水曜だけど、もう次へ向かうの?ちょっと早くない?!実は意図してこのタイミングに入れました。勘のいい方ならわかるかもしれません。この答えは後ほどわかります。
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どこが東京でどこがインテルラゴスなんだ?!地図で示すのがだんだんキツくなってきて、これでも同時に表記されるタイミングを探すのに苦労しました。なぜなら「地球は丸いから」です。次は日本の真反対といわれるブラジルですね。この地図はこれを始めた頃と同じメルカトル図法のままでよかったのになぁ。

ホセ・カルロス・パーチェサーキット(インテルラゴス)はブラジルのみならず南半球の大都市の中で最も人口の多いサンパウロ市にあります。日本から遠いことは言うまでもないので、彷徨わないようサンパウロの空港のアタリをつけておきましょう。サーキットはサントアンドレの「サ」の左側、池と池の間あたりに位置しています。
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巨大都市サンパウロ近郊には3つの空港があり、中心部に一番近いのはコンゴーニャス空港(CGH)です。
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空港の南側に「サムアップ」しているような形をしたサーキットが既に見えていますね。なかなか近そうです。ただこちらは2,000m程度の滑走路を使って高頻度運用しているようですが国内線に特化しており、国際便の扱いがありません。残念ながら今回は使えない。

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続いて北東に位置するこちら。グアルーリョス国際空港(GRU)ではどうか。先程のコンゴーニャス空港と縮尺は異なりますが、国際空港というだけあって大きいです。3,000mと3,700mの2本の滑走路で構成されています。

さて日本からの行き方は、昔々はブラジルへの直行便があったこともあるようですが、今は
無いため、必ずどこかを経由しなければならなくなりました。最終空港をグアルーリョス空港とする場合の経由地は様々あります。
羽田19時20分発のアメリカン航空(日本航空コードシェア便)でアメリカのロサンゼルス国際空港(LAX)を経由、乗り継ぎ2時間15分でグアルーリョス空港に8時40分に着く24時間20分の行き方。羽田を15時20分のルフトハンザ・ドイツ航空で一度ドイツのフランクフルト空港(FRA)を経由し、2時間45分の乗り継ぎを経てグアルーリョス空港に6時55分に着く26時間35分の行き方などとなります。ブラジルに行くのに一度ドイツを経由することになるとは思いませんでした。
成田の場合は羽田と同じく日本航空でロサンゼルス空港を経由して同じ8時40分に着く26時間35分の行き方。17時30分発のデルタ航空(大韓航空コードシェア便)でアメリカのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ空港(ATL)を経由、3時間50分の乗り継ぎののち25時間50分かかる行き方などになります。1日は24時間だから、乗り継ぎ時間を含めるといずれの行き方も1日以上かかるということ。さすが日本の真反対、まだアブダビGPには行っていないけど、間違いなく日本から一番遠いGPでしょう。

それはそうと、どういう経由を選ぼうかな。一番早そうなのは羽田からロサンゼルスを経由する行き方。ロサンゼルスは先日のアメリカGPで経由しちゃったしアメリカン航空も選んだ。ルフトハンザは友達がいるけどドイツGPの時にフランクフルトを経由したし、ブラジルへ行くのにドイツに寄るのはちょっと損した気分。というわけでブラジルへは初デルタ航空で初アトランタを経由してみましょうか。

東京駅〜鉄道〜成田国際空港(NRT)
・成田エクスプレス    :79.2km  57分  3,020円
・京成スカイライナー:67.8km  56分  2,630円
東京駅〜バス〜成田国際空港(NRT)
・リムジンバス            :71.8km  87分  1,000円

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成田国際空港(NRT)〜ハーツフィールド・ジャクソン空港(ATL)
・デルタ航空               :約11,000km 約12時間30分

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デルタ航空は1929年に端を発し、アトランタを拠点とするアメリカで最古参の航空会社です。2005年に一度破産宣告していますが、2008年にノースウエスト航空と合併して、現在はアメリカン航空に次ぐ世界第2位の旅客輸送数を誇ります。トレードマークにもなっているデルタ航空の「デルタ」とは、アメリカを代表する河川「ミシシッピ川」のデルタ地帯(三角州)から採られています。数式やF1中継でよく耳にする「微小な変化」を示す記号「Δ」も三角形でトレードマークと同じですね。

到着までまだまだ時間がありそうなのでもう一つ(笑)今回経由地に選んだハーツフィールド・ジャクソン空港も世界各国に点在する人名空港の一つです。元々はキャンドラーフィールドと呼ばれる空港だったそうです。1971年より昔のアトランタ市長であるウィリアム・ベリー・ハーツフィールド・アトランタ空港となり、2003年に没した市長メイナード・ジャクソンの名前も合わせて現名前に改称されました。
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5本の滑走路からなるこの空港で年間95万回の離発着(1日換算2,600回)、年間1億人の利用客(1日換算27万4,000人)でいずれも世界最多を誇ります。キングオブエアポートなり!
以上、F1に全く関係無い「寄り道」終了!

ハーツフィールド・ジャクソン空港(ATL)〜グアルーリョス空港(GRU)
・デルタ航空               :約7,500km 約9時間40分

いつも頭を抱える空港からサーキットまでの道のりです。先ほど見たように空港はサンパウロ中心の北東、サーキットは南側に位置しているため、街を貫通しなければなりません。サンパウロには地下鉄やサンパウロ都市鉄道(CPTM)が発達して、空港やサーキット近傍に駅はあるものの接続があまりよくないため乗り換えが非常に多いです。
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バス路線だと乗り換え2回で2時間半弱で結んでいます。グアルーリョス空港とコンゴーニャス空港はバスで乗り換えができる仕組みを採っているようです。使えなかったコンゴーニャス空港で乗り換えってのも悔しい。
ちなみに空港から車だと1時間ほどです。
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グアルーリョス空港〜インテルラゴスサーキット
・バス                          :約45km 2時間30分

東京駅〜成田空港〜グアルーリョス空港〜サーキット
● 鉄道〜飛行機〜バス:約29時間30分
(チェックインや乗り換え時間を除く)

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成田を17時半に発ってサンパウロに8時半に着く。移動で1日がかり、というわけで余裕を持たせたわけです。それも夕方から朝に移動するので機内でしっかり休んでおきたいですね。テレビ観戦よりハードな生観戦になりそう。