F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:チーム内対決

クビカのおでこをしばらく見つめていたら、クビカの過去を振り返りたくなりました。若いF1ファンの方には「昔やっていたみたい」という感覚だと思いますが、実はなかなか期待の若手と評価されたドライバーでした。なんと9年振りにF1の表舞台に不死鳥の如く復活するクビカをクローズアップし、期待を込めたいと思います。

IMG_7621
ロバート・クビカ(クビサ)
    1984年12月7日生まれ ポーランド出身
    2006年 BMWザウバーからデビュー
    参戦6年目(2006年は第13戦より参戦)
    優勝1回              歴代76位タイ   2019現役7位
    表彰台12回         歴代68位タイ   2019現役6位
    参戦数76戦         歴代102位タイ 2019現役13位
    ポール1回           歴代76位タイ   2019現役6位タイ
    ファステスト1回 歴代83位タイ  2019現役9位タイ

F1には数少ない、というよりポーランド人唯一のドライバーです。見た目はあんな感じですが、歳は2019年ドライバーの中では上から2番目、最年長のライコネンよりも5歳若い現在34歳です。ハミルトンの1歳おじいさんということ。今までこのブログで戦績や過去のレースについては何回か触れてきたように、ベテランのチームメイトであるハイドフェルドを度々上回り、ちょっとハラハラする部分がありつつもアグレッシブに攻める姿勢は当時から印象的でした。
第1期となる2006年のシーズン後半から2010年までの戦績をみていくと、要所は必ず1回は押さえながらも歴代順位や現役順位でみると「埋もれている感」を覚えますが、クビカの凄みは「短期間と若さに濃縮されたレース内容」で評価してあげないとなかなか伝わりません。噛めば噛むほど味が出るその戦績について、このあとまた触れていきます。F1出走数76戦はちょうど小林可夢偉と同数で、今シーズン同じく復帰を遂げるクビアトよりほんの少し多い数です。表彰台には12回登壇し、歴代ではリントをはじめセベールやピローニ、G・ヴィルヌーブら「準チャンピオン」クラスに匹敵。現役でいえばグロージャンより多い数。

《所属チームとシーズン最高位》

所属はJ・ヴィルヌーブからのスイッチして本戦出場となったBMWザウバーからでした。このチームを語る中にクビサあり!というくらいイメージが色濃く残っていますよね。また第1期キャリア晩年は黄色いルノーで過ごしました。
ドライバーズランキング初年はフル参戦していないため、大目にみてあげて下さい。ランキング最上位はハミルトン、マッサ、ライコネンに続く4位となった2008年でした。ベテランのエース、ハイドフェルドをも上回り、第3戦バーレーンGPではポールポジション、第7戦カナダGPで優勝しています。
IMG_7607

    06年 BMWザウバー   6回出走 予選6位 決勝3位
    07年 BMWザウバー 16回出走 予選4位 決勝4位
    08年 BMWザウバー 18回出走 予選1位 決勝1位
    09年 BMWザウバー 17回出走 予選4位 決勝2位
    10年 ルノー             19回出走 予選2位 決勝2位
    19年 ウィリアムズ

IMG_7608
クビカの予選、決勝の全成績です。デビュー戦はチームと不穏な関係になったJ・ヴィルヌーブに代わった2006年の第13戦ハンガリーGPでした。決勝は7位入賞を獲得する鮮烈デビューを飾りますが、レース後の計量で最低重量を下回ったために敢えなく失格を食らってしまいました。驚くべきは参戦3戦目の第15戦イタリアGPで予選6番手から3位表彰台を獲得する快挙をみせ、一躍の期待を寄せられることとなります。この時期はハミルトンの鮮烈デビューやベッテルの走りなど、キャリアの浅い若手の台頭がみられましたね。この頃クビカはまだ21歳でした。
BMWザウバーはパワーをウリに成績が上昇傾向にあったことが強みでもありました。2008年シーズンはハイドフェルドと共にキャリアのクライマックスを迎えます。ところが2009年はマシンの不調、KERSの導入失敗を受けて成績が一気に落ち込み、マシン依存の走りから「テクニックによる走り」を強いられます。最上位フィニッシュは第16戦ブラジルGPの2位が精一杯でした。BMWのF1撤退を受けて2010年はルノーに移籍。チームメイトの新人ペトロフに格の違いを見せつけ、予選はシングルグリッドを獲得して入賞フィニッシュと3回の表彰台を獲得しています。
2011年も継続してルノーのシートに座り、開幕前のテストまでは参加していますが、個人的に参戦していた趣味のラリーで瀕死の大クラッシュを起こしてしまいました。シーズン中の復帰は絶望的となり、ご存知の通りF1はおろかレーシングドライバーの生命は(一度)完全に絶たれました。

《チームメイト対決》
先程の予選、決勝の戦績を切り離し、チームメイトとの比較を行いました。クビカの戦績は赤いプロットで強調しています。当然ながら先程のランキンググラフと似た波形を示します。
IMG_7606
IMG_7605
対ハイドフェルドとは予選、決勝とも食らいついて近い位置に確実につけていたのが印象的です。序盤はハイドフェルドに惜敗する様子が伺えましたが、2008年を境に勝ち越しがみられます。ここは「優勝したか、していないか」でも印象に差を生みそうです。ルノーに移籍すると、以前「ロシアのネタ」でみたときからも明らかで「完勝」の内容。ルーキーと優勝経験者を横並びに評価するのも酷な話ですが、10位以下に止まるペトロフに対してクビカはシングルグリッドを獲得していたわけですからマシンの良し悪しがあったわけではなく「充分なポテンシャルを有していた」ことの証明にもなります。なお予選、決勝を勝敗表にすると、こんな感じです。
IMG_7610
IMG_7609

《クビカといえば、カナダGP!》
クビカの初優勝、ならびに唯一優勝となっているのは「過去のレース」でも振り返ったこともある2008年カナダGPです。第1期の短めなキャリアの中に3回あるカナダGPで、このクビカは「何か」やらかしています。最後に「クビカのカナダ」を簡単に振り返ります。
★は以前に振り返ったことのあるカナダGP

2007年 予選8位 決勝リタイヤ ★
image
セーフティカー明け26周目のヘヤピン手前で内側のコンクリートウォールに270km/hで激突して大破。大事には至らず捻挫と脳しんとうで済みますが、翌戦アメリカGPは欠場し、これがきっかけでS・ベッテルがF1代走デビューとなりました。

2008年 予選2位 決勝優勝 ★
image
舗装補修でも一部剥離し、レースも荒れた様相を呈していますが、粘り強い走りをみせて参戦29戦にして自身初、ポーランド人初、チーム初の優勝を挙げました(今のところいずれも唯一)

2009年 カナダGP非開催

2010年 予選8位 決勝7位
IMG_7626
ルノーに移籍したクビカは復調を示し、表彰台争いには至らずも67周目に1分16秒972のファステストラップを記録(今のところ自身唯一)

本当はカナダGP前にネタにしようか考えていましたが、進化し続けるあの「おでこ」に魅了されて今回「クビカ縛り」で出してみました。今シーズンも第7戦にカナダGPは予定されています。ラリーのみならずF1においてもたまにド派手なクラッシュを起こすクビカではありますが、無事に迎えられること、送れること。そして低迷するウィリアムズの底上げに貢献してくれる「いぶし銀」の走り、みせてもらいましょう!

IMG_7623

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

今シーズン限りでまた一人のF1功労者がステアリングを置きます。M・シューマッハを現役中に倒し、引退を決意させた男、アロンソ。以前に「得意とする勝ち方」を分析したことがありますが、今回は数々の栄誉を称え、アロンソが積み上げてきた数々の数字から「F1からの旅立ち」を見送ろうと思います。

IMG_6820
フェルナンド・アロンソ
    1981年7月29日生まれ
    2001年 ミナルディからデビュー
    17年在籍(2002年はサードドライバー)
    優勝32回               歴代6位   2018現役3位
    表彰台97回           歴代6位   2018現役4位
    参戦数314戦         歴代2位   2018現役1位
    ポール22回           歴代13位 2018現役3位
    ファステスト23回 歴代10位 2018現役4位
    チャンピオン2回(2005,06年)

まずは言わずと知れたF1での全記録です。1年の浪人やスポット離脱も含めた17年での参戦数は歴代2位となる314戦にのぼります。近年はシーズンあたりのレース数も増加傾向にあり、この手の記録更新は著しく入れ替わることと思いますが、世界最高峰の自動車レースで300戦超えは誇らしい数字です。
歴代6位に位置する優勝数や表彰台登壇回数に比べて、ポールポジションが22回の歴代13位は若干少なく感じます(ポールを22回獲得している時点で充分過ぎる好成績です)この数字からみても、アロンソはポールからの逃げ切りよりも、決勝レースで着実に順位を上げるレース展開で名声を得たことが想像できます。
チャンピオン獲得2回も2018年ドライバーでは3番目に多い数となり、晩年は参戦数以外の数字を伸ばすに至りませんでしたが、ほとんどの記録で現役ドライバーの4位以内を獲得する強豪ドライバーでした。

《所属チームとシーズンの最高位》
    01年 ミナルディ     16回出走 予選17位 決勝10位
    03年 ルノー            16回出走 予選1位   決勝1位
    04年 ルノー            18回出走 予選1位   決勝2位
    05年 ルノー ★       19回出走 予選1位   決勝1位
    06年 ルノー ★       18回出走 予選1位   決勝1位
    07年 マクラーレン 17回出走 予選1位   決勝1位
    08年 ルノー            18回出走 予選2位   決勝1位
    09年 ルノー            17回出走 予選1位   決勝3位
    10年 フェラーリ     19回出走 予選1位   決勝1位
    11年 フェラーリ     19回出走 予選2位   決勝1位
    12年 フェラーリ     20回出走 予選1位   決勝1位
    13年 フェラーリ     19回出走 予選3位   決勝1位
    14年 フェラーリ     19回出走 予選4位   決勝2位
    15年 マクラーレン  18回出走 予選11位 決勝5位
    16年 マクラーレン  20回出走 予選7位   決勝5位
    17年 マクラーレン  19回出走 予選7位   決勝6位
    18年 マクラーレン  21回出走 予選7位   決勝5位

アロンソは17年の歴史の中で移籍5回、チームとしては4チームに在籍してきました。面白い点として「現在のエンジンメーカー4社の全てでドライブ経験がある唯一のドライバー」となっています。主軸はF1参戦のきっかけともいえるルノー系であり、半数の7シーズンを占めます。一番短いのは先日みたミナルディでのヨーロピアン(フォードカスタム)とアロンソのキャリアのある意味ターニングポイントとなった07年のメルセデス。
あとで細かく掘り下げていきますが、キャリア序盤で頂点を極め、あとはあと一歩チャンピオンに及ばないという惜しい戦績が続きます。ルノーとマクラーレンには2回お世話になっており、いずれも第1期の方が好成績をおさめました。マクラーレンの2期目は憧れのホンダとのタッグで迎えますが、ご存知の通り残念ながら「伝説の組み合わせ」とはならず。逆に去就に影響するきっかけになったかもしれません。

《予選、決勝の戦績》
IMG_7229
F1全戦の予選決勝順位のプロットです。予選順位はグリッド昇降格前そのままの順位を採用し、所属チーム毎に色を区別しました。ミナルディは黒系、ルノーは青系、マクラーレンは黄色系、フェラーリは赤系となっています。25位台を這うプロットは決勝リタイヤを表します。
デビュー直後のミナルディ時代はマシンの戦闘力の低さと6位まで入賞でしたので、獲得ポイントはありません。ただミナルディ時代も予選プロットよりも決勝の方が上位に来ており、ライバルがリタイヤで脱落する中でも確実に完走までもっていく力を見せつけています。実力開花は02年の浪人明け03年のルノーからで、参戦19戦目にあたる第2戦マレーシアGPで当時最年少ポールからの3位表彰台を獲得。第13戦ハンガリーGPではポールからこちらも当時最年少優勝を挙げています。
自身の最多勝はチャンピオンとなった05年と06年の7勝です。05年はマクラーレンに進んだ同期ライコネンと同数の勝利ではありますが、序盤から堅実な表彰台、入賞フィニッシュが功を奏して当時最年少のチャンピオン獲得。06年もあのシューマッハと7勝同士の「正式なガチンコ勝負」をモノにし防衛に成功しています。ここまでは後にベッテルが頭角を示すまでの数々の最年少記録を積み重ねてきました。
マクラーレン第1期のいわば「黒く悔しい過去」を経た08年からはルノーに出戻り、戦闘力がやや劣るマシンで「裏ワザ」も使って2勝。そして10年からはフェラーリのエースとして「裏ワザ」も使いつつ優勝を積み重ねていきますが、成長著しいレッドブルとベッテルが行く手を阻み、3回目の戴冠には惜しくも届きませんでした。
キャリア終盤のマクラーレン第2期でガクンと成績が下降。完走はおろかスタートすらできないこともあるマシンと格闘し、多くの不満をためたことでしょうが時折みせるQ3と入賞は今まで培ってきた腕一本で獲得してくるあたりはさすがです。

《チームメイト対決》
アロンソと組んできたチームメイトとの予選決勝の優劣対決です。アロンソ自身もスポットで抜けることがあり、代走してもらったことがありますが、そちらはその代走役をアロンソに充てて数えました。
IMG_7227
まず予選からみていくと、唯一負け越している年があります。07年のハミルトンです。全17戦のうち8勝9敗となっています。内容はハミルトンが5ポール12フロントロウ。対してアロンソは3ポールの11フロントロウでした。ただアロンソは前にも振り返った第11戦ハンガリーGPで「いじわる」をしたため、実際のスタートは2ポールです。いじわるしないと負けると焦るくらいの強力新人、さらにはチーム側の肩入れがありました。2回チャンピオンがあの扱いは確かに可哀想だし腹立つかもしれないけど、いじわるはいけない。
他ルノー1期の予選屋トゥルーリ、一度はルノーのシートをかっさらい互いにチャンピオンとなって横に並んだバトンにも辛勝するなど、多くのチームメイトに勝ち越してきていました。
IMG_7228
決勝の方はフェラーリ時代の14年までは勝ち越しできていたものの、マクラーレン第2期からそうもいかなくなってきました。初年の15年はバトンに6勝9敗4引き分け、17年は新人のバンドーンに9勝9敗2引き分けとなっています。フォローするならば、先程の戦績プロットからもわかるように順位が劣るという以前に、メカニカルなリタイヤも多く、ほとんどがアロンソそのもののせいではありません。
フェラーリ時代の5年はチームメイトに対して圧倒的にエースドライバーの存在感を露わにしています。フェラーリはアロンソでの戴冠をあらゆる策を投じて懸命にバックアップしてきましたが、叶いませんでした。個人的な印象としてルノー第1期は「保護者付きのクレバーな戦略」でモノにし、フェラーリ期は「あと一歩のマシンをチーム一丸となってアロンソ一人に委ねる」スタンスに見て取れた気がします。アロンソそのものの「強さ」という意味では、ルノー時代よりフェラーリ時代だったかなと。

《トップドライバーとのランキング比較》
IMG_7226
アロンソと他トップドライバーとのランキングをグラフで示してみました。2000年台前半をほしいままにしてきたシューマッハ時代を1年の充電期間から解き放たれた若いアロンソが勢いそのままにトップの座から引きずり下ろしました。アロンソの戦績を語る上でターニングポイントとなるのはやはり07年のマクラーレン移籍を外すわけにはいきません。もしあの選択、あの行動、あのチームメイトでなければ、話は変わっていたでしょう。あのままルノーに居続けたら3年連続チャンピオンはあったのか考えても、難しい状況になっていたかもしれないし、シューマッハの後任としてフェラーリが選んだのはアロンソではなく同期のライコネンの方でした。一度ルノーに戻り、ライコネンやハミルトンがおとなしくなった頃にいざフェラーリのシートに座れば、下からはもっと若いベッテルが頭角を現してきました。与えられた環境とマシンでもがくも、自身の選ぶ道は実力だけではカバーできない方向にまで進行してしまう。晩年は負のループに陥った感が強いですね。14年のフェラーリ近年最大の「駄作」がアロンソの運命を決定付けました。それにしても、パワーユニットの大幅変更が大いに影響してハミルトンとロズベルグがはね上がる一方で、他チームのベッテル、アロンソ、ライコネンの揃いも揃った陥落っぷりが凄まじい。ベッテルとライコネンは何とか持ち堪えたものの、アロンソは一人「別の方向」へ。


03年〜08年頃はライコネン、09年〜14年あたりまではベッテルをひいき目に観戦していたmiyabikunとしては、アロンソは常に敵対する立場にあり、その底力や強さ、勝ち方、発言が時には憎たらしく感じたものです。ただ近年はマッサ、バトンといった2000年代初頭デビュー組が立て続けにF1から姿を消し、いよいよアロンソも別カテゴリーに活路を求めてF1から離れていきます。miyabikunとも歳の近いドライバーが次々と去っていくのは、他人事とは言えない寂しさもあります。F1以外のカテゴリーはなかなか観戦する機会もなく、結果はダイジェストやニュースでしか知ることしかできなくなってしまいますが「最速でないマシンを優勝に導く」のがアロンソの最強と言わしめた所以だと今でも思っています。そして「現役のシューマッハを倒した」事実は後世までずっと語り継がれることでしょう。今後の活躍と成功に期待したいですね。
IMG_6319
17年のF1ドライブお疲れ様でした。ありがとう。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

第一弾が予選編とくれば、続く第二弾は当然決勝編です。決勝にまつわる数字を追いかけていきます。
IMG_4502

《優勝回数》          全21回
  1 ハミルトン            11回(52.4%)
  2 ベッテル                  5回(23.8%)
  3 リカルド                  2回  (9.5%)
     フェルスタッペン    2回  (9.5%)
  5 ライコネン              1回  (4.8%)

優勝者もポールシッターと同数の5人です。ポールお預けフェルスタッペンがボッタスに代わって2勝を挙げました。メルセデス2年目のボッタスは何と言っても第4戦アゼルバイジャンGPのタイヤバーストがイタかったですよね。先日振り返った「1998年の日本GP」のM・シューマッハもデブリ踏み抜きと思われるバーストによって優勝どころかチャンピオン争いから引きずり落とされたことがありますが、あのリタイヤは「デブリを踏む恐ろしさ」を教えてくれるいい(悪い方?)見本だったと思います。先日みたようにボッタスはあのレースを起点にハミルトンとの差が開き始めましたね。

《表彰台回数》     全21回 延べ63人
  1 ハミルトン             17回(81.0%)
  2 ベッテル                 12回(57.1%)
     ライコネン             12回(57.1%)
  4 フェルスタッペン  11回(52.4%)
  5 ボッタス                  8回(38.1%)
  6 リカルド                  2回  (9.5%)
  7 ペレス                     1回   (4.8%)

近年の登壇は「三強+1」くらいのドライバーに限られつつあります。2018年にそのチャンスをモノにしたのは「市街地マイスター?」のペレスでした。予選は浮き沈みがあり、中団や後方スタートとなっても堅実な決勝走行ができた賜物です。そんなペレスは同じく市街地シンガポールでは、、あの八つ当たりはオコン!いやアカン!
フェラーリ2人は揃って12回に終わりました。ハミルトンに対して見劣りします。ハミルトンは優勝だけで11回だったわけですから、コンスタントな登壇すらできないと、強力キングに全く歯が立ちません。

《入賞回数》全21回 延べ210人(入賞率)
  1 ハミルトン             20回(95.2%)
     ベッテル                20回(95.2%)
  3 ボッタス                19回(90.5%)
  4 ライコネン            17回(81.0%)
     フェルスタッペン  17回(81.0%)
  6 リカルド                13回(61.9%)
  7 サインツ                12回(57.1%)
     ペレス                    12回(57.1%)
  9 ヒュルケンベルグ  11回(52.4%)
     マグヌッセン         11回(52.4%)
11 オコン                    10回(47.6%)
     ルクレール             10回(47.6%)
13 アロンソ                  9回(42.9%)
14 グロージャン           6回(28.6%)
     ガスリー                  6回(28.6%)
16 エリクソン              6回(28.6%)
17 バンドーン              4回(19.0%)
18 ハートレイ              3回(14.3%)
19 ストロール              2回  (9.5%)
20 シロトキン              1回  (4.8%)
    ※同率はドライバーズランキング順で表記

残念ながら全戦入賞者はいませんでした。最多はオーストリアGPで止まったハミルトンとドイツGPでぶつけたベッテルによる20回。逆に0回もなく、シロトキンはイタリアGPでの10位が1回となっています。F1参戦のいい思い出となったことでしょう。

《完走回数》全21回(完走率)
  1 ハミルトン            20回(95.2%)
     ベッテル                20回(95.2%)
     ボッタス                20回(95.2%)
  4 ペレス                    19回(90.5%)
     サインツ                19回(90.5%)
     バンドーン             19回(90.5%)
     ストロール             19回(90.5%)
  8 フェルスタッペン  18回(85.7%)
     マグヌッセン         18回(85.7%)
     シロトキン             18回(85.7%)
11 ライコネン             17回(81.0%)
     エリクソン             17回(81.0%)
13 ルクレール             16回(75.2%)
     ハートレイ             16回(76.2%)
15 アロンソ                15回(71.4%)
     オコン                    15回(71.4%)
     グロージャン         15回(71.4%)
     ガスリー                15回(71.4%)
19 ヒュルケンベルグ  14回(66.7%)
20 リカルド                13回(61.9%)
    ※同率はドライバーズランキング順で表記

入賞回数と同様に、完走もフルマークはいませんでした。ハミルトンは途中でマシンを止め、ベッテルは途中でマシンを壁にぶつけたからです(今回2回目)今シーズンはマシンの不調に泣かされたリカルドは完走13回となっています。先程みた入賞も13回でした。完走したレース全ては落とさず入賞してきたということ。もっと言うと、さっきの優勝回数も2回、表彰台登壇も2回なので白黒はっきりした戦績です。健全なマシンに乗れていたら、フェルスタッペンにここまで水を開けられることはなかったでしょう。来シーズンのルノーでは果たしてどんな活躍をみせてくれるか?!
IMG_4999

《ファステストラップ回数》全21回
  1 ボッタス                  7回(33.3%)
  2 リカルド                  4回(19.0%)
  3 ハミルトン              3回(14.3%)
     ベッテル                  3回(14.3%)
  5 フェルスタッペン   2回   (9.5%)
  6 ライコネン              1回   (4.8%)
     マグヌッセン           1回   (4.8%)

チャンピオンにもなれないし、優勝も逃したならばせめて何かで目立っておきたい。いい心がけです。ボッタスがシーズンの1/3の数を占める7回で1位、怒りのリカルドが4回で2位でした。ボッタスってそんなに鬼神のラップしていた印象はないんですが、地味過ぎて地味過ぎて(笑)ボッタスはアゼルバイジャンGPで泣いちゃう前に記録したものを含み、マグヌッセンは18位フィニッシュながらシンガポールGPで記録した貴重な1回となっています。ポールポジションやファステストラップにもポイントを1くらいならあげてもいい気はします。

《個人決勝平均順位》リタイヤは20位換算
IMG_6788
  1 ハミルトン              2.81 予選比 +0.33
  2 ベッテル                 3.95  予選比 +1.33
  3 ボッタス                 5.14  予選比 +1.62
  4 フェルスタッペン   6.38  予選比 -0.19
  5 ライコネン              6.43  予選比 +2.57
  6 リカルド               10.10  予選比 +2.91
  7 サインツ               10.48  予選比 +0.15
  8 ペレス                   10.76  予選比 -0.67
  9 マグヌッセン        11.52  予選比 +1.00
10 ヒュルケンベルグ 12.05  予選比 +1.24
11 オコン                   12.24  予選比 +2.29
12 ルクレール            12.86  予選比 +0.38
13 アロンソ               13.00  予選比 -0.38
14 ガスリー               13.24  予選比 +0.34
15 バンドーン            13.24  予選比 -3.52
16 グロージャン        13.43  予選比 +3.38
17 エリクソン            13.43  予選比 -2.14
18 ストロール            14.43  予選比 -2.90
19 ハートレイ            15.14  予選比 -0.15
20 シロトキン            15.57  予選比 -1.38
    ※ポイントランキングではありません

予選比とは前回の平均予選順位との単純な差です。マイナスであれば平均順位を向上させ、プラスは順位を落とした事を示します。決勝平均の算出方法は「リタイヤ、失格は20位扱い」としますからイメージよりも数字は高めに出てきているはずです。あれだけ勝ちまくったハミルトンも1回のリタイヤをしているため2位台後半、ベッテルは極めて4位台に近い数字と評価されます。リカルドが三強グループから離れてサインツに肉薄されているのはそのわけです。
ポイントランキング3位集団にいたライコネン、フェルスタッペン、ボッタスの位置関係が興味深いです。最終的に3位を死守したライコネンでしたが、リタイヤ数も4とフェルスタッペンに対して1つ多かったことで評価値でフェルスタッペンに上回れる形となりました。ボッタスは地味でもさらに1つ少ないことが功を奏しました。予選比の最大降下はグロージャンの+3.38でした。予選と後半戦決勝はさすがに速さをみせますが、シーズン均すと前半戦の要らぬリタイヤが痛手と出てしまっています。予選は好位置につけてきたオコンも決勝となると今シーズンはよくありませんでしたね。昨年の屈強な完走率はどこへやら。

予選と同様のメンバー上位6人、中位8人、下位6人の分けで「決勝順位グラフ」作ってみました。優勝、表彰台を分け合う上位グラフのうち、20位にビヨーンと下がっているものがリタイヤ時を意味します。
IMG_6779
中位では赤の表彰台域に唯一食い込んでいるのが先程のペレス。本当にこのクラスは表彰台までの壁が高いです。
IMG_6778
下位で輝くのは序盤のアロンソです。ここの積み重ねが後半のくたびれ気味をフォローしました。チャンピオンには屈辱的なグルーピングしたりして申し訳ないけど、下位グループでは今シーズンれっきとした「チャンピオン」です。あのマシンで開幕戦5位フィニッシュ、三強に食らいつく連続7位はすごかったですね。
IMG_6777

《コンストラクター決勝平均順位》
IMG_6785
  1 メルセデス・M                    3.98  予選比 +0.98
  2 フェラーリ・F                     5.19  予選比 +1.95
  3 レッドブル・TAG(R)      8.24  予選比 +1.36
  4 ルノー・R                          11.26  予選比 +0.69
  5 フォース・インディア・M 11.50  予選比 +0.81
  6 ハース・F                           12.48 予選比 +2.19
  7 マクラーレン・R                13.12 予選比 -1.95
  8 ザウバー・F                       13.14  予選比 -0.88
  9 トロ・ロッソ・H               14.19  予選比 +0.09
10 ウィリアムズ・M               15.00  予選比 -2.14
    ※ポイントランキングではありません

予選時と比べると、 2番手チームのフェラーリの落ち込みがみられます。これはライコネンのリタイヤ4回が計算上思い切り効いています。4位以下の順列について予選時はハース、ルノー、フォース・インディア少し離れてザウバー、トロ・ロッソ、マクラーレンの順でしたが、この決勝となるとルノー、フォース・インディア、ハース、マクラーレン、ザウバー、トロ・ロッソに変わっています。ハースの2人は共に予選に対して順位を落とし過ぎています。またマクラーレン、ザウバーがマイナスに転じたこともあって、ガスリー分のプラスが影響してこのランキングの順位を9位まで下げました。結果的にコンストラクターズランキングと同じ順位ですね。

《チーム内決勝対決》(全21回)
IMG_6789
    メルセデス・M
        ◯ ハミルトン 17 対 3 ボッタス(1分け)
    フェラーリ・F
        ◯ ベッテル 12 対 9 ライコネン
    レッドブル・TAG(R)
            リカルド 5 対 14 フェルスタッペン ◯(2分け)
    フォース・インディア・M
         -  ペレス 10 対 10 オコン  -  (1分け)
    ウィリアムズ・M
        ◯ ストロール 11 対 9 シロトキン(1分け)
    ルノー・R
            ヒュルケンベルグ 10 対 11 サインツ ◯
    トロ・ロッソ・H
        ◯ ガスリー 12 対 8 ハートレイ(1分け)
    ハース・F
            グロージャン 8 対 11 マグヌッセン ◯(2分け)
    マクラーレン・R
        ◯ アロンソ 12 対 9 バンドーン
    ザウバー・F
            エリクソン 8 対 12 ルクレール ◯(1分け)

決勝編の最後もチーム内対決で〆たいと思います。決勝の方は予選に比べるとうまく釣り合っているようにも見受けられます。
フィンランドの2匹の犬は赤より白の方がしつけが行き届いていたようです。飼い主が徹底していました。予選では先輩を凌駕していたフェルスタッペン、ガスリー、ルクレールの若手期待組は確実に決勝も上回る中、オコンはペレスと10チーム中唯一の10勝同士1引き分けでガチのイーブンでした。ここをもう少し伸ばせたら「あの大ミス」の汚名も帳消しにできたはずです。

12月中旬に入ってようやく都内も寒さが増してきました。冬本番に突入ですね。インフルエンザも流行っていますから身体に気を付けましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

2019年の話題に入ったと思ったら、まだまだあります2018年ネタが。この時期恒例「あらゆる数字からシーズンを振り返る」第一弾として、今回は予選編でくくりました。挙げていけば意味ある数字ない数字が様々あります。毎度似たようなグラフにはなってしまいますが、今回いくつか新しいものも用意してみましたので、2018年シーズンを読み解くのに少しでも役に立てれば幸いです。
FullSizeRender

《トップタイムと各チーム最速タイムとの差》
IMG_6853
予選時に記していた予選トップタイムと各チームトップタイムとの差です。シーズン中盤まで大体3.5秒以内に10チームがおさまってきましたが、第15戦シンガポールGPでウィリアムズが5.248秒落ちという快挙を成し遂げたことでそれが大幅に崩壊しました。最終戦アブダビGPも同様に3.841秒の遅れからも、ウィリアムズのマシンは「曲がらない」ものだったということになるのでしょうか。程度には差があるものの、ルノーやマクラーレン、トロ・ロッソも似たような波形がみられ、サーキット相性とマシンの特性は近いものを感じます。
トップはシーズン2/3あたりまではフェラーリが先行するも肝心な終盤1/3からいつものメルセデスが台頭してきています。アジアはヨーロッパから離れていますからね、移送中にスピードをどこかで落としてきてしまったのでしょう。あとフェラーリの「エネルギーの使い方」などについても物議になりだした頃でした。レッドブルとハースの2チームは「付いては離れ」を繰り返しています。今のF1にはココに「目に見えない壁」が立ちはだかって久しいです。

《ポールポジション回数》全21回
  1 ハミルトン  11回(52.4%)
  2 ベッテル        5回(23.8%)
  3 ボッタス        2回  (9.5%)
     リカルド        2回  (9.5%)
  5 ライコネン    1回  (4.8%)

シーズン通してポールシッターは5人でした。ハミルトンは半数以上にあたる11回も獲得、結局はシーズン最速であることを存分に発揮してくれました。ハミルトンはシーズン全般で万遍なく獲得する一方で、当のライバルであるベッテルは序盤のバーレーン、中国、アゼルバイジャンと3連続で獲得するも、ど真ん中の悪夢、ドイツGPを最後に後半戦はあと一歩足らずが続き5回に止まりました。せっかく最速マシンとなり得たシーズンを「どちらがきっかけかわからぬ」負のスパイラルに入り込み、陥落していきましたね。病は気からとは、よく言ったもんだ。
他は仲良くボッタスとリカルドが2回ずつ、そして年一行事のライコネンがイタリアのごっつぁんポール1つ。フェルスタッペンは残念、お預けー!

《個人予選平均順位》交換ペナルティ降格は含まず
IMG_6787
  1 ハミルトン              2.48  Q1通過21  Q2通過20
  2 ベッテル                  2.62  Q1通過21  Q2通過21
  3 ボッタス                 3.52  Q1通過21  Q2通過21
  4 ライコネン              3.86  Q1通過21  Q2通過21
  5 フェルスタッペン   6.57  Q1通過20  Q2通過17
  6 リカルド                 7.19  Q1通過21  Q2通過16
  7 オコン                    9.95  Q1通過19  Q2通過12
  8 グロージャン        10.05  Q1通過17  Q2通過16
  9 サインツ               10.33  Q1通過18  Q2通過13
10 マグヌッセン        10.52  Q1通過18  Q2通過10
11 ヒュルケンベルグ 10.81  Q1通過19  Q2通過11
12 ペレス                   11.43  Q1通過18  Q2通過10
13 ルクレール            12.48  Q1通過16  Q2通過8
14 ガスリー               12.90  Q1通過15  Q2通過6
15 アロンソ               13.38  Q1通過15  Q2通過2
16 ハートレイ            15.29  Q1通過8    Q2通過2
17 エリクソン            15.57  Q1通過10  Q2通過3
18 バンドーン            16.76  Q1通過6    Q2通過0
19 シロトキン            16.95  Q1通過5    Q2通過0
20 ストロール            17.33  Q1通過6    Q2通過1

萎えちゃうペナルティ降格前の予選平均順位ランキングです。とはいえ、ペナルティがわかっていて前もって手を抜いちゃうのは含まれていますがー。上位はツートップが至近でその後にお連れの方、そして翼を授かった若くてイキのいい2人が続くという近年の決まり切った序列で構成されています。7番目に位置するオコンを先頭に相方ペレス、ルクレールあたりまでがQ3に入れ替わりで顔を出してくる面々といったところでしょうか。決勝でそこそこ盛り返してくるペレスではありましたが、予選だけを切り取るとオコンの方が速さはありました。その詳細はこの後また出てきます。
今シーズンはトップ3チーム以下はまとまらずバラけた内容となっているのも印象的です。先程のペレオコ以外にもエリクソさんのところもザクさんのところもホンダさんのとこも離れました。それぞれ、離れた「後ろ」になる方は来シーズン「いない」ということになります。あっ、でもでも「お金がある方」は別です!来シーズンもおかげさまでお見えになります。

先程の個人ランキングの際にQ1,Q2の通過回数を記しました。数だけみても予選の出来や速さを察することはできますが、今回は初の試みとして「個人順位グラフ」を作ってみました。冒頭の「タイム差」を考慮しない、順位だけの表現となります。ただ20人いっぺんに表示してもベッテルみたいにパニックになりそうなので、上位6人、中位8人、下位6人に勝手に分別しています。上位は赤の領域であるQ3ゾーンを推移。中位グループはQ2は常連でたまにQ3、下手すりゃQ1落ち。下位は、、まあ下位です。
IMG_6782
IMG_6781
IMG_6780
上位グラフの青系はレッドブルの2人を示しているわけですが、グラフが上下しているのは、そう、シーズンで度々みられた「やっちまった」時のやつです。やっちまったとはいえ、ドライバーのみがやっちまったものだけではなく、チーム、マシン自体がやっちまったものも含まれます。それにより、miyabikun評価法で順位が低めに出てしまうことをフォローさせて頂きます。ドイツGPに珍しくキングが14位に甘んじています。予選で唯一の汚点となった「マシン手押し」を余儀なくされたやつです。よくあそこから優勝したもんだよなぁ。下位のハートレイはエンジン母国の6番手が燦然と輝きます。土曜日までは日本のファンのハートを鷲掴みしましたよね。日曜日のスタートを見た瞬間、それが名前の通りレイになってしまいました。
IMG_1350

《コンストラクター予選平均順位》
IMG_6784
  1 メルセデス・M                      3.00
  2 フェラーリ・F                       3.24
  3 レッドブル・TAG(R)        6.88
  4 ハース・F                            10.29
  5 ルノー・R                           10.57
  6 フォース・インディア・M  10.69
  7 ザウバー・F                        14.02
  8 トロ・ロッソ・H                14.10
  9 マクラーレン・R                15.07
10 ウィリアムズ・M                17.14

コンストラクター単位でまとめるとこんな順列になります。予選の成績はいわば「シーズンの一貫した速さ」を表す、これが2018年シーズンのチーム勢力図の結果です。ハースがもう少しレッドブルに近付いてくると思っていたのですが、蓋を開ければ集団に埋もれてしまいました。これはマシン以上に「2人」の責任じゃないかな。もうベテランの域なのに、おイタさんなんだから。

《チーム内予選対決》(全21回)
IMG_6790
    メルセデス・M
        ◯ ハミルトン 15 対 6 ボッタス
    フェラーリ・F
        ◯ ベッテル 17 対 4 ライコネン
    レッドブル・TAG(R)
            リカルド 6 対 15 フェルスタッペン ◯
    フォース・インディア・M
            ペレス 5 対 14 オコン ◯
    ウィリアムズ・M
            ストロール 8 対 13 シロトキン ◯
    ルノー・R
        ◯ ヒュルケンベルグ 13 対 8 サインツ
    トロ・ロッソ・H
        ◯ ガスリー 15 対 6 ハートレイ
    ハース・F
        ◯ グロージャン 11 対 10 マグヌッセン 
    マクラーレン・R
        ◯ アロンソ 21 対 0 バンドーン
    ザウバー・F
             エリクソン 4 対 17 ルクレール ◯

予選編のラストはチーム内対決です。いつものように予選に引き分けはありません。順位としてハッキリ白黒付きます。今まで3回に分けてみてきたものの合算なワケですが、ザクさんとこのバンちゃんは予選大敗でしたなぁ。ナリはいいからスーツ着たら敏腕営業マンみたいになりそうなんだけど、下位カテゴリーから鳴り物入りで来た彼は「化石燃料の最高峰」はやや不適格でした。以降は電気エネルギーの方での活躍に期待しましょう!涙を呑んだ先輩達も沢山いるし。
こうしてみていくとフェルスタッペンにオコン、ガスリー、ルクレールとイキのいい若手は同じマシンを駆る先輩に大きく打ち勝ってきたシーズンでした。一人お休みしてしまいますが、将来のF1を背負って立つ若手もすくすくと成長し、上位チームへ昇格していきます。この中で誰が早くスピードキングを打ち破ることになるでしょうか。期待したいところですね!
FullSizeRender


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

年間21戦の2018年は3つに区切って振り返ってきました。今回は第15戦シンガポールGPから最終戦アブダビGPまでの最終章3/3となる7戦分の区切りでみていきます。
IMG_6329

《予選編》
初めは予選時に書いているトップタイムと各チーム最速タイムとの差の精査版です。Q3よりQ1やQ2が速ければそれを採用しています。
IMG_6590
前回までのフェラーリリードの時期は終わり、第19戦メキシコGP以外はメルセデスが最速を維持しました。いつも通りに戻った感じ。また三強に食い込める他チームはなく、第16戦ロシアGPでハースがイマイチなレッドブルに接近した程度に止まります。サーキットによって得意不得意が表れる中、フォース・インディアはトップから2秒落ち程度とある意味安定しています。ドライバーはやれるだけのことはやってこれましたが、これも速さはあれど取り立てて特徴もなくパッとしないマシンと、不安定なチーム状況が足かせになってしまっていると思われます。共に同じエンジンを積むハースとザウバーは非常に似通った波形を示しています。当初はテールエンドに位置していたザウバーでしたから、ザウバードライバーの努力とハースドライバーの不甲斐無さが最後で揃った感じでしょうか。トロ・ロッソは小馬鹿にされたマクラーレンには概ね勝ててシーズンを終えられたかなと。
IMG_6410
個人平均予選順位です。毎度のことながら交換ペナルティ降格は踏まえず、純粋な予選順位で平均を割り出しています。トップのハミルトンは驚異の平均1位台。内訳は7戦中5ポール、2位1回、3位1回となります。2位の相方は平均3位ちょうど。決勝は「オトナの事情」が絡んでしまい仕方が無い面はありますが、予選は加減することもなくフルパワーでいってもらっていい争いです。ということは、言うまでもなく、そういうことです。近代F1はより予選依存の傾向が強くなりました。来シーズンは空力面のレギュレーション変更が予定されていますが、この傾向を急転させるほどでは無いと思います。メルセデスを離れるということは「都落ち」を意味します。去就で周囲がザワつき始めましたからね、気を引き締めていきましょう。
三強6人が予想通りに並ぶと、直下はオコン、グロージャン、ルクレールのフランス系が並びました。10番目に位置するペレスがQ3常連か脱落かのラインに立つ印象です。フォース・インディアは2/3期までは不調にさまよう内容が続いて、チームが一度リセットされたにもかかわらずよく頑張ったと思います。一方2/3期で7位台8位台を誇ってきたハースの特にマグヌッセンは12位台まで順位を落とすことになり、ルノーのサインツの方も9位台から11位台まで落としています。グロージャンはQ3常連を確立していましたから、この成績差は解せない部分です。他、トロ・ロッソについてはガスリーが前回よりポイントを少し下げたスペック12.86、同情するならポイントくれのハートレイはスペック14.29となりました。追われる者なしバンドーンが定期的に逆トップの番を張る形を採り、チームを追われています。
IMG_6409
こちらはチーム単位にした順位です。4チーム混戦の中団はフォース・インディア、ハース、ザウバー、ルノーの順となっています。この後の決勝編と順位が異なりますので注目しておいて下さい。それにしてもマクラーレンとウィリアムズはひどいな。参戦してくれているだけ感謝しなきゃだけど、本当にココから立て直せるのかなぁ。
IMG_6411
予選編の最後はチームメイト対決です。引き分けは無し。今回はファースト、セカンドのどちらかに偏るチームがほとんどですね。表にすると目に入ってきてしまう、バンドーンはド派手に決めていますなぁ。ベッテルもライコネンには大勝しましたが、本来勝たなければならない相手には先程の個人順位で表れているように大敗してしまいましたね。エリクソンの愛の手の甲斐もあってかルクレールくんには優秀な結果をもたらしています。共にチームメイトに勝つ同士が来シーズン揃うとなれば、バチバチしちゃいそうですね。
少数派のチームメイトでいい勝負になっていたのはトロ・ロッソのガスリー4勝、ハートレイ3勝。来シーズン2人共このチームにはいないわけで、、。

《決勝編》
続きまして、決勝の方の個人平均順位になります。いつもの様にリタイヤと失格が20位扱いです。ハミルトンが予選に引き続き決勝も1位台の文句無しトップ。これぞチャンピオンという感じ。
IMG_6413
決勝になればバンバン抜けるから2位はボクちゃんなのだー!先程の個人予選平均が6.29位に対して、決勝個人平均となれば2.57位まで浮上してくる。だからエースはボク1人で充分だよ。聞くまでもなく本人言うと想像できます。口以上に結果を出していますから、疑う余地もありません。逆に大きく順位を落としたのが相方リカルド。終盤7戦中、表彰台無し、4位3回入賞5回でリタイヤが2回。miyabikun式では20位2回なんです、ごめんね。来年は浅黒い肌に白い歯で黄色いスーツ着てニコニコしてくれるかなぁ。スタート前のクネクネは入念にやっておきましょうね!
7番目にルクレールから19番目のストロールまでは綺麗に並んで拮抗しています。決勝となるとガスリーよりハートレイの方が計算上順位が上になります。共にリタイヤは2つずつでガスリーの7戦最高位はメキシコGPの10位入賞、ハートレイはアメリカGPの9位でした。ハートレイは毎回「次は頑張れそう。楽しみ」と意気込んでいましたよね。序盤からその意気込みと結果が欲しかった。方やトップチーム、方や今シーズン限りという運命に分かれました。また「重たい病」を患うマクラーレンもボロクソ言われたバンドーンがアロンソ様よりも上回ってきました。アロンソはシンガポールGPで7位入賞1回するもリタイヤが2回、バンドーンはメキシコGPの8位入賞1回ではありますが、実はリタイヤはしていないという。本当に真面目なんだろうな、きっと。
IMG_6412
決勝をコンストラクター単位にすると終盤戦の勢力図が明らかになりますね。とはいうものの、三強とそれ以外が離れ過ぎていることにどうしても目がいってしまいますね。F1とF1.5の2リーグで構成されています。決勝になるとザウバー、ルノー、フォース・インディア、ハースに順番が切り替わります。昨シーズンのザウバーの成績を覚えていますか?コンストラクターズ10位の最下位でした。それが今シーズンはウィリアムズとトロ・ロッソを蹴落として8位となり、終盤は2リーグトップの成績にまで向上してきました。来シーズンはライコネンとジョビナッツィの2人によって確実な4番手となり得るのかが見ものです。
IMG_6415
決勝編のチームメイトバトルです。黒帯は両リタイヤ時のドロー扱いとします。ドローはハースとトロ・ロッソにありました。ハースはマグヌッセンやっちまったなあ第18戦アメリカGP。トロ・ロッソは仲良く口裏合わせて4周目に帰宅した第16戦ロシアGPでした。ボッタスはハミルトンが飼っているため仕方がないにしても、レッドブルはリカルド自身はほぼ悪くありませんし、ボクちゃんが無茶言ったわけでもありません。ドライバーはマシンに、チームはドライバーに愛がないとうまく事が運ばないということを体現しているかのような戦績です。くれぐれもリカルドのピークが第6戦モナコGPでしたね、とならないように上手く厄除けしましょう。リカルドも走りは血の気ある攻めをしますが、来シーズンは走らずとも「顔からして切れ味抜群」のナイフが来ますから。「鋭い眼力 VS 尖った唇」が見られます。
IMG_6416
決勝編には走行周回数という物差しも入ってきます。まず個人成績から。7レースのフル完走は420ラップでした。この終盤で一番頑張ったで賞はハミルトン、ベッテル、フェルスタッペンのアブダビGP表彰台トリオ。ボッタスは曲がれず止まれずズタボロタイヤのメキシコGPが惜しい!あと毎回面白いのは「ウィリアムズの完走率」めちゃくちゃ高いです。もちろん1周遅れじゃ済みませんよ、2周遅れもへっちゃら!タイヤも真っ平らにするし、ボンボン弾むし滑るし砂地ももちろん走ります。でも止まらない。前にも書いたかもしれないけど、こういうの見ていると「勉強は苦手なクセに実はさり気なく皆勤賞」みたいな連想をしてしまう。いいんですよ、皆勤賞。上手くなくても曲がらなくても諦めない。スポンサーのためにも寄付してくれた方達にもその姿勢は大事なのです。
IMG_6414
コンストラクター単位の走行周回数はこちら。積算するまでもなくビリは黄色いルノー。だって予選屋さんなんだもん(笑)ターボを初めてF1に取り入れたのもルノーでした。その当時も予選はそこそこ好調だったのですが、決勝になると白煙を吐いて止まる。今でこそエンジンブローなんて死語になりつつあるものの、何故だか決勝はダラダラしちゃう。黄色い車体はダメなのかなぁ。それとも、あのアドバイザーが「何か」その頃の名残も持ち込んでる?!名選手、名監督にあらず?!

《ドライバーズランキング(三強6人のみ)》
毎回ココでポイントランキングをおさらいしていますが、通しのはまた改めてやるとして今回は新たな試みでこんな感じの表現にしてみました。
IMG_6667
IMG_6668
IMG_6669
三強6人だけ抜き出し、シーズンを三分割して「シーズン前中後期におけるポイント獲得推移」をみてみようと思います。上段は開幕戦から7戦分の前期、中段は8戦から14戦にあたる2/3期ヨーロッパラウンドと呼ばれる中期、下段が今回3/3期アジア、アメリカラウンドの後期となります。以前にまとめたものと重複しますが、前期はベッテルの立ち上がりがよく、ハミルトンと健闘してこの時点でセカンドさん(破線)を歴然と突き放していました。緑の破線ボッタスは第4戦アゼルバイジャンGPの「悪夢」によってこの時からハミルトンと離れるきっかけとなり、以降「首輪」をかけざるを得ない状況に陥ったと考えられます。また第6戦モナコGPを盤石な体制で逃げ切り耐えたリカルドもランキング3位におり、完全に朽ち果てた状態ではありませんでした。
第8戦フランスGP基点で再積算した中期はチーム母国である第9戦オーストリアGPを制したフェルスタッペンの台頭、優勝は無くとも表彰台登壇は堅持した赤の破線ライコネンもベッテルに比べたら安定しています。ベッテルの痛いのは何度も話題となる母国、第11戦ドイツGP「自爆リタイヤ」ここからそのまま1戦分近くハミルトンから遅れを伴っています。リカルドはこのあたりから完全に萎え始めてしまいました。
そして第15戦シンガポールGPが基点となる前日まで後期7戦は赤の実線の伸び率が「一身上の都合」により低下、欲しい時期にしっかり積み重ねられずにいます。言うまでもなく欲しかったものを逃すに至りました。むしろフェルスタッペンのブイブイの関係でポイントランキング4位奪取に成功しています。やはりこうしてみてみるとベッテルはドイツGPのノーポイントが響き出遅れ、以降は焦りに転じて、堅実にポイントを稼ぐハミルトンとの差を埋められずに進んだことは明らかです。ミスを最小限に止めることの大切さを知らしめられますね。

2018年全てを終えていたのでこのタイミングで全てを通しで見ることもできましたが、それは改めてやろうと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

↑このページのトップヘ