F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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「モナコGPの1勝は『3勝』の価値がある」なんて表現を昔耳にしたことがありますよね。三大レースに数えられるモナコGPは小さな国ながら市街地を使い、昔と大きく変わらないコースレイアウトで海岸エリア「コートダジュール」で実に豪華に行われてきました。一周全長は短く、海際のヨーロッパらしい狭い市街地で行われるため、熾烈なバトルやパッシングの数やその真美」また表彰式は王家ファミリーの前で讃えられることなど、他のGPとは一線を画する存在感があります。F1としては70年の歴史で1951年から54年の4年間を除いた66回が開催されてきました。ドライバーのレギュラードライバーのほとんどがモナコGPを経験しているわけです。そんなドライバーからしてもファンからしても伝統的で格式高いモナコGPの栄誉で今回はおバカなタラレバ企画をやってみたいと思います。題して「モナコGP勝者に本当に3勝の価値を与えたらどうなるか」です。もしかしたら優勝数ランキングに大きな変化を与えることになるかもしれません。
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初めに導入として全66回のモナコGP優勝者を多い順にまとめてみました。名前の後に付けた記号はこの後の各データ識別用に参考下さい。

 ●はモナコGP優勝者、◯は2020年現役
 ★はチャンピオン(モナコ優勝年に限らず)
 (  )はモナコGP優勝年

《モナコGP優勝者の回数と年》
 6勝:1人
  A・セナ ●★(87,89,90,91,92,93)
 5勝:2人
  G・ヒル ●★(63,64,65,68,69)
  M・シューマッハ ●★(94,95,97,99,01)
 4勝:1人
  A・プロスト ●★(84,85,86,88)
 3勝:4人
  S・モス ●(56,60,61)
  J・スチュワート ●★(66,71,73)
  L・ハミルトン ●★◯(08,16,19)
  N・ロズベルグ ●★(13,14,15)
 2勝:8人
  J・M・ファンジオ ●★(50,57)
  M・トランティニャン ●(55,58)
  N・ラウダ ●★(75,76)
  J・シェクター ●★(77,79)
  D・クルサード ●(00,02)
  F・アロンソ ●★(06,07)
  M・ウェバー ●(10,12)
  S・ベッテル ●★◯(11,17)
 1勝:18人
  J・ブラバム ●★(59)
  B・マクラーレン ●(62)
  D・ハルム ●★(67)
  J・リント ●★(70)
  J・P・ベルトワーズ ●(72)
  R・ピーターソン ●(74)
  P・ドゥパイエ ●(78)
  C・ロイテマン ●(80)
  G・ヴィルヌーブ ●(81)
  R・パトレーゼ ●(82)
  K・ロズベルグ ●★(83)
  O・パニス ●(96)
  M・ハッキネン ●★(98)
  J・P・モントーヤ ●(03)
  J・トゥルーリ ●(04)
  K・ライコネン ●★◯(05)
  J・バトン ●★(09)
  D・リカルド ●◯(18)
  合計:34人 / 66回

モナコといえばセナ、セナによるモナコGP6勝を筆頭に、多い順かつ古い順に並べてみました。セナはちょうどF1が遠い日本でも流行りだし人気のあった1987年〜93年の7年間で6勝、それも最終93年以外は全てホンダエンジンを搭載して優勝となりました。連勝を阻まれたのは88年に同じくマクラーレンに乗った相方プロストです。ということは、それを含めれば6年間全てホンダエンジンが制していたということになります。
次点は5勝の2人、セナの先代モナコマイスターと言われたD・ヒルの父であるG・ヒル、そして次代モナコマイスターとして君臨したM・シューマッハと続きます。G・ヒルは66年が若きスチュワート、67年にチャンピオンを獲得したハルムに連勝を阻まれています。ちなみに息子のチャンピオン獲得者D・ヒルは結局モナコGPで1勝もできず終わっています。また皆さんよくご存知のシューマッハはセナ亡き時代にベネトンで2勝、フェラーリに移籍して3勝の合計5勝となりました。D・ヒルはこのシューマッハの時代と重なり、いいマシンに乗りつつもこのシューマッハの存在が優勝を楽にさせなかったという点が非常にイタいです。シューマッハ時代はパニス、ハッキネン、クルサードのスポット優勝がありました。
2020年現役ドライバーをみていくと、ハミルトンがマクラーレンで1回、現メルセデスで2回で最多となる3回。続いてベッテルがレッドブルとフェラーリで1回ずつの計2回。そしてライコネンが05年のマクラーレンで1回とここまでがチャンピオン獲得者。非チャンピオンではまだ記憶に新しいレッドブル最終年の18年にリカルドが怒りの1回となっています。
ライコネンやリカルドと同様に、モナコ1勝というドライバーは最多の18人います。その中でも72年勝者のベルトワーズ、96年のパニス、04年のトゥルーリの3人はなんと「最初で最後の優勝(つまり唯一の優勝)がモナコGP」ということです。たった1勝でも3勝の価値ならば「3勝したくらいの気分」になったのでしょうか。それを今回この後タラレバ試算していきます。その前にもう一つ、皆さんもよくご存知でこのブログでも度々登場するデータである「歴代優勝回数ランキング」をベスト30+モナコ勝者+現役のくくりでまとめてみました。

《優勝数ベスト30+モナコ優勝+現役ランキング》
   1 91勝 M・シューマッハ ●★
   2 84勝 L・ハミルトン ●★◯
   3 53勝 S・ベッテル ●★◯
   4 51勝 A・プロスト ●★
   5 41勝 A・セナ ●★
   6 32勝 F・アロンソ ●★
   7 31勝 N・マンセル ★
   8 27勝 J・スチュワート ●★
   9 25勝 J・クラーク ★
      25勝 N・ラウダ ●★
 11 24勝 J・M・ファンジオ ●★
 12 23勝 N・ピケ ★
      23勝 N・ロズベルグ ●★
 14 22勝 D・ヒル ★
 15 21勝 K・ライコネン ●★◯
 16 20勝 M・ハッキネン ●★
 17 16勝 S・モス ●
 18 15勝 J・バトン ●★
 19 14勝 J・ブラバム ●★
      14勝 G・ヒル ●★
      14勝 E・フィッティパルディ ★
 22 13勝 A・アスカリ ★
      13勝 D・クルサード ●
 24 12勝 M・アンドレッティ ★
      12勝 C・ロイテマン ●
      12勝 A・ジョーンズ ★
 27 11勝 J・ヴィルヌーブ ★
      11勝 R・バリチェロ
      11勝 F・マッサ
 30 10勝 R・ピーターソン ●
      10勝 J・ハント ★
      10勝 J・シェクター ●★
      10勝 G・ベルガー
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 34   9勝 M・ウェバー ●
 35   8勝 D・ハルム ●★
        8勝 M・フェルスタッペン ◯
 38   7勝 J・P・モントーヤ ●
        7勝 D・リカルド ●◯
        7勝 V・ボッタス ◯
 42   6勝 J・リント ●★
        6勝 G・ヴィルヌーブ ●
        6勝 R・パトレーゼ ●
 49   5勝 K・ロズベルグ ●★
 54   4勝 B・マクラーレン ●
 65   2勝 M・トランティニャン ●
        2勝 P・ドゥパイエ ●
        2勝 C・ルクレール ◯
 77   1勝 J・P・ベルトワーズ ●
        1勝 O・パニス ●
        1勝 J・トゥルーリ ●

言うまでもなくいつものデータです。上位にはチャンピオンを獲得した★マークが付き、それも複数回獲得しています。また今回はそれにモナコ勝者を全て入れましたので●マークが万遍なく混ざってきます。
ランキングをみていると意外な人がいくつかあります。上位では7位にあたる31勝を誇るマンセルや23勝を挙げた「四天王」の一角ピケはモナコGPで勝利を挙げていません。さすがのクラークもモナコでは未勝利。名ドライバーでも巡り合わせや向き不向きがあるのかもしれませんね。先日亡くなったモスはチャンピオンは無くてもしっかりモナコも制してランキング上位に君臨します。また、度々ネタにするバリチェロとマッサはチャンピオンもモナコ優勝も無く仲良く11勝の歴代27位に堂々とランクインしていますね。勝利数だけでいえばF1参戦2年目にさっくりトップマシンでチャンピオンをさらった二世J・ヴィルヌーブと肩を並べる実績でした。ただしヴィルヌーブも父はモナコウィナー、息子は勝てず終いとなっています。
現役ドライバーを◯マークで入れました。8勝で歴代35位のM・フェルスタッペン、7勝で歴代38位にボッタス、そしてモナコが母国のフェラーリ次期エースになりそうなルクレールは2勝ですので歴代65位に控えています。それにしてもベッテルは来年どうするんでしょうね。F1に残るならやはり「初心にかえる」しか道はないのか?!

前段が長くなりましたが、これからがいよいよ本番です。上記2つのデータに「モナコ1勝に『3勝分』の価値」を与えてみます。計算方法は総優勝回数からモナコ優勝分を引き、モナコ優勝数を3倍して再び優勝回数に足します。そうするとこうなる。IMG_9204

《モナコGP優勝に「3勝の価値」を与えた場合》
   1 → 101勝相当 M・シューマッハ ●★
   2 →   90勝相当 L・ハミルトン ●★◯
   3  ↑    59勝相当 A・プロスト ●★
   4  ↓    57勝相当 S・ベッテル ●★◯
   5 →   53勝相当 A・セナ ●★
   6 →   36勝相当 F・アロンソ ●★
   7  ↑    33勝相当 J・スチュワート ●★
   8  ↓    31勝   N・マンセル ★
   9 →   29勝相当 N・ラウダ ●★
       ↑    29勝相当 N・ロズベルグ ●★
 11 →   28勝相当 J・M・ファンジオ ●★
 12  ↓    25勝   J・クラーク ★
 13  ↑    24勝相当 G・ヒル ●★
 14  ↑    23勝相当 K・ライコネン ●★◯
       ↓    23勝   N・ピケ ★
 16  ↑    22勝相当 S・モス ●
   →   22勝相当 M・ハッキネン ●★
       ↓    22勝   D・ヒル ★
 19  ↑    17勝相当 J・バトン ●★
       ↑    17勝相当 D・クルサード ●
 21  ↓    16勝相当 J・ブラバム ●★
 22  ↑    14勝相当 C・ロイテマン ●
       ↑    14勝相当 J・シェクター ●★
       ↓    14勝   E・フィッティパルディ ★
 25  ↑    13勝相当 M・ウェバー ●
       ↓    13勝   A・アスカリ ★
 27  ↑    12勝相当 R・ピーターソン ●
       ↓    12勝   M・アンドレッティ ★
       ↓    12勝   A・ジョーンズ ★
 30  ↓    11勝   J・ヴィルヌーブ ★
       ↓    11勝   R・バリチェロ
       ↓    11勝   F・マッサ
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 33  ↑    10勝相当 D・ハルム ●★
       ↓    10勝   G・ベルガー
       ↓    10勝   J・ハント ★
 36  ↑      9勝相当 J・P・モントーヤ ●
       ↑      9勝相当 D・リカルド ●◯
 38  ↑      8勝相当 J・リント ●★
       ↑      8勝相当 G・ヴィルヌーブ ●
       ↑      8勝相当 R・パトレーゼ ●
       ↓      8勝   M・フェルスタッペン ◯
 43  ↑      7勝相当 K・ロズベルグ ●★
       ↓      7勝   V・ボッタス ◯
 46  ↑      6勝相当 B・マクラーレン ●
       ↑      6勝相当 M・トランティニャン ●
 56  ↑      4勝相当 P・ドゥパイエ ●
 59  ↑      3勝相当 J・P・ベルトワーズ ●
       ↑      3勝相当 O・パニス ●
    ↑      3勝相当 J・トゥルーリ ●
 70  ↓      2勝   C・ルクレール ◯

目印のため、30位の位置をラインで区切りました。さらに「本来のランキング」からの変化を矢印3種類(浮上が↑、そのままが→、降下が↓)で表現してみました。
ぱっと見はそう変わっていないようにみえますが、勝利数が拮抗してくる中段あたりから変化がみられます。上位からみていくとM・シューマッハの歴代1位には変わりがないものの勝利数は驚きの100勝を超えてきます。何せモナコで5勝ですから(91-5)+5×3=101となるわけです。これならば84勝から90勝にアップしたハミルトンの猛追をもうしばらく回避できるでしょうか。ヤンチャなベッテルはモナコで2勝を挙げるも、すぐ下の賢いプロストが4勝を挙げたため、順位が入れ替わりました。マンセルやクラーク、ピケ、D・ヒルらは未勝利の痛手として順位を下げざるを得ません。またモナコで2勝した無冠のクルサードとウェバーは順位を上げ、ウェバーについては9勝の34位から13勝相当の25位となりました。うーん確かに、戦績だけでみたら「ナンバー2にしては上出来」でした。現役の4人、特に若手のフェルスタッペンとルクレールは「モナコ」というF1のチャンピオンに次ぐ栄誉を未経験なため先輩達に押し除けられてしまいました。フェルスタッペンは8勝の35位からリカルド先輩に抜かれて38位に転落です。まだまだ修行して確固たる地位を築いていきたいものですね。
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タラレバな試算ではありましたが、モナコ優勝に3勝分の価値を与えるとこんな結果になりました。今シーズンは延期ではなく「中止」の判断が下されましたので、この記録更新は来シーズン以降のお楽しみとなります。以上、おバカなデータ遊びでした。

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ポイントいじりを終えて、早々と逃げちゃおうと思ったのですが「やってみて結局どうだったの?」という結論がなかったため、最後にちゃんとまとめてみます。

《各ポイント制度と変換後の変動数》
正規は66年間で32人のチャンピオン
①25,18,15,12,10,8,6,4,2,1制(2010~)
    変換後→1人新規  2人喪失  7人変動
                  チャンピオン数31人
②10,8,6,5,4,3,2,1制(2003~2009)
    変換後→2人新規  3人喪失  8人変動
                  チャンピオン数30人
③10,6,4,3,2,1制      (1991~2002)
    変換後→2人新規  2人喪失  6人変動
                  チャンピオン数 32人
④9,6,4,3,2,1制        (1961~1990)
    変換後→1人新規  喪失なし  3人変動
                  チャンピオン数 33人
⑤8,6,4,3,2,1制        (1960)
    変換後→3人新規 1人喪失 5人変動
                  チャンピオン数 33人
⑥8,6,4,3,2制           (1950~1959)
    変換後→4人新規  3人喪失  8人変動
                  チャンピオン数 31人

新規チャンピオンが生まれたり変動があるのにチャンピオン数が変わらないのは、複数回チャンピオンが増えたり減ったりしたことを示しています。
チャンピオン争いに影響が最も少ないと出たのは④のポイント制度でした。採用期間がF1の66年間の歴史のうち30年と半分近い期間で採用されたため、今回の変換に影響が少なかったのは事実ありますが、それ以外の要因としては「上位◯レース分が有効」のシステムが思っていたより理に適っていた印象です。近年は完走率や入賞率も上がり、10位までポイントが付与される時代になったため、損をしているドライバーも多くいるものの、足切りを決めたのは計算や統計なのか何で決めたのか、結果まんざらでもない足切りだったのではないでしょうか。
①②③制度で多くの変動が起きたのは「全戦が有効」となったことや「6位以下にもポイント付与」となったことが、古い時代に影響を及ぼしています。また⑥は唯一、ファステストラップに1ポイント与えていることも計算する上でかなり助けとなり、特に近年のランキングへ影響力が多いことがわかりました。


《入れ替わりの多かった上位の年と相手》
1 5ケース 1951年 J・M・ファンジオ
                    →A・アスカリ、F・ゴンザレス
2 4ケース 1988年 A・セナ
                    →A・プロスト
   4ケース 2008年 L・ハミルトン
                    →F・マッサ
4 3ケース 1964年 J・サーティース
                    →G・ヒル
   3ケース 1983年 N・ピケ
                    →A・プロスト
   3ケース 1994年 M・シューマッハ
                    →D・ヒル

このデータから6つ異なる制度の中、比較となる全5ケースで「その時代の制度だったからチャンピオンになれた」もの。見方を変えれば「他の制度ならチャンピオンであった」ことを表しています。いわば内容はともかくポイント差や順位など含めて、その年が独走ではなく数字上は激戦だったことが言えます。
度々ノミネートされた1988年のマクラーレン2台のみによるガチンコのチャンピオン争い。そして2008年のマッサ。本当に惜しかったと思います。2008年のマッサがチャンピオンにふさわしい走りができていたか、と考えると少し物足りない部分は実にあったものの、今度その問題となった「2008年ブラジルGP」をクローズアップできればいいなと思っています。


《入れ替わりが多かったチャンピオン》
N・ピケ→1981年は2ケースで喪失
                 1983年は3ケースで喪失

複数回チャンピオンを獲得している中、チャンピオンを2つ失うケースがあったのはピケでした。3回チャンピオンが1回にまで減ってしまっています。激戦だった1981年はロイテマンに、83年は成長著しいプロストに奪われてしまいました。確かにピケは爆発的な優勝が比較的少なめな「四天王」と呼ばれた1人です。決してヘタクソとかチャンピオンがまぐれだった、と言っているわけではありませんので、ファンの方、怒らないでくださいね。

A・プロスト→1983年は3ケースで獲得
                        1984年は2ケースで獲得
                        1988年は4ケースで獲得

一方、獲得が抜群に多かったのはプロストでした。正規でも4回チャンピオンで優勝回数も51回で歴代2位を誇ります。最多でチャンピオン数を3回増やしたケースもありましたので、7回チャンピオンとなることもできました。
1983年は先程のピケからで84年はチームメイトのN・ラウダ師匠から、88年は同じくチームメイトの若き天才セナからの奪取です。84年はわずか0.5ポイント差でしたし、88年は16戦15勝を分け合う、いずれもマクラーレン時代であったことからも、マクラーレンは歴代ダブルエースドライバーを採用し、2008年にも起きた「チーム内抗争」を招きがちなチームであることを物語ります。優劣を付けないのはいいことですが、近年のウェバー&ベッテルやハミルトン&ロズベルグのように、あるまじきトラブルを引き起こしてしまいますね。


数字だけだと、優勝者多数で僅か1勝でチャンピオンを獲得した1982年のロズベルグ、また最終戦まで3人で争い1ポイント差でランキング3位から逆転チャンピオンを獲得した2007年のK・ライコネンあたりは、変換のケースによってひっくり返ったりするものなのかな、と考えていたのですが、どちらも一度もチャンピオンを譲りませんでした。際どくても正真正銘のチャンピオンであることが証明されました。

このタラレバ選手権を始める際に「昔のドライバーが今の時代だったらどうなっていたか」という話をしました。当然マシン性能や各レギュレーションの差もあるので、単純比較は永遠にできません。一つの指標となれば、と思いこの企画を試算してみました。チャンピオンを獲得した時代以外のポイント制でチャンピオンを維持したり、さらにチャンピオン数を増やせたら「どの時代やポイント制度でもチャンピオンになれる」ことを示してますし、もし喪失してしまったなら「その当時のポイント制度であったからチャンピオンになれた」とも言えるでしょう。そう考えると最大7回のチャンピオンになり得たプロストは強者ですし、僅か1勝でも揺るぎなかったロズベルグは大したものだとわかります。

また66年後に試算してみたいと思います。


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ポイントいじりも最終章。今回は最後に残ったF1の歴史で最も古い「8,6,4,3,2ポイント制度」にタイムスリップさせます。

F1世界選手権のスタートとなった1950年から59年の10シーズンは1位から順に5位まで8,6,4,3,2ポイントを付与「全戦のうちベスト◯戦分」を有効ポイントとし、今の時代にはない「ファステストラップ者に1ポイント」を与えていました。さらには、マシンを乗り換えたり、ファステストラップが同タイムとなった場合は、ポイントを人数で等分するなど、ひとえに順位だけではなく今よりも複雑でした。その有効レース数以上に優勝やファステストラップを獲得しても、ポイントには含まれません。
今よりも制約や今にない条件、当然ながら当時実際に観戦していたわけではなく、あくまで書物やデータから再計算したため、今回は特に自信もなく誤りがあるかもしれません。歴代全てのファステストラップを調べ、有効戦数に含められるか確認しましたので、正直メチャクチャ大変でした。。この時代の平均有効レース数から「レース数の56.4%」を計算の対象としています。

《今回のポイント変換のルール》
・2014年に採用されたダブルポイント無し
・各年の56.4%を有効レース数とする
・全戦ファステストポイントを採用する


《8,6,4,3,2時代の正規の差》
1956年 8戦中5戦分 3ポイント差
  1 ファンジオ(フェラーリ)                 30
  2 S・モス(マセラティ)                      27
  3 P・コリンズ(フェラーリ)               25
  4 J・ベーラ(マセラティ)                   22
1951年 8戦中4戦分 6ポイント差
  1 ファンジオ(アルファロメオ)          31
  2 A・アスカリ(フェラーリ)              25
  3 F・ゴンザレス(フェラーリ)           24

この時代は今よりもレース数が少ないこともあってかチャンピオンが確立されてしまっています。一人飛び抜けて優秀なドライバーがいて、白熱したグランプリシーズンとは違う。内容知らずの者がデータだけみて考えると、物足りなく感じてしまいます。


《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代の正規の差》
2012年 全戦が対象 3ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            281
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            278
2010年 全戦が対象 4ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            256
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            252
     ↓
《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代を変換》
2012年 20戦中11戦分 7ポイント差(+4)
  1 S・ベッテル(レッドブル)          
    73
  2 F・アロンソ(フェラーリ)              66
2010年 19戦中11戦分 1ポイント逆転(-5)
  1 F・アロンソ(フェラーリ)              71
  2 S・ベッテル(レッドブル)              70

2010年はベッテルの最年少チャンピオンでしたが、前々最年少チャンピオンのアロンソがそれを阻み3回目のチャンピオンとなりました。ファステストポイントがこういう時に活かされてきます。


《10,8,6,5,4,3,2,1時代の正規の差》
2009年 全戦が対象 11ポイント差
  1 J・バトン(ブラウンGP)                 95
  2 S・ベッテル(レッドブル)               84
2008年 全戦が対象 1ポイント差
  1 L・ハミルトン(マクラーレン)        98
  2 F・マッサ(フェラーリ)                  97
2007年 全戦が対象 1ポイント差
  1 K・ライコネン(フェラーリ)         110
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)      109
  3 F・アロンソ(マクラーレン)         109
2006年 全戦が対象 13ポイント差
  1 F・アロンソ(ルノー)                   134
  2 M・シューマッハ(フェラーリ)    121
2005年 全戦が対象 21ポイント差
  1 F・アロンソ(ルノー)                   133
  2 K・ライコネン(マクラーレン)     112
     ↓
《10,8,6,5,4,3,2,1時代を変換すると、、》
2009年 18戦中10戦分 1ポイント差(-10)
  1 J・バトン(ブラウンGP)                62
  2 S・ベッテル(レッドブル)              61
2008年 18戦中10戦分 5ポイント逆転(-6)
  1 F・マッサ(フェラーリ)                 70
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)       65
2007年 17戦中10戦分 5ポイント差(+4)
  1 K・ライコネン(フェラーリ)          73
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)       68
  3 F・アロンソ(マクラーレン)          66
2006年 18戦中10戦分 1ポイント差(-12)
  1 F・アロンソ(ルノー)                     79
  2 M・シューマッハ(フェラーリ)      78
2005年 19戦中11戦分 4ポイント逆転(-25)
  1 K・ライコネン(マクラーレン)       85
  2 F・アロンソ(ルノー)                     81

この時代は僅差と逆転が結構見られます。2006年と2009年はわずか1ポイント差まで詰め寄られ、バトン初戴冠とアロンソ2連覇がヒヤリです。またお決まりとなってきた2008年と新たに2005年が逆転の仲間入りをしました。ライコネン得意のファステストラップを積み重ねての最速脆弱チャンピオンでアロンソ初戴冠をさらいます。


《10,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1994年 全戦が対象 1ポイント差
  1 M・シューマッハ(ベネトン)         92
  2 D・ヒル(ウィリアムズ)                 91
     ↓
《10,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1994年 16戦中9戦分 6ポイント差(+5)
  1 M・シューマッハ(ベネトン)         77
  2 D・ヒル(ウィリアムズ)                 71

この1991年から2002年までのポイント制は逆転に至るまでの年はありませんでした。ということは、今回の創成期のF1のこのポイント制もまんざらデタラメではなく、的を得ていたということでしょうか。


《9,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1988年 16戦中11戦分 3ポイント差
  1 A・セナ(マクラーレン)                  90
  2 A・プロスト(マクラーレン)           87
1986年 16戦中11戦分 2ポイント差
  1 A・プロスト(マクラーレン)           72
  2 N・マンセル(ウィリアムズ)           70
  3 N・ピケ(ウィリアムズ)                  69
1984年 16戦中11戦分 0.5ポイント差
  1 N・ラウダ(マクラーレン)              72
  2 A・プロスト(マクラーレン)         71.5
1983年 15戦中11戦分 2ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         59
  2 A・プロスト(ルノー)                     57
1981年 15戦中11戦分 1ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         50
  2 C・ロイテマン(ウィリアムズ)       49
  3 A・ジョーンズ(ウィリアムズ)        46
  4 J・ラフィー(リジェ)                      44
  5 A・プロスト(ルノー)                     43
1979年 15戦中8戦分※ 4ポイント差
  1 J・シェクター(フェラーリ)           51
  2 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ)       47
1976年 16戦中14戦分※ 1ポイント差
  1 J・ハント(マクラーレン)               69
  2 N・ラウダ(フェラーリ)                 68
1970年 13戦中11戦分※ 5ポイント差
  1 J・リント(ロータス)                     45
  2 J・イクス(フェラーリ)                  40
1967年 11戦中9戦分※ 5ポイント差
  1 D・ハルム(マクラーレン)              51
  2 J・ブラバム(ブラバム)                  46
※はシーズン前半と後半に分けて、その中のベストを合算した年
     ↓
《9,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1988年 16戦中9戦分 1ポイント逆転(-4)
  1 A・プロスト(マクラーレン)           73
  2 A・セナ(マクラーレン)                  72
1986年 16戦中9戦分 3ポイント逆転(-1)
  1 N・マンセル(ウィリアムズ)           64
  2 N・ピケ(ウィリアムズ)                  63
  3 A・プロスト(マクラーレン)           61
1984年 16戦中9戦分 4ポイント差(+3.5)
  1 N・ラウダ(マクラーレン)              68
  2 A・プロスト(マクラーレン)           64
1983年 15戦中9戦分 0ポイント逆転(-2)
  1 A・プロスト(ルノー)                 54 4勝
  2 N・ピケ(ブラバム)                    54 3勝
1981年 15戦中9戦分 2ポイント逆転(-3)
  1 C・ロイテマン(ウィリアムズ) 47 3位2回
  2 A・ジョーンズ(ウィリアムズ) 47 3位1回
  3 N・ピケ(ブラバム)              45
  4 A・プロスト(ルノー)          41 3勝
  5 J・ラフィー(リジェ)           41 2勝
1979年 15戦中8戦分 4ポイント逆転(-8)
  1 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ)      50
  2 J・シェクター(フェラーリ)          51
1976年 16戦中9戦分 0ポイント同点(-1)
  1 J・ハント(マクラーレン)          63 6勝
  2 N・ラウダ(フェラーリ)            63 5勝
1970年 13戦中7戦分 1ポイント逆転(-6)
  1 J・イクス(フェラーリ)                 40
  2 J・リント(ロータス)                    39
1967年 11戦中7戦分 1ポイント逆転(-6)
  1 J・ブラバム(ブラバム)                40
  2 D・ハルム(マクラーレン)            39

ここは近代と今回の初期のポイント制の間にある長い時代になりますが、特徴として初期の結果にはさほど影響はなく、近代になるにつれて逆転が起きています。
1979年はJ・シェクターに猛追をかけなかった人気のファイターG・ヴィルヌーブがタイトルを獲得しています。ヒル家に続く二代チャンピオンの完成です。1981年は唯一5位まで挙げてきた年になりますが、本来のチャンピオンであるN・ピケが変換によると3位になってしまい、さらには4位と5位までひっくり返ってしまいます。1970年もリント本人には知らず、計算上ひっくり返ってしまいました。


《8,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1960年 10戦中6戦分 9ポイント差
  1 J・ブラバム(クーパー)                  43
  2 B・マクラーレン(クーパー)          34
     ↓
《8,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1960年 10戦中6戦分 11ポイント差(+2)
1 J・ブラバム(クーパー)                   46
2 B・マクラーレン(クーパー)           35

対象に一番近いこの年。今まで試算してきた5ケース全てが順位変動無しでした。B・マクラーレンはドライバーとしてはどう見積もってもチャンピオンにはしてあげられませんでした。チームはその後に大活躍し、今またホンダエンジンと共に復調を目指しています。


《変換で新たに生まれたチャンピオン》
1970年 J・イクス             0回→1回
1979年 G・ヴィルヌーブ  0回→1回
1981年 C・ロイテマン     0回→1回
2008年 F・マッサ             0回→1回

《変換で失ったチャンピオン》
1967年 D・ハルム             1回→0回
1970年 J・リント              1回→0回
1979年 J・シェクター       1回→0回

《変換で回数が増えたチャンピオン》
J・ブラバム                       3回→4回
A・プロスト                      4回→5回
N・マンセル                      1回→2回
K・ライコネン                   1回→2回

《変換で回数が減ったチャンピオン》
N・ピケ                            3回→1回
A・セナ                            3回→2回
L・ハミルトン                  3回→2回
S・ベッテル                     4回→3回

今回も以下はすべての年代が同列とはならないため参考です。
《変換後1位と2位のポイント差ベスト5》
1 2013年 32点差 S・ベッテル
2 1992年 29点差 N・マンセル
3 2001年 26点差 M・シューマッハ
4 2011年 24点差 S・ベッテル
5 1997年 23点差 J・ヴィルヌーブ

《変換後1位と2位の僅差ベスト4》
1 1981年 0点差 3位1回差 C・ロイテマン
2 1976年 0点差 1位1回差 J・ハント
   1983年 0点差 1位1回差 A・プロスト
4 1961年 1点差                 P・ヒル
   1973年 1点差                 J・スチュワート
   2006年 1点差                 F・アロンソ
   2009年 1点差                 J・バトン

《変換後逆転ポイント差ベスト5》
1 2008年 5点逆転 F・マッサ
2 1979年 4点逆転 G・ヴィルヌーブ
   2005年 4点逆転 K・ライコネン
4 1986年 3点逆転 N・マンセル
5 1981年 2点逆転 C・ロイテマン

《1戦で獲得したポイント平均ベスト5》
1 1955年 A・アスカリ           5.71
2 1963年 J・クラーク            5.30
   1965年 J・クラーク            5.30
4 1992年 N・マンセル           5.19
5 2014年 L・ハミルトン  ※    4.95
    ※2014年はダブルポイントなしの換算


《8,6,4,3,2変換後のまとめ》
・近代F1にはあまりそぐわないポイントか
・ファステスト、たかが1点、されど1点


各順位のポイントが現代より小さいだけあって、ファステストポイント1点もなかなか効いてきます。あればあったで面白いし、あとポールポジションにも1点あっても良さそうですね!あるチームの独走を幾らか分散できる、かもしれない。
F1の歴史をいたずらにいじってきた「タラレバポイント」かなり大変な作業でした。こういう大変な試算、もうやらなーい!


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今回はF1の歴史で唯一の1960年でのみ採用された「8,6,4,3,2,1ポイント制度」にした場合のF1タラレバチャンピオンシップです。
1960年は1位が8ポイントで6位に1ポイントのポイント制度でした。さらにこの年は「10戦中ベスト6戦にポイント付与」となっています。よって今回の試算は、その時代の「レース数の60%」を計算の対象としてみました。

《今回のポイント変換のルール》
・2014年に採用されたダブルポイント無し
・各年の60%を有効レース数とする
・1950~59年のファステストポイント無し

《8,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1960年 全10戦中6戦分 9ポイント差
  1 J・ブラバム(クーパー)                  43
  2 B・マクラーレン(クーパー)          34

なぜこの年だけでこの制度が廃止され、1961年から1位9ポイントになってしまったかは定かではありませんが、ファステストラップポイントを廃止したかっただけなのでしょうか。
また、今回試算してみると当然ながらポイント差は詰まり僅差が多くなります。よって、今まで①②③④で同じ年をピックアップしてきましたが、今回は量も多いので、より僅差になった年だけを挙げて比較します。


《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代の正規の差》
2012年 全戦が対象 3ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            281
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            278
2010年 全戦が対象 4ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            256
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            252
     ↓
《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代を変換》
2012年 全20戦中11戦分 2ポイント差(-1)
  1 S・ベッテル(レッドブル)              72
  2 F・アロンソ(フェラーリ)              70
2010年 全19戦中11戦分 0ポイント同点(-4)
  1 S・ベッテル(レッドブル)4位3回     67
  2 F・アロンソ(フェラーリ)4位2回     67

2010年はベッテル初戴冠の年ですが、なんとフェラーリのアロンソと同点になってしまいました。内訳は1位5回同士、2位2回同士、3位2回同士です。差が付くのはポイント制度で消えてしまう4位でベッテル3回に対してアロンソ2回で勝負アリです。この年は本当に僅差だったことがわかります。


《10,8,6,5,4,3,2,1時代の正規の差》
2008年 全戦が対象 1ポイント差
  1 L・ハミルトン(マクラーレン)        98
  2 F・マッサ(フェラーリ)                   97
2007年 全戦が対象 1ポイント差
  1 K・ライコネン(フェラーリ)         110
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)      109
  3 F・アロンソ(マクラーレン)         109
2005年 全戦が対象 21ポイント差
  1 F・アロンソ(ルノー)                    133
  2 K・ライコネン(マクラーレン)     112
2003年 全戦が対象 2ポイント差
  1 M・シューマッハ(フェラーリ)       93
  2 K・ライコネン(マクラーレン)        91
     ↓
《10,8,6,5,4,3,2,1時代を変換すると、、》
2008年 全18戦中11戦分 4ポイント逆転(-5)
  1 F・マッサ(フェラーリ)                   70
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)        66
2007年 全17戦中10戦分 2ポイント差(+1)
  1 K・ライコネン(フェラーリ)           68
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)        66
  3 F・アロンソ(マクラーレン)           64
2005年 全19戦中11戦分 2ポイント差(-19)
  1 F・アロンソ(ルノー)                      80
  2 K・ライコネン(マクラーレン)       78
2003年 全16戦中10戦分 4ポイント差(+2)
  1 M・シューマッハ(フェラーリ)       62
  2 K・ライコネン(マクラーレン)        58

2007年は三者2ポイントずつ離れて、4位のマッサも60になります。うまく振り分けられています。
今回2005年が僅差になったので新たに加えました。2ポイント差まで迫り、この時代なら最終戦までチャンピオン争いはもつれたでしょう。ライコネンのトップ快走から3回リタイヤが悔やまれます。


《10,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1994年 全戦が対象 1ポイント差
  1 M・シューマッハ(ベネトン)          92
  2 D・ヒル(ウィリアムズ)                  91
     ↓
《10,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1994年 全16戦中10戦分 4ポイント差(+3)
  1 M・シューマッハ(ベネトン)          76
  2 D・ヒル(ウィリアムズ)                  72

このポイント制度だと今までひっくり返ってしまってきた1994年のシューマッハ初戴冠は確実なものになります。


《9,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1988年 全16戦中11戦分 3ポイント差
  1 A・セナ(マクラーレン)                  90
  2 A・プロスト(マクラーレン)           87
1986年 全16戦中11戦分 2ポイント差
  1 A・プロスト(マクラーレン)           72
  2 N・マンセル(ウィリアムズ)           70
  3 N・ピケ(ウィリアムズ)                  69
1984年 全16戦中11戦分 0.5ポイント差
  1 N・ラウダ(マクラーレン)              72
  2 A・プロスト(マクラーレン)         71.5
1983年 全15戦中11戦分 2ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         59
  2 A・プロスト(ルノー)                     57
1981年 全15戦中11戦分 1ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         50
  2 C・ロイテマン(ウィリアムズ)       49
  3 A・ジョーンズ(ウィリアムズ)       46
  4 J・ラフィー(リジェ)                      44
  5 A・プロスト(ルノー)                     43
1979年 全15戦中8戦分※ 4ポイント差
  1 J・シェクター(フェラーリ)            51
  2 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ)       47
1976年 全16戦中14戦分※ 1ポイント差
  1 J・ハント(マクラーレン)               69
  2 N・ラウダ(フェラーリ)                  68
1967年 全11戦中9戦分※ 5ポイント差
  1 D・ハルム(マクラーレン)               51
  2 J・ブラバム(ブラバム)                   46
1964年 全10戦中6戦分 1ポイント差
  1 J・サーティース(フェラーリ)        40
  2 G・ヒル(BRM)                               39
1961年 全8戦中5戦分 1ポイント差
  1 P・ヒル(フェラーリ)                      34
  2 W・V・トリップス(フェラーリ)    33
※はシーズン前半と後半に分けて、その中のベストを合算した年
     ↓
《9,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1988年 全16戦中10戦分 2ポイント差(-1)
  1 A・セナ(マクラーレン)                  76
  2 A・プロスト(マクラーレン)           74
1986年 全16戦中10戦分 1ポイント差(-1)
  1 A・プロスト(マクラーレン)           64
  2 N・マンセル(ウィリアムズ)           63
  3 N・ピケ(ウィリアムズ)                  62
1984年 全16戦中10戦分 2ポイント差(+1.5)
  1 N・ラウダ(マクラーレン)              67
  2 A・プロスト(マクラーレン)           65
1983年 全15戦中9戦分 0ポイント逆転(-2)
  1 A・プロスト(ルノー)        4勝        53
  2 N・ピケ(ブラバム)           3勝        53
1981年 全15戦中9戦分 1ポイント逆転(-2)
  1 C・ロイテマン(ウィリアムズ)       47
  2 N・ピケ(ブラバム)                         46
  3 A・ジョーンズ(ウィリアムズ)       44
  4 J・ラフィー(リジェ)                      42
  5 A・プロスト(ルノー)                     40
1979年 全15戦中9戦分 1ポイント差(-3)
  1 J・シェクター(フェラーリ)            51
  2 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ)       50
1976年 全16戦中10戦分 0ポイント同点(-1)
  1 J・ハント(マクラーレン) 
 6勝        63
  2 N・ラウダ(フェラーリ)     5勝        63
1967年 全11戦中7戦分 1ポイント逆転(-6)
  1 J・ブラバム(ブラバム)                   43
  2 D・ハルム(マクラーレン)               42
1964年 全10戦中6戦分 1ポイント差(±0)
  1 J・サーティース(フェラーリ)        38
  2 G・ヒル(BRM)                               37
1961年 全8戦中5戦分 1ポイント差(±0)
  1 P・ヒル(フェラーリ)                      32
  2 W・V・トリップス(フェラーリ)    31

混戦の1981年はロイテマンが初戴冠となりました。1976年のラウダとハントは同点で勝利数での勝負となりハントに軍配です。ラウダが最終戦日本GPを棄権しなければ、、、。
1964年と61年は有効戦数は同じく1位のポイントが違うだけで、変化はありませんでした。


《8,6,4,3,2時代の正規の差》
1956年 全8戦中5戦分 3ポイント差
  1 ファンジオ(フェラーリ)                 30
  2 S・モス(マセラティ)                      27
  3 P・コリンズ(フェラーリ)               25
  4 J・ベーラ(マセラティ)                   22
1951年 全8戦中4戦分 6ポイント差
  1 ファンジオ(アルファロメオ)          31
  2 A・アスカリ(フェラーリ)              25
  3 F・ゴンザレス(フェラーリ)           24
     ↓
《8,6,4,3,2時代を変換すると、、》
1956年 全8戦中5戦分 2ポイント差(-1)
  1 ファンジオ(フェラーリ)                29
  2 S・モス(マセラティ)                     27
  3 P・コリンズ(フェラーリ)              25
  4 J・ベーラ(マセラティ)                  22
1951年 全8戦中5戦分 2ポイント逆転(-8)
  1 F・ゴンザレス(フェラーリ)           30
  2 A・アスカリ(フェラーリ)              29
  3 ファンジオ(アルファロメオ)         28


この時代は有効戦数を1960年に合わせると、同じか元より1戦多くポイントを貰えたりします。1951年を変換すると3位のゴンザレスがチャンピオンとなり、実のチャンピオンのファンジオは3位になってしまいました。たった数年の差でエラく違った歴史になりますね。

《変換で新たに生まれたチャンピオン》
  1951年 F・ゴンザレス     0回→1回
  1981年 C・ロイテマン    0回→1回
  2008年 F・マッサ            0回→1回

《変換で失ったチャンピオン》
  D・ハルム                        1回→0回

《変換で回数が増えたチャンピオン》
  J・ブラバム                     3回→4回
  A・プロスト                    4回→5回
  
《変換で回数が減ったチャンピオン》
  J・M・ファンジオ           5回→4回
  N・ピケ                           3回→1回
  L・ハミルトン                 3回→2回

今回も以下の比較はすべての年代が同列とはならないため、参考比較です。
《変換後1位と2位のポイント差ベスト3》
  1 2013年 29点差 S・ベッテル
  2 1997年 25点差 J・ヴィルヌーブ
  3 1991年 24点差 A・セナ
     2001年 24点差 M・シューマッハ
     2011年 24点差 S・ベッテル

《変換後1位と2位の僅差ベスト5》
  1 2010年 0点差 4位1回差 S・ベッテル
  2 2006年 0点差 2位3回差 F・アロンソ
  3 1976年 0点差 1位1回差 J・ハント
     1983年 0点差 1位1回差 A・プロスト
  5 1961年 1点差                 P・ヒル
     1964年 1点差                 J・サーティース
     1979年 1点差                 J・シェクター
     1986年 1点差                 A・プロスト

《変換後逆転ポイント差ベスト5》
  1 2008年 4点逆転             F・マッサ
  2 1951年 1点逆転             A・アスカリ
     1967年 1点逆転             J・ブラバム
     1981年 1点逆転             C・ロイテマン
  5 1983年 0点 1位1回逆転 A・プロスト

《1戦で獲得したポイント平均ベスト5》
  1 1952年 A・アスカリ            5.00
  2 1969年 J・スチュワート     4.91
     1971年 J・スチュワート     4.91
  4 2004年 M・シューマッハ    4.89
  5 1992年 N・マンセル            4.88


《8,6,4,3,2,1変換後まとめ》
・近年は得点率が高く優勝もポイントを失う
・点数差がより近くなり僅差のケースが多い

いよいよ残るは最も古い時代のポイント制度。ファステストラップポイントがある時代なので、全戦ファステストラップをチェックして反映せねば!


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先日まで近代の異なる3タイプのポイント制度を比較し、計算し直してきました。年によってはチャンピオンが入れ替わるものも何年かありましたね。今回はF1最長の30年近く採用された「9,6,4,3,2,1ポイント制度」に再計算してみました。

1961年〜1990年まで採用されたポイント制度と先日までの近代①②③タイプと大きく異なる点は「ベスト◯戦分」を採用している事です。この制度晩年の1981年から1990年はシンプルにベスト11戦を抽出してポイントを積み上げますが、それ以前は「シーズン前半と後半に分けてその中のベスト◯戦」を採用するなど、非常に複雑です。
今回の試算にあたっては、その時代の平均値から「年間獲得ポイントの73.1%」を計算の対象とし、各年の有効戦数に反映させました。平均値を使うため、計算結果の精度は、よりアバウトなものになります。

《今回のポイント変換のルール》
・2014年に採用されたダブルポイント無し
・ベスト◯戦分を73.1%分を各年に反映
・1950~59年のファステストポイント無し

《9,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1990年 全16戦中11
戦分 7ポイント差
  1 A・セナ(マクラーレン)                  78
  2 A・プロスト(フェラーリ)              71
1988年 全16戦中11
戦分 3ポイント差
  1 A・セナ(マクラーレン)                  90
  2 A・プロスト(マクラーレン)           87
1986年 全16戦中11
戦分 2ポイント差
  1 A・プロスト(マクラーレン)           72
  2 N・マンセル(ウィリアムズ)           70
  3 N・ピケ(ウィリアムズ)                  69
1984年 全16戦中11
戦分 0.5ポイント差
  1 N・ラウダ(マクラーレン)              72
  2 A・プロスト(マクラーレン)         71.5
1983年 全15戦中11
戦分 2ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         59
  2 A・プロスト(ルノー)                      57
1982年 全16戦中1
1戦分 5ポイント差
  1 K・ロズベルグ(ウィリアムズ)       44
  2 D・ピローニ(フェラーリ)              39
  3 J・ワトソン(マクラーレン)           39
1981年 全15戦中11
戦分 1ポイント差
  1 N・ピケ(ブラバム)                         50
  2 C・ロイテマン(ウィリアムズ)       49
  3 A・ジョーンズ(ウィリアムズ)       46
  4 J・ラフィー(リジェ)                      44
  5 A・プロスト(ルノー)                     43
1979年 全15戦中8戦分※ 4ポイント差
  1 J・シェクター(フェラーリ)            51
  2 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ)       47
1976年 全16戦中14戦分※ 1ポイント差
  1 J・ハント(マクラーレン)               69
  2 N・ラウダ(フェラーリ)                  68
1974年 全15戦中13
戦分※ 3ポイント差
  1 フィッティパルディ(マクラーレン)55
  2 C・レガッツォーニ(フェラーリ)    52
1970年 全13戦中11
戦分※ 5ポイント差
  1 J・リント(ロータス)                       45
  2 J・イクス(フェラーリ)                   40
1967年 全11戦中9戦分※ 5ポイント差
  1 D・ハルム(マクラーレン)               51
  2 J・ブラバム(ブラバム)                   46
1964年 全10戦中6
戦分 1ポイント差
  1 J・サーティース(フェラーリ)        40
  2 G・ヒル(BRM)                               39
1961年 全8戦中5
戦分 1ポイント差
  1 P・ヒル(フェラーリ)                      34
  2 W・V・トリップス(フェラーリ)    33
※はシーズン前半と後半に分けて、その中のベスト数戦を合算した年

今回基本とする時代の正規ポイントと各年の採用戦数です。正確には各年の採用戦数で算定しないと、単純比較にもなりませんが、さすがに大変なので平均値は先程書いた「73.1%」相当となりますので、他の時代もなるべく近づける形にしています。
ちなみに、先日①②③でポイントが毎回逆転した1988年はベスト11戦分としたためA・セナの初戴冠となりましたが、現在のように全戦ポイントとした場合はA・プロストがチャンピオンでした。ポイント制度に助けられたものの一つです。


《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代の正規の差》
2012年 全戦が対象 3ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            281
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            278
2010年 全戦が対象 4ポイント差
  1 S・ベッテル(レッドブル)            256
  2 F・アロンソ(フェラーリ)            252
     ↓
《25,18,15,12,10,8,6,4,2,1時代を変換》
2012年 全20戦中15戦分 3ポイント差(±0)
  1 S・ベッテル(レッドブル)             84
  2 F・アロンソ(フェラーリ)             81
2010年 全19戦中14戦分 3ポイント差(-1)
  1 S・ベッテル(レッドブル)             79
  2 F・アロンソ(フェラーリ)             76

③より優勝が1ポイント小さい9ポイントになったこともあって、順位は変わらずも2010年はより僅差になりました。


《10,8,6,5,4,3,2,1時代の正規の差》
2008年 全戦が対象 1ポイント差
  1 L・ハミルトン(マクラーレン)        98
  2 F・マッサ(フェラーリ)                  97
2007年 全戦が対象 1ポイント差
  1 K・ライコネン(フェラーリ)         110
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)      109
  3 F・アロンソ(マクラーレン)         109
2003年 全戦が対象 2ポイント差
  1 M・シューマッハ(フェラーリ)       93
  2 K・ライコネン(マクラーレン)        91
     ↓
《10,8,6,5,4,3,2,1時代を変換すると、、》
2008年 全18戦中13戦分 2ポイント逆転(-3)
  1 F・マッサ(フェラーリ)                  77
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)       75
2007年 全17戦中12戦分 4ポイント差(+3)
  1 K・ライコネン(フェラーリ)          82
  2 L・ハミルトン(マクラーレン)       78
  3 F・アロンソ(マクラーレン)          76
2003年 全16戦中12戦分 6ポイント差(+4)
  1 M・シューマッハ(フェラーリ)       71
  2 K・ライコネン(マクラーレン)        65

今回も2008年はハミルトンからマッサにチャンピオンが変わりました。昭和の時代ならチャンピオン、マッサ。


《10,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1999年 全戦が対象 2ポイント差
  1 M・ハッキネン(マクラーレン)       76
  2 E・アーバイン(フェラーリ)           74
1994年 全戦が対象 1ポイント差
  1 M・シューマッハ(ベネトン)          92
  2 D・ヒル(ウィリアムズ)                  91
     ↓
《10,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1999年 全16戦中12戦分 3ポイント差(+1)
  1 M・ハッキネン(マクラーレン)       71
  2 E・アーバイン(フェラーリ)           68
1994年 全16戦中12戦分 1ポイント逆転(-2)
  1 D・ヒル(ウィリアムズ)                 85
  2 M・シューマッハ(ベネトン)          84

この時代ではハッキネンの2度目のチャンピオンは決まりましたが、やっぱり1994年のシューマッハ初戴冠はなくなり、ヒルに初戴冠が渡ります。


《8,6,4,3,2,1時代の正規の差》
1960年 全10戦中6戦分 9ポイント差
  1 J・ブラバム(クーパー)                  43
  2 B・マクラーレン(クーパー)          34
     ↓
《8,6,4,3,2,1時代を変換すると、、》
1960年 全10戦中7戦分 10ポイント差(+1)
  1 J・ブラバム(クーパー)                  48
  2 B・マクラーレン(クーパー)          38

この時代から優勝が1ポイント増えて正規と有効戦数が変わるため、実際とはかけ離れます。


《8,6,4,3,2時代の正規の差》
1959年 全9戦中5戦分 4ポイント差
  1 J・ブラバム(クーパー)                   31
  2 T・ブルックス(フェラーリ)           27
  3 S・モス(クーパー)                       25.5
1958年 全11戦中6戦分 1ポイント差
  1 M・ホーソーン(フェラーリ)           42
  2 S・モス(クーパー)                          41
1956年 全8戦中5戦分 3ポイント差
  1 ファンジオ(フェラーリ)                 30
  2 S・モス(マセラティ)                      27
  3 P・コリンズ(フェラーリ)               25
  4 J・ベーラ(マセラティ)                   22
1953年 全9戦中4戦分 6.5ポイント差
  1 A・アスカリ(フェラーリ)            34.5
  2 ファンジオ(マセラティ)                 28
  3 G・ファリーナ(フェラーリ)          26
1951年 全8戦中4戦分 6ポイント差
  1 ファンジオ(アルファロメオ)          31
  2 A・アスカリ(フェラーリ)              25
  3 F・ゴンザレス(フェラーリ)           24
1950年 全7戦中4戦分 3ポイント差
  1 G・ファリーナ(アルファロメオ)    30
  2 ファンジオ(アルファロメオ)          27
  3 L・ファジオーリ(アルファロメオ) 24
     ↓
《8,6,4,3,2時代を変換すると、、》
1959年 全9戦中7戦分 7ポイント差(+3)
  1 J・ブラバム(クーパー)                   35
  2 T・ブルックス(フェラーリ)            28
  3 S・モス(クーパー)                          24
1958年 全11戦中8戦分 3ポイント差(+2)
  1 M・ホーソーン(フェラーリ)         45
  2 S・モス(クーパー)                            42
1956年 全8戦中6戦分 5ポイント差(+2)
  1 ファンジオ(フェラーリ)                34
  2 S・モス(マセラティ)                     29
  3 P・コリンズ(フェラーリ)              27
  4 J・ベーラ(マセラティ)                  22
1953年 全9戦中7戦分 18ポイント差(+12.5)
  1 A・アスカリ(フェラーリ)              48
  2 ファンジオ(マセラティ)                 33
  3 G・ファリーナ(フェラーリ)          30
1951年 全8戦中6戦分 2ポイント逆転(-8)
  1 A・アスカリ(フェラーリ)              32
  2 F・ゴンザレス(フェラーリ)           31
  3 ファンジオ(アルファロメオ)          30
1950年 全7戦中5戦分 差に変化なし(±0)
  1 G・ファリーナ(アルファロメオ)    30
  2 ファンジオ(アルファロメオ)          28
  3 L・ファジオーリ(アルファロメオ) 27

この時代は6位に1ポイント貰え、ファステストラップポイントが無くなる違いです。有効戦数も先程と同じく変わっていますが、ランキングに影響したのは1951年のみとなっています。


《変換で新たに生まれたチャンピオン》
  2008年 F・マッサ           0回→1回

《変換で失ったチャンピオン》
  該当なし

《変換で回数が増えたチャンピオン》
  A・アスカリ                    2回→3回
  D・ヒル                           1回→2回

《変換で回数が減ったチャンピオン》
  J・M・ファンジオ          5回→4回
  M・シューマッハ            7回→6回
  L・ハミルトン                 3回→2回

今回から以下の比較はすべての年代が同列とはならないため、あくまで参考程度の比較になります。
《変換後1位と2位のポイント差ベスト5》
  1 2013年 55点差 S・ベッテル
  2 1992年 44点差 N・マンセル
  3 2004年 41点差 M・シューマッハ
  4 2011年 40点差 S・ベッテル
  5 2001年 38点差 M・シューマッハ

《変換後1位と2位の僅差ベスト6》
  1 1984年 0.5点差 N・ラウダ
  2 1961年 1点差    P・ヒル
     1964年 1点差    J・サーティース
     1976年 1点差    J・ハント
     1981年 1点差    N・ピケ
  6 1983年 2点差    N・ピケ
     1986年 2点差    A・プロスト

《変換後逆転ポイント差ベスト3》
  1 1951年 2点逆転 A・アスカリ
     2008年 2点逆転 F・マッサ
  3 1994年 1点逆転 D・ヒル

《1戦で獲得したポイント平均ベスト5》
  1 1952年 A・アスカリ           6.75
  2 2004年 M・シューマッハ   6.50
  3 2013年 S・ベッテル           6.47
  4 1954年 J・M・ファンジオ 6.44
  5 1992年 N・マンセル           6.19

《9,6,4,3,2,1変換後まとめ》
・ベスト◯戦分はまんざらでもない
・マッサは昭和のチャンピオン?!

近年は毎戦入賞するのがザラになってきましたが、シーズンを通してみるとやっぱり数戦はリタイアや入賞できないレースがいくつかあるもので「ベスト◯戦分」は計算してみるとまんざら変な切り方ではなく、的を得た数字なんだなと感じました。


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