F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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「モナコGPの1勝は『3勝』の価値がある」なんて表現を昔耳にしたことがありますよね。三大レースに数えられるモナコGPは小さな国ながら市街地を使い、昔と大きく変わらないコースレイアウトで海岸エリア「コートダジュール」で実に豪華に行われてきました。一周全長は短く、海際のヨーロッパらしい狭い市街地で行われるため、熾烈なバトルやパッシングの数やその真美」また表彰式は王家ファミリーの前で讃えられることなど、他のGPとは一線を画する存在感があります。F1としては70年の歴史で1951年から54年の4年間を除いた66回が開催されてきました。ドライバーのレギュラードライバーのほとんどがモナコGPを経験しているわけです。そんなドライバーからしてもファンからしても伝統的で格式高いモナコGPの栄誉で今回はおバカなタラレバ企画をやってみたいと思います。題して「モナコGP勝者に本当に3勝の価値を与えたらどうなるか」です。もしかしたら優勝数ランキングに大きな変化を与えることになるかもしれません。
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初めに導入として全66回のモナコGP優勝者を多い順にまとめてみました。名前の後に付けた記号はこの後の各データ識別用に参考下さい。

 ●はモナコGP優勝者、◯は2020年現役
 ★はチャンピオン(モナコ優勝年に限らず)
 (  )はモナコGP優勝年

《モナコGP優勝者の回数と年》
 6勝:1人
  A・セナ ●★(87,89,90,91,92,93)
 5勝:2人
  G・ヒル ●★(63,64,65,68,69)
  M・シューマッハ ●★(94,95,97,99,01)
 4勝:1人
  A・プロスト ●★(84,85,86,88)
 3勝:4人
  S・モス ●(56,60,61)
  J・スチュワート ●★(66,71,73)
  L・ハミルトン ●★◯(08,16,19)
  N・ロズベルグ ●★(13,14,15)
 2勝:8人
  J・M・ファンジオ ●★(50,57)
  M・トランティニャン ●(55,58)
  N・ラウダ ●★(75,76)
  J・シェクター ●★(77,79)
  D・クルサード ●(00,02)
  F・アロンソ ●★(06,07)
  M・ウェバー ●(10,12)
  S・ベッテル ●★◯(11,17)
 1勝:18人
  J・ブラバム ●★(59)
  B・マクラーレン ●(62)
  D・ハルム ●★(67)
  J・リント ●★(70)
  J・P・ベルトワーズ ●(72)
  R・ピーターソン ●(74)
  P・ドゥパイエ ●(78)
  C・ロイテマン ●(80)
  G・ヴィルヌーブ ●(81)
  R・パトレーゼ ●(82)
  K・ロズベルグ ●★(83)
  O・パニス ●(96)
  M・ハッキネン ●★(98)
  J・P・モントーヤ ●(03)
  J・トゥルーリ ●(04)
  K・ライコネン ●★◯(05)
  J・バトン ●★(09)
  D・リカルド ●◯(18)
  合計:34人 / 66回

モナコといえばセナ、セナによるモナコGP6勝を筆頭に、多い順かつ古い順に並べてみました。セナはちょうどF1が遠い日本でも流行りだし人気のあった1987年〜93年の7年間で6勝、それも最終93年以外は全てホンダエンジンを搭載して優勝となりました。連勝を阻まれたのは88年に同じくマクラーレンに乗った相方プロストです。ということは、それを含めれば6年間全てホンダエンジンが制していたということになります。
次点は5勝の2人、セナの先代モナコマイスターと言われたD・ヒルの父であるG・ヒル、そして次代モナコマイスターとして君臨したM・シューマッハと続きます。G・ヒルは66年が若きスチュワート、67年にチャンピオンを獲得したハルムに連勝を阻まれています。ちなみに息子のチャンピオン獲得者D・ヒルは結局モナコGPで1勝もできず終わっています。また皆さんよくご存知のシューマッハはセナ亡き時代にベネトンで2勝、フェラーリに移籍して3勝の合計5勝となりました。D・ヒルはこのシューマッハの時代と重なり、いいマシンに乗りつつもこのシューマッハの存在が優勝を楽にさせなかったという点が非常にイタいです。シューマッハ時代はパニス、ハッキネン、クルサードのスポット優勝がありました。
2020年現役ドライバーをみていくと、ハミルトンがマクラーレンで1回、現メルセデスで2回で最多となる3回。続いてベッテルがレッドブルとフェラーリで1回ずつの計2回。そしてライコネンが05年のマクラーレンで1回とここまでがチャンピオン獲得者。非チャンピオンではまだ記憶に新しいレッドブル最終年の18年にリカルドが怒りの1回となっています。
ライコネンやリカルドと同様に、モナコ1勝というドライバーは最多の18人います。その中でも72年勝者のベルトワーズ、96年のパニス、04年のトゥルーリの3人はなんと「最初で最後の優勝(つまり唯一の優勝)がモナコGP」ということです。たった1勝でも3勝の価値ならば「3勝したくらいの気分」になったのでしょうか。それを今回この後タラレバ試算していきます。その前にもう一つ、皆さんもよくご存知でこのブログでも度々登場するデータである「歴代優勝回数ランキング」をベスト30+モナコ勝者+現役のくくりでまとめてみました。

《優勝数ベスト30+モナコ優勝+現役ランキング》
   1 91勝 M・シューマッハ ●★
   2 84勝 L・ハミルトン ●★◯
   3 53勝 S・ベッテル ●★◯
   4 51勝 A・プロスト ●★
   5 41勝 A・セナ ●★
   6 32勝 F・アロンソ ●★
   7 31勝 N・マンセル ★
   8 27勝 J・スチュワート ●★
   9 25勝 J・クラーク ★
      25勝 N・ラウダ ●★
 11 24勝 J・M・ファンジオ ●★
 12 23勝 N・ピケ ★
      23勝 N・ロズベルグ ●★
 14 22勝 D・ヒル ★
 15 21勝 K・ライコネン ●★◯
 16 20勝 M・ハッキネン ●★
 17 16勝 S・モス ●
 18 15勝 J・バトン ●★
 19 14勝 J・ブラバム ●★
      14勝 G・ヒル ●★
      14勝 E・フィッティパルディ ★
 22 13勝 A・アスカリ ★
      13勝 D・クルサード ●
 24 12勝 M・アンドレッティ ★
      12勝 C・ロイテマン ●
      12勝 A・ジョーンズ ★
 27 11勝 J・ヴィルヌーブ ★
      11勝 R・バリチェロ
      11勝 F・マッサ
 30 10勝 R・ピーターソン ●
      10勝 J・ハント ★
      10勝 J・シェクター ●★
      10勝 G・ベルガー
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 34   9勝 M・ウェバー ●
 35   8勝 D・ハルム ●★
        8勝 M・フェルスタッペン ◯
 38   7勝 J・P・モントーヤ ●
        7勝 D・リカルド ●◯
        7勝 V・ボッタス ◯
 42   6勝 J・リント ●★
        6勝 G・ヴィルヌーブ ●
        6勝 R・パトレーゼ ●
 49   5勝 K・ロズベルグ ●★
 54   4勝 B・マクラーレン ●
 65   2勝 M・トランティニャン ●
        2勝 P・ドゥパイエ ●
        2勝 C・ルクレール ◯
 77   1勝 J・P・ベルトワーズ ●
        1勝 O・パニス ●
        1勝 J・トゥルーリ ●

言うまでもなくいつものデータです。上位にはチャンピオンを獲得した★マークが付き、それも複数回獲得しています。また今回はそれにモナコ勝者を全て入れましたので●マークが万遍なく混ざってきます。
ランキングをみていると意外な人がいくつかあります。上位では7位にあたる31勝を誇るマンセルや23勝を挙げた「四天王」の一角ピケはモナコGPで勝利を挙げていません。さすがのクラークもモナコでは未勝利。名ドライバーでも巡り合わせや向き不向きがあるのかもしれませんね。先日亡くなったモスはチャンピオンは無くてもしっかりモナコも制してランキング上位に君臨します。また、度々ネタにするバリチェロとマッサはチャンピオンもモナコ優勝も無く仲良く11勝の歴代27位に堂々とランクインしていますね。勝利数だけでいえばF1参戦2年目にさっくりトップマシンでチャンピオンをさらった二世J・ヴィルヌーブと肩を並べる実績でした。ただしヴィルヌーブも父はモナコウィナー、息子は勝てず終いとなっています。
現役ドライバーを◯マークで入れました。8勝で歴代35位のM・フェルスタッペン、7勝で歴代38位にボッタス、そしてモナコが母国のフェラーリ次期エースになりそうなルクレールは2勝ですので歴代65位に控えています。それにしてもベッテルは来年どうするんでしょうね。F1に残るならやはり「初心にかえる」しか道はないのか?!

前段が長くなりましたが、これからがいよいよ本番です。上記2つのデータに「モナコ1勝に『3勝分』の価値」を与えてみます。計算方法は総優勝回数からモナコ優勝分を引き、モナコ優勝数を3倍して再び優勝回数に足します。そうするとこうなる。IMG_9204

《モナコGP優勝に「3勝の価値」を与えた場合》
   1 → 101勝相当 M・シューマッハ ●★
   2 →   90勝相当 L・ハミルトン ●★◯
   3  ↑    59勝相当 A・プロスト ●★
   4  ↓    57勝相当 S・ベッテル ●★◯
   5 →   53勝相当 A・セナ ●★
   6 →   36勝相当 F・アロンソ ●★
   7  ↑    33勝相当 J・スチュワート ●★
   8  ↓    31勝   N・マンセル ★
   9 →   29勝相当 N・ラウダ ●★
       ↑    29勝相当 N・ロズベルグ ●★
 11 →   28勝相当 J・M・ファンジオ ●★
 12  ↓    25勝   J・クラーク ★
 13  ↑    24勝相当 G・ヒル ●★
 14  ↑    23勝相当 K・ライコネン ●★◯
       ↓    23勝   N・ピケ ★
 16  ↑    22勝相当 S・モス ●
   →   22勝相当 M・ハッキネン ●★
       ↓    22勝   D・ヒル ★
 19  ↑    17勝相当 J・バトン ●★
       ↑    17勝相当 D・クルサード ●
 21  ↓    16勝相当 J・ブラバム ●★
 22  ↑    14勝相当 C・ロイテマン ●
       ↑    14勝相当 J・シェクター ●★
       ↓    14勝   E・フィッティパルディ ★
 25  ↑    13勝相当 M・ウェバー ●
       ↓    13勝   A・アスカリ ★
 27  ↑    12勝相当 R・ピーターソン ●
       ↓    12勝   M・アンドレッティ ★
       ↓    12勝   A・ジョーンズ ★
 30  ↓    11勝   J・ヴィルヌーブ ★
       ↓    11勝   R・バリチェロ
       ↓    11勝   F・マッサ
 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
 33  ↑    10勝相当 D・ハルム ●★
       ↓    10勝   G・ベルガー
       ↓    10勝   J・ハント ★
 36  ↑      9勝相当 J・P・モントーヤ ●
       ↑      9勝相当 D・リカルド ●◯
 38  ↑      8勝相当 J・リント ●★
       ↑      8勝相当 G・ヴィルヌーブ ●
       ↑      8勝相当 R・パトレーゼ ●
       ↓      8勝   M・フェルスタッペン ◯
 43  ↑      7勝相当 K・ロズベルグ ●★
       ↓      7勝   V・ボッタス ◯
 46  ↑      6勝相当 B・マクラーレン ●
       ↑      6勝相当 M・トランティニャン ●
 56  ↑      4勝相当 P・ドゥパイエ ●
 59  ↑      3勝相当 J・P・ベルトワーズ ●
       ↑      3勝相当 O・パニス ●
    ↑      3勝相当 J・トゥルーリ ●
 70  ↓      2勝   C・ルクレール ◯

目印のため、30位の位置をラインで区切りました。さらに「本来のランキング」からの変化を矢印3種類(浮上が↑、そのままが→、降下が↓)で表現してみました。
ぱっと見はそう変わっていないようにみえますが、勝利数が拮抗してくる中段あたりから変化がみられます。上位からみていくとM・シューマッハの歴代1位には変わりがないものの勝利数は驚きの100勝を超えてきます。何せモナコで5勝ですから(91-5)+5×3=101となるわけです。これならば84勝から90勝にアップしたハミルトンの猛追をもうしばらく回避できるでしょうか。ヤンチャなベッテルはモナコで2勝を挙げるも、すぐ下の賢いプロストが4勝を挙げたため、順位が入れ替わりました。マンセルやクラーク、ピケ、D・ヒルらは未勝利の痛手として順位を下げざるを得ません。またモナコで2勝した無冠のクルサードとウェバーは順位を上げ、ウェバーについては9勝の34位から13勝相当の25位となりました。うーん確かに、戦績だけでみたら「ナンバー2にしては上出来」でした。現役の4人、特に若手のフェルスタッペンとルクレールは「モナコ」というF1のチャンピオンに次ぐ栄誉を未経験なため先輩達に押し除けられてしまいました。フェルスタッペンは8勝の35位からリカルド先輩に抜かれて38位に転落です。まだまだ修行して確固たる地位を築いていきたいものですね。
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タラレバな試算ではありましたが、モナコ優勝に3勝分の価値を与えるとこんな結果になりました。今シーズンは延期ではなく「中止」の判断が下されましたので、この記録更新は来シーズン以降のお楽しみとなります。以上、おバカなデータ遊びでした。

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先日ウィリアムズのマッサがF1引退を表明し、マクラーレンのバトンは来期のシートをS・バンドーンに譲り、裏方にまわる事を発表しました。バトンについてはF1引退ではなく、またレギュラーシートに復帰する可能性もあり得るなどの憶測が飛び交っていますが、個人的にはもうそのまま表舞台からフェードアウトしていくんだろうなと予想しています。2018年に復帰するならまた若手のバンドーンの行く手を阻んでしまうし、同じベテランのアロンソが先にチームを離脱することが前提になりますしね。アロンソはバトンより1歳、日本でいう2学年下になります。キャリアの長さや実績から考えても、アロンソよりバトンが退く方が先かなと考えてしまいます。

バトンは1980年生まれの36歳、マッサは1981年生まれの35歳です。まさしく自分と同世代の引退、第一線から退く話が出て、この歳ではF1の世界では引退なんだなと、他人事ではない話題でした。スポーツの世界ですから体の衰えや立場、今後の発展のために若手に引導を渡さなければならないだろうし、それが例えサラリーマンであっても同じ事が言えるから仕方がない事ですが。
F1ドライバーって何歳まで現役でいられるんだろう、と考えて今回は先日からのデータで「優勝経験者がF1引退した年齢」をみて「ドライバーの定年と継続できる年数」がどのくらいか調べてみました。


今回は1勝以上した事のある104人のうち現役が9人、現役でもマシンを降りる事が決定しているマッサとバトンを含めた合計97人を調査対象にしています。また、年齢は最終レース時点を採用しました。

引退レース時の平均年齢は35.87歳となっています。マッサやバトンの年齢が確かに大体のボーダーラインでした。
この歳の中に様々な引退理由があります。トップドライバーは「もう辞めたい」と自分の意志で決めて降りた者も少数派でいますが、引退の多くは乗るマシンやチームが見つからずにF1から身を引く形となる者がほとんどです。また、異例というかあまりあってはならない事、レース中の事故により再起できない怪我で引退せざるを得なかった者や死亡による者もいます。


引退するタイミングが時代によって違う場合もあります。F1創成期はデビューも優勝もチャンピオンも年齢が今より高めです。時代毎に区切ってみてみます。さらに参考までにデビュー年齢と勤続年数も当たったのでオマケで記載します。

1950年代引退 対象12人
   デビュー平均32.08歳 勤続5.83年
   F1引退平均37.92歳

1960年代引退 対象16人
   デビュー平均26.25歳 勤続8.19年
   F1引退平均34.44歳

1970年代引退 対象20人
   デビュー平均26.00歳 勤続8.95年
   F1引退平均34.95歳

1980年代引退 対象19人
   デビュー平均27.21歳 勤続9.37年
   F1引退平均36.58歳

1990年代引退 対象10人
   デビュー平均25.30歳 勤続11.90年
   F1引退平均37.20歳

2000年代引退 対象11人
   デビュー平均24.27歳 勤続10.82年
   F1引退平均35.09歳

2010年代引退 対象9人
   デビュー平均22.33歳 勤続12.56年
   F1引退平均34.89歳

通算 対象97人
   デビュー平均26.21歳 勤続9.66年
   F1引退平均35.87歳

こうして時代別にみてみると、1950年代は少し異例ですが、1960年代以降は概ね25歳前後にデビューし、10年程F1ドライバーとして勝利を収めて35歳前後で引退している事がわかります。F1ドライバーとして「オイシい期間」はたったの10年程度なんですね。厳しい世界です。
興味深いのは、引退する歳は時代に大きな差はなく、1990年代引退(それらのデビューは1980年代)から一気に若年齢化し、それに伴って現役ドライバーでいられている期間も伸びている事です。先日ブログでも書いた、近年ではフェルスタッペンをはじめとした最年少記録の塗り替えが頻発しています。もちろん昔とは年間レース数だけでなくマシン自体の機構や肉体への負担、レギュレーションに違いもあるので一概に比較はできませんが、もしかしたら現代のドライバーの方が長く活躍しやすい環境にもなっているはずです。


最後に現役ドライバーの30代を年齢順に並べてみました。
   ※データは2016年第14戦終了時点

K・ライコネン 36歳
   1979年生まれ 2001年デビュー
   14年目 246戦参戦(歴代8位)
   2017年はフェラーリ(継続)の予定

J・バトン 36歳
   1980年生まれ 2000年デビュー
   17年目 300戦参戦(歴代3位)
   2017年はマクラーレン(非レギュラー)

F・マッサ 35歳
   1981年生まれ 2002年デビュー
   14年目 245戦参戦(歴代9位)
   2017年はF1ドライブせず(F1引退)

F・アロンソ 35歳
   1981年生まれ 2001年デビュー
   15年目 267戦参戦(歴代4位)
   2017年はマクラーレン(継続)の予定

L・ハミルトン 31歳
   1985年生まれ 2007年デビュー
   10年目 181戦参戦(歴代21位)
   2017年はメルセデス(継続)の予定

N・ロズベルグ 31歳
   1985年生まれ 2006年デビュー
   11年目 199戦参戦(歴代18位)
   2017年はメルセデス(継続)の予定

R・グロージャン 30歳
   1986年生まれ 2009年デビュー
   6年目 97戦参戦(歴代74位)
   2017年はハース(継続)の予定

引退が決まっているドライバーを除くと、優勝がないのはグロージャン1人、チャンピオン未経験は「今のところ」ロズベルグを含めて2人で、他3人がチャンピオン経験者です。ベッテルは長くF1で活躍していますが、デビューが若かったこともあってグロージャンより歳下の2016年現在はまだ20代です。苦労したグロージャン以外は皆10年超えでライコネンとアロンソはボーダーラインの平均年齢を上回る歳です。
グロージャンは今のハースのままでは優勝までまだ数年を要しそうです。是非トップチームに昇格して優勝やチャンピオンを目指して欲しいし、ボーダーラインを超えた2人、ライコネンとアロンソには経験豊富でチャンピオンも獲得した「若手の見本と励み」になる走りで頑張って欲しいと願っています。
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2016年の第14戦終了時点でF1は今まで104人の優勝者と32人のチャンピオンを生み出しました。勝ち方は当然様々で、ぶっちぎりの逃げ切り優勝もあれば後方からの逆転優勝、トップのリタイヤによるもらい優勝など、多岐にわたります。
先日まとめた「全優勝者と予選順位」のデータを使って優勝までのドライバー毎の傾向がみれるのではないか?と思い、ある試算をしてまとめてみました。どう試算したかというと、予選順位から優勝した順位、例えば「予選3番手から優勝した場合=2」として予選順位から何位アップしたかを割り出して、各ドライバーの優勝回数で割れば「1優勝あたり何位アップしたか」が単純に数字で表れます。
スポーツを単純に数字でのみ評価するなんてナンセンス!と思われてしまいそうですが、誰も調べたことないであろうナンセンスを敢えてやってみました(笑)

試算するにあたって、優勝回数1回といったサンプル数(優勝回数)が少ないドライバーの場合、傾向に偏りが出てしまうため、全104人のうち対象は5勝以上したことのある50人としました。その試算した「アップ率」で2グループに分けてランキングしました。


データは2016年の第14戦終了時点
(  )は逆順位
★はチャンピオン、○は現役ドライバー

《優勝回数 > 予選順位アップ数》
  1位(50位)F・マッサ ○
     優勝:11 アップ数:3     アップ率:0.273
  2位(49位)S・ベッテル ★○
     優勝:41 アップ数:15   アップ率:0.366

  4位(47位)J・ハント ★
     優勝:10 アップ数:4     アップ率:0.400

  6位(45位)N・ロズベルグ ○
     優勝:21 アップ数:10   アップ率:0.476
  7位(44位)A・セナ ★
     優勝:41 アップ数:22   アップ率:0.537
  8位(43位)J・ヴィルヌーブ ★
     優勝:11 アップ数:7     アップ率:0.636
  9位(42位)L・ハミルトン ★○
     優勝:50 アップ数:33   アップ率:0.660
10位(41位)M・ウェバー
     優勝:9   アップ数:6     アップ率:0.667

12位(39位)M・ハッキネン ★
     優勝:20 アップ数:16   アップ率:0.800

14位(37位)D・ヒル ★
     優勝:22 アップ数:20   アップ率:0.909

絞り込んだ優勝5回以上の50人のうち「優勝回数が順位アップ数より多いタイプ」に分類されるのは14人でした。その中の現役や近年のドライバー10人をピックアップしたランキングになります。
これらドライバーの特徴は
   ・ポールポジションが優勝より多い
   ・ポールトゥウィンが多い
などの結果により、予選順位から優勝まで大幅な順位アップしていない(アップ率が低い)グループです。いわゆる決勝「逃げ切り型」です。ポールトゥウィンした場合のアップ率は0.000となります。ちなみに、ポールトゥウィン回数上位は1位がM・シューマッハの40回、2位はセナ29回、3位はハミルトンとベッテルが並んで28回ずつとなっています。
今シーズンまで現役のマッサがアップ率最小の栄えある歴代1位です。2位にはレッドブルでチャンピオン4連覇のベッテル、今シーズンのチャンピオン争いの渦中にいるハミルトンやN・ロズベルグ、ミスターポールポジションのセナなどがランクインしています。一昔前のハッキネンやJ・ヴィルヌーブもこのグループに該当します。ファンとしては清々しい勝ち方。アンチから見たら途中で観戦を止めてしまうかもしれないつまらない勝ち方かもしれません。


《優勝回数 < 予選順位アップ数》
30位(21位)A・プロスト ★
     優勝:51 アップ数:93   アップ率:1.824
31位(20位)F・アロンソ ★○
     優勝:32 アップ数:67   アップ率:2.094

33位(17位)G・ヴィルヌーブ
     優勝:6   アップ数:13   アップ率:2.167

35位(16位)N・ラウダ ★
     優勝:25 アップ数:55   アップ率:2.200

39位(12位)R・バリチェロ
     優勝:11 アップ数:28   アップ率:2.545
40位(11位)N・ピケ ★
     優勝:23 アップ数:67   アップ率:2.913
41位(10位)D・クルサード
     優勝:13 アップ数:38   アップ率:2.923

43位(8位)  K・ライコネン ★○
     優勝:20 アップ数:62   アップ率:3.100

49位(2位)  K・ロズベルグ ★
     優勝:5   アップ数:24   アップ率:4.800
50位(1位)  J・ワトソン
     優勝:5   アップ数:53   アップ率:10.60

逆に優勝5回以上の50人のうち「優勝回数より順位アップ数が多いタイプ」に分類されるのは36人でした。その中の現役や近年のドライバー代表の10人です。
これらドライバーの特徴は
   ・ポールポジションより優勝が多い
   ・下位スタートからの優勝が多い
ため、予選順位から優勝まで多く順位アップした(アップ率が高い)グループで、決勝「追い上げ型」といえます。
順位は(  )内で見た方がわかりやすいです。最大アップ率1位は先日「下位スタートからの優勝者」で1位となったワトソンが「ポールポジションって、何?」と言わんばかりのぶっちぎりです。2位にはK・ロズベルグ、現役で最多アップ率となるライコネンが8位、17位にロズベルグと同様に父親のG・ヴィルヌーブ、現役で2位のアロンソが歴代20位となっています。土曜はガッカリ、日曜は手に汗握る観戦になったかもしれません。
ロズベルグ、ヴィルヌーブの息子達は逃げ切り型、父親達は後方追い上げ型に分類できます。時代なのかドライビングスタイルなのか、はたまたマシンの特性かたまたまか、面白い対比です。G・ヴィルヌーブが「無冠の熱血ファイター」として今だに人気を博している理由の一つでしょう。


ざっと結果を眺めると、はじめのグループ「逃げ切り型」に現役ドライバーが4人、後のグループ「追い上げ型」に現役ドライバーが2人となっています。逃げ切り型に比較的近年のドライバーが多く入っていることからも、最近はポールポジションや上位スタートから優勝するケースが多いことが感覚的にわかります。それが「予選順位で優勝が決まる」「スタート勝負」「レース中のパッシングが減った」「マシン差でシーズンの独走が目立つ」などを印象付け、結果「F1がつまらなくなった」となってしまっているのかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか?乱暴に整理したデータの割には意外と各ドライバーの印象通りの結果にまとまっていると思いませんか?単に勝利数を多い順に並べるのではなく、予選からのジャンプアップを絡めてみても面白いなと思いました。数字だけで評価し、均してしまっていますので個々のドラマチックな勝利や特異なケースは踏まえられませんが、歴代ドライバーのざっくりとした「得意な勝ち方」を見るにはよかったかなと思っています。
あれ、あの人は?!ファンの方、ご安心ください。上記に挙げていない人気ドライバーもオマケで載せますので参考まで。

《オマケ》
16位(35位)  N・マンセル ★
     優勝:31 アップ数:34   アップ率:1.097
18位(33位)  M・シューマッハ ★
     優勝:91 アップ数:104 アップ率:1.143
29位(22位)  J・バトン ★○
     優勝:15 アップ数:25   アップ率:1.667

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最近続いた「過去のレース」「名車」は一旦お休みして、F1の夏休み期間中にあるデータを収集し、まとめてみました。それは「歴代の全GPの予選と決勝の結果」です。これまでF1は今シーズンの第12戦ドイツGPまでに66年間で946レース行われており、当然その全てなんか頭に入っている訳はないので、それを本やネットから全部かき集めて整理したものです。全部みました、まぁー暇ですね、はい(笑)先日試算した「タラレバポイントランキング」はだいぶくたびれて、大量なのは避けていましたが、またついつい大量なやつをやっちゃいました。

優勝の仕方は様々です。ポールポジションからの逃げ切りをはじめ、予選のミスを挽回する決勝の追い上げ。ピットインやタイヤ戦略から勝ち得た者、天候を味方に付けた者などなど。そこから今回は「優勝者のその予選順位」に着目し「後方スタートから優勝にこぎつけた強者ランキング」にスポットを当てたいと思います。


今回のデータ整理に条件や決め事を設けました。
・1950年代にある同一マシンでの同時
優勝
    ⇒ポールポジション獲得者が優先
・予選順位からのペナルティ降格スタート
    ⇒その順位は含めず
としました。本来であればペナルティ降格も後方スタート、上位フィニッシュにおいて重要なファクターとなりますが、それは許してください!それをやっていたらそれこそこれが「仕事」になってしまう。詰めが甘い部分は承知で、あくまで指標やネタとしてみてもらえたらと思います。


《下位スタートからの優勝者ベスト20》
  1 予選22位から優勝(21人抜き)
     1983年 第2戦アメリカ西GP
        J・ワトソン
  2 予選19位から優勝(18人抜き)
     1954年 第2戦インディアナポリスGP
        B・ヴコヴィッチ
  3 予選18位から優勝(17人抜き)
     2000年 第11戦ドイツGP
        R・バリチェロ
  4 予選17位から優勝(16人抜き)
     1977年 第1戦アルゼンチンGP
        J・シェクター
     1982年 第7戦アメリカ東GP
        J・ワトソン
     2005年 第18戦日本GP
        K・ライコネン
  7 予選16位から優勝(15人抜き)
     1973年 第3戦南アフリカGP
        J・スチュワート
     1995年 第11戦ベルギーGP
        M・シューマッハ
  9 予選15位から優勝(14人抜き)
     2008年 第15戦シンガポールGP
        F・アロンソ
10 予選14位から優勝(13人抜き)
     1955年 第3戦インディアナポリスGP
        B・スウェイカート
     1977年 第12戦オーストリアGP
        A・ジョーンズ
     1996年 第6戦モナコGP
        O・パニス
     1999年 第14戦ヨーロッパGP
        J・ハーバート
14 予選13位から優勝(12人抜き)
     1957年 第3戦インディアナポリスGP
        S・ハンクス
     1960年 第1戦アルゼンチンGP
        B・マクラーレン
     1990年 第6戦メキシコGP
        A・プロスト
17 予選12位から優勝(11人抜き)
     1961年 第4戦フランスGP
        G・バゲッティ
     1962年 第3戦ベルギーGP
         J・クラーク
     1982年 第5戦ベルギーGP
         J・ワトソン
     1989年 第10戦ハンガリーGP
         N・マンセル

1位はなんとスタート22番手からの優勝です。今シーズンでいうマノーやザウバーの定位置からプロストやピケ、ラウダといったなみいる強豪を抑えてワトソンが21人抜きを敢行しました。もちろん全員コース上で抜いた訳ではなく、他車のトラブルによるストップやアクシデントもありますが、面白いことにワトソンはその前年1982年は17位や12位からスタートして優勝を獲得しており、F1歴代20傑に3回も入ってしまうという「ポールポジションスタートでなくても勝てる」ドライバーを確立しています。普通なら入賞はともかく、優勝はおろか表彰台も諦めてしまいますよね。ちなみにその1983年アメリカ西GPの優勝は22番手スタートのワトソン、2位は23番手スタートのラウダとなっており、共にマクラーレン2台のジャンプアップでした。

近年だと2000年のバリチェロは自身の初優勝が17人抜き。2005年ライコネンは鈴鹿のファイナルラップでの逆転優勝。2008年のアロンソは予選のミスを初のナイトレースで挽回しています。


また、現時点での決勝0人抜き、いわゆる「ポール・トゥー・ウィン」は当然一番多い389回と全優勝の41.1%に該当します。また、計算上は予選から平均1.75人抜いて優勝していることになります。
歴代優勝者の予選からのアップは以下の通りです。
1人抜き230回、2人抜き112回、3人抜き60回、4人抜き46回、5人抜き36回、6人抜き20回、7人抜き15回、8人抜き5回、9人抜き7回、10人抜き5回となっており、以降11人抜き4回からは先程のランキングに入って12人抜き3回、13人抜き4回、14人抜き1回、15人抜き2回、16人抜き3回、17人抜き1回、18人抜き1回、21人抜き1回
と続きます。時代によっては出走台数自体が少ないこともあるので、一概にこの記録がすごいかと言われたらその限りではありませんが。

スタートは上位、ポールポジションスタートが最もチェッカーフラッグを最初に受けるチャンスには違いありません。しかし長いF1の歴史上、下位スタートからでもトラブルやアクシデントに巻き込まれることなく、猛追をかけて優勝を得たドライバーやレースはこんなに多くあります。近年はフロントロウやセカンドロウスタートからの優勝が続いて、なかなかこのような番狂わせをみることができないのが何ともさみしいです。

たまにはシューマッハだベッテルだハミルトンだセナではないドライバーのランキングも面白いのではないでしょうか。F1を盛り上げてきた功労者は他にもたくさんいます。
今回大量に集めて整理した予選と決勝のデータで、様々な角度からF1の優勝をみていくことができそうです。続くと飽きちゃいそうなので、頃合いを見計らいアップしていければと思います。



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