F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

カテゴリ: 過去のGP

グラフは少し見飽きましたね。目を休めましょう。12月中旬まで及んだ2020年シーズンが終わって早3週間経ちます。そろそろレースを観たくなりませんか?!まだいいって?!(笑)昨年の「過去のレース」は中止や延期になったGPにも合わせて「なんちゃってGP」をこのブログ内で強引に突き進めてきたわけですが、実はその時に載せようかどうかすごく迷って、結局諦めてストックしていたレースがいくつかありました。その中の一つであるジャカレパグアで行われた1983年ブラジルGPを取り扱おうと思います。近年はシーズン終盤に盛り込まれるブラジルGPをどこに差し込むか悩みつつ、隙間を縫って9月中旬に1982年ブラジルGPをねじ込みました。それもピンとこない時期ではありましたが、よりによってこの時期のブラジルGPってのも違和感がありますよね。でもこの年のブラジルGPはあながち遠からずです。なぜならこのレースは開幕戦にあたる3/13に行われたということで、約2ヶ月程度先の話だからです。それにしても1月中旬は早過ぎか(笑)
今から38年も前となる1983年シーズンのレースは今回初採用となります。一見地味にも感じる方は多いかもしれませんが、これがなかなか面白いシーズンとなっています。それを助長させた一つの要因がこれです。
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フェラーリ126C2B
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ウィリアムズFW08C
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ルノーRE30Cと現代も参戦する各チームでマシン自体のディテールも実に多彩です。でもこれ、シャシー名からも分かるように枝番が付けられた前年1982年型の改良車ばかりなのです。どうしてこんな事態に陥ったのかというと、かの有名なグラウンドエフェクトカー廃止(フラットボトム規定)がシーズン開幕3ヶ月前の12月に急遽決まり、予め開発をしていた各チームの各マシンは対応に間に合わず強引にレギュレーションに合わせ込む必要があったからです。近年もマシンレギュレーション変更が数年前から決められ、発表されている通り、これら大幅変更はある程度早い段階から告知しないと、いくら莫大な資金と腕利きが集まるF1カテゴリーであっても対応し切れません。ほとんどのチームがやっつけの改良型で開幕戦を迎える中で、間に合わせてきたチームとマシンがあります。
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以前「名車シリーズ」でも振り返ったブラバムBT52です。空力の鬼才と呼ばれたゴードン・マーレーはライバルと同条件下において、予定していたBT51導入や改良を諦め、レギュレーションに適合する新車をしっかり開幕戦に合わせ込んできました。この辺ができるかできないかでシーズンの戦い方が変わってきます。さすが老舗のブラバム。

前段にだいぶ時間を費やしてしまいましたが、予選は前年にたった1勝でチャンピオンを獲得したN・ロズベルグの父、K・ロズベルグが連覇を目指して好発進のポールポジションを獲得。見た目もチャンピオンの風格を感じさせますが、こう見えてこの当時34歳です。今でいうハミルトンとベッテルの間くらいにあたります。もっというと、これは今から38年前ということで、後にチャンピオンを獲得する息子ニコはまだ生まれていません。2番手はターボを武器に「予選番長」と化するルノーの若手プロスト、3番手に「前年の悪夢」の払拭に挑むフェラーリのタンベイ、4番手は新車に乗るピケが獲得しています。

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《予選結果》
 1 K・ロズベルグ(ウィリアムズ・Fo・GY)
 2 A・プロスト (ルノー・R・MI)
 3 P・タンベイ (フェラーリ・F・GY)
 ※GYはグッドイヤー、MIはミシュラン
  Foはフォード

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スタートでポールポジションのロズベルグは早くも逃げ体制。3番手タンベイは出遅れ、4番手ピケに先行されています。
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途中給油を念頭に軽いマシンで追うピケはプロストをかわして早い段階で2位に浮上してきました。

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ブラバム同様に途中給油の軽タンクで逃げるロズベルグはタイヤを傷め、7周目にピケが隙をついてトップに立ちます。
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軽タンク走行は経験豊かなブラバムが一枚上手か。

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傷むタイヤで27周を耐えたチャンピオンのロズベルグがピットインして予定通りの給油作業に入ります。給油ホースの角度に注目下さい。ドライバーの真後ろに真上から垂直にノズルを挿す形でどうも給油し辛そう、なんて見ていると恐れていたことが、、IMG_5567
発火!
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消火器が向けられ、ロズベルグは堪らずマシンから飛び降りる。レース中の途中給油って、当時の技術からするとかなり高度かつ危険行為です。IMG_5570
レースを諦めたかと思いきや、火は消し止められ「ピットクルーの手を借り」て9位で復帰していきます。たった1勝でもチャンピオンはチャンピオン。簡単にレースを諦めるわけにはいきません。
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軽タンク戦法を得意とするトップのピケの給油作業。こちらの給油は真上からではなく、ノズルが挿し易い横向きです。給油も配慮した設計がなされているBT52はやはり優秀。

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当時のルノーは決勝になるとグズグズしてしまっています。ピケに抜かれ、パトレーゼにも抜かれ、予選9番手のマクラーレンのラウダにまで抜かれる始末。速さだけではレースに勝てない。
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さらには一度燃えた後に復活を果たしたカーナンバー1のロズベルグにまで抜かれてしまいます。ロズベルグは一度9位まで落ちたのに、再び表彰台圏内まで戻ってきました。すごい追い上げだ。
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そのロズベルグはラウダもかわして2位浮上。軽タンク逃げ逃げ途中給油の効果てきめんですね。ただトップのピケまでは距離があるか。
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予選4番手。でも新車を用意して戦略大当たりのピケが余裕の優勝。前年もトップチェッカーを受けながらマシン違反で失格となったため、これが母国初優勝となりました。IMG_5578
2位は猛追のロズベルグ、賢いラウダがいつものしれっと3位となり表彰式を迎えますが、この年もこのままでは終わりませんでした。
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最終結果はこちら。

《決勝結果》
  1 N・ピケ   (ブラバム・B・MI)
失格 K・ロズベルグ(ウィリアムズ・Fo・GY)
  3 N・ラウダ  (マクラーレン・Fo・MI)
 ※BはBMW

思い出して下さい。先程のロズベルグのピットアウトは自力ではなくピットクルーの手を借り押しがけで復帰しています。あの行為が違反の対象となり、前年に引き続き2年連続のブラジルGP失格の裁定が下りました。チャンピオンのロズベルグはちょっと恥ずかしい。通常であれば4位フィニッシュしたウィリアムズのラフィが3位昇格といきたいところでしたが、結局それは行われず、F1で異例の「2位の存在しないレース」に終わっています。
一方で82年は幻の優勝、83年にようやく母国初優勝を飾ったピケは86年も優勝したことが讃えられ、88年にジャカレパグアは「ネルソン・ピケ」という名に改称されることとなりました。存命現役のドライバーがサーキットに名付けられるのは異例です。しかし残念ながら90年からブラジルGPは改修を受けたインテルラゴス(ホセ・カルロス・パーチェ)に移されF1で使用されなくなり、2016年に開催されたリオ五輪のメイン会場に選定されたことにより、今では跡形も無く解体されています。また1973年から開催されてきたブラジルGPの名称も今シーズンから「サンパウロGP」に改称されて消滅することが決定しました。

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今週末は当初の予定の7ヶ月遅れとなるバーレーンGPです。まさかこの時期に行われると思わず、過去のGPやってしまっていましたね。他のバーレーンGPを振り返るのも何なので、今回はバーレーンっぽい?インドGPを初めて振り返ります。インドがバーレーンっぽいって、黄色っぽい感じ?!よくわからないこじつけですね(笑)2013年第16戦に行われ、これが今のところ最終開催となっているインドGPです。インドGPは2011年にヘルマン・ティルケ監修により新設されたブッダ国際サーキットで3回行われています。結果的には3回中3回、当時レッドブルに在籍したベッテルによるものとなり、ハミルトンやライコネン、アロンソといった他の強豪ドライバーの誰一人とも勝利を手にできなかったGPとなっています。その中でもこの年は「レッドブル&ベッテルの強さ」を改めて感じられるレースとして今回選定しました。
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いつも闘争心剥き出しのアロンソですが、チャンピオン確定前のランキング2位につけるも振る手や表情もどこか穏やかに感じます。それもそのはず。2010年から続く「ベッテル政権」がまたもやチャンピオン王手状態。前戦第15戦日本GP終了時点でベッテルは9勝を挙げ、ポイントは297。2位のアロンソは第3戦中国GPと地元の第5戦スペインGPの2勝で207ポイントと、残り4戦で90ポイントの差があります。ベッテルはアロンソが4戦いかなる順位であってもあと10ポイント、このインドGPで5位になれば4年連続4回目チャンピオンが決まります。アロンソの首の皮は一枚も残されていません。

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予選はベッテルがシーズン7回目となるポールポジションを獲得。2番手にロズベルグ、3番手ハミルトンの伸び盛りメルセデスを挟み、4番手にウェバー兄がしっかりと居座る。当のアロンソは相方マッサやロータスのライコネンからも遅れた8番手に終わります。ベッテルとアロンソが逆ならまだ一筋の明るい光が見えるのですが、よりによって一番望まないパターンにはまってしまいました。

《予選結果》
 1 S・ベッテル (レッドブル・R)
 2 N・ロズベルグ(メルセデス・M)
 3 L・ハミルトン(メルセデス・M)
 ※タイヤはピレリのワンメイク

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スタート3番手のハミルトンはベッテルに食ってかかろうと中央突破を試みますが、ベッテルは冷静にラインを塞ぎ、お得意の逃げ逃げッテルを確立していきます。
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予選がダメなら決勝で奮起するしかないアロンソは前方で揉み合うライコネンとウェバーの割を食って、左フロントウィング翼端部を吹き飛ばされてしまいます。IMG_7215
勢いを削がれたアロンソはさらにマクラーレンのバトンからもタイヤに右フックを貰い、完全に戦意喪失。いくら望みが薄くなったとはいえ、そんなにイジメなくても。。IMG_7219
当然ピットインを強いられて、19位まで突き落とされる。

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トップでぐんぐん引き離すベッテルは2周目までに4秒引き離して早くもピットへ。スタートダッシュで中古のソフトタイヤを使い切り、この先はミディアムで挽回する戦略を採ります。
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ひとまず17位でトラック復帰。それからは毎周回一人ずつパスするハイペースで13周目にはトロ・ロッソのリカルドをパス。
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残るは未だにピットインしていない逆戦略の相方ウェバーとマクラーレンのペレスを残すのみとなりました。現代のハミルトンにも匹敵する挽回力ですね。IMG_7224
60周レースの1/3にあたる21周目でペレスもさっくりと。これで暫定2位、実質1位。

28周目にミディアムからソフトに履き替え、わずか4周後の32周目に再びミディアムに戻したウェバーに不穏な無線が飛びます。
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「トラブルが出たためマシンを止めろ」第13戦シンガポールGPでも同じような無線が入ってリタイヤを強いられました。予選ポールからの逃げ切りアリ、逆ストラテジーを採ってもバカスカ抜けるベッテルと実に対照的なレースそしてシーズンを送っています。IMG_7229

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ベッテルは敵無し。ウェバーが離脱となると、注目は2位争いですね。6番手スタートで7周目からミディアムを履き続けるロータスのライコネンは51周目に完全にタイヤを使い果たし、メルセデスのロズベルグに詰め寄られています。
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続くはチームメイトのグロージャン。まだキャリアは若いけど、ベテランエースを打ち砕ける絶好のチャンス到来!これにてライコネンは表彰台から陥落。IMG_7232
ライコネンの「黒っ恥」はまだまだ止まりません。メルセデス1年目のハミルトン、そのハミルトンとスイッチしたペレスが直列繋ぎに。
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2台同時にパッシングして、ペレスの勝ち。周りから何と言われようと、名門マクラーレンには違いはありません。

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優勝者そっちのけでしたね。傷めたアロンソは11位完走が精一杯。文句無しのベッテル4連覇が決定しました。

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《決勝結果》
 1 S・ベッテル  (レッドブル・R)
 2 N・ロズベルグ (メルセデス・M)
 3 R・グロージャン(ロータス・R)

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ドーナツターンでインドのファンにご挨拶。最近はトラック内でドーナツターンを行うドライバーが多いですが、ベッテルがきっかけな気がします。本当はダメなんだよね(笑)
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今は抜け殻のようになってしまったベッテルですが、一昔前は本当に速く、またその勝ち方も今のメルセデス&ハミルトンとは一味違うものでした。「M・シューマッハ超え最有力」と目されていた頃が懐かしいですね。
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フェラーリは先日ムジェロでの第9戦トスカーナGPでF1参戦1,000戦目となり話題となりました。今回のレースはそこから200戦ほど遡った800戦目の節目を迎えた時のものです。IMG_6891
共に1981年生まれの29歳でまだ若さ溢れるアロンソとマッサがメモリアルマシンと記念撮影。2010年の第7戦トルコGPです。2010年レースを振り返るのは5回目、トルコGPは3回目となります。フェラーリにとってはメモリアルレースとなるわけですが、このシーズンはフェラーリが優勢とはいかず、主役はまだF1で日が浅いこちらのチームが台頭し始めた頃でした。
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赤い牛に紺のカラーリングが映えるレッドブルが新勢力になりつつあります。前年2009年はウェバーとベッテルが6勝を挙げてコンストラクターズは惜しくも2位。チャンピオンとなったブラウンGPはメルセデスワークスになって消滅したため、レッドブルはこのシーズンのチャンピオンを獲得する最有力と目されていました。ところが蓋を開けてみると、これまでの6戦はマクラーレンに移籍したチャンピオンのバトンとレッドブルのウェバーが2勝、開幕戦オーストラリアGPを制したアロンソと前年ランキング2位で終えたベッテルが1勝と勝ちを分け合い、まだまだチャンピオンの行方は予想できない状況となっています。


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このシーズンから徐々に流行り始め、F1のトレンドになりつつある通称「Fダクト」このトルコからレッドブルも試験的にFダクトを搭載して、チャンピオン争いに力を注いでいきます。トルコGPの行われるイスタンブールパークサーキットといえば、このコーナーの走りが必ずと言っていいほど注目されますね。F1でも屈指の難コーナーという呼び声高い「ターン8」です。フリー走行では様々なドライバーが限界を探っては、アウトサイドに弾き出されていきます。IMG_6901
トルコで3ポール、3勝を誇るマッサも手を焼きIMG_6904
マクラーレンのハミルトンもランオフエリアにスキッドマークを残しながらスピンし、グラベルに捕まっています。イン側の最適なラインから外れてしまうと、少しずつアウト側にはらみ、縁石に足をかけてスピンを招く。ターン8は決勝よりも予選のタイムアタックの時に脅威となります。

予選は第5戦スペインGP、第6戦モナコGPで連続ポールトゥウィンを飾り波に乗るウェバーがマクラーレン勢の猛追を振り切り、シーズン4回目のポールポジションを獲得。一方予選でFダクトの使用を取り止めたベッテルはマシンの不調もあって、マクラーレン2台に挟まれる形となる3番手に終わりました。サードロウには新生メルセデスからF1復帰を果たしたM・シューマッハとロズベルグが続きます。IMG_6907
F1フル参戦を果たしたザウバーの小林可夢偉は堂々のQ3進出で10番手。シーズン初入賞に向かって好位置につけました。

《予選結果》
 1 M・ウェバー (レッドブル・R)
 2 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 3 S・ベッテル (レッドブル・R)
 ※タイヤはブリヂストンのワンメイク

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このトルコも勝ち、三連勝すればチャンピオン争いが有利に働く。トップでターン1に進入することに全力を注ぐ面持ち。
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奇数側のレッドブル2人は好スタートを決めていますが、偶数側となったマクラーレンは走行ライン外で加速が鈍り、ハミルトンはベッテルに、バトンはシューマッハに先攻を許してしまいます。
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ただ2周目に入るまでにマクラーレン2台も予選順位に復帰を果たし、レッドブル、マクラーレン、レッドブル、マクラーレンの順で隊列を組み、5位以下との差を広げ始める。


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順位変動も無く至近戦が続き、15周目に入ったところで3位のベッテルがレースの錯乱に期待し、真っ先にピットに入ります。
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一人逃げされては困ると、トップのウェバー、2位ハミルトンも翌周にピットへ。IMG_6924
ベッテルがコントロールラインを通過。IMG_6925
ウェバーとハミルトンの間に割って入り、ベッテルはハミルトンに対してアンダーカットを成功させて暫定3位になります。
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トップ集団から一歩遅れる形となったバトンは18周目にピットを終え、定位置の4位に復帰。


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またもや4台一帯の隊列をなしていきます。ハミルトンは無線でタイヤを労るように指示を受けています。そう、イスタンブールパークは強烈な横Gとハードブレーキングを要するため、タイヤにも燃費にも厳しめ。
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また長いストレートの先のターン12もパッシングポイントの一つです。指示はあったけどアウト側から果敢にベッテルを攻めるハミルトン。IMG_6932
小さくタイヤスモークを上げイン側につけず、ベッテルをパスできず。F1ドライバーたる者、目の前に獲物を捉えるチャンスを得れば、指示を無視することもしばしば。


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37周目にファステストラップを記録したベッテルもウェバーを捉えるタイミングを見計らっています。そして40周目に恐れていたことが起きる。

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インに並んだベッテルはアウト側にやや振り、ターンインを控えるアウト側のウェバーのタイヤが触れ合ってクラッシュ!
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2台もろともランオフエリアにはじき出されて、その隙にマクラーレン2台が前に立つ。IMG_6944
ウェバーは3位でトラック復帰できましたが、ベッテルはリタイヤ。くるくるーっと回ってしまったよと。
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先生が頭を抱えるのも当然。つまらぬ同士討ちであっさりとマクラーレン2台に前を明け渡してしまったのだから。


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労せずワンツー体制を得たマクラーレン2台もずっと至近戦を繰り広げていました。バトンだって勝ちたい。ターン12に向かってアウト側から攻める!IMG_6957
ちなみに路面に残るスキッドマークは先程の同士討ちの痕跡です。IMG_6958
近い!
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でも決して触れ合わない。バトンが前か?!IMG_6960
メインストレートで今度はハミルトンがイン側から
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ターン1もギリギリ!ちゃんと相手のスペースを空けてバトルしています。IMG_6963
実にフェアでチャンピオン経験者らしい巧みな攻防戦をみせてくれました。2つのチームメイトバトルは対照的な結果を生む形となりましたね。華麗なるマクラーレンの逆転ワンツーフィニッシュとなり、チームメイトバトルに競り勝ったポールスタートのウェバーは「レースとして」は敗者という複雑なレースに終わりました。ほか、記念すべき800戦目のフェラーリはマッサ7位、アロンソが8位に終わり、ザウバーの小林は予選順位そのままの10位入賞を果たしています。

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《決勝結果》
 1 L・ハミルトン(マクラーレン・M)
 2 J・バトン  (マクラーレン・M)
 3 M・ウェバー (レッドブル・R)

あはは、言われている(笑)
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LH「彼らには何があったかわからないが、、」
MW「ん?彼らとは、誰のことカナ」IMG_6955
将来の期待大きいベッテルちゃんはまだ22歳IMG_6973
お兄さんウェバーは11歳年上の33歳。シーズン最速であろうマシンを操る2人の「出来事に対する考え方」は異なる様子。チームメイトバトルをスマートにこなしたマクラーレン2人との違いは「まだチャンピオンを獲得したことがない」点。フェアなバトルが出来ることもチャンピオンに必要な資質です。
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レース前に振り返る「過去のレース」今回1982年第4戦に行われたサンマリノGPです。先日の1988年日本GPはマクラーレンのセナとプロストによるチーム内確執を取り扱いました。近年ではレッドブルのベッテルとウェバー、またメルセデスのハミルトンとロズベルグなどがあったように、チーム内確執は歴代のF1で度々みられたものです。今回のサンマリノGPでもあるチームがある出来事をきっかけに確執が起きたとされるレースとなっています。他人のケンカは蜜の味、ってか?!(笑)
1982年シーズンはつい先日、第2戦ブラジルGPをやりましたね。このサンマリノGPとの間にはロングビーチ市街地でのアメリカ西GPを挟んでいるわけですが、実は一部話が繋がっています。ブラジルGPのレース結果を思い出してみて下さい。フラフラで表彰台の中央に立ったブラバムのピケ、それからウィリアムズで2位となったK・ロズベルグは「レース終了後に水を足して失格」になりましたよね。その裁定を不服とした当時FOCAに属するティレルを除いた10チームがこのGPを出場辞退するという事件が起きました。結果的に参戦は半数以下の7チーム14台というシラけたレースとなっています。

予選はターボパワーを強みにアルヌー、プロストのルノーフランスコンビがフロントロウを占めて、G・ヴィルヌーブ、ピローニのフェラーリコンビはセカンドロウでひとまず我慢。

《予選結果》
 1 R・アルヌー  (ルノー・R・MI)
 2 A・プロスト  (ルノー・R・MI)
 3 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ・F・GY)
 ※MIはミシュラン、GYはグッドイヤー

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決勝のレーススタート!スタート直後なのに、隊列がホントに短いし、数えるほどのマシンしか見えない。サミし。。
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敵陣でカッコよくフロントロウを奪ったルノーですが、早々にエンジンがお決まりのように果てていく。まずはプロストがヴィルヌーブの餌食に。
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そしてフェラーリの「紅い波」がアルヌーも捉えました。ココはフェラーリの地元、イモラ。シラけたスタンドのボルテージが一気に高まります。ヴィルヌーブに続いてピローニも勢いに乗っかり、フェラーリがワンツー体制を確立。
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ルノーのコレは当時の「あるある」

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マクラーレンやブラバム、ウィリアムズといった強豪もおらず、出走台数が少ないとはいえ、フェラーリが単独の首位争いをしているとなればファンは嬉しい反面「どちらが勝つの?!」という心配も募ります。ちなみにカーナンバーはヴィルヌーブが27、ピローニが28。ということは契約上は「ヴィルヌーブの方がチームとしてエース扱い」ということがわかります。
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ピローニは契約通りナンバー27に前を譲ります。
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しかしレースが進むも両者はピタリと連なり、ピローニが隙を狙っているようにもみえます。しつこいですがココはフェラーリの地元、ナニかが起きるのではないかと皆がハラハラ見守ります。
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ピローニが動いた!ヴィルヌーブをかわして前に。何かのデモンストレーションのようにも見えますが、今回のピローニが再び譲る気配は全くありません。こりゃ一大事だぞ!!IMG_6673
そのままの順位でフィニッシュ。フェラーリのワンツーには違いないけど、ピローニはチームの契約を違反する優勝となりました。またレースは出走14台中、完走はたったの5台という、2005年のインディアナポリスでのアメリカGPの上をいくシラけ具合と複雑な気持ちが混じる形でレースが終わっています。

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《決勝結果》
 1 D・ピローニ  (フェラーリ・F・GY)
 2 G・ヴィルヌーブ(フェラーリ・F・GY)
 3 M・アルボレート(ティレル・Fo)
 ※Foはフォード

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ウィニングランで早々とヘルメットを脱ぎ、颯爽と風を切りながら勝利に浸るピローニ。スポーツとしてみれば、速い者が勝つ。レースに、それもチームの母国で勝ちたいというピローニの行動に一切間違いはありません。しかし契約に反する結末はチーム内を揺るがし、ヴィルヌーブとの信頼関係を壊すきっかけになってしまいました。ヴィルヌーブは続く第5戦ゾルダーでのベルギーGPの予選でクラッシュし絶命。ピローニもまた第12戦ドイツGPの大クラッシュによりドライバー生命を絶たれるなど、この2人が和解することなく同じ82年で姿を消すという悲しい結末を迎えています。IMG_6676

近年においても明確にエース、セカンドと役割を明確にするチームがいくつかあります。しかしいずれも律儀にチームの指示に従い、エースを中心にレースを運ぶというシーンがみられます。このような過去の出来事から考えると、実に実直で行儀のいいドライバーが増えたと思います。それもこれも「時代のせい」でしょうか。

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今回の「過去のレース」はアルガルヴェ、ではなくエストリルで1988年第13戦に行われたポルトガルGPです。ポルトガルGPは古くから何回も行われていますが、アルガルヴェ国際でのGP開催は初ですから、こればかりは仕方が無いですね。同じポルトガル国内だし、平面的にはどことなく似たレイアウトっぽいし、ということに免じてお許し下さい(笑)
88年はつい先日の第15戦日本GPに続く2回目の登場となります。シーズン概要はその時にある程度書いてしまいましたが、開幕から11戦連続のマクラーレン・ホンダによる優勝。そんな中、前戦第12戦イタリアGPもセナがトップを周回しつつ、周回遅れとなったウィリアムズの代走シュレッサーをかわす際に接触して、地元のフェラーリにワンツーフィニッシュを明け渡す形で終えて、12連勝が途絶えています。初チャンピオン獲得に意気込むセナはこのポルトガルを制してラストスパートといきたいところ。

予選はセナでなく先輩プロストの方。このシーズンのライバルは我が相方のみ。セナとしては決勝逃げ切りだけは避けたいです。3番手はノンターボながら空力マシンで対抗する水色マーチのカペリが座ります。唯一の日本人ドライバーであるロータス・ホンダの中嶋悟は相方ピケから1.5秒落ちとなる12番手となりました。決勝は粘りの走りで入賞したい。

《予選結果》
 1 A・プロスト(マクラーレン・H)
 2 A・セナ  (マクラーレン・H)
 3 I・カペリ (マーチ・J)
 ※タイヤはグッドイヤーのワンメイク
  Jはジャッド

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決勝レースのスタート!イン側のポールスタートのプロストは早速アウト側のセナを牽制し、行く手を塞いでいく。しかし中団以降でフロアを見せながら浮き上がるマシンがあります。
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黄旗がパラパラ振られ、スタートやり直し!
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2回目のスタートでもプロストはアウト側にセナを追いやる。
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バチバチですねー。セナがアウト側から無理矢理ねじ伏せる形で前を獲ります。今回の後方はひとまず混乱無し。
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imageチャンピオンを獲りたいのはプロストも同じ。あくまで冷静に隙をうかがっています。
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メインストレートでセナのスリップにつき、イン側からアタック。
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imageセナはピット側のウォールに迫る形でプロストに盾突く。危ない!
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イン側で堪えたプロストの粘り勝ち。スタート順に程なく戻ります。

セナはプロストとのバトルで全てを使い切ったか、3位走行のカペリ、
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image4位を走るフェラーリのベルガーに捉えられて、ズルズルと後退し、早い段階でプロストの背中が遠退いていきます。

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前戦イタリアGPでマクラーレンから金星を得たベルガーはボタン操作のミスがあり単独スピンを喫しています。
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グラベルに捕まったらなかなか出れないのが昔のF1。何ともみっともないリタイヤへ。

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何はともあれレースは序盤に勝負アリ。ガツガツせず、かつモタつかずでプロストが第7戦フランスGP以来となる5勝目、マクラーレンは13戦12勝でポルトガルGPは閉幕しました。2位のカペリは9秒差で立派な表彰台を獲得、セナはギリギリの6位入賞に止まっています。中嶋はレース序盤に敢えなくリタイヤ。

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《決勝結果》
 1 A・プロスト (マクラーレン・H)
 2 I・カペリ  (マーチ・J)
 3 T・ブーツェン(ベネトン・Fo)
 ※Foはフォード

レース後のインタビューではプロストの辛辣な表情がうかがえます。image
コンビを組み始めた頃はお互いに敬意があった。でもチャンピオン争いをしているとはいえ、露骨な幅寄せにより、徐々にセナとの間に歪みが生まれ始めています。チャンピオンを獲るには文字通りの「必死」に、本来はこれくらいの血の気が無いと得られないもの。

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