F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:アロンソ

まだ搭載まで2年ありますが、早くも何かと去就が注目されるアストンマーティンです。今シーズンはまだメルセデスパワーユニットを搭載します。ドライバーもアロンソ様とちゃまの2人。AMR24をみていきます。

《設計》
 ダン・ファロウズ
 エリック・ブランディン
 アンドリュー・アレッシ
 羽下晃生
 キース・バークレイ
(アンドリュー・グリーン)

《外見》
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カラーリングはお馴染みのブリティッシュグリーンにブラック、そしてイエローのサイドラインは変わらずです。ノーズの形状も基本的に昨シーズンのAMR23と変わりませんが、天端が平坦になったように見えます。
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このアストンマーティンのグリーンは光に当てると鮮やかな緑に見えますが、逆光や遠くになると某チームの黒っぽく見えて、案外見難い(miyabikunは色盲で緑と黒の区別が苦手)サイドポンツーンの側面は緑でも、天端は黒なんですよね。その部分はフェラーリに端を発する窪みがやや深めに入ります。レッドブルはこの辺の形状がまるで違う。特にアストンマーティンは歴代、サイドポンツーンのアンダーカットもそこまでキツくなく、大柄な印象があります。
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アストンマーティンは近年立て続けにライバルから技術者を引き抜いてきました。レッドブルからはファロウズ、アレッシを呼び、メルセデスからはブランディンを引き抜き、さらなるマシン強化に励んでいます。その効果もあってか、昨シーズンは開幕戦から競争力のあるマシンに仕立て上げてきました。サーキットの得意不得意があるようですが、風洞施設も完成して、今シーズンはいよいよ上位グループ浮上を狙います。
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《シャシー》
 AMR24
 全長:  - mm
 全幅:2,000mm
 全高:  - mm
 最低車体重量:798kg
 最大燃料搭載量: - kg
 ブレーキキャリパー:
 ブレーキディスク、パット:
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プッシュロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ

 《エンジン》
 メルセデスF1 M15 E Performance
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1.6ℓ
 ICE最高回転数:15,000rpm
 MGU-K最高回転数:50,000rpm
 MGU-H最高回転数:125,000rpm
 最大出力: - 馬力+120kW(非公開)
 燃料・潤滑油:ペトロナス

 《ドライバー》
 No.14 フェルナンド・アロンソ・ディアス(スペイン)
 No.18 ランス・ストロール(カナダ)

ドライバーはストロールと「ストロールの家庭教師」して雇われるアロンソ様が引き続きますが、昨シーズンのアロンソはそんなことそっちのけで伸び伸びとドライブに勤しまれておりました(笑)

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アルピーヌよりF1復帰したアロンソは「相方」が牙を剥いて対抗していたので、それをあしらう傾向にありましたが、アストンマーティンに移籍してからは、拮抗することすらなくなったので実に温和に、丸く、落ち着いてドライブしていたようにみえました。やはり競争力のあるマシンに乗れば、水を得た魚のように活き活きと、シーズン前半は力を発揮しましたね。後半戦はライバルの台頭もありやや後退はしますが、いつでも上位をうかがい、予選や決勝での成績は比較的高水準をキープ出来ていました。さすがチャンピオン経験者です。来シーズンは、、また活路を求めて狙っていくのかな(笑)
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優秀なチームメイトがいると心強い反面、その対比も顕著に表れます。ちゃまよ、近年は少しずつ成長して、ベテランの域に入るというのにどうした?!実家かもしれんが八つ当たりはイカンぞ。昨シーズンは目立たない、むしろ悪目立ちした時期もありました。アロンソ様はいつまでそばにいてくれるかわからんぞ?!パパもいつ辞ーめた言うかもしれない。が、頑張れ!!

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F1の夏は今現在進行形のサマーブレイクほか「ヨーロッパラウンド〜」だとか「夏の高速連戦〜」なんて以前は呼んだものですが、残る今シーズンのヨーロッパ戦はオランダとイタリアの2ヶ所です。モナコやスペイン、オーストリアにイギリス、ハンガリー、ベルギーまでやったのに、昔に比べてだいぶ短く感じますよね。イモラでのエミリア・ロマーニャGPが中止になったこと、またそもそもの開催地、レース数が増えたことによって「ヨーロッパの比重が少なくなった」ことがそのような錯覚を生んでいるのかもしれません。さらに忘れてはならないこと、今シーズンからまた伝統フランスGPが消滅したこともあるでしょう。フランス人ドライバーは2人、ワークスチームが一つちゃんとあるのにやらない(やれない)という不条理というか現実をこのようなことからも感じ取ることができる今のF1です。今年のアタマに過去のフランスGPは既に扱ってはいますが、レースの無い暇なひととき、miyabikunの独断と偏見でフランスGPの世界にいざないたいと思います。今回は直近の舞台ポール・リカールではなく、その一つ前にマニ・クールで行われていた2004年第10戦フランスGPです。
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ちなみにマニ・クールのサーキットレイアウトはこんな感じでした(黒実線)時計回りで、ぐるりと方向転換するエストリルや180°、ドッカンとブレーキングをかます鋭角アデレイドヘヤピン、また最終コーナーにはカナダのジル・ヴィルヌーブやサンマリノ時代のエンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)の最終進入にも似た「ひょっこりシケイン」があります。見た目は深海魚?!やさぐれたパックマンみたい。

2004年のF1といえば、、言わずと知れたフェラーリのM・シューマッハでガン決まりしていた頃です。面白くなかったですねー(笑)ファンにとっては幸せな時間だったことと思います。2000年からチャンピオンに返り咲いたM・シューマッハにおいて、5年連続7回目の期待がかかるシーズンとなっています。
フランスGPまでの9戦分の戦績をおさらいしておくと、、しておくまでもありません。実にシンプル。9戦8勝です。誰が?!もちろんM・シューマッハが(笑)
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赤いキックボードに何やら貼り紙が。何なに?「ブリヂストンの駐車規則違反、次回押収される」だって?!心配ご無用です。単なるチームスタッフのイタズラ。
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こんなイタズラできるほど余裕しゃくしゃくだったわけです。このフランスGPもどうせ勝つんでしょう(いつだかの時代に似たセリフ)では残ると1勝は誰が挙げたのか、そちらの方が気になりますよね。この方です。
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右の若かりしアロンソ?いや違います。左側にいるトゥルーリです。以前「過去のGP」でも18/5/23に扱ったことのある第6戦モナコGPで勝利しています。何故かフェラーリのスタッフと歩いていますが、イタリアのお友達なのかな。フェラーリに移籍も無ければ、まさかF1キャリアこの1勝に終わると思いませんでした。イタリアのフェラーリとイタリアのトゥルーリのみの優勝ということで、このレースまで「全戦の表彰式でイタリア国歌が流れる」という、今では想像出来ない状況で進行しています。
現在F1で日本代表といえば角田くんが奮闘中。この時代にも貴重な日本代表が1人います。
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 〜探し物はなんですか?〜
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 〜見つけ難いものですか?〜
というのは冗談ですが、ホンダのバックアップを受けジョーダンからF1の門を叩いた佐藤琢磨がBAR・ホンダから参戦しています。
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当時インディアナポリスで行われた前戦アメリカGPで日本人2人目となる表彰台登壇を果たして、目下評価は急上昇中。なるほど、トラック上で探していたのは「ツキ」ということか?(笑)

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予選は今回もM・シューマッハ、とはいかず、地元のワークスであるルノーのアロンソが獲得。M・シューマッハは2位に沈んでいます。驚くべきは上位10台中、ブリヂストンはフェラーリの2台のみであり、他8台はミシュランユーザーが名を連ねています。ミシュランもフランスメイク。懐かしいなぁ、ビバンダムくん。miyabikunが大学生の時の携帯電話ストラップで当時使っていたっけ。
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《予選結果》
P.P. F・アロンソ
 (ルノー ミシュラン)
 2 M・シューマッハ
 (フェラーリ ブリヂストン)
 3 D・クルサード
 (マクラーレン・メルセデス ミシュラン)

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スタンドはルノーの旗が舞います。水色一色。何せ紅続きの表彰台のテッペンを「地元で」水色にできるチャンス。アロンソへ期待が大きくのしかかる。
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スタートはポールのアロンソが死守し、ターン1に滑り込む。マニ・クールは抜きどころが限られているため、スタートダッシュは重要です。5番スタートの相方トゥルーリも失速したクルサードをかわして、ルノーがワンスリー体制を築く。

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M・シューマッハは、上位で最も早い11周目に1回目のピットインを行う。
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一方でアロンソは軽快にラップを重ねて、14周目まで引っ張るという差です。ポールポジションを狙うべく軽タンクで予選に臨んだものの、スタートで前に出られなかったのは痛手。

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トラック上で「ツキ」を探していた佐藤は7番スタートからまたもやホンダエンジンがブローし、わずか15周目でリタイヤ。何故バトンのものは平気なんだ、と言いたくなるくらいのトラブル続き。マニ・クールでは残念ながら「ツキ」を見つけ切れなかったということか。

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M・シューマッハはその後、29周目に2回目のピットを迎えます。ココは抜けないマニ・クール。どうしても前に立ちたいM・シューマッハとフェラーリはある秘策を企てます。ペースアップをし、アロンソのアンダーカットを狙う。つまり「決勝レースを予選モードの快速ラップで走り続ける」ということ。
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その策はうまくハマり、3周遅れで迎えたアロンソ2回目のピットインの際にM・シューマッハが前に立ちます。

M・シューマッハはまたアロンソより4周早い42周目に3回目のピットに向かい、暫定的な2位に陥落しますが、アロンソ3回目のピットで再びトップに。この時点でM・シューマッハはアロンソに対して「後ろを見ながら」走ればトップを維持できるものの、何とフェラーリは58周目に
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四度ピットに呼び込みます。
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ピット作業をしかと確認。抜け目無いわー。
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2位アロンソに対して1回分ピットインが多くても、8.3秒の差をつける圧勝。2番スタートからならば余裕で勝てる。誰かコヤツを止められる若人はおらんかー?!
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レースは最後の最後、チェッカーフラッグを受けるまで分かりません。ファイナルラップの最終コーナーで、タイヤがズルズルになった3位トゥルーリはアウト側を回る形となり、インがガラ空き。
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そこにバリチェロが飛び込む!
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バリチェロが3位に浮上し、フェラーリはワンスリーフィニッシュとなります。
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FB「ヤルノは何ヤっとルノだバカモンが」
これがきっかけにもなり、トゥルーリとブリアトーレの関係が悪化、トゥルーリはシーズン閉幕を待たずにチームを追われることとなりました。
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これでM・シューマッハは10戦9勝。。やり過ぎ、やらせ過ぎ。。

《決勝結果》
 1 M・シューマッハ(フェラーリ ブリヂストン)
 2 F・アロンソ  (ルノー ミシュラン)
 3 R・バリチェロ (フェラーリ ブリヂストン)

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マシンが秀でていることもさることながら、この時代のフェラーリはドライバー、チームスタッフの三位一体で「勝つための手順」がバッチリ確立されていました。さらには戦略やチームメイトの貢献など、M・シューマッハにとってこの上無い形でシーズンが進行していきます。マシンが壊れない限り、誰かのトラブルに巻き込まれない限り、負けるストーリーが思いつきません。その後のレッドブル×ベッテル時代、メルセデス×ハミルトン時代、そして現在のレッドブル×フェルスタッペン時代にも通じる「F1絶対政権の鉄則」です(繰り返しになりますが、翌2005年にこれが木っ端微塵に崩壊した時は驚きと爽快感を覚えました)

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今回の過去のレースは一気に現代へ近付けました。とはいえ、今から14年も前の話ですがー。2009年第10戦に行われたハンガリーGPになります。2009年の振り返り、ハンガリーGPの振り返り共に8回目。2009年は全17戦が行われていますので、約半分を振り返っていることになります。この年はある意味「波乱」「異質」で振り返り甲斐があります。
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その「波乱」「異質」をもたらした原因の多くはレギュレーション変更でした。変更点の全てをここには記しませんが、オーバーテイクを促進すべく「ダウンフォースの低下」(エアロパーツの廃止)、「スリックタイヤの復活」(グルーブドタイヤの廃止)、「運動エネルギー回生システムの導入」(略称KERS。ただし必須ではなく、任意)などがあります。KERS導入については必ずしも有利に働くものと考えられず、全10チーム中4チーム(フェラーリ、マクラーレン、ルノー、BMWザウバー )に止まり、シーズン序盤は非搭載車の方が有利にレースを進めました。逆にレギュレーションの隙をつく技術として、マシン後端のディフューザーを複層化させた「マルチディフューザー」(ダブルディフューザー)を搭載したマシンとチーム(KERS非搭載車の多く)が幸先いいシーズンを迎えるという、前年までの勢力図を大きく覆すこととなりました。

ハンガリーGPまでの9戦の戦績は、ホンダ撤退によりわずか1ポンドで受け継ぐ形で誕生したブラウンGPのバトンが四連勝を含む6勝を挙げ、ランキングトップをひた走る状態。また前年2008年にトロ・ロッソに初勝利をもたらし、レッドブルに昇格を果たしたベッテルが第3戦中国GPと第8戦イギリスGPを勝利。また相方ウェバーが前戦第9戦ドイツGPでキャリア初優勝を果たした1勝という偏りで、前年チャンピオンのマクラーレンや前々年チャンピオンのフェラーリは未勝利のまま、このヨーロッパラウンド中盤を迎えています。日本系はウィリアムズから中嶋一貴がフルタイム参戦2年目を迎え、チームとしてはトヨタワークス、そのトヨタがエンジン供給を行うウィリアムズがありました。ほか、タイヤはブリヂストンの単独供給3年目を迎えています。

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予選はQ2の途中から波乱を迎えています。フェラーリのマッサがタイヤウォールに突き刺さり、微動だにしません。無線からの呼びかけにも応じず、サーキットに緊張が走ります。
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原因はこれでした。画像では見辛いですが、ブラウンGPのバリチェロのマシンからリヤサスペンションのコイルが脱落します。路面に黒い一つの粒が見えますが、それがコイルです。
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それが後続のマッサに向かって降りかかる。というべきか「マッサがコイルに向かっている」が正しいか。
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小さいけど、これは金属ですからしっかりと質量があります。マッサはこの時200km/h以上で走行しているため、視認できません。マッサのヘルメットに命中。
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その瞬間気を失ったか、グリーンにはみ出してもステアリングを回す行為をせず中立のまま。スロットルとブレーキの両方を踏んだ状態で直進。
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トラックをまたいでもステアリングは動かず、そのままタイヤウォールに。
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ズドン。依然としてフットペダルに足をかけたまま、後方から5Gの衝撃でストップ。マッサは一命は取り留めたものの、頭部を骨折して病院に搬送されてしまう事態となりました。

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話を予選セッションに戻し、マッサ無しで行われたQ3も不測の事態が続きます。暫定5番手でラストアタックに向かうレッドブルのベッテルのタイム表示が突如消えます。
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これは我々の視聴するテレビ放送だけの問題ではなく、サーキット全体、各チームのタイミングモニターにも同じ現象が及んでいるため「自車のタイムはわかっても、ライバルのタイムや順位がわからない」状況に陥ってしまいました。
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まあまあ出来のいい予選を終えた「感触のある」ルノーのアロンソがライバル達のタイムを聞いて回っています。アロンソは1分21秒5に対し、バトンは1分22秒5。
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マクラーレンのハミルトンは1分21秒7。
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ベッテルは1分21秒6でウェバーは1分21秒7。せめて0.01秒台までのタイムが知りたいですね。結果、アロンソがハンガリーGPでは2003年のキャリア初優勝以来のポールポジションを獲得。以降2番手ベッテル、3番手ウェバー、4番手ハミルトンと続き、10番手を獲得しながら決勝レースを出走できないマッサの相方ライコネンは7番手。
日本系はウィリアムズ・トヨタのロズベルグが5番手、えー中嶋はまあ9番手。トヨタワークスのトゥルーリが12番手、グロックが14番手で予選を終えています。今回は予選の出来事だけでも盛り沢山です。

《予選結果》
P.P. F・アロンソ(ルノー)
 2 S・ベッテル(レッドブル・ルノー)
 3 M・ウェバー(レッドブル・ルノー)
 ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

決勝レーススタート前には、各車の予想ピット周回数が表示されています。この年から予選上位10人の予選時燃料搭載量が公表されたため、重量や燃費計算により、このような予想が立てられました。
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ポールポジションを獲得したアロンソはライバルに比べ軽タンクで抜き難いハンガロリンクで前に立ちたい魂胆がバレバレです。また2番手3番手を獲得したレッドブル勢、特にベッテルはライバルよりも重い状態であのタイムを記録したことも明らかになりました。ちなみにポイントランキングトップで予選を8番手で終えたバトンは上位10人で最も重いタイムアタックをしていました。

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スタート。トラックで外側、内側に割れた隙を4番スタートのハミルトンが中央突破を図ります。それを可能にしたのはこれ。
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画像中央に表示されたタコメーター下の電池マーク。これがKERS。マクラーレンには搭載されています。これを使用すると
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グンとスピードが増し、非搭載のレッドブルをまくることが可能となります。しかしそんなハミルトンの好スタートも
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うわっ!左から7番スタートのライコネンがチラリ。フェラーリもKERSを搭載しており、グリッドはラバーの乗る奇数側スタート。
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ターン1先ではウェバー、ハミルトン、ライコネン、ベッテルの4台が横並び。一台はアウト側にはらんでしまっているけど、こうしてみるとハンガロリンクってなかなか幅員が広めですね。
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一番イン側にいた2番スタートのベッテルはまたもや左側からライコネンが顔を覗かせ、ベッテルの左フロントを蹴り飛ばしていく。
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これが後々ベッテルを苦しめ、29周でリタイヤすることとなります。

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1スティントを軽タンクの逃げ逃げ戦法で、一時期は2位に3秒近いマージンを築いたアロンソも、ウェバーに代わって2位に浮上したハミルトンにじわじわと詰め寄られています。
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アロンソの燃料ポンプは異常をきたしており、それがやや不安要素。
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アロンソは事前の予想に近い12周目にピットへ。暫定9位で復帰するも
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まず右フロントのホイールカバーが吹き飛び
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続いてタイヤ自体がズレ始めて
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吹っ飛ぶ。せっかくいい感じで来ていたのに、これはピットでのホイール装着ミス。罰金をたんまり払いつつ、燃料ポンプのトラブルもあって15周でレースを終えます。

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19周目に2位ウェバーと3位ライコネンが同時に1回目のピットを迎えます。
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前年ランキング2位のフェラーリがピットレーンでは上流側。先にピット本線を走るライコネンに対して、レッドブルも負けじとウェバーをリリース。
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危ない!これはレッドブルのアンセーフリリースでライコネンが前に。
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トップのハミルトンは翌周20周目にピットを終えて3位復帰、事実上のトップを守ります。

両リヤタイヤにグレイニングがみられるものの、ライコネンとウェバーに対して大きなキャップを築くハミルトンは余裕しゃくしゃく。
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一方でランキングトップで「ポイント面で大きなアドバンテージを持つ」ブラウンGPのバトンはというと
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タイヤのグレイニングが酷く、オーバーステアに苦しみ、入賞圏外を走行中。第7戦トルコGPの優勝以降の走りがパッとしません。

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レースはハミルトンが2位ライコネンに11.5秒の差を付け、シーズン初勝利かつKERS搭載車としても導入10戦目にして初勝利となりました。2位はライコネン、3位はウェバーという結果となりました。えーちなみに日本代表の中嶋は惜しくも9位完走でまあ入賞ならず(当時の入賞は8位まで)

《決勝結果》
 1 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
 2 K・ライコネン(フェラーリ)
 3 M・ウェバー (レッドブル・ルノー)

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チーム立ち上げ1年目。決して多くない資金かつKERS非搭載ながら「マルチディフューザー」を強みにシーズン前半でポイントと勝利を重ねてきたブラウンGPとバトンは結局7位入賞に止まり、負のループに陥っています。残り7戦で逃げ切ることが出来るかどうか、弱気発言。

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そして本編では全く触れなかったルノーのピケはこのレースをもってF1のシート喪失が決まり、後任にはグロージャンが選出されていますが、表情からは悲しさや惜しさは感じられず、むしろ逆にパパは不敵な笑みを浮かべる。この後F1界を震撼させる「爆弾」を投下することとなります。その概要については16/9/15のある過去のレースで振り返っていますので参照下さい。

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今シーズンは予定より2戦減の全22戦、次のモナコGPが第7戦改め第6戦となりました。早くもチャンピオン争いは1チーム2人に絞られましたね。って、言い切るのはさすがに早過ぎるか(笑)でも一番調子のいいチームとドライバーは大方明らかになってきました。うーん、ホンダの活躍はもちろん嬉しいし応援はしているけど、単に「ホンダだけ推し」のF1ファンではないmiyabikunとしては、ちょっとこの差は早くも致命的ですなぁ。決してホンダやレッドブルが悪いのではなく、メルセデス時代に引き続きその差を埋められていない他ライバル達が一番の罪なのですが。
どんな時代にも突出した強さをみせる1チーム、2チームはあるものです。この時代は明らかにマクラーレンがライバルの頭一つ前に進んでいたでしょうか。今回振り返るのは2007年第5戦のモナコGPになります。2007年レースの振り返りは全17戦中8戦目、モナコGPの振り返りも8回目となります。接近バトルのシーズンはどこを切り取っても面白い。

2007年といえば、ルノーで2年連続のチャンピオンを獲得したアロンソがマクラーレンへ電撃移籍。また現役のF1キングことハミルトンがマクラーレンでデビュー。さらにはマクラーレンの居場所を失ったライコネンは、アロンソに失墜され引退したM・シューマッハの後釜としてフェラーリに移籍するなど、ところてん式に大物ドライバーが動いたシーズンでした。昨シーズンのベッテルのように、M・シューマッハきっかけで移籍が始まったならまだしも、上で書いた順の通り、マクラーレンから先にシートが埋まったため、当時ライコネンを応援していたmiyabikunとしてはライコネン強制引退かとハラハラしたのを覚えています。
モナコGPまでの4戦の戦績とランキングを確認しておくと、未勝利ながら2位、3位の表彰台を獲得するマクラーレンの新人ハミルトンがランキングトップの30ポイント。2位は同じマクラーレンで第2戦マレーシアGPで優勝を挙げたアロンソが28ポイント。3位は4戦中2勝を挙げながらも、優勝以外は表彰台に立てなかったフェラーリのマッサが27ポイント。そしてマクラーレンから心機一転でチャンピオン獲得を狙うライコネンは移籍初戦の開幕戦の勝利以降、前戦第3戦スペインGPでリタイヤを喫して4位の22ポイントに止まっています。

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予選はQ2から波乱が起きています。ラスカスで曲がり切れなかったか、一台のフェラーリがストップしています。ライコネンです。
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「ダメだよキミ、あんなところでマシン止めちゃあ」
アンタが言うな(笑)前年2006年に似たような形でセッション止めたのは、どこの誰だ?!
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見辛い画像ですが、ラスカス直前のプールサイドシケインのイン側のガードレールに右フロントタイヤを思い切りヒット
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ロッドを折損して、いくらステアリングを回しても作動できないことによるストップでした。これにてライコネンのQ2はノータイム16番手確定。
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ポールポジション争いは完全にマクラーレン2人によるマッチレースとなりました。ハミルトンが1周が賞味期限と言われるスーパーソフトタイヤを履き1分15秒905を記録すると、
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二連覇中のアロンソがハミルトンを0.179秒上回るタイムでポールポジションを獲得。一方でQ3を一台体制で臨むこととなったフェラーリのマッサは1分15秒台には入れつつも、アロンソから0.241秒遅れた3番手に終わります。
この年も日本絡みのドライバーやチームがたくさんあります。最上位はトヨタのエンジンを積むウィリアムズのロズベルグが5番手、相方ヴルツが11番手。ホンダはバリチェロが9番手、バトンが10番手と5列目に仲良く並ぶ。トヨタワークスはトゥルーリが14番手、R・シューマッハは20番手とやや低調。ホンダのエンジンを積むスーパーアグリのデビッドソンが17番手、佐藤琢磨は後ろから2番目となる21番手となりました。
僅差でバトルする2回チャンピオンと4戦連続表彰台登壇の超大型新人を抱えるマクラーレンのロン・デニスは
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「大変ではない、むしろ大歓迎」の強気発言。全く、嬉しい悩みですなぁ、ジョイントNo.1体制だなんて。

《予選結果》
P.P. F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
 3 F・マッサ  (フェラーリ)
 ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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最前列で「銀の壁」をなす決勝のスタートは
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2番手ハミルトンがスッとイン側のマッサの前を斜行。マッサのワンチャンの阻止にかかる。ハミルトンにしてみたら、チャンピオンかつチームメイト討伐の邪魔に入られても困る(繰り返し、これがF1で一年目のスタート位置と蹴り出しです。本当に異次元)
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2周目の左コーナー「マスネ」ではトロ・ロッソ初代ドライバーの一人、リウィツィがミニ四駆走りになっています。知名度的にはこの先の右コーナー「カジノ前」の方が有名ですが、リタイヤは圧倒的にこちらの方が多いです。マンセルも過去にド派手なのをかましましたよね。ただランオフエリアの無いモナコでこの程度のクラッシュではセーフティカーは発動しません。即座にクレーンのアームとワイヤーが伸び、一瞬で撤去しちゃうから。
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4周目の「ボー・リバージュ」逆視点でトップのアロンソと2位ハミルトンの差はこのくらい。1.85秒に開いています。3位マッサとは3.4秒以上開き、姿すら見えてきません。アロンソは軽タンクで決勝に臨み、1スティントから徹底的に逃げを打つ戦法。

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ファステストラップを更新しながら際立った速さをみせるマクラーレンには早くも周回遅れをさばかなければならない時間がやってきます。青旗が出るにしても、タイム的なロスは致命的。
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画質が悪く、色味が似ていて連続写真のように見えますが、ヘアピンを抜けて先頭にいるのがアロンソ。前から数えて5台目のヘアピンに進入し始めたのがハミルトンです。1位と2位はこの差。
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21周目でアロンソとハミルトンの差は5.5秒にまで広がります。3位マッサや4位のフィジケラまでの差もそれぞれ大きいですが、5位を走るBMWザウバーのハイドフェルドに対して43秒以上と、半周以上の差となっています。
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アロンソは26周目にピットへ。おそらく2回ストップ戦略。前方、後方ともにクリアなスペースにトラックイン。
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その間にハミルトンがファステストラップを記録しながら飛ばす。28周目の時点で暫定2位のアロンソとのギャップは15.3秒となります。
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その28周目終わりでハミルトンがピットへ。
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こちらもクリーンなスペースでの復帰となり、マクラーレン内バトル第二幕へ。

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先程大きなギャップをとなりのらりくらりと走っていたハイドフェルドは1回ストップ作戦を採っていました。4位をキープしたまま32周目に1回キリのピットを済ませてトラックに戻れば
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予選でシクって決勝の追い上げにかけるライコネンの前、暫定9位で戻る。ライコネンはこの後ピットを控えているため、ここにきてまたのらりくらりやられたらたまったもんじゃない。
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そのライコネンも1スティントを46周目まで引っ張る1回ストップ作戦。
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戻れば、あれ?マッサの後ろ4位復帰?!いやいや、ライコネンはマッサに対して周回遅れとなる暫定11位です。いくら「決勝追い上げ型ドライバー」でも、モナコは別。予選はマジ重要。

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50周目にトップのアロンソが2回目のピットインとなり、スーパーソフトタイヤを履く。
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アロンソより燃料搭載量が多く、1回目のピットを3周遅れで行ったハミルトンとしては、これがオーバーカットできる最後のチャンス。ピットインまでの間に大きなギャップを築きたい。
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ところがアロンソが入った2周後の52周目に予想より早くピットインの指示が飛ぶ。
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アロンソがラスカスを通過する頃
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ハミルトンはわずか5秒の静止時間で出発。前に出るのはキツいか?!
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ハミルトンの前にも後ろにもアロンソの姿はなし。ハミルトンはやや不可解なピットインの指示により、アロンソの前に立つことができませんでした。
それでもハミルトンは諦めず、61周目にはアロンソの後ろ1.17秒差まで詰め寄る。両者もうピットインがありませんから、ハミルトンが勝つためにはこの狭く曲がりくねったモンテカルロのトラック上でバトルをするしかありません。
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しかしチームからは無情にも「ペースダウン」の指示が飛び
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ハミルトンはアクセルを緩めてクルージングモードへ。

ここまでマクラーレン2台とライコネンについては触れたけど、3位は誰でしたっけ、、マッサでした!いたいた、ココに!2位ハミルトンとのギャップは、、
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51秒差。。ということは、70周目の時点でのトップのアロンソからは約55秒。。何じゃその差は。。

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あ、ちょいちょい、と。

《決勝結果》
 1 F・アロンソ (マクラーレン・メルセデス)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
 3 F・マッサ  (フェラーリ)

結局優勝したアロンソから4位のフィジケラまではスターティンググリッドからチェッカーフラッグまで変わることはありませんでした。ハミルトンはアロンソから遅れる(というか「追うな」と言われたんだけど)こと4.1秒。マッサは69秒遅れの3位表彰台という、まさにマクラーレンの完封試合となりました。ちなみにこのレースの規定周回数78周をこなしたのは3位のマッサまでで4位フィジケラは周回遅れです。ファステストラップはアロンソが44周目に記録した1分15秒286(75秒286)ですので、3位マッサも危うく周回遅れになるところでした。
1回ピット戦略でリカバーを図った16番手スタートのライコネンは入賞ギリギリの8位フィニッシュで1ポイント獲得(この1ポイントがいわば「オーラスの奇跡」を生むことに)21番スタートの佐藤琢磨はチームメイトのデビッドソンを上回り、トップから2周遅れの17位完走を果たしました。

そんなことより、レースの注目はやはりこの方々に目が向けられます。FullSizeRender
「2人には自由に戦わせたかったが、時にはスマートにならなきゃいけない時がある」
なるほど、大歓迎言っとった割には、悩みに悩んだわけなのね。予選上位を優位に、なるほど。
で、あんたは?
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「2回目のピット以降に指示があった」
なるほど、ロン・デニスからの指示だったわけね。
そしてあんた、どんな心境?!
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「スローダウンの指示は悔しかった。レースしたかった」
だよね。なるほどなるほど、うんうん。
ロン・デニスに溺愛され、マクラーレンのシートを得たハミルトンも、デビュー当時のチームメイトが現役のチャンピオンだったわけで、このような我慢を強いられた時期もあったわけです。方や別のレースでは逆の立場が採られて、アロンソにしてみれば面白くなかったこともあり、ここからチーム内の関係性がギクシャクし始めます。FIAは今回の指示は「チームオーダーではなく、両者のレースを全うするための指示」という解釈で、お咎めはありませんでした。以前マクラーレンではプロストとセナという確執を生んだ過去があります。いつの時代もライバルから突出して拮抗する2人を抱えるチームはこの問題にぶつかります。今シーズンももしかしたら、これに似たシチュエーションが起こるかもしれません。

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「ねえ、本当は勝つ気満々だったんじゃなーい?いひ」

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あーあ、決勝観戦記は即日アップならず、今回の連続投稿は12でストップでした。やーい、miyabikunの根性無しー!(笑)
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開幕戦を心待ちにしていたことに間違いや偽りはありませんが、ほぼリアルタイム観戦は途中から非常に眠かったです。久し振りのF1の月曜観戦が堪えたのでしょうか。スタート直後で優勝者がみえたから?!目は開いて観戦はしてたものの、口はあんぐりフランク・ウィリアムズ状態だったんだと思います。翌月曜夜も観ました。これがまた眠い。。もうすぐ春だからか、なるほど!(笑)

フォーメーションラップの間にお決まりのスタートタイヤチェックです。
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新品や中古は様々ながら95%のドライバーが赤いソフトタイヤをチョイス。しかし、残る5%、つまりハースのマグヌッセンただ1人が白のハードタイヤを選んでいます。後方スタートですからね、逆ストラテジーで起死回生を図らない手はない。

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お、2番手のペレスの蹴り出しが鈍いぞ。セカンドロウのフェラーリが外と内から挟み討ちするか?!
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随分内側に寄っているな。サインツの行き場無いじゃん。
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ターン1は結局ルクレールが2位を奪う。
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アラムコのマシンが前のアラムコを突いています。5番スタートのアロンソはこれに足元を救われ、ハミルトンのみならず出足鈍ったラッセルにまで順位を奪われています。マシンに怪我が無かったからいいものの、こりゃ今後もこういうことが何回もあるな。
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2周目における順位昇降はこうなりました。ゲイン最多はボッタスの-4。ロスト最多はボッタスの相方の周と復帰のヒュルケンベルグによる+4となっています。ウィリアムズ2台は揃って-3。予選もそうでしたが、サージェントが予想以上にいい(もちろん誉めています)

冒頭にも書いた通り、序盤で盤石なるトップ快走を観ていたらmiyabikunやけに眠くなっていました。それも束の間。目が覚める出来事が3つありました(3つもあれば眠くなる暇なんて無いだろ)一つ目はこちら。
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メルセデスワークスに対して、メルセデスパワーユニット搭載車が襲いかかる。序盤に順位が入れ替わったラッセルVSアロンソのバトルです。
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13周目にサイドバイサイドに持ち込む。miyabikunの目でナイトレースとなれば黒と深緑の識別はより困難。ガツガツ攻めているイン側がアロンソ。
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ラッセルも食らい付きますが、アロンソの勢いは止まず。
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見事にかわして順位はひとまずスタート+1に。FullSizeRender
15周目、35周目のピットインでそれぞれハードタイヤに交換したアロンソの次なるターゲットはハミルトン。
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ファステストラップで追従し、ストレートエンドでググッと接近。
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インをさす。
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が、7回チャンピオンも負けられない!
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今度はどうかな?!アロンソ再び並ぶ。
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勝負アリ!アロンソこれでグリッド位置に戻る。ココまでが一つ目。アロンソのメルセデス狩りは拳に力入る走りでした。

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二つ目は時を戻して、、スタートで鈍ったペレスは上位勢で最も遅い18周目までタイヤ交換を引っ張り、26周目までにジワジワとルクレールを追い立てていきます。
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タイヤに厳しいかルクレールはペレスに捕らえられ、ペレスは2位復帰。レースペースはレッドブルの方が完全に上。ココはさほど驚きませんでした。問題はこの後。何とかスターティンググリッド順は堅持したいルクレールは34周目に2回目のタイヤ交換を終え、これでこのままフィニッシュかと思いきや
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ノーパワー。。えーっアンタ、開幕戦でパワーユニットを交換していなかった?!またぶっ壊れては残り22戦を乗り切れるのかい?!まあフェラーリらしいっちゃフェラーリらしいので期待するだけ損なのかも(笑)

あと一つは最後の方でやります。

ルクレールの早退により、チームメイトのサインツが3位に浮上。しかし、3位が欲しいのは当然サインツばかりではありません。
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母国スペインの大先輩、アロンソ見参。逃げを打つトップのフェルスタッペンより登場シーンが多い(笑)追われるサインツに対し、無線でゲキが飛ぶと
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「プッシュしたら最後まで保たないかもしれない」
サインツ、タイヤキツい宣言。昨シーズンもタイヤへの厳しさが足かせになっていましたが、まだ改善に至れていなかったんですね。それを知ったアロンソは容赦無く
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バイバイ!これでアロンソは3位表彰台を獲得あっぱれ!

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《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 ペレス     (レッドブル・HRB)
 3 アロンソ    (アストンマーティン・M)

フェルスタッペンはあまりカメラで捉えられることも無く、終始トップをクルージング。ペレスもスタートダッシュの出遅れをリカバーしてレッドブルのワンツーフィニッシュを確立しました。ただ決勝の注目の的、主役は完全にアロンソが持っていきました。何せメルセデスとフェラーリを自らの腕一本で撃破してしまうのだから。
アルファタウリの角田くんも健闘しましたが「アルボンの壁」を打ち破ることができず、惜しくも11位入賞圏外フィニッシュに終わりました。

《ファステストラップとそのタイミング》
 周冠宇 (アルファロメオ・F)1分33秒996
 56周目/57周
 ※入賞圏外フィニッシュのため、ポイント付与無し
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 アロンソ(アストンマーティン・M)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:17台(17台フィニッシュ)
 規定周回:11台

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 アロンソ(アストンマーティン・M)

今回は迷うこと無く一択です。スタート直後にチームメイトに小突かれてメルセデスに先行された時は心配しましたが、そんなことは心配ご無用。自信と楽しさに満ち溢れた走りを充分堪能させてくれました。ラッセル、ハミルトン、サインツとのバトルは「これぞF1バトル」と感じられるものでしたね。上位を走るであろう予想はある程度できましたが、まさか移籍初戦で表彰台登壇には正直驚きました。この人、まだまだやれるぞ。もしかしたら今シーズン中に久々の優勝があるかもしれません。
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アロンソからやや離れた次点。アロンソの走りで霞んでしまいますが、予選に失敗して最後尾スタートとなったアロンソの後任ガスリーも中団で健闘しました。レース中盤でウィリアムズのアルボンに引っかかった後はバーチャルセーフティカーのタイミングを活用して見事にアルボンを打破。9位入賞を果たしました。チームメイトの分まで頑張った!(笑)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 オコン (アルピーヌ・R)

ガスリーが決勝で好走する裏側では、親友オコンはとても散らかっていましたよね。シーズン初戦からアカンです。
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きっかけはこのスターティンググリッドでした。ヘルメットが右を向いていますが「やべ、出ちまった」という感じだったのでしょうか。無意識だったらマズイぞ。
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フロントウィングレットを傷め、ペナルティ消化する際のコレ。これについてはオコンというよりチームの問題ですが、無意識だったらマズイぞ。ペナルティにペナルティを重ねる。
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極め付けはそのピットの際のスピード超過。非常に微々たる超過ではあったものの、3つ全てが初歩中の初歩。予選9番手からトリプルでペナルティを食らって、仕舞いにはノーポイント。ガスリーと順位がまるで入れ替わっている。今回デビューの新人ではないのだから、、。これがある意味目が覚めた出来事三つ目。
あと怪我からの復帰と入賞でかき消された感がありますが、スタート直後にアロンソに追突したストロールも決していただけるものではありません。チームメイトとのニアミスは今回が初めてではありませんし、結果的なダブル入賞したからいいものの、現にアロンソは順位を落としています。手が痛かったって?!いやそれとは別問題!miyabikunはイエローカードを提示します。

《ドライバーズポイントランキング》
   1      フェルスタッペン 25pts
   2      ペレス      18pts(-7pts)
   3      アロンソ     15pts(-3pts)
   4      サインツ     12pts(-3pts)
   5      ハミルトン    10pts(-2pts)

《コンストラクターズポイントランキング》
   1      レッドブル     43pts
   2      アストンマーティン 23pts(-20pts)
   3      メルセデス     16pts  (-7pts)
   4      フェラーリ     12pts  (-4pts)
   5      アルファロメオ     4pts  (-8pts)

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《開幕戦バーレーンGPのポイント》
・フェルスタッペンは誰とも触れ合うこと無く
・魅せるアロンソ、久々の登壇レッツゴー!
・新品タイヤ備蓄もPUは早くも備蓄無しルクレール
・オコン(とチーム)はアカン

例年よりやや早めの開幕戦は無事にフェルスタッペンが優勝を挙げ、三連覇への幸先いいスタートとなりました。今シーズンはこういうレースが続くのだろうか。とてもじゃないけどフェラーリやメルセデスが捕まえられそうな気配を感じませんでした。むしろアストンマーティンの方が元気があり、レッドブルを脅かす存在になりそうな気配。あと興味深かったのはチーム内で予選と決勝の順位がひっくり返ったものがいくつかありましたね。最も顕著だったのは言うまでも無くアルピーヌ。他はハースも逆転しています。開幕戦はこのような予測不能なことが起きがちですが、準備万端、盤石なのはレッドブルとアストンマーティンくらいでしょうか。

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