F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:優勝回数

皆さん風邪をひいたりしたりしていませんか?!miyabikunは年末年始で風邪をひいてしまい、しばらく鼻水に鼻声と格闘をして、ようやく調子が戻ってきました。まだまだ寒い日が続きますから、身体を暖かくして予防に努めましょう。本当は開幕前の方がいいかなーと温めていたものを早くもこの時期に放出したいと思います。来る2020年シーズンは大きなレギュレーション変更やドライバー変更もなく、ドライバー、マシンとも正常進化のシーズンが予想されます。しかしそんな中、いくつかの「F1歴代記録更新」がみられるかもしれません。それらがどんなもので今どんな状態なのかをまとめてみました。カッコ内の数字はタイ記録ではなく「記録更新までの数字や期間」を記しました(毎度毎度、ちゃんと数えたつもりですが、間違えているものがあるかもしれませんので、そんな時は優しく教えて下さいね)

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《優勝回数》
 91勝 M・シューマッハ
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 84勝 L・ハミルトン(-8勝)

ハミルトンは今まで後人未到とも思われたM・シューマッハの偉大な勝利数まであと7勝に迫りました。F1参戦以来「勝たない年がない」ハミルトンです。それだけでも大したモノですが近年を調べていくと、2014年は11勝、15年と16年が10勝、17年に9勝、18年と19年11勝しています。7勝で並び、8勝で上回る。悔しいけど余裕そうですね。これをやられた日には2020年のチャンピオンもハミルトンの手に渡ることになるだろうし、M・シューマッハの持つ7回チャンピオンにも並びます。これはもう「F1のため」にも誰か是が非でも抑えてもらうしかないですね。ハミルトンの作る記録もまた「F1」ではあるのだけど(笑)

《表彰台登壇数》
 155回 M・シューマッハ
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 151回 L・ハミルトン(-5回)

こちらもM・シューマッハとハミルトンの一騎打ちです。8勝が容易くみえるのであれば、5回登壇くらいなんてこと無い。22戦もあればヨーロッパラウンドの早い段階で奪取できそうです。ちなみにM・シューマッハはこの登壇数を19シーズン要したのに対し、ハミルトンは14シーズン目で到達しようとしています。2人の時代と異なる点は言わずと知れた「年間レース数の増加」が助けになっています。M・シューマッハの登壇数も今のレース数があれば、もっとすごいことになっていそう。

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《決勝参戦数》
 322戦 R・バリチェロ
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 312戦 K・ライコネン(-11戦)

この記録はキングよりもおっちゃんが断然有利です。他への浮気2年を挟んだ18シーズンで謙虚に、いや無骨に「鉄人の域」に達してきました。こちらは自身が途中で投げ出したりしない限り、初夏の第11戦オーストリアGPで確実に到達します。アルファロメオとの契約は今シーズンいっぱい。新レギュレーションにトライするのかはたまたラリーに復帰か。本人全く気にしていないであろう「新鉄人」の去就が気になります。老いようが衰えようが、実績と人気は抜群。実は「俺は今後F1に乗らないと一言も言っていない」なんて、新レギュレーション到来も内心めちゃくちゃ楽しみにしていたりしてね(笑)

《入賞回数》
 221回 M・シューマッハ
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 213回 K・ライコネン(-9回)
 213回 L・ハミルトン(-9回)

入賞回数も更新の可能性を秘めています。ターゲットはやはりM・シューマッハ、チャレンジャーは変わらず2007年にガチンコやり合ったこの2人です。更新の可能性は絶対的にハミルトンが有利ですが、一応年功序列で敬意を表しました。ガチンコやり合ったとはいえ、2年の浮気があるとはいえ、2001年と2007年デビューの差を埋めてくるキングはとんでもないヤツですね。現役2人が同時にこの記録に立ち向かう一方、現役第3位、歴代第5位に位置するベッテルは195回と18回の差があります。本来ならば3人並んでもいいはずですが、並びませんでしたね。ちゃんはヤンチャだから(笑)

《完走回数》
 254回 F・アロンソ
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 251回 K・ライコネン(-4回)

これ、シューマッハじゃないんですよ。もちろんバリチェロでもありません。最多は耐久も悪路も何でもござれ、オールジャンルチャレンジャーのアロンソ様が持っておられます。それを歳上の同期が2年遅れで到達します。アロンソは1年留年、ライコネンは2年間浮気をしました。ライコネンは現時点でアロンソより1年長く走って近似ということは、結果的に2人の完走率も似たり寄ったりということ。付かず離れずの2人がフェラーリで一瞬チームメイトになった時は驚きましたよね。アレをもってしても今以上の無残な戦績でした。今となれば、笑い話かな。

《ハットトリック回数》
 22回 M・シューマッハ
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 15回 L・ハミルトン(-8回)

優勝と共に願わくはあまり期待したくない記録も更新に手が届く位置にはあります。ハットトリックはサッカーでよく聞く単語だと思います。F1の場合は「1GPでポールポジション、優勝、ファステストラップの3つ全てを獲得する」ことを意味します。ハミルトンならまんざらでもなさそうでしょう?!いいんですよ、獲らなくても。獲らないでいてくれる方が、F1は盛り上がりますよー?!このハットトリックの上にはテニスで耳にする「グランドスラム」というのがF1にもあります。ハットトリックに加えて「ピットストップを含め、決勝で一度もトップを譲らないで走り切る」というとんでもないやつです。最多はクラークの8回でハミルトンは現時点で6回となっています。あと3回でこちらも最多となりますが、話題自体があまりにハミルトンハミルトンし過ぎるし、滅多に出せるものでもないのでオマケ扱いとしました。

《ポールポジション獲得最年少》
 21歳 S・ベッテル
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 20歳 L・ノリス(2020年最終戦まで)

ベッテルは1987年7月3日生まれで、最年少ポールポジション記録は2008年9月13日の第14戦イタリアGPで記録しました。21歳と72日で記録。つまり21歳2ヶ月くらいまでにポールポジションを獲得しないと、ちゃんベッテルの記録は更新できません。今シーズンでまだ20歳でいられるのは1999年11月13日生まれの現役最年少ノリスちゃんのみ権利があります。ベッテルとノリスって、ちょうど一回りの歳の差なんですね。ベッテルも歳とったなぁ。ちゃんは卒業しないとですね(笑)ノリスは2020年11月28日予定の最終戦アブダビGPまでそのチャンスがあるということ。あと22回チャンスがあります。上り調子のマクラーレン&ノリスは果たしてその「一度しか獲れない貴重な記録」の更新なるでしょうか。10年以上経過したこの記録もそろそろ更新を期待したいですね。

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《ドライバーズチャンピオン獲得最年少》
 23歳 S・ベッテル
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 22歳 M・フェルスタッペン(2020年最終戦まで)
 22歳 C・ルクレール      (2020年最終戦まで)
 21歳 G・ラッセル       (2020年最終戦まで)
 21歳 L・ストロール       (2021年最終戦まで)
 20歳 L・ノリス      (2022年最終戦まで)

ベッテルの最年少ドライバーズチャンピオン記録は2010年11月14日に行われた最終戦アブダビGPでしたので、23歳と134日目となります。ざっくりみて「23歳4ヶ月半」まで。獲れそう獲れなさそうに関係なく「記録上可能な者」となると、対象は5人に絞られます。さらにその5人も少しずつ誕生日が異なるので、様々な「制限時間」と共に対象者は減っていきます。まず一番制限時間が少ないのは、5人の中で比較的獲得する可能性の高い9月生まれのフェルスタッペンと10月生まれルクレールの1997年生まれ組。2人とも23歳4ヶ月半に到達するのは2021年になってからですが、正月早々にGPもなければチャンピオンも決定するわけもないため、チャンスは今シーズンの1年だけ。あと可哀想なのが1998年でも2月生まれで、6月にチャンピオンが決まるわけがないので実質上記2人と同じタイミングとなる「秘めたる原石」ラッセルもチャンスはあと1年です。あとは新レギュレーションで開花するのか、まだF1に乗れているのかのストロールはあと2シーズンのチャンスがあり、最年少ノリス君はその頃マクラーレンドライバーかどうかもわからない3シーズン先までチャンスを有しています。

今回はドライバーにまつわる記録をクローズアップしました。コンストラクターとしては2000年台前半を席巻したフェラーリ6連覇を上回る「メルセデス7連覇」という末恐ろしい記録もかかっています。といった具合で大型レギュレーション変更前の「変化の小さな」2020年ではありますが、我々はこれらの新記録を目の当たりにできるかもしれません。そんなシーズン開幕まであと2ヶ月!
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予選編に続いて、今回は決勝にまつわる数字とグラフでまとめています。ダラダラ長くなりますがしばしお付き合い下さいませ。

《優勝回数》全21回
  1 ハミルトン             
11回(52.4%)
  2 ボッタス                  4回(19.0%)
  3 フェルスタッペン    3回(14.3%)
  4 ルクレール               2回(9.5%)
  5 ベッテル                  
1回(4.8%)

今シーズンも昨シーズンと同様の5人の優勝者を生み出しました。フェラーリドライバーのライコネンとルクレールの入れ替わりです。早くも第2戦バーレーンGPで初ポールポジションを獲得してそのまま初優勝かと思われましたが、残念ながらパワーユニット不調によりペースダウン。結果的に第13戦ベルギーGPまでお預けとなりました。F1デビューして1年半、34戦目ですから現役ドライバーでは決して早過ぎるわけではありませんが、なかなか健闘したのではないかと思います。翌戦イタリアGPでもティフォシを前に連勝して、心をグッと掴みました。
最多勝はシーズンの半分以上となる勝率52.4%をマークしたハミルトンの11回。何度も言っていますが、ポールポジションはたったの5回でした。ポールポジションからの逃げ切りではなく、スタートや戦略を駆使して賢く勝つ。スピードはもちろんのことタイヤへの労り、そしてラウダを彷彿とさせる賢さもしっかり継承して「抜け目の無い」ドライバーの地位獲得を感じたシーズンでした。チーム単位の内訳はメルセデス15勝、レッドブルとフェラーリが3勝となりました。不安視されていたレッドブルとホンダのタッグの初年度はひとまず成功と言っていいと思います。フェルスタッペン様々ですね。ただフェラーリの3勝は全く褒められません。理由は言うまでもない。ベッテルはハミルトンから5勝分くらい分けてもらうといい(笑)強過ぎて怪しまれるならまだしも、結果が出なくてさらに怪しまれるってのも、ねぇ。怪しまれたりチャチャを入れたりするのは珍しいことではありませんが、ファンとしては萎えてしまいます。名門なんだし誰もが憧れるフェラーリなんですから、正々堂々と規範になる立ち振る舞いを!劣勢ならば謙虚に、蓄積されたデータと経験で賢く!頼みますよ。

《表彰台回数》全21回 延べ63人
  1 ハミルトン            17回(81.0%)
  2 ボッタス                15回(71.4%)
  3 ルクレール             10回(47.6%)
  4 フェルスタッペン    9回(42.9%)
     ベッテル                  9回(42.9%)
  6 ガスリー                  1回(4.8%)
     クビアト                  1回(4.8%)
     サインツ                  1回(4.8%)

表彰台登壇者は8人でした。近年は決まったドライバーとチームで占領してしまい、この敷居がとても高いものになってしまっています。昨年は三強6人+ペレスで7人登壇だったのが、今シーズンは2.5強の5人+3人となり、トロ・ロッソの2人とマクラーレンの新エースとなったサインツが加わりました。ガスリーは「レッドブルではなく、出戻りトロ・ロッソ」での初表彰台となりましたね。いいんですよ、どのチームからでも乗ってしまえば。表彰台を経験すれば自ずと自信やその時の感触を糧に次のチャンスも近付きます。サインツの「ちゃんとした表彰式」見てみたいですね。今のペースと位置ならば2回目もそう遠くないはずです。
表彰台に乗れる延べ人数は21戦× 3人=63人となります。内訳はメルセデス32、フェラーリが19、レッドブルはフェルスタッペンの9、トロ・ロッソが2、そしてマクラーレンが1でトータル63です。コンストラクター順位から考えると、トロ・ロッソは頑張りましたね。ホンダエンジンでカウントすれば11となり、獲得率は17.5%でした。ちなみにルノーエンジン勢は1.6%也。

《入賞回数》全21回 延べ210人
  1 ハミルトン            21回(100%)
  2 ボッタス               19回(90.5%)
     フェルスタッペン 19回(90.5%)
  4 ルクレール            18回(85.7%)
  5 ベッテル                16回(76.2%)
  6 ガスリー                14回(66.7%)
  7 アルボン                13回(61.9%)
     サインツ                13回(61.9%)
  9 ペレス                    11回(52.4%)
     ノリス                    11回(52.4%)
11 クビアト                10回(47.6%)
     ヒュルケンベルグ 10回(47.6%)
13 ライコネン              9回(42.9%)
14 リカルド                  8回(38.1%)
15 ストロール              6回(28.6%)
16 ジョビナッツィ       4回(19.0%)
     マグヌッセン           4回(19.0%)
18 グロージャン           3回(14.3%)
19 クビカ                     1回(4.8%)

決勝で10位以内完走の入賞ですね。エントリーは10チーム20人なので、半数が入賞する権利を得ます。昔に比べたらだいぶ敷居は下がりました。20人中19人が入賞してポイントを得ています。ウィリアムズはあれだけ予選と決勝で凌駕してきたラッセルだよね、と思いきやクビカの方でしたね。第11戦の荒れたドイツGP、それもアルファロメオ2台がペナルティ降格してくれた結果の「天からの恵み」でした。クビカにとってはF1で最後の入賞になるのかな?!ラッセルはこれからも入賞のチャンスはあり得ますし、miyabikunの心の中では入賞しているから大丈夫!
入賞数ランキングはみるまでもなくポイントランキングに似た順番となってきます。堂々の1位はキングの21回、唯一の入賞率100%です。チャンピオンは抜かりありません。これが「チャンピオン」なのです。

《完走回数》全21回
  1 ハミルトン            21回(100%)
  2 アルボン                20回(95.2%)
     ガスリー                20回(95.2%)
     ジョビナッツィ     20回(95.2%)
  5 ボッタス               19回(90.5%)
     フェルスタッペン 19回(90.5%)
     ルクレール            19回(90.5%)
     ベッテル                19回(90.5%)
     ペレス                   
19回(90.5%)
     ライコネン            19回(90.5%)
     ストロール            19回(90.5%)
     マグヌッセン        
19回(90.5%)
     ラッセル               19回(90.5%)
     クビカ                   19回(90.5%)
15 サインツ               18回(85.7%)
     クビアト               18回(85.7%)
     ヒュルケンベルグ 18回(85.7%)
18 ノリス                   17回(81.0%)
19 リカルド               
16回(76.2%)
20 グロージャン        14回(66.7%)

完走となればさすがに20人全てがランキングに入ります。これができなければ、F1ドライバーは即クビですね。
全21戦のうち21戦完走がキング1人、20戦完走は3人、19戦完走10人、18戦が3人、17戦がノリス1人、16戦がリカルド。一番完走が少ないのはグロージャンの14回でした。1人だけ20年以上前の完走率みたいだ。グロージャンはね、何回も言うけど本当は速いんですよ。本当はね。キャリアもベテランの域に達したドライバーなんですが、昔から変わらずは「接触が多い」ここがあまり進歩していません。もちろんグロージャン自身ではどうしようもできないマシントラブルやアクシデントもあるけど、中団や下位スタートが多くなれば、接触やインシデント、アクシデントはつきものです。あとは一番やってはいけない「同士討ち」これも減らしたいですね。後味も悪くくだらない結末。

《ファステストラップ回数》全21回
  1 ハミルトン            6回
  2 ルクレール            4回
  3 ボッタス               3回
     フェルスタッペン 3回
  5 ベッテル               2回
     ガスリー               2回
  7 マグヌッセン        1回 ※
  ※入賞圏内完走でないため、ポイントは無し

今シーズンかやファステストラップ獲得者には 1ポイントのポイント付与がありました。ファステストラップについては別でもう少し掘り下げてみていく予定をしていますので、今回は回数だけに絞ることとします。最多はこちらもハミルトンの6回です。ファステストラップポイント推奨派のmiyabikunではありますが、今シーズンの結果を受け、感じたことがあります。次の機会に書きたいと思います。
ラインナップは表彰台獲得者に似ていますね。クビアト、サインツに代わってハースのマグヌッセンが第15戦シンガポールGPで獲得しました。しかし、※印にある通りファステストラップは獲得できても、入賞圏内でフィニッシュしないとポイント付与がなく、マグヌッセンは17位だったため、ポイント付与はありません。

《個人決勝平均順位》リタイヤ、失格は20位扱い
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  1 ハミルトン             2.38 予選比 0.10
  2 ボッタス                4.33  予選比 1.33
  3 フェルスタッペン  5.10  予選比 0.52
  4 ルクレール             5.71  予選比 1.67
  5 ベッテル                 6.52  予選比 2.14
  6 アルボン                 9.38  予選比-1.67
  7 ガスリー                 9.48  予選比-0.14
  8 サインツ               10.10  予選比-0.24
  9 ペレス                   10.86  予選比-2.48
10 ノリス                   11.43  予選比 2.00
11 ライコネン            12.76  予選比-0.10
12 クビアト               12.00  予選比-1.62
     ヒュルケンベルグ 12.00  予選比 0.90
14 リカルド               12.33  予選比 1.76
15 ストロール            12.81  予選比-2.95
16 マグヌッセン        13.86  予選比 2.14
17 ジョビナッツィ     13.95  予選比 0.67
18 グロージャン        15.29  予選比 3.24
19 ラッセル               15.95  予選比-2.43
20 クビカ                   17.24  予選比-2.38

個人決勝平均順位です。リタイヤを20位扱いしていることもあって、先日の予選平均順位と比べると格差はさほど現れませんでした。
ハミルトンが唯一の2位台に入り、表彰台獲得に手堅い位置を確保しています。7位に位置するガスリーまでが入賞圏内。8位サインツ以下15位のストロールあたりまでは混戦です。ここに入らないと、残り2、3枠の入賞圏内でフィニッシュできません。フェラーリ、ルノーはチームメイトで並んでいますが、レッドブル、トロ・ロッソ、レーシングポイント、アルファロメオあたりはチーム内格差がみられます。大抵がキャリアの浅い若手が下位となるのが多い中、トロ・ロッソは先輩クビアトがアルボンやガスリーから離されています。表彰台にも乗るクビアトの決勝運とここ一番の速さは評価できるものの、今シーズンは予選、決勝とも劣勢でした。チームメイトのガスリーもようやくF1の表彰台を経験するドライバーに仲間入りしました。もう言い訳は許されない立場ですから、来シーズンの活躍に期待しましょう。

昨年と同様にドライバーの横に「予選比」なる数字を記載しました。これは予選から決勝で平均でどれだけ順位向上したかを示しています。プラスだと「決勝で順位を落とす」傾向を示し、マイナスであれば「予選順よりもあげている」ことを示します。予選ランキングと決勝ランキングで多少順位が異なるため、これに限りコンストラクター順に並べ替えています。
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一般的には予選に比べ、決勝はリタイヤがあるため予選よりも決勝は嫌でも下がるはずです。しかし上位スタートは「抜くライバルが無く、抜かれる方が多い」ため、優秀な戦績であってもプラス表示となる点はご了承下さい。
上位のプラス表示はさておき、ランクアップが大きかったのはレーシングポイントの2人でした。予選位置がよくなく、そこからライバル離脱の間隙を縫って耐え抜いたことで数値はマイナスを示しました。上位でマイナス表示となったのはレッドブルのアルボンただ1人。先輩達の中で予選順位がよくなかった分、決勝ではセオリー通り順位を上げています。ウィリアムズ2台もしっかりマイナスできていますが、こちらもセオリー通り、抜かれる相手がいないため完走できれば順位は上がります。

個人順位でもうひとネタ。予選編でも登場したグループ別の時系列順位グラフです。見方は同じ。表彰台範囲を赤帯、入賞圏内が黄帯、入賞圏外が青帯でリタイヤは20位に集約しました。また6位には「三強ライン」を落としてあります。
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上位は予選編と同じ7人でグループを組みました。5位までは大抵三強メンバーで落ち着いていますが、ボーダーラインとなる6位の落ち着きがありません。前半はガスリーのフィニッシュが安定なく、後半は三強メンバーの順位にもバラつきがあり、この後登場してくる中位メンバーが食い込んできています。そもそもがこのようなグループ分けにおさまってしまうことが問題であり、もっとバラけてくれることがmiyabikunとしての願いです。リタイヤに値するグレーの20位や入賞圏外に赤とオレンジライン、つまりフェラーリが多く入っています。一方で緑系のメルセデスはドイツとブラジルのボッタスを除けばほぼ入賞圏内でフィニッシュしています。チャンピオンを獲れるチームと獲れないチームの違いですね。
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続いて中位に位置する7人です。こちらにはマクラーレンとルノーの2チーム4人とトロ・ロッソで残ったクビアト、アルファロメオのライコネン、レーシングポイントのペレスを選定しました。6位の壁よりもさらに上、表彰台に達したクビアト、ガスリー、サインツが際立ちます。イタリアのリカルド、ブラジルのライコネンとベテラン2人も表彰台まであと一歩の4位につけました。さすが昨年まで表彰台登壇常連だっただけあります。さすがです。
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下位は予選編と同様に6人選定しました。ハースの2人、ストロール、ジョビナッツィ、そしてウィリアムズの2人です。先程も触れた大荒れのドイツGPはストロールは4位に達し、クビカは10位入賞を獲得するなどウィリアムズまでもがグッとグラフを引き上げています。黒いグロージャンもこのドイツが今シーズン最高位となる7位でした。

《コンストラクター決勝平均順位》
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  1 メルセデス・M                3.36
  2 フェラーリ・F                 6.12
  3 レッドブル・H                 6.38
  4 マクラーレン・R            10.76
  5 トロ・ロッソ・H            11.60
  6 レーシングポイント・M 11.83
  7 ルノー・R                       12.17
  8 アルファロメオ・F         12.86
  9 ハース・F                        14.57
10 ウィリアムズ・M            16.60

ドライバー単位の次はコンストラクター単位の決勝平均順位です。一見コンストラクターランキングにみえますが、実は若干異なります。どこでしょうか?!ルノーがランキング5位なのに、こちらでは7位になっている点です。ポイントランキングはあくまで「入賞した順位に応じてポイント付与」されますが、miyabikunの評価は全ての順位でみており、下位フィニッシュ、リタイヤすると数値が高くなるためです。miyabikunイジワルですね(笑)
レッドブルはあと少しでフェラーリを捕まえられそうな順位でした。フェルスタッペンはベルギーと日本で手痛いリタイヤを喫していますが、それ以外は悪くても8位以内で入賞してきました。課題はセカンドドライバーの活躍にかかっています。つまりアルボン、あなたです。大丈夫、来シーズンは初表彰台はみられるはず。

《決勝チーム内対決》全21回
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 メルセデス・M
  ◯ ハミルトン 15 対 6 ボッタス
 フェラーリ・F
  ◯ ベッテル 12 対 9 ルクレール
 レッドブル・H
  ◯ フェルスタッペン 16 対 5 ガスリー&アルボン
 ルノー・R
 (2分け)
   ヒュルケンベルグ 8 対 11 リカルド ◯
 ハース・F
 (1分け)
   グロージャン 9 対 11 マグヌッセン ◯
 マクラーレン・R
  ◯ サインツ 13 対 8 ノリス
 レーシングポイント・M
  ◯ ペレス 16 対 5 ストロール
 アルファロメオ・F
  ◯ ライコネン 17 対 4 ジョビナッツィ
 トロ・ロッソ・H
  ◯ クビアト 11 対 10 アルボン&ガスリー
 ウィリアムズ・M
 (1分け)
   クビカ 3 対 17 ラッセル ◯

ようやく決勝編もここまで辿り着きました。チーム内対決です。予選は右側にオレンジのサブ格ドライバーの健闘がみられましたが、決勝となればさすが先輩、エースということで左側水色の勢力が上回ってきます。ルクレールに押され気味のベッテルも決勝となれば面目を保てたか。同様にクビアトも実はチーム勝敗だけでみれば辛勝でした。
ルノーにレース巧者のリカルド加入することでヒュルケンベルグの真価が試されるシーズンとなりましたが、結局表彰台は遠く、ポイントランキングでも予選、決勝のチーム内対決でもリカルドに負け、とうとう今シーズン限りでF1を離れることになりました。早々に表彰台に登壇する者もいる中でチャンスをモノにできないというのも「実力のうち」なのかなと感じてしまいます。

決勝編も長くなりました。2019年シーズンのまとめ、あと1回やらせて下さい。

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第一弾が予選編とくれば、続く第二弾は当然決勝編です。決勝にまつわる数字を追いかけていきます。
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《優勝回数》          全21回
  1 ハミルトン            11回(52.4%)
  2 ベッテル                  5回(23.8%)
  3 リカルド                  2回  (9.5%)
     フェルスタッペン    2回  (9.5%)
  5 ライコネン              1回  (4.8%)

優勝者もポールシッターと同数の5人です。ポールお預けフェルスタッペンがボッタスに代わって2勝を挙げました。メルセデス2年目のボッタスは何と言っても第4戦アゼルバイジャンGPのタイヤバーストがイタかったですよね。先日振り返った「1998年の日本GP」のM・シューマッハもデブリ踏み抜きと思われるバーストによって優勝どころかチャンピオン争いから引きずり落とされたことがありますが、あのリタイヤは「デブリを踏む恐ろしさ」を教えてくれるいい(悪い方?)見本だったと思います。先日みたようにボッタスはあのレースを起点にハミルトンとの差が開き始めましたね。

《表彰台回数》     全21回 延べ63人
  1 ハミルトン             17回(81.0%)
  2 ベッテル                 12回(57.1%)
     ライコネン             12回(57.1%)
  4 フェルスタッペン  11回(52.4%)
  5 ボッタス                  8回(38.1%)
  6 リカルド                  2回  (9.5%)
  7 ペレス                     1回   (4.8%)

近年の登壇は「三強+1」くらいのドライバーに限られつつあります。2018年にそのチャンスをモノにしたのは「市街地マイスター?」のペレスでした。予選は浮き沈みがあり、中団や後方スタートとなっても堅実な決勝走行ができた賜物です。そんなペレスは同じく市街地シンガポールでは、、あの八つ当たりはオコン!いやアカン!
フェラーリ2人は揃って12回に終わりました。ハミルトンに対して見劣りします。ハミルトンは優勝だけで11回だったわけですから、コンスタントな登壇すらできないと、強力キングに全く歯が立ちません。

《入賞回数》全21回 延べ210人(入賞率)
  1 ハミルトン             20回(95.2%)
     ベッテル                20回(95.2%)
  3 ボッタス                19回(90.5%)
  4 ライコネン            17回(81.0%)
     フェルスタッペン  17回(81.0%)
  6 リカルド                13回(61.9%)
  7 サインツ                12回(57.1%)
     ペレス                    12回(57.1%)
  9 ヒュルケンベルグ  11回(52.4%)
     マグヌッセン         11回(52.4%)
11 オコン                    10回(47.6%)
     ルクレール             10回(47.6%)
13 アロンソ                  9回(42.9%)
14 グロージャン           6回(28.6%)
     ガスリー                  6回(28.6%)
16 エリクソン              6回(28.6%)
17 バンドーン              4回(19.0%)
18 ハートレイ              3回(14.3%)
19 ストロール              2回  (9.5%)
20 シロトキン              1回  (4.8%)
    ※同率はドライバーズランキング順で表記

残念ながら全戦入賞者はいませんでした。最多はオーストリアGPで止まったハミルトンとドイツGPでぶつけたベッテルによる20回。逆に0回もなく、シロトキンはイタリアGPでの10位が1回となっています。F1参戦のいい思い出となったことでしょう。

《完走回数》全21回(完走率)
  1 ハミルトン            20回(95.2%)
     ベッテル                20回(95.2%)
     ボッタス                20回(95.2%)
  4 ペレス                    19回(90.5%)
     サインツ                19回(90.5%)
     バンドーン             19回(90.5%)
     ストロール             19回(90.5%)
  8 フェルスタッペン  18回(85.7%)
     マグヌッセン         18回(85.7%)
     シロトキン             18回(85.7%)
11 ライコネン             17回(81.0%)
     エリクソン             17回(81.0%)
13 ルクレール             16回(75.2%)
     ハートレイ             16回(76.2%)
15 アロンソ                15回(71.4%)
     オコン                    15回(71.4%)
     グロージャン         15回(71.4%)
     ガスリー                15回(71.4%)
19 ヒュルケンベルグ  14回(66.7%)
20 リカルド                13回(61.9%)
    ※同率はドライバーズランキング順で表記

入賞回数と同様に、完走もフルマークはいませんでした。ハミルトンは途中でマシンを止め、ベッテルは途中でマシンを壁にぶつけたからです(今回2回目)今シーズンはマシンの不調に泣かされたリカルドは完走13回となっています。先程みた入賞も13回でした。完走したレース全ては落とさず入賞してきたということ。もっと言うと、さっきの優勝回数も2回、表彰台登壇も2回なので白黒はっきりした戦績です。健全なマシンに乗れていたら、フェルスタッペンにここまで水を開けられることはなかったでしょう。来シーズンのルノーでは果たしてどんな活躍をみせてくれるか?!
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《ファステストラップ回数》全21回
  1 ボッタス                  7回(33.3%)
  2 リカルド                  4回(19.0%)
  3 ハミルトン              3回(14.3%)
     ベッテル                  3回(14.3%)
  5 フェルスタッペン   2回   (9.5%)
  6 ライコネン              1回   (4.8%)
     マグヌッセン           1回   (4.8%)

チャンピオンにもなれないし、優勝も逃したならばせめて何かで目立っておきたい。いい心がけです。ボッタスがシーズンの1/3の数を占める7回で1位、怒りのリカルドが4回で2位でした。ボッタスってそんなに鬼神のラップしていた印象はないんですが、地味過ぎて地味過ぎて(笑)ボッタスはアゼルバイジャンGPで泣いちゃう前に記録したものを含み、マグヌッセンは18位フィニッシュながらシンガポールGPで記録した貴重な1回となっています。ポールポジションやファステストラップにもポイントを1くらいならあげてもいい気はします。

《個人決勝平均順位》リタイヤは20位換算
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  1 ハミルトン              2.81 予選比 +0.33
  2 ベッテル                 3.95  予選比 +1.33
  3 ボッタス                 5.14  予選比 +1.62
  4 フェルスタッペン   6.38  予選比 -0.19
  5 ライコネン              6.43  予選比 +2.57
  6 リカルド               10.10  予選比 +2.91
  7 サインツ               10.48  予選比 +0.15
  8 ペレス                   10.76  予選比 -0.67
  9 マグヌッセン        11.52  予選比 +1.00
10 ヒュルケンベルグ 12.05  予選比 +1.24
11 オコン                   12.24  予選比 +2.29
12 ルクレール            12.86  予選比 +0.38
13 アロンソ               13.00  予選比 -0.38
14 ガスリー               13.24  予選比 +0.34
15 バンドーン            13.24  予選比 -3.52
16 グロージャン        13.43  予選比 +3.38
17 エリクソン            13.43  予選比 -2.14
18 ストロール            14.43  予選比 -2.90
19 ハートレイ            15.14  予選比 -0.15
20 シロトキン            15.57  予選比 -1.38
    ※ポイントランキングではありません

予選比とは前回の平均予選順位との単純な差です。マイナスであれば平均順位を向上させ、プラスは順位を落とした事を示します。決勝平均の算出方法は「リタイヤ、失格は20位扱い」としますからイメージよりも数字は高めに出てきているはずです。あれだけ勝ちまくったハミルトンも1回のリタイヤをしているため2位台後半、ベッテルは極めて4位台に近い数字と評価されます。リカルドが三強グループから離れてサインツに肉薄されているのはそのわけです。
ポイントランキング3位集団にいたライコネン、フェルスタッペン、ボッタスの位置関係が興味深いです。最終的に3位を死守したライコネンでしたが、リタイヤ数も4とフェルスタッペンに対して1つ多かったことで評価値でフェルスタッペンに上回れる形となりました。ボッタスは地味でもさらに1つ少ないことが功を奏しました。予選比の最大降下はグロージャンの+3.38でした。予選と後半戦決勝はさすがに速さをみせますが、シーズン均すと前半戦の要らぬリタイヤが痛手と出てしまっています。予選は好位置につけてきたオコンも決勝となると今シーズンはよくありませんでしたね。昨年の屈強な完走率はどこへやら。

予選と同様のメンバー上位6人、中位8人、下位6人の分けで「決勝順位グラフ」作ってみました。優勝、表彰台を分け合う上位グラフのうち、20位にビヨーンと下がっているものがリタイヤ時を意味します。
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中位では赤の表彰台域に唯一食い込んでいるのが先程のペレス。本当にこのクラスは表彰台までの壁が高いです。
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下位で輝くのは序盤のアロンソです。ここの積み重ねが後半のくたびれ気味をフォローしました。チャンピオンには屈辱的なグルーピングしたりして申し訳ないけど、下位グループでは今シーズンれっきとした「チャンピオン」です。あのマシンで開幕戦5位フィニッシュ、三強に食らいつく連続7位はすごかったですね。
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《コンストラクター決勝平均順位》
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  1 メルセデス・M                    3.98  予選比 +0.98
  2 フェラーリ・F                     5.19  予選比 +1.95
  3 レッドブル・TAG(R)      8.24  予選比 +1.36
  4 ルノー・R                          11.26  予選比 +0.69
  5 フォース・インディア・M 11.50  予選比 +0.81
  6 ハース・F                           12.48 予選比 +2.19
  7 マクラーレン・R                13.12 予選比 -1.95
  8 ザウバー・F                       13.14  予選比 -0.88
  9 トロ・ロッソ・H               14.19  予選比 +0.09
10 ウィリアムズ・M               15.00  予選比 -2.14
    ※ポイントランキングではありません

予選時と比べると、 2番手チームのフェラーリの落ち込みがみられます。これはライコネンのリタイヤ4回が計算上思い切り効いています。4位以下の順列について予選時はハース、ルノー、フォース・インディア少し離れてザウバー、トロ・ロッソ、マクラーレンの順でしたが、この決勝となるとルノー、フォース・インディア、ハース、マクラーレン、ザウバー、トロ・ロッソに変わっています。ハースの2人は共に予選に対して順位を落とし過ぎています。またマクラーレン、ザウバーがマイナスに転じたこともあって、ガスリー分のプラスが影響してこのランキングの順位を9位まで下げました。結果的にコンストラクターズランキングと同じ順位ですね。

《チーム内決勝対決》(全21回)
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    メルセデス・M
        ◯ ハミルトン 17 対 3 ボッタス(1分け)
    フェラーリ・F
        ◯ ベッテル 12 対 9 ライコネン
    レッドブル・TAG(R)
            リカルド 5 対 14 フェルスタッペン ◯(2分け)
    フォース・インディア・M
         -  ペレス 10 対 10 オコン  -  (1分け)
    ウィリアムズ・M
        ◯ ストロール 11 対 9 シロトキン(1分け)
    ルノー・R
            ヒュルケンベルグ 10 対 11 サインツ ◯
    トロ・ロッソ・H
        ◯ ガスリー 12 対 8 ハートレイ(1分け)
    ハース・F
            グロージャン 8 対 11 マグヌッセン ◯(2分け)
    マクラーレン・R
        ◯ アロンソ 12 対 9 バンドーン
    ザウバー・F
            エリクソン 8 対 12 ルクレール ◯(1分け)

決勝編の最後もチーム内対決で〆たいと思います。決勝の方は予選に比べるとうまく釣り合っているようにも見受けられます。
フィンランドの2匹の犬は赤より白の方がしつけが行き届いていたようです。飼い主が徹底していました。予選では先輩を凌駕していたフェルスタッペン、ガスリー、ルクレールの若手期待組は確実に決勝も上回る中、オコンはペレスと10チーム中唯一の10勝同士1引き分けでガチのイーブンでした。ここをもう少し伸ばせたら「あの大ミス」の汚名も帳消しにできたはずです。

12月中旬に入ってようやく都内も寒さが増してきました。冬本番に突入ですね。インフルエンザも流行っていますから身体に気を付けましょう。

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多くの最多記録を保持するM・シューマッハ。一時期まで後世で更新はできないだろうと思われてきたそれらが近年上回る日が来るかもしれないことをハミルトンが予感させてくれています。ハミルトンは特にこの5年F1界を席巻し、近代どころかF1全史で最強最速の名をほしいままにしています。ハミルトンについては過去に色々な視点から取り上げていますが、ハミルトンがこれまでに各種大記録にどれだけ近付いてきているかを、レジェンドドライバーと比較検証してみたいと思います。
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※記録は2018年第20戦ブラジルGPまでとし、
  割合は予選出走した数を分母にしています。
  ◯印は2018年シーズン現役ドライバー

《優勝数ベスト5》
  1 M・シューマッハ   91回 / 308戦 29.5% 
  2 L・ハミルトン ◯   72回 / 228戦 31.6%
  3 S・ベッテル ◯      52回 / 219戦 23.7%
  4 A・プロスト           51回 / 202戦 25.2%
  5 A・セナ                  41回 / 162戦 25.3%
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始めはこの手の最多記録で一番取り沙汰される優勝数です。歴代トップ5を抽出して出走数基準のグラフを作成し、miyabikunの勝手ながらドライバー毎に以降の記録と共通の色分けをしています。ハミルトンは黒のプロットになります。
現在のハミルトンは前戦ブラジルGPを制して歴代2位にあたる72勝を挙げています。最多は言わずと知れたシューマッハの91勝でその差は19。仮にこの記録を最短で上回るのは来シーズン2019年の第19戦(アメリカGP)です。さすがにそれはやり過ぎだし、そう簡単に上回れても困っちゃうけど、現状では2シーズン先となる2020年までメルセデスと契約更新しており、今シーズンのように年間10勝してくれるとピッタリ上回れたりする可能性を秘めています。またハミルトンの特筆すべきは「参戦シーズンで最低1勝すること」があります。移籍直後の2013年はメルセデスで勝つことも精一杯なシーズンでした。そこでハミルトンは最少の1勝を第10戦ハンガリーGPで成し遂げています。
他のレジェンドと比較すると、デビュー早々から優勝を重ねたハミルトンの出足がよく、50戦を超えたあたりから赤のシューマッハと青のベッテルが似たような仰角で伸びています。ベッテルこのあたりで「シューマッハの後継者」と期待されましたよね。ベッテルはシューマッハをも凌ぐペースで勝ち続けるも、120戦付近でピタリと途絶えました。暗黒の「リカルド大敗」期です。ポツリポツリとやっている間にシューマッハのフェラーリ黄金期が訪れ、170戦あたりから同期同世代のハミルトンも同様な伸びでベッテルを引き離して現在に至ります。
ハミルトンは先日228戦目を優勝で終えています。一方で同時期まで平行に立ち上がっていたシューマッハの優勝は伸び悩んでいます。これはちょうど2005年、そうアロンソやライコネンの若い2人にけちょんけちょんにやられた頃。幸いにもハミルトンには引退を意識するほど追い込まれるには至らないでしょうから、このシューマッハの伸び悩む期間に近付くことは容易だと思います。
1990年代に偉大な記録とされていたセナ・プロの両者は数こそ10勝の開きはありますが、似たような戦績で推移していたんですね。このネタになると毎回クドいですが、早過ぎる戦死が悔やまれますね。でもそのセナとて後世のシューマッハやハミルトンには後に抜かれていた可能性が高そうです。

《表彰台数ベスト5》
  1 M・シューマッハ 155回 / 308戦 50.3% 
  2 L・ハミルトン ◯ 133回 / 228戦 58.3%
  3 S・ベッテル ◯    110回 / 219戦 50.2%
  4 A・プロスト         106回 / 202戦 52.5%
  5 K・ライコネン ◯ 103回 / 293戦 35.2%
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先程の優勝を含め表彰台に登壇した数のベスト5になります。こちらもシューマッハが最多155回を記録し、ハミルトンは頭一つ出た単独2位の133回となります。グラフにするとプロット数が多いため、折れ線グラフみたい。
ハミルトンはライバルと異なり優勝と同様にキャリア序盤で幸先よく積み重ねています。トップは210戦以降でモタつきがみられるため、2年あれば並んで超えるペースになりそうですね。
ハミルトンとベッテルはほぼ同期といえる2007年入社ですからデータ比較しやすいです。ハミルトンの角度が寝だした頃にベッテルの台頭が見られました。
今回まとめた各グラフと見比べると、トップ4は比較的まとまりのある、似たような傾きをなしています。このクラスのレジェンド達はいかなるシーズンもコンスタントに表彰台を確保してきたことを物語っています。唯一4人と異なるのはグレーのプロットの現役ライコネン。先日のブラジルGPも登壇したベテランはこれまで非常にムラがあります。表彰台獲得率はトップ4が2戦に1戦以上の登壇となる50%を超えてくるところ、ライコネンは35%で3戦に1戦ペース換算です。来シーズンから格下ザウバーに出戻ることにしたライコネンの獲得率は今後もう少し下がることになりそうです。

《ファステストラップ数ベスト5》
  1 M・シューマッハ   75回 / 308戦 24.4%
  2 K・ライコネン ◯  46回 / 293戦 15.7%
  3 A・プロスト          42回 / 202戦 20.3%
     L・ハミルトン ◯   41回 / 228戦 18.0%
  5 S・ベッテル ◯      35回 / 219戦 16.0%
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決勝レース中の最速ラップです。これは現代のF1ではポイント付与がありませんし、優勝以外のドライバーも記録でき、エンジン、タイヤ、ガソリンの節約や戦略差も影響。単純に「回数が多いから優れている」というものでもないためmiyabikunもとりわけ扱ってきませんでした。ただこちらもハミルトンは歴代で上位に名を連ねていることから、今回クローズアップしました。
狙いにいって記録するものではないので、この集計が今回最も分散しています。ファステストラップは戦略や予選位置、置かれている状況に起因すると思われます。ポールトゥウィンの場合は後ろをみて走る事ができるため、どちらかというと「予選や決勝戦略上で後方に沈んだ者が追い上げる」場合に記録しやすいです。2位の現役ライコネンが他記録に比べて歴代上位に入るのがその走り方を象徴していると思います。予選やスタートダッシュが得意でないから、優勝や表彰台を獲得するために必然的に多く記録することになります。ポールスタートから優勝や表彰台獲得が多いハミルトンやベッテルは他のランキングより低いのはそのわけです。セナに対してプロストもその傾向が強いため上位にノミネートされます。とはいえ、ハミルトンはライコネンの数に対してあと5に迫ります。シューマッハの77はともかく、ライコネンを上回るのは時間の問題だと思われます。今後は戦い方からしてフェルスタッペンあたりがこの記録を積み重ねてきそうですね。

《ポールポジション数ベスト5》
  1 L・ハミルトン ◯   82回 / 228戦 36.0%
  2 M・シューマッハ   68回 / 308戦 22.1% 
  3 A・セナ                  65回 / 162戦 40.1%
  4 S・ベッテル ◯      55回 / 219戦 25.1%
  5 J・クラーク           33回 /   73戦 45.2%
     A・プロスト           33回 / 202戦 16.3%
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ハミルトンの代名詞となりつつあるのがこのポールポジション獲得回数。ポールマスターであったセナをまずシューマッハが上回ることに成功、近年はハミルトンがポールマスターとなって絶賛更新中です。F1は決勝順位でポイントを積み重ねて争われるわけで、ポイント付与がないポールポジションは必ずしも必要かと問われたらそんなこともありません。ただし、近年のパッシングに困難を極めるF1において、ライバルの前でスタートできることは決勝順位にも大きな助けとなり、何といっても「タイヤや燃費によらない、純粋な実力と最速ラップ」が表せることが醍醐味です。そう考えると、ポールポジション獲得回数こそが「F1最速ドライバー」であるといえるでしょうか。そうなるとハミルトンは歴代F1最速ドライバーも過言ではないということ。少なくても現パワーユニット時代においては敵なしの速さを持つことに間違いはありません。
近年最大のライバルであり、歴代単独4位、現役2位のベッテルはハミルトンに大きく水を開けられました。決勝はイライラでやらかし癖がなかなか抜けませんが、ハミルトン同様に予選一発の速さは持ち合わせています。ハミルトンと同じ時期にドライブしているとなかなか容易な事ではないものの、まずはシューマッハ師匠を上回り、ハミルトンと切磋琢磨していってほしいですね。

《ポールトゥウィン数ベスト5》
  1 L・ハミルトン ◯   46回 / 228戦 20.2%
  2 M・シューマッハ   40回 / 308戦 13.0% 
  3 S・ベッテル ◯      31回 / 219戦 14.2%
  4 A・セナ                  29回 / 162戦 17.9%
  5 A・プロスト           18回 / 202戦   8.9%
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何回か書いていますが、miyabikun個人的にはこの記録、レース展開は好きではありません。ドライバーやチームからしたら、ライバルに常にテールを見せつけて逃げ切ることほど気持ちがいい勝ち方はないでしょうね。近年特に流行になりつつあるポールトゥウィン回数です。この記録はいわば先程の優勝グラフとポールポジショングラフのプロットが重なったようなものとなります。
このグラフを見ていると、ちょっと面白いことに気付きます。歴代1位となる45回を記録するのはセナが大好きハミルトンです。ハミルトンは歴代2位のシューマッハと似たペースとなっています。一方でシューマッハが英雄の歴代3位ベッテルがセナをトレースしているかのよう。お互いのヒーローと逆だなんて、狙うわけもなくたまたまなことではありますが、これも何だかハミルトンとベッテルの関係性と運命めいたものを感じてしまいました。
歴代5位にあたる水色のプロストであっても数はわずか18回です。得意とする勝ち方、置かれたシチュエーションによる部分が大きいポールトゥウィン、ハミルトンの45回やシューマッハの40回がとても多く感じます。レースつまんないのー(笑)

《チャンピオン数ベスト5のランキング変遷》
  1 M・シューマッハ   7回(94,95,00,01,02,03,04)
  2 J・M・ファンジオ 5回(51,54,55,56,57)
     L・ハミルトン ◯   5回(08,14,15,17,18)
  4 A・プロスト           4回(85,86,89,93)
     S・ベッテル ◯      4回(10,11,12,13)
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最後はドライバーズチャンピオン獲得上位5人の年次別ランキンググラフとなります。数多くチャンピオンを獲得するレジェンドドライバーはこうして成り上がり、積み重ねていったのです。
レジェンドとはいえ、出始めは先輩ドライバーに圧倒されて、ミスやスランプを経験するものです。グラフをみても、下位につける年もありますよね。そんな中ハミルトンは参戦初年2007年からいきなりチャンピオン争いに名乗りを上げ、2回チャンピオンのアロンソやライコネンといった猛者に引けを取らないデビューを飾りましたよね。初めからとんでもないヤツです。ファンジオと似たようなハイアベレージで進んでいます。さらにいえば一番下位の年でもランキング5位におさまってくるのも優秀。ハミルトンの全レースを観てきていますが、チャンピオンにならずとも、超スランプは経験せずココまでこれているんじゃないかと記憶しています。チームはマクラーレンとメルセデスの2チームのみになりますが、エンジンが全てメルセデスによるものというのも興味深いというか、珍しい。そこまでくると「メルセデスエンジン以外のエンジン」との相性や成績も見てみたいんだけど、、とmiyabikun思いますが。
ちなみに、ハミルトンは初回獲得の2008年から2回目を獲得する2014年までは6年もかかりました。最長間隔チャンピオンは次点3回獲得のラウダによる7年でした。連続記録はご存知シューマッハによる5年連続となっており、ハミルトンは2回連続に止まります。前にも書いたように「3年以上連続」となるとかなり至難の業で、シューマッハ、ファンジオ、ベッテルの3人しかいません。今のハミルトンの勢い、来シーズンも引き続き所属することになっているメルセデスを考えると、決して不可能なものでもないようにみえますね。

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ポール絡みの記録は既に歴代F1で最多を突き進むハミルトン。あとは速さだけでは語れない「決勝絡み」の記録更新が待たれます。記録は塗り替えるためにある。記録更新を目指して欲しい反面、F1にもそろそろ他のスパイス、若手の台頭も期待したいという複雑な心境にかられてしまいます。ただこれだけは言えます。今F1を観て応援している我々は「F1史上最強ドライバー誕生」を目の当たりにするかもしれないということです。

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都内の代々木駅で先日こんなものを見つけました。今まで何度も通る道なのに、全く気付きませんでした。シューをマッハで磨き上げてくれるわけか。たまにインチキしたり八つ当たりしたりしないかな(笑)

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名門チームを見ていく企画は今回10チーム目のティレルです。ティレルは1970年にケン・ティレルがマトラから枝分かれしたプライベートチームです。ティレルは以前に「若手育成チーム」としても取り扱ったこともあり、概要はそちらにある程度書いているので、今回は割愛しちゃおうかな(笑)よかったら1年半前のネタと併せてご覧下さい。

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ティレル
    初参戦          :1970年第11戦カナダGP
    最終参戦       :1998年第16戦日本GP
    参戦年数       :29年 / 68年 ※
    チーム参戦数:430戦 / 976戦 ※
    ドライバー数:47人 / 814人 ※
    優勝獲得数    :23勝 / 430戦 ※
    表彰台獲得数:77回 / 430戦 ※
    ポールポジション獲得数:14回 / 430戦 ※
    ドライバーズチャンピオン:2回 / 29年 ※
    コンストラクターズチャンピオン:1回 / 29年 ※
    ※各チーム横並びにするためデータは2017年終了時
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コンストラクターズランキングをグラフでみると、1971年をサミットに見事な右肩下がりです。チーム設立当初にチームのエース、スチュワートが勢力そのままに結果を残し、いきなりのチャンピオンチームとなりました。以降もスチュワートは73年にドライバーズチャンピオンを獲得しますが、ロータス率いるE・フィッティパルディとピーターソンのコンビに破れて2度目のチャンピオンは空振りに終わりました。
またチームは98年まで存続するもグラフは84年に一度途切れています。これは以前にも書いた「水タンク事件」によるコンストラクターズポイント剥奪があったためです。97年のM・シューマッハや07年のマクラーレンなどと同様に違反によってそのシーズン全てが「無かったこと」になってしまうという厳しい裁定が下りました。

《エントリー数 上位10位》
  1   80戦 P・ドゥパイエ       10pts
  2   64戦 片山右京                  9pts
  3   50戦 M・サロ                   8pts
  4   49戦 M・アルボレート     7pts
  5   48戦 J・パーマー(父)  6pts
  6   45戦 J・シェクター         5pts
  7   41戦 M・ブランドル        4pts
  8   40戦 J・スチュワート     3pts ★
  9   38戦 F・セベール            2pts
10   33戦 P・ストレイフ        1pt

今までもいくつか現存しないチームを取り扱ってきましたが、チーム消滅からさほど遠いわけでは無いものの、現役所属ドライバーを示す◯マーク、ならびに現所属を示す●マークはありません。チーム消滅は1998年ですから、現役最古参である2001年デビューのアロンソ、ライコネンもカスリもしませんでした。残念ながらこうして段々名門消滅から時が経ち、若いF1ファンからますます薄れてしまうのでしょう。
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ティレル所属ドライバーの特徴は過去にも取り上げたことがある「若手を起用し、強豪チームにステップアップする登竜門」であるとともに「日本人ドライバーを多く起用する」点です。エントリー数で見事2位にノミネートされた片山右京をはじめ、高橋国光、星野一義、中嶋悟、高木虎之介とスポット参戦者を含めた20人のうち5人がティレルでドライブしています。日本人が多く乗る時期はティレルはいわば「テールエンダー」をなしており名門には程遠いチームではありますが、プライベーターならではのタイアップ、スポンサーの関係もありますが、このようなチームは「カネとコネでガチガチ」のF1においては貴重な存在です。
1位のP・ドゥパイエはチーム初期に携わったドライバーです。下位カテゴリーでの実績を買われ、72年にサードドライバーに起用、スポット参戦を果たします。F1に参戦する傍ら下位カテゴリーも並行して参戦してF1でも優勝と多くの表彰台を挙げるなど将来を嘱望されますが、なかなかチャンピオン争いまでは絡めずに78年シーズンをもってティレルからリジェに移籍、80年にドライブしたアルファロメオのドイツGP前テストによりこの世を去っています。ドゥパイエもティレルから旅立ち、さらなる飛躍を目指していただけに惜しい存在でした。

《ポールポジション数》
  1   12回 J・スチュワート    10pts ★
  2     1回 J・シェクター         9pts
               P・ドゥパイエ          9pts

《ポールポジション率》
  1 30.0% J・スチュワート   10pts ★
  2   2.2% J・シェクター        9pts
  3   1.3% P・ドゥパイエ        8pts

ティレルでのポールポジション獲得者は3人に絞られます。1人ずば抜けたレジェンドはさておき、ドゥパイエと並ぶ貴重な1回を獲得したシェクターはドゥパイエと同じ時期にタッグを組んだ1人です。この後出てくる優勝は4回を数え、77年にウルフ、79年にはフェラーリへ移籍。移籍初年にG・ヴィルヌーブと勝利を重ねてチャンピオンを獲得しています。こちらは無事にステップアップを遂行できました。
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《優勝回数》
  1   15回 J・スチュワート   10pts ★
  2     4回 J・シェクター        9pts
  3     2回 M・アルボレート   8pts
  4     1回 F・セベール           7pts
               P・ドゥパイエ        7pts

《優勝率》
  1 37.5% J・スチュワート   10pts ★
  2   8.9% J・シェクター        9pts
  3   4.1% M・アルボレート    8pts
  4   2.6% F・セベール            7pts
  5   1.3% P・ドゥパイエ        6pts

優勝はポールポジションより多い5人となっています。アルボレートとセベールの2人が追加されました。フェラーリの創始者エンツォ・フェラーリから溺愛され、アスカリに次ぐ「フライング・ミラン」と評されたアルボレートはフェラーリドライバーで記憶されている方も多いと思います。アルボレートもティレルで優勝2回を獲得してうまく巣立っていきました。ただしフェラーリを駆る84〜88年はマクラーレンやウィリアムズが強く、優勝や表彰台を積み重ねるもチャンピオン争いには至れず。晩年は下位チームで過ごす形となり94年のミナルディを最後にF1引退、そして2001年のル・マン24時間レースに向けたテスト中に44歳の若さで事故死しています。

《表彰台回数》
  1   20回 J・スチュワート    10pts ★
  2   17回 P・ドゥパイエ         9pts
  3   14回 J・シェクター         8pts
  4   13回 F・セベール             7pts
  5     4回 M・アルボレート    6pts
  6     2回 D・ピローニ            5pts
               J・P・ジャリエ       5pts
               J・アレジ                 5pts
  9     1回 R・ピーターソン     2pts
               M・ブランデル        2pts
               S・モデナ                2pts

《表彰台率》
  1 50.0% J・スチュワート   10pts ★
  2 34.2% F・セベール            9pts
  3 31.1% J・シェクター        8pts
  4 21.3% P・ドゥパイエ        7pts
  5   8.3% J・アレジ               6pts
  6   8.2% M・アルボレート   5pts
  7   7.4% J・P・ジャリエ      4pts
  8   6.5% D・ピローニ           3pts
  9   6.3% R・ピーターソン    2pts
                S・モデナ               2pts
                M・ブランデル       2pts

表彰台20回で1位のスチュワートは20回と一見少なくもみえますが、表彰台率50%と高水準です。さっきの優勝回数と合わせて見ると、表彰台20回のうち15回が優勝、2位4回、3位1回という一般的な例からみたら真逆の戦績となっています。71年シーズンは驚異的で、全11戦中6回の優勝と7回の表彰台、リタイヤ2回ともはや優勝(表彰台)かリタイヤかのどちらかという驚異的かつメリハリある内容でした。ティレルとスチュワートのコンビがガッチリ決まった瞬間です。
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そのティレルとスチュワートのそばには若きフランス人のセベールがいました。F1ですでに名声を得ていたスチュワートに対してもF2で食らいつく走りをするセベールを気に入り、即F1引き抜き。スチュワートが優勝するレースは確実に2位を獲得し、デビュー2年目の71年のワトキンスグレンでの最終戦アメリカGPで早くも優勝に輝きます。以降もスチュワートの傍らでキャリアアップを続けた73年のワトキンスグレンでの最終戦アメリカGPで予選中にクラッシュ。期待の若手の衝撃的な死を目の当たりにしたショックは大きく、スチュワートはその100戦目のメモリアルレースを辞退、そのままF1も引退を決意し、以降事故に関して辛辣な意見を持つようになりました。
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《ドライバーズチャンピオン》
  1971年 J・スチュワート 6勝 / 11戦 10pts ★
  1973年 J・スチュワート 5勝 / 15戦 10pts ★

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《ティレル オブ ティレル ランキング》
  1 83pts J・スチュワート ★★
  2 57pts J・シェクター
  3 56pts P・ドゥパイエ
  4 34pts M・アルボレート
  5 32pts F・セベール
  6 11pts J・アレジ
  7   9pts J・P・ジャリエ
       9pts 片山右京
  9   8pts D・ピローニ
       8pts M・サロ

ティレルの栄光は「スチュワート」にある。仮にチャンピオンにならずとも、結果は歴然としています。
スチュワートはチーム設立当初が最も脂の乗り切っていた時期であり、チーム内の不幸があったことでそのエースは失えど、以降のチームは若手育成にも注力してシェクターやピローニ、アルボレート、アレジなどを成長させてトップチームに送り込む「登竜門」的な存在を確立。さらには76年にはノーズに「たいれる」でお馴染みの異端車P34、以前にネタで取り扱ったこともある現在のF1の原型といえる90年019のハイノーズを送り込んでくるなど、ユニークな一面もありました。そんな貴重な存在も晩年テールエンダーまで落ち込み、静かにフェードアウトするかの如くB・A・Rに飲み込まれて消滅ともの寂しい名門の末路を迎えています。近年もプライベーターのチーム存続についてチーム格差や資金繰りなどが話題になっていますよね。名門チームだったとしても明日は我が身、弱肉強食のF1界での永続は簡単なことではありません。
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歴代優勝数の多い順に見ていきましたが、このティレル以下は20勝以下となり、比較するにはサンプル数が少ないためあまり形になりませんので今回がこの企画の最終回となります。ここまでデータが揃えば、好き嫌いやひいき無しで数値化した「ミスターF1ドライバーは誰か」も導き出せそうですね。

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