先日のハンガリーGPでレッドブルのエース格に成り上がったM・フェルスタッペンが初ポールポジションを獲得し、これまで69年、1,009戦に及ぶF1の歴史で100人に達しました。無事にキリ番に達しましたので「初ポールにまつわる様々な記録」をクローズアップしたいと思います。
《初ポール獲得までのレース数と決勝結果》
★はチャンピオン獲得者、◯は2019年現役

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《初ポール獲得までのレース数と決勝結果》
★はチャンピオン獲得者、◯は2019年現役
インディアナポリスGPは「インディGP」と表記
リタイヤは「R」と表記
1 1戦目 G・ファリーナ ★
50年 第1戦 イギリスGP 決勝優勝
W・フォークナー
50年 第3戦 インディGP 決勝7位
50年 第1戦 イギリスGP 決勝優勝
W・フォークナー
50年 第3戦 インディGP 決勝7位
D・ネイロン
51年 第2戦 インディGP 決勝R
C・ロイテマン
72年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝7位
J・ヴィルヌーブ ★
96年 第1戦 オーストラリアGP 決勝2位
6 2戦目 J・M・ファンジオ ★
50年 第2戦 モナコGP 決勝優勝
M・アンドレッティ(父)★
68年 第11戦 アメリカGP 決勝R
8 3戦目 F・アガベイジアン
52年 第2戦 インディGP 決勝R
B・ヴコヴィッチ
53年 第2戦 インディGP 決勝優勝
E・カステロッティ
55年 第4戦 ベルギーGP 決勝R
D・ラスマン
58年 第4戦 インディGP 決勝R
J・サーティース ★
60年 第8戦 ポルトガルGP 決勝R
13 4戦目 J・ホイト
55年 第3戦 インディGP 決勝R
P・オコナー
57年 第3戦 インディGP 決勝8位
P・フラハーティ
56年 第3戦 インディGP 決勝優勝
E・サックス
60年 第3戦 インディGP 決勝R
17 5戦目 F・ゴンザレス
51年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
J・マクグラス
54年 第2戦 インディGP 決勝2位
M・パークス
66年 第7戦 イタリアGP 決勝2位
20 6戦目 S・L・エバンス
57年 第8戦 イタリアGP 決勝R
L・ハミルトン ◯★
07年 第6戦 カナダGP 決勝優勝
22 7戦目 J・トムソン
59年 第2戦 インディGP 決勝3位
23 8戦目 T・ブルックス
58年 第2戦 モナコGP 決勝R
C・レガッツォーニ
70年 第13戦 メキシコGP 決勝2位
25 9戦目 A・アスカリ ★
51年 第6戦 ドイツGP 決勝優勝
J・イクス
68年 第8戦 ドイツGP 決勝4位
P・ドゥパイエ
74年 第7戦 スウェーデンGP 決勝2位
28 10戦目 D・クルサード
95年 第2戦 アルゼンチンGP 決勝R
29 12戦目 J・P・モントーヤ
01年 第12戦 ドイツGP 決勝R
30 15戦目 J・ボニエ
59年 第3戦 オランダGP 決勝優勝
P・レブソン
72年 第11戦 カナダGP 決勝2位
32 16戦目 J・クラーク ★
62年 第2戦 モナコGP 決勝R
D・ヒル ★
93年 第8戦 フランスGP 決勝2位
34 17戦目 J・ブラバム ★
59年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
A・セナ ★
85年 第2戦 ポルトガルGP 決勝優勝
36 18戦目 P・ヒル ★
60年 第9戦 イタリアGP 決勝優勝
R・アルヌー
79年 第11戦 オーストリアGP 決勝6位
N・ヒュルケンベルグ ◯
10年 第18戦 ブラジルGP 決勝8位
39 19戦目 T・プライス
75年 第10戦 イギリスGP 決勝R
F・アロンソ ★
03年 第2戦 マレーシアGP 決勝3位
51年 第2戦 インディGP 決勝R
C・ロイテマン
72年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝7位
J・ヴィルヌーブ ★
96年 第1戦 オーストラリアGP 決勝2位
6 2戦目 J・M・ファンジオ ★
50年 第2戦 モナコGP 決勝優勝
M・アンドレッティ(父)★
68年 第11戦 アメリカGP 決勝R
8 3戦目 F・アガベイジアン
52年 第2戦 インディGP 決勝R
B・ヴコヴィッチ
53年 第2戦 インディGP 決勝優勝
E・カステロッティ
55年 第4戦 ベルギーGP 決勝R
D・ラスマン
58年 第4戦 インディGP 決勝R
J・サーティース ★
60年 第8戦 ポルトガルGP 決勝R
13 4戦目 J・ホイト
55年 第3戦 インディGP 決勝R
P・オコナー
57年 第3戦 インディGP 決勝8位
P・フラハーティ
56年 第3戦 インディGP 決勝優勝
E・サックス
60年 第3戦 インディGP 決勝R
17 5戦目 F・ゴンザレス
51年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
J・マクグラス
54年 第2戦 インディGP 決勝2位
M・パークス
66年 第7戦 イタリアGP 決勝2位
20 6戦目 S・L・エバンス
57年 第8戦 イタリアGP 決勝R
L・ハミルトン ◯★
07年 第6戦 カナダGP 決勝優勝
22 7戦目 J・トムソン
59年 第2戦 インディGP 決勝3位
23 8戦目 T・ブルックス
58年 第2戦 モナコGP 決勝R
C・レガッツォーニ
70年 第13戦 メキシコGP 決勝2位
25 9戦目 A・アスカリ ★
51年 第6戦 ドイツGP 決勝優勝
J・イクス
68年 第8戦 ドイツGP 決勝4位
P・ドゥパイエ
74年 第7戦 スウェーデンGP 決勝2位
28 10戦目 D・クルサード
95年 第2戦 アルゼンチンGP 決勝R
29 12戦目 J・P・モントーヤ
01年 第12戦 ドイツGP 決勝R
30 15戦目 J・ボニエ
59年 第3戦 オランダGP 決勝優勝
P・レブソン
72年 第11戦 カナダGP 決勝2位
32 16戦目 J・クラーク ★
62年 第2戦 モナコGP 決勝R
D・ヒル ★
93年 第8戦 フランスGP 決勝2位
34 17戦目 J・ブラバム ★
59年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
A・セナ ★
85年 第2戦 ポルトガルGP 決勝優勝
36 18戦目 P・ヒル ★
60年 第9戦 イタリアGP 決勝優勝
R・アルヌー
79年 第11戦 オーストリアGP 決勝6位
N・ヒュルケンベルグ ◯
10年 第18戦 ブラジルGP 決勝8位
39 19戦目 T・プライス
75年 第10戦 イギリスGP 決勝R
F・アロンソ ★
03年 第2戦 マレーシアGP 決勝3位
41 20戦目 E・フィッティパルディ ★
72年 第4戦 モナコGP 決勝3位
V・ブランビラ
75年 第7戦 スウェーデンGP 決勝R
A・デ・チェザリス
82年 第3戦 アメリカ西GP 決勝R
44 21戦目 S・モス
55年 第6戦 イギリスGP 決勝優勝
45 22戦目 S・ベッテル ◯★
08年 第14戦 イタリアGP 決勝優勝
46 23戦目 G・ヴィルヌーブ
79年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
A・プロスト ★
初ポールの舞台となったGPの集計になります。何か統計的にあるのかどうかみてみましたが、正直わかりません。ただ言えることは「歴史があるほど、それが生まれやすい」という、当然の結果くらいです。
その中でも異彩を放つのが、今の「インディ500」の系譜でもあるインディアナポリスGPです。1950年から60年の全11回のうち、初ポール輩出は11人、つまり、毎回ポールポジションが異なったということになります。データ系の取りまとめをする上でこのインディアナポリスGPをF1として捉えていいのか迷ってしまいます。なぜなら、当時のF1ドライバー全員が参戦しているわけではなく、逆にインディアナポリスGPに参戦しているドライバーはヨーロッパを転戦していないからです。記録上は「F1」として今回の「100人目」と数えられています。

《初ポールと初優勝のレース数の差》
-69戦 M・フェルスタッペン ◯
-68戦 D・ハルム
-37戦 D・リカルド ◯
-34戦 J・スチュワート ★
-32戦 M・ホーソーン ★
-30戦 A・ジョーンズ ★
-29戦 J・シェクター ★
-24戦 M・シューマッハ ★
-20戦 T・ブーツェン
-18戦 M・アルボレート
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
11戦 D・クルサード
11戦 F・アロンソ ★
11戦 J・ラフィー
15戦 J・リント ★
19戦 R・パトレーゼ
21戦 N・マンセル ★
24戦 J・サーティース ★
27戦 C・ロイテマン
44戦 J・バトン ★
60戦 P・ドゥパイエ
75戦 G・フィジケラ
98戦 R・バリチェロ
こちらは初ポールと初優勝の関係性を比較したデータです。一般的に考えれば初ポールがあってから初優勝が見えてくるのがセオリーに感じますが、ドライバーによっては必ずしもそうとは限りません。そこで「初優勝までのレース数 - 初ポールまでのレース数」を算出しました。対象はポールポジション獲得者100人と優勝経験者107人のうちの79人となります。
72年 第4戦 モナコGP 決勝3位
V・ブランビラ
75年 第7戦 スウェーデンGP 決勝R
A・デ・チェザリス
82年 第3戦 アメリカ西GP 決勝R
44 21戦目 S・モス
55年 第6戦 イギリスGP 決勝優勝
45 22戦目 S・ベッテル ◯★
08年 第14戦 イタリアGP 決勝優勝
46 23戦目 G・ヴィルヌーブ
79年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
A・プロスト ★
81年 第10戦 ドイツGP 決勝2位
C・ルクレール ◯
19年 第2戦 バーレーンGP 決勝3位
49 24戦目 N・ピケ(父)★
80年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
B・ジャコメリ
80年 第14戦 アメリカ東GP 決勝R
P・マルドナド
12年 第5戦 スペインGP 決勝優勝
52 25戦目 D・ガーニー
62年 第6戦 ドイツGP 決勝3位
J・P・ジャブイユ
79年 第3戦 南アフリカGP 決勝R
R・クビカ ◯
08年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
55 26戦目 J・P・ジャリエ
75年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝未出走
H・コバライネン
08年 第9戦 イギリスGP 決勝5位
57 27戦目 R・バリチェロ
94年 第11戦 ベルギーGP 決勝R
58 28戦目 W・フォン・トリップス
61年 第7戦 イタリアGP 決勝R
59 30戦目 J・ラフィー
76年 第13戦 イタリアGP 決勝3位
60 31戦目 N・ラウダ ★
74年 第3戦 南アフリカGP 決勝16位
T・ファビ
85年 第9戦 ドイツGP 決勝R
62 34戦目 G・ヒル ★
62年 第3戦 ベルギーGP 決勝2位
C・エイモン
68年 第2戦 スペインGP 決勝R
R・ピーターソン
73年 第2戦 ブラジルGP 決勝R
65 35戦目 G・フィジケラ
98年 第10戦 オーストリアGP 決勝R
66 36戦目 J・リント ★
68年 第6戦 フランスGP 決勝R
67 37戦目 L・バンディーニ
66年 第3戦 フランスGP 決勝未完走
D・ピローニ
80年 第6戦 モナコGP 決勝R
69 38戦目 J・ハント ★
76年 第1戦 ブラジルGP 決勝R
70 41戦目 M・ホーソーン ★
58年 第5戦 ベルギーGP 決勝2位
71 42戦目 J・スチュワート ★
69年 第3戦 モナコGP 決勝R
J・シェクター ★
76年 第7戦 スウェーデンGP 決勝優勝
M・シューマッハ ★
94年 第4戦 モナコGP 決勝優勝
74 43戦目 C・パーチェ
75年 第3戦 南アフリカGP 決勝4位
K・ライコネン ◯★
03年 第9戦 ヨーロッパGP 決勝R
76 46戦目 M・アルボレート
84年 第3戦 ベルギーGP 決勝優勝
77 48戦目 G・ベルガー
87年 第12戦 ポルトガルGP 決勝2位
78 52戦目 J・ワトソン
77年 第6戦 モナコGP 決勝R
79 53戦目 R・パトレーゼ
81年 第1戦 アメリカ西GP 決勝R
H・H・フレンツェン
97年 第5戦 モナコGP 決勝R
81 54戦目 N・マンセル ★
84年 第9戦 アメリカGP 決勝6位
82 55戦目 K・ロズベルグ ★
82年 第10戦 イギリスGP 決勝R
83 61戦目 A・ジョーンズ ★
79年 第9戦 イギリスGP 決勝R
84 64戦目 J・シフェール
68年 第12戦 メキシコGP 決勝6位
P・タンベイ
83年 第2戦 アメリカ西GP 決勝R
86 67戦目 F・マッサ
06年 第14戦 トルコGP 決勝優勝
87 70戦目 J・バトン ★
04年 第4戦 サンマリノGP 決勝2位
88 72戦目 E・デ・アンジェリス
83年 第14戦 ヨーロッパGP 決勝R
89 76戦目 R・シューマッハ
01年 第10戦 フランスGP 決勝2位
90 81戦目 V・ボッタス ◯
17年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
91 82戦目 J・アレジ
94年 第12戦 イタリアGP 決勝R
92 85戦目 D・ハルム ★
73年 第3戦 南アフリカGP 決勝5位
93 92戦目 N・ハイドフェルド
05年 第7戦 ヨーロッパGP 決勝2位
94 93戦目 M・フェルスタッペン ◯
19年 第12戦 ハンガリーGP 決勝2位
95 94戦目 D・リカルド ◯
16年 第6戦 モナコGP 決勝2位
96 97戦目 M・ハッキネン ★
97年 第15戦 ルクセンブルクGP 決勝R
97 111戦目 N・ロズベルグ ★
12年 第3戦 中国GP 決勝優勝
98 116戦目 T・ブーツェン
90年 第10戦 ハンガリーGP 決勝優勝
99 119戦目 J・トゥルーリ
04年 第6戦 モナコGP 決勝優勝
100 132戦目 M・ウェバー
09年 第9戦 ドイツGP 決勝優勝
長かったですね(笑)これが第12戦ハンガリーGPまでのポールポジション獲得100人の全てです。ただ並べるだけでは芸がないのでその時の決勝順位をオマケで付けています。後ほど使います。
記録をみていくと、まず「チャンピオン獲得者は早かれ遅かれポールポジションを獲得している」ことです。チャンピオン獲得に必要なのは決勝の順位であって、予選は何位であってもチャンピオンにはなれます。しかし、やはりチャンピオンになる者、速さが絶対条件です。先日待ち焦がれた2010年代を代表するM・フェルスタッペンが獲得しました。これで近い将来チャンピオンを獲得しても、例外ではないことが証明されます。miyabikunとしては、何度も言うように例えチャンピオンになるにしても「ノンポールチャンピオン」でいってほしかったー。複数回や最多はこの先ナンボでも獲れるけど、ノンポールや最年少は「期限」がありますからね。フェルスタッペンもとうとう汚れてしまった(笑)ちなみにポール獲得まで最遅の132戦ウェバーは優勝も132戦で最遅。つまり初ポールトゥ初優勝でした。
その他、こればかりは仕方の無いことですが、F1初期、すなわち1950年代の獲得者が多く、インディアナポリスGPでは毎年のように初ポールが輩出されています。この2点について、この後内訳を示します。また、変わり種として1961年のW・フォン・トリップスが挙げられます。この年フェラーリに乗るドイツ人のトリップスは第2戦オランダGP、第5戦イギリスGPで優勝し、ようやく第7戦でポールポジションを獲得します。しかし決勝はまだオーバルのある超高速モンツァの2周目、バンク区間でクラークと接触して飛び出し、観客を巻き込みながら死亡しました。チャンピオンには手は届きませんでしたが、悲願のポール獲得が悲劇を生むことになりました。この事故がきっかけでモンツァのオーバルは以降廃止されています。
《年代別の初ポール輩出数》
50年代 21人 / 84戦 輩出率25.0%
60年代 15人 / 100戦 輩出率15.0%
70年代 20人 / 144戦 輩出率13.9%
80年代 14人 / 156戦 輩出率 9.0%
90年代 13人 / 162戦 輩出率 8.0%
00年代 10人 / 174戦 輩出率 5.7%
10年代 7人 / 189戦※ 輩出率 3.7%
C・ルクレール ◯
19年 第2戦 バーレーンGP 決勝3位
49 24戦目 N・ピケ(父)★
80年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
B・ジャコメリ
80年 第14戦 アメリカ東GP 決勝R
P・マルドナド
12年 第5戦 スペインGP 決勝優勝
52 25戦目 D・ガーニー
62年 第6戦 ドイツGP 決勝3位
J・P・ジャブイユ
79年 第3戦 南アフリカGP 決勝R
R・クビカ ◯
08年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
55 26戦目 J・P・ジャリエ
75年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝未出走
H・コバライネン
08年 第9戦 イギリスGP 決勝5位
57 27戦目 R・バリチェロ
94年 第11戦 ベルギーGP 決勝R
58 28戦目 W・フォン・トリップス
61年 第7戦 イタリアGP 決勝R
59 30戦目 J・ラフィー
76年 第13戦 イタリアGP 決勝3位
60 31戦目 N・ラウダ ★
74年 第3戦 南アフリカGP 決勝16位
T・ファビ
85年 第9戦 ドイツGP 決勝R
62 34戦目 G・ヒル ★
62年 第3戦 ベルギーGP 決勝2位
C・エイモン
68年 第2戦 スペインGP 決勝R
R・ピーターソン
73年 第2戦 ブラジルGP 決勝R
65 35戦目 G・フィジケラ
98年 第10戦 オーストリアGP 決勝R
66 36戦目 J・リント ★
68年 第6戦 フランスGP 決勝R
67 37戦目 L・バンディーニ
66年 第3戦 フランスGP 決勝未完走
D・ピローニ
80年 第6戦 モナコGP 決勝R
69 38戦目 J・ハント ★
76年 第1戦 ブラジルGP 決勝R
70 41戦目 M・ホーソーン ★
58年 第5戦 ベルギーGP 決勝2位
71 42戦目 J・スチュワート ★
69年 第3戦 モナコGP 決勝R
J・シェクター ★
76年 第7戦 スウェーデンGP 決勝優勝
M・シューマッハ ★
94年 第4戦 モナコGP 決勝優勝
74 43戦目 C・パーチェ
75年 第3戦 南アフリカGP 決勝4位
K・ライコネン ◯★
03年 第9戦 ヨーロッパGP 決勝R
76 46戦目 M・アルボレート
84年 第3戦 ベルギーGP 決勝優勝
77 48戦目 G・ベルガー
87年 第12戦 ポルトガルGP 決勝2位
78 52戦目 J・ワトソン
77年 第6戦 モナコGP 決勝R
79 53戦目 R・パトレーゼ
81年 第1戦 アメリカ西GP 決勝R
H・H・フレンツェン
97年 第5戦 モナコGP 決勝R
81 54戦目 N・マンセル ★
84年 第9戦 アメリカGP 決勝6位
82 55戦目 K・ロズベルグ ★
82年 第10戦 イギリスGP 決勝R
83 61戦目 A・ジョーンズ ★
79年 第9戦 イギリスGP 決勝R
84 64戦目 J・シフェール
68年 第12戦 メキシコGP 決勝6位
P・タンベイ
83年 第2戦 アメリカ西GP 決勝R
86 67戦目 F・マッサ
06年 第14戦 トルコGP 決勝優勝
87 70戦目 J・バトン ★
04年 第4戦 サンマリノGP 決勝2位
88 72戦目 E・デ・アンジェリス
83年 第14戦 ヨーロッパGP 決勝R
89 76戦目 R・シューマッハ
01年 第10戦 フランスGP 決勝2位
90 81戦目 V・ボッタス ◯
17年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
91 82戦目 J・アレジ
94年 第12戦 イタリアGP 決勝R
92 85戦目 D・ハルム ★
73年 第3戦 南アフリカGP 決勝5位
93 92戦目 N・ハイドフェルド
05年 第7戦 ヨーロッパGP 決勝2位
94 93戦目 M・フェルスタッペン ◯
19年 第12戦 ハンガリーGP 決勝2位
95 94戦目 D・リカルド ◯
16年 第6戦 モナコGP 決勝2位
96 97戦目 M・ハッキネン ★
97年 第15戦 ルクセンブルクGP 決勝R
97 111戦目 N・ロズベルグ ★
12年 第3戦 中国GP 決勝優勝
98 116戦目 T・ブーツェン
90年 第10戦 ハンガリーGP 決勝優勝
99 119戦目 J・トゥルーリ
04年 第6戦 モナコGP 決勝優勝
100 132戦目 M・ウェバー
09年 第9戦 ドイツGP 決勝優勝
長かったですね(笑)これが第12戦ハンガリーGPまでのポールポジション獲得100人の全てです。ただ並べるだけでは芸がないのでその時の決勝順位をオマケで付けています。後ほど使います。
記録をみていくと、まず「チャンピオン獲得者は早かれ遅かれポールポジションを獲得している」ことです。チャンピオン獲得に必要なのは決勝の順位であって、予選は何位であってもチャンピオンにはなれます。しかし、やはりチャンピオンになる者、速さが絶対条件です。先日待ち焦がれた2010年代を代表するM・フェルスタッペンが獲得しました。これで近い将来チャンピオンを獲得しても、例外ではないことが証明されます。miyabikunとしては、何度も言うように例えチャンピオンになるにしても「ノンポールチャンピオン」でいってほしかったー。複数回や最多はこの先ナンボでも獲れるけど、ノンポールや最年少は「期限」がありますからね。フェルスタッペンもとうとう汚れてしまった(笑)ちなみにポール獲得まで最遅の132戦ウェバーは優勝も132戦で最遅。つまり初ポールトゥ初優勝でした。
その他、こればかりは仕方の無いことですが、F1初期、すなわち1950年代の獲得者が多く、インディアナポリスGPでは毎年のように初ポールが輩出されています。この2点について、この後内訳を示します。また、変わり種として1961年のW・フォン・トリップスが挙げられます。この年フェラーリに乗るドイツ人のトリップスは第2戦オランダGP、第5戦イギリスGPで優勝し、ようやく第7戦でポールポジションを獲得します。しかし決勝はまだオーバルのある超高速モンツァの2周目、バンク区間でクラークと接触して飛び出し、観客を巻き込みながら死亡しました。チャンピオンには手は届きませんでしたが、悲願のポール獲得が悲劇を生むことになりました。この事故がきっかけでモンツァのオーバルは以降廃止されています。
《年代別の初ポール輩出数》
50年代 21人 / 84戦 輩出率25.0%
60年代 15人 / 100戦 輩出率15.0%
70年代 20人 / 144戦 輩出率13.9%
80年代 14人 / 156戦 輩出率 9.0%
90年代 13人 / 162戦 輩出率 8.0%
00年代 10人 / 174戦 輩出率 5.7%
10年代 7人 / 189戦※ 輩出率 3.7%
※10年代は2019年第12戦まで
年代別で初ポールを獲得した人数をまとめました。2010年代についてはあと9戦残しています。最多はレース数が現在の約半分だった1950年代です。それもそのはず「はじめ」ですもんね。特に初めにチャンピオンを獲得したファリーナは初ポールも初優勝も歴代1位。ズルい、勝てるわけがない(笑)
他、70年代も20人と多めです。以前に「ラウダの戦績」をみましたが、この時代は80年代以降のような「勝者の偏り」が少なく激戦だったこともあって、多くのポールシッターを生み出しました。以降はレース数が増えているにも関わらず減少傾向です。2010年代の初ポール輩出率はたったの3.7%!セナをはじめシューマッハ、ハミルトン、ベッテルらが多くのポールポジションを獲得し、新規獲得者の妨げになったと言えなくもない。決して悪いことではないんですが(笑)
《初ポールからの決勝順位》
優勝 24人
2位 16人
3位 8人
4位 2人
5位 2人
6位 3人
7位 2人
8位 2人
16位 1人
リタイヤ 38人
未完走 1人
未出走 1人
こちらは初ポールを獲得した決勝レースが果たしてどんな結果だったかを示しています。内訳は先程の個人成績を参照下さい。
最も多いのは決勝で何らかの理由でリタイヤしてしまったもの。38人/100人。他車との接触もあるし、マシントラブルやドライバー自身のミスと様々です。続いて優勝と2位が多く、3位までを含めると48人となり、約半分が表彰台に登壇していることになります。初ポールが優勝なんて、夢のようなレースウィークですね。それだけ決勝に影響を及ぼすのがポールポジションの特権です。結果の中に16位という、一つとんでもない記録があります。これをかましてしまったのは理論派ラウダでした。リタイヤしなかっただけ偉いか当然か。
決勝結果に見慣れない「未完走」というものがあります。これは66年にランスで行われた第3戦フランスGPのバンディーニです。決勝は出走し、リタイヤはしていませんが周回数が足りなかったため、完走でもないし、マシンを止めたわけでもないのでリタイヤでもないというものでした。
《GP別の初ポール輩出数》
11人 インディアナポリス、モナコ◯
8人 イギリス◯
7人 イタリア◯、ドイツ◯、ブラジル◯
5人 アメリカ西、ベルギー◯
4人 フランス◯、南アフリカ
3人 アルゼンチン、スウェーデン、
バーレーン◯、ポルトガル、ヨーロッパ
2人 アメリカ◯、カナダ◯、スペイン◯、
メキシコ◯
1人 アメリカ東、オーストラリア◯、
オランダ、サンマリノ、トルコ、
年代別で初ポールを獲得した人数をまとめました。2010年代についてはあと9戦残しています。最多はレース数が現在の約半分だった1950年代です。それもそのはず「はじめ」ですもんね。特に初めにチャンピオンを獲得したファリーナは初ポールも初優勝も歴代1位。ズルい、勝てるわけがない(笑)
他、70年代も20人と多めです。以前に「ラウダの戦績」をみましたが、この時代は80年代以降のような「勝者の偏り」が少なく激戦だったこともあって、多くのポールシッターを生み出しました。以降はレース数が増えているにも関わらず減少傾向です。2010年代の初ポール輩出率はたったの3.7%!セナをはじめシューマッハ、ハミルトン、ベッテルらが多くのポールポジションを獲得し、新規獲得者の妨げになったと言えなくもない。決して悪いことではないんですが(笑)
《初ポールからの決勝順位》
優勝 24人
2位 16人
3位 8人
4位 2人
5位 2人
6位 3人
7位 2人
8位 2人
16位 1人
リタイヤ 38人
未完走 1人
未出走 1人
こちらは初ポールを獲得した決勝レースが果たしてどんな結果だったかを示しています。内訳は先程の個人成績を参照下さい。
最も多いのは決勝で何らかの理由でリタイヤしてしまったもの。38人/100人。他車との接触もあるし、マシントラブルやドライバー自身のミスと様々です。続いて優勝と2位が多く、3位までを含めると48人となり、約半分が表彰台に登壇していることになります。初ポールが優勝なんて、夢のようなレースウィークですね。それだけ決勝に影響を及ぼすのがポールポジションの特権です。結果の中に16位という、一つとんでもない記録があります。これをかましてしまったのは理論派ラウダでした。リタイヤしなかっただけ偉いか当然か。
決勝結果に見慣れない「未完走」というものがあります。これは66年にランスで行われた第3戦フランスGPのバンディーニです。決勝は出走し、リタイヤはしていませんが周回数が足りなかったため、完走でもないし、マシンを止めたわけでもないのでリタイヤでもないというものでした。
《GP別の初ポール輩出数》
11人 インディアナポリス、モナコ◯
8人 イギリス◯
7人 イタリア◯、ドイツ◯、ブラジル◯
5人 アメリカ西、ベルギー◯
4人 フランス◯、南アフリカ
3人 アルゼンチン、スウェーデン、
バーレーン◯、ポルトガル、ヨーロッパ
2人 アメリカ◯、カナダ◯、スペイン◯、
メキシコ◯
1人 アメリカ東、オーストラリア◯、
オランダ、サンマリノ、トルコ、
マレーシア、ルクセンブルク、中国◯
◯は2019年シーズン開催GP
◯は2019年シーズン開催GP
初ポールの舞台となったGPの集計になります。何か統計的にあるのかどうかみてみましたが、正直わかりません。ただ言えることは「歴史があるほど、それが生まれやすい」という、当然の結果くらいです。
その中でも異彩を放つのが、今の「インディ500」の系譜でもあるインディアナポリスGPです。1950年から60年の全11回のうち、初ポール輩出は11人、つまり、毎回ポールポジションが異なったということになります。データ系の取りまとめをする上でこのインディアナポリスGPをF1として捉えていいのか迷ってしまいます。なぜなら、当時のF1ドライバー全員が参戦しているわけではなく、逆にインディアナポリスGPに参戦しているドライバーはヨーロッパを転戦していないからです。記録上は「F1」として今回の「100人目」と数えられています。

《初ポールと初優勝のレース数の差》
-69戦 M・フェルスタッペン ◯
-68戦 D・ハルム
-37戦 D・リカルド ◯
-34戦 J・スチュワート ★
-32戦 M・ホーソーン ★
-30戦 A・ジョーンズ ★
-29戦 J・シェクター ★
-24戦 M・シューマッハ ★
-20戦 T・ブーツェン
-18戦 M・アルボレート
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
11戦 D・クルサード
11戦 F・アロンソ ★
11戦 J・ラフィー
15戦 J・リント ★
19戦 R・パトレーゼ
21戦 N・マンセル ★
24戦 J・サーティース ★
27戦 C・ロイテマン
44戦 J・バトン ★
60戦 P・ドゥパイエ
75戦 G・フィジケラ
98戦 R・バリチェロ
こちらは初ポールと初優勝の関係性を比較したデータです。一般的に考えれば初ポールがあってから初優勝が見えてくるのがセオリーに感じますが、ドライバーによっては必ずしもそうとは限りません。そこで「初優勝までのレース数 - 初ポールまでのレース数」を算出しました。対象はポールポジション獲得者100人と優勝経験者107人のうちの79人となります。
初ポールから初優勝に至るまで最も時間を要したのは最多出走322戦の鉄人バリチェロでした。初ポールは先輩セナの亡き後に臨んだ27戦目の1994年第11戦ベルギーGP。それから6年の歳月を経た125戦目の2000年第11戦ドイツGPで予選は何と予選18位からの初優勝となりました。ようやく手にしたフェラーリで「エースの居ぬ間の」貴重な瞬間でしたね。
一方で初優勝から初ポール獲得まで最も時間を要したのは、言わずと知れた先日のM・フェルスタッペンです。まだ記憶にも新しい2016年第5戦スペインGPでベテランのライコネンを抑え切り見事に最年少初優勝を獲得したのが24戦目。初ポールを獲得した先日のハンガリーGPまでは69戦を要しています。待ちに待ったポールポジション、これで先程も書いたように、一人前のトップドライバーに名を連ね、目指すはチャンピオンただ一つに照準が絞られます。
《ポール獲得と優勝のどちらかのドライバー》
・ポールポジション獲得のみ
21人 C・ルクレール◯、N・ハイドフェルド、
N・ヒュルケンベルグ◯ ほか
・優勝のみ
28人 A・ナニーニ、B・マクラーレン、
E・アーバイン、J・ハーバート ほか
最後は「ポールポジションは獲得したけど優勝したことがないドライバー」とその逆「優勝はしたけど、ポールポジションは獲得していないドライバー」を調べました。全員の名前を並べるとまたまた長くなるので、こちらは人数と代表者のみを挙げました。
前者は現役ドライバーが2人います。今シーズンからフェラーリに昇格し、トップドライバー達の撃破に奔走するルクレールと、もはや古参ドライバーの域に達した予選屋ヒュルケンベルグの2人です。ルクレールは決勝もいい走りをしているのですが、どこかまだ焦りと名門とは思い難いチームの戦略に泣かされている感が否めません。まだキャリアも年齢も浅く、チャンスはいくらでもあります。早かれ遅かれ優勝のメンバーに名を連ねてくると信じています。
優勝のみの方には現役ドライバーはいませんが、近しいドライバーにハーバートとアーバインがいます。アーバインはこのブログで何度となくイジってきた「ノンポールチャンピオン候補者」の1人でした。チャンピオン決定となる1999年最終戦日本GPではチャンピオン連覇のかかるハッキネンにスタートで引き離されて、珍記録樹立はなりませんでした。
今回は初ポール100人目を記念して、初ポールにまつわる数字を扱ってきました。今後誰が101人目のポールポジションを獲得するのでしょうか。F1の歴史はまだまだ続きます。

「なぜお前が100人目?!」「早く優勝してねー」
一方で初優勝から初ポール獲得まで最も時間を要したのは、言わずと知れた先日のM・フェルスタッペンです。まだ記憶にも新しい2016年第5戦スペインGPでベテランのライコネンを抑え切り見事に最年少初優勝を獲得したのが24戦目。初ポールを獲得した先日のハンガリーGPまでは69戦を要しています。待ちに待ったポールポジション、これで先程も書いたように、一人前のトップドライバーに名を連ね、目指すはチャンピオンただ一つに照準が絞られます。
《ポール獲得と優勝のどちらかのドライバー》
・ポールポジション獲得のみ
21人 C・ルクレール◯、N・ハイドフェルド、
N・ヒュルケンベルグ◯ ほか
・優勝のみ
28人 A・ナニーニ、B・マクラーレン、
E・アーバイン、J・ハーバート ほか
最後は「ポールポジションは獲得したけど優勝したことがないドライバー」とその逆「優勝はしたけど、ポールポジションは獲得していないドライバー」を調べました。全員の名前を並べるとまたまた長くなるので、こちらは人数と代表者のみを挙げました。
前者は現役ドライバーが2人います。今シーズンからフェラーリに昇格し、トップドライバー達の撃破に奔走するルクレールと、もはや古参ドライバーの域に達した予選屋ヒュルケンベルグの2人です。ルクレールは決勝もいい走りをしているのですが、どこかまだ焦りと名門とは思い難いチームの戦略に泣かされている感が否めません。まだキャリアも年齢も浅く、チャンスはいくらでもあります。早かれ遅かれ優勝のメンバーに名を連ねてくると信じています。
優勝のみの方には現役ドライバーはいませんが、近しいドライバーにハーバートとアーバインがいます。アーバインはこのブログで何度となくイジってきた「ノンポールチャンピオン候補者」の1人でした。チャンピオン決定となる1999年最終戦日本GPではチャンピオン連覇のかかるハッキネンにスタートで引き離されて、珍記録樹立はなりませんでした。
今回は初ポール100人目を記念して、初ポールにまつわる数字を扱ってきました。今後誰が101人目のポールポジションを獲得するのでしょうか。F1の歴史はまだまだ続きます。

「なぜお前が100人目?!」「早く優勝してねー」
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