F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

カテゴリ: F1 de Let's study!

先日は2010年代から5問出題した「F1コレどのGP」ですが、えーご好評につきまして(?!いやーそうでもない)今回も引き続き2010年代に行われた印象的なレースやシーンから5問出題します。どの年のGPかをどしどしお考え下さい。

Q①
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「わーいわーい!がんばれふぇらーり!」
どこからどう見てもフェラーリファン、小さなティフォシです。フェラーリは強い時も強くない時もF1の代名詞。イタリアのみならず世界各国にたくさんのファンがいます。
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「ウチのスタートは2、4番手。この期待に応えねば」
シーズン序盤のヨーロッパラウンド初戦。首脳陣も決勝スタートを静かに見守る。
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スタート!2番手のベッテルがいい!トップでターン1に進入。4番手ライコネンのアウト側にはレッドブルのフェルスタッペンが並びかけていく。
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接触!ライコネンの左フロントタイヤは内側に折れ、タイヤスモークを上げながらストップ。トラック外でマシンを止め、0周リタイヤ。。
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「うーーっ。。ぶつかっちゃったよう。。」
先程の笑顔から一転、顔をくちゃくちゃにして泣く表情に。ベッテルはトップに浮上していますから、この表情からして明らかにライコネンファンということが判明しました。一方で隣のお兄さんは唇をかむ。ハミルトンも順位を落としてしまいましたから、スタートではファンそれぞれの思いが表れてきます。
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(マズった。。少年の思いを台無しにした。。)
普段はひょうひょうとしているライコネンもオープニングラップでのリタイヤは虚しさしか残らず。背中が寂しい。
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(よし、レースは終わっちまったし、待ってろよ)
ライコネン、動きます。
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「ほらよ。ありがとな。いいか、もう泣くなよ」
「えへへ、やった!」
先程スタンドで悔し涙を流した少年はフェラーリのモーターホームに呼ばれ、生ライコネンと一緒にレース観戦をしましたとさ。ライコネンはパパになったばかりですから、ステアリングを置けば子供は可愛くみえるでしょう。だいぶ丸くなったなぁ。

Q②
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予選終了直後の写真撮影の風景になります。立ち位置からわかるようにメルセデス2人に打ち勝ったレッドブルのリカルドがポールポジションを獲得した模様。近年はレースでの追い抜きが難しくなり、スターティンググリッドはかなり重要です。特にこのサーキットで勝つにはその要素が最重要。
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決勝のスタートは雨。ただでさえランオフエリアが限られ、ガードレールに囲われるサーキットですから危険度も増します。しばらくはセーフティカー先導でレースが進行します。レースが進むにつれ路面は乾き、各車ウェットからインターミディエイト、さらにインターミディエイトからドライへとタイヤを替えていく。
32周目にトップのリカルドがドライタイヤへの交換のためピットインすると、
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左リヤが無い。来ない。まだか?!
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何と静止時間13.6秒!1回目のインターミディエイトに交換した時の3.6秒から考えれば、10秒、4倍近いロスをしでかしたことになります。問題はそのロスをもってどのタイミングでトラック復帰できるか。
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ハミルトンの後ろ、2位。。レースはまだ前半ではありますが、ココはモ◯コ、モ◯テカ◯ロ。果たしてトラック上でかわせるものか?!
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残念ながら順位は変わらず。予選でポールポジションを獲れば、優勝するのに絶対的有利と言われるココで、チームの失態によりその権利を失う。ニコニコ笑顔がトレードマークのリカルドは2位ではうかばれず「無」になっています。

Q③
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スタンドには綺麗なマスゲーム。黒に赤に金か。この国の国旗でしょうか。かなりのヒントになりそうです。
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ポールポジションはフェラーリのベッテル。表情はやや険し目。それもそのはず、現在ポイントランキングも1位で久々のチャンピオン返り咲きに向けて集中モード。ここでポールトゥウィンとなれば、チャンピオン争いもだいぶ有利になります。
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逃げるベッテル。18周目は2位ボッタスに対して4.7秒の差を付け、チャンピオン獲得をより確実なものにしたい。
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レース中盤にレーダーが小さいながら雨雲の接近が映し出されています(右側のレーダーの中心にはGPのヒントとなる形が見えています)
ザウバーのルクレールらは45周目にインターミディエイトに履き替える。順位に影響がありそうです。
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あーやっちまった、、。ベッテルは52周目のスタジアムセクションでコントロール不能に陥り、グラベルにハマる。
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悔しい悔しい!ベッテルはステアリングを叩くわグラベルを蹴るわ、自らのミスを悔やむ。ベッテルのその後はどうなったか。ベッテルはフェラーリ時代にチャンピオンを獲得していないということから、以降逆転されたということ。このレースを落としたのはかなり痛手でした。

Q④
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スターティンググリッドの風景です。フロントロウはメルセデス、セカンドロウはレッドブルの模様。この時代はメルセデスがフロントロウをガチガチに占めていましたね。メインスタンドの屋根は膜を使ったなかなか奇抜なもののようですね。
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回り込むターン1で接触!見辛いですが、スタートダッシュが効いたベッテルの左フロントがロズベルグの右リヤを突く形で回転させてしまいました。この回り込むコーナーは「某大手レンタカー会社」のロゴマークのような線形をしています。これもGP決定の手がかりになりそう。
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ニコが後退すれば、こちらとしては儲けモン。逃げるハミルトンは一人旅を続けています。こりゃ楽なレース展開になったもんだなあ。と余裕をかましていると、、
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あら珍しい。パワーユニットから白煙が上がっています。無敵を誇るメルセデスとて、こうなってしまえば何も出来ない。逆を言えば、こうでもなってくれないとライバルはなかなか捕まえることができませんでしたよね。いつだかの時代、レースと同じだなぁ。
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メルセデスの2台、そしてフェラーリの速い方が消えてくれれば、主役は僕らだ。レッドブルがワンツーフィニッシュをおさめ、チームクルーも大喜びです。3位はというと
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うわ、まさかのメルセデス。ロズベルグしぶとく生き残っていたのね。後退したと思いきや、やっぱりチャンピオンマシン。3位でしっかりフィニッシュできちゃうメルセデスでした。

Q⑤
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あるレースの5位6位対決になります。レッドブル2台がコーナーの出口外側でホイールトゥホイールのバトルを繰り広げています。ホイールトゥホイールというより、もう完全に触れ合ってタイヤスモークを上げていないか?!大丈夫か、チーム内バトル。ちなみにアウト側が先輩リカルドで、イン側が若手のフェルスタッペンになります。
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リカルドに対して、フェルスタッペンは容赦無く食らい付き、またも両者ハードブレーキングでタイヤスモークを上げてバチバチです。
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「ねえ、アイツ生意気よ。パパ」「うーん、だな」
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サーキット屈指のロングストレートで今回はフェルスタッペンが前でリカルドが後ろ。リカルドは0.5秒のギャップをDRSを使って仕留めるつもりか。気を付けてよ?
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うわ、やった。。前のフェルスタッペンは頑なにラインを譲らず、リカルドはこじ開けにかかるも、直列繋ぎのようにリカルドのノーズがフェルスタッペンのリヤを浮き上がらせてターン1へ。
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「言わんこっちゃ無い。全くくだらん」
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トップ争いでは無かったものの、レースはこれで残り10周を残して同士討ち。この後のガレージでどんな会話が繰り広げたものか。


以上、今回も2010年代から印象的な5レースの抜粋して出題しました。言われてみれば、どこか見覚えあるシーンばかりだったのではないでしょうか。
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AA「なあ、一番右の先輩。真面目に解いてるらしい」
LN「マジで?!相変わらず真面目やなぁー」

miyabikunこれでも真面目に出題しているんだから、君らも是非参加して下さいよ!産まれていない時代じゃないわけだし。君らF1に関するクイズよ。
よろしいでしょうか?!答え合わせいきますよ?

A①:2017年第5戦スペインGP
   (観戦記は17/5/15掲載)
A②:2016年第6戦モナコGP
   (観戦記は16/5/30掲載)
A③:2018年第11戦ドイツGP
   (観戦記は18/7/23掲載)
A④:2016年第16戦マレーシアGP
   (観戦記は16/10/3掲載)
A⑤:2018年第4戦アゼルバイジャンGP
   (観戦記は18/4/30掲載)

今回も参考として、当ブログのリアルタイム観戦記のタイミングを載せておきました。5レース全てが対象。配点は「年5点」「GP5点」の50点満点です。
いかがでしたでしょうか。50点満点だった人は手を挙げて、、。。今回はやや年代が固まってしまっていますが、前回含め、2010年代後半から10問出題しましたので、後半は今回でおしまい。次は2010年代前半から出題しようかな(miyabikun刻むなぁ)

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MV「ボク全問正解」LN「ウソ、それは絶対ウソ」

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今回はGPの間、息抜き回です。前戦スペインGP決勝観戦記からやや時間が空いてしまいましたが、それには実は個人的な理由が絡んでいます。miyabikunこのブログのほとんどをスマートフォンで書き、後日時間のある時に自宅のパソコンで誤字や微修正を行っているのですが、miyabikunが使っているデスクトップパソコンがとうとう限界を迎えたか、起動して5分程度で再起動がかかるというトラブルに見舞われ、データ整理系の重たい作業ができなくなってしまいました。よって、迷った挙句パソコンを使わなくても執筆できるようなライトなネタを投入することとしました。

今回は以前からシリーズものとして構想から2年近く温め続けていたクイズ企画「F1コレどのGP」を開催したいと思います。これまでクイズ企画として、人物やサーキット、マシンなどを年代別に行ってきました。これはタイトルの通り、画像とヒントから「いつのどのGPなのか」を当てていただくものになります。まず初回は記憶にも新しい2010年代から5問出題しますので、年とGPをお考え下さい。ヒントとしてドライバーの名前とサーキットのコーナー名は盛り込もうと思います。コーナー名からはGPが、ドライバーの名前やその時所属したチームから年が割り出せるかもしれません。

それでは始めていきます。

Q①
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56周レースの56周目、つまり最終周でのワンシーンになります。トップのハミルトンは11.3秒離れて独走状態。 2位走行のベッテル、3位ライコネン、4位フェルスタッペンが1秒以内の至近戦を繰り広げている模様。チェッカーフラッグまではあとわずか。
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インからフェルスタッペンがライコネンをさす!ただし、走行位置がトラック外で怪しいですが、フェルスタッペンはどうにか3位を獲得。
表彰式直前の控え室でベッテルとフェルスタッペンが談笑中。
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SV「よく3位になれたね。どうやって抜いたん?」
MV「インからビュインと、こんな感じさ!」
喜ぶフェルスタッペンでしたが、何やら周りがザワザワ。呼び止められています。
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MV「ん?ボク?何で?ダメなの?!」
抜いたはずのライコネンが控え室に登場。先程のフェルスタッペンのパッシングはトラック外からのものであり、無効という裁定が下りました。
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SV「ヤツ、さっきビュインと抜いたなんて言って」
KR「甘いな、最近の若いヤツは」
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MV「くそぅ、オトナなんて嫌いだ嫌いだー!」
ポディウムの矢印と逆方向に向かうフェルスタッペン。この後ろ姿、本当に好きです(笑)リアルタイムでも似た感じでイジった気がします。

Q②
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この風景といえば、あそこしかないやん(笑)大ヒントになってしまっています。あとはこれが何年の出来事かという問題です。
78周レースの59周目をトップで通過するのはまたもハミルトン。この時代をピックアップするとなると、大半がこうなります。2位ロズベルグに対して14.1秒もギャップを築いて、完全なるイージーモードか。
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ところがその5周後となる64周目のサン・デボーテで10位グロージャンと11位フェルスタッペンが交錯。このシーズンから導入開始となったバーチャルセーフティカーからセーフティカーに切り替わります。
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その間を上手く使ってイージーなハミルトンはソフトタイヤに交換。
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戻ってみると、あれ?2位ロズベルグと3位ベッテルはステイした。ハミルトンは楽々逃げ切りから追う身に。
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「ココはモ◯コ、モ◯テカ◯ロ、絶対に、、」あれだけ大差をつけて逃げてきたハミルトンとて、フェラーリのベッテルにつかえています。トップに立つロズベルグとは毎周回離されていく。。
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結果はこうなりました。セーフティカーランの順位のまま、優勝はロズベルグ、2位ベッテル、3位ハミルトンというラインナップです。王室見守る表彰式のインタビューで抜け殻のようなハミルトン。

Q③
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こちらは71周レースの71周目。なかなか周長の短めなサーキットのようです。ただ1位と2位はまた同じチームの2人。隠すまでもなく、ロズベルグとハミルトンになります。
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緩やかなカーブを描くトラックでいよいよ横並びとなる。サーキット屈指のパッシングポイントである右鋭角コーナーのレムズへ。
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うー並ぶ!
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接触!最終周で同士討ちとは。。内側のロズベルグは抜かれまいとエイペックスから離れ、アウトにマシンを振りハミルトンを押し出しつつ
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フロントウィングを破損。一気にペースダウン。
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1位をハミルトンに奪われたばかりか、後続のフェルスタッペンとライコネンにもかわされて表彰台から陥落。さらに10秒のタイムペナルティまで食らうという、散々な最終周となりました。

Q④
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70周レースの中盤39周目。トップを走るベッテルのすぐ後ろをハミルトンが少しずつ詰め寄っています。3位走行のルクレールとのギャップをみても、この2人の突き抜け方がよくわかります。
しばらくこの攻防戦が続いた48周目に
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ベッテルは痛恨のはみ出し。イン側をショートカットしたかのよう。追い立てられてタイヤがキツかったか。
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慌てて復帰し、ハミルトンの行く手を塞ぐ。ハミルトンはトラックサイドに立つコンクリートウォールギリギリ。ハミルトン視点の映像はかなり危ない戻り方に見えます。この戻り方、走り方は問題になりそう。
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やはり。ベッテルには5秒追加のペナルティが下ります。ベッテルとハミルトンのギャップはこの時点2.5秒まで拡がったものの、ベッテルはハミルトンに対してあと2.5秒、合計5秒ギャップを築かなければ負けです。
レースはこのままの順位で終了。見かけ上はベッテルにトップチェッカーが振られますが、優勝はあくまでハミルトン。ベッテルはペナルティへの不満が爆発。マシンを上位3台の所定の位置に停めず、ピットレーン入口に停めて歩いてレース後の体重測定に向かっています。そして、ベッテルの眼前に嫌なモノが目に入ります。
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SV「『1位』の前に停めやがってあんニャロウ」
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SV「はいはい、あんたは『2位』僕が『1位』ね」
気持ちはわかりますが、あの戻り方、ブロックは危険極まり無いものでした。ベッテル大人気無い。この行為は当時観て面白いと思っちゃったけど(笑)

Q⑤
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あるサーキットでの1周目。中団で白煙が見えます。エンジンブローか接触か?!
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あーあ、トロ・ロッソのガスリーの左フロントタイヤがひん曲がっています。
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こちらではルノーのヒュルケンベルグがグラベルでマシンを止めています。接触の犯人はどちらだ?!
犯人はどちらでもありません。ハースのグロージャンでした。グロージャンは前方でバランスを崩したチームメイトのマグヌッセンをみてスピン
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その後がよくなかった。そのままアウトから緩やかに合流すればよかったものの、グロージャンはスロットルを開いてしまい、ホイールスピン。後続のヒュルケンベルグとガスリーを巻き添えにしてしまいました。
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悔しいや恥ずかしいやら。グロージャンはヘルメットを被ったままその場で反省。。次戦はスタート3グリッド降格のペナルティが下っています。若かりし頃は危険運転で出走停止の経験もありましたが、ベテランの領域に入ってもまだやってる。素性はそう簡単に変わるものでは無いということか。


以上、5問になります。一部はヒントも何も、どのGPか簡単にわかってしまうものもあったかと思いますが、それはご愛嬌(笑)
いかがでしたでしょうか。Fマニマニな皆さんだったら、これらは最近の出来事過ぎて簡単でしたでしょうか。

これから答え合わせに入りますよー。準備はよろしいでしょうか?!さあいきますよー!正解は、、
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こちら!


A①:2017年第17戦アメリカGP
   (観戦記は17/10/24掲載)
A②:2015年第5戦モナコGP
   (観戦記は15/5/25掲載)
A③:2016年第9戦オーストリアGP
   (観戦記は16/7/4掲載)
A④:2019年第7戦カナダGP
   (観戦記は19/6/12掲載)
A⑤:2018年第5戦スペインGP
   (観戦記は18/5/14掲載)

参考までに、リアルタイム観戦記のタイミングを載せておきました。このブログでは2015年以降の予選決勝全戦を扱っていますので、全てが対象になります。
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配点は「年5点」「GP5点」の50点満点です。今回はスペースの都合上、たった5問の出題となりましたので、2010年代を何回かに分けて行う予定です(あーそれ時間繋ぎだー!うーん、満更間違いではないけど、どのレースをピックアップするか決めるのも、結構頭使うのヨ)

ク、クイズはいいけど、パソコンの中のデータ、飛ばないといいな。。デジカメで撮った画像はもとより、大事な大事な「F1の全予選決勝のデータ」も入っているんだけどなぁ。。サブのノートパソコンにバックアップしておかなきゃ。。

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今回は久し振りに「F1用語」に関する話題です。だいぶ前に当ブログでは「今さら聞けない『F1用語』を深掘り」と題して5回に分けて「語源やどこの言語か」ということを焦点に特集したことがあります。でも今回のF1用語は一味違う「F1死語」を取り扱います。死語、、今知ったところで全く役に立たないじゃん!その通り、誰も取り上げないニッチなところを突く、それが当ブログ。ひねくれ者のmiyabikunであります(笑)
F1はヨーロッパ発祥のモータースポーツであることや、時代の最先端をいく技術(最近はその色が無くなりつつもありますが)が導入されることもあり、耳慣れない用語や初めて飛び交う用語もあります(日本でそれらを多く広めるのは、某番組で解説をされる「ある方」発信な気がします)また、技術躍進に歯止めをかけることもあるため、技術的には廃れていなくても、レギュレーションで禁じられて、使う用が無くなってしまった言葉も多くあります。それら懐かしい、また可哀想な用語を振り返りつつ、過去のレースシーンや書籍で出会した時に多少なりともお役に立てれば幸いです。

ここでルールを一つ決めておきます。無尽蔵にあるF1用語の中でも、さすがに全てのジャンルから挙げるわけにもいきません。今回は「人名、地名、サーキット名、チーム名」などの日々入れ替わるような言葉は除外することとします。
それでは今回「あ行」から選りすぐりの死語をどうぞー。

《あ行》
〈あ〉
 アクティブサスペンション
 Active Suspension
 (〜1993)
 類義語 :ライドハイトコントロールシステム
(対義語):パッシブサスペンション

この言葉は日本のテレビ中継以降に登場し、F1界を席巻。瞬く間に使用を禁じられた超有名のデバイスですので、多くの方がご存知だと思います。空気圧や油圧を使い、自発的に車高やバネ特性を調節できるサスペンション機構です。
端はグラウンドエフェクトカーが禁じられた1983年にロータス92のマンセル車で搭載されますが、その8戦の戦績が芳しくなかったため、一度搭載を断念しています。その後ピトー管による速度検知、瞬時にマシン内のコンピューターによる演算を行う改良型を87年のロータス99Tに再搭載しますが、当時のコンピューターがまだ未熟だったこともあって、こちらも大成功といえるものではありませんでした。
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時を同じくしてウィリアムズでも87年にFW11の改良型FW11Bと称しアクティブサスペンション(ウィリアムズのものは「リアクティブサスペンション」という名称)を第11戦イタリアGPで導入。ピケによってダブルチャンピオン獲得に至っています。しかしウィリアムズもいいことばかりだったわけではなく、システム搭載による重量増やシステムの誤作動に悩まされたため、翌年88年のFW12はシーズン中盤の第8戦イギリスGPで搭載を取り止めています。ウィリアムズはそれから3年後の91年最終戦に再び改良を施したFW14に搭載、翌92年は開幕戦からFW14Bで投入。システムの慣れとマンセルの走りにマッチして、全16戦で10勝を挙げる強さでチャンピオン獲得しました。
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アクティブサスペンションの先駆者ロータスと成功者ウィリアムズの違いとして、ロータスは「速度からコンピューターの演算により変化量を割り出し、動作」させたことに対し、ウィリアムズは「予めサーキットの縁石や路面の凹凸を読み込んでおき、走った距離から決められた動作をさせる」という機構の違いがありました。
ウィリアムズが成功をおさめたことにより、当然ライバルも模倣、追従を図ったものの、走行ラインを外した際の誤作動をさらに別のデバイス(トラクションコントロールシステムやアンチロックブレーキシステムなど)で補完する必要があり、それらはドライバーズエイド(運転支援)となること。それらを導入できるトップチームと導入できない下位チームとの差を無くすこと。またアクティブサスペンションら「可動する空力付加物」と解釈され、93年を最後に使用を禁止されています。
その後F1では2012年のロータスE20でリアクティブ・ライドハイト・サスペンション(アクティブはなく受動的(パッシブ)で車高を調整できる)ものが開発(結果的には実戦未使用)されたり、市販車や鉄道車両の分野に搭載されています。

 アンチロックブレーキシステム(ABS)
 Anti-lock Breaking System
 (〜1993)

この言葉はF1のみならず、現在我々が日常的に使用する自動車をはじめ、制動できる車輪を用いた乗り物には大抵搭載されるシステムですね。あまり好ましい行為ではありませんが、濡れた路面や砂利道などで急ブレーキをかければ我々も肌身をもってこの恩恵を手軽に感じることができるものです。F1においては高速域から制動力の高いカーボンディスクによるブレーキングを行いますので、例えば鋭角コーナーの飛び込みなどでのタイヤロックを防ぎ、タイヤにフラットスポットを作ることを無くせるなどのメリットがあります。
そもそもABSはF1や自動車発祥の技術ではなく、鉄道車両で初採用となったものになります。車輪で制動力(車輪の速度を抑える力)を得るには、何らかの制動機、いわゆるブレーキシステムを用いることで実現しますが、その制動力が地面や軌道と密着、摩擦する力を上回ってしまうと車輪はロックし、期待した制動が出来なくなります。そこで1950年代にイギリスのダンロップ社が「ブレーキにより車輪がロックした際に、車軸に設けたフライホイールの慣性を検知し、ブレーキの空気弁を開いてブレーキを弱め、ロック状態から復旧させるものを開発しました。
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以降日本では1964年の東海道新幹線開業に合わせて開発された0系新幹線電車にフライホイールによる機械式ではなく、電気式のものを開発して鉄道車両に搭載されるようになりました。自動車には1973年にドイツのボッシュ社開発のABSがメルセデスベンツに搭載され、当時は高価ながら徐々に自動車業界にも波及していきます。
F1においてはアクティブサスペンションで大成功をおさめた翌年93年にウィリアムズFW15Cがアクティブサスペンションの補完デバイスとして初搭載に至りますが、先述のドライバーズエイドに抵触し、同じタイミングで禁止されました。
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まあ市販車とは全く異なる速度域でレースする危険度の高いF1であり、あったらとても便利なデバイスには違いありませんが、プロですからブレーキの効き具合は自力で上手く制御してほしいものです。

〈い〉

〈う〉
 ウォームアップラン
 Warm up run
 (〜2002)
 類義語:フリー走行、レコノサンスラップ

類義語にレコノサンスラップと書きましたが、厳密には違います。土曜までに予選を終えた後、日曜午後に行われる決勝前の午前中に最終調整を行うためのウォームアップランと呼ばれたフリー走行を行える時間が設けられていましたが、現在はご存知の通り廃止されています。
廃止された理由は予選のシステムが「1ラップアタック方式」が導入され、予選は「決勝レースのスタート時の燃料搭載量で行う」こととなり、予選終了後にパルクフェルメ(車両保管所)にマシンを預けているため、決勝レース前の走行が許されなくなりました。また予選システム変更に伴い、トップタイムから大きく差の開いたドライバーを予選落ちとする「107%ルール」も撤廃されています。
このあたりから現在の「フリー走行の時間が減らされる」現象が始まったように思います。あったらあったで当日のコンディションを確認したり、サーキットへの習熟を高めることにもなりますが、何より「パワーユニットの短命化」や要らぬマシン故障を招く可能性もありますので、果たしてどちらがいいのやら。。

〈え〉
 Aタイヤ
 A-Tire
 (〜1996)
 類義語:Bタイヤ、Cタイヤ、Dタイヤ、予選タイヤ

現在ピレリタイヤが供給するドライタイヤのコンパウンドはC0〜C5までの6種類となっていますが、こちらはグッドイヤーが供給を行っていた時代に用いられていたタイヤコンパウンドになります。Aタイヤが最も硬く、以降B、C、Dの順で柔らかくなっていきます。また今ではあり得ませんが、ハイグリップで超短命な予選タイヤ(Qタイヤ)も存在していました。予選タイヤは競合となるピレリがF1から撤退した1991年時点で廃止されています。
現在は「四輪が同一コンパウンドを装着する」レギュレーションになっていますが、この時代は「前後で異なる」「左右で異なる」コンパウンドを装着することも可能でした。こうすることにより、サーキット特性やマシン特性に合わせる、なんてこともできました。今コレができたら、戦略はかなり複雑化しますが、それはまた面白いかも。

 Xウィング
 X-Wing
 (〜1998)

これが正式名称なのかは定かではありませんが、このデバイスはトップチームの技術ではなく、当時下位に沈みつつあったティレルが1997年の025でハイダウンフォースを必要としたサーキットで装着した小ウィングです。
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空力付加物の規定が無いサイドポンツーン中腹に小さなリヤウィングが両サイドに取り付き、マシンを正面から見た時に斜めのステーが「X」の形状をなしたため、映画「スターウォーズ」に準えてXウィングと称されていました。採用はティレルに止まらず、プロストやジョーダン、ザウバー、そしてあの名門フェラーリまでもが模倣するという現象が起こります。
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しかし翌98年に参戦最終年を迎えたティレル026は「Xウィングありき」でマシンが設計されていたものの、ピット内のホースに引っ掛けるなど危険、見た目も醜いとされ、第4戦サンマリノGPを最後に使用禁止されてしまいました。確かにカッコいいモノではありませんでしたね。

 Fダクト
 F-Duct
 (〜2010)
 類義語:ストールリヤウィング
     ブロウンリヤウィング
     ドラッグリダクションシステム(DRS)

こちらは近年のデバイスなのでご記憶にある方も多いと思います。今のDRSの元になったような技術でしたね。
本来ダウンフォースを得るために備えるリヤウィングに別方向からの気流を与え、リヤウィングの気流を剥離させてしまうというものです。今はDRSでフラップを可動できますが、一昔前は可動する空力付加物は禁止されていましたので「フラップを動かせないなら、別の手段でストールさせて、無効化しちゃおう」というのだから、考えたものです。
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機構としては、ドライバー頭上にあるエアインテークを分割し、エンジンカバー上部に設けたフィン(通称シャークフィン)に気流をトンネルでリアウィングまで到達させます。またコクピット前方などに別途エアインテークを設け、ドライバーの膝や手によってコクピット内を走る開口を塞ぐとFダクトが作動するというもの。
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よってストレート走行時にドライバーの意思によって使用するか否かを判断しますので、手で開口を塞ぐ手法のチームは一時的にステアリングから手を離した「片手運転」になります。
導入の先駆けとなったマクラーレンはFIAから「合法である」という判断が下り、2010年開幕戦から使用。以降ライバルチームに波及していきました。しかしながらドライバーによって使用を好む者や嫌う者がいたり、協議の結果「2010年をもって使用禁止」となりました。翌2011年からはリヤウィングのフラップを条件下で可動可能なDRS(ドラッグリダクションシステム)導入に切り替えられています。
「Fダクト」の名前の由来は諸説あるようです。

〈お〉
 オーバーレブ
 Over revolution
 
この言葉自体は死語になったわけではなく、いまでもあり得る言葉です。しかし現在はF1のみならず我々の乗る市販車もレブリミッターがガチガチに電子制御されているため、そうそう起きるものではありません。正式には「オーバーレボリューション」の略で、日本語訳するならば「過回転」となります。これは低いギヤで許容回転数(レッドゾーン)を超えたり、逆に速度の高い状態から急に低いギヤに落とした際に起こり得ます。オーバーレブを起こすと、エンジン自体が壊れてエンジンブローします。昔のF1ではよく見かけた光景です。
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現在ではパワーユニットのトラブルがだいぶ減り、ほとんど見かけなくなりましたね。技術の向上もさることながら、回転数にも上限が設けられたり、さらには各コンポーネントの基数制限も設けられ、昔のような乱暴な使い方も出来なくなったのもどこか寂しく感じます。今はそういう時代じゃないんだよなと。

 オイル旗
 Oil flag

こちらも旗自体は存在し、必要に応じて掲示されるものです。オイル旗とはその名の通り「オイルなどが路面に溢れたため滑り易いですよ」をトラックサイドで知らせるもので、黄色と赤の縦縞の旗になります。
単にmiyabikunが見かけないだけで、現在のレースでも使用されているのかもしれませんが、そもそも最近は路面にオイルが溢れるというシーンがめっきり減ったように感じます。
参考までに他にどんな旗があるかを挙げると、

・緑旗(グリーンフラッグ)
 :トラックがクリアになり、走行可能であることを知らせる旗
・黄旗(イエローフラッグ)
 :トラック上に危険があることを知らせる旗
・赤旗(レッドフラッグ)
 :レース続行が危険なため、中断を知らせる旗
・白旗(ホワイトフラッグ)
 :前方に遅い車両がいることを知らせる旗

オイル旗含め、これら5種類が「ステータスフラッグ」という「全てのドライバー共通に知らせるための旗」です。あとはレース終了を知らせる黒と白の市松模様「チェッカーフラッグ」も忘れてはいけませんね。これを最初に振られた人が優勝。
この他に「インストラクションフラッグ」という「あるドライバーのみに対して知らせる旗」もあります。

・青旗(ブルーフラッグ)
 :後方に速い車両がいるため、抜かさせることを促す旗
・黒地にオレンジの丸の旗
 :車両の故障などによりピットインを促す旗
・黒白旗(ブラック&ホワイト)
 :ルール違反をしていると警告を知らせる旗
・黒旗(ブラックフラッグ)
 :ルール違反などによりピットインを促す旗
・黒地に斜めの白十字旗(ホワイトクロスフラッグ)
 :黒旗無視により失格していることを知らせる旗

があります。ちなみに黒系の旗のうち、黒白旗、黒旗、白十字旗の順で重度が高くなります。こうしてみると、黒系旗以外ではオイル旗ってなかなか見かけませんよね。最近は路面が滑ることより「戦略や走りがスベっているマシン」に思い切り振りたくなる(笑)

 オプションタイヤ
 Option Tires
 対義語:プライムタイヤ

「あ行」最後もタイヤにまつわる用語です。こちらも用語としては消滅したわけではないと思いますが、今日のF1観戦において全く耳にすることが無くなった言葉です。
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使用した時代としてはミシュランが撤退し、ブリヂストンタイヤに一本化された2000年代後半から2010年代前半頃でしょうか。オプションタイヤとは、プライムタイヤ(レースの基本となる、耐久性のある硬い側のタイヤ)に対して、オプション「それ以外の別の選択肢」つまり柔らかい側のタイヤを示します。この時代は現在のようにドライタイヤ3種類ではなく、2種類を必ず使用する義務になっていましたよね。もちろん戦略上どちらを先に履いてもいいのですが、1回ピットストップの場合は次のスティントで別のタイヤコンパウンドを選ばなければなりません。
miyabikunタイヤの話題になると常々思い、度々書いてきたことがあります。1レースあたりのタイヤコンパウンドは2種類でも3種類でもいいと思いうのですが、メーカーが用意するタイヤも2種類か3種類で充分だと思うのですが、どうなんでしょうか。例えばドライタイヤはC1、C3、C5の3種類しかなく、各サーキットの路面やマシン特性、戦略に合わせて「限られた数の2種類を必ず履く」としたした方がメーカー側もコスト削減にもなるし、明瞭かつメリハリある競争になる気がするんだけど。。解釈を間違えていますか?!

以上、今回は「あ行」にまつわる死語9単語を独断と偏見でピックアップしてみました。こんな感じでレースの空く暇な時に突っ込んでいこうと思います。もし内容や解釈が間違えていたり、他にも「こんな死語もあるよ」というものがあればコメントいただければと思います。
次は「か行」以降のいくつかをやる予定です。

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今回はF1からちょっと離れつつ遠からずの息抜き回にしたいと思います。
去る5/6にイギリスのチャールズ国王(前 皇太子)の戴冠式が行われました。miyabikun個人的には、過去にあれこれあってあまりいいイメージが無い方のですが(なんて書いたばかりに、国際指名手配とかにならないよね?パスポートは無くしていないから、ドバイとかに逃げておいた方がいい?!)これからはエリザベス女王に続いて「イギリスの顔」となっていかれるのでしょう。F1に顔を出したりもするのかな。その戴冠式の少し前、4/28にアップした「アゼルバイジャンGP予選予想」の時にmiyabikunこのブログでルクレールのことを珍しくファーストネームの「チャールズくん」と呼びました。我々日本人にはあまり想像付かないことですが、海外の名前は国によって様々な綴りや読み方に変化するものがあります。ルクレールの名前は日本において一般的にはフランス読みのCharles「シャルル」と呼んでいますが、綴りを読もうと思えば「チャールズ」と読めなくもない。今回は「国によって読み方が変わる人名についてみていこうと思います。

以下にアルファベットの頭文字順でよく聞くファーストネームを英語を基本に、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語を連ねていきます。カタカナで読み方も記していますが、当然ながら日本語でバチっと充てられないものもありますので、参考程度ということで。

Andrew:アンドリュー(英語)
André:アンドレ(フランス語)
Andreas:アンドレアス(ドイツ語)
Andrea:アンドレア(イタリア語)

Arthur:アーサー(英語)
Arthur:アルテュール(フランス語)
Arthur:アルトゥール(ドイツ語)
Arturo:アルトゥーロ(イタリア語)

Bernard:バーナード(英語)
Bernard:ベルナール(フランス語)
Bernhard:ベルンハント(ドイツ語)
Bernardo:ベルナルド(イタリア語)

Clara , Clare:クララ , クレア(英語)
Claire:クレール(フランス語)
Klara:クララ(ドイツ語)
Chiara:キアーラ(イタリア語)

Charles:チャールズ(英語)
Charles:シャルル(フランス語)
Karl:カール(ドイツ語)
Carlo:カルロ(イタリア語)
Carlos:カルロス(スペイン語)

ココが今回のネタのキッカケとなったチャールズ国王とルクレールくんの共通点になります。イギリスでチャールズと呼ぶ名はフランスではシャルル、ドイツではイニシャルがCからKに変わりカール、イタリアではカルロ、そしてスペインではカルロスになるそうです。ん、待てよ。シャルルとカルロスが英語でいうチャールズに値するって、そうなったら現フェラーリドライバーの2人はイギリスに行くと2人ともチャールズになっちゃうの?! 
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ほー、君ら同名になっちゃうのね。初耳でした。この前は兄弟みたいにイジっちゃったけど、下の名前が同じならば兄弟にならないじゃん(笑)
もっと言えば、ふた昔前くらいのオーストリア人F1ドライバーにKarl Wendlinger(カール・ヴェンドリンガー)がいました。カールがチャールズのドイツ語読みならば、ルクレールもサインツもヴェンドリンガーもみんなチャールズということになるのか。

Ferdinand:ファーディナンド(英語)
Ferdinand:フェルディナン(フランス語)
Ferdinand:フェルディナント(ドイツ語)
Ferdinando:フェルディナンド(イタリア語)
Fernando:フェルナンド(スペイン語)

Frederick:フレデリック(英語)
Frédéric:フレデリック(フランス語)
Friedrich:フリードリヒ(ドイツ語)
Federico:フェデリコ(イタリア語)

George:ジョージ(英語)
Georges:ジョルジュ(フランス語)
Georg:ゲオルグ(ドイツ語)
Giorgio:ジョルジョ(イタリア語)
Jorge:ホルヘ(スペイン語)

Henry:ヘンリー(英語)
Henri:アンリ(フランス語)
Heinrich:ハインリヒ(ドイツ語)
Enrico:エンリコ(イタリア語)
Enrique:エンリケ(スペイン語)

James:ジェームス(英語)
Jacques:ジャック(フランス語)
Giacomo:ジャコモ(イタリア語)
Jaime:ハイメ(スペイン語)

1997年のドライバーズチャンピオンを獲得したジャック・ヴィルヌーブはカナダ人でもフランス語を主とする方です。英語でいうジェームスに該当。あまりジェームスって感じではないかなー(笑)やっぱりジャックが一番しっくりくる、というか慣れというか。

John:ジョン(英語)
Jean:ジャン(フランス語)
Johann , Johannes:ヨハン , ヨハネス(ドイツ語)
Giovanni:ジョヴァンニ(イタリア語)
Juan:ファン(スペイン語)

F1のジャンといえばフランス人のアレジ。ファンといえば、近年ではファン・パブロ・モントーヤでしょうか。モントーヤはコロンビア人ドライバーですが、コロンビアの公用語はスペイン語を使います。アレジとモントーヤのお名前は同じ。

Laurence:ローレンス(英語)
Laurent:ローラン(フランス語)
Lorenz:ローレンツ(ドイツ語)
Lorenzo:ロレンツォ(イタリア語)
Lorenzo:ロレンソ(スペイン語)

現代のF1におけるローレンスといえばストロールのパパ。すごーく昔のドライバーにはロレンツォ・バンディーニがいました。miyabikunは二輪競技はあまり詳しくありませんが、以前MotoGPで活躍したスペイン人チャンピオンのホルヘ・ロレンソならば知っています。3人とも同じ名前(ただしロレンソは姓)

Lewis:ルイス(英語)
Louis:ルイ(フランス語)
Ludwig:ルートヴィヒ(ドイツ語)
Ludovico:ルドヴィーコ(イタリア語)
Luis:ルイス(スペイン語)

昔、バッグブランドのルイ・ヴィトンの綴りは「ロイス」なのになぜ「ルイ」と読むのか疑問に思っていました。フランス読みだとルイスはルイになるんですね。ハミルトンがフランスに行くと「ルイ・ハミルトン」になるの?!高級バッグに高級腕時計!(笑)
ルートヴィヒの語尾「〜ッヒ」というのがドイツ語っぽいし、語尾が「〜ィーコ」となると確かにイタリアっぽくなりますね。

Luke:ルーク(英語)
Luc:リュック(フランス語)
Lukas:ルーカス(ドイツ語)
Luca:ルカ(イタリア語)
Lucas:ルカス(スペイン語)

Mary:メアリー(英語)
Marie:マリー(フランス語)
Maria:マリア(ドイツ語)
Maria:マリーア(イタリア語)

Michael:マイケル(英語)
Michel:ミシェル(フランス語)
Michael:ミハエル(ドイツ語)
Michele:ミケーレ(イタリア語)
Miguel:ミゲル(スペイン語)

この名もF1においては有名な変換。日本で多く呼ばれるミハエル(ミヒャエル)・シューマッハは英語圏ではマイケル・シューマッハになります。彼をマイケルと呼ぶ方もたまにいますよね。マイコー!

Paul:ポール(英語)
Paul:ポール(フランス語)
Paul:パウル(ドイツ語)
Paolo:パオロ(イタリア語)
Pablo:パブロ(スペイン語)

今度はパブロが出てきました。ポールのスペイン語読みになります。モントーヤを英語読みすると「ジョン・ポール・モントーヤ」になるのかな。モントーヤも英語式では違うものに変換されそう。
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Peter:ピーター(英語)
Pierre:ピエール(フランス語)
Peter:ペーター(ドイツ語)
Pietro:ピエトロ(イタリア語)
Pedro:ペドロ(スペイン語)

フランス人のピエールといえば、現役でガスリーがいます。英語でいうピーターに該当。ペーターもいますね。スイス出身でザウバー(現 アルファロメオ)チーム創始者のペーター・ザウバー。ピエトロはなかなかレギュラードライバーになれないエマーソンの孫、ピエトロ・フィッティパルディがいますし、ペドロは90年代を代表する「ペイドライバー」ペドロ・ディニスや名前に「・」がいっぱいのスペイン人ペドロ・デ・ラ・ロサを連想します。ペドロ・デラロサではありませんよ、デ・ラ・ロサですからね!

Richard:リチャード(英語)
Richard:リシャール(フランス語)
Richard:リヒャルト(ドイツ語)
Riccardo:リッカルド(イタリア語)
Ricardo:リカルド(スペイン語)

現在F1浪人中のリカルドについて、リチャードやリチャルドと呼ばれているのは知っていますが、miyabikun昔もう一つ気になっていることがありました。
レッドブル在籍時代の2015年から16年の前半にチームメイトにダニール・クビアトがいました。ダニエルとダニールって綴りこそ違いますがどこか似ていませんか?!調べてみると、クビアトはロシア人ではありますが、ロシアの西側、東欧エリアのスラブ圏では「ダニエルがダニールに変化した」という経緯があるようです。ということは、当時のレッドブルは「2人のダニエルがいた」という解釈もできます。その昔、グループ内に「3人のセバスチャンがいた」ということもありましたね。たまたまだとは思いますが、希少な偶然。
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Robert:ロバート(英語)
Robert:ロベール(フランス語)
Robert:ロベルト(ドイツ語)
Roberto:ロベルト(イタリア語)

William:ウィリアム(英語)
Guillaume:ギヨーム(フランス語)
Wilhelm:ヴィルヘルム(ドイツ語)
Guglielmo:グリエルモ(イタリア語)
Guillermo:ギリェルモ(スペイン語)

フランス語にしても、ドイツ語にしても、イタリア語にしても、何だか「っぽい感じ」に変換されていますよね。下に並べた言語ほど、クセが強く出ている様にも感じます。

まだまだ調べればたくさんあると思いますが、F1や日常生活で耳にしそうな代表的なものを挙げてみました。言語によってこのような変化があるとわかっていれば、聞く人が聞けば、国籍を聞かずしても出身地や地方にあたりがつけられるというわけか。確かに日本の姓名に関しても地域性のあるものや、「なかじま」と書いても中島さんや中嶋さんがいたり「中島」と書いてもなかじまさんやなかしまさんがいるなど、結構奥深いものがありますよね。人名と地名は本当に難しい。

チャールズ国王がきっかけで思いついた今回のこの企画、調べてみて驚いたこともありつつ、なかなか勉強になりました。
でも今回一番驚いたのはやっぱり君ら2人かな。
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まさか同じ名前だったとは、、。(断言はできませんが)

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前回4月の上旬に差し込んだ「F1コレだれGP」の続編、1970年編です。さあここからは日本での毎戦テレビ中継もありませんし、miyabikunも完全に生まれる前の話となり、追いかけ観戦とその知識、印象で書いていく形となります。難易度も高くなってきますが、若いF1ファンの方にもとっつきやすい方からの出題としましたので、臆することなくチャレンジしてみて下さい。

Q①
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ヒント:眩しそうな目に高い鷲鼻、そして口髭。いかにもヨーロピアンで高貴な面持ちが漂っています。それもそのはず、2回のF1チャンピオンです。デビューは二十代半ばから始め、1958年からF1をドライブし、4年目にあたる62年とそこから6年後の68年にチャンピオンを獲得しました。活躍の場はF1に止まらず、スポーツカーレースや耐久レースにも参戦。F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースの全てで優勝を挙げた「唯一の世界3大レースの覇者」という輝かしい戦績を持つ者です。顔を知らずとも、そのキーワードはこの世に一人しかいませんのでかなりのヒントですね。
モータースポーツを生業とする前はボート競技を行なっていたこともあって、愛用のヘルメットは黒地に8本の白いオールが描かれたデザインを使用していました。また息子もF1ドライバーであり、父が初めてチャンピオンを獲得した35年後にこちらもF1史上初となる「親子二代のF1チャンピオン」を成し遂げています。
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これらの画像は晩年の70年や73年のものですが、別チームのマシンを買い取り、プライベーターとして参戦していた頃になります。輝かしい1960年とは裏腹、チャンピオンや3大レース覇者も苦戦を強いられ、入賞すらできない日々が続きました。そして75年のシーズンオフに行われたポール・リカールでの帰路で自ら操縦する飛行機が墜落。チームのドライバーと共に命を落とし、息子のF1デビューを見届けることはできませんでした。

Q②
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ヒント:3人のドライバーが表彰式で優勝者に贈られる月桂冠にところ狭しと入り込んでいます。今回のターゲットは向かって右のドライバーになります。中央と左のドライバーは皆さんもご存知ですよね。右の方はあまり見慣れないかもしれませんが、今現役でF1観戦しているファンであれば100%近く名前を知る超有名人なんです。
1972年にF1デビューを果たし、この後登場するQ⑥の方と共にまだF1発展途上であったブラジルをF1大国にしたパイオニアといえます。戦績こそQ⑥の方に遠く及びませんでしたが、唯一の優勝は何と地元のブラジルGPです。しかし参戦6年目となる77年にこちらも航空機事故により現役ドライバーの最中に命を落としてしまいます。大きな期待はされつつもチャンピオンにはなれず、優勝はたったの一度きり。以降も母国からは優秀な戦績や多くの優勝を重ねたドライバーは生まれつつも、彼の栄光を讃え、唯一優勝を挙げたサーキットは彼の名前に改称されています。

Q③
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ヒント:周りの大人に比べて随分小柄な方ですね。ポケットに手を突っ込んで何やら話しています。生意気にみえますが、れっきとした大人であり、これでもチームオーナーです。横顔だけじゃわからないって?!それではこちらを向いている画像を一枚。
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コクピットに座るラウダに対してこちらも何やら指示出ししています。最近はあまり見る機会は無くなりましたが、80年代くらいまでは監督やオーナーがよくコクピットに座るドライバーに顔を寄せて語りかけたり指示を出す光景がみられました。ヒントとしては「ラウダがドライブするあるチームのオーナー」ということになります。

この方自身もF1をドライブしたことがあり、1958年に2回ほど参戦しています。60年代にあるドライバーをマネージメントする立場となりF1の世界に復帰、見事にチャンピオンを獲得するまでにのし上げた経歴を持ちます。70年代に入ると、あるプライベートチームを買収してチームオーナーとなり、ラウダやピケといったドライバーを起用して80年代にしっかりチャンピオンを獲得するという敏腕っぷり。その後はさらに上のステージである「F1を統括する立場」まで上り詰めます。今も存命の方ではありますが、驚くのは髪の色や顔のハリこそ変わったものの、今でも風貌はほとんど変わりません。昨年御歳89にしてお子さんが産まれたことでも話題となりました。若いワケです。

Q④
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ヒント:月桂冠を片手に表彰台から降りてくる様子です。月桂冠を受け取っているということはF1で優勝経験があるということです。ベルギー出身のこのドライバーは1967年にF1デビューし、79年まで120戦ものレース参戦し、8勝を挙げたベテランの一人です。
元々父親がモータースポーツに関する仕事をしており、それがきっかけでモータースポーツを始めたといわれています。当初は二輪で腕を鳴らし1965年から四輪に転向後、ケン・ティレルに見初められてF2をドライブする機会を得ました。昔はF1にF2マシンが混ざって行われることも多く、67年の第7戦ドイツGPでは何とF1マシンを凌ぐ速さを見せ、F1昇格を果たしています。参戦3年目の69年にランキング2位、翌70年もランキング1位がシーズン中に死去したにも関わらず2位に終わり、残念ながらチャンピオン獲得には至りませんでした。前にもこのブログで書いたことがありますが、今現役バリバリのノリスくんをみる度にこの方を思い出しています。IMG_9117
画像向かって右側がこの方。どことなく似ていませんか?!miyabikunだけかな。この方は今でもご存命です。

Q⑤
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ヒント:こちらも表彰式での一コマ。今回は優勝した方ではなく、画像右端の方です。フランス出身で幼い頃は長きに渡りピアノを習っていたようですが、この方のお姉さんに紹介されたドライバーがきっかけでモータースポーツに勤しむようになり、父の反対を振り切りレーシングスクールに通うようになったと言われています。下位カテゴリーを着実にクリアし、Q④の方と同様にF2マシンをドライブしていると、練習を兼ねて参戦していたあるF1チャンピオンであるスチュワートの目に止まり、1970年第5戦オランダGPからF1のステップアップしています。恩人であるスチュワートと同じチームに加入すると目論見通りいい走りをし、翌71年には早くも数回の表彰台に登壇。また最終戦アメリカGPではQ④の方のリタイヤが功を奏し、F1初優勝を挙げ、将来を嘱望されるドライバーの一人となりました。ところが初優勝から2年後の73年最終戦アメリカGP予選にてコントロールを失いガードレールに激突し即死。日頃から安全面に注意を促していたにも関わらず、愛弟子を失ったスチュワートはそのレースの出走を急遽取り止め、併せてステアリングを置くきっかけにもなりました。この方も先程のQ④と同様に現役のある方をみると連想してしまいます。さて誰でしょう?!IMG_9152
似てねーしと言われるのも悔しいので、誰のことを言っているかはご想像にお任せします(笑)

Q⑥
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ヒント:先程Q②で出てきた方と同郷の方にはなりますが、前述の通りこちらの方の方が戦績としては上です。ブラジル人初のF1チャンピオン獲得者です。実はQ⑤の2枚目の奥にもチラリと横顔が写っています。太く濃いもみあげがトレードマークです。F1デビューはQ④より2年早い1970年のロータスからでした。デビューしてわずか3シーズン目の72年に早くも25歳にしてチャンピオン獲得を果たし、これは当時の最年少記録でした(この記録は2005年にアロンソが塗り替えるまで33年間保持していました)この方の特徴は最年少記録に止まりません。F1にも稀にいる兄弟F1ドライバーであった点。甥っ子に止まらず孫までF1をドライブしています。また自ら自分のチームを立ち上げF1参戦も経験。さらにはF1と並びフォーミュラカーの頂点に君臨するインディカー(当時はCART)チャンピオンも獲得しています。ちなみにF1とインディカーの両方でチャンピオンを獲得したことのあるのはこの方を含めたったの4人しかいません。

Q⑦
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ヒント:こちらの対象もQ③と同様にドライバーに近付き自ら指示出しするこのお方になります。横顔とはいえこの輪郭にこの髪型って、、あの人しか思い浮かばないんだけど、、おそらくその方で正解です。今から48年前の画像なんですが、今現在と全く変わりませんね。ということは、、若くしてあの髪型におなりになったというワケです(笑)若かりし頃は自らがドライバーやメカニックを行った経験もありますが、1966年に中古のF1マシンを購入し、ドライバーを雇ってレース参戦するいわば「プライベーター」の形でF1に関わるようになります。一度資金が底をつき、撤退を余儀なくされますが77年に再びチームを立ち上げ、それが今でも続く老舗チームとなっています(ただし現在は名前だけ)79年にレガッツォーニの手により初優勝を挙げ、翌80年にはジョーンズによってチャンピオンを獲得するに至ります。今回の時代から対象が外れますが、80年代から90年代は数々の優勝とチャンピオンを重ね「最強プライベートチーム」に君臨してきました。今でこそ、、まあここまでで答えはわかりますよね(笑)ではオマケにもう一枚。
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あるドライバーと談笑しています。このドライバーは雇ったことがないのですが、この画像で一つ気になる点がありませんか?!そう、立っているんです。さっきの1枚目もそうでしたが、80年代前半まではトレードマークの一つである車椅子には乗っておらず、自ら二足歩行されていました。86年にポール・リカールから空港に向かう車で交通事故に遭い、下半身麻痺を患ってしまいました。またポール・リカールか。ちなみにクレア姉はこの画像の頃にお産まれになっています。

Q⑧
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ヒント:とても高速なF1マシンをドライブしそうもない穏やかな顔つきでいらっしゃいますが、この方もドライバーの一人です。顔だけではピンと来ないかもしれませんが、先程のQ②の方と同様に今F1を観ている方であれば、嫌でも名前は知っているはず。いや知らないわけがない!

1963年デビューのメキシコ人ドライバーです。あ、この時点でわかった人も多いと思います。モータースポーツのきっかけは二輪で57年から四輪のレースに切り替えています。この方も「兄弟F1ドライバー」の一人ですが、デビューは弟の方が早く、弟が事故死した2年後にこのお兄さんがF1参戦しています。67年開幕戦の南アフリカGPで初優勝、70年第4戦ベルギーGPで2度目の優勝を経験しますが、71年のシーズン中に参戦したスポーツカーレースでクラッシュし命を落としてしまいました。F1で奮闘して共に命を落とした勇姿を讃え、母国のサーキットにはこの兄弟のファミリーネームが名付けられました。ここまで来ればわかったも同然かと思いますが、サーキット名に使われている名前がそのままこの方の名前ではありませんので気を付けて下さいね!あくまでこの方の名前をファーストネームでお答え下さい。

Q⑨
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ヒント:この顔、どこかで見たことありませんか?!昨シーズンもF1にいましたし、今シーズンももちろんサーキットのどこかに必ずいます。当然現役のドライバーではありませんが、ほらフェルスタッペンを応援する方、角田くんを応援するファンの方、知ってなきゃ怒られちゃいますよ!オーストリア出身のF1ドライバーでマクラーレンからデビューしました。ドライバーになる前に弁護士の資格をお持ちになっています。デビュー戦となった1971年ドイツGPの成績は、、予選落ち(笑)その後B・R・M(ブリティッシュ・レーシング・モータース)から9レース参戦するも最高位は72年のモナコGP8位完走(入賞圏外)でした。何だー今偉そうにあーだこーだいう割に、ドライバーの戦績は大したことないんじゃん!なんて、口が裂けても言えぬ、、(笑)

この方の手腕は先程のQ③の方と同じく、ドライバー引退後のマネージメントの方で活かされました。母国の後輩であるベルガーやヴェンドリンガーをF1の世界に導き、今ではオーストリアのあるチームの、、目元は今でも変わらないでしょう?!確か今日4/27が誕生日だったと思います。おめでとうございます。

Q⑩
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ヒント:口髭にハンチングを被るのがトレードマーク。この時代に活躍した人でこの特徴とくればあの人しかいない!この方はドライバーの出はなくエンジニアの出です。イギリスの大学で機械工学を学び、中でも航空宇宙工学の知識は豊富であったといいます。その知識を強みに自動車メーカーを立ち上げ、F1に参入し「新たな技術」を次々と投入したことで名を馳せた方になります。
数多くある技術の中でも大当たりし、ライバル達に急速に波及したものの一つに「グラウンドエフェクト」というものがあります。マシンを「一枚の羽根」に例え、航空機の羽根を上下逆さまにした様な形状とし、フロアの後端を跳ね上げることで強力なダウンフォースを得るという技法です。見事にこの技術でライバルを圧倒し、チャンピオンを獲得したわけですが、理想的な姿勢を乱した瞬間に危険な挙動を示すことが明らかとなり、使用禁止となったものの、この技術は現代のF1においてもレギュレーションの隙を縫った形で取り入れたいと考えるデザイナーが多くおり、今後もしかしたら復活するかもしれないという話もありますね。ほか、この方のアイデアは技術面に止まらず「F1マシン自体を広告塔にしてスポンサーマネーを得よう」というものもあり、俗にいう「たばこ広告」を真っ先に取り入れた人でもあります。実に頭脳明せきのアイデアマンですね。この方はレース後のこの仕草も有名です。自らのチームが優勝すると、、
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トラック内に立ち入り
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帽子をぶん投げて喜んじゃう!(笑)今では絶対に許されない行為です。


という10問でした。今回は日本人無し。ただ現在にも何らか関わる方達が多く、ヒントはたっぷり目に、画像ヒントも少しオマケに出題してみました。いかがでしたでしょうか。答え合わせの前にぶん投げた帽子は危ないから拾っておいて下さいね!IMG_9163
投げた後、拾いに戻るのが恥ずかしいですね(笑)準備はよろしいでしょうか。答え合わせいきます。


 A①:グラハム・ヒル
 A②:カルロス・パーチェ
 A③:バーニー・エクレストン
 A④:ジャッキー・イクス
 A⑤:フランソワ・セベール
 A⑥:エマーソン・フィッティパルディ
 A⑦:フランク・ウィリアムズ
 A⑧:ペドロ・ロドリゲス
 A⑨:ヘルムート・マルコ
 A⑩:コーリン・チャップマン

この位の時代ともなると、中にはすでにお亡くなりになった方も多くなってきますね。存命の方は少しでも長生きして頂きたいなと思います。このクイズ「F1コレだれGP」も1970年代編を最終回とします。また次回、早くも新シリーズの構想を準備していますので、整いましたら出題しようと思います。IMG_9166
JH「オレ様を出題しないとは、イカれてるぜ」
NL「安心しろ、私は2回ともバーターだ」

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