決勝も晴天。たなびくフランス国旗が映えます。熱々の路面と風向きがドライバー達をどう苦しめることとなるか。
多くのドライバーはミディアムをスタートタイヤとして選び、11番手ボッタス、14番手ガスリー、19番手サインツの3人がハードタイヤを履いています。サインツは最速マシンでどこまで浮上できるか?!
スタートはレッドブル勢が鈍く、4番手のハミルトンがなかなかいい蹴り出しをみせましたね。ルクレールはスタートダッシュでのポジションダウンは回避。
ミストラル中腹のシケインで角田くんが早くも反転、8番スタートから一気に最後尾に転落しています。一体何が?!
地元のオコンと絡んだか。こりゃイカンとオコンには5秒ペナルティとペナルティポイント2が進呈されています。オコンはストレートエンド外側の縁石でズリっと内側に弾き戻されていないか?!角田くんにペナルティは無くとも、マシンの損傷が大きく、17周でリタイヤに追い込まれています。当てられ損か。
2周目後半の順位変動です。アストンマーティンのストロールがどーんと一気に-5。最後尾のマグヌッセンはミディアムタイヤで-7。期待のサインツは今のところおとなし目の-3に止まっています。ハードタイヤのボッタスは角田くんの後退があって+6?!こりゃさすがにオコンでしょうよ。エースの示しがつかぬ。
フェルスタッペンがルクレールに襲いかかっています。果敢にアウトから挑発なんて、抜きたくて抜きたくて、たまらなさそー(笑)
ルクレールはどこまで猛追から逃れられるか?!
猛追しつつもタイヤも労わってきたフェルスタッペンはアンダーカット狙いで17周目に先に動く。
ノリスの後ろとなる7位で復帰。
ルクレールはどうする?!フェルスタッペンとのギャップは27秒。判断が遅れればアンダーカットを食らうぞ。
と、その直後、、
大きく回り込むボーセ中腹でテールからバランスを崩してタイヤバリアへ。一瞬誰だか分からず「まさかルクレールじゃないよな、サインツだよね?」と不謹慎な勘繰りをしてしまったwarubikunですが、紛れも無くルクレールでした(サインツ、ごめん!)レースはまだまだ続くけど、この瞬間に勝負は決まりましたね。フェルスタッペン楽勝モードに切り替わります。
暫定トップのハミルトンをはじめ、ミディアムタイヤ勢は続々とセーフティカーピットに向かいます。
ハードタイヤのサインツももう入るの?!これじゃあロングスティントのメリットが無くなっちゃうのでは?!ピットロードに青いマシンが来ているから、、
ねーっ!!ウィリアムズのアルボンが上手くブレーキングしてくれたお陰でニアミスで済みましたが、サインツにアンセーフリリースのペナルティが下ります。チームメイトがきっかけで相方がペナルティ貰うとはくだらない。。
21周目からレースが再開となりますが、上位が離脱した関係で上向き矢印が多いですね。サインツは1回ピットで並んで8位にいます。BOTはまだ+3かい!!
トップは決まり、角田もいないとなれば、あとの楽しみはサインツの浮上くらいか。30周目に大先輩様のアロンソ様を
同じ周回でラッセルをさばく。このサインツはやけにフロントが斜めって見えるなぁ。
そしていよいよ最大のライバルであるレッドブルのペレスを狩りにいく。
今回のペレスはややおとなし目にみえます。これでサインツは表彰台ラインに。早い段階でミディアムに履き替えたサインツの2回目については、無線で議論がなされていましたね。入るなら入る!ステイならステイ!チームは早めに明確に伝えなければダメ!
やっぱり入るのか。。変に粘ってバーストやコースオフでもしたら、フェラーリは「いなかったこと」になってしまいますもんね。また追い上げればいいさ。
レース終盤は3位争いが熾烈でしたね。サインツに抜かれた直後のペレスはラッセルにも狙われています(字幕スーパーは何故だかハミルトン表記)
シケインで並ぶ!
ペレスはビビってランオフエリアに回避。
49周目にアルファロメオの周がマシンを止めた関係でバーチャルセーフティカーが発動。翌50周目のラッセルは何か企んでいる予感。。
再開と共にGo!意表をつかれたペレスも慌てて攻め立てていますが、時すでに遅し。今回のペレスはおとなしいというか、正直パッとしませんでした。
《決勝結果》
1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
2 ハミルトン (メルセデス・M)
3 ラッセル (メルセデス・M)
ルクレールが自ら戦列を離れたことにより、レース中盤からはトップのフェルスタッペンに対してカメラが向けられることがほぼ無くなりましたね。ハミルトンも淡々とレースを続け、結果的には3位以下の争奪戦とサインツがどこまでリカバーするのかばかりに注目しました。3位はバーチャルセーフティカー明けの隙をついたラッセルがもぎ取り、メルセデスがツースリーフィニッシュとなっています。レッドブルとフェラーリが先行し、今シーズンは脇役にまわるメルセデスですが、堅実にポイントを積み重ねるあたりはさすがです。
《ファステストラップとそのタイミング》
サインツ(フェラーリ・F)1分35秒781
51周目/53周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
サインツ(フェラーリ・F)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
完走台数:16台(15台フィニッシュ)
規定周回:15台
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
サインツ(フェラーリ・F)
予選に引き続いてのノミネートです。本家でも選ばれたことを考えても適任であり、彼の他にはいないでしょう。この週末通じてサインツ自身による大きなミスは見当たりません。グリッド降格ペナルティに関しては、前戦オーストリアGPのマシン由来ですし、セーフティカー中のピットでのアンセーフリリースはサインツでは防ぎ様の無い、チームの判断による要らぬペナルティでした。
「サインツのミス」というわけではありませんでしたが、疑問が残るのは「ハードタイヤスタートで一回目のセーフティカーピットでステイアウトした場合」と「2回目ピットをせず、どうにかミディアムタイヤで走り切った場合」どのようなレース展開になったのかに興味があります。第1スティントは後方からの追い上げにより、もしかしたらだいぶハードタイヤをいじめてしまっていたのかもしれませんし、2回目はサインツとチームとの無線で問答が繰り返されていました。第2スティントをミディアムでどうにか引っ張る案はあったものの、こちらはだいぶリスキーな判断になりそうですね。ピットインしてラスト追い上げて結果5位。変に引っ張ってバーストしたり、チームメイトのようなコースオフでもしたら、5位じゃ済まないと考えると、妥当な選択だったかもしれません。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ルクレール(フェラーリ・F)
レース終了直前までは別のドライバーの赤っ恥シーンばかりが目に止まったので、そちらかなと決め込んでいましたが、レース後のコメントで17周目のコースオフは自身が招いたミスであること聞き、こちらに切り替えました。当初はサーキット特有の風の影響か、はたまたミディアムタイヤの限界から招いたものとばかり思っていたので、これが事実なら非常に残念です。
ここでわざわざ傷口に塩を塗るような感想を言わなくとも、本人が一番悔やみ、イタい思いをしているのは察します。どうにかトップを維持し、後方を走るフェルスタッペンが先手に動いたことでルクレールも必死だったんだと思います。ヨーロッパ連戦本番でせっかくいい流れを掴んでいた上でのミス。フェラーリはチーム、マシン、ドライバーの全てが完璧な日は少なく、必ずと言っていいほどミスや落ち度が一つ二つ出てしまいます。ペレスの表彰台陥落は赤っ恥で済むかもしれないけど、ルクレールは洒落にもならない無得点。これではとてもじゃないけど、チャンピオン争いは無理。ルクレールではまだ荷が重過ぎるのかな。でも「まだ」と言っている場合でもなく、ルクレールも既に中堅のキャリアを積んだドライバーですし、今シーズンは特にフェルスタッペンに唯一対抗できる速さを持っています。荷が重かったり、先程の何か一つが欠けても、何かで補完してあげられないようでは、追う立場はいつまでも拭い切れません。いつから乗り切らないと達成はできません。だからといって、あまり自暴自棄にはならないことも願っています。
当初選んでいた候補はペレスでした。どのシーンかはご想像の通りです。直前はあれだけラッセルに突かれていたわけですから、バーチャルセーフティカー明けの再加速は充分注意して取り組まなければならない時。何か別のことでも考えていたのでしょうか。ラッセルのことを見くびっていたのでしょうか。あのワンミスで表彰台から陥落するのは赤っ恥以外の他でもありません。
オープニングラップのオコンと角田くんの接触は、オコンに5秒のペナルティとペナルティポイント付与という結果になったわけですが、オコンは地元で8位入賞。方や角田くんはマシンの被害が大きく、ノーポイントのリタイヤで終えました。結果論にはなりますし、ペナルティが下った以上ここでどちらが悪いとは敢えて言及しませんが、ひいき目無くペナルティのあり方についても、いつもながら疑問が残りました。
《第12戦フランスGPのポイント》
・前が勝手に消えてくれたらイージーイージー!
・入るタイミングも出るタイミングもグズグズ
・サインツは果たして延べ何人パッシングしたのか
・喉カラカラキングとうっかりペレス の巻
どうでもいい話題ですが、天井低っ!ここもプロストサイズ?!
次戦ハンガリーGPが終われば、F1は前半戦を終えて夏休みに入ります。miyabikunには夏休みは無く、その期間で毎年恒例の「やるべき作業」がこちこちあるわけですが、ドライバーをはじめチーム関係者、我々ファンもしばしの休息ができます。
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