F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ

皆さん、エミリア・ロマーニャGPロス、解消しましたか?!もう気持ちはモンテカルロに?!miyabikunも気持ちはモンテカルロに向いていますが、やっぱり「過去のレース」だけでは物足りない!もうレースウィークは終わってしまいましたが、、もう一本だけ!
今回はやってたつもりがやり残していることに気付いた「ゲームでサーキットを走ってみよう」です。よかったーこういう時に取っておいてー(笑)

《サーキットの基本情報》
 エンツォ・エ・ディノ・フェラーリサーキット
  全長:4.909km×63周=計309.267km
  コーナー数:17箇所(19箇所)
  高低差       : 34.4m
  DRS区間数:1箇所

《ゲーム上のサーキット眺望》
名前がどうしても長いので「イモラ」と呼んでしまいますが、サーキットの正式名称はフェラーリの創始者エンツォ・フェラーリの名から取られたものです。
IMG_6935
コントロールライン付近です。右手のコントロールタワーは昔も今も変わりませんね。緩やかに左に振り始めています。このあたりのオンボードカメラは昔しこたま観たので、はっきり記憶しています。あまりよくない思い出の方で。。
IMG_6936
1995年に改修されて、シケイン状となったタンブレロです。昔は左の超高速コーナーでしたね。今は逆に折れていくので、印象はだいぶ変わりました。
IMG_6938
画像右手の青い看板とウォールのあたりになるのでしょうか。ランオフエリアがあまり確保できなかった悪名高きウォールは。94年のセナをはじめ、87年にはウィリアムズのピケが、89年はフェラーリのベルガーが大事故を起こしました。
IMG_6939
続くヴィルヌーブは80年にフェラーリのG・ヴィルヌーブが大事故を起こした後に命名。94年にはシムテックのラッツェンバーガーが死亡事故を起こしたため、95年に線形改良が行われています。
IMG_6940
IMG_6941
このサーキットで最も鋭角で「アヒルのクチバシ」をなすトサは昔から逆アングルで映し出される有名コーナーです。この左コーナーを境にサーキットの毛色が若干変わります。
IMG_6943
高速レイアウトから一転、ピラテラに向かって上り坂。
IMG_6944
IMG_6945
上ったと思ったら、今度はアクア・ミネラーリに向かって右、右と2つ続きます。
IMG_6946
この2つ目の下りのライン採りがなかなか難しい。下りで勢いがつく中のまた上りで内側(コーナーでみたら外側)にはみ出す事多し。
IMG_6947
そしてその先の道が途絶えてみえる。右左の比較的速度域が高めのシケイン、ヴァリアンテ・アルタです。
IMG_6948
IMG_6949
一見簡単そうにみえますが、縁石の使い方を誤ると、宙を浮いて外側まで一気にダイブしてしまいます。過去にクラッシュしたマシンは多いですね。
IMG_6973
先日「過去のレース」で振り返ったばかりの2001年のアロンソ
IMG_6974
IMG_6979
あらら、デビュー間もない角田くんもド派手にまあ。。
IMG_6975
そして最新のエミリア・ロマーニャGPではフェラーリのルクレールもココでやらかしました。
IMG_6976
IMG_6977
う〜しろ指、ささ〜れ組。恥ずかし!
IMG_6951
先程のトサは鋭角の左コーナー1つでした。「アヒルの尾っぽ」にあたる折り返しは直角左が2つです。第一リバッツァ
IMG_6952
そして第二リバッツァになります。第一はビビりながらまあまあ強めにブレーキングして入るからいいにしても、第二は油断しているとアウト側にはらむ。
IMG_6978
ココ、リアルのレースではトラックリミットがあるんですよね。それを嫌い安全牌でいこうとすると、コーナーをカットしてしまう。レイアウトはよく知っているのに、なかなか攻めきれません。
昔は起伏ある高速サーキットの位置付けだったこのサーキットも、シケイン追加による低速化措置によりストップアンドゴー寄りの分類になったように思います。

《ポールポジションレコードタイム》
 2020年 ボッタス(メルセデス)
    1分13秒609

現時点の予選最速タイムはまだ元気だった時代のメルセデス、まだ元気だった時代のボッタスが2020年に記録した1分13秒609になります。ハミルトンはもちろん速いけど、ボッタスのキレた時の一発は天下一品でしたね。「でしたね」なんて過去形になっていますが、ご存知の通りボッタスはまだれっきとした現役です(笑)今シーズンはもう無いだろうけど、来シーズンの最速の可能性は残っています。新チーム「アウディ」には乗れるカナ?!

《miyabikun現時点のゲーム上ファステスト》
 2023年 miyabikun(えきぞーすとのーと)
    1分16秒745

で、miyabikunのタイムアタック前のベストタイムはこちら。酷い。。何故か?!それは、、ココだけの話、miyabikunこのサーキットすごく苦手。先程も書いたように、セナが亡くなるもっと前からこのサーキットのレースを観てきて、他のレーシングゲームでも度々走行し、レイアウトはおそらくばっちり頭に叩き込まれているはずなのですが、攻め切れないんです。タンブレロやヴィルヌーブの改修前はもう少しスピードに乗り、トサもドカンと突っ込めたはずなのに、改修後のレイアウトはセクター1の段階でリズムに乗って走れません。このサーキットは「追い抜きが困難」という事で有名ですが、鈴鹿と同様に幅員が狭く感じてしまうんですよね。鈴鹿は母国サーキットだからめちゃ走り込んできたけど、ちょっと練習を怠ってしまっています。
ちなみにこのタイムを最速2020年に充てがうと、母国ドライバーのジョビナッツィにも劣る21番手のビリッケツ。同じマシンレギュレーションの昨年2022年であれば、Q2トップタイムのフェルスタッペンの1分18秒793には2秒速いという感じです。今シーズンもし開催されていたならば、ポールポジションは獲れていたのかもしれません。

IMG_6934
とまあ言い訳はこれくらいにして、いよいよ苦手サーキットのタイム更新に挑みます。あまり走り込みできていないけど、残念ながら開催できなかった悔しさを1ラップにぶつけてみたいと思います。
IMG_6932

IMG_6937
それでは、いってきます!
IMG_6957
セクター1は紫の最速表示!苦手意識無く突き進め!
IMG_6958
セクター2もいい感じできたぞ!あとはヴァリアンテ・アルタとリバッツァ2つを残すのみ。いけ!

IMG_6959
《miyabikun今回の走行タイム》
 2023年 miyabikun(えきぞーすとのーと)
  1分13秒744
  S1:18秒672 S2:25秒640 S3:29秒425

よっしゃー、miyabikun類い稀な集中力をココぞとばかり発揮し、ベストタイムを3秒更新!!残念ながら最速ボッタス超えはならなかったものの、現マシンレギュレーションならば上出来でしょう!
、、っていうかさぁ、今までのベストタイムは一体何だったの?!そもそも本気出して走ってこなかっただけでは??(笑)いやいや真面目に取り組んできましたよ。ちょっと走り方を変えてみました。苦手としていたタンブレロとヴィルヌーブの突っ込むタイミングをやや早めて、浅めのクリッピングポイントにしたのです。個人的にこのサーキットは他のサーキットよりも早めの切り始めの方がいいと感じました。もっと走り込めば、もう少しだけタイムを削れそうな気がします。

さあこれで今シーズンのエミリア・ロマーニャGPはやり尽くしました。気分切り替えて地中海を西へ、モンテカルロに向かうこととします。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

今週末GP開催が予定されていた第6戦エミリア・ロマーニャGPですが、既に報道のあった通り、ロマーニャ地方の洪水により急遽開催中止が決定しました。うーん、残念。。ただこればかりは仕方がない事。以前ドタキャンされたオーストラリアGP中止に比べれば、早い判断だったのではないかなと思います。さて週末はどうしよう。。被害に遭われた方々へのお見舞い申し上げるとともに、レースがある体で準備していた「仮想エミリア・ロマーニャGP開催」といきましょうか。今回振り返るのは2001年第4戦に行われたサンマリノGPです。
IMG_8327

今から22年前にあたる2001年は現在も絶賛活躍中のアロンソのデビューイヤーにあたります。したがって、このレースを生で知るドライバーはアロンソただ一人というわけです。あっという間の22年と言うべきか、未だにしぶとく頑張るアロンソ様のすごさと言うべきか。前年2000年に久々のチャンピオンを獲得したフェラーリのM・シューマッハをはじめ、三連覇を阻止されたマクラーレンのハッキネンや好成績を重ねつつもなかなかエースの存在に埋もれがちなバリチェロとクルサードといったベテラン勢。一方でそのベテラン勢に食ってかかる若手のバトンやモントーヤ、ライコネン、アロンソらが続くという、いわば「世代交代」のタイミングが徐々に予感される時代に入っていきます。
ここまでの3戦の戦績は2年連続4回目のチャンピオン獲得を目指すM・シューマッハが開幕戦、第2戦を制してランキングトップの26ポイント。2位は前戦第3戦ブラジルGPで優勝したマクラーレンのクルサードが20ポイントとなっています。以下、3位がフェラーリのバリチェロ、4位はザウバーのハイドフェルドが続いており、チャンピオンから陥落したハッキネンは同郷の新人ライコネンと同率の6位1回の1ポイントしか稼げていません。まだシーズン序盤とはいえ、当時の入賞は6位まで、優勝はたったの10ポイントしか付与されませんので、宿敵M・シューマッハの背中は早くも遠退いてしまっています。

IMG_8318
予選はクルサードが絶好調!ハッキネンの暫定トップタイムを0.327秒上回ってトップへ。
IMG_8319
IMG_8320
方やM・シューマッハはハッキネンを上回ることができず3番手。前年2000年第14戦イタリアGPから続いた連続ポールポジションは7戦でストップ。最終的にウィリアムズのR・シューマッハにも先行を許し4番手で予選を終えます。
IMG_8322
イモラサーキットの正式名称は「エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ」です。GPはサンマリノでもモンツァよりこちらがお膝元。この後反省会か。。
IMG_8324
何じゃこのサングラス。ポールポジションはサングラスのお陰だって?!
IMG_8326
ハッキネン引いとるやないか。クルサードもそろそろハッキネンに勝ちたいよね。2番手やるためにF1に乗っているわけじゃない。負けん気は重要!それにしても、クルサードはいつにも増して四角いなぁ。
ほか日本勢はジョーダン・ホンダのトゥルーリが5番手、フレンツェンが9番手。BAR・ホンダのパニスがフレンツェンの前となる8番手、貴重なチャンピオン経験者ヴィルヌーブが新人ライコネンの一つ後ろ11番手となっています。また、ミナルディからデビューとなった新人アロンソはアロウズのフェルスタッペンの後ろ18番手。フェルスタッペンといっても、マックスではありませんよ、パパのヨスの方ね。

《予選結果》
P.P. D・クルサード
  (マクラーレン・メルセデス ブリヂストン)
 2 M・ハッキネン
  (マクラーレン・メルセデス ブリヂストン)
 3 R・シューマッハ
  (ウィリアムズ・BMW ミシュラン)

IMG_8330
決勝のスタートではイキり立つクルサードが痛恨のホイールスピン。
IMG_8331
そして2番手ハッキネンのスタートよりも奇数側3番手のR・シューマッハの方がいい。
IMG_8332
タンブレロ進入前にR・シューマッハが一気にトップに躍り出る。R・シューマッハと同様に奇数列5番スタートのトゥルーリも好スタートを決め、ハッキネンの前に立っています。

IMG_8334
予選に続いて、決勝でもM・シューマッハの様子がどうもおかしい。ストレートで易々とウィリアムズのモントーヤにかわされてしまっています。
IMG_8335
ここはチームのホームGPであり、戦闘力の無いエースに付き合う必要は無い。エースに代わってバリチェロが前方のライバルの討伐に向かいます。
IMG_8337
スタートで2台にやられて4位を走るハッキネンもトゥルーリ相手に苦戦中。トゥルーリにとってはここが自身のホームGP。地元のファンの期待にも応えたい。

IMG_8338
下位ではあるマシンがシケインの縁石をカット。
IMG_8339
コントロールを失い、そのままタイヤバリヤにぐしゃり。参戦4戦目、ミナルディのアロンソは5周でリタイヤ。この右、左と振るヴァリアンテ・アルタは過去にも多くのリタイヤを呼んだなかなか難しいシケインです。昨年2022年のルクレールもやらかしましたよね。侮るなかれ。
IMG_8340
同じく参戦4戦目で正式なスーパーライセンスの発給が許されたザウバーのライコネンも、17周目にステアリングの不調からコンクリートウォールにノーズを潰す形でリタイヤ。頑張れ、両新人!腐らず続けていれば、将来きっといいことあるから。

IMG_8341
バリチェロに前を譲り、マイペースでレースを続けるM・シューマッハですが、左フロントタイヤのスローパンクに見舞われています。
IMG_8342
23周目にピットに呼び込まれ、ひとまず戦列復帰を果たすものの
IMG_8343
やっぱりダメ。終始運に見放されたティフォシ期待の星は25周を待たずマシンを降りる。

IMG_8344
上位グループ1回目のピットインが始まります。3位を走るトゥルーリは24周目、
IMG_8345
暫定4位浮上のモントーヤは27周目にトゥルーリに対するカバーに入ります。
IMG_8346
見かけ上はモントーヤが前でも、本線を走るトゥルーリの方が速度が高いため、実質的にトゥルーリが前か。
IMG_8348
ただしモントーヤは諦めない。タイヤを履き替えたばかりなのにも関わらず、タンブレロをアウターレーンから攻めて、トゥルーリを討伐。
IMG_8349
モントーヤは年齢的に少し上にはなりますが、アロンソやライコネンと同期のF1参戦4戦目。さすがアメリカを制してきた猛者です。

IMG_8350
29周目に暫定3位のハッキネンがピットへ。M・シューマッハが落としたレースでポイントを積み重ねておきたいところ。
IMG_8352
続いて32周目に今日はチームやティフォシの注目を一手に預かるバリチェロがピットイン。目下のライバルはハッキネン。
IMG_8353
ハッキネンの前で復帰してオーバーカット成立で表彰台登壇を死守。

IMG_8356
先程はトゥルーリとのバトルをみせてくれたモントーヤのマシンも不調をきたしています。
IMG_8357
残念ながら1年生モントーヤも戦線離脱。まあモントーヤの場合は1年生というよりかは「F1編入生」の方が正しいか。いずれにしても戦闘力の高い若手である証明はできています。

IMG_8358
チームメイトのリタイヤに落ち込んでいる暇はありません。今日のレースの主役はシューマッハはシューマッハでも弟の方、ラルフです。スタートダッシュから注目されることも無く危なげない逃げ切り。
IMG_8359
F1参戦5年目、70戦目での初優勝。

《決勝結果》
 1 R・シューマッハ
  (ウィリアムズ・BMW ミシュラン)
 2 D・クルサード
  (マクラーレン・メルセデス ブリヂストン)
 3 R・バリチェロ
  (フェラーリ ブリヂストン)

これはR・シューマッハの単なる初優勝だけではなく、低迷続くウィリアムズにとって1997年第15戦ルクセンブルクGPのヴィルヌーブ以来3年半振りの優勝。前年2000年からウィリアムズにエンジンを供給したBMWは1985年第7戦フランスGPでブラバムをドライブしたピケ以来16年振りの優勝。さらにこのシーズンから復帰したミシュランにとっても久々の優勝と、多方からメモリアルなものとなりました。
IMG_8362
RS「兄ちゃん、やったよ!やったっんだってば!」
MS「おめでとう。ただ、勝ち方としては実に地味だ」

兄が優秀過ぎて、インパクトが強過ぎて、F1に昇格した1997年は「所詮はシューマッハの弟」やら「シート獲得は兄貴のコネ」だの色々言われたことでしょう。ここにきてようやく結果を残し、立派なF1ウィナーの仲間入りを果たしました。
IMG_8363
珍しく堅い表情が緩むフランク。ルノーを失い、戦闘力を失ったウィリアムズはBMWのエンジンを得て、再び戦闘力をみせつつあります。マクラーレンが勢力を弱めつつある中、フェラーリを打破できる最有力の存在になるかもしれません。
IMG_8364
初優勝を悪く言う者は居ません。完敗だっだと、ロン・デニスの表情も穏やか。

IMG_8367
RS「とうとうやったよ、兄ちゃん」

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_4455
決勝は雨こそ上がっているものの路面は濡れており、全車インターミディエイトタイヤを装着してグリッドに就きます。この週末でドライ環境だったのは土曜だけでしたね。この乾き始めと濡れ始めのどっちつかずの環境のレースが一番難しい。

IMG_4463
スタートは奇数列に並んだレッドブル勢、マクラーレンのノリスがよく、内側偶数列のフェラーリ勢は加速の伸びがイマイチ。
IMG_4465
ルクレールはノリスにもかわされ4位に急降下。サインツも明らかに向きがおかしい。またスピン?!
IMG_4466
こちらは後方を走るアルファロメオのボッタスカメラから。タンブレロ入口のターン3内側の縁石でマクラーレンのリカルドがトラックに弾き戻されると
IMG_4467
外側にいたサインツをさらに弾く形で
IMG_4468
サインツがスピン。おまけにボッタスも失速したリカルドを跳ね上げています。やっぱり起きた濡れ路面での多重クラッシュ。
IMG_4480
サインツはグラベルにハマり自走不能、リタイヤ。リカルドは内側の路肩をうまく抜けて戦列に復帰。実は地味にハースのシューマッハもスピンしてしまっています。こちらもこの直後のレースに尾を引く出来事でしたね。
IMG_4470
サインツはせっかく契約延長したのに、早々と姿を消すことに。フェラーリはまたルクレール一本でレッドブルとやり合わなければならなくなりました。

IMG_4475
5周目にレース再開。不可解にポロポロと順位を落とすアロンソに対して、Q2落ちでくすぶるハミルトンが並びかけていきます。アロンソなら捕まえられるか?!
FullSizeRender
ん?アロンソの右サイドポンツーンが剥がれ落ち、ラジエーターが丸見えに。ハミルトンは全くアロンソに触れていないぞ?!
IMG_4479
1周目のシューマッハのスピンはアロンソとの接触によるものでした。これではさすがのアロンソ様でも走行できず。序盤にしてスペインコンビが早々と戦線離脱。

徐々にトラックも乾きだし、ドライバーによっては水溜りを見つけてタイヤを冷却して温存を図る者も出始めます。4番スタートからペレスに抜かれて一つ順位を落としたハースのマグヌッセンはタイヤを冷やす走行を強いられ、後ろから順位を上げたメルセデスのラッセルに突かれ始めています。
IMG_4484
ラッセルはDRS無しのストレートでスピードを乗せ、タンブレロ手前でどうにか前に立ちますが、
IMG_4485
オーバースピードでオーバーラン。やり直し!
FullSizeRender
二人で揉み合う間に後ろからボッタスも背後についたぞ。この前のサウジアラビアGPでもみたボッタスのハイエナ感(笑)メルセデス時代にはないアツい走り。
FullSizeRender
マグヌッセンはタイヤがキツい。ラッセルに抜かれた後ボッタスにまでやられる。ボッタスはよく1周目のリカルドに追突しつつ、この順位で踏み止まれましたよね。予選で速さをみせるマグヌッセンも、ロングランとなるとやや厳しいか。
FullSizeRender
上位の離脱もあって着実に順位を上げるラッセルに対し、ハミルトンはベッテルを先頭とした「電車ごっこ」から抜け出すことができずにいます。昨年までバカスカ抜いた影がまるで無くなってる。

1周目の接触から這い上がりつつも最後尾走行を強いられているリカルドが17周目にドライのミディアムに履き替えると、19周目からタイヤ交換のラッシュが始まります。2位のペレスがミディアムに履き替えると、
IMG_4492
翌20周に暫定2位のルクレールもミディアムへ。
IMG_4495
遠くペレスをオーバーカット。と思いきや
FullSizeRender
えーもう追い付き、抜かれた。1周早いか遅いかでタイヤの仕上がりはだいぶ違います。
IMG_4498
ヤバい、フェルスタッペンがファステストラップを築いている。早いところペレスをさばきたいルクレール。

レース折り返しとなる34周目にようやくDRS使用許可が下りても、
IMG_4502
相手はガスリーに代わっても、抜けないキング。

IMG_4509
4位のノリスと大きなギャップを築いたルクレールは終盤50周目に2回目のピットでソフトを履き起死回生を図る。
FullSizeRender
あれ、ギャップが不十分だったかノリスにも追い越されている。
IMG_4512
ルクレールがノリスに手を焼く隙に2位ペレスも51周目に盤石のソフトタイヤチョイス。トップのフェルスタッペンにも段階的にタイヤ交換へ。
IMG_4515
ルクレールはノリスをかわし、ペレスを射程圏内に捉えたぞ。ファステストラップでは飽き足らず、2位も欲しい?!頑張っちゃう?!
IMG_4516
53周目のヴァリアンテ・アルタ。右側一つ目の縁石に乗り上げた途端バランスを崩し、
IMG_4517
慌てふためく。
IMG_4518
タイヤウォールにドーン!やっちまった、、欲かいた。。先程かわしたノリスをはじめ、予選やスプリントで触れ合うこともなかったラッセルやボッタス、ベッテル、そして角田にまで先を越される。何とかピットに戻り戦列復帰するも、6位8ポイントが精一杯。
FullSizeRender

《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ペレス     (レッドブル・RBH)
 3 ノリス     (マクラーレン・M)

フェラーリのお膝元サーキットで奇数列スタートとなったレッドブルがスタートダッシュのまま逃げ切りという形で終わりました。前評判ではフェラーリに優位性があると思われていたものの、サインツはまたしても金曜予選でつまずき、土曜スプリントでリカバーするも日曜決勝で巻き込み事故。ルクレールはペレス一人に翻弄されてフェルスタッペンにとってだいぶ楽なレース展開に運べました。
IMG_4523
「あいつさ、ミラー越しに見たらグワンってさ」
FullSizeRender
「ああ、これこれ!」

《ファステストラップとそのタイミング》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH) 1分18秒446
 55周目/63周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:18台(18台フィニッシュ)
 規定周回:9台

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 角田裕毅 (アルファタウリ・RBH)

miyabikunの中で「お、これは!」というものが無く別の意味で悩みましたが、スプリントと同様に後方のライバルをしっかりブロックしながらレース終盤にポジション浮上に成功した角田くんは安心とたくましさを感じました。濡れ路面から次第に乾くという難しい環境下において、タイヤを丁寧に温存、無理や無茶をせず手強いチームメイトに勝つということはこの先のレースにもいい意味で自信(持ちすぎはダメ)にもなりますし、将来のシート獲得にもつながります。 2年目のさらなる成長を見守っていきたいですね。
次点はメルセデスのラッセルです。満を持して獲得した(昨年までの)最強マシンはフタを開ければ近年稀にみる駄作。腐るキングの傍ら、着実に前を捉えてかわす。これまでの4戦全てでポイントを獲得しているのは、トップをはしるルクレールとこのラッセルの二人だけです。派手さは無くともポイントランキングは4位。こういうの大切。

IMG_4520
《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 ルクレール(フェラーリ・F)

こちらもレース終盤までは「おーこれは。。」というものが無く、今回も該当なしかなと思っていたら、、見つけてしまいました。ファンであろうが無かろうが、ココを気にする方は多くいらっしゃると思います。チャンピオン街道まっしぐらのルクレールですね。以前もヴァリアンテ・アルタの縁石を踏み違えてロスしたドライバーは多くいましたが、特に今シーズンのマシンはああいうのがかなりリスキー。予選の時のサインツもだいぶ跨いでいたので指摘しようとも思ったのですが、意外とみんながやっていたため止めました。カナダのジル・ヴィルヌーブのような路肩浅めのコンクリートウォールなら一発アウトの事案です。
金曜予選のポールポジションを獲り逃し、スプリントでもプラマイゼロで終え、決勝は躍起やおごりが強く表れたのかもしれません。今回のレースは「3位表彰台堅持」で留めておくべきだった。充分だと思います。ただレーシングドライバーというものは後から冷静になればそう思えても、競っている最中は微塵も感じなかったのでしょう。それはそれで仕方が無い。ルクレールはまだチャンピオンの経験が無く、今まさしくそれを目指す最中。過去の先輩をみていても、このような気の迷い、焦り、おごりで獲り逃したケースが多々あります。今のルクレールに必要なのはそこ。君は速い、マシンも速い、このままでいけば、僅差でも大差でもチャンピオン獲得に一番近い位置にいます。ただ、一年は長いしライバルも必ずや何が何でもギャップを縮めにくるはず。チャンピオンになれるか否かは、そうなった時に取りこぼさず粘れるか。ルクレールへの試練です。

IMG_4522
《第4戦エミリア・ロマーニャGPのポイント》
・レッドブルは敵陣でスタート制し完全勝利
・ルクレールよ、焦るな!まだまだ先は長い。
・テコでも動かぬガスリー、ハマる7回キング
・やっぱりココの抜きどころは限定的か

起伏に富んだフェラーリの地元のオールドサーキットはフェラーリ独走と思った矢先の崩壊という苦い結果で終わりました。 F1はヨーロッパラウンドを迎えつつも一旦離れて新天地アメリカに向かいます。サーキットは未知数。力関係はまだまだ二転三転していきそうですね。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_4423
スプリントがないウィークエンドであれば、予選は晴れでしたね。もしかしたら先日の予選とは順位が多少異なったものだったかもしれません。今シーズンはあと二箇所でこのスプリントが予定されています。こればかりはルール、巡り合わせでもあります。
予選で触れるのを忘れていたのですが、フジテレビNEXTでの実況はフジテレビの塩原アナが担当されていましたね。懐かしいし、聴いていて落ち着いて観戦できました。先日の小庭氏と同様にまたF1実況を定期的にやってほしいなと思いました。

IMG_4424
ルクレールはスタートで無理して攻めないであろうと思いきや、フェルスタッペンがモタついたためしれっと前に。抜かれても決勝はポールポジションなんだけどね。
FullSizeRender
あーアルファロメオの周くんが止まってるー。リヤが歪んでいるし、かなりの損傷。
FullSizeRender
こちらではアルファタウリのガスリーの右フロントのホイールリムがグワングワンしています。これはグワンと当たったか?!
FullSizeRender
ガスリー狩りを狙った周がピラテラでアウト側から被せた時に接触。結果は不問。ダーティな走りとは言えないけど、抜き辛いココでチャンスとみてやや背伸びしてしまいました。周はリタイヤ、ガスリーはセーフティカー先導中にピットへ。

FullSizeRender
Q3不出走の10番スタートとなったフェラーリのサインツは同郷の大先輩を追い詰めています。
IMG_4432
タンブレロ手前で抜き大きな歓声。さあサインツはどこまでリカバーできるかな?!

FullSizeRender
ミディアムタイヤでスタートし、タンブレロのスリーワイドを何とかしのいだハースのマグヌッセンですが、DRSが使用可能となると、みるみるうちにソフト履きのペレスが追い立ててきます。
FullSizeRender
こちらもメインストレートでさっくりかわす。スピードに定評のあるレッドブルですからね、マグヌッセンも悪あがきはしない。

FullSizeRender
中団では久々にQ3に進出してシングルグリッドスタートを得たアストンマーティンのベッテルに対し、ボッタスが反撃に出る。
IMG_4438
レッドブル相手ではどうしようもないけど、メルセデスよりかはパワフルなフェラーリパワーユニット。やはりメインストレートでのパス。

IMG_4440
レース中盤に入ると、タイヤライフ重視のマグヌッセンにマクラーレンのリカルドとサインツが追いついてきました。マグヌッセンをアタマにした「トレイン」状態。
IMG_4441
DRS無しのマグヌッセンにリカルド、サインツはDRSを開放。追い立てられて、このストレートエンド怖いな。
IMG_4442
マグヌッセンが一台、また一台と抜かれていく。応戦できない。ミディアムスタートは失敗だったか。
IMG_4445

FullSizeRender
残り2周、放置してしまっていたトップ争いが動き出します。フェルスタッペンが毎周回ルクレールとのギャップを縮めて、射程圏内に。
IMG_4452
無理はしない。両者無傷のまま、スタート順位を取り戻したい。間合いをとりストレートエンドでアウト側から並ぶ。
IMG_4453

《スプリント予選結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ルクレール   (フェラーリ・F)
 3 ペレス     (レッドブル・RBH)

結果よければ全てよし。スタートでモタつき順位を落としたフェルスタッペンは決して無理をせず徐々に攻撃体制を整え、冷静に逆転してみせました。これがチャンピオンの走りか。ペレスとサインツも予選の遅れをしっかり取り戻して決勝レースに備えています。

《先日の予想との答え合わせ》
予選段階で予想した順位と比べて、1位2位は結果的に正解。ただ3位と予想したマグヌッセンはミディアムタイヤチョイスと格上チーム相手ということで順位を4つ落とし、逆に4つ上げたペレスに代わりました。やはりドライ環境、さらにはタイヤの保ちを考慮したハースはやや厳しかったですね(しかしながら中団に位置したシューマッハはアストンマーティン相手にミディアムタイヤでしっかりパスして順位を上げることに成功しています)

《予選順位から昇降と使用タイヤ、獲得ポイント》
   ドライバー  タイヤ 昇降 ポイント
 1 フェルスタッペン S   ±0  8pts
 2 ルクレール    S   ±0  7pts
 3 ペレス      S   -4  6pts
 4 サインツ     S   -6  5pts
 5 ノリス      S   +2  4pts
 6 リカルド     S   ±0  3pts
 7 ボッタス     S   -1  2pts
 8 マグヌッセン   M   +4  1pt
 9 アロンソ     S   +4
  10 シューマッハ   M   -2
  11 ラッセル     S   ±0
  12 角田裕毅     S   -4
  13 ベッテル     S   +4
  14 ハミルトン    S   +1
  15 ストロール    S   ±0
  16 オコン      S   -3
  17 ガスリー     S→S  ±0
  18 アルボン     S   -2
  19 ラティフィ    M   +1
   R  周冠宇      S   +6
         トータル  ±0

今回のスプリントを終えた時点の全ドライバーの順位、装着タイヤ、獲得ポイントになります。ポイントは1位が8ポイント与えられ、8位の1ポイントまで段階的に付与されます。
21周レースにおいて最もゲインしたのはフェラーリのサインツによる-6位となる4位でした。まあ当然ちゃ当然だし、本来のマシンポテンシャルから考えて、正常な予選を行えていたら4位どころかポールの可能性も秘めていたわけで、金曜のミスが悔やまれます。ほか、ペレスと角田くんが4位分順位を上げています。
逆に順位を大きく落としたのは1周目のピラテラで接触して離脱したアルファロメオの周をはじめ、中団上位にいたマグヌッセン、アロンソ、ベッテルのベテラン勢による+4位でした。マグヌッセンはもし多数が採用したソフトタイヤであったら、ペレス、サインツは難しくても、リカルドやボッタスは抑え切れたかもしれないなんて想像しました。雨の予選でうまいことQ3進出を決めたアストンマーティンのベッテルは序盤こそなかなか粘っていたものの、終盤ではミディアムタイヤを履く母国の後輩シューマッハに突かれて、最終的には前を獲られてしまいました。(スプリント)レースとなるとやはり厳しいマシンなのかなという印象を受けました。
日曜決勝はこのスプリントでの順位がスターティンググリッドとなります(ポールポジションは今回順位変動が無かったものの金曜予選による)

《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》 
 角田裕毅(アルファタウリ・RBH)

先程みた通り昇格数はサインツに及びませんが、サインツは金曜のミスの埋め合わせとマシンポテンシャルを考慮すれば妥当。となれば、他に光る走りをしたのはスタートでうまくジャンプアップに成功し、ハミルトンから前を守り切った角田くんは立派だったと思います。それと併せて逆にラッセルを含めハミルトンが追い上げるどころか順位を落としてしまうというのも苦しい現実であると感じました。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 該当なし

1周目のガスリーと周の接触などはあったものの、裁定通り問題にするほどのことでも無いと思いましたし、他に派手にやらかしたドライバーやチームもありませんので該当なしとしました。
それにしてもなぜハースはソフトでなくミディアムをチョイスしてしまったのか。。ハースが攻めでなく保守的な判断を採ったのがちょっぴり物足りなかったかな。あとメルセデス2台(特にハミルトン)は多く追い抜きすることなく、順位をゲインすることができませんでした。いよいよ深刻。。

《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ペレス     (レッドブル・RBH)
 3 ルクレール   (フェラーリ・F)

ピットでのタイヤ交換が無かったスプリントですが、ほぼ「決勝レースの縮図」のようなレース展開に感じています。パッシングはメインストレートからタンブレロの手前までで行われ、タイヤの保たせ方、保ち方でレースの勝敗が左右されるように思います。スプリントを観る限り、今回はフェラーリよりもレッドブルの方がタイヤの保たせ方に強みがあるとみて、ストレートで最高速を伸ばすペレスがルクレールをかわして、レッドブルのワンツーか。ほか、マクラーレン勢VS独りぼっちのボッタスのバトル。入賞に向けた角田くん挽回なるかも注目したいところですね。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_4365
ティフォシよ、熱狂的どころか旗も畳んで何だか寒そうね。
IMG_4363
いやーん、低い雲がかかり霞んでるー。これまで雨知らずできた今シーズン初めてのウェットコンディションで予選が始まりそうです。エンツォ・フェラーリはトラック幅も狭く、起伏がありますからね。新レギュレーションマシンがウェットでのフルアタックでどのような挙動を示すのか。

《Q1》
IMG_4366
濡路面とはいえ雨は上がり、一部走行ラインには乾き始めもみられています。アルファロメオ の周くんは赤のソフトタイヤでトラックイン。
IMG_4367
これまで三戦で精彩を欠いているというより、今の位置が常態化しつつあるメルセデス2台は保守的に浅溝のインターミディエイトを装着。昨年までならば、それでも下位グループには対抗できたのだろうけど、、
FullSizeRender
さあ地元の本命フェラーリのルクレールはボディカラーと同じソフトを履いてお出ましだぞ。メルセデスよ、そのタイヤで行くつもり?!
IMG_4371
だよね、やっぱ変えるよね。今シーズンのお宅はそんな余裕は無いはず。
FullSizeRender
ウィリアムズのアルボンが火が出ています。エンジンではなく、右リヤタイヤのブレーキ付近から出ているけど、ウェットの速度域でもブレーキが悲鳴を上げた?!
IMG_4375
ボン!タイヤが爆発!ゴムが燃える黒煙がすごい。余談ですがmiyabikunはゴムそのものの臭い、溶けたり燃えた臭いは大の苦手。タイヤはまだ辛うじて平気でも、風船を膨らませたり縁日のヨーヨー釣り遊びにトラウマもあり、小さい頃からダメな子でした。足回りのデブリをトラック上に撒き散らかしてしまっています。赤旗です。
FullSizeRender
miyabikun掃除は好きだけど、このデブリ掃除はちょっとダメかも。。想像しただけでも、うっぷ、、こ、今回はよろしくお願いします。。
IMG_4378
残り12分で再開。暫定トップはアストンマーティンのストロールが更新して一瞬目立つも、走る度に路面コンディションが改善されて
FullSizeRender
やっぱりフェラーリなのです。特にココで紅っ恥をかくわけにはいきません。
FullSizeRender
タイヤチョイスで出遅れたメルセデスは2台とも当落選上をさまよっています。
FullSizeRender
一応危うい位置から脱出しても、路面はさらに向上傾向。ライバルが次々タイム更新していき、一つまた一つと順位を下げる。
FullSizeRender
結果、ブレーキ火災のアルボンと旗マニアになりつつある相方ラティフィ、マシン不調なアルピーヌのオコンとアルファタウリの2台が脱落。アルファタウリはアタック損か先日のmiyabikun予想をやや下回る結果に。

《Q2》
FullSizeRender
Q1はルクレールから0.5秒もの差を付けられたフェルスタッペンがサインツを上回り、ルクレールのタイムに0.003秒上回るタイムを記録。フェラーリのやりたい放題にはさせない!対するフェラーリも徐々に乾いた路面でペースアップを図るも
FullSizeRender
サインツ。やってしまった。。赤旗。気合いが空回り。速いタイムは記録しつつも、もうアタックできないとなればスプリントはまた中団からじゃん。。
FullSizeRender
残り時間と再び訪れた雨によりハミルトンはココで諦める。
IMG_4402
何だか尻すぼみなQ2だったなぁ。サインツが文字通り水を差す形に。メルセデス2台とハースのシューマッハ、アルファロメオの周、ストロールの5人が落選。お、ベッテル残っテル。

《Q3》
IMG_4403
Q3はアルピーヌのアロンソが先頭で開始待ち。オコンが早々に消えてしまいましたから、一人でチームの士気を高めていきたいところ。
IMG_4404
Q2と比べて、かなり水飛沫が舞いますね。インターミディエイトでタイムアタックに向かいます。
FullSizeRender
あーハース!マグヌッセンはせっかく今回もQ3に残れたかと思ったのに足をとられたか?!またまた赤旗中断。
IMG_4407
と思いきや、ぶつけてはおらず自走可能だったとは何とまあ人騒がせな(笑)
IMG_4408
赤旗再開をまたも先頭で待つアロンソ。ウェット路面がライバルとの差において味方になることを願うか。
IMG_4410
リカルドの暫定トップを1秒上回るルクレールが来たぞー。
FullSizeRender
フェルスタッペンがそれをも上回るセクタータイムで応戦。敵はルクレールあるのみ。
FullSizeRender
あ、セクター3で黄旗。また誰か飛び出した。
IMG_4414
こちらも一人で戦うアルファロメオのボッタスが路肩でストップ。フェルスタッペンはひとまずタイム更新はしましたが、きっと黄旗無視で取り消しになるはず。
IMG_4417
残り3分のラストアタックに向かう両雄。フェルスタッペンが前でルクレールが後ろ。
IMG_4419
いやいや、行かせないから。ピット出口で小競り合い。時代はもはやこの二人ですね。
FullSizeRender
その時代に混ざりたいノリスがコースオフしてここまで。
IMG_4421
ちょっと待って、やったーやったーなの?!フェルスタッペンのさっきのタイムはアリ?!

《予選結果》
P.P. フェルスタッペン(レッドブル・RBH)1分27秒999
 2 ルクレール   (フェラーリ・F)   1分28秒778
 3 ノリス     (マクラーレン・M) 1分29秒131

ボッタスがストップした際の黄旗はフェルスタッペンが減速したことが認められ、そのままの順位で予選が確定。miyabikunフェルスタッペンがダメだとかルクレールがいいとかのひいきは無いけど、Q2に引き続き、Q3もどこか釈然としない形で終結。できればラストアタックで白黒付けばよかったのですが。フェルスタッペンはようやく今シーズン初のポールポジションを獲得し、日曜決勝のポールポジションが保証されました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
正解は16番手の角田くん。ただ一人。。惨敗。。あははは。。miyabikunの予想は「晴れベース」だったカナ?!(笑)笑うしかない。。ありがとう、角田くん。なんてお礼を言っている場合ではないですね、アルファタウリはガスリー共々深刻な結果。雨による番狂わせ、さらには黄旗や赤旗が乱発する状況下で「正常なポテンシャル」を発揮できなかったマシンやドライバーも多くいました。ハースは意外にも健闘したし、メルセデスもまた深刻。miyabikunの予想はもっと深刻。。

《Q2トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 フェラーリ(ルクレール)が0.003秒落ち※
 マクラーレン(ノリス)は0.5秒落ち
 レッドブル(ペレス)も0.5秒落ち
 アルピーヌ(アロンソ)が0.8秒落ち
 アルファロメオ(周)は0.9秒落ち※
 ハース(マグヌッセン)が1.1秒落ち
 アストンマーティン(ベッテル)は1.2秒落ち
 メルセデス(ラッセル)が1.6秒落ち※
 アルファタウリ(角田)が1.7秒落ち※
 ウィリアムズ(ラティフィ)は3.2秒落ち※
 ※は最速タイム(Q1)から算出

こちらのベースはフェルスタッペンがポールポジションを獲得した1分27秒999ではなく、Q2最速タイムを記録した1分18秒793より算出しています。
ウェット路面であったことよりも度々提示された黄旗や赤旗による影響で「真の速さ」が見出し難い予選ではありますが、単純にタイム比較した序列はこうなりました。Q3の黄旗をうまく回避することに成功したフェルスタッペンも、予選セッション全体でみてもルクレールをごく僅差で上回っているため、ポールポジションを獲得するに値する走りだったと言えます。
またアルファロメオはボッタスのみがQ3に進出し、相方の周はQ2で脱落したものの、タイムとしてはQ1で4番手となった周のタイムが最速となります。メルセデスは10チーム中の8番目、それも最速はハミルトンではなくラッセルが記録という、、ハミルトン、どうした。大丈夫か?!ウィリアムズは1台がブレーキ火災、もう1台はスピンクルクルといいところ無し。単独のテールエンダー逆戻りに。。

IMG_4390
《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 
 周冠宇(アルファロメオ・F)

Q1とはいえ4番通過。Q2でQ1並みのタイムが出せていればボッタスと同様に、それより上位でQ3に進出できたのではないかという。惜しい!これまでのボッタスの走りからも分かるように、今シーズンのアルファロメオは速いということは証明済ではありますが、かなり頑張ったと思います。今シーズン唯一となる新人ということで、序盤は「F1に慣れること」が最低条件としつつも、周くんは荒ぶれることなく、予選や決勝を走れるドライバーですね。決勝スタートのモタつきやピットクルーの初歩的なミスが無くなれば、かなりいい位置でデビューイヤーを終えられそうな期待を感じています。スプリントはハミルトンの後ろでのスタートとなりますが、ぜひ食らいついてほしいですね。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 
 該当なし

前戦オーストラリアGPに引き続き、サインツのアタック失敗を悔やみつつも、サインツは前回選んだので今回は敢えて選ばず、天候による運、不運などを考慮して該当なしとしました。
Q1では面白いデータロガー比較がありましたね。ターン7(トサ)でのルクレールとハミルトンの比較です。
IMG_4391
縦軸が速度、横軸が距離として両者トサでの速度とペダルワークが示されています。波形自体に両者の大きな差は無く、似たカーブが描かれているものの、ルクレールはトサ進入の速度がハミルトンよりも高く、ブレーキタイミングはルクレールが若干早め。最低通過速度はルクレールの方が速く、出口に向けた加速はハミルトンの方がスロットルの開きが早いものの、結局最後はルクレールの方が速度が高い。メルセデスよりもフェラーリの方が高い速度を保ちながらメリハリある走りができています。昨年までのチャンピオンチームと、現在のトップチームとの差はこういうところからも表れています。2台ともQ1突破に必死で、結局Q2止まりに終わったメルセデスの低迷は深刻です。あれだけ今までF1界をほしいままにしてきたメルセデスの遅れを敢えて同情はしませんが、あのハミルトンですらこんな順位をさまよっている時点で、だいぶ苦戦し「シーズン中の復調が本当にあるのか」疑わしい予選だったように思います。
また、Q1を僅差で敗退した角田くんをはじめとしたアルファタウリ勢。今回の地元GPでほろ苦い幕開けとなりました。マシン改良を施しながら路面改善が図られつつある環境の最後の最後のアタックでタイムを出せなかったのは辛いです。決勝でダラダラこいてしまうアルファタウリですから、予選順位は非常に大切でした。周回の少ないスプリントでどこまで巻き返せるかも注目点ですね。

《スプリントの順位予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ルクレール   (フェラーリ・F)
 3 マグヌッセン  (ハース・F)

「スプリント予選」改め「スプリント」の上位3台の順位予想です。冒頭で書いたように、昨年とルールが異なり、あくまでこの(金曜)予選でのポールポジションがそのまま(日曜)決勝レースのポールポジションということですので、フェルスタッペンが仮にルクレールに抜かれた2位フィニッシュでも決勝のポールポジションが約束されています。現在ポイントランキングでトップを独走するルクレールはもちろんのこと、防衛をかけるフェルスタッペンもここは長い目でみて「クラッシュなどによるノーポイント」は避けたいところ。フェルスタッペンのペースがよほど遅いことがない限り、ルクレールは攻めた結果の失敗よりも堅く2位をキープして7ポイントを獲りにいくのではないかと予想。
また3位は復調みられるマクラーレンのノリス、と言いたいところですが、こちらは昨シーズンはノーポイントシーズンで終え「失うものは何も無い、得るものしか無い」ハースのマグヌッセンが攻め立てて3位を奪いにきたら面白いです。ハースは何といっても「成長率ナンバーワンチーム」ですからね、攻撃的なマグヌッセンが浮上か一挙後退のどちらのオチをみせるか、その点を今から期待したいと思います。

にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ