F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:大荒れ

今回の過去のレースはアゼルバイジャンを振り返るにはまだ日が浅過ぎる、ということでヨーロッパGPの一つ先輩、まだ今まで振り返ってこなかったヴァレンシア市街地で行われた2012年第8戦ヨーロッパGPにしました。最近よくこのブログで口にする「一国二開催」の現時点最終のGPです。2012年は近年稀にみる混戦で面白かったので、取り扱うこと7回目になります。それでも前回は一昨年のアメリカGP前でしたのでmiyabikun1年半我慢しましたよー。さすがに8年前となればまだ今でも現役をしているドライバーが沢山活躍しています。
シーズン7戦まで終えて、2年連続のチャンピオンを獲ったレッドブルのベッテルは2回の表彰台こそあるものの、優勝は第4戦バーレーンGPの1回に止まり、平凡な序盤戦で3連覇獲得の雲行きが怪しくなっていました。ただしライバル達も突出した者がいるわけではなく、開幕戦のバトンをはじめ、マレーシアはアロンソ、中国で初優勝のロズベルグ、スペインで初優勝のマルドナド、モナコで2勝目を挙げたウェバー、そしてカナダのハミルトンと皆1勝で並び横一線でヨーロッパGPを迎えました。このレースで誰が2勝目を挙げるのか、はたまた新たな優勝者が加わりさらなる混戦に向かうのか、様々な期待を背負っています。
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ヴァレンシア市街地はまるで温暖なリゾードのような貨物港を改良して設置されたサーキットです。幅員は広めですが、パッシングポイントは限られているため、歴代でも平凡なレース内容に終わることが多くありました。しかしヴァレンシア最終年の12年決勝は実に大荒れ。出来事全てを書けないくらい盛り沢山であったため、あまりジロジロ見ていないで予選はサラリと終えておきましょう。

予選はQ1はスペインGPでの初優勝の勢いそのままにウィリアムズのマルドナドが1位通過。Q2では初優勝が待たれるロータスの若手グロージャンが1位で通過し、予選も混戦の装いで進行していきます。スタート位置が決まるQ3はようやく真打ち登場とベッテルがハミルトンを0.3秒引き離すポールポジションを獲得。シーズン2勝目に向けた準備は万端です。マルドナドやグロージャンも好位置につけ、上位はロータス2人を除くと各チーム1人ずつがシングルグリッドに並ぶという結果となりました。ザウバーの小林可夢偉はその中に混ざる7番手を獲得、期待の地元アロンソはQ2突破ならず11番手止まり、マルシャに移籍したグロックは体調不良により予選に参加できませんでした。

《予選結果》
 1 S・ベッテル (レッドブル・R)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 3 P・マルドナド(ウィリアムズ・R)
   ※タイヤはピレリのワンメイク

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ポールスタートのベッテルは順調な加速をみせ、早くもお得意な逃げ逃げ戦法を採りつつあります。また5番手スタートとなったロータスのライコネンの蹴り出しは良かったのですが、位置取りが悪く7番手スタートの小林に先行されています。小林は5位浮上でなかなかの滑り出し。
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しかし両者は15周目に1回目のピットインが重なり、6秒近くかかりもたついた小林はライコネンに先行を許してしまいます。せっかく1周目に前に出たのに、もったいない。

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このレースは中団に埋もれる形となった地元アロンソは1周目で3人抜きに成功、毎周着実に順位を上げて1回目のピットインで暫定3位に浮上してきました。何せ国代表を背負っていますからね、力が入ります。
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本線に戻ればライコネンと小林の前となる9位に復帰、触れる事なくオーバーカットに成功しています。

トップをひた走るベッテルは2位に1周で1秒近くギャップを築き、17周目の1回目のピットを終えてもトップで本線復帰しています。完全なる逃げ状態。いいんですよ、例え面白くなくともそれはポールスタートの特権ですからね。徐々にタイヤ交換を終えて順位がシャッフルされると、まだ交換していないドライバーの遅いラップにつかえることとなります。IMG_3370
12番手スタートだったメルセデスのシューマッハはタイヤがズルズルする中「電車ごっこの運転手」になってしまっています。後ろから速い車が集まり、まるで走行会みたいだ。抜き辛いヴァレンシア市街地で相手が巧みなライン採りをされてはひとたまりもありません。
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20周目にシューマッハとウェバーが離れて、ようやくレース再開!みんな鬱憤を晴らすかの如く、気持ちの良い加速をみせていきます。
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まずライコネンがウィリアムズのセナをかわす。その隙をねらって小林も狭いインから
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うわ、小林と接触してセナがスピン!裁定はセナがラインを閉めたという事でセナにドライブスルーペナルティとなりますが、正直前を走るのはセナだっには違いないし。うーん小林もちょっと無理があったかな。好調な滑り出しから一転して、要らぬピットインを強いられて順位を落としています。

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レースを見守る彼、どことなくルクレールに似ていますが、今は亡きアニキのビアンキです。この時はフォース・インディアに短期留学中の頃。先輩達は若手に対していい見本にならなければなりませんね。

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レース折り返し間近の27周目にケータハムのコバライネンにトロ・ロッソのベルニュが近付きます。近付きすぎて
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あたかも横につけて文句でも言いに行くかのような接触。優勝経験者コバライネンもナメられたもんだな。両者のタイヤバースト、パーツ飛散によりセーフティカーが発動されます。
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少し早いけど当然ながらその間に2回目のタイヤ交換も終えようという。ハミルトンはジャッキを落とすのが早く、フロントタイヤがひん曲がったまま。
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直す間に同時ピットインのアロンソが横を抜けていく。
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アロンソは4.2秒ストップ、ハミルトンは14.1秒かかり、またもやオーバーカット?成功。暫定3位に。
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トップのベッテルはタイミングが悪く、ライバルより1周遅れてピットに。これは大失敗かな?!
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おお、まだセーフティカーが待ってくれていた。一人ぶっ飛んだ速さでギャップを築いていたことが功を奏しましたね。残念ながらこれでそのアドバンテージは帳消しになるけど。

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34周目にセーフティカー退去、再スタートへ。アロンソはこの時を待っていた。グロージャンを抜いて2位へ。
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後方ではもう一人のフェラーリ、マッサの右側に黒いノーズが入り込む。
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小林が強引に攻め立てた結果、今回は小林が次戦イギリスGPの5番手降格という重いペナルティが下りました。スタートで好位置につけ相方ペレスより前を走っていただけに残念な結末。

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さらに幸運を続けたベッテルにとうとう悲劇が。オルタネーターのトラブルによりスローダウンし、何と11番手スタートのアロンソがトップに立ちます。
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先生お決まりのがっかりポーズ。
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ベッテルはカメラにグローブを投げつけ八つ当たり。ちなみに順位を落としたグロージャンもこの直後にベッテルと同様のオルタネーターによりリタイヤしています。二人ともルノーエンジンユーザーです。

毎年おとなし目なヴァレンシアも今年これでは終わりません。2回目のピットでサゲサゲな気分にさせられたハミルトンは早くもタイヤがズルズルし始めました。後ろから静かにライコネンが忍び寄る。IMG_3406
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忍び寄ること12周、ハミルトンのタイヤが完全に滑り出したことを確認してようやくパス。やっぱり復帰後のライコネンはどこか慎重派というか度胸が無いというか、カドが丸く、鈍い。ハミルトンの背後にはマルドナドの存在もチラついています。何か起きそうな予感(笑)
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アウトから並んで
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コース外から
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ハミルトンを弾き飛ばす!チャンピオン経験者?!そんなモン関係ないね、オレだって優勝経験者だ。
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悔しいことばかりのハミルトンはステアリングを投げ捨てる。最近のドライバーではあまり見なくなった懐かしい光景です。金星を得たマルドナドはレース結果に20秒追加のご褒美がつき、12位入賞圏外へ。
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ウィングを無くしたマルドナドをシューマッハとウェバーがセットでパス。今日のこの年長者二人は何かとコンビで動いています。シューマッハは復帰から3年かかり初の3位表彰台を獲得!

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《決勝結果》
 1 F・アロンソ  (フェラーリ・F)
 2 K・ライコネン (ロータス・R)
 3 M・シューマッハ(メルセデス・M)

あらら、アロンソはこんなところでマシンを止めてしまいました。おまけにマーシャルもマシンに触れているのでペナルティの対象となります。アロンソはマシンにトラブルがあり、あの場で停めたと会見で話していますが、真相や如何に(笑)後方スタートの市街地サーキットでセーフティカーも絡んだジャンプアップ、過去のある出来事を思い出しますが、今回は幸運が重なったとはいえ「魔法」は無し。地道に順位を上げ、隙を狙い賢く戦った誇らしい結果です。シーズン2勝目一番乗りとなりました。
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それにしてもこのメンツは豪華。世代交代が始まっているというのに、その前の代のレジェンドが並べばそれはそれで画になります。ヴァレンシア市街地でのレース、一国二開催の最後を母国優勝という形で飾ったメモリアルレースでした。

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サーキットの傍らでは上半身裸でボールを蹴る子供達。ブラジルといえばやっぱりサッカーですね。世界の競技人口で1,2を争うサッカーは例え11人集まらなくても、ゴールネットが無くてもボール1つあればできます。モータースポーツに比べるとお金もかからないし、ルールも明確で手軽ですね。F1ももう少し端的で手軽に楽しめるようになるといいのですが。
今シーズンのアメリカ大陸の時差対戦は最終章を迎えました。案の定月曜の帰宅後の観戦で今更になってしまいましたので、ピンポイントバージョンで綴っていきます。いやー序盤はマッタリ、終盤は大荒れのレースとなりましたね。

《キングなんぞ関係ない!抜けMAX!》
自身2度目となるポールポジションを獲得したフェルスタッペンのブラジルGPは終始元気MAXでした。
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予定通りスタートでしくじったベッテルをかわしたハミルトンに対してグングン差を広げてポールトゥウィンに向かって発進しました。
21周目に再びソフトタイヤに履き替えたハミルトンに合わせて翌22周目にタイヤ交換。
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クビカにちょっとしたいたずらをされつつ、ハミルトンにアンダーカットを食らう。でも「F1界の小島よしお」こと今日のフェルスタッペンにはそんなの関係ない。
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23周目にセオリー通りテールを捉えてかわす。フェルスタッペンのパッシングはいつ観ても爽快!1回キリではありませんよ、途中のゴチャゴチャはひとまずスルーして、終盤のセーフティカー明け。大渋滞のローリングスタートはいつでもどうぞ。
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ねえねえ、見ててよ!
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力づくでかわすよ!ほら。
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ハミルトンは2スティント目のソフトタイヤ選択に文句言っていましたね。フェルスタッペン対策にハミルトンはだいぶ焦っていたご様子。次の新チャンピオン候補筆頭は来年こそ序盤からキングを蹴散らしていきたいですね。

《超えられぬ、壁》
先程のハミルトン然り、好調と不調を繰り返すボッタスのブラジルGPは「冴えない回」でした。
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1回目のタイヤ交換は引っ張り、ハードタイヤに履き替えるも思いの外早く脱ぎ捨てて2回目を終えたボッタスは中団スタートのルクレールに前を塞がれています。
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このセリフも今シーズン何回言ったことか。ほらチャンピオンチームだろ、捉えたら抜けよ!
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先程のフェルスタッペンと同じシチュエーションなんだけど、人がいいのか臆病なのか、キレが悪い。
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次なるチャンスも
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ダメ。ファステストラップは取れても、抜けない。そんなことをのらりくらりやった挙句の果てには
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白煙。抜けなかったのはパワーユニットのせいではないからね。さらにはこの件はマシン撤去のためにセーフティカーを発動させたきっかけにもなりましたね。この後起きるカオス状態は想像もしていなかったでしょう。チームメイトだけでなく他のメンバーもこの後大変だったのよ?!
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《おろかもの》
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60周目のセーフティカー明けでアルボンにかわされたベッテルは仕返しを試みますが、順位を取り返せずモタモタ。
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そうこうしているうちに同じマシンに乗るルクレールが近付いてきました。今の順位のままでは優勝を目指すフェルスタッペンにドライバーズランキング3位を獲られてしまう。悪いけど先に行くよ、先輩。
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ただ先輩にも意地とプライドがある。まさか中団スタートの後輩に順位を明け渡すなんて、許されない。
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DRSを開いて取り返しに行く!でも2人してタイヤが触れ合っていないか?!
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一瞬だけ、それも大きな衝撃は見られませんでしたが、ルクレールの右フロントとベッテルの左リヤが壊れていく。表彰台から陥落して、さらにはまさかの同士討ちとは呆れた。あまり汚い言葉を使わないように来たけど、今回は敢えて言わせてもらう。こいつらバカじゃないの?!
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来シーズンも同じラインナップでいくことが決まっていますが、この2人とこのチーム、今の時点でチャンピオン獲得は無理なんじゃないかと悟ります。
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《決勝結果》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
   2 ガスリー    (トロ・ロッソ・H)
   3 サインツ    (マクラーレン・R)

終盤は呆れるくらい荒れました。チャンピオンを獲得しても2位を諦めなかったハミルトンはがめつくアルボンを攻めたのはいいものの、アルボンの初表彰台を奪う接触にてペナルティ。間隙を上手く抜けたガスリーと繰り上がりサインツが揃って初表彰台獲得は嬉しい話題でした。ドイツGPに続き、レッドブル塾生の快挙です。

《ファステストラップ》
   ボッタス      (メルセデス・M)1分10秒698
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
   フェルスタッペン(レッドブル)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
   アルボン    (レッドブル)

フェルスタッペンと「紅のおろかもの」をクローズアップしてしまい、アルボンに触れてあげる事はできませんでしたが、ベッテルをかわして猛追に耐え、さらにはハミルトンに果敢にチャレンジした姿勢は評価に値します。ノーポイントは可哀想だからmiyabikunは「4位表彰台」を心の中であげたいくらいです。

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《第20戦ブラジルGPのポイント》
 ・ピットで抜かれてもトラックで抜く、お見事!
 ・ガスリー、サインツ、表彰台おめでとう!
 ・メルセデスのブラジルは劣勢ちぐはぐ
 ・来期も無理じゃないか?!このおろかもの

《第20戦までのドライバーズランキング》
 1 387 → ハミルトン   (メルセデス・M)★
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 3 260  ↑  フェルスタッペン(レッドブル・H)
 4 249  ↓  ルクレール   (フェラーリ・F)
 5 230 → ベッテル    (フェラーリ・F)
 6   95  ↑  ガスリー    (トロ・ロッソ・H)
 7   95  ↑  サインツ    (マクラーレン・R)
 8   84  ↓  アルボン    (レッドブル・H)

《第20戦までのコンストラクターズランキング》
 1 701 → メルセデス・M ★
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 5   91 → ルノー・R
 6   83  ↑  トロ・ロッソ・H
 7   67  ↓  レーシングポイント・M
 8   57 → アルファロメオ・F

荒れには荒れたけど、こういうレースもあっていいですね。レースは最後の最後まで何があるかわらない。最終戦もこんなの期待してしまいそう(笑)

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金曜は暑くなったドイツも日曜になると雨です。雨レースがあまり無く、使用する機会も無かったウェットタイヤでの決勝レースになりそうです。嫌な予感がしますね。

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スタートはフォーメーションラップ1周でスターティンググリッドに就くのではなく、ダラダラ(安全に慎重に)フォーメーションラップが続きました。
レース可能の訴えを多数請けて、通常のスタートへ。
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2番手スタートのフェルスタッペンはまたもやスタートに大失敗、ズルズルとライバルの水煙に消えていきます。
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実はフェルスタッペンだけでなく、直後にいた4番手ガスリーもスタートに失敗していました。クールで甘いマスクのホーナーの顔が「こち亀」の両さんみたいにこんな歪むのを久し振りに見ましたね。
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レースをご覧になった方なら、この後どんな事になってしまうかご存知だと思います。ハチャメチャでしたね。レースというより「自然を相手にタイヤの取り扱いに翻弄」された走行会のようでした。退屈なレースには飽き飽きしていて「刺激」を求めてはいましたが、荒れ過ぎです(笑)言いたいこと、見どころは実にたくさんありますが、その中でも印象的な部分をピックアップしてみました。

《氷上のようなトラック、鬼門となったターン16》
不慣れなウェットタイヤ、さらにはオールドサーキットの宿命でもある「状態のよくない路面(舗装)」が相まって、タイヤの劣化とトラック上(トラック外)のコンディションに翻弄されるドライバーが多くいました。
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早くも開始2周目にペレスがターン11の出口から止まり切れず外側のウォールにクラッシュ。1回目のセーフティカー発動のきっかけを呼びました。
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19周目はリカルドによるバーチャルセーフティカー明けにサインツが父親顔負けのカウンタードリフトであたかも氷上レースかのような華麗なコースオフがみられ、こちらは何とかレース復帰、無事に5位入賞を果たしています。
とにかくインターミディエイトがホッケンハイムの路面に合わず、履いてはすぐに交換、また交換と「タイヤ大セール」のようなレースでしたね。23周目にイマイチなハースのマグヌッセンがいよいよソフトタイヤ装着を判断すると、
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フェラーリ勢はソフト、フェルスタッペンはミディアムを履いてタイヤの保ちとレースペース向上に期待しました。
29周目になると、どこか見覚えのある光景が
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今年はベッテルでなく、ルクレールの方。悔しい悔しい!せっかく冷却のために乾いたラインでなく濡れたラインを使って大事に大事に走っていたのに、水の泡です。意図的に乗っても滑らないのに、不意に、それも横Gが大きくかかるとダメですね。
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そして大量リードを築いていたハミルトンも珍しく29周目のターン16で外側に膨らんでフロントウィングを壊してトップ陥落(後述)さらにセーフティカー先導で2位に浮上して、念願の初表彰台がみえたヒュルケンベルグもボッタスの猛追を防ぎ切れず
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ターン16の餌食に。ヒュルケンベルグには大変失礼だけど、このオチは何だか薄々感付いていました(笑)やっぱりモッていないわ、この方。雨用のタイヤのくせに「婦人靴屋の靴下」並みに使い捨てられていく。本来も速く走るためのタイヤではないけど、こんなんではタイヤがいくつあっても足りないし、完全にタイヤに荒らされて、遊ばれたレースでした。

《最強メルセデスが母国GPで完全崩壊》
昨年はベッテルがポールポジションからの決勝トップ快走中に降り始めの雨からミスを招いて、リタイヤどころか「チャンピオン争いの流れ」をもイタズラに影響し始めたのは記憶に新しいです。今シーズンの予選もターボの不調によりベッテルはタイムアタックすら行えない悪夢をみました。決勝も母国となるドライバーやチームに容赦なくイタズラが降りかかりましたね。
先程も書いた通り29周目にルクレールがソフトタイヤで挙動を乱してグラベルに捕まってリタイヤを強いられた直後、珍しくこの方がやらかしました。
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チームの母国、メルセデスのハミルトンがターン16を曲がり切れず、制御不能な状態で外側にフロントウィングをぶつける。
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起きた場所が幸いか不幸か、ピットレーンに向かうハミルトンは分岐のボラードを越えて強引にピット進入を試みます。昨年のピットインキャンセルの逆パターン。
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急なピットインだったこともあって当然タイヤもウィングも用意できておらず、停止時間は何と50秒要し、かつ今回のパターンは「ボラードを介さない進入」がペナルティ対象となりました。
さらにはレース終盤57周目にはストロール久々表彰台の引きずり下ろしを図るも抜きあぐむボッタスがこちらはターン1でクラッシュ。
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記念塗色で地元に臨んだムテキデスは珍しく雨に翻弄され、完全崩壊。入賞圏外に追い込んだのはライバルチームではなく、雨の母国GPでしたね(レース後にアルファロメオのペナルティ降格が決定したため、ハミルトンは9位入賞)
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《母国の恥は母国で解消》
今でこそフェルスタッペンやボッタス、ルクレールの成長と活躍と共に、ベテランらしからぬ行動やパッシングなどにより汚名や小心者、短気、限界を囁かれるベッテルではありますが、元々はハミルトンより若くして、それも叩き上げで成り上がった天才には違いありません。昨年は何度もしつこいですがこの母国で大恥かいたし、ここから負のスパイラルに陥ったのは周知の話です。今回は予選から「ベッテルとドイツ」に注目してきました。今回もよりによって予選のタイムアタック無しの最後尾スタートとなるなど、さらに課題が課されたベッテル。一応トップチーム、トップマシンでどんな猛追をみせてくれたか。
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2周目には7人抜きの13番手に浮上してきました。人数だけなら、あと3周でトップなんですけどね(笑)ココからはそう簡単にはいきません。当然ボロクソなタイヤでハイペースなわけですから、早く傷みます。ペレスのガッシャンで再びインターミディエイトへ。ビリからだから、怖いものなんてない!
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続いて相方ルクレールのアリ地獄の隙にいよいよドライのミディアムにチャレンジ。
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前が勝手に消えてくれるサービスもあって、47周目に仲良しのアニキと並走。いつもは破れかぶれだとクルクルしちゃうベッテルですが、今回は実に冷静に、アニキにはダーティな真似はしないよと敬意を払うかのような丁寧に間合いを見計らってみえました。3位まで浮上したけど、抜かずにアニキと仲良くピットへ。
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57周目はいつもはみかけない上位メンバーに追い付き15人抜きの5位。ピット回数5回とベッテルのみならずライバル含め「記録的なピット回数」となっています。
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62周目にレアキャラのストロールをごめんねパスし表彰台確定。63周目は一昔前に叱りつけたこともある後輩クビアトを捉えていよいよ2位まで盛り返しました。優勝は到底望めなかったけど、ハミルトンと同様にポールトゥウィンが多く、バトルやパッシングが上手くないと皮肉られた今までを払拭する走りで19人抜きを敢行。腐らず本当によくやりましたよ。何より、眉間のシワも取れていい笑顔しているじゃないですか!
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SV「やっぱりレッドブル塾、最高だよな!」
DK「っすね!」    MV「・・・」

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《決勝結果》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
   2 ベッテル              (フェラーリ・F)
   3 クビアト              (トロ・ロッソ・H)

《ファステストラップ》
   フェルスタッペン(レッドブル・H)1分16秒645
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
   フェルスタッペン(レッドブル・H)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
   ベッテル              (フェラーリ・F)

今日はフィニッシュ直前までフェルスタッペンか、久々トロ・ロッソ表彰台のクビアトか、復活ベッテルか迷いました。三者三様で異なるよさがありました。迷った挙句、先程も書いたように、今回はベッテルにあげたいと思います。誉めればこの人は伸びます。もうベテランだし、もう30歳も回ってるけど、古巣に戻るもよし、この人にはもう少しF1にいてもらって、ハミルトンを倒すライバルを続けていてほしい。

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《第11戦ドイツGPのポイント》
・メルセデス崩壊にはここまでの波乱を要する
・スタート挽回したフェルスタッペンあっぱれ
・「悲劇」は「波乱」で払拭したベッテル
・ホッケンハイムリンクには今でも魔物が棲む

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昨年も似たようなカットを使いました。オーストリアはレッドブルの地元であると共に、母国GPのないオランダ国籍のフェルスタッペンの色でスタンドが染まります。最近はどこのサーキットでもこのオレンジの塊を見かけるようになりましたよね。生意気だしリスキーだけど将来のF1の期待を背負う重要な宝です。オレンジといえばマクラーレンのアロンソはピットスタートを選択しています。また予選3位を獲得したベッテルはサインツに対する妨害ペナルティで6番手スタートに降格しています。 3番手ライコネン、4番手フェルスタッペン、5番手がグロージャンというキケンな香りがプンプンしてきそうなオーダーです。スタートは荒れるぞ!メルセデスには関係ないというか、助かることですね。

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スタートは3番手ライコネンがウルトラソフトタイヤの優位性を活かした絶妙なスタートダッシュを決めて鉄の壁を中央突破。
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ポールスタートの後輩?!ん〜まぁ関係ないね。
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ただはみ出しちゃうから、はみ出しちゃうから関係ないのに3位に引きずり落とされたボッタスに4コーナーでアウトから関係なくパスされ一瞬の2位、終了。
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さらにははみ出した時に珍しく一度ラインを空けて引いたフェルスタッペンがインから軽くタイヤで蹴り出して、ライコネン結局4位へ。らしいですね。スタートダッシュは意外でしたが、他は至って想定内です。むしろスペースを空けて蹴り出しつつコース上でしっかりと(力尽くで)見定めたフェルスタッペンが好印象でした。結果的にココがレースの分水嶺になりました。

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12周目に予選屋さんによる火吹き芸、15周目には関係ない後輩がギヤボックストラブルで鉄の壁1枚が崩壊したところでバーチャルセーフティカーが発令
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ここぞとばかり1回ピットであろうレースが慌しく動き出します。レッドブル、フェラーリは連続ピットを敢行。上位はトップのハミルトン、5位走行のマグヌッセン、7位走行のペレスはステイでバーチャルセーフティカー明けを待ちます。ハミルトンのステイは結局彼を苦しめることになりましたね。判断ミス。本線上はスロー走行で、後ろがワサっとタイヤ交換を済ませれば、現時点で逃げるも周りがその頃ステイな訳ですから、やはりボッタス無しの1人応戦は辛いですね。
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ソフトタイヤに交換後、やけにライコネンのタイヤスモークが目に付きます。20周にいよいよドッカンブレーキを持つリカルドにレムズで詰め寄られてまたもや右フロントタイヤからスモーク
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それをやっちゃうとリカルドは容易に
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4コーナーでさばきにかかります。ライコネン、ズルズルといつもの定位置あたりに腰を据えてしまう。

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いよいよしびれを切らしたハミルトンは上位から遅れること10周となる26周目にタイヤ交換
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戻ればライコネンの後ろ、ベッテルの前となりました。いくら独走体制でも後ろにまとまられてしまえばこうなっちゃいますよね。救いなのはベッテルの前であること。これならば優勝は難しくてもベッテルにポイントランキングを抜かされず、さらに少しだけ加算して引き離せます。

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今回のオーストリアGP決勝は路面温度が高くなったのが最大の特徴でした。勢いあるパッシングを見せたリカルドの左リヤタイヤにブリスターが発生してペースが落ち始めました。 38周目に先程の仕返しと言わんばかりにライコネンに似たシチュエーションで並ばれて
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3コーナーのレムズで並んで背後につき
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4でかわす。たまらずリカルドはピットでタイヤ交換を決意しています。このブリスター状態はリカルドに限らずほとんどのマシンが悩まされていましたね。リカルドの後ろのタイヤ周回数が比較的に浅いハミルトンにも発生してベッテルにやられています。わずか23周目のソフトタイヤにしてひどい状態。確かにメルセデスは出そうっちゃ出そうだけど。52周目に交替必死で2回目ピットへ。
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2回目を先に終えてハミルトンの前に出た4位リカルドが54周でリタイヤ。ハミルトンは労せずして4位復帰、前の3台も決して楽ではないはずとファステストラップでとにかく3位ベッテルを追いかけにいきます。
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が、64周目にとうとうハミルトンのパワーが落ちて「貴重な」リタイヤへ追い込まれました。たまにはね、いいんですよ。骨休みしても。

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平気だなんて強がり言っていたボクちゃんだって、薄っすらブリスター出てるんだよー!ペース上げちゃダメだよね?!だってめちゃ速でおっちゃん来てるんだもん!!1周目の仕返しかなぁ。。
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やたー逃げ切ったー!
ライコネンは71周レースの71周目にあんなタイヤでファステストラップを記録し、72周目にフェルスタッペンをパスしています。今更遅い!!
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《決勝結果》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・TAG)
   2 ライコネン           (フェラーリ・F)
   3 ベッテル              (フェラーリ・F)

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《ドライバーズランキング》
   1 ベッテル               (フェラーリ・F)   146
   2 ハミルトン           (メルセデス・M)  145
   3 ライコネン           (フェラーリ・F)   101
   4 リカルド              (レッドブル・TAG) 96
   5 フェルスタッペン(レッドブル・TAG) 93

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《第9戦オーストリアGPのポイント》
・山の夏は日差しも強く意外と暑いのだ
・ドイツの鉄の壁、珍しく崩壊
・1周目の鈍さと1周目の若さ
・ピレリさん、もっと派手なガケ作らない?!
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大荒れオーストリアを後に次はイギリスへLet’s go!

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相変わらず病床からです。
左手は痛くて車椅子生活してますが、右手と脳は元気なので、ブログ書きます。

今回はいつもの「過去のレース」シリーズとして、先日のライコネンでも少し書いた「2003年ブラジルGP」についてです。とはいえ、愛用しているレースDVDも本もない状態で、いつもより内容が薄いかもしれませんが、大目に見てあげてください。



インテルラゴスのブラジルGPは近年終盤の春先に行われる南半球のGPの一つですが、この年までは第3戦として4/4~6日の秋口に行われました。ベテランファンの方はブラジル=リオ=開幕戦というイメージかもしれません。2003年はM・シューマッハ率いるフェラーリの4連覇となるか、はたまた強力エンジンを積むウィリアムズ・BMWがその牙城を崩すか、マクラーレンの新エースに上り詰めた若きライコネンや1年浪人を経て正ドライバーに昇格したルノーのアロンソなどに期待が集まる年でした。

「金曜は前レースまでの順番で一本、土曜は金曜の一本の遅かった順に一本走り、最終的なグリッドを決める」という新予選方式が採用された初年度。このブラジルは金曜が雨による番狂わせでジャガーのウェバーがトップ。土曜は晴れたものの、ポールはM・シューマッハでもウィリアムズ勢でもライコネンでもアロンソでもなく、地元のバリチェロが獲得しました。


予選結果
1 R・バリチェロ(フェラーリ・F・BS)
2 D・クルサード(マクラーレン・M・MI)
3 M・ウェバー(ジャガー・C・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン、
     Cはフォードコスワース



予選の上位3名は考えてみたら、いわゆる結果「名高いセカンド・ドライバー」さん達ですね(笑)
それはさておき、天候が心配された日曜日の決勝はまたもや雨。荒れる予感です。スタートを一度見送り、結局セーフティカー先導のローリングスタートとなります。

9周でセーフティカーが退いてから、16周目にミナルディのウィルソンがスピン。18周目には右サスペンションを壊したジョーダンのファーマンが前を走るトヨタのパニスを道連れにクラッシュしてしまい、2度目のセーフティカー登場と、雨に翻弄されてしまいます。このタイミングでトップを走行するライコネン以外は給油ピットを採ります。

セーフティカーが再び退くと標高の低い3コーナー「クルヴァ・ド・ソル」が雨だまりの鬼門になります。25周目にそこでウィリアムズのモントーヤ、ジャガーのピッツオニア、さらには27周目にはM・シューマッハまでもがスピンからクラッシュし、3度目のセーフティカーが出動。ココで唯一ピットに入っていなかったライコネンが入り、トップがクルサードに変わります。
その後、31周目にミナルディのJ・フェルスタッペン、33周目はB・A・Rのバトンがクルヴァ・ド・ソルの餌食に。それによって何と4度目になるセーフティカーが登場と雨で大荒れとなり、もはやレースになってません。

雨には強いミシュランタイヤも終盤はドライ傾向になるとブリヂストンタイヤ勢が巻き返し、54周目でトップのライコネンをジョーダンのフィジケラがかわした直後、ウェバーがホームストレートの右側に思い切りクラッシュ、さらに後続のアロンソがその破片を踏みクルクル回りながらクラッシュし、17周を残してようやく赤旗中断となりました。レースは「赤旗中断の2周前である53周目の順位を採用」となり、完走はわずか10台で完走率50%という、もはやめちゃくちゃなレースになりました。ちなみに3位のアロンソは大クラッシュによる脳しんとうから病院搬送され、表彰式には参加していません。


決勝暫定順位
1 K・ライコネン(マクラーレン・M・MI)
2 G・フィジケラ(ジョーダン・F・BS)
3 F・アロンソ(ルノー・R・MI)
   ※Fはフォード


しかし後日FIAは「赤旗掲示した時にトップに立ったフィジケラは56周目に入っており、2周前は54周となる」という審議結果からブラジルGPの表彰式を撤回し、翌サンマリノGPで順位を入れ替えてライコネンからフィジケラへ優勝カップが手渡され、フィジケラが念願の「珍・初優勝」を得ました。
最終結果
1 G・フィジケラ(ジョーダン・F・BS)
2 K・ライコネン(マクラーレン・M・MI)
3 F・アロンソ(ルノー・R・MI)


E・ジョーダンと分かち合った初優勝を一度撤回され、再審議で次のGPまでお預けされちゃったフィジケラの記念すべき初優勝、さらに結果的にこの優勝を逃してM・シューマッハの4連覇を許してしまったライコネン。荒れた分だけ各人の思いが詰まるブラジルGPでした。


消灯時間もとっくに過ぎたので、まだ眠くありませんが休みます。


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