F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:ドライバー

2021年は3人の新人と1人のドライバーが復帰参戦を果たしましたが、F1のシートは10チーム20人に限られているため、押し出される形で4人のドライバーがシートを失うことになります。その中には長くF1界を支えつつ、かねてから喪失の噂がちらほら飛び交っていたハースのグロージャンとマグヌッセンの2人の中堅ドライバーが含まれています。他、アルボンはまだまだ若いから復帰のチャンスは無くはないし、クビアトは「三度目の正直」が果たしてあるのかないのか。そんな4人の中、今回はmiyabikunが「マルH軍団」といじり倒してきたハースの2人の戦績を振り返りながら、次なる舞台へ送り出したいと思いました。ダラダラ長くなってしまいましたが、ご覧下さい。
IMG_8202

IMG_8201
ロマン・グロージャン(フランス、スイス)
 1986年4月17日生まれ
 2009年,12年〜20年 10シーズン 181戦参戦
 0勝 P.P.0回 表彰台10回 入賞59回 F.L.1回

 09 ルノー       7戦参戦        予選12番手 決勝13位
 12 ロータス 19戦参戦        予選2番手   決勝2位
 13 ロータス 19戦全戦参戦 予選3番手   決勝2位
 14 ロータス 19戦全戦参戦 予選5番手   決勝8位
 15 ロータス 19戦全戦参戦 予選4番手   決勝3位
 16 ハース     21戦全戦参戦 予選7番手   決勝5位
 17 ハース     20戦全戦参戦 予選6番手   決勝6位
 18 ハース     21戦全戦参戦 予選5番手   決勝4位
 19 ハース     21戦全戦参戦 予選6番手   決勝7位
 20 ハース     15戦参戦        予選14番手 決勝9位

F1でのグロージャンはフランス籍でドライブしていましたが、実際はスイスにも国籍を持つ二重国籍者です。F1デビュー前はスイスやフランスの下位カテゴリーに参戦、頭角を示し、地元のワークスであるルノーの育成ドライバーの1人でした。2008年のGP2アジアで初代チャンピオンに輝くと、翌09年に08年第15戦シンガポールGPでルノーは故意のクラッシュによりレースを操作するいわゆる「クラッシュゲート」が発覚。対象ドライバーのピケが解雇されたことでテストドライバーからの昇格によりF1シートを手にします。
IMG_8186
まずグロージャンの所属チームとポイントランキンググラフをみていきましょう。グロージャンはフランスということで以下に示すグラフのイメージカラーは青を充てました。所属チームは先述のルノーワークスをはじめ、2010年、11年の浪人期間を経て、12年からロータス(ルノー)に4シーズン在籍。16年からはアメリカの新興チームであるハースへ立ち上げ初年に移籍し、昨シーズンまで5シーズン在籍しました。F1は初年09年のスポット参戦から数えると10シーズンとなり、なかなかのベテランではありますが、チームとしては3チームの在籍、ロータスをルノーの直系と考えれば、ルノーとハースの2系統に絞られます。ランキング最高位はロータスで2年目にあたる13年の7位でした。その後15年に11位と多少の浮上はあるものの、下降の一途をたどり、最終年の昨年は入賞1回2ポイント。参戦23人中19位、レギュラードライバーのみでは18番目という不甲斐無い内容でF1キャリアを終えることとなりました。
IMG_8218
細かな戦績をいつものグラフにしました。薄黄色の領域は表彰台圏内、薄緑色は入賞圏内になります。ちなみに09年の入賞は8位まででした。1年目の09年はシーズン終盤の7戦に参戦しますが、残念ながら入賞はなりませんでした。若いグロージャンは一度F1のシートを喪失、再びGP2に戻ってF1復帰の隙を伺います。11年はフランスのDAMSでチャンピオンを獲得して翌12年に再びF1シートを手にします。当時のGP2は多くの有望な若手を輩出することで有名でしたね。先輩にはN・ロズベルグやハミルトン、グロック、ヒュルケンベルグや後のチームメイトとなるマルドナド、パーマーなどがチャンピオンを獲得しており、バンドーンやガスリー、また名称は変われどルクレールやラッセルもこのカテゴリーの出です。
IMG_8208
2012年シーズンからライコネンと共に再びレギュラーシートを得て「黒いルノー」を支えていきます。その初戦オーストラリアGP予選はライコネンが18番手に沈む一方、なんと同じルノーエンジンを積むチャンピオンのレッドブルを上回り、マクラーレンに続く3番手を獲得し周囲を驚かせました。結果的にはリタイヤで終えますが、まだ25歳と若く「さすがGP2チャンピオン」という速さをみせています。この年は第4戦バーレーンGPで3位、第7戦モナコGPで2位、第11戦ハンガリーGPで3位と3回の表彰台に登壇。そのうちの3位2回はライコネンとのダブル表彰台となり、ロータスのマシンポテンシャルの高さを証明することとなりました。翌13年も5回の3位と第18戦アメリカGPで2位を挙げ、ポイントランキングは自己最高の7位に浮上しています。2シーズンとも格上ベテランのライコネンに負けはしましたが、当時貴重な有力フランス人ドライバーとして名を上げています。
しかし切れ味ある走りの一方で度々大クラッシュを招くシーンも目立ちました。特に12年第12戦ベルギーGPは8番手スタートの直後ハミルトンやアロンソ、小林可夢偉らを巻き込み多くのリタイヤを出したことをとがめられ、罰金プラス次戦イタリアGPの出場停止を食らっています。グロージャンは他にもスタート直後やレース序盤でのクラッシュが多く、それも単独ではなく「他車を巻き込む」ものが目立ちました。結果として速さはあれど「近くを走るのが怖い」というレッテルを長きに渡り貼られることになりましたね。
IMG_8209
16年から「ルノーの秘蔵っこ」から卒業、アメリカを本拠地としてフェラーリと密な関係を築く形で立ち上げたハースのエースとして、レースエンジニアの小松礼雄と共に移籍します。開幕戦オーストラリアGPの予選は19番手に沈むも決勝は6位フィニッシュ。続く第2戦バーレーンGPも予選9番手から5位の連続入賞を果たすなど、チームメイトのグティエレスに対して格の違いを見せつけました。17年からは表彰台登壇歴もあるマグヌッセンをチームメイトとし、さらなる飛躍を期待されますが、シーズン半分弱の8回の入賞を挙げるもののスピードを活かした走りができず、マシン側のトラブルや未完成さに苦しめられます。さらにはハースに移籍してからも「ドライビングの荒っぽさ」が抜け切れず、18年第5戦スペインGPの1周目で単独のスピンからまたも他車を巻き込むクラッシュを引き起こし、昨年20年の第15戦バーレーンGPもオープニングラップで詰まりかけた前車を回避する際にコントロールし切れずガードレールにクラッシュし爆発炎上してレースを中断する騒ぎとなったのは記憶に新しい出来事です。皮肉なことに自身のクラッシュによる火傷の治療のために契約よりも離脱が2戦早めてしまいました。
ハースでの最高位は予選が18年第13戦ベルギーGPの5番手、決勝も同じく18年第9戦オーストリアGPの4位と若手のロータス時代に予選、決勝とも及びませんでした。09年の代打デビューから昨年のバーレーンGPまでに181戦のエントリーとなっています。

IMG_8204
ケビン・マグヌッセン(デンマーク)
 1992年10月5日生まれ
 2014年〜20年 7シーズン 120戦参戦
 0勝 P.P.0回 表彰台1回 入賞35回 F.L.2回


 14 マクラーレン 19戦全戦参戦 予選4番手   決勝2位
 15 マクラーレン   1戦参戦        予選18番手 決勝不出走
 16 ルノー            21戦全戦参戦 予選12番手 決勝7位
 17 ハース            20戦全戦参戦 予選11番手 決勝7位
 18 ハース            21戦全戦参戦 予選5番手   決勝5位
 19 ハース            21戦全戦参戦 予選6番手   決勝6位
 20 ハース            17戦全戦参戦 予選15番手 決勝10位

マグヌッセンについては3年半ほど前にあたる17年に「ヤンとヨス」なるF1の二世ドライバー4人に関する特集をしたことがあり、そちらで簡単に触れました。父のヤン・マグヌッセンは95年のスポット参戦を含め、98年まで3シーズン25戦のF1走行歴があります。息子ケビンが3〜6歳の頃ですから、微かに記憶があるかどうか。短い期間ながら父ヤンの走りを観てきた者からすれば、息子はどんなもんだろうとデビュー以降も大変興味をもって見守ってきました。
IMG_8185
ケビン・マグヌッセン(以下マグヌッセン)の所属チームとポイントランキンググラフです。イメージカラーはデンマーク国旗の赤としました。所属チームはマクラーレン、ルノー、ハースの3チームとなります。最も長いのはハースの4シーズン在籍です。マグヌッセンは2010年からドイツやイギリスのF3でならし、その頃に父ヤンと同様にマクラーレンの育成ドライバーに選出されるなど、着実なステップアップを経てF1の世界に進出してきました。13年にマクラーレンの控えドライバーとなり、翌14年はペレスの後任として正ドライバーに昇格を果たしています。IMG_8219
近年はF1ど新人の若手ノリスの起用やその活躍などで違和感はさほどありませんが、あの名門マクラーレンがF1で実績の無い若手の起用は当時とても驚きましたよね。07年のハミルトンに続く「異例」の抜擢でした。さらに驚くのはデビュー戦となった開幕戦オーストラリアGPの予選は相方でチャンピオン経験もあるバトンが11番手で沈む一方、マグヌッセンはメルセデス、レッドブルに続く4番手を獲得。決勝はリカルドの失格もあり何と2位表彰台を獲得してしまうこと。デビュー戦でいきなり初表彰台ですから、一気に「父超え」を完了、そして大物新人っぷりを発揮しました。
IMG_8210
デビューイヤーはリタイヤこそ少なく、全19戦中12回入賞と新人にしてはなかなかの出来といえますが、やはりマクラーレンであり相方バトンと見比べると一段階劣る結果が続きます。結果的にマクラーレンはメルセデスと決別、翌15年からホンダを搭載することが決まり、さらにはフェラーリからアロンソが復帰することもあって一年でレギュラーから控えドライバーに降格することとなりました。
16年から三度ルノーがワークスとして参戦することとなり、ルノーはマクラーレンでくすぶっていたマグヌッセンをチーム立ち上げに抜擢。1年振りにレギュラードライバーとしてF1復帰に成功します。相方は80年代にF1参戦していたジョン・パーマーの息子のジョリオン・パーマーを新人として迎えたことにより「F1二世ドライバーコンビ」が成立しました。20戦のうち入賞は2回、最高位は第8戦アゼルバイジャンGPの7位に止まり、ドライバーズランキングはデビューイヤーの11位を下回る16位で終えました。ただチームやマシンがまだ成熟していないこと、またチームへのポイントのほとんどはマグヌッセンによってもたらしますが、チームと契約がうまくまとまらなかったため、ルノーワークスをわずか1年で離れる決意をし、17年からまだ設立して日の浅いハースへ移籍、グロージャンとの「マルH」コンビネーションがココで堂々成立(笑)
IMG_8203
ハースでのマグヌッセンは初年こそ年齢もキャリアも上のグロージャンの後塵を拝することが多くありましたが、2年目の18年シーズンはグロージャンが7回の入賞に対して、マグヌッセンは11回の入賞を記録し、ポイントランキングは上回る走りをするようになります。19年シーズンもグロージャンより一つ多い4回の入賞と少ないリタイヤ数でポイントランキングで上回りますが、メインスポンサー問題をはじめマシンの開発不足やタイヤとの相性、フェラーリパワーユニットの問題等も重なり予選順位よりも下がる決勝フィニッシュが続きました。グロージャンと共にマグヌッセンも20年シーズンをもってF1から離れる形となりますが、結果的には予選最上位はデビューイヤーである14年のマクラーレン時代の4番手が2回、決勝は先述のデビューレースの2位表彰台1回となっています。また今までデンマーク出身のF1ドライバーは父を含めたったの5人しか参戦が無く、マグヌッセンはデンマーク人唯一のF1表彰台登壇者で最高位の成績を残したことになります。
マグヌッセンの戦績の特徴は今シーズンに復帰参戦を果たすアロンソと同様に「現パワーユニット4社全てで(一応)参戦歴がある」という点です。15年のアロンソの代走をかって出た際は予選走行に止まり、決勝はマシントラブルによりスタートすることができずに終えていますが、現在のドライバーラインナップではかなり貴重な存在でした。またマグヌッセンといえばグロージャンと同様に「決勝レースでの走り方」について度々疑問を投げかけられる声が多くありました。グロージャンほどド派手なクラッシュはないものの、ライバルと接触して押し出したり、時にはチームメイトともバチバチやり合う姿を目にしましたよね。こちらもパッシングをかけたり近くを走るのにどこか覚悟が必要なドライバーであったという印象を持たれるようになってしまいました。
FullSizeRender

《戦績比較》
似て非なる2人の戦績比較をしていきます。まずは先程個々で示した大枠となる歴代のドライバーズランキンググラフを合体させてみます。IMG_8187
グロージャンが一足早い09年からの参戦であるため、グラフが右寄りになっています。また2人とも残念ながらチャンピオン争いはできずにきてしまいましたので、上1/4はスカスカになりました。ご存知の通り、17年から4シーズンにわたってコンビを組んでいたため、同じマシンで純粋に単純な成績比較ができてしまいます。
グロージャンの最高位は参戦3年目のロータス時代となる7位です。シーズン終盤に離脱した先輩ライコネンの5位に順位だけはかなり迫りました(ただしポイント差は51ポイントも開いている)その後も大きく崩れることはないものの、右肩下がりの順位で進み、昨年は最低位となる19位でF1人生の幕を閉じています。グロージャンは第15戦バーレーンGPで発生したド派手なクラッシュのため残り2戦を棒に振ってしまいました。16位に位置するアルファロメオのライコネンとの差はたった2ポイントであり、その2戦の結果云々によってはもう少し浮上できたかもしれません。不可抗力とはいえ、レース開始直後の自らのミスにより身体まで痛い思いをして参戦を早期で切り上げる形になっちゃうあたりが何ともグロージャンらしい。
マグヌッセンは14年に当時トップチームの一角であったマクラーレンということもあって、1年目はちょうど中間に位置する11番手でスタートしています。例の「デビュー戦で2位」が大きな助けとなっています。その後の15年の1戦限りのスポット参戦は完走どころか「スターティンググリッドにつけず」という苦さも感じないレースとシーズンを経験。ルノー時代も16位と低調に終わり、最高位はハース2年目にあたる18年の9位となっています。ハース時代のポイントランキング上の勝敗はグロージャン、マグヌッセン共に2勝2敗の五部五部でした。内容をもう少し細かくみていきます。IMG_8216
2人の予選、決勝の順位をクロスさせています。色遣いは先程のプロットと同じです。予選からみていくとマグヌッセンがまだ参戦していない13年やマグヌッセンがマクラーレンから参戦14年、マグヌッセンが控えに戻ったためお休みしていた15年を除く近年5年は両者似たような位置の予選順位となっています。特に17年以降の4年間は同じハースからの参戦となり、同様のプロットと考えると、両者の実力差は多少あるにせよ「ハースで走れる最大限」を示しているかのようにみえます。ハースは新興チームでありながら、フェラーリのパワーユニットをはじめ数々の技術提供を受けています。フェラーリの成績に準ずる形で19年中盤まではそこそこ速く走れており、19年終盤で急激に順位を落としてしまいました。昨年20年に至ってはフロントロウやセカンドロウスタートの経験もあるこの2人の中堅をもってしても、Q3進出が叶いませんでした。予選の重要度が高くなりつつある近年で予選順位が芳しくないと、この後みる決勝についても辛いのは目に見えています。IMG_8217
予選編とそう差のない位置に決勝結果も並び、さらにそのプロットはスカスカになりました。その理由は25位の位置にたまる「リタイヤ、失格」が多いためです。リタイヤは一般的に全てがドライバー理由というわけではなく、マシンやチーム、他車の影響によっても起こり得ます。感覚的な言い方にはなりますが、この2人は単独トラブルよりは「他車を巻き込むクラッシュ」が目立ちました。マシンが速いこと、チーム戦略が長けていることも上位フィニッシュするにあたって重要なファクターです。しかし最低限の目標として「マシンを壊さずガレージに戻ってくる」必要があります。それが叶えられない走りであったり対処が多かったようにも感じます。クドいですがグロージャンの2位2回はキャリア序盤、マグヌッセンはデビュー戦2位というのが輝いていますね。キャリアにおいて予選順位が下り坂であれば、決勝も下位を抜け出せず、自ずとポイントランキングも下降線を描く。2人は色んな意味で共通項があるように感じます。
IMG_8223
2人のハース時代だけ抜き出し、いつものようにリタイヤや失格を最下位「20位扱い」とした場合の平均値を年毎に並べてみました。シーズンで勝る方の数字は赤く強調しています。若干の差はありつつも、2人の予選、決勝の平均順位は似通った数値を示し、予選が速い年は2人とも速いし、遅い年は2人とも同様に遅い、とシンクロしているあたりも、両者の実力差は遠からずで、マシンの許す限りの最大限は発揮できていたとみていい気がします。こちらもmiyabikunの感覚論にはなりますが、グロージャンは「予選などの一発速さ」に長け、マグヌッセンは「決勝で他車を間を縫って我慢するかぶつけて蹴落とす」印象があります。2人を足せば、色んな意味で「脅威の武器」が完成しそうな、、(笑)

《チームメイト対決》
最後は2人が共に切磋琢磨し、時には体当たりで戦ったチームメイトとの勝敗を比較します。まずはグロージャンから。
IMG_8215
IMG_8214
グロージャンの歴代チームメイトはアロンソ、ライコネン(コバライネン)などのトップドライバーからはじまり、一触即発かマルドナド、可愛こちゃんグティエレス、そしてマグヌッセンと並び、一番一緒にいる時期が長かったのがマグヌッセンでした。序盤はキャリアに反して強敵相手となったためボロ負けです。しかし予選においてはロータス時代のライコネンと対等にやり合い、マルドナドに対しては圧勝しました。
一方で決勝となるとライコネンが一枚二枚上手となり、帯の中央にある黒の「イーブン」が目立ってきます。両者が何らかの理由により両者で勝敗のつけられない「リタイヤ」が該当します。グロージャンのリタイヤ、もちろんグロージャン自身の理由ばかりではありませんが、グロージャンらしい想像をしてしまいますよね。

IMG_8213
IMG_8212
続いてマグヌッセンです。マクラーレン時代はバトン、ルノーではパーマー、そして先程の裏返しでハース時代のグロージャンとなり、グロージャン同様に相方はグロージャンが最多のお付き合いということになります。異例の15年を除くと、予選についてはチームメイトに対してまあまあいい勝負ができています。ハース初年の17年だけは先輩グロージャンが一歩有利か。
決勝は初年にボロ負けを喫した以外は予選と同様にいい勝負をしていたことがわかります。最終的なライバルはチームメイトより他チームに負けないことが必要となりますが、身近なチームメイトと比較するとさほど悪い結果とは言えません。
結果、グロージャンもマグヌッセンも本質が悪いわけではなく、実はマシンのポテンシャルに対しては比較的忠実であり、戦績が今ひとつだったのは乗るマシンの競争力が足りてなかったり、そのライバルの前での立ち振る舞いがF1らしからぬ「独特さ」であったが故とmiyabikunはフォローしたいと思います(笑)

FullSizeRender
時には走り方やクラッシュの仕方が問題となり、危険走行、荒くれ者のイメージが色濃い2人は奇しくも晩年は同じチームで並び、同時にF1界から去ることが決まりました。ただ年齢的にはまだドライバー人生を終えるには早く、これまた奇しくも今シーズンはカテゴリーに違いはあれど戦いの舞台をアメリカに移して現役を続けていくことが決まりました。2人とも会って話したことはなく、サーキットでは超遠目からで他ほぼテレビでしか見たことはありませんが、マシンを降りればグロージャンはお人好し、またマグヌッセンはサッパリ男気のあるナイスガイであるという人柄をよく聴きます。荒くれ者であっても、それら人柄のよさや一発の速さ、粘り強い走りができるドライバーということで短命に終わらず、表彰台登壇や新規チームの立ち上げに必要とされてきたのだと思います。毎レースで何か「小ネタ」をぶち込んできた2人。いればいたでハラハラドキドキだったし、いなくなると考えるとどこか物足りなさを覚えます。今後の若手があまり真似してほしくないキャラクターではありますが、F1ドライバーばかりがドライバーではない、楽しく走れて勝利を求めて活路を見出すことも時には必要です。今回は単に「F1離脱=さようなら」してしまうのも惜しい2人と感じ、最後にガッツリ特集しました。これからは目にかかる機会は減ってしまいますが、新天地でのさらなる活躍を願っています。
IMG_8207

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_8183
今回は「お金」にまつわる話題です。miyabikunは通常このブログで時事ネタやニュースに関する考えや意見を書くタイプではないのですが、今朝チラッと「2021年ドライバーの収入」なんて記事を目にし、ちょっと面白そうだし、今準備していたネタはもう少し整理に時間がかかりそうなので珍しく食い付くことにしました。お金は老若男女、世界中の誰もが好きネ(笑)
ご覧になった方も多いと思います。オランダのF1MAXIMAAL.NLというメディアが2021年のF1ドライバーの収入について記事を書いています。ただ漠然とその数字だけを眺めているのも能が無いし、金額もはっきり言ってピンとこないので、少しわかりやすく対比できるようにグラフを使って視覚化し、さらに前にも行ったことがあるタラレバで冗談半分な試算をしてみました。まず記事になっているドライバー収入とそれをグラフに起こしたものをみていきます。

《2021年F1ドライバー別の収入》(副収入除く)
 1 550,000万円 ハミルトン(1)★
 2 400,000万円 フェルスタッペン(3)
 3 180,000万円 アロンソ ◉★
 4 170,000万円 リカルド(5)
 5 160,000万円 ベッテル(13)★
 6 100,000万円 ルクレール(8)
 7   98,000万円 ボッタス(2)
 8   55,000万円 ライコネン(16)★
      55,000万円 サインツ(6)
  10   31,000万円 ペレス(4)
         31,000万円 オコン(12)
  12   12,000万円 ノリス(9)
         12,000万円 ガスリー(10)
         12,000万円 ストロール(11)
  15     6,000万円 ラッセル(18)
           6,000万円 ラティフィ( - )
  17     4,900万円 ジョビナッツィ(17)
           4,900万円 シューマッハ ◯
  19     3,100万円 角田裕毅 ◯
  20       〜不明〜 マゼピン ◯

 (  )カッコ内は昨シーズンのポイントランク
 ◉は復帰参戦、◯は新規参戦
 ★はチャンピオン経験者

0がいっぱいで見辛いかもしれませんが、単位は「万円」で揃えています。よってハミルトンは55万円ではないのでご注意下さい(笑)ハミルトンを筆頭に12番目タイのノリス、ガスリー、ストロールまでが1億円ドライバーで、それ以下が我々も多少馴染みのある万単位のドライバーとなっています。マゼピンだけは調べがつかなかったのでしょうか。そもそもヤツはスーパーライセンス取得したんだろうな?!国籍は何で参戦するんでしょうか。まあ今回はいっか。
IMG_8182
これをグラフにすると、より数字の違いが視覚的にわかります。スポンサーなどから得られる収入は別として、純粋にチームから支払われるで「あろう」収入はこんな感じとなっています。トップのハミルトンがようやく2021年シーズンの契約を単年55億円でサインしたということでしょうか。お金だけの問題ではないようですが、引っ張った割にはこのくらいなのか、というのが初めの印象でした。逆に2位はボッタス、ではなくレッドブルのフェルスタッペンの40億に驚きました。3位を大きく引き離しています。確かに昨年は唯一と言っていいほどメルセデスに食らい付くいい位置を走り、毎回面白いレースをみせてくれたし、将来を期待された若手の筆頭ではあるけど、ご存知の通りまだチャンピオンは獲得していませんからね。これで将来チャンピオンを獲得した暁にはどの位要求してくるんだろうと、ある意味興味があります。ただ注意したいのはこの調べは「オランダのメディア」である点です。盛っている可能性もなくはない。3位につけたのは2年振りにF1に戻ってきた若手アロンソで18億円となっています。わざわざ★マークを付けた意味はここにあって、ハミルトンやアロンソ以外のチャンピオン経験者であるベッテルやライコネンも比較的上位にランクインしていますね。チャンピオンを獲るとやはり箔が付きます。最盛期は高い位置にいた2人はこれでもだいぶリーズナブルな額にはなりました。元フェラーリのライコネンは新フェラーリのサインツと同等の5億5000万の価値ということか。
我らが日本の角田くんはよくわからんマゼピンを除くと最下位の3,100万円とのことです。この中に混ぜぴんすると可哀想なくらい安く感じてしまいますが、まだ20歳でこの額と考えれば高額です。20歳の頃のmiyabikunはこの1/50位しか収入はなかったもんなぁ。もうちょいあったかな。

《2021年F1チーム単位でみた収入》(副収入除く)
 1 648,000万円 メルセデス(1)
 2 431,000万円 レッドブル(2)
 3 211,000万円 アルピーヌ(5)
 4 182,000万円 マクラーレン(3)
 5 172,000万円 アストンマーティン(4)
 6 155,000万円 フェラーリ(6)
 7   59,900万円 アルファロメオ(8)
 8   15,100万円 アルファタウリ(7)
 9   12,000万円 ウィリアムズ(10)
  10     4,900万円 ハース(9)※

 ※マゼピンの収入は含まれません
 (  )カッコ内は昨シーズンのポイントランク

IMG_8181
さっきのドライバー個人の収入をチーム(コンストラクター)単位にまとめてみました。ハースはマゼピンしていないため、破格に安くなってしまっています。またグラフは昨年のコンストラクターランキングで並べていますが、概ね獲得ポイントに近い位置関係となり、マクラーレンからフェラーリまでの4チームはここでも混戦していますね。
先程のドライバー単位のグラフと見比べると、チームメイト2人で大小がはっきり分かれています。例えばメルセデスはハミルトンだし、レッドブルはフェルスタッペン、アルピーヌはアロンソ、マクラーレンは新たに加わったリカルド、アストンマーティンはベッテルが高給取りとなって差が歴然としています。フェラーリはF1界屈指の名門チームではありますが、まだチャンピオン経験の無いルクレールと優勝の経験も無いサインツの若いコンビネーションにより、今までに比べるとトータルの収入は下がりました。裏を返せば、今シーズンはこの布陣で上位に復帰するようなことができれば、かなりコストパフォーマンスはいいということになりそうですね。
下位チームではアルファロメオの突出が目立ちます。言わずと知れたライコネンの存在が効いています。腐っても鯛、老いても人気者、という貴重な存在感が表れています。

ここまでが報道にあった各ドライバーの(想定)収入になります。この先はmiyabikunオリジナルの見解とタラレバを展開していきます。先程みた収入、我々が文句を付ける隙はありませんが、成績や貢献度以上の額であったり、逆に少ない印象を持つドライバーもいましたよね。そこで余計なお世話ではありますが、ひいきや情けは一切無し、前年成績による「妥当収入」を割り出してみたいと思います。
F1で成績といえば獲得ポイントに尽きます。まず昨年獲得したドライバーズポイントから「1ポイントあたりの収入を割り出してみます。算出方法は昨年の成績を元に残留や移籍、さらには契約が決まったという前提で、先程の収入を昨年のポイントで単純に割ります。

《昨年から割り出す「1ポイント」あたりの収入》
 1 13,750万円 ライコネン(4pts)★
 2   4,848万円 ベッテル(33pts)★
 3   2,000万円 ラッセル(3pts)
 4   1,869万円 フェルスタッペン(214pts)
 5   1,585万円 ハミルトン(347pts)★
 6   1,429万円 リカルド(119pts)
 7   1,225万円 ジョビナッツィ(4pts)
 8   1,020万円 ルクレール(98pts)
 9      524万円 サインツ(105pts)
  10      500万円 オコン(62pts)
  11      439万円 ボッタス(223pts)
  12      248万円 ペレス(125pts)
  13     160万円 ガスリー(75pts)
           160万円 ストロール(75pts)
  15     124万円 ノリス(97pts)
  16         0万円 ラティフィ(0pts)

 1ポイント平均は1,867.6万円
 (  )カッコ内は昨シーズンの獲得ポイント

グラフの並びが様々変わって見辛く申し訳ないのですが、こちらは昨年のドライバーズポイントランキングに並べました。グラフにすると、恐ろしい見栄えになります。IMG_8180
一際そびえるワインレッドの帯。ライコネンの獲得ポイントは16位の4ポイントでした。55,000万円を4で割ると1ポイントは13,750万円の価値となりました。こりゃ高い。。。歴代最多、41歳のライコネンは毎年去就に関して「いい意味で」賑わせてくれています。戦績もさることながら、この年齢まで現役のトップドライバーでいる時点でレジェンド級ではありますが、1ポイントあたりの収入もかなりのレジェンド級ですね。次ぐ2番手の仲良き弟ベッテルも4,848万円と高額です。正直言って、昨年のベッテルに1ポイント4,848万円は高過ぎる。先特に昨年はそんな大した成績ではない(笑)
あれだけ様々な記録や額において飛び出ているハミルトンもポイントで均してしまうと1ポイント1,585万円、フェルスタッペンは1,869万円と似たり寄ったりな感じで落ち着きます(とはいえ両者の差は284万円もありますが)ちょっと可哀想なのはランキング2位のボッタスやランキング4位だったペレスでしょうか。ボッタスはあんな感じでしたのでもっと頑張れという言い方もできますが、ペレスはちょっと安過ぎる。ノリスやストロールら若手と比べても低い水準になってしまいますね。
平均すると1ポイントは1,867万円となりました。こうしてみると貰い過ぎ、貰えなさ過ぎがよくわかります。この平均値を再び昨年獲得したポイントに掛け合わせて「妥当収入」を算出してみましょう。

《1ポイントの価値から割り出した妥当収入》
 1 648,058万円 ハミルトン(347pts) ★
 2 416,475万円 ボッタス(223pts)
 3 399,667万円 フェルスタッペン(214pts)
 4 233,450万円 ペレス(125pts)
 5 222,245万円 リカルド(119pts)
 6 196,098万円 サインツ(105pts)
 7 183,025万円 ルクレール(98pts)
 8 181,157万円 ノリス(97pts)
 9 140,070万円 ガスリー(75pts)
  10 140,070万円 ストロール(75pts)
  11 115,791万円 オコン(62pts)
  12   61,631万円 ベッテル(33pts) ★
  13     7,470万円 ライコネン(4pts) ★
           7,470万円 ジョビナッツィ(4pts)
  15     5,603万円 ラッセル(3pts)
  16            0万円 ラティフィ(0pts)

IMG_8179
当然ながらポイントランキング順に並べれば、収入もその順列に並びます。55億円男のハミルトンはさらに増額され、65億円に達しました。miyabikun余計なことしちゃったかな?!55億は破格に高い収入ではありますが、昨年の際立った戦績だけで評価すれば、まだまだ高くしてもいいということになるのでしょうか。また40億は貰い過ぎじゃないかと思われたフェルスタッペンですが、算出すると極めて近しい額になっています。妥当とみるかまだ高いとみるかは各々の見方や考え方によりそうですね。可哀想組と言ったボッタスやペレスもかなり跳ね上がりました。miyabikunわかった、ボッタスのイマイチ頑張り切れないのはもしかしたら「ココ」だったのか?!こうしてあげれば、ハミルトンとやり合えるようになるんじゃないか?!(笑)サインツは昨年の活躍を考えると「エース」ルクレールを僅差で上回り、マクラーレンのノリスも飛躍的に収入が上がって肉薄してきます。1億円超えは8人からベッテルまでの12人に増えました(ただしこの試算は今シーズンから参戦するアロンソ様は含んでいません)ただ増える者がいれば当然減る者も出てきます。1ポイントあたりにすると「非常に効率のいい」仕事、チーム側が言えば「高くつくのが玉に瑕」のライコネン、ベッテルがかなり減俸になってしまいました。ベッテルの6億はともかく、ライコネンに7,470万円と提示したら、果たして乗ってくれるのだろうか。。F1ドライブは「趣味」だから、熱意があれば平気かな?!FullSizeRender
「んーまぁ」
ですよね、さすがにダメすよね(笑)これからお金が何かとかかるお年頃ですし、14年前とはいえ今のところの「フェラーリ最後のチャンピオン」ですもんね。後半はmiyabikunなりの「お遊び」をしてしまいましたが、前年ポイントで評価するのも悪くはないと思います、よ(笑)

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

この1月末まで全てのドライバーの正式契約が揃うのを待ったのですが、あと1人がなかなか決まりませんね。もう待ち切れないので「2021年のドライバーラインナップ」をここでやっちゃおうと思います。

《チーム名改称、パワーユニット変更》
昨シーズンの「アルファタウリ」と同様に今シーズンも2チームのチーム名変更があります。

 レーシングポイント → アストンマーティン
 ルノー → アルピーヌ

まずアストンマーティンの方はストロールの父、ローレンス・ストロールがイギリスのアストンマーティンの株式を取得したことにより改称されます。アストンマーティンは映画「007シリーズ」のボンドカーで名を馳せた会社であり、高級かつ流麗なフォルムをなすスポーツモデルを長きに渡り製造、販売し、miyabikunの憧れるメーカーの一つです。過去には自社製エンジンを搭載したF1参戦歴がありますが成績はパッとせず、今回も自動車メーカー名を背負うわけではありますが、いわゆる「ワークス」ではなく、ご存知の通り引き続きメルセデスのパワーユニットを搭載して参戦となります。実際の市販車「ヴァンテージ」はメルセデスAMGのエンジンを搭載して成り立っています。また、近年はレッドブルのスポンサーとして各所にロゴが描かれていましたが、こちらは今シーズンから無くなります。
ルノーはアルピーヌという名前に変わります。ルノーはフランスの大企業ですので、ご覧頂いている方の中にも愛用されている方はいらっしゃると思いますが、アルピーヌは聞き慣れないという方も多いと思います。アルピーヌのルノーと同様のフランスの自動車メーカーであり、元々は別会社でした。1973年にルノーに買収されたルノーの子会社です。ルノーの市販ラインナップと同じく、歴代で比較的ライトウェイトのスポーツモデルを取り扱っており、車種の多くが頭文字に「A」を採用しています。アルピーヌブランドとして初のF1参戦のシャシー名もそれを踏襲するようです。
パワーユニットについては、一昨年の時点でマクラーレンがルノーからメルセデス製を採用する報道がありました。近年の黄金期を築いた「マクラーレン・メルセデス」がまた復活します。古くはフォード、ポルシェ、ホンダ、プジョーやメルセデス、そしてルノーと数多くのエンジンメーカーを採用してきたマクラーレン。あと載せてないのはフェラーリくらいか。

《ドライバー移籍状況》
 ◉ アロンソ → アルピーヌ → リカルド
   リカルド → マクラーレン → サインツ
   サインツ → フェラーリ → ベッテル
   ベッテル → アストンマーティン → ペレス
   ペレス → レッドブル → アルボン ●

 ◯ 角田裕毅 → アルファタウリ → クビアト ●

 ◯ マゼピン → ハース → グロージャン ●
 ◯ シューマッハ → ハース → マグヌッセン ●

 ◯は新規参戦、◉は復帰参戦、●はシート喪失

これらは決定の時系列というよりかは「相関関係」を示したものです。それは3つの系統に分類されます。まず一つ目のグループからみていくと、発端はフェラーリのベッテルの離脱から始まり、その空くシートにマクラーレンのエースとしてチームの底上げに大いに貢献したサインツが後任に選ばれました。そこのマクラーレンの空いたシートにはルノー(現 アルピーヌ)のリカルドが移籍し、その空きシートには2年の浪人を経たアロンソが2年振りに復帰します。
ベッテル起用により行き場を無くしたペレスは一時期F1シート喪失と思われたものの、戦績に不満を述べていたレッドブルのアルボンをレギュラーからリザーブに降格させ、昨シーズンの活躍を評価された(それ以外の理由もあるのか)ペレスをレッドブル塾生以外からの抜擢となりました。併せてレッドブルグループであるアルファタウリは戦績にムラのあるクビアトを再び放出、そこで念願の角田くんを初起用の運びとなりました。
一方で成績伸び悩むハースは表彰台登壇歴もあるベテランのグロージャンとマグヌッセンとの契約に終止符を打ち、潤沢な資金を提げるロシア人ドライバーのマゼピンとフェラーリ育成で昨年のF2チャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子ミックを昇格と、新人2人を起用するに至りました。
一昨年2019年は近年稀にみる大幅ドライバー異動があり、逆に昨年2020年は新人1人、復帰1人と小規模なものでした。当初今年2021年シーズンからはマシンレギュレーションの大幅変更が予定されていましたが、そちらの変更はごく一部に止まり、その分ドライバーは予想以上に動いた印象です。ベテラン2人から新人2人に心機一転を図ったハースは果たしてどうなるか?!

《2021年新規、復帰ドライバー》
今シーズンは全くの新規ドライバーが3人、皆がよく知る「若手扱い」ドライバー1人が加わります。モータースポーツファンであれば今までのキャリアなどは既に認知、チェック済みのことと思いますが、各チームのドライバーラインナップをみる前に簡単に4人をご紹介します。

IMG_8053
 ◯ ニキータ・マゼピン(ロシア)
  1999年3月2日生まれ
  2020年F2ランキング5位
  ハースより初参戦

長らくF1ロシア代表を務めたクビアトと入れ替わる形でもっと若いマゼピンがピンで混ざります。前評判はあまりよくないようですが、ピンポイントでしか彼の走りをみていないし、先入観で決めつけてしまうのもよくないので、現時点でmiyabikunはどうこうは言いません。レース中の走りで判断していこうと思います。ストロール同様に裕福な環境で育ち、下位カテゴリーをそれなりに経験して昇格を果たしました。直近はF2でランキング5位でした。この後出てくる新人2人は1位と3位なのに、2位と4位を飛び越えての昇格だなんて、どこか不思議。オトナの事情かな。ただちゃんとスーパーライセンスは取得している、はず。

IMG_8054
 ◯ ミック・シューマッハ(ドイツ)
  1999年3月22日生まれ
  2020年F2ランキング1位
  ハースより初参戦

言わずと知れたあのF1レジェンド、ミハエル・シューマッハの御子息です。顔の輪郭や後ろ姿は父親譲りですが、顔のパーツは母親似でしょうか。性格も謙虚で温厚そう。イニシャル表記にすると「M・シューマッハ」となるので、90年代から2000年代に観戦していたファンとしてドキッとします。父親が偉大だからF1のシートをコネで得られたというわけではなく、F3や昨年のF2でしっかりチャンピオンを獲得して着実にステップアップしてきています。印象としては一発の速さというよりかは堅実な完走と入賞を可能とするタイプかなと思っています。名前が偉大だから、楽だった面と辛かった面も多かったと思いますが、F1は父親が数々の記録と記憶を残した最上位カテゴリーです。全世界が見守る厳しい環境の中、今後も厳しい目で評価されますから、彼自身の持ち味とセンスで新たな記録や記憶に残る走りを期待したいですね。

FullSizeRender
 ◯ 角田裕毅(日本)
  2000年5月11日生まれ
  2020年F2ランキング3位
  アルファタウリより初参戦

ホンダファン、そして日本のファンが長年夢みていた久々の日本代表ドライバーですね。神奈川県相模原市出身で今シーズン参戦するドライバーで最も若い、2000年生まれの現在20歳です。以前に日本の格闘家に角田信朗という選手がいました。「角田選手」と本や文字だけで角田とみるとそれに引っ張られて「かくた」や「かどた」と読みそうになりますが「つのだ」くんです。レッドブルグループのアルファタウリからの参戦となるため「ブルのツノ」と覚えれば間違いは減りそう。ホンダの育成からヨーロッパに渡り、短期間でステップアップをこなした逸材です。今シーズン限りでホンダはF1から撤退してしまいますが、このデビューイヤーでしっかりと存在感と結果を残し、ホンダがなくてもれっきとしたF1ドライバーとして君臨してくれる走りをみせてほしいと思います。

FullSizeRender
 ◉ フェルナンド・アロンソ(スペイン)
  1981年7月29日生まれ
  2005,06年F1ランキング1位
  2018年F1ランキング11位
  リカルド移籍に伴い、アルピーヌより復帰

この方は特に説明の必要はありませんね。みんなよく知る2005,06年のF1チャンピオンが2年振りに戻ってきます。以前引退に際し特集を組み、はなむけの言葉を綴ったはずなんですが、まさか40歳を前に古巣のルノーに復帰してくるとは予想もしていませんでした。今回は「若手ドライバー」という体で復帰参戦となります(笑)ルノーといえばアロンソ、アロンソといえばルノー。速さとやる気は折り紙付き。最新のF1、相性の良い古巣からどこまで上位に食らいつくことができるのか、お手並み拝見といきましょう。

《2021年ドライバーラインナップ》
 メルセデス F1 W12 EQ Performance?
      44 ルイス・ハミルトン(イギリス)※ 
      77 ヴァルテリ・ボッタス(フィンランド)

 レッドブル・ホンダ RB16B
      33 マックス・フェルスタッペン(オランダ)
      11 セルジオ・ペレス(メキシコ)

 マクラーレン・メルセデス MCL35M
  4 ランド・ノリス(イギリス)
  3 ダニエル・リカルド(オーストラリア)

 アストンマーティン・メルセデス AMR21
      18 ランス・ストロール(カナダ)
  5 セバスチャン・ベッテル(ドイツ)

 アルピーヌ・ルノー A521?
      31 エステバン・オコン(フランス)
      14 フェルナンド・アロンソ(スペイン)◉

 フェラーリ SF21?
      16 シャルル・ルクレール(モナコ)
      55 カルロス・サインツ(スペイン)

 アルファタウリ・ホンダ AT02
      10 ピエール・ガスリー(フランス)
      22 角田裕毅(日本)◯

 アルファロメオ・フェラーリ C41
   7 キミ・ライコネン(フィンランド)
      99 アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)

 ハース・フェラーリ VF-21
   9 ニキータ・マゼピン(ロシア)◯ 
      47 ミック・シューマッハ(ドイツ)◯

 ウィリアムズ・メルセデス FW43B
      63 ジョージ・ラッセル(イギリス)
   6 ニコラス・ラティフィ(カナダ)

 ※1/31現在、まだ正式に参戦が決まっていません

昨年2020年シーズンのコンストラクターズランキング順に2人のドライバーのカーナンバーをはじめ出身国、そしてチームは予定されるシャシー名を暫定的に記載しました。現在は全て末尾に「?」を付けています。毎度のことながら、新車発表時に正式に名前が決まりましたら修正していきたいと思います。ドライバー順についてはキャリアや戦績順に記載することも考えましたが、今回はひとまず「チーム所属が先」のドライバーを上位としました。新車発表時、またシーズンが始まった際のまとめの時は順位を入れ替える可能性もありますのでご了承下さい。
今回全くドライバー変更が行われなかったチームは上位からメルセデス、アルファロメオ、ウィリアムズの3チームであり、他7チームは何らかのドライバー変更を伴います。また先程書いたように、一部はチーム名の改称とパワーユニットサプライヤーに変更があります。
肝心なメルセデスは今のところボッタスのみが決まっており、長らくもたつくハミルトンも十中八九継続されるはずですので、結果変更無しに落ち着きそう。逆にこんな時期まで引っ張った末、もしハミルトンと契約せず「電撃引退」となったとしたら、それはそれで問題で「乗せるに相応しいドライバー」がいません。無理言ってラッセルを呼び戻すか、昨シーズン「予選屋から便利屋」と路線変更して重宝したヒュルケンベルグ、またはリザーブのドライバーを急遽昇格させる必要が出てきます。ハミルトンはもしかしたら1993年序盤のセナがやっていたような「1戦ずつの契約」みたいな形を採ったりして(笑)
レッドブル、アルファタウリの2チームについては各チーム1人のドライバーを変更して「ラストホンダ」で戦い抜きます。ラストなんて、本当は言いたくないけど、撤退までは時々刻々と近付いていますから、今年は「最後の秘蔵っ子」を大切に、悔い無きファイナルシーズンを迎えてほしいですね。
コンストラクターズランキング順に並べると、昨年を6位で終えたフェラーリの存在感や威厳がだいぶ小さくなります。2007年シーズン以来の「ドライバーズチャンピオン経験者無し」の中堅ドライバーで立て直しを図ります。
実力者とはいえ、F1新人2人を起用したハースは大丈夫なのでしょうか。近年リザーブとしてチームを支え、昨年はグロージャンの欠場により本戦デビューを果たしたP・フィッティパルディとしなくて大丈夫なのだろうか、、。ドライバーは経験以外にも「重要なもの」が必要と言われればそれまでですが。

《2021年ドライバーのキャリアバー》
最後はこちらも毎年恒例としているドライバーの生年やデビュー年、チャンピオン獲得年、F1正ドライバーから一時期離れていたシーズンなどを表現したキャリアバーなるグラフを作成しました。海外には当てはまらない言い方にはなりますが、我々日本人がとっつきやすいよう、年は日本式の元号も付記しました。
IMG_8058
見方や記号の意味はおおよそ察しがつくと思いますが、白抜きはF1正ドライバーでない年、グレーが代走を伴うドライバー年、赤塗りがチャンピオン獲得年です。
最年長のライコネンを筆頭にアロンソが復帰しましたのでまた少しだけ高齢社会が復活しました。とはいえ、昭和生まれのドライバーはだいぶ減りましたね。辛うじて70年代生まれはライコネン1人。アロンソ、ハミルトン、ベッテルまでが昭和生まれの80年代となり、以降はギリギリ80年代でも元号は平成のリカルドとボッタス、唯一の90年生まれのペレスあまりまでがF1でいうベテランクラス。以降はmiyabikunの感覚論にはなりますが、サインツ、フェルスタッペン、オコン(実はジョビナッツィも?)ルクレールあたりがF1中堅の位置付け。そしてラッセルやノリスを筆頭としたF13年目以降が若手という感じでしょうか。角田くんは今シーズンのラインナップでは最も若年者です。
このグラフを作り、毎年話してしまっていますが、角田くんは2000年5月生まれですから、最年長41歳のライコネンからみればちょうど倍半分。F1史に例えると「ハッキネンVSシューマッハ」が3回チャンピオン獲得をかけたバトルの真っ最中の頃に生まれています。その年の日本GPはmiyabikunも大学生やりながら鈴鹿で生観戦していたと考えるとだいぶ若いし、自分も歳をとったなと再認識させられます。これからのF1はこのような若い世代が中心になって盛り上げていく時代になったのですね。心強いような、でもどこか自身の老いをまざまざと感じるようでやや複雑な心境になったりします(笑)

FullSizeRender
F1ドライバーの19/20が確定し、残り1/20の方もおそらく決まり、上記ラインナップで行われることでしょう。まだCOVID-19による未確定な部分や制約が大きく影響することと思いますが、F1の72回目のシーズン、ホンダパワーユニット最終年がどのように盛り上がるのか、開幕まで楽しみですね。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

シーズン開幕までまだ時間があります。昨年に予定された2021年F1カレンダーに早速変更が入るなど、まだまだ最終系が見えない状態ではありますが、無事3月に開幕することを楽しみにして「今シーズンに超えられそうな記録」をみておきたいと思います。
昨シーズンは異例の開幕遅延や中止GPをはじめ最多記録や初記録、さらには最遅記録更新など、数々の印象的なレースや出来事がありましたね。今シーズンの記録更新をみていく前に、現在のメジャーどころの記録を確認しておきましょう。

《優勝回数》
 95勝 L・ハミルトン
《表彰台登壇数》
 165回 L・ハミルトン
《決勝参戦数》
 329戦 K・ライコネン
《入賞回数》
 229回 L・ハミルトン
《完走回数》
 267戦 K・ライコネン
《ポールポジション獲得回数》
 98回 L・ハミルトン

F1の予選、決勝を代表する各ジャンルの最多記録になります。ハミルトンにライコネンと現役のドライバーの名前ばかりが名を連ねていますが、これは現役最多ではなく「F1歴代最多」の記録です。昔とはシーズンレース数やドライバーの参戦年数などだいぶ差はあるものの、この2人がF1界の記録を総ナメしているというわけです。昨年も似たような時期に「塗り替えられそうな記録集」と題していくつかの記録更新に期待していましたが、優勝回数、表彰台登壇数、参戦数、入賞回数、完走回数が無事更新されて今に至ります。あと最多系は何が残っているんでしょうね。昨シーズンよりはだいぶ対象は減りますが、全く無いわけではない。以下に示します。

《ドライバーズチャンピオン獲得回数》
 7回 M・シューマッハ
 7回 L・ハミルトン
《ハットトリック回数》
 22回 M・シューマッハ
 18回 L・ハミルトン(-5回)

細かく見ていけばまだいくつか出てくるのでしょうが、有名でかつ「いいイメージ」のある最多記録はこの2つくらいかなと思います。
ドライバーズチャンピオンについては、F1ファンなら誰でも知り、その更新があるのか無いのか注目している記録ですよね。今まで届くことはないと思われたM・シューマッハの7回にハミルトンがいよいよ並びました。シューマッハは2連続+5連続の7回。対するハミルトンは1回+2連続+4連続の7回と若干のプロセス差はあるものの、正直言ってノリにノッています。何せ鉄壁のメルセデスの後ろ盾がありますもんね。今までは強いチーム、ドライバーが続くとレギュレーションを変更して勢力図に変化がみられたりするもので、当初はこの2021年シーズンからは新たなマシンレギュレーションを取り入れる予定でしたが、昨年のCOVID-19による影響もあり、採用は先送りになりました。となると、勢力図の大変革はあまり期待できません。。嬉しい方もいれば失望している関係者やファンなど様々いらっしゃることでしょう。何事も無ければ、、黙っていてもイケちゃうんじゃないかな。ちなみにmiyabikunはダメとは言わない、でもやる前から「クソぅ」てな感じです。
あとは昨年から唯一変わらず残っているものである通称「ハットトリック」と呼ばれるヤツ。1GPにおいて予選ポールポジション、決勝優勝、そして決勝ファステストラップの3種を獲ってしまう「完封試合」ですね。特に何か受賞する記録ではなく、単に「こりゃすげぇや」で終わるものではありますが、これをされたレースは文句のつけようもありませんね。昨年のシーズン開幕前のハミルトンは15回と最多更新まで8回足らずという状態でしたが、シーズンで3回を記録し、残りあと5回でシューマッハの持つ22回を上回ることになります。あれだけ勝ちに勝ちまくるハミルトンもこの記録はまだ18回なんですね。正直もっと多いと思っていました。1回獲るだけでも大したものだって?!(笑)

今シーズンは最多記録更新が減ってしまったので物足りません。。なので、今回もコレをチェックしておきましょう。頑張れ若者よ「最年少記録更新」です。

《最年少優勝》    ※更新不可能
 18歳 M・フェルスタッペン
《最年少表彰台登壇》 ※更新不可能
 18歳 M・フェルスタッペン
《最年少ポールポジション獲得》
 21歳 S・ベッテル
  - - - - - - - - - - - - - - - - -
 権利があるのは、、
 20歳 角田裕毅(8月上旬まで)
《最年少ドライバーズチャンピオン獲得》
 23歳 S・ベッテル
  - - - - - - - - - - - - - - - - -
 権利があるのは、、
 22歳 L・ストロール (2021年まで)
 21歳 N・マゼピン  (2022年まで)
 21歳 M・シューマッハ(2022年まで)
 21歳 L・ノリス   (2022年まで)
 20歳 角田裕毅   (2022年まで)

最年少優勝、最年少表彰台、最年少ポールポジションとついでに最年少ドライバーズチャンピオンの4記録を挙げてみました。先程の最多はオジサンの部類のライコネンとハミルトンの2人が総ナメしていましたが、こちらはフェルスタッペンとベッテル2人の出番となります。こうしてみると、フェルスタッペンのすごさを改めて実感しますね。フェルスタッペンの登場前はベッテルが完全総ナメ状態でしたが、今や多くがフェルスタッペンによって塗り替えられてしまっています。ただし、4つのうちの2つ、優勝と表彰台についてはご覧の通り「10代のうちの獲得」となっているため、現在のスーパーライセンス発給条件からすると、今後全く不可能とはいかなくてもかなり敷居が高くなってしまいました。おそらくその2つは条件が変わらない限り、更新はなさそう。
最年少系で更新ができなくもない状態にあるのがポールポジションとドライバーズチャンピオンの2つです。ポールは今シーズンのレギュラードライバー最年少となるアルファタウリの角田くんのみが有しています。ただこれも条件があって、現在保有するベッテルは「21歳と72日」で獲得しているため、2000年5月11日で21歳を迎える角田くんは「8月中旬のレースまで」に獲得しないと更新はできません。もちろん無理ではありませんので期待しましょう!ドライバーズチャンピオンとなると対象が5人にまで増えます。レーシングポイント改めアストンマーティンとなるストロールが今シーズンいっぱい、他4人が来シーズン2022年シーズンまで可能となります。ん、M・シューマッハ?!FullSizeRender
「ビックリした?!僕だよ、ミックだよ」
イニシャル表記にするとドキッとしますよね。N・ピケ同様に過去のレースや記録系のまとめをするときの表記法を考えなきゃですね。

以上、メジャーどころで記録更新の可能性があるいくつかをみてきました。でも「そもそも論」になるんですが、ハミルトンって今現在も実はまだ今シーズンも乗り続けるか決まっていないんですよね。IMG_7141
まあでも乗るか。これでF1電撃引退とかになると、先程の話は全て無かったことになります。まあでも、間違い無く、乗るよね(笑)

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

本当はコレを年末あたりにサクッと差し込みたかったんです。ちょっぴり久し振りとなる「コレだれGP in the 1990s」です。早いもので今から20〜30年前の話。つい最近、ってのはウソだけど数字で示すと「もうそんなに昔の話なのか」とビックリしますよね。この頃のF1は今とは違う盛り上がりをみせていました。濃密なこの時代を絞り込むのもなかなか酷な話ですが、簡単過ぎず難し過ぎずの厳選した10問になります。

Q①
IMG_7907
ヒント:この2人のうち、今回の出題は左側の方です。右側の方は、、皆さんご存知ですよね。残念でしたー、miyabikunそんな簡単な問題を出しませーん。見た目からしてドライバーでないのは一目瞭然です。チームは絞り込めると思いますので、チームのどんな関係者かということになりますね。
この方、元々はジャーナリストの出です。わかり易い例えをするならば、昨年亡くなった今宮純あたりのイメージになるでしょうか。そこからあるドイツの自動車メーカーに引き抜きで入社し、モータースポーツを直に担当することとなりました。1995年にそのメーカーがF1の名門チームにエンジンを供給するようになると、メーカーの責任者となり、チームの首脳陣の一人として、このように毎戦カメラで捉えられるようになりました。近年はサプライヤーからワークスとして参戦する某チーム。ワークスになってからも引き続き重役を任せられていますが、一時期のチャンピオン争いをしていた頃とは程遠く、2012年シーズンにトト・ヴォルフに椅子を預ける形でF1から退きました。もうちょこっと辛抱できたら、世界は変わっていたことでしょう。

Q②
IMG_7908
ヒント:日本人と思しきコースマーシャルの後ろでちょうど右手を振り完成に応えるシーンのため、顔が少し見辛い画像でイジワルですね。すみません。最終戦のリタイヤ直後の画像でいわゆる「F1で目にする最後の姿」ということになります。でも心配はご無用、立派に存命して今でも競技者として活躍する方です。
イタリア人の彼はとても複雑で多彩な経歴の持ち主です。90年代初期は国際F3000で名を馳せ、1991年から94年までの4シーズンに渡りF1をドライブしています。しかしフル参戦に至らず、下位チームということもあって成績はイマイチで一度F1から離れ、舞台をCART(現在でいうインディカー)に活路を見出し渡米しました。そこで2年連続のチャンピオンを果たし、1999年に5年振りに再びF1のシートを得ることに成功しました。画像にある赤の「ウィンフィールド」カラーのチームは歴代でそこのチャンピオンと関わりがありますよね。ところが二度目の期待も虚しく、一度も入賞すら挙げることなく、たった一年でF1を降りる羽目となってしまいました。晩年は再び慣れ親しんだCARTに籍を移すも、2001年にドイツで行われたレースでクラッシュし両足を切断。モータースポーツ人生に幕を下ろしました。ただこの方は根っからのレーサー、ファイターなのでしょう。ステアリングを置いた後「腕を原動力」とするハンドサイクル競技を始め、2012年のロンドンパラリンピック、2016年のリオパラリンピックで金メダルを獲得するなど、今でも「車輪を使った競技」で大活躍しています。昨年6月のレース中にトラックと衝突して、一時期重体との報道もありますが、また奇跡の復活を果たしてくれることを祈っています。

Q③
IMG_7902
ヒント:ん、味気ないレーシングスーツでまた2人。今度はどっち?!今回に限り右と左の両方、それもフルネームで答えて頂きます。なぜなら、2人はセットの方が面白いから(笑)
まず左の方からヒントです。右の方よりも5歳歳上でF1は1984年からこの90年代中盤まで参戦するベテランドライバーです。序盤のキャリアは年に2、3回入賞するのが精一杯の地味な位置をさまようドライバーではありますが、90年代に入るとようやく走りが報われ、表彰台には9回登壇し、F1引退後は耐久レースにシフトしました。今でもある形でF1に関わり、顔を目にする機会が多くあります。
続いて右側の方は左の方と同じイギリス出身のドライバーでデビューイヤーの91年に画像にもある実況アナウンサーや我々視聴者にとっても間際らしい「奇跡のコラボレーション」を果たしました。こちらは表彰台は3回に止まっています。この方も②の方と同様にF1を降りた後、アメリカのCARTシリーズに参戦しています。

Q④
IMG_7914
ヒント:前面に見覚えのあるダボダボシャツを羽織るお兄ちゃんが見えていますが、今回の出題はその左肩奥に見える青いシャツの方が出題対象です。こちらもイジワル画像ですが、前に映るドライバーVといつも一緒にいる方を思い出して頂ければ、察しがつくと思います。
この方は元ドライバーでなく、前に映るドライバーVさんのマネージャー。経歴を調べてみるとビックリ。実はこの方、元々はドライバーVの学校の先生をしていた方なんです。教員を辞めた後、F1のメディアに関するビジネスを行なった際、日本のF3で活躍するVと再開を果たし、以降マネージャーという関係で帯同することとなりました。VがアメリカのCARTでチャンピオンを獲得すると、Vの父も活躍したF1へ導くことに成功し、わずか参戦2年目にF1でもチャンピオンを獲得する立役者となりました。勢いづくこの方はVのために名門ティレルを買収、チーム代表となって関係を続けますが、ビッグスポンサーの潤沢な資金をもってしても再びVをチャンピオンに導くことができず、VがF1を離れた後にマネージャー業をたたんでいます。

Q⑤
IMG_7910
ヒント:ヘルメットのバイザーに水色の十字。F1でよく見かける国のドライバーのようです。90年代のマールボロ系といえば、あの方を想像しますが、特徴的なヘルメットデザインとバイザーの奥の目が違いそうですね。よってその方ではありません。しかし、この国のF1ドライバーって有名な割に人数にすると多くありませんので、ある程度絞り込みは可能かと思います。ちなみにこの時代の候補といえば3人しかいません。名前にしたら2つしかない?!(笑)
IMG_7917
F1デビューはその3人のうち最も古い1989年です。ただチームに恵まれなかったこともあり、キャリア序盤は予選落ちを数回していたため、実質活躍できたのは1991年からとなります。その91年第3戦サンマリノGPはこの国のドライバー2人目となる表彰台を獲得。続く後輩に対して先輩風を吹かせられればよかったのですが、表彰台登壇はこの一度キリとなり、94年終盤に新たに加わった後輩と入れ替わる形でF1を降りています。名前が実に特徴的で、顔よりも名前の音で記憶されている方も多いと思います。テレビ中継や書籍で採用されていたのは実は愛称で、本名は結構長い。少し前にドライブした母国の先輩からのアドバイスで愛称を採用していたようです。よってこちらはよく聞く愛称の回答を可とします(miyabikunも本名は頭に入っていません)

Q⑥
IMG_7916
ヒント:シャンパンファイトの後ろに観衆がいる、ということはこの方はあそこで表彰台に立ったということですね。なかなかのヒントです。フランス人ドライバーとして母国のビッグメーカーを盾に長きに渡りF1を支えたドライバーです。F1デビューは1994年に母国のコンストラクターであるリジェからでした。その年の第9戦ドイツGPで2位表彰台を早々と獲得し「ポストプロスト」を期待されてはいましたが、その後しばらく表彰台からは遠退き、入賞がやっとのレースが続きました。キャリア3年目でリジェがプロストの手に渡った際も引き続き起用されるも、1997年第7戦カナダGPで大クラッシュを起こし、7戦欠場する出来事もありました。97年シーズンは中野信治のチームメイトを経験したり、晩年はB・A・Rでホンダエンジン、トヨタのレギュラードライバーを担うなど、日本とも縁の深いドライバーの一人です。
IMG_7909
「ボスが偉大だと、やり辛いー!」

Q⑦
FullSizeRender
ヒント:日本人ドライバーです。この顔に見覚えありますか?!すぐに思い出せない方は名前を聞けばああと納得されるでしょうし、ご存知の方はもしかしたらニヤリと笑みを浮かべていることと思います。顔や戦績よりも珍しい名前とレース中の出来事などのインパクトが強いドライバーですね。今シーズンからドライブすることが決定した角田裕毅くんをはじめ、歴代の日本人ドライバーは「自動車メーカーの育成や結び付き」でシートを獲得する者が多い中、この方は「自身でスポンサー(持参金)を用意してチームに売り込みを図る」という独自の方法を採り、シート獲得したことで話題となりました。
若かりし頃はアルバイトをしながら参戦費用を貯め、単身でイギリスに渡ってからも資金調達をコツコツ集め、上位カテゴリーの門を叩いていきます。以降も日本の英会話スクールを味方につけ一つずつステップアップし、1994年第15戦日本GPでF1デビュー。翌95年は日本企業であるフットワークからフル参戦を果たしています。F1では「マシンの消火にあたる際に後から駆け付けたメディカルカーと接触して足を負傷する」という伝説を国際カメラで捉えられるなどで一躍有名となってしまいましたが、自らの売り込みや交渉力、行動力でF1シートを勝ち得たというのは立派なものだと思っています。また当時や以降のF1中継であまり彼のことを触れたりクローズアップされてこなかったのが不思議でありもったいないことだと個人的に感じます。

Q⑧
FullSizeRender
ヒント:今回唯一の女性ノミネートとなります。F1ドライバーでないのは一目瞭然ですが「元関係者」であることに間違いありませんね。
あるドライバーの夫人として、90年代後半から2000年代序盤にかけて、毎レース1回は必ずと言っていいほどカメラでお目にかかれた方です。この方の存在はドライバーにとってとても大きなものでしたよね。ドライバーが90年代中盤に大きな事故に遭った際、献身的に看病してくれたことで愛を育み、1998年に結婚。以降腕を組みガレージで見守り、ドライバーは見事チャンピオンを獲得しました。ドライバーの才能もさることながら、マシンをはじめタイヤにエンジン、ライバルとの勢力図が一変したことでなし得たチャンピオンでしたが、もしかしたらこの方の存在がチャンピオン獲得に一番の原動力になったのかもしれません。詳しくは分かりませんが、残念ながら今はそのドライバーとは離婚された模様。

Q⑨
IMG_7913
ヒント:1990年代から2000年代のF1の歴史をみるにあたって、大なり大なりこの方の前を必ず通過する必要があります。F1屈指の手腕、そしてお騒がせ者の両面を持つこの方です。
元々はF1はもとより、モータースポーツとは関係の無いアパレル業界の人間でした。しかしそのアパレルメーカーがF1のビッグスポンサー、そしてチーム経営を始めると、1988年からこの方もF1の世界に関与するようになります。F1界の著名デザイナーの獲得、さらには有力な若手シューマッハの獲得にも成功すると、ドライバーズとコンストラクターズのダブルチャンピオンを獲得するまでに仕立て上げて名を馳せました。シューマッハ移籍後は一度低迷しますが、2000年代に入るとスペイン人の若手アロンソを見出し、再びダブルチャンピオンを獲得に至りました。チーム経営や統率力に長けた彼ではありましたが、それを欲しがるばかりスポーツでご法度の「禁じ手」を計画。一時期はF1界から永久追放される事件を起こしてしまいました。

Q⑩
IMG_7919
ヒント:ベネトンと思しき水色のガレージでモニターを見守る赤白黒のスーツ。今でも変わらぬ面持ちの彼は現在のF1中継でお馴染みの声と顔ですね。日本を代表するまん丸なタイヤです。いやいやタイヤ技術者です。ひとえにタイヤ技術者というだけでなく、時代によって所属や役割に違いがあります。90年代終盤から2000年代は「メーカーの開発者、総指揮」という立場でF1に関与。長らく続いたアメリカのグッドイヤーの勢力を急速に上回り、ナンバーワンタイヤを確立しました。新勢力として参入したフランスのミシュランの後塵を拝する時期も経験しましたが、長時間に渡りタイヤに負荷をかけるとされたインディアナポリスのバンク走行においても不安要素なく走り切ったのは日本企業として心強い誇りとなりました。2012年でタイヤメーカーを定年退職してからは「名門チームの足回り担当」として他メーカーのタイヤとマシンの相性をみる役を経験しています。テレビ解説ではソフトな語り口で専門であるタイヤや路面状況などをわかりやすく説明してくれていますが、そのソフトな口調の奥に「本当は言いたくて我慢している様子」をちらほら感じます。タイヤはソフトばかりでなく時にはズバッとハードにキメてくれてもいいと思うのですが、公衆の面前で本音はなかなか難しいでしょうか。


以上、今回はドライバーだけでなく関係者色強めの10問(10.5問)を出題してみました。超簡単にはしていないけど、超難しいようにもしないようにしました。みんな大好き90年代のF1ですから、大丈夫ですよね。
IMG_7920
「ん?うーん。。」
よく見て思い出して下さい(あなたは今回出題されている側なんですが)
いきますよ?!


 A①:ノルベルト・ハウグ
 A②:アレッサンドロ・ザナルディ
 A③:マーティン・ブランドル(左)
      マーク・ブランデル(右)
 A④:クレイグ・ポロック
 A⑤:J・J・レート
 A⑥:オリビエ・パニス
 A⑦:井上隆智穂
 A⑧:イリヤ・ハッキネン(当時)
 A⑨:フラビオ・ブリアトーレ
 A⑩:浜島裕英

IMG_7905
「あらボク忘れられている。。」
あと2、3年いたら、きっと忘れられない立ち位置でした。でも、この方があの机を叩いたら破壊しちゃいそうだ(笑)

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ