最も多い4チームへパワーユニットを供給しているメルセデス。昨シーズン創始者が逝去し、一時代が完全に閉幕。かの名門とは別モノのチームにはなったもののほんの少し復調の兆しがみられ、ドライバーやチーム体制も一部変更してさらなる向上を目指す「ウィリアムズFW44」を見ていきます。

《設計》
 フランソワ・ザビエル・デメゾン
 アダム・カーター
 デイヴ・ウィーター

《外見》
最近毎年カラーリングの変更があり、なかなか「チームのイメージカラー」が定着しないウィリアムズですが、今回もまたカラーリングに変更がありましたね。
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今シーズンは濃紺が主体で、ポイントで水色や赤がさり気無く入る感じに仕立て上げてきました。ただやはりスポンサーのロゴは少なく、やっぱり寂しげ。プライベーターはココが悩ましいところ。色味的には悪くないのですが、もう少し目立つ色を織り交ぜてほしかったなと個人的に思ってしまいます。
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ノーズコーンは細めで、先日のアルピーヌA522よりも上部のカーブが大きめなかまぼこ型の形状。フロントウィング四枚刃の二段目に取り付いています。色が色なもんだから、非常に見難い。フロントサスペンションはプッシュロッド式を採用。サイドポンツーン開口はなかなか大きめで角を落とした三角形をしています。正面からの見栄えは地味だなぁ。
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やや横目でみると、サイドポンツーンが後方にかけて急激に落ち込んでいます。メルセデスW13をはじめとしたメルセデス系の特徴ともいえるコンパクトさ。広く確保されたフロア後方部のサイドには手を切ってしまいそうな切り欠きが一つ設けられています。
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ドライバー後部のエアインテークは楕円形でも三角形でもない大きい開口が目立ちます。当初は扇子形のような上部が広い形状をしていましたが、テストでは長方形に近い形のものが導入されました。わざわざココを赤で塗ってくれているもんだから目がそちらばかりに取られてしまいます。あまり見つめていると、吸い込まれちゃいそう(笑)
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地味や、、頑張ってほしいし悪気はありませんが、やっぱ地味や(笑)

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《シャシー》
 FW44
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:795kg?
 最大燃料搭載量: - kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク、パット:
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プルロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ

 《エンジン》
 メルセデスF1 M13 E Performance
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力(非公開)
 燃料・潤滑油:エッソ
 
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《ドライバー》
 No.6   ニコラス・ラティフィ(カナダ)
 No.23 アレクサンダー・アルボン(タイ)

昨年まで在籍したラッセルは無事にメルセデスワークスへの移籍を果たし、その空席にはレッドブルグループに所属していたアルボンが復帰させ、その補完を行っています。
まずチームの先輩ラティフィの話をするとマシンポテンシャル上どうしても好成績を上げられたかと聞かれたらラッセル同様に苦しい立場にあるものの、昨シーズンはだいぶ安定し入賞も手に届く位置まで成長してきたのではないかと思っています。決勝の完走ということだけいうと、実はラッセルより多い19回となっています。ラティフィといえば最終戦アブダビGPの「例の騒動のきっかけ」となった人物であり、あの後だいぶバッシングを受けたようですが、将来的に語り草にはなるでしょうがラティフィ自身が悪いことをしたわけではありませんし気にする必要もありません。それよりも浪人明けかつチーム初合流となるアルボンとのチーム内対決は比較になると思いますから、そちらに注目していきたいですね。
まさかアルボンヌがウィリアムズのシートを射止めるとは思いませんでした。近年ではサインツやオコンなど、居ても座るシートがない塾生やっているよりかは、レギュラードライバーをしている方が賢明であるともいえます。何より腕や勘は養えますし、F1の契約なんて「あって無いようなもの」と昔から言われたものです。若いうちに一年でも1レースでも経験を積んだ方がいい。またウィリアムズも少しずつながら復調傾向がみられますので、あとはアルボンお得意の思い切りのよさを活かして入賞常連に貢献できたら大したもの。あの何とも言えない明るい笑顔でよりチームを明るくできれば、応援しているファンの士気も上がります。期待しましょう!

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