F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:市街地サーキット

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少し前の話題にはなりますが、未定となっていた第3戦は昨年初登場となったアルガルヴェ国際サーキットでのポルトガルGPに決まり、また第22戦にジェッダ市街地で行われる予定のサウジアラビアGPもコースレイアウトがようやく明らかとなりました。これで予定していた全23戦のサーキットが決定したわけですが、ジェッダ市街地サーキットのレイアウトをご覧になって度肝を抜かれた方も多いと思います。miyabikunも正直驚きました。えっ、これが市街地サーキットなの?!そしてこんな形でやるって決めたんだ、と。今回はもうほとんどの方がご存知の方かと思いますが、所在地とレイアウトがわかりましたので、いつものようにレイアウトを自作して来るべきサウジアラビアGPに備えておこうと思います。

まずは先日まとめた際の航空写真も使いながらサーキットの位置をみていきます。
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サウジアラビアは縦長の平行四辺形の三辺が海に囲まれ、アラビア半島のほとんどを占める中東エリア最大の面積を誇る国です。近隣には先日開幕戦を終えたばかりのバーレーン(地図のペルシャ湾の「ル」の下)や最終戦の舞台であるアラブ首長国連邦、北には市街地サーキットの少し先輩アゼルバイジャンやその少し東には昨年一年限りの復活開催を果たしたトルコなどがあります。こうしてみるだけでも近年は中東エリアやヨーロッパとアジアの際どいエリアでのF1が盛んであることがうかがえますね。サウジアラビアGPの舞台となるジェッダは地図の赤いピンの立つ紅海側に面した場所となります。緯度的にはアブダビと似たような位置ですね。
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ジェッダは首都のリヤドに次ぐサウジアラビア第二の都市で紅海に沿って南北に長い都市です。サウジアラビアと聞くと石油や砂漠の印象が真っ先に浮かびますが、このように航空写真や街の風景を覗いてみると、他の諸国の都市と変わらないような近代的な建物や整然と整備された区画がされています。ジェッダ市街地サーキットは都市の北側、赤いピンの立つあたりに置かれることがわかりました。
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こちらがその周辺をいつもと同じ縮尺で捉えた航空写真です。レイアウトをご存知の方、どこがサーキットになるか見つけられますか?!今回もmiyabikunの下で長年アシスタントをしてくれているミヤビマン・ティルケ氏の力をお借りし、この地図にサーキットをおとしてみます。それがこちらです。
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じゃじゃーん!こんな感じになります。国も縦長、都市も縦長ならば、サーキットも縦長となりました。ミヤビマン・ティルケよ、ご苦労だった。


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サウジアラビアGP
 ジェッダ市街地サーキット
  所在地    :マッカ州ジェッダ
    開業   :2021年(現在工事中)
   一周距離  :6.174km
 コーナー数:27箇所
  高低差 :- m
 最速ラップ: -
  F1開催 :無し
 DRS箇所数:3箇所(予定)

サーキット監修は近代F1サーキット建設でお馴染みのヘルマン・ティルケです。何も驚くところではありませんね(笑)市街地サーキットは一般的に古い時代から既にある街路を閉鎖して組み立てることが多く(一部フリーエリアの公園内や新設区間などはあるものの)総じて直角コーナーと比較的短めなストレートを組み合わせて形成されてきました。ところがこのサーキットは先程の地図を見比べればわかりますが「既存道路+新設区間」によって成り立っています。また海岸線に近いエリアということもあって、今までのように直線と直角コーナーで構成されておらず、新設区間を使っていくつもの「うねり」をなしています。地図を外してサーキットレイアウトのみをみると、市街地サーキットには見えない線形です。既存道路のみで構成すると、どこにでもあるレイアウトになりがちですが、完成しつつ結局行われることがなさそうなベトナムGPのハノイ市街地と同様に「既存+新設」をうまく融合させ、短期間かつオリジナリティあるレイアウトにするというのが続いていますね。
一周の距離はF1カレンダー上で2番目の長さとなる6.175km、コーナー数は何と27もあります。レイアウトをよく見てみると、そんなところトルコみたいにまとめりゃいいじゃんなんてのも律儀にカウントしています。コーナー数をわざわざ数えながら観戦しているファンはいないでしょうが、ターン16くらいで挫けちゃいそうですね(笑)

コントロールラインはどことなくジル・ヴィルヌーブ感のあるレイアウト南西側の地点で、今は駐車場のような広場になっています。ジル・ヴィルヌーブと異なるのはココは反時計回りのサーキットですので北上していきます。
サーキットで唯一の完全なるストレートの先には左直角のターン1。直後は小半径の右コーナーがありますので、スタート直後の大渋滞は必至か。一瞬現道をなぞりつつ、軽く右に振ってからの左ターン4はキンクになっています。ちょっとイヤらしい線形。これを過ぎると現道を全く無視の新設区間に入ります。左へ右へ、鈴鹿のS字っぽくもみえますが、ということは「走るラインは限られている」イコール「追い抜きは困難を極める」ということ。再び現道に戻るとUターン路がみえます。
サーキットもココらでそろそろ南下する必要がありますが、折り返しは現道をを使わずそのさらに先に180°ターンを新設する模様.逆パラボリカを彷彿とさせる強烈な横Gがかかりそうですね。折り返し、現道やロータリー交差点、新設を介して直線のようだけど右左へ極めて緩やかなコーナーを海岸線に沿って進んでいきます。最後は現道のロータリー交差点を使ってコントロールラインへと結んでいます。
数あるGPサーキットに有りそうで無さそうなレイアウトで構成されたジェッダ市街地は見た目のインパクト抜群ですね。DRSは3箇所で使用可能という予定でほぼ直線扱いのコーナーが続き、平均速度は250km/hに達すると言われています。速いのはいいけど、このレイアウトで肝心なパッシングは行えるのかという疑問を持ちます。平面的にみる限り、ターン1の飛び込みや続くターン2,3のクロスライン、ターン4,10,16のキンクでは難しそうだし、あとはDRSでスピードに乗った最終ターン27のインへの飛び込みと3,4箇所に絞られるのではないかと予想。中間区間のうねりは速度は高くてもパッシング向きではありませんしね。

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既存と新設をうまく使って、現在工事真っ最中のジェッダ市街地サーキットですが、サウジアラビアGPとしてはこのサーキットはあくまで「仮の姿」であり、本来は首都のリヤドにサーキットを建設する予定となっています。その完成を待つ間の「繋ぎ」で使用されるとのこと。全て完成する前に仮でもいいから別の場所を使って開設してしまうという、サウジアラビアのF1に対する意気込みはすごいです。さすが石油大国、金の使い方が違います。近年は世界のみならずF1社会においても「カーボンニュートラル」が叫ばれる時代に向かいつつあります。石油といった化石燃料を使った二酸化炭素排出を減らそうというご時世で、サウジアラビアをはじめとした中東の石油大国がどのような動きをみせてくるかにも興味はありますが、ひとまずF1誘致に成功しカレンダーに組み込まれました。果たしてこのレイアウトでどんなバトルが行えるかも今から半信半疑です。


最後に余談ですが、miyabikun今日でまたライコネンと同い年に追いついちまった。。サウジアラビアGPが行われる少し前の半年間はタメ口O.K.ね、よろしくー。
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もうシンガポール?早くない?!本当はシンガポールに来る前に第8戦〜第14戦までのシーズン中盤7戦をまとめる予定としていたのですが、イタリアGPと強力台風をやり過ごしたと思ったらmiyabikun自身が忙しくなって、データ整理が進んでいません。よって以降の予定を前倒しとし、モナコGP前に行った「市街地サーキットの日常風景」のシンガポール編を先にやることにしました。レース前にギュギュッと詰まるのも読み辛いし、こちらにせよまとめにせよ、必ずやるものと決めていたし、時間潰しの結果オーライということでお許し下さい。

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こちらがシンガポールGPの舞台となる「マリーナ・ベイ」です。画像中央に逆L字型の岸壁が見えます。それに沿うように底辺の長い逆L字をなすレイアウトとなっています。モンテカルロ同様に実際に行ったり歩いたわけではないので自信はありませんが、たぶん合っているはず。セクター毎にみていきます。

《セクター1》
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コントロールタワーをはじめスタートやフィニッシュライン、ピットはこの辺り。過去の市街地サーキット同様に、市街地ではありますが常設されています。市街地サーキットは周辺道路を封鎖し、レーシングトラックの構築、またこのマリーナ・ベイ市街地サーキットではナイトレースとなるためにトラック両側に投光器が設置されますので、ピットが組み上がっているだけでも手間が減りますね。
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コントロールライン付近を見てみると、日常風景を散策したかったのにビューワーもトラック作りの真っ最中といった感じ。この区間は公道ではなく公園の舗装部分を使用しているため、普段は一般車の出入りが無いようです。
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ターン1,2,3はこんな感じ。レースシーンでよく見かけますね。欲しいのはこれじゃないだよなー。観客も居なく殺風景なターン3をバーチャルセーフティカーのようなペースで曲がると
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おお、急に明るくなった!公道区間かな。通りの名は「リパブリック・ブールバード」とある。ブルーバードかと思った(笑)ブールバード(ブールバール)って何だろうと調べるとフランス語で「両側を街路樹や側道を備えた広い道路」という意味だそうです。大学で都市計画も習ったんだけど、この言葉は知りませんでした。東京でいう、先日レッドブルがデモランを行った外苑イチョウ並木あたりになるのかなと。歩車分離もできるし、景観はいいですね。マリーナ・ベイ市街地サーキットは上空にハイウェイの本線やランプが多く跨いでいます。この区間のハイウェイからサーキットを俯瞰するアングルも見てみました。
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これはちょうどコントロールラインあたりでしょうか。ピットが見えますが、公道区間ではないためひと気も無く殺風景ですね。
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右のターン5は実は直進する道もありますが、レース時は当然封鎖されます。目の前にあるシンガポール・フライヤー、デカいけど昼間見ると案外と普通だな(笑)
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ラッフルズ・ブールバードに向きを変え、DRS区間に入ります。お高そうなホテルの間をフル加速してセクター1が終了。

《セクター2》
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ターン7は直角の左。ポツンと高いビルが見えるあたりは東京の晴海や豊洲の湾岸エリアみたい。ニコル・ハイウェイに入ります。
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今度は遠くに新宿副都心のような超高層ビル群が見えてきました。次の交差点を使ったレイアウトを初めて見た時は驚きましたよね。
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一つの交差点の4方向を全て使う。行きのターン8は画像右上から入り、鋭角で左に曲がりスタンフォード・ロードへ。後ほど通過する帰りのターン14は画像下方向から右下へ鋭角に抜けるというもの。この交差点で生観戦してみたい。
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セント・アンドリューズ・ロードに入ると、先程の「新宿」がより近くなってきました。このあたりがコントロールラインから最も離れた区間ですね。
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また直角に向きを変えプラートン・ロードを走ると、径間がさほど長くないアーチ橋「アンダーソン・ブリッジ」を越えていきます。本当はゆっくり海でも見ながらシンガポールの街に酔いしれてみたいけど、F1マシンは瞬く間に通過してしまいます。
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この次のターン13「マーライオン・ヘヤピン」が待ち構えています。画像は走行ラインではなく、反対側を押さえてみました。画像左上から手前に飛び込み、まさしく青いラインのように右上に抜けます。マーライオンって1つしかないと思っていましたが、実はシンガポール国内に7体あるそうです。シンガポールで唾を吐いてはいけません。その分、マーライオンがしっかり水を吐き出してくれています。
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線形のいいエスプラネード・ブリッジを越えると、右手に見えてきましたね。夜になるとウネウネ動いて見えるイモムシが。「エスプラネード・シアター」です。

《セクター3》
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セクター3に入り、その先がさっき出会った交差点でターン14にあたる右鋭角ターンとなります。いよいよこれから低速直角の「レッドブル大得意」区間。
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ラッフルズ・アベニューの右手に見えるのがライブなどで使用される「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」のスタンドです。
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フロートってことは、舞台は海に浮いているのか。景観がお台場海浜公園みたいだ。スタンドの手前の右の細い道を入って、
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お、また夜になった。フェンスや投光器がバッチリ仕込まれていますね。
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シンガポール・フライヤーの光が弱い。
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この上の構造体はさっき進入したスタンドの真反対側だったんですね。
またラッフルズ・アベニューに戻ります。走行ラインと反対の夜と
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昼。夜間だからなおさら夜と昼の見栄えが違いますね。
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正面にフライヤーが近付いてきました。レース中はなかなか目がいきませんよね。フェンスも客席も投光器も無くなれば、こんなに近く、大きく見えるんですね。
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ラッフルズ・アベニューに別れを告げ、フライヤーズの右側(南側)にシフトして最終区間です。トラックはフライヤーズ直下の公園区間にあるため、ビューワーで追跡できなくなってしまいました。画像中心奥のハイウェイ手前をトラックに沿って投光器が続いていますので、この辺かなというあたりはつきます。これでマリーナ・ベイ市街地サーキット1周になります。お疲れ様でした!ちなみにさっき別れたラッフルズ・アベニューをそのまま道なりに走り続けると、セクター1のターン5に戻ります。

いかがでしたでしょうか。国内の道案内ならまだしも、行ったこともない土地の仮設サーキットとなると自信はありませんが、概ね要所はトレースできたのではないかなと思います。
あー順番が狂っちゃって悔しいけど「2/3」はちゃんとやります、シンガポールGPが始まる前までには。。

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一時期は減少傾向にあった市街地サーキットもシンガポールやアゼルバイジャン、今後は新たにベトナムでも行われるなど、再びF1カレンダーに組み込まれるようになりました。郊外に設営される専用サーキットと異なり、街中で行われる市街地サーキットは利便性が高く、集客が多く見込める一方で関係機関や周辺住民などの理解を得る必要があるため、いつでもどこでも手軽に行えるものでもありません。F1における市街地サーキットといえば、モナコのモンテカルロ地区とラ・コンダミーヌ地区にまたがって行われるモナコGPが代表格。ココならば誰も文句を言う国民はいないはず。何せモナコ王室にご覧頂くレースですもんね。
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そんなモナコも普段は当然「日常生活」があるわけで、我々レースファンの知る街並みと少し異なります。実際に行ったこともないmiyabikunが偉そうに語るのも何ですが、モナコGPが行われる前にいつものgoogle様のお力をお借りし「レース開催期間以外の風景」をコースレイアウト順に見ていこうと思います。

《セクター1》
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右に緩やかに弧を描くこのあたりがコントロールラインですね。普段はこのように一般車が往来しています。レースシーンでもチラッと見えることがありますが、実は街路樹が植えてあります。レース中は安全対策優先の、ガードレールによってトラックが作られています。
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街路樹の向こうが開けています。ココがピットですね。常設サーキットと異なり、機材やパーツを置くスペースも限られているため、離れた場所に置いたり工夫しているようです。搬入出も大変だろうな。
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トラックとピッタリ同じ視点ではないですが、毎年大混雑となる右のターン1「サン・デボーテ」へシフトし坂に入っていけば「モンテカルロ劇場」のはじまり〜はじまり〜!
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F1マシンで軽々と登るボー・リバージュ。左側の高級ブティックの建物を見ればかなり傾斜していることがわかります。ココへ買い物に行く人はこの坂を歩いて登るのかな?いやいや、店先に車を横付けするか、送迎車かな。レース中にゆっくり眺める時間はありませんが、右側の崖からは綺麗な地中海が見下ろせます。優しい海風に吹かれながら、風にたなびく少し薄手のドレスを召した女性の手を取り坂道をエスコート、いいですねー「今夜のホテルはこの丘の上だよ」なんて(笑)
坂を登り切ると左コーナー「マスネ」が待ち構えています。さあ別れ道、コースレイアウトはどちらでしょう?!
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正解は右に進みます。でないと、カジノ前に行けません。画像右にチラッと写る立派な建物は「ホテル・ド・パリ」です。今夜miyabikunが予約しているホテルですね。

《セクター2》
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あまりキョロキョロしていると終わらなくなってしまうので先を急ぎましょう。あとは下るだけです。ミラボー(坂上)手前で強めにブレーキをかけ、路駐しているスクーターに気を付けながら右にステアリングを切ると、出ました、コレです。
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ロウズ、、ではなく「フェアモントヘヤピン」ですね。改称されてしばらく経つっていうのに、未だにロウズと呼んでしまう。ココと鈴鹿のシケインの呼び方は年齢や世代で分かれそうですね。このカーブを見る度に愛知の祖母の家までの帰路を思い出します。また、山にドライブへ行った時にこれに似たカーブを見かけるとニンマリしてしまう。
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デッキをくぐれば眼下には海が。そしてこちらもモナコ名物であるトンネルに進入していきます。
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この部分だけ切り取って冷静に見ると、東京駅八重洲口にある地下駐車場に見えなくもない(笑)
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トンネルを抜けてからの下り坂でモナコGPの最高速をスピードトラップで計測します。あ、そういえばこの視点、日本とは逆の右側通行であることに気が付きましたか?!モナコは右側通行です。この区間もどちらかといえば右寄りに走行ラインを採りますよね。それもそのはず、この後に控える「ヌーベルシケイン」はショートカット厳禁の左シケインですもんね。
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あれ?左に行けない。たくさんの車が駐車している。普段の道路「ルイII通り」は本来ココを直進するもので、その先はターン1のサン・デボーテ(坂の右側に位置する道)に達します。
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その先の「タバコ」までの道も地図上では「ピシーヌ道路」と記載はあるのですが、運転視点で見ることができませんでした。画像左の一段下がりに見えるのがトラックになるはずです。
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《セクター3》
ピシーヌ道路は路駐車両がピシーリ並んでいます。これがあってはさすがのフェルスタッペンも止まりきれない。歯向かう人は誰一人もいないでしょうが、レース前に規制されるんでしょうね。
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ちょうど水を入れ替えている「プールサイド」を通過する際、停車するトラックの荷台に気になるものが。
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撮影時期が定かではないけど、バリケードとかテントかな?!サーキット設営準備だったりして?!
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ピシーヌ道路の先に見覚えのある右カーブが見える。もしや、、
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振り返れば、おお、このアングルもよく見るやつ
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ラスカスだ!ココはゲームだといいライン採りできないんだよな。たまに「M・シュー」みたいに立ち往生しちゃいます。
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画像を右手に分岐するのがピットレーンですね。この橋をくぐれば一周終了、お疲れ様でした。
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レース中はガードレールに囲まれ、狭く閉鎖的に見えますが、普段は起伏に富んだ地形にそびえる高層建築物の合間から海やヨットがチラホラして、路上駐車が各所に見られるなど「ある地方観光都市」のような風景でした。こののどかで高級感あふれる街もレースウィークが近付くと一転して「戦いの舞台」に変貌を遂げるわけですね。モナコGP、一度は行ってみたいですね。GP期間外でもいいから、行ってみたいな。

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近年は運営や開催することも危ぶまれているGPがいくつかあります。その反面、F1を誘致したい国やサーキットもチラホラ見られ、面白いものです。新たなサーキットがカレンダーに入ることはある程度予想や噂があったものの、新興国は当分ないんだろうななんて思っていた矢先、先日F1自体が初めて開催される国の発表がありましたね。もう皆さんももうご存知「ベトナムGP」です。タイは噂があったのにまさかのベトナムは意表を突かれた感じ。まだサーキットは整備されていませんし、開催は2020年とまだ少し先ですが、わかる限りの範囲で下見してみましょう。
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ベトナムは日本からも近いアジアの国。先日行われたシンガポールや昨年限りで消滅したマレーシアよりも日本に近い位置となります。フォーやパクチーなどに代表される料理は得意不得意が分かれるところですが、物価が安く観光などで日本も交流が多くあります。行かれたことある方も多いでしょう。ちなみにmiyabikunベトナム料理はそう苦手というわけではなく、たまーに食べたくなります。ただ実際に渡航したことはありません。
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ベトナムはホーチミンという地名はよく耳にすると思います。首都は中国にも近い北部の都市ハノイで、F1はその市街地で行われます。緯度的には香港と同じくらいの位置にあります。まあ細かなウンチクは開催される直前くらいまでとっておきましょう(それまでこのブログが続いていれば、、、)
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ハノイは首都だけあってなかなか立派な街です。都心の東側に国立競技場があり、周辺の一部手付かずの空き地があるココを整備してサーキットが開設されるそうです。公式発表があったサーキットを参考に、最近暇を持て余すようになったミヤビマン・ティルケに依頼、地図に落とし込んでもらいました。

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こんな感じだそうです。あくまでイメージから察した、まだ不確定な部分もあるものの、スケール感や要所は押さえられたかなと思っている、と申しております(笑)

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《ベトナムGPの基本情報》(仮)
    ハノイ市街地
        全長           :5.565km× - 周=計 - km(55周?)
        コーナー数:22箇所
        高低差        : - m(見る限りあまりなさそう)
        最高速度    :335km/h
        DRS区間数: - 箇所(一般的な2,3箇所?)

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空き地の部分にピットやコントロールタワーが建設されるようです。正しく土地の有効活用ですね。既存の大通りとロータリー交差点を使って漢字の「上」というよりかは「人」みたいな三又で反時計回りのレイアウト。監修はミヤビマン、、いや本家のヘルマン・ティルケとのこと。またか!
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長いストレートにクルリと回るコーナーはティルケらしい感じがしますね。新設されるエリアはアメリカのCOTAと同様に世界の名物コーナーのオマージュのようですね。
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確かに終盤セクションはmiyabikunも大好き鈴鹿の複合S字に似ている。やっぱりココ面白いもん、ミヤビマン・ティルケも選んでいたし。
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高低差やDRS区間長なども含め、ディテールがわかりませんが、わかり次第コースレイアウトに盛り込んでいきたいと思います。

最後に皆さんお馴染みの鈴鹿サーキットと北上同縮尺の想定で並べてみました。
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スケール感は似たような感じですが、既存の通りを目一杯使ったストレートの長さに圧倒されてしまいますね。まだ2020年のレースカレンダーのどのあたりに組み込まれるかも明らかにはなっていませんが、この年ならばまだ日本GPも開催されるはずですので、中国と連ねる春開催なのか、シンガポールや日本などの秋開催かも注目ですね!くれぐれも日本GPの「体育の日」は外れませんように。集客面でもmiyabikunのような中年以降のサラリーマンファンにとっても、それ、重要なことですから。

近くて安いベトナムなら、近い将来に生観戦できそうな気がします。ストレートじゃつまらないから、観るならロータリー区間の進入あたりかな。
https://youtu.be/z7CvkGNtHTs
https://youtu.be/Z8vGfM9BZsU

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ヨーロッパを終えて、ナイトなシンガポール、スコールのマレーシア、秋の鈴鹿と再びアジアにF1が戻ってきます。
《国の基本情報ほか》
国名称:シンガポール共和国
  人口  :561万人(世界第113位)
  面積  :719㎢(世界第176位)
  設立  :1965年にマレーシアより独立
主言語:英語、中国語、マレーシア語、タミル語
  首都  :なし(シンガポール)
  通貨  :シンガポール・ドル

F1開催期間と数:2008〜(10回目)
開催サーキット:マリーナ・ベイ市街地
F1ドライバー数:0人
F1チャンピオン:0人
現役ドライバー:0人
著名ドライバー:なし

シンガポールは元々次戦のマレーシアと同じ国でした。その昔はイギリスの植民地の一つで、第二次世界大戦中は日本が占領していたこともあります。1963年にイギリスから独立を宣言、1965年にマレーシアの議会で追放されて独立国家となりました。観光された方ならご存知かもしれませんが、マレー半島の先っぽにありながらも、実はマレーシアとはジョホール海峡で隔てらた島国です。また変わった点として、日本のような県や市の概念はなく、厳密な首都もありません。街=国みたいな感じでしょうか。
地形的にもアジアとヨーロッパを行き交う貿易船が通ることで繁栄、世界屈指の港を有し近年は金融、工業などでも潤う高所得国となっています。F1観戦中にも三棟のビルの最上階にある船型のプール「マリーナベイ・サンズ」が象徴的ですよね!人口は一見少なそうにみえて国土面積も小さいため、人口密度は2013年のデータで国単位では世界第2位となる7,713人/㎢(参考までに国の1位はモナコ公国の18,915人/㎢、日本は346人/㎢。2017年のデータで東京都は6,224人/㎢で県の1位、豊島区が22,660人/㎢で行政区の1位、埼玉県蕨市が14,300人/㎢で市の1位)また国民の75%が中国系、マレー系が15%、インド系が10%の割合となっています。このあたりがバーレーンやアブダビなど新興国によくある感じです。
シンガポールといえば赤道直下の国で乾季のほとんどない「熱帯雨林気候」に属し、5月の平均最高気温は32℃で最低でも25℃、最も涼しい12月で最高30℃とほとんど差がありません。特に冬期(という表現が正しいかどうか)にあたる10月から2月は200mmを超える雨が降るため、少しだけ気温は下がります。と考えると、毎年秋口に設定される9月のF1は「夜になれば少しは涼しく、雨も多くなる前」といえます。いずれにせよ、いつ行っても暑いし、いつでも雨は多めです。
《マリーナ・ベイ市街地》
  所在地 :シンガポール
標準時差:UTC+8:00(日本から-1:00)
  F1開催 :2008〜(10回目)
一周距離:5.067km(2008)
                  5.073km(2009〜12)
                  5.065km(2013〜)
初代優勝:F・アロンソ(ルノー)
最多優勝:S・ベッテル(4回)
最多P.P. :S・ベッテル、L・ハミルトン(3回)
最速P.P. :1分44秒801 F・マッサ(2008)
                  1分44秒381 S・ベッテル(2011)
                  1分42秒584 N・ロズベルグ(2016)
最多F.L. :F・アロンソ、D・リカルド(2回)
最速F.L. :1分45秒599 K・ライコネン(2008)
                  1分47秒976 F・アロンソ(2010)
                  1分45秒504 S・ベッテル(2013)

常設サーキットでなく街中を封鎖、1,600基の投光器が32m間隔で備えられ、合計3,000ルクスの明るさで照らす中を走る「F1初のナイトレース」として2008年に初開催となりました。ヨーロッパとの時差、そして気温を考えた効率的なアイデアです。コースレイアウトは2012年まで使用された5.073km(赤線)と2013年からの現レイアウト(黒線)を描いてみました。違いは現レイアウトのターン10手前で小さく左折し、シケイン状となっていたところで、コーナーも24箇所ありました。ただご存知の通り、中低速なレイアウトで規定の「トータル300km」を走破しようとすると、こちらも規定の「2時間以内」をクリアできなくなります(本来は61周レースでトータルは308.965kmのところを2015年優勝のベッテルが2時間1分22秒。2012年は59周でも優勝タイムは2時間0分26秒かかっている)赤旗が出たり天候不良でさらにペースが落ちると完全にアウトです。少数派の左回りで幅員も狭く、エスケープゾーンもほぼないことで毎年出動するセーフティカー、さらに高温多湿が拍車をかけるなどドライバーの集中力や気遣いは普段のGPとは異なり、見た目以上にハードです。

シンガポールと同様に日本から近い位置にあるマレーシアGPは今シーズンが最後の開催。そしてそんなシンガポールGPも来シーズンの2018年をもって終了するかもしれません。

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