先日のF1夏休み中に検証していたスマートフォン用ゲームF1 MOBILE RACING の「各種パーツとその効果」について、まだやり残していることがありました。DRS効果、速度差に続くは、F1と他のカテゴリーとの差が最も大きいと言われている「コーナリング性能」編です。使用パーツやそれに伴う特性の変化によって、どの程度タイムに影響するのか検証します。

「コーナリングが安定したり速くなる要素」としては、ドライバーの腕はもちろんのこと、マシンの軽量化、重心位置、足回りやステアリング性能、もっと突き詰めれば風や温度、タイヤコンパウンドなど多岐に渡るものの、いわゆる「純粋な速さやパワー」は二の次(もちろんあればいいに越したことはありません)このゲームにおいて「軽量化」「ハンドリング」「エアロ」に長けたパーツがいくつかありますので、それを組み合わせてタイムアタックみたいと思います。

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今回の比較の舞台に選んだのは、次のGPの舞台となる我が国、鈴鹿サーキットです。miyabikunお気に入りの第1,2コーナーからS字、逆バンク、ダンロップを擁するセクター1の区間タイムを3回走行して、それらの違いをみていきます。まずはターゲットとなる何も強化アイテムを装備しない「プレーンな状態」です。
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こんな感じでレーダーチャート(五角形のグラフ)は綺麗な正五角形をなし、強化ポイントは0となります。
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 プレーン1回目:28秒88
 プレーン2回目:29秒63
 プレーン3回目:28秒81(最速)
       平均:29秒11

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続いて軽量パーツで強化した場合を測定します。強化ポイントは軽量707ポイントでトータルは1,176ポイントとなりました。パーツを付けると、どうしても他のステータスも増えてしまいますので、純粋な「軽量化のみ」というわけにはいきません。
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 軽量化1回目:28秒52
 軽量化2回目:28秒27(最速)
 軽量化3回目:29秒35
      平均:28秒71

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次はハンドリングを目一杯まで向上させてみます。ハンドリングの強化ポイントは707、トータルは1,387ですので、先程の軽量化よりも高くなっています。その点も踏まえつつ、走行開始!
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 ハンドリング1回目:27秒54
 ハンドリング2回目:28秒09
 ハンドリング3回目:27秒04(最速)
         平均:27秒56

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最後は先日の「速度編」で最速を記録したエアロダイナミクス向上でも計測してみます。ポイントは643でトータルは1,343と、ハンドリングよりは若干低めです。
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 エアロ1回目:27秒33 (最速)
 エアロ2回目:27秒59
 エアロ3回目:27秒50
      平均:27秒47

何と1本目のタイムが一番いいという結果でした。似たような力の入れ具合で走ってはいるものの、miyabikunは精密機械ではないのでムラがあります。実は3ラップのうちの1本目が一番不利なんです。それはコントロールライン通過からランが始まるため、鈴鹿サーキット唯一のDRSが使えていない状態だからです。
プレーン状態はS字から逆バンクなど、リズミカルな操舵についてこれず、アンダーステアリングに感じます。ハンドリングを強化すると確かにそのリズムを軽やかにこなすことができますし、エアロは一見速度が高く、各コーナー後半あたりでブレーキを入れなきゃかなと思い立ちますが、ステアリングを切り続けると案外粘ります。

《鈴鹿のセクター1まとめ》
 4 プレーンセッティング  :29秒11
 3 軽量セッティング    :28秒71
 2 ハンドリングセッティング:27秒56
 1 エアロセッティング   :27秒47(最速)

「速度編」と同様にエアロが最も速かったです。何より速度の体感が違うように感じます。貼り付くようなコーナリング、レッドブルのマシンはそんなフィーリングなのかな。今シーズンはメルセデスの方がその毛色か。

鈴鹿は走り込んでいるらしいし、そつ無く走れちゃったんじゃない?!ならば他でも試してみましょう。かなり高速度のコーナリングを要求されるベルギーGPのスパ・フランコルシャン、山下りセクター2でも同様に計測します。
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 プレーン1回目:43秒74
 プレーン2回目:44秒51
 プレーン3回目:42秒85(最速)
       平均:43秒70

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 軽量化1回目:42秒58
 軽量化2回目:41秒42(最速)
 軽量化3回目:42秒47
      平均:42秒16

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 ハンドリング1回目:41秒34 (最速)
 ハンドリング2回目:41秒53
 ハンドリング3回目:41秒85
         平均:41秒57

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 エアロ1回目:39秒28 (最速)
 エアロ2回目:39秒57
 エアロ3回目:39秒72
      平均:39秒52

先日の「予選前タイムアタック」や普段のプレイもプレーン状態で走らないので気付きませんでしたが、プレーンだとオー・ルージュからの駆け上がりも加速しないし、ケメルの伸びも良くないです。プレーンの最遅とエアロの最速が5秒も違います。たった1セクターでそんなんではまるで戦えません。同じマシンと同じドライバーでその差は酷過ぎる。

《スパ・フランコルシャンのセクター2まとめ》
 4 プレーンセッティング  :43秒70
 3 軽量化セッティング   :42秒16
 2 ハンドリングセッティング:41秒57
 1 エアロセッティング   :39秒52(最速)

こちらもやっぱり最速はエアロ、次いでハンドリング、軽量化ときて、一番遅いのは当然プレーン状態でした。パーツを付けている意味がありますね。たまにプレーン状態の「0ポイント」で挑んでくる対戦相手を見かけます。共通しているのは非常にラフな走りをしてきて、結果的にそう速くはない。そういうのはきっとゲームが作り出した「無人」なんじゃないかと想像しています。

鈴鹿、スパと横着してセクタータイムだけを抽出して測定、比較しました。最後はそれら条件で1ラップ最速タイム比較したいと思います。どこで測る?!コーナリングたっぷりで全長が短くて、miyabikunが通いまくったハンガロリンクです。
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両眼つむったら運転はできないけど(笑)ココなら片眼つむる程度なら運転できるくらい慣れています。

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《ハンガロリンクの1ラップ比較》
 4 プレーンセッティング  :1分14秒12
 2 軽量化セッティング   :1分13秒61
 3 ハンドリングセッティング:1分14秒06
 1 エアロセッティング   :1分10秒39(最速)

2番目に速いのがハンドリングから軽量化に変わったけど、最速はエアロ向上で変わらず。ドライバー(プレイヤー)の好みもあるとは思いますが、速度もコーナリングもエアロ向上に重きを置いた方が速そうですね。

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最速タイムは先日のタイムアタックで記録した1分10秒526を上回っていました。miyabikunのスペシャルセッティングよりも、こちらの方が良かったとは、、。

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