F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

カテゴリ: データでみるF1

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やっと整理を終えました!何とかシンガポールGP開催前に滑り込みセーフ、ということで夏休みを挟んだ2019年シーズン中盤7戦の各種結果と統計をみていきたいと思います。

《予選編》
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まずは「各チーム予選最速のタイムの差」を比較します。一般的にはQ1よりQ2、Q2よりQ3の方がタイムは向上しますが、チーム毎にみてそのGP最速のタイムを採用しています。ベンチマークのタイムを記録したのは7戦中メルセデスが3GP(フランス、イギリス、ドイツ)、フェラーリも3GP(オーストリア、ベルギー、イタリア)、そしてレッドブルがハンガリー1GPとなっています。大方の予想通り、パワーサーキットでフェラーリが最速で、2番手と最大の差を築いたのは第13戦ベルギーGPの0.763秒差でした。ルクレールが抜群な速さをみせました。逆に2番手とギリギリだったのはフェルスタッペンの初ポール獲得となった第12戦ハンガリーGPでメルセデスとの差はわずか0.018秒!距離にして106cm(合ってる?!)でした。苦労して獲得したフェルスタッペンのポールはギリギリでしたね。喜ばしいやら、どこか寂しいような。まだ言ってる(笑)
以前に振り返った序盤7戦から全体的な序列は大幅に変わっておらず、少しレッドブルが接近できました。中団以下は中盤前半はマクラーレンが好位置につけ、後半はルノーがまずまずと言った感じ。序盤と同様に、グラフの上限を5秒に設定しています。ウィリアムズはベルギーGPで5.029秒差となったため、とうとうグラフからはみ出てしまいました。2人とも頑張っているのは伝わりますが、マシン自体がついていけていません。

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スターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位になります。ガスリーとアルボンの2人は一応チームカラーでグラデーションにしてあげました。同系色だからあまり目立ちませんね。
メルセデス2人の2位台を筆頭に少し離れてルクレールが3位台、フェルスタッペンが5位台となりました。ベッテルの第9戦オーストリアはQ3走らず、第11戦ドイツGPは予選自体走れずが響き、結果7位台はかなり情けない。さらにガスリーが2チーム含めて平均9.14位で格下出戻りライコネンと並びました。近年のレッドブルは「予選命」ではないレース運びをするにせよ、フェルスタッペンとの差を考えるとやはりイマイチでした。結果、レッドブルでは表彰台に手がかかりませんでした。逆にしぶとくQ3に顔を出すライコネンは誉められるべき順位だと思います。クビアトは決勝での幸運、また予選では被害者になる面もありましたが、予選順位だけ切り取るともう少し上位で予選を終えてほしいなと思います。
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コンストラクター単位で均します。ズタボロのハースに代わって、ベテラン布陣のルノーが中団の筆頭です。マクラーレンは序盤7戦とほぼ変わらずの10位台、ジョビナッツィが少しまともになったこともあってアルファロメオが僅差で追っています。

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予選編の最後はチームメイト対決。グラフ左手の青組が先輩もしくはエース格、右手の紅組が新入りやセカンド格を並べ、ドライバーチェンジのあったレッドブルとトロ・ロッソのセカンド側は連名としました。なお、予選順位でみるため引き分けや降格ペナルティは反映しません。純粋な予選終了時の順位で判定します。引き分けのない7戦だと、必ず優劣が付くからわかりやすいですね。
ウィリアムズの0-7は当然というか諦めもつきますが、もう1チームの0-7は頂けません。精神的にやられてしまっている気がします。誰か救ってあげて下さい。マクラーレンのノリスはサインツ相手に速さをみせていましたね。序盤も3-4で勝っていましたので、ノリスの課題は決勝レースということになります。肩を持つわけではないけど決勝はノリス自身ではどうしようもできないトラブルも多々ありました。ちなみにレッドブルの6-1の内訳を補足すると、第14戦イタリアGPのフェルスタッペンがQ1タイム無しだったためアルボンに白が1つ付き、ガスリーに対しては5戦全勝でした。

《決勝編》
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続いて決勝の平均順位編。順位はイジワルmiyabikun式の「リタイヤは20位」扱いです。1位のハミルトンは珍しく3位台まで下がっていますね。7戦中リタイヤは無く優勝が3つ、2位1回、3位1回、5位1回で散らかったドイツGPで9位をかました影響です。もうちょっとかましてくれるとシーズンは盛り上がります。中盤は地味ボッタスよりもルクレールの活躍が光りました。2勝とも清々しい勝ち方だったかと言われたら、首が5°ほど傾く内容ですが、勝ちは勝ち。今シーズンのフェラーリの「手ぶら」は何とか免れました。アルボン以下クビアトまでの9人は非常に接近しています。ちょうど9位台後半から12位台とうまくいけば入賞圏内、下手をすると圏外に沈むというサーキット特性やマシンの具合などで左右されるギリギリのラインを争っています。
序盤7戦はその集団にいたマグヌッセンでしたが、中盤になるとマシン自体が迷走状態で挙げ句の果てには「本来の仲間とやり合う」という独自のレース展開が定着してしまっていました。その結果、ウィリアムズのラッセルにすら抜かれて仲間と揃ってF1の底辺付近に位置しています。後半戦もごちゃごちゃやっているようではmiyabikun式で計算するとビリよりリタイヤの方が低く評価されますので、本当に底辺に並んでしまうぞ?!この後出てきますがウィリアムズは遅くても「完走」はしてきます。
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コンストラクター単位の決勝平均順位です。予選がまあまあのアルファロメオとハースが順位を下げ、トロ・ロッソと地味にレーシングポイントが上がっています。決勝はライバルがリタイヤすることを考えると、トップ争いならともかく下位は予選の平均順位を上げていきたいですね。

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決勝周回数ランキングです。この中盤7戦の全周回数は407周でした。こちらもガスリーとアルボンはグラデーション仕上げにしています。全周回消化は序盤7戦に続いてハミルトンただ1人でした。散らかりドイツGPは9位ですが周回遅れにもなっていません。これで全14戦でみても全周回消化はハミルトン1人となっています。特に驚きもせず、さすがチャンピオンという走りです。
ウィリアムズは先程少し話題に出した通り2人とも周回遅れながら完走しているため好位置に入ってきます。クビカはドイツGPで繰り上がり10位入賞を果たしました。レーシングポイントのストロールも中盤7戦は完走しています。ドイツGPの4位は惜しかったですね。
「最も仕事をしていなかったで賞」はグロージャンの331周で消化率81.3%の76周足らずでした。1レース分以上足りません。「来シーズンのF1に乗れないで賞」にならないといいのですが。下位は揃って白煙を吹くトラブルに見舞われたり、接触やクラッシュが多かったイメージ。マシントラブルはドライバーにとってはやり切れません。
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チーム別周回数はこちら。2台で参戦していますので、全周回数はドライバーくくりの2倍となる814周とみます。全周回消化のハミルトン擁するメルセデスが数を下げているのは言わずともボッタスのことです。濡れたドイツGPで滑ってぶつけてゲンコツを食らっています。先日のイタリアGPといい、勝負弱い。来シーズンのメルセデスドライブは決めたけど、立ち位置は既に決まっているような気がします。チャンピオンを獲らせてあげたいけど、それでも獲りにいけないくらい、勝負弱い。優しいんだろうなぁ。

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決勝編最後はチームメイト対決です。引き分けは「両者ともリタイヤした場合」でグラフ中央に黒帯で表現しました。チーム内の成績、力関係は序盤7戦と同じところがほとんどの中、フェラーリだけは入れ替わりました。序盤は6-1だったのに対し、中盤は2-5となっています。これで合算すると8-6。まだ若干ベッテルが勝っている状態で終盤はどういう争いになるか見ものです。果たしてフェラーリのエースでいられるか、もう賞味期限切れと言われるか?!
ルノーの引き分けはドイツGPの両リタイヤ、ハースの引き分けはイギリスGPから来ています。共通しているのは実力差も伯仲していて、マシンの速さと信頼性が不安定である点。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
今回も最後はランキンググラフをみていきます。チーム毎に見慣れた色使いに塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格を示します。三強メンバーとそれ以外でグラフを分けますが、レッドブルについてはこの間の異動を伴いましたので、ガスリーとアルボンの2人はスペシャルにどちらにも登場します。
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トップ3チーム7人によるグラフです。メルセデスはライバルともチーム間でも交わらずの旅を続けています。レッドブルのスイッチ組も当然ながら交わらず。入れ替わりが激しかったのはフェラーリの2人とフェルスタッペンによる三者です。第8戦フランスGPで3位だったベッテルはオーストリアGPで優勝したフェルスタッペンに抜かれ、イタリアGPで優勝したルクレールにもとうとう抜かれて、現状はランキング5位です。
今回は新しい試みとして「第8戦基点のランキンググラフ」を作成しました。第8戦フランスGPを開幕戦のように見立ててイタリアGPまでの積み上げをみます。こうすることで序盤7戦と同列のバイオグラフとしてみることができます(序盤7戦のランキンググラフは割愛します。以前の記事を参照下さい)
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ハミルトンは序盤7戦を終えた時点で162ポイントでした。ところが中盤7戦の獲得は122ポイントに止まり、トータルで284ポイントとなります。またボッタスは序盤で133ポイントを稼いでいたのに対して中盤は88ポイントでした。対してフェルスタッペンは序盤の88ポイントから97ポイントに、ルクレールは72ポイントから110ポイントに飛躍しています。中盤戦はこの若い2人がメルセデスのポイントを削り取ることに成功しています。ベッテルは100ポイントから69ポイントと下がって不調(空回り)っぷりがよくわかります。
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三強以下はこうなりました。サインツが頑張っていますね。ベルギーやイタリアもその勢いを保てていればガスリー食いも可能でした。ノーポイントのドライバーはラッセルのみとなり、可哀想ですがグラフからは割愛しています。終盤7戦でグラフに登場するのを待ちましょう。
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7戦のみのグラフです。クビアト久々表彰台のドイツGPが際立ちます。このクラスの表彰台登壇は至難の業だと思いますが、一度でも表彰台に乗れば飛躍的にランクアップが期待できます。序盤に比べると、ライコネンとノリスが伸び悩んでいます。

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コンストラクターズポイントグラフです。三強の傾きは似通っています。メルセデスはハミルトン、フェラーリはルクレール、レッドブルはフェルスタッペンがチームを牽引しています。ファステストラップポイント獲得はメルセデスが2回、フェラーリが2回、そしてレッドブルが3回と全てが三強から選出されました。
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7戦のみでみます。レッドブルがフェラーリを食いかけています。終盤7戦は比較的レッドブルに分があるGPが残っていますので、コンストラクター2位を獲得する可能性を多く秘めています。
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三強以下のコンストラクターはこのような感じ。マクラーレンが単独の4番手チームとしてひた走っています。それに待ったをかけるワークスルノー、一度トロ・ロッソに獲られた5番手をイタリアで挽回してきました。トロ・ロッソはクビアトのドイツ「大爆発」以外は比較的低調です。アルボンに代わったガスリーがどこまで貢献できるかがカギですね。最後の最後はこちらの7戦のみグラブで〆たいと思います。
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終盤7戦は日本GPありナイトレースあり市街地ありと中盤とは全く毛色の違うフライアウェイが続きます。中盤は今シーズンもドイツGPが様々な影響を及ぼし、裁定やペナルティに疑問が残るレースが続きました。チャンピオンはいつ決まるのか、また勢力図の変化や番狂わせなどを期待しつつ、クリーンなバトルをみせてほしいものです。

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もうすぐF1の夏休みも折り返しを過ぎ、後半戦開始が近付いてきます。今シーズンこそ速いと思われたフェラーリが想像以上の失速をみせ、代わって台頭してきたのがホンダエンジンを搭載するレッドブル(ほぼフェルスタッペン)ですね。ポールポジションを獲得して、前半戦の間に2勝を挙げたことも想像以上であったし、後半戦も楽しみを増やしてくれました。今回は日本では多くのファンが期待する「ホンダエンジン」にまつわる数字や過去を振り返っておきたいと思います。某F1情報誌に先を越されてしまいましたので、取り扱う目線は少し変えています。

《エンジン別の決勝戦績と勝率》
ホンダをフォーカスする前に、F1で名だたるエンジンメーカー(サプライヤー)上位5位の決勝戦績を並べてみました。あと、他のエンジンメーカー全ては記載できませんが、ホンダ以外の日本メーカーは参考まで。冒頭からいきなり余談として、決勝参戦数にF1ではあまり馴染みのないスバル(旧 富士重工業)が入っています。実はF1に参戦したことあるんです。スバルがコローニというイタリアのチームの株を取得、1990年に水平対向12気筒エンジンを引っ提げ、C3Bの名で予選に挑みました。しかしライバルに大きく水を開けられて1回も予備予選を突破できずにF1から撤退しています。
今回の数値は優勝やポールポジションを除いて、回数でなく「レース数」で横並びとしました。例えば、先日ホンダエンジンを搭載するフェルスタッペン、クビアトによるダブル表彰台のドイツGPは表彰台回数を「1戦」とカウントしています。

    データは2019年第12戦ハンガリーGP時点
    ◯はドライバー、エンジンとも2019年現役

・決勝出走数
  1 983戦   フェラーリ ◯
  2 631戦   ルノー ◯
  3 523戦  フォード
  4 471戦   メルセデス ◯
  5 433戦   ホンダ ◯
11 147戦   無限(無限ホンダ)
13 140戦  トヨタ
15 116戦   ヤマハ
  -  (8戦)スバル

・入賞レース数
  1 806戦   フェラーリ ◯
  2 499戦   ルノー ◯
  3 423戦   メルセデス ◯
  4 383戦   フォード
  5 266戦   ホンダ ◯
  8   83戦   トヨタ
14   56戦   無限(無限ホンダ)
23   18戦   ヤマハ

・表彰台レース数
  1 578戦   フェラーリ ◯
  2 322戦   メルセデス ◯
  3 312戦   ルノー ◯
  4 289戦   フォード
  5 128戦   ホンダ ◯
14   17戦   トヨタ
16   15戦   無限(無限ホンダ)
26     2戦   ヤマハ

・優勝レース数
  1 236勝   フェラーリ ◯
  2 183勝   メルセデス ◯
  3 176勝   フォード
  4 168勝   ルノー ◯
  5   74勝   ホンダ ◯
16     4勝   無限(無限ホンダ)

グラフで一言にまとめると、こんな感じ。表彰台数は優勝数を、入賞数は表彰台数と優勝数を、決勝出走数は全てを内包します。
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今シーズンのエンジンメーカー(サプライヤー)全てが歴代の中でも古参にあたります。その中ではホンダが最も歴が浅いです。言うまでもなくフェラーリエンジンが最多、かつ他のメーカーと異なる点はメルセデスやルノー、ホンダはサプライヤーに特化した時代を含む中で「ほぼワークスチーム」でのカウントというのがすごい!さすがレース屋フェラーリですねー、と感心するだけではつまらない。今回はあくまで「ホンダ」が主役、あれだけ勝ちまくった時代があるのなら「勝率」でみたらどうか、とグラフの下に割り出した結果を出しました。ところがフェラーリを上回ったのはルノー、フォード、メルセデスの3社で、肝心なホンダは勝率17.1%とメルセデスの半分以下に。うーん、メルセデス強し。最近はレース内容もブログネタもメルセデス過ぎてますね。この比較は失敗か。
日本メーカーでみると、ホンダ系列の無限、世界のトヨタ、バイクも楽器もおまかせヤマハを大きく引き離して日本1位!F1で優勝しているのはホンダと無限(ホンダ)の2社となっています。ホンダは長年「F1命」で頑張っているし、すごいメーカーなのだ!(笑)

《ホンダ各期の戦績》
ここからちゃんと「ホンダエンジン」に特化していきます。ご存知の通り、ホンダとF1との関わりは4つの期間に分かれます。チームによってはシーズン途中にエンジンメーカーや組織をを変えていることがあります。そこは「別チーム扱い」でカウントしています。2018年に関してはフォース・インディアの件で10チームではなく、11チーム扱いです。
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こちらはF1全体でみたホンダエンジン搭載のチーム(コンストラクター)ランキングです。グレーにハッチングされているのが空白期間で、限られたスペースの中でグラフ化するとくちゅくちゅっと非常に窮屈になります。ザッとみる限りだと、ホンダの黄金期ともいえる第二期をはじめ、なかなか上の方に位置してるじゃん?!なんて。以下で期で分けたデータと戦績にまとめていきます。パワーユニット構成を示すTTはツインターボ、HTはハイブリッドターボです。

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・ホンダ第一期
    期間       :1964年〜68年(5年)
    供給先    :ホンダ
    初P.P.     :J・サーティース(68年R9イタリア)
    初入賞    :R・ギンザー(65年R3ベルギー)
    初表彰台:R・ギンザー(65年R10メキシコ)
    初優勝    :R・ギンザー(65年R10メキシコ)

    ホンダ 1964年〜68年 ドライバー6人
        P.P.1回 決勝35戦 入賞13戦 表彰台5戦 2勝

    64年:RA271E 1.5ℓV12 NA
    65年:RA272E 1.5ℓV12 NA
    66年:RA273E 3.0ℓV12 NA
    67年:RA273E 3.0ℓV12 NA
    68年:RA301E 3.0ℓV12 NA
               RA302E 3.0ℓV8   NA

この時代を偉そうに書いていますが、毎度のことながらmiyabikunまだ生まれていません。両親でさえ青年少女の頃。よって恥ずかしながら雑誌やビデオの受け売りです。
1964年といえば、東京オリンピックにカラーテレビ、東海道新幹線開業、全国に少しずつ高速道路が出来始めたいわゆる「高度成長期」と呼ばれた頃。本田技研工業は今よりもバイクに力を注いでいた企業で、当初はワークス参戦ではなく名門ブラバムやロータスへのエンジン供給を予定していました。しかし64年シーズン開幕半年前に急遽頓挫、ワークスでの参戦を強いられたのがきっかけでした。
開幕戦には間に合わず、F1デビューは第6戦ドイツGPでした。ドライバーにはアメリカ出身のR・バックナムの1名体制で臨み、予選24人中22位、決勝は完走こそしますがフェラーリで優勝を飾るJ・サーティースから4周遅れとなる13位で終え、現実の厳しさや課題の残る初戦となりました。
日本ではまだ馴染みがなく、周りは四輪で何十年も活躍する一流ドライバーやチームに囲まれるホンダ。65年から加入したR・ギンザーによって最終戦メキシコGPの予選3位スタートから記念すべき初優勝を挙げます。さらに67年に二輪と四輪を制覇したサーティースが加入したことで大きな転機を迎えます。開幕戦南アフリカGPで3位表彰台に立つと、リタイヤ以外は全て入賞圏内のフィニッシュを続け、第9戦イタリアGPでサーティースにも優勝をプレゼントすることに成功。コンストラクターズランキングでフェラーリを上回る4位を獲得することができました。しかし順風満帆に思えた矢先の翌68年、第6戦フランスGPでスポット参戦したJ・シュレッサーが死亡、そのシーズンをもってF1から退くことになりました。

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・ホンダ第二期
    期間       :1983年〜92年(10年)
    供給先    :スピリット、ウィリアムズ、
                      ロータス、マクラーレン、ティレル
    初P.P.     :K・ロズベルグ(85年R7フランス)
    初入賞    :K・ロズベルグ(83年R15南アフリカ)
    初表彰台:K・ロズベルグ(84年R1ブラジル)
    初優勝    :K・ロズベルグ(84年R9アフリカ)

    スピリット    1983年            ドライバー1人
        P.P.0回   決勝6戦   入賞0戦   表彰台0戦     0勝
    ウィリアムズ 1983年〜87年 ドライバー6人
        P.P.19回 決勝65戦 入賞46戦 表彰台33戦 23勝
    ロータス        1987年〜88年 ドライバー3人
        P.P.1回   決勝32戦 入賞19戦 表彰台11戦   2勝
    マクラーレン 1988年〜92年 ドライバー3人
        P.P.53回 決勝80戦 入賞71戦 表彰台64戦 44勝
    ティレル        1991年            ドライバー2人
        P.P.0回   決勝16戦 入賞3戦   表彰台1戦     0勝

    83年:RA164E 1.5ℓV6   TT
    84年:RA164E 1.5ℓV6   TT
    85年:RA165E 1.5ℓV6   TT
    86年:RA166E 1.5ℓV6   TT
    87年:RA167E 1.5ℓV6   TT
    88年:RA168E 1.5ℓV6   TT
    89年:RA109E 3.5ℓV10 NA
    90年:RA100E 3.5ℓV10 NA
    91年:RA121E 3.5ℓV12 NA(マクラーレン)
               RA101E 3.5ℓV10 NA(ティレル)
    92年:RA122E 3.5ℓV12 NA

さあキラキラの第二期ですよー!この頃になればmiyabikunは半分リアルです。F1の時代は「小排気量にツインターボ搭載」が主流になるつつありました。下位カテゴリーでモータースポーツに関わるホンダは、撤退してから15年の歳月を経た83年第9戦イギリスGPでイギリスが地元のスピリットから、ワークスではなく「エンジンサプライヤー」として復帰し、ビッグパワーターボのレースに果敢にチャレンジすることとなりました。
そして何とチャンピオンチームであるウィリアムズへの供給が決まり、ドライバーはこちらもチャンピオン経験者のK・ロズベルグがもれなく付いてきます。2年目の84年第9戦アメリカGPでロズベルグによる復帰後初優勝、85年のフランスとドイツで2戦連続のポールポジション獲得と、改良とテストを繰り返した成果が早々と発揮されました。その後、ウィリアムズにはマンセルとピケが並び、ロータスでは若手のセナとホンダの飛躍に貢献した中嶋悟がシートにおさまるという、ホンダが演出したといっても過言ではない「日本F1絶頂期」に突入していきます。そしてツインターボ締めくくりの88年にウィリアムズからマクラーレンに鞍替えしたホンダは「例の偉業」を成し遂げる。
エンジンレギュレーションに大幅な変更を伴うことで変わるかと思われた勢力図をマクラーレンとホンダ3.5ℓV10 NAではね退け、ウィリアムズ時代から「コンストラクターズ6連覇」を成し遂げます。これは現時点の最長タイ記録です。もし今シーズンもメルセデスが獲得すれば、2000年代前半を席巻したフェラーリと合わせたタイ記録となります(同一コンストラクターとすると、ホンダは4連覇となり除外)
ただライバルもジリジリと差を縮めていたのも事実で、ルノーエンジンに鞍替えしたウィリアムズは様々な新技術を導入して政権交代を図り、ホンダは「本業」に注力すべく2度目のF1撤退を決心しました。その後の技術はグループ会社である無限が引き続き、エンジンサプライヤーとしてF1を支えていきます。

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・ホンダ第三期
    期間:2000年〜08年(9年)
    供給先    :ホンダ、B・A、R、ジョーダン、
                      スーパーアグリ
    初P.P.     :J・バトン(04年R4サンマリノ)
    初入賞    :J・ヴィルヌーブ(00年R1オーストラリア)
    初表彰台:J・ヴィルヌーブ(01年R5スペイン)
    初優勝    :J・バトン(06年R13ハンガリー)

    B・A・R          2000年〜05年 ドライバー6人
        P.P.2回 決勝102戦 入賞39戦 表彰台15戦 0勝
    ジョーダン       2001年〜02年 ドライバー6人
        P.P.0回 決勝34戦   入賞13戦 表彰台0戦   0勝
    ホンダ              2006年〜08年 ドライバー2人
        P.P.1回 決勝53戦   入賞21戦 表彰台4戦   1勝
    スーパーアグリ 2006年〜08年 ドライバー5人
        P.P.0回 決勝39戦   入賞2戦   表彰台0戦   0勝

    00年:RA000E 3.0ℓV10 NA
    01年:RA001E 3.0ℓV10 NA
    02年:RA002E 3.0ℓV10 NA
    03年:RA003E 3.0ℓV10 NA
    04年:RA004E 3.0ℓV10 NA
    05年:RA005E 3.0ℓV10 NA
    06年:RA806E 2.4ℓV8   NA
    07年:RA807E 2.4ℓV8   NA
    08年:RA808E 2.4ℓV8   NA

第二期から撤退した後、エンジンは無限によってF1参戦するに留まりますが、ホンダも内々でワークス参戦を夢に試作が続けられました。1999年にイギリスを拠点とするホンダ・レーシング・ディベロップメント(HRD)を設立。テストドライバーとしてF1走行経験のあるJ・フェルスタッペンを招いて準備段階に入りますが、テクニカルディレクターのH・ポスルスウェイトが心筋梗塞によって亡くなったため計画が白紙となり、エンジンサプライヤーとしての復帰を選びました(ちなみにこの頃M・フェルスタッペンが生まれています)
第三期は参戦して日の浅いB・A・Rへの供給となりました。潤沢な資金とチャンピオン経験者であるJ・ヴィルヌーブをもってしてもなかなか表彰台に手が届かず、初年2000年シーズンは決勝4位4回でコンストラクターズランキングも4位で終えます。01年から無限ホンダを搭載していたジョーダンを加えた2チーム体制とし、02年にホンダが育てた佐藤琢磨のシートを用意します。
この時代はグラフからも読み取れるように、決して順調なものではありませんでした。ホンダはお家芸ともいえた優勝はおろか、表彰台やポールポジションにもなかなか届きませんでした。何せ相手としているのは最強時代を確立したフェラーリ、底力をみせる名門ウィリアムズとBMWのタッグ、また成長著しいアロンソやライコネンといった若手の台頭と、ホンダ陣営はそれらに続く位置をさまよいます。同じく日本のワークスチームであるトヨタが徐々に実力を付け成長していくのも、ホンダとしては悔しかったことと思います。最高位はバトンと佐藤の組み合わせでいわば「確変」が起きた04年のランキング2位。ポールポジションもバトンによる同年の第4戦サンマリノGPまでお預けでした。
この頃からF1で必ず目にしてきた「タバコ広告の禁止」を受け、06年にホンダはBATの株式を取得。ホンダワークス第二期を迎えます。ただ成績は鳴かず飛ばずのまま、第13戦ハンガリーGPの荒れたレースを制したバトンが初優勝を挙げるものの、右肩下がりを抜け出せず。08年末に3度目のF1撤退を発表、チーム代表だったR・ブラウンに1ポンドで売却されました。今に続く「最強メルセデス」の前身なわけです。

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・ホンダ第四期
    期間       :2015年〜
    供給先   :マクラーレン、トロ・ロッソ、
                     レッドブル
    初P.P.     :M・フェルスタッペン(19年R12ハンガリー)
    初入賞   :J・バトン(15年R6モナコ)
    初表彰台:M・フェルスタッペン(19年R1オーストラリア)
    初優勝   :M・フェルスタッペン(19年R9オーストリア)

    マクラーレン 2015年〜17年 ドライバー3人
        P.P.0回 決勝60戦 入賞25戦 表彰台0戦 0勝
    トロ・ロッソ 2018年〜        ドライバー4人
        P.P.0回 決勝33戦 入賞17戦 表彰台1戦 0勝
    レッドブル     2019年〜        ドライバー2人
        P.P.1回 決勝12戦 入賞12戦 表彰台5戦 2勝

    15年:RA615H 1.6ℓV6 HT
    16年:RA616H 1.6ℓV6 HT
    17年:RA617H 1.6ℓV6 HT
    18年:RA618H 1.6ℓV6 HT
    19年:RA619H 1.6ℓV6 HT

まさに真っ只中の期ですね。振り返らずとも皆さんも記憶に新しいことと思いますので、多くは書きません。現パワーユニットになった1年遅れの15年から、それも輝かしい過去を持つマクラーレンとのタッグは日本のみならず世界中のF1ファンの目を釘付けにしたことでしょう。3シーズンのマクラーレンを経て、こちらもパワーユニット絡みでぐちゃぐちゃしてしまっていたレッドブルグループに載せ替え、今シーズンようやく久々に華開きました。単調で偏りのあるシーズンを盛り上げてくれる明るい話題でしたね。ホンダとレッドブルグループとは非常に良好な関係を築けていると思います。

全四期のチーム別の決勝成績内訳をグラフ化しました。さっきのメーカー別の「ホンダ」をチームに細分化したもの。一応、上から時系列で並んでいます。決勝レース数や入賞順位など、時代によって差があるため、一概にチーム別の優劣比較ができないことをご了承下さい。
IMG_5959
決勝の最多出走は第三期のB・A・Rの102戦です。しかし先程も書いた通り、長い割に優勝は残念ながらありません。グラフ化してみるとマクラーレンとの第一期の戦績は一段と強烈ですね。80戦の参戦で優勝は44勝は勝率は55.0%をマークします。一方でマクラーレン第二期は60戦で表彰台もポールポジションもゼロでした。伝説のタッグの再現なれば計算上は33勝してほしかったけど、チャンピオン経験者をもってしてもそうはいかないのが「スポーツの証」というべきか。
期待集まるレッドブルとのタッグは勝率16.7%、12戦全戦入賞で続いています。さすがに勝率を上回るのは難しいだろうけど、入賞率100%は誇らしいレベルですね。それもこれもフェルスタッペンの実力の賜物。このような下積み時代を経て、現在「最強」を誇るライバルに少しずつ近付いていくはずです。今後の活躍に大いなる期待が寄せられますね。

《ホンダエンジンでの個人成績》
最後にもう少しミクロにホンダをみてみます。ホンダエンジンに関わったドライバー個人の成績です。優勝とポールポジションをピックアップしました。結果はどうなるかくらい、言われなくてもわかるって?!

・優勝数ランキング
    ★はホンダエンジンによるチャンピオン獲得数
  1 32勝 A・セナ ★★★
  2 13勝 N・マンセル
  3 11勝 A・プロスト ★
  4   7勝 N・ピケ ★
  5   3勝 K・ロズベルグ
             G・ベルガー
  7   2勝 M・フェルスタッペン ◯
  8   1勝 R・ギンザー
              J・サーティース
              J・バトン

・ポールポジション数ランキング
  1 46回 A・セナ ★★★
  2 11回 N・マンセル
  3   6回 N・ピケ ★
  4   4回 A・プロスト ★
       4回 G・ベルガー
  6   3回 J・バトン
  7   2回 K・ロズベルグ
  8   1回 J・サーティース
             M・フェルスタッペン ◯

そうですね、こうなります。ホンダはセナ様々、セナもホンダ様々な関係でした。興味深いのは、80年代に「四天王」と呼ばれた4人全てがホンダのマシンをドライブし、ポールポジションを獲得し、優勝しています。ちなみに、チームくくりでみると4人全員が大なり小なりウィリアムズをドライブしています。数字的にはビッグメーカーに及ばないホンダでも、F1においてキーポイントになっていることがわかります。日本人の我々からしたら嬉しいですね。
様々な角度から「ホンダ」を覗くと、各期でキーマンとなったドライバーがみえてきます。第一期は初勝利を飾ったギンザーやサーティース。第二期は3回のチャンピオン全てをホンダで獲得したセナはもちろんのこと、パパベルグもあらゆる「初」を得てキャリアの多くをホンダで築きました。少し寂しい第三期もバトンが2チームを股にかけてポールポジションと優勝を獲るあたりがチャンピオンになる資質を作り上げたのかもしれません。そして第四期は暗い話題、悔しい発言、意見の不一致などがありつつもフェルスタッペンの活躍でようやく報われるようになりました。今後も充分に期待できる位置になりました。活躍が楽しみですね!
IMG_5971

ちょうどホンダ第四期のスタートと同じ15年開幕直前にライブドアに舞台を変えて始めたこのブログでは、ホンダについて少し冷ややかに、どこか否定的でもあり、正直距離を置いてあまり触れないできました。miyabikunがF1に興味を持つきっかけになったのはホンダの影響も大きく、今でもホンダのファンの1人であることは間違いありません。マクラーレン・ホンダの復活は嬉しいし楽しみではありつつも、心の中では「汚してほしくはない」という、保守的で逃げのある目線であったこと。また悪い予想がまんまと的中して各方面からの非難の声がとても悲しく、悔しく、怒りに感じていたからでした。メディアのように変に持ち上げたり、一喜一憂するのも、疲れてしまいますしね。
4年の歳月をかけて今シーズンようやくポールポジションと複数回優勝を手にすることができました。これはあくまで自論ですが、パワーがない、信頼性が無い、ダメだと言われていたエンジンも、ドライバーやチームも、もちろんエンジンも一丸となって「協力し合う」ことで目に見えた結果をもたらしたと考えています。結果を出せたことで自信がついたというのは勝手にみえるかもしれませんが、これからは変にうがった見方をせず、正面から見つめ、評価し、素直に応援できるようになりたいと思います。

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先日のハンガリーGPでレッドブルのエース格に成り上がったM・フェルスタッペンが初ポールポジションを獲得し、これまで69年、1,009戦に及ぶF1の歴史で100人に達しました。無事にキリ番に達しましたので「初ポールにまつわる様々な記録」をクローズアップしたいと思います。

《初ポール獲得までのレース数と決勝結果》
    ★はチャンピオン獲得者、◯は2019年現役
    インディアナポリスGPは「インディGP」と表記
    リタイヤは「R」と表記
    1    1戦目 G・ファリーナ ★
                     50年 第1戦 イギリスGP 決勝優勝
                    W・フォークナー
                     50年 第3戦 インディGP 決勝7位
                    D・ネイロン
                     51年 第2戦 インディGP 決勝R
                    C・ロイテマン
                     72年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝7位
                    J・ヴィルヌーブ ★
                     96年 第1戦 オーストラリアGP 決勝2位
    6    2戦目 J・M・ファンジオ ★
                     50年 第2戦 モナコGP 決勝優勝
                    M・アンドレッティ(父)★
                     68年 第11戦 アメリカGP 決勝R
    8    3戦目 F・アガベイジアン
                     52年 第2戦 インディGP 決勝R
                    B・ヴコヴィッチ
                     53年 第2戦 インディGP 決勝優勝
                    E・カステロッティ
                     55年 第4戦 ベルギーGP 決勝R
                    D・ラスマン
                     58年 第4戦 インディGP 決勝R
                    J・サーティース ★
                     60年 第8戦 ポルトガルGP 決勝R
  13    4戦目 J・ホイト
                     55年 第3戦 インディGP 決勝R
                    P・オコナー
                     57年 第3戦 インディGP 決勝8位
                    P・フラハーティ
                     56年 第3戦 インディGP 決勝優勝
                    E・サックス
                     60年 第3戦 インディGP 決勝R
  17    5戦目 F・ゴンザレス
                     51年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
                    J・マクグラス
                     54年 第2戦 インディGP 決勝2位
                    M・パークス
                     66年 第7戦 イタリアGP 決勝2位
  20    6戦目 S・L・エバンス
                     57年 第8戦 イタリアGP 決勝R
                    L・ハミルトン ◯★
                     07年 第6戦 カナダGP 決勝優勝
  22    7戦目 J・トムソン
                     59年 第2戦 インディGP 決勝3位
  23    8戦目 T・ブルックス
                     58年 第2戦 モナコGP 決勝R
                    C・レガッツォーニ
                     70年 第13戦 メキシコGP 決勝2位
  25    9戦目 A・アスカリ ★
                     51年 第6戦 ドイツGP 決勝優勝
                    J・イクス
                     68年 第8戦 ドイツGP 決勝4位
                    P・ドゥパイエ
                     74年 第7戦 スウェーデンGP 決勝2位
  28  10戦目 D・クルサード
                     95年 第2戦 アルゼンチンGP 決勝R
  29  12戦目 J・P・モントーヤ
                     01年 第12戦 ドイツGP 決勝R
  30  15戦目 J・ボニエ
                     59年 第3戦 オランダGP 決勝優勝
                    P・レブソン
                     72年 第11戦 カナダGP 決勝2位
  32  16戦目 J・クラーク ★
                     62年 第2戦 モナコGP 決勝R
                    D・ヒル ★
                     93年 第8戦 フランスGP 決勝2位
  34  17戦目 J・ブラバム ★
                     59年 第5戦 イギリスGP 決勝優勝
                    A・セナ ★
                     85年 第2戦 ポルトガルGP 決勝優勝
  36  18戦目 P・ヒル ★
                     60年 第9戦 イタリアGP 決勝優勝
                    R・アルヌー
                     79年 第11戦 オーストリアGP 決勝6位
                    N・ヒュルケンベルグ ◯
                     10年 第18戦 ブラジルGP 決勝8位
  39  19戦目 T・プライス
                     75年 第10戦 イギリスGP 決勝R
                    F・アロンソ ★
                     03年 第2戦 マレーシアGP 決勝3位
  41  20戦目 E・フィッティパルディ ★
                     72年 第4戦 モナコGP 決勝3位
                    V・ブランビラ
                     75年 第7戦 スウェーデンGP 決勝R
                    A・デ・チェザリス
                     82年 第3戦 アメリカ西GP 決勝R
  44  21戦目 S・モス
                     55年 第6戦 イギリスGP 決勝優勝
  45  22戦目 S・ベッテル ◯★
                     08年 第14戦 イタリアGP 決勝優勝
  46  23戦目 G・ヴィルヌーブ
                     79年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
                    A・プロスト ★
                     81年 第10戦 ドイツGP 決勝2位
                    C・ルクレール ◯
                     19年 第2戦 バーレーンGP 決勝3位
  49  24戦目 N・ピケ(父)★
                     80年 第4戦 アメリカ西GP 決勝優勝
                    B・ジャコメリ
                     80年 第14戦 アメリカ東GP 決勝R
                    P・マルドナド
                     12年 第5戦 スペインGP 決勝優勝
  52  25戦目 D・ガーニー
                     62年 第6戦 ドイツGP 決勝3位
                    J・P・ジャブイユ
                     79年 第3戦 南アフリカGP 決勝R
                    R・クビカ ◯
                     08年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
  55  26戦目 J・P・ジャリエ
                     75年 第1戦 アルゼンチンGP 決勝未出走
                    H・コバライネン
                     08年 第9戦 イギリスGP 決勝5位
  57  27戦目 R・バリチェロ
                     94年 第11戦 ベルギーGP 決勝R
  58  28戦目 W・フォン・トリップス
                     61年 第7戦 イタリアGP 決勝R
  59  30戦目 J・ラフィー
                     76年 第13戦 イタリアGP 決勝3位
  60  31戦目 N・ラウダ ★
                     74年 第3戦 南アフリカGP 決勝16位
                    T・ファビ
                     85年 第9戦 ドイツGP 決勝R
  62  34戦目 G・ヒル ★
                     62年 第3戦 ベルギーGP 決勝2位
                    C・エイモン
                     68年 第2戦 スペインGP 決勝R
                    R・ピーターソン
                     73年 第2戦 ブラジルGP 決勝R
  65  35戦目 G・フィジケラ
                     98年 第10戦 オーストリアGP 決勝R
  66  36戦目 J・リント ★
                     68年 第6戦 フランスGP 決勝R
  67  37戦目 L・バンディーニ
                     66年 第3戦 フランスGP 決勝未完走
                    D・ピローニ
                     80年 第6戦 モナコGP 決勝R
  69  38戦目 J・ハント ★
                     76年 第1戦 ブラジルGP 決勝R
  70  41戦目 M・ホーソーン ★
                     58年 第5戦 ベルギーGP 決勝2位
  71  42戦目 J・スチュワート ★
                     69年 第3戦 モナコGP 決勝R
                    J・シェクター ★
                     76年 第7戦 スウェーデンGP 決勝優勝
                    M・シューマッハ ★
                     94年 第4戦 モナコGP 決勝優勝
  74  43戦目 C・パーチェ
                     75年 第3戦 南アフリカGP 決勝4位
                    K・ライコネン ◯★
                     03年 第9戦 ヨーロッパGP 決勝R
  76  46戦目 M・アルボレート
                     84年 第3戦 ベルギーGP 決勝優勝
  77  48戦目 G・ベルガー
                     87年 第12戦 ポルトガルGP 決勝2位
  78  52戦目 J・ワトソン
                     77年 第6戦 モナコGP 決勝R
  79  53戦目 R・パトレーゼ
                     81年 第1戦 アメリカ西GP 決勝R
                    H・H・フレンツェン
                     97年 第5戦 モナコGP 決勝R
  81  54戦目 N・マンセル ★
                     84年 第9戦 アメリカGP 決勝6位
  82  55戦目 K・ロズベルグ ★
                     82年 第10戦 イギリスGP 決勝R
  83  61戦目 A・ジョーンズ ★
                     79年 第9戦 イギリスGP 決勝R
  84  64戦目 J・シフェール
                     68年 第12戦 メキシコGP 決勝6位
                    P・タンベイ
                     83年 第2戦 アメリカ西GP 決勝R
  86  67戦目 F・マッサ
                     06年 第14戦 トルコGP 決勝優勝
  87  70戦目 J・バトン ★
                     04年 第4戦 サンマリノGP 決勝2位
  88  72戦目 E・デ・アンジェリス
                     83年 第14戦 ヨーロッパGP 決勝R
  89  76戦目 R・シューマッハ
                     01年 第10戦 フランスGP 決勝2位
  90  81戦目 V・ボッタス ◯
                     17年 第3戦 バーレーンGP 決勝3位
  91  82戦目 J・アレジ
                     94年 第12戦 イタリアGP 決勝R
  92  85戦目 D・ハルム ★
                     73年 第3戦 南アフリカGP 決勝5位
  93  92戦目 N・ハイドフェルド
                     05年 第7戦 ヨーロッパGP 決勝2位
  94  93戦目 M・フェルスタッペン ◯
                     19年 第12戦 ハンガリーGP 決勝2位
  95  94戦目 D・リカルド ◯
                     16年 第6戦 モナコGP 決勝2位
  96  97戦目 M・ハッキネン ★
                     97年 第15戦 ルクセンブルクGP 決勝R
  97 111戦目 N・ロズベルグ ★
                     12年 第3戦 中国GP 決勝優勝
  98 116戦目 T・ブーツェン
                     90年 第10戦 ハンガリーGP 決勝優勝
  99 119戦目 J・トゥルーリ
                     04年 第6戦 モナコGP 決勝優勝
100 132戦目 M・ウェバー
                     09年 第9戦 ドイツGP 決勝優勝

長かったですね(笑)これが第12戦ハンガリーGPまでのポールポジション獲得100人の全てです。ただ並べるだけでは芸がないのでその時の決勝順位をオマケで付けています。後ほど使います。
記録をみていくと、まず「チャンピオン獲得者は早かれ遅かれポールポジションを獲得している」ことです。チャンピオン獲得に必要なのは決勝の順位であって、予選は何位であってもチャンピオンにはなれます。しかし、やはりチャンピオンになる者、速さが絶対条件です。先日待ち焦がれた2010年代を代表するM・フェルスタッペンが獲得しました。これで近い将来チャンピオンを獲得しても、例外ではないことが証明されます。miyabikunとしては、何度も言うように例えチャンピオンになるにしても「ノンポールチャンピオン」でいってほしかったー。複数回や最多はこの先ナンボでも獲れるけど、ノンポールや最年少は「期限」がありますからね。フェルスタッペンもとうとう汚れてしまった(笑)ちなみにポール獲得まで最遅の132戦ウェバーは優勝も132戦で最遅。つまり初ポールトゥ初優勝でした。
その他、こればかりは仕方の無いことですが、F1初期、すなわち1950年代の獲得者が多く、インディアナポリスGPでは毎年のように初ポールが輩出されています。この2点について、この後内訳を示します。また、変わり種として1961年のW・フォン・トリップスが挙げられます。この年フェラーリに乗るドイツ人のトリップスは第2戦オランダGP、第5戦イギリスGPで優勝し、ようやく第7戦でポールポジションを獲得します。しかし決勝はまだオーバルのある超高速モンツァの2周目、バンク区間でクラークと接触して飛び出し、観客を巻き込みながら死亡しました。チャンピオンには手は届きませんでしたが、悲願のポール獲得が悲劇を生むことになりました。この事故がきっかけでモンツァのオーバルは以降廃止されています。

《年代別の初ポール輩出数》
    50年代 21人 /   84戦   輩出率25.0%
    60年代 15人 / 100戦   輩出率15.0%
    70年代 20人 / 144戦   輩出率13.9%
    80年代 14人 / 156戦   輩出率  9.0%
    90年代 13人 / 162戦   輩出率  8.0%
    00年代 10人 / 174戦   輩出率  5.7%
    10年代   7人 / 189戦※ 輩出率  3.7%
    ※10年代は2019年第12戦まで

年代別で初ポールを獲得した人数をまとめました。2010年代についてはあと9戦残しています。最多はレース数が現在の約半分だった1950年代です。それもそのはず「はじめ」ですもんね。特に初めにチャンピオンを獲得したファリーナは初ポールも初優勝も歴代1位。ズルい、勝てるわけがない(笑)
他、70年代も20人と多めです。以前に「ラウダの戦績」をみましたが、この時代は80年代以降のような「勝者の偏り」が少なく激戦だったこともあって、多くのポールシッターを生み出しました。以降はレース数が増えているにも関わらず減少傾向です。2010年代の初ポール輩出率はたったの3.7%!セナをはじめシューマッハ、ハミルトン、ベッテルらが多くのポールポジションを獲得し、新規獲得者の妨げになったと言えなくもない。決して悪いことではないんですが(笑)

《初ポールからの決勝順位》
     優勝        24人
      2位        16人
      3位          8人
      4位          2人
      5位          2人
      6位          3人
      7位          2人
      8位          2人
    16位          1人
    リタイヤ 38人
    未完走       1人
    未出走       1人

こちらは初ポールを獲得した決勝レースが果たしてどんな結果だったかを示しています。内訳は先程の個人成績を参照下さい。
最も多いのは決勝で何らかの理由でリタイヤしてしまったもの。38人/100人。他車との接触もあるし、マシントラブルやドライバー自身のミスと様々です。続いて優勝と2位が多く、3位までを含めると48人となり、約半分が表彰台に登壇していることになります。初ポールが優勝なんて、夢のようなレースウィークですね。それだけ決勝に影響を及ぼすのがポールポジションの特権です。結果の中に16位という、一つとんでもない記録があります。これをかましてしまったのは理論派ラウダでした。リタイヤしなかっただけ偉いか当然か。
決勝結果に見慣れない「未完走」というものがあります。これは66年にランスで行われた第3戦フランスGPのバンディーニです。決勝は出走し、リタイヤはしていませんが周回数が足りなかったため、完走でもないし、マシンを止めたわけでもないのでリタイヤでもないというものでした。

《GP別の初ポール輩出数》
    11人 インディアナポリス、モナコ◯
      8人 イギリス◯
      7人 イタリア◯、ドイツ◯、ブラジル◯
      5人 アメリカ西、ベルギー◯
      4人 フランス◯、南アフリカ
      3人 アルゼンチン、スウェーデン、
             バーレーン◯、ポルトガル、ヨーロッパ
      2人 アメリカ◯、カナダ◯、スペイン◯、
             メキシコ◯
      1人 アメリカ東、オーストラリア◯、
             オランダ、サンマリノ、トルコ、
             マレーシア、ルクセンブルク、中国◯
      ◯は2019年シーズン開催GP

初ポールの舞台となったGPの集計になります。何か統計的にあるのかどうかみてみましたが、正直わかりません。ただ言えることは「歴史があるほど、それが生まれやすい」という、当然の結果くらいです。
その中でも異彩を放つのが、今の「インディ500」の系譜でもあるインディアナポリスGPです。1950年から60年の全11回のうち、初ポール輩出は11人、つまり、毎回ポールポジションが異なったということになります。データ系の取りまとめをする上でこのインディアナポリスGPをF1として捉えていいのか迷ってしまいます。なぜなら、当時のF1ドライバー全員が参戦しているわけではなく、逆にインディアナポリスGPに参戦しているドライバーはヨーロッパを転戦していないからです。記録上は「F1」として今回の「100人目」と数えられています。

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《初ポールと初優勝のレース数の差》
    -69戦 M・フェルスタッペン ◯
    -68戦 D・ハルム
    -37戦 D・リカルド ◯
    -34戦 J・スチュワート ★
    -32戦 M・ホーソーン ★
    -30戦 A・ジョーンズ ★
    -29戦 J・シェクター ★
    -24戦 M・シューマッハ ★
    -20戦 T・ブーツェン
    -18戦 M・アルボレート
    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
      11戦 D・クルサード
      11戦 F・アロンソ ★
      11戦 J・ラフィー
      15戦 J・リント ★
      19戦 R・パトレーゼ
      21戦 N・マンセル ★
      24戦 J・サーティース ★
      27戦 C・ロイテマン
      44戦 J・バトン ★
      60戦 P・ドゥパイエ
      75戦 G・フィジケラ
      98戦 R・バリチェロ

こちらは初ポールと初優勝の関係性を比較したデータです。一般的に考えれば初ポールがあってから初優勝が見えてくるのがセオリーに感じますが、ドライバーによっては必ずしもそうとは限りません。そこで「初優勝までのレース数 - 初ポールまでのレース数」を算出しました。対象はポールポジション獲得者100人と優勝経験者107人のうちの79人となります。
初ポールから初優勝に至るまで最も時間を要したのは最多出走322戦の鉄人バリチェロでした。初ポールは先輩セナの亡き後に臨んだ27戦目の1994年第11戦ベルギーGP。それから6年の歳月を経た125戦目の2000年第11戦ドイツGPで予選は何と予選18位からの初優勝となりました。ようやく手にしたフェラーリで「エースの居ぬ間の」貴重な瞬間でしたね。
一方で初優勝から初ポール獲得まで最も時間を要したのは、言わずと知れた先日のM・フェルスタッペンです。まだ記憶にも新しい2016年第5戦スペインGPでベテランのライコネンを抑え切り見事に最年少初優勝を獲得したのが24戦目。初ポールを獲得した先日のハンガリーGPまでは69戦を要しています。待ちに待ったポールポジション、これで先程も書いたように、一人前のトップドライバーに名を連ね、目指すはチャンピオンただ一つに照準が絞られます。

《ポール獲得と優勝のどちらかのドライバー》
・ポールポジション獲得のみ
    21人 C・ルクレール◯、N・ハイドフェルド、
             N・ヒュルケンベルグ◯ ほか
・優勝のみ
    28人 A・ナニーニ、B・マクラーレン、
             E・アーバイン、J・ハーバート ほか

最後は「ポールポジションは獲得したけど優勝したことがないドライバー」とその逆「優勝はしたけど、ポールポジションは獲得していないドライバー」を調べました。全員の名前を並べるとまたまた長くなるので、こちらは人数と代表者のみを挙げました。
前者は現役ドライバーが2人います。今シーズンからフェラーリに昇格し、トップドライバー達の撃破に奔走するルクレールと、もはや古参ドライバーの域に達した予選屋ヒュルケンベルグの2人です。ルクレールは決勝もいい走りをしているのですが、どこかまだ焦りと名門とは思い難いチームの戦略に泣かされている感が否めません。まだキャリアも年齢も浅く、チャンスはいくらでもあります。早かれ遅かれ優勝のメンバーに名を連ねてくると信じています。
優勝のみの方には現役ドライバーはいませんが、近しいドライバーにハーバートとアーバインがいます。アーバインはこのブログで何度となくイジってきた「ノンポールチャンピオン候補者」の1人でした。チャンピオン決定となる1999年最終戦日本GPではチャンピオン連覇のかかるハッキネンにスタートで引き離されて、珍記録樹立はなりませんでした。

今回は初ポール100人目を記念して、初ポールにまつわる数字を扱ってきました。今後誰が101人目のポールポジションを獲得するのでしょうか。F1の歴史はまだまだ続きます。
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「なぜお前が100人目?!」「早く優勝してねー」

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皆さんは今シーズンのF1をどのように感じていますか?いいですか、このまま進んでいいんですか?!勝ちまくる人、なかなか勝てない人、毎回やらかしちゃう人、様々いますね。ドライバーの移籍やエンジン変更など、近年では比較的動きのあった2019年の序盤戦7戦をいつものように整理してみました。

《予選編》
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予選時に恒例となってきている「各チーム予選最速のタイムの差」を比較します。グラフをみると1チーム飛び出ているのがありますね。これがメルセデス、いやいや上下が逆、エンジンだけ正解のウィリアムズです。序盤7戦でどのライバルと絡むことはなく、第4戦アゼルバイジャンGPは9番手のルノーからも2.6秒離れてしまっています。全く別のカテゴリーのタイム差ですね。
トップに注目すると、メルセデスがオーストラリア、中国、アゼルバイジャン、スペイン、モナコの5箇所、フェラーリがバーレーンとカナダでベンチマークとなるトップタイムです。両者最大の差はテストで散々走り込んだスペインGPの0.886秒差でした。当初は昨年同様にフェラーリが速さをみせてくるのではないかと予想しましたが、全く歯が立ちませんでしたね。フェラーリの「ガッカリ感」そしてメルセデスの「やっぱり感」をまざまざと見せつけられました。メルセデスは今シーズンからマシン思想を変え「コーナリング時に速い」ものにシフトしてきました。コーナーことに少しずつ引き離しにかかる走りはサーキット1周すると大きな貯金として積み上げられます。今までの「スピードとパワーのメルセデス」に「コーナリング重視のレッドブル」を「足して2で割らない」ような完膚無きまでの仕上がりって感じ。唯一対抗できそうなフェラーリのこの先はストレート頼みのパワーサーキットに限られてしまうのでしょうか。トップ(ほぼメルセデス)と中団のギャップの浮き沈みは「エアロやコーナリング重視(スペイン)」の時に一様に差が大きくなっているようにみえます。
エンジン変更のあった新生レッドブルは安定の3番手チームをキープ。ただ例年の「3番手と4番手の間にあった壁」は薄れつつあります。第2戦バーレーンGPでは黒ハースとぴちぴちマクラーレンが赤牛の尻尾を捕まえるべく迫っています。トロ・ロッソはハースを挟んだ真後ろをついていく感じ。中団はいつものことながら絡まり合っていますね。エンジンがどうとかパワーがどうとか色々ありましたが、蓋を開けてみればレッドブルはレッドブルの位置だし、トロ・ロッソも定番な位置ではあるので、結局は「ドライバーの腕と走りの好みに合うか」によるんじゃないかな、と思います。ハイパワーのフェラーリやメルセデスもワークス以外は結局離されてしまっています。

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スターティンググリッド降格は反映しない、ドライバー別の予選平均順位です。ツートップはメルセデスの2人が獲得し、ハミルトンは唯一の1位台を確保しています。フェルスタッペンは昨年の同時期8位台から5位台まで順位を上げていますが、相方ガスリーは遠く離れて9位台となっています。チームへの不慣れは考慮しつつもフェルスタッペンと同じマシンを与えられているわけですから、この差を早く埋められないと「チームの競争力」にも限界を与えますし、果ては「自分の評価」にも影響が出てきます。それはルクレールにも同じことが言えます。母国モナコでの「不手際」がイタかった。
頑張っているところとしては、今シーズンから下克下を選んで予選屋ヒュルケンベルグを上回るリカルド、あとは名門抜擢の最年少ノリスはサインツ先輩を超えてきました。頼もしい若手です。ノリスやアルボンが目立つ一方、どうにかしてあげたくなるのがラッセルですね。同等カテゴリーマシンに乗れていれば、間違いなく相見えているはずです。
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コンストラクター単位で整理するとこうなります。各所単発な速さ云々ではなく、サーキット1周を速く走る順はこの序列になりそうです。真っ黒ハースも速さでいえばこの位置にいます。

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予選編の最後はチームメイト対決です。グラフ左手の青組が先輩もしくはエースドライバー、右手の紅組が新入りやセカンドさんを意味します。予選順位でみるため引き分けや降格ペナルティは反映しません。
7×0が2組あります。レーシングポイントのところの「ペイ対決」は先輩ペイの勝ち。ペイはペイでもキャリアが違う。またウィリアムズの「久々復帰と優秀新人対決」は優秀新人の完勝でした。クビカね、もう痛みはないんだろうけど、心はイタいだろうなぁ。若さの差かなぁ。
いい勝負をしたのはメルセデスとマクラーレンです。ボッタスは一時期キレキレに速かったですね。予選から勝ることが今シーズンの必須目標です。今後のレースもまだ勝ち越しできるチャンスはあります。今年はヤレる!

《決勝編》
次は決勝編です。個人成績からみていきます。決勝はいつものmiyabikun式「リタイヤは20位」扱いとします。
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1位のハミルトンは予選が平均1.86位で決勝では平均1.29位とさらに順位を上げてきました。決勝は予選と違いリタイヤがあるため、完走すれば一般的にはウィリアムズのように数値は上がる傾向になります。ただそれは中団以下の話。トップ争いはそうもいかない。そこで確実に順位をあげるわけですからなおすごい。ハミルトンは先日のどこかのように「2番手スタート、2位フィニッシュの優勝」などのミラクルもゲットしてしまうから、こうなるわけですね。あと上位ではフェルスタッペンも予選平均5.14位から決勝平均3.86位に向上してきました。まだお利口さんしていますね。健気なレースができるまで成長しました。
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コンストラクター単位にすると、昨年よりも段差が大きく、いくつかのグループに分かれています。先頭は有無も辞さずメルセデスが表彰台の中央に常に足をかける1.71。実は表彰台登壇も安定しないフェラーリが4.93。そして1人で頑張ってる感が否めないレッドブルは6.50と三強と呼ばれた上位は早くもバラつき始めました。第2集団か第4集団と呼ぶべきか悩ましい6チームが大集団をなしており、1レースで簡単に順位が入れ替わる位置にいます。予選では好位置につけるハースも決勝は暴れるから集団の中では最下位。最後は1人「F1.5レース」を強いられているウィリアムズ、という5つのグループに分裂しつつあるシーズン序盤となっています。

決勝は優勝してナンボ、入賞してナンボ、完走してナンボということで、こちらが決勝周回数ランキングです。この序盤7戦の全周回数は436周となります。
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上位4人が全完走中です。毎回上位に来るペレスは432周となり、4周足らずでした。内訳は開幕戦オーストラリアで1周遅れ、第3戦中国も1周遅れ、第6戦モナコ1周遅れ、第7戦カナダ1周遅れとなり、全てで完走はできています。
ルノー2台はトラブル多し。よい子ルクレールは地元でのやけっぱちが響き、黒組グロはお決まり。頑張る若さで空回りのノリス君が345周でこちらも末っ子の周回率79.1%となりました。
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チーム別は当然メルセデスが規定通り100%の周回をこなしています。ただ見よ、この手の数字になると何気に台頭してくるのが下位チームです。周回数2位は本家超えのアルファロメオ、3位は昨年より心臓は頑丈になったレッドブル、4位は「腐っても名門」のウィリアムズ、ピンクのペレスが支えるレーシングポイントが5位です。

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決勝編最後はチームメイト対決。両リタイヤの引き分けはこの7戦でありませんでした。決勝も勝敗がつきます。あら、ガスリー全負けだ。さっきに引き続いて及第点ですね。チームメイトが強力だと辛い。今回は取り上げていませんが、決勝のファステストラップ獲得数であれば2×0で勝っているのに(笑)最大のライバルはチームメイトであることを一番知っているのがボッタスです。今のところ2×5ではあるものの健闘していると言っておきましょう。
あとは目につくところとしてはアルファロメオのジョビナッツィでしょうか。相手は老いても趣味でも色んな面でチャンピオンのライコネン相手ですから手強いですね。顔はマシンカラーに負けないくらい濃いけど走りは薄いし、miyabikun如きがF1ドライバーに対して失礼ですが、プロだから言わせてもらうと、正直上手くない。勝手にスピンしたり、クレアさんのところと同志仲良く走っている印象。貴重なイタリア人ドライバーなんだけどなぁ。

《ドライバーズ、コンストラクターズランキング》
オーラスはランキンググラフです。今回は見辛いと言われる前に初めから分けちゃいました。チーム毎に見慣れた色使いに塗り分けて、実線がエース格、破線がサブ格としています。三強チームのドライバーズランキングはこんな感じ。
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怯むなボッタス!昨年のベッテルのように食らいついています。あらゆるサーキットで万遍なく強いハミルトンに対して、市街地や新興サーキットに強みを感じるボッタス。これから夏にかけてはちょっとその気が無いところが続くわけですが、諦めないでほしいですね。今年勝ち取れば、以降も期待できるし、今年も負けるようならもうチャンスは無くなる気もします。流れを変えよう!新しい風を取り込もう!まだ時期的に早いけど、今シーズンは君くらいしか対抗馬がいないんだ。本来のガチライバルは早くも可愛い後輩達と絡まり合ってしまった。100ポイントって、一昔前なら文句無しのチャンピオンなのにね。
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第2チャンピオンシップのグラフです。このグラフに名前がないドライバーが3人います。ジョビナッツィとウィリアムズのクビカとラッセルですね。miyabikunが謝ることではないが、申し訳ない。こちらの争いは地元の英雄の後任を仰せつかったサインツが筆頭。先日のカナダGPでいい目立ち方をしたリカルドが急激に上向き調子ですが、新生マクラーレンの意地を見せてもらいたいです。シーズン序盤は安定の入賞圏内を守り続けたライコネンは最近本気でマッタリし始めてしまいました。腕は確かですから、一戦一戦を丁寧に、模範となる走りでファンを楽しませてほしいですね。

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コンストラクターズグラフは先日チョイ見せしていました。今回はファステストラップポイントもしっかり加味し、数字を四角く囲って強調しています。ファステストラップはメルセデスが7戦中3回(ボッタス2回、ハミルトン1回)フェラーリ2回(ルクレール2回)レッドブル2回(ガスリー2回)となっています。ポイントが貰えるとわかっているから仕方がないんですが「レースに勝つためにファステストラップで追走(引き離す)」のではなく「後続とのギャップがあり、順位を落とすこともないから新品タイヤを履いて挑む」というスタンスが何とも滑稽というか、茶番というか、意味合いが変わってしまいましたね。メルセデスは定規で引いたように真っ直ぐとチャンピオン獲得に向いています。フェラーリは今のところ派手な結果はないレッドブルと近い争いをしています。クドいですが、開幕前はとてもこんな想像できませんでしたね。悪い意味でハメられたな(笑)
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先程のグラフは最上限を300に設定していました。こちらは30です。0が一つ要らなくなる。波形はドライバーズランキングと似ていますね。マクラーレンの逃げ切りを本家ルノーが遅ればせながら追いかけ、アルファロメオはライコネン一人が背負っています。スロースターターのトロ・ロッソはようやくグラフが上を向き始めました。ヨーロッパラウンド本番の活躍に期待しましょう!

ざっと駆け足に2019年シーズンの序盤7戦を数字とグラフでみてきました。先日も取り上げましたが、このままでは本当に「このまま」になりそうなので、もう一つ二つ波乱があると面白いですね!

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2019年シーズンも1/3を終え、依然として「メルセデス天下」で進行しています。ただ個人的な印象して、強いことには間違いはないし、見ての通りの結果や数字で表れているとはいえ、以前に比べると「爆発的な」感覚がないんです。どうしてだろう、、結果が報われないだけで、速さという意味ではフェラーリも健闘しているから?!メルセデスは速いというより強い、賢い勝ち方ができているから?!マシンやドライバーではどうしようもできないところもだいぶ有利?!それは言いっこナシか(笑)何だかよくわかりません。前戦カナダGPはいいところまでいきつつ、とにかく未だに「表彰台の一番高いところ」から引きずり下ろせていません。これはもう、今年は、そうなんじゃない?!
過去には近年のように他チームを圧倒して勝利を重ねたシーズンがいくつかあります。今回は「この時期でこのペースは、もしや?!」と題して、近年40年くらいで似たような系譜で勝ち進んだ年をピックアップし、勝ちまくった側と勝ちまくられて置いていかれた側の比較しようと思います。本当はこのネタ、モナコGP明けの第6戦終了時に向けて準備をしていました。ただデータ整理や表現の仕方に悩んでいたら、第7戦カナダGPを迎えてしまいました(笑)ということで、データも第7戦終了時まで拡大して再整理しています。

F1のポイント制度は時代によって変わっており、一様に比較することができません。以前このブログでは、各時代を各ポイント制に変換した「タラレバチャンピオンシップ」をやりました。その時のデータを引用し「全ての時代を現代のポイント制」に揃えて比較しました。

《変換ポイントの条件》
    ・ポイントは1位から10位までとする
        (上位から25,18,15,12,10,8,6,4,2,1)
    ・全戦のポイントを有効とする
    ・ファステストラップポイントは除外する

《高ポイントを獲得したシーズン第7戦終了時比較》
    (   )カッコ内は本来の獲得ポイント
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    84年
    1位 マクラーレン 174.5pts(56.5)
           個人1位 N・ラウダ            68pts   (24)
           個人2位 A・プロスト       106.5pts(32.5)
    2位 フェラーリ      91.5pts(26.5)
           個人4位 M・アルボレート 29pts(9.5)
           個人6位 R・アルヌー         62.5pts(17)
    88年
    1位 マクラーレン 265pts(93)
           個人1位 A・セナ              111pts(39)
           個人2位 A・プロスト      154pts(54)
    2位 フェラーリ    125pts(34)
           個人3位 G・ベルガー        73pts(21)
           個人5位 M・アルボレート 52pts(13)
    89年
    1位 マクラーレン 195pts(63)
           個人1位 A・プロスト       114pts(36)
           個人2位 A・セナ                81pts(27)
    2位 ウィリアムズ 115pts(35)
           個人3位 R・パトレーゼ     69pts(22)
           個人5位 T・ブーツェン     46pts(13)

グラフはmiyabikunが連想するチームカラーで統一し、各グラフの尺度も揃えているので視覚的に比較することができます。1レースで獲得できる最大ポイントは25+18=43ポイント、7戦で獲得できる最大値は43×7=301ポイントです。また、グラフの傾きが急なほど、調子がいいということになります。
今回ピックアップした最も古いくくりは「マクラーレン飛躍時代」です。先日亡くなったラウダ復帰やプロスト、セナといった新人類がこのタイミングで世代交代に成功しています。グラフ真ん中に位置するのが伝説的な年(見方を変えれば超つまらない年)の1988年の最強マクラーレンとボッコボコにされたフェラーリです。序盤7戦での獲得ポイントは93でそれを現代に置き換えると265ポイントに相当します。最高勝率を誇る年でも、フルマークの301ポイントからみたら36ポイントを落としていることになります。これは開幕戦ブラジルGPと第3戦モナコGPの2戦でセナがノーポイントだったためです。ちなみに、以前にみたようにもし1988年が2018年のポイント制だったとしたらセナが全16戦で275ポイント、プロストが301ポイントとなり、チャンピオンはプロストの手に渡ります。ただ変わらずはいずれにせよマクラーレンがぶっちぎりのコンストラクターズチャンピオンであること。
超絶僅差でラウダが最後のチャンピオンを決めた84年は現代においてもハーフポイントを踏襲します。89年と合わせてこの3年はマクラーレンのみがぶっ飛んだチーム内対決、他チームは完全に蚊帳の外でした。

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    92年
    1位 ウィリアムズ 230pts(84)
           個人1位 N・マンセル            143pts(56)
           個人2位 R・パトレーゼ          87pts(28)
    2位 マクラーレン 116pts(36)
           個人4位 A・セナ                     57pts(18)
           個人5位 G・ベルガー              59pts(18)
    93年
    1位 ウィリアムズ 196pts(69)
           個人1位 A・プロスト            127pts(47)
           個人3位 D・ヒル                     69pts(22)
    2位 マクラーレン 125pts(44)
           個人2位   A・セナ                 111pts(42)
           個人11位 M・アンドレッティ14pts(2)
    96年
    1位 ウィリアムズ 188pts(69)
           個人1位   D・ヒル                 112pts(43)
           個人2位   J・ヴィルヌーブ      76pts(26)
    2位 フェラーリ    125pts(35)
           個人3位   M・シューマッハ    76pts(26)
           個人10位 E・アーバイン         49pts(9)

続く世代は90年代前半の「みんなが乗りたいウィリアムズ」時代です。今とは真逆です(笑)ウィリアムズを代表する92年はマンセルによる「開幕5連勝」を皮切りにシーズン一貫して抜群な速さを誇りました。第7戦終了時でこの時代最多の230ポイント相当を獲得しています。翌93年はラウダ先輩を真似っこしたプロスト復帰からのチャンピオン獲り逃げシーズンです。若手(とはいっても年齢はそこそこ)のD・ヒルであっても表彰台を連発してしまうんですから、いかにFW15Cが秀逸だったか知らしめられます。そんなヒルが独り立ちして栄冠を掴んだ96年もなかなかな上出来でした。鳴り物入りの「F1二世」が予想以上に速さをみせたことと「ドイツの怪物」が一旦「紅の道」を選んでくれたことも大きかったでしょう。

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    01年
    1位 フェラーリ    217pts(76)
           個人1位 M・シューマッハ 136pts(52)
           個人3位 R・バリチェロ      81pts(24)
    2位 マクラーレン 143pts(44)
           個人2位 D・クルサード     121pts(40)
           個人5位 M・ハッキネン      22pts(4)
    02年
    1位 フェラーリ    200pts(72)
           個人1位 M・シューマッハ 158pts(60)
           個人2位 R・バリチェロ       42pts(12)
    2位 ウィリアムズ 176pts(54)
           個人3位 J・P・モントーヤ 91pts(27)
           個人4位 R・シューマッハ   85pts(27)
    04年
    1位 フェラーリ    257pts(106)
           個人1位 M・シューマッハ 150pts(60)
           個人2位 R・バリチェロ     107pts(46)
    2位 B・A・R       115pts(46)
           個人3位 J・バトン               93pts(38)
           個人8位 佐藤琢磨                 22pts(8)

そしてそしてその怪物が「紅の道」を自分のモノにした2000年代前半です。一瞬危うかった03年を除いた3年を選びました。もうすぐこの時代も20年近く前になるんですね。早いなぁ。
ご覧のように序盤は前の余韻からマクラーレンがもがき、マクラーレンが萎むとインパクト強めなウィリアムズが台頭、そしてホンダ第3期最大の活躍を示したB・A・Rも「シューマッハ狩り」を試みますが、完成した構図には歯が立たず独走を許しました。そして諦めました(笑)
フェラーリ最強の一つである04年は現在の通貨では257ポイント相当でした。301ポイントからは44ポイント足りません。足りない理由、聞いちゃいますか?!覚えているでしょ(笑)そういう「チームのレギュレーション」だったから。まあ、たとえそれがあっても、チームが得る対価は変わりませんから、それは関係ないか。第2戦マレーシアGPと第4戦サンマリノGPで少し損してしまいました。

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     11年
     1位 レッドブル    255pts
            個人1位 S・ベッテル      161pts
            個人3位 M・ウェバー       94pts
     2位 マクラーレン 186pts
            個人2位 J・バトン          101pts
            個人5位 L・ハミルトン    85pts
     13年
     1位 レッドブル    201pts
            個人1位 S・ベッテル      132pts
            個人3位 M・ウェバー       69pts
     2位 メルセデス    134pts
            個人4位 L・ハミルトン    77pts
            個人6位 N・ロズベルグ    57pts
     14年
     1位 メルセデス    258pts
            個人1位 L・ハミルトン  118pts
            個人2位 N・ロズベルグ  140pts
     2位 レッドブル    139pts
            個人3位 D・リカルド       79pts
            個人5位 S・ベッテル       60pts

この頃あたりまではアロンソをはじめハミルトン、ベッテルと「最年少記録」塗り替えのオンパレードでしたね。2010年代に大成したジュース屋さん、レッドブル時代です。この時代は既に現ポイント制になっていますので、変換はありません。レッドブル天下の2年目となる11年は大変なことになりました。第7戦までに255ポイントを獲得しています。グラフの傾きもよどみ少ない斜めにピーンと、2番手マクラーレンと70ポイントも引き離しました。
しかーし、13年からは見慣れたエメラルドグリーンが這い上がってきましたね。チャンピオンを獲得したのは14年からのいわゆる「ハイブリッドターボ元年」ではあるのですが、実は2.4ℓV8NAエンジン時代からも「最強への準備」を整えつつありました。いざ蓋を開けてみたらドーン!ご記憶の通りの内容とグラフもレッドブル超えの258ポイントに達しました。でもグラフでは第7戦カナダGPでなだらかになっています。これはハミルトンのリタイヤによるもの。リタイヤはポイント争いに動きを与えます。言い換えれば、リタイヤが少ない現状はなかなか変化を生みにくい。

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    15年
    1位 メルセデス 285pts
           個人1位 L・ハミルトン  151pts
           個人2位 N・ロズベルグ  134pts
    2位 フェラーリ 180pts
           個人3位 S・ベッテル     108pts
           個人4位 K・ライコネン   72pts
    17年
    1位 メルセデス 222pts
           個人1位 L・ハミルトン  129pts
           個人3位 V・ボッタス       93pts
    2位 フェラーリ 214pts
           個人2位 S・ベッテル     141pts
           個人4位 K・ライコネン   73pts
    18年
    1位 メルセデス 206pts
           個人1位 L・ハミルトン  120pts
           個人5位 V・ボッタス       86pts
    2位 フェラーリ 189pts
           個人2位 S・ベッテル     121pts
           個人3位 K・ライコネン   68pts

最後は直近となる「完全メルセデス時代」です。16年の「今いない人」の年を除いた3年をピックアップしました。この40年での最長不倒は15年に記録した285ポイントとなります。301ポイントまで16ポイント足らずで惜しかった?です。この年からフェラーリはアロンソに代わってベッテルを起用、第2戦マレーシアGPでは初優勝を挙げますが、他は3位が指定席化し、お友達のライコネンが「マイペース」を貫くこともあってメルセデスに近付くことなく7戦を終えました。
一昨年の17年、昨年の18年のフェラーリは「序盤7戦は」なかなか健闘しましたよね。グラフも程よく絡まりながら進行しています。ベッテルという二大ドライバーの片方を獲得したフェラーリはマシンも確実に速さを備えるまでになりました。ただ、今回のグラフは格好のつく部分だけが切り取られているに過ぎず、課題は再三言っている「シーズン後半」です。今シーズンは「三度目の正直」を成就してもらいたいところなのですが、果たして、、。

《2019年第7戦までの二強グラフ》
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    19年
    暫定1位 メルセデス 292pts(295)
                 個人1位 L・ハミルトン 161pts(162)
                 個人2位 V・ボッタス    131pts(133)
    暫定2位 フェラーリ 170pts(172)
                 個人2位 S・ベッテル    100pts
                 個人5位 C・ルクレール  70pts  (72)

年明けに「最強軍団」と題して2000年代以降に続いたフェラーリ、レッドブル、メルセデス飛躍の5年間をみてきました。1年の準備期間の後、先輩フェラーリは5年間、先輩レッドブルは4年間天下を統一し、レギュレーション変更なども相まって失落、政権交代に至りました。メルセデスも13年の準備期間と14年から昨年までで5年間制したことになります。これら前例からすればそろそろ落ち着いて頂きたいのですが、むしろ逆をいっています。先日のカナダGPを終えた時点でファステストラップポイントを除いて292ポイントに達しています。301-292=9。内訳の理由は簡単。第6戦モナコGPでボッタスがベッテルに3プレゼント、第7戦カナダGPでまたもボッタスがフェラーリ2人に6ポイントあげたことによる9、他5レースが43点満点でした。過去最高得点で進行中です。その上、7戦全戦優勝をおさめており、いよいよ神回88年を超える可能性を残しています。
グラフには2番手チームも表現していますが、そちらに注目すると、近年はフェラーリが2番手にいます。15年のフェラーリは180ポイントで差は105。この年はフェラーリとやり合っているわけではなく、ハミロズ対決なので差が大きくついています。17年は214ポイントで差は8。18年が189ポイントで差は17。そして19年のフェラーリは170ポイントにまで下がり、その差は過去最大の122となりました。メルセデスは7戦で3回、フェラーリが2回のファステストラップポイントを得ていますので、正式な差は123です。盤石なメルセデスの走りはもちろんのこと、今シーズン唯一対抗できると思われたフェラーリが予想以上に取りこぼしていることが、メルセデス完勝の一番の立役者なのかもしれません。
IMG_2123

過去の独占シーズンと比較しても似たペース、いやそれを上回るペースで勝利を重ねるメルセデス。たかだかシーズン1/3終了時点で決めつけるのは早いかもしれませんが、過去と比較すると「そういうことになりそう」と察しがついてしまいます。どうなっちゃうんだろう、これでいいのかな、四輪最高峰のモーター「スポーツ」のF1。

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