F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:シューマッハ

日本GPを終えるとアジアを離れてアメリカ大陸に戦いの場を移すわけですが、今シーズンは例年のアメリカGPではなく、メキシコGPです。日本からみたら、このシーズン終盤のアメリカ大陸決戦3連戦、メキシコ、アメリカ、ブラジルは「時差との戦い」でもありますよね。それもメキシコとアメリカは2週連続開催ですから、miyabikunの歳でもリアルタイム観戦がキツいGPです(笑)今回は先に2002年にインディアナポリスで行われた第16戦アメリカGPを振り返ります。
今まで95戦のレースを振り返ってきましたが2002年はほとんど取り扱ってきませんでした。想像がつくと思いますが、なぜなら「つまらない」からです。前回振り返った2001年でベテランドライバーのハッキネン、アレジが引退し、世代交代とM・シューマッハの独壇場となりました。勢力図に変化があり、若手の台頭はみられるものの、アメリカGPまでの15レースで第2戦マレーシアGPのR・シューマッハ、第7戦モナコGPのクルサードを除いた残り全てはフェラーリが優勝。ドライバーズチャンピオンは第11戦フランスGP時点でM・シューマッハに、コンストラクターズチャンピオンも第12戦ドイツGPで決定してしまいました。このアメリカGPもいわゆる「消化試合」と呼ばれる期間に行われたもので、レース自体はとてつもなく退屈なものの一つですが「2002年シーズンの縮図」ともいえるレース内容と結果にみえるため選定しました。

予選はフェラーリのM・シューマッハが全く危なげなく唯一の1分10秒台のポールポジションを獲得し、2番手は0.268秒遅れのバリチェロ。3番手以降はマクラーレンのクルサードとウィリアムズのモントーヤがトップから0.62秒遅れとなり、一強+一人+一人と今シーズンにも似たような三強のパワーバランスとなっています。ジョーダン・ホンダからF1デビューの佐藤琢磨は先輩フィジケラからだいぶ遅れた予選は15番手でした。
IMG_9029

《予選結果》
   1 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
   2 R・バリチェロ (フェラーリ・F・BS)
   3 D・クルサード (マクラーレン・M・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン

IMG_9031
インディ500の舞台でもあるインディアナポリスはF1の場合インディ500とは逆の左回り(時計回り)で行われます。後方のお相手はバリチェロに任せ、 M・シューマッハはそんなことお構い無しにスムーズな加速を決めます。

IMG_9032
F1には鬼門となる最終バンクを抜け、2周目はF1参戦前に「逆走で優勝したことがある怪獣」と「レースの先頭もF1シーズンも独走する人の弟」のウィリアムズ対決が勃発します。
IMG_9033
弟はブレーキを粘り過ぎて接触、リヤウィングをプラモデルのように綺麗に破損。
IMG_9036
シンプルだけど無いとやっぱり寂しいです。大昔のF1マシンはありませんでした。P・ヘッドは呆れる。
IMG_9038
IMG_9039
リヤウィングを破損すると修復不能かと思いきや、綺麗に壊せばフロントウィングのように交換は可能なのを知りました。リヤウィングを壊す時は大抵他の大切なセクションまでダメージがありますもんね。

フェラーリ2台は遠くあさっての方角に逃げてしまいました。序盤のウィリアムズ対決に続くはこの年デビューのトヨタ、サロとマクニッシュです。
IMG_9040
同じ戦闘力のマシン、トップが遠く離れ、シーズンも終盤の消化試合ともなると、ライバルはチームメイトということになります。サロとマクニッシュの2人はこのシーズンを最後にF1を離れています。

IMG_9042
F1とインディカーは同じオープンホイールの最高峰と言われつつも勝手は異なります。ただ、オーバルを走るコツは共通している部分があるのかもしれません。1995年にインディ500を制し、97年にはF1も制したBAR・ホンダのヴィルヌーブが2年目にしてマクラーレンのシートに座るライコネンを12周目のバンク出口で捉えて
IMG_9043
腐っても、薄くなってもチャンピオン経験者。
IMG_9044
ライコネンには矢継ぎ早にさらなる試練が続きます。2000年のインディ500を制して同じく01年からF1に道場破りをかけたモントーヤも16周目のバンクでロックオン
IMG_9045
すぐに近付く。
IMG_9047
インディカーにはF1と異なる良さや魅力がある。F1にはインディカーと異なる良さや魅力があります。2年生、頑張れ!

母国GPの無いモントーヤにとっては、ココが半分故郷みたいなサーキット。4位で落ち着いた31周目に突如ピットイン。慌てるピットクルー
IMG_9051
IMG_9052
「な、なんなんだ、アイツ、、、」
IMG_9053
「おい、入ることは聞いとったのか?」
「いえ、、、あ、はい、聞いておりました」
無線やりとりの不行き届きだったとのことですが、俺のペースがチームのペースとも言わんばかりがモントーヤらしいです。順位を落としますが、フィニッシュまでにしっかり4位を取り返しています。

IMG_9061
スタートからぶっち切りのフェラーリ2台はピットインで順位を一度落としますが、それはあくまでチーム内での話。他のチームと干渉することなくファイナルラップへ。
IMG_9063
バリチェロがM・シューマッハの背後にみるみる近付いてくる。
IMG_9069
サイドバイサイド、とはちょっと違うか、2台が横並びに。
IMG_9066
「さあ来るぞ!優勝はウチのもの。どっちだ?」
IMG_9072
2台が並んだままチェッカーフラッグが振られました。

《決勝結果》
   1 R・バリチェロ (フェラーリ・F・BS)
   2 M・シューマッハ(フェラーリ・F・BS)
   3 D・クルサード (マクラーレン・M・MI)

優勝は0.011秒差でバリチェロの手に渡りました。これでバリチェロがシーズン4勝目となり、チームとしては16戦を終えて14勝となりました。
IMG_9075
RB「いいの?本当に本当にぃー?!」
IMG_9076
MS「いいよーいつも世話かけて、悪いしね」

チームからの指示だったのかと詰め寄られるR・ブラウン
IMG_9079
シューマッハに聞いてみないと、、とはぐらかす。

IMG_9081
近年はメルセデスが勝ち続けていますが、ここまで極端な内容には至っていないと思いたいです(シーズン序盤はヒヤヒヤしましたね)当時はチームオーダーが禁止されており、このレース展開や勝者の操作は物議となりました。 F1として速いマシンと強いドライバーを目にすることができるのは嬉しい限りですが、1チームが独占してしまったり、このようにライバルをあざ笑うかのようなレース展開と勝者決定は望ましいものではありません。エンターテイメントでもあり、スポーツです。そこをうまく制御するのはチームやドライバーではなく、主催者側の責任でもあります。一つ突出するものを抑制すれば実力や努力は実らなくなりますし、方ややりたい放題させてしまうと、お金や政治がモノをいう格差が生まれてきます。エンターテイメントとスポーツ、両立するのは永遠の課題です。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_8531
レーシングスーツ着て浮き輪にビーチボールとラケット?!クルサードをはじめ色んな人に囲まれていじられているハッキネンはこのレースをもってF1活動を休止します。2001年最終戦の日本GPです。
IMG_8533
この時代に熾烈なバトルを繰り広げた長年のライバルもどこか寂しそう。このシーズンは第13戦ベルギーGPでチャンピオンを決めており、以降もハッキネンが離れて無敵になると思えば気は楽ですが、スポーツは対等なライバル関係があるからこそ盛り上がります。それは観ている我々も競うプレイヤーも同じですね。特にこの2人はライバルであっても非常に良好な関係を保ってきました。
IMG_8536
F1ラストランはハッキネンだけではありません。1989年のスポット参戦から数えて13年、200戦超えのアレジもステアリングを置き、若手にシートを譲る決断を発表しました。チャンピオンは2年連続4回目のM・シューマッハに決まり、消化レースにはなったけど、日本で人気の高かった2人のベテランの「卒業式」のようで、ある意味印象に強く残っています。

予選はチャンピオン防衛のM・シューマッハがウィリアムズのモントーヤを大きく引き離し、唯一の1分32秒台に乗せて圧倒的な速さをみせます。マクラーレンに代わってウィリアムズ2人が2,3番手を獲得し、ハッキネンはバリチェロに続く5番手、ジョーダンのアレジは急成長中の若いザウバーに挟まれた11番手からのスタートとなりました。

《予選結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 R・シューマッハ  (ウィリアムズ・B・MI)
   ※BSはブリヂストン、MIはミシュラン、
  BはBMW

IMG_8539
M・シューマッハはアウト側のスタート位置からすっとインを閉めてウィリアムズの鼻先を押さえていきます。あとは、突き離していくのみ。鈴鹿の戦い方を心得ています。近年の3年に渡りハッキネンとのフロントロウを演じてきましたが、今日は隣にいない。余裕しゃくしゃく。
IMG_8540

IMG_8542
トップはさておき、2位以下の争いは熾烈でした。3位に浮上し2周目のバックストレッチでモントーヤの尻尾を捕まえたバリチェロ。
IMG_8543
ウチはチャンピオンチームなんだ、最後は2位がほしい。シケインをインから飛び込んで、ワンツー体制を築く。
IMG_8545
と思ったのも束の間、第1コーナーで新人らしくないF1新人モントーヤが取り返す。アツい南米対決!

IMG_8550
こちらも1年生です。12番手スタートから9位に浮上してきたザウバーのライコネンが6周目のダンロップ出口で突如挙動を乱しています。走行中に左サスペンションアームを折損。
IMG_8551
危ない!後ろは黄色のジョーダン。
IMG_8552
いやいや全く冗談では済まない、速度もそこそこのもらい事故です。
FullSizeRender
リヤセクションはバラバラですが、ライコネンは何とか無事で自力で脱出。前にいるジョーダンは?!
IMG_8549
ラストアレジ。こちらも無事ですが後ろを見てこれは間違いなくお叱りが、、怖いぞー。
IMG_8554
JA「怖かったろ、大丈夫か?未来ある若者よ」
KR「ん?」
IMG_8555
JA「礼は要らないよ。取っておけ。じゃあな若者」
アレジのF1最後の最後はリタイヤでした。どこか満足げな表情にも見え、去り際が清々しい。ここはクミコの国ですもんね。

IMG_8559
上向き調子で上位フィニッシュを目指すR・シューマッハがシケインをショートカットしています。 130Rでスピードに乗ってからブレーキングを頑張っちゃったりすると、シケインをオーバーランすることもしばしば。
IMG_8560
ただし速度抑制が目的のシケインですから、ショートカットには当然ペナルティが下ります。
IMG_8561
29周目に触れてはならぬ10秒のピットストップペナルティを受けると、レース序盤に熾烈な3位争いを繰り広げた「王の家来」2回目のピットと重なります。
IMG_8562
IMG_8563
バリチェロは出遅れちゃったもんだから出口で「王の弟」と交錯。弟、イケイケで白線またぎ。
IMG_8565
IMG_8567
ガレージでいいか悪いかの議論中。やっちゃったことを国際映像でバッチリ捉えられてしまったらクロ以外にごまかし様も無いんだけどね。
IMG_8569
バリチェロが32周目のシケインをインからさす。
IMG_8570
IMG_8571
弟はまたもやショートカット。だからそれはダメだってさっき怒られたばかりじゃん!そこ、トラックではないからね?!気持ちはわかるが、学習能力が無い。
IMG_8572
ただ成敗される位置が変わっただけ(笑)

IMG_8573
ハッキネンは最終盤47周目に3位を走行しています。2回のチャンピオンをこの鈴鹿で獲得して、思い出もあるでしょう。ところが48周目に入るコントロールラインで4位を走るクルサードを待っています。
IMG_8574
まだ先の長い相方に3位表彰台を献上。そうです、ハッキネンにはもう重圧や競争心は無く、今後は自由な世界に解き放たれていくのです。
IMG_8577
「今日は許すわ。お疲れ様、あなた」
この仁王立ちを見られるのも、このレースが最後となりました。

《決勝結果》
   1 M・シューマッハ (フェラーリ・F・BS)
   2 J・P・モントーヤ(ウィリアムズ・B・MI)
   3 D・クルサード  (マクラーレン・M・BS)

IMG_8581
トップに触れる機会がほとんどありませんでした。F1ステップアップ前からのライバル関係で、この鈴鹿では常に1列目から戦ってきた一人が勝ち、一人がF1を離れていきます。シーズン終盤に設定されていたことも助けとなって、この日本の舞台で手に汗握るクリーンなバトルを度々みせてくれたことに感謝します。この当時の発表ではハッキネンはあくまで「休養」として、マクラーレンのシートをライコネンに明け渡したわけですが、miyabikunはもうこの時点でハッキネンはもう戻ることなくそのまま「F1引退」となる想像と覚悟はしていました。
この先、F1界はM・シューマッハの独壇場になるわけですが、この2001年はモントーヤをはじめアロンソやライコネンなどの「新人当たり年」でもありました。F1に大きな「穴」は開きつつ、将来は決して暗いものではありません。
IMG_8535
出会いがあれば別れもあり。F1はこうして世代交代が行われ、今までもこれから先も続いていきます。長きに渡りF1を支えてきた2人、ありがとう!
IMG_8583
そして、お疲れ様でした。
IMG_8582

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

ロシアGPも無事に終わり、毎年恒例の日本GP強化週間に入ります。日本で「日本GP」以外の日本開催といえば、以前一度振り返ったこともあるパシフィックGPですね。たった2回の開催のうちの2回目、1995年の第15戦に行われたパシフィックGPを振り返ります。
IMG_7734
このGPは結果的に第16戦の日本GPの直前にあたる10/22に行われて「2戦連続の日本開催」という夢のようなシチュエーションでした。ただこれは意図してこうなったのではなく、実は前年1994年と同様に春開催の4/16が決勝となる第3戦に設定されていました。しかしこの年は1/17に阪神・淡路大震災が発生、お隣神戸を中心とした関西地区に甚大な被害が及んだため、急遽移動してこのような連戦が生まれています。F1の夏はヨーロッパのものだし、僻地の日本で行うなら春か秋。お楽しみが2度ある方がよかったのか、2戦連続が移動距離も少なくてよかったのか、考え方は様々ですね。

IMG_7732
このパシフィックGPから新入りがF1デビューを果たしました。赤いレーシングスーツにメルセデスのロゴ、この可愛らしいドライバーは誰だ?!
FullSizeRender
これは24年後の同じ人。何だか人相は変わってしまいましたが、面影がありますよね。ヤン・マグヌッセンです。ハースの「危険人物」ことケビンの父親。マクラーレンの若きエースであるハッキネンの病欠により、代理出走となりました。そういえばケビンもデビューはサードドライバーを経たマクラーレンからでしたし、年齢も父親と同じ22歳で同じような系譜を辿っています。ちなみにこの時既にケビンは3歳、さすがにパパのF1デビューは覚えていないかな。
ニュルブルクリンクでの第14戦ヨーロッパGPまでにベネトンのM・シューマッハが7勝の82ポイントで首位を突き進み、2位ウィリアムズのD・ヒルが3勝の55ポイントで迎えています。ヒルとしては自力チャンピオンの可能性は既に絶たれ、パシフィックGPを含めたシーズンの残り3戦でヒルが全勝の30ポイントを獲得して、シューマッハが2ポイント獲得に止まる場合にのみ初チャンピオンが成立するという、まさに「首の皮一枚」の状態で岡山入りしました。2位では追いつきません。

抜き辛い低速レイアウトのTIサーキット英田において、予選は肝心のヒルではなく2年目のチームメイトであるD・クルサードがポールポジションを獲り、2番手ヒルを挟んだ3番手にシューマッハという構図となりました。クルサードがヒルにトップを譲る方策はあっても、シューマッハが3位の4ポイント獲得されてはダメ。
日本人ドライバー最上位はリジェ・無限ホンダからアルバイト出走する鈴木亜久里で12番手。第13戦ポルトガルGPでクラッシュを喫し、1戦のお休み明けとなったティレル・ヤマハの片山右京が17番手。さらに「色んな意味」でフットワークが軽いフットワーク・ハートの井上隆智穂が20番手となり、何とこのレースに3人エントリーしています。本当はさらに2人、フォルティ・フォードから野田英樹、パシフィック・フォードから山本勝巳が参戦を目論みますが、スーパーライセンスが発給されなかったため断念しています。上手くいけば5人参戦とは、さすが「日本の」GPですね。

《予選結果》
   1 D・クルサード (ウィリアムズ・R)
   2 D・ヒル       (ウィリアムズ・R)
   3 M・シューマッハ(ベネトン・R)
   ※タイヤはグッドイヤーのワンメイク

英田の決勝は1周が短いため83周で争われます。スタートで失敗してしまうようなことがあれば、低速で狭く抜き辛いという地獄のようなレース内容となりますので、スタートが肝心です。
IMG_7736
スタートは失敗できない、スタートでやられるわけにはいかない、ヤツにずっとテールを見せつけていくんだ。ヒルはシューマッハを頑なに牽制して、行く手を塞いでいきます。
IMG_7738
IMG_7742
IMG_7743
気迫負けかシューマッハをアウトにはらませ、5位まで落とすことに成功したヒルでしたが、イン側がガラ空きとなり、4番手スタートのアレジに2位のボーナスを与えてしまいました。ヒルはシューマッハのことしか見えていない。他にも前を伺うライバルがいるわけで、ヒルのシューマッハ撃破は「優勝すること」が条件なはずです。

IMG_7745
ヒルのブロックにより5位まで落とされたシューマッハは5周目にベルガーをパスして3位を走るヒルを猛然と追いかける。フェラーリをいとも簡単に攻略したシューマッハに対して、ヒルはもう一人のフェラーリを抜きあぐんでいます。英田は抜けないのです。
IMG_7746
IMG_7747
さっきはよくもしてくれたな。ヘヤピンをアウトから仕掛ける。ヒルもここまでか?!
IMG_7749
耐え抜く。抜かれ辛い英田で自身はチームメイトのいるトップのいる位置まで到達しないと成立しません。

IMG_7754
アレジ、ヒル、シューマッハのラインナップで動きが起きないまま、序盤20周目に1回目のピットインに入ります。3ピットストップで三者合わせる形に。
IMG_7755
シューマッハは6.3秒で完了、アレジも完了して順調にトラックインする中で、ヒルだけはなかなかその集団に混ざりません。ヒルは2ピットストップ戦略並みの停止時間12.2秒もかかって、結局シューマッハ、アレジ、ヒルの順に入れ替わります。シューマッハはいい空間にマシンを差し込めましたが、ヒルは中団の遅いマシンの後ろに。
IMG_7758
ウィリアムズはチーム側の不手際が大きく足かせになりました。これではトップどころかシューマッハにもどんどん差を広げられてしまいます。早く抜いて追いつかねば!

アレジは24周目にジョーダンのアーバインをパス。ヒルも続きたい。
IMG_7760
接触。左フロントウィングにダメージと低速テクニカルの英田で致命傷と負ってしまいました。
IMG_7761

こうなったらトップをひた走るクルサードに託すしか術はありません。クルサードは2ピットストップ戦略の1回目を終えて、2位のシューマッハまでは7秒のギャップ。その後シューマッハの2回目、クルサードの2回目を終えて順位が入れ替わり、シューマッハは15秒の先行ギャップで3回目を行わなければなりません。ピットストップによるロスは24秒と計算されていたため、無難にいけばクルサードに分があります。
IMG_7765
しかしこの年の26歳のシューマッハはイケイケ。チャンピオンを獲るならトップで獲りたいという勢いがあります。59周目の3回目ピットを終えて戻れば
IMG_7767
IMG_7768
クルサードの前、トップに。ベネトン陣営やったあ!
IMG_7773
ウィリアムズは2年連続でベネトン&シューマッハにやられた。。
IMG_7770

《決勝結果》
   1 M・シューマッハ(ベネトン・R)
   2 D・クルサード (ウィリアムズ・R)
   3 D・ヒル       (ウィリアムズ・R)

IMG_7778
第16戦の日本GP、最終戦オーストラリアGPを残し勝ってチャンピオンを獲得したシューマッハ。1年目の94年はグレーに近いチャンピオン獲得となりましたが、この年は完膚なきまでの走りをもって、レース参戦の歴史も長くないベネトンを最強チームにのし上げました。やっぱり「自らが勝ってチャンピオン」というのが清々しいですね。

なお、パシフィックGPは翌1996年も第2戦あたりに組み込まれる打診をされましたが、開催時期が近く、集客面においても日本GPと相殺による減収の懸念もあり、この年を最後に行われなくなりました。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_7484
怪我からいよいよ戻ってきた。この年のこの男の役割は「ナンバー2としてチームとチームメイトを支えること」珍しく裏方に徹します。初開催で復帰初レース。チャンピオン争いも佳境を迎えた1999年第15戦マレーシアGPです。
チャンピオン争いは二連覇を図るマクラーレンのハッキネンが3勝の62ポイント、2位はM・シューマッハに代わってフェラーリのエースを仰せつかったアーバインが同じく3勝の60ポイントで続きます。この2ポイント差、残り2戦のタイミングでハッキネンにとって訃報といえる「厄介なナンバー2」がリハビリを兼ねての復帰です。今シーズンのイギリスGP前に振り返った第8戦イギリスGPで不可解なトラブルで戦線離脱して3ヶ月。シューマッハの立ち位置と走りがキーポイントになります。

IMG_7481
ドライバー全員にとって初開催のセパンサーキットの初ポールシッターとなったのはシューマッハでした。2番手アーバインからは0.9秒、4番手ハッキネンからは1.2秒も引き離して、怪我の影響も何のその。
IMG_7482
ガレージでタイムを待つアーバイン、順位は負けてもご満悦な表情。心強い。一方でハッキネンをサポートすべきチームメイトのクルサードは3番手となり、シューマッハ同様にどう立ち振る舞うか注目されます。日本で唯一の参戦となるアロウズ高木虎之介は最後尾の22番手スタート。母国GPを前に苦しい位置。

IMG_7483
《予選結果》
   1 M・シューマッハ(フェラーリ・F)
   2 E・アーバイン    (フェラーリ・F)
   3 D・クルサード   (マクラーレン・M)
   ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

IMG_7485
決勝レースのスタート!新設サーキットは幅員に余裕があり、各車ワイドに広がっていきます。マクラーレン2台に付け入る隙はありません。
IMG_7486
4周目にシューマッハはアーバインにトップを譲り「壁シフト」開始です。いつもとは違う立場、レース前の宣言通り、アーバインとチームのための走りに徹していきます。
IMG_7488
まだハッキネンからもトップのアーバインまで目と鼻の先ではありますが、壁の存在がもどかしい。
IMG_7490
3位でこちらもサポートを命ぜられるクルサードがシューマッハの壁を貫き、2位に浮上しています。これでハッキネンの直前に壁が近付いてきました。早いうちにこの壁を打ち砕かないと、アーバインはみるみるうちに離れていく。
IMG_7491
15周目にクルサードがスローダウンしリタイヤ。クルサードは前年98年と同様に、肝心な時に全く役に立たない。ハッキネンはやはり自力で防衛するしかない。
IMG_7492
IMG_7494
トップのアーバインは25周目に1回目のピットを済ませて、ハッキネンと好調ハーバートの後ろとなる余裕の4番手復帰。レースはスチュワートのハーバートを絡めた4台で進行していきます。

IMG_7501
47周目に2回目のピットのタイミングでハーバートに前を許してしまいます。アーバインはシューマッハのサポートがあるから順位はどうにでもなる。ハッキネンは4位ではダメ、自力で3位は死守して最終戦の日本GPに備えたい。何とか53周目に攻略して3位を確実なものとします。これが今回やれる精一杯です。
IMG_7499
IMG_7496
一方で2回目のピットを済ませて順位が入れ替わっていたシューマッハはアーバインを再び譲り、トップに返り咲き。アーバインにとっては絵に描いたような理想的なレース運びとなりました。
IMG_7498
IMG_7502
アーバインは笑いが止まらない。
IMG_7503
《決勝結果》
   1 E・アーバイン     (フェラーリ・F)
   2 M・シューマッハ(フェラーリ・F)
   3 M・ハッキネン   (マクラーレン・M)

この結果、ポイント上でアーバインはハッキネンを4ポイント逆転し、日本GPを迎えるはずでしたが、レース後にパドックがザワつきます。何とフェラーリ2台のディフレクター(バージボード)が規定に違反しているとし、失格。ハッキネンが繰り上げ優勝でチャンピオンとなる発表がされました。
FullSizeRender
IMG_7512
フェラーリは当然質問責めを受け、ロス・ブラウン自らディフレクターに金尺を当てて説明
IMG_7513
IMG_7514
FIAに控訴します。
IMG_7515
結果的にマレーシアGPの順位は正当なものとされ、失格とハッキネンの繰り上げチャンピオンは撤回。4ポイント差のまま最終戦の日本GPに入ることとなりました。最近はこのような抗議や緊迫したチャンピオン争いもみられなくなったF1。ドライバーもスタッフもファンも緊張が走るヒヤヒヤなレースと裁定が懐かしいですね。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

前回はドイツGP前に取り上げたCMはドライバー2人にセリフがなく、あくまで身振り手振りのストーリー仕立てに仕上がっていました。今回はその続き(別バージョン)をみていきます。最後にスペシャルなゲストが登場しますよ!

IMG_5494
店先に停車する2台のメルセデス。前回登場のカラーと車種が同じです。そこから察すると、手前シルバーのCLS63がロズベルグ、向かって左側のパールホワイトのセダンがシューマッハが乗ってきたものでしょうか。ヨーロッパの高級レストランは外観からしてオシャレ。こんな停め方しても誰も文句言わないでしょうね。乗っているドライバーを聞いたらなおさら。

案の定こちらのバージョンも主演は声を発しません。パントマイムのように身振り手振りでだけで演技をしているのをみると、チャップリンやMr.ビーンを連想させます。ヨーロッパの演劇やお笑いって、こういうテイストなんでしょうか。演技力が無いとできません。2人は演技のド素人なはずですが、演技も上手いということか。
IMG_5495
ロズベルグが誰かとディナーでしょうか、相手は映りませんが、あのデザイナーの奥様でしょうか。ロズベルグのルックスならもう少し、、止めておきましょう(笑)無声をいいことにここからはmiyabikunなりにセリフを付けて遊んでみます(内容が単純なのでそう的外れではないと思うけど、不快な部分はご了承下さい)

「お客様にワインを」
IMG_5496
NR「え?頼んでないけど、、」
IMG_5497
「いえ、あちらのお客様から」
IMG_5498
IMG_5500
IMG_5501
NR「なるほど。先輩、小粋な真似を」
IMG_5502
その先輩もどなたかとディナーを。お相手はコリーナ夫人でしょうか。こちらはこちらでシューマッハ程のセレブリティならもう少し、、止めておきましょう(笑)
MS「ん?」
IMG_5504
「お客様に、あちらの方から」
IMG_5505
IMG_5506
NR「お返しです。最近勝たせてもらってるんで」
IMG_5507
IMG_5509
NR「ちょっとちょっと、またまたご冗談を」
IMG_5510
NR「勘弁して下さいよー先輩!」
IMG_5511
MS「いよっ、次世代のチャンピオン候補に乾杯!」
IMG_5512
「えーお客様に、こちらを」
IMG_5513
IMG_5515
MS「うわ、何これ」
メルセデスのコミカルな掛け合いCMの最中、皮肉にも水を差す栄養ドリンクが。同業他社じゃないからいいものの、日本ではこんなシーンはまずあり得ませんね。上手いこと差し込んできたよなぁ。この当時、F1を席巻するライバルチームですし、それを許したメルセデスもすごい。
IMG_5516
NR「うわ、こっちにも。ちょっと、、」
IMG_5518
MS「君の仕業でしょ?これ」
IMG_5519
NR「ボク?!違いますよ、なぜボクが」

IMG_5520
「これ実は、、あちらの方からなんです」
IMG_5521
IMG_5524
「そういうことだったか」
IMG_5525
MH「はあ〜い!ご機嫌いかが?!」

IMG_5526
NR「もう、悪いジョーク!父に言い付けますよ?」
IMG_5527
MS「いつのどの仕返しかな、ミカ!」

IMG_5528
MH「さあどっち?!飲むの?飲まれるの?!」

実にユーモアに富んだストーリーですね。まさかメルセデスのCMに絡める人が他にいたとは。ハッキネンはご存知の通りメルセデスエンジンを搭載して連覇を果たし、その後のDTM参戦もメルセデスAMGからでした。ハッキネンもれっきとした「メルセデスの人」というわけ。
IMG_5530
IMG_5532
レース結果には飽きてきたが、CMはユーモアに溢れて面白い。メルセデスのCMはまだまだあります。次は、、アレ来るんじゃない?!わかった方も知らない方のために、くれぐれもナイショでお願いします(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=uo5u9W88GiI

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ