F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:アルファロメオ

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今回はフェラーリ、、ん?違う。フェラーリパワーユニットを搭載するアルファロメオC43をみていきます。「アルファロメオ」として参戦する最終年になります。どこか寂しい気もしますが、実態はシャシー名にある通りザウバーが根幹にありますし、来シーズンは「アウディ」としての参戦を控えています。それにしても、見間違えてしまうなぁ。

《設計》
 ヤン・モンショー

《外見》
寝起きでパッと目の前に写真を見せられたら、フェラーリと答えてしまいそう。色の塗り分け方は変わらないものの、昨シーズンのC42まではワインレッドとホワイトの気品あるツートンでしたから、かなりイメージが異なります。黒は軽量化の目的の無塗装カーボン地かと思いきや、しっかり黒で塗られていますから、意図的なものになります。チーム代表がフェラーリに移籍したからなのかな、それともスポンサーのStakeのカラーなのかな。
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ノーズをはじめ、フロントセクションはパッと見で大きな差はなさそうにみえます。これまでノーズコーンは白で塗られていたところ、メインのボディカラーであるワインレッドで染められ、蛇の紋章が大きく目立ちます。
前作C42のサイドポンツーン開口は大型な三角形状が異彩を放っていました。今回のC43は昨シーズンのフェラーリF1-75に似た横長の開口となっています。マシンを横から見ると
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こちらはエアインテーク下部のコクピット後方から直線的にリヤウィングに伸びつつ、サイドポンツーン天端はレッドブルRB18に似たリヤサスペンションに向けてスッと落とし込むデザインとなっています。イギリスGPで問題となったロールフープ周辺は太い1本の支柱と、やや後退した二股のエアインテークという構成になっています。オリジナルを貫くこのチームはハロだけではなく、ここをしっかりと強化しておかなければなりません。
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各車色々な工夫が施されるフロアのサイドですが、C43はここでも個性的なディテールをお披露目していました。上向きのギザギザフィンがびっしり!ライバルはココにタイヤを擦りたくありませんね、一気にバーストしちゃうみたいな。フィンが先に飛び散るかな。この部分はテストやシーズン中に度々試行錯誤となりそうですね。もし模倣されたらアルファロメオに先見の明があったということ。

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《シャシー》
 C43
 全長:  - mm
 全幅:2,000mm
 全高:   970mm
 最低車体重量:798kg
 最大燃料搭載量:110kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク、パット:
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プッシュロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ

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《パワーユニット》
 フェラーリ 066/10
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1.6ℓ
 ICE最高回転数:15,000rpm
 MGU-K最大回転数:50,000rpm
 MGU-H最大回転数:125,000rpm
 最大出力: - 馬力+120kW(非公開)
 燃料・潤滑油:

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《ドライバー》
 No.77 ヴァルテリ・ボッタス(フィンランド)
 No.24 周冠宇(中国)

ドライバーは昨年と変わらずベテランボッタスに2年目の周くんのコンビネーション。真ん中にいるのはザウバーの育成選手でありリザーブのテオ・プルシェールです。

出足は非常にたくましく「チャンピオンチーム」というタガが外れて伸び伸びイキイキとしたボッタスではありましたが、後半戦はマシンの伸び代も乏しく、完全に鳴りを潜めてしまいました。むしろ伸び伸びイキイキし過ぎといったきらいが無くもなく(笑)誠実でクソ真面目な印象のボッタスの「違った一面」をみられましたね。ただボッタスはれっきとしたF1ウィナーの1人であり、一発の速さはいまだ錆び付いたりしていないはず。アルファロメオとしての最終年、引き続き来るアウディのエースドライバーを背負うべく、しっかりとした模範で居続けてほしいものです。
大国の中国期待のF1ドライバーとして無事に2年目を迎えた周くんですが、昨シーズンは地味ながら堅実なドライビングができるドライバーであることを証明しました。伸び伸び羽を伸ばしたボッタスに対して、後半戦は予選で上回ることもしばしばみられました。まだ2年目ですし、マシンの競争力によるものも多いと思いますが、来シーズンも引き続きレギュラーシートを掴めるよう、自信を持ってキャリアを積み重ねてもらえたらいいなと思っています。

そういえば、このショーカーはボッタス、周のサイン入りでオークションで出品されるようですね。少しでも資金の足しにしようっていうことなのか?!
何はともあれ、まずは中団上位を目指し、アルファロメオでの有終の美を飾りましょう!

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昨年、日本の野球界から古巣の西武に所属した松坂大輔が引退を表明しました。miyabikunはいわゆる「松坂世代」と称されるドンピシャの世代であり、いつか訪れるであろう同世代のプロスポーツ選手の引退を続け様に耳にすると、どこか自分自身にも終わりが来るのではないか、旬は過ぎたのでないかと暗い気持ちになってしまいます。阪神の藤川球児も一昨年に引退したし、野球界のメジャーどころで残るはソフトバンクの和田毅くらいになってしまいました。
F1界では長らくレギュラーシートに座ったライコネンが19年のF1ドライバー人生に幕を下ろしました。実のところ年齢はライコネンがmiyabikunの1歳上ではあるのですが、長くF1のレースシーンで存在し、同世代で大成したドライバーの一人ですから、個人的にはとても寂しいことに感じています。2022年シーズン開幕直前の大切な時期ではありますが、新たな気持ちでシーズンを迎えられるためにも、今回はライコネン独り占めし、今までの戦績や記録から「ライコネンの勇姿」を振り返ると共に「ライコネン単体をこのブログで取り上げる最後」にしたいと思います(とはいえ、名前や「過去のレース」では今後も間違い無くバンバン出てくるでしょうね)ライコネンのキャリア並みに長くなってしまったので、読み疲れちゃう方は何回かに分けてお読み下さい。

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キミ・ライコネン
 1979年10月17日生まれ
 2001年 ザウバーからデビュー
 19年在籍(2010,11年はF1参戦無し)
 優勝21回       歴代15位
 表彰台103回      歴代5位
 参戦数352戦       歴代1位
 ポール獲得18回    歴代16位
 ファステスト獲得46回 歴代3位
 チャンピオン1回(2007年)
 ※記録、歴代順位は2021年終了時

皆さんもよくご存知のライコネンの主な獲得回数と歴代順位になります。特筆すべき点はF1参戦数の歴代最多記録保持者であることです。晩年の成績こそ平凡で、ベテランなのはわかるけど、どうしていつまでもF1をドライブしていられるの?と感じる若いファンも多いかと思いますが、たった一度ながらチャンピオンを獲得したことに加え、いい意味でも悪い意味でも「個性的な人柄」と世界各国に未だファンが多くいるという点も、F1に長く携われた強みだったように感じます。ライコネンの最多記録については「349戦」という数字を目にします。間違いではないのですが、実際には352戦の予選を走行しているものの決勝スタートを切れなかったという決勝レースが3戦(2001年ベルギーGP、2005年アメリカGP、2017年マレーシアGP)あるためです。またライコネンといえばファステストラップの獲得回数も、他の記録に比べて上位につけています。このあたりの特徴はこの後少し掘り下げてみたいと思います。

《ライコネンの略歴》
ライコネンの略歴はmiyabikunよりも詳しいファンの方も多いと思いますので、サラリと書いていきます。
ライコネンはフィンランドの南部を位置するエスポー出身です。兄がおり、幼い頃は兄のお下がりでモトクロスやカートを始めたのがモータースポーツに携わるきっかけとなりました。2000年にイギリスのフォーミュラ・ルノーでチャンピオンを獲得(歴代にはデ・ラ・ロサやハミルトンら)すると、F1でザウバー代表を務めるペーター・ザウバーの目に止まり、F1のテスト走行に召喚。当時のレギュラードライバーを務めたディニスを上回るタイムを出してみせます。そこでザウバーは翌2001年のレギュラーシートにライコネンを起用することを決めます。
ところが、ライコネンの起用はF1直下のカテゴリー(今でいうF2はおろかF3も)の走行経験が無く危険であるとのことで、当時「開幕から4戦分(サンマリノGP)のスーパーライセンスを仮発給し、危険かつ未熟と判断された場合は取り消す」ことを条件にF1デビューを果たしました。現在は年齢だけでなく下位カテゴリーでのポイント制などにより、考えられない異例の大抜擢でしたね。フィンランド人F1ドライバーとしては当時7人目(2021年終了時は2人加えた9人)となります。
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F1同期はF1参戦前にアメリカのCART(現 インディカー)チャンピオンを獲得し、インディ500の覇者でもあるモントーヤに、ライコネンよりも若年ながらフラビオ・ブリアトーレに才能を見い出されたアロンソがいます。大当たり年。
懸念の中迎えた開幕戦オーストラリアGPでは、予選こそ12番手と中段に埋もれた形で終えますが、決勝では順位を上げ、当時入賞となるギリギリの6位でフィニッシュし、デビュー戦でいきなり結果を出してきます。チームメイトで年齢もF1キャリアも上のハイドフェルドにこそ及ばなかったものの、ドライバーズランキング10位でデビューシーズンを終えるというなかなかの順位でした。その活躍もあってか、その年のシーズンオフに母国の先輩であるマクラーレンのハッキネンが休養(その後引退)に入ることとなり、空いたシートにライコネンが抜擢されています。
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F1在籍3年目、マクラーレンで2年目を迎えた2003年は第2戦マレーシアGPで初優勝、ニュルブルクリンクで行われた第9戦ヨーロッパGPで初ポールポジションを獲得するなど才能が一気に開花。当時F1最年少となるドライバーズチャンピオン獲得に名乗りを挙げますが、最終戦日本GPでの逆転も叶わずランキング2位で終えることとなりました(その後2005年にアロンソが最年少記録更新)2年後の2005年はシーズン最多タイの7勝を挙げるも、マシンの信頼性が足かせとなってルノーのアロンソに競り負けています。結局、チームは2007年にアロンソと新人のハミルトンを起用することを発表したことで、ライコネンはチームを追われ、2006年シーズンをもってF1引退を表明したM・シューマッハの後任としてフェラーリ移籍を果たすこととなります。
フェラーリ移籍後の初レースとなった2007年開幕戦オーストラリアGPはポールトゥウィンを飾り、その後もフランス、イギリス、ベルギー、中国で勝利し、最終戦ブラジルGPでの優勝によりポイントで先行するマクラーレン2人を上回ることに成功。フェラーリに3年振りのチャンピオンをもたらしました(現時点におけるフェラーリの最終ドライバーズチャンピオン)ただその翌年はシーズン中盤に失速し、チャンピオン争いから脱落。チームメイトのマッサのサポート役に切り替えて防衛失敗。さらに2009年はベルギーGPで1勝を挙げるも、マシン自体がライバルに追従できず、ランキング6位まで転落。フェラーリは翌2010年にまたもアロンソと契約を結んだためチームを追われ、F1引退を余儀なくされました。
F1から離れていた期間は2009年のシーズンオフから参戦していたラリーに傾倒。WRCでスポットを含む3シーズン。またアメリカのNASCARにもスポット参戦しています。

2年間F1を離れて他カテゴリーを経験したライコネンは再びF1への熱意がわき、2012年からルノー改め新生ロータスで復帰。当初はM・シューマッハの復帰と同様に苦戦を強いられる予想が強かったものの、シーズン終盤のアブダビGPで3年振りの優勝とドライバーズランキング3位という成績で、腕はまだ錆びていないことを証明。翌2013年もロータスで1勝を挙げますが、チームの給料未払い問題で関係が悪化し、2014年からは元チームメイトのマッサに代わり、再びフェラーリでドライブすることが決まります。
第二期フェラーリでは同期で以前シートの取り合いで度々絡むことの多かったアロンソとタッグを組むという「チャンピオンコンビ」で話題を集めますが、それ以上にマシンの競争力が無く、おまけにチームメイトのアロンソにも大敗を喫すという不名誉なシーズンを送ります。しかし翌2015年からは公私共に親しい関係にあるベッテルがチームメイトとなり、新たな気持ちでフェラーリ復権に向かいます。ベッテルこそメルセデス2人に食らい付く走りができてもライコネンはそこに至らず、長らく4番手(5番手)あたりをさまようようになります。ベッテルの懇願もあって2018年までは単年契約で食い繋ぎましたが、フェラーリの育成ドライバーであるルクレールの昇格が決まり、ライコネンのフェラーリ第二期の5シーズンは1勝2P.P.という成績でチームを去り、F1での集大成は古巣のザウバー(アルファロメオ)で迎えることを決意します。
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チームメイトはルクレールと同じくフェラーリアカデミー出身のジョビナッツィと3シーズンのコンビネーションとなりました。初年2019年のドイツGPでは予選5番手、ブラジルGPでは決勝4位という中団上位に食い込む走りをみせますが、年を追うごとにチームメイトのジョビナッツィに予選の速さで劣るシーンも増えていきました。また、今までのライコネンの戦績からすれば正直物足りない3シーズンにはなったものの、ジョビナッツィとの関係もよく「結果ばかり」を求められる今までに比べて「居てくれるだけで充分」という環境の中、居心地良く過ごし、昨シーズンの2021年シーズンをもって19年にわたる長いF1人生に幕を閉じました。

とまあかなり端折りながら経歴をざっと振り返りましたが、さすがに19シーズン350戦超えの鉄人を一言で語れる訳が無い!(笑)長くなりましたが、これで終わりではありません。ここから本題というか、戦績を数値化して、ライコネンのドライビングの特徴をほんの少しですが掘り下げていきます。

《ライコネンの戦績とその特徴》
〈予選順位、決勝順位の全結果〉
まずは今までもドライバー系のまとめ、振り返りをする際に度々登場する予選、決勝の全戦績を時系列とともにプロットしてみます。
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こちらがライコネンの予選の全順位(ペナルティなどの昇降格は含みません)になります。一応所属チームのイメージカラーで色付けし、2006年シーズンから施行されている「ノックアウト方式」の分けを色で表現しました。このグラフは細かく見れないためぼんやりと感覚的な観察にはなりますが、デビュー直後のザウバー期と晩年のアルファロメオ期は別として、マクラーレン期やフェラーリ期、ロータス期は10番手以内の順位が多く見受けられます。ロータスはともかく、いずれもトップチームですから、本来なら10番以内ではなく5番以内くらいを堅実に獲らないと「ヤバい」という烙印を押されてしまいますもんね。
色味による印象があるかもしれませんが、中でもマクラーレン期は上下の振れ幅が大きいようにみえます。当時のマクラーレン(今でいうとレッドブル?!)はハマればめちゃくちゃ速いけど、信頼性や取り扱いがナーバスなマシンが続きました。特に当時のメルセデスエンジンはパワーはあれど信頼性に乏しい面もありました。また、予選に関してはドライバーの腕や戦略諸々よりは「ライバルと拮抗していると順位は固定し難い」面もあります。一強や二強の現在とは違い、フェラーリをはじめルノーやウィリアムズ、BMWザウバーなど、似たような位置でバチバチひしめき合っていると、よりサーキットやドライバーによる得意不得意も出やすく、ライバルとしのぎを削る必要があります。観ている側からすれば、その方が盛り上がるのですが。
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続いて決勝の全順位グラフになります。予選グラフに比べてプロットがスカスカになり、最下段25位の位置にいっぱい溜まっています。これは順位付けができない「リタイヤ」を示します。ライコネンは352戦参戦、349決勝スタートのうち、64戦のリタイヤがあります。いくらチャンピオン経験者でトップチームに乗り、タイヤの取り扱いが巧みであっても、当然自爆もあればもらい事故、マシン起因のリタイヤもその分多いわけですから、それは仕方ありません。
こちらも時代によって入賞の順位が異なりますので色で識別できるように表現しました。近年のアルファロメオ期は入賞圏外フィニッシュが続きましたが、それを除けばどの時代もリタイヤさえしなければ、入賞圏内でマシンを持ち帰ることのできるドライバーであったといえます。特にデビューイヤーのザウバー期は入賞は6位までという今では厳し過ぎる条件下、中団下位に属するチームであったにも関わらず、ハイドフェルドと共に成績を押し上げ、コンストラクターズ4位を獲得しています。不安視されたデビュー戦でいきなり6位入賞ですから、ペーター・ザウバーは先見の明があったことを物語っています。F1を2シーズン離れた後のロータス期もトップチームでは無い中で連続入賞を果たしました。グラフにすればよりフェラーリ第二期「2014年が如何に酷かったか」がよくわかりますね。

〈シーズン別出走回数と予選、決勝の最高位〉
次はプロットを整理し、所属チームたシーズン別の(予選)出走数、あわせて予選、決勝の最高位をピックアップしました。

 01年 ザウバー    全17戦 予選7番手   決勝4位
 02年 マクラーレン  全17戦 予選2番手   決勝2位
 03年 マクラーレン  全16戦 予選P.P.    決勝優勝
 04年 マクラーレン  全18戦 予選P.P.    決勝優勝
 05年 マクラーレン  全19戦 予選P.P.    決勝優勝
 06年 マクラーレン  全18戦 予選P.P.    決勝2位
 07年 フェラーリ   全17戦 予選P.P.    決勝優勝
 08年 フェラーリ   全18戦 予選P.P.    決勝優勝
 09年 フェラーリ   全17戦 予選2番手   決勝優勝

 12年 ロータス    全20戦 予選4番手   決勝優勝
 13年 ロータス     17戦 予選2番手   決勝優勝
 14年 フェラーリ   全19戦 予選6番手   決勝4位
 15年 フェラーリ   全19戦 予選2番手   決勝2位
 16年 フェラーリ   全21戦 予選3番手   決勝2位
 17年 フェラーリ   全20戦 予選P.P.    決勝2位
 18年 フェラーリ   全21戦 予選P.P.    決勝優勝
 19年 アルファロメオ 全21戦 予選5番手   決勝4位
 20年 アルファロメオ 全17戦 予選8番手   決勝9位
 21年 アルファロメオ  20戦 予選12番手 決勝8位

出走数については、2013年の「ロータスイヤイヤ期」と昨年2021年の「世界的に流行っている重い肺炎」で休んだ合計4戦の欠席となっています。356回の出勤で4日の欠席なら、一般の学生や社会人よりは出席率かいい方でしょうか。
初年2001年から急激に成績を向上させ、2年目で初表彰台、3年目の2003年にはポールポジションと優勝を経験してチャンピオン争いまで演じたわけですから、なかなか早熟のドライバーであったことがわかります。以降、マクラーレン期は2006年に未勝利を経験しつつも、毎年ポールポジションを1回は獲得して、キャリアのピークでフェラーリに移籍した初年、キャリア6年目の2007年にチャンピオンを獲得しました。
ライコネンのF1キャリアは2001年〜2009年の第一期、2012年〜2021年の第二期に大別されますが、実は第二期の方が長い期間ドライブしていたことになります。第二期の最高位をみると、ロータス期に優勝していますがポールポジションは無し。フェラーリ第二期は移籍直前にあたる2017年と18年にポールポジションと優勝がパラっとあるくらいです。miyabikunは全時代の現役を観てきていますので好調と不調の波はよく存じ上げていますが、若いファンの方はもしかしたら「昔は速かったらしいけど、今はいつまでもF1に乗れている面白い無線のおじさん」という印象の方が強いかもしれません。これらは各シーズンの最上位の結果のみをピックアップしていますが、それでも晩年のアルファロメオ期の暴落っぷりは全くの別人に見えてしまいます。今シーズンも仮にドライブしていたら、もっと無残な結果になっていたのかも。。
余談ですが、10年超えのとあるドライバーを上記のように並べると、全てのシーズンが「予選P.P. 決勝優勝」と並ぶ方がいます。誰かはお察しの通りで、如何にそのドライバーが優れているか(言い換えればいいチームとマシンを手にしているか)がよくわかると思います。

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〈シーズン別の各種獲得率〉
続いてシーズン別のポールポジション、完走、入賞、表彰台登壇、優勝を決勝スタートした数から「割合」で並べました。敢えて「数」で並べなかったのは、シーズンによってレース数や入賞順位が異なるため、横並びに評価できないからです。

    P.P.率 完走率 入賞率 表彰台率 勝率
 01年  -    58.8% 23.5%  -     -
 02年  -    41.2% 35.3% 23.5%  -
 03年 12.5% 81.3% 81.3% 62.5%   6.3%
 04年   5.6% 55.6% 50.0% 22.2%   5.6%
 05年 26.3% 84.2% 73.7% 63.2% 36.8%
 06年 16.7% 66.7% 66.7% 33.3%  -
 07年 17.6% 88.2% 88.2% 70.6% 35.3%
 08年 11.1% 88.9% 66.7% 50.0% 11.1%
 09年  -    88.2% 52.9% 29.4%   5.9%

 12年  -  100%    95.0% 35.0%   5.0%
 13年  -    88.2% 82.4% 47.1%   5.9%
 14年  -    94.7% 68.4%  -     -
 15年  -    73.7% 73.7% 15.8%  -
 16年  -    81.0% 81.0% 19.0%  -
 17年   5.0% 85.0% 80.0% 35.0%  -
 18年   4.8% 81.0% 81.0% 57.1%   4.8%
 19年  -    90.5% 42.9%  -     -
 20年  -    94.1% 11.8%  -     -
 21年  -    90.0% 20.0%  -     -

うーん、見易いような、ご覧頂いている端末によっては改行されたりズレたりしちゃうような、、どうせ表計算ソフトを使っているなら、手打ちせず表にしてしまえばいいのに、、(笑)
細かいところを挙げたらキリが無いので、特筆すべき点をピックアップすると、まずライコネンの「数字から読み取れるキャリア最高位」はチャンピオンを獲得した2007年よりも実はマクラーレン期の2005年がポール獲得率、勝率とも高い水準となります。理由としては2007年は「3人プラス1人」で進行したシーズンであったことに対し、2005年は「ほぼアロンソとライコネンの一騎打ち」となったことによります。2005年の勝利数はアロンソ、ライコネンともに7勝ずつ(でも負けた)2007年はチャンピオンのライコネンのみが6勝でハミルトンとアロンソが4勝、マッサが3勝と分散しました。結果的に最多勝のライコネンが獲れたからよかったものの、差はたったの1ポイントでしたから、如何に混戦かつ強運だったかということを物語っています。
もう一つは2012年の完走率は100%、入賞率は95%というハイスコアでした。このシーズンは全20戦ですから、入賞を落としたのはたったの1回だけ、第3戦中国GPの14位完走になります。これ以降は全て完走し、翌2013年の第11戦ベルギーGPでリタイヤするまで一年以上入賞が続いています。2年のブランクを経て中団位置のロータスから復帰した際はここまで堅実な走りをすると思いませんでした。

〈ポールスタートの決勝と優勝レースの予選順位〉
ライコネンといえばレジェンド級の出走回数が光りますが、他のレジェンド級ドライバーに比べてポールポジションや優勝がとびきり多いわけでもありません。そこで「ポールポジションスタートの決勝順位」と「優勝したレースの予選順位」を全て挙げてみることにしました。もしかしたらライコネンの走りの特徴や強みがわかるかもしれません。

〈ポールスタートの決勝順位〉全18回
 03年 ヨーロッパ   予選P.P. 決勝リタイヤ
 03年 アメリカ    予選P.P. 決勝2位
 04年 イギリス    予選P.P. 決勝2位
 05年 サンマリノ   予選P.P. 決勝リタイヤ
 05年 スペイン    予選P.P. 決勝優勝
 05年 モナコ     予選P.P. 決勝優勝
 05年 ドイツ     予選P.P. 決勝リタイヤ
 05年 トルコ     予選P.P. 決勝優勝
 06年 ドイツ     予選P.P. 決勝3位
 06年 ハンガリー   予選P.P. 決勝リタイヤ
 06年 イタリア    予選P.P. 決勝2位
 07年 オーストラリア 予選P.P. 決勝優勝
 07年 ヨーロッパ   予選P.P. 決勝リタイヤ
 07年 ベルギー    予選P.P. 決勝優勝
 08年 スペイン    予選P.P. 決勝優勝
 08年 フランス    予選P.P. 決勝2位
 17年 モナコ     予選P.P. 決勝2位
 18年 イタリア    予選P.P. 決勝2位

〈優勝レースの予選順位〉全21勝
 03年 マレーシア   予選7番手   決勝優勝(-6)
 04年 ベルギー    予選10番手 決勝優勝(-9)
 05年 スペイン    予選P.P.      決勝優勝(±0)
 05年 モナコ     予選P.P.      決勝優勝(±0)
 05年 カナダ     予選7番手   決勝優勝(-6)
 05年 ハンガリー   予選4番手   決勝優勝(-3)
 05年 トルコ     予選P.P.      決勝優勝(±0)
 05年 ベルギー    予選2番手   決勝優勝(-1)
 05年 日本      予選17番手 決勝優勝(-16)
 07年 オーストラリア 予選P.P.      決勝優勝(±0)
 07年 フランス    予選3番手   決勝優勝(-2)
 07年 イギリス    予選2番手   決勝優勝(-1)
 07年 ベルギー    予選P.P.      決勝優勝(±0)
 07年 中国      予選2番手   決勝優勝(-1)
 07年 ブラジル    予選3番手   決勝優勝(-2)
 08年 マレーシア   予選2番手   決勝優勝(-1)
 08年 スペイン    予選P.P.      決勝優勝(±0)
 09年 ベルギー    予選6番手   決勝優勝(-5)
 12年 アブダビ    予選4番手   決勝優勝(-3)
 13年 オーストラリア 予選7番手   決勝優勝(-6)
 18年 アメリカ    予選3番手   決勝優勝(-2)
          平均4.04番手
 ※スターティンググリッド降格ペナルティを除く

予選編と決勝編を一気に並べてみました。ポールトゥウィンの場合には重複しています。ご存知の通りライコネンは18回のポールポジションと21回の優勝があります。この時点で「ポールポジション ≠ 優勝」であることも特徴的ですが、近年のF1で増加傾向にあるポールトゥウィンは意外と少なく、21勝のうちの6回に止まります。逆にポールポジションからリタイヤして棒に振ったものは5回あり、ライコネンのポールポジションってどちらかといえばあまりいい予選内容とは言えませんでした。
逆に目立つのは、昨シーズンのレースウィークでも度々話題に出した「下位スタートからの優勝」です。有名どころでは2005年日本GPの「抜き難い鈴鹿のドライ環境における16人抜き」のほか「スパ王」の異名をとったベルギーGP初勝利の2004年は10番スタートからと、通常ではあり得ない順位からの追い上げが多くあります。優勝レースの平均予選順位は4.04位となっています。ややイジワルな言い方をすれば「予選一発の速さはあまり得意ではないけど、レースが進みライバルがくたびれたり、自身が温まってきた頃が勝負」のドライバーであったことがわかりやすいまでに表れています。それを物語るのがレース中に計測される「ファステストラップとその数」です。今回はファステストラップについては掘り下げませんが、ポールや勝利数よりも一際多いその数がライコネンの最大の特徴でした。

《ドライバーズポイントランキンググラフ》
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ライコネンのドライバーズランキングを年毎に繋げています。このグラフは過去にも途中段階を出したことがありますが、ギザギザ。19年のキャリアのうちチームは5回、初年のザウバー期を除けば複数年同じチームに所属をしていたのに、マシンの出来不出来か、はたまたライバルとの台頭や力関係によるものなのか、つまり、好調と不調が隔年でやって来て、常に安定をしていたわけではないということです。こればかりは一言で結論は出し難いですが、チャンピオン獲得まで山あり谷ありで、ピークを過ぎたフェラーリ第二期以降もライコネンを必要としていたチームがいたり、自身の熱意も冷めていなかったため長い期間F1に携われてきました。これはmiyabikun個人的な見解にはなりますが、ライコネンのピークって今までの戦績や走りからみて実は2003年〜2007年あたりだったんじゃないかなと思います(ファンの方、怒らないで下さいね!)復帰後のロータス期もやや希望を持って観ていたのですが、2013年終盤のゴタゴタからのエスケープ、さらに翌2014年の駄馬に加えたチームメイトとの歴然と表れた差には衝撃を覚え、あのあたりでライコネンのキャラがそれまでとはガラリと変わってしまった印象があります。
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こちらは参考までに現役時代にチャンピオンを獲得したライバルとのランキンググラフになります。見辛いかもしれませんが、ライコネンを黒でぶっとく表現したので、多少は追跡できるのではないかと思います。紫ラインの今シーズンも現役続投となり、ライコネンとは仲良しのベッテルも近年はライコネンと似たような波形になりつつあります。正直心配です。赤ラインのM・シューマッハも晩年はそんな感じだったなぁ。
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《チーム内対決》
最後はいつものお決まり予選、決勝における「チームメイト対決」になります。見方はいつもと同じ。今回から洒落っ気を出して、チームのイメージカラーの濃淡で描きました。
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予選編の最終結果は167勝185敗となり、18の負け越しです。所詮予選は「予選」なので、決勝で勝てれば誰にも文句は言われません。ただ近年のF1は年々追い抜きが困難となってきていますので、今後の若手はそれを念頭に戦う必要があります。先程も書いたように、F1第一期は予選からチームメイトを上回れていたのに、復帰後の第二期は、特にフェラーリ第二期は無残な結果です。同期だろうが仲良しだろうが、互いにチャンピオン経験者だろうが、容赦無し(笑)
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決勝編の最終結果は175勝164敗13引き分けで勝ちが上回りました(ちなみにスタートできずの3レースは「負け」の判定とし、トータルは352戦としています)予選で負けても決勝で勝てれば、チームメイトを引き合いに出されることは減りますので、長くシートを確保できる、信頼をもらえるポイントの一つと言えます。大きく勝ち越したのは気の抜け始めたベテランのクルサード、若キャリアのグロージャンやジョビナッツィ相手であり、同じレジェンドクラスと呼ばれるアロンソやベッテルには大敗してしまっていますから、もし仮にランク付けをするならば、ライコネンは「2人よりも下」と見られても仕方がないのかもしれません。

おそらくライコネン最後のフィーチャーになるであろうと考えたばかりに、久々の長文になってしまいました。ここまでノンストップで読み続けた方、ありがとうございます。途中で飽きてしまった方、申し訳ありません。

miyabikunもそれまで応援してきたハッキネンが休養し、後任にライコネンが選ばれてから一度目の引退をするまでの数年間はその走りに魅了され、ファンだった時代がありました。歳も近かったことで親近感もあり、爽やかなイケメン、でも周りに振り回されず我が道をいくあたりは一般社会に過ごす我々ではなかなか通用するものではありません。しかしライコネンなら通用してしまう、許されてしまうというのをどこか羨望の眼差しでみていました。
鈴鹿サーキットで日本GPを観ていると、レッドブルが強い時代もメルセデスが強い時代も、そしてホンダとレッドブルがタッグを組んだ時代になっても、サーキットでは必ずといっていいほどライコネンファンを多く見かけ、会場で名前がアナンウンスされるだけでも旗が振られ歓声が湧き上がります。トップチームでなくなり、優勝や表彰台から遠ざかった今でもライコネンは人気者なんだなと実感します。日本でF1が浸透するようになってから、セナをはじめマンセルやプロスト、M・シューマッハやハッキネン、近年ではアロンソにハミルトン、ベッテルやフェルスタッペン。さらにはホンダや日本にゆかりのあったバトンや歴代の日本人ドライバーなど今まで様々なドライバーで人気を博してきましたが、ライコネンもその中にもちろん加わる人気ドライバーでありながら、またそれらのドライバーとは違う雰囲気を醸し出すドライバーであったと思います。自由奔放な性格な上、容姿、発言、そしてフェアなバトルや追い上げ劇など、大袈裟な表現かもしれませんが、今までの人気ドライバーとは一線を画すというか、今後このタイプのドライバーは現れないのではないかとも思えてしまいます。ライコネンが大好きな人は居ても、大嫌いという人も居なかったのではないかと想像しています。それが長年F1で続けてこれた一番の証なのではないでしょうか。
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今後F1に携わることはないのでしょうが、これからは家族のために、今後の人生を楽しめるものに思い切り没頭してもらえたらいいなと思っています。19年間本当にお疲れ様でした。
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名前もカラーリングもイカしているのに、最近成績は降下の一途を辿っています。ドライバーは心機一転、トップチームから招いたエースと新たなマシンレギュレーションで中団に食い込みたいところ。今回見ていくのは「アルファロメオC42」です。

《設計》
 ヤン・モンショー

《外見》
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先日のカタロニアテスト開始直後はカモフラージュ塗色で挑んでいました。カモフラージュって、ライバルに存在や細部を探られないようにする措置なのですが、目を凝らせば陰影などの加減で逆に見易く感じるのは気のせいでしょうか。サイドポンツーンの隆起やフロアの造形も黒よりむしろ見易く感じます。
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正式なカラーリングはこちらですね。
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ワインレッドとホワイトのツートンカラーは変わらず。妖艶さと気品漂う色遣いはよし。あとは速さと結果が重要!
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いつもながらマシン前部のノーズコーンやフロントウィングから見ていくと、フロントウィングに近付く「SINGHA」のロゴのあるあたりから急に角度を変えてストンと落ち込んでいます。ライバルと比較するとやや短めなノーズでしょうか。四枚のエレメントのうち二段目のところでノーズはおさまり、最下段の「しゃくれ具合」が目立ちます。
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フロントサスペンションはプッシュロッド式を採用し、サイドポンツーンは後退しつつも三角形状でライバルよりは大きめな開口となっています。
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その大きめな開口から取り込んで、サイドポンツーン上部に設けられたやかまし目なルーバーで一気に排出するのでしょうか。このルーバーもなかなか目をひきますよね。F1とは全く関係のない話になりますがこれを見た時、東北・上越新幹線を走っていた車両の「雪切り室」を思い出してしまいました。
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懐かしい。。ごめんなさい、F1と関係ない話題で。
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サイドポンツーンは絞られつつも高さを緩やかに下げ、深めに入ったアンダーカットともにリヤサスペンション方向へ導かれています。この辺のディテールは色やパワーユニットの違いはあれどアストンマーティンAMR22に似ているように見えます。ただそれを除くメルセデス系3チームの処理とはだいぶ異なるのですが。どちらが正解かはこれからはっきりとしてくると思います。
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ドライバー後方のエアインテークは毎回独特ですね。ロールバーで二口に分断された豚鼻(笑)
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あとリヤサスペンションもマクラーレンと同様に少数派のプッシュロッドを採用。終端で跳ね上げるディフューザーに干渉しないように配置されています。

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《シャシー》
 C42
 全長:5,500mm
 全幅:2,000mm
 全高:   970mm
 最低車体重量:795kg!
 最大燃料搭載量: - kg
 ブレーキキャリパー:
 ブレーキディスク、パット:
 サスペンション フロント:プッシュロッド
          リヤ :プッシュロッド
 ホイール:BBS
 タイヤ:ピレリ

車体重量は今シーズンのマシンで初めて「!」と強調してみました。というのも、噂では795kgをクリアしたのは10台中このC42のみのようですね。当たり前のことではありますがエラい!規定満足ポイントとして10ポイント付与してあげたいです(笑)

《エンジン》
 フェラーリ 066/7
  V型6気筒・バンク角90° シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力(非公開)
 燃料・潤滑油:
 
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《ドライバー》
 No.77 ヴァルテリ・ボッタス(フィンランド)
 No.24 周冠宇(中国)

えーっと、写真中央がチーム代表、右はテクニカルディレクターで左側は広報担当。いやいや、みんな現役のドライバーです(笑)見た目年齢が高めのチームですなぁ。今シーズン唯一レギュラードライバー2人が総入れ替えとなったチームです。
昨年までの「サブ扱い」から突如エースを仰せつかったボッタスがチームとして何よりの頼みの綱。これまでの戦績、一発の速さ、そしてチームへの忠誠心はピカイチ。あとは「私がエースドライバー」となった時に、しっかりチームを引っ張り、さらには的確なフィードバックができるか否かにかかっています。母国の先輩のシートを受け継いだ形となりましたが、歴代の先輩と比較してしまうとまだ「フライングフィン」にはなりきれていない感じ。フィンには違いないから「フライ、、フィン」あたりか(笑)ボッタスにかかる期待は大きいですし、責任は重大下位チームだからと肩の力を抜いて過ごせません。今からプレッシャーをかけるだけかけて、潰れてしまうようではもうこの先F1で戦い抜くことはできませんから、悔しかったら下位から抜け出し、せめて中団グループに混ざって戦うくらいの結果がほしいですね。
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今シーズン唯一のルーキー周くんは見た目こそ落ち着いているものの、まだ今現在22歳で現役で三番目の若さです。髪型のせいか「某府知事」にどことなく似ている(笑)アジアの大国である中国から初のF1ドライバーということで、どちらかといえばチームより母国から多くの期待が寄せられていることと思います。今シーズンは残念ながら中国GPは開催されませんが、今後も継続参戦ができるよう一戦一戦を大事に走って経験を積みたいですね。

私事ですが、たまに息抜きでやっているスマートフォンのゲームアプリ「F1 MobileRacing」では、No.4が使えなくなって以降、miyabikunはNo.24を使用していました。周くんが誕生したことでまた使えなくなったらどうしよう。。14や44は既に使われているし、あまり大きな数を使いたくないのだけど、そうなると34か54とかになるのかな。54ならまだしも34は、、縁ないなぁ。

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「第一のアルファ」ことアルファロメオです。昨シーズンはウィリアムズやハースに置いていかれることもあり、テールエンダーになることもしばしばです。せっかく秀逸なカラーリングと伝統の名前、そして貴重なチャンピオン経験者を有しているのですから、せめて下位グループを抜け出して入賞常連の位置で安定したいですね。昨シーズンのC39から一つ飛ばしのC41と命名されています。

《設計》
 ヤン・モンショー

《外見》
まずはトークンを費やして改良を施したといわれるノーズコーンから。IMG_8316
細くなったという意見を耳にしますが、実際のところはどうなんでしょう。確かに昨年のC39と見比べると先端の拡がりが無くなって平行になってみえるけど、実際に測り取れるわけではないのでわかりませんね。先端の断面は平坦から蒲鉾のような少し上に凸のカーブを描いているようです。昨年のルノーに近い感じでしょうか。先日のマクラーレンはいわゆる「メルセデス型」の形状をなしており、それがトレンドになりつつありますので、時代遅れとまではいかないけど、半歩遅れといった印象を受けました。フロントウィングは黒から白にチェンジした関係で幅広で存在感抜群です。IMG_8312
深みある上品なワインレッドと清潔な白で構成されたカラーリングは変わらずも、昨シーズンとどこか違うように感じますよね。全てではありませんが、コクピット付近からサイドポンツーンやエンジンカバーなど後方のエリアの色がワインレッドだった部分は白に、白だった部分はワインレッドへと「反転」しています。よってサイドからマシンを眺めると、ワインレッドよりも白の方が目立ちます。ドライバーだけでなくマシンの大半が昨シーズンから譲り受けているとはいえ、このような明らかな違いがあると将来の判別に助かりますね。
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アルファロメオのマシンの特徴といえば、コクピット上方後部にある前後構えの3つの開口を持つエアインテーク。今シーズンも健在。コレ、どこも追従してきませんね。F1は「よいものは真似る」風習があります。ということは、よいものでは、、。IMG_8317
メルセデスパワーユニットを搭載したマクラーレンを見た後のアルファロメオですから、なおさらサイドポンツーン後方の造形が丸くふっくらに見えてしまいますね。どちらがいいかは論より証拠ってわけですが、これが中に搭載されるパワーユニットの違いの一つであることは間違いありません。

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《シャシー》
C41
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:752kg
 最大燃料搭載量:120kg(レース時は110kgまで)
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ  プッシュロッド
 ホイール:OZ
 タイヤ:ピレリ

本当か嘘かわかりませんが、燃料の最大搭載量が120kgとあったのでそう記載しました。当然ながらレースのフルタンは110kg以下です。上限以上となるプラス10kgは何用なんでしょうか。カウルの中はそんな10kg余計に積むスペースを設けているのでしょうか。それならばマシンを少しでもシェイプアップすればいいのに、と思いました。

《エンジン》
 フェラーリ 065/6
  V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油: - 

今シーズンのエンジンは無事にパワーアップできたのでしょうか。もちろん「合法」でです。フェラーリ系はそもそもココを改良できないと誰が乗ろうとも全く戦えません。型式はわかり次第加筆したいと思います。

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《ドライバー》
 No.7   キミ・ライコネン(フィンランド)
 No.99 アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)

マシンの変更は実に少ないシーズンですが、ドライバーの移籍や入れ替えは多めでした。そんな中、少数派となる「現状維持」の布陣を選んだアルファロメオです。IMG_8382
ライコネンについては多く語るまでもない、皆さんよくご存知の方ですね。近年のライコネンは予選が何番手であろうが、アルファロメオに移籍した今決勝が何位で終わろうが大した問題にもなりませんね。この方は「いつまで現役を続けてくれるのか」「無線やインタビューで如何なる発言が出るか」を期待してしまう、いわば重鎮になりました。若手ドライバーの門が開けない、元チャンピオンの片鱗は無いなんていう声もチラホラありますが、miyabikun個人的には貴重な同世代だし本人のやる気が続くまでは戦ってほしいですね。毎度のことながら、彼がいるおかげでまだF1が少し身近に感じていられます。時間の問題でしょうが。イケイケの時代、勝てるマシンの時代から変わらずは「予選の順位より決勝のしぶとさ」でしょうか。他車のクラッシュに巻き込まれない。タイヤを少しでも温存できる。若いドライバーにとってまだまだ見習うところは沢山あると思います。
そのライコネンとも仲良しで有名なジョビナッツィも何だかんだで残留を果たしました。ジョビナッツィも多く語るまでもなく皆さんよくご存知ですよね。ってmiyabikun、ジョビナッツィに対していつも冷たくないか?!嫌いなんでしょう?!いやいや、そんなことないですよ、ライコネン以上に「お友達」ですよ(笑)予選についてはライコネンを上回るようにもなったし、ポイントランキングもほぼほぼニアリーで終えて、年々上達はされているのカナ。落ち目とはいえ、14歳歳上のチャンピオン経験ある四十代ドライバーを上回るまであとちょっとだと思います。できればまずはライコネンを完全に上回り、次なる目標は三十代前半や二十代後半の「現役バリバリ世代」に並び、上回ることですね。つまらぬ単独スピンがまた少しでも減りますように。。スピンとマシンの遅さは、関係ないよ!

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お休みを挟んで、新車をみる後半戦を続けていきたいと思います。
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アルファが2チームになっちゃった。でも元祖はウチよ、と参戦2年目となるアルファロメオ(ザウバー)のお出ましです。赤ワイン一気飲みのおっちゃんのいる方ですね。先日のクラッシュテストで初回はバラバラに壊れて不通過となり心配されました。今シーズンもシャシー名は「C」を付してきました。ザウバニズムは2020年でも健在です。

《設計》
 ヤン・モンショー
 ニコラス・ヘンネル
 エリック・ガンダラン

《外見》
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新車初お目見えはお決まり黒のダミーカラーとなりましたね。正式発表の直前なんだし何も隠す必要はないのに、と思うのですが。意外とダミーカラーの方がカッコよく見える。色は結局白とワインレッド、マシン下部が黒の構成でした。ノーズの縁取りもエンジンカバーと揃えられましたね。
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ノーズは中絞りのタイプを採用しています。最近はサスペンションより前が細身のタイプが増えはじめましたので古めかしく感じます。
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動物的なノーズコーン先端も健在です。ここはまだ黒のままなのでダースベイダー感も残っています。
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ノーズ周りもさることながら、エアインテークの形状も各マシンで形状差が現れる場所です。アルファロメオは引き続き分割された個性的なものを採用。メインの吸気口はお兄さんチームのフェラーリに似た三角形となりました。楕円型も含め、この開口の投影面積はアルファロメオが最も大きなものとなっています。
サイドポンツーン開口は扁平なものを採用しつつ、フェラーリと比べると下端が広く、大きな開口となっています。先程の上部も含め、アルファロメオは開口が大きく冷却に力を注いでいるようにみえますね。マシンカラーが白のせいか、開口周りのポッドウィングは案外シンプル。
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最近のマシンはどうしてもここに目がいってしまいます。サイドポンツーン後方の絞り、だいぶ絞られましたね。ただライバルは今シーズンでエンジンカバー上部もかなり細身にしているところも多く、それに比べるとアルファロメオは「alfa Romeo」とあるあたりをみればまだまだ膨らみがあります。

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《シャシー》
C39
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:746kg(ドライバー含む)
 最大燃料重量:110kg
 ブレーキキャリパー:ブレンボ
 ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
 ホイール:OZ
 サスペンション:フロント プッシュロッド
          リヤ     プルロッド

《エンジン》
フェラーリ Tipo065
 V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ
 排気量:1,600cc
 最高回転数:15,000rpm(制限)
 最大馬力: - 馬力
 燃料・潤滑油:

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《ドライバー》
 No.7   キミ・ライコネン(フィンランド)
 No.99 アントニオ・ジョビナッツィ(イタリア)

コンビは変わらずの2人ですね。昨シーズンの序盤はライコネンがさすがの走りで好位置を走行しましたが、後半戦は時が止まったかのように精彩さを欠く低調に転じて、逆にジョビナッツィの方がライコネンを上回る結果となりました。
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ライコネンは現在40歳の最年長かつシーズン途中には「F1決勝最多参戦」の記録を更新します。よくもあの脱力っぷりでこんな多くドライブできたものです。変に政治的な動きや発言をしてこなかったことが好転だったのかもしれませんね。今までの戦績とファンからの人気でうまく渡り歩けています。miyabikunは前厄となる今年、ずっと風邪っぽいし長引くし、体調が優れません。ライコネンは1年先輩ですから、日本では本厄にあたる歳です。大丈夫でしょうか。彼には全く関係なさそうですね(笑)結果云々というよりかはドライブできているのが奇跡的な領域に入ったレジェンド。今シーズン限りなのか単年とかでこの先もドライブするかは明らかになっていませんが、引き続き若手の模範となる走りで世界に点在するファンを魅了してほしいですね。
F1ドライバーにもなれないmiyabikunは昨シーズンの序盤のジョビナッツィに対して、遅いとか悪いでなく「下手クソ」と言い放ちました。だって本当に下手クソなんだもん(笑)要らぬところでスピンするし、それがまた単独というだけでなくレースを左右するきっかけにもなって、後ろ盾もありせっかく得たシートも今年(2019年)限りかなと。ところが後半戦はライコネンとは逆にマシンに馴染んだのかライコネンを上回る予選と完走を続けられるようになりましたね。上り調子で来ているならば、まだまだ伸び代を期待できるということ。F1の2年生を除いて唯一表彰台未経験者です。「無口な見本」が隣にいる間に得るものをしっかり得て、貴重なF1イタリア代表として奮起してほしいと思います。

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