F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:オーバーカット

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いきなりF1とは全く関係無い話題になりますが、メインストレートにかけられた「azerbaijan」の横断幕、miyabikunが愛飲する某コーラメーカーPのロゴに見えてなりませんでした(笑)今まではこんなのありませんでしたよね。この状況下において「ウチは今年無事に開催するぞ!」という意気込みなんでしょうか。ちなみに今回のレースはそのコーラでなくコーヒー傍らに正座して観戦に入りました。ちなみにmiyabikunは赤のC社より青のP社の方が好き。

予選で赤旗掲示の際にピットに戻らなかったマクラーレンのノリスは3グリッド降格のペナルティが下り、9番手スタートとなっています。本来は5グリッド降格だったところを減免してもらえたみたいですね。
予選ではいくつかのクラッシュが発生して波乱がありましたが、決勝のスタートは実にお利口で大きな接触もなく進行しましたね(後方では接触がありましたが)
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ペナルティを減免してもらったノリスはペナルティ以上にだいぶ順位を落として、チームメイトのリカルドの直前まで後退してしまっています。一方で最後尾スタートのジョビナッツィはライコネンの真後ろまで浮上。ソフトタイヤを履いているとはいえ、-5とは相変わらずスタートダッシュが冴え渡っていますね。この2人いつも戯れあったような位置を走っている気がします。最近のジョビナッツィは予選決勝とも、意地でもライコネンの前にいるんだという姿勢が昨年後半あたりからひしひしと感じます。
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前戦地元のモナコGPで悔しい思いをしたポールスタートのルクレールですが、2周目のハミルトンに早々とパスされ、7周目にフェルスタッペン、
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翌8周目にペレスと立て続けにやられてズルズルと後退しています。意外にもこのアゼルバイジャンGPもイケるのかなんて予感もありましたが、やっぱりモナコ以外でこの二強に立ち向かうレベルではまだなさそう。これでも昨年よりはだいぶマシになりました。

上位のメインストレート追い抜き合戦も落ち着いてきた12周目にトップのハミルトンが一回キリのピットへ向かい、ハードタイヤに交換します。

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静止時間4.6秒?!ちょっと遅過ぎやしないか?!
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翌13周目にフェルスタッペンがハードに。静止時間は1.9秒でいつものレッドブルクオリティ。
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さすがに2.7秒も差があれば前に出られちゃう。ハミルトンに対してまたもオーバーカット成立。
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続く14周目のペレスは何故だか4.3秒かかる。同じレッドブルなら、同じようにやってほしいんだけど。
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ハミルトンはファステストラップで追いすがるも、ペレスにもオーバーカットを食らって3位に後退。レッドブルが理想的なワンツー体制を成立させました。今までは長らくメルセデスVSフェルスタッペンでこの構図はよく観てきましたが、まんまとレッドブルVSハミルトンの構図に変わりましたね。あたふたしているハミルトンがちょっと面白い(笑)正座していたmiyabikunはこのあたりからあぐらに変えました。

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上位が一回キリのピットを終えた関係で、11番手スタートのベッテルがひとときのトップ走行。先日のモナコGPよりも上位の「VET」表示は感動ですね。ソフトタイヤを地道に19周目まで引っ張り、暫定7位復帰へ。逆光だと黒光りしてシルエットはまるでメルセデスみたいですね。

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予選のクラッシュによりノータイムの19番手となり、唯一のハードタイヤスタートという逆ストラテジーを採ったアストンマーティンのストロールですが、暫定4位を走行する30周目終わりのストレート上で左リヤタイヤがバースト
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ストロール自身に怪我はありませんが、マシンが大怪我した関係でセーフティカーの出番となります。あの速度域でのスピンはおっかない。

はい、再開しますよー。
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フェルスタッペン、ペレスは順調に加速し、ハミルトンロケットを阻止。相方が脱落したことにより6位に浮上したベッテルがいい!
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元相方ルクレールをかわして5位。さらには塾の後輩ガスリーもかわして4位浮上。復調のベテランは現相方のリタイヤを無駄にはしません。
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ペレスはファステストラップを塗り替えて襲いかかってくるハミルトンをしっかり抑え込み、決して前に行かせません。レッドブルの鉄壁ココにあり。ここまで来れば、あぐらから肘をついたレース観戦ができそう(笑)

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完璧な護衛をつけ、レースを引っ張るポイントリーダーのフェルスタッペンが残り5周でまさかのタイヤバースト。
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またもストレート、それもピレリが予想する可能周回数前のバーストでした。アゼルバイジャンGPはタイヤに泣くドライバーが多いですね。そりゃ、こうなるわな。

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2周ほどダラダラ時を過ごした48周目に赤旗中断。みんなボロクソに使い切ったタイヤでの再スタートはリスキーだし、ここまで来ればセーフティカー先導のフィニッシュかな。IMG_0002
全車タイヤをソフトに履き替え、1周のセーフティカーランの後、スタンディングスタートへ。え、残り2周やるの?
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ハミルトンのブレーキはバキバキに仕上がってる。恐ろしい、リラックスムードから正座に戻そう。
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ほら来たヤバい、イン獲られた。と思ったらIMG_0005
止まり切れずー。
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うわうわうわ、順位がパカパカ入れ替わっている。何ナニ?!わからない、わからない!
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《決勝結果》
 1 ペレス (レッドブル・H)
 2 ベッテル(アストンマーティン・M)
 3 ガスリー(アルファタウリ・H)

2回のセーフティカー発動と赤旗中断は「タイヤ起因」による単独クラッシュとなりました。予選でも荒れたアゼルバイジャンGPは決勝でも荒れましたね。これぞまさにストリートファイト。表彰台も新鮮な顔ぶれです。

《ファステストラップ》

 フェルスタッペン(レッドブル・H)1分44秒481

《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ベッテル    (アストンマーティン・M)

ファステストラップを記録したフェルスタッペンですが、残念ながら入賞圏外のためファステストラップポイントは付与されません。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ペレス (レッドブル・H)


選出したのは「フェルスタッペン脱落により優勝を手にしたから」ではありません。結果優勝に至るまでのレース運びで選びました。ピットは決して早いものではなかったものの、見事にハミルトンの前で復帰し、その後何回もハミルトンからの攻撃を受けつつ耐え抜いたことの方が素晴らしかったと思います。近代のF1はメカニカルトラブルこそ減りましたが、今回のようにいつ何時アクシデントが起こるかわかりません。このような走りがチャンスを生み、信頼や強みに繋がります。世間的に(チーム内でも)「フェルスタッペンを勝たせるためにペレスがいる」という表現がありますが、その表現はmiyabikun好きではありません。ペレスにも勝つ権利はあるし、もちろんチャンピオン争いに挑んでもいいわけですから。そんなペレスに期待したいのはやはり「予選での好位置」ですね。メルセデスからチャンピオンを奪うにはフェルスタッペン一人の力だけでは太刀打ちできません。予選から一つでも前からスタートし、例えフェルスタッペンの前であろうと後ろであろうと、今回のようにハミルトンからの攻撃を翻弄する必要があります。最近はアチラが「一人」ですから、レッドブルにとってはいい流れです。
次点はタイヤを引っ張り、前衛的なパッシングをみせ久々の表彰台獲得のベッテル。あとスタートで好ダッシュを決め、運良く2回ピットストップをこなせたジョビナッツィもいい感じでした。今回ばかりは先輩を立てておこうか(笑)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》

 ボッタス(メルセデス・M)


レース中、どこを走っていたのかわかりません(笑)10番手スタートだったのは覚えていますが、格下のアルファロメオにまで抜かれ、全く存在感がありませんでした。アゼルバイジャンには苦い思い出はありながらも優勝経験もあるし、苦手というイメージはなかったのですが、決勝でも全く光ることなく、予選でハミルトンを引っ張ることに貢献した、ということで終わってしまいました。

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《第6戦アゼルバイジャンGPのポイント》
・一寸先は闇
・予定より早めに爆発した時限爆弾
・今年のメルセデスは市街地に縁がない?!
・一人は欠けても、結果3人入賞ホンダ

昨シーズンは開催できなかったモナコ、アゼルバイジャンの2つの市街地でのF1が無事に終了しました。チャンピオン争いのトップ2は互いにノーポイントという形で再びクローズドサーキットでの開催が続き、気温と共にチャンピオン争いもアツくなりそうですね。


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地元での予選終了間近にクラッシュをかましたルクレール。決勝へどう対応してくるか注目されましたが、チームの初期診断ではギヤボックスなどのパーツ交換の必要はないと判断してレコノサンスラップに向かっていきます。
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しかしその後ガレージに戻り、リヤを眺めて何やらザワザワやっています。間もなくピットレーンが閉鎖されるのですが、、
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閉鎖されました。それはつまりこういうことを示します。
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ルクレール、決勝不出走。ガードレールにヒットした反対側の左リヤのドライブシャフトに異常が見つかったためとされています。レコノサンスラップで明らかになったのかもしれませんし、クラッシュが原因かもわかりませんが、何故ペナルティ覚悟で安全側の判断に振って、パーツ交換に踏み切らなかったのか疑問しかありません。

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ポールポジションがいない、それも地元のスターがグリッドのどこにもいない。シラけたスタートですね。スタート前に波乱がありつつ、レース自体は実にお行儀よく、派手なクラッシュやセーフティカーの出動も無く進行していきます。
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この順位はルクレールの離脱を反映していませんので、-1のドライバーは順位変動無し。0のラッセルはポジションを一つ失ったことを示します。最多のジャンプアップは14位のアロンソの2人抜き、角田くんは逆に順位を2つ落とす形に。

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30周目にこのモナコGPでは存在感の無いキングが抜きあぐんでアンダーカット狙いか、ソフトタイヤからハードタイヤへの乗り換えを迎え、ライバル達も堰を切ったように動きをみせ始めます。
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翌31周目にボッタス。同じようにソフトからハードへ、、
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ボッタスの右フロントが外れない!その間に後方のノリスとガスリーもタイヤ交換し、1周前にタイヤ交換を終えたハミルトンの前で復帰してアンダーカット阻止。
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ボッタスはラップダウンされてもホイールナットが外れず、そのままリタイヤ。近代には珍しく、70年代や80年代、いやそれ以前の時代のようなリタイヤですね。ハミルトンが中団に埋もれつつもいつも通りの予選3番手を獲得したボッタスとしては、怒りの矛先はナットかガンか。ドライバー起因でないつまらぬアクシデントにより、上位2台がレースを後にしています。
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予選では相方を上回りQ3に進出、8番手スタートとなったベッテルはハミルトンから2周、ガスリーからは1周遅れでピットイン。ピットアウトレーンに乗ると、先にタイヤ交換を済ませた2人が本線を走行中で微妙なタイミング。
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ボー・リバージュで並ぶ!どうか?!
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ベッテルが前で2台のオーバーカット成功。往年のレッドブル時代を彷彿とさせるぞ!
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2番手を獲得したフェルスタッペンに対して、9番手に沈んだペレスは36周目にピットインし、遠くサン・デボーテに見えるベッテルをオーバーカット、3台抜きの4位まで浮上しています。

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レース終盤は3位表彰台をかけて、ノリスとペレスの追いかけっこが続きました。ペレスからすればメルセデスがいない今、レッドブルとしては大量ポイントを獲得したいし、ノリスとしてもリカルドが入賞圏外に沈み、フェラーリに対抗するためにはココを是が非でも踏ん張りたいところ。IMG_9767
ココは抜けないモンテカルロ。このレースはオーバーカット戦略が最もクリーンなパッシングとなりました。

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「おーい、ボクはココ。忘れないでよー!」

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《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 サインツ    (フェラーリ・F)
 3 ノリス     (マクラーレン・M)

結果、リタイヤは2人。トラック上でのド派手なクラッシュや目立ったアクションも無く、先日の表彰台予想はそのまま「プランA」の形で進行、フェルスタッペンは楽々と(ポールトゥ)ウィンし、ポイントランキングもトップに立ちました。ルクレールの分まで頑張ったサインツとペレスの猛攻を耐え抜いたノリスは仲良く健闘を讃え合います。そういえばサインツからすればどちらも元チームメイトですね。この顔ぶれをみると、次世代のトップ争いを予感させます。ここにルクレールが混ざれていないのが何とも悔やまれますね。
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《ファステストラップ》
 ハミルトン(メルセデス・M)1分12秒909
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ベッテル (アストンマーティン・M)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ベッテル (アストンマーティン・M)

順位のゲイン具合はペレスに分があっても、そもそもペレスはチームメイトと比較して、マシンポテンシャルからみれば予選順位が物足りなく、今シーズンはまだドライバー・オブ・ザ・デイを獲得できそうなチャンスはあるはずですから、今回は本家と同様にベッテルの浮上を誉めてあげたいと思います。毎度ながらベッテルは誉めれば伸びる子、誉めなければ伸びない子です。チャンピオン経験者ではありますがディスってばかりでは可哀想。予選からよかったと思います。心配されていた対ストロールにも勝つようになってきましたし、何より決勝で見事オーバーカットを決めて、トラック復帰した際はガスリーの猛攻から耐え抜きました。レース中盤、3位に「VET」の表記をみた際は懐かしく、ちょっぴり拳に力が入りました。モナコGPは予選重視、他のGPとは一線を画すレースではありますが、上位フィニッシュしたことでベッテルのモチベーションも上がり、今後のレースへの活力になったのではないでしょうか。あなたの居場所はそんな位置ではないはず、まだまだやれることをアピールしていきましょう。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 フェラーリ・F

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GR「先輩、大丈夫、、すか?」
CL「私も君のように、、いや私には言えないよ」

言うまでもなく、100%チームがレースを台無しにしました。確かに土曜予選の終了間際にマシンを壊したのはルクレールの操作ミス。マシンはパルクフェルメに預けるため、損傷の大小を判断する時間も限られてはいます。最後までポールスタートの可能性を無駄にしたくない気持ちもわかりますが、変に我慢、意地を張ったのが完全に裏目に出て、ルクレール本人はもちろんのこと、観に来た観客、そして世界中のフェラーリファンを落胆させたのはチームの判断ミスです。安全が確認できず、不安要素があるならば、予めペナルティ覚悟でパーツ交換すべきでした。そうすれば6番手スタートからこのレースは4位ないし5位あたりでフィニッシュできたはずです。ドライバーがいくら奮起し、スタッフが懸命に働いても、これを繰り返しているようでは昨年までと全く変わっていません。飛躍するマクラーレンを捕まえたければ、チーム自身が飛躍するしか方法は残されていません。改めるべきです。FullSizeRender

あとこのモナコGPは全般的にメルセデスも精彩を欠きましたね。ハミルトンの予選はともかく、ボッタスのピットリタイヤは本当に悔やまれます。トラブルは何故ボッタスばかりが受け付けてしまうのか。人のよさか気は緩んでもナットは緩まず。代償として両ポイントランキングにおいて首位を明け渡す形となりましたが、シーズン全体でみれば面白い展開を演出してくれました。

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《第5戦モナコGPのポイント》
・ポールを獲っても「勝てないケース」はある
・変に虚勢を張るのはよそう。悲しむ人がいる
・抜けないモナコはオーバーカットが吉
・レース全般で将来の表彰台常連メンバーを予感

メルセデス不作の助けもあり、ランキングトップに浮上したフェルスタッペンとレッドブルですが、この先はバクー市街地、ポール・リカールとパワーサーキットが続きます。気温も高くなりますから、まだまだ予断は許さない状況です。このままハミルトン&メルセデスに対して「HONDA」のテールを見せ続けてほしいですね。

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現レイアウトによる今回のトロフィーです。画像では見辛いですが「ある場所」にダイヤのようなものでアクセントが施されています。本当はそこ以外にももう一箇所マークしておいてほしいなと思うのですが、やはりこのサーキットでは永久に語り継がれるあの出来事ですからね。遠いところから今回のレースを眺めていることと思います。
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レースの前にスタートタイヤの確認をしておきましょう。毎回異次元の争いをするトップ3人とQ2落ちしたメンバーの多くはミディアムタイヤとなっており、他8人がソフトタイヤをチョイスしています。フリー走行が少ない今回でタイヤデータが充分と言えない中、この選択がレースの面白さを引き立てることとなりました。

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スタート2番手のハミルトンがフェルスタッペンにかわされ、3位に後退しています。
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最近好調なアルファタウリのガスリーはフェルスタッペンを牽制するハミルトンの隙を縫ってダッシュを図りたかったのですが、
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アウト側を閉められ順位を落とすことに。惜しい!5位に後退したガスリーは9周目にマシントラブルでリタイヤしています。
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ガスリーが外れたなら、この方が頑張るしかありませんね。6位アルボンと7位クビアトのグループ内対決開始。しかしココは抜けないイモラ、この2人はレースのほとんどをバトルし続けていましたね。

14周目にソフトタイヤでスタートしたルクレールやリカルドがハードタイヤに交換し始めます。アルボンとクビアトも同じソフトを履いていますが
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あータイミングが同じでは、ピット戦略での順位入れ替えも期待できません。トラック上でかわすしかない。

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ミディアムタイヤで先頭を走るボッタスがファステストラップでフェルスタッペンを引き離し始めました。ソフトに対してちょっと早い気もするけど、ミディアム勢もそろそろかな。
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ところが19周目にフェルスタッペンからハードタイヤに履き替え、翌20周目にボッタスがカバー。4位以下に散々ぱら差をつけていますから、ハミルトンに暫定トップを譲ったくらい。トップ3台にタイヤ差なんて全く問題になりません。
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気になるのは暫定トップのハミルトンがいつのタイミングでピットインしてくるか。無線では
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「ペースを上げるつもりだから、止めないでね」
トラック上で抜けないなら、ピット戦略で抜けばいい。タイヤを労りつつファステストラップを連発してボッタスとの差を築いてオーバーカットを狙う所存。いいですねーキングの追い上げ見せてもらいましょう!
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どんどんペースを上げて、フェルスタッペンを捉える位置まで引き離しました。あとはボッタスを捉えるのみ。

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29周目にルノーのオコンがマシントラブルにより、グリーンの浅い区間にマシンを止めたためバーチャルセーフティカー発動。となれば
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タイミングぴったり!ハミルトンはココでピットへ。そしてタイヤ交換エンディングでバーチャルセーフティカーもエンディング。何だこの短さ、オコンによるハミルトンへのプレゼントか?!(笑)
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ハミルトン以外のベッテル、ライコネン、ラティフィといったミディアムタイヤ勢のピットを図る間も無く、オイシさも無し。そりゃハミルトンがトップで戻れるよねー。オーバーカットを余裕で完遂したことにより、イモラのレースこれにてちゃんちゃん!(笑)
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バーチャルセーフティカーの恩恵も無く40周まで引っ張ったベッテル。それでもここまで引っ張れば、予選順位よりかはいくつかの浮上は見込めるはず。
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左リヤと右フロントの交換に手間取り、今や給油も無いのに停止時間13.1秒?!
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最低だ、ベッテルの頑張りもクソったれのチームのおかげで予選順位と全く変わらない14位に。いくら何でも可哀想。こんなクソチームとっとと離れちゃえばいいのに。

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序盤のデブリが起因してリヤに不調をきたすボッタスは43周目にコースオフ。フェルスタッペンにとっては大チャンス、この隙を逃すわけが無い。
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この2人はちゃんとバトルしているって感じ。
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あのーもう44周になるのですが、、4位はいいけどアニキいつまで引っ張るつもり?!ライコネンの最初で最後のピットは63周レースの49周目。それも皆が履くハードではなく、当然ソフトで最終スティントを迎えています。皆が採らない奇策ができるあたりが、さすがベテラン。

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レース終盤の51周目のヴィルヌーブでタイヤを壊してリタイヤするフェルスタッペン。こんなタイミングにセーフティカーを招いています。
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優等生ラッセルが珍しくミスってクラッシュ。
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セーフティカーの間にタイヤ交換を行うレーシングポイントのストロールは未だに「後遺症」が残るのか、ジャッキマンを跳ね飛ばす。
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何だか終盤になって荒れ出したなぁ。おかげで今回のレースの眠気は終始ゼロ(笑)

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残り少しだけど。再スタートするよー?!7位ペレスが6位でモタつくアルボンに襲いかかる。
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焦ったアルボンはスピン、後続のサインツはヒヤリハット。この距離感で本当によくぶつからずにかわしたよ。今夜のアルボンは大反省会だな。
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《決勝結果》
 1 ハミルトン(メルセデス・M)
 2 ボッタス (メルセデス・M)
 3 リカルド (ルノー・R)

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リカルド、例のやつ、ボッタスに飲ませろ!
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キングが飲むのかい!!そうだね、汚いだの臭いだの、そういう差別はよくないもんね。

《ファステストラップ》
 ハミルトン(メルセデス・M)1分15秒484
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ライコネン(アルファロメオ・F)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ライコネン(アルファロメオ・F)

ファン投票結果にあるように、今回のこれはライコネンで間違いないと思います。全く競争力の無いマシンでありながらも「走ることの楽しさ」の理由を体現しているかのようなレースでした。ミディアムタイヤをスタートタイヤに選び、旧友ベッテルと共に交換を引っ張るだけ引っ張りました。マシンに競争力が無いのならライバルが採らないような奇策で前を狙うしかありません。ベッテルは「チームのせい」でハマりませんでしたが、ライコネンは我慢の走りが活き、まだまだ単なる老害でないこと、ファンからの人気だけでF1をドライブしていないことを証明してくれました。これぞベテランの走り。
次点はクビアト、その次はやっぱりしぶとく上位フィニッシュを果たすペレス、あとはライコネンと明暗分かれたベッテルでした。今回のベッテル自身は何も悪くない。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 アルボン(レッドブル・H)

テレビ観戦中の下書きでは怒りと呆れ半々で「フェラーリ・F」でストーリーを組んでいました。が、レース最終盤に気が変わりました。アルボンヌですね。貴重なアジア系だし、明るい性格に憎めない笑顔、アグレッシブな走りを応援はしているのですが、今シーズンはアグレッシブさの中の「危なっかしさや不安」が前面に出てしまっています。レーススタート、そしてローリングスタートが全くよくありません。チームメイトがフェルスタッペンだから、とかマシンがドライビングにマッチしていない、は同情に値しません。かれこれレッドブルに一年以上乗っているわけだし、あなたは「プロ」なんですから。グループの先輩クビアトに長らくお尻を突かれて耐えてはいたものの、それは「抜き難いイモラだから」であって、他のサーキットであったらもっと早い段階でやられていたと思います。仮にレッドブルから離れる判断をされても、アルファタウリに乗れるかわからない、その気で残る今シーズンを戦ってほしいと願っています。

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《第13戦エミリア・ロマーニャGPのポイント》
・実力もさることながら、運も抜群のキング
・タイヤ粘りのベテラン2人はチーム力で明暗
・次なるシューイはボッタスにやらせよう!
・やっぱりイモラ、近代も変わらず抜けない

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トラックリミット騒動に始まった久々のイモラ。抜き難い特性は変わらず、大方の予想通りのオールドサーキットらしいレース内容ではありましたが、ピット戦略で前に出るなど古き良きF1をみれた気がします。あれから四半世紀経ったわけですが、近代F1をこの方はどう見届けたのでしょうか。

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ファンにサインをして回るM・シューマッハ。振り返るは1998年の第15戦に設定されたルクセンブルクGPです。このシーズンの天下分け目として特筆されるレースの一つと言われていますよね。ルクセンブルクという名前でもココはドイツのニュルブルクリンク。地元でリラックスした表情をしています。チャンピオン争いも佳境に入り、シーズン序盤は圧倒的な速さを見せてきたマクラーレンは初夏にポイントを稼げず徐々にアドバンテージを減らしてこのレースまでにハッキネンとシューマッハは共に6勝80ポイントで並んでいます。3回目となるチャンピオンチャレンジもリラックスした様子のシューマッハに対して、こちらは初チャレンジ。
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似合わないサングラスをかけてピリついています。

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予選はシューマッハがポールポジション、アーバインが2番手とフェラーリがフロントロウをガッチリと抑え込むことに成功。方やマクラーレンはハッキネン3番手、クルサードはベネトンの若手フィジケラにまで先行される5番手となり、ハッキネンとしてもコンストラクターズを考えてもマクラーレンに薄っすら黄色信号が灯ります。
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《予選結果》
   1 M・シューマッハ(フェラーリ・F・GY)
   2 E・アーバイン    (フェラーリ・F・GY)
   3 M・ハッキネン   (マクラーレン・ M・BS)
   ※GYはグッドイヤー、BSはブリヂストン


シューマッハが優勝してもハッキネンはアーバインをかわして2位であれば最終戦の日本GPに持ち込むことが可能です。ただ絶対してはいけないこと、それは「リタイヤ」。絶対的な速さを手に入れたマクラーレンとしては、この年は91年のセナ以来久々のチャンピオン獲得のチャンスでもあります。
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スタートはポールのシューマッハが出遅れ、代わってアーバインが前に出ます。マクラーレンはクルサードがフィジケラをかわして4位に上がりますが、ハッキネン共々フェラーリの位置採りに塞がれたまま。当時のフェラーリはここら辺が確立するチームでした。
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アーバインは縁石を踏み違えたかペースが乱れた瞬間にシューマッハが綺麗に前に。この当時はチームオーダーが禁止されていますから、あくまで「アーバインのミス」によって順位が入れ替わります。

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前が開けたシューマッハは逃げを打つ最中、ハッキネンはアーバインに蓋をされてハイペースの障害に遭っています。アーバイン、この年までは本当にいい仕事をしていますね。
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シューマッハとのギャップが8秒となってやっとハッキネンはアーバインをパス。ファステストラップでギャップを縮めにかかりました。
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シューマッハが1回目のピットを制止時間8.6秒とそつなくこなしている間、ピットを引っ張るハッキネンはまだファステストラップを築きながら目の前にいない敵を追いかけます。
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ロン・デニス自らサインボードを持ち、いよいよハッキネン入場。ハッキネンの制止時間は8.7秒でシューマッハが今コントロールライン通過。
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ハッキネンはピットアウトで強引にシューマッハの眼前を奪い、オーバーカットが成功しています。この頃はどちらかというとシューマッハ&フェラーリが得意としていた戦略でしたので、いつもの仕返しができました。
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シューマッハも決して諦めたわけではありません。ハッキネンとのギャップは2.4秒なので、また次のピットストップで逆転の可能性を残しています。シューマッハは2回目を7.4秒で終えてハッキネンの動きを待ちます。
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翌周のハッキネンは2回目を6.9秒とかなり短縮して終えました。是が非でもシューマッハの前に戻りたい、その気持ちだけでトップフィニッシュを目指すのみ。
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最終ラップで3.2秒差と僅差なままハッキネンがピット戦略を成功させて7勝目を獲得。シューマッハとのポイント差を4ポイント引き離す形となりました。

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《決勝結果》
   1 M・ハッキネン    (マクラーレン・ M・BS)
   2 M・シューマッハ(フェラーリ・F・GY)
   3 D・クルサード    (マクラーレン・ M・BS)

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チャンピオン決定は追われる側が多いシューマッハはこの年の最終戦日本GPを追う側で挑むことになります。ただシューマッハの言う通り1回のレースで何があるかわからないのがスポーツ、F1です。シューマッハにとってやっとフェラーリでチャンピオンを獲得するチャンス、次の鈴鹿まで決して目が離せません。
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ボクは代役だし勝手にペナルティだし、といった具合でピットスタートのバトンはダミーグリッド中でも余裕です。アロンソからもしっかり激励されていました。予選はよかったのに、犯人は遠いアメリカです。
今回のプレゼンターは今シーズンのストーブリーグを引っ掻き回した最新のモナコマイスターです。
ロズベルグの奥さんって見る度に思うんですが、毎回思うのですがロズベルグはイケメンなのに奥さんって、、止めておきます(笑)レースしっかり観て勉強しておくように!


大抵何かあるスタートは今回は特に問題もなく順調。直後にタイヤ交換にきたバトンとウェーレインがピット出口で交錯して、ウェーレインにペナルティが下ります。序盤は本当に接触やクラッシュもなく皆お利口さんです。

荒れないスタートから落ち着いてしまった感のある「モナコ」の上位で初めに動きをみせたのは33周目のフェルスタッペンからでした。フェラーリについていけないボッタスのアンダーカットを狙います。
当然すぐさまボッタスも反応して、結果変わらず。

周回遅れも出だして、唯一のピットストップも無事に終えて久々優勝を盤石なものにしたいライコネンが続く35周目にピットへ。
前が開けるとライコネンにピッタリ1秒前後でくっついてきたベッテルは飛ばしに飛ばします。1分15秒238は早っ!

ファステストラップ連発で4周引っ張ってピットへ。ライコネンをケガなくパスするチャンスです。結果は、、
ベッテルの勝ち。最近減ったオーバーカットを決めたレース巧者。仲良しでもチャンピオン争いを考えたら、コレは非常に大きいです。ライコネン、残念!次はベルギーあたりに期待してます。また、5番手に甘んじたリカルドも2人まとめてオーバーカットを成功させて3位に浮上しています。
「モナコの定理」にがっちりハマって策がないハミルトンは78周レースのなんと47周まで「一番寿命の短いタイヤ」を保たせてきました。やっぱりもう一段階グズグズのグリップタイヤが必要ですね。

さらには再舗装したての1コーナー、サン・デボーテのライン上の舗装が剥がれ出しています。どこかの新興サーキットでたまにみる光景ですが、伝統モナコではそこのところはちゃんと押さえてほしかったですね。

短期アルバイトで最後尾を味わうチャンピオン、バトンがさっき裁判に持ち込んで勝ったウェーレインをポルティエのインから制裁。
チャンピオン、そりゃ無茶だよ!鋭角だもん。
過去に海にダイブしたチャンピオンもいますが、F1マシンの90°横転停止とは珍しい。ウェーレインは無事で何よりですが、バトンは無傷とはいかずヌーベルシケイン直進して呆気なく短期アルバイト終了。お疲れ様でした。

ザウバーとマクラーレンの片割れの事故がきっかけのセーフティカー中にもう片割れのエリクソンがサン・デボーテに突き刺さり、
セーフティカー退去直後にもう片割れのバンドーンもペレスの猛攻に耐え切れず、サン・デボーテ仲間に。 ザウバーとマクラーレンの下位争い、4台これにて一瞬で終結。
さらには勢いを増してモナコが得意げなペレスもこれまたパッシングポイントではないラスカスでクビアトをインから狙って
こうなるだろうな。偉大な先輩も昔そんなインをナメて曲がり切れなかったでしょうが。序盤は静かに進行していた貴族の集う「パーラー・モナコ」は予選に引き続いて「連鎖と確変」の嵐になり始めました。
行きは良い良い、帰りは怖い。

《決勝結果》
   1 ベッテル    (フェラーリ・F)
   2 ライコネン(フェラーリ・F)
   3 リカルド    (レッドブル・TAG)

《ドライバーズランキング》
   1 ベッテル    (フェラーリ・F)    129
   2 ハミルトン (メルセデス・M)  104
   3 ボッタス    (メルセデス・M)     75
   4 ライコネン (フェラーリ・F)     67
   5 リカルド     (レッドブル・TAG)52

モナコも表彰台始めたんですね。昨年ありましたっけ?!でもやっぱりもう一段上に並ぶのね。モナコルール。
ライコネン、浮かぬ顔。
さぁボクの出番です。インタビューしちゃいますよ!
《第6戦モナコGPのポイント》
・ライコネン残念。実は裏では思惑通り?!
・逃げてよし、追ってよしのベッテル
・メルセデスにとってモナコは数少ない弱点
・抜けなくなるとプロとて見境がなくなる
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