F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:チーム内対決

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予選編に続いて、今回は決勝にまつわる数字とグラフでまとめています。ダラダラ長くなりますがしばしお付き合い下さいませ。

《優勝回数》全21回
  1 ハミルトン             
11回(52.4%)
  2 ボッタス                  4回(19.0%)
  3 フェルスタッペン    3回(14.3%)
  4 ルクレール               2回(9.5%)
  5 ベッテル                  
1回(4.8%)

今シーズンも昨シーズンと同様の5人の優勝者を生み出しました。フェラーリドライバーのライコネンとルクレールの入れ替わりです。早くも第2戦バーレーンGPで初ポールポジションを獲得してそのまま初優勝かと思われましたが、残念ながらパワーユニット不調によりペースダウン。結果的に第13戦ベルギーGPまでお預けとなりました。F1デビューして1年半、34戦目ですから現役ドライバーでは決して早過ぎるわけではありませんが、なかなか健闘したのではないかと思います。翌戦イタリアGPでもティフォシを前に連勝して、心をグッと掴みました。
最多勝はシーズンの半分以上となる勝率52.4%をマークしたハミルトンの11回。何度も言っていますが、ポールポジションはたったの5回でした。ポールポジションからの逃げ切りではなく、スタートや戦略を駆使して賢く勝つ。スピードはもちろんのことタイヤへの労り、そしてラウダを彷彿とさせる賢さもしっかり継承して「抜け目の無い」ドライバーの地位獲得を感じたシーズンでした。チーム単位の内訳はメルセデス15勝、レッドブルとフェラーリが3勝となりました。不安視されていたレッドブルとホンダのタッグの初年度はひとまず成功と言っていいと思います。フェルスタッペン様々ですね。ただフェラーリの3勝は全く褒められません。理由は言うまでもない。ベッテルはハミルトンから5勝分くらい分けてもらうといい(笑)強過ぎて怪しまれるならまだしも、結果が出なくてさらに怪しまれるってのも、ねぇ。怪しまれたりチャチャを入れたりするのは珍しいことではありませんが、ファンとしては萎えてしまいます。名門なんだし誰もが憧れるフェラーリなんですから、正々堂々と規範になる立ち振る舞いを!劣勢ならば謙虚に、蓄積されたデータと経験で賢く!頼みますよ。

《表彰台回数》全21回 延べ63人
  1 ハミルトン            17回(81.0%)
  2 ボッタス                15回(71.4%)
  3 ルクレール             10回(47.6%)
  4 フェルスタッペン    9回(42.9%)
     ベッテル                  9回(42.9%)
  6 ガスリー                  1回(4.8%)
     クビアト                  1回(4.8%)
     サインツ                  1回(4.8%)

表彰台登壇者は8人でした。近年は決まったドライバーとチームで占領してしまい、この敷居がとても高いものになってしまっています。昨年は三強6人+ペレスで7人登壇だったのが、今シーズンは2.5強の5人+3人となり、トロ・ロッソの2人とマクラーレンの新エースとなったサインツが加わりました。ガスリーは「レッドブルではなく、出戻りトロ・ロッソ」での初表彰台となりましたね。いいんですよ、どのチームからでも乗ってしまえば。表彰台を経験すれば自ずと自信やその時の感触を糧に次のチャンスも近付きます。サインツの「ちゃんとした表彰式」見てみたいですね。今のペースと位置ならば2回目もそう遠くないはずです。
表彰台に乗れる延べ人数は21戦× 3人=63人となります。内訳はメルセデス32、フェラーリが19、レッドブルはフェルスタッペンの9、トロ・ロッソが2、そしてマクラーレンが1でトータル63です。コンストラクター順位から考えると、トロ・ロッソは頑張りましたね。ホンダエンジンでカウントすれば11となり、獲得率は17.5%でした。ちなみにルノーエンジン勢は1.6%也。

《入賞回数》全21回 延べ210人
  1 ハミルトン            21回(100%)
  2 ボッタス               19回(90.5%)
     フェルスタッペン 19回(90.5%)
  4 ルクレール            18回(85.7%)
  5 ベッテル                16回(76.2%)
  6 ガスリー                14回(66.7%)
  7 アルボン                13回(61.9%)
     サインツ                13回(61.9%)
  9 ペレス                    11回(52.4%)
     ノリス                    11回(52.4%)
11 クビアト                10回(47.6%)
     ヒュルケンベルグ 10回(47.6%)
13 ライコネン              9回(42.9%)
14 リカルド                  8回(38.1%)
15 ストロール              6回(28.6%)
16 ジョビナッツィ       4回(19.0%)
     マグヌッセン           4回(19.0%)
18 グロージャン           3回(14.3%)
19 クビカ                     1回(4.8%)

決勝で10位以内完走の入賞ですね。エントリーは10チーム20人なので、半数が入賞する権利を得ます。昔に比べたらだいぶ敷居は下がりました。20人中19人が入賞してポイントを得ています。ウィリアムズはあれだけ予選と決勝で凌駕してきたラッセルだよね、と思いきやクビカの方でしたね。第11戦の荒れたドイツGP、それもアルファロメオ2台がペナルティ降格してくれた結果の「天からの恵み」でした。クビカにとってはF1で最後の入賞になるのかな?!ラッセルはこれからも入賞のチャンスはあり得ますし、miyabikunの心の中では入賞しているから大丈夫!
入賞数ランキングはみるまでもなくポイントランキングに似た順番となってきます。堂々の1位はキングの21回、唯一の入賞率100%です。チャンピオンは抜かりありません。これが「チャンピオン」なのです。

《完走回数》全21回
  1 ハミルトン            21回(100%)
  2 アルボン                20回(95.2%)
     ガスリー                20回(95.2%)
     ジョビナッツィ     20回(95.2%)
  5 ボッタス               19回(90.5%)
     フェルスタッペン 19回(90.5%)
     ルクレール            19回(90.5%)
     ベッテル                19回(90.5%)
     ペレス                   
19回(90.5%)
     ライコネン            19回(90.5%)
     ストロール            19回(90.5%)
     マグヌッセン        
19回(90.5%)
     ラッセル               19回(90.5%)
     クビカ                   19回(90.5%)
15 サインツ               18回(85.7%)
     クビアト               18回(85.7%)
     ヒュルケンベルグ 18回(85.7%)
18 ノリス                   17回(81.0%)
19 リカルド               
16回(76.2%)
20 グロージャン        14回(66.7%)

完走となればさすがに20人全てがランキングに入ります。これができなければ、F1ドライバーは即クビですね。
全21戦のうち21戦完走がキング1人、20戦完走は3人、19戦完走10人、18戦が3人、17戦がノリス1人、16戦がリカルド。一番完走が少ないのはグロージャンの14回でした。1人だけ20年以上前の完走率みたいだ。グロージャンはね、何回も言うけど本当は速いんですよ。本当はね。キャリアもベテランの域に達したドライバーなんですが、昔から変わらずは「接触が多い」ここがあまり進歩していません。もちろんグロージャン自身ではどうしようもできないマシントラブルやアクシデントもあるけど、中団や下位スタートが多くなれば、接触やインシデント、アクシデントはつきものです。あとは一番やってはいけない「同士討ち」これも減らしたいですね。後味も悪くくだらない結末。

《ファステストラップ回数》全21回
  1 ハミルトン            6回
  2 ルクレール            4回
  3 ボッタス               3回
     フェルスタッペン 3回
  5 ベッテル               2回
     ガスリー               2回
  7 マグヌッセン        1回 ※
  ※入賞圏内完走でないため、ポイントは無し

今シーズンかやファステストラップ獲得者には 1ポイントのポイント付与がありました。ファステストラップについては別でもう少し掘り下げてみていく予定をしていますので、今回は回数だけに絞ることとします。最多はこちらもハミルトンの6回です。ファステストラップポイント推奨派のmiyabikunではありますが、今シーズンの結果を受け、感じたことがあります。次の機会に書きたいと思います。
ラインナップは表彰台獲得者に似ていますね。クビアト、サインツに代わってハースのマグヌッセンが第15戦シンガポールGPで獲得しました。しかし、※印にある通りファステストラップは獲得できても、入賞圏内でフィニッシュしないとポイント付与がなく、マグヌッセンは17位だったため、ポイント付与はありません。

《個人決勝平均順位》リタイヤ、失格は20位扱い
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  1 ハミルトン             2.38 予選比 0.10
  2 ボッタス                4.33  予選比 1.33
  3 フェルスタッペン  5.10  予選比 0.52
  4 ルクレール             5.71  予選比 1.67
  5 ベッテル                 6.52  予選比 2.14
  6 アルボン                 9.38  予選比-1.67
  7 ガスリー                 9.48  予選比-0.14
  8 サインツ               10.10  予選比-0.24
  9 ペレス                   10.86  予選比-2.48
10 ノリス                   11.43  予選比 2.00
11 ライコネン            12.76  予選比-0.10
12 クビアト               12.00  予選比-1.62
     ヒュルケンベルグ 12.00  予選比 0.90
14 リカルド               12.33  予選比 1.76
15 ストロール            12.81  予選比-2.95
16 マグヌッセン        13.86  予選比 2.14
17 ジョビナッツィ     13.95  予選比 0.67
18 グロージャン        15.29  予選比 3.24
19 ラッセル               15.95  予選比-2.43
20 クビカ                   17.24  予選比-2.38

個人決勝平均順位です。リタイヤを20位扱いしていることもあって、先日の予選平均順位と比べると格差はさほど現れませんでした。
ハミルトンが唯一の2位台に入り、表彰台獲得に手堅い位置を確保しています。7位に位置するガスリーまでが入賞圏内。8位サインツ以下15位のストロールあたりまでは混戦です。ここに入らないと、残り2、3枠の入賞圏内でフィニッシュできません。フェラーリ、ルノーはチームメイトで並んでいますが、レッドブル、トロ・ロッソ、レーシングポイント、アルファロメオあたりはチーム内格差がみられます。大抵がキャリアの浅い若手が下位となるのが多い中、トロ・ロッソは先輩クビアトがアルボンやガスリーから離されています。表彰台にも乗るクビアトの決勝運とここ一番の速さは評価できるものの、今シーズンは予選、決勝とも劣勢でした。チームメイトのガスリーもようやくF1の表彰台を経験するドライバーに仲間入りしました。もう言い訳は許されない立場ですから、来シーズンの活躍に期待しましょう。

昨年と同様にドライバーの横に「予選比」なる数字を記載しました。これは予選から決勝で平均でどれだけ順位向上したかを示しています。プラスだと「決勝で順位を落とす」傾向を示し、マイナスであれば「予選順よりもあげている」ことを示します。予選ランキングと決勝ランキングで多少順位が異なるため、これに限りコンストラクター順に並べ替えています。
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一般的には予選に比べ、決勝はリタイヤがあるため予選よりも決勝は嫌でも下がるはずです。しかし上位スタートは「抜くライバルが無く、抜かれる方が多い」ため、優秀な戦績であってもプラス表示となる点はご了承下さい。
上位のプラス表示はさておき、ランクアップが大きかったのはレーシングポイントの2人でした。予選位置がよくなく、そこからライバル離脱の間隙を縫って耐え抜いたことで数値はマイナスを示しました。上位でマイナス表示となったのはレッドブルのアルボンただ1人。先輩達の中で予選順位がよくなかった分、決勝ではセオリー通り順位を上げています。ウィリアムズ2台もしっかりマイナスできていますが、こちらもセオリー通り、抜かれる相手がいないため完走できれば順位は上がります。

個人順位でもうひとネタ。予選編でも登場したグループ別の時系列順位グラフです。見方は同じ。表彰台範囲を赤帯、入賞圏内が黄帯、入賞圏外が青帯でリタイヤは20位に集約しました。また6位には「三強ライン」を落としてあります。
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上位は予選編と同じ7人でグループを組みました。5位までは大抵三強メンバーで落ち着いていますが、ボーダーラインとなる6位の落ち着きがありません。前半はガスリーのフィニッシュが安定なく、後半は三強メンバーの順位にもバラつきがあり、この後登場してくる中位メンバーが食い込んできています。そもそもがこのようなグループ分けにおさまってしまうことが問題であり、もっとバラけてくれることがmiyabikunとしての願いです。リタイヤに値するグレーの20位や入賞圏外に赤とオレンジライン、つまりフェラーリが多く入っています。一方で緑系のメルセデスはドイツとブラジルのボッタスを除けばほぼ入賞圏内でフィニッシュしています。チャンピオンを獲れるチームと獲れないチームの違いですね。
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続いて中位に位置する7人です。こちらにはマクラーレンとルノーの2チーム4人とトロ・ロッソで残ったクビアト、アルファロメオのライコネン、レーシングポイントのペレスを選定しました。6位の壁よりもさらに上、表彰台に達したクビアト、ガスリー、サインツが際立ちます。イタリアのリカルド、ブラジルのライコネンとベテラン2人も表彰台まであと一歩の4位につけました。さすが昨年まで表彰台登壇常連だっただけあります。さすがです。
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下位は予選編と同様に6人選定しました。ハースの2人、ストロール、ジョビナッツィ、そしてウィリアムズの2人です。先程も触れた大荒れのドイツGPはストロールは4位に達し、クビカは10位入賞を獲得するなどウィリアムズまでもがグッとグラフを引き上げています。黒いグロージャンもこのドイツが今シーズン最高位となる7位でした。

《コンストラクター決勝平均順位》
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  1 メルセデス・M                3.36
  2 フェラーリ・F                 6.12
  3 レッドブル・H                 6.38
  4 マクラーレン・R            10.76
  5 トロ・ロッソ・H            11.60
  6 レーシングポイント・M 11.83
  7 ルノー・R                       12.17
  8 アルファロメオ・F         12.86
  9 ハース・F                        14.57
10 ウィリアムズ・M            16.60

ドライバー単位の次はコンストラクター単位の決勝平均順位です。一見コンストラクターランキングにみえますが、実は若干異なります。どこでしょうか?!ルノーがランキング5位なのに、こちらでは7位になっている点です。ポイントランキングはあくまで「入賞した順位に応じてポイント付与」されますが、miyabikunの評価は全ての順位でみており、下位フィニッシュ、リタイヤすると数値が高くなるためです。miyabikunイジワルですね(笑)
レッドブルはあと少しでフェラーリを捕まえられそうな順位でした。フェルスタッペンはベルギーと日本で手痛いリタイヤを喫していますが、それ以外は悪くても8位以内で入賞してきました。課題はセカンドドライバーの活躍にかかっています。つまりアルボン、あなたです。大丈夫、来シーズンは初表彰台はみられるはず。

《決勝チーム内対決》全21回
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 メルセデス・M
  ◯ ハミルトン 15 対 6 ボッタス
 フェラーリ・F
  ◯ ベッテル 12 対 9 ルクレール
 レッドブル・H
  ◯ フェルスタッペン 16 対 5 ガスリー&アルボン
 ルノー・R
 (2分け)
   ヒュルケンベルグ 8 対 11 リカルド ◯
 ハース・F
 (1分け)
   グロージャン 9 対 11 マグヌッセン ◯
 マクラーレン・R
  ◯ サインツ 13 対 8 ノリス
 レーシングポイント・M
  ◯ ペレス 16 対 5 ストロール
 アルファロメオ・F
  ◯ ライコネン 17 対 4 ジョビナッツィ
 トロ・ロッソ・H
  ◯ クビアト 11 対 10 アルボン&ガスリー
 ウィリアムズ・M
 (1分け)
   クビカ 3 対 17 ラッセル ◯

ようやく決勝編もここまで辿り着きました。チーム内対決です。予選は右側にオレンジのサブ格ドライバーの健闘がみられましたが、決勝となればさすが先輩、エースということで左側水色の勢力が上回ってきます。ルクレールに押され気味のベッテルも決勝となれば面目を保てたか。同様にクビアトも実はチーム勝敗だけでみれば辛勝でした。
ルノーにレース巧者のリカルド加入することでヒュルケンベルグの真価が試されるシーズンとなりましたが、結局表彰台は遠く、ポイントランキングでも予選、決勝のチーム内対決でもリカルドに負け、とうとう今シーズン限りでF1を離れることになりました。早々に表彰台に登壇する者もいる中でチャンスをモノにできないというのも「実力のうち」なのかなと感じてしまいます。

決勝編も長くなりました。2019年シーズンのまとめ、あと1回やらせて下さい。

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ようやくこのネタに辿り着きました。2019年シーズンを締めくくる「数字でみる2019年」の予選編です。いつもまとめてきた数字やデータを使って分析比較してみます。

《トップタイムと各チーム最速タイムとの差》
予選終了後にみてきたトップタイムと各チームの最速タイムとの差をシーズン通しでみてみます。
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チーム毎のイメージカラーで表現して、グチャついているのは相変わらずですが、中団を除けば決して目で追えないほど絡まっているわけではないですよね。速いチームはどこでも速いし、遅いチームはいつまでも遅かったです。最遅をほしいままにしたウィリアムズは遅いながらも平均3.5秒〜4.0秒あたりで推移していますが、中団はシーズンが進行していくにつれてバラけ解れていってるようにみえますよね。特に黒いハースのまとまりの無さには残念というかガッカリでした。本当は速くていいし、速くいなければおかしいドライバーラインナップなんですが、笑いのネタばかりを提供してくれていました。ハースで4コママンガ作れそうだもんなぁ、オチは毎回同じだけど(笑)
真っ黒ハースに対して、マクラーレンはシーズンを通して中団で安定した速さを確立できていました。低調な頃とどこが違うか考えると、違うところが多過ぎて、そもそもの原因が何だか分からなくなってしまいますが、理由はどうであれ名門がQ3常連、入賞確実、表彰台に手がかかる位置まで復調し、それも若手でやってのけるという話題は今シーズンのF1の「嬉しい話題」だと思います。そこのエンジンワークスはベテランを並べて対抗したものの、それに勝てなかったのだから、マクラーレンの飛躍、ドライバーの健闘は評価に充分値しますね。

見やすくするために、トップタイムから0.5秒〜3.0秒で抜き出し、中団以下で構成された「第二F1グランプリ予選編」はこうなります。
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中団のトップタイムのみタイム差をカラー表現しています。ルノーが最多となる8GP、ハースが序盤4戦とブラジルの5GP、マクラーレンも5GP、アルファロメオがオーストリアとドイツの2GP、そして意外にも市街地大得意レーシングポイントがアゼルバイジャンで1GPとなっています。呼ばれていないのはー、、どこか飛んでいっちゃいそうなウィリアムズは当然ながら、あとはトロ・ロッソか。予選についてはパッとしませんでしたね。中団に埋もれてしまった原因の一つと言えます。イマドキのF1で予選位置は決勝順位の1/3くらい重要なファクター。
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順序が逆になりましたが、トップチームの様子をみてみようと思います。三本線でスペースがありますので、トップを除く全GPのタイム差を表現しました。トップ三強はギャップが狭く、0.0秒〜1.2秒でひしめき合っています。 1周距離や平均速度は様々あれど、速いフェラーリ、強いメルセデスとは言われつつ、レッドブル(ほぼフェルスタッペン)もいい線までいっていたと言っていいと思います。トップタイムと2番手の最大差はメルセデスとフェラーリによる第5戦スペインGPの0.886秒でした。スペインのメルセデスはテストの速さなんてクソ食らえと言わんばかり、めちゃんこ速かった。
夏休み前の最終戦ハンガリーGPのフェルスタッペンはそんなマンネリ混沌としてきたシーズンを力でもぎ取った「ギリギリ初ポール」でしたね。なかなか獲れないと待ちわびて、一度獲れば終盤のメキシコとブラジルでポンポンと獲っちゃいました(メキシコGPはグリッド降格)シーズン前は「ホンダはレッドブルに見合う速さと信頼性があるのか」という懸念がありつつも、結果として速さにムラはありつつも念願の初ポール獲得となったし、複数回獲れたし、乗る人が乗れば速いということは証明できたのではないでしょうか。

《ポールポジション回数》全21回
 1 ルクレール            6回(28.6%)
 2 ハミルトン            5回(23.8%)
    ボッタス               5回(23.8%)
 4 フェルスタッペン 3回(14.3%)
 5 ベッテル               2回  (9.5%)

GP最速が決まる「ポールポジション獲得回数」です。初ポールはフェルスタッペンだけではない、F1で2年目トップチーム1年目のルクレールがキングを抑えて堂々の最多6回を記録。スポンサーロゴの自粛をはじめ「紅ではなくグレー」な噂はありつつも最速マシンを冷静かつ上手く操り、前評判通りの速さを知らしめました。一方で意外にも今シーズンのキングは適切な表現ではありませんが「たったの5回」に止まり、得意なポールトゥウィンの形を採らない勝ち方で結果的にチャンピオンシップを制しました。近年はポールトゥウィンの傾向が強い中「ポールポジションからでなくても年間で制する」というまさに鉄壁な状態までも身に付けています。マシン差以外の要素でキングを上回るにはどうしたらいいのでしょうね。
他、キングの相方ボッタスもタイの5回で並び、ベッテルは予選もイマイチの2回が精一杯でした。となると、メルセデスはトータルで10回、フェラーリは8回となり、予選においてもメルセデスが勝ちとなります。これがF1でいう今流行の「ONE TEAM」というやつですね。

《個人予選平均順位》交換ペナルティ降格は含まず
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  1 ハミルトン              2.29  Q1通過21 Q2通過21
  2 ボッタス                 3.00  Q1通過21 Q2通過21
  3 ルクレール              4.05  Q1通過20 Q2通過20
  4 ベッテル                 4.38  Q1通過20 Q2通過20
  5 フェルスタッペン   4.57  Q1通過20 Q2通過19
  6 ノリス                     9.43  Q1通過20 Q2通過14
  7 ガスリー                 9.62  Q1通過19 Q2通過13
  8 サインツ               10.33  Q1通過18 Q2通過13
  9 リカルド               10.57  Q1通過18 Q2通過11
10 アルボン               11.05  Q1通過18 Q2通過9
11 ヒュルケンベルグ 11.10  Q1通過18 Q2通過9
12 マグヌッセン        11.71  Q1通過18 Q2通過9
13 ライコネン            11.86  Q1通過17 Q2通過9
14 グロージャン        12.05  Q1通過15 Q2通過9
15 ジョビナッツィ     13.29  Q1通過16 Q2通過3
16 ペレス                   13.33  Q1通過14 Q2通過4
17 クビアト               13.62  Q1通過14 Q2通過4
18 ストロール            15.76  Q1通過7  Q2通過1
19 ラッセル               18.38  Q1通過0  Q2通過0
20 クビカ                   19.62  Q1通過0  Q2通過0

予選平均順位ランキングの全21戦版になります。ペナルティ降格は含まず前の純粋な予選順位で割り出してはいますが「ペナルティ降格が決まっているため、予選は程々に」の順位は含まれてしまっています。またチームカラー毎に色分けしている中で、ガスリーとアルボンの2人については以前にもやったことがあるグラデーション仕上げとしました。
回数こそルクレールにトップは譲ったメルセデス2人が平均値ではフロントロウを獲得する形となりました。ポールは足りずとも「悪い結果にもならなかった」という安定感を示しています。ポールシッター5人までが4位台に入り、その次となると大きく離れた9位台にノリスとガスリーがようやく現れます。ノリス、やるじゃないか!サインツ先輩が1つ前の7番手を陣取るイメージが強いが、交換ペナルティが助けになって平均値では上回ったぞ。新人賞だ!ガスリーは前半のレッドブル時代はだいぶ矢面に立たされてきたけど、トロ・ロッソに出戻ってからも先輩よりかはQ3進出率も高かったですね。予選においての「ガス・アル」対決は1.43位差でガスリーの勝ちでした。
昨年と同様にQ1とQ2突破数も記載しました。昨年はドライバー20人全員がQ1を突破し、2人を除いてQ2突破していました。しかし今シーズンはウィリアムズの2人がQ1すら突破できないという厳しい現実を突き付けられています。クビカの過去は輝かしい戦績があるし、今シーズンは、、だけど、ラッセルのポテンシャルをもっと正当に評価してあげたいですよね。何せF1に昇格する前のカテゴリーではノリス君やトップチーム昇格のアルボンを上回る戦績を持っています。あと一年じっと「浪人」して、キングが椅子を離れることがあればその時がチャンスかな?!

こちらも昨シーズンから導入した「個人予選順位」を時系列でグラフにし、上位中位下位の3グループに分けて表現したものです。青いゾーンがQ1止まり、黄色がQ2止まり、そして赤いゾーンはQ3進出範囲としています。まず上位三強7人の順位グラフです。
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明瞭に分かれる「6番手と7番手に立ちはだかる壁」三強はココを陣取るのが最低限の命題ですね。あとこのグループは夏休み明けの第13戦ベルギーGPよりレッドブルのドライバーチェンジがありました。その辺の効果があったかどうか判別するために、破線で区切っています。概ね6番手以内にはおさまっているようですが、水色ラインのガスリーが上に下に不安定でしたね。まあまあ、序盤は慣れていないこともあるし、シーズン前テストでド派手にかましてしまったこともあって仕方がない部分もあります。ガスリーの最上位はシーズン折り返しの第11戦ドイツGPの4位でした。地元ベッテルが降格、ルクレールも離脱してくれたことが助けにはなりましたが、比較対象となるフェルスタッペンがガッチリ2番手を獲得したことを考えると、完敗。ガスリーがフェルスタッペンを上回ったのはQ2脱出に間に合わなかった第7戦カナダGPの1戦のみでした。ではアルボンはどうだったのよというわけでみてみると、序盤2戦はまあまあ、上級マシンに慣れるまでの準備期間として、3戦目のシンガポールGPでは6番手獲得。続くロシアは攻めたターン14でクラッシュするも、第17戦日本GPからは6番手以内を守れています。よってレッドブルのマシンにはアルボンの方が合っていたかな。逆にガスリーはトロ・ロッソ復帰以降もレッドブル時代とさほど変わらない順位を保てていることを考えたら、ガスリーも結果オーライとみるのがよさそうですね。
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中位もちょこっと半端な7人で区切りました。ルノーの2人、マクラーレンの2人、ハースの2人とライコネンです。中団で上位に顔を覗かせそうな面々で、Q2出走は常連、Q3進出はそこそこに、6番手以内で偉業、マシンが風邪気味だとたまにQ1落ちといった感じ。偉業に当たる6番手以上はリカルドとマグヌッセン3回、グロージャン、サインツ、ノリスが2回、ヒュルケンベルグとライコネンが1回でした。ライコネンに「偉業」なんて言うのは失礼かもしれないけど、本人は関係ないか(笑)
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下位は残ったジョビナッツィ、クビアトにレーシングポイント2人とウィリアムズ2人の合計6人になります。ペレスとクビアトはポイントランキングから考えれば、中位に入るべきドライバーだと思いますが、ペレスのグラフを見てわかるようにQ3進出回とQ1落ち回を行ったり来たりで予選については安定しませんでした。それだけマシンが熟していなかったことでしょう。前半戦はストロール、ラッセル、クビカの順がテッパンになっていましたが、後半戦からは違います。ストロールが元気になっていますね。このメンバーは6番手こそ第4戦アゼルバイジャンGPでのペレスとクビアトに止まるものの、Q3にもちょこちょこお目見えしています。先程の繰り返しになりますが、Q3を知らないのはウィリアムズの2人のみです。安定の最下位を張るクビカがひょこっと持ち上がっているGPはご存知の通りの「タイムを出していないドライバーがある時」となります。

《コンストラクター(チーム)別予選平均順位》
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  1 メルセデス・M                 2.64
  2 フェラーリ・F                  4.21
  3 レッドブル・H                  6.48
  4 マクラーレン・R              9.88
  5 ルノー・R                       10.83
  6 ハース・F                        11.88
  7 アルファロメオ・F         12.57
  8 トロ・ロッソ・H            12.95
  9 レーシングポイント・M 14.55
10 ウィリアムズ・M            19.00

コンストラクター(チーム)単位の予選平均順位です。概ねドライバー単位とイメージは当然似通ってきますね。ドライバーのと比べて、こちらの順位が下がっていれば、誰かが平均値を下げているということです。今回は決勝ではなくあくまで予選順位でのランキングですので、ポイントランキングとイコールではありませんが、参考までに比較すると、ポイントランキング6位のトロ・ロッソは予選平均8番目。方やポイントランキング9位のハースは予選だけ切り取れば6番目の速さがあるとみられます。トロ・ロッソは予選より決勝忍耐派でハースは決勝クラッシュ派という傾向はレースを観ていればもちろんのこと、数字だけ取り出してもうかがえます。ウィリアムズの19位ピッタリとは何とも歯切れのいい明確な順位だこと(笑)

《予選チーム内対決》全21回
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 メルセデス・M
  ◯ ハミルトン 14 対 7 ボッタス
 フェラーリ・F
   ベッテル 9 対 12 ルクレール ◯
 レッドブル・H
  ◯ フェルスタッペン 19 対 2 ガスリー&アルボン
 ルノー・R
   ヒュルケンベルグ 8 対 13 リカルド ◯
 ハース・F
   グロージャン 8 対 13 マグヌッセン ◯
 マクラーレン・R
   サインツ 10 対 12 ノリス ◯
 レーシングポイント・M
  ◯ ペレス 18 対 3 ストロール
 アルファロメオ・F
  ◯ ライコネン 12 対 9 ジョビナッツィ
 トロ・ロッソ・H
   クビアト 8 対 13 アルボン&ガスリー ◯
 ウィリアムズ・M
   クビカ 0 対 21 ラッセル ◯

最後はお決まりのチーム内対決です。グラフ左手がエース格、右手のオレンジはサブ格と公然の事実に加えmiyabikunの独断で並べています。予選は引き分け無し、ペナルティ降格は後回しのデータになります。
結果は見ての通りであることはもちろんのこと、miyabikunが感じた「予選頑張ったで賞」は4回王者食いの2年目ルクレール、『対価』を活力に予選屋を追い詰めたリカルド、最年少でも果敢に先輩に食らいついたノリス、そして優勝経験者を完封する秘めたる原石ラッセルの4人です。及第者はその裏返しではありますが、ベッテルとクビアトの2人は説教部屋行きですね。ベッテルはある程度覚悟はしていたことでしょうが、まさかここまでヤツが早期に速さをみせてくると思わなかったのではないでしょうか。当然として「結果」の無いルクレールに対して、ベッテルの方が格付けは未だ上です。堂々と貫禄と経験を見せ付ければいい。ただ予選の結果、予選の戦略や指示出し、決勝の太々しさなどに取り乱して、良からぬ予期せぬ方向ばかりに向いてしまっていました。ベッテルは元々ハミルトン同様に「ポールトゥウィン」を得意としていましたので、この予選の順位や戦績ではチャンピオン復帰は遠退いてしまいます。

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まだまだ書きたいこと、気になる点、突っ込みたいこと様々ありますが、予選編はこれくらいに。

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2019年シーズン終了から一週間以上時間を要してしまいました。第15戦から最終戦までの7戦分について各種データ整理、集計を行いましたのでグラフを使いつつみていきたいと思います。

《予選編》
まずは毎度の「各チーム予選最速のタイムの差」です。各チーム2人のドライバーのQ1、Q2、Q3の最速のタイムを採用しています。
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終盤7戦の最速ラップはフェラーリが4GP(シンガポール、ロシア、日本、アメリカ)、レッドブルは2GP(メキシコ、ブラジル)、メルセデスについては最終戦アブダビGPのたった1GPだけでした。でもこの後みていきますが、結果的にメルセデスが完膚無きまでのチャンピオンを獲得してしまうわけですから、シーズンの「最速と最強」は異なっていたことを意味し、所詮予選の速さは関係なかった、という内容になっています。
中盤7戦ではトップ3の一角をなすレッドブルを上回る中団チーム(第14戦イタリアGPのルノー)がみられましたが、終盤7戦では交わることなくトップと中団に隔たりがあります。またアジアラウンドまで予選最速を誇ったフェラーリは最終盤の2戦でホンダエンジンを積むレッドブルに先行を許す形となりました。miyabikunはその真相が分かりません。ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい(笑)
中団の中央付近をさまようアルファロメオはこの終盤7戦で精彩を欠いていましたね。徐々に上向き調子のジョビナッツィに対してベテランのライコネンがイマイチでした。序盤が好調だっただけに、シモーネ・レスタの途中離脱が影響しているのか定まらぬマシンバランスとライコネンのモチベーション低下が無いかが来シーズンへの一抹の不安材料となっています。

こちらはスターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位です。
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予選4GPで最速を誇ったフェラーリがメルセデスを抑えて2位台を確保し、ハミルトンとフェルスタッペンが3位ちょうどに並びました。フェルスタッペン立派じゃないですか。ただレッドブルはどうしてもフェルスタッペン1人に頼らざるを得ない状況が続き、三強6人から「三強5.5人」が定着しつつあります。終盤7戦全てはレッドブルからの参戦となったアルボンにとっては今シーズンで「練習期間」が終わり、引き続く来シーズンは「レッドブルの正ドライバー」としてバトルに参加していくことが求められます。
ポイント争いだけでなく予選から安定した地位を確立した若きマクラーレンがQ3進出のボーダーラインを築き、トロ・ロッソで再修行を行うことになったガスリーが速さをみせました。トロ・ロッソの水が合うご様子。以下、18番目に位置するレーシングポイントのストロールまでが14位台でQ2突破のボーダーラインとなっています。グロージャンからストロールまではGPによってまちまちでした。混戦ですね。
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コンストラクター単位で均します。終盤7戦の「速さ勢力図」といったところでしょうか。あくまで「速さ」であって「強さ」ではありません。強さはこの後の「決勝編」をみる必要があります。

最後はチームメイト対決。いつものようにグラフ左手の青が先輩もしくはエース格、右手の赤が新入りやセカンド格を並べています。
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レッドブルとウィリアムズの結果はさておき、中団のアルファロメオのジョビナッツィとガスリーの制圧が光りますね。先輩どうした?!予選は所詮予選に過ぎないけど、予選がよくないのは決勝の戦い方に不利を強いられるぞ。どちらのチームも来シーズンは「似たような名前」で同じラインナップとなります。アルファ同士頑張れ先輩、模範となれ!

《決勝編》
続いて決勝編。否応なくいつものmiyabikun式「リタイヤ20位」扱いにしちゃいます。
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見事なまでのハミルトンの抜け具合ですね。これぞキングなんですね。予選はフェルスタッペンと並ぶ平均3.00位でした。決勝は2.71位と0.29ポイント順位を上げています。思い出して下さい、ハミルトンは終盤7戦でポールポジションは最終戦アブダビGPのたった1回に対して、優勝はロシア、メキシコ、アブダビの3勝でした。今まではベッテル同様にポールトゥウィンのイメージが強くありましたが、今シーズンは特に「ポールポジション以外からの優勝」が際立っています。あまり書くとこの後に控えるネタが切れてしまうのでこれくらいにしておきます(笑)
予選こそ出遅れがみられたアルボンは決勝だけでみるとハミルトンを除いた「三強4人」に加われています。ん、4人?ハミルトンを除いたら5.5人では?!違いますね。ハミルトン以外にもまだ0.5人がいて、その方はココに加われていませんね。アルボンの次は健闘サインツがいて、その次の帯が赤い。ベッテルです。平均にすると9.57位だと?!何やってるんだ本当に。一応第15戦シンガポールGPの優勝者です。それでもリタイヤ2回、13位1回、17位扱いとなれば平均値は下がっちゃいます。シーズン開始直後から「乱調の気配」は予想されましたが、まさか終盤にここまで落ち込むとは、、。毎年のことながら誰か彼を救ってあげてくれ(笑)この後もっと悲惨な結果を目の当たりにしますので、ベッテルファンの方は今から覚悟しておいて下さい。
ノリスまでは入賞圏内9位台につけて、奮起のガスリーは惜しくも10.57位台。大体普段の決勝結果を反映しているような統計ですね。
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コンストラクター単位の決勝平均順位です。パワーバランスでいうと同士討ちしちゃうフェラーリより「同士討ちにはならない距離感の」レッドブルが上回ってきます。4番目マクラーレンまでは2人揃っての入賞確率が高く、5番目に位置するトロ・ロッソから8位に位置するアルファロメオあたりまではどちらか1人が入賞か、ハースとウィリアムズは残念ですが2人とも入賞圏外という感じになります。

決勝周回数ランキングです。終盤7戦の全周回数は419周でした。
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100点満点はブラジルGPの絡み合いコンビ、キングとアルボンの2人のみです。キングはいつも1位なので今回はここぞとばかりアルボンヌを1位にしてみました。頂点の中での頂点は気持ちいいでしょう、アルボンヌ。
チームでまとまる順位に対して、周回数は意外とバラけます。一番優秀だったのは何とトロ・ロッソでした。順位はギリギリでも仕事はしっかりこなしていますね。足を引っ張っちゃっているのは黄色いルノーのリカルドと、さっきのベッテルですね。337周で周回率は80.4%で最下位か。ベッテルの強さも19.6%ダウンとなった終盤7戦でした。
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チーム別周回数です。全周回数はドライバーくくりの2倍となる838周となります。一番周回したのは先程2人とも頑張った証でトロ・ロッソが828周でした。10周足らず!リタイヤは第14戦イタリアGPのクビアトのみ。ハースの低調は想定の範囲内、意外なのは遅くても周回はこなしてきたウィリアムズ。数少ない「いいところ」が削がれてしまっています。フェラーリが10チーム中9番目。理由は言わずと知れたベッテルが原因。

決勝編最後はチームメイト対決です。引き分けは「両者ともリタイヤ(失格)した場合」でグラフ中央に黒帯で表現しています。
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予選と比較し、立場が逆転しているのはフェラーリのベッテル、ルノーのリカルド、アルファロメオのライコネンの3チームになります。いずれもレース巧者ですね。ヒュルケンベルグはクドいけど予選はいいのに、決勝が。さっきのグラフにあるように、決勝平均値12.14位で揃った2人はリカルドが予選12.57位から微妙に順位を上げているのに対して、ヒュルケンベルグは平均11.00位からのダウンになってしまっています。決勝は走っていればリタイヤなどで順位が自動的に上がるのがセオリーではあるものの、それでも下げてしまうということは、いくらマシンセッティングが長けていても残れません。運が悪さが179戦続いたわけか。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
最後の最後にランキンググラフです。チーム毎に色を塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格で区別しています。今回も三強メンバーとそれ以外でグラフを分けました。まずは三強から。
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6人のうち、ガチャガチャやっていたのはフェラーリの2人とフェルスタッペンだけでした。あとはお互いが触れず離れずで平行に伸びています。シンガポールGP時点では3人のうちルクレールが3位タイの200ポイントでした。しかしラスト2戦でフェラーリが共に失速し、その間にフェルスタッペンが第20戦ブラジルGPで3勝目を挙げて逆転、3位に浮上したまま振り切りました。
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前回2/3の時と同様に3/3も「第15戦基点のランキンググラフ」を作成しています。このショートシーズンの方が伸びが見やすいです。第15戦シンガポールGPを制したベッテルが出足はよかったものの以降が低調。日本GPで手痛いリタイヤで終えた紺色実線のフェルスタッペンが終盤で急激に3人を追い抜く!この破壊力があるのに、チャンピオンはまだ遠い。チャンピオンを目指すならいい見本はハミルトンですね。ブラジルGPで引っ込みがありつつも、確実にポイントを積み上げて、終盤7戦区切りでみてもチャンピオンということになるわけです。この領域にいつ達することになるのでしょうか。
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三強以下のグラフです。チャンピオン争いのグラフだったらさぞかし盛り上がったことだろうに、と想像してしまいます。サインツが「翼を取り替えた」ガスリーを追って最終戦で上回る!サインツも一時期までは「翼を授かることを目指していた」のが懐かしいです。結果的には名門マクラーレンの浄化に貢献して、今やエースの地位を得ました。一方でキャリアも一枚上手なはずの「一度翼をもぎ取られた」クビアトはちょっと置いてきぼり。中団の波にどっぷり浸かってしまっています。クビアトの課題は予選です。また話を戻して決勝平均は11.29位にいるのに予選平均順位が14.43位はガスリーと比較しても低過ぎます。理想はQ3常連であってほしいし、せめてQ2上位で予選を終えなければ、再来シーズンが危うくなります。また「クビ」ネタでイジらなければならなくなっちゃうよー。
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コンストラクターズグラフはこちら。まずは三強。こちらは特にほじくるまでもありません。一応ランキング2位のフェラーリは結果的に「第15戦時点のメルセデスにも追いつけなかったという非常に悲しく、みっともない事実を知るだけです。ならば3/3グランプリではどうだったか。
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こちらでもあと1戦でレッドブルに2位の座を奪われそうな流れでした。フェラーリは2人で似たような戦績を辿り、レッドブルはたった1人で対抗していたことに救われましたね。どちらにせよメルセデスのグラフは「あさっての方向」を向いています。
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三強以下のグラフやポイントは、20年前のフェラーリやマクラーレンあたりを見ているようで、どこか懐かしく感じます。この位で全体が競っていてくれないと、カテゴリー違いの合同戦みたいになってしまいますよね。第2のF1グランプリは勢いついたマクラーレンが他を寄せ付けることなく完全な第2チャンピオンを獲得しています。混戦にみえていましたが、結果として絡まり合っているのはトロ・ロッソとレーシングポイントの2チームだけでした。
ちなみに第15戦シンガポールGPで三強以外から唯一のファステストラップを獲得したハースのマグヌッセンですが、決勝は17位完走だったためファステストラップポイントの付与はありませんでした。仮に今後こういうのが増えたりすると、ファステストラップポイントの意味が薄れていきます。
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トロ・ロッソとアルファロメオにとって、ブラジルGPがかなりの助けになったことが伺えますね。それにしてもハースは酷いな。7戦あって2ポイントか(ウィリアムズに至っては、見ていないことになっている)

最後は尻すぼみ感のある考察になりましたが、まあまあイメージ通りがグラフの波形に表れていたのではないかなと思います。この3/3期は2/3期のど真ん中である第11戦ドイツGPを上回る荒れ方をしたブラジルGPがとても印象に残っています。ホンダにとっては代表的なレースの一つに数えられることでしょう。これでシーズンを3つに分けた各種データのまとめを終わりにします。この後は一年を通しで各種数字と印象的な出来事を総括していこうと思っています。


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やっと整理を終えました!何とかシンガポールGP開催前に滑り込みセーフ、ということで夏休みを挟んだ2019年シーズン中盤7戦の各種結果と統計をみていきたいと思います。

《予選編》
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まずは「各チーム予選最速のタイムの差」を比較します。一般的にはQ1よりQ2、Q2よりQ3の方がタイムは向上しますが、チーム毎にみてそのGP最速のタイムを採用しています。ベンチマークのタイムを記録したのは7戦中メルセデスが3GP(フランス、イギリス、ドイツ)、フェラーリも3GP(オーストリア、ベルギー、イタリア)、そしてレッドブルがハンガリー1GPとなっています。大方の予想通り、パワーサーキットでフェラーリが最速で、2番手と最大の差を築いたのは第13戦ベルギーGPの0.763秒差でした。ルクレールが抜群な速さをみせました。逆に2番手とギリギリだったのはフェルスタッペンの初ポール獲得となった第12戦ハンガリーGPでメルセデスとの差はわずか0.018秒!距離にして106cm(合ってる?!)でした。苦労して獲得したフェルスタッペンのポールはギリギリでしたね。喜ばしいやら、どこか寂しいような。まだ言ってる(笑)
以前に振り返った序盤7戦から全体的な序列は大幅に変わっておらず、少しレッドブルが接近できました。中団以下は中盤前半はマクラーレンが好位置につけ、後半はルノーがまずまずと言った感じ。序盤と同様に、グラフの上限を5秒に設定しています。ウィリアムズはベルギーGPで5.029秒差となったため、とうとうグラフからはみ出てしまいました。2人とも頑張っているのは伝わりますが、マシン自体がついていけていません。

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スターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位になります。ガスリーとアルボンの2人は一応チームカラーでグラデーションにしてあげました。同系色だからあまり目立ちませんね。
メルセデス2人の2位台を筆頭に少し離れてルクレールが3位台、フェルスタッペンが5位台となりました。ベッテルの第9戦オーストリアはQ3走らず、第11戦ドイツGPは予選自体走れずが響き、結果7位台はかなり情けない。さらにガスリーが2チーム含めて平均9.14位で格下出戻りライコネンと並びました。近年のレッドブルは「予選命」ではないレース運びをするにせよ、フェルスタッペンとの差を考えるとやはりイマイチでした。結果、レッドブルでは表彰台に手がかかりませんでした。逆にしぶとくQ3に顔を出すライコネンは誉められるべき順位だと思います。クビアトは決勝での幸運、また予選では被害者になる面もありましたが、予選順位だけ切り取るともう少し上位で予選を終えてほしいなと思います。
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コンストラクター単位で均します。ズタボロのハースに代わって、ベテラン布陣のルノーが中団の筆頭です。マクラーレンは序盤7戦とほぼ変わらずの10位台、ジョビナッツィが少しまともになったこともあってアルファロメオが僅差で追っています。

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予選編の最後はチームメイト対決。グラフ左手の青組が先輩もしくはエース格、右手の紅組が新入りやセカンド格を並べ、ドライバーチェンジのあったレッドブルとトロ・ロッソのセカンド側は連名としました。なお、予選順位でみるため引き分けや降格ペナルティは反映しません。純粋な予選終了時の順位で判定します。引き分けのない7戦だと、必ず優劣が付くからわかりやすいですね。
ウィリアムズの0-7は当然というか諦めもつきますが、もう1チームの0-7は頂けません。精神的にやられてしまっている気がします。誰か救ってあげて下さい。マクラーレンのノリスはサインツ相手に速さをみせていましたね。序盤も3-4で勝っていましたので、ノリスの課題は決勝レースということになります。肩を持つわけではないけど決勝はノリス自身ではどうしようもできないトラブルも多々ありました。ちなみにレッドブルの6-1の内訳を補足すると、第14戦イタリアGPのフェルスタッペンがQ1タイム無しだったためアルボンに白が1つ付き、ガスリーに対しては5戦全勝でした。

《決勝編》
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続いて決勝の平均順位編。順位はイジワルmiyabikun式の「リタイヤは20位」扱いです。1位のハミルトンは珍しく3位台まで下がっていますね。7戦中リタイヤは無く優勝が3つ、2位1回、3位1回、5位1回で散らかったドイツGPで9位をかました影響です。もうちょっとかましてくれるとシーズンは盛り上がります。中盤は地味ボッタスよりもルクレールの活躍が光りました。2勝とも清々しい勝ち方だったかと言われたら、首が5°ほど傾く内容ですが、勝ちは勝ち。今シーズンのフェラーリの「手ぶら」は何とか免れました。アルボン以下クビアトまでの9人は非常に接近しています。ちょうど9位台後半から12位台とうまくいけば入賞圏内、下手をすると圏外に沈むというサーキット特性やマシンの具合などで左右されるギリギリのラインを争っています。
序盤7戦はその集団にいたマグヌッセンでしたが、中盤になるとマシン自体が迷走状態で挙げ句の果てには「本来の仲間とやり合う」という独自のレース展開が定着してしまっていました。その結果、ウィリアムズのラッセルにすら抜かれて仲間と揃ってF1の底辺付近に位置しています。後半戦もごちゃごちゃやっているようではmiyabikun式で計算するとビリよりリタイヤの方が低く評価されますので、本当に底辺に並んでしまうぞ?!この後出てきますがウィリアムズは遅くても「完走」はしてきます。
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コンストラクター単位の決勝平均順位です。予選がまあまあのアルファロメオとハースが順位を下げ、トロ・ロッソと地味にレーシングポイントが上がっています。決勝はライバルがリタイヤすることを考えると、トップ争いならともかく下位は予選の平均順位を上げていきたいですね。

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決勝周回数ランキングです。この中盤7戦の全周回数は407周でした。こちらもガスリーとアルボンはグラデーション仕上げにしています。全周回消化は序盤7戦に続いてハミルトンただ1人でした。散らかりドイツGPは9位ですが周回遅れにもなっていません。これで全14戦でみても全周回消化はハミルトン1人となっています。特に驚きもせず、さすがチャンピオンという走りです。
ウィリアムズは先程少し話題に出した通り2人とも周回遅れながら完走しているため好位置に入ってきます。クビカはドイツGPで繰り上がり10位入賞を果たしました。レーシングポイントのストロールも中盤7戦は完走しています。ドイツGPの4位は惜しかったですね。
「最も仕事をしていなかったで賞」はグロージャンの331周で消化率81.3%の76周足らずでした。1レース分以上足りません。「来シーズンのF1に乗れないで賞」にならないといいのですが。下位は揃って白煙を吹くトラブルに見舞われたり、接触やクラッシュが多かったイメージ。マシントラブルはドライバーにとってはやり切れません。
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チーム別周回数はこちら。2台で参戦していますので、全周回数はドライバーくくりの2倍となる814周とみます。全周回消化のハミルトン擁するメルセデスが数を下げているのは言わずともボッタスのことです。濡れたドイツGPで滑ってぶつけてゲンコツを食らっています。先日のイタリアGPといい、勝負弱い。来シーズンのメルセデスドライブは決めたけど、立ち位置は既に決まっているような気がします。チャンピオンを獲らせてあげたいけど、それでも獲りにいけないくらい、勝負弱い。優しいんだろうなぁ。

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決勝編最後はチームメイト対決です。引き分けは「両者ともリタイヤした場合」でグラフ中央に黒帯で表現しました。チーム内の成績、力関係は序盤7戦と同じところがほとんどの中、フェラーリだけは入れ替わりました。序盤は6-1だったのに対し、中盤は2-5となっています。これで合算すると8-6。まだ若干ベッテルが勝っている状態で終盤はどういう争いになるか見ものです。果たしてフェラーリのエースでいられるか、もう賞味期限切れと言われるか?!
ルノーの引き分けはドイツGPの両リタイヤ、ハースの引き分けはイギリスGPから来ています。共通しているのは実力差も伯仲していて、マシンの速さと信頼性が不安定である点。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
今回も最後はランキンググラフをみていきます。チーム毎に見慣れた色使いに塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格を示します。三強メンバーとそれ以外でグラフを分けますが、レッドブルについてはこの間の異動を伴いましたので、ガスリーとアルボンの2人はスペシャルにどちらにも登場します。
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トップ3チーム7人によるグラフです。メルセデスはライバルともチーム間でも交わらずの旅を続けています。レッドブルのスイッチ組も当然ながら交わらず。入れ替わりが激しかったのはフェラーリの2人とフェルスタッペンによる三者です。第8戦フランスGPで3位だったベッテルはオーストリアGPで優勝したフェルスタッペンに抜かれ、イタリアGPで優勝したルクレールにもとうとう抜かれて、現状はランキング5位です。
今回は新しい試みとして「第8戦基点のランキンググラフ」を作成しました。第8戦フランスGPを開幕戦のように見立ててイタリアGPまでの積み上げをみます。こうすることで序盤7戦と同列のバイオグラフとしてみることができます(序盤7戦のランキンググラフは割愛します。以前の記事を参照下さい)
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ハミルトンは序盤7戦を終えた時点で162ポイントでした。ところが中盤7戦の獲得は122ポイントに止まり、トータルで284ポイントとなります。またボッタスは序盤で133ポイントを稼いでいたのに対して中盤は88ポイントでした。対してフェルスタッペンは序盤の88ポイントから97ポイントに、ルクレールは72ポイントから110ポイントに飛躍しています。中盤戦はこの若い2人がメルセデスのポイントを削り取ることに成功しています。ベッテルは100ポイントから69ポイントと下がって不調(空回り)っぷりがよくわかります。
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三強以下はこうなりました。サインツが頑張っていますね。ベルギーやイタリアもその勢いを保てていればガスリー食いも可能でした。ノーポイントのドライバーはラッセルのみとなり、可哀想ですがグラフからは割愛しています。終盤7戦でグラフに登場するのを待ちましょう。
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7戦のみのグラフです。クビアト久々表彰台のドイツGPが際立ちます。このクラスの表彰台登壇は至難の業だと思いますが、一度でも表彰台に乗れば飛躍的にランクアップが期待できます。序盤に比べると、ライコネンとノリスが伸び悩んでいます。

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コンストラクターズポイントグラフです。三強の傾きは似通っています。メルセデスはハミルトン、フェラーリはルクレール、レッドブルはフェルスタッペンがチームを牽引しています。ファステストラップポイント獲得はメルセデスが2回、フェラーリが2回、そしてレッドブルが3回と全てが三強から選出されました。
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7戦のみでみます。レッドブルがフェラーリを食いかけています。終盤7戦は比較的レッドブルに分があるGPが残っていますので、コンストラクター2位を獲得する可能性を多く秘めています。
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三強以下のコンストラクターはこのような感じ。マクラーレンが単独の4番手チームとしてひた走っています。それに待ったをかけるワークスルノー、一度トロ・ロッソに獲られた5番手をイタリアで挽回してきました。トロ・ロッソはクビアトのドイツ「大爆発」以外は比較的低調です。アルボンに代わったガスリーがどこまで貢献できるかがカギですね。最後の最後はこちらの7戦のみグラブで〆たいと思います。
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終盤7戦は日本GPありナイトレースあり市街地ありと中盤とは全く毛色の違うフライアウェイが続きます。中盤は今シーズンもドイツGPが様々な影響を及ぼし、裁定やペナルティに疑問が残るレースが続きました。チャンピオンはいつ決まるのか、また勢力図の変化や番狂わせなどを期待しつつ、クリーンなバトルをみせてほしいものです。

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皆さんは今シーズンのF1をどのように感じていますか?いいですか、このまま進んでいいんですか?!勝ちまくる人、なかなか勝てない人、毎回やらかしちゃう人、様々いますね。ドライバーの移籍やエンジン変更など、近年では比較的動きのあった2019年の序盤戦7戦をいつものように整理してみました。

《予選編》
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予選時に恒例となってきている「各チーム予選最速のタイムの差」を比較します。グラフをみると1チーム飛び出ているのがありますね。これがメルセデス、いやいや上下が逆、エンジンだけ正解のウィリアムズです。序盤7戦でどのライバルと絡むことはなく、第4戦アゼルバイジャンGPは9番手のルノーからも2.6秒離れてしまっています。全く別のカテゴリーのタイム差ですね。
トップに注目すると、メルセデスがオーストラリア、中国、アゼルバイジャン、スペイン、モナコの5箇所、フェラーリがバーレーンとカナダでベンチマークとなるトップタイムです。両者最大の差はテストで散々走り込んだスペインGPの0.886秒差でした。当初は昨年同様にフェラーリが速さをみせてくるのではないかと予想しましたが、全く歯が立ちませんでしたね。フェラーリの「ガッカリ感」そしてメルセデスの「やっぱり感」をまざまざと見せつけられました。メルセデスは今シーズンからマシン思想を変え「コーナリング時に速い」ものにシフトしてきました。コーナーことに少しずつ引き離しにかかる走りはサーキット1周すると大きな貯金として積み上げられます。今までの「スピードとパワーのメルセデス」に「コーナリング重視のレッドブル」を「足して2で割らない」ような完膚無きまでの仕上がりって感じ。唯一対抗できそうなフェラーリのこの先はストレート頼みのパワーサーキットに限られてしまうのでしょうか。トップ(ほぼメルセデス)と中団のギャップの浮き沈みは「エアロやコーナリング重視(スペイン)」の時に一様に差が大きくなっているようにみえます。
エンジン変更のあった新生レッドブルは安定の3番手チームをキープ。ただ例年の「3番手と4番手の間にあった壁」は薄れつつあります。第2戦バーレーンGPでは黒ハースとぴちぴちマクラーレンが赤牛の尻尾を捕まえるべく迫っています。トロ・ロッソはハースを挟んだ真後ろをついていく感じ。中団はいつものことながら絡まり合っていますね。エンジンがどうとかパワーがどうとか色々ありましたが、蓋を開けてみればレッドブルはレッドブルの位置だし、トロ・ロッソも定番な位置ではあるので、結局は「ドライバーの腕と走りの好みに合うか」によるんじゃないかな、と思います。ハイパワーのフェラーリやメルセデスもワークス以外は結局離されてしまっています。

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スターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位です。ツートップはメルセデスの2人が獲得し、ハミルトンは唯一の1位台を確保しています。フェルスタッペンは昨年の同時期8位台から5位台まで順位を上げていますが、相方ガスリーは遠く離れて9位台となっています。チームへの不慣れは考慮しつつもフェルスタッペンと同じマシンを与えられているわけですから、この差を早く埋められないと「チームの競争力」にも限界を与えますし、果ては「自分の評価」にも影響が出てきます。それはルクレールにも同じことが言えます。母国モナコでの「不手際」がイタかった。
頑張っているところとしては、今シーズンから下克下を選んで予選屋ヒュルケンベルグを上回るリカルド、あとは名門抜擢の最年少ノリスはサインツ先輩を超えてきました。頼もしい若手です。ノリスやアルボンが目立つ一方、どうにかしてあげたくなるのがラッセルですね。同等カテゴリーマシンに乗れていれば、間違いなく相見えているはずです。
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コンストラクター単位で整理するとこうなります。各所単発な速さ云々ではなく、サーキット1周を速く走る順はこの序列になりそうです。真っ黒ハースも速さでいえばこの位置にいます。

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予選編の最後はチームメイト対決です。グラフ左手の青組が先輩もしくはエースドライバー、右手の紅組が新入りやセカンドさんを意味します。予選順位でみるため引き分けや降格ペナルティは反映しません。
7×0が2組あります。レーシングポイントのところの「ペイ対決」は先輩ペイの勝ち。ペイはペイでもキャリアが違う。またウィリアムズの「久々復帰と優秀新人対決」は優秀新人の完勝でした。クビカね、もう痛みはないんだろうけど、心はイタいだろうなぁ。若さの差かなぁ。
いい勝負をしたのはメルセデスとマクラーレンです。ボッタスは一時期キレキレに速かったですね。予選から勝ることが今シーズンの必須目標です。今後のレースもまだ勝ち越しできるチャンスはあります。今年はヤレる!

《決勝編》
次は決勝編です。個人成績からみていきます。決勝はいつものmiyabikun式「リタイヤは20位」扱いとします。
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1位のハミルトンは予選が平均1.86位で決勝では平均1.29位とさらに順位を上げてきました。決勝は予選と違いリタイヤがあるため、完走すれば一般的にはウィリアムズのように数値は上がる傾向になります。ただそれは中団以下の話。トップ争いはそうもいかない。そこで確実に順位をあげるわけですからなおすごい。ハミルトンは先日のどこかのように「2番手スタート、2位フィニッシュの優勝」などのミラクルもゲットしてしまうから、こうなるわけですね。あと上位ではフェルスタッペンも予選平均5.14位から決勝平均3.86位に向上してきました。まだお利口さんしていますね。健気なレースができるまで成長しました。
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コンストラクター単位にすると、昨年よりも段差が大きく、いくつかのグループに分かれています。先頭は有無も辞さずメルセデスが表彰台の中央に常に足をかける1.71。実は表彰台登壇も安定しないフェラーリが4.93。そして1人で頑張ってる感が否めないレッドブルは6.50と三強と呼ばれた上位は早くもバラつき始めました。第2集団か第4集団と呼ぶべきか悩ましい6チームが大集団をなしており、1レースで簡単に順位が入れ替わる位置にいます。予選では好位置につけるハースも決勝は暴れるから集団の中では最下位。最後は1人「F1.5レース」を強いられているウィリアムズ、という5つのグループに分裂しつつあるシーズン序盤となっています。

決勝は優勝してナンボ、入賞してナンボ、完走してナンボということで、こちらが決勝周回数ランキングです。この序盤7戦の全周回数は436周となります。
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上位4人が全完走中です。毎回上位に来るペレスは432周となり、4周足らずでした。内訳は開幕戦オーストラリアで1周遅れ、第3戦中国も1周遅れ、第6戦モナコ1周遅れ、第7戦カナダ1周遅れとなり、全てで完走はできています。
ルノー2台はトラブル多し。よい子ルクレールは地元でのやけっぱちが響き、黒組グロはお決まり。頑張る若さで空回りのノリス君が345周でこちらも末っ子の周回率79.1%となりました。
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チーム別は当然メルセデスが規定通り100%の周回をこなしています。ただ見よ、この手の数字になると何気に台頭してくるのが下位チームです。周回数2位は本家超えのアルファロメオ、3位は昨年より心臓は頑丈になったレッドブル、4位は「腐っても名門」のウィリアムズ、ピンクのペレスが支えるレーシングポイントが5位です。

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決勝編最後はチームメイト対決。両リタイヤの引き分けはこの7戦でありませんでした。決勝も勝敗がつきます。あら、ガスリー全負けだ。さっきに引き続いて及第点ですね。チームメイトが強力だと辛い。今回は取り上げていませんが、決勝のファステストラップ獲得数であれば2×0で勝っているのに(笑)最大のライバルはチームメイトであることを一番知っているのがボッタスです。今のところ2×5ではあるものの健闘していると言っておきましょう。
あとは目につくところとしてはアルファロメオのジョビナッツィでしょうか。相手は老いても趣味でも色んな面でチャンピオンのライコネン相手ですから手強いですね。顔はマシンカラーに負けないくらい濃いけど走りは薄いし、miyabikun如きがF1ドライバーに対して失礼ですが、プロだから言わせてもらうと、正直上手くない。勝手にスピンしたり、クレアさんのところと同志仲良く走っている印象。貴重なイタリア人ドライバーなんだけどなぁ。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
オーラスはランキンググラフです。今回は見辛いと言われる前に初めから分けちゃいました。チーム毎に見慣れた色使いに塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格としています。三強チームのドライバーズランキングはこんな感じ。
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怯むなボッタス!昨年のベッテルのように食らいついています。あらゆるサーキットで万遍なく強いハミルトンに対して、市街地や新興サーキットに強みを感じるボッタス。これから夏にかけてはちょっとその気が無いところが続くわけですが、諦めないでほしいですね。今年勝ち取れば、以降も期待できるし、今年も負けるようならもうチャンスは無くなる気もします。流れを変えよう!新しい風を取り込もう!まだ時期的に早いけど、今シーズンは君くらいしか対抗馬がいないんだ。本来のガチライバルは早くも可愛い後輩達と絡まり合ってしまった。100ポイントって、一昔前なら文句無しのチャンピオンなのにね。
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第2チャンピオンシップのグラフです。このグラフに名前がないドライバーが3人います。ジョビナッツィとウィリアムズのクビカとラッセルですね。miyabikunが謝ることではないが、申し訳ない。こちらの争いは地元の英雄の後任を仰せつかったサインツが筆頭。先日のカナダGPでいい目立ち方をしたリカルドが急激に上向き調子ですが、新生マクラーレンの意地を見せてもらいたいです。シーズン序盤は安定の入賞圏内を守り続けたライコネンは最近本気でマッタリし始めてしまいました。腕は確かですから、一戦一戦を丁寧に、模範となる走りでファンを楽しませてほしいですね。

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コンストラクターズグラフは先日チョイ見せしていました。今回はファステストラップポイントもしっかり加味し、数字を四角く囲って強調しています。ファステストラップはメルセデスが7戦中3回(ボッタス2回、ハミルトン1回)フェラーリ2回(ルクレール2回)レッドブル2回(ガスリー2回)となっています。ポイントが貰えるとわかっているから仕方がないんですが「レースに勝つためにファステストラップで追走(引き離す)」のではなく「後続とのギャップがあり、順位を落とすこともないから新品タイヤを履いて挑む」というスタンスが何とも滑稽というか、茶番というか、意味合いが変わってしまいましたね。メルセデスは定規で引いたように真っ直ぐとチャンピオン獲得に向いています。フェラーリは今のところ派手な結果はないレッドブルと近い争いをしています。クドいですが、開幕前はとてもこんな想像できませんでしたね。悪い意味でハメられたな(笑)
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先程のグラフは最上限を300に設定していました。こちらは30です。0が一つ要らなくなる。波形はドライバーズランキングと似ていますね。マクラーレンの逃げ切りを本家ルノーが遅ればせながら追いかけ、アルファロメオはライコネン一人が背負っています。スロースターターのトロ・ロッソはようやくグラフが上を向き始めました。ヨーロッパラウンド本番の活躍に期待しましょう!

ざっと駆け足に2019年シーズンの序盤7戦を数字とグラフでみてきました。先日も取り上げましたが、このままでは本当に「このまま」になりそうなので、もう一つ二つ波乱があると面白いですね!

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