F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:ロシアGP

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「レース前にオレたち、何見せられてるんだろ」
ってのは冗談だけど、仕方無いでしょう。この国は今国歌斉唱できないんだから!COVID-19から復帰したライコネンはぱっと見目までマスクで覆ってみえる(笑)サングラスと一体化して、おそらくこの美しい舞をちゃんと見てないな。
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冗談はさておき、雨の予選からの決勝ですが、引き続き空模様が怪しいので早めにスタートタイヤを見ちゃいましょう。さすがにソフトタイヤをチョイスした者はおらず、ミディアムからハード、あるいはハードからミディアムに履き替える1回ピットストップがココの王道。繰り返し、レッドブルのフェルスタッペンは先日イタリアGPのペナルティ+パワーユニット交換による最後尾スタート、フェラーリのルクレールも交換ペナルティ、オマケにメルセデスのボッタスもまだ履歴が浅いはずなのに交換ペナルティを受けて後方に下がっています。真相を詳しく知りませんが「やれることは何でもやる」いや「疑わしきは予め対応」が正しいか。

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奇数列の走行ライン上が絶対的有利なスタートは3番手のラッセルが2番手サインツに並んでノリスに追従しますが、サインツはノリスを使ってターン2でトップを奪います。
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一方で4番手スタートのハミルトンは予想通りイマイチでしたね。蹴り出しのよい5番手リカルドに先攻を許しつつ、サインツの背中を使ってイン側の隙を狙いますが、
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ノリスに蓋をされ、行き場を無くして6位に降格。若手によるハミルトン包囲網発動のよう。逆に7番手のストロールは前方がアウト側、イン側にそれぞれ分かれたため、中央突破に成功。-3となる4位浮上。最近地味目できていたちゃまも存在感を示しています。
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1周目終了直前の順位昇降はこうなりました。ハミルトンは7位表示となっていますが、アロンソのショートカットがあったため、実質+2となる6位です。-7で12位に浮上したルクレールや-3のストロールやライコネンは成功組。TSUは+8で最後尾転落。。

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計画的?いや保守的に交換ペナルティを受けたボッタスは6周目にフェルスタッペンに抜かれています。もう任務完了?!あまり効果はなかったようで。
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ファステストラップを築いて堂々とトップを快走するサインツとそのお友達のノリスは3位以下を大きく引き離し始めました。ペース的には2位のノリスの方が余力がありそうですが、ココは抜けそうで抜けないソチ、レース序盤でタイヤを酷使するわけにもいきません。じわりじわりと近付き、ノリスは13周かけてトップ復帰へ。ポールトゥウィンの可能性を自ら引き寄せています。
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同じく13周目に3位以下の「動かぬひと塊」は4位ストロールを皮切りに翌14周目に3位ラッセルが動きをみせ、15周目にサインツもピットへ。

こうなれば速いマクラーレンの前が開けます。暫定2位のリカルドがハミルトンの行く手を阻み、ノリスに余裕を与えてあげるのが仕事。
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先日のイタリアGPでは久々の優勝を得たわけだしね、今回は立場が逆。連勝に向けてマクラーレンがしっかりワークスを抑え、往年のトップチーム復帰にまた近付こうとしています。

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23周目にメルセデスはフェイクで立ちはだかるリカルドのピットを誘発し、ハミルトンがノリスに対して猛チャージ。ひとまず追えるだけ追って27周目にハードタイヤへ。
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同じ周回にフェルスタッペンとピットロードでニアミス。今回はこれ以上に触れ合う心配はないかな。
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ハミルトンはピットでモタついたリカルドをオーバーカットして暫定9位へ。
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フェルスタッペンはダラつくラッセルの後ろとなる暫定12位で復帰。トップ争いにばかり目を向けているうちに、何気にフェルスタッペンもリカバリーしているんですよね。ソチの最後尾から何位でフィニッシュできるのか。ちなみにトップのノリスは29周目にハードを履いて1回ピットストップ勢3人に続く暫定4位(実質トップ)で復帰しています。

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やっぱりドライの決勝レースとなるとペースで敵わないか、30周目のストレートエンドとなるターン2でハミルトンがサインツをかわして、いよいよ同じパワーユニットを積む「新旧イギリス人対決」の構図が出来上がります。ノリスよ、どうにか逃げて、踏ん張ってほしい。
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そうそう、それでいい。ファステストラップで逃げる。

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46周目のノリスの背後に黒い影。あわせてスタンドは慌ただしくレインコートや傘が開き始めます。予想通りの雨が到来か。
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あれ、2.5秒のギャップを築くノリスがいない。
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おいおい、驚かさないでくれよ!ただでさえ使い込んだドライタイヤで足元をすくわれ始めました。雨のノリスだろ、ココで踏ん張らなければ初優勝は無いぞ?!
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雨足は強くなり、3位ペレスに45秒の空間をもつハミルトンは残り4周でインターミディエイトを履くことを決断。
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優勝しか見えていないノリスに選択の余地は無く、頑なにステイアウトを固辞。ハミルトンとの差は15秒あるものの、果たしてこの雨でハミルトンの追い上げが勝つか、ノリスの逃げ切りが勝つか、天とノリスの腕に全てが託されました。
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あーあ、オーバーラン。やっぱりダメだったか。。観念したノリスはようやくピットロードへ。
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こっちもオーバーラン。
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悲願の初優勝を目前まで掴んだのに、最終盤でこんなオチが待っていたとは。。

祝福するのも正直悔しいけど、ハミルトンはキリ番となる100勝目をようやく達成。また何位まで浮上してくるか見ものであったフェルスタッペンはこの波乱をうまく使い、何と2位フィニッシュ。何だかんだで「いつもの2人」が並ぶんですな。

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《決勝結果》
 1 ハミルトン   (メルセデス・M)
 2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 3 サインツ    (フェラーリ・F)

《ファステストラップ》
 ノリス(マクラーレン・M)1分37秒423
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ノリス(マクラーレン・M)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ノリス(マクラーレン・M)

そもそも今回の予選がドライ環境であれば、ポールポジション獲得も難しかったのではないかと思います(ドライならばおそらくハミルトン)タイヤチョイスに成功し、決勝スタートで一度順位は落としたものの、トラック上でしっかりサインツを捉え、ファステストラップで逃げる様子は見事だったと思います。予選、決勝、ファステストラップ、そして本家のドライバー・オブ・ザ・デイ獲得を総ナメにしたノリスのポテンシャルと頑張りを大きく知らしめられた「ノリスGP」でした。それもあって、最後の選択ミス、意固地は悔やんでも悔やみきれません(この後の「ワースト」に続く)
ほか、しばらく勝利から遠ざかっていたハミルトンの決断とそのタイミングでライバル(ノリス)の手数を封じた走りは100勝目に相応しい底力を感じましたし、ロシアは捨てレースかと思われたフェルスタッペンも「恵みの雨」として2位を獲得したのも立派でした。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 ノリス(マクラーレン・M)

ベストドライバーでありつつも、こちらでもノリスを敢えて選びました。ワーストと表現すると角が立つし、適切ではないかもしれませんが、やはり言わずと知れたあの「判断ミス」に尽きます。チームは順位よりも悪化するトラックの状態から「最悪なケース」になることを避け、安否を気遣う指示を再三送っていました。しかし優勝しかみえていない、言い方を変えれば優勝するにはステイアウトするしかない状態におかれたノリスは「自分の腕」を信じて突き進みました。私達ファンや側からみている者からすれば、先日のベルギーGP予選のこともありますし、タイヤ交換に向かって確実な2位を獲得し、今後また訪れるであろう初優勝のチャンスを狙った方が賢明だと考えてしまいます。ただそれができなかった。目指せ1勝目に対して今回100勝目を達成したハミルトンとの差は「経験値の少なさと若さ」だったと思います。ノリス本人が最も悔しく、判断ミスに対して大いに後悔していることと思いますが、ベルギーGPで学習し、このロシアGPでも痛いほど学習できたはずです。まだノリスにはこの先長いF1ドライバー人生があります。実りあるこの経験をしっかり発揮して、次こそ誰からも笑われない「初優勝の喜び」を味わってほしいと思います。

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《第15戦ロシアGPのポイント》
・雨を侮るなかれ。若気の至り。ただこれも勉強
・珍しく降った雨も結果的にはメルセデスの元へ
・雨も味方しフェルスタッペンの損失は最小限に
・ハミルトン、キリ番100勝達成おめでとう

スタート以降は比較的ダラダラにまったりしがちなロシアGPですが、予選の雨上がり、そして決勝終了間際の雨と、予想外の波乱やドラマを生んで「刺激的な」ロシアGPになりました。激化するチャンピオン争いに加え、若手の台頭がしっかり感じられる非常に印象的なレースだったと思います。

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今までロシアGPの雨ってあまり記憶に無いのですが、土曜フリー走行は雨で中止となりました。新人ドライバーにとってはまた実走行のチャンスを失い辛い状況となります。IMG_1931
このシーンを目にした時、思わず学生時代のプール掃除を思い出しました。実際にサーキットのペイントの部分に立った経験はないのですが、デッキブラシだかワイパーだかでコンクリートに塗られたペイントの上を履くとあんな感じになりそうだなと。予選前には雨もあがり、ウェット路面のまま行われそう。ツルツルの措置。

《Q1》
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ひとえにウエット路面といっても、他のサーキットにはないスムーズな路面。二種のうちどちらを履くか迷いますね。ひとまずアルピーヌ様のアロンソ様は深溝ウェットでトラックイン。
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今回は前戦イタリアGPのインシデント+パワーユニット交換によるペナルティが課され、最後尾スタートが決定しているフェルスタッペンは淺溝のインターミディエイトをチョイス。アロンソ以外は全員インターミディエイトをチョイスしており、ウェットを履くほどビビる必要はないというのが最適解か。
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フェルスタッペン同様に交換ペナルティで後方スタート確定のルクレールが1分50秒292をマーク。
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そのルクレールの前に立ちはだかるアルファロメオ1台。もしや、、
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ジョビナッツィ。唯一来シーズンの就職先が決まっていないんだった。まさか親会社に対して反旗を翻した訳ではないよね?!腐らずしぶとく頑張ろう!
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ルクレールは一応律儀にQ1のタイムアタックに挑んだのに、フェルスタッペンはやっぱり「予選に参加したまで」を選んだか。。この瞬間にmiyabikunが先日予想した順位の答え合わせが大荒れすることが決定(笑)
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よってQ1落ちはアルファロメオとハースの2台とノータイムフェルスタッペンの5台ということで。

《Q2》
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今シーズンのガスリーの素晴らしい点は、サーキット特性によらず速さをみせていることもさることながら、毎セッションでいの一番にアタックに向かっていくんですよね。見た目の通り勝気というか、前向きな姿勢がとてもいいと思います。
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ガスリー以上に速さをみせるノリスは今回もノレています。雨の予選ってのが見ていてハラハラしてしまいますが。
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そんな伸びゆく若手の頑張りも虚しく、キングは情け無用に得意なロシアを制してくる。やっぱりロシアGPはメルセデスのモノなんでしょうか。
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忘れちゃいけないのがボッタス。ボッタスも今はまだメルセデス乗りです。予選は勝ってもジンクス通りだし文句は言われないはず(笑)
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Q1はタイムを残したルクレールはココで止め。ああ、Q3進出を予想したのに、クソぅ。
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今もメルセデス(パワーユニット)を積み、来シーズンは本ちゃんのメルセデスに乗るラッセルはウェット環境を味方につけ、しっかりとQ3進出へ。結果的にノータイムのルクレールとウィリアムズのラティフィ、アルファタウリ2台に加え、元アルファタウリかつ元フェラーリのベッテルが脱落。
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《Q3》
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セクター1は徐々にドライラインが出来てきました。ポール争いは結局のところこの2人になってしまうのか。
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先行するボッタスがラインを作り、あたかもハミルトンを牽引するかのような構図になっています。
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いいんだよ予選は、勝てよボッタス!
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もう、オイシイところみんな持っていかれちゃうんだからお人好し。
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イケイケのノリスにまで抜かれているぞ。
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Q3の残り6分でラッセルはドライのソフトタイヤを履く賭けに出ます。それをみてフェラーリのサインツやマクラーレン勢も続いていく。
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カクカクのセクター3はまだ濡れておりリスキーですが、成功すれば大金星を得るチャンスですね。
(画像左上のワイプでハミルトンはピットロードで地味にフロントウィングを壊しています)
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セクター1だけで1.365秒遅れているということは、ドライタイヤは勇足だったか。
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お、サインツきた!暫定トップ!
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いやいやノリスがそれを0.5秒も上回る!
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そしてラッセルも3番手に大飛躍!一方でもたついたメルセデス勢はタイヤを仕上げる時間無く、タイム更新ならずで面白い結末に。
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《予選結果》

 1 ノリス (マクラーレン・M)1分41秒993
 2 サインツ(フェラーリ・F)  1分42秒510
 3 ラッセル(ウィリアムズ・M)1分42秒983

早い段階でドライタイヤに履き替え、限られた時間でタイヤを仕上げることに成功した三者でした。ノリスは念願の初ポール獲得、その隣には仲良しサインツといち早くドライタイヤをチョイスしたラッセルが続いたっていうのが何ともいいですね。実にフレッシュなトップ3となりました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
途中で止めてしまった2人により、答え合わせするのが怖いくらい。でもやったからにはみていきます。
10番手オコン、一人だけ。。テッパンと思われたメルセデスの後退、隙をついた若きトップ3なんて当てられるわけなーい!(笑)ただ今回は予想を大外ししたけど、どこか清々しいしラインナップには満足です。

《Q3トップのノリスと各チームの差》
 フェラーリ(サインツ)が0.5秒落ち
 ウィリアムズ(ラッセル)は1.0秒落ち
 メルセデス(ハミルトン)が2.1秒落ち
 マクラーレン(リカルド)は2.2秒落ち
 アルピーヌ(アロンソ)も2.2秒落ち
 アストンマーティン(ストロール)が3.0秒落ち
 レッドブル(ペレス)は3.3秒落ち
 アルファタウリ(ガスリー)が4.6秒落ち※
 アルファロメオ(ライコネン)は7.6秒落ち※

 ハース(シューマッハ)は7.8秒落ち※
 ※は最速タイム(Q2,Q1)から算出

今回のチーム別タイム比較はセッションが進行するにつれて路面環境がよくなるという現象が顕著だったため、マシンのポテンシャルというよりかは「いかにセッション終了間際にタイムが更新できたか」によります。他の予選に比べて参考にならないデータとなりました。
上位3台(ノリス、サインツ、ラッセル)はドライタイヤでのタイム更新ということもあって、ソチを庭とするメルセデスに対して大差を築く結果です。特にポールを獲得したノリスの飛び出方にはビックリしました。マクラーレンの得意そうなサーキットレイアウトに加え、先日のベルギーGPの荒れた雨予選からもわかるように、ノリスはウェット路面が得意そうですね。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 
 ノリス(マクラーレン・M)

本来ならば一番初めにドライタイヤを履くことを決断して、あのウィリアムズで3番手を獲得したラッセルの功績の方を讃えるべきかもしれませんが、さすがに「初」には敵わぬ、ポールも優勝も獲れそうで獲れずにきたノリスくんを讃えたいと思います。次の初ポールもしくは初優勝者はノリスかサインツあたりかという予想はありました。まさか今シーズンに、それもあの悔しい思いをした雨のベルギーGPからさほど間を空けずに、アタフタする絶対王者の隙を縫ってチャンスをモノにしました。もうあとは初優勝を待つのみですね。
サインツはいつも惜しいところまでいって、あと一歩足りないで来てしまっています。フェラーリがより復調すれば、必ずやチャンスは巡ってきますから、ルクレールに遠慮すること無くめげずに今後もテッペンを目指しましょう!

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 

 該当なし

いくつかダサいなと思うシーンはありましたが、今回は珍しいソチの雨ということで、該当はなしとしました。過去に物議となった「ターン3先のボラード」に大きな変化がありませんね。決勝で事が起きないことを祈りましょう。

《決勝の表彰台予想!》
 1 ノリス  (マクラーレン・M)
 2 ハミルトン(メルセデス・M)
 3 リカルド (マクラーレン・M)

理想、願望からすれば、予選順位のままでいってほしい。例え順位に入れ替えがあっても、上位スタート3人のうちの誰が勝っても嬉しい結末になります。ところが現実はそう甘くない。「政治」が行われるとなれば、3番手ラッセルの隣は来シーズンの先輩、上司でもありますし、雨晴れ関係無く純粋なレースペースとなれば、太刀打ちできないのは想像がつきます。また2番手サインツもレースペースとなると同様に対抗できないと思われます。どうにかノリスだけでも逃げ切って、ポールトゥウィンを果たしてほしいですね。

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この夕日である出来事を思い出してしまいました。あれから一年経つのか、早いなぁ。

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F1はヨーロッパを無事に抜け、ヨーロッパっぽいアジアのソチを迎えました。コロナ禍でもコチらは開催可能な措置が採られたということで、数少ない貴重なアジアラウンドが盛り上がるといいですね!
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《ロシアGPの基本情報》
 ソチ・オリンピックパークサーキット
  全長           :5.848km×53周=計309.944km
  開催回数 :8回目
  コーナー数:19箇所
  高低差       :1.9m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :マゼピン

《ロシアGP個人的印象》
 ・綺麗な路面でタイヤに優しいサーキット
 ・長いストレートで全開時間も長め
 ・「市街地」ではないが直角コーナーが各所に
 ・兎にも角にもメルセデス天下

「ロシアGP」って言葉は使って平気なんでしたっけ。先日行われた東京オリンピックもそうでしたが、スポーツ選手における最大のご法度である「ドーピング使用」が問題となったため、来年2022年12月まで「ロシア人選手」としてのスポーツ参加、国旗、国歌が制限されています。このブログでは一度だけロシア国旗をデカデカと貼り付けた回がありますが、基本的には国旗は出しませんので特に問題無し。国歌も流しませんしmiyabikun歌えませんから大丈夫。昨シーズンまでクビアトがレギュラードライバーとして参戦していましたが、うまいこと外れましたね(本人やファンからすれば、全然いいことではないが)今年は代わってマゼピンが「この地の近くの出身」として参戦していますね。母国っていう言葉は使っていいのかな?!さすがにマゼピンって名前は出しても平気ですよね?!(笑)

《過去5年のポールポジション》
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分31秒304
 2019年 ルクレール(フェラーリ)
    1分31秒628
 2018年 ボッタス (メルセデス)
    1分31秒387
 2017年 ベッテル (フェラーリ)
    1分33秒194
 2016年 ロズベルグ(メルセデス)
    1分35秒417

《ポールポジションレコードタイム》
 
2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分31秒304

《現役ポールポジション獲得者と回数》
  (★はその年のチャンピオン)
 2回 ハミルトン(2014★,20★)
 1回 ベッテル (2017)
   ボッタス (2018)
   ルクレール(2019)

昨年もしっかり開催されましたので、2016年から5シーズン分の結果が並んでいます。16年のロズベルグによるメルセデスから、フェラーリ、メルセデス、フェラーリ、メルセデスと交互にきていますね。今回はフェラーリの番といきたいところですが、現実はそう甘くない。今年はこの規則性が崩れることになると思います。パワーユニット交換ペナルティにより、ルクレールとフェルスタッペンの後方スタートが予選前から決定しています。ただポールポジションを獲ってはいけない、というわけではありません。フェラーリに代わってフェルスタッペンが獲ってもいいんです。ただ、スターティンググリッドが下がってしまうという話。大事な時期なのに惜しい痛手ですね。ルールだからフェルスタッペンのみに限ったことでもないし、仕方が無い。

《過去5年の優勝者》
 2020年 ボッタス (メルセデス)
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
 2017年 ボッタス (メルセデス)
 2016年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 4回 ハミルトン(2014★,15★,18★,19★)
 2回 ボッタス (2017,20)

ソチの決勝レースといえばメルセデス。先日の「優勝を可能とする予選順位」でお気付きになった方もいらっしゃることと思いますが、開催した過去7回の全てがメルセデスによる優勝しかありません。フェルスタッペンが若くて生意気だろうが、フェラーリがグレーな馬になろうが、メルセデスなんです、ソチは。今シーズンその流れを壊せるか、継続するのか、そこを楽しみにしています。おそらく決勝は「そのどちらかの方」強いていえばあの方にしか勝つ権利は与えられないのでしょうが、紺の片割れが来るか、はたまた2戦連続のオレンジが待ったをかけてくれたりすれば、miyabikunはイキイキと週明けの仕事に向かえます。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2020年 ボッタス (メルセデス)
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ボッタス (メルセデス)
 2017年 ライコネン(フェラーリ)
 2016年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 3回 ボッタス (2014,18,20)
 1回 ベッテル (2015)
   ライコネン(2017
   ハミルトン(2019★)

ファステストラップについても今や名残りだけになっているものの、メルセデスと当時フェラーリのドライバーしか獲得していません。レッドブルやマクラーレンには本当に頑張ってほしいですね。ポールも優勝もファステストも結局似たり寄ったりな措置になってしまっています。それがソチなのです。
前にも言った記憶がありますが、ロシアGPを比較的得意とするボッタスがたまにロシア人だっけ?!と錯覚してしまいます。フィンランド人でしたね(笑)

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

昨年と同様の最も柔らかめのコンパウンドです。路面はスムーズであるとはいえ、レイアウト中盤以降の各所にカクカクターンがあり、リヤタイヤに負荷がかかりますので、予選は特にセクター3までしっかり保たせ、カクカクを速く抜けられることが重要です。
先程も書きましたが、今回は皆さんもよくご存知の通りフェルスタッペンとルクレールが予選を前にパワーユニット交換によるペナルティ降格が決定しています(フェルスタッペンは先日のイタリアGPのペナルティもあったわけですが)こうなると予選でどれだけ真面目に取り組むかによって、以下の予想も激変してしまいます。一応スポーツですし、決勝レースを見据えた感触を確かめてくれることに期待し、ペナルティを考えずに予想していくこととします。ペナルティがあるから手を抜くなんて、プロとしてあってはならぬ!

《ロシアGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
  20.マゼピン    (ハース)
  19.シューマッハ  (ハース)
  18.ラティフィ   (ウィリアムズ)
  17.ライコネン   (アルファロメオ)
  16.ジョビナッツィ (アルファロメオ)
 〜Q2〜
  15.ラッセル    (ウィリアムズ)
  14.角田裕毅    (アルファタウリ)
  13.ストロール   (アストンマーティン)
  12.ベッテル    (アストンマーティン)
  11.リカルド    (マクラーレン)
 〜Q3〜
  10.オコン     (アルピーヌ)
    9.サインツ    (フェラーリ)
    8.ルクレール   (フェラーリ)
    7.アロンソ    (アルピーヌ)
    6.ペレス     (レッドブル)
    5.ガスリー    (アルファタウリ)
    4.ノリス     (マクラーレン)
    3.フェルスタッペン(レッドブル)
    2.ハミルトン   (メルセデス)
 P.P.ボッタス    (メルセデス)

フェルスタッペンのグリッド降格ペナルティ有無に関わらず、ソチはメルセデス有利かなと思っています。決勝はどうなるか(おそらく、ああなる)は別として、予選は自由に、伸び伸びと、清々しくボッタスが獲る、に一票。ハミルトンとしては最大のライバルと当分触れ合うことの無い位置に離れますので気は楽でしょう。
ノリス、ガスリーの予選元気組を挟んで、決勝派のペレス。そして2021年使用マシンに楽しみを感じ始めたアロンソ様を上位に。ソチはちょっと苦しいかなとも思いましたが、多少の違いはあれどまあまあ遠からずなバクー市街地で健闘したフェラーリ2台をQ3進出に混ぜました。ルクレールは残念なグリッドからになるものの、サインツも充分フェラーリ復調に貢献できていますので、また決勝で「新旧マタドール対決」してほしいです。
ラッセルをはじめとしたウィリアムズ勢はちょっと苦しい気がします。ストレートは速いけど、問題はセクター3のカクカク区間。予選でタイヤを残しても、通過速度でもっさりしてタイムロスしてしまうのではないかなと予想。miyabikunが15位予想すると飛躍し、高めにすると定位置15位になる反骨な結果になりそうなので、ラッセルファン、ウィリアムズファンの方々、ご安心下さい(笑)この先しこたまフロントロウやポールポジションが獲れるようになるはずです。

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今週末はロシアのソチでF1が行われます。ここまでは概ね昨年立てられたF1カレンダーに則した形で進行していましたが、ヨーロッパを離れたここから先、アジアやアメリカ大陸系のGPに変更や未だ開催不透明な状態が続いています。
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ロシアGPはまだ歴史も浅く、記憶にも新しい2014年から開催されています。宇宙開発に長けた大国のロシアのF1史はまだ10年にも満たないというのが意外というか、お国柄が表れています。昔はF1どころではなかったでしょうからね。ロシアと聞くと日本からも近い位置に感じますが、ソチはコッチ側のロシアでなく、ほぼヨーロッパや中東に近いソッチ側のロシアのため日本から遠く、時差もたっぷりあります。
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2014年2月に行われたソチオリンピックの会場を使い、ヘルマン・ティルケがレイアウトをデザインしてサーキット化させました。miyabikunは開業時に呼ばれた「ソチ・オリンピックパーク」の名で定着してしまっていますが、今は「ソチ・オートドローム」という名が正式なサーキット名になります。まだたったの7回の開催ですし、周囲は他のスポーツ施設や遊園地などがある公園内のため、サーキットレイアウトも変わらず続いています。工具のモンキーレンチのようなシルエットで平坦かつスムーズな路面が特徴的なサーキットです。コントロールラインからほぼ直線扱いのターン1を経て、直角右コーナーとなるターン2までは非常に長いストレートとなっているため、スタート直後での順位の入れ替えとターン2の渋滞が有名です。トラック全体的に両側ウォールで囲まれており、一般的なランオフエリアは少なめの「半市街地」サーキットです。

《ソチの歴代優勝者の予選順位》
 14 ハミルトン ★     予選P.P.→優勝
 15 ハミルトン ★     予選2番手→優勝
 16 N・ロズベルグ ★ 予選P.P.→優勝
 17 ボッタス     予選3番手→優勝
 18 ハミルトン ★     予選2番手→優勝
 19 ハミルトン ★     予選2番手→優勝
 20 ボッタス     予選3番手→優勝

 ★はその年のチャンピオン
 「濡」は雨もしくはウェットコンディション
 ※予選順位はペナルティ降格を含みません

7回しか行われていないため、戦績も短くて見易いですね(笑)ヨーロッパ以外の開催地の多くは比較的近代から始まったサーキットが続くため、書き上げて並べてもこんな感じになってしまいます。特にまとめなくても薄ら結果がわかってしまいそうですが、一応他のサーキットに準じてグラフ化してみます。
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 予選P.P.   →優勝:2回 28.6%
 予選2番手  →優勝:3回 42.9%
 予選3番手  →優勝:2回 28.6%

ポールトゥウィンが7回中2回、フロントロウウィンが7回中5回、3番手からの優勝が2回で、4位以下からの優勝はありません。ポールポジションスタートよりも2番手からの優勝の方が多いのが特徴的であり、いずれにせよ予選順位が絶対大事ですね。先程書いたようにセクター1序盤に長めのストレートとセクター2終盤からセクター3序盤に緩やかなカーブからの直角コーナーがパッシングポイントではあるものの、レースが落ち着いてしまうとあまり効果的でなくなってしまいます。タイヤにも非常に優しいですし、他のコーナーは現代のF1マシンにおいて最適なパッシングが行えないコーナーばかりですので、面白いか面白くないかと聞かれれば、miyabikun個人的には面白く、、(笑)


ソチはサッと終わってしまいましたので、本来であればソチに続いて開催予定されつつも2年連続中止の判断がされたアチもやってしまいましょう。シンガポールGPの開催地であるマリーナ・ベイ市街地サーキットの優勝者とその予選順位です。
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シンガポールGPという名のレースはF1で開催されるようになるもっと前、1960年代にF1以外のカテゴリーで使用され、数回行われたことがあります。F1としては今から13年前の2008年より、街の一般道を閉鎖した市街地サーキットとして開催されています。日中は暑く、またヨーロッパとの時差も考慮され、F1史上初となる投光機を使った「ナイトレース」発祥の地となっています。
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レイアウトを見てもわかるように、市街地の一般道をほぼ使って結ばれていますので、アメリカのフェニックス市街地やデトロイト市街地のようなカクカクで無機質なコーナーから成り立っています。異なるのはやはりナイトレースであることから煌びやかな夜景やライトアップされたトラックが華やかさを演出している点でしょうか。夜とはいえ赤道に近いこともあって高温多湿。さらには平均速度も低いため決勝レースとなると長丁場でドライバーにとって肉体的な負荷も他のGPと異なります。先程のロシアのソチと同様に、こちらはガチの市街地サーキットであるため、ウォールに囲まれ一瞬のミスや無理なパッシングでクラッシュを伴います。赤旗やセーフティカーが発動すれば、その分さらにレースが長引くわけで、、

《マリーナ・ベイ市街地の歴代優勝者の予選順位》
 08 アロンソ     予選15番手→優勝
 09 ハミルトン    予選P.P.→優勝
 10 アロンソ     予選P.P.→優勝
 11 ベッテル ★      予選P.P.→優勝
 12 ベッテル ★      予選3番手→優勝
 13 ベッテル ★      予選P.P.→優勝
 14 ハミルトン ★     予選P.P.→優勝
 15 ベッテル     予選P.P.→優勝
 16 N・ロズベルグ ★ 予選P.P.→優勝
 17 ハミルトン ★     予選5番手→優勝 濡
 18 ハミルトン ★     予選P.P.→優勝
 19 ベッテル     予選3番手→優勝

 ★はその年のチャンピオン
 「濡」は雨もしくはウェットコンディション
 ※予選順位はペナルティ降格を含みません

こちらがマリーナ・ベイ市街地での全12回の優勝者とその予選順位となります。赤道直下の熱帯地方でありながら、今は無きお隣マレーシアはかなり雨に降られましたが、シンガポールは雨のレースが少なく、記憶にある限りは2017年の1回キリだったかなと思います。こちらも一見順位整理の必要もなさそうですが、予選順位をまとめてみましょう。
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 予選P.P.   →優勝:8回 66.7%
 予選3番手  →優勝:2回 16.7%
 予選5番手  →優勝:1回   8.3%
 予選15番手→優勝:1回   8.3%

全12回の開催も予選順位単位にまとめると、4種類に分類されます。ポールトゥウィンが最多の8回は想定内の結果も、他は3番手、5番手、15番手からの優勝と奇数列ばかり。2番手や4番手からは勝てていません。ちょっと面白い結果ですね。ココに限りませんが、奇数列はいわゆるレコードラインに近い位置にあるため、偶数グリッドはタイヤラバーが路面に乗っていない状態が多いです。さらにココは常設サーキットでなく一般道ですから、普段から路面が出来上がっているわけでないというのが、偶数列不利、スタートで奇数列を捕まえられないという状況を作り上げているのでしょう。残念ながら今シーズンは開催されませんが、偶数側から優勝を挙げるものがいるのかが今後の見どころですね。奇数側ではあるものの、一つとんでもない位置である15番手からの優勝があります。シンガポールGP開催初年の2008年のアロンソです。以前「過去のレース」シリーズで5年前に振り返ったこともある、かの有名な「いわく付き」レースです。記憶にある方も多くいらっしゃると思いますが、知らない若いF1ファンもいるかと思いますので、一応サラッと触れておきます。

〈下位スタートから優勝を挙げたレース〉
 08 アロンソ 予選15番手→優勝

以前このブログの16/9/15に「過去のレースを振り返る」で取り扱っています。このレースは単なる決勝の追い上げによるものだけでは無く「下位に沈んだ予選から」話は始まっています。前年07年に泥沼の出来事があり、たった一年でマクラーレンを離れたアロンソはこのシーズンから古巣ルノーに出戻り、再びチャンピオン獲得を目指します。
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フリー走行で好位置につけ、マシンの勢力図によらないこのサーキットで上位スタートを目指したアロンソですが、肝心の予選でマシンの不調が見つかり、15番手Q2敗退を喫してしまいます。
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決勝レースは2ピットストップを選んだアロンソはその中でも早めの12周目にハードタイヤを履きトラック復帰。そのすぐ後、チームメイトであるピケ(子)がターン17でクラッシュし、セーフティカーが発動されます。
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当然2回ピット戦略の各車はこのタイミングを使って給油とタイヤ交換に向かうわけですが、これが思いの外アロンソに有利に働き、ステイアウトしたアロンソはこの時点で5位に浮上します。
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(ちなみにトップのロズベルグとクビカはピットレーン閉鎖時にピットインしたためペナルティ対象、2位のトゥルーリと3位フィジケラは1回ピット戦略です)
アロンソより上位4台がペナルティおよびピットを済ませると、当然ながらアロンソの前がクリアとなり、あと1回ピットインを控えつつも暫定トップに立ちます。
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2回目のピットを終えてもトップで復帰し、結果的に抜き辛いと言われたマリーナ・ベイ市街地において14人抜きとなる大逆転勝利をおさめることとなりました。
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ただこのレースには裏があって、のちにシートを喪失したピケが「レース中のクラッシュはチームからの指示によるもの」と告白。チームもこの事実を認めたことで、アロンソの優勝はそのまま覆ることはありませんでしたが、フラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズをF1界から永久追放するという、いわゆる「クラッシュゲート」と呼ばれる事件にまで発展しました。
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大金が動き、いくら政治色の強いF1とはいえ、レースを意図的に操作してはいけません。このレースのアロンソ自身に罪はありませんが、マリーナ・ベイ市街地で15番手スタートからの優勝は異例であり、通常ではあり得ません。やはり上位スタートが必須のGPの一つです。

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日曜決勝は気持ちのいい晴れです。母国ドライバーのクビアトを応援する手作り旗が映し出されています。
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座席がカッスカスなのはクビアトの人気がないからではなく、まだまだ入場制限があるからですね。母国では苦い思い出がありますから、今年は払拭しましょうよ!image

決勝スタートを前にレッドブルのアルボンとウィリアムズのラティフィがギヤボックスの交換を行い、共に5グリッド降格ペナルティが下っています。それに加えてこの方にも何と
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レコノサンスラップのスタート練習を規定された位置で行わなかったとして審議が入り、レース開始後にタイムペナルティが下りました。初めは5秒かなと思っていたら、結果的に倍の10秒加算となっています。なぜか初めはよくわからなかったのですが、どうやら2回かましてしまったようですね。ハミルトンは一応チームに確認をしたものの、チームに誤認識があったようで、予選の幸運は決勝でチャラか。日本の流行りに乗っかって「倍返しだ!」

ロシアのスタート直後はターン2まで実質ストレート扱いが長く続きます。歴代でスタートダッシュからの逃げ切り、なんてシチュエーションもありました。2番手3番手のミディアムタイヤ勢が前を行くとなると決勝も盛り上がります。
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ほら、これこれ!不利の偶数側2番手ボッタスと3番手フェルスタッペンが直列繋ぎ。その後ろでは4番手のペレスがもたつく間、黄色いルノーが早くも食っています。image
リカルド来るぞー、久々にドッカンブレーキ見られるか?!image
来なかった。。あーフェルスタッペンずるい!一応規定のボラードを通過していますが、これでポジションキープはアリなのか?!一瞬ハミルトンよりも前に出ているし。予選もピットレーンでインからかわしたりしたけど、ちょっとグレーゾーンな気がする。今回のレースはこの左キンクとなるターン3(公式にはナンバリングされていません)の外にあるボラードが物議となりました。image
フェルスタッペンに続いて行き場を無くしたドライバーが規定通りにお咎めのボラード通過を試みるわけですが、
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サインツ、左!左!
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ボラードに気を取られたかオーバースピードで左側のウォールにハードタッチして左フロントタイヤを粉砕。後方を走っていたチームメイトのノリスの前であわや接触という出来事が起き、1周目から早くもセーフティカーが発動されます。今シーズンは何度見たことか。image
他にはルクレールに追突されたストロールがここで終わり。セーフティカーなんて全く関係無くご帰還されています。
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エンディングだぞー。隊列が圧縮されているぞー。今回はルール通りだぞー。ソチは最終ターンからコントロールラインまでが短いから大丈夫かな。

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倍返しのキングは17周目にペナルティ込みのタイヤ交換に臨みます。何位まで順位を落としてくれるかな?!
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11位復帰か。これじゃあ全然足りないなぁ。キングならこの程度正直ナンボでもなる(笑)
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ハミルトンと同じくソフトタイヤスタートのペレスは21周まで引っ張ってハミルトンの後ろとなる6位で復帰。実はスタートで競り負けたオコンに対してさり気なくオーバーカットを決めています。この辺はさすが優しき就活中のペレス。
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一方でハミルトンの後退により順位を上げたミディアムタイヤスタートの2人。フェルスタッペンは26周目、
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ボッタスは翌27周目にタイヤ交換を終えて、当然ながらハミルトンの前に戻ります。1ピットストップレースなら、これでマッタリ順位確定かな。

ペレスにあっさりやられたルノー2人。オコンが前のまま、先行するベッテルをなかなか抜きあぐんでいます。ならばリカルド先輩に手解き頂くために順位入れ替え。
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ターン3でリカルドはすごい抜き方をしていますね。これってダメダメ言われていたやつじゃない?!
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3周かけた28周目に何とかベッテルをかわしてみせますが、やはりダメでした。あのショートカットは例の壁際ボラードを通過する必要があります。5秒のタイムペナルティ決定。

レースはそのままボッタスとフェルスタッペンが逃げ切り、10秒のハンデを背負わされたハミルトンは結局3位まで浮上して被害を最小限に食い止めています。10秒くらいのペナルティはハミルトンには効果無いんだって。ここまで挽回できるハミルトンとメルセデスには痛くも痒くもないのだ。

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《決勝結果》
 1 ボッタス    (メルセデス・M)
 2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 3 ハミルトン   (メルセデス・M)

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《ファステストラップ》
 ボッタス    (メルセデス・M) 1分37秒030
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・H)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ペレス     (レーシングポイント・M)

ファン投票で選ぶ本家ドライバー・オブ・ザ・デイはフェルスタッペンか?!もちろん頑張って順位は維持して表彰台を獲得したけど、輝いていたのは予選であり、決勝はそんなに目立ったことしていなかった気がするんだけど、、miyabikunの目は節穴?!単に人気投票か?!
今回のロシアGPは最近のGPに比べるとさほど派手さも無く、いい方も悪い方も目立って何かあったようには感じませんでした。強いて挙げるなら、中継でほとんど映らなかったけど地味に予選順位のまま4位入賞を果たしました。持ち味のタイヤ温存を利かせて、スタート直後に先行されたルノーをオーバーカットしたあたりがペレスらしさを感じます。でもそもそもスタートで抜かれしまっているから、それを取り戻してプラマイゼロと言われてしまえばそれまで(笑)偶数側スタートは辛かったですよね。懐には厚い財布、基本は優しく、極たまに荒ぶるベテランのペレスを使いたいという方、ロシア以降も引き続き募集中!

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 ターン3先のボラード

こちらもドライバーに特に問題児は見当たりませんでした(よからぬ場所でスタート練習してつまらぬペナルティを食らうチャンピオンとメルセデスを選ぶという考えもあり)今回はレース中に度々話題となり、中継でもクローズアップされた「ターン3(公式レイアウトではカウントされない)のトラックリミット時に通過するボラード」に苦言を呈したいと思います。あの右直角のターン2先にあるちっちゃな左キンクの外側に設置された「ボラード」です。
そもそもはスタート直後のサインツの自爆クラッシュが発端でした。行き場を無くしたサインツはレギュレーション通り定められた退避に向かって走らせた訳ですが、サインツの読み間違いもあって左側のウォールにヒットしてしまいました。
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またレースが進行していくとオーバーランに定評のあるハースのグロージャンも律儀に向きを変えボラード間を目指すも追突して破壊。
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これによってバーチャルセーフティカーが発動しています。ボラードはターン2で大きく膨らんだ時向けで設置されつつも、グロージャンのようにターン3のキンクでインに入った場合には適さない線形です。通らなきゃタイム加算ペナルティだし、通ろうと試みるとマシンを壊すかボラードに当たる。全くのナンセンス。もちろんショートカットはよくないことだけど、無理を課しレースを台無しにすることを運営側が促してはいけません。
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《第10戦ロシアGPのポイント》
・ハミルトンにペナルティ与えても表彰台
・ホンダ4台入賞揃い踏み
・ソチはトラック外でドライバーに試練与える
・ターン2先の左キンクはれっきとした「ターン3」

スタート直後は一瞬荒れ模様があったものの、初めちょろちょろ、中ぱっぱのロシアGPらしい内容だったと思います。使い方を間違えていますね(笑)

実はこの記事でこのmiyabikunブログはキリ番となる1,000記事目に到達しました。F1の1,000戦目からはだいぶ離されてしまいましたね。でもここまで続けてこられたのは皆様のおかげです。ありがとうございます。今度1人でお祝いしよっと(笑)

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