今日のmiyabikunはブラジルを前に山梨の甲府にいます。お昼過ぎに山梨リニア実験線に行き、夕方は富士急ハイランドをバックに雪化粧を始めた富士山を眺めて、、
ほらね!って、、ウソウソ!遊びに来ているのではなーい!これも仕事!毎年この時期に山梨に来るのが慣例になっているのです。山梨を終えたらすぐにブラジルへ向かいますよー。またネムネムウィークか。。
今回振り返るのは今から12年前にあたる2010年第18戦ブラジルGPです。2010年の振り返りは7回目、ブラジルGPは11回目となります。何気にブラジルGPも多くやっています。まだまだ振り返っていないブラジルGPはたくさん控えていますから大丈夫!2010年は前年2009年に迎えたエアロダイナミクスの大幅削減に加え、フロントタイヤ幅の縮小、レース中の再給油禁止とそれに伴う燃料タンク拡大によるホイールベースの延長、車体重量増、タイヤウォーマーの規制など、それまでのマシンとはまた異なるディテール、規制が加えられました。さらにはポイント付与も優勝が25ポイント、10位フィニッシュまでが入賞となる現ポイント制の初年でもあります。
ここまでの17戦は5勝を挙げて231ポイントを得ているフェラーリのアロンソがランキングトップ。ランキング2位はレッドブルのウェバーで4勝の242ポイント、以下マクラーレンのハミルトンが3勝の240ポイントで3位、レッドブル2年目のベッテルは3勝を挙げ206ポイントの4位、マクラーレンのバトンは2勝でポイント189の5位につけており、この5人からのみの優勝とブラジルGP段階でのチャンピオン獲得の権利を有しています。残るはブラジルと最終戦アブダビの2戦。非常に熾烈。
予選時には雨は降っていないものの、それまでの雨により路面は濡れ、予選はインターミディエイトタイヤで進行していきます。
ところがQ3に入ると徐々に走行ラインが乾き始め、インターミディエイトからドライへのクロスオーバーの見極めが求められるようになります。
残り5分でルノーのクビカを皮切りに緑ラインの施されたドライのオプション(ソフト側)タイヤを履きトラックイン。
残り15秒でフェラーリのアロンソがハミルトンを上回り暫定トップに躍り出ると
何とF1デビューイヤーで18戦目を迎えたウィリアムズのヒュルケンベルグがアロンソを上回りトップへ。
その後はハミルトンもアロンソ超えを果たすもヒュルケンベルグに及ばず、勢いに乗るドイツの若手、ベッテルもヒュルケンベルグを超えることができません。まさか、まぐれ?!
まぐれだなんて失礼な!ヒュルケンベルグの快走はまぐれではなく、時間いっぱいで挑んだラストアタックで自身のベストをさらに更新。文句無しの100%でポールポジションを自身の手中におさめるのでした。
若くて可愛いですね。あたかも優勝を祝うかのような盛り上がりです。それも無理はありません。名門ウィリアムズにとって、このポールポジションは2005年第7戦ヨーロッパGPのハイドフェルドが獲得して以来の5年振り。ヒュルケンベルグは当時歴代で6番の若さ、参戦18戦目での初ポールポールポジションは歴代36位の早さであり、アロンソやベッテル、その後のルクレールよりも早い記録なのですから(ちなみにハミルトンは参戦6戦目)
唯一の日本人ドライバーである小林可夢偉はこの年ザウバーから初フル参戦を果たし、予選12番手。デ・ラ・ロサからスイッチしたベテランのハイドフェルドの16番手に対してしっかり勝ち越しています。絶賛成長中。
《予選結果》
P.P. N・ヒュルケンベルグ
(ウィリアムズ・フォードコスワース)
2 S・ベッテル
(レッドブル・ルノー)
3 M・ウェバー
(レッドブル・ルノー)
※タイヤはブリヂストンのワンメイク
ドイツの若手2人が堂々とF1の頭に並んで迎えたスタート。ヒュルケンベルグよ、予選はよくても肝心なのは決勝ですぞ!まずまずの蹴り出しをみせ、イン側の同郷を追い詰めつつも
2番手ベッテルがそのまま下りながらのターン1でインを獲り、一瞬にして順位が入れ替わります。ヒュルケンベルグも成長中ならベッテルも成長中。伊達に8勝を挙げていません。
ベッテルと同じマシンをドライブするウェバーも負けていられない。何せポイントランキングはベッテルより上をいっています。
ストレートでアウト側に振るウェバー。
左のターン4「クルヴァ・ド・ラゴ」で一瞬前を譲ったかのように見せかけておいて
アウトにはらんだヒュルケンベルグをすんなりパス。職人業。これで早くもレッドブルがワンツーに。
ハミルトンのミスから4位に浮上しているアロンソは7周目のヒュルケンベルグに対して先程のウェバーと同じシチュエーション。
アウトからターンインし、
インに抜けてヒュルケンベルグをパス。アロンソも久々のチャンピオン獲得がかかる大事なレースですから、あまり構ってもいられません。ヒュルケンベルグはこれで学習できたかな?!
11周目に今度はハミルトンがやってきたぞ。ヒュルケンベルグ、さっきと全く同じだよ?!
おー、そうそう!インをしっかり閉めて、それが正解!インプットとアウトプットは完璧。
チャンピオン争いをしている上位が着実に順位を上げる中、母国の予選9番手とややしょっぱい位置でくすぶるマッサは13周目にプライム(ハード側)タイヤに履き替えています。でも、
え、今のタイヤ交換、ダメじゃね?!
翌周に再びピットインを行い、ダメなのはそこだよそこと問題の右フロントを付け直し。フェラーリマジックに陥って23番手で復帰しています。散々たる母国GP。フェラーリは今も昔も変わらないでしょ(笑)
土曜の予選は夢のような華々しい結果をおさめたヒュルケンベルグは15周目にタイヤ交換を行い、14位まで転落。結果的に8位入賞でブラジルGPを終えています。大丈夫、その成長っぷりでいつかはきっと表彰台に登れるはずだから。
トップ争いに目をやると、ベッテルは26周目にタイヤ交換を終え暫定2位に下がり、翌27周目に暫定トップのウェバーの番となります。フェラーリと比べると、レッドブル2台はだいぶオプションタイヤを保たせましたね。
ウェバーがタイヤ交換を終えた頃、ベッテルは本線側の似たような位置関係にいます。当然速度差がありますから、合流すれば
こうなります。ウェバーはオーバーカットならず。
レース後半の49周目にフォースインディアのリウィツィがエス・ド・セナで単独クラッシュを起こし、セーフティカーが発動されても
順位はそのまま変わらず。トップ争いだけでみれば正直面白みに欠けますが、スタート直後にトップに立ったベッテルはその勢いのままトップチェッカーを受け、ポイントランキング2位とランキングトップとはこの差。
ほか、ザウバーの小林はギリギリの10位入賞を果たしています。
《決勝結果》
1 S・ベッテル
(レッドブル・ルノー)
2 M・ウェバー
(レッドブル・ルノー)
3 F・アロンソ
(フェラーリ)
そう。このレースでワンツーフィニッシュしたレッドブルは初のコンストラクターズチャンピオンを獲得しました。2005年のチーム創設から6年目にしてトップチームに名を残した瞬間となりました。また、このレースによりドライバーズポイントは3位フィニッシュのアロンソが246、2位フィニッシュのウェバーはランキングもそのまま2位の238で優勝したベッテルがランキング3位となる231に変わって最終戦アブダビGPに向かいます。今でこそこの年のチャンピオンが誰になったかは周知の話ですが、ベッテルの初戴冠は波いる先輩を少しずつ切り崩した結果もたらされたものなんですよね。
そうそう、先生は2005年にバカっ速だけど急に果てちゃうか弱いマシンを造ってしまい、悔しい思いをしましたもんね。そろそろ先生の苦労も報われるカナ。それにしても先生はいつの時代を見ても変わらんな(笑)
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ほらね!って、、ウソウソ!遊びに来ているのではなーい!これも仕事!毎年この時期に山梨に来るのが慣例になっているのです。山梨を終えたらすぐにブラジルへ向かいますよー。またネムネムウィークか。。
今回振り返るのは今から12年前にあたる2010年第18戦ブラジルGPです。2010年の振り返りは7回目、ブラジルGPは11回目となります。何気にブラジルGPも多くやっています。まだまだ振り返っていないブラジルGPはたくさん控えていますから大丈夫!2010年は前年2009年に迎えたエアロダイナミクスの大幅削減に加え、フロントタイヤ幅の縮小、レース中の再給油禁止とそれに伴う燃料タンク拡大によるホイールベースの延長、車体重量増、タイヤウォーマーの規制など、それまでのマシンとはまた異なるディテール、規制が加えられました。さらにはポイント付与も優勝が25ポイント、10位フィニッシュまでが入賞となる現ポイント制の初年でもあります。
ここまでの17戦は5勝を挙げて231ポイントを得ているフェラーリのアロンソがランキングトップ。ランキング2位はレッドブルのウェバーで4勝の242ポイント、以下マクラーレンのハミルトンが3勝の240ポイントで3位、レッドブル2年目のベッテルは3勝を挙げ206ポイントの4位、マクラーレンのバトンは2勝でポイント189の5位につけており、この5人からのみの優勝とブラジルGP段階でのチャンピオン獲得の権利を有しています。残るはブラジルと最終戦アブダビの2戦。非常に熾烈。
予選時には雨は降っていないものの、それまでの雨により路面は濡れ、予選はインターミディエイトタイヤで進行していきます。
ところがQ3に入ると徐々に走行ラインが乾き始め、インターミディエイトからドライへのクロスオーバーの見極めが求められるようになります。
残り5分でルノーのクビカを皮切りに緑ラインの施されたドライのオプション(ソフト側)タイヤを履きトラックイン。
残り15秒でフェラーリのアロンソがハミルトンを上回り暫定トップに躍り出ると
何とF1デビューイヤーで18戦目を迎えたウィリアムズのヒュルケンベルグがアロンソを上回りトップへ。
その後はハミルトンもアロンソ超えを果たすもヒュルケンベルグに及ばず、勢いに乗るドイツの若手、ベッテルもヒュルケンベルグを超えることができません。まさか、まぐれ?!
まぐれだなんて失礼な!ヒュルケンベルグの快走はまぐれではなく、時間いっぱいで挑んだラストアタックで自身のベストをさらに更新。文句無しの100%でポールポジションを自身の手中におさめるのでした。
若くて可愛いですね。あたかも優勝を祝うかのような盛り上がりです。それも無理はありません。名門ウィリアムズにとって、このポールポジションは2005年第7戦ヨーロッパGPのハイドフェルドが獲得して以来の5年振り。ヒュルケンベルグは当時歴代で6番の若さ、参戦18戦目での初ポールポールポジションは歴代36位の早さであり、アロンソやベッテル、その後のルクレールよりも早い記録なのですから(ちなみにハミルトンは参戦6戦目)
唯一の日本人ドライバーである小林可夢偉はこの年ザウバーから初フル参戦を果たし、予選12番手。デ・ラ・ロサからスイッチしたベテランのハイドフェルドの16番手に対してしっかり勝ち越しています。絶賛成長中。
《予選結果》
P.P. N・ヒュルケンベルグ
(ウィリアムズ・フォードコスワース)
2 S・ベッテル
(レッドブル・ルノー)
3 M・ウェバー
(レッドブル・ルノー)
※タイヤはブリヂストンのワンメイク
ドイツの若手2人が堂々とF1の頭に並んで迎えたスタート。ヒュルケンベルグよ、予選はよくても肝心なのは決勝ですぞ!まずまずの蹴り出しをみせ、イン側の同郷を追い詰めつつも
2番手ベッテルがそのまま下りながらのターン1でインを獲り、一瞬にして順位が入れ替わります。ヒュルケンベルグも成長中ならベッテルも成長中。伊達に8勝を挙げていません。
ベッテルと同じマシンをドライブするウェバーも負けていられない。何せポイントランキングはベッテルより上をいっています。
ストレートでアウト側に振るウェバー。
左のターン4「クルヴァ・ド・ラゴ」で一瞬前を譲ったかのように見せかけておいて
アウトにはらんだヒュルケンベルグをすんなりパス。職人業。これで早くもレッドブルがワンツーに。
ハミルトンのミスから4位に浮上しているアロンソは7周目のヒュルケンベルグに対して先程のウェバーと同じシチュエーション。
アウトからターンインし、
インに抜けてヒュルケンベルグをパス。アロンソも久々のチャンピオン獲得がかかる大事なレースですから、あまり構ってもいられません。ヒュルケンベルグはこれで学習できたかな?!
11周目に今度はハミルトンがやってきたぞ。ヒュルケンベルグ、さっきと全く同じだよ?!
おー、そうそう!インをしっかり閉めて、それが正解!インプットとアウトプットは完璧。
チャンピオン争いをしている上位が着実に順位を上げる中、母国の予選9番手とややしょっぱい位置でくすぶるマッサは13周目にプライム(ハード側)タイヤに履き替えています。でも、
え、今のタイヤ交換、ダメじゃね?!
翌周に再びピットインを行い、ダメなのはそこだよそこと問題の右フロントを付け直し。フェラーリマジックに陥って23番手で復帰しています。散々たる母国GP。フェラーリは今も昔も変わらないでしょ(笑)
土曜の予選は夢のような華々しい結果をおさめたヒュルケンベルグは15周目にタイヤ交換を行い、14位まで転落。結果的に8位入賞でブラジルGPを終えています。大丈夫、その成長っぷりでいつかはきっと表彰台に登れるはずだから。
トップ争いに目をやると、ベッテルは26周目にタイヤ交換を終え暫定2位に下がり、翌27周目に暫定トップのウェバーの番となります。フェラーリと比べると、レッドブル2台はだいぶオプションタイヤを保たせましたね。
ウェバーがタイヤ交換を終えた頃、ベッテルは本線側の似たような位置関係にいます。当然速度差がありますから、合流すれば
こうなります。ウェバーはオーバーカットならず。
レース後半の49周目にフォースインディアのリウィツィがエス・ド・セナで単独クラッシュを起こし、セーフティカーが発動されても
順位はそのまま変わらず。トップ争いだけでみれば正直面白みに欠けますが、スタート直後にトップに立ったベッテルはその勢いのままトップチェッカーを受け、ポイントランキング2位とランキングトップとはこの差。
ほか、ザウバーの小林はギリギリの10位入賞を果たしています。
《決勝結果》
1 S・ベッテル
(レッドブル・ルノー)
2 M・ウェバー
(レッドブル・ルノー)
3 F・アロンソ
(フェラーリ)
そう。このレースでワンツーフィニッシュしたレッドブルは初のコンストラクターズチャンピオンを獲得しました。2005年のチーム創設から6年目にしてトップチームに名を残した瞬間となりました。また、このレースによりドライバーズポイントは3位フィニッシュのアロンソが246、2位フィニッシュのウェバーはランキングもそのまま2位の238で優勝したベッテルがランキング3位となる231に変わって最終戦アブダビGPに向かいます。今でこそこの年のチャンピオンが誰になったかは周知の話ですが、ベッテルの初戴冠は波いる先輩を少しずつ切り崩した結果もたらされたものなんですよね。
そうそう、先生は2005年にバカっ速だけど急に果てちゃうか弱いマシンを造ってしまい、悔しい思いをしましたもんね。そろそろ先生の苦労も報われるカナ。それにしても先生はいつの時代を見ても変わらんな(笑)
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