
せっかく久々にアブダビGPでメルセデス以外のポールシッター誕生なのに、無観客(観客は一部のV.I.P.のみ?)だと、心なしか寂しく感じます。チャンピオンは決まってしまいましたが、このレースでドライバーズ、コンストラクターズとも最終準備が決定しますから、決して気を抜けません。

スタートタイヤ一覧になります。Q2敗退以降はミディアムタイヤとハードタイヤを選択する者もいてバラエティに富んでいます。レッドブル、レーシングポイント、フェラーリやルノーはチーム内でタイヤチョイスを変えてきました。数珠繋ぎになりがちなアブダビGPで変化をもたらしてくれれば、レースは少し面白くなりますね。

フェルスタッペンのスタートはまずボッタスを警戒

続いてアウト側のハミルトンも警戒と右へ左へウロつきつつ、無事にターン1を制します。アブダビGPはまずココを押さえることが重要。


ズラズラズラーっと一列に連なっちゃいますもんね。今シーズン限りでF1を降りると思われるマグヌッセンが唯一3位分浮上しているものの、中団以下でパラパラと入れ替わるくらいでやはりヤスマリはおとなしめ。


10周目に動きがありましたね。前戦サクヒールGPで遅れ馳せながら悲願の優勝を挙げたペレス が息絶える。

まさかこんなオチでひとまずF1キャリアを終えることになるとは。。毎度クドいですが、絶賛就活中!

マシンが路肩側に止まっているのに、初めはヴァーチャルセーフティカーでした。明らかにセーフティカーでもよさげな位置なのに、後から切り替わるあたりが判断力の悪さを感じます。この判断が時としてレース内容を左右しますから、来シーズンはしっかり判断してほしいものですね。

フェルスタッペンをはじめ、大半のマシンがタイヤ交換を行う中、上位ではルノーのリカルドやフェラーリ2台がステイアウトの策を採ります。確かに序盤の早いタイミングではありますが、ライバルの多くは1回ピットで乗り切ろうっていうのに、大丈夫?!

順位は上がるけど、前にも後ろにもタイヤ交換を終えた者ばかりだよ?!どう戦うつもりでしょうか。

ルクレールは来シーズンのチームメイトにあっさり抜かれている。今シーズンは何かと近い位置で争う2人ですね。抜いたサインツは来シーズン抜かれたマシンに乗るわけです。複雑な心境だろうなぁ。

ヤス・マリーナは鋭角なシケインを挟んで2本のストレートがあります。1本目のストレートでDRSを使って前に出ても


弓形の2本目でDRSを使われて逆転され、結果「無かったこと」になっちゃう。シケインでミスを誘うか、ちょっとエグめなブロックラインとかで閉めちゃうしかない。
あと、こんなのもあります。


1本目で追尾されつつもシケインで要所を押さえて前に出さず。でも

2本目でしつこくリベンジに遭い

やられる。動きの少ないレースでちょっと時間があったのでクローズアップしてみました(笑)どちらもフェラーリというのが何とも恥ずかしい。。

そんなルクレールはストロールにやられ、ガスリーにもオコンにまでやられて、タイヤゲージがボディカラーと同じく真っ赤っか。幸運にも恵まれず堪らず23周目に苦しい苦しいピットインへ。

結果はこう。ルクレールは最終戦に最後尾に落ちる辱めを受けています。カワイソウ。。

フェラーリ勢と同様にステイアウトを採ったハードタイヤスタートのリカルドはレースの7割以上にあたる40周まで耐え抜き

マクラーレン2台にかわされた7位で復帰。紅いチームより被害は最小限で食い止めました。
ファイナルラップ1周前の54周目の順位増減はこちら。

いつもよりかは地味目ですよね。奇策のリカルドは結果的にマイナス4と光りましたね。一方で元相方のクビアトはプラス4と予選の好位置を活かせず、来シーズンのシート獲得で黄色信号が灯ります。
というわけで、フェラーリばかりいじり倒して優勝争いはスタート以外ほとんど触れず、花火ドーン!

フェルスタッペンのポールトゥウィンで異例中の異例の2020年シーズンの完全閉幕となりました。
《決勝結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
2 ボッタス (メルセデス・M)
3 ハミルトン (メルセデス・M)
《ファステストラップ》
リカルド(ルノー・R)1分40秒926
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・H)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
フェルスタッペン(レッドブル・H)
レースとして決して面白味のあるものではありませんでしたが、無事にフェルスタッペンがポールトゥウィンを果たし、メルセデスが近年ほしいままにしてきたアブダビGPを撃破しました。それも2位のボッタスと16秒も差を付けての圧勝です。最近のフェルスタッペンはフラストレーションの溜まるレースが続いていましたから、今回の優勝は実に爽快だったと思います。この勢いで来シーズンも幸先いいスタートを切ってくれることを祈りたいですね。でも毎年開幕戦ではこれがリセットされちゃうんだよなぁ(笑)メルセデスが素晴らしいのは分かったから、そろそろライバルがその出鼻を挫いてほしいと願います。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
フェラーリ・F
まだ今年を総括するには早いものの、今シーズンのフェラーリを象徴するかのようなレース運びとなりましたね。1回ピットが王道と考えられる中で、フェラーリは何故あのタイミングでステイアウトを選んだのでしょうか。一瞬でも「見かけの上位」を見てみたかったのでしょうか。アブダビGPは例年マッタリ気味なレースとなるのに、もう一度くらいセーフティカーがあるとでも踏んだのでしょうか。ベッテルこそストロールからの猛攻にしばらく耐え、粘りに粘って予選順位プラス1でしたが、ルクレールはバカスカ抜かれて、結局入賞のチャンスを逃しています。ルクレールはトラックリミット違反で警告があったものの、あの抜かれ様は見ていても可哀想でした。ピットストップの迅速さもないし、チームはドライバー達に試練でも与えたかったのでしょうか。miyabikunはF1の素人ですが、あれほどの戦略や取り組み方が理解できません。

《最終戦アブダビGPのポイント》
・アブダビGPらしいレース内容と結果
・表彰台争いをほとんど観ること無く
・フェラーリはドライバーに試練を与える
・F1関係者の方々、一年間お疲れ様でした!
一時期は開催すら危ぶまれたF1も何とか継ぎ接ぎ手を変え品を変え、全17戦という形で閉幕を迎えました。二週連続同一サーキットをはじめ、新規サーキットや復活サーキット、また史上初となる無観客レース。ドライバーの方では最多勝利者にチャンピオン連覇、最多出走者誕生と今後も永遠と語り継がれるであろうシーズンを我々は目の当たりにしました。今後も資金繰りやカーボンニュートラルの時代に向かうなど、新たな課題や問題は続きつつも、F1が無事に開催され、我々ファンを魅了するレースが繰り広げられることを祈りたいですね。

F1関係者、さらには全世界のF1ファンの皆さん。一年間お疲れ様でした。miyabikunはこれからいそいそとシーズン振り返りの準備に入ります。
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