シーズンも終わったし、まとめもそこそこ。今回はジュースでも飲んで一休み。さあ、どちらを飲みますか?!
どちらも最近急に出てきた「エナジードリンク」という類ですよね。コンビニやスーパーで見かけて迷ったことありませんか?シーズン中だと特に「monsterを買うとメルセデスを勝たせてしまう気が」とか。一昔前までは栄養ドリンクはリポビタンDやオロナミンC、タフマンなど、薬局やドラッグストアに小瓶で売られていたものですが、今は自動販売機でも見かけるし、だいぶ高いけどどこでも買える。本当に元気になるのか、翼を授かるのかはさておき、現代のF1も支える2種類のエナジードリンクについて調べてみました。

《レッドブル》
いうまでもなくて、まんまチーム名であり、メインスポンサーでもあり、商品名です。1978年にタイの製薬会社「TCファーマシューティカル・インダストリー」が「Krating Daeng」(赤い牛)という名で日本のリポビタンDより安価な栄養ドリンクとして製造販売していたものを参考に、1984年にオーストリア人のディートリヒ・マテシッツが販売権を取得し、世界展開を始めることとなります。この人の名前はF1でも有名ですよね。Krating DaengやリポビタンDを元に研究と改良を経て商品名は上記のタイ語から英語表記の「Red Bull」(赤い雄牛)としました。日本では2005年からレッドブルジャパンが輸入、販売を始めています。現在では世界の171カ国で売られているそうです。

F1では1995年から2002年にザウバーに対して「レッドブル・ザウバー・ペトロナス」と冠スポンサーとして参加。並行してアロウズにも支援していた時代があります。そして2004年シーズン末にジャガーからチームを1ドルで購入し、自らがコンストラクターとして2005年から参戦するようになりました。飲料水メーカーの潤沢な資金で衰えを知らない新興チームは2006年に名門ミナルディをも買収し、2チーム目となるスクーデリア・トロ・ロッソを設立しています。ご存知の通りイタリア語で赤い牛ですね。

様々なサイズのものが販売されていますが、味はスタンダードのものとシュガーフリーの2種類。miyabikunはゼロカロリーが大の苦手なのでスタンダードしか口にした事がありません。
もちろんレースシーンでリカルドやフェルスタッペンのみならず、トロ・ロッソの面々が目立つボトルで飲む様子が見られます。ただたくさんも飲めるものなんでしょうか。中身は違うのかな。

《モンスターエナジー》
レッドブルの可愛らしい書体に対しておどろおどろしい「m」が際立つモンスターエナジーは2002年にアメリカの「モンスター・ビバレッジ」によって発売されたレッドブルよりは後発品になります。ロゴマークの「m」はレッドブルには入っていない成分の一つである高麗人参をイメージしているとか、モンスターの引っ掻いた爪痕だとか諸説あるようです。本場アメリカのものは元気の源「タウリン」が入っていますが、日本では「アルギニン」に替えているそうです。タウリンが入っていると「清涼飲料水」ではなく「指定医薬部外品」となります。これはレッドブルも同じです。あくまでジュースってこと?!そうなるとリポビタンDとかは清涼飲料水ではないわけか。
モンスターといえば2012年にアメリカで大量摂取による死亡事故が話題となりました。カフェインを大量摂取したことによる不整脈が原因と言われていますが、本当にそれがモンスターによるものかは断定できていません。

モンスターはレッドブル以上にラインナップがあります。
・モンスターエナジー
   (緑色)
・モンスターカオス
   (橙色)
・モンスターエナジーアブソリュートリーゼロ
   (水色)
・モンスターコーヒー
   (茶色)
・モンスターエナジーウルトラ
   (白色)

F1には2009年にブラウンGPの数少ないスポンサーの一つとして登場し、2010年からメルセデスのスポンサーを担っています。うまーくチャンピオンチームを渡り歩けていますね。レッドブルとは異なり、メインスポンサーではないため、あのロゴもさり気なくヘルメットやレーシングスーツの襟元に小さく見える程度です。ロズベルグやボッタスにはイマイチ似合ってないけど、ハミルトンにはピッタリなロゴだ。入れ墨していても、違和感は無さそう(笑)

《成分比較》
最後に100mℓ(100g=100,000mg)に含まれる成分の比較をしてみます。

                      レッドブル   モンスター
エネルギー          46kcal < 50kcal
炭水化物               10.7g < 13.0g
ナトリウム            80mg > 78mg
ビタミンB2        0.09mg < 0.70mg
ビタミンB6          2.0mg > 0.8mg
ビタミンB12         2.0μg > 1.0μg
ナイアシン           3.0mg < 8.5mg
パントテン酸       2.0mg >  -  mg
アルギニン          120mg < 125mg
カフェイン         32.0mg < 40.0mg
D・リボース          -  mg < 125mg
高麗人参                -  mg < 82mg
カルニチン             -  mg < 29mg

良し悪しは別として、大小比較してみました。パントテン酸はレッドブルにしかなく、逆にD・リボース、高麗人参、カルニチンはモンスターにしかありません。ざっとみた限り、F1同様にモンスターの方がパンチが効きそう。とはいえ、物理学系のmiyabikunは化学や薬学はさっぱりわかりません。詳しい方がいたら教えて下さい。

タバコ広告が減り、いよいよ飲料水がF1を支える時代になりました。miyabikunはこの手の効果はあまり感じないタイプなのが残念ですが、今後は「こっちを勝たせたいな」と思うウィークエンドに飲んでみることにします。ただ、先ほども書いたように「飲み過ぎ」には気を付けましょう!