F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:ハッキネン

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このマシンを「名車」として取り扱うメディアはそうそうないでしょう。名車というよりかは「迷車」の部類になるかと思います。見覚えのあるカラーリングの名門も全てが名車であるとは限りません。miyabikunはそんなマシンも丁寧に注目していく所存です。前回に引き続き、負のループにさまよう名門。1994年型のマクラーレンMP4/9です。

《設計》
 ニール・オートレイ
 アンリ・デュラン
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《外見》
基本的には前年93年のMP4/8から正常進化させたマシンです。しかし1994年は他のライバルと同様にマシンレギュレーションの中の「ハイテクデバイス禁止」に準じた仕様とし、エンジンはフォード製からプジョー製にスイッチしたため、それに見合った改良を施しています。MP4/9の特徴的なデバイスとしてはコクピット内にある3つのフットペダルのうち、クラッチを無くした2ペダル式を採用しています。IMG_4321
またサイドポンツーン前方の整流効果を高めるべく、フロントサスペンション後方からコクピットに沿う形でディフレクター(バージボード)を初搭載。ライバルもこの時期からこぞって搭載するようになり、以降のF1マシンに欠かせないデバイスとなりました。IMG_4323
カラーリングは歴代と変わらずメインスポンサーであるマールボロの赤白のツートンカラー。エンジンカバー付近にプジョーのロゴマークがデカデカと入ります。またノーズにはプジョーのトレードマークであるフランシュ・コンテ州の紋章に使用される「ライオン」がシェルよりも大きく鎮座します。信頼性があればマークの重みも増したことでしょう。

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《シャシー》
 全長:    -    mm
 全幅:    -    mm
 全高:    -    mm
 最低車体重量:515kg
 燃料タンク容量: - kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ    プッシュロッド
 ホイール:スピードライン
 タイヤ:グッドイヤー

《エンジン》
 プジョーA6
  V型10気筒・バンク角72度
 排気量:3,498cc
 エンジン最高回転数: - rpm(非公開)
 最大馬力: - 馬力(非公開)
 スパークプラグ:NGK
 燃料・潤滑油:シェル

92年を最後にマクラーレンはホンダとのパートナーシップを解消。前年はフォードと組んで何とか場を繋ぎました。そしてこのシーズンからフランスの小型車メーカーであるプジョーと複数年契約を結ぶことになります。この3年で毎年エンジンが変わるという、、マシンはエンジンとの組み合わせで作り上げていくものです。コロコロ変わるのはチームにとっても操るドライバーにとっても決していいことではありません。

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《ドライバー》
 No.7 ミカ・ハッキネン   (第10戦を除く全戦)
        フィリップ・アリオー (第10戦)
 No.8 マーティン・ブランドル(全戦)

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ドライバーはセナがウィリアムズに移籍した関係で若手のハッキネンがエース格として繰り上がりました。前年93年の第15戦日本GPで初の表彰台登壇を果たし「ポストセナ」を仰せつかります。相方はベテランのマーク・ブランデル、ではなく現在は解説やインタビュアーでお馴染みのマーティン・ブランドルを召集。くれぐれもお名前のお間違えないように(笑)ハッキネンは第9戦ドイツGPのターン1で接触事故を起こし1戦出場停止を受けたため、翌戦のハンガリーGPはプジョー推しのフランス人アリオーが代走しています。晩年はクリーンなファイターのイメージが強いハッキネンも若かりし頃はなかなか生意気なクラッシャー。若い頃はみんな通る道です。

《戦績》
 42ポイント コンストラクター4位
 (1位0回、2位2回、3位6回、4位1回ほか)
 ポールポジション0回

リタイヤについて、上記に記載はありませんが、このマシン、とにかくリタイヤが多い!特に前半8戦が酷く、ハッキネンが8戦中6回、ブランドルも5回リタイヤし、ダブルリタイヤは8戦中4回を数えます。これ、この時代の誰もが知るマールボロ・マクラーレンですよ、あのカラーリングにしてコレは非常に恥ずかしい。悪くなったのはセナが抜けたから?!いやいや、それ以上の欠陥がこのマシンにありました。一番の原因は「プジョーエンジン」でした。開幕当初は非常に信頼性が低く、開幕戦ブラジルGPはハッキネン8番手、ブランドル18番手。結局決勝は両者リタイヤし、前年の前戦オーストラリアGPにセナがポールトゥウィンだったことが嘘だと思えるような幕開けでした。image
以前に「過去のレース」で振り返った第2戦パシフィックGPではオーバーヒート対策としてラジエターを改良し挑むも、予選4番手でスタートしたハッキネンが蹴り出し鈍いポールポジションのセナに追突してその後リタイヤという、改良の成果すら確認できないダメレースを演出してしまいました。
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前年まで隣にいて、初表彰台を讃えてくれたセナの逆鱗に触れてしまっていましたね。セナとハッキネンのレース上のコンタクトはこれが最後となりました。当時セナファンからハッキネンファンに切り替えたばかりのmiyabikunも絶句したの幼心ながら今でもよく覚えています。第3戦の「悲劇」の後、第4戦モナコGPでハッキネンはベネトンの宿敵M・シューマッハに次ぐ予選2番手を獲得しますが、こちらもスタート直後にD・ヒルと接触しリタイヤ。第5戦スペインGPは予選3番手からシューマッハ、ヒルら次世代のチャンピオン候補達と熱戦を繰り広げるも、48周目にプジョーエンジンが音を上げたためリタイヤとなりました。
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シーズン後半戦になると、マシンのドライバビリティがようやく改善、エンジンが信頼性を増したことで第11戦ベルギーGPの2位を皮切りに第14戦へレスでのヨーロッパGPまでハッキネンが4戦連続表彰台を獲得します。しかしブランドル含め優勝は無く、チャンピオン争いも程遠い不作なシーズンを終える形となりました。
ドライバー単位の成績はハッキネンが2位1回、3位5回。ブランドルが2位1回、3位1回となっています。ハッキネンはドライバーズランキング4位で翌年95年はそのままマクラーレンに残留。ブランドルは一度シートを喪失するも、リジェからお呼びがかかり、鈴木亜久里とシェアする形で参戦しています。

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マクラーレンは成績不振のガンともいえたプジョーエンジンをこの年限りの単年契約で切り上げ、95年から新規参戦となるメルセデスエンジンを採用することになりました。以降2年の歳月を経て、優勝。そして3年目にハッキネンによるダブルチャンピオンを獲得する「完全復活」を遂げます。現在2020年も引き続き復調を予感させるマクラーレン。来シーズンから再びメルセデスとタッグを組む予定となっています。名門の完全復活はメルセデスエンジンとのマッチングに期待が寄せられます。

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レーシングスーツ着て浮き輪にビーチボールとラケット?!クルサードをはじめ色んな人に囲まれていじられているハッキネンはこのレースをもってF1活動を休止します。2001年最終戦の日本GPです。
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この時代に熾烈なバトルを繰り広げた長年のライバルもどこか寂しそう。このシーズンは第13戦ベルギーGPでチャンピオンを決めており、以降もハッキネンが離れて無敵になると思えば気は楽ですが、スポーツは対等なライバル関係があるからこそ盛り上がります。それは観ている我々も競うプレイヤーも同じですね。特にこの2人はライバルであっても非常に良好な関係を保ってきました。
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F1ラストランはハッキネンだけではありません。1989年のスポット参戦から数えて13年、200戦超えのアレジもステアリングを置き、若手にシートを譲る決断を発表しました。チャンピオンは2年連続4回目のM・シューマッハに決まり、消化レースにはなったけど、日本で人気の高かった2人のベテランの「卒業式」のようで、ある意味印象に強く残っています。

予選はチャンピオン防衛のM・シューマッハがウィリアムズのモントーヤを大きく引き離し、唯一の1分32秒台に乗せて圧倒的な速さをみせます。マクラーレンに代わってウィリアムズ2人が2,3番手を獲得し、ハッキネンはバリチェロに続く5番手、ジョーダンのアレジは急成長中の若いザウバーに挟まれた11番手からのスタートとなりました。

《予選結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 R・シューマッハ  (ウィリアムズ・B・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン、
  BはBMW

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M・シューマッハはアウト側のスタート位置からすっとインを閉めてウィリアムズの鼻先を押さえていきます。あとは、突き離していくのみ。鈴鹿の戦い方を心得ています。近年の3年に渡りハッキネンとのフロントロウを演じてきましたが、今日は隣にいない。余裕しゃくしゃく。
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トップはさておき、2位以下の争いは熾烈でした。3位に浮上し2周目のバックストレッチでモントーヤの尻尾を捕まえたバリチェロ。
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ウチはチャンピオンチームなんだ、最後は2位がほしい。シケインをインから飛び込んで、ワンツー体制を築く。
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と思ったのも束の間、第1コーナーで新人らしくないF1新人モントーヤが取り返す。アツい南米対決!

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こちらも1年生です。12番手スタートから9位に浮上してきたザウバーのライコネンが6周目のダンロップ出口で突如挙動を乱しています。走行中に左サスペンションアームを折損。
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危ない!後ろは黄色のジョーダン。
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いやいや全く冗談では済まない、速度もそこそこのもらい事故です。
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リヤセクションはバラバラですが、ライコネンは何とか無事で自力で脱出。前にいるジョーダンは?!
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ラストアレジ。こちらも無事ですが後ろを見てこれは間違いなくお叱りが、、怖いぞー。
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JA「怖かったろ、大丈夫か?未来ある若者よ」
KR「ん?」
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JA「礼は要らないよ。取っておけ。じゃあな若者」
アレジのF1最後の最後はリタイヤでした。どこか満足げな表情にも見え、去り際が清々しい。ここはクミコの国ですもんね。

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上向き調子で上位フィニッシュを目指すR・シューマッハがシケインをショートカットしています。 130Rでスピードに乗ってからブレーキングを頑張っちゃったりすると、シケインをオーバーランすることもしばしば。
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ただし速度抑制が目的のシケインですから、ショートカットには当然ペナルティが下ります。
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29周目に触れてはならぬ10秒のピットストップペナルティを受けると、レース序盤に熾烈な3位争いを繰り広げた「王の家来」2回目のピットと重なります。
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バリチェロは出遅れちゃったもんだから出口で「王の弟」と交錯。弟、イケイケで白線またぎ。
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ガレージでいいか悪いかの議論中。やっちゃったことを国際映像でバッチリ捉えられてしまったらクロ以外にごまかし様も無いんだけどね。
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バリチェロが32周目のシケインをインからさす。
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弟はまたもやショートカット。だからそれはダメだってさっき怒られたばかりじゃん!そこ、トラックではないからね?!気持ちはわかるが、学習能力が無い。
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ただ成敗される位置が変わっただけ(笑)

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ハッキネンは最終盤47周目に3位を走行しています。2回のチャンピオンをこの鈴鹿で獲得して、思い出もあるでしょう。ところが48周目に入るコントロールラインで4位を走るクルサードを待っています。
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まだ先の長い相方に3位表彰台を献上。そうです、ハッキネンにはもう重圧や競争心は無く、今後は自由な世界に解き放たれていくのです。
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「今日は許すわ。お疲れ様、あなた」
この仁王立ちを見られるのも、このレースが最後となりました。

《決勝結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 D・クルサード  (マクラーレン・M・BS)

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トップに触れる機会がほとんどありませんでした。F1ステップアップ前からのライバル関係で、この鈴鹿では常に1列目から戦ってきた一人が勝ち、一人がF1を離れていきます。シーズン終盤に設定されていたことも助けとなって、この日本の舞台で手に汗握るクリーンなバトルを度々みせてくれたことに感謝します。この当時の発表ではハッキネンはあくまで「休養」として、マクラーレンのシートをライコネンに明け渡したわけですが、miyabikunはもうこの時点でハッキネンはもう戻ることなくそのまま「F1引退」となる想像と覚悟はしていました。
この先、F1界はM・シューマッハの独壇場になるわけですが、この2001年はモントーヤをはじめアロンソやライコネンなどの「新人当たり年」でもありました。F1に大きな「穴」は開きつつ、将来は決して暗いものではありません。
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出会いがあれば別れもあり。F1はこうして世代交代が行われ、今までもこれから先も続いていきます。長きに渡りF1を支えてきた2人、ありがとう!
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そして、お疲れ様でした。
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8月に入って立て続けに台風が到来し、特に西日本では大きな被害が出ました。お住いの地域はいかがでしたでしょうか。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

F1前半戦は結局メルセデスがシーズンを牽引したまま夏休みに入りました。強過ぎて強過ぎてたまらないので、夏休みの「メルセデス第三弾」を投入、これで夏休み期間も最強に追い打ちをかけます。と言いつつ、後半戦から上り調子のレッドブルをはじめ、ライバルが少しでも追い付き、並んでいってもらわないとマジで困る!
こちらは今までで最も古い2007年放映のものになります。2007年のメルセデスは非常に判別し易いです。なぜなら「オンリーワン」があるため(笑)いやいや笑っちゃいけませんね、本人たちは真剣、真剣過ぎてガチガチでピリピリの年でした。
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速過ぎてちょっと観辛いですが、フリー走行かデモランか、マクラーレンの2台はカーナンバー2が前を走っています。ハミルトンですね。
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ほどなく揃ってガレージに帰還。勝ったハミルトンは早速アロンソに愛嬌を振りまきます。
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チャンピオンはやれやれ顔。内心は悔しいんでしょう?!何せ1年目の新人ですもんね。敬意とか譲歩の気持ちはないのか!

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サーキットを後にし、当然メルセデスの車で帰路につきます。赤信号、F1ドライバーも交通法規は守りましょうね!信号待ちをしていると、
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目の前を金髪美女が!
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「Wow!」
ハミルトンはまだ当時22歳。F1に予定通り昇格して、早々にチャンピオン争いに名乗りを上げ、知名度も上がりましたし、やっぱりオンナには目が無いって?!(笑)
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向こうも俺に気付いたかな。ただ視線を遮る何かが
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「こっちこっち!」
これ、恥ずかしいですよね(笑)運転中にナニかを追う男はモテません。我々もついついやってしまいがちですが、くれぐれも気を付けましょう。
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白のアロンソが一歩先にヒルトンホテルへ。これ何気にヒルトンホテルのCMみたいになっている。銀のハミルトンも遅れてハミルトンホテルへ。同じホテルを予約しているのね。
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チェックインを先に終えたアロンソは急いでエレベーターのボタンを連打する。ココで出た!「エレベーターゲート」か?!こういうのがアロンソっぽいんだよなぁ。
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新人は階段でどうぞ。
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ハミルトンはファステストステイアーでアロンソに追い付くと、ストレートでホイールトゥホイール!
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アロンソはバランスを崩すも、タダでは済まさない。手をかけ
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ハミルトンを道連れに!
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2人とも笑って楽しそうなんですが、このロケ、いつ撮ったものなんでしょう。ハンガリー前かな。ハンガリー後ではこんな画は撮れなそうですよね。転んだまま、揉みくちゃに始まっちゃうかもしれないし。
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部屋は隣同士なのか。気マズい。階は同じでも、せめてチームメイトとは一部屋開けたいな。

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ジムでもずっと隣同士。張り合う。さすがスポーツマン。勝手な想像ですが、この2人が熱心に筋トレをしている想像が付かない(笑)

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最後はサウナで勝負。ハダカで隣同士。ハミルトンが焼け石に水をかけ、スパートか?!
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「もう止めない?!」「えっ、、そうだな」
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いよいよ勝負はイーブンで終わると思いきや、何者かが室温を最高にする。
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「誰よ、もう勝負は終わったよ?」
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「やあ君たち!勝負はココからだよ!」
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また出た、ハッキネン先輩。メルセデスで2年連続チャンピオンになった人に言われたら、とても言い返せない。ハッキネンは前回といいオチ要員に使われていますね(笑)イメージ的にダーティさも無く、真面目で可愛いですもんね。こんなキャラもF1には必要。
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前回はドイツGP前に取り上げたCMはドライバー2人にセリフがなく、あくまで身振り手振りのストーリー仕立てに仕上がっていました。今回はその続き(別バージョン)をみていきます。最後にスペシャルなゲストが登場しますよ!

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店先に停車する2台のメルセデス。前回登場のカラーと車種が同じです。そこから察すると、手前シルバーのCLS63がロズベルグ、向かって左側のパールホワイトのセダンがシューマッハが乗ってきたものでしょうか。ヨーロッパの高級レストランは外観からしてオシャレ。こんな停め方しても誰も文句言わないでしょうね。乗っているドライバーを聞いたらなおさら。

案の定こちらのバージョンも主演は声を発しません。パントマイムのように身振り手振りでだけで演技をしているのをみると、チャップリンやMr.ビーンを連想させます。ヨーロッパの演劇やお笑いって、こういうテイストなんでしょうか。演技力が無いとできません。2人は演技のド素人なはずですが、演技も上手いということか。
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ロズベルグが誰かとディナーでしょうか、相手は映りませんが、あのデザイナーの奥様でしょうか。ロズベルグのルックスならもう少し、、止めておきましょう(笑)無声をいいことにここからはmiyabikunなりにセリフを付けて遊んでみます(内容が単純なのでそう的外れではないと思うけど、不快な部分はご了承下さい)

「お客様にワインを」
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NR「え?頼んでないけど、、」
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「いえ、あちらのお客様から」
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NR「なるほど。先輩、小粋な真似を」
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その先輩もどなたかとディナーを。お相手はコリーナ夫人でしょうか。こちらはこちらでシューマッハ程のセレブリティならもう少し、、止めておきましょう(笑)
MS「ん?」
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「お客様に、あちらの方から」
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NR「お返しです。最近勝たせてもらってるんで」
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NR「ちょっとちょっと、またまたご冗談を」
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NR「勘弁して下さいよー先輩!」
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MS「いよっ、次世代のチャンピオン候補に乾杯!」
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「えーお客様に、こちらを」
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MS「うわ、何これ」
メルセデスのコミカルな掛け合いCMの最中、皮肉にも水を差す栄養ドリンクが。同業他社じゃないからいいものの、日本ではこんなシーンはまずあり得ませんね。上手いこと差し込んできたよなぁ。この当時、F1を席巻するライバルチームですし、それを許したメルセデスもすごい。
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NR「うわ、こっちにも。ちょっと、、」
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MS「君の仕業でしょ?これ」
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NR「ボク?!違いますよ、なぜボクが」

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「これ実は、、あちらの方からなんです」
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「そういうことだったか」
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MH「はあ〜い!ご機嫌いかが?!」

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NR「もう、悪いジョーク!父に言い付けますよ?」
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MS「いつのどの仕返しかな、ミカ!」

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MH「さあどっち?!飲むの?飲まれるの?!」

実にユーモアに富んだストーリーですね。まさかメルセデスのCMに絡める人が他にいたとは。ハッキネンはご存知の通りメルセデスエンジンを搭載して連覇を果たし、その後のDTM参戦もメルセデスAMGからでした。ハッキネンもれっきとした「メルセデスの人」というわけ。
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レース結果には飽きてきたが、CMはユーモアに溢れて面白い。メルセデスのCMはまだまだあります。次は、、アレ来るんじゃない?!わかった方も知らない方のために、くれぐれもナイショでお願いします(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=uo5u9W88GiI

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フェラーリ移籍4年目。ウィリアムズ・ルノーのタッグが解消されて失った戦闘力の隙をつけると思ったら、次は昔世話になったメルセデスを敵とし悔しい思いをしました。決して得意な部類ではないけど、宿敵マクラーレンの母国で鼻を明かしてチャンピオン返り咲きに目を光らせる1999年イギリスGPです。最近はこのあたりの時代ばかりに偏ってしまっていますね。
イギリスGPまでの7戦の内訳はチャンピオンのハッキネンが3勝5表彰台、M・シューマッハが2勝4表彰台と遅れをとっています。まだ巻き返せるチャンスは残されていますが、ハッキネンは開幕戦から5連続ポールを獲得する速さをみせており、M・シューマッハにとって厄介なのはハッキネンに「ポールから逃げ切られてしまう」こと。
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予選のM・シューマッハはフロントロウこそ獲得するも、ポールのハッキネンに0.4秒離されてしまいました。スタートで前に出ないと、またウマくない状況に持ち込まれそうだ。アロウズにチームを移し、日本人「虎軍奮闘」の高木虎之介はチームメイトのデ・ラ・ロサの一つ前となる19番手を獲得しています。

《予選結果》
   1 M・ハッキネン    (マクラーレン・M)
   2 M・シューマッハ(フェラーリ・F)
   3 D・クルサード    (マクラーレン・M)
   ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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必ず前を押さえる、その熱い想いが空回りしたか、M・シューマッハはスタートで大失敗!3番手クルサード、4番手アーバインにまでに先行されて、4位まで陥落する。
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と同時に、9番手スタートのB・A・Rのヴィルヌーブ、13番手スタートのウィリアムズのザナルディの「CART覇者」コンビがスタートで微動だにせず、赤旗中断が告げられます。
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そんなこともお構い無しのM・シューマッハはハンガーストレートでスピードに乗り、ストウのインからアーバインをさす
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と思いきや、ターンインもせずグラベルへ一直線!画像からも見て取れる完全なタイヤロックをし、右フロントタイヤがステアリングと連動していません。
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ど真っ直ぐ。これ怖い!
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ズドーンとタイヤバリヤに107km/hで突き刺さる。
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RS「大丈夫かなぁ、兄ちゃん。。」
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シューマッハは即座に病院へ搬送され、右足2箇所の骨折と診断されました。フェラーリからの発表ではフロントブレーキではなく、リヤブレーキのトラブルとのこと。M・シューマッハは治療のため以降6戦分を棒に振り、復活は第15戦マレーシアGPまで待つことになりました。

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EI「ミハエルには悪いが、いよいよオレ様の時代」
4番手アーバインの前が開け、仕切り直しです。
(スタート位置は現在と異なります)
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「シューマッハの権利」を得て気合いが入るアーバインはセミフロントロウから上手くクルサードを攻略して2位を奪っていきます。
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アーバインが地元ならクルサードにとってもマクラーレンにとっても地元。ハッキネンに食らいついていかなければ、立場がない。
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アーバインの壁、厚し。どうやら志が違う。アーバインってイギリス人というよりも、イタリア人かなと思っちゃう時があります。

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24周目に4位ジョーダンのフレンツェンと5位ウィリアムズのR・シューマッハの順で同時にピットイン。
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アウトはウィリアムズが前に。迅速なピットは今も変わらずですね。マシンより早そう(笑)

同じく24周目にハッキネン、クルサードもピットを済ませ、2周後にアーバインの番です。
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モタモタして、ロスしている。ピットアウトすると、クルサードが前となりスタートダッシュが水の泡に。逆シューマッハ(笑)
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トップ独走のハッキネンはピットを終えた直後からペースがおかしい。右フロントタイヤを浮かす不可解な傾きになっています(画像右端にチラッと見えるのは左リヤです)
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あっ左リヤが外れた!対角の二輪走行になっている。起きた場所の運が良く、即座にピットへ。
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ん?
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ん?ハマらない。いいや、とりあえず出す。ほぼビリ。
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「ボス、アレ、無理っすわ。ダメなヤツっす」
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28周目にファステストラップを記録するも、どうも左リヤに不安があるようで強制召喚、リタイヤ。せっかくチームの地元でトップを独走し、宿敵M・シューマッハが戦線離脱したっていうのに、非常にもったいない。そりゃ不満多々あることでしょう。名門のチャンピオンチームらしからぬミスと不備です。結果はご存知の通り最終戦でハッキネンが自力防衛できたわけですが、M・シューマッハを欠くシーズンの辛勝は流れとしてはあまり良くありませんでしたね。
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トップ2人が消えれば、2番手の2人がのびのびです。アンダーカット?!のままの順位で変わらず、ダブル地元のクルサードがレースを制しています。

《決勝結果》
   1 D・クルサード    (マクラーレン・M)
   2 E・アーバイン    (フェラーリ・F)
   3 R・シューマッハ(ウィリアムズ・SR)
   ※SRはスーパーテック(ルノーカスタム)

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RD「よーしよしよし、今日だけは、誉めてやる」
3位はピットの助けもあり、アニキの雪辱を晴らしたR・シューマッハがガッチリ獲得。アーバインとは意味合いが違う感じがする(笑)
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MH「はいはいブラボーブラボー」

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