F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:ベッテル

今回の過去のレースはアゼルバイジャンを振り返るにはまだ日が浅過ぎる、ということでヨーロッパGPの一つ先輩、まだ今まで振り返ってこなかったヴァレンシア市街地で行われた2012年第8戦ヨーロッパGPにしました。最近よくこのブログで口にする「一国二開催」の現時点最終のGPです。2012年は近年稀にみる混戦で面白かったので、取り扱うこと7回目になります。それでも前回は一昨年のアメリカGP前でしたのでmiyabikun1年半我慢しましたよー。さすがに8年前となればまだ今でも現役をしているドライバーが沢山活躍しています。
シーズン7戦まで終えて、2年連続のチャンピオンを獲ったレッドブルのベッテルは2回の表彰台こそあるものの、優勝は第4戦バーレーンGPの1回に止まり、平凡な序盤戦で3連覇獲得の雲行きが怪しくなっていました。ただしライバル達も突出した者がいるわけではなく、開幕戦のバトンをはじめ、マレーシアはアロンソ、中国で初優勝のロズベルグ、スペインで初優勝のマルドナド、モナコで2勝目を挙げたウェバー、そしてカナダのハミルトンと皆1勝で並び横一線でヨーロッパGPを迎えました。このレースで誰が2勝目を挙げるのか、はたまた新たな優勝者が加わりさらなる混戦に向かうのか、様々な期待を背負っています。
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ヴァレンシア市街地はまるで温暖なリゾードのような貨物港を改良して設置されたサーキットです。幅員は広めですが、パッシングポイントは限られているため、歴代でも平凡なレース内容に終わることが多くありました。しかしヴァレンシア最終年の12年決勝は実に大荒れ。出来事全てを書けないくらい盛り沢山であったため、あまりジロジロ見ていないで予選はサラリと終えておきましょう。

予選はQ1はスペインGPでの初優勝の勢いそのままにウィリアムズのマルドナドが1位通過。Q2では初優勝が待たれるロータスの若手グロージャンが1位で通過し、予選も混戦の装いで進行していきます。スタート位置が決まるQ3はようやく真打ち登場とベッテルがハミルトンを0.3秒引き離すポールポジションを獲得。シーズン2勝目に向けた準備は万端です。マルドナドやグロージャンも好位置につけ、上位はロータス2人を除くと各チーム1人ずつがシングルグリッドに並ぶという結果となりました。ザウバーの小林可夢偉はその中に混ざる7番手を獲得、期待の地元アロンソはQ2突破ならず11番手止まり、マルシャに移籍したグロックは体調不良により予選に参加できませんでした。

《予選結果》
 1 S・ベッテル (レッドブル・R)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 3 P・マルドナド(ウィリアムズ・R)
   ※タイヤはピレリのワンメイク

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ポールスタートのベッテルは順調な加速をみせ、早くもお得意な逃げ逃げ戦法を採りつつあります。また5番手スタートとなったロータスのライコネンの蹴り出しは良かったのですが、位置取りが悪く7番手スタートの小林に先行されています。小林は5位浮上でなかなかの滑り出し。
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しかし両者は15周目に1回目のピットインが重なり、6秒近くかかりもたついた小林はライコネンに先行を許してしまいます。せっかく1周目に前に出たのに、もったいない。

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このレースは中団に埋もれる形となった地元アロンソは1周目で3人抜きに成功、毎周着実に順位を上げて1回目のピットインで暫定3位に浮上してきました。何せ国代表を背負っていますからね、力が入ります。
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本線に戻ればライコネンと小林の前となる9位に復帰、触れる事なくオーバーカットに成功しています。

トップをひた走るベッテルは2位に1周で1秒近くギャップを築き、17周目の1回目のピットを終えてもトップで本線復帰しています。完全なる逃げ状態。いいんですよ、例え面白くなくともそれはポールスタートの特権ですからね。徐々にタイヤ交換を終えて順位がシャッフルされると、まだ交換していないドライバーの遅いラップにつかえることとなります。IMG_3370
12番手スタートだったメルセデスのシューマッハはタイヤがズルズルする中「電車ごっこの運転手」になってしまっています。後ろから速い車が集まり、まるで走行会みたいだ。抜き辛いヴァレンシア市街地で相手が巧みなライン採りをされてはひとたまりもありません。
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20周目にシューマッハとウェバーが離れて、ようやくレース再開!みんな鬱憤を晴らすかの如く、気持ちの良い加速をみせていきます。
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まずライコネンがウィリアムズのセナをかわす。その隙をねらって小林も狭いインから
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うわ、小林と接触してセナがスピン!裁定はセナがラインを閉めたという事でセナにドライブスルーペナルティとなりますが、正直前を走るのはセナだっには違いないし。うーん小林もちょっと無理があったかな。好調な滑り出しから一転して、要らぬピットインを強いられて順位を落としています。

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レースを見守る彼、どことなくルクレールに似ていますが、今は亡きアニキのビアンキです。この時はフォース・インディアに短期留学中の頃。先輩達は若手に対していい見本にならなければなりませんね。

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レース折り返し間近の27周目にケータハムのコバライネンにトロ・ロッソのベルニュが近付きます。近付きすぎて
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あたかも横につけて文句でも言いに行くかのような接触。優勝経験者コバライネンもナメられたもんだな。両者のタイヤバースト、パーツ飛散によりセーフティカーが発動されます。
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少し早いけど当然ながらその間に2回目のタイヤ交換も終えようという。ハミルトンはジャッキを落とすのが早く、フロントタイヤがひん曲がったまま。
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直す間に同時ピットインのアロンソが横を抜けていく。
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アロンソは4.2秒ストップ、ハミルトンは14.1秒かかり、またもやオーバーカット?成功。暫定3位に。
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トップのベッテルはタイミングが悪く、ライバルより1周遅れてピットに。これは大失敗かな?!
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おお、まだセーフティカーが待ってくれていた。一人ぶっ飛んだ速さでギャップを築いていたことが功を奏しましたね。残念ながらこれでそのアドバンテージは帳消しになるけど。

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34周目にセーフティカー退去、再スタートへ。アロンソはこの時を待っていた。グロージャンを抜いて2位へ。
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後方ではもう一人のフェラーリ、マッサの右側に黒いノーズが入り込む。
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小林が強引に攻め立てた結果、今回は小林が次戦イギリスGPの5番手降格という重いペナルティが下りました。スタートで好位置につけ相方ペレスより前を走っていただけに残念な結末。

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さらに幸運を続けたベッテルにとうとう悲劇が。オルタネーターのトラブルによりスローダウンし、何と11番手スタートのアロンソがトップに立ちます。
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先生お決まりのがっかりポーズ。
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ベッテルはカメラにグローブを投げつけ八つ当たり。ちなみに順位を落としたグロージャンもこの直後にベッテルと同様のオルタネーターによりリタイヤしています。二人ともルノーエンジンユーザーです。

毎年おとなし目なヴァレンシアも今年これでは終わりません。2回目のピットでサゲサゲな気分にさせられたハミルトンは早くもタイヤがズルズルし始めました。後ろから静かにライコネンが忍び寄る。IMG_3406
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忍び寄ること12周、ハミルトンのタイヤが完全に滑り出したことを確認してようやくパス。やっぱり復帰後のライコネンはどこか慎重派というか度胸が無いというか、カドが丸く、鈍い。ハミルトンの背後にはマルドナドの存在もチラついています。何か起きそうな予感(笑)
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アウトから並んで
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コース外から
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ハミルトンを弾き飛ばす!チャンピオン経験者?!そんなモン関係ないね、オレだって優勝経験者だ。
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悔しいことばかりのハミルトンはステアリングを投げ捨てる。最近のドライバーではあまり見なくなった懐かしい光景です。金星を得たマルドナドはレース結果に20秒追加のご褒美がつき、12位入賞圏外へ。
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ウィングを無くしたマルドナドをシューマッハとウェバーがセットでパス。今日のこの年長者二人は何かとコンビで動いています。シューマッハは復帰から3年かかり初の3位表彰台を獲得!

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《決勝結果》
 1 F・アロンソ  (フェラーリ・F)
 2 K・ライコネン (ロータス・R)
 3 M・シューマッハ(メルセデス・M)

あらら、アロンソはこんなところでマシンを止めてしまいました。おまけにマーシャルもマシンに触れているのでペナルティの対象となります。アロンソはマシンにトラブルがあり、あの場で停めたと会見で話していますが、真相や如何に(笑)後方スタートの市街地サーキットでセーフティカーも絡んだジャンプアップ、過去のある出来事を思い出しますが、今回は幸運が重なったとはいえ「魔法」は無し。地道に順位を上げ、隙を狙い賢く戦った誇らしい結果です。シーズン2勝目一番乗りとなりました。
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それにしてもこのメンツは豪華。世代交代が始まっているというのに、その前の代のレジェンドが並べばそれはそれで画になります。ヴァレンシア市街地でのレース、一国二開催の最後を母国優勝という形で飾ったメモリアルレースでした。

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本当に立派な施設ですよね。画像上側のピットガレージ裏手の木々に囲まれたモーターホームは水が張られた上にあります。あたかもどこかのリゾート地かのよう。現在から9年前にあたる2011年の第3戦中国GPです。

2010年は僅差で最年少チャンピオンを獲得したベッテルとレッドブルは2011年シーズンも開幕から2連勝と快調な滑り出しをみせています。そんな中、この中国GPはフリー走行から暗雲が立ち込めています。
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ウェバーのKERSが上手く機能しない。方やベッテルはトップタイムをたたき出すなど、同じチームにいてウェバーの引きがなかなかいい方向に向かず頭を抱える。
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予選が始まってもその傾向は改善の兆しがなく、DRSは開けてもKERSはフル充電のまま開放できず。チャンピオンチームは屈辱の18番手に終わりQ1落ち。
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ポール争いはマクラーレンのバトンがソフトタイヤを存分に投入してポールレコードを更新、1分34秒421で先手を投じます。
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しかし後続のベッテルがさらに速い。バトンを0.715秒も上回る唯一となる1分33秒の世界に到達。文句無しのポールポジション獲得となりました。
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予選重視でポールを狙いにいったバトンに対し、マクラーレンのハミルトンは決勝でのタイヤチョイスに幅を利かせて3番手で良しとしています。ピレリタイヤのタレで頭を抱える各チームの考えあっての戦略といえますが、これが後々に痛いほど効いてきます。あと、どうでもいいことだけど、ドライバーの表情より画像の左手にいる顔に目がいってしまいました。「中国でいう川井ちゃん」あたりかな(笑)ザウバーから参戦する小林可夢偉は不調なウェバーを上回り、Q1は突破して相方ペレスに次ぐ13番手におさまっています。

《予選結果》
 1 S・ベッテル (レッドブル・R)
 2 J・バトン  (マクラーレン・M)
 3 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
   ※タイヤはピレリのワンメイク

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各車がレコノサンスラップを終え、ダミーグリッドに就く中、3番手グリッドが空っぽです。ハミルトンは何処に?!
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いたいた、まだガレージの中に。エンジンカバーを開けて、ピットクルーが寄ってたかってペーパーを片手に何かをかき出しています。どうやらガソリンをこぼした模様。床が濡れています。確かにこれで火を入れたら一大事になることは想像できます。ただいつまでもこうしているわけにはいかない。スタート15分前にピットレーンがクローズされて、決勝未出走リタイヤになっちゃう。
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ひとまずカバーを付けないで隊列に加わっていく。ハミルトン、予選は賢くセーブしたのに、決勝直前でちょっと幸先不安。

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スタートはポールのベッテルが出遅れて、インをバトンに簡単にさらわれる。ベッテルはハミルトンをインに追いやり牽制しても、負けじと居座られて右ターンインまでに並ばれる。
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黄色いクチバシのベッテルは4番手スタートのメルセデスのロズベルグにまでラインを獲られて、1台除け者になってしまっています。3位は守りますが、マクラーレン2台に対してあの会心のポールは無用の長物でした。

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14周目にハミルトンをようやく捉えて2位に復帰したベッテルはその直後にトップのバトンと同時に1回目のピットへ向かいます。共に最上流のレッドブルのピットへ。
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え、レッドブルの?!紺のクルーに銀のマシン?!
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これは珍事ですね。前に所属したチームならまだしも、バトンはレッドブルとカスりもしていません。ベッテルに合わせこまれて焦ったのかな?!(近年ではメルセデスに移籍したばかりのハミルトンもマクラーレンのピットに誤進入していました)レッドブルのすぐ隣でよかったよね。
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しかしやっぱりロスには違いない。ベッテルが労せずバトンの前に。ピットを終えていないハミルトンはさておき、定位置には戻ったかな。

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バトンがタイヤ交換をしたということは、ハミルトンのタイヤも限界が近付いていることを示します。フェラーリ勢に飲み込まれ始めました。
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16周目にマッサとハミルトンが同時にピットイン。ハミルトンはここから貯め込んでいた「フレッシュタイヤ投入作戦」が始まります。

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2回目に履き替えたソフトを使い切る前の36周目に予選重視のバトンと決勝温存のハミルトンがコンタクトしました。同じマシンでいずれもチャンピオン経験者。ガチンコ勝負です。
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バトンのソフトは中古、ハミルトンは新品です。まだ少し息の続いているハミルトンの勝ち。ターン1をインからさばく。

38周目に最後のハードタイヤを履いたハミルトンの勢いは止まらず、44周目に2ピットストップを終えて先行するさっきのマッサをやり返さんばかり攻め立て始めました。無線で「タイヤを残して焦らず丁寧に」とお咎めが入るも
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バキバキに仕上がっているハミルトンはいける時にいく!2位に浮上。あと残すはベッテル。
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残り5周。ベッテルの背後にピタピタのハミルトン。ベッテルは2ピットストップを選び、今履くハードタイヤはハミルトンより7周使い込んでいます。
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ターン4で捉えていく。前年第18戦ブラジルGPから5連勝がかかっていたベッテルのトップがここで崩壊しました。

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マクラーレンのワンスリーフィニッシュで終わるかなと思いきや、レッドブルVSマクラーレンはこれで終わりませんでした。3位を走行するバトンにもう一人のレッドブルがハイペースで迫っています。18番手スタートの運無し男、ウェバーです。
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相変わらずKERSは作動しないけど、DRSならある!スタートが後方過ぎて何も期待していないでいましたが、40周目までに3回ストップの逆ストラテジーでまさか3位争いに絡むまで復帰してくるとは!

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《決勝結果》
 1 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 2 S・ベッテル (レッドブル・R)
 3 M・ウェバー   (レッドブル・R)

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ベッテルもハミルトンも数多く重ねてきた優勝は「ポールポジションから逃げを打つ」印象があります。ただこの日のハミルトンは予選から「タイヤの使い方」を重んじ、実に賢く2日間を戦い、3位から逆転優勝をもぎ取りました。タイヤの劣化具合については近年も腑に落ちない状況が続いていますが、この時代にあった「露骨なガケ」を迎えるタイヤも読みが難しく、アクティブでスパイシーなレース内容を演出してきました。miyabikun個人的には、きめ細やかなコンパウンドを設定するのではなく、この位メリハリのある使用限界がある方が面白いんじゃないかなと常々思っています。
正常作動しないKERSに始まり、スタートミスにガソリン漏らし、ピットインミスにグズグズなタイヤとイベントたっぷりな中国GPでした。

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バーレーンGPは2004年から続く中東を代表するGP。砂漠の中に開設されたヘルマン・ティルケ監修の近代サーキットの一つとして今シーズンもカレンダーに組み込まれたわけですが、1年だけ一部レイアウトの異なる年がありました。ちょうど10年前となる2010年の開幕戦として設定されたバーレーンGPです。たった1回キリではあるものの、いつもとは違う様相を呈していました。先日振り返ったオーストラリアGPも開幕戦、今回も開幕戦。当の2020年シーズンが開幕しないならmiyabikunが何度でもしつこく開幕戦を投入していきます。

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この後ろ姿、どこかでみたことがあるような。。2010年開幕の注目の的となったのは3シーズン振りにあのM・シューマッハが復帰することでした。それも何年もかけて復活に導き共に大成したフェラーリからではなく、母国のビッグメーカーであるメルセデスの復帰参戦という大役を仰せつかりました。
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そもそもF1昇格前はメルセデスの育成プログラムにいたわけですもんね。F1という四輪オープンホイール最高峰カテゴリーにフルワークスとして復帰する。ならばM・シューマッハの経験を最大限に活用したい。当然の抜擢です。ちなみにこの時41歳。今でいうライコネンくらいの年齢。相方のドイツ国籍であるN・ロズベルグと共にゲルマン魂でどれだけやれるか見ものです。その他には前年ブラウンGPでチャンピオンとなったバトンはマクラーレンに移籍して、ハミルトンとダブルチャンピオン体制を採り、ライコネンが抜けたフェラーリへはルノーからアロンソが加入するなど、トップチームの異動も多い幕開けとなりました。
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バーレーン国際サーキットはこの年、鋭角なターン4の先をターン13に向けて進み、ターン5の位置まで9のコーナーを追加させるという新レイアウトを導入しました。
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新興サーキットはこのように様々なレイアウトを採れやすいもメリットとしてあります。1周全長は6.299kmとなり、887m延長されたことになります。ただ長くなっただけではなく、F1マシンにおいてとても厳しい環境であることがフリー走行から明らかになりました。
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スキッドブロックを擦り、木の粉が舞います。バンプが酷く、マシンがボトミングしてコントロールがし辛いとのこと。フリー走行や予選からはまだしも、決勝はココを49回もバトルしながら通過しなければなりません。当時は今と違いデータイムのレースですから体力的な負担も大きそう。

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こちらもバイザー越しに見覚えのある眼差しとヘルメットのドライバーがいます。A・セナならぬ甥のB・セナです。2010年は撤退したトヨタに代わり新たにヴァージン、ヒスパニア改めHRT、そしてロータス(レーシング)という3つの新興チームが加わって合計12チームでスタートしました。チームやドライバーが増えるのは喜ばしい話ですが、行き場を失ったトゥルーリやグロック、コバライネンといった表彰台経験者をもってしてもタイム差が大き過ぎました。そうもそうも簡単にF1を攻略できるわけもなく、HRTに至ってはポールタイムから約11秒以上(109.5%)も離される始末。全く異なるカテゴリーのようなタイム差となってしまいました。
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ポールポジションは前年2009年から飛躍的な向上をみせてランキング2位にのし上がったレッドブルの若きエース、ベッテルがフェラーリの猛追を振り切り、幸先良いスタートを切ります。
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気になる復活シューマッハはロズベルグに負けて7番手。スポンサー不足のため真っ白なザウバーを駆る日本代表の小林可夢偉もチームメイトのデ・ラ・ロサに上回られて16番手に沈む。

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《予選結果》
 1 S・ベッテル(レッドブル・R)
 2 F・マッサ(フェラーリ・F)
 3 F・アロンソ(フェラーリ・F)
   ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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「スタートの順位のまま退屈なレースがいいな」
でしょうな。ベッテル十八番の走り方です。手の内はお見通し(笑)
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普段より8周少ない高温砂漠GPのスタートです。スムーズな加速を示すベッテルを先頭に、3番手スタートのアロンソがトラック外側からベッテルに続いていきます。
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ターン1のイン側は2番手のマッサが
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しかし続くターン2はイン側となるアロンソが前に出て、フェラーリ内で順位が入れ替わりました。このあたりはアロンソの巧みなところです。
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6番手スタートだったウェバーはコーナーを一つ回った直後に白煙を上げています。リタイヤはなくそのまま走行を続けて事なきを得ますが、後ろを走るルノーのクビカとフォース・インディアのスーティルが驚いてとばっちりを受けました。
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上位の大半が予選で使用したソフトタイヤを装着しています。12周目に先程ロスしたクビカはミディアムタイヤにチェンジし、ラップタイムが飛躍的なアップしました。それをみた上位陣も16周目にハミルトンとシューマッハ、17周目にはアロンソとロズベルグ、そして18周目に予定通りのトップ逃げ切り中のベッテルがミディアムタイヤへ乗り換えています。レッドブルのタイヤ交換に要した時間はわずか4秒。ピット作業は今も昔も早い!
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スタートからイージーな逃げ切りを敢行するベッテルのペースがよくありません。後ろから赤いの2台がみるみる近付いてきています。
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どうやら8気筒あるうちの1気筒のスパークプラグが故障して、7気筒となってしまったとのこと。スパークプラグが死んでしまうって、その数年後にまた聞くことになるトラブルですね。余裕なレース運びから、一気にピンチに転じてしまいました。
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ベッテルは無線であらゆる策を問いますが、メカニカルトラブルではどうしようもありません。34周目にアロンソ、35周目マッサに抜かれて、フェラーリへワンツー体制を献上。いよいよ4位走行のハミルトンも射程圏内に入れつつあります。38周目まで粘るものの、健闘虚しくベッテルから表彰台登壇が遠退いていく。
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45周にファステストラップを記録したアロンソ。スタートの早い段階でチームの先輩であるマッサを料理して、このチャンスを待っていました。強いドライバーとは無理はしなくともチャンスを見逃さず、ミスを誘い、確実に刈り取れること。アロンソはそれが体現できるドライバーです。

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《決勝結果》
 1 F・アロンソ(フェラーリ・F)
 2 F・マッサ(フェラーリ・F)
 3 L・ハミルトン(マクラーレン・M)

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アロンソの勝利を扱うのは久し振りな気がします。フェラーリ移籍初戦をいい形で迎えられると、チーム内の士気も高まります。自身が若い頃に下した7回王者の復帰も何のその。ルノーに出戻ってからも優勝に飢えていたアロンソはフェラーリでその欲を満たす所存です。

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先日ブログでウイルスの話題をしたちょうど同じ頃、miyabikun自身も心当たりなく別のウイルスに襲われてしまい、アップの予定を1回飛ばしてしまいました。モタモタしたばかりに季節はあれよあれよと新車発表の時期になりましたね。今年も全車ちゃんとみていこうと思います。
(毎年毎度のお断りです。F1は大好きですが、難しいことは書けません。見た目や知り得た情報から書いていきますので誤りなど分かり次第修正していきます。ご了承下さい)

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新車は「ミスターF1チーム」がいの一番の発表でした。これはこれは気合が入っていますねー。何ていったって、フェラーリにとって今シーズンは参戦1,000戦を控えています。現状で991戦参戦ですので、あと9戦でその節目を迎えます。先日の「第4戦中国GP延期」によって、そのメモリアルは第9戦フランスGP(当初は第10戦に設定)になりそうです。というわけで2020年「新車をみる」の一発目はフェラーリSF1000です。近年のシャシー名はF10、150°、F2012、F138、F14T、SF15-T、SF16-H、SF70H、SF71、SF90と来て、今回はSF1000かあ。まるで小学生向けのトンチみたいな配列だ。F1好きならこんなの当然覚えられるでしょって?!このクセの強さがさすが「フェラーリ」といったところですね。劇場を使ったお決まりのド派手な発表会となりました。
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《設計》
 マッティア・ビノット(チーム代表)
 シモーネ・レスタ

《外見》
代表となったビノットがどの程度マシン開発に携わっているかは定かではありませんが、一応連名にしました。フェラーリとアルファロメオを行ったり来たりのレスタが当然関わっているものと思われます。

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パッと見は当然ながら変わっていません。議論に上がった「フロントウィングのフラップ形状」にも今のところ変化は見られません。ノーズ付近も昨シーズン終盤にほぼ似たものを踏襲しています。違いとしては前作SF90で非常に狭小だったサイドポンツーン開口を横に長く、上部に丸みを持たせたところでしょうか。エンジンカバーの絞りもレッドブルであるような瓢箪のような下膨れの形状を採っているようにみえます。このサイズ感でよくパワーユニットが搭載できるなと感心してしまいます。
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あと申し訳ない程度にエアインテーク側部にマクラーレンMP4-20を彷彿とさせるちっちゃなホーンウィングもみられます。リヤウィングへの整流にはいささか小さ過ぎる気が。ま、まさかこれで不足していると言われたコーナー区間のダウンフォースを稼ぐつもり?!(笑)
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横からみるとこちらもレッドブルにあるような前傾に強めなレーキ角となっています。車体を紺色にしたらますますレッドブルみたい。
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カラーリング変更があるのでは、なんて噂があったものの、言われていたほどでもありませんでしたね。黒みが減った感じでしょうか、引き続きマッドなレッドですから、さらにレッドブルを真似た感を覚えます(こんなこと言ったらフェラーリに怒られそうですが)フェラーリは近年「白」を入れるとスベる傾向があるので、それはよかったかもしれません。

《シャシー》
SF1000
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:746kg(ドライバー含む)
 最大燃料重量:110kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 ホイール:おそらくOZ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ     プルロッド

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《エンジン》
フェラーリ Tipo065
 V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油:シェル

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《ドライバー》
 No.5   セバスチャン・ベッテル(ドイツ)
 No.16 シャルル・ルクレール(モナコ)

ドライバーは2年目となる表向き「仲良し」コンビ。ルクレールはご存知の通りの長期契約を結んでいますので心持ち余裕でシーズンに臨めることでしょうが、穏やかでないのは引き続きベッテルの方ですね。
ベッテルをフォローするのであれば、未だに速さは失っていないということ。若くして頂点を極めつつも、まだまだ老け込むには早い歳です。問題は「テンパると散らかってしまう」点です。デビュー時から持ち前の明るさやフレンドリーさは変わらずも、この点については歳を増すごとに酷くなっていると思います。笑顔の裏にある「繊細さ」をどうコントロールするか、速さや勝負強さに変換できるかで去就が決まります。近年毎年同じようなことを思い、書いています。もしかしたら、晩年はレッドブルとはいわずとも「里帰り」なんてこともあるかもしれないし、そちらの方が逆にうまくいくんじゃないかなと思います。
ルクレールの昨シーズンは聡明さの裏の「図太さ」が露わになりました。優等生面で実はなかなかな強かとフェルスタッペンとはまた異なるキャラクターの若手有望株ですが、こういう曲者がまたチャンピオンに必要な資質でもあります。フェルスタッペンよりもある意味「末恐ろしさ」を感じます。速さはあるが、レースの組み立て方などまだ荒削り。フェルスタッペンと仲良くバチバチやり合って、果たしてどちらが先にチャンピオンを獲得するか。さらなる成長過程がみられるシーズンになることでしょう。

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開幕前合同テストの速さ、miyabikunはもうその手には騙されないぞ。同士討ちも気を付けて!

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ジャカレパグアとインテルラゴスで1973年から断続的に行われてきたブラジルGPも新たな地に移す計画が持ち上がっています。あまり好きではないと言いつつも歴代で印象的なレースが多く、荒れて面白いんですよね。ということは、実は気に入っている、のかな。場所が変わっても、日本からの大きな時差は変わらず。
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《ブラジルGPの基本情報》
 ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)
  全長   :4.309km×71周=計305.939km
  コーナー数:15箇所
  高低差       :43.0m
  DRS区間数:2箇所
  母国GP      :無し

《ブラジルGPの個人的印象》
 ・最終戦が多かったことから、ドラマが多い
 ・縦横カーブが多く、ストレートが少ない
 ・雨が降ると、危険な荒れ方をする
 ・周辺もなかなか危険で散らかっている

毎度のことですが、晴れていてもクラッシュが絶えないのに、雨が降るとその危険度がさらに増します。予選決勝は両日とも雨予報ではありませんのでそこは一安心かな。チャンピオンも無事に決まってしまいましたし、舞台は穏やかに、レースは白熱したものになってくれることを祈りたいです。

《過去5年のポールポジション》
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
    1分07秒281
 2017年 ボッタス (メルセデス)
    1分08秒322
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
    1分10秒736
 2015年 ロズベルグ(メルセデス)   
    1分11秒282
 2014年 ロズベルグ(メルセデス)
    1分10秒023

《ポールポジションレコードタイム》
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
    1分07秒281

《現役ポールポジション獲得者と回数》
(★はその年のチャンピオン)
 3回 ハミルトン   (2012,16,18★)
 2回 ベッテル    (2011★,13★)
 1回 ヒュルケンベルグ(2010)
     ボッタス    (2017)

このサーキットはパワーよりも回頭性良くちょこまかキビキビ動けるマシンが有利、なんて言っていた頃もありましたが、結局のところパワーがあった方がいいに越したことはないし、現パワーユニットになった2014年以降は見事なまでの「メルセデスワールド」となっています。フェラーリエンジンでポールポジションを獲得したのは2008年「涙のマッサ」まで遡ることに。このブラジルGPのマッサはポールも優勝もファステストラップも獲得して「ある一つ」逃した以外は完璧なレースだったなぁ。

《過去5年の優勝者》
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
 2017年 ベッテル (フェラーリ)
 2016年 ハミルトン(メルセデス)
 2015年 ロズベルグ(メルセデス)
 2014年 ロズベルグ(メルセデス)

《現役歴代優勝者 回数》
 3回 ベッテル (2010★,13★,17)
 2回 ハミルトン(2016,18★)
 1回 ライコネン(2007★)

現役優勝経験者はいつものチャンピオン3人に限られています。最多はレッドブル時代に2回、フェラーリで1回の合計3回ベッテル。次いでハミルトンは全てメルセデスワールドで2回。そしてライコネンはフェラーリ第1期にギリギリ大どんでん返しを成功させた2007年の1回です。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2018年 ボッタス    (メルセデス)
 2017年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2016年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2015年 ハミルトン   (メルセデス)
 2014年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者 回数》
 4回 ハミルトン   (2010,12,14★,15★)
 2回 ライコネン   (2005,07★)
     フェルスタッペン(2016,17)
 1回 ボッタス    (2018)

ファステストラップは最多勝のベッテルは珍しく獲得歴が無く、最多はハミルトンの4回。近年は非チャンピオンのフェルスタッペンとボッタスの獲得となっているのも面白いですね。チャンピオンが決まってから臨むと、肩の力は抜きがち(笑)

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C3)
 黄:ミディアム(C2)
 白:ハード  (C1)

予選を前にフェラーリのルクレールはパワーユニット交換によるペナルティ降格が決まっています。ルクレールはランキング3位を走っており、4位は同級生のあのフェルスタッペンです。スタートで横並びにならず嬉ピーピーになるのかな。おまけにベッテル先輩としても嬉ピーピーか(笑)

《ブラジルGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.クビカ                 (ウィリアムズ)
 19.ラッセル              (ウィリアムズ)
 18.ストロール          (レーシングポイント)
 17.ペレス                  (レーシングポイント)
 16.グロージャン       (ハース)
〜Q2〜
 15.クビアト              (トロ・ロッソ)
 14.ジョビナッツィ   (アルファロメオ)
 13.ライコネン          (アルファロメオ)
 12.ガスリー              (トロ・ロッソ)
 11.マグヌッセン       (ハース)
〜Q3〜
 10.ヒュルケンベルグ(ルノー)
   9.リカルド              (ルノー)
   8.ノリス                  (マクラーレン)
   7.サインツ              (マクラーレン)
   6.アルボン              (レッドブル)
   5.ハミルトン          (メルセデス)
   4.ボッタス              (メルセデス)
   3.フェルスタッペン(レッドブル)
   2.ルクレール          (フェラーリ)
P.P.ベッテル              (フェラーリ)

こんな感じの予想を立てました。フリー走行2回目とニアリーです。ウチはクロでもグレーでもなく真紅だということでフェラーリをフロントロウに並べました。まあまあ、メルセデスについては今回ゲンコツを食らうこともなくチョロいので、ランキング争いを精々頑張ってくださいよと安全な位置につけ、決勝では「自動的に順位が上がる」というシステムを導入することでしょう(笑)
気になる中団はマクラーレンは一つ離れてルノー時々トロ・ロッソ、という椅子取り合戦ですね。レーシングポイントも単発的に浮上をみせますが、アルファロメオとハースは中団上位には混じらなくなりました。今回はマグヌッセン一人に託すとして、まあまあ無難な並びかなと。クドいですが、クビアトの予選はあてにしていません。来シーズンもトロ・ロッソ改めアルファタウリの初代ドライバーに選ばれましたが、最近はガスリーの方が速さをみせています。
ドライバーズ、コンストラクターズ共にまだ中団勢のランキングが確定しておらず、この2戦で順位入れ替えのチャンスです。スタートが中団に沈むと、ターン1,2で接触の可能性は高いですから、1人でも前の位置からスタートできるように取り組んで下さい。

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