F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

カテゴリ: F1サーキットいろは

史上初のオーストリア2連戦、ということで今週末は同じレッドブルリンクで行われるシュタイアーマルクGPです。この前レッドブルリンクの予選タイム比較をしてしまったし、何やろうかなと考えたところ、この隙間にちょうどいいサーキットを見つけました。リンクはリンクでもドイツのホッケンハイムリンクはいかがでしょうか。ドイツは今シーズンないじゃん!おっしゃる通りです。母国チームの堅実さはお墨付きですが、母国ドライバーが散らかったまま出て来れないって?!そうなんですよね、母国GPがあってもああなっちゃうんですから、、って、暇つぶし、お口直し程度にご覧下さい。

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《ホッケンハイムリンクの基本情報》
    全長   :6.789km(1970,77〜81)
       6.797km(1982〜89)
       6.802km(1990,91)
       6.815km(1992,93)
       6.823km(1994〜99)
       6.825km(2000,01)
       4.574km(2003〜19)
 コーナー数:13箇所(2003〜19)
   開催回数  :37回(全時代を含む)

シュタイアーマルクは地名なんですが、どこかドイツっぽい香りしませんか?!語尾の「マルク」がその元になるでしょうか。レッドブルリンクの旧称「エステルライヒリンク」の「ライヒ」あたりもドイツっぽいでしょう。オーストリアの公用語はドイツ語です。だからまんざら遠いチョイスでもない、なんて言い聞かせてみる(笑)ホッケンハイムリンクは昨年2019年までF1ドイツGPを支えてきた古参サーキットの一つです。レイアウトは細々と変更を伴うものの、ざっくりとみれば2つに分類されます。
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 ・1970〜81年 6.789km 緑色 (オリジナル)
 ・1982〜89年 6.797km 青色(オストシケイン)
 ・1990,91年  6.802km 茶色(シケイン移動)
 ・1992,93年  6.815km 桃色(シケイン逆転)
 ・1994〜99年 6.823km
 ・2000,01年  6,825km 赤色(シケイン鋭角)
 ・2002〜現在 4.574km 黒色(森区間廃止)IMG_0869
このサーキットでクラークやデパイユといった名ドライバーが命を落としています。それをきっかけにシケインが生まれ、位置が度々変更になっています。ぺったんこなリヤウィングを装着した高速のマシンがうっそうとした森の中に向かって消え、またファンの待つスタンドに戻ってくる。ホッケンハイムといえばこの印象が強く残っています。近年はその名物であった区間が廃止され、短絡的なサーキットに変貌を遂げました。例のヘルマン・ティルケの仕業。いいか悪いか、好きか嫌いかは別として、なかなか近代的な雰囲気が漂っています。また、そのティルケデザインになってからも廃止されずに使用されている、いわゆる「スタジアムセクション」と呼ばれる区間は、先日も少し書いた通り鈴鹿サーキットのデザインに大きく関わったのがジョン・フーゲンホルツです。著名な2人のデザイナーによって語り継がれるのがこのホッケンハイムリンク、ということです。

《ホッケンハイムリンクの予選P.P.タイム変遷》
 70 6.789km 1分59秒500 イクス

 77 6.789km 1分53秒070 シェクター
 78 6.789km 1分51秒900 Mアンドレッティ
 79 6.789km 1分48秒480 ジャブイユ
 80 6.789km 1分45秒850 ジョーンズ
 81 6.789km 1分47秒500 プロスト
 82 6.797km 1分47秒947 ピローニ
 83 6.797km 1分49秒328 タンベイ
 84 6.797km 1分47秒012 プロスト
 86 6.797km 1分42秒013 Kロズベルグ
 87 6.797km 1分42秒616 マンセル
 88 6.797km 1分44秒596 セナ
 89 6.797km 1分42秒300 セナ
 90 6.802km 1分40秒198 セナ
 91 6.802km 1分37秒087 マンセル
 92 6.815km 1分37秒960 マンセル
 93 6.815km 1分38秒748 プロスト
 94 6.823km 1分43秒582 ベルガー
 95 6.823km 1分44秒385 Dヒル
 96 6.823km 1分43秒912 Dヒル
 97 6.823km 1分41秒873 ベルガー
 98 6.823km 1分41秒838 ハッキネン
 99 6.823km 1分42秒950 ハッキネン
 00 6,825km 1分45秒697 クルサード
 01 6,825km 1分38秒117 モントーヤ
 02 4.326km 1分14秒389 Mシューマッハ
 03 4.326km 1分15秒167 モントーヤ
 04 4.574km 1分13秒306 Mシューマッハ
 05 4.574km 1分14秒320 ライコネン
 06 4.574km 1分14秒070 ライコネン
 08 4.574km 1分15秒666 ハミルトン
 10 4.574km 1分13秒791 ベッテル
 12 4.574km 1分40秒621 アロンソ
 14 4.574km 1分16秒540 Nロズベルグ
 16 4.574km 1分14秒363 Nロズベルグ
 18 4.574km 1分11秒212 ベッテル
 19 4.574km 1分11秒767 ハミルトン

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いつも通り、タイムを並べてみます。大きく2種類のレイアウトに分けられるホッケンハイムは当然タイムも2つに分かれてきます。2001年と02年ですね。2012年に一つ「異端児」がありますが、それを無しにすれば同じサーキットなのにタイムがまるで違います。IMG_3756
前半の「象さん」時代はレイアウトは若干異なれど、距離にして7km弱のうちの10m無い程度の差なので、誤差のような範囲としてみていいのかなと思います。あれだけ緩やかなカーブ、ほぼ直線があればターボ系が有利か、なんて予想したものの、並べてみると意外と振るわず、最速はマンセルがチャンピオンを獲得する前年に記録した91年の1分37秒087。ウィリアムズが徐々にマクラーレンを食い始めた時期ですね。その後、ハイテクデバイスが取り上げられて、空力思想が強くなる末代90年代後半はタイムに変化がなく、ほぼ横ばいな感じ。一応ドライ環境です。最終年01年はガツンとタイム向上があります。最近ちょこちょこ話題に出る、マンセルと同じウィリアムズによるモントーヤの1分38秒117です。これは象さんレイアウトの歴代 3番目にあたるポールタイムとなっています。クドいですが01年のモントーヤは新人の風貌が全く無いF1ドライブ1年目。2番手はチームメイトのR・シューマッハでその差は0.019秒。 3番手はマクラーレンのハッキネンで0.694秒もの差となります。本当にこの時代のウィリアムズは速かった。
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近代「ハイヒール」時代はこうなります。唯一振り切れている12年はアロンソ様によるウェット路面です。よってそちらは除外させて頂きますと、18年19年は一段階速くなりますが、他は意外と出たり引っ込んだりして、まとまりがありません。06年以降はニュルブルクリンクとの隔年開催だったり、ドイツGP自体がやるのかやらないのかはっきりしない時代ではあったものの、それを考慮しても特徴が掴みにくい。困りましたね。見方を変えれば、何かわかるのかな?!

《ホッケンハイムリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 70 6.789km 204.5km/h 100%    イクス

 77 6.789km 216.2km/h 105.7% シェクター
 78 6.789km 218.4km/h 106.8%  Mアンドレッティ
 79 6.789km 225.3km/h 110.2% ジャブイユ
 80 6.789km 230.9km/h 112.9% ジョーンズ
 81 6.789km 227.4km/h 111.2% プロスト
 82 6.797km 226.7km/h 110.8% ピローニ
 83 6.797km 223.8km/h 109.4% タンベイ
 84 6.797km 228.7km/h 111.8% プロスト
 86 6.797km 239.9km/h 117.3%  Kロズベルグ
 87 6.797km 238.5km/h 116.6% マンセル
 88 6.797km 233.9km/h 114.4% セナ
 89 6.797km 239.2km/h 117.0% セナ
 90 6.802km 244.4km/h 119.5% セナ
 91 6.802km 252.2km/h 123.3% マンセル
 92 6.815km 250.4km/h 122.5% マンセル
 93 6.815km 248.5km/h 121.5% プロスト
 94 6.823km 237.1km/h 115.9% ベルガー
 95 6.823km 235.3km/h 115.1% Dヒル
 96 6.823km 236.4km/h 115.6% Dヒル
 97 6.823km 241.1km/h 117.9% ベルガー
 98 6.823km 241.2km/h 117.9% ハッキネン
 99 6.823km 238.6km/h 116.7% ハッキネン
 00 6,825km 232.5km/h 113.7% クルサード
 01 6,825km 250.4km/h 122.4% モントーヤ
 02 4.326km 221.4km/h 108.2% Mシューマッハ
 03 4.326km 219.1km/h 107.1% モントーヤ
 04 4.574km 224.6km/h 109.8% Mシューマッハ
 05 4.574km 221.6km/h 108.3% ライコネン
 06 4.574km 222.3km/h 108.7% ライコネン
 08 4.574km 217.6km/h 106.4% ハミルトン
 10 4.574km 223.1km/h 109.1% ベッテル
 12 4.574km 163.6km/h   80.0% アロンソ
 14 4.574km 215.1km/h 105.2% Nロズベルグ
 
16 4.574km 221.4km/h 108.3% Nロズベルグ
 18 4.574km 231.2km/h 113.1% ベッテル
 19 4.574km 229.4km/h 112.2% ハミルトン

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距離から割り出す平均速度と初年との割合です。一貫してみると、まあまあタイムグラフと同様に速い年は速く出ていますが、わかりやすくした割にはまだこれでもよくわからない感じ。ところどころ歯抜けになっているのは、ホッケンハイムリンク非開催の年です。12年は平均速度163.6km/h、初年との比較が2割減ということでグラフ上「無かったこと」みたいになってしまいました。ちゃんとアロンソ様がポールをお獲りになっているので、大丈夫です。果たして来年21年シーズンにドイツGPがあるのかはわからないけどー(笑)
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「象さん」時代の平均速度グラフです。中低速なスタジアムセクションがあるにも関わらず、平均して250km/h近くまで来るあたりはさすが高速ホッケンハイムといった感じです。タイムと同じく91年がサミットとなる252.2km/h。新人らしくない新人のモントーヤは歴代2位タイとなる250.4km/hをマークしています。速さのウィリアムズってなところ。92年も同じV型10気筒エンジンですが、排気量と供給メーカーが異なります。miyabikun個人的には3.5ℓV10より3.0ℓV10のサウンドの方が好き。 IMG_3954
掴み所のない「ハイヒール」時代はというと、やはり18年のベッテルが最速の231.2km/hでした。確かにあのラップは近年の冴えないベッテル中では会心のポールポジションだった記憶です。それだけに、あの雨の決勝は悔やまれます。
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そう、それね(笑)
現代のパワーユニットとなった14年はタイム、速度とも一度落ち込み、16年あたりから急激に向上する様は他のサーキットと似ていますが、結論としてはこのホッケンハイムリンクはマシンレギュレーションによる差や向上が思いの外感じにくいのかなというのが印象です。

ただよくわかったこと。先程の通期の平均速度グラフからもわかるように、旧レイアウトの速度は非常に高いです。近年の速度は80年代前半に近い速度域に止まります。90年代初頭のマシンは今からみれば30年近く古くても、あの森の高速区間で稼いでいた速度には敵いません。全く特性の違うサーキットに生まれ変わったのは明白です。

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ようやくこの企画が活きてくる!2020年シーズンが始まりますね!
改めまして、この企画は現サーキット各シーズンのポールポジションタイムを比較して、歴代のレギュレーション変更が与えたタイム変遷、マシンの進化がどう表れたかをみるもので、最終的には「最速シーズンはいつなのか」みたいなものを割り出せたらいいなと目論んでいます。今回は皆さんも期待大でお待ちかねのことでしょう、オーストリアGPのレッドブルリンク編になります。

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《レッドブルリンクの基本情報》
    全長  :5.911km(1970〜76)
       5.942km(1977〜87)
       4.319km(1997〜99)
       4.326km(2000〜03,14〜16)
       4.318km(2017〜)
 コーナー数:10箇所(2017〜)
   開催回数  :31回(全時代を含む)

近年2014年から「レッドブルリンク」という名に変更されているものの、サーキットを買収したいわば企業名が入っており「シュピールベルク」という地名を用いられることもあります。オーストリア国内で2箇所目の開催地でサーキット名称をカレンダー復活の度に変えつつ、F1の高速サーキットの一つとして君臨しています。
時代は大きく3つの時代に大別されます。まず70年代から80年代は「エステルライヒリンク」と呼ばれた時代で、今と同じ地を使いつつ今よりも長い一周全長で使用されました。9年程空白期間を経た第二弾はヘルマン・ティルケの手が入り「A1リンク」に変更されました。miyabikun世代的には一番馴染みのある呼び名です。いまだに「A1」と呼んでしまいます。そしてまた10年間空き現パワーユニット方式となった14年より「レッドブルリンク」に改称されています。大規模なレイアウト変更は一度キリであり、細かで把握している限りを下記に示します。
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 ・1970〜76年 5.911km 赤実線(オリジナル)
 ・1977〜87年 5.942km 赤破線(シケイン設置)
 ・1997〜99年 4.319km           (ショートコース)
 ・2000〜16年 4.326km
 ・2017〜現在  4.318km 黒実線(最終を狭小化)

ひと回り大きく、滑らかな三角形がエステルライヒリンク時代、小振りで刺々しいのがA1およびレッドブルリンクとなります。2000年に7mほど延長されていますが、どこだったっけなーと寝ずに考えましたが思い出せませんでした。ターン3「レムズ」の改良(後退)だったかな?!2017年にコーナー扱いを一つ増やして(手を加えていないほぼ直線扱いのターン2)現在のコーナー数は10です。最終コーナーを狭くややタイトにした関係で全長が変化したと記憶しています。初開催が70年と今から50年近く前なのに、開催回数が3つ合計で31回なのは、先述の空白期間があるためです。なのでまたそろそろお休みが10年程入ったりして(笑)今シーズンは先般の事情により前代未聞の「同じサーキットで二開催」という特別措置が施行されます。

《レッドブルリンクの予選P.P.タイム変遷》
 70 5.911km 1分39秒230 リント
 71 5.911km 1分37秒440 シフェール
 72 5.911km 1分35秒970 Eフィッティパルディ
 73 5.911km 1分34秒980 Eフィッティパルディ
 74 5.911km 1分35秒400 ラウダ
 75 5.911km 1分34秒850 ラウダ
 76 5.911km 1分35秒200 ハント
 77 5.942km 1分39秒320 ラウダ
 78 5.942km 1分37秒710 ピーターソン
 79 5.942km 1分34秒070 アルヌー
 80 5.942km 1分30秒270 アルヌー
 81 5.942km 1分32秒018 アルヌー
 82 5.942km 1分27秒612 ピケ
 83 5.942km 1分29秒871 タンベイ
 84 5.942km 1分26秒173 ピケ
 85 5.942km 1分25秒490 プロスト
 86 5.942km 1分23秒549 Tファビ
 87 5.942km 1分23秒357 ピケ

 97 4.319km 1分10秒304 Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 1分29秒598 フィジケラ
 99 4.319km 1分10秒954 ハッキネン
 00 4.326km 1分10秒410 ハッキネン
 01 4.326km 1分09秒562 Mシューマッハ
 02 4.326km 1分08秒082 バリチェロ
 03 4.326km 1分09秒150 Mシューマッハ

 14 4.326km 1分08秒759 マッサ
 15 4.326km 1分08秒455 ハミルトン
 16 4.326km 1分07秒922 ハミルトン
 17 4.318km 1分04秒251 ボッタス
 18 4.318km 1分03秒130 ボッタス
 19 4.318km 1分03秒003 ルクレール

純粋なポールポジションタイム一覧になります。細々と改良はあるものの、時代によってくっきり分かれている点はわかりやすいです。グラフを2つの時代で分けて作りました。
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エステルライヒリンク時代の最速はターン1にシケインを設けて延びた上の87年ピケの1分23秒357です。87年は過給圧に制限を設けた年ですが、ココはいつもより高地で気圧が薄いためターボの威力が絶大に効いてきます。
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A1リンクおよびレッドブルリンク時代の最速は昨年19年のルクレールです。2回目のポールポジションが今のレッドブルリンクのレコードホルダーとなっています。ん、何かしてたかって?!それはmiyabikunに聞いてはいけません。本人に聞いてみて下さい。きっと実力ですよ。
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レギュレーションやマシン規格が変わり、一度タイムが遅れている様子も見受けられますが、このサーキットも他との例外無く右肩下がりでタイム向上がみられています。各期間の中でも特に水色のターボ時代、そしてオレンジの現代のタイム短縮が目立ちます。黄緑色の帯、98年に一際遅いものがありますが、当時ベネトンの若手、フィジケラがパッとしなかったのではありません。雨ですね。さすがにそこまで遅いドライバーではありませんでした(笑)何せこれはポールポジションですから。先述のようにやはりココはターボが大活躍していることがよくわかります。さらなる過給圧制限のあった88年やターボが禁止となった89年あたりも比較してみたかったですね。今シーズン20年もターボ+モーターパワーですから、タイム向上が期待できます。いよいよ4.318kmで1分02秒台突入か?!

《レッドブルリンクの予選P.P.平均速度変遷》
 70 5.911km 214.4km/h 100% リント
 71 5.911km 218.4km/h 101.8% シフェール
 72 5.911km 221.7km/h 103.4% Eフィッティパルディ
 73 5.911km 224.0km/h 104.5% Eフィッティパルディ
 74 5.911km 223.1km/h 104.0% ラウダ
 75 5.911km 224.4km/h 104.6% ラウダ
 76 5.911km 223.9km/h 104.4% ハント
 77 5.942km 215.4km/h 100.4% ラウダ
 78 5.942km 218.9km/h 102.1% ピーターソン
 79 5.942km 227.4km/h 106.0% アルヌー
 80 5.942km 237.0km/h 110.5% アルヌー
 81 5.942km 232.5km/h 108.4% アルヌー
 82 5.942km 244.2km/h 113.9% ピケ
 83 5.942km 238.0km/h 111.0% タンベイ
 84 5.942km 248.2km/h 115.8% ピケ
 85 5.942km 250.2km/h 116.7% プロスト
 86 5.942km 256.0km/h 119.4% Tファビ
 87 5.942km 256.6km/h 119.7% ピケ

 97 4.319km 221.2km/h 103.1% Jヴィルヌーブ
 98 4.319km 173.5km/h   80.9% フィジケラ
 99 4.319km 219.1km/h 102.2% ハッキネン
 00 4.326km 221.2km/h 103.1% ハッキネン
 01 4.326km 223.9km/h 104.4% Mシューマッハ
 02 4.326km 228.7km/h 106.7% バリチェロ
 03 4.326km 225.2km/h 105.0% Mシューマッハ

 14 4.326km 226.5km/h 105.6% マッサ
 15 4.326km 227.5km/h 106.1% ハミルトン
 16 4.326km 229.3km/h 119.7% ハミルトン
 17 4.318km 241.9km/h 112.8% ボッタス
 18 4.318km 246.2km/h 114.8% ボッタス
 19 4.318km 246.7km/h 115.1% ルクレール

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平均速度グラフも2つの時代で分けたものから出します。グラウンドエフェクトカー登場から急激に速度を上げ、さらにターボ搭載で拍車がかかります。フラットボトムになろうがお構い無し!といった感じ。エステルライヒリンクはレイアウトからもわかるように、カーブで一周を形成しつつも非常に緩やかに滑らかな線形で構成されています。故に速度がとにかく高いです。初年の70年時点で214.4km/h、最終年87年では256.6km/hに到達します。最高速度ではなく、中低速コーナーの速度域も含めた「平均」です。最高速度で考えたらもっともっと高くなります。昨年19年の最高速度はマクラーレンのサインツが記録した332.3km/hでした。起伏ある山がちな田舎でこんな速度で走るのだから、そりゃ「危険」と言われるわけです。
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近代グループはこんな感じです。16年と17年では極めて若干の短縮があるにせよ、ほぼ誤差範囲の差。それでいて1年で12.6km/hも速度が高くなりました。ハミルトンがポールポジションを獲得した16年の予選はQ2で路面が濡れたため、タイム低下して1分07秒922となっています。ちなみに16年の最速はQ1でN・ロズベルグが記録した1分06秒516ですので、平均にすると234.1km/h相当です。こうなればもう少し上昇傾向が自然に繋がります。このグループの最高平均速度はタイムの通り19年の246.7km/hでした。ということは、通しでグラフを作ると、、
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87年が最速になります。現代のレッドブルリンクでも充分な高速度なのに、エステルライヒリンク時代はさらに速かったことになる。恐ろしや、、。そこらにいる雄牛もビックリだ。

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現時点で既に中止を発表しているフランスGPです。今年はオコンが復帰してまたフランス人ドライバーが増えたのに残念でした。来年の今頃はフランスでできるのかな、フランス人ドライバーがいなくなるなんてことにならないといいのですが。ポール・リカールサーキットの歴代ポールポジションタイムを比較したいと思います。

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《ポール・リカールの基本情報》
    全長     :5.810km(1971〜85)
       3.813km(1986〜90)
       5.842km(2018〜)
 コーナー数:15箇所(2018〜)
   開催回数  :16回

ポール・リカールだなんて、人の名前みたいですよね。その通り酒造メーカーの創始者の名前から来ています。フランスでも南岸近くにあるサーキットで先日のモナコやイタリアとはご近所にあたります。高台にあり海が近いがゆえ、風の影響を受けやすく、サーキットの代表区間「ミストラル」はそこから名付けられました。
サーキットレイアウトは縞々、、いやライフルの形をしており、ヘルマン・ティルケの手が加わる前と大きく変化はしていません。しかし、ターン1においてE・デ・アンジェリスがクラッシュにより死亡したため、1986年シーズンからレイアウト前半部分をカットし、ミストラルストレート途中に取り付くショートレイアウトが採用されました。5シーズンそのレイアウトでレースが行われたものの、一時期フランスGPの座をマニ・クールに奪われ、28年の時を経て、ロングコースを復活させ、フランスGPとして復活するに至りました。
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 ・1971〜85年   5.810km        (オリジナル)
 ・1986〜90年  3.813km 赤色(ショートコース)
 ・2018〜現在 5.842km 黒色(シケイン設置)

レイアウトは3種類となります。図上に表現しきれていませんが、オリジナルは現行の黒色のミストラルストレート中腹のシケインがないものと考えて頂いていいかと思います。ほか、ミストラルストレートの先の超高速右コーナー「シーニュ」のRを改良し、先述のショートカットを行った赤色の3.813kmとなります。3.8kmっていくら何でも短いですよね。この後にポールポジションタイムが出てきますが、この一周距離だと決勝は80周レースとなります。ラップダウンされる車もすぐに現れますね。小学校や幼稚園の陸上トラック同様に、目が回りそう。

《ポール・リカールの予選P.P.タイム変遷》
 71 5.810km 1分50秒710 スチュワート
 73 5.810km 1分48秒370 スチュワート
 75 5.810km 1分47秒820 ラウダ
 76 5.810km 1分47秒890 ハント
 78 5.810km 1分44秒410 ワトソン
 80 5.810km 1分38秒880 ラフィ
 82 5.810km 1分34秒406 アルヌー
 83 5.810km 1分36秒672 プロスト
 85 5.810km 1分32秒462 Kロズベルグ
 86 3.813km 1分06秒526 セナ
 87 3.813km 1分06秒454 マンセル
 88 3.813km 1分07秒589 プロスト
 89 3.813km 1分07秒203 プロスト
 90 3.813km 1分04秒402 マンセル

 18 5.842km 1分30秒029 ハミルトン
 19 5.842km 1分28秒319 ハミルトン
IMG_3541
約50年近く前の1971年が初開催なのに、クレルモン・フェランやディジョン・プレノワとの交互開催ということもあって、飛び石となっており、開催回数は16回に止まります。一応グラフにはしてみたものの、歯抜けで面白味はありませんね。第2グループにあたるショートカットトラックは当然ながらタイムは短くなりますから一貫した進化は読み取りにくい。まあこうなることはわかっていたんです(笑)
71年から85年の間は距離は同じで76年を境にタイム向上のペースが上がりました。時はちょうど「グラウンドエフェクトカー」が流行った頃ですね。そこから第2グループの時期を無視して33年後の2018年に目をやると、距離は32m延びてストレートにシケインが設けられたというのにタイムは2.4秒速くなっています。データが古いこともあり、今回はセクター比較はできませんが、シケインのスピードロスをセクター3のグニュグニュ区間で帳消しにして、さらに上回った、と言った感じでしょうか。根拠無き空想論ですみません。

《ポール・リカールの予選P.P.平均速度変遷》
全長の違いがあればこれで横並びにするしかない、とポールリカールも「一周平均速度」に換算してみました。

 71 5.810km 188.9km/h 100% スチュワート
 73 5.810km 193.0km/h 102.2% スチュワート
 75 5.810km 194.0km/h 102.7% ラウダ
 76 5.810km 193.9km/h 102.6% ハント
 78 5.810km 200.3km/h 106.0% ワトソン
 80 5.810km 211.5km/h 112.0% ラフィ
 82 5.810km 221.5km/h 117.3% アルヌー
 83 5.810km 216.4km/h 114.5% プロスト
 85 5.810km 226.2km/h 119.7%  Kロズベルグ
 86 3.813km 206.3km/h 109.2% セナ
 87 3.813km 206.6km/h 109.3% マンセル
 88 3.813km 203.1km/h 107.5% プロスト
 89 3.813km 204.3km/h 108.1% プロスト
 90 3.813km 213.1km/h 112.8% マンセル

 18 5.842km 233.6km/h 123.6% ハミルトン
 19 5.842km 238.1km/h 126.0% ハミルトン

IMG_3540
速度に変換して、パワーターボ搭載の第2グループも若干背伸びしてくれましたが、10年前の70年代後半規格まででしたね。やはりストレートが短く、速度要素が低いのが玉に瑕です。レイアウトを見てもわかるように、同じサーキットなのに全然毛色の違う変更なので、比較のし甲斐が無い。。わかっていたけど。。(笑)ちなみに、ポール・リカールの歴代最速は昨年18年のハミルトンによる238.1km/hでした。そこはあっぱれ、技術の向上が証明されました。
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今回は消化不良ですね。ご覧頂いている方も書いているmiyabikunもきっと同じ気持ち。こればかりはmiyabikunのせいというわけではないけど、すみません。
そんな時はこの前のヨーロッパGPの時にもやった「おまけ」やりましょうか。こうなると思って用意しています。ポール・リカールに挟まれた先代フランスGP、マニ・クールをみてみましょう。

《マニ・クールの基本情報》
    全長   :4.271km(1991)
       4.250km(1992〜00)
       4.251km(2001,02)
       4.411km(2003〜08)
 コーナー数:17箇所(2003〜)
   開催回数  :18回

ポール・リカールは人名でした。マニ・クールも人名っぽいですよね。いそうですよね。でもこちらは違います。地名から来ています。強いて人名を挙げるならば、F1誘致に関わった元F1ドライバーであり、のちのチーム代表のギ・リジェになるでしょうか。長らく続いたポール・リカールでのF1をフランス中央部の片田舎に引っ張ってきた方です。miyabikunの中ではフランスGPと聞くとポール・リカールよりマニ・クールって世代です。
マニ・クールもレイアウト変更はあれど、基本形は保ち軽微なものとなっています。
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 ・1991年のみ 4.271km 赤色(オリジナル)
 ・1992〜00年 4.250km 青色(右左コーナー廃止)
 ・2001〜02年 4.251km
 ・2003〜08年 4.411km 黒色(リセ後退)

1991年は中間部のアデレイドヘヤピン先に小さな右左コーナーを配置した4.271kmでスタートしています。翌年92年にその小さなコーナーを廃止して直線的にした4.250kmが9年ほど続きます。そして2003年から後半にある右コーナー「シャトー・ドー」を鋭角化し、さらに最終セクターを左に振り「リセ」を後退させた4.411kmが最終形として08年シーズンまで使用されました。実は01年に1mだけ延長した長さが採用されているのですが、どこの変更か思い出せませんでした。あのレイアウトのポンチ絵では表現できないほどの誤差範囲としてお許し下さい。
マニ・クールもポール・リカールと同様に決勝レース中の順位変動が少なく、抜きどころも少ないと言われていたサーキットです。個人的には以前にも書いたように、ジル・ヴィルヌーブに似た最終シケインからひょっこり横スライドして現れてくるアングルや、序盤の大きな右コーナー「エストリル」からカメラがパンして追いかけて、アデレイドに突っ込んでいく姿は好きでした。アデレイドでインをついて抜いたかと思いきや、クロスラインでやり返されてプラマイゼロ、みたいな。ポール・リカールはミストラルストレートの途中のシケインが出来てようやくパッシングがみられるようになりましたが、あれが無いとマジでチカチカのダラダラになる可能性は高かったんじゃないかと思っています。

《マニ・クールの予選P.P.タイム変遷》
 91 4.271km 1分14秒559 パトレーゼ
 92 4.250km 1分13秒864 マンセル
 93 4.250km 1分14秒382 Dヒル
 94 4.250km 1分16秒282 Dヒル
 95 4.250km 1分17秒225 Dヒル
 96 4.250km 1分15秒989 Mシューマッハ
 97 4.250km 1分14秒548 Mシューマッハ
 98 4.250km 1分14秒929 ハッキネン
 99 4.250km 1分38秒441 バリチェロ
 00 4.250km 1分15秒632 Mシューマッハ
 01 4.251km 1分12秒989 Rシューマッハ
 02 4.251km 1分11秒985 モントーヤ
 03 4.411km 1分15秒019 Rシューマッハ
 04 4.411km 1分13秒698 アロンソ
 05 4.411km 1分14秒412 アロンソ
 06 4.411km 1分15秒493 Mシューマッハ
 07 4.411km 1分15秒034 マッサ
 08 4.411km 1分16秒449 ライコネン

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マニ・クールでのフランスGPは91年から08年まで空白期間は無くびっしり18回行われ、現時点では最多開催となっています。そのあとしばらくの「沈黙期間」に入るわけですが。今シーズン現役ドライバーでマニ・クールの走行歴があるのは、ライコネン、ハミルトン、ベッテル3人のチャンピオン経験者まで。ポールポジションを経験しているのはライコネンのみとなっています。下手すると来シーズンはマニ・クールのレコードホルダーがいなくなる、そんな世代に突入することになります。01,02年はこの後の計算に影響が出ないよう、律儀にグラフの色も分けています。でもグラフ黄緑色の第2グループ4.250kmとはたった1mの差でしかありませんので、同じグループとしてみなしてもいいと思います。
グラフをみると意外とギザギザのデコボコしていて、統一感がないようにみえます。中でも99年は一つ1分38秒441と突き抜けてしまっています。こちらは言うまでもなくウェット路面。フェラーリのM・シューマッハは6番手、マクラーレンのハッキネンが何と14位に沈む中、早めにタイムを残した当時スチュワートから参戦したバリチェロがポールポジションを獲得しています。一応バリチェロの名誉のためにフォローしておくと、予選直前に行われたフリー走行も1分17秒232のトップタイムを記録しています。ほか、タイム的に目立つのは黄色い帯の01,02年の二つでしょうか。時代はマクラーレンが陰りをみせ、フェラーリの天下になりつつある時代、ポールポジションを獲得したのはウィリアムズ・BMWを駆る2人です。先日のジル・ヴィルヌーブでも話題にしたことですが、この頃のウィリアムズはなかなか速かったと思います。ちょうどマクラーレンと入れ替わる形で台頭し、フェラーリに食らいつかんばかりの走りをしていましたよね。ドライバーもマクラーレンに比べるとなかなかパンチのきいた2人でした。

《マニ・クールの予選P.P.平均速度変遷》
 91 4.271km 206.2km/h 100% パトレーゼ
 92 4.250km 207.1km/h 100.4% マンセル
 93 4.250km 205.7km/h 99.7% Dヒル
 94 4.250km 200.6km/h 97.3% Dヒル
 95 4.250km 198.1km/h 96.1% Dヒル
 96 4.250km 201.3km/h 97.6% Mシューマッハ
 97 4.250km 205.2km/h 99.5% Mシューマッハ
 98 4.250km 204.2km/h 99.0% ハッキネン
 99 4.250km 155.4km/h 75.4% バリチェロ
 00 4.250km 202.3km/h 98.1% Mシューマッハ
 01 4.251km 209.7km/h 101.7% Rシューマッハ
 02 4.251km 212.6km/h 103.1% モントーヤ
 03 4.411km 211.7km/h 102.6% Rシューマッハ
 04 4.411km 215.5km/h 104.5% アロンソ
 05 4.411km 213.4km/h 103.5% アロンソ
 06 4.411km 210.3km/h 102.0% Mシューマッハ
 07 4.411km 211.6km/h 102.6% マッサ
 08 4.411km 207.7km/h 100.7% ライコネン

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最後はお決まりの平均速度比較です。この計算をするがために「1mの差」を大事にしておきました。グラフの尺度の問題があるにせよ、速度に変換するとグラフ上はなかなかなだらかにみえますね。バリチェロには申し訳ないのですが、ウェットの99年を除くともう少し緩急がつきそうです。
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こちらが99年を除いた「ドライ路面バージョン」です。最も低いのがヒルによる95年のウィリアムズで198.1km/h、最も速度が高くなったのは04年の地元「青いルノー」アロンソの215.5km/hとなりました。アロンソはこの予選は3回目のポールポジション獲得で決勝は惜しくも2位に終わったレースでした。レースで勝ったのは4回ピットを敢行したフェラーリのM・シューマッハ。IMG_3634
チャンピオンもシューマッハが前人未到の7回目を獲得した年、まさか翌年この若造に奪取されるとは、当時微塵も感じなかったでしょう。IMG_3635

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本来であればF1は今頃ヨーロッパラウンドの真っ最中の頃にあたりますが、ご存知の通り未だ開幕を迎えられていません。理由はただ一つ、世界中に蔓延する新型コロナウイルス「COVID-19」によるものです。今年一番耳にし口にしたフレーズで、正直言いたくもないし聞き飽きましたよね。戦争を知らない世代からすると、これほどまでに世の中の状況を一変させ、それも世界全体まで被害が及ぶ出来事は経験したことのない事態です。一時期は2020年オリンピックをはじめとしたイベント事、特にスポーツは壊滅的であろうと諦めた最中、徐々にではありますが「条件付きの再開、開催」がようやく発表されました。その中にはF1も含まれています。しかし国や土地、被害状況や判断などにより様々な違いが出ました。まず当初予定されていたカレンダーとその判断状況をまとめました。

《2020年F1カレンダーの開催可否状況》
 開幕戦オーストラリアGP     3/15 → 中止
  アルバートパーク
 第2戦  バーレーンGP            3/22 → 延期未定
  バーレーン国際
 第3戦  ベトナムGP               4/5   → 延期未定
  ハノイ市街地
 第4戦  中国GP                      4/19 → 延期未定
  上海国際
 第5戦  オランダGP               5/3   → 中止
  ザントフォールト
 第6戦  スペインGP               5/10 → 8/16に移動
  カタロニア
 第7戦  モナコGP                  5/24 → 中止
  モンテカルロ市街地
 第8戦  アゼルバイジャンGP 6/7  → 中止
  バクー市街地
 第9戦  カナダGP                  6/14 → 延期未定
  ジル・ヴィルヌーブ

 第10戦フランスGP              6/28 → 中止
  ポール・リカール
 第11戦オーストリアGP       7/5   → 予定通り
  レッドブルリンク
 第12戦イギリスGP              7/19 → 8/2に移動
  シルバーストン
 第13戦ハンガリーGP          8/2   → 7/19に移動
  ハンガロリンク
 第14戦ベルギーGP             8/30 → 予定通り
  スパ・フランコルシャン
 第15戦イタリアGP             9/6   → 予定通り
  モンツァ
 第16戦シンガポールGP      9/20 → 中止
  マリーナ・ベイ市街地
 第17戦ロシアGP                9/27 → 未定
  ソチ・オリンピックパーク
 第18戦日本GP                  10/11 → 中止
  鈴鹿
 第19戦アメリカGP           10/25 → 未定
  サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)
 第20戦メキシコGP           11/1   → 未定
  エルマノス・ロドリゲス
 第21戦ブラジルGP           11/15 → 未定
  ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)
 最終戦アブダビGP            11/29 → 未定
  ヤス・マリーナ

この記事を掲載する6/16現在、カナダGPまでは終了しており、翌6/28予定であったフランスGPも中止が発表されています。10/11予定の日本GPでアジアラウンドが終わり、以降はアメリカラウンドに入るわけですが、そちらの可否は現時点で明らかになっていません。恐らく、、でモノは言わないようにしているmiyabikunではありますが、アメリカやアブダビはともかく、中南米は今の時点で考えると厳しい気もします。あればあったでなおいいですが。

《2020年の開催中止が決まったGP》
 オーストラリアGP
 オランダGP
 モナコGP
 アゼルバイジャンGP
 フランスGP
 シンガポールGP
 日本GP

上記のカレンダーのうち、2020年シーズンは行わないという判断を下したGPを抜粋しました。開幕戦オーストラリアGPの判断、発表タイミングは何とも衝撃的でしたね。一番初めだし、時期的に悩ましいのもあったわけですが、ドライバーやチームスタッフ、観戦を予定していた観客に対しても苦渋の決断となりました。
中止を決断したGPはモナコGPをはじめ軒並み「市街地サーキット」が占めています。市街地サーキットの場合はクローズドサーキットと異なり「街を占領し、全世界から観客を集める」という点がより感染のリスクを高めてしまいますので致し方がありません。市街地サーキットの中では、今シーズン初開催となる予定であったハノイ市街地でのベトナムGP、また半市街地サーキットといえるカナダのジル・ヴィルヌーブもひとまず「延期」の姿勢を採っていますが、市街地系、さらにはヨーロッパからみて「遠隔地」であることを考えると、開催は困難かなと思っています。
中止GPの中に我らが日本GPの名もつい先日加わってしまいました。日本国内では緊急事態宣言も解かれ、ようやく節度を持った行動が根付き始めたばかりなのに、無観客での開催も許されなかったのはとても悔しいですね。これで今シーズンのmiyabikunのブログは「100%テレビによる観戦記」を書くことが自ずと決定しました。

これら中止や延期といった様々な判断と、各国の感染状況などを勘案、組み直されて、皆さんもご存知の通り、ようやくシーズン開幕に向け変更版カレンダーが一部公開されました。毎年恒例となっている8月の夏休み期間を返上する形でスタートします。

《現時点までに決定しているカレンダー》
 第1戦オーストリアGP            7/5
  レッドブルリンク
 第2戦シュタイアーマルクGP 7/12
  レッドブルリンク
 第3戦ハンガリーGP    7/19
  ハンガロリンク
 第4戦イギリスGP                  8/2
  シルバーストン
 第5戦70周年記念GP              8/9
  シルバーストン
 第6戦スペインGP                  8/16
  カタロニア
 第7戦ベルギーGP                  8/30
  スパ・フランコルシャン
 第8戦イタリアGP                  9/6
  モンツァ

今のところの発表はちょうどヨーロッパラウンドの期間であるたったの8戦分に止まります。そのあとのアメリカラウンドは白紙です。おそらく時間経過とその国の情勢次第で「そのままの予定通り」か「延期としたGPを差し込む」かになるでしょう。果たしていつ、どのタイミングで判断されるのでしょうか。

《2020年に二開催となるGP》
 オーストリアGP(シュタイアーマルクGP)
 イギリスGP       (70周年記念GP)

開催予定の中には、サーキットはよく知る場所なのに、GP名に馴染みのないものがありますね。この異例のシーズンでさらに異例なのが「開催可能な国で2回やってしまおう」というもの。古い言い方をするならば、先日から繰り返す「一国二開催」です。F1では基本的にご法度のやつですね。どんな呼び名でやるのかななんて興味津々でいると、もちろん今回も裏ワザ的なものを使ってきました。
シルバーストンで行われる第2イギリスGPは「70周年記念GP」という名で行います。こちらはその名の通り「F1の70周年」を記念して、F1の第1戦目を飾ったシルバーストンに上手いこと当て込みました(ちなみにF1は1950年制定ですので、今年2020年は「71年目」のシーズン)これは非常にわかりやすい。でも第2オーストリアGPの「シュタイアーマルクGP」って何ぞや?!という話ですよね。実はこの名前、3年前近く前にこのブログの「オーストリアGPから歴史と地理の勉強」という回で書いたことがあるんです。覚えていますか?!オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクの所在地の名前です。レッドブルリンクはシュタイアーマルク州にあるため、その地名を用いたということ。日本でいう「三重GP」や「東海GP」って呼ぶような感じでしょうか。やはり現在でもF1は一国二開催の原則を守っているのですね。もし、同じサーキットで三開催となったらどう呼ぶのでしょうね。オーストリアなら「ラウダGP」とかになるのかな(笑)

細かいツッコミはいいとして、とにかく絶望視されたF1が開催されることは嬉しいし有難いことです。観戦記を謳う当ブログが「過去を懐かしむだけのブログ」にならずに済みそうです(笑)日本GPは無くなってしまいましたが、また今シーズンを楽しめる可能性が出てきました。まずは7/5のオーストリアGPから、待ち遠しいですね!
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本当はこんな過去のことばかりや想像ではなく、レースが観たい!あともう少しの辛抱ですね。今回はカナダGPの舞台、ジル・ヴィルヌーブサーキットのポールポジションラップタイムを並べます。
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《ジル・ヴィルヌーブの基本情報》
    全長   :4.500km(1978)
       4.410km(1979〜86)
       4.390km(1988〜90)
       4.430km(1991〜93,95)
       4.450km(1994)
       4.421km(1996〜01)
       4.361km(2002〜08,10〜)
 コーナー数:14箇所(2002〜)
   開催回数  :40回

F1に定着して40年を超える古参サーキットの一つです。セントローレンス川に浮かぶこのサーキットは開設当初「イル・ノートルダム」という島の名前をそのまま名付けたものですが、初開催の優勝を挙げた地元の英雄G・ヴィルヌーブを讃え、死後に改称されました。また、78年から現在までに87年と09年の2回の非開催を経て現在に至ります。このサーキットの話になると毎回書いてしまいますが、このサーキットのレースは実に面白い。とにかく荒れる、必ず何かが起きる、意外と初優勝が多い、など日本からみればだいぶ遠く時差がたっぷりな点を除けば、miyabikunの好きなサーキットの上位に入ります。サーキットの基本系は変わらないものの、歴史が長くなればそれなりの軽微変更も多い、ということで以前作図したレイアウトを使いつつ一応レイアウト変更点を確認しておきます。image
 ・1978年のみ   4.500km 青色(オリジナル)
 ・1979〜86年  4.410km        (ターン8緩和)
 ・1988〜90年  4.390km       (スタート変更)
 ・1991〜93,95 4.430km       (ターン14直角化)
 ・1994年のみ  4.450km 赤色(仮シケイン設置)
 ・1996〜01年  4.421km        (カジノ廃止)
 ・2002〜現在  4.361km 黒色(ヘヤピン短縮)

全てを作図し切れていません。すみません。軽微過ぎて、絵に描いても違いが伝わり辛いくらいなものが多くあります。特徴的な変更点としては、88年まではヘヤピンを出た先あたりにあったスタート位置が現在の位置に変更になりました。あとは94年の奇妙なシケイン設置でしょうか。エスケープゾーンが狭く、ドライバーはライン採りに細心の注意が求められ、メリハリのあるコーナーの連続は燃費やブレーキなどマシンにも試練を与えます。昨年もありましたね。誰とは言いません、一歩読み間違うと一気に「おじゃん」です。

《ジル・ヴィルヌーブの予選P.P.タイム変遷》
 78 4.500km 1分38秒015 ジャリエ
 79 4.410km 1分29秒892 ジョーンズ
 80 4.410km 1分27秒328 ピケ
 81 4.410km 1分29秒211 ピケ
 82 4.410km 1分27秒509 ピローニ
 83 4.410km 1分28秒729 アルヌー
 84 4.410km 1分25秒442 ピケ
 85 4.410km 1分24秒567 デ・アンジェリス
 86 4.410km 1分24秒118 マンセル

 88 4.390km 1分21秒681 セナ
 89 4.390km 1分20秒973 プロスト
 90 4.390km 1分20秒399 セナ
 91 4.430km 1分19秒837 パトレーゼ
 92 4.430km 1分19秒775 セナ
 93 4.430km 1分18秒987 プロスト
 94 4.450km 1分26秒178 Mシューマッハ
 95 4.430km 1分27秒661 Mシューマッハ
 96 4.421km 1分21秒059 Dヒル
 97 4.421km 1分18秒095 Mシューマッハ
 98 4.421km 1分18秒213 クルサード
 99 4.421km 1分19秒298 Mシューマッハ
 00 4.421km 1分18秒439 Mシューマッハ
 01 4.421km 1分15秒782 Mシューマッハ
 02 4.361km 1分12秒836 モントーヤ
 03 4.361km 1分15秒529 Rシューマッハ
 04 4.361km 1分12秒275 Rシューマッハ
 05 4.361km 1分15秒217 バトン
 06 4.361km 1分14秒942 アロンソ
 07 4.361km 1分15秒707 ハミルトン
 08 4.361km 1分17秒886 ハミルトン

 10 4.361km 1分15秒105 ハミルトン
 11 4.361km 1分13秒014 ベッテル
 12 4.361km 1分13秒784 ベッテル
 13 4.361km 1分25秒425 ベッテル
 14 4.361km 1分14秒874 Nロズベルグ
 15 4.361km 1分14秒393 ハミルトン
 16 4.361km 1分12秒812 ハミルトン
 17 4.361km 1分11秒459 ハミルトン
 18 4.361km 1分10秒764 ベッテル
 19 4.361km 1分10秒240 ベッテル

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大幅にタイム遅れが目立つ年についてみてみます。初年の78年は翌79年と比較するとサーキット全長に大きな差がないのに、タイムに8秒の開きがあります。miyabikun所有の書籍やビデオを漁っても「決勝」についてのものばかりで予選時を詳しく紐解ける物がありませんでした。他で調べたところ、G・ヴィルヌーブの初優勝で沸いた初戦の予選は雨によるタイム低下だということがわかりました。さすがにこの一年だけこんなに遅いのは考えられませんものね。
94年はこのサーキットに限らず「シーズン序盤の大事故」の影響により急遽速度抑制を目的としたシケインを追加したため、距離の若干の微増とタイムも大幅に遅れています。天候は晴れでした。翌95年はそれ以前の4.430kmに戻されたわけですが、タイムは以前のレベルまで戻るどころか94年よりも落ち込んでいます。こちらもドライ環境だったと思うのですが、何が原因なんでしょうか。レギュレーションにある「フロアにあるスキッドブロック装着」は94年カナダGP後のドイツGPから装着されていますので、それが効いているのか。ハイテクデバイスの禁止がここまでラップタイムに影響したのでしょうか。執筆中に真相はちょっと思い当たりませんでした。
他、近年では08年と13年もタイム向上に逆らうようなグラフになりました。08年はF1で2年目のハミルトンが2年連続となるポールを1分17秒886で獲得しています。これもドライ環境ではありましたが、データのいじわる、カラクリがあります。このデータ比較はあくまで「ポールポジションタイム比較と変遷」としているためで、実はQ1のハミルトンは1分16秒909とQ3のポールタイムを0.9秒上回っています。もっと言うと、予選の前日金曜日に行われたフリー走行2回目はさらに速い1分15秒752という、ポールタイムから2秒も速いタイムでラップしており、マシンや天候による落ち込みではありませんでした。このタイムであれば07年や10年の間にいても違和感はありませんね。また13年のベッテルは言うまでもなく完全なウェットによるタイム低下です。Q1は同じベッテルが1分22秒318で走破し、前日のフリー走行2回目ではフェラーリのアロンソがドライ路面で1分14秒818というラップタイムを残していることからも、12年や14年の間に入ってもすんなりおさまります。
この企画は「各年のポールポジションタイムから進化や速さを評価する」ことに揃えたため、フリー走行や予選1,2回目のファステストラップは除外しています。データの誤差範囲、とはまた解釈は違うけど、この近年2件は無視していいでっぱりだと思います。それらを踏まえてみてみると、前日のモンテカルロ市街地にあったようになだらかではあるものの回数とともにラップタイムの向上がみられていますね。 2年目にあたる79年から40年かけて昨年まで約20秒の短縮となっています。

《ジル・ヴィルヌーブの予選P.P.平均速度変遷》
多少なりともある一周全長の違いを「一周平均速度」に均してみてみます。
 78 4.500km 165.3km/h 100%   ジャリエ
 79 4.410km 176.6km/h 106.9% ジョーンズ
 80 4.410km 181.8km/h 110.0% ピケ
 81 4.410km 178.0km/h 107.7% ピケ
 82 4.410km 181.4km/h 109.8% ピローニ
 83 4.410km 178.9km/h 108.3% アルヌー
 84 4.410km 185.8km/h 112.4% ピケ
 85 4.410km 187.7km/h 113.6% デ・アンジェリス
 86 4.410km 188.7km/h 114.2% マンセル

 88 4.390km 193.5km/h 117.1% セナ
 89 4.390km 195.2km/h 118.1% プロスト
 90 4.390km 196.6km/h 118.9% セナ
 91 4.430km 199.8km/h 120.9% パトレーゼ
 92 4.430km 199.9km/h 121.0% セナ
 93 4.430km 201.9km/h 122.2% プロスト
 94 4.450km 185.9km/h 112.5%  Mシューマッハ
 95 4.430km 181.9km/h 110.1%  Mシューマッハ
 96 4.421km 196.3km/h 118.8% Dヒル
 97 4.421km 203.8km/h 123.3% Mシューマッハ
 98 4.421km 203.5km/h 123.1% クルサード
 99 4.421km 200.7km/h 121.4% Mシューマッハ
 00 4.421km 202.9km/h 122.8% Mシューマッハ
 01 4.421km 210.0km/h 127.1% Mシューマッハ
 02 4.361km 215.5km/h 130.4% モントーヤ
 03 4.361km 207.9km/h 125.8% Rシューマッハ
 04 4.361km 217.2km/h 131.4% Rシューマッハ
 05 4.361km 208.7km/h 126.3% バトン
 06 4.361km 209.5km/h 126.7% アロンソ
 07 4.361km 207.4km/h 125.5% ハミルトン
 08 4.361km 201.6km/h 122.0% ハミルトン

 10 4.361km 209.0km/h 126.5% ハミルトン
 11 4.361km 215.0km/h 130.1% ベッテル
 12 4.361km 212.8km/h 128.7% ベッテル
 13 4.361km 183.8km/h 111.2% ベッテル
 14 4.361km 209.7km/h 126.9% Nロズベルグ
 15 4.361km 211.2km/h 127.7% ハミルトン
 16 4.361km 215.6km/h 130.5% ハミルトン
 17 4.361km 219.7km/h 132.9% ハミルトン
 18 4.361km 221.9km/h 134.2% ベッテル
 19 4.361km 223.5km/h 135.2% ベッテル

雨により通常よりも遅かった初年を100とするには酷ですが、あくまで向上の指標ということで活用させて頂きます。
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こちらもタイムと同様に時を経て徐々に速度が増していることがわかります。なかでも02年のモントーヤによる215.5km/hと、04年のR・シューマッハによる217.2km/hが目立っています。いずれもBMWエンジンを搭載したウィリアムズですね。BMWエンジンはネーミングに「Power」を名乗るほどパワー自慢の高出力エンジンでした。セクター3に設置されたスピードトラップの速度は今回比較していませんが、ロングストレートで伸びのいい加速をしていたのを想像させます。間に立つ03年もR・シューマッハがポールポジションを獲得。決勝でも高確率で表彰台に登壇することからも、フェラーリ天下だったこの時代においてこのサーキットを比較的得意としてきたことがわかります。
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近年はそれらBMWの3.0ℓV10を凌駕し、昨年のパワーベッテルは平均速度223.5km/hに到達しました。80年代後半のパワーターボ時代よりも重量も増加されたはずなのにこんなにも向上を図るのですから、つくづく技術の躍進とモーターパワーの後ろ盾は強烈であることを知らしめられます。

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