F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:イスタンブール・パーク

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ドライバーを苦悩させた路面。雨があがっての決勝となりますが、新しい路面に残る水がレースを困難にしていきます。画像からもわかる油に浮いた水。我々が使用する一般道でも虹色に浮かび上がるこの光景をよく見かけますよね。水も捌けないし、見るからにネチネチしていそう。
決勝前のレコノサンスラップでアルファロメオのジョビナッツィやウィリアムズのラッセルがクラッシュしていました。低速度であってもそれだけこの路面が厄介だということがわかりますね。レース前にウィリアムズの2台がピットスタートを選択し、アルファタウリのガスリーがパーツ交換によって後方スタートとなっています。
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注目のスタート、イスタンブールパークは走行ライン外となるイン側偶数列が不利とされてきました。それ以上に、今回は加速しない。
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2番手のフェルスタッペン、4番手アルボンは笑ってしまうくらい鈍い。3番手のペレスは労せず前に出て、レーシングポイントがワンツー体制を築くことに成功します。
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毎回混戦が起きる下りの左ターン1でルノーのリカルドがオコンに触れて同士討ち。
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チャンピオン獲得の可能性を微かに残すボッタスはそれに触れてもいないのにビビってつられてスピン。前でなく後ろの先頭に立っています。これでほぼほぼ終わたな、お疲れす。

スタート直後のドタバタ劇により3位に浮上し「チャンピオン内定」に近付いたハミルトンですがペースがよくなく、好スタートを決めたベッテルと悪スタートのフェルスタッペンにまくし立てられています。最近のハミルトンは序盤でややもたつくんですよね。結果的に勝っちゃうから問題ないんだけど。
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ターン12でオーバーラン。その隙にベッテル、フェルスタッペン、さらにはアルボンにまでかわされて、ハミルトンはスタート位置の6位に戻されています。
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ベッテルの-8はすごい。このレースから「鬼」がいないからかな。
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レーシングポイント2台はいつものメルセデスかの如くファステストラップで逃げていく。面白い。

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7周目に下位で低迷するルクレールが深溝ウェットを捨て、浅溝インターミディエイトに履き替えていく。このラップタイムをうけ、ベッテル、ハミルトンといった上位もつられてインターミディエイトにシフトしています。
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12周までウェットを引っ張ったフェルスタッペンでしたが
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レーシングポイントの壁は厚し。オーバーカットなりませんでした。

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またもハミルトンはベッテルを狙っていきます。ハミルトンとベッテルのバトル、何だか懐かしいです。
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インからアウトに転じてターン12へ。
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またもオーバーラン。今回はアルボンがオマケでパッシング。キング7回チャンピオン獲得へのあくなき挑戦は続く。

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先程オーバーカットに失敗したフェルスタッペンはペレスに対してトラックで勝負を挑んでいく。
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こりゃ近い。粘着走行できないっていうのに大丈夫か?!
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ほらやった。ガッツは評価に値するが、これは薄々想像ついた。

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ずっと逃げ逃げ体制だったストロールもいつの間にかペレスに捉えられる位置に迫っています。
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インターミディエイトに替えてからパリッとしませんでしたね。たまらずピットに回避。初優勝がかかったストロールですが、この後浮上することはありませんでした。次はいつ来るかわからないけど、次回に期待しましょう。
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ストロールだけではなく、ペレスにとってもこの荒れたトルコで初優勝のチャンスです。しかしベッテルのタイヤ交換、アルボンのごっつぁんスピンを手にした黒い影が徐々に近付いてきています。タイヤはハミルトンの方が少し使い込んでいますが、
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かわしてトップへ。何だ、あんなにスロースタートだったのに、結局こうなるの?!タイヤ交換はたったの一度キリ。58周レースでインターミディエイトを52周使っています。このタイヤ、そんなに保っちゃうのか。
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インターミディエイトでファステストラップを連発してベッテルをかわしたルクレールはベッテルに代わってペレス崩しを図ります。
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止まれな、、いー
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ルクレールを忠実に追尾していたベッテルが3位を取り返す。今回は予選から決勝までベッテルに軍配カナ。ようやくようやくのシーズン初表彰台。
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《決勝結果》
 1 ハミルトン(メルセデス・M)
 2 ペレス  (レーシングポイント・M)
 3 ベッテル (フェラーリ・F)

2位と3位の国旗が逆だよ(笑)

《ファステストラップ》
 ノリス  (マクラーレン・R)1分36秒806
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ベッテル (フェラーリ・F)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ハミルトン(メルセデス・M)

今回も2人で迷いました。対象はハミルトンとベッテルです。どちらが先かわかりませんが、ダメダメ戦略にダメダメマシン、さらにはベッテル自身のつまらぬミスと、F1キャリアが危ぶまれる「暗黒のシーズン」にもがき苦しんでいるのは周知の事実です。そんな中、攻略が難しいトルコで絶好のスタートを決めて、ライバルからの攻撃も耐え抜き、一度抜かれた相方に対して最後の最後に順位を取り返し、久々の表彰台を獲得しました。miyabikun個人的に今シーズンは絶望的だと思われた表彰台に登壇できて一安心というか、本当はまだまだF1ドライバーとしてやる気や闘争心が感じられる走りがみれて嬉しく思いました。また奇しくもチーム代表が来シーズンに目を向けた最中に登壇するというのもどこか皮肉です。ベッテルについてはその結果や期待も込められてか「本家」でしっかり受賞しているため、こちらには迷ったハミルトンを挙げることにしました。
フリー走行や予選時点では「さすがのメルセデスとハミルトンは今回大苦戦か」という予感と若干の「喜び」もあったわけですが、レース序盤の流れからまさか逆転優勝をもぎ取るあたりは「7回チャンピオン」に相応しい締めくくり方でした。やっぱりこの方を敵に回すと恐ろしいし、この難解コンディションでタイヤが擦り切れるまで走り切れることこそ、最強ドライバーである証明だと思います。まだシーズンは終わっていませんが、ハミルトンのシーズンであったことに何ら異論はありません。

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《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 ストロール(レーシングポイント・M)

ワーストって言い切るのは可哀想だけど、とにかくガッカリです。一日前の天国から一転して、苦いレースをしてしまいました。レース1/3くらいまではギャップも築けたし、ポールトゥウィンもアリかななんてハラハラしつつ見守っていたのに、レース終盤はズルズルし出して結果いつも通りの順位に落ち込んでしまいましたね。miyabikun期待していたんですよ。ただ同じシチュエーションの相方ペレスは無理矢理タイヤを労って、表彰台は堅持してのけました。ココがペレスとの差であり、ストロールの今後の課題だと思います。来シーズンも競争力があるであろうマシンでドライブすることでしょうし、ポールポジションも自信になったと思いますので、引き続き頑張りましょうね!

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《第14戦トルコGPのポイント》
・インターミディエイトって、あんな保つの?!
・ストロールはまだタマじゃないか、、残念
・予選決勝とも舗装に翻弄され予想不能
・ハミルトン、チャンピオン獲得おめでとう!

チャンピオン争いは無事に?終わりました。でもレースは続きます。初ポールに初優勝、絶賛募集中!

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9年振りの復活開催を迎えたイスタンブールパークでのトルコGPは直前に行われた再舗装、または今までの開催よりも十数度の低気温の影響で各ドライバーは手を焼いています。フリー走行では名物「ターン8」によるオーバーランやコースオフ以前に、各コーナーで全くグリップせず、9年前に当時レッドブルのベッテルが記録した1分25秒049には程遠く、フリー走行2回目はフェルスタッペンによる1分28秒330が精一杯。

そして迎えた予選は
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雨模様です。二重苦三重苦の悪戦苦闘しながら挑む形となりました。ポールポジションタイム更新は期待できないにしても、今までの勢力図に大きな変化は生み出してくれそうです。
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金曜、土曜のフリー走行で3回ともトップタイムだったレッドブルのフェルスタッペンは意気揚々と浅溝インターミディエイトタイヤを履きQ1の先頭でトラック入場IMG_6998
ターン9ではみ出し、ターン10をショートカットするフェルスタッペンはIMG_6999
つるんと滑る。今回グリップが無く滑り易いと皆が苦戦したイスタンブールパークのトラックが雨に見舞われたため、スリッピーさが増します。IMG_7003
インターミディエイトを履くノリスも最終セクターでテールをだいぶもっていかれて、ドリフト状態。
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ハースのマグヌッセンに続くレッドブルのアルボン。路面は鏡のようにライトが鮮やかに反射し、水煙で前が軽く霞んでいますね。
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あっ、マグヌッセンが曲がり切れずアウトにはじき出されていく。この予選は自分自身だけでなく、ライバルからのもらい事故にも注意が必要ですね。IMG_7010
Q1半ば時点のタイヤチョイスです。大半が水色のウェットタイヤでタイムアタックに臨みますが、フェラーリやマクラーレンは2人揃って緑のインターミディエイトを選んでいます。入り乱れた形ですので、両タイヤのクロスオーバー(切り替え)も見辛いですね。雨脚がなかなか弱まらないため、残り6分56秒を残して赤旗中断。
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しばらく様子見で再開すると、ここでポールトゥウィンの経験もある巨匠もアウトラップでIMG_7014
一瞬つるりと滑りつつ何事も無く復帰できたのはいいがFullSizeRender
後ろからフェルスタッペンが迫っていた。危ない!これでクラッシュで終わるなんて本当に勿体無いから。注意注意!
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ターン1で曲がり切れず、グラベルに捕まったグロージャンの処理のために再び赤旗が入り、残り3分30秒で時計が止まる。
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フェルスタッペンがセクター最速を連ねてオコンが記録する暫定トップを大幅に上回る見込み。
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8.6秒も上回り1分台へ。これは土壇場で順位のシャッフルがあるぞ!IMG_7023
結果はこちら。ウィリアムズ、ハースの2台に加え、コースオフしてしまったクビアトがクビに。

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Q2開始直後にセクター2で黄旗?!誰かいるの?!IMG_7025
Q1のターン8でコースオフしたラティフィ車の処理によるものでした。トラッククリアでないセッション開始は珍しいですね。バタバタしています。IMG_7026
残り13分、インターミディエイトを頑なに使うマクラーレンのノリスが先頭でタイムアタック開始。このタイムでインターミディエイトが適切かまだウェットなのか目星をつけたいところ。
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後ろからウェットを履くライコネンがノリスを上回っていきます。IMG_7028
2分00秒633か。先程のフェルスタッペンが記録したトップタイムに及びませんね。IMG_7029
あれ?!アルボンがトップになるも、ノリスが消えている。こんな日もトラックリミットはしっかりとるんだ。変なところで厳格だな。
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レッドブル勢に食らいつかんとレーシングポイントもいい位置に名を連ねてきます。水煙で霞んでいますが、ストロールが1分55秒台に到達。IMG_7032
それをフェルスタッペンが2.2秒上回る。2位以下に対して何でこんなに頭一つ出たタイムになるの?アルファロメオ2台が突破しつつ、大元のフェラーリがここまで。雨や路面以上にマシンが酷い。Q3常連のマクラーレンもインターミディエイト大作戦は失敗に終わる。IMG_7034

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Q3の1本目はペレス、オコンの旧フォースインディアコンビを除いた8台がウェットをチョイスしています。新品の在庫足りなくなりそう。IMG_7038
好調のフェルスタッペンはウェットでQ2には及ばずもひとまず1分52秒台で様子見です。IMG_7040
インターミディエイトをチョイスしたペレスはフェルスタッペンを0.3秒上回るタイムで暫定トップに。初ポールあるかな?!
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それをみたフェルスタッペンは2周目のセクター最速を捨て、インターミディエイトに履き替えにいく。時間はまだある。
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引き続きペレスがタイム更新をして唯一の1分49秒台に。IMG_7044
そして何とストロールがペレスをさらに1.6秒近くちぎる1分47秒台!マジか!IMG_7049
マジか?!
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《予選結果》
 1 ストロール   (レーシングポイント・M)1分47秒765
 2 フェルスタッペン(レッドブル・H)    1分48秒005
 3 ペレス     (レーシングポイント・M)1分49秒321

メルセデスに秘策があるのかなと予想しましたが、雨がそれをより困難なものにさせたのかはたまた無かったのか。セカンドロウにも届かない6番手、9番手に終わり、長らく続いていた「最速神話」もここまで。ストロールが参戦4年目75戦目に101人目となる悲願のポールポジション獲得となりました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
12番手ベッテル、20番手ラティフィ。何回も見返すまでもない、今回も大外し。くーシビれますね(笑)久々トルコに再舗装と雨の試練が。勘とはいえ予想していたのが恥ずかしくなるような無残な結果です。よい子は真似しないように。最強メルセデスが脆く崩壊したことだけが救いでした。

《Q3トップのストロールと各チームの差》
 レッドブル(フェルスタッペン)が0.3秒落ち
 レーシングポイント(ペレス)は1.6秒落ち
 ルノー(リカルド)が3.8秒落ち
 メルセデス(ハミルトン)は4.8秒落ち
 アルファロメオ(ライコネン)が5.0秒落ち
 マクラーレン(ノリス)は7.2秒落ち
 フェラーリ(ベッテル)が7.4秒落ち
 アルファタウリ(ガスリー)は10.8秒落ち
 ハース(マグヌッセン)が20.2秒落ち
 ウィリアムズ(ラッセル)は23.3秒落ち
 ※最速タイムから算出

まさかストロールをアタマにタイム比較する日が来るとは思いませんでした。タイヤ違いなど、単純比較にはならない部分がありつつも、ストロールの記念すべき初ポールは八百長やズルは無し、難解な路面とタイヤ選択、ライバルとの位置関係などがピタリとハマってなし得た立派な結果です。タイム差は参考までです。毎年年末に行っている「まとめグラフ」はココが完全に飛び出てしまうであろうものとなりました。ウィリアムズとはまさかの23秒差。メルセデスに対しても4.8秒という、普段の逆をやってのけました。同じチームのペレスとの1.6秒差も驚きです。こんな荒れ模様の中でもフェルスタッペンは唯一の僅差といえる0.3秒差まで追いかけたのは立派。0.3秒差をつけて逃げ切れたストロールはもっと立派!

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》 
 ストロール(レーシングポイント・M)

ツルツルのビチャビチャ過ぎて、誰がすごいも酷いもあったモンじゃないですね。フェルスタッペンがQ2で頭一つ飛び出たタイムを叩き出したのは驚きでした。カメラ割りの関係もあって、どんな走行ラインを採ったのか詳しくは定かではありませんが、てっきりポールポジションを獲得するものばかりと思っていました。しかし素直にタイムと結果だけではなく、まさかまさかのドライバーがポールポジションを獲得したとなれば、ちゃまを選ばないわけにはいきません。今シーズンは昨年の最速マシンに極めて近いマシンを手に入れ、先日は「流行」にのった関係で欠場と自信喪失にさいなまれたノーマークのちゃまが見事「連続記録」にピリオドを打ちました。ひょんなところで突き抜けてくるあたりが何ともちゃまらしい大金星です。次なる期待は「初優勝」いくんだ、ちゃまよ!

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《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》 
 フェラーリ・F

今回はドライバー・オブ・ザ・デイと同様に誰がどうのこうの言えないくらい荒れてしまいました。該当無しでいいかなとも思ったのですが、やっぱり目に止まる「ミスターF1チーム」のダメダメさ。大抵雨が降れば、勢力図はある程度リセットされて、雨に強いドライバーが台頭してくるものです。ドライバーだけは一級品のフェラーリでも、ベッテルは12番手、ルクレールは14番手に沈みました。十歩譲って順位はいい、問題はタイム差です。同じパワーユニットを搭載するアルファロメオ勢と同じ深溝のウェットタイヤを履いているのに、ベッテルはジョビナッツィに1.738秒、ライコネンからは1.376秒離されてしまいました。これは表彰台どころか入賞も期待できない大きさです。今シーズンは完全に「捨て」か。ドライもダメならウェットもダメというフェラーリに改めて失望してしまいました。
ココで敢えて「メルセデスの弱点」を選ぶのも手でしたが、泣く子も黙るチャンピオンが崩壊というチャンスを与えてくれたご愛嬌ということで次点とします。

《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 ストロール   (レーシングポイント・M)

この勢いでストロールには是非優勝を!と言ってあげたいところですが、現実はそう甘くない。予想はこんな感じにしてみました。イスタンブールパークは鋭角コーナーの飛び込みが王道のパッシング。スタート直後のターン1をはじめ、いくつかそのチャンスがあります。決勝も引き続きナイーブな路面とのお付き合いに手を焼くことと思いますが、ストロールにはボッタスが追い付いてくる前に表彰台を誇示してもらえることを願っています。ちなみに、このハミルトン2位の予想でも、ファステストラップポイントを獲得すれば19ポイントを獲得して、仮にボッタスが優勝の25ポイントを得たとしても、ハミルトンの7回チャンピオンが決定します。

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2020年シーズンも残るは4戦と終盤に突入し、既に決定したコンストラクターズチャンピオンに続いてドライバーズチャンピオンもクライマックスを迎えています。その最中に9年振りのカレンダー復活となったイスタンブールパークでのトルコGP。難関サーキットと評されるココがこの時期に来るというのも、ある意味何かを試しているかのように感じます。初めて観る方も、復活開催を待ちわびていたベテランファンも揃って楽しめるレースになることでしょう。
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《トルコGPの基本情報》
 イスタンブールパークサーキット
  全長           :5.338km×58周=計309.604km
  開催回数 :8回目
  コーナー数:14箇所
  高低差       :40.8m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《イスタンブールパークサーキットの個人的印象》
 ・ティルケデザインの最高傑作
 ・起伏に富んだ左回り近代サーキット
 ・ターン8を制した者がトルコを制する
 ・フェラーリ時代のマッサが大得意

サーキットの概要は先日もいくらか書いてしまっているため繰り返しにはなりますが、ヘルマン・ティルケ監修によって、2005年に新設初開催を迎えました。今までF1とは無縁と思われる国での開催で、個人的には一抹の不安はあったものの、思いの外サーキットは完成度、そして難易度も高く、このサーキットでのレースを楽しみにしていたファンも多いと思います。
左回り(反時計回り)のサーキットで各所に起伏を伴い、何と言ってもレイアウト中盤に控える高速左複合コーナー「ターン8」はドライバーの腕と体力、ライン採りのセンス、さらにはマシンのセットアップ能力をも問われる難関コーナーとして有名ですね。タイトコーナーもあり、アグレッシブなパッシングも期待できます。
以前に開催された時のDRS区間はターン11手前からターン12の手前までの1箇所でしたが、今回はメインストレートにも設けられ2箇所となっています。パッシングポイントに関係する区間が押さえられていますので、以前にも増して熾烈なバトルが見られそうです。

《F1で走行経験のあるドライバー》
  (★はその年のチャンピオン)
 5回   ライコネン(2005,06,07★,08,09)
     ハミルトン(2007,08★,09,10,11)
     ベッテル (2007,08,09,10★,11★)
 1回   ペレス  (2011)
(2回)ヒュルケンベルグ(2010,11)

ポールシッターや優勝者などいつもの記録を振り返る前に、9年振りに復活開催となるトルコGPの走行経験者をおさらいしておきたいと思います。
最多は5回でチャンピオン経験者3人が並びます。ライコネンはハミルトンやベッテルより2年前に経験していますが、一度F1から離れていた時期とも重なるため、参戦数はイーブンとなります。この手の記憶はベッテルあたりだとしっかり覚えている質ですが、ライコネンは果たして覚えているのかどうか、、(笑)あと現役ではペレスがザウバー時代の2011年に一度走行しています。今シーズンは一応何があるかわからないため、参考までにヒュルケンベルグもオマケで仲間に入れておきました。三度「急な何か」が無いとも限りません。
ちなみにハースのグロージャンは2009年にピケ(子)に代わってF1デビューを果たしていますが、第11戦ヨーロッパGPからとなるため走行していません。またルノーのリカルドは2011年のHRT(ヒスパニアレーシング)でカーティケヤンに代わってF1デビューとなるも、こちらもトルコGP明け第9戦イギリスGPからとなるため本戦初走行となります。

《過去5年のポールポジション》
 2011年 ベッテル(レッドブル)
    1分25秒049
 2010年 ウェバー(レッドブル)
    1分26秒295
 2009年 ベッテル(レッドブル)
    1分28秒316
 2008年 マッサ (フェラーリ)
    1分27秒617
 2007年 マッサ(フェラーリ)
    1分27秒329

《ポールポジションレコードタイム》
 2011年 ベッテル(レッドブル)
    1分25秒049

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 2回 ベッテル (2009,10★)
 1回 ライコネン(2005)

このサーキットは7人のポールシッターがいるわけですが、人数にすると4人にまで減ってしまいます。ということは、一人で複数回獲得しているというわけです。現役ではベッテルが2回、ライコネンが1回と仲良し2人のみとなり、イスタンブールパークではハミルトンの名が珍しくまだありません。トルコのF1といえば、マッサの名が真っ先に頭に浮かびますね。マッサはイスタンブールパークを大の得意とし、7回の出走中、3回のポールポジションを獲得しています。残るあと1人はつい先日振り返ってばかりのウェバーです。上向き調子で臨んだ予選でしたが、決勝は残念でした。年下の相方からくるくる呼ばわりとは、ナメられたものです。

《過去5年の優勝者》
 2011年 ベッテル (レッドブル)
 2010年 ハミルトン(マクラーレン)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 マッサ  (フェラーリ)
 2007年 マッサ  (フェラーリ)

《現役歴代優勝者と回数》
 1回 ライコネン(2005)
   ハミルトン(2010)
   ベッテル (2011★)

優勝経験者は7戦中5人、うち現役はチャンピオンの3人のみとなります。やっぱりイスタンブールパークを制する者はそれなりの巧みさが必要です。非現役はこちらもチャンピオン経験者のバトンが1回、そしてマッサは堂々の最多勝となる3回。マッサは正しくイスタンブールパークマイスターですね。唯一の非チャンピオンではありますが、この難関サーキットで3勝は「チャンピオン級」と言ってもいい?!

《過去5年のファステストラップ獲得者》 
 2011年 ウェバー (レッドブル)
 2010年 ペトロフ (ルノー)
 2009年 バトン  (ブラウンGP)
 2008年 ライコネン(フェラーリ)
 2007年 ライコネン(フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 2回 ライコネン(2007★,08)

歴代のファステストラップ獲得者は7回中6人。うち現役がたったの1人。大ベテランのファステストラップ屋さんライコネンが唯一の2回記録しています。今では老体と駄馬に鞭を打って、入賞するかしないかのギリギリを走るにまでなってしまいましたが、昔はキレッキレで速かったんですよね。
そしてイスタンブールパークはちょっとした変わり種記録があります。一般的には「最速ラップ=予選」という定説がある中で、このイスタンブールパークは何と「ファステストラップが最速ラップ」という逆転現象のあったサーキットでもあります。先日の「歴代ポールポジションタイム比較」では趣旨が異なるため割愛しましたが、開催初年2005年にmiyabikunのお気に入り爆速マシン、マクラーレンMP4-20を駆るモントーヤが1分24秒770で走破しています。決勝は燃費やタイヤ、エンジンへの労りでそうカリカリに飛ばすことは無いのですが、モントーヤならやりかねない想像がついちゃいますね。これも過去に振り返っていますが、レース自体は凡ミスをきっかけに2位を取り損ねた3位に終わりました。詳しくは2018年に書いた「過去のレース」を参照下さい。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C3)
 黄:ミディアム(C2)
 白:ハード  (C1)

今回のトルコGPは硬い側の3種が選定されています。ただでさえF1初走行ドライバーが多い中、それに加えて路面は再舗装が施されました。さらに先日から何回か書いているように、今までのトルコGPは5月中旬から6月初頭の初夏ならびに8月末の夏開催でしたが、今回は11月中旬で気温、路面温度ともに低いため、タイヤとの相性は過去のデータや経験値は参考にならず「フリー走行で感触とセッティングを決める」ということを強いられます。現行のパワーユニットにおいても走行歴がありませんので、ほぼ「新サーキットでのレース」とも言えます。こりゃまた予想おいてはだいぶ不利なシチュエーションですね。また勘の要素でいくしかありません。

《トルコGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
 19.マグヌッセン  (ハース)
 18.グロージャン  (ハース)
 17.ラッセル    (ウィリアムズ)
 16.ライコネン   (アルファロメオ)
〜Q2〜
 15.ジョビナッツィ (アルファロメオ)
 14.オコン     (ルノー)
 13.リカルド    (ルノー)
 12.ベッテル    (フェラーリ)
 11.ストロール   (レーシングポイント)
〜Q3〜
 10.ペレス     (レーシングポイント)
   9.サインツ    (マクラーレン)
   8.ノリス     (マクラーレン)
   7.クビアト    (アルファタウリ)
   6.ガスリー    (アルファタウリ)
   5.アルボン    (レッドブル)
   4.ルクレール   (フェラーリ)
   3.フェルスタッペン(レッドブル)
   2.ハミルトン   (メルセデス)
  P.P.ボッタス    (メルセデス)

貴重な情報源であるフリー走行1回目は手探り過ぎのタイムでほぼ参考になりませんね。フリー走行2回目をみても、ホンダ系4台が上位にランクインしていますが、チャンピオンデスさん達の本領を発揮せず、爪を隠すような走りとタイムがまた何とも予想を錯乱させるようなイヤらしい位置にいます。2回目にトップタイムを出したレッドブルのフェルスタッペンのタイムも予想を大きく下回る1分28秒330と信憑性がまるで無い。やっぱり再舗装と今までに無い時期の低い気温であることが足かせになるのでしょうか。予選直前のフリー走行3回目まで引っ張るわけにいかないので、ヤマカンでもどうにか予想を立ててみます。
メルセデスは当然余力アリとみて、ボッタスを前にしてみました。続いていつものフェルスタッペンの後ろは元気そうなフェラーリのルクレールをぶち込んで、残るホンダ系で連ねてみました。
中団に位置するメンバーは日に日に速さを見せるレーシングポイントの2人は決勝はイマイチでルノーやマクラーレンに一歩及ばぬ位置に並べています。予選からいい位置につけられれば、ペレスは決勝でいい走りを見せてくれるはずです。
miyabikunは例え予想を大外ししたとしても、F1のことは嫌いにならないで下さい!!(笑)


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フェラーリは先日ムジェロでの第9戦トスカーナGPでF1参戦1,000戦目となり話題となりました。今回のレースはそこから200戦ほど遡った800戦目の節目を迎えた時のものです。IMG_6891
共に1981年生まれの29歳でまだ若さ溢れるアロンソとマッサがメモリアルマシンと記念撮影。2010年の第7戦トルコGPです。2010年レースを振り返るのは5回目、トルコGPは3回目となります。フェラーリにとってはメモリアルレースとなるわけですが、このシーズンはフェラーリが優勢とはいかず、主役はまだF1で日が浅いこちらのチームが台頭し始めた頃でした。
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赤い牛に紺のカラーリングが映えるレッドブルが新勢力になりつつあります。前年2009年はウェバーとベッテルが6勝を挙げてコンストラクターズは惜しくも2位。チャンピオンとなったブラウンGPはメルセデスワークスになって消滅したため、レッドブルはこのシーズンのチャンピオンを獲得する最有力と目されていました。ところが蓋を開けてみると、これまでの6戦はマクラーレンに移籍したチャンピオンのバトンとレッドブルのウェバーが2勝、開幕戦オーストラリアGPを制したアロンソと前年ランキング2位で終えたベッテルが1勝と勝ちを分け合い、まだまだチャンピオンの行方は予想できない状況となっています。


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このシーズンから徐々に流行り始め、F1のトレンドになりつつある通称「Fダクト」このトルコからレッドブルも試験的にFダクトを搭載して、チャンピオン争いに力を注いでいきます。トルコGPの行われるイスタンブールパークサーキットといえば、このコーナーの走りが必ずと言っていいほど注目されますね。F1でも屈指の難コーナーという呼び声高い「ターン8」です。フリー走行では様々なドライバーが限界を探っては、アウトサイドに弾き出されていきます。IMG_6901
トルコで3ポール、3勝を誇るマッサも手を焼きIMG_6904
マクラーレンのハミルトンもランオフエリアにスキッドマークを残しながらスピンし、グラベルに捕まっています。イン側の最適なラインから外れてしまうと、少しずつアウト側にはらみ、縁石に足をかけてスピンを招く。ターン8は決勝よりも予選のタイムアタックの時に脅威となります。

予選は第5戦スペインGP、第6戦モナコGPで連続ポールトゥウィンを飾り波に乗るウェバーがマクラーレン勢の猛追を振り切り、シーズン4回目のポールポジションを獲得。一方予選でFダクトの使用を取り止めたベッテルはマシンの不調もあって、マクラーレン2台に挟まれる形となる3番手に終わりました。サードロウには新生メルセデスからF1復帰を果たしたM・シューマッハとロズベルグが続きます。IMG_6907
F1フル参戦を果たしたザウバーの小林可夢偉は堂々のQ3進出で10番手。シーズン初入賞に向かって好位置につけました。

《予選結果》
 1 M・ウェバー (レッドブル・R)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 3 S・ベッテル (レッドブル・R)
 ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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このトルコも勝ち、三連勝すればチャンピオン争いが有利に働く。トップでターン1に進入することに全力を注ぐ面持ち。
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奇数側のレッドブル2人は好スタートを決めていますが、偶数側となったマクラーレンは走行ライン外で加速が鈍り、ハミルトンはベッテルに、バトンはシューマッハに先攻を許してしまいます。
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ただ2周目に入るまでにマクラーレン2台も予選順位に復帰を果たし、レッドブル、マクラーレン、レッドブル、マクラーレンの順で隊列を組み、5位以下との差を広げ始める。


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順位変動も無く至近戦が続き、15周目に入ったところで3位のベッテルがレースの錯乱に期待し、真っ先にピットに入ります。
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一人逃げされては困ると、トップのウェバー、2位ハミルトンも翌周にピットへ。IMG_6924
ベッテルがコントロールラインを通過。IMG_6925
ウェバーとハミルトンの間に割って入り、ベッテルはハミルトンに対してアンダーカットを成功させて暫定3位になります。
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トップ集団から一歩遅れる形となったバトンは18周目にピットを終え、定位置の4位に復帰。


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またもや4台一帯の隊列をなしていきます。ハミルトンは無線でタイヤを労るように指示を受けています。そう、イスタンブールパークは強烈な横Gとハードブレーキングを要するため、タイヤにも燃費にも厳しめ。
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また長いストレートの先のターン12もパッシングポイントの一つです。指示はあったけどアウト側から果敢にベッテルを攻めるハミルトン。IMG_6932
小さくタイヤスモークを上げイン側につけず、ベッテルをパスできず。F1ドライバーたる者、目の前に獲物を捉えるチャンスを得れば、指示を無視することもしばしば。


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37周目にファステストラップを記録したベッテルもウェバーを捉えるタイミングを見計らっています。そして40周目に恐れていたことが起きる。

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インに並んだベッテルはアウト側にやや振り、ターンインを控えるアウト側のウェバーのタイヤが触れ合ってクラッシュ!
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2台もろともランオフエリアにはじき出されて、その隙にマクラーレン2台が前に立つ。IMG_6944
ウェバーは3位でトラック復帰できましたが、ベッテルはリタイヤ。くるくるーっと回ってしまったよと。
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先生が頭を抱えるのも当然。つまらぬ同士討ちであっさりとマクラーレン2台に前を明け渡してしまったのだから。


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労せずワンツー体制を得たマクラーレン2台もずっと至近戦を繰り広げていました。バトンだって勝ちたい。ターン12に向かってアウト側から攻める!IMG_6957
ちなみに路面に残るスキッドマークは先程の同士討ちの痕跡です。IMG_6958
近い!
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でも決して触れ合わない。バトンが前か?!IMG_6960
メインストレートで今度はハミルトンがイン側から
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ターン1もギリギリ!ちゃんと相手のスペースを空けてバトルしています。IMG_6963
実にフェアでチャンピオン経験者らしい巧みな攻防戦をみせてくれました。2つのチームメイトバトルは対照的な結果を生む形となりましたね。華麗なるマクラーレンの逆転ワンツーフィニッシュとなり、チームメイトバトルに競り勝ったポールスタートのウェバーは「レースとして」は敗者という複雑なレースに終わりました。ほか、記念すべき800戦目のフェラーリはマッサ7位、アロンソが8位に終わり、ザウバーの小林は予選順位そのままの10位入賞を果たしています。

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《決勝結果》
 1 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 2 J・バトン  (マクラーレン・M)
 3 M・ウェバー (レッドブル・R)

あはは、言われている(笑)
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LH「彼らには何があったかわからないが、、」
MW「ん?彼らとは、誰のことカナ」IMG_6955
将来の期待大きいベッテルちゃんはまだ22歳IMG_6973
お兄さんウェバーは11歳年上の33歳。シーズン最速であろうマシンを操る2人の「出来事に対する考え方」は異なる様子。チームメイトバトルをスマートにこなしたマクラーレン2人との違いは「まだチャンピオンを獲得したことがない」点。フェアなバトルが出来ることもチャンピオンに必要な資質です。
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久し振りにトルコのF1が観られるぞー!miyabikun個人的に今からとてもテンションが上がっております(笑)数多くある「ティルケ作品」でも秀逸な作品と評されるイスタンブールパークサーキットと現代F1のコラボレーションで、果たしてどんなタイムが出ちゃうのか、「ターン8」を張り付くように旋回しちゃうのか、興味とその興奮ばかりが高なります。そんなレースの前に今まで7回行われた一昔前のポールポジションタイムをおさらいしておきましょう。

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《サーキットの基本情報》
 イスタンブールパークサーキット
    全長   :5.338km(2005〜)
 コーナー数:14箇所(2005〜)
   開催回数  :7回

ニュルブルクリンクやイモラと比べると、初開催はさほど古くない2005年です。それまではトルコ=F1って正直ピンと来ない国の一つでしたが、2011年までの7シーズンにわたりF1カレンダーを担っていました。7年のうち、初めの3年は8月の夏開催、残る4年は5月〜6月の初夏に行われており、11月中盤の冬に差し掛かる時期は初になります。IMG_2046
平面で見れば「葉の上で背伸びするイモムシ」のような可愛らしく、単純なレイアウトに見えます。これに「高低差」という要素を加えると、これがなかなか複雑で高難易度のサーキットに仕立て上げられます。また、最近この言葉ばかり言っている気がしないでもないですが、このサーキットもイモラと同様の左回り(反時計回り)です。
ターン1は同じ左回りのブラジルのホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)を彷彿とさせる下りブラインド複合コーナーが立ちはだかります。IMG_1261
こちらがちょっと引きで見たホセ・カルロス・パーチェIMG_2240
そしてこれがイスタンブールパーク。まあまあ似ているでしょう。違いは「セナがいるかいないか」と、ピットアウトレーンの取り付き方。ブレーキングで頑張り過ぎると、タイヤが白い煙を吐きながら悲鳴を上げます。
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その後は最近増えつつあるジグザグコーナーをリズミカルに抜けると、このサーキット最難関と呼ばれ、こちらも下りながら進入していく複合コーナー「ターン8」がドライバー達に度胸と的確なライン採りを試す。
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コーナー数が14って、近代のサーキットの中では少なめですよね。この4つの左コーナーを一つずつ数えれば、このサーキットのコーナー数は17なので多過ぎず、少な過ぎずでちょうどいい。ココの強烈な横Gに耐え抜いた者だけが「サーキット攻略」の合格印を受け取れます。
トラック終盤は右に屈曲するストレートの先にある鋭角なターン12。レースではターン1の飛び込みとココが格好のパッシングポイントになるのではないでしょうか。

《イスタンブールパークの予選P.P.タイム変遷》
 05 5.338km 1分26秒797 100%   ライコネン
 06 5.338km 1分26秒907 100.1% マッサ
 07 5.338km 1分27秒329 100.6% マッサ
 08 5.338km 1分27秒617 100.9% マッサ
 09 5.338km 1分28秒316 101.8% ベッテル
 10 5.338km 1分26秒295   99.4% ウェバー
 11 5.338km 1分25秒049   98.0% ベッテル

サンプル数は7回と少ないものの、サーキット全長は変わらずの5.338kmと比較しやすく、その中でも多少なりの差が表れています。
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以前にレースを振り返ったこともある開催初年05年は当時マクラーレンに所属したライコネンがサーキット初ポールとなる1分26秒797をマークし、以降しばらくはこのタイムを上回る者が現れませんでした。05年は3.0ℓV10エンジン最終年であり、翌年06年から2.4ℓV8エンジンに小型化されています。出力や排気量はダウンしたものの、回転数を高くし、さらには空力付加物(各種ウィング等)でダウンフォースを補う形にシフトしたわけですが、段階的な速度低下の措置に阻まれて、このイスタンブールパークにおいてはタイム向上に繋がりませんでした。ウィング類を「素っ裸」にされてダウンフォースを一気に削られた09年は初年05年比102%のタイムにまで落ち込んでいます。
開催6回目にあたる2010年は空力に長けたレッドブルが台頭し、前年09年と同じチームであるにもかかわらず、ウェバーが2秒も短縮する1分26秒295で走破。そして最終年12年に同じレッドブルのベッテルがウェバーからさらに1.2秒も速い1分25秒049でポールポジションを獲得。これが現時点でのイスタンブールパーク最速ポールとなっています。
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全長に変更の無いサーキットは今まで平均速度比較を止めてきたのですが、インテルラゴスのネタまで絡めて盛った割に、やはり物足りないですね。今回はせっかくの復活開催ですから、参考までに平均速度比較も載せることにしました。

《イスタンブールパークの予選P.P.平均速度変遷》
 05 5.338km 221.4km/h 100%   ライコネン
 06 5.338km 221.1km/h   99.9% マッサ
 07 5.338km 220.1km/h   99.4% マッサ
 08 5.338km 219.3km/h   99.1% マッサ
 09 5.338km 217.6km/h   98.3% ベッテル
 10 5.338km 222.7km/h 100.6% ウェバー
 11 5.338km 225.9km/h 102.1% ベッテル
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タイム差グラフは短い方が速いことを示しますが、速度グラフは長い方が速い。距離が同じなので、先程のタイム差で出た割合の単純に裏返しとなります。最速は最終年11年の225.9km/h、最遅は09年の217.6km/hでどちらもレッドブルのベッテルによるポールポジションです。2年間で4%、8.3km/hの増加ということで、F1はいつもながら著しいマシン向上がなされていることを実感しますね。9年の時を経て、重量は増えどハイブリッドパワーユニットを搭載した現代のF1マシンは果たしてどれだけの進化向上をみせてくるのでしょうか。

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