F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

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2021年が始まりました。なかなか例年のように華やかでウキウキの新年とはいかない年末年始となりましたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。昨年よりは悪い年にならないであろうことを願い、今年が終わる頃には少しでも晴れやかな気持ちになれるといいですね。
昨年末はルーティンとしていたいくつかのネタを飛ばして、シーズンのおさらいに注力しました。来たる2021年シーズン開幕まで少し時間がありますので、気持ちを穏やかに少しずつこなせていければと考えています。年明け二発目の今回は毎年恒例となっている「予選順位、決勝表彰台予想」の答え合わせといきましょう!そんなことぁ知ったこっちゃないなんて言わず、ついてきて下さいねー!
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《2020年シーズンの予選順位予想結果》
 第1戦 オーストリアGP 3人正解 正解率15%
 第2戦 シュタイアーマルクGP 3人正解 正解率15%
 第3戦 ハンガリーGP 6人正解 正解率30%
 第4戦 イギリスGP 7人正解 正解率35%
 第5戦 F1 70周年記念GP 1人正解 正解率5%
 第6戦 スペインGP 3人正解 正解率15%
 第7戦 ベルギーGP 8人正解 正解率40%
 第8戦 イタリアGP 8人正解 正解率40%
 第9戦 トスカーナGP 4人正解 正解率20%
 第10戦ロシアGP 3人正解 正解率15%
 第11戦アイフェルGP 3人正解 正解率15%
 第12戦ポルトガルGP 4人正解 正解率20%
 第13戦エミリア・ロマーニャGP 3人正解 正解率15%
 第14戦トルコGP 2人正解 正解率10%
 第15戦バーレーンGP 6人正解 正解率30%
 第16戦サクヒールGP 2人正解 正解率10%
 最終戦アブダビGP 1人正解 正解率5%

平均正解数3.94人 / 19.7%

まず各GPの予選順位正解数と正解率をまとめました。グラフにした方がわかりやすいです。
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グラフは10人が最上位になっているので、一見高得点に見えますが、ご存知の通りF1は10チーム20人がエントリーしていますので、実はだいぶ外しており、正解率が示すような低い値です。まことに恥ずかしい。。

《正解が多かったGP》
 8人 ベルギーGP、イタリアGP
 7人 イギリスGP
 6人 ハンガリーGP、バーレーンGP

《正解が少なかったGP》
 1人 F1 70周年記念GP、アブダビGP
 2人 トルコGP、サクヒールGP
 3人 オーストリアGP、シュタイアーマルクGP、
    スペインGP、ロシアGP、
    アイフェルGP、エミリア・ロマーニャGP

最多は昨シーズンに限り「前半戦」の部類に入る伝統の高速ベルギー、イタリア連戦の8人。続いて「1回目の方のシルバーストン」イギリスGPの7人となりました。理由はわかりません(笑)ただいずれも「歴史あるパワーサーキット」というところでしょうか。長年観ているから、勘かな。
少ない方は「イギリス」で7人当てているのに「F1 70周年記念」ではたったの1人となりました。タイヤコンパウンドの違いのみで天と地の差、おかしいですね。あとたまたまなのか必然か先程の70周年記念やサクヒール、シュタイアーマルクなど「代替の第二GP」の正解が軒並み少なめです。慣れないGP名は当て難いかった?!(笑)

続いてドライバー単位で正解数をみていきます。レギュラードライバー他、昨シーズンは3人の代走がありましたが、残念ながら代走者は1回も当てることができませんでしたので、レギュラードライバーのみでグラフを作図しました。
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《正解が多かったドライバー》
 8回 クビアト、フェルスタッペン
 6回 ハミルトン、ボッタス、ラティフィ
 5回 リカルド

《正解が少なかったドライバー》
 0回 ペレス、マグヌッセン
 1回 アルボン、ノリス、グロージャン
 2回 オコン、ガスリー、ラッセル、
    ジョビナッツィ

先程のGP単位は正直根拠無き数字でしたが、こちらのドライバー単位は傾向がみられます。それは「ある程度順位が確立されたドライバーの正解が多い(少ない)」点です。
最多はアルファタウリのクビアトとレッドブルのフェルスタッペンによる8回(正解率47.1%)でした。フェルスタッペンは唯一と言っていい「メルセデス2人に食らい付ける位置にいられる」ドライバーとして、予選3番手10回を獲得しました。この後に「順位くくり」で集計した結果からも明らかとなりますが、フェルスタッペンの8回全てが3番手での正解でした。それだけ昨シーズンは3番手が決まっており、当て易かったことが大きいです。また同率で並んだクビアトも11番手から14番手での正解が7回とQ2落ちが読み易い内容が続きました。多くの予選順位を当てられたクビアトでしたが、今シーズンのシート獲得には繋がらず、miyabikunの思いと裏腹の結果になってしまったのは残念です。フェルスタッペンと同じ理由でメルセデス2人は仲良く6回ずつ、相反した位置にいたラティフィも6回となりました。
逆に少なかったドライバーとしてはシート喪失から一転してトップチームの空席を獲得したペレスと、デビュー戦が最高位という結果でF1キャリアを終えた二世マグヌッセンの2人が1回も順位を当てることができませんでした。マグヌッセンと同様にアルボンとグロージャンのシート喪失の2人とそれに相反して期待値急上昇中のノリスが1回正解となっています。この3人も大方位置付けは予想できたものの、ひょんな順位(いい方にも悪い方にも)となることが多かったため、よく外したドライバーだという印象です。ガスリーやラッセル、ジョビナッツィはチームメイトを上回ることが多く「いい意味で」予想を裏切ってくれました。

予選順位予想の最後は「正解を多く出した順位」のくくりでみてみます。
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《正解が多かった順位》
 8回 3番手
 6回 ポールポジション、2番手、20番手
 5回 12番手、13番手

《正解が少なかった順位》
 1回 6番手、18番手、19番手
 2回 5番手、7番手、8番手、11番手、15番手、
    17番手
 3回 4番手、10番手、14番手、16番手

先程のフェルスタッペンで多くを語ってしまいましたが、最多8回の3番手はフェルスタッペンから、6回のポールポジションはハミルトン、2番手がボッタス、そして6回の20番手はラティフィからのカウントと実に明確な結果です。それだけてっぺんと尻尾は決まり切っていたシーズンだったという表れですね。
正解が少なかった順位は必然的に中団の順位です。4番手から10番手は特に熾烈な順位争いを繰り広げていましたね。それが決勝の表彰台や入賞の奪い合いを盛り上げてくれました。現代のF1はある程度予選順位が決勝順位に波及する時代ですので、昔に比べて予選の重要度は高くなっています。
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同じ数値を使って、棒グラフから円グラフに置き換えて正解の分布をみてみました。こうしてみると、ポールポジションから3位までの正解のシェアが全体の1/4以上を占め、意外にも下位の正解が少ない様子がわかります。Q1落選組はペナルティやアクシデントによる順位変動にも影響があるためこのような結果となりました。トップは予想できても、ビリの予想となるとかなり難しいものです。本来はビリやQ1脱落を予想するなんて、失礼な行為ですよね(笑)

《表彰台予想とその結果》
最後は予選後に行っていた「決勝表彰台予想」の答え合わせです。対象数が多くありませんので、全予想と結果を包み隠さず示していきたいと思います。

  左側が予想     右側が実際の順位
 第1戦オーストリアGP
  1 フェルスタッペン → 1 ボッタス
  2 ボッタス     → 2 ルクレール
  3 ハミルトン    → 3 ノリス
 第2戦シュタイアーマルクGP
  1 フェルスタッペン → 1 ハミルトン
  2 ハミルトン    → 2 ボッタス
  3 ボッタス     → 3 フェルスタッペン
 第3戦ハンガリーGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 フェルスタッペン
  3 ペレス      → 3 ボッタス
 第4戦イギリスGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 フェルスタッペン
  3 フェルスタッペン → 3 ルクレール
 第5戦F1 70周年記念GP
  1 ハミルトン    → 1 フェルスタッペン
  2 ボッタス     → 2 ハミルトン
  3 ヒュルケンベルグ → 3 ボッタス
 第6戦スペインGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 フェルスタッペン
  3 フェルスタッペン → 3 ボッタス
 第7戦ベルギーGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 ボッタス ◯
  3 フェルスタッペン → 3 フェルスタッペン ◯
 第8戦イタリアGP
  1 ハミルトン    → 1 ガスリー
  2 ボッタス     → 2 サインツ
  3 サインツ     → 3 ストロール
 第9戦トスカーナGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 ボッタス ◯
  3 フェルスタッペン → 3 アルボン
 第10戦ロシアGP
  1 ハミルトン    → 1 ボッタス
  2 ボッタス     → 2 フェルスタッペン
  3 リカルド     → 3 ハミルトン
 第11戦アイフェルGP
  1 ボッタス     → 1 ハミルトン
  2 ハミルトン    → 2 フェルスタッペン
  3 フェルスタッペン → 3 リカルド
 第12戦ポルトガルGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 ボッタス ◯
  3 フェルスタッペン → 3 フェルスタッペン ◯
 第13戦エミリア・ロマーニャGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 ボッタス     → 2 ボッタス ◯
  3 フェルスタッペン → 3 リカルド
 第14戦トルコGP
  1 フェルスタッペン → 1 ハミルトン
  2 ハミルトン    → 2 ペレス
  3 ストロール    → 3 ベッテル
 第15戦バーレーンGP
  1 ハミルトン    → 1 ハミルトン ◯
  2 フェルスタッペン → 2 フェルスタッペン ◯
  3 ボッタス     → 3 アルボン
 第16戦サクヒールGP
  1 ラッセル     → 1 ペレス
  2 フェルスタッペン → 2 オコン
  3 ボッタス     → 3 ストロール
 最終戦アブダビGP
  1 フェルスタッペン → 1 フェルスタッペン ◯
  2 ハミルトン    → 2 ボッタス
  3 ボッタス     → 3 ハミルトン

3/3:2回 2/3:3回 1/3:4回 0/3:8回

もう少しくらいはかすっていると思ったのですが、全17戦中、2019年と同数の8回のスカがありました。分母は減ったというのに酷いですね(笑)外した中でもやはりイタリアGPとサクヒールGPの順列は目をひきますね。近年の慣れた内容と結果が続くF1において、たまにとは言わずちょこちょここのようなギャンブル回があってもいい。
三連単を獲れた表彰台はベルギーGPとポルトガルGPのたった2つです。それもテッパンと思われたハミルトン、ボッタス、フェルスタッペンのラインナップは他4GPでも予想を立てたものの、まんまと外れました。上手くいかないものです。敗因の全てがそうというわけではありませんが、ボッタスのだらし無さが効いた気がします。ポールからも出遅れ、2番手からも出遅れ、申し訳ないけどシーズン終盤はほぼ期待していませんでした。例えこんな予想なんて外してくれていいんです。毎年同じようなことを言っていますが、アレではいつまで経っても獲れませんよ。キングを「キング」にしているのは、キング自身のセンスや頑張りはもちろんのこと、ボッタスのセンスと力量がさらなる助けになっていることは否めません。他が太刀打ちできないのなら、君しかいないのだよ。一番ヤレる位置にいる君がコレだから、ああなっちゃうのだよ。並のドライバーで終わりたくないのなら、今シーズンはマジでいけ!
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自分の結果は二の次で最後はボッタスへの叱咤激励で終わってしまいました。ひとまず昨シーズン2020年の予選および決勝表彰台予想の答え合わせでした。たぶん今シーズンも恥を忍んでやります!今回の分析、少しは参考になるかなぁ。

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先日は2020年シーズン後半の予選についてまとめました。今回は決勝編です。予選編よりちょっぴりボリュームがありますが、引き続きお付き合い下さい。

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《優勝者》
 第10戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 第11戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第12戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第13戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第14戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第15戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第16戦 ペレス     (レーシングポイント・M)
 最終戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)

前半9戦はメルセデス7勝、レッドブルとアルファタウリのホンダ系が1勝ずつとかなり偏った内容で進行していました。後半8戦は第10戦ロシアGPのボッタスにはじまり、第15戦バーレーンGPまでメルセデスが制していたものの、ハミルトンが欠場を強いられた第16戦サクヒールGPでトップのミスの隙をうまくモノにしたペレスが初優勝。最終戦はポールポジションからそのまま逃げ切ったフェルスタッペンがシーズン 2勝目を挙げたことにより、メルセデス6勝、レーシングポイント1勝、レッドブル1勝となりました。レーシングポイントはご存知の通りメルセデス製のパワーユニット搭載車ですので、後半8戦もメルセデスとホンダの2メーカーのみの勝利ということになります。最近速さをみせるルノー系ならまだしも、今シーズンのフェラーリ系は優勝はおろか表彰台登壇が精一杯な状況でしたよね。ホンダがメルセデス系全勝を阻んでくれたことに感謝です。

《決勝平均順位》
決勝の平均順位です。いつものように「リタイヤは20位」とみなしています。予選と同様に何人かの代走を伴いましたのでスポット参戦者の順位も掲載、欠場したドライバーは「出走したレース数」で平均順位を割り出しました。またウィリアムズとメルセデスのステアリングを握ったラッセルは「ラッセル自身の順位成績」で集計しました。
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あはは、やっぱりこうなったか(笑)ハミルトンがグラフに破線で入れた入賞ラインや表彰台ラインなんぞ全く無用の文句無し1位台。何だかいるのかいないのかよくわからないくらいだぞ。でもこれぞチャンピオン、キングという戦績ですね。以下をかなり引き離してしまっています。今シーズンの、いや近年のパワーバランスを大袈裟に示すと、きっとこんな感じになりそうですね。決して他のドライバーがだらしなかったり、遅いのではない。そのくらいキングは別格。あまり誉めたくない(笑)
2位はボッタスでもフェルスタッペンでもなく、黄色はラストのリカルドですよ!なぜかというと、ボッタスは欠席は無くとも、第11戦アイフェルGPでリタイヤをかまし、ヌルヌルの第14戦トルコGPではレース数と同じ14位完走に終わったから。フェルスタッペンの方はイモラで行われた第13戦ロマーニャGPとまだ記憶に新しい第16戦サクヒールGPでの「非接触クラッシュ」で2つ落としたためにこのような評価になりました。するするっと二強を上回ったリカルドの後半戦はなかなか力強い走りをしましたよね。予選からサードロウ付近にちらほら顔を覗かせ、ボッタスとフェルスタッペンが落とした3位表彰台をもぎ取りました。そんなルノーの底上げに貢献したリカルドも来シーズンは「オレンジの矢」マクラーレンに移籍します。今シーズンまでのパワーバランスはマクラーレンの方が少ーし上でしょうか。表彰台で一芸みせるオレンジのリカルドが度々お目にかかれることと思います。
熾烈な入賞圏内クラスのドライバーの中で前半戦と比較すると、ノリスくんが少し振るわなかったでしょうか。前半9戦平均6.89位だったのに対し、後半8戦は10.38位と入賞圏内の危うい位置にまで下がりました。第1戦オーストリアGPで初表彰台を経験してから、何とか入賞圏内に留まりますが、後半戦に入るとリタイヤ1回、入賞圏外完走が2回となっています。雰囲気的には先輩サインツの好走が印象的でした。そのサインツが来年お世話になる「紅い名門」はルクレールが8.63位と堅調さ(とはいっても、本来いるべき位置かは考えたらダメダメ)をみせるも、4回チャンピオンは安定の11位入賞圏外と、サインツ立場からは不安でしかない成績。

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コンストラクター単位の平均順位です。トップを走るメルセデスはさておき、レッドブルが3位以下を引き離す単独2位と思いがちですが、miyabikun評価法ではリタイヤ数が効いてしまうこともあり、レッドブルが想像より低めに出てきます。こうしてみるとレーシングポイントまでの6チームが団子状態ですね。その上位7チームで入賞圏内を奪い合い、下位3チームの付け入る隙を与えません。下位の中では遅くともリタイヤが少ないアルファロメオが頭一つ出た形となり、ビリは平均16.31位の同率でウィリアムズとハースが並びました。前半はウィリアムズが16.22位、ハースが16.28位でしたので、前半より平均値は落としつつ、僅差でウィリアムズがピリから脱出しました。

《決勝走行周回数》
予選には無い、決勝ならではの評価の一つ「走行周回数」です。もちろんこの蓄積にはドライバー由来ではなく、チームやマシン、ライバルやサーキットによるものなど様々な要因を含んでいるわけですが、規定の周回数、長い距離を走破することもF1を戦うためには必要不可欠です。後半8戦の一人あたりのトータルは499周となります。周回数とレギュラードライバーには周回走破率を多い順に記載して並べてみました。
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1位はメルセデスでなくルノーのリカルドで消化率99.8%、1周足らずの498周となりました。リカルドはアルガルヴェ国際サーキットで初開催となった第12戦ポルトガルGPで9位入賞ながらラップダウンしているため全周回数走破となりませんでした。それでも8戦全て入賞圏内でフィニッシュし、この後出てくるドライバーズポイントランキング上位浮上に成功しています。周回数2位もメルセデスではなく、何とあのベッテルちゃんが4周足らずの495周となっています。遅いマシンで投げやりにみえたのですが、実は本人出来る限り頑張っていたのが伝わってきますね。腐ってもチャンピオン、ちゃんとしたマシンを今一度与えて、まだまだ速さがあるというところを知らしめてほしいですね。3位はクビアトとライコネンの中堅と超ベテランの2人が入ってきました。ライコネンに明日はありますが、残念ながらクビアトに明日は無くなってしまいました。
フェルスタッペンって、成績やインパクトのある走りをするので存在感は抜群にあるのですが、この周回数に関していうといつも下位にいる気がします。歳やキャリアを重ね、かなり賢く強みのある走りができるまで成長して今があるものの、何かに巻き込まれたり何かが根をあげたりとマシンがついてきていないというか、まだまだチャンピオンの貫禄や運は持ち合わせていないというか、、。彼に安定感や信頼性を与えたら、かなりのバケモノが誕生するんだろうな、という期待を年々楽しみにしています。
これ、あまり言いたくないのですが、今回ハミルトンは第16戦の欠場のため総周回数のくくりで順位を落としたわけですが、それを無しとして参戦7戦分で計算すると、周回数は412周になります。ハミルトンも412周しています。ということは出たレースの消化率は紛れも無く100%。でもでも、miyabikunは意地悪なので、断固499周で計算しています(笑)休んでも出ても、やっぱりキングはキング。

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続いてコンストラクター単位の周回数です。相変わらずアルファロメオは走りますね。あとちょっと速ければ、中団はさらなる混戦模様を演出してくれるのですが。もったいないですね。3位のアルファタウリは前半9戦と比べて安定した上位入賞を確保するようになりました。フェラーリも同様にダメダメな中で「ドライバーの」努力と忍耐で距離を伸ばせました。逆にレーシングポイントがいい時と悪い時の差が大きく、レッドブルに続く3位を逃す形となりました。この借りはアストンマーチンとなって晴らすか?!

《ファステストラップ獲得者》
 第10戦 ボッタス    (メルセデス・M) 51/53周
 第11戦 フェルスタッペン(メルセデス・M) 60/60周
 第12戦 ハミルトン   (メルセデス・M) 63/66周
 第13戦 ハミルトン   (メルセデス・M) 63/63周
 第14戦 ノリス     (マクラーレン・R)58/58周
 第15戦 フェルスタッペン(レッドブル・R) 48/57周
 第16戦 ラッセル    (メルセデス・M) 80/87周
 最終戦 リカルド    (ルノー・R)   55/55周

入賞した場合に1ポイントのボーナスが付与されることとなったファステストラップです。ハミルトンとフェルスタッペンが2回。ボッタス、ノリス、ラッセル、リカルドの4人が1回ずつの獲得となっています。
この中で印象に残っているのは第16戦サクヒールGPで獲得したラッセルです。レースの詳細は今回割愛(過去の決勝観戦記をご覧下さい)しますが、ファステストラップを記録した80周目はどうにか順位を一つでも戻そうとしたソフトタイヤでのラップです。いつも通りにやれていれば、ファステストラップポイントよりも大きなポイントを得られたのにね。誰もがうらやむメルセデスのシートを得られたのはチームのおかげ、ただそのチャンスを踏みにじる形となったのもまたチームのおかげ(せい)でしたね。チャンスはそう簡単には舞い込んでこない。チャンスをモノにできるかできないかは己の努力「だけ」とも限らない。

《決勝チーム内対決》
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決勝のチーム内バトルの結果です。代走は連名で表示、集計し、細分はしていません。ごめんなさい。後半は8戦なので4勝4勝がイーブン、また決勝は「共にリタイヤは引き分け」があり得ますが、今回はうまいこと勝敗が分かれました。
差が大きい順でみていくと、7勝1勝のレーシングポイント1チーム。6勝2勝がフェラーリ、レッドブル、ルノー、ハースの4チーム。5勝3勝はメルセデス、マクラーレン、アルファロメオ、ウィリアムズの4チームで、アルファタウリのみが4勝ずつのイーブンでした。チーム内のパワーバランスを考えるとそれぞれの勝敗が何処となく想像できますよね。細かくみていくと、レーシングポイントは最終戦アブダビGPでペレスのリタイヤが唯一の黒星となり、ストロールに勝ちを与えました。メルセデスはハミルトン&ラッセルが5勝でボッタスが3勝という内訳ですが、ボッタスの3勝は「ハミルトンから2勝、代理ラッセルから1勝」から成り立っています。ラッセルに勝った第16戦サクヒールGPはメルセデスにとって悪夢といえる「しっちゃかめっちゃか回」でした。もし手堅いレース運びができていたら、ボッタスはもう一つ勝ち星を失っていた可能性もあります。そのくらい、ボッタスは今シーズン勝負に弱かった。。

《ポイントランキング》
F1はコレを獲るためにある。ポイントランキングです。まずはドライバーズのトップ3。
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前半戦を終わった時点の順位のまま、交わること無くシーズンが終了しました。2020年もハミルトンの年。さすがに倍半分とまではいきませんが、ハミルトンが前半で獲得した205ポイントに対し、ボッタスとフェルスタッペンの2人が最終戦終了時点でようやく近付き上回った感じです。ハミルトン強過ぎですねーつまらないですねー、さっさと次のグループにいっちゃいましょう。
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次はランキング4位から12位まで一気にみていきます。特に4位ペレスから9位ノリスまでのバトルが濃厚でしたね。後半戦で確実に上位を獲ってきたリカルドを捉えて上回ったのはサクヒールGPで初優勝を飾ったペレスでした。シートが喪失することになって特に強みを増し、マクラーレンやリカルドを一人で立ち向かっていった姿は立派でした。頑張ったらまた日が当たるかもしれない、それを信じてシーズン後半戦に挑んでいたのが走りからひしひしと伝わりました。IMG_7772
こちらは残念ながら下位に相当するグループです。ベッテルがいます。今シーズンでシートを追われることになったドライバー達に紛れている。信じられません。チームメイトのルクレールからは大きく離れ、傍からみて闘争心が感じられず、既に悟りを開いたかのような落ち着きしか見えませんでした。ランキング争いをしたクビアトとの差は「チャンピオン経験者である」という点でしょうか。その過去のブランド力を活かし、来シーズンも何とかF1をドライブできます。新天地でもう一花咲かせられるかがベッテルに課された任務です。長く続けるライコネンや来シーズンからは再びアロンソも復帰してきますので、ベテランの意地を見せてほしいものですね。

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最後はコンストラクターズランキンググラフです。ポイントを獲得した9チームを一気に並べてみました。差が大き過ぎて、何も見えてきません(笑)というわけで、後半8戦を盛り上げてくれた3位から7位の5チームをクローズアップ!
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特にアツかったのはドライバーズと同様にマクラーレン、レーシングポイント、ルノーの3チームでした。前半戦は頭一つ抜け出してそのまま逃げ切りかなと思われたマクラーレンでしたが、ドライバー2人は確実にポイントを積み重ねるも派手さはありませんでした。一方でペレスの初優勝を後ろ盾に終盤でランキング争いを制すると思われたレーシングポイントはノーポイントが響き、結果的にはマクラーレンに逆転される形となりました。マクラーレンの強みは「2人でポイント獲得できた」ことに尽きます。レーシングポイントもルノーもエースが牽引してもセカンドドライバーの成績が実に低調でした。F1はドライバーの活躍が目立ちがちですが、チームプレイを競う面もあるため、両ドライバーが機能しないとこの争いができません。それにしても、フェラーリのラスト3戦はグラフにするとよりエグいですね(笑)


ポイントランキングについてはシーズンの合算でみたため、後半8戦のピックアップになっていませんね(笑)まあ細かいことはいいにして、ひとまず予選、決勝とも各ジャンルを前半9戦と同じ基準でまとめてみました。ヤバいな、残り数日で2020年の総括する時間があるのだろうか、、。焦ってきました。
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2020年も残り十数日となりました。例年であればシーズンが無事に閉幕を迎え、12月にゆったりとやってきた「まとめ」ですが、今年は本当に忙しいタイミングとなってきました。もうこの時期だし、シーズンを一気にまとめてしまおうか、とも考えましたが、前半戦も区切ってしまったし、あとで見返すときのために分けてやった方がいいだろうと判断して「シーズン後半戦」の予選編をまとめてみておこうと思いました。月並みな内容ではありますが、頑張ってまとめましたのでお付き合い頂ければ幸いです。

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《ポールポジション獲得者》
 第10戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第11戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 第12戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第13戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 第14戦 ストロール   (レーシングポイント・M)
 第15戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第16戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 最終戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)

まずは前半戦9戦でも行ったポールシッター後半戦8戦分です。前半は思い出すまでもなくメルセデスの無双状態で9戦中ハミルトンが7回、ボッタス2回とほぼ「戦闘力に見合った」ような感じで進行していました。通常であれば前半戦と後半戦の間に夏休みが入って、そこで勢力図の入れ替わりがあったり無かったりするわけですが、今シーズンはその夏休みもなく前半戦の流れを汲んだまま第13戦エミリア・ロマーニャGPまで続きました。今シーズンはこんな状態でチャンピオンも早々にみえているメルセデスが全予選を制してしまうのかなと諦めた矢先、久々トルコでまさかのレーシングポイント、それもペレスでなくストロールが初ポールを大差でかっさらってしまうのには驚きましたよね。第14戦トルコGPについては、以下もちょこちょこ話題となる大荒れGPの一つでした。荒れレースであっても、それを絶好のチャンスとしてもぎ取ったのは大きかったです。またまだ記憶に新しい最終戦アブダビGPでは2番手チームのフェルスタッペンが僅差でメルセデスを撃破し、遅ればせながらのポールポジションを獲得しました。年間のシーズン振り返りはまた別の機会でみていく予定としていますが、結局2020年はドライバー4人、3チーム、パワーユニットはメルセデスとホンダの2メーカーに止まり、フェラーリやルノー系からポールポジションはありませんでした。

《予選最速タイムと各チームの差》
今回も後半戦8戦のポールポジションを基点としたチーム最速予選タイムをグラフ化しました。
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トルコGPがどえらいことになっていますね。当時もお話ししましたが、トルコGPが行われたイスタンブールパークサーキットは久し振りの開催で初めて走るドライバーが多かった、以上に開催に先立ち行われたトラックの再舗装、さらに雨によって浮き上がった油と幾多の大波乱要素が合わさって行われました。そこで意外にも最強メルセデスが低迷し(決勝レースは優勝)そんな中レーシングポイントとレッドブルが健闘しました。ライバルからしたらポールポジション(優勝)を獲得できる今シーズン最大のチャンスでした。
グラフをぼんやり見てみると、大なり小なりあるものの各チーム似たような波形となっています。特異なのはトルコGPで圧倒的な適応力でポールポジションを獲得したレーシングポイント。あとサーキット様々な特性がある中でトップとのタイム差が上下せず、0.2〜0.5秒の範囲内におさめてきているのも面白いです。メルセデスですら苦戦したトルコにおいても、一人平然とそのタイム差を貫いています。メルセデスがせっかくペースダウンしたんだから、チャンスだったんですけどね(笑)律儀にトップのレーシングポイントとのギャップを保ちました。
これまでに様々な番狂わせを生んだ問題児のトルコGPを仮に外したグラフを作ってみました。
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イモラでのエミリア・ロマーニャGPとバーレーンGPが意外にも違和感無く繋がっているようにみえます。トルコGPに諸問題が無く、フルアタックできていた場合はどんな予選ギャップになったのか、想像すると面白いかもしれません。開催前は「ターン8」だの「ティルケの最高傑作」だの沢山言っていたものの、実際のところそれら持ち味を活かし切れない予選と決勝に終わってしまいました。来シーズンのF1カレンダーにはトルコGPは入っていませんが、もし入ったら、そしてドライ環境ならどうなるのかみてみたいですね。

1分切りのラップとなったバーレーン国際サーキットのアウタートラックと他のサーキットのタイム差と横並びにするのはおかしい!ということで、前半戦でも作図した「タイム差でなく割合」に換算してグラフを描くとこうなります。
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こうすることでギュッと圧縮されたライバルとの位置関係が間引きとなり、他サーキットと同じ指標で比較できます。同一サーキット、異レイアウトのバーレーン2連戦はそのままタイム差が比例するのかと思いきや、まあまあ近しいものの単純に比例しているわけではありませんでした。中でも面白いなと思ったのは、元気の無かったフェラーリ系3チームがバーレーンGP(GPトラック)よりもサクヒールGP(アウタートラック)でライバル(特にメルセデスやウィリアムズ)と比べて向上がみられます。バーレーン国際サーキットはストレートと鋭角コーナーからなる典型的なストップアンドゴーで、鋭角コーナーへの的確な進入角、コーナー直後での立ち上がりのスムーズな加速が要求されるサーキットです(予選編なので燃費は度外視)同じサーキットでもそれらが少ないレイアウトの方が彼らにとってはよかったのかもしれません。

《予選平均順位》
ドライバーの後半8戦の平均予選順位となります。後半戦はストロールの代走をしたヒュルケンベルグ、グロージャンの代走をしたフィッティパルディ 、ハミルトンの代走ラッセルのさらに代走となったエイトケンも載せたため、総勢23人になりました。それらスポットドライバーは斜線2色で区別してあります。
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三強はハミルトンを先頭に横一列、2番手台に並んでいます。あれだけ数多くフロントロウに鎮座し、2人よりも頭一つ出たハミルトンもトルコGPの6番手によって平均値を下げてしまいました。同様にボッタスはそのトルコで9番手に沈み、3番手を守り抜いたフェルスタッペンに結果として食われる形となっています。
レッドブルのもう一角でアルボンはフェルスタッペンからかなり離されましたね。後半戦8戦の平均順位は上から四番目ではありますが、平気順位としてはフェルスタッペンから4位離されています。アルボンとフェルスタッペンとの間には大抵マクラーレン2人やルノーのリカルド、レーシングポイントのペレスに止まらず、アルファタウリのガスリーやフェラーリのルクレールなどがライバルになりがちでした。レッドブルは優勝はできても、コンストラクターランキングのトップに近付けない理由の一つでもあります。そしてこのレッドブル勢の上をいくチームメイト格差になっているのがフェラーリです。ルクレールが8.13位に対して、ベッテルは13位ちょうど。差にして4.87位にもなります。同じマシンに乗り、方や才能アリとはいえF1参戦数年数勝のドライバー、方や歴代3位4回のチャンピオンを経験するドライバーがこの差ですから、単にマシンがよくない、合っていないでは説明つきません。ベッテルは来シーズンどうにか運よく中堅チームの移籍先があるのが救いですが、並のチャンピオンでこれをしでかしたら「終焉」の一言で片付けられる内容です。母国メルセデスのエンジンを積んだ新生アストンマーチンでの再起を願うばかりです。
中団で平均10.29位に位置するストロールあたりまでがQ3進出を戦ったクラス。15.25位のジョビナッツィあたりがQ1突破クラスになります。Q1突破も板についてきたウィリアムズのラッセルは13.75位にいるものの、第16戦サクヒールGPの「大抜擢」による2番手を含んでいるため、ウィリアムズ単体となると順位は15.43位まで落ち込んでしまいます。それでもジョビナッツィとライコネンのアルファロメオに割って入る形になり、Q1突破クラスと言っていい走りでした。

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続いてコンストラクター単位でみていきます。サクヒールGPなメルセデスから出走したラッセルの成績は「メルセデス」の方に入っています。ドライバー2人が2番手台、スポットのラッセルも2番手でしたので、平均は2.44位となります。ラッセルがメルセデスの予選成績を下げるような結果にはなりませんでした。2番手チームのレッドブルはフェルスタッペン個人が2.50番手だったのに対し、アルボンが6.50番手だったため、間をとる4.50番手と評価されてしまいました。
熾烈な中団争いは後半戦に速さをみせたルノーのリカルドの活躍もあって、前半で先行されたレーシングポイントとマクラーレンを上回る8.06番手に浮上し、逆に後半戦が2人揃っておとなしめであったマクラーレンが9.19番手まで落としています。チャンピオン争いにはだいぶ遠いこれら3チームですが、ライバルとしのぎを削る白熱さはトップより楽しめました。近年のF1、特に今シーズン組み込まれた各サーキットは追い抜きに手を焼くサーキットが多かったため、この予選順位がポイントランキングにも波及してきます。本来はチャンピオン争いでこのような至近戦が繰り広げられると、なおいいですね。
フェラーリはルクレールの健闘も虚しく、アルファタウリに僅差で負けた10.56番手。そしてシーズン後半戦のビリチームはハースとウィリアムズが仲良く17.44番手で並びました。ハースもウィリアムズもスポット参戦者が混じっていたわけですが、ラッセルの代走を担ったエイトケンは18番手でしたので、ビリではありませんでした。頑張りましたね!

《予選チーム内対決》
予選編の最後は予選順位でチーム内の白黒を判定する「チーム内バトル」です。いつものことながら、予選はリタイヤが無く順位がカッキリ決まるため引き分けはありません。ただ後半は第10戦から最終第17戦を対象としており8戦分で戦わせますので、勝敗の引き分けはあります。IMG_7738メルセデスはハミルトン&ラッセルが4勝、ボッタスは単体で4勝のためイーブンです。レッドブルはフェルスタッペン8勝でアルボンは完敗。シーズン通しは以降改めてやる予定ですが、先に言ってしまうとシーズン全17戦でフェルスタッペンに一度も勝てませんでした。まあまあ、F1は予選成績が全てではありませんし、決勝レースで追い抜ければぶっちゃけた話何位でもいいんです。レースはアグレッシブな走りをみせてくれるし、元気があってよかったのですが、チームからは烙印を押された形になりましたね。ほか、偏りの大きい7勝1敗だったのがルノーのリカルドVSオコン。ウィリアムズのラッセル&エイトケンVSラティフィですね。フォローしておくと、ラッセルの1敗はエイトケンによるもので、シーズンを通してみればラッセルはラティフィ「には」負けていません。6勝2敗組のフェラーリは先述の通りとして、アルファタウリの方も少なからず去就に影響のある勝敗となりました。尻に火がつき始めた終盤でクビアトも健闘しましたが、時既に遅し。個人的に期待していたドライバーの一人だけに、シート喪失は残念です。まだ若いし復帰の経験もある苦労人ではありますが、次はさすがに厳しいだろうな。

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2020年も残り少なく、年内に終えられるかどうか怪しくなってきましたが、何とか年内のことは年内に、という心構えで次も頑張ります。

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7月から始まった2020年シーズン、ドライバーをはじめチーム関係者や運営の方々、そして我々ファンも転戦連戦お疲れ様でした。このタイミングを使い、2回に分けて2020年シーズンを振り返っています。今回は「決勝編」と題して各データをまとめましたのでご覧下さい。

《優勝者》
 第1戦 ボッタス    (メルセデス・M)
 第2戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第3戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第4戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第5戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)
 第6戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第7戦 ハミルトン   (メルセデス・M)
 第8戦 ガスリー    (アルファタウリ・H)
 第9戦 ハミルトン   (メルセデス・M)

前半9戦の優勝者一覧です。予選は見事なまでの「メルセデス祭り」ですので決勝もそうなっちゃうのかなと思いきや「全戦優勝」は避けられた形となりました。優勝の内訳はハミルトンが6勝で勝率は66.7%。ほか第1戦オーストリアGPのボッタス、第5戦の70周年記念GPはフェルスタッペン、そして大波乱で運の要素が強い第8戦イタリアGPで初優勝を挙げたアルファタウリのガスリーが1勝と、勝率はそれぞれ11.1%。3人を束ねてもハミルトン1人に敵いません。メルセデスの速さは予想できたけど、まさかここまでハミルトンに偏るとは。スポーツにあまり運やタラレバを言ってはいけないけど、ハミルトンは第4戦イギリスGPのタイヤバーストを逃げ切るという強運も持ち合わせていました。何かと記録更新の可能性を秘める今シーズンも相変わらず手強いし、堅実ですね。ちなみにパワーユニット別に優勝をみるとメルセデス系が7勝の77.8%、ホンダ系が2勝の22.2%となり、ルノー系とフェラーリ系2社の優勝はありません。

《決勝平均順位》
予選と同様の色遣いで決勝順位を平均化してグラフにしています。毎年毎回恒例のヤツですので、算定方法はご承知頂いているかと思いますが、決勝リタイヤは自爆やもらい事故関係無く「20位扱い」としていますので、印象よりも低めの値を示す場合もあります。たださすがに2戦欠場を強いられたレーシングポイントのペレスを「2戦リタイヤ」とするのは可哀想なので7戦の平均値としましたが、代走ヒュルケンベルグの第4戦イギリスGPの「スタートできず」は申し訳ないのですがリタイヤとしました。恨むならmiyabikunではなくチームを恨んで下さい(笑)まずはドライバー単位です。image
予選で平均1.22位を叩き出したハミルトンは2.11位に順位を落としています。ポールポジションからは1位を保たない以外は順位が下がる、こればかりはキングとはいえ仕方が無い。7位に沈んだ第8戦イタリアGPが荒れなければ、もう少し高い位置をいっていた可能性はありました。ところがこれよりも2位につけるボッタスの方はそうも言っていられません。予選は平均2位ちょうどだったものが、決勝で3.56位に下がる。これはすなわち「決勝で順位を落とす=ライバルよりポイントを稼げない」ことを意味します。もちろんココでの最大のライバルといえば、ほかでも無いチームメイトのハミルトンです。つまりこんな内容でレースを続けていても、永久にチャンピオンにはなれません。ボッタスも充分に速いドライバーですし、自身は頑張っているのでしょうが、もっと頑張らないとなれない。同じ時代、同じチームにハミルトンがいたのは運が悪かったとしか言えませんね。
平均順位3位は優勝や表彰台を重ねるフェルスタッペンでも、フェラーリに移籍を決めたサインツ先輩でもなく、後輩の最年少ノリスくんでした。早くも念願の表彰台を獲得し、予選の速さもさることながら、決勝も果敢に上位を獲ってきます。前半9戦でリタイヤは無く、第3戦ハンガリーGPの13位完走以外は全て入賞圏内に入れてきます。ちょっと不思議な結果になったのは平均8.11位に終わったフェルスタッペンでしょうか。あれだけ安定した予選3番手と全ての順位の表彰台に登壇しているのに、アルボンに負けています。これは9戦中3レースでリタイヤをかましてしまい「miyabikun式算出法」のイタズラによるものです。表彰台かリタイヤかの白黒はっきりした内容だと不利に働きます。リタイヤはフェルスタッペン起因というよりかはアクシデントがほとんどなため、本人としてもやり切れない気持ちになるでしょう。
平均順位結果全体を眺めると、ボッタスまでが表彰台確実範囲。9.11位で8番目につけるストロールまでが入賞確実圏内。他それ以下という分類ができます。10.78位のサインツから12位ちょうどのベッテルあたりが混戦で、残り2枠の入賞を取り合う感じとなっています。フェラーリ2人は揃いも揃ってこの集団に呑み込まれてしまいました。ルノーのオコンやアルファタウリ2人はいつでも入賞を狙ってきますので、今シーズンのフェラーリはそのあたりがガチのライバルと言えます。image
続いてチーム単位の平均順位になります。予選編と同様にシーズンのパワーバランス、コンストラクターズ順位に直結してくる指標となります。予選編以上にメルセデスが鉄壁の表彰台確実圏内に鎮座し、2番手チームのレッドブルと大きな差を築いています。本来であればこの間にフェラーリが入り込むのが近年の流れであったのですが、今シーズンはそれがなく、レーシングポイントやマクラーレン、ルノーといった中団チームにシェアする形となりました。レッドブルも実のところそれらライバルに迫られていますので、安泰とは言い難い位置です。マクラーレンの堅調は昨シーズンからも感じ取れていましたので大した驚きではありません。しかし「メルセデスのコピー」と揶揄されたレーシングポイントは「周囲の予想を裏切らない」速さで予選のみならず決勝でも切れ味と粘りのある走りをみせてくれています。中でもストロールが非常に成長し「下手クソなお坊ちゃま」から脱却して第8戦イタリアGPで二度目の表彰台に登壇しています。
どうしても目がいく「フェラーリの行方」は上から7番目、下から4番目で一応「ワークスチームの意地」はみせています。ただフェラーリにとって最重要GPとされるイタリアGPとムジェロでのトスカーナGPではリタイヤもあってハースやアルファロメオの後塵を拝するレースをしてしまっています。予選ではセットアップが決まらず速さが無いため中団に沈み、決勝は中団スタートが仇となってアクシデントに巻き込まれたり追い抜きが困難と、近年稀にみる不作のシーズンであることが早い段階から露呈されました。

《決勝走行周回数》
予選は「一発の速さ」があればいいし、決勝に向けていいスタート位置を得ることが目的。決勝は速さはさることながら、いかにライバルとの位置関係や戦略を駆使して規定された周回数をこなす「賢さと安定感」が求められます。スポンサーからの支援を受けてF1は成り立っているので、例え遅くてもパワーが無くても走ってナンボ。こちらもドライバー別からみていきましょう。
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この前半9戦は全てを完走すると538周となります。メルセデス2台だけが優勝しようが表彰台圏外になろうが全完走を果たしています。周回遅れもありません。急遽銀のカラーリングが黒になってもメルセデスはメルセデスですね。メルセデスに次いだのは決勝最終盤まで攻めの走りをして一つでも前で入賞を目指すノリスが2周足らずの536周でした。第3戦ハンガリーGPの13位、第6戦スペインGPの10位入賞がそれぞれ1周遅れとなっています。この後みるドライバーズランキングでも先輩サインツの上をいっていますし、この若手、将来が本当に楽しみです。
ほか、上位には予選でチームメイトとの開きがあるだとかパッシングがアグレッシブ過ぎだとかもう一度降格させるぞ、なんて叩かれがちなレッドブルのアルボンが消化率99.1%の533周。戦闘力はまるで無いクソ遅マシンと自らの老体にムチを打ちつつ健闘するアルファロメオのライコネンが消化率95.7%の515周。あといつもどこを走っているのかよくわからないけど、デカいネタは相方に比べたら控えめ、ポイントもお決まりの控えめハースのグロージャンも何気に511周走破しています。
近年はマシントラブルによるリタイヤはだいぶ少なくなりました。しかし今シーズンはタイヤバーストにスタートや再スタート直後の接触が多く、セーフティカーの出番も多い印象です。セーフティカーが出れば、長いレース中に拡がる隊列やタイム差もリセットされるため、入賞は逃しても周回遅れは免れるケースが出てきます。よって、その状況下でも周回をこなせないドライバーは「そのセーフティカーを呼ぶきっかけやそれに巻き込まれた者」や「スタート直後やレース序盤で大クラッシュした者」になります。繰り返しになりますが、中団スタートになれば、スタート直後の混乱に巻き込まれがちですし、無理なパッシングを仕掛ければ、自らの位置や寿命を早めてしまうこともありますから、予選でいかに前でスタートできるか、また抜き辛いマシンで抜き辛いサーキットやコーナーで抜けるタイミングを見計らうことができるかが現代F1の必須要求です。image
チーム別の周回数になります。各チーム2人でエントリーしていますから、周回数は倍です。メルセデスは当然チーム単位でも満点で2位のマクラーレンに対して100周引き離しています。こんなこと言っちゃいけないんだけど、速さも強さも距離も全てにおいてメルセデスが他との次元が違い過ぎて逆に目立ちます。メルセデスが仮にいなければ、もう少し見応えや盛り上がりのあるカテゴリーになると思うのですが、、これがスポーツだしメルセデスが頑張っている賜物ですから、間違えたことは全くしていませんね。それにしても、一時期は最大のライバルと言われたフェラーリが消化率77.2%の831周のビリですからね。レースの3/4程度しか走れないし、その上遅いでは後半戦もお先真っ暗です。ただフェラーリ様はF1における最重要チームですから、こんな順位や仕事量であっても、これらライバル達よりも分配金はたんまり貰えます。これがミスターF1ことフェラーリなのです。

《ファステストラップ獲得者》
 第1戦 ノリス     (マクラーレン・R)71/71周
 第2戦 サインツ    (マクラーレン・R)68/71周
 第3戦 ハミルトン   (メルセデス・M)70/70周
 第4戦 フェルスタッペン(レッドブル・H)52/52周
 第5戦 ハミルトン   (メルセデス・M)43/52周
 第6戦 ボッタス    (メルセデス・M)66/66周
 第7戦 リカルド    (ルノー・R)  44/44周
 第8戦 ハミルトン   (メルセデス・M)34/53周
 第9戦 ハミルトン   (メルセデス・M)58/59周

パソコンやタブレットでご覧頂いている方は違和感が無いかもしれませんが、スマートフォンからご覧になる方は変に改行されて見辛いかもしれません。ごめんなさい。こうなる理由は今回に限らず「フェルスタッペンの名が長いから」(笑)ファーストネームの「マックス」にすれば解決するのですが、ファーストネームはmiyabikunこのブログで基本的に使いません。 文中ではキングだクソガキだおっちゃんだのと変なあだ名をつけたり、一時期変則的に「フェルスタ」と略したこともありましたが、ダサいので止めました。miyabikunの変なこだわり。
入賞圏内フィニッシュで1ポイント得られるシステムとなる2年目。今までもこの制度には異論と不満を述べてきたわけですが、今シーズンも取り組み方としては変わりませんね。特にメルセデスあたりがレースに余裕が出ると、遊び半分で狙い出すところが何とも気に食わない(笑)タイミングもガソリンが軽く、レースに決着がつきつつある最終盤で記録されるのがセオリーになっています。
メルセデス以外の獲得者をみると、序盤のレッドブルリンクでの二連戦ではマクラーレンの2人、第4戦イギリスGPではフェルスタッペン、第7戦ベルギーGPはルノーのリカルドが最終周でマークしました。ルノーはストレートが長いパワーサーキットにおいて速さをみせてきました。リカルドはチームに「来シーズンの復調」なる餞別を渡していけるのか。

《決勝チーム内対決》
予選と同じく、決勝も「チーム内対決」させてみましょう。決勝は予選には無い「リタイヤ」が存在するため、チームの両ドライバーがリタイヤした場合は「イーブン」の判定でグラフ中央にその数を示すようにしました。
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チーム内格差が出たのはメルセデス、ルノー、アルファロメオが7対2。レッドブル、マクラーレン、レーシングポイント、ウィリアムズが6対3となりました。メルセデスはさっき散々ディスったし、ルノーの勝者リカルドは来シーズン移籍してしまうのでいいとして、アルファロメオは一言言っておきましょう。観戦記でも口癖の如く繰り返し書いてきましたが、ジョビナッツィはとにかく「下手クソ」です。マシンが遅いとかまだ経験が浅いとか、相方がライコネンでは厳しいとかではなく、単に下手クソ。以上!(笑)ルノーのオコンも久々の本戦走行となりましたが、前回はもう少し攻めと粘りのある走りができていました。来シーズンは後輩としてアロンソが加入します。かなり手強いチームメイトですので、今のうちにリカルドのいいところを沢山盗んでおきましょう。
特筆すべきはレーシングポイントのストロールの9戦6勝が光ります。途中ペレスが離脱してベテランの代走ヒュルケンベルグとの対決をものともせず、チームの飛躍にしっかり貢献していますね。速いマシンは乗っていて楽しいと思います。来シーズンはオコン同様に手強い後輩の加入が決まりました。チーム内に味方も多いし、活躍する同世代の中に混ざってより成長しましょう。

《ポイントランキング》
最後はF1最大の目的であるポイントランキングです。まだ前半9戦しか終えていないのに、早くもある程度チャンピオン候補者が絞られてきています。今回のドライバーズランキンググラフはトップ3人と4位以下の2段階に分けて作成しました。トップ3人はメルセデスの2人とフェルスタッペンです。ハミルトンが9戦で獲得したポイントは190であり、仮に後半戦であと倍獲得するとするとしたら380ポイントになります。優勝とファステストラップポイントを加算した26ポイントを残り8戦で稼げるのは208ポイント、ということは、チャンピオン争いはこの3人しか挑戦権が残されていないと考えていいと思います。
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第1戦で優勝したボッタスがランキングトップに座ったのは第2戦終了までで、第3戦以降はハンガリーGPで優勝したハミルトンがトップに立ち、さらに優勝を重ねています。ボッタスは第4戦イギリスGPで入賞圏外の11位で終えた以降はフェルスタッペンに抜かれ、前半戦終盤のイタリア二連戦で単独の2位に落ち着きました。フェルスタッペンは第1戦のリタイヤでダッシュにつまずき、2位3位に甘んじたレースが続いた時点でハミルトンとの差が付いてしまい、さらにはイタリア二連戦のリタイヤがかなりの痛手となりました。やる気充分のフェルスタッペンとは裏腹にマシンがついてこないというもどかしさのまま、後半戦の巻き返しに期待が寄せられます。かなり苦しい状態ではあるものの、微かにチャンピオン獲得のチャンスはまだ残っています。image
こちらのグラフは色遣いが複雑で見難いと思います。ごめんなさい。4位以下は「メルセデス以外の残り一枠の表彰台」をかけて熾烈なランキング争いを繰り広げていますね。こちらのグラフは煩雑なため「優勝」「ファステストラップ」の記載は止めました。このグループのトップを走るのはマクラーレンのノリスで65ポイント。ただし第9戦トスカーナGPでようやく初表彰台を獲得したレッドブルのアルボンがハイペースで追い上げてきました。さらには同じく表彰台登壇のストロールがペレス先輩を上回る戦績で侮れません。ライコネンはトスカーナGPでようやく今シーズンようやく初ポイントを獲得したことで、現時点のノーポイントはウィリアムズの2人とハースのグロージャンの3人となっています。グロージャンは走行距離は上位でも、未だ「エンジンがかからず」ですね。image
コンストラクターズポイントグラフは一枚にまとめました。メルセデスはグラフの傾きを変えることなく、ライバル達とは別の次元でひた走っています。レッドブルの行く末はマシンの信頼性と「アルボンの頑張り」にかかっています。今の調子のままが続くとピンクやオレンジに食われてしまう、なんて可能性もゼロではありません。

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予選編に比べて決勝編はボリュームも多く、最後の方は尻すぼみな感じになってしまいましたが、2回に分けて何とか第10戦ロシアGPが始まる前にシーズン前半9戦を振り返ってみました。今後もヨーロッパを主体にロシア、ドイツ、三たびのイタリア、そして中東エリアへと転戦していきます。大筋の勢力図に変化は無いでしょうが、もう何回か番狂わせのGPがあるかもしれませんね。

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今シーズンは全17戦で争われることが決まったため、先日の第9戦トスカーナGPがシーズンのちょうど折り返しとなります。次戦第10戦ロシアGPまで一週空きますので、このタイミングで前半レースを振り返りたいと思います。今回は予選編です。

《ポールポジション獲得者》9/21追記
 第1戦 ボッタス (メルセデス・M)
 第2戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第3戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第4戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第5戦 ボッタス (メルセデス・M)
 第6戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第7戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第8戦 ハミルトン(メルセデス・M)
 第9戦 ハミルトン(メルセデス・M)

記事アップ時は記載するまでもないかなと省略していましたが、一応シーズンの振り返りには残した方がいいと思い立ち、追記しました。
前半9戦のポールポジションは全てメルセデスによるものです。予選はメルセデスだけのためにあるわけではない、と声を大にして言いたいのですが、速いので仕方がありません。第8戦イタリアGPから「予選モード禁止」(決勝も同じエンジンモードを使用しなければならない)が導入されたものの、臆することなく最速神話は覆りませんでした。惜しいのが無かったわけではないけど、メルセデスが確実に獲ってきました。内訳はハミルトンが7つ、ボッタスが2つであり、この後出てくる「チーム内対決」の結果にそのまま直結しています。ポールを獲ったモン勝ち。明瞭!

《予選最速タイムと各チームの差》
いつものまとめ回と同様に、予選後に毎回速報版の「最速タイムと各チームの差」を0.001秒単位で整理しグラフ化したものになります。各チームのカラーリングもmiyabikunの独断と偏見で選んでいます。メルセデスについてはシルバーとエメラルドグリーンで定着していたものを今シーズンは急遽ブラックに変更してきました。メルセデスが「一番ブラック」ではあるのですが、ブラックはいつものハースに譲り、今までのまま同じエメラルドグリーンを使いましたので結果的に昨年と色は変えていません。
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各GPのポールタイム(一部予選最速タイム)を基点とし、遅れ具合をプロット。それをチーム単位で結んでいます。同じサーキットを使ったGPが2箇所ありつつも、ウェットコンディションであったり、タイヤコンパウンドに違いがあったこともあり、イイ感じにデコボコした波形となりました。最速タイム=メルセデスのため、単純に「メルセデスとの差」としてみることができます。
昨年のシーズン1/3まとめ(2019/6/17掲載)と比較してみると、行われるGPに違いはあれど、絶対的テールエンダーの地位にいた水色のウィリアムズが今シーズン前半は「完全なる」テールエンダーではなくなりました。レッドブルリンクでの第2戦シュタイアーマルクGPの1.811秒遅れから第8戦イタリアGPの2.7秒遅れの0.9秒間におさまるタイムを刻めています。先日8/25に「一年でどれだけ速くなったか」と題し、同一サーキットでの割合比較をしており、そちらの方が分かりやすいのですが、昨年3.0〜4.5秒遅れが当たり前であったシーズン序盤と比べて劇的な飛躍をみせていることがわかります。特にエースのラッセルはチームメイトに一度も負けることなく、Q2に進出し続ける頑張りをみせていますよね。シーズン前半のテールエンダーはワインレッドのアルファロメオや黒のハースにバトンタッチされました。グラフ全体を眺めていくと、最速無敵のメルセデスに続く2番手は完全にレッドブル(というよりフェルスタッペン)が定着しましたね。結局前半9戦全てでメルセデスが最速を獲ったわけですが、雨の第2戦Q2はトップタイムのハミルトンまで0.113秒差まで詰め寄りました。一方で昨年の2番手チームはというと、確か紅色の、、ライバルに呑み込まれて、何番手か分からないくらい混戦のタイム差をつけられるまで離されています。特に昨年最速を誇ったベルギー、イタリアの両パワーサーキットにおけるタイム差は大きく、ベルギーGPはハース、アルファロメオ共々ライバルに大きく引き離されました。
今シーズンの大飛躍といえば、前評判通りのレーシングポイントでしょう。テクニカルなハンガリーと70周年記念GPでメルセデスから0.9秒落ちとはいえ二番時計をマークしました。ひとえに「メルセデスからの恩恵」と合わせて、ストロールの成長と代走ヒュルケンベルグの活躍を評価したいですね。他、昨シーズンに引き続きマクラーレンの安定感と速さをウリとするルノーについてもフェラーリを食う走りができています。
本来タイム差は「サーキットの全長や特性」に左右されるため、比較はナンセンスです。そこで最速タイムを100%とした割合に換算し、グラフ化してみました。image
あまり見た目上タイムグラフと変わり映え無く、順位こそ変わりませんが、こんな見栄えになります。第8戦イタリアGPから「予選モード禁止」となりました。そこで参考までにタイム差、割合共に目立たない程度に薄緑色で強調しています。エンジンメーカーで差が出るのかなと思ったのですが、これらグラフからその様子はうかがえませんでした。兎にも角にも、メルセデスはライバルから頭一つ出た最速であったということを知らしめられます。

《予選平均順位》
次はドライバー別の予選平均順位です。レーシンポイントのペレスはイギリス二連戦で欠場していますので参戦した7戦の平均を、代走のヒュルケンベルグは2戦の平均となり若干アンフェアではありますが、ペナルティ降格前の予選順位を平均化して低い順に並べるとこうなります。image
参考までにQ1落ちに相当する15位とQ2落ちに相当する10位破線を入れてみました。ハミルトンは9戦中ポールポジション7回、2番手2回(1回は5番手降格スタート)の好成績で唯一の1位台となっています。相方ボッタスはポールポジション2回を獲得して平均は2位ちょうどということで、予選は完全にメルセデスが制しました。昨年序盤はフェラーリにもポールポジションがあったため、ここまで高い水準には達していませんでしたので、今シーズンのメルセデスはまさに敵無し状態。3番手が多かったフェルスタッペンは何とかそのまま3位台を死守する形で、これも大方予想通りかと思います。
問題はそれより下。メルセデスとフェルスタッペンが上位を占めたこともあり、第2グループに位置するレーシングポイント、マクラーレン、ルノーらドライバー8人が7位台から8位台中盤までで大混戦となっています。ここまでがQ3進出常連クラスです。特にレーシングポイントとマクラーレンはいい勝負をしてくれていましたね。ペレスと大差がつくと思われたストロールも第3戦ハンガリーGPに3番手を獲得して非常に頑張りました。
その次のオコンからクビアトの4人(もしくはラッセルも含めた5人)のグループはQ2クラスです。平均8.44位のルクレールに対して、ベッテルの今シーズン前半戦はいいところを全く見せることができず、腐りに腐り切った平均11.56位に沈んでいます。マシンの不出来もさることながら、ベッテル自身の「やる気、意気込み」も感じられなかったように思います。Q2にちょこちょこ顔を覗かせたウィリアムズのラッセルは平均15.67位となりました。昨シーズン1/3期は平均18.71位だったことから考えれば、喜ばしい内容ですね。
アルファロメオのライコネンを先頭とした下位5人はQ1敗退常連でシーズン前半を終えています。新人のラティフィを除く4人は見事にフェラーリパワーユニット使用車です。フェラーリは平均にすると一つ前のグループに踏みとどまったものの、ベッテルは第8戦イタリアGPでライコネンに、第9戦トスカーナGPはライコネンとハース2台に上回れているわけですから「ワークスだから」といって安心していられる状況でもありませんね。まあベッテルについては先述の「やる気」の点で後押しとなる何かが欠けていそうですが。
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コンストラクター別の平均順位になります。いわばこれが「速さ」という点の勢力図と言っていい気がします。メルセデスが完全な一人旅、ドライバー2人のポールポジション争奪戦となっており、レッドブルもチーム単位でみればレーシングポイントやマクラーレンに詰め寄られている状況です。これはアルボンがフェルスタッペンから離されて、レーシングポイントとマクラーレンに先行されているためです。毎度ながら決勝ではアグレッシブな走りをみせるアルボンですが、予選時点で格差が付き過ぎです。予選をフェルスタッペンに近い位置で終えることができるようになれば、アルボンはもっと表彰台登壇が楽になるはずです。
フェラーリの前半戦はルノーとアルファタウリに挟まれた平均順位10位ちょうどの6番手チームに終わりました。残念だけど今シーズンは完全な不発。早期なドライバーラインナップ確定と合わせて、気持ちは来シーズン以降の飛躍に向けて準備をし始めていい気がします。
下位の3チームも実に拮抗しています。この後またチーム内対決で明らかにしていますが、テールエンダーから脱したウィリアムズはラッセルの健闘をラティフィで帳消しにする形でハースに負けてしまいました。ラティフィは新人とはいえ9戦を経験し、F1マシンや予選に慣れてきたはずですから、シーズン後半でハースやアルファロメオに上回る走りができる可能性を秘めています。アルファロメオのシーズン序盤こそジョビナッツィが先行する予選が続いたものの、高速連戦に入れば結局ライコネンに上回られ、チーム順位は最下位に転落しました。チャンピオン経験者をもってしても、大苦戦を強いられています。

《予選チーム内対決》
予選まとめの最後は「チーム内バトル」です。左手のファーストドライバー、右手のセカンドドライバーの分けはmiyabikunの独断で決めさせて頂きました。ペナルティ降格を無視、順位がはっきり表れるため、引き分けはありません。
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チーム内格差が大きかったのはレッドブルとウィリアムズが9対0、ルノーが8対1、メルセデスとフェラーリとアルファタウリが7対2となっています。まず9対0についてウィリアムズはともかくレッドブルはちょっといただけませんね。単に順位上負けているだけならばまだしも、先程みたようにフェルスタッペンとアルボンの予選に開きがあることがマズい。コンストラクターズランキングは単独の2位につけてはいますが、マクラーレンはダブルでポイントを得るポテンシャルを兼ね備えていますので、レッドブルにありがちな「一台リタイヤ」をやらかした日にはシーズン終了時に痛い思いをしかねません。メルセデスの7対2についてはポールポジションか2位かの差の勝敗ではあるものの、一昔前のF1であれば問題になるものではなく、決勝のレースペースやピット戦略でリカバーできる話。でも現代のF1は違います。ましてや前にハミルトンが立てば、ボッタスにはやり返すポテンシャルがありません。ボッタスがハミルトンを打ち負かすには「予選から常に前に立つこと」が絶対条件です。
逆にチーム内で拮抗しているのはマクラーレンやアルファロメオ、ハースの3チームが5対4となっています。面白い点として「平均順位も拮抗している」こと。マクラーレンは来シーズンにフェラーリへの移籍を決めたサインツに食らい付く若手ノリスの健闘が光ります。決勝については後日改めてみていく予定としていますが、ノリスは開幕戦で初の表彰台も獲得し、ドライバーズランキングについてはサインツをも上回る4位につけています。観ていて非常に面白いチームに成長しています。またいよいよ最年長もココまでかという印象で始まったアルファロメオのライコネンも、9戦終えてジョビナッツィに勝ち越しています。本来はこんな位置で争っていていいドライバーではないのですが、年齢は10歳以上離れています。最高峰カテゴリーの過酷な状況下で若手に屈することなく戦う姿には同世代として頭が下がります。ハースは、、何にしても「仲良し」ですね(笑)よく似た2人で予選、決勝関わらず今シーズンもネタをしっかりとぶち込んでくるあたりが憎めません。

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全てのドライバー、チームの細かな分析には至りませんが、ひとまず予選に的を絞って整理してみました。次回は決勝についてみていきたいと思います。

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