F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:シューマッハ

レース前の記者会見で鋭い質問を受けるバリチェロ。先週振り返った2001年のレースで「シューマッハに2位を順位を譲った件」について再び問われています。IMG_3759
バリチェロは「先のことを考えても仕方がないし、心配し過ぎの人生はもったいない。日曜日になればわかる」と回答。よい事をしたはずなのに、色々詰め寄られ、心中は当然納得していないだろうし、葛藤していると思います。今回振り返るのもオーストリア2連戦目、前回の翌年にあたる2002年、A1リンク(現 レッドブルリンク)での第6戦オーストリアGPです。このシーズンも「諸事情」により取り扱いは少なく、今回でまだ3レース目です。このレース自体も面白いかと聞かれれば???ですが、この時代を象徴する一つとして挙げてみました。

これまでのポイントリーダーはフェラーリのM・シューマッハが第2戦マレーシアGP以外の5戦全てで勝ち、絶賛独走中。チームメイトのバリチェロは逆に第4戦サンマリノGPの2位以外はノーポイントと、同じチームでも天地の差を築いています。M・シューマッハの落とした第2戦の勝者はこの方
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金髪に仕立て上げられた弟、ウィリアムズのR・シューマッハ。脱シューマッハしたかったのかな、金髪は全然似合っていにゃい(笑)ということでこの5戦は全て「シューマッハ姓」の優勝となっています。ポイントランキング上の2位は同じウィリアムズのモントーヤではあるものの、どうした非シューマッハ諸君、という感じ。
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チームメイトが2年目にして「自分がリザーブしていたはず」のトップチームに引き抜かれ、ザウバーに居残る形となったハイドフェルド。この年から参戦したマッサと共に「リアルサッカーゲーム」になり切って戯れています。
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まさかこのあと大飛躍を遂げて、別々の系譜を辿るとは、この時点で予想もしていなかったでしょう。コレ、どこかで聞いたセリフだな(笑)

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予選は外野の雑音をものともせず、2番手に0.282秒の差でバリチェロがポールポジションを獲得。今回は文句無しか?!一方M・シューマッハは急遽、今では許されていないスペアカーでのアタックとなり3番手。またこの年から(ジョーダン・)ホンダでF1デビューを果たした佐藤琢磨はフィジケラに及ばず18番手となっています。悔しいけど、まあそこはあまり気にしてないC。IMG_3767
いやー近い近い近い!!

《予選結果》
 1 R・バリチェロ(フェラーリ・F・BS)
 2 R・シューマッハ(ウィリアムズ・B・MI)
 3 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
 ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン
  BはBMW

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2番手の弟は3番手の兄を乗っけから、、いやフェラーリ2台が好スタートを決め、ターン1までにワンツー体制を確立。またこのパターンか(笑)IMG_3769
5周目、BAR・ホンダのヴィルヌーブが13位走行のルノーのトゥルーリをターン1でかわすと、アウトサイドに白煙が立ち昇っています。
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この年からマクラーレンのシートを得た2年目のライコネンでした。シルバーカラーにホワイトの煙。エンジントラブルはこのチームお決まり。

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この日のヴィルヌーブは珍しく、実に元気でした。13周目にもう一人のルノー、バトンをかわすと、18周目には次なるターゲットである参戦1年目トヨタのサロをパス。IMG_3774
地味に「日本対決」を演じています。こればかりはトヨタも黙っちゃいないぞ、こちらは妻も日本人なんだぞ!どうだ、参ったか?!
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珍しくヴィルヌーブが頑張っているのに、サブ格の先輩パニスはというと、22周目に入ったコントロールライン付近で
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負けじとド派手な演出。こちらもエンジンが悲鳴を上げて、セーフティカーを呼ぶ。IMG_3780
となれば、フェラーリは2台続けてタイヤ交換に入ります。ギャップはたっぷり。後ろは気にせず、余裕余裕!しかし戻るとM・シューマッハはバリチェロを待った分、ステイしたR・シューマッハが間に割って入ります。弟だから、まあココはどうにでもなるか(笑)

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26周目にヒヤリハットでは済まず、ヒヤリ「ドッカン」が起きてしまいました。レムズ手前でバランスを崩したハイドフェルドが制御の利かないマシンでレムズに進入IMG_3782
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ラップダウンの佐藤に突っ込んでしまいます。FullSizeRender
お互いに命には別条ありませんでしたが、佐藤にとってはいい迷惑なもらい事故。サッカーゲームなんてして戯れている場合ではありませんでしたね。
レース最終周では「珍しく」気合が入っていたヴィルヌーブまで
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燃え尽きた。一応10位完走扱いではあるものの、2台がエンジン絡みで1台はアクシデント。健全だったのはフィジケラたった1台とホンダにとって辛い週末となりました。

話を上位勢に戻し、さり気なく2位に復帰したR・シューマッハが47周目に最初で最後のピットを終え、3位に後退すると、またまたバリチェロ1位、M・シューマッハが2位のワンツー体制に戻りました。ここでジャン・トッドとロス・ブラウンが何やらコンタクトして、、まさか?!
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デジャヴなんかでなく、身に覚えのある宣告が。IMG_3794
2位のM・シューマッハがみるみるうちにバリチェロの背後に。IMG_3795

《決勝結果》
 1 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
 2 R・バリチェロ(フェラーリ・F・BS)
 3 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)

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バリチェロ、M・シューマッハとも、力無くコントロールラインを通過していきます。イン側のM・シューマッハが前、ということは2年連続のフォーメーション成立。それも前年の2位3位ではなく、今回は1位と2位。バリチェロは指示に従い、ポールポジションからの優勝を自ら棄てました。IMG_3797
さすがのM・シューマッハは遠慮がちに手を振る。IMG_3799
観客は総立ちでブーイング。
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表彰台では、一応バリチェロを中央に立たせ、トロフィーを持たす。コレ本当はダメなんですよね。こんなことではバリチェロもレースを観に来たファン達も納得しません。バリチェロは心の中で思ったでしょう
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「本当の勝者はボクなんだ、みんな知っている」

JM「先輩、今回のコレはマズいんとちゃいます?」IMG_3804
RB「うーん、いやぁ、、まあ、、」
MS「ん、何がかな?言われなくても知ってるよ」

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日曜になればわかること。これがバリチェロの本音です。M・シューマッハの前人未到の7回チャンピオンに91勝、今でも語り継がれるF1の輝かしい大記録ではありますが、このような計らいがあってなし得たことも忘れてはならない事実です。2週連続で振り返ったオーストリアGPでの出来事、バリチェロはこの先2005年までこの悩みと葛藤し続けることとなります。またいつの日か、続く。。

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問題です。額にニキビを蓄えたこの金髪の青年は誰だ?!20年近く前のドライバーです。結構前になりますが、今F1を観ている方なら絶対知っているはず。IMG_3681
正解はライコネンです。当時21歳ですので、年齢的に今のルクレールやM・フェルスタッペンのちょい下、ストロールやラッセルに相当します。最近メディアでちらほら見かけるようになった息子のロビン君もだいぶ似てきて可愛いでしょう?!今でこそ最年長の脱力系おっちゃんとしてでんと構えて人気を博していますが、この頃はようやく正式なスーパーライセンスが発給されたばかり。研修期間をようやく脱するタイミングでした。デビュー戦でいきなり6位完走を果たすなど、チームメイトでこちらも若手有望株の一人であるハイドフェルドもこの一年生を高評価しています。IMG_3682
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まさか翌年に大飛躍を遂げて、別々の系譜を辿ることは、この時点で予想もしていなかったでしょう(笑)
前段が長くなりましたが、今回は2001年第6戦にA1リンク(現 レッドブルリンク)で行われたオーストリアGPを振り返ります。
今まで色んな時代やサーキットを取り扱ってきた「過去のレース」ですが、2001年シーズンもオーストリアGPもこれがまだ3回目なんですよね。オーストリアGPは大好きだからもっとやっているという錯覚がありました。2001年シーズンは、まあ、、まあまあまあ(笑)これまでの5戦はというと、前年に久々のチャンピオンに返り咲いたフェラーリのM・シューマッハが3勝してランキングトップの36ポイントで快走中。一方ライバルでマクラーレンのハッキネンは4位1回6位1回のたった4ポイント。そりゃF1辞めたくもなるわなあ。代わってチームメイトのクルサードが26ポイントで追っています。

予選は近年ココを得意としてきたマクラーレン絶不調。クルサード7番手、ハッキネンは8番手に沈みます。ポールポジションはウィリアムズ2台を僅差で退けたM・シューマッハが獲得しています。流れは完全にディフェンディングチャンピオン達成に向いています。「一年目のベテラン」モントーヤはシューマッハ兄弟に挟まれて、ちょっとやり辛そう。IMG_3685
《予選結果》
 1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
 2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
 3 R・シューマッハ (ウィリアムズ・B・MI)
 ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン
   BはBMW

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スタートはポールのM・シューマッハが出遅れ、ウィリアムズがワンツーでターン1「カストロール・エッジ」に進入してきました。これは面白い!IMG_3691
しかし毎年何らかの接触やオーバーランで荒れるスタート以前に、まさかの「スタート出来ず」のドライバーが4人もいました。黄色のジョーダン2台、ザウバーのハイドフェルド、そして
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何とハッキネン!一見集団の中を走行しているようにも見えますが、これは微動だにせず1周遅れになる様子。チームクルーが近付けず放置されています。1ミリも動かない0周リタイヤ。この年は「トラクションコントロール」が久々に搭載可能になったシーズンですが、正常に機能する者しない者、また使用するのをためらう者がいるなど、全員がイコールコンディションとは言えない時期でもありました。ヨーロッパラウンド序盤でこんなトラブルが出てしまうと、完全にシーズンの勝機を失ってしまいますね。やっぱりオーストリアの1周目は何かがあります。

「悪い荒れ」ばかりでなく「いい荒れ」もありました。予選は16番手となったアロウズのJ・フェルスタッペンは1周目に7位まで急浮上!4周目には緑のジャガーを駆るアーバインをレムズで捕らえる。IMG_3696
さらに翌周5周目は格上のクルサードにも襲いかかって、同様にレムズでパッシング。IMG_3698
まさに「オレンジ爆弾」20年近く後の昨年は息子がココで快進撃をみせていましたね。さすが親子、似ています。

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トップを快走するモントーヤに2位のR・シューマッハがついていけず、フェラーリ2台とフェルスタッペンに詰められています。これはいつもの「兄への忖度」かななんて思ったりもしますが、どうやら今回は様子が違う。
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ブレーキの不調を訴えています。チームは問題ない旨を回答。ところが10周目に曲がり切れず戦線離脱。フェラーリ2台に併せてフェルスタッペンもその隙に前に。IMG_3704
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無線で皮肉たっぷり。怒り冷めやらぬマシンを降ります。ドライバーのフィーリングをもっと尊重してあげたいですね。

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続いてモントーヤもペースダウンし始め、またもやフェラーリ2台とフェルスタッペンがオマケで迫っています。赤系カラーリングが三位一体で「猛獣狩り」か。IMG_3711
左からでも、
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右からでも、どちらからでもイケるけど?!と言わんばかりのあおりです。これをリアルに路上でやられたら怖いですね。皆さんダメですよ、このご時世こんなあおり方したら。撮られて晒されて、しっかりと厳罰が下りますからね(笑)やっていいのはサーキットだけ!IMG_3714
普通の新人ならビビってしまうところですが、この新人はそこらの単なる新人ではありません。面の皮が違います、頑として譲りません。しかし16周目、ドライバー以上にマシンが限界でした。
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レムズで曲がり切れずオーバーラン、それも外側を陣取っていた2位のM・シューマッハも道連れに。
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代わってトップに立ったのはフェラーリのバリチェロ、フェルスタッペンもごっつぁんの2位に浮上。あおりを食らった形となったM・シューマッハはIMG_3718
クルサード、ライコネン、BARのパニスにまでかわされ6位に陥落してしまいました。
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ここからM・シューマッハが本領を発揮します。25周目にパニス、28周目にライコネンをかわして3位に復帰。あと前を走るのは2位のクルサードとトップのバリチェロを残すのみ。

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47周目にバリチェロが最初で最後のピットインを終え、暫定のトップとなったクルサードは50周目までピットを引っ張りました。
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バリチェロはトップ奪還できるか?!IMG_3731
一歩足らずでクルサードがトップを守りました。ことごとくライバルに翻弄され続けるフェラーリ。
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これはイカン、どうにかせねば!そこでチームは考えました。2位バリチェロにこの後無線で実に生々しい「指示」が下ります。
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最終ラップの最終コーナーでM・シューマッハと順位入れ替えのフォーメーション指示です。果たして素直に指示を受け入れるかどうか?!IMG_3740

《決勝結果》
 1 D・クルサード (マクラーレン・M・BS)
 2 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
 3 R・バリチェロ (フェラーリ・F・BS)

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バリチェロはストレートで速度を緩め、甘んじて指示を受け入れました。個人ではスポーツとして相応しい裁定でないにしても、チームとしては有益という判断。これが約束、契約です。
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チーム関係者のみならず、我々ファンも重々承知しています。バリチェロはこれから先もフェラーリをドライブする以上、厳しく酷ではありますがこれから先もついて回ることになります。続く。。IMG_3749

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ちなみに優勝はクルサード、今では想像もつかない手を振り喜びを表現するライコネンは自身最高位更新の4位、そして「金魚のフン」的に一躍目立ったフェルスタッペンはギリギリ6位入賞でフィニッシュとなりました。ラストが衝撃的過ぎて、危うく報告を忘れるところでした(笑)

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フェラーリのジャンパーを羽織る後藤久美子。フェラーリのアレジとの交際が話題となっていた頃ですね。アレジは当時妻子ある立場なので、少しピリついていた時期。綺麗なのは間違いないけど、トレードマークだった清楚さよりセレブリティの香りがどこか漂うのも少し寂しく感じてしまうmiyabikunです。アレジをこの時期に選ぶとなれば、今回の振り返りは言わずと知れた1995年の第6戦カナダGPです。95年は6戦目、これまで数多く取り上げてきたシーズンの一つとなります。
セナ、マンセルら「四天王」と呼ばれたレジェンド達が完全に身を引いたこの頃は、まさに新世代の争奪戦を迎えていました。前年94年は周囲の期待そのままにベネトンのシューマッハがドイツ人初となるチャンピオンを獲得。翌この年はシューマッハの2連覇か、それを阻むべく後継を狙うウィリアムズのヒルのリベンジかに注目が集まります。が、これまでの戦績をみると、5戦中2連勝を含む3勝したシューマッハに対して、ヒルは第2戦アルゼンチンGP、第3戦サンマリノGPで2連勝のみに止まり、まだ接戦。

予選はこの年からルノーエンジンに鞍替えしたシューマッハが記念100ポールをゲット。しかしもっと前からルノーエンジンを使ってきたこちらは、、この表情。 2番手。
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当時2人の日本人ドライバーが参戦していました。ティレル・ヤマハの片山右京はチームメイトのサロに続く16番手、フットワークの井上隆智穂は22番手でした。誰だ、井上隆智穂の名を聞いて笑ったのは?!(笑)
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《予選結果》
 1 M・シューマッハ(ベネトン・R)
 2 D・ヒル    (ウィリアムズ・R)
 3 D・クルサード (ウィリアムズ・R)
   ※タイヤはグッドイヤーのワンメイク

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雨上がりのスタートはポールのシューマッハがもたついたか一瞬ヒルが並ばんとしますが、アタマはしっかり押さえたままターン1へ。毎回混戦となる後続もひとまず大丈夫か。シューマッハはヒルをぐんぐん引き離しにかかります。
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確かに雨は上がったけど、ライン外の舗装はまだ濡れています。1周目のヘヤピンで早速
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6番手スタートのベネトン、ハーバートの脇腹に7番手スタートだったマクラーレンのハッキネンが突き刺さる。ロータス時代のチームメイト。
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ハーバートはもがくも発進できず。こりゃマズいぞ、ハーバートにポポンされてしまうぞ?!
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ささ、早く逃げて逃げて!両者0周リタイヤ。

2周目はクルサードが突如スピン。
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フェラーリ2台は危うく巻き添えを食らうところでした。スピンするなら単独でどうぞ、といった具合。この波状のグラベル、速度抑制効果が高そうですね。某サーキットの「シマシマ」より、視覚的にも日本風な感じで良さげ。
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クルサードが退いてくれたおかげ(せい)でシューマッハに置いていかれたヒルは早くもフェラーリ2台から圧力をかけられています。
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眼前に周回遅れがチラつき始めました。この処理にモタつくと、フェラーリの餌食になっちゃうぞ〜?!
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ヘヤピンでアレジがインを狙ってる!
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ほら、やられた。ヒルは形無し。アレジは愛するグミゴの前でカッコよくキメめる。

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レース後半の50周目を終えるコントロールライン付近でヒルはギヤボックスがいかれて止まる。この週末のヒルはいいところ全く無し。後ろ姿もどこか寂しげです。
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相方ベルガーもスローダウンし戦線離脱。となれば俄然やる気が増すのはアレジです。ひとり逃げを打つシューマッハの背中を黙々と追います。

バタバタとライバルが消えるサバイバルレースはこの男に苦難を与える。57周目に何とシューマッハはギヤボックスにより3速しか使えない状態に陥ります。散々築いたマージンも帳消しとなり、この日燃えるこの人がみるみる近付いてきます。
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アレジが追い付き追い越しいよいよトップに!勝利の女神がようやく微笑んでくれました。
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《決勝結果》
 1 J・アレジ  (フェラーリ・F)
 2 R・バリチェロ(ジョーダン・P)
 3 E・アーバイン(ジョーダン・P)
 ※Pはプジョーエンジン

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チェッカーフラッグを受けるアレジをピットレーンから祝福。フェラーリのクルーってこんなに多いんだっけと錯覚してしまうくらいの人数ですね。皆が祝福する理由はこれがアレジのF1初優勝、それだけではなくこの決勝が行われたの6/11はアレジの誕生日でもあります。誕生日に恋人の見守る前でF1初優勝だなんて、今までで一番嬉しい日になったのではないでしょうか。
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ホンダやセナ、中嶋悟の活躍は日本でも急激に知名度を上げた立役者でしたが、ホンダ撤退後、またセナ亡き後の日本に再びF1の知名度を上げたのは後藤久美子とアレジの存在も大きかったと思います。国民的美少女とF1ドライバーの交際、国際的セレブリティをとてもわかりやすく象徴していました。
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若くしてトップチームへの抜擢、そして予想外のスランプと、苦節7年、92戦目でようやく掴んだ勝利。新たな伴侶を手にこの勝利を自信として上昇気流を得られるか。または新たな若い勢力に押し潰されてしまうのか、真価が問われます。

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日本GPを終えるとアジアを離れてアメリカ大陸に戦いの場を移すわけですが、今シーズンは例年のアメリカGPではなく、メキシコGPです。日本からみたら、このシーズン終盤のアメリカ大陸決戦3連戦、メキシコ、アメリカ、ブラジルは「時差との戦い」でもありますよね。それもメキシコとアメリカは2週連続開催ですから、miyabikunの歳でもリアルタイム観戦がキツいGPです(笑)今回は先に2002年にインディアナポリスで行われた第16戦アメリカGPを振り返ります。
今まで95戦のレースを振り返ってきましたが2002年はほとんど取り扱ってきませんでした。想像がつくと思いますが、なぜなら「つまらない」からです。前回振り返った2001年でベテランドライバーのハッキネン、アレジが引退し、世代交代とM・シューマッハの独壇場となりました。勢力図に変化があり、若手の台頭はみられるものの、アメリカGPまでの15レースで第2戦マレーシアGPのR・シューマッハ、第7戦モナコGPのクルサードを除いた残り全てはフェラーリが優勝。ドライバーズチャンピオンは第11戦フランスGP時点でM・シューマッハに、コンストラクターズチャンピオンも第12戦ドイツGPで決定してしまいました。このアメリカGPもいわゆる「消化試合」と呼ばれる期間に行われたもので、レース自体はとてつもなく退屈なものの一つですが「2002年シーズンの縮図」ともいえるレース内容と結果にみえるため選定しました。

予選はフェラーリのM・シューマッハが全く危なげなく唯一の1分10秒台のポールポジションを獲得し、2番手は0.268秒遅れのバリチェロ。3番手以降はマクラーレンのクルサードとウィリアムズのモントーヤがトップから0.62秒遅れとなり、一強+一人+一人と今シーズンにも似たような三強のパワーバランスとなっています。ジョーダン・ホンダからF1デビューの佐藤琢磨は先輩フィジケラからだいぶ遅れた予選は15番手でした。
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《予選結果》
   1 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
   2 R・バリチェロ (フェラーリ・F・BS)
   3 D・クルサード (マクラーレン・M・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン

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インディ500の舞台でもあるインディアナポリスはF1の場合インディ500とは逆の右回り(時計回り)で行われます。後方のお相手はバリチェロに任せ、 M・シューマッハはそんなことお構い無しにスムーズな加速を決めます。

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F1には鬼門となる最終バンクを抜け、2周目はF1参戦前に「逆走で優勝したことがある怪獣」と「レースの先頭もF1シーズンも独走する人の弟」のウィリアムズ対決が勃発します。
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弟はブレーキを粘り過ぎて接触、リヤウィングをプラモデルのように綺麗に破損。
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シンプルだけど無いとやっぱり寂しいです。大昔のF1マシンはありませんでした。P・ヘッドは呆れる。
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リヤウィングを破損すると修復不能かと思いきや、綺麗に壊せばフロントウィングのように交換は可能なのを知りました。リヤウィングを壊す時は大抵他の大切なセクションまでダメージがありますもんね。

フェラーリ2台は遠くあさっての方角に逃げてしまいました。序盤のウィリアムズ対決に続くはこの年デビューのトヨタ、サロとマクニッシュです。
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同じ戦闘力のマシン、トップが遠く離れ、シーズンも終盤の消化試合ともなると、ライバルはチームメイトということになります。サロとマクニッシュの2人はこのシーズンを最後にF1を離れています。

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F1とインディカーは同じオープンホイールの最高峰と言われつつも勝手は異なります。ただ、オーバルを走るコツは共通している部分があるのかもしれません。1995年にインディ500を制し、97年にはF1も制したBAR・ホンダのヴィルヌーブが2年目にしてマクラーレンのシートに座るライコネンを12周目のバンク出口で捉えて
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腐っても、薄くなってもチャンピオン経験者。
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ライコネンには矢継ぎ早にさらなる試練が続きます。2000年のインディ500を制して同じく01年からF1に道場破りをかけたモントーヤも16周目のバンクでロックオン
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すぐに近付く。
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インディカーにはF1と異なる良さや魅力がある。F1にはインディカーと異なる良さや魅力があります。2年生、頑張れ!

母国GPの無いモントーヤにとっては、ココが半分故郷みたいなサーキット。4位で落ち着いた31周目に突如ピットイン。慌てるピットクルー
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「な、なんなんだ、アイツ、、、」
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「おい、入ることは聞いとったのか?」
「いえ、、、あ、はい、聞いておりました」
無線やりとりの不行き届きだったとのことですが、俺のペースがチームのペースとも言わんばかりがモントーヤらしいです。順位を落としますが、フィニッシュまでにしっかり4位を取り返しています。

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スタートからぶっち切りのフェラーリ2台はピットインで順位を一度落としますが、それはあくまでチーム内での話。他のチームと干渉することなくファイナルラップへ。
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バリチェロがM・シューマッハの背後にみるみる近付いてくる。
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サイドバイサイド、とはちょっと違うか、2台が横並びに。
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「さあ来るぞ!優勝はウチのもの。どっちだ?」
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2台が並んだままチェッカーフラッグが振られました。

《決勝結果》
   1 R・バリチェロ (フェラーリ・F・BS)
   2 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
   3 D・クルサード (マクラーレン・M・MI)

優勝は0.011秒差でバリチェロの手に渡りました。これでバリチェロがシーズン4勝目となり、チームとしては16戦を終えて14勝となりました。
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RB「いいの?本当に本当にぃー?!」
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MS「いいよーいつも世話かけて、悪いしね」

チームからの指示だったのかと詰め寄られるR・ブラウン
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シューマッハに聞いてみないと、、とはぐらかす。

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近年はメルセデスが勝ち続けていますが、ここまで極端な内容には至っていないと思いたいです(シーズン序盤はヒヤヒヤしましたね)当時はチームオーダーが禁止されており、このレース展開や勝者の操作は物議となりました。 F1として速いマシンと強いドライバーを目にすることができるのは嬉しい限りですが、1チームが独占してしまったり、このようにライバルをあざ笑うかのようなレース展開と勝者決定は望ましいものではありません。エンターテイメントでもあり、スポーツです。そこをうまく制御するのはチームやドライバーではなく、主催者側の責任でもあります。一つ突出するものを抑制すれば実力や努力は実らなくなりますし、方ややりたい放題させてしまうと、お金や政治がモノをいう格差が生まれてきます。エンターテイメントとスポーツ、両立するのは永遠の課題です。

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レーシングスーツ着て浮き輪にビーチボールとラケット?!クルサードをはじめ色んな人に囲まれていじられているハッキネンはこのレースをもってF1活動を休止します。2001年最終戦の日本GPです。
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この時代に熾烈なバトルを繰り広げた長年のライバルもどこか寂しそう。このシーズンは第13戦ベルギーGPでチャンピオンを決めており、以降もハッキネンが離れて無敵になると思えば気は楽ですが、スポーツは対等なライバル関係があるからこそ盛り上がります。それは観ている我々も競うプレイヤーも同じですね。特にこの2人はライバルであっても非常に良好な関係を保ってきました。
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F1ラストランはハッキネンだけではありません。1989年のスポット参戦から数えて13年、200戦超えのアレジもステアリングを置き、若手にシートを譲る決断を発表しました。チャンピオンは2年連続4回目のM・シューマッハに決まり、消化レースにはなったけど、日本で人気の高かった2人のベテランの「卒業式」のようで、ある意味印象に強く残っています。

予選はチャンピオン防衛のM・シューマッハがウィリアムズのモントーヤを大きく引き離し、唯一の1分32秒台に乗せて圧倒的な速さをみせます。マクラーレンに代わってウィリアムズ2人が2,3番手を獲得し、ハッキネンはバリチェロに続く5番手、ジョーダンのアレジは急成長中の若いザウバーに挟まれた11番手からのスタートとなりました。

《予選結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 R・シューマッハ  (ウィリアムズ・B・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン、
  BはBMW

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M・シューマッハはアウト側のスタート位置からすっとインを閉めてウィリアムズの鼻先を押さえていきます。あとは、突き離していくのみ。鈴鹿の戦い方を心得ています。近年の3年に渡りハッキネンとのフロントロウを演じてきましたが、今日は隣にいない。余裕しゃくしゃく。
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トップはさておき、2位以下の争いは熾烈でした。3位に浮上し2周目のバックストレッチでモントーヤの尻尾を捕まえたバリチェロ。
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ウチはチャンピオンチームなんだ、最後は2位がほしい。シケインをインから飛び込んで、ワンツー体制を築く。
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と思ったのも束の間、第1コーナーで新人らしくないF1新人モントーヤが取り返す。アツい南米対決!

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こちらも1年生です。12番手スタートから9位に浮上してきたザウバーのライコネンが6周目のダンロップ出口で突如挙動を乱しています。走行中に左サスペンションアームを折損。
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危ない!後ろは黄色のジョーダン。
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いやいや全く冗談では済まない、速度もそこそこのもらい事故です。
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リヤセクションはバラバラですが、ライコネンは何とか無事で自力で脱出。前にいるジョーダンは?!
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ラストアレジ。こちらも無事ですが後ろを見てこれは間違いなくお叱りが、、怖いぞー。
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JA「怖かったろ、大丈夫か?未来ある若者よ」
KR「ん?」
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JA「礼は要らないよ。取っておけ。じゃあな若者」
アレジのF1最後の最後はリタイヤでした。どこか満足げな表情にも見え、去り際が清々しい。ここはクミコの国ですもんね。

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上向き調子で上位フィニッシュを目指すR・シューマッハがシケインをショートカットしています。 130Rでスピードに乗ってからブレーキングを頑張っちゃったりすると、シケインをオーバーランすることもしばしば。
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ただし速度抑制が目的のシケインですから、ショートカットには当然ペナルティが下ります。
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29周目に触れてはならぬ10秒のピットストップペナルティを受けると、レース序盤に熾烈な3位争いを繰り広げた「王の家来」2回目のピットと重なります。
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バリチェロは出遅れちゃったもんだから出口で「王の弟」と交錯。弟、イケイケで白線またぎ。
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ガレージでいいか悪いかの議論中。やっちゃったことを国際映像でバッチリ捉えられてしまったらクロ以外にごまかし様も無いんだけどね。
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バリチェロが32周目のシケインをインからさす。
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弟はまたもやショートカット。だからそれはダメだってさっき怒られたばかりじゃん!そこ、トラックではないからね?!気持ちはわかるが、学習能力が無い。
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ただ成敗される位置が変わっただけ(笑)

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ハッキネンは最終盤47周目に3位を走行しています。2回のチャンピオンをこの鈴鹿で獲得して、思い出もあるでしょう。ところが48周目に入るコントロールラインで4位を走るクルサードを待っています。
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まだ先の長い相方に3位表彰台を献上。そうです、ハッキネンにはもう重圧や競争心は無く、今後は自由な世界に解き放たれていくのです。
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「今日は許すわ。お疲れ様、あなた」
この仁王立ちを見られるのも、このレースが最後となりました。

《決勝結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 D・クルサード  (マクラーレン・M・BS)

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トップに触れる機会がほとんどありませんでした。F1ステップアップ前からのライバル関係で、この鈴鹿では常に1列目から戦ってきた一人が勝ち、一人がF1を離れていきます。シーズン終盤に設定されていたことも助けとなって、この日本の舞台で手に汗握るクリーンなバトルを度々みせてくれたことに感謝します。この当時の発表ではハッキネンはあくまで「休養」として、マクラーレンのシートをライコネンに明け渡したわけですが、miyabikunはもうこの時点でハッキネンはもう戻ることなくそのまま「F1引退」となる想像と覚悟はしていました。
この先、F1界はM・シューマッハの独壇場になるわけですが、この2001年はモントーヤをはじめアロンソやライコネンなどの「新人当たり年」でもありました。F1に大きな「穴」は開きつつ、将来は決して暗いものではありません。
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出会いがあれば別れもあり。F1はこうして世代交代が行われ、今までもこれから先も続いていきます。長きに渡りF1を支えてきた2人、ありがとう!
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そして、お疲れ様でした。
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