F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:予選

このブログではGP直前にそのGPにまつわる導入編として「過去のレースを振り返る」ともう一つ「データや歴史などに触れる特集」を組み込んできました。昨シーズンはバタバタして出来なかったのですが、今シーズンは直前ではなく「レース直後」に挿入したいと思います。今シーズン取り扱うのは「予選チャンピオンシップ」です。
それはどんなものかというと、F1におけるチャンピオンシップは「決勝順位に付与されるポイント累計」によりシーズンチャンピオンを決定します。このルールはF1制定時から現在まで変わりません。近年は決勝レースで最速周回を記録したもの「ファステストラップ」や予選と決勝の間に行われる短縮レース「スプリント」でもポイント付与されるようになりました。しかし、決勝のスターティンググリッドを決める予選にはポイント付与がありません。miyabikun個人的にはファステストラップ獲得者なんかより、ポールシッターの方が価値があり、誇れるものと昔から考えているので、ポイント付与が無いのは何だかもったいなく感じます。そこで、今シーズンはこのブログ内に限り、予選順位にポイントを与え「予選チャンピオンを決めてしまおう」という企画です。近年の流れからして、決勝のポイントランキングとあまり差が無いものになるかもしれませんが、ドライバーやマシンの中には「予選だけは決勝よりイキイキしている」ものもありますので、どの程度乖離するものなのか、個人的に興味があります。

ルールを紹介します。至ってシンプル。予選順位の10番手までに「決勝レースと同等のポイント付与」を行います。例えばポールポジションは25ポイント、2番手には18ポイント、10番手が1ポイント獲得となります。またスプリントの予選にあたるスプリントシュートアウトは「スプリントと同様に1番手から8番手までに同様のポイント」を与えることとします。さらに、決勝のファステストラップにあたるものとして、予選の最速ラップ(概ねポールポジションですが、必ずしもそうとは限らない)にも1ポイント与えます。ただしファステストラップポイントと同様に、最速ラップ獲得者が「予選で10番手以内に入らない場合」は最速ラップポイントはありません。
これらを毎戦決勝後に確認して予選チャンピオンを決定したいと思います。

まずは先日終えたばかり、開幕戦バーレーンGPの予選順位を確認しておきましょう。

《開幕戦バーレーンGPの予選順位》
P.P.   フェルスタッペン 25pts
 2 ルクレール    18pts
 3 ラッセル     15pts
 4 サインツ     12pts
 5 ペレス      10pts
 6 アロンソ       8pts
 7 ノリス           6pts
 8 ピアストリ      4pts
 9 ハミルトン      2pts
  10 ヒュルケンベルグ   1pt
  11 角田裕毅    
  12 ストロール   
  13 アルボン    
  14 リカルド    
  15 マグヌッセン  
  16 ボッタス    
  17 周冠宇     
  18 サージェント  
  19 オコン     
  20 ガスリー    
Fast   ルクレール      1pt

Q1、Q2、Q3の各セッションの最終順位を一気通貫で並べるとこうなります。

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ポールポジションは0.228秒差でレッドブルのフェルスタッペンが獲得。2番手は近年のフェルスタッペンの好敵手であるフェラーリのルクレールによるフロントロウお馴染みの並びとなりました。
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レーシングブルズの角田はQ2終盤で暫定8番手のタイムをマークしますが、時間いっぱいでメルセデスのハミルトンとラッセル、アストンマーティンのアロンソら3人に上回られたため、惜しくもQ2敗退の11番手で終えています。ココがこの予選チャンピオンシップの入賞圏外ラインとなります。
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最速はQ3でなくQ2のトップタイムをマークしたルクレールでした。Q3のフェルスタッペンは運よく前車(ピアストリ)のスリップストリームを使ってセクター1でゲインしたものの、フェラーリ(ルクレール)もポテンシャルだけでいえば、ポールポジションも可能であったことが証明されました。

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このように上位10人および最速ラップ獲得者にそれぞれポイントを付与し、累積していきます。開幕戦バーレーンGP終了時点は結果全く同じものですが、このようになります。

《予選ドライバーズポイントランキング》
 1 フェルスタッペン 25pts
 2 ルクレール    19pts
 3 ラッセル     15pts
 4 サインツ     12pts
 5 ペレス      10pts
 6 アロンソ       8pts
 7 ノリス           6pts
 8 ピアストリ      4pts
 9 ハミルトン      2pts
  10 ヒュルケンベルグ   1pt

《予選コンストラクターズポイントランキング》
 1 レッドブル・HRB      35pts
 2 フェラーリ・F      31pts
 3 メルセデス・M     17pts
 4 マクラーレン・M    10pts
 5 アストンマーティン・M   8pts
 6 ハース・F          1pt
 - レーシングブルズ・HRB   0pts
 - ウィリアムズ・M       0pts
 - キックザウバー・F       0pts
 - アルピーヌ・R         0pts

これを毎戦行っていきます。2024年の「1ラップの速さにおける」チャンピオンは誰に輝くのか?!せめてこちらくらいは本家チャンピオンシップとは異なるドライバーにチャンピオンを獲らせたい!(笑)
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以下に参考として「本来の」ポイントランキングを記載しておきます。予選編との対比に注目です!

参考ドライバーズポイントランキング
 1 フェルスタッペン 26pts
 2 ペレス      18pts
 3 サインツ     15pts
 4 ルクレール    12pts
 5 ラッセル     10pts
 6 ノリス           8pts
 7 ハミルトン      6pts
 8 ピアストリ      4pts
 9 アロンソ       2pts
  10 ストロール     1pt

参考コンストラクターズポイントランキング
 1 レッドブル・HRB      44pts
 2 フェラーリ・F      27pts
 3 メルセデス・M     16pts
 4 マクラーレン・M    12pts
 5 アストンマーティン・M   3pts
 - キックザウバー・F       0pts
 - ハース・F           0pts
 - レーシングブルズ・HRB   0pts
 - ウィリアムズ・M       0pts
 - アルピーヌ・R         0pts

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2024シーズン、開幕しましたよ!バーレーンGPは2004年の初開催から20回目(サクヒールGPを含めると21回目)を数えるようになりました。最早、バーレーンGPは新興GPではないですね。ここからF1史上最多となる全24戦が行われます。全部こなせちゃうのかなぁ?!(22戦頭打ち、発動しちゃうんちゃう)

《Q1》
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予選直前の土曜、いや金曜フリー走行でトップタイムをマークしたフェラーリのサインツが先頭でミディアムタイヤを履きセッション開始。
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そのトップタイムに及ばない1分31秒208。追走していたルクレールもサインツの0.052秒落ちでライバルを待ちます。
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フェラーリ2台、アルピーヌ2台がミディアムタイヤでタイム計測を終えた後、砂埃が舞うトラックが掃除されるのを見計らったか、ようやくライバル達はソフトタイヤを履いてゾロゾロとトラックイン。ソフトタイヤ勢は暫定トップのサインツを次々と上回り、路面向上の恩恵を大きく受けます。
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フリー走行では芳しいラップタイムを刻めていなかったマクラーレンのノリスが1分30秒143で頭一つ飛び出す。
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フェルスタッペンが来たぞー。1分30秒台を切る手前でトップタイム。
先日miyabikunが予選予想でポールポジションと予想したメルセデスのラッセルはというと
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あれ、フェルスタッペンから0.319秒落ちの4番手。思ったよりだいぶイマイチ。マシンのカラーリングは個人的に一番好みでフリー走行も悪くなかったんだけどなぁ。
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ソフトタイヤに履き直したサインツはいよいよ1分29秒台に入れてトップ奪還。今回はルクレールより乗れている印象を受けます。
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アルファタウリ改め、レーシングブルズ角田のQ1ラストアタックはサインツから0.5秒落ちの暫定9番手。これならばまずQ1突破は安泰とみていいかな。
一方でフェラーリと共に1回目にミディアムタイヤでアタックし、底辺まで引きずり下ろされたアルピーヌ2台は
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オコン、ガスリーとも浮上無し。どうやらタイヤコンパウンド差の問題だけでは無さそう。
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Q1はアルピーヌほかボッタス、周のキックザウバー2台とウィリアムズのサージェントがビリでは無いものの敗退。

《Q2》
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Q1でもみられましたが、Q2も誰が先に出てトラックを整えてくれるかのせめぎ合いがあり、残り13分を切る頃にようやくゾロゾロモタモタのトラックインがありました。
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ハースに続いてマクラーレンが一段上手のタイムアタックを敢行。ノリスも1分29秒台に入れてピアストリとの格の違いをみせつけています。
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フェルスタッペンはそのノリスよりさらに一段上、0.567秒削り、1分29秒台前半をマーク。タイムの向上具合がえげつない。
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ペレスは2番手。フェルスタッペンとのタイム差は、、う、うん(笑)
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ゾロゾロ、モタモタ、、
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フェルスタッペンの同門同期サインツ、食らいつく。0.2秒落ちの2番手イイね!
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角田Q2ラストアタックは残り11秒で暫定8番手。下には後続で計測中のメルセデスがいますが、仮に2人に上回られてもギリギリ10番手で突破可能。アロンソにいかれたらアウト。
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miyabikunがサインツばかり見ていたのがバレたか、ルクレールがフェルスタッペンに対して0.2秒上回るど速いスーパーラップをみせてきました。
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あ、恐れていたことが、、ハミルトン、ラッセル、アロンソに上回られたことにより、角田は11番手に転落。
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レーシングブルズの2人はここまで。あとアストンマーティンの片割れストロール、ウィリアムズのエースであるアルボン、ハースのマグヌッセンはトラックリミット違反からのリカバーならず脱落。
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怒るなよ、角田。決勝で入賞可能範囲だ、頑張ろう!

《Q3》
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ハミルトンはフェルスタッペンはともかくラッセルとノリスの後塵を拝する暫定4番手。ラッセルとの差も0.842秒とだいぶデカめ。
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各車1回目のタイムアタックを終えた頃、アロンソ様は異なるタイミングでサーキット独り占めの計測に向かいます。1回アタックにかけるのか?!
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インナートラックのセクター2最速となる1分29秒542をもってして、3番手をどこまでキープできるか。
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フェルスタッペンはラストアタックで自身をさらに0.242秒追い込み、1分29秒179。
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Q2でスーパーラップを決めたルクレールに注目が集まりますが、フェルスタッペンの背中は遠く、2番手止まりで予選を終えました。
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《予選結果》
P.P. フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
  1分29秒179
 2.ルクレール   (フェラーリ・F)
  1分29秒407 +0.228秒
 3.ラッセル    (メルセデス・M)
  1分29秒485 +0.306秒

やはり来たかフェルスタッペン。今シーズンも崩れることなく盤石スタート。そのチームメイトを差し置き、ポール屋ルクレール、メルセデスの新エース間近のラッセル、就職活動中のサインツがフロントロウ、セカンドロウに埋まります。角田はチームメイトのリカルドを上回るギリギリの11番手でシーズンの幕開けとなりました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
今シーズン一発目の予選予想の正解は、、8番手ピアストリ、、だけかな。1戦目は1人、ならば第2戦は、、第20戦ともなると、、(ポジディブシンキング)
当てずっぽうではなかなか難しいけど、やっぱりポールはフェルスタッペンだったかー。ピアストリのスリップストリームを上手く使ってセクター1に入れたのも功を奏したか。メルセデスは思ったほどよくなかったです。ただラッセルが上という読みは当たり。他もまあまあいい線いっていたと思います。Q1落ちメンバーもQ2落ちメンバーも悪くなかったでしょう?!(笑)元気なアロンソに予選フルパワーのヒュルケンベルグ、昨シーズンの開幕戦とどこか似ていましたし、Q3メンバーをみれば順番こそシャッフルされど、昨年末と同じ顔ぶれにはなりました。

《予選最速タイム》
 ルクレール(フェラーリ・F)
  1分29秒165 Q2 ポールタイム-0.014秒

今シーズンから「予選最速タイム」の記載をしていきます。大抵がQ3のトップタイムつまりポールポジションが最速になるわけですが、天候や気温、路面状況、トラック上の混雑などにより、必ずしもそうでない時もあります。正しく今回の予選の最速はポールポジションのフェルスタッペンでなく、Q2でトップタイムをマークしたルクレールの1分29秒165でした。この後の「チーム単位のタイム差」でも使いますし、今後の企画でも使う予定としていますので、ちょうどいいかなと。

《Q2トップのルクレールと各チームの差》
 レッドブル(フェルスタッペン)+0.014秒
 メルセデス(ラッセル)    +0.320秒
 フェラーリ(サインツ)    +0.342秒
 アストンマーティン(アロンソ)+0.377秒
 マクラーレン(ノリス)    +0.449秒
 ハース(ヒュルケンベルグ)  +0.686秒※
 レーシングブルズ(角田)   +0.964秒※
 ウィリアムズ(アルボン)   +1.056秒※
 キックザウバー(ボッタス)  +1.591秒※
 アルピーヌ(オコン)     +1.628秒※
 ※はQ1,Q2最速タイムから算出

ポールタイムでなく全セッション最速のルクレールを基点とした各チーム最速とのタイム差になります。フェラーリ、レッドブル、メルセデス、アストンマーティン、マクラーレンの上位5チームは昨シーズンと変わらず。ハース(というかヒュルケンベルグ)がやや離れてレーシングブルズ、ウィリアムズまでが1秒前後の遅れ。キックザウバーとアルピーヌは大きく離される形となりました。

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ルクレール(フェラーリ・F)

ポールポジションは今シーズン一発目もフェルスタッペンが獲りました。ただ先程も確認したようにこの予選最速タイム「裏ポール」はルクレールでした。Q2でマークした時はさすがポール屋さんだなと感心しました。やっぱり一発の速さは彼の真骨頂、揺るぎませんね。ルクレールに必要なのは安定したマシンと信頼できる戦略、これに限ります。フェラーリさん、頼みますよ!
次点は予選では活き活きのヒュルケンベルグ、一発勝負で6番タイムを射止めたアロンソでした。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 該当無し

ワーストの方は毎度ながら障害となり文句言われたドライバーやトラックリミット違反、アウトラップのダラダラ走りはあったものの、どエラい失態はみられなかったので該当無しとしました。
名前を出すのも申し訳無いけど、予想通りアルピーヌはちょっと深刻。アップデートで大きく改善されないと、母国のために戦うガスリーもオコンも2人揃って他への活路を考えてしまいそう。

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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ペレス     (レッドブル・HRB)
 3 ルクレール   (フェラーリ・F)

合同テストやフリー走行のロングランだけでは、決勝のレースペースを断定できませんが、レッドブルの安定感は昨年と変わらずとみて、フェルスタッペンはポールトゥウィン、5番グリッドスタートのペレスがそれに続くと予想。フェラーリやメルセデスはどうかなぁ。フェラーリには「やらかし」が拭えないし、メルセデスはマシンがバムバム弾む点が信用し切れない点です。予選は一発で大健闘のアロンソも決勝は保たないんじゃないかな。
惜しい惜しい僅差の11番手となった角田は入賞圏内フィニッシュを期待しますが、兎にも角にもレースペースと戦略にかかっています。

決勝は月曜(日曜夜)でなく、この後すぐですよ!お間違え無くー。

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前回は42年前のレースを振り返りました。miyabikunやり残していり宿題、忘れちゃいません。今回は昨年2023年のレースを振り返りましょう!予選に関する通期のまとめです。タイトルは「数字でみる」なんてカッコつけていますが、毎度ながら年末に急いで詰め込んだものと同じようなデータやグラフが続きます。

《予選最速タイムと各チームとの差》
まず初めは全22戦の最速タイムと各チームの最速タイムの差のグラフになります。
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あるがままのタイム差をチーム別にプロットしています。グラフ内の水色の帯はウェット環境で行われた回、黄色い帯はタイヤコンパウンドに縛りがあるATAによる予選回を示しています。データに乱れがあるのはウェットでの予選です。予選も決勝も比較的荒れがちなカナダGPはもちろん、シーズン中盤のベルギーやオランダがとんでもないタイム差がある中、シーズン終盤に行われたサンパウロGPはドライ回以上にタイム差が接近しています。前者3GPはセッションが進むごとに路面が向上したため、Q1落ちチームが不利だったのに対し、サンパウロGPはQ3に荒天したため、上位と下位の差が表れませんでした。
やっぱりこれでは見辛過ぎるので、異常値は削っちゃいましょう。
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上限値を2.4秒差までとしたグラフです。タイム差が0、つまりトップタイム(ポールポジションではない)を記録したチームがよく分かります。トップタイムをマークしたのは、レッドブルが最多の13回、フェラーリが6回、ウィリアムズ、メルセデス、マクラーレンが1回ずつとなります。レッドブルやフェラーリはもちろんのこと、ウィリアムズが1回獲得しているのは驚きです。カナダGPは濡れた路面でクラッシュするマシンが多い中、Q2でトップ通過したアルボンがマークしたものが最速でした。
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マシンの戦闘力、序列をモノともしない、ガッツあるアルボンの巧みさが光りました。

足切りを設けても、10本のラインがジグザグしていたらまだ見辛い。やはり通期も2つのグループ分けを行い、もう少しだけ見易くしましょう。
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10チーム中の上位5チーム、レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アストンマーティンのタイム差グラフです。
サーキット特性によって、また路面状況によりグラフの上下(すなわちトップタイムとの差)はまちまちながら、基本はレッドブルがサーキット特性や路面状況によらずトップタイムをマークしており、時折思い出したかのようにフェラーリがレッドブルを凌駕してトップタイムを奪う構図となっています。レッドブル優勢な中、シーズン終盤はライバルとのギャップは比較的詰まり、フェラーリに上回れることも増えました。レッドブルが後半戦早々に2024年マシンへの開発にシフトした影響なのでしょうか。また、前半戦は完全に遅れをとっていたマクラーレンの好調さ、逆に後半戦は息切れしたアストンマーティンの対比もわかりやすく表現されています。メルセデスは、、やや地味。
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下位の位置付けとなるアルピーヌ、アルファロメオ、ハース、アルファタウリ、ウィリアムズの5チームです。
先述の通り、このグループでトップタイムを獲得したのはカナダGPのウィリアムズの1回キリであり、ベルギーGPに至っては5チーム全てがトップから2.0秒以上離されたため、グラフから一旦姿を消しています。ほか、アルピーヌが低速市街地モナコGPで3番目に速いタイムとなる0.188秒落ち、アルファタウリは高地メキシコシティGPで3番目の0.216秒落ちが目立ちます。

グループ分けしてもまだ見辛い、ですよね。ならばこれらチーム単位のプロットをやや力業ではありますが、平均化して「シーズン全体のトップタイムからの差」として予選一発の速さの差、序列を導き出しましょう。

〈予選最速タイムとの差の平均値〉
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 1 レッドブル・HRBPT   平均0.118秒
 2 フェラーリ・F     平均0.335秒(+0.217秒)
 3 メルセデス・M       平均0.522秒(+0.404秒)
 4 マクラーレン・M      平均0.730秒(+0.612秒)
 5 アストンマーティン・M   平均0.814秒(+0.696秒)

 6 アルピーヌ・R     平均1.723秒(+1.605秒)
 7 ウィリアムズ・M      平均1.821秒(+1.703秒)
 8 ハース・F       平均1.921秒(+1.803秒)
 9 アルファタウリ・HRBPT 平均2.076秒(+1.958秒)
  10 アルファロメオ・F   平均2.260秒(+2.143秒)

グラフの序列は一昨年「2022年のコンストラクターズランキング順」に並べて視覚的な差をみます。また下段に速さ順に並べて記載したものはカッコ書きで「平均値トップチーム(つまりレッドブル)との差」を追記しています。
先程のGP別タイム差グラフで分けたグループそのままに二分しています。予選の速さ(トップとの差)だけに関していえば、2番チームはメルセデスでなくフェラーリです。一発の速さだけは健在でした。シーズン前半型のアストンマーティンVS後半型のマクラーレンによる4番チーム争いはマクラーレンが僅差で軍配。その次となるアルピーヌはアストンマーティンから遅れること0.9秒となっています。下位はそのアルピーヌを筆頭にウィリアムズ、ハース、アルファタウリ、アルファロメオと続く形となりました。

《ポールポジション回数》全22回
 1 フェルスタッペン 13回(59.1%)
 2 ルクレール      4回(18.2%)
 3 ペレス        2回  (9.1%)
  サインツ       2回  (9.1%)
 5 ハミルトン      1回  (4.5%)

次はポールポジション回数とシーズン獲得率を多い順に並べています。
最多は3回チャンピオンを余裕で獲得したフェルスタッペンの13回で、シーズンの6割弱の獲得。2位はフェラーリのポール屋ルクレールの4回、以降ペレスとサインツが2回、メルセデスのハミルトンがハンガリーGPで獲得した1回という内訳。ハミルトンは1年半振りのポールとなり「優勝、ポールとも通算103回ずつ」から一つポールが抜け出したことになりました。
ドライバーは20人いるわけで、もう少しバラけてくれれば何よりですが、結果的にレッドブル、フェラーリ、メルセデスの3チーム5人の獲得に止まりました。

《平均順位》
シーズン通してみた予選順位平均値になります。今回もドライバー編、コンストラクター編とも、スポット参戦者のデータを含め、ペナルティによる降格前の予選順位をそのまま平均化して算出しています。

〈ドライバー〉
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トップのフェルスタッペンから最下位サージェントまで綺麗な階段状に並びました。ポールポジション13回のフェルスタッペンは前半戦12戦で平均3.00番手、後半戦10戦も平均3.00番手となり、シーズン通しても平均3.00番手でした。この結果は前半戦第2戦サウジアラビアGPの15番手や第5戦マイアミGPの9番手や後半戦第15戦シンガポールGPの11番手、第18戦アメリカGPの6番手が響いています。とはいえ、マイアミとアメリカの決勝は優勝、サウジアラビアGPも2位で終えており、傷口のリカバーはしっかりできています。
で、その相方はというと、フェラーリ2人、メルセデス2人、アストンマーティンのアロンソにマクラーレンのノリスに前を譲った平均9.05番手にいます。上から数えて8番目となり、まあ何とか毎回Q3に出走できるかな、クラスです。以降マクラーレンの「新人」ピアストリが平均9.86番手の上から9番目。そして仲良しピンクのアルピーヌは僅差でガスリーの勝ち。Q3進出クラスはこのあたりまでといったところでしょうか。
以下はなかなかな接戦です。ハースの予選王子(おじさん)ヒュルケンベルグ、ウィリアムズの一人親方アルボン、いわば実家のチームといえるストロールちゃまの3人が平均12番手台。日本の機体を一人で背負うアルファタウリの角田は単独の13番手台にいます。デ・フリース代行の復活リカルド、元「一発の速さがウリ」のアルファロメオのボッタスあたりまでがQ2進出常連クラス。こちらも新人サージェントは親方との実力差をまざまざと見せつけられて、スポット参戦者3人にも置いてかれた形の最下位となりました。言い換えれば、引き続きドライブする今シーズン2024年はこれ以上落ちることは無いわけで、上がるのみ。この平均順位を上げていきたいですね!

〈コンストラクター〉
続いてコンストラクター(チーム)単位に均した平均順位です。アルファタウリについては4人体制でしたが、その4人の平均値を採用しています。
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最速チームはチャンピオン争いには橋にも棒にもかからなかったフェラーリが「予選のチャンピオン」を獲得。理由はルクレール、サインツとも「可も無く不可も無い」フロントロウ、二列目、三列目あたりを堅実にキープできたことによります。真のチャンピオンのレッドブルはポールポジションたった1回に止まるメルセデスに肉薄されてしまっています。その理由は、、先程のドライバーズ編に書いた通りということで、、。まあ予選くらいはフェラーリに華を持たせてあげて下さい(笑)
中団のマクラーレンVSアストンマーティンは先程のタイム差の序列と同様にマクラーレンが辛勝。下位はヒュルケンベルグが引き上げたハースが7番目となる平均13.61番手。アルファタウリは角田の頑張りで8番目の平均14.63番手。ウィリアムズはアルボンの頑張りはありつつも、連帯責任で9番目。最下位チームは予選であまり存在感をみせられなかったアルファロメオの平均14.98番手となりました。順位的にはギリギリ15番手を割っても、ビリはビリです。

《ドライバー別グループ別予選順位変遷》
全戦の予選順位をグループ毎にプロットし、折れ線グラフとしました。前半戦、後半戦だけでも見辛いのに、22戦全戦を同じ大きさのグラフで示したら何のこっちゃよくわからなくなります。でもデータの証拠ですから、ひとまず掲示します(笑)
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レッドブル、フェラーリ、メルセデスによる上位3チーム6人の予選順位グラフです。
先程までの平均順位算出の元データになります。ポールポジションはこのグループの5人から輩出されているため、各GPで必ずプロットがあります。ただ上位6人とはいえ、必ずしもその6人が縦に連なったGPは一つも無く、必ず中団ないし下位のグループのドライバーがここに割って入ってきます。水色の帯がQ1敗退、黄色の帯がQ2敗退のエリアを示しますが、誰とは言うまい紺色の破線がちょいちょい顔を出しています。
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中団扱いの3チーム、マクラーレン、アルピーヌ、アストンマーティンの6人です。
先程の上位グループの6連を阻止していたのはこのグループの3人、緑の破線アロンソ、オレンジの実線ノリス、オレンジの破線ピアストリの3人の仕業。シーズン前半戦はアロンソならびにアルピーヌ勢が上位に割って入る好走をみせ、シーズン中盤からはマクラーレンが水を得た魚のように飛躍、ノリスのみならずピアストリまでフロントロウを経験しました。アルピーヌは非常に浮き沈みが激しく、上位と下位を行ったり来たりしていたのが印象的でした。先程の平均順位からみても、仲不仲の問題ではなく、マシンのポテンシャルからみても前半グループまでは距離があり、オコン、ガスリーともにやれるだけやって近しいような値に止まった感はあります。IMG_9259
下位は4チーム。アルファタウリは重ならずも4人体制でしたので総勢10人のグラフになります。
もう正直言ってごちゃごちゃしちゃっていて統計やバイオリズムも何もよくわかりませんが、上位進出で目立つところだけピックアップすると、このグループ最上位は雨の混乱も助けとなったカナダGPのヒュルケンベルグの2番手。
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そりゃ3回チャンピオンもそんな顔になるわな(笑)
またそのチームメイトでチームの母国アメリカのマイアミGPでしてやったり4番手のマグヌッセン。こちらはちょっと意外なオランダGPで4番手獲得のアルボンに、ようやくメキシコシティで存在感を示したリカルドの4番手が挙げられます。このグループは4番手が頭打ちみたいな形になってしまっています。マシンのポテンシャルを考えると、赤い帯で示した領域であるQ3進出でなかなかの評価点と言っていいと思います。

3分割してもまだ見辛い。miyabikunもっと上手く端的に表現してちょう。わかりました、これらを前にも出したことのある「予選の各セッション進出数のグラフ」に変換しましょう!

〈予選のドライバー別セッション別進出数〉IMG_9258
順位の要素は無くなってしまいますが、これならば各ドライバー、そしてライバル達との対比も容易なはず(最初からこれだけ見せればいいんじゃないの?!)並びは上から先程の「予選平均順位」順に並べています。
残念ながら全レースでQ3に進出できた者はいません。フェルスタッペンもQ2落ちが2回あります。Q3進出最多はグラフ上段からフェルスタッペン、ルクレール、アロンソの 3人による20回。ポールポジションを4回獲得するルクレールはともかく、注目すべきはポールポジションこそないものの中団チームのアロンソも20回という点でしょうか。この方には最年長、高齢という言葉は似合わないし無意味な表現。チームメイトとの比較から考えても大健闘です。またQ1敗退が無かったのがフェルスタッペンとハミルトンの2人。ポールポジションや優勝からはだいぶ遠かったキングは例えダメ車でもスーパーチャンピオンの1人です。さすが。平均順位こそ僅差で負けて、ポールポジション獲得はなりませんでしたが、ピアストリはチャンピオンマシンに乗る方よりもQ3進出数は上回っています。
角田のチームメイト比較はなかなか難しいですが、平均順位ならびにQ3進出数をみても決して劣るものではないことが証明できています。ただ残念ながら当初のチームメイトは唯一Q3進出が無い結果となり、後任のリカルドや代走のローソンと比較すると、マシンのアップデートのタイミングの悪さはありつつも、あまりいいF1キャリアでは無い結果に終わってしまいました(できればアップデートによる成績向上を見てみたかったです)

《チーム内対決》
予選編最後はチームメイト対決です。全22戦のため、11勝11敗のイーブンもあり得ます。果たして速さで秀でたのは各チームどちらか?!
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グラフの順番は上から「一昨年2022年のコンストラクターズランキング順」としていますが、トップとビリのチームが極端な結果となっています。ウィリアムズは22勝のアルボン、レッドブルは20勝2敗でフェルスタッペン、アストンマーティンは19勝3敗でアロンソがそれぞれ獲っています。いずれもなるほどなという結果に。逆に接戦だったのはメルセデスの11勝11敗。平均順位も接戦だったことを考えると、ラッセルは大健闘です。またある意味注目だったアルピーヌはガスリーに軍配は上がるものの、先程も書いたように平均順位との相対評価を考えれば肉薄しています。戦うべきはチームメイトに止まらず、頂点を目指してもらいたいものですが、オールフレンチ体制1年目としては、なかなかいい戦いだったと思います。

今更ながら昨年2023年のまとめを行っています。諸事情あり年内にこなすことはできませんでしたが、新シーズンが始まる前には各種まとめを終えたいです。以上、今回は2023年の予選編でした。次回はもっと重要な戦績である決勝編を行います。

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だいぶ着手が遅くなってしまいました。2023シーズンのまとめ、と言いたいところですが、その前にサマーブレイク明け第13戦オランダGPから最終戦アブダビGPまでの後半10戦分のまとめを前半戦と同じ視点で整理、振り返りをしていきたいと思います。今回はいつも通り「予選編」になります。

《ポールポジション獲得者》
 第13戦 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 第14戦 サインツ    (フェラーリ・F)
 第15戦 サインツ    (フェラーリ・F)
 第16戦 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 第17戦 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 第18戦 ルクレール   (フェラーリ・F)
 第19戦 ルクレール   (フェラーリ・F)
 第20戦 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 第21戦 ルクレール   (フェラーリ・F)
 最終戦 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 ※中止となった第6戦以降の付番は繰り上げています

〈ポールポジション獲得率〉
 1 5回 フェルスタッペン(50.0%)
 2 3回 ルクレール   (30.0%)
 3 2回 サインツ       (20.0%)

スプリントシュートアウトを除いた、本戦に向けた予選のポールシッター整理です。10戦で獲得者は3人。内訳はレッドブルのフェルスタッペンが最多の5回、続いてフェラーリのルクレールが3回、そしてルクレールの相方サインツの2回で占められています。レッドブル5回にフェラーリ5回、というよりフェルスタッペン5回とフェラーリ5回が正しいか。
予選はご存知の通り、あくまで「ポイント獲得に繋がる決勝レースのスタート位置決め」に過ぎませんので、何も必ずしもポールポジションを獲らなければならない、というわけではありません。要は決勝で前を抜けるのであれば、カリカリ予選に重きを置く必要も無い。しかし、今シーズンはフェルスタッペンとレッドブルがサーキットによらずガチガチにキマってしまっており、フェルスタッペンに勝つには、如何に予選で前を獲り逃げるか、あまりこんなことに期待してはいけませんが、フェルスタッペンに何かが起きることを期待しないと勝てないレース展開になってしまいました。フェルスタッペンはポールポジションはおろかフロントロウ、いや3列目となる6番スタートからでも勝つことができます(第18戦アメリカGP)こうなればライバルはフェルスタッペンに抜かれるの覚悟で「フェルスタッペン以外のライバルよりも上位で」フィニッシュするために上位グリッドを獲得したいということしか実現できません。
予選についてそれを目指し、可能としたのは1ラップ最速主義のフェラーリであり、サインツについては第15戦シンガポールGPでどうにか「レッドブル全戦優勝」を阻止することに成功したものの、ほか4回はやはりフェルスタッペンにやられたわけで、、この後やる予定の決勝編の集計結果をみるのも怖い内容になってしまいました。予選やる意味あるのかと、疑いたくなる(笑)

《予選最速タイムと各チームとの差》
予選各セッション通してのトップタイム(必ずしもポールポジションタイムとは限らない)と各チーム最速タイムとの差のグラフにしたものです。まずは着色や省略無し、あるがままのタイム差を素直にグラフ化してみます。
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黄色の帯は前半戦グラフにも示した「ATAによるタイヤコンパウンド縛りのあるGP」、水色の帯は「ウェット及びインターミディエイトタイヤを使用したGP」を示しています。前半戦初戦となる第13戦オランダGPはQ1およびQ2落ちを喫したアルピーヌ、ハース、アルファロメオ、アルファタウリの4チームにおいて異常値扱いのタイム差が出てしまいました。それ以外でウェット(というか打ち切り)の第20戦サンパウロGPやATAが施行された第14戦イタリアGPもあまり荒れた感じではないのかな。トップから概ね2秒以内にまとまってはいます。なので可哀想ですが異常値をちょん切ってしまいましょう。
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2秒以下でちょん切ってもよかったのですが、一つでもサンプルはあった方がいいと考え、2.5秒をボーダーラインとして再作図しました。
サーキット特性がよくわかるような結果になっていないようにみえますが、オランダGP、日本GP、カタールGPにおけるレッドブルの強さとQ3で一気空が暗くなったサンパウロGPは一周距離が短いこともあり、タイム差が拮抗したことだけはよくわかります。対象数を減らしてやらないとよくわかりませんね(笑)
今回も上位と下位の2グループに分け、グラフの尺度を変えてみていきます。
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上位5チーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アストンマーティン)のタイム差グラフになります。上限値を2.0秒とした理由はご覧の通りのオレンジラインのマクラーレンくん達に合わせてあげたためです。それを除けば、前半戦と同じ上限値1.6秒におさまりそうです。んもぅ、miyabikunマクラーレンにはちょっと甘めなんだよなぁ。◯ンダや◯ノダには冷たいクセに、、そんなことないわ!(笑)
トップタイムはポールシッターと同様にレッドブルとフェラーリで分け合っています。端的に感覚的にいうなら、速いとかカクカクとか長いなどメリハリあるところはフェラーリが台頭し、一周に様々な要素が盛り込まれたテクニカルなサーキットはレッドブルが速かったような印象と分けにみえます。またレッドブルがトップタイムをマークしたサーキットのうち、オランダGP、日本GP、カタールGPの突き抜け方が大きいのも目立ちます。各サーキットで一周距離や特性が異なるので一概にタイム差だけで比較はできないものの、日本GPは2番手のマクラーレン(ピアストリ)に対して0.581秒もの差を築いています。鈴鹿サーキットの予選平均速度(5.807km÷1分28秒877=235.21km/h)から割り出される距離は37.961mの差になります(計算合っていますよね?!)マシン全長が5.6mあるとしたら、ポールのフェルスタッペンと2番手ピアストリの差は「マシン6.78台分」に相当します。結構な差です。
グラフからは前半戦が好調だった緑ラインのアストンマーティンが苦戦して単独の5番チームに沈んだのに対し、マクラーレンは前半戦の終盤の勢いそのままに後半戦に突入。ポールポジションではないもののサンパウロGPでタイム的にトップをマークしています。ただその翌戦となるラスベガスGPの不甲斐無さが目立ちます。
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続いて下位のグループとした5チーム(アルピーヌ、アルファロメオ、ハース、アルファタウリ、ウィリアムズ)のグラフです。上限値はさっきの全チームグラフの足切りと同じ2.5秒としています。
おーい、異常値続出のオランダGPは水色ラインのウィリアムズしかおらんぞー(笑)裏を返せば、ウィリアムズ(もっといえばアルボン)だけは格好のつくタイム差におさめてきたということ。この後グラフでも登場しますが、ウィリアムズは結局2023年全戦において、アルボンが全勝となり、こちらでプロットされているウィリアムズのタイム差全てがアルボンのものであるということになります。今シーズンは仕方が無い。ただし、来シーズンは仕方が無いでは済まなくなるかも。
5チーム全てがX軸から離れたトップタイムとなりませんでしたが、このグループの中でのトップはウィリアムズであったり、ハースであったり、アルピーヌやアルファタウリの時もあるなど「完全なる6番チーム」はみえてきません。10戦あるうち、ピンクラインのアルピーヌと青ラインのアルファタウリが最多の3回、水色のウィリアムズが2回、ハースが2回トップとなって、ワインレッドのアルファロメオのみが0回。アルファロメオはグラフ自体の上下動は少ないですが、どのサーキットも突出したものがなく、ダラダラと下位をさまよっていた印象です。イタリアの老舗「アルファロメオ」を気持ちよく締められませんでした。

〈予選最速タイムと各チームとの差の平均値〉
なかなか先程の折れ線グラフではタイム的な優劣はつけ難いですが、力業で平均化し、優劣をつけてしまいます。
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 1 レッドブル・HRBPT   平均0.203秒
 2 フェラーリ・F     平均0.287秒(+0.084秒)
 3 メルセデス・M       平均0.405秒(+0.202秒)
 4 マクラーレン・M      平均0.556秒(+0.353秒)
 5 アストンマーティン・M   平均0.967秒(+0.764秒)
 6 ウィリアムズ・M      平均1.190秒(+0.987秒)
 7 アルファタウリ・HRBPT 平均1.893秒(+1.690秒)
 8 アルピーヌ・R     平均1.992秒(+1.789秒)
 9 ハース・F       平均1.999秒(+1.796秒)
  10 アルファロメオ・F   平均2.332秒(+2.130秒)

棒グラフは前半戦にも掲げた昨年のコンストラクターズランキング順、その下の数字は速い順に並べており、カッコ内の数字はトップタイム(つまりレッドブル)との差を示しています。
後半戦予選最速は何だかんだでレッドブルです。そりゃそうさ、何も驚かない。2番手はフェラーリ、3番手メルセデス、4番手マクラーレンまでは比較的に等間隔で綺麗に並んでいるものの、5番手のアストンマーティンからその間隔が広がり始めています。6番手は驚くなかれ、仲良しフレンチのアルピーヌ、ではなくウィリアムズことアルボンが1.190秒差につけています。前半戦はこんなタイム差ではなかった記憶ですよね。このあとちゃんと比較グラフを用意していますので、もっと驚いちゃって下さい。
下位4チームはなかなかの接戦になっていますが、7番手は我らがアルファタウリが競り勝っています。そのすぐ後ろにアルピーヌが来て、ほぼほぼ並んでハースが地味にいて、後半戦における予選平均値最遅(最大差)はやっぱりアルファロメオという結果でした。さっきの折れ線グラフからも察したか。
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こちらがさっきチラッと話題に出したグラフになります。後半戦10戦のチーム別平均値を前半戦12戦の平均値で引いたものです。このグラフでマイナス側に触れていれば、前半戦より後半戦の差が小さかったことを示し、プラス側だと後半戦より前半戦の方がトップとの差が小さかったことを総括的にみることができます。
見よ、このアルボンの元気さよ。アルボン様々よ。アルボンばかり持ち上げたら可哀想ですが、前半戦のウィリアムズはトップから2.347秒遅れのビリっけつでした。ところがマシン特性上あまり有利にならないと思われた後半戦でQ2やQ3進出したこともあり、ビリチームから完全に脱却することに成功しています。ほか、マイナス側に触れているのは大きい順にアルファタウリ、マクラーレン、メルセデス、フェラーリの5チームでした。当然ながら下位の方が「削り代」が多くありますから、捻出し易くなります。
逆にプラス側、後半戦にダレてしまったのが、、小さい順に言っていくと、アルファロメオ、ハース、レッドブル、アストンマーティン、そしてドドンとアルピーヌ!聞いていくとああなるほどなと思い当たる節はあるでしょう。レッドブルはトップにいるし、確かに予選においては圧倒的感が無くなったのも多少あるので仕方無いにしても、アストンマーティンはだいぶ落ちてしまいましたよね。そして一番存在感が無かったというか、覇気や脅威も感じなかったのがアルピーヌ。確かに。。決勝はともかく、予選は苦戦していましたなぁ。

《予選平均順位》
次はようやく後半戦予選の平均順位になります。予選後のペナルティは含まず、予選で獲得した順位をそのままのインプットとし、もし予選失格があった場合は「順位無しの20位扱い」として評価します。

〈ドライバー〉
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トップは言わずと知れたフェルスタッペンなのですが、フェルスタッペンはこちらも言わずと知れた第15戦シンガポールGPでQ2落ち11番手に終わり、平均値をグッと下げたことによります。それがポールポジションが半分でも後半戦全戦でQ3に進出したルクレールが肉薄しました。で、もう1人のポールシッター、サインツはどうだったかというと、、ラッセルに続く4位の平均5.80番手に沈んでいます。後半戦の序盤こそ苦戦続きのルクレールに代わって台頭しますが、後半戦の後半で予選決勝ともトラブルや不運にも見舞われてやや低迷が続きました。ポイント的にも最終的にルクレールに抜かれて、やや尻すぼみ。
上から9番目のピアストリが平均8.90番手、10番目のガスリーが平均10.60番手に位置しており、このあたりがQ3進出クラスの境目になりそうです。Q2進出クラスは何気に混戦模様で、平均12.80番手の角田を筆頭に相方リカルドの平均13.20番手までに4人がひしめき合っています。ここのリカルドないしボッタスあたりがQ1突破Q2進出ラインか。
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ドライバー単位の平均順位も前半戦と比較し、ゲインロストを評価してみます。
最大のゲインとなったのはメルセデスのラッセルによる平均-3.48番手でした。確かに後半戦はハミルトン相手に予選から凌駕するシーンをよく見かけたように感じます。平均-2.80番手2番目のゲイン量となったリカルドは復帰後の復帰2戦目、第19戦メキシコシティGPの4番手がかなり強力に働きました。ほか、ポール屋さんルクレールや若く元気なマクラーレン勢、ウィリアムズ勢、そして角田もマイナスに転じています。
逆に前半戦よりも平均値を落とした緑のアストンマーティン勢が目立ちます。特にストロールは大不況に陥ってしまっています。アルピーヌのオコンもだいぶ大きめな落ち込みとなり、長らくライバル関係にあったマクラーレンとは大きな差となりました。
3回チャンピオンに輝いたフェルスタッペンはというと、前半戦12戦と後半戦の10戦共に平均3.00番手ということでプラマイゼロ。大事なのは予選よりも決勝で前に出て優勝することか。

〈コンストラクター〉
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コンストラクター(チーム)単位の平均順位結果です。2人のドライバーの平均値としてみると、フェラーリがレッドブルを上回って最速となります。理由は、、うん、それです(笑)フェラーリに先行を許したばかりか、メルセデスにも肉薄されています。その理由は、、。
マクラーレンまでの4チームが10番手以内を確保し、アルピーヌとアストンマーティンはどちら1人がQ3進出、もう1人がQ2脱落といったところか。下位4チームは綺麗に等間隔に並び、最下位はこちらもアルファロメオということになります。
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コンストラクター単位の平均順位でもドライバー単位と同様に後半戦から前半戦順位を引いたものをグラフ化してみました。
タイム的には飛躍的なゲインをみせたウィリアムズも平均順位となるとやや薄まり、アルファタウリやマクラーレンの方が大きくなります。マクラーレンの飛躍はグラフを見るまでもなく感覚的に向上したことに気づきますが、実は順位換算するとアルファタウリの方が大きくなります。今シーズンからエースを担うこととなった角田は前半戦からチームメイトを凌駕し続けましたが、後半戦に入っても新人ローソンやベテランのリカルド相手に臆することなく、順位も一段階飛躍させました。その頑張りがこのグラフからはっきりと見て取れます(やはりリカルドの4番手もだいぶ利いていますが)
6チームがマイナス側にゲインした分、プラス側は4チームでまかなっています。マクラーレンやフェラーリ、メルセデスがマイナスとなれば、アストンマーティンがその被害(というか素直な結果なのですが)を受け止めることとなります。前後半比を行うと、アストンマーティンの不振もまたよくわかる。

《ドライバー別グループ別予選順位変遷》
上記予選順位の裏付けとなる、各ドライバー単位の順位変動グラフになります。前半戦と同じ3つのグループに分けています。
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上位は3チーム。レッドブル、フェラーリ、メルセデスの6人です。さすがに大コケしたドライバーはいないものの、紺の破線、紅の破線、エメラルドグリーンの破線の上下動が目立ちますね。破線は◯◯じゃない方の、、って、コラーっ!7回チャンピオンに対して何てことを!(笑)得意な予選までサインツに押され気味だったルクレールが終盤で息を吹き返したこと、またバキバキに仕上がって連勝街道まっしぐらだったフェルスタッペンが崩れたシンガポールGPが印象的でした。
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中団グループも3チーム、アルピーヌ、マクラーレン、アストンマーティンの6人になります。毎回いいところまでいくのですが、マクラーレン2人はポールポジション獲得はならず。緑の破線アロンソの後半戦はだいぶ乱調にはなりましたが、カタールGPやサンパウロGPではしっかり存在感を示しました。アロンソ以上に低迷し、ドツボにハマった相方ストロールも悪天候を味方につけ、赤旗逃げ逃げ3番手を獲得しています。アルピーヌはガスリーはともかく、オコンの存在感はあまり無かったなぁ。あんなに高身長なのに。
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最後の下位は4チーム8人プラスリカルド負傷のピンチヒッターでF1デビューを飾ったローソンを加えた9人で構成。このグループは毎度ながらQ3進出時点でだいぶ目立ちます。水色実線のウィリアムズのアルボンはオランダGPで4番手、続くイタリアGPで6番手、初開催のラスベガスGPでも6番手を獲得するなど、前評判通り高速レイアウトで台頭。ハースのマグヌッセンはシンガポールGPで6番手となり、予選おじさんヒュルケンベルグを上回る回もチラホラ。アルファタウリもリカルドがメキシコシティGPでレッドブル時代を彷彿とさせる4番手を獲得すると、角田は最終戦アブダビGPで自身最高位となる6番手で対抗と、チーム内で切磋琢磨する内容となっています。

《チーム内対決》
予選編の最後はいつも通りチームメイト対決です。ペナルティ降格前の純粋な予選順位で勝敗を決めていきます。後半戦は全10戦のため、引き分けもあり得ます。が、、IMG_8982
今一番初めに目に付いたのどこだ?!miyabikun分かってますよ!一番上の紺色チーム見たでしょう?!一番上だからとかの理由でなく(笑)
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泣いちゃったじゃないですか、もう!!でも見ちゃいますよね。歴代最強マシン乗りですから。そういう割合でいけば、一番下のチームも同じ結果になっています。って、こっちは仕方ないけど、あっちはダメだって?!(笑)
ほか、顕著な結果となったのは緑のアストンマーティンの9対1、アルピーヌとアルファロメオの8対2、フェラーリとアルファタウリの7対3がありました。繰り返しにはなりますが、10戦全戦で参戦していないとはいえ、角田はリカルド相手に大健闘といえます。いい勝負をしていたのはメルセデスとハースの6対4、そしてマクラーレンは何と5対5のイーブンでした。ノリスはまだ年齢的に若いものの、今一番初優勝に近いとされる有望株。それにイーブンとしたピアストリはまだF1参戦22戦、1年生です。比較するのも酷どころか、かなりいい勝負をしているのに驚きです。マクラーレンのマシンがシーズン開幕直後から好調だったら、ピアストリがもう少し場数踏んで、経験を積んだら、ノリスを上回る逸材になるかもしれません。
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というわけで、12月に入っても諸事情のためなかなか着手できなかったシーズン後半戦のまとめ「予選編」でした。こんなペースでやっていたら、間違い無くシーズン全体のまとめは、、焦ってもよくない。やれるだけ頑張ります!

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最近のF1はやたらと夜の風景、レースが増えました。「ヘッドライトが無い=レースは昼間に」から「ヘッドライトが無いならば、トラック全体を明るく照らしてしまえ」で容易にレースができてしまう。日中の暑さもしのげるし、光の演出もできれば、時差の大きい地域に対しても観戦し易く。多様化の世の中になってきました。今シーズンもこのトワイライトのアブダビでF1は閉幕します。

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最後の予選に向かうアルファロメオのボッタス。ん?後ろにまだボッタス?!似ている。ボッタスの兄弟かな。
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こちらはハースのマグヌッセンがスタンバイ。赤ちゃんもお座りしてだいぶ大きくなりましたね。パパのお手伝いしてお利口さん。

《Q1》
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Q1の入りは各車スロー。セッションの半分弱を静寂で過ごし、チャンピオンのフェルスタッペンがターゲットタイムを設定。1分24秒160。
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チャンピオンチームのペレスを差し置いて、マクラーレンのノリスがフェルスタッペンに続く。シーズン中盤からの飛躍は目を見張るものがありました。開幕早々からこの調子で入れれば、シーズンはもっと盛り上がったことでしょう。来シーズンは是非開幕戦からチームメイトのピアストリ共々、打倒フェルスタッペンにまい進してほしいものです。
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フェラーリのルクレールやメルセデスのラッセルはそこそこの入りも、キングはイマイチ。秋に入って急に不運と苦戦が続いています。
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1本目はトラックリミットでタイムを取り消されたウィリアムズのサージェントは現時点で来シーズンのシートが唯一確約できていません。ロングストレートを擁するヤス・マリーナではそこそこ戦えるはず。
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よし、セクター1はフェルスタッペンより速い。
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セクター2のターゲットはボーダーラインのアロンソに変わりますが、だいぶマージンを築けています。
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最終コーナー出口。今度は出るなよ?!
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アルボンには及ばずも、ノリスに続く4番時計。やればできる!
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セッション残り3分。ピットアウトレーンが騒がしくなってきました。
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え?!さっきのサージェントはまたトラックリミット違反していたの?!最終ターン16でなく、初っ端のターン1?!
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これか、さっきは見落としていた。これはアカン。
路面向上は著しく、最終アタックでは各車タイムを飛躍的に向上し、順位が目まぐるしく入れ替わります。
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いつの間にか下位に落ちたフェラーリのサインツは16番手ペレスに対しわずか0.002秒差で15番手。これはヤバい。後ろからペレスがセクター1最速で追っています。
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ペレスはトップのフェルスタッペンの0.049秒落ちの2番手でQ1通過。サインツは16番手に陥落。
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サインツをはじめマグヌッセン、アルファロメオの2人と結局ノータイムサージェントの5人が不通過。フェラーリ系は6人中2人しか残っていない。ノータイムのサージェントを除く19人が1秒以内の僅差タイムバトルでした。

《Q2》
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フェルスタッペンはQ1トップタイムをさらに引き上げて1分23秒740。最終戦も容赦無い。
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アルファタウリの角田もいい感じ。まだ全車のタイムアタックを終えていませんが、先日のmiyabikunのクソ予想を大きく上回る暫定3番手。いいですよーどんどん覆しちゃって下さい!(笑)
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ノリスがまたフェルスタッペンまで僅差に迫る。フェルスタッペンがあんなに飛び抜けていなければ、ポールや優勝が何回かあったでしょうな。
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Q1のサインツに続いて、Q2はハミルトンが怪しい。10番手が精一杯。時間いっぱいだけど、後ろからチームメイトのラッセルが自己ベストセクターを連ねてセクター3を走行中。
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ラッセル4番手でハミルトンは落ち。
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Q2ではハミルトン、アルピーヌのオコン、アストンマーティンのストロール、ウィリアムズのアルボン、アルファタウリのリカルドが脱落。角田は8番通過ヨ。

《Q3》
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Q1もQ2もトップ通過。シーズンもトップ。全部トップのフェルスタッペンが最後のセッションもトップで締めるか。

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しかしそうはさせないと、ノリスがセクター1で上回っていく。
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フェルスタッペンは1分23秒445、どうだ!
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ノリスは0.371秒落ちでなかなか離れた。
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ラッセルが最後に1本目を終えて、暫定4番手。角田は今のところ6番手。ルクレールやアロンソを上回るのは立派です。フェルスタッペンが飛び抜けちゃっていますね。
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これが今シーズンのラストアタック。気合い入れていってらっしゃい!
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ノリスがセクター1で削ってくる。フェルスタッペン討伐はノリスに託した!
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セクター2でやや遅れ。セクター3で取り返せるか?!
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あーテールスライド。。終わった。。
ノリスのミスの分、ピアストリも健闘しますが届かず。
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ルクレールはセクター3で稼ぐも届かず。最終戦最後の予選はフェルスタッペンが締めくくりました。
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《予選結果》
P.P. フェルスタッペン(レッドブル・HRB)1分23秒445
 2.ルクレール   (フェラーリ・F)   1分23秒584
 3.ピアストリ   (マクラーレン・M) 1分23秒782

フェルスタッペンに対抗し続けたノリスは結局5番手に沈み、角田はそのすぐ後ろ6番手を獲得。決勝も入賞を果たしてウィリアムズ食いができるかの期待がかかります。

《先日の予選予想との答え合わせ》
えー、上位から答え合わせしていくと、、あらら、ポールダメ、2番手ダメ、3番手、4、、ダメ。お、13番手ストロール、19番手の周、そしてノータイム最後尾のサージェントの3人正解、というか当たった感じです。終わりよければ全てよし、といきませんでしたアハハ。。
最後尾ばかりでなく、最低限ポールポジションを当てなければダメですね(笑)何がアルファタウリは揃ってQ1落ちだ、何年F1観てんだよ全く!角田くんをもっと信じなさいよ、この非国民!と、自分で自分を罵ったので、今までの無礼をお許し下さい。。来シーズンも恥を忍んで懲りずに予想をやると思いますが頑張りまーす!

《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 フェラーリ(ルクレール)が0.139秒落ち
 マクラーレン(ピアストリ)が0.337秒落ち
 メルセデス(ラッセル)が0.343秒落ち
 アルファタウリ(角田)は0.523秒落ち
 アルピーヌ(ガスリー)は0.633秒落ち※
 アストンマーティン(アロンソ)は0.639秒落ち
 ハース(ヒュルケンベルグ)が0.663秒落ち
 レッドブル(ペレス)が0.671秒落ち※
 ウィリアムズ(アルボン)は0.853秒落ち※
 アルファロメオ(ボッタス)が1.343秒落ち※
 ※はQ1,Q2最速タイムから算出

Q3に進出したレッドブルのペレスとアルピーヌのガスリーはQ2のタイムが最速でしたので、上記には※印が付きます。Q2で1分24秒078の5番時計を記録したガスリーがもしQ3で同じタイムを出せれば、角田に続きアロンソの前となる7番手を獲得できるものでした。また、ウィリアムズのアルボンの最速はQ1で記録した1分24秒298であり、Q2でそのタイムを出せれば、Q3進出には届かないものの、11番手のハミルトンより速いタイムを持っていたということになります。タラレバだらけでナンセンスな話ですが、それだけ各セッションともタイムが接近し、少しのミスで順位がいくらでも変わったということです。

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 角田裕毅(アルファタウリ・HRB)

今回は自身の最高位となる6番グリッドを獲得した角田くんにあげたいと思います。あら、角田に冷たいmiyabikunにしては珍しい。さっきの予想大間違いのせめてもの償い?!(笑)決して冷たくしているわけではないですよ。日本人だからという変な過大評価や重荷を背負わせないようにしているだけで、期待はしていますよ。貴重な日本代表ですから。角田のF1でのキャリアにおける決勝最高位は、デビューイヤー2021年の最終戦アブダビGPでの4位です。表彰台登壇まであと一歩のところまで近付いたことがありました。その時のスターティンググリッドは8番手でした。レースペースに一抹の不安があるものの、決して狙えない位置ではありませんし、ウィリアムズとのコンストラクターズランキングにも影響があります。ここで角田主導でポイントを獲得して、僅差に近付けたり上回るようなことができれば、世間を賑わせているシート争奪戦も安泰です。
次点は安定のポール獲得のフェルスタッペン、ハミルトンを置き去りに上位グリッドを獲得したラッセルです。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 該当無し

今回の予選自体のワーストは無かったと思いますが、細かいことを言えばサインツとハミルトンにはガッカリでした。ペレスも一時期ヒヤリとさせられました。まあそういう上位がコケてくれるから、番狂わせや下位から飛躍ができるのですが。

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《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ルクレール   (フェラーリ・F)
 3 ノリス     (マクラーレン・M)

今シーズン最後の決勝表彰台予想です。先日のラスベガスGPでのルクレールをみて、miyabikunルクレールを信じることにしました。ルクレール(自身)は2位に残れる!あとはピットタイミングや戦略次第!3位はピアストリでもラッセルでもなく、ノリスです。レースとなれば巧者のノリスが力強い走りで来シーズンの「ストップ・ザ・フェルスタッペン」の最有力に名乗りを上げてくれるはず。角田は、、、9位入賞!その心はペレス、アロンソとガスリーないしオコンには捕まってしまうけど、何とか入賞圏内は確保してくれる、ということで。miyabikunまだ角田に冷たいって?!

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