今シーズン最後の新車になります。カラーリングは早々に公開されましたが、マシンは何だかはっきりしませんでしたよね。経験豊かな荒くれ者2人を手離し、新人2人を起用するという思い切ったハースのVF-21を見ていきましょう。

《設計》
 ロブ・テイラー
 ベン・アガサンジェロ
(シモーネ・レスタ)

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《外見》
チームは多少のカラーリング変更はあれど、概ね「イメージカラー」的なものがあります。フェラーリは赤(紅)、メルセデスは銀(近年は黒か)、レッドブルは歴代で濃紺を使ってきますし、ルノーはこれまで黄色や黒を多く採用してきました。ただハースはビビットな色遣いで毎年ちょこちょこ色を変えてきます。今シーズンは白を基調に赤と青、黒を使って籍を置くアメリカを表現したとのことですが、、これってロシアじゃないの?!ロシアといえば、今シーズンから加入したマゼピンの母国であると同時に「組織的なドーピング問題」のため、国旗の提示や国歌斉唱が2年間できないことで話題となったばかりです。それを踏まえた上で「アメリカ国旗を模した」というこのカラーリングは問題になりそうですね。だって、誰が見たってアメリカというよりロシアだもん(笑)まあチームに潤沢な資金を投じたマゼピンの父の「ウラルカリ」のスポンサーカラーと言われたらそれまでだけど、あからさまな気がします。ちなみに国旗や国歌についてはマゼピンに限った話ではなく、今シーズンからアルピーヌの控えドライバーに就いたクビアトが代走してもし優勝した際も当然適用されます。
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カラーはそのくらいにして、ディテールの方はと。
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うーん、今シーズンもフロア面積のカットなどマシンレギュレーションが同じというわけではなく、細かには変えてきているんだろうけど、、どこか変わった?!最後だから手を抜いて見ているというわけではないんですが、ぱっと見、前作VF-20とそんな差はないような。。
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ハースは早々に「来シーズン(2022年)を見つめている」なんて発言をしており、今シーズンは仕方無く参戦(生き残ること重視)しているんでしょうか。またフェラーリから出向するレスタはどうこのマシンを改良していくんでしょう。「フェラーリイズム」が正常に伝承されることをみる役割なのかな(笑)結局目の入ったところはカラーリングというところでmiyabikun大したコメントもできず、、。

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《シャシー》
VF-21
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:752kg
 最大燃料搭載量:110kg
 ブレーキキャリパー: - 
 ブレーキディスク・パッド: - 
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ  プルロッド
 ホイール:OZ
 タイヤ:ピレリ

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《エンジン》
 フェラーリ 065/6
  V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油:シェル
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《ドライバー》
 No.9   ニキータ・マゼピン(ロシア)でいい?!
 No.47 ミック・シューマッハ(ドイツ)

ドライバー2人が入れ替わりです。それも他チームの経験者同士でなく完全なる「F1一年生」大丈夫でしょうか。いくら下位カテゴリーで輝かしい成績を残したり、金なら困らないくらいあるとはいえ、ドライビングのいろはやわからないことをどう教わるのでしょうか。シミュレーターやレースエンジニアからのアドバイスでF1は乗りこなせるものなのでしょうか。「下手な経験より客寄せとブツがほしい」ハース、本当に困っているんだろうなぁ。
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走る前から話題性抜群のマゼピンです。クビアト先輩と同じ国からの参戦となりますが、諸事情のため国旗を掲げての参戦ができなくなってしまいました(これはマゼピンのせいではない)前にも話したように、下位カテゴリーでは数々のヤンチャをしてきたようですが、miyabikunあまりよく知らないので、今からは叩きません。いざF1でデビューし、怪我人を出したりレースをめちゃくちゃにするようなら容赦しないけど(笑)いつも鉄仮面のような無骨な顔つきをしているイメージですが、この画像は穏やかで可愛らしく見える。F1ドライバーになる立場をわきまえたのかな。言ってもまだ22歳ですもんね。過去や経緯はどうであれ乗ったモン勝ちだし、結果を出せばイメージはいくらでも覆せます。
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もしかしたら、なんて幼い頃から見守っていた子が本当にF1に昇格してきましたね。父親の輪郭に母親似の顔立ち、お父さんよりは近代的で柔和でしょうか。今までやり易さとやり難さのどちらも経験してきたことと思います。初めてのレギュラードライブがハースということで、ルクレール先輩やラッセル先輩のように辛い下積みをする必要があります。見る目は厳しいかもしれないけど、助けになってくれる先輩や仲間も多いはず。ここまで上り詰めたら、お父さんの経歴は気にせず、自身の持ち味を活かして結果を出すだけです。
マゼピンにシューマッハ、どちらにせよ先入観やひいきは無く、プレーンな気持ちで頑張りや結果を評価したいです。昨シーズンまでは何かと「小ネタ」を差し込んでくれたハースですが、今シーズンは笑いどころの内容にならないことを祈りたいですね。

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お休みを挟みながら、ざっと2021年の新車を見てきました。今シーズンの合同テストはバーレーン国際サーキットとなり、たった3日間の非常に限られたタイミングで各チームは最終調整に入っていきます。昨年を上回る白熱したシーズンを迎えられるといいですね!

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