F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

タグ:アブダビGP

今日は土曜日。でもmiyabikunは仕事。日帰りで石川県の金沢。今は帰りの北陸新幹線からです。
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仕事は30分。移動は往復で6時間。金沢から帰ったらアブダビに向かいます。行きのかがやき号は前日に切符を取ったのですが、立ち席でデッキで過ごしました。帰りは座れはしたものの窓際席でなく通路側のC席が精一杯。東京から金沢、富山は土曜でも人気がありますね。ちょっとナメていました。皆さんもかがやき号は少しでも早いタイミングで座席を押さえてしまうのがオススメです。
2022年もいよいよ最終戦となります。チャンピオンを防衛した者、最終戦のランクアップにかける者、今シーズン限りでF1から退く者、様々の立場や思いをもって迎えます。ドライバーには悔い無き走りをしてもらい、我々ファンはそれをじっくり堪能しましょう。

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《アブダビGPの基本情報》
 ヤス・マリーナサーキット
  全長           :5.281m×58周=計306.298km
  開催回数 :14回目
  コーナー数:16箇所
  高低差       :10.7m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《アブダビGPの個人的印象》
 ・ゲームの中の世界みたい
 ・ここって雨降るの?!
 ・なかなか勝てないフェラーリ第二のお膝元
 ・ピットアウトレーンが事故りそうで怖い

昨シーズンとは打って変わって、チャンピオン決定の舞台とはいかなかったアブダビGPです。チャンピオン決定の舞台でないと、なかなかまったり進行してしまうところもありますが、新レイアウトでの開催2回目。今シーズンのマシンとの相性はどうなることやら。

《過去5年のポールポジション》(タイムは参考)

 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
    1分22秒109
 2020年 フェルスタッペン(レッドブル)
    1分35秒246
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分34秒779
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分34秒794
 2017年 ボッタス    (メルセデス)
    1分36秒231

《ポールポジションレコードタイム》

 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
    1分22秒109(一周5.281km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》

(★はその年のチャンピオン)
 5回 ハミルトン   (2009,12,16,18★,19★)
 2回 ベッテル    (2010★,11★)

   フェルスタッペン(2020,21★)
 1回 ボッタス    (2017)

昨年に高速化改良が行われたため、ラップタイムは飛躍的に向上しました。近年は当時メルセデスのボッタス、ハミルトン、そしてフェルスタッペンとドライバーやチームが固定化されつつあります。チームは仕方ないにしても、ドライバーは新たな顔ぶれに期待したいところでしょうか。前日のサンパウロGPの覇者?!ポイントランキング2位を狙う2人?!面白そう。

《過去5年の優勝者》
 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2020年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)
 2017年 ボッタス    (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 5回 ハミルトン   (2011,14★,16,18★,19★)
 3回 ベッテル    (2009,10★,13★)
 2回 
フェルスタッペン(2020,21★)
 1回 ボッタス    (2017)

優勝者はハミルトンを筆頭にベッテルが3回、フェルスタッペンが2回、ボッタス1回となっています。2009年から開催されているアブダビGPの豆知識というかジンクスを一つ。トラックサイドに大きな「フェラーリ・ワールド」のテントが目を惹くGPの一つではあるものの、フェラーリはこれまで一度も勝ったことがありません。もっと言ってしまうと、ポールポジションも獲ったことがありません。メルセデスとレッドブルが滅法得意としており、2011年のハミルトンはマクラーレン、翌12年のライコネンはロータスでの優勝でした。miyabikun嫌なこと言うわー、要らん情報ありがとね!(笑)

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2020年 リカルド    (ルノー)
 
2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 ベッテル    (フェラーリ)
 2017年 ボッタス    (メルセデス)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 4回 ベッテル    (2009,12★,16,18)
 3回 ハミルトン   (2010,15★,19★)
 2回 リカルド    (2014,20)
 1回 アロンソ    (2013)
   ボッタス    (2017)
   フェルスタッペン(2021★)

ファステストラップの最多は今回のレースがF1ラストランとなっているベッテルの4回。そして2回にはレッドブル時代とルノー時代に獲得したマクラーレンのリカルドが入っています。ベッテルがこのレースをもってラストランなら、リカルドも同様。このレースくらいはあのつられ笑いしてしまいそうないい笑顔、見せてね!

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

車窓も見られずC席にじっと座ってスーツを着たままのmiyabikunが今シーズン最後の個人的予選予想を行います。

《アブダビGPの個人的予選予想》
 〜Q1~
   20.ラティフィ   (ウィリアムズ)
   19.シューマッハ  (ハース)
   18.周冠宇     (アルファロメオ)
   17.マグヌッセン  (ハース)
   16.アルボン    (ウィリアムズ)
 〜Q2〜
   15.ガスリー    (アルファタウリ)
   14.角田裕毅    (アルファタウリ)
   13.ボッタス    (アルファロメオ)
   12.ストロール   (アストンマーティン)
   11.リカルド    (マクラーレン)
 〜Q3〜
   10.ノリス     (マクラーレン)
  9.ベッテル    (アストンマーティン)
  8.オコン     (アルピーヌ)
  7.アロンソ    (アルピーヌ)
  6.ラッセル    (メルセデス)
  5.サインツ    (フェラーリ)
  4.ハミルトン   (メルセデス)
  3.ルクレール   (フェラーリ)
  2.ペレス     (レッドブル)
 P.P.フェルスタッペン(レッドブル)

お、今回は珍しくフェルスタッペンをポールポジションにしたんですな?!特に根拠は無いのですが、先日のサンパウロGPのモヤモヤを跳ね飛ばす「チャンピオンらしい」会心のラップで締めてくれるかなという予想としました。やはりレッドブルのマシンはストレートで伸びますし、フェラーリはアブダビではフェラーリかなと。
ストレートといえばアルピーヌがマクラーレンを凌ぎ、ラストランとなるベッテルとリカルドも悔い無き1ラップを決めてくれるであろう淡い期待。そして角田くんは荒ぶるガスリーをしっかり上回って来シーズンのエースを確立しておきたいところ。

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お腹空いた。。今回は寝坊とかでなくリアルタイム観戦に間に合いそうもありませんが、miyabikunはひとまず腹ごしらえ。急いで最終戦に向かいます。

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アブダビGPがシーズンの終わり。好き嫌いはさておき、近年はすっかり定着しましたね。今回振り返るのは先日のブラジルGPの続き。今から12年前の2010年最終戦アブダビGPです。アブダビでのF1開催は2回目。この前振り返ったブラジルGPの勝者とポイントランキングは覚えていますか?!このシーズンは最終戦まで、それも近年では異例の三つ巴ならぬ「四つ巴」で最終戦までドライバーズチャンピオンを競っています。
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前戦ブラジルGPまでのランキングを今一度おさらいしておくと、3回チャンピオンをかけるフェラーリのアロンソがトップの246ポイント、2位は獲れば初戴冠となるレッドブルのウェバーで238、前戦ブラジルGPを制して波に乗るレッドブルのベッテルは3位231、そして2年前のチャンピオンであるマクラーレンのハミルトンが222となっており、数字上チャンピオン獲得可能なのはこの4人に絞られています。このシーズンより優勝者に25ポイント付与されるようになりましたので、トップのアロンソは2位以上で無条件のチャンピオン獲得、以下は優勝かつアロンソの順位に委ねられています。またハミルトンに至ってはアロンソとのポイント差は24もあるため、上位3人が優勝以外のポイントを得ても負けるという絶体絶命状態で2回目を狙います。
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そしてこのレースで忘れてはならないのが、我が日本ブランドであるブリヂストンもF1参戦最終年を迎え、以降はご存知の通りのイタリアのピレリのF1復帰ワンメイクに移行することとなります。ブリヂストン時代も多くのドラマを生み、2005年にはミシュランが白旗を揚げたアメリカGPでもしっかり適応してきたレースが印象的でしたね。

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予選はフリー走行からベッテルが好調、その勢いのままポールポジションを獲得。2番手は立場上一番不利なハミルトン、逆に最も有利な立場にいるアロンソは3番手。そしてアロンソの前でのフィニッシュが必要なウェバーはチャンピオン争いから脱落したマクラーレンのバトンを挟んだ5番手に終わっています。ザウバーから参戦の日本代表、小林可夢偉は相方ハイドフェルドを上回る12番手を獲得しています。
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前戦ブラジルGPで初のコンストラクターズチャンピオンを獲得し、2人のドライバーズチャンピオンの権利を有する代表のホーナーはウェバーとベッテルを公平に扱うことを宣言。チャンピオンになりたければ、自力で獲らなければなりません。
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先代の最年少チャンピオンと当時の最年少チャンピオンを両側に従えるベッテル。初かつ最年少チャンピオン獲得なるか?!
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《予選結果》
P.P. S・ベッテル (レッドブル・ルノー)
  2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
  3 F・アロンソ (フェラーリ)
 ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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スタートはベッテル、ハミルトンのフロントロウは順調に発進したものの、3番手アロンソの前には4番手バトンが割って入っています。バトンにとってはチャンピオン争いに関係無くなりましたが、自身の順位によってチャンピオンが左右されるという意味で気を遣います。一番はチームメイトのハミルトンのためになることか。
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中団ではメルセデスワークスで8番スタートとなった復帰1年目のシューマッハがターン6手前でスピン。
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16番スタートのフォースインディアのリウィツィが避け切れず、シューマッハ様に乗り上げる。ハロがほしくなるヒヤヒヤもの。トラック上でこんなド派手なクラッシュがあれば、当然セーフティカーが発動されます。
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比較的下位のチーム数台がこのタイミングで早くもプライム(ハード側)タイヤに履き替えています。2台目に見える黄色いルノーのペトロフがこの後思わぬキーマンになりますので、覚えておいて下さい。

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6周目にレース再開すると、5位走行中のウェバーがタイヤへの不満を漏らし、翌12周目にオプション(ソフト側)タイヤを捨て、プライムタイヤに履き替えています。
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タイヤ交換後のウェバーはまずまずのペースで走れるようになり、アンダーカットを嫌ったアロンソは16周目にまだ使い切っていないオプションからプライムに合わせ込む。
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ウェバーのアンダーカットは回避したものの、下に黄色いルノーのペトロフが見えます。そう、ペトロフは格下の若手ではありますが、同一周回ですから、もちろん青旗無しの自力でパスするハメになります。
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アロンソはペトロフとの間合いは詰めてもなかなかパッシングに至りません。トップのベッテルとの差が気になり焦る。
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パッシングを試みてはみ出す。チャンピオン獲得に有利な状況から一転。ちょっと余裕が無くなってきました。

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上位は24周目にハミルトン、25周目にベッテルがオプションからプライムに履き替え、バトンに至っては55周レースの40周目までオプションを引っ張っています。残り15周を硬い側のタイヤで走るなんて、もったいない(笑)

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34周目にベッテルはファステストラップをマーク。一方でアロンソはまだペトロフを抜けず。ウェバーを従えてはいるけど、現在のトップはベッテルであり、レース後半でアロンソは未だに10位。これは本当にヤバいぞ。
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アロンソはまたはみ出す。まさか余裕こいてウェバーに合わせ込んだばかりに、こんな状況に陥るとは。。
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ベッテルは2位のハミルトンに徐々に詰められてはいるものの、残り5周で9.5秒のギャップを有しています。まさにクルージング状態。

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まずはベッテルがアブダビGPを制し、自身のやれることは達成しました。残るはアロンソとウェバーの順位次第。どうだ?!
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アロンソはまだペトロフの後ろ6位、ウェバーはその後ろの7位フィニッシュ。ということは、、?!

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《決勝結果》
 1 S・ベッテル (レッドブル・ルノー)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)
 3 J・バトン  (マクラーレン・メルセデス)

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ベッテルは256ポイント、アロンソは252ポイントに止まったため、ベッテルがランキング3位からの大逆転チャンピオン獲得となり、レッドブルは初のダブルチャンピオンを獲得したのでした。
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ベッテルはご存知の通り、この後の13年までの4年間は絶対王者として君臨したわけですが「誰でも勝てるチートなマシンでポールトゥウィンにより築いたもの」と評されることがあります。ただ常に最速マシンで獲得し続けられたわけでもなく、特に初年の2010年はライバルが手強く、最終戦までもつれるなど決して簡単なものではありませんでした。現にチームメイトのウェバーは一度も獲得できない結果に終わったわけで、これはマシンだけでなくチーム力、チーム内での序列、そして何よりもベッテルの若き才能とそこからの鍛錬によってもたらされた時代でした。

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多くの最年少記録を塗り替えてきた神童ベッテルも今週末のアブダビGPでいよいよF1のステアリングを置き、また一つの時代が終わりを迎えます。中堅のマシンながら奮闘している姿をみれる最後のチャンスですので、しかとラストランを目に焼き付けておきたいですね。
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この方のその後はマシンの色を赤や黒、青から新たに緑に変え、飽くなき挑戦はこれから先も続きます。

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こらっ!ソレが欲しいんだろう、よそ見なんてするなー!このレースを前でフィニッシュしたものが「年間の勝者」となります。2021年シーズンをギュッと凝縮したようで実に単純明快。どちらかが笑い、どちらかが泣く。観戦する我々まで緊張が走ります。
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スタート直前のルーティン、スタートタイヤの確認です。予選をご覧になった方なら既にご承知の通り、ポールポジションで「ランキング同点トップ」のフェルスタッペンはソフト、一方2番手「ランキング同点2位」のハミルトンは定石のミディアムスタートです。フェルスタッペンとしては、スタートから逃げに逃げてオーバーカットを避けなければなりません。ちなみに予選20番手に終わったハースのマゼピンは予選後にCOVID-19陽性が発覚。決勝は欠場となり、代走は無しとなります。来シーズンのシートはしっかり用意されているから大丈夫(笑)  

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スタート肝心よー、ソフトの優位性を活かせよー。
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うわ、フェルスタッペン鈍っ。
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ターン1でハミルトンにあっさり抜かれる。オワタ?!いや、まだまだ。抜き難いヤス・マリーナの貴重なパッシングポイントであるターン6でインを無理矢理こじ開ける
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この光景、今シーズン何度見たことか。両者おとがめ無しでハミルトンのトップは変わらず。スタートダッシュで形勢逆転されたフェルスタッペンはこの先どうリカバーするのか。
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当然ながらソフトタイヤでライフが短いフェルスタッペンは14周目にハードに履き替え。ミディアムでファステストラップを連発するハミルトンに対して、アンダーカットは期待できないか。
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と思った矢先、翌周にハミルトンもミディアムを捨ててハードを履き、フェルスタッペンに合わせ込む。ポジションは是が非でも前を譲らない。前を走るドライバーの特権ですね。フェルスタッペンは自力で何とかする方法が無くなりました。こうなったら、頼むよチェコ!
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フェルスタッペンと同様にソフトタイヤでスタートしたペレスの活躍は見ものでしたね。タイヤはとっくに終わっているはずで、ハードとはいえフレッシュなタイヤを履くハミルトンに詰め寄られるも
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粘る!1本目のストレートでやられても2本目で
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差し返す。みるみるうちにフェルスタッペンが追い付いてきて
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20周目は5秒も縮める。フェルスタッペンがハミルトンに近付いてバトルになると、イヤな予感しかしませんが、ペレスは行き場がないと思われた今シーズンに拾ってもらった「チームへの最大の恩返し」ができたのではないのでしょうか。
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22周目にペレスはようやくピットへ。よく粘りました。レースを盛り上げてくれてありがとう。

ありがとうといえば、アルファロメオの二人は揃ってこのレースが本当の最後ですね。F1で19シーズン、歴代最多の352戦(決勝出走は349戦)出走したライコネンは
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25周目にリタイヤ。相方ジョビナッツィも
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35周目にリタイヤと揃って残念なラストランとなりました。二人ともお疲れ様でした。
ジョビナッツィのストップと処理のために出されたバーチャルセーフティカーの間に
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フェルスタッペンは再度新品のハードタイヤに履き替え、些細な望みにかける。失うものは無し。狙うは優勝以外のナニモノでもない。やれることは全てやる!
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ただファステストラップこそ出すものの、ハミルトンとのギャップは思いの外縮まりません。やっぱりスタートでミスったのが全て、いやそれ以前に予選でミディアムタイヤをダメにしたところで勝負アリだったか。。

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ん?!ラティフィ?何しとん、横向いてバラバラやん。
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58周レースの53周目。まさかのセーフティカー発動。これでハミルトンが築いたギャップも水の泡。
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フェルスタッペンはまたもやその間を使って最後の頼みの綱である新品ソフトタイヤにスイッチ。ハミルトンは順位を優先してステイ。これは一か八か。
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ん?Lapped cars will “not” be allowed to overtake(周回遅れの車は追い抜きが許「されません」)なの?!普通は許されますよね?!何だ、これじゃあハミルトンとフェルスタッペンの間には周回遅れのマシンによる「壁」があるってこと?!残りの周回数を考えても、直接対決はナシってことか。。何だこのルール、フェルスタッペン完全終了じゃん。でもその直後「not」が何故だか撤回。ハードタイヤをハードに使ってきたハミルトンと剥き立てホヤホヤのソフトを履くフェルスタッペンの直接対決と相なりました。
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例え残り1周だろうが、この状態でどうなるかはある程度想像できます。IMG_3468
フェルスタッペンは改良された鋭角ターン5で思い切り突っ込み、ハミルトンをパス。スタートとフィニッシュのそれぞれ「一瞬だけトップ」のフェルスタッペンが優勝、つまりチャンピオン獲得。うーん、喜ばしいような、何だか正直複雑な気分。。清々しくは喜び難い。
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《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 サインツ    (フェラーリ・F)

皆さんレース内容はどう捉えたでしょうか。最近のmiyabikunの直近にはそう多くのF1ファンがいないので感覚的なものにはなりますが、おそらく日本、いや全世界的にフェルスタッペンがチャンピオンを獲得したことに喜ぶファンの方が多いように思っています。ただレース内容を良しと捉えるか悪しとするかは「ハミルトンとフェルスタッペンのどちらを応援するか」によって変わってくるものです。繰り返し、今シーズンのmiyabikunは特別ファンというわけではないけどフェルスタッペンに獲ってほしいという気持ちがありました。しかしこの決まり方、勝ち方は心底喜べるものではありませんでした。スポーツやバトルに必ずしも「綺麗事」ばかりではないのも理解しています。今までの歴代のF1における「チャンピオン決定の瞬間」も全てが綺麗であったわけでなかったのも知っていますが、今シーズンは最後の最後までこのような形で勝敗が決まるのがどこか残念というのが第一印象でした。
最後の最後、本当に最後になってバタつき、正直3位が誰なんだかもちゃんと追えませんでした(笑)3位はフェラーリのサインツが獲得。何だかんだで表彰台登壇数もポイントでもルクレールを上回った移籍初年となりましたね。来シーズンはいよいよ優勝に手が届くか?!

《ファステストラップ》
 フェルスタッペン(レッドブル・H) 1分26秒103
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ライコネン   (アルファロメオ・F)

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 ハミルトン   (メルセデス・M)

チャンピオンはフェルスタッペンに獲ってほしいという願いはあったものの、結果が出た後にこういう言い方は失礼かもしれませんが、今回のレースはほぼほぼハミルトンの手中にあったと思います。ファイナルラップの巡り合わせには心底同情してしまいました(皮肉でも何でもなく、素直に)
ポールポジションを取り損ねても、しっかりスタートダッシュを決め、途中思惑通りにペレスに引っかかりはしたものの、レースの99%近くを制していたのも事実。自らの手でチャンピオン獲得を手繰り寄せたにも関わらず、何かのあやが予想不能の急展開をもたらし、ハミルトンの「8回チャンピオン」をお預けにしたことは、ハミルトンをはじめとしたドライバー、スタッフ、そして我々ファンも「最後の最後まで何が起こる変わらない」として改めて知らしめられる出来事になったと思います。それと同時に、ハミルトンはまだまだF1界のトップの実力と速さを持ち合わせていることが明らかになったシーズンでした。来シーズンはマシンが大幅に変更されますが、この先もハミルトン中心でチャンピオン争いが展開されるであろうと予測できます。まだまだ勢いが止まることはなさそうです。
次点の候補は二人います。自らの順位やタイヤの状態よりも、チームメイトの勝利のため「身体」を張ったペレス。そして最終戦にようやく予選、決勝ともチームメイトを上回り、自身最高位の4位フィニッシュを果たした角田くんです。二人ともこのレースにおいては「主役」ではありませんでしたが、自分の置かれた状況で出来る最大限をこなしていました。ペレスはレッドブル2年目、角田くんもアルファタウリ2年目に入り、更なる飛躍を期待したいです。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 該当なし

とはしたものの、レースディレクターの判断はシーズン最後まで首を傾げてしまう、何処か釈然としない内容を「演出」してしまったように感じます。
あくまでレースを一回通しで観た状態であり、今後もしかしたら具体的なやり取りや考え方が明らかになるのでしょうが、最終盤の「セーフティカーにまつわる判断」はレースを最後まで分からぬ状態にしたのと同時に「操作」してしまったとも言えます。確かにラティフィのクラッシュはレース最終盤であり、デブリが散乱し、マシンでトラックの一部を塞ぐ大きな障害でした。レースを進行しながらの事故処理はマーシャルの活躍の賜物ではありますが「周回遅れは追い抜きが許可されない」と表示されてからの「追い抜き可」はレース結果に多大な差を生みました。裁定に一貫性も無く、また判断が遅い。この判断は非常にデリケートで、前者のままであれば規定周回数未達でハミルトンに傾きますし、後者はフレッシュなソフトタイヤを履くフェルスタッペンが俄然有利。結果的に「後者を選んだ=フェルスタッペンに有利に働いた」形となりました。エンターテイメントとしては評価できても、スポーツとしてみた場合は不公平にもみえます。今回に始まったことではないこの問題。有利の裏側には不利もつきもの。永遠に最適解というものは見つからないものなのでしょうか。余談ですが、ボッタスの「ラストラン」は存在感無かったですねー。空気でしたねー(笑)ノリス相手にだいぶご苦労されていたし、来シーズンは貴重な一年生が入ってくるってのに、エースを任せて大丈夫なのだろうか。

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《最終戦アブダビGPのポイント》
・熾烈なシーズンも何だか釈然としない幕切れ
・フェルスタッペン、チャンピオン獲得おめでとう
・ホンダ、F1での多くの感動をありがとう
・ライコネン、ジョビナッツィお疲れ様でした

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《2021年ドライバーズランキング》
   1 フェルスタッペン 395.5 ★
   2 ハミルトン            387.5     (-8)
   3 ボッタス                226    (-161.5)
   4 ペレス                   190       (-36)
   5 サインツ               164.5    (-25.5)
   6 ノリス                   160         (-4.5)
   7 ルクレール            159         (-1)
   8 リカルド                115       (-44)
   9 ガスリー                110         (-5)
 10 アロンソ                  81       (-19)
 11 オコン                      74         (-7)
 12 ベッテル                  43       (-31)
 13 ストロール              34         (-9)
 14 角田裕毅                  32         (-2)
 15 ラッセル                  16       (-16)
 16 ライコネン              10         (-6)
 17 ラティフィ                7         (-3)
 18 ジョビナッツィ         3         (-4)
  -  シューマッハ             0         (-3)
  -  クビカ                        0         (-3)
  -  マゼピン                    0         (-3)

《2021年コンストラクターズランキング》
   1 メルセデス・M               613.5 ★
   2 レッドブル・H                585.5 (-28)
   3 フェラーリ・F                323.5(-262)
   4 マクラーレン・M            275     (-48.5)
   5 アルピーヌ・R                155   (-120)
   6 アルファタウリ・H         142     (-13)
   7 アストンマーティン・M   77     (-65)
   8 ウィリアムズ・M              23     (-54)
   9 アルファロメオ・F           13     (-10)
 10 ハース・F                           0     (-13)

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新たなチャンピオン、新たな優勝者、新たなサーキットをまじえた2021年シーズンは近年稀にみる激動と波乱で閉幕しました。来シーズンからは新たなレギュレーションが適用されます。勢力図のシャッフルや新たなスター、ドラマを生むのでしょうか。それまでの束の間のひとときを過ごし、来るシーズンを楽しみに待ちたいと思います。ドライバー、チームスタッフ、様々な形でF1に関わった方々、そしてファンの皆さん、一年間お疲れ様でした。

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今回はチャンピオン決定はもちろんのこと、色んな「ラストラン」を迎えます。四度F1にチャレンジし、チャンピオンも獲得して一時代を築いたホンダ。現マシンレギュレーションもこのレースが最後ですし、アルファロメオは2人のドライバーが揃ってF1をあとにします。IMG_3354
なかでもライコネンは1回のチャンピオンに一度身を引いてから復帰を果たすなど、F1史に名を刻みました。世界中のファンに多く惜しまれながらの引退ですから、ジョビナッツィ共々最後の勇姿をしっかり見届けてあげたいですね。

《Q1》
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初チャンピオンがかかるレッドブルのフェルスタッペンは気合充分。開始と同時にトラックインできるよう隊列に続いていきます。
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一方で8回目チャンピオンがかかる現チャンピオンのハミルトンはフェルスタッペンがアタックラップを開始したところでようやくピットアウト。経験者は堂々たる風格といった感じ。
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フェルスタッペンはソフトタイヤでフリー走行にやや劣る1分23秒680をマーク。まだQ1ではあるけど、ハミルトンの動向が気になります。
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セクター2,3で最速の1分23秒266とこちらもフリー走行から考えれば、まだまだ全力とは思えません。
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レッドブルが得意と「思われて」きたセクター3でのアドバンテージがみられていない。どちらにしても、まだ手の内は明かさないですね。
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セッション中盤にハースのシューマッハが跳ね上げたボラードがトラックの際に置かれたため、赤旗中断。もうパーツの替えがないんだってよ、気を付けなきゃ!
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フェルスタッペンのQ1ラストアタックはセッション通過できるであろうと静観。マシンチェックに専念。
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ハミルトンは暫定トップも履き古しのソフトでアタックに向かい、1分22秒台に突入。いよいよ格の違いを見せつけ始めたか?!この辺の意気込み、攻めの姿勢が明暗を分けないといいけど。
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Q1はひとまずメルセデスのワンツー、レッドブルと綺麗に並び、ウィリアムズ2台とハース2台、そしてラストランのライコネンが脱落。
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うん、もう放っておく。何番手でもいい。あなたが悔い無くレースに取り組めたらそれでいい。

《Q2》
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ホンダ四人衆揃い踏み。ドライバー4人は来シーズンも同じラインナップですが、ホンダにとってもラストランですからね。テールに書かれたHONDAの文字を見られるのも、このレースが最後。
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ミディアム履きのハミルトンはそんなことお構い無しでソフトと遜色無い1分23秒185を披露。
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フェルスタッペンの1本目は同様のミディアムでわずか0.004秒届かず。ただQ2突破するには充分のタイム。にも関わらず
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その直後にタイヤスモークを上げてタイヤをダメにする。何で?!それをスタートタイヤとしないのか?!
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もう新品のミディアムが残ってないから、使えなければソフトとハードでレースをやりくりしなければならなくなるぞ。
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残り3分を切り、トラックは大渋滞。
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フェルスタッペンはその車群の中、新品のソフトタイヤでスタートタイヤを替えに向かいます。ソフトなら大丈夫だとは思うけど、ちゃんとタイム更新できるのかな。
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フェルスタッペンは何とかトップタイムでQ2をソフトで通過。ここでの脱落はアストンマーティンの2台、アロンソ、ジョビナッツィ、そして何と予選得意なガスリーの5人となりました。角田くんはガスリー超えの8番通過、すごい!

《Q3》
ヤス・マリーナは改修されてもセクター2の長いストレート2本は健在です。ということは、あとちょいがほしい場合の「スリップストリーム大作戦」が有効です。
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レッドブルはペレスが前、フェルスタッペンが後ろの完全な大作戦対応。しかしメルセデスはハミルトンが前、ボッタスが後ろということで、その作戦には乗っからない姿勢。オーラスで入れ替えるのかな。
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フェルスタッペンは2本目のストレートで「ペレスの背中」を行使。
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今日イチの1分22秒109で先行。
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ハミルトンは結局入れ替え無しの一人旅で1分22秒660。一人でこのタイムもすごいけど、なぜボッタスの背中を頼らない?!影の立役者に徹したペレスもハミルトンに続く暫定3番手をキープ。できれば2番手がほしいけど、さすがに贅沢は言えないか(笑)
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メルセデスのラストアタックはまたもやハミルトンが前。
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レッドブルはまたフェルスタッペンが後ろ。念には念を。
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やっぱりさすがのハミルトンでも一匹狼では及ばず。それ見たフェルスタッペンはアタックを止めて、ひとまず予選でやれることは最大限こなしました。
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《予選結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H) 1分22秒109
 2 ハミルトン   (メルセデス・M) 1分22秒480
 3 ノリス     (マクラーレン・M)1分22秒931

予選位置最重要のヤス・マリーナ決勝はフェルスタッペンがソフトタイヤ、ハミルトンがミディアムタイヤスタートに決まり、奇数列3番手はマクラーレンのノリスがソフトタイヤですので、おとなしくスタートするのか、空気を読まずいい蹴り出しをみせるのかも注目です。ハミルトンは地元の先輩、フェルスタッペンは同世代のライバルですから、どちらを取るか(笑)Q3で一時上位につけた角田くんはトラックリミットにより一度タイム取り下げ。最終的には8番手で予選を終えました。

《先日の予選予想との答え合わせ》
4番手ペレス、14番手ジョビナッツィ、17番手ラッセル、19番手シューマッハ、20番手マゼピンの5人が正解とかなり正解率は低いものの、惜しいものや「いい意味」で番狂わせがあったので、miyabikunとしては満足です。ダウンタウンの浜ちゃんのように声を張るような結果発表にはならないけど、後日恒例のシーズン通しての結果発表をしてみたいと思います。

《Q3トップのフェルスタッペンと各チームの差》
 メルセデス(ハミルトン)が0.4秒落ち
 マクラーレン(ノリス)は0.8秒落ち
 レッドブル(ペレス)も0.8秒落ち
 フェラーリ(サインツ)が0.9秒落ち
 アルファタウリ(角田)は1.1秒落ち
 アルピーヌ(オコン)が1.3秒落ち
 アストンマーティン(ストロール)は2.0秒落ち※
 アルファロメオ(ジョビナッツィ)も2.0秒落ち※
 ウィリアムズ(ラティフィ)が2.2秒落ち※
 ハース(シューマッハ)は2.8秒落ち※
 ※は最速タイム(Q2,Q1)から算出

フェルスタッペンはペレスの力を借りつつ、1ラップはハミルトンに大差をつけてポールポジションを獲得しました。ハミルトンはボッタスの力を一切使わずこの予選に挑みました。戦略的チームの割には保守的というか、非協力的にみえたのが印象的でした。この今の序列が次戦来シーズン開幕戦にどう入れ替わっているかも楽しみですね。

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 
 角田裕毅(アルファタウリ・H)

今回の角田くんは一味違いました。何と早さで一枚も二枚も上手で手強い相方ガスリーをQ1もQ2も上回ったのです。時間はかかりましたがよくやった、今日のドライバー・オブ・ザ・デイの筆頭候補!Q3も最終ターン16のトラックリミットさえなければ、最終的にはボッタスを上回る6番手でフィニッシュできていましたよ。この一年で培った多くの経験や失敗があって、来シーズンの2年生に成長できます。来シーズンは特にアジア人ドライバーは先輩であり「教育係」でもあったタイのアルボン。アルファロメオにはF1レギュラードライバー新人の周冠宇が新たに加わり、アジア系が充実します。是非来年までにより落ち着きのある走りを見せつけ、アジアF1最速ドライバーに向けてこれからも日々精進してくれること期待しています。
次点は個人単体としては若干期待外れな評価をしてしまいそうなレッドブルのペレスです。予選で割って入れないのであれば、改修されたとはいえ、ヤス・マリーナの特徴的なストレートを使った「スリップストリーム大作戦」があるではないか、とQ3で是が非でもポールを獲るしかなくなったフェルスタッペンを自己犠牲覚悟で牽引、ハミルトンの到底届かない領域に連れ出すことに貢献しました。この点について、メルセデスがこの戦術を採らなかった不思議さや違和感が残りました(ワースト編に続く)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 
 該当なし

この予選もワーストは無しとします。が、気になることが二点ほど。
一点目はQ2の1本目の後のフェルスタッペンのタイヤロック。中継でも解説で話題になっていました。リプレイで観た限りなので、真相はわかりませんが、1本目でいいタイムを残し、レースのスタートタイヤに決めたのに、なぜタイヤをイジメる走りをした?!結局ソフトタイヤに履き替えて、スタートタイヤはそちらで決めたものの、ミディアムで通過したハミルトンとは異なる戦略となります。これがチャンピオン獲得の分水嶺になるんじゃないか心配になります。
もう一つはタイムこそ及ばずで「裏方」に徹したペレスに対し、ボッタスは牽引役をこなす訳もなく、フェルスタッペンを上回ってくるわけでもなく「我関せず」みたいな立ち振る舞いが違和感でした。チームからの指示?!ハミルトンの要求?!それともアレかな、母国の大先輩に倣って「Leave me alone」なのかな。気分は早くもアルファロメオか(笑)

《決勝の表彰台予想!》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 2 ハミルトン   (メルセデス・M)
 3 ペレス     (レッドブル・H)

「ねえ、決勝で1位獲ったら怒る?」「ん?!」IMG_3406
ノリス、ごめん!君の初優勝も大いに楽しみではあるのだが、先日のサウジアラビアGP決勝でも書いたように今シーズンのmiyabikunは8回目チャンピオンよりも「ハミルトン以外の初チャンピオン」が見たいす。願望強めにこのような最終戦表彰台予想としました。絶対王者をレッドブルでサンドウィッチなり。大量得点でコンストラクターズも、と言いたいところですが、現時点でトップのメルセデスと2位のレッドブルの差は28ポイントあります。もし上記予想通りになったとして、レッドブルは40ポイントの加算されても、ハミルトンも18ポイント加算するため「Leave me alone pert 2」さんが如何なる順位であっても、コンストラクターズの方はメルセデスが獲得することになります。こういう時に強いのがメルセデス。貯金がしっかりされていると、ダブルチャンピオンの可能性はあっても「ダブルで獲られる」可能性は低いです。メルセデスを切り崩すことは困難でも、ハミルトンは来たる新マシンレギュレーション導入前の「現役のうちに」一度切り崩してほしいですね。

最後の最後まで見せ場を作ってくれる2021年シーズン。フェルスタッペンのタイヤ戦略は成功し「初チャンピオン」獲得か。はたまたハミルトンが「歴代最強」を更新するのか。我々は決勝レースでその決定の瞬間を目の当たりにすることとなります。

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昨年に引き続き、世界的なコロナ禍の中、F1も無事に最終戦を迎えました。泣いても笑っても2021年シーズンはこれにて終了。嬉しいことや怒りたくなること、悔しいことは沢山あったけど、最後の最後まで盛り上がったことに感謝ですし「いい意味で」いつまでも歴史に残るような最終戦となることを祈っています。
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《アブダビGPの基本情報》
 ヤス・マリーナサーキット
  全長           :5.281m×58周=計306.298km
  開催回数 :13回目
  コーナー数:16箇所
  高低差       :10.7m
  DRS区間数:2箇所
  母国レース :無し

《アブダビGPの個人的印象》
 ・ゲームの中の世界みたい
 ・ここって雨降るの?!
 ・なかなか勝てないフェラーリ第二のお膝元
 ・ピットアウトレーンが事故りそうで怖い

フリー走行も行われ、ご存知の方が多いと思いますが、先日も書いたように「抜き辛い」と悪名高かったヤス・マリーナのサーキットレイアウトが一部変更されました。目立つところは二箇所。セクター2に入った直後のシケインが無くなり、鋭角左コーナーに集約されたことと、セクター3にあったシケインも一つの左コーナーに集約されて、コーナー数が5つ減りました。さらには細かな点として、セクター3にあるカクカクゾーンのコーナーの角が丸く緩和されています。結果的に総じて「速度が高くなる側」の変更となりました。平均速度が高くなっても、単にパッシングが容易になるわけではありませんが、少なくともセクター2の鋭角左は有効かなと思います。他は、、微妙かも。どちらかといえば速度の高いコーナリングにより、タイヤの使い方は変わるでしょう。今シーズンは特にチャンピオン決定の舞台となりますから、例年の退屈さからは解放されることに期待したいです。

《過去5年のポールポジション》(タイムは参考)
 2020年 フェルスタッペン(レッドブル)
    1分35秒246
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分34秒779
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分34秒794
 2017年 ボッタス    (メルセデス)
    1分36秒231
 2016年 ハミルトン   (メルセデス)
    1分38秒755

《ポールポジションレコードタイム》
 2019年 ハミルトン(メルセデス)
    1分34秒779(一周5.554km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》

(★はその年のチャンピオン)
 5回 ハミルトン   (2009,12,16,18★,19★)
 2回 ベッテル    (2010★,11★)
 1回 ボッタス    (2017)
   フェルスタッペン(2020)

歴代ポールシッターについては、他と同様にその時のタイムも併記しています。しかし、上記レイアウト変更により、キャラクターが少し変わったためあくまで「参考タイム」となります。
2014年以降の予選はメルセデスの得意とする形で進行し、昨年ようやくレッドブルのフェルスタッペンが獲得して流れを断ち切りました。ココの優勝は予選上位、フロントロウスタートが絶対有利です。チャンピオン獲得のかかる二人は気の抜けない予選になるはずです。

《過去5年の優勝者》
 2020年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)
 2017年 ボッタス    (メルセデス)
 2016年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 5回 ハミルトン   (2011,14★,16,18★,19★)
 3回 ベッテル    (2009,10★,13★)
 1回 ライコネン   (2012)
   ボッタス    (2017)
   フェルスタッペン(2020)

このサーキットに限った話ではありませんが、ココでは今までハミルトンが最多の5勝を挙げています。対してフェルスタッペンも最新の2020年に初優勝を挙げて、その流れで対抗したいところ。サーキットのレイアウト変更は予選よりもこの決勝レースの結果に何らかの変化を与えてきそう。本来であれば、レッドブルがセクター3で優位性を活かせそうなところですが、あの軽微変更を伴い、最近のシーズン終盤の雰囲気を考えると、決勝を前にその優位性は無いと思えてなりません。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2020年 リカルド (ルノー)
 
2019年 ハミルトン(メルセデス)
 2018年 ベッテル (フェラーリ)
 2017年 ボッタス (メルセデス)
 2016年 ベッテル (フェラーリ)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》
 4回 ベッテル (2009,12★,16,18)
 3回 ハミルトン(2010,15★,19★)
 2回 リカルド (2014,20)
 1回 アロンソ (2013)
   ボッタス (2017)

チャンピオン争いにおいて、このファステストラップで得られる1ポイントはあまり意味をなしません(上位フィニッシュしなかった場合やコンストラクターズを考えた場合はその限りではありませんが)
例え入賞圏内でフィニッシュできなくて、ポイント獲得はなかったとしても、ココは個人的に「ファステストラップ王子」であるライコネンに優秀の美を飾ってほしいという切なる願いはあります。関係無いねなんて言いつつ、本人は少なからず「F1で走る最後」の余韻を噛み締めているはず。きっと今後はF1に何らか別の形で戻ることもないでしょうから、本当の本当に「最後」になりそう。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C5)
 黄:ミディアム(C4)
 白:ハード  (C3)

速度域向上によるタイヤの保たせ方も予選そして決勝レースに対する重要なファクターとなりそうです。今シーズン最後のmiyabikunの予選順位予想はこちら。

《アブダビGPの個人的予選予想》
〜Q1〜
 20.マゼピン    (ハース)
 19.シューマッハ  (ハース)
 18.ラティフィ   (ウィリアムズ)
 17.ラッセル    (ウィリアムズ)
 16.ライコネン   (アルファロメオ)
〜Q2〜
 15.ストロール   (アストンマーティン)
 14.ジョビナッツィ (アルファロメオ)
 13.ベッテル    (アストンマーティン)
 12.角田裕毅    (アルファタウリ)
 11.リカルド    (マクラーレン)
〜Q3〜
 10.ノリス     (マクラーレン)
   9.ガスリー    (アルファタウリ
   8.アロンソ    (アルピーヌ)
   7.オコン     (アルピーヌ)
   6.サインツ    (フェラーリ)
   5.ルクレール   (フェラーリ)
   4.ペレス     (レッドブル)
   3.フェルスタッペン(レッドブル)
   2.ボッタス    (メルセデス)
  P.P.ハミルトン   (メルセデス)

「チャンピオン決定の道」前哨戦はメルセデス勢(ハミルトン)が優勢な気がします。やはりレイアウト変更が有利に働くか。予想の通り、ハミルトンとフェルスタッペンの間にボッタスを置ければ、決勝もかなり有利にことが運びます。
一方でレッドブル勢(フェルスタッペン)の状況は厳しくなりそう。ご承知の通り、このレースはフェルスタッペンもハミルトンも同ポイント(勝利数の差でフェルスタッペンが上)ですので、お互い「前でフィニッシュした者がチャンピオン」となり、もし仮に何らかのトラブルがあって両者がノーポイントとなった場合は「フェルスタッペンがチャンピオン」となります。残りのレースはありませんし、どちらか意図的に「何か」工作した瞬間にペナルティが下るでしょうから、このレースは攻めるには攻めても、無茶はしない(できない)と思われます。フェルスタッペンが仮に3番手スタートとなり、レースでボッタスをかわせても、先日のサウジアラビアGPと同様に「正々堂々と」バトルしなければなりません。改修後のヤス・マリーナでのレースは予想もつきませんが、今までの様子で考えると、予選順位が重要なカギを握ります。フェルスタッペンにとってはこの予想通り進まれたら厄介ですね。是非、こんな予想を覆す走りをしてほしいものです。
中団はアルピーヌ勢が元気ですね。ただアルピーヌも調子良さげにみえて、フタを開けてみればそうでもないと裏切られたこともありました。いずれにせよ、フェラーリやマクラーレンといった復調組と渡り合う必要があります。
この最終戦はホンダのラストランのみならず、アルファタウリの二人、ライコネンとジョビナッツィのF1ラストランでもあります。ラストランとはいえ、当然ながら何かひいきすることも、されることも無く、予想は至っていつも通り。予選で前をいくジョビナッツィに、予選よりも決勝重視で粘り強く前をうかがうライコネンの構図。おそらく今後はF1の表舞台ではお目にかかることはないであろう二人ですから、まずは予選の「渾身の1ラップ」を目に焼き付けようと思います。

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