過去ネタ二連発した後はこの先の未来のお話といきましょう。こちらもこの時期に恒例となっている「2022年シーズンで記録更新が期待できるもの」をまとめてみました。本来はチーム(コンストラクター)単位でみてあげればもう少し数は増えるのですが、今回もドライバー単位に限ってみていきたいと思います。
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記録といえば、近年はハミルトンが主要どころを総ナメしてしまっています。もちろん悪いことなど一切無く、素晴らしいの一言ではあるのですが、長く続くF1の最多記録のほとんどがハミルトンってのも、ちょっとつまらないというか過去を帳消しにされてしまうようで悲しくもあります(笑)最多系の記録は皆さんもよくご存知かと思いますが、昨シーズン2021年終了時点におけるハミルトンの持つ最多記録を確認しておきましょう。
〈ハットトリック獲得数〉
1 22回 M・シューマッハ
2 19回 ハミルトン (-3回)
こちらはそう騒ぎ立てるものでもないかなと思うのですが、1GPにおいてポールポジション、優勝、ファステストラップの全てを達成したもの、つまり完封試合というすごいやつであり、ハミルトンファン以外としては一番つまらないものです(笑)こちらもハミルトンがM・シューマッハの最多記録まであと3つということで、仮に今シーズン中は難しくても現役中で実現の可能は高そう。
〈ドライバーズチャンピオン獲得数〉
1 7回 M・シューマッハ
(1994,95,2000,01,02,03,04)
7回 ハミルトン
(2008,14,15,17,18,19,20)
最多系の最後は一番忘れちゃいけない「チャンピオン獲得数」ですね。もうハミルトンの敵はM・シューマッハしか残されていなく、現役においては「自分自身との戦い」なっています。頭一つ出たその歴史的瞬間を見たいような気もするし、一方でF1はどうあがいても「7回チャンピオンが限界」というジンクス的な存在であってほしい気もします。M・シューマッハの記録が更新される度に、今どんな状態か定かではありませんが、どんな気持ちで現代のF1を観ているのか聴いてみたいものです。それ以前に自分の息子がF1の舞台に立っていることを知っているんでしょうか。
続いてはこちらもなかなか更新が困難になってきた「最年少記録」の方です。最多がハミルトンばかりならば、最年少はM・フェルスタッペンが総ナメの状態となっています。こちらも今一度確認しておきたいと思います。
《フェルスタッペンの持つ主な最年少記録》
・最年少優勝 18歳
(2位はベッテルの21歳)
・最年少表彰台 18歳
(2位もストロールの18歳)
・最年少入賞 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
・最年少ファステストラップ獲得 19歳
(2位はノリスの20歳)
・最年少決勝走行 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
・最年少決勝完走 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
※は現在の「スーパーライセンス発給条件」
により更新が不可能と思われるもの
現時点でフェルスタッペンは主要どころ6部門の最年少記録を保持しています。レッドブルに電撃移籍を果たしたデビュー2年目あたりから「早かれ遅かれチャンピオンになる逸材」と目されつつ、F1参戦7年目となる昨年それを成し遂げました。ハミルトンもそうでしたが、チャンピオンになる逸材はデビューして早い段階からその才能を開花させるものなんだなと改めて知らしめられます。フェルスタッペンの場合は予想よりかはちょっと時間を要したでしょうか。そんな最年少記録はご存知の通り、現在「スーパーライセンス発給は18歳以上の者」という条件があるため、フェルスタッペンのなし得た各種18歳未満の記録は、ルール変更がない限り不可能です。この縛りはフェルスタッペン自身の存在によって協議され、制定されたようなものですから、ある意味チャンスだったと言えます。
《フェルスタッペン以外の主な最年少記録》
・最年少ポールポジション
21歳73日 ベッテル
・最年少ポールトゥウィン
21歳74日 ベッテル
若年での活躍を覚えている方も多くいらっしゃると思いますが、フェルスタッペンが頭角を示すまではベッテルが優勝をはじめ表彰台や初入賞と多くの最年少記録をアロンソから塗り替えました。そのベッテルも今やポールポジションとポールトゥウィン(とこの後出てくるもう一つ)を残すくらいとなりました。
ベッテルは1987年7月3日生まれで、初ポールポジションは2008年9月13日に行われた第14戦イタリアGPで21歳2カ月と10日後、つまり21歳73日で獲得したことになります。そればかりでなく、その翌日の決勝で最年少表彰台と最年少優勝を果たしていますので、ポールトゥウィンは翌日21歳74日ということです。初優勝こそ早かったフェルスタッペンですが、初ポールポジションが思いの外遅かったこともあり、これについては未だ破られていません。
今シーズンのドライバーの中で最年少は昨シーズンと変わらずアルファタウリの角田くんになります。今日現在21歳ですが、角田くんは2000年5月11日生まれですから、仮に開幕戦バーレーンGP予選の3月19日にポールポジションを獲得しても、ベッテルの最年少記録は抜けないこととなります。ベッテルのキャリアをもってして今更そこを大事にしているとは思い難いですが、ベッテルもフェルスタッペンの記録のように「なかなか手の届かない記録」を手にしているわけです。
では今シーズンは最年少記録は不可能なのか。細かいものを挙げたらキリがありませんが、目立つところで一つだけ可能性は残されています。その一つがコレです。
《最年少記録の更新が期待されるもの》
・最年少ドライバーズチャンピオン獲得
23歳135日 ベッテル(2010年)
- - - - - - - - - - - - - - - - - -
1 角田裕毅 (2023年9月22日まで)
2 ノリス (2022年最終戦で23歳8日)
3 周冠宇 (2022年第19戦まで)
4 シューマッハ(2022年第13戦まで)
5 マゼピン (2022年第11戦まで)
ベッテルが持つ最後の砦といえる最年少ドライバーズチャンピオンです。ベッテルは参戦4年目、初優勝(初ポール)から2年後となる2010年にハミルトンが有していた記録を23歳300日を165日更新しました。こればかりはシーズンのカレンダーと誕生日の兼ね合いがあるので、頑張っても頑張り切れない部分はあるものの、この記録が10年以上も更新されず現在に至ります。
この記録を更新する権利を持つドライバーは今シーズン5人います。当然まだキャリアの浅いドライバーばかりとなるわけですが、上で示した順番は「更新に余裕がある順」となっています。まず一番余裕が無いのはハースの2年目マゼピンであり、ベッテルの持つ23歳135日は今年7月14日に迎えます。つまりマゼピンがベッテルよりも若年でチャンピオンを獲得するためにはそれよりも手前で行われるギリギリとなる第11戦オーストリアGPで獲得する必要があります。シーズンの前半戦真っ盛りでこれは過去のマンセルやM・シューマッハ並みのハイペースで優勝を連発しないとあり得ないタイミングです。次に早い足切りとなるのが、同じくハースで 2年目を迎えるシューマッハで、その期限は第13戦ハンガリーGP。その次はアルピーヌでデビューする周は第19戦に予定されている日本GPでチャンピオンを獲得すれば更新できます。まだF1のFの字しかかじっていない程度ではさすがに現実的ではないですね(逆にこんなことが起きたら、昨年以上の物議と大変革となりそう)
あとの2人は今シーズンをフルに使える余裕があります。ノリスが23歳135日を迎えるのが2023年3月27日であり、実質今シーズンいっぱい。もし最終戦アブダビGPでチャンピオンとなると、その記録は23歳8日に短縮されます。一番余裕があるのは最も若い角田くんで、2023年9月22日にあたります。こちらはまだカレンダーも角田くん自身のシートも不透明かつ、おそらくアジアラウンドの真っ最中というタイミングなので、こちらもノリスと同様の今シーズンいっぱいがチャンスとみるのが妥当でしょうか。いずれにしても、最多も最年少もだいぶ更新が難しい状況となってきました。
最後は非現実な夢物語みたいになってしまいましたが、開幕までは夢をみたっていいではないか!(笑)記録更新はともかく、昨シーズン以上に盛り上がるシーズンとなることに期待しましょう!
《ハミルトンの持つ主な最多記録》
・優勝回数 103勝
(2位はM・シューマッハの91勝)
・表彰台登壇数 182回
(2位はM・シューマッハの155回)
・入賞回数 249回
(2位はM・シューマッハの221回)
・ポールポジション獲得数 103回
(2位はM・シューマッハの68回)
・ポールトゥウィン回数 61回
(2位はM・シューマッハの40回)
・ドライバーズチャンピオン獲得数 7回
(1位タイのM・シューマッハも7回)
ハミルトンのすごさが引き立つよう、一応歴代2位の記録も載せてみました。1位がハミルトンならば、それらの2位全てはM・シューマッハ(父)ということになります。ハミルトンもすごいのですが、M・シューマッハもすごかったですね。この記録の全てがハミルトンやM・シューマッハ「だけ」の力や速さによるものかと言われれば、そうでない要因も合わせての記録となりますが、この2人は3位以下を大きく引き離しています。
ハミルトンは優勝、表彰台、入賞、ポールポジション、ポールトゥウィンさらにドライバーズチャンピオンも最多という「いい系のほぼ全て」を獲得し、2022年も戦う(予定)としています。もうハミルトンが上回れるものは残されていないのでは?!と思ってしまいそうですが、実はまだまだ残されています。以下でハミルトン含め、最多記録で今シーズンの更新の可能性がありそうなものを挙げてみます。
《最多記録の更新が期待されるもの》
〈ファステストラップ獲得数〉
1 77回 M・シューマッハ
2 59回 ハミルトン (-18回)
決勝レースにおいて名を残せる一つであるファステストラップ獲得数です。近年のファステストラップのあり方については毎回難癖つけているmiyabikunです(笑)現在のトップはM・シューマッハの77回で、ハミルトンはあと18回獲得することでタイ記録となります。まだまだ遠いようにも感じますが、今シーズンは全23戦が「今のところ」予定されていますので、理論上は不可能ではありません。まあこれを今シーズン中にやられた日にはキングは再びキングに返り咲くことになると思います。F1は「H1」に改称することになるでしょう(笑)
〈決勝参戦数〉
1 349戦 ライコネン
2 333戦 アロンソ (-16戦)
〈決勝完走数〉
1 285回 ライコネン
2 274回 アロンソ (-11回)
3 263回 ハミルトン(-22回)
〈予選出走数〉
1 352回 ライコネン
2 336回 アロンソ (-16回)
出走数系3つはまとめていきます。先程までのファステストラップや優勝、ポールポジションなどと異なり「居れば増え続ける系」の最多記録ですね。とはいえ、F1に長らくドライバーとして居続けられる時点でかなりの期待や実績があってのことですが。レース自体が少なかったオールドドライバーは不利になる記録でもあります。
こちらはご存知の通りハミルトンではなく、昨シーズン限りでF1を引退したライコネンが持っており、次点には同期デビューのアロンソ様がいらっしゃいます。アロンソ様はかなり数字にうるさい方ですから、ライコネンと違ってこのあたりの数字も意識されていることかと思います。先程も書いた通り、この手の記録は重い風邪をひいたり、ヘタをしない限りは間違い無く更新できます。昨シーズン「本人以外のF1関係者やファンでわいた」ライコネンの最多系の記録は全て上書きされるはず。ちなみに決勝完走数については3位にハミルトンの存在がチラリとみえています。いよいよこっちの最多系にも名を連ねてくるのか、ひとまずアロンソ様がいらっしゃる間は「防衛」できます。
《ハミルトンの持つ主な最多記録》
・優勝回数 103勝
(2位はM・シューマッハの91勝)
・表彰台登壇数 182回
(2位はM・シューマッハの155回)
・入賞回数 249回
(2位はM・シューマッハの221回)
・ポールポジション獲得数 103回
(2位はM・シューマッハの68回)
・ポールトゥウィン回数 61回
(2位はM・シューマッハの40回)
・ドライバーズチャンピオン獲得数 7回
(1位タイのM・シューマッハも7回)
ハミルトンのすごさが引き立つよう、一応歴代2位の記録も載せてみました。1位がハミルトンならば、それらの2位全てはM・シューマッハ(父)ということになります。ハミルトンもすごいのですが、M・シューマッハもすごかったですね。この記録の全てがハミルトンやM・シューマッハ「だけ」の力や速さによるものかと言われれば、そうでない要因も合わせての記録となりますが、この2人は3位以下を大きく引き離しています。
ハミルトンは優勝、表彰台、入賞、ポールポジション、ポールトゥウィンさらにドライバーズチャンピオンも最多という「いい系のほぼ全て」を獲得し、2022年も戦う(予定)としています。もうハミルトンが上回れるものは残されていないのでは?!と思ってしまいそうですが、実はまだまだ残されています。以下でハミルトン含め、最多記録で今シーズンの更新の可能性がありそうなものを挙げてみます。
《最多記録の更新が期待されるもの》
〈ファステストラップ獲得数〉
1 77回 M・シューマッハ
2 59回 ハミルトン (-18回)
決勝レースにおいて名を残せる一つであるファステストラップ獲得数です。近年のファステストラップのあり方については毎回難癖つけているmiyabikunです(笑)現在のトップはM・シューマッハの77回で、ハミルトンはあと18回獲得することでタイ記録となります。まだまだ遠いようにも感じますが、今シーズンは全23戦が「今のところ」予定されていますので、理論上は不可能ではありません。まあこれを今シーズン中にやられた日にはキングは再びキングに返り咲くことになると思います。F1は「H1」に改称することになるでしょう(笑)
〈決勝参戦数〉
1 349戦 ライコネン
2 333戦 アロンソ (-16戦)
〈決勝完走数〉
1 285回 ライコネン
2 274回 アロンソ (-11回)
3 263回 ハミルトン(-22回)
〈予選出走数〉
1 352回 ライコネン
2 336回 アロンソ (-16回)
出走数系3つはまとめていきます。先程までのファステストラップや優勝、ポールポジションなどと異なり「居れば増え続ける系」の最多記録ですね。とはいえ、F1に長らくドライバーとして居続けられる時点でかなりの期待や実績があってのことですが。レース自体が少なかったオールドドライバーは不利になる記録でもあります。
こちらはご存知の通りハミルトンではなく、昨シーズン限りでF1を引退したライコネンが持っており、次点には同期デビューのアロンソ様がいらっしゃいます。アロンソ様はかなり数字にうるさい方ですから、ライコネンと違ってこのあたりの数字も意識されていることかと思います。先程も書いた通り、この手の記録は重い風邪をひいたり、ヘタをしない限りは間違い無く更新できます。昨シーズン「本人以外のF1関係者やファンでわいた」ライコネンの最多系の記録は全て上書きされるはず。ちなみに決勝完走数については3位にハミルトンの存在がチラリとみえています。いよいよこっちの最多系にも名を連ねてくるのか、ひとまずアロンソ様がいらっしゃる間は「防衛」できます。
〈ハットトリック獲得数〉
1 22回 M・シューマッハ
2 19回 ハミルトン (-3回)
こちらはそう騒ぎ立てるものでもないかなと思うのですが、1GPにおいてポールポジション、優勝、ファステストラップの全てを達成したもの、つまり完封試合というすごいやつであり、ハミルトンファン以外としては一番つまらないものです(笑)こちらもハミルトンがM・シューマッハの最多記録まであと3つということで、仮に今シーズン中は難しくても現役中で実現の可能は高そう。
〈ドライバーズチャンピオン獲得数〉
1 7回 M・シューマッハ
(1994,95,2000,01,02,03,04)
7回 ハミルトン
(2008,14,15,17,18,19,20)
最多系の最後は一番忘れちゃいけない「チャンピオン獲得数」ですね。もうハミルトンの敵はM・シューマッハしか残されていなく、現役においては「自分自身との戦い」なっています。頭一つ出たその歴史的瞬間を見たいような気もするし、一方でF1はどうあがいても「7回チャンピオンが限界」というジンクス的な存在であってほしい気もします。M・シューマッハの記録が更新される度に、今どんな状態か定かではありませんが、どんな気持ちで現代のF1を観ているのか聴いてみたいものです。それ以前に自分の息子がF1の舞台に立っていることを知っているんでしょうか。
続いてはこちらもなかなか更新が困難になってきた「最年少記録」の方です。最多がハミルトンばかりならば、最年少はM・フェルスタッペンが総ナメの状態となっています。こちらも今一度確認しておきたいと思います。
《フェルスタッペンの持つ主な最年少記録》
・最年少優勝 18歳
(2位はベッテルの21歳)
・最年少表彰台 18歳
(2位もストロールの18歳)
・最年少入賞 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
・最年少ファステストラップ獲得 19歳
(2位はノリスの20歳)
・最年少決勝走行 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
・最年少決勝完走 17歳 ※
(2位はストロールの18歳)
※は現在の「スーパーライセンス発給条件」
により更新が不可能と思われるもの
現時点でフェルスタッペンは主要どころ6部門の最年少記録を保持しています。レッドブルに電撃移籍を果たしたデビュー2年目あたりから「早かれ遅かれチャンピオンになる逸材」と目されつつ、F1参戦7年目となる昨年それを成し遂げました。ハミルトンもそうでしたが、チャンピオンになる逸材はデビューして早い段階からその才能を開花させるものなんだなと改めて知らしめられます。フェルスタッペンの場合は予想よりかはちょっと時間を要したでしょうか。そんな最年少記録はご存知の通り、現在「スーパーライセンス発給は18歳以上の者」という条件があるため、フェルスタッペンのなし得た各種18歳未満の記録は、ルール変更がない限り不可能です。この縛りはフェルスタッペン自身の存在によって協議され、制定されたようなものですから、ある意味チャンスだったと言えます。
《フェルスタッペン以外の主な最年少記録》
・最年少ポールポジション
21歳73日 ベッテル
・最年少ポールトゥウィン
21歳74日 ベッテル
若年での活躍を覚えている方も多くいらっしゃると思いますが、フェルスタッペンが頭角を示すまではベッテルが優勝をはじめ表彰台や初入賞と多くの最年少記録をアロンソから塗り替えました。そのベッテルも今やポールポジションとポールトゥウィン(とこの後出てくるもう一つ)を残すくらいとなりました。
ベッテルは1987年7月3日生まれで、初ポールポジションは2008年9月13日に行われた第14戦イタリアGPで21歳2カ月と10日後、つまり21歳73日で獲得したことになります。そればかりでなく、その翌日の決勝で最年少表彰台と最年少優勝を果たしていますので、ポールトゥウィンは翌日21歳74日ということです。初優勝こそ早かったフェルスタッペンですが、初ポールポジションが思いの外遅かったこともあり、これについては未だ破られていません。
今シーズンのドライバーの中で最年少は昨シーズンと変わらずアルファタウリの角田くんになります。今日現在21歳ですが、角田くんは2000年5月11日生まれですから、仮に開幕戦バーレーンGP予選の3月19日にポールポジションを獲得しても、ベッテルの最年少記録は抜けないこととなります。ベッテルのキャリアをもってして今更そこを大事にしているとは思い難いですが、ベッテルもフェルスタッペンの記録のように「なかなか手の届かない記録」を手にしているわけです。
では今シーズンは最年少記録は不可能なのか。細かいものを挙げたらキリがありませんが、目立つところで一つだけ可能性は残されています。その一つがコレです。
《最年少記録の更新が期待されるもの》
・最年少ドライバーズチャンピオン獲得
23歳135日 ベッテル(2010年)
- - - - - - - - - - - - - - - - - -
1 角田裕毅 (2023年9月22日まで)
2 ノリス (2022年最終戦で23歳8日)
3 周冠宇 (2022年第19戦まで)
4 シューマッハ(2022年第13戦まで)
5 マゼピン (2022年第11戦まで)
ベッテルが持つ最後の砦といえる最年少ドライバーズチャンピオンです。ベッテルは参戦4年目、初優勝(初ポール)から2年後となる2010年にハミルトンが有していた記録を23歳300日を165日更新しました。こればかりはシーズンのカレンダーと誕生日の兼ね合いがあるので、頑張っても頑張り切れない部分はあるものの、この記録が10年以上も更新されず現在に至ります。
この記録を更新する権利を持つドライバーは今シーズン5人います。当然まだキャリアの浅いドライバーばかりとなるわけですが、上で示した順番は「更新に余裕がある順」となっています。まず一番余裕が無いのはハースの2年目マゼピンであり、ベッテルの持つ23歳135日は今年7月14日に迎えます。つまりマゼピンがベッテルよりも若年でチャンピオンを獲得するためにはそれよりも手前で行われるギリギリとなる第11戦オーストリアGPで獲得する必要があります。シーズンの前半戦真っ盛りでこれは過去のマンセルやM・シューマッハ並みのハイペースで優勝を連発しないとあり得ないタイミングです。次に早い足切りとなるのが、同じくハースで 2年目を迎えるシューマッハで、その期限は第13戦ハンガリーGP。その次はアルピーヌでデビューする周は第19戦に予定されている日本GPでチャンピオンを獲得すれば更新できます。まだF1のFの字しかかじっていない程度ではさすがに現実的ではないですね(逆にこんなことが起きたら、昨年以上の物議と大変革となりそう)
あとの2人は今シーズンをフルに使える余裕があります。ノリスが23歳135日を迎えるのが2023年3月27日であり、実質今シーズンいっぱい。もし最終戦アブダビGPでチャンピオンとなると、その記録は23歳8日に短縮されます。一番余裕があるのは最も若い角田くんで、2023年9月22日にあたります。こちらはまだカレンダーも角田くん自身のシートも不透明かつ、おそらくアジアラウンドの真っ最中というタイミングなので、こちらもノリスと同様の今シーズンいっぱいがチャンスとみるのが妥当でしょうか。いずれにしても、最多も最年少もだいぶ更新が難しい状況となってきました。
最後は非現実な夢物語みたいになってしまいましたが、開幕までは夢をみたっていいではないか!(笑)記録更新はともかく、昨シーズン以上に盛り上がるシーズンとなることに期待しましょう!
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