーメーションなどを確立して「絶対的な強さ」を継続的に示すチームが定期的に現れます。F1を歴史的にみていくと、その多くはシーズン2連勝までならばいくつも存在しています。ただ近年2000年以降の20年だけを切り取ると、それを大きく上回る「3年どころか4年近く最強」チーム、マシン、ドライバーが現れるようになりましたよね。2014年の「1.6ℓV6ターボ+ERS」時代に入ると、ご存知メルセデスが5年間連続でF1界を完全支配。2018年の最終戦アブダビGPまでちょうど100戦君臨し続けて、ハミルトンの5回チャンピオンを成立させました。この快進撃や独走はいつまで続くのでしょうか。今回は度々現れる近年3チームの他を寄せ付けぬ「最強」とその「終焉」をクローズアップし、メルセデスが2019年以降どうなるのかを占ってみたいと思います。
(年末に書き始め、少しでも端的に、ダラダラ長文にならないよう正月休み中に何回か書き直しましたが、結局あまりまとまらず無駄に長いままとなってしまいました。予めお詫びします)

シーズン4連勝、5連勝クラスのチームは皆さんもご存知の通り、2000年台前半のフェラーリ、2010年代前半のレッドブル、そして2010年代後半はメルセデスが最強の名をほしいままにしてきました。そのチーム所属の2人のドライバーのランキングをグラフにするとこんな感じとなります。
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レッドブルの初年2009年はチャンピオンチームではありませんが、シーズン後半で好成績を残しチャンピオン争いに名乗りを上げていたため、他チームと同様の帳尻合わせで抽出しました。フェラーリはM・シューマッハがドライバーズチャンピオンを獲得するエースに君臨し、バリチェロは完全なサポート側として5年間の85戦で最強時代を誇りました。レッドブルはフェラーリから少し間隔が空いた後、ベッテルを中心にナンバー2は自身も納得のウェバーが5年間94戦を担いました。そしてメルセデスはハミルトンが先に加入していたN・ロズベルグを加入初年から上回る位置を確立、一度だけロズベルグがハミルトンを上回るとそのまま引退を迎え、抜けたロズベルグの後任として現在はボッタスのコンビネーションで5年間100戦を保持し、2019年シーズンも支えていきます。
グラフだけでみると、初めから「この人がエース」と決め切ったものではないにしても自然とエースが確立されて、相方はそのすぐ下の順位を這うような構図で成り立っています。フェラーリやメルセデスは度々セカンドがエースを脅かしたり凌駕するレースも見受けられ、それが「暗黙」のフォーメーションを促す形で「作られた順位」を強いられているものもありましたが、レッドブルは唯一それにも及ばずエースとセカンドの間に「ライバル」を挟む内容も多く、ランキングでも近接したことすらありませんでした。同じマシンに乗りつつ、はなから実力差が大きく出てしまったケースです。またハミルトンに食らいついたロズベルグに対して、若くF1ドライブもそう長くない後任ボッタスは優勝やポールポジションも少なく、ハミルトンとの間にライバルに割って入られてしまっている現実が「叩かれてしまう」原因にもなっていますよね。

ここから、それら3チーム5年間の概要をザックリ振り返りつつ予選決勝順位をみていきます。

《フェラーリ時代》2000年〜2004年
2000年 F1-2000
    シューマッハ PP 52.9% 勝率52.9% 表彰台70.6%
    バリチェロ     PP 5.9%   勝率5.9%   表彰台52.9%
フェラーリ常勝初年となる2000年は前年までのマクラーレン×ハッキネン猛追の余韻が残るシーズン。序盤はシューマッハもバリチェロも予選でポールポジションが獲れずに決勝で凌駕するスタートとなりました。シューマッハが続ける中、チャンピオン争いを第11戦ドイツGPでバリチェロが自身初勝利を挙げてようやく「フェラーリドライバーとして」示しがつきました。全17戦のこの年、マクラーレンの7ポール7勝22表彰台に対して、フェラーリは10ポール10勝21表彰台で撃破。21年振りのダブルチャンピオンを獲得したことで「最強神話」の幕開けとなりました。

2001年 F2001
    シューマッハ PP 64.7% 勝率52.9% 表彰台82.4%
    バリチェロ     PP   0.0% 勝率0.0%   表彰台58.8%
2001年はハッキネンが信頼性不足とモチベーション低下による成績不振に伴い、フェラーリのライバルはクルサードに注がれることになります。シューマッハはリタイヤ以外はほぼ表彰台獲得という「無双状態」に突入。全16戦中11戦目、歴代最速のシーズン消化率68.8%でシューマッハがチャンピオンを決めてしまいました。強いにも程がある。やり過ぎ(笑)

2002年 F2002(F2001)
    シューマッハ PP 41.2% 勝率64.7% 表彰台100%
    バリチェロ     PP 17.6% 勝率23.5% 表彰台58.8%
2002年はマクラーレンに代わってR・シューマッハ、モントーヤのウィリアムズが台頭、表彰台の常連に顔を出しますが、フェラーリ打破には遠く及ばず。M・シューマッハは全17戦の全てで表彰台登壇、11勝を挙げてライバルは全く歯が立ちませんでした。影に隠れがちバリチェロは3ポール4優勝でした。年によってはチャンピオンにもなれそうな好成績ではあります。

2003年 F2003-GA(F2002)
    シューマッハ PP 31.3% 勝率37.5% 表彰台50.0%
    バリチェロ     PP 18.8% 勝率12.5% 表彰台50.0%
2003年になると勝ちグセのついていたフェラーリは序盤戦にもたつき、クルサード、フィジケラ、R・シューマッハといった経験豊かなドライバーに混ざってライコネン、モントーヤ、アロンソなど若手、タイヤではミシュランも健闘する混戦を迎えます。この年はこの時代で盛り上がった数少ないチャンスだったと思います。最終戦日本GPを8位入賞でライコネンを振り切ったシューマッハはファンジオの最多チャンピオン数5回を上回ることに成功し「前人未到」の世界に足を踏み入れています。

2004年 F2004
    シューマッハ PP 44.4% 勝率72.2% 表彰台83.3%
    バリチェロ     PP 22.2% 勝率11.1% 表彰台77.8%
2004年も上位チーム、ドライバーに大きな変更がないため混戦が期待できましたが、前年ほどのタイヤ差はなく、2002年の再来を思わせる復調から5年連続のダブルチャンピオンを獲得します。このシーズンをもってバリチェロはフェラーリを離れ、後任に母国の後輩マッサへと引き継がれました。

この時代の予選は現在のようなノックアウト方式ではなく、2002年までは時間内は何回でもアタックでき、2003年から2005年はワンアタック(トラック上は自分以外誰もいない)式の時代を跨いでいるため、得意不得意が分かれるところだと思います。ハミルトンのように「たった1周」で速いラップを一撃で出せれば申し分はありませんが、ライコネンのように探り探り修正や間合いを見計らうタイプは苦手だったでしょう。
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全時代で一貫して4列目(8位)付近には入れてきています。割合は見ての通り赤丸、シューマッハが上位を占め、2000年から2001年にかけて「7戦連続ポールポジション」なんてこともやっています。これはセナの8回連続に次ぐ2位タイ記録でした。そんなポールポジションが途切れている期間があります。2002年はウィリアムズの2人によるもので、2003年はウィリアムズに加えてライコネンとアロンソにちょこちょこやられました。まあチャンピオン争いにおいてはこちらの決勝さえ押さえておけばよいのですが。
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2002年と2004年は赤四角とオレンジ四角が1位にひしめき合って完全にフタをしてしまっています。やっぱり2000年や2003年くらい上下に点滅してくれないと、F1は盛り上がらんのです。先程の予選と同様に、この時代の入賞も6位までの時代と8位までの時代をまたいでいます。よって他2チームと入賞については同列比較できないため取り扱いません。25位に並ぶリタイヤ以外は大抵入賞しているのはさすがですね。入賞外完走は5年間でたったの3つ。
そんなフェラーリ時代も2005年、果敢に挑み続けたライバルチームの本格的な台頭、ライバルタイヤ勢の競争力向上、そしてエンジン基数制限の厳格化などが相まって、終焉を迎える形となりました。

《レッドブル時代》2009年〜2013年
レッドブルは2010年から無敵の4年間を築きました。2009年は「風と共に去った」ブラウンGPの神回なのですが、レッドブルの序章とも読めるため、2009年も含めました(どうしても5年ひとくくりにしたかった?)

2009年 RB5
    ウェバー PP   5.9% 勝率11.8%  表彰台47.1%
    ベッテル PP 23.5% 勝率23.5% 表彰台47.1%
2009年は序盤に稼いだブラウンGPの隙を盗んでレッドブル昇格初年のベッテルが健闘しました。今やレッドブルとトロ・ロッソには大きな格差がありますが、当時はコンストラクターズランキング上はトロ・ロッソよりも下に位置しました。またブラウンGPと同様にこのRB5はKERS(現 ERS MGU-K)は搭載しませんでした。加速はいいけど少し重いし壊れるし、当時はまだ発展途上でしたね。第3戦初ポールが初優勝となり、そこから一気に6勝を挙げています。

2010年 RB6
    ベッテル PP 52.6% 勝率26.3% 表彰台52.6%
    ウェバー PP 26.3% 勝率21.1%  表彰台52.6%
準備期間を終えた2010年に入るとチームは開幕当初から一気に勢いを増し、ベッテル、ウェバー合わせて全19戦で15ポールに8回のフロントロウを獲得するなど予選からガシガシ攻めていきます。レッドブルワールドの始まり始まり。この頃まではウェバーもよかったんです、ガチャンコする少なくとも第7戦トルコGPあたりまでは。折り返しの第10戦イギリスGPで優勝したウェバーは「ナンバー2にしては上出来だろう?!」あー自ら言っちゃった、、はい、結果的にあなたはナンバー2止まりでした。

2011年 RB7
    ベッテル PP 78.9% 勝率57.9% 表彰台89.5%
    ウェバー PP 15.8% 勝率5.3%   表彰台52.6%
2011年はレッドブルワールドのクライマックスといえます。エキゾーストブローイングを強みに予選は第16戦韓国GPを除く18戦でポールポジションを獲得。決勝はベッテル11勝、ウェバー1勝の12勝をマークしてシーズンを完全掌握します。レッドブル以外に優勝できたのはマクラーレンのハミルトンとバトン、フェラーリのアロンソの3人のみでした。

2012年 RB8
    ベッテル PP 30.0% 勝率25.0% 表彰台50.0%
    ウェバー PP 5.0%   勝率10.0% 表彰台20.0%
2012年は前年から一転、開幕戦から7戦連続で異なる優勝者を生み出し、最終戦までに8人が分け合ったシーズンとなりました。レッドブルは強みのエキゾーストブローイングを取り上げられ優位性が減ったこと、またピレリタイヤのいわゆる「ガケ」に悩まされて荒れたレースを演出したことも混戦を生みました。

2013年 RB9
    ベッテル PP 47.4% 勝率68.4% 表彰台84.2%
    ウェバー PP 10.5% 勝率0.0%   表彰台42.1%
2013年は再びレッドブルが大爆発。ベッテルが第11戦ベルギーGPから9戦連続優勝を含む13勝をマークします。この9連続は歴代最多連続記録です。一方で肝心なウェバーは0マークとなり、このシーズンを最後にF1を離れ、2014年の後任として同郷リカルドをトロ・ロッソから昇格させています。

予選は2006年からノックアウト式を採用していますから、グラフ表記でバックを3段階に塗り分けています。レッドブルには唯一25位台にプロットがあります。これは予選記録抹消されたもので、決勝には出走しています。1つ目は先日振り返った2012年第18戦アブダビGPはベッテルが予選アタック後の燃料残量不足によるもので決勝は3位表彰台。2つ目は2013年第3戦中国GPのウェバーで同じくアタック後の燃料残量不足で決勝はピットスタートからリタイヤに終わっています。
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2010年と2012年はウェバーによるQ1落ちがみられますが、全般的にQ3まで進出するハイアベレージできています。中でも2010年最終戦アブダビGPから翌2011年第15戦日本GPまでの16回連続ポールポジション獲得は歴代5位の記録でした。それを上回るのがこの後のチームに出てきます。
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決勝は10位までが入賞圏内になった時代でありウェバーは概ねその圏内を、ベッテルはもう一段上の表彰台圏内を堅持できています。やはり圧巻は先程も書いた2013年の9戦連続優勝が際立っています。まさか翌2014年は未勝利に終わるとは、この時点では誰も予想していなかったのではないでしょうか。特にベッテルは「ポールポジションを獲得して、決勝スタートから後方のペースをみながら逃げ切る」勝ち方を会得しており、過去のF1にはなかった「DRS」の特性を存分に活かした走りが印象的です。タラレバですが、これが無かったらベッテルの戦績は変わっていたかもしれませんね。
レッドブルは完全に2014年からの新エンジン規定に乗り遅れました。今までマシンに新デバイスを積極的に導入すれば排除され、立て直そうにもこの大幅な変更についていけないまま、主導権を明け渡す形で時代が終わりました。

《メルセデス時代》2014年〜
さあ現代の最強最速を誇るメルセデスのお出ましです。3チームのうち、5年間のドライバーは3人で構成されています。つい最近のチームですので記憶にある方は多くいらっしゃると思います。

2014年 F1 W05 Hybrid
    ハミルトン PP 36.8% 勝率57.9% 表彰台84.2%
    ロズベルグ PP 57.9% 勝率26.3% 表彰台78.9%
1.6ℓV6ターボの初年に復帰参戦5年目で一気に開花。他の追従を許さない予選とトラブルが少なく安定した優勝や表彰台を連ねてチームメイト同士のチャンピオン争いを作り上げることに成功しました。

2015年 F1 W06 Hybrid
    ハミルトン PP 57.9% 勝率52.6% 表彰台89.5%
    ロズベルグ PP 36.8% 勝率31.6% 表彰台78.9%
次はロズベルグの番かな、なんて思っているとこのシーズンはハミルトンが強みを増し、予選から猛威を奮い、3戦残しの第16戦アメリカGPでチャンピオンを決めてしまいましたね。ロズベルグはちょっと情けなかったなぁ。2014年第9戦イギリスGPから続くメルセデスの連続ポールポジションもこの年の第12戦イタリアGPまでに、先程のレッドブルを上回る23回を獲得しています。まるでポール=メルセデス状態でした。

2016年 F1 W07 Hybrid
    ハミルトン PP 57.1% 勝率47.6% 表彰台81.0%
    ロズベルグ PP 38.1% 勝率42.9% 表彰台76.2%
今度こそロズベルグがいくだろうと前年終盤3連勝からさらに開幕した後に4連勝と、いい流れでチャンピオン争いを優位に展開。最終戦まで引っ張ったものの、ハミルトンとのガチンコ争いの末に初チャンピオン獲得、直後の「勝ち逃げ」このタイミングでチャンピオンシートはウィリアムズの若手ボッタスがゲットと相成りました。

2017年 F1 W08 EQ Power+
    ハミルトン PP 55.0% 勝率45.0% 表彰台65.0%
    ボッタス    PP 20.0% 勝率15.0% 表彰台65.0%
マシンの幅がワイドになり、勢力図に影響が出る可能性もあったこのシーズン序盤はフェラーリのベッテルに先行していきました。ただ夏休み明けの後半戦からそのベッテルが乱調。ハミルトンが堅実にポイントを積み重ねて逆転し、2戦残しの第18戦メキシコGPで3回目、自身4回目のチャンピオンを獲得。ボッタスのメルセデスでの初シーズンは4ポール3勝でした。

2018年 F1 W09 EQ Power+
    ハミルトン PP 52.4% 勝率52.4% 表彰台81.0%
    ボッタス    PP 9.5%    勝率0.0%   表彰台38.1%
ハミルトン、ベッテルの共に「5回チャンピオン決定戦」は前年同様にシーズン序盤ベッテルに先行、フェラーリがいよいよ「最速」の称号を得たかのように思えました。しかし後半戦からベッテルがまたもや乱調。ハミルトンが堅実にポイントを積み重ねて逆転し、2戦残しの第19戦メキシコGPでメルセデスでの4回目チャンピオンへ。何だか前年のデジャヴのような展開でしたね。ボッタスのメルセデス2年目は2ポール0勝とハミルトンと比較するとだいぶ見劣りする「痛手を背負った」シーズンでした。

マシンレギュレーションをいち早く攻略、順応したメルセデスはあたかもライバルの1〜2年先を進んでいるかのような無敵艦隊です。マクラーレンを見限り、メルセデスに鞍替えしたハミルトンにとってもこの上ない環境を得られました。鬼に金棒を体現しているかのようです。メルセデスの優れているのはパワーやドライバーもさることながら「マシンの信頼性」と「堅実な戦略」にあると思います。ライバルのマシンが追いついたかと思えば、王者の貫禄で簡単には動じず、むしろ焦りや判断ミスも誘えるあたりが優れています。ただ弱点が全く無いかと言えばそんなこともなく、同士討ちやタイヤへの労りについてリスクは持っていました。
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予選についてみていくと、一様に予選上位を獲得する中でもハミロズ時代とハミボタ時代で若干の毛色の差がみられます。ロズベルグもハミルトンをも上回る走りを度々みせてくれました。しかし近年のボッタスとハミルトンの差は歴然としています。まだボッタスは歴が浅いから仕方がない、とも言えますが、ハミルトンも円熟さを増し、かつフェラーリがひたひたと近付いてくるとなると、メルセデスとて生半可な走りではポールやフロントロウ独占も危うくなりつつあります。
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決勝編も予選と同様に近年になればなるほど連続優勝はおろか、揃って表彰台獲得も減っています。メルセデスが独壇場だった時代は徐々に崩壊し始めているかもしれません。一見ボッタスのせいにみえなくもないが、そう片付けるのは可哀想なので止めておきましょう(笑)

《3チームを同列比較》
時代の異なる3チームを同列比較してみました。順位をいっぺんにプロットしてもつぶつぶ過ぎて訳が分からなそうなので、各シーズンのポールポジション獲得率、優勝率、表彰台率を算出して「シーズンの支配率」を評価します。
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それぞれのデータの中にも傾向と特徴がみられます。まずフェラーリとレッドブルの2チームは「3年目と5年目にピークがある」点です。細かにみればレギュレーション変更などを伴って成績やライバルとの兼ね合いが変化したわけですが、なかなかムラがありました。また5年間の最終5年目は比較的好調をみせつつも、その年を最後にライバルに主導権が渡る傾向も同じです。一方でメルセデスは5年間の初年でいきなり他を圧倒し、以降徐々にライバルが追いついたり成績が平準化してフェードアウトしていきそうな流れが見受けられます。ポールポジションと優勝についてはハミルトンとロズベルグがやり合った2016年がサミットとなっています。
あれだけ優勝が多かったレッドブルもフェラーリやメルセデスに比べると支配率は低かったんですね。またシューマッハ率いるフェラーリ時代も近年のレッドブルやメルセデスに比べるとポールポジションは少な目であったと読み取れます。いずれにせよ、メルセデスは今まで各ジャンルで高水準で進行していたこと。さらにはそれら優位性は徐々に薄れつつあり、近い将来ライバルが食う可能性も匂わせるような集計結果となりました。

メルセデスは今シーズンの開幕戦でこのパワーユニット、勢力図先頭で臨む6年目101戦目を迎えることとなります。過去のライバルたちもレギュレーション変更や他チームの若手の台頭のあおりを受けて最強時代の終焉を迎えています。マシンにレギュレーション変更が入る初年、それがきっかけとなりそろそろ勢力交代を迎えてくれたらF1は盛り上がるのにな、なんてmiyabikunは密かに期待してしまいます。
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それとも「やっぱりメルセデス、100戦超えてもダイジョーブ!」か?2019年の勢力図や如何に。

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