アルガルヴェ国際サーキットは次戦のカタロニアサーキットにも似た比較的にコンパクトな土地にバラエティに富んだコーナーと起伏を取り入れたサーキットです。平面的にはなかなか伝わりませんが、放送で使われる立体的なレイアウトを見ると本当にジェットコースターみたいですよね。
先日の「予選予想」の時に掲載したレイアウトに一部誤りがありました。横着して昨年作図したものそのまま使ってしまったのですが、今シーズンはDRSが2箇所になっていましたね。今更ながら修正しました。
タイヤに翻弄された予選の後、各ドライバーがチョイスしたスタートタイヤはこちらになります。
ミディアムタイヤチョイスが若干多く、マクラーレン、フェラーリ、アルピーヌ、アルファタウリ、アルファロメオが2人のドライバーを分けてきました。5番手スタートのサインツから7番手のノリスまでがソフトタイヤを選んでいますので、スタートがうまくキマってミディアムタイヤ勢を食えたりすると面白い展開になりそうですね。
注目のスタート。トップ3台はお行儀のいい入り方で順位変動は無し。ところがミディアムタイヤを履く4番手スタートのペレスが出遅れフェラーリのサインツに先行を許してしまっています。恐れていたことがそのまま起きてしまいました。
2周目に入るストレートでアルファロメオのライコネンのフロントウィングが無くなり、フロアから火花が飛んでいます。一体何が?!
あージョビナッツィと交錯したか。ジョビナッツィがギミックな動きでもしたのかなとリプレイを観てみると、そんなことはない。単なるライコネンの図り違い?!ライコネンたるベテランが何て凡ミスを。。セーフティカーまで呼んでしまって大ごとになっています。
7周目の再スタート。あの男はこの瞬間を待っていた。
イン側からハミルトンに並びかけていく。
真後ろにピタリ。
ターン1はアウトから。フェルスタッペンが2位浮上。このサーキットの王道のパッシングですね。次なるターゲットはボッタスのみ、と言いたいところですが、そう長くは続きませんでした。
11周目のターン1でハミルトンがインから捉えて2位復帰。さらにファステストラップでボッタスを追尾し始めました。嫌な予感がする。。
じわりじわりと追い詰めて、20周目
ほらね。こうなる。いつもの。驚かない。
メルセデスにワンツーを固められて攻めの手数が減った3位フェルスタッペンは36周目にミディアムからハードに履き替えて、メルセデスの反応をうかがいます。
翌37周目にボッタスが反応。フェルスタッペンと同じハードタイヤにスイッチ。フェルスタッペンとのギャップは充分にあります。
トラックインしてフェルスタッペンとはこの差。守り切ったか?!
まだタイヤができていないボッタスはフラフラ状態で、1周前にタイヤ交換を済ませたフェルスタッペンがその隙を見逃さず2位に。ボッタス、これも驚かない。これがボッタス。
スタートで失敗してトップ3に置いてきぼりを食ったペレスは予選にも使用したミディアムを何と52周まで使い切り、何とか4位を死守。巧みなタイヤの扱いがあっての賜物ですが、できればスタートからずっとついていってほしかったですね。
レース終盤にmiyabikunが注目したのはコレです。今シーズンはテールエンダー確定、この一年は修行の年なんて言われていたハースのシューマッハがウィリアムズのラティフィに近付いてきています。ラップダウンではなく、同一周回です。ハースのマシンでも上向き加減のウィリアムズを捉えることができるのか?!
できた!シューマッハ17位へ。ビリのワンツーではなくなりました。あっぱれ!
《決勝結果》
1 ハミルトン (メルセデス・M)
2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
3 ボッタス (メルセデス・M)
《ファステストラップ》
ボッタス(メルセデス・M)1分19秒865
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
ペレス (レッドブル・H)
ファステストラップはてっきり最終ラップのフェルスタッペンが記録した1分19秒849だと思っていたのですが、トラックリミット違反して取り消されたのですね。今回もトラックリミットがレースのあらゆるシーンに登場する形になりましたね。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
アロンソ (アルピーヌ・R)
いくつかの候補がありつつ、今回は「自力で」8位入賞を手にしたアロンソを讃えたいと思います。予選はチームメイトのオコンから大きく離される内容で終わりましたが、やはりアロンソらしい決勝レースの粘り強さをみせて、結果的にはオコンのすぐ後ろでフィニッシュできました。ベテランともなればこのような走りを若手に見せつけてナンボ。この後チョイスした「もう一人のベテラン」と明暗が分かれましたね。
本場で選ばれたペレスもまさか52周までミディアムタイヤを引っ張ると思いませんでしたが、ハミルトンのアタマを押さえるには至らず、そもそもスタートで順位を明け渡してしまったのがちょっと残念かな。またレース終盤でウィリアムズのラティフィをかわして「ボクらはテールエンダーなんかでは無い」と証明したシューマッハも大健闘でした。腐らなければチャンスはいつか巡ってくるものです。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ライコネン(アルファロメオ・F)
ライコネンがベテランらしからぬ接触によってレースの冒頭で瞬く間に消える。スペースが無かったわけでもないし、接触したチームメイトのジョビナッツィが極端なライン変更をしたわけでもありませんでした。アレ何だったんだろう。せっかくスタートで順位を上げたのに、セーフティカーを発動させる騒ぎにまで発展してレースを乱してしまいました。ジョビナッツィのマシンは無事で完走できたのがせめてもの救いですが、あなたは順位よりも参戦を続ける意義、若手の模範にならなければならない立場なんですから、あんなつまらないミスをしてはいけません。それを「見本で示した」と言われればそれまでですが(笑)
予選で健闘したフェラーリのサインツも戦略がよくなかったかレースでグズグズになってしまったのはもったいなかったですね。シューマッハに相対して、マゼピンの方はというと、、まあいっか。
《第3戦ポルトガルGPのポイント》
・優勝はやっぱりそうなっちゃうのね
・今年の流行語大賞候補は「トラックリミット」
・ポールスタートから勝てないドライバーもいる
・サーキットは特異で面白いので毎年開催どうか
皆さんは体調大丈夫でしょうか。miyabikunは先日の第2戦を終えて「帰国」した直後から喉をきっかけに風邪っぽい症状が続き、 2週間近く経つのに鼻水が止まりません。先週初めて唾液採取によるPCR検査を行って陰性だったものの、ポルトガルGPまでに全快しませんでした。今週末は二週連続イベリア半島決戦のスペインGPですね。無事に「出国」できるのだろうか。。
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アルガルヴェ国際サーキットは次戦のカタロニアサーキットにも似た比較的にコンパクトな土地にバラエティに富んだコーナーと起伏を取り入れたサーキットです。平面的にはなかなか伝わりませんが、放送で使われる立体的なレイアウトを見ると本当にジェットコースターみたいですよね。
先日の「予選予想」の時に掲載したレイアウトに一部誤りがありました。横着して昨年作図したものそのまま使ってしまったのですが、今シーズンはDRSが2箇所になっていましたね。今更ながら修正しました。
タイヤに翻弄された予選の後、各ドライバーがチョイスしたスタートタイヤはこちらになります。
ミディアムタイヤチョイスが若干多く、マクラーレン、フェラーリ、アルピーヌ、アルファタウリ、アルファロメオが2人のドライバーを分けてきました。5番手スタートのサインツから7番手のノリスまでがソフトタイヤを選んでいますので、スタートがうまくキマってミディアムタイヤ勢を食えたりすると面白い展開になりそうですね。
注目のスタート。トップ3台はお行儀のいい入り方で順位変動は無し。ところがミディアムタイヤを履く4番手スタートのペレスが出遅れフェラーリのサインツに先行を許してしまっています。恐れていたことがそのまま起きてしまいました。
2周目に入るストレートでアルファロメオのライコネンのフロントウィングが無くなり、フロアから火花が飛んでいます。一体何が?!
あージョビナッツィと交錯したか。ジョビナッツィがギミックな動きでもしたのかなとリプレイを観てみると、そんなことはない。単なるライコネンの図り違い?!ライコネンたるベテランが何て凡ミスを。。セーフティカーまで呼んでしまって大ごとになっています。
7周目の再スタート。あの男はこの瞬間を待っていた。
イン側からハミルトンに並びかけていく。
真後ろにピタリ。
ターン1はアウトから。フェルスタッペンが2位浮上。このサーキットの王道のパッシングですね。次なるターゲットはボッタスのみ、と言いたいところですが、そう長くは続きませんでした。
11周目のターン1でハミルトンがインから捉えて2位復帰。さらにファステストラップでボッタスを追尾し始めました。嫌な予感がする。。
じわりじわりと追い詰めて、20周目
ほらね。こうなる。いつもの。驚かない。
メルセデスにワンツーを固められて攻めの手数が減った3位フェルスタッペンは36周目にミディアムからハードに履き替えて、メルセデスの反応をうかがいます。
翌37周目にボッタスが反応。フェルスタッペンと同じハードタイヤにスイッチ。フェルスタッペンとのギャップは充分にあります。
トラックインしてフェルスタッペンとはこの差。守り切ったか?!
まだタイヤができていないボッタスはフラフラ状態で、1周前にタイヤ交換を済ませたフェルスタッペンがその隙を見逃さず2位に。ボッタス、これも驚かない。これがボッタス。
スタートで失敗してトップ3に置いてきぼりを食ったペレスは予選にも使用したミディアムを何と52周まで使い切り、何とか4位を死守。巧みなタイヤの扱いがあっての賜物ですが、できればスタートからずっとついていってほしかったですね。
レース終盤にmiyabikunが注目したのはコレです。今シーズンはテールエンダー確定、この一年は修行の年なんて言われていたハースのシューマッハがウィリアムズのラティフィに近付いてきています。ラップダウンではなく、同一周回です。ハースのマシンでも上向き加減のウィリアムズを捉えることができるのか?!
できた!シューマッハ17位へ。ビリのワンツーではなくなりました。あっぱれ!
《決勝結果》
1 ハミルトン (メルセデス・M)
2 フェルスタッペン(レッドブル・H)
3 ボッタス (メルセデス・M)
《ファステストラップ》
ボッタス(メルセデス・M)1分19秒865
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
ペレス (レッドブル・H)
ファステストラップはてっきり最終ラップのフェルスタッペンが記録した1分19秒849だと思っていたのですが、トラックリミット違反して取り消されたのですね。今回もトラックリミットがレースのあらゆるシーンに登場する形になりましたね。
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
アロンソ (アルピーヌ・R)
いくつかの候補がありつつ、今回は「自力で」8位入賞を手にしたアロンソを讃えたいと思います。予選はチームメイトのオコンから大きく離される内容で終わりましたが、やはりアロンソらしい決勝レースの粘り強さをみせて、結果的にはオコンのすぐ後ろでフィニッシュできました。ベテランともなればこのような走りを若手に見せつけてナンボ。この後チョイスした「もう一人のベテラン」と明暗が分かれましたね。
本場で選ばれたペレスもまさか52周までミディアムタイヤを引っ張ると思いませんでしたが、ハミルトンのアタマを押さえるには至らず、そもそもスタートで順位を明け渡してしまったのがちょっと残念かな。またレース終盤でウィリアムズのラティフィをかわして「ボクらはテールエンダーなんかでは無い」と証明したシューマッハも大健闘でした。腐らなければチャンスはいつか巡ってくるものです。
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
ライコネン(アルファロメオ・F)
ライコネンがベテランらしからぬ接触によってレースの冒頭で瞬く間に消える。スペースが無かったわけでもないし、接触したチームメイトのジョビナッツィが極端なライン変更をしたわけでもありませんでした。アレ何だったんだろう。せっかくスタートで順位を上げたのに、セーフティカーを発動させる騒ぎにまで発展してレースを乱してしまいました。ジョビナッツィのマシンは無事で完走できたのがせめてもの救いですが、あなたは順位よりも参戦を続ける意義、若手の模範にならなければならない立場なんですから、あんなつまらないミスをしてはいけません。それを「見本で示した」と言われればそれまでですが(笑)
予選で健闘したフェラーリのサインツも戦略がよくなかったかレースでグズグズになってしまったのはもったいなかったですね。シューマッハに相対して、マゼピンの方はというと、、まあいっか。
《第3戦ポルトガルGPのポイント》
・優勝はやっぱりそうなっちゃうのね
・今年の流行語大賞候補は「トラックリミット」
・ポールスタートから勝てないドライバーもいる
・サーキットは特異で面白いので毎年開催どうか
皆さんは体調大丈夫でしょうか。miyabikunは先日の第2戦を終えて「帰国」した直後から喉をきっかけに風邪っぽい症状が続き、 2週間近く経つのに鼻水が止まりません。先週初めて唾液採取によるPCR検査を行って陰性だったものの、ポルトガルGPまでに全快しませんでした。今週末は二週連続イベリア半島決戦のスペインGPですね。無事に「出国」できるのだろうか。。
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